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緊急消防援助隊 静岡に集結 12日から全国合同訓練 南海トラフ想定

 緊急消防援助隊(緊消隊)の全国合同訓練(消防庁主催、県、全国消防長会、県消防長会共催)が12、13の両日、静岡県内12会場で開かれる。南海トラフ地震が発生したとして、全47都道府県の約700隊約3千人が集結し、人命救助などの実動訓練を行う。県内での開催は17年ぶり。
 12日に遠州灘を震源とするマグニチュード(M)8クラスの地震が発生した想定。県内では津波や土砂災害、火災などが起き、広範囲に甚大な被害があったとして、迅速な部隊参集や救助技術の向上、連携体制の強化を図る。県としては南海トラフ地震の広域受援体制を確認する。
 12日は浜松市西区の遠州灘海浜公園篠原地区建設予定地と、静岡市清水区の県消防学校など4会場で、津波災害の対応や大規模な市街地火災の消火活動を訓練する。13日は、牧之原市の静岡空港西側の県有地に設置した訓練会場で、土砂災害や倒壊したビルからの救出など多彩な訓練を展開する。一部の会場を除いて見学ができる。
 緊消隊は、阪神大震災後に創設された。大規模災害が発生した際、全国の消防が応援し合う。5年に1回、全国規模の訓練を実施している。今回の訓練は新型コロナウイルス感染拡大のため1年延期となっていた。

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