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大災害、遺体安置の手順確認 4年ぶり設営訓練 磐田市と磐田署

 磐田市と磐田署は8日、大規模災害を想定した遺体安置所設営訓練を同市南島の福田南島体育館で行った。新型コロナの影響で、実践的な設営訓練は市として4年ぶり。市職員や署員ら約50人が参加し、遺体の検視から身元確認、安置までの流れを確認した。

人形を使って実践的に行われた遺体安置所設営訓練=磐田市南島の福田南島体育館
人形を使って実践的に行われた遺体安置所設営訓練=磐田市南島の福田南島体育館

 遺体に見立てた人形が安置所に運び込まれると、市職員や署員が連携して身体特徴や所持品などを記録し、検視や身元確認、遺族に引き渡すまでの手順を確かめた。対応した市職員は、葬祭業者を交えて遺体処置の細かな作法や遺族への対応の仕方に理解を深めた。
 訓練後の講評で同署の梶田利充刑事課長は「今回の訓練は最後ではなく、災害に備えて訓練を重ねていく」と述べ、関係機関との連携の重要性を強調した。市福祉課の鈴木孝敏生活相談グループ長は「能登半島地震のように、静岡でもいつ何が起こるか分からない。ご遺族の方に寄り添い、少しでも(設営)手順をスムーズにできるよう、職員全員で備えたい」と話した。
 (磐田支局・崎山美穂)

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