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能登の教訓 知事、自衛隊、消防、警察で共有 静岡県指揮官会議

 川勝平太知事と静岡県内の自衛隊や消防、警察の幹部が災害対応などについて意見交換する「県指揮官会議」が21日、小山町の陸上自衛隊富士駐屯地で開かれ、各機関が能登半島地震の対応状況を共有した。会議後、川勝知事は「道路が寸断された場合のヘリコプターの重要性を再確認した。どう活用できるかを考えていく必要がある」と述べた。

能登半島地震の対応状況などについて各機関が情報共有した県指揮官会議=21日午後、小山町の陸上自衛隊富士駐屯地
能登半島地震の対応状況などについて各機関が情報共有した県指揮官会議=21日午後、小山町の陸上自衛隊富士駐屯地

 会議は陸、空、海自の地方組織代表者や県消防長会、県警、海上保安庁の関係者らが出席し、非公開で進められた。関係者によると、能登半島地震での災害派遣活動や南海トラフ地震への備えとして、本県でも検討すべき課題などについて意見を交わした。
 川勝知事は伊豆半島が能登半島と地形が似ていることを考慮し、「東日本大震災の教訓として伊豆縦貫道などの背骨を作り、『くしの歯作戦』で海岸に降りる発想だったが、それが使えない場合にどうするかが今回突きつけられた課題だ」と指摘。各機関が持つヘリコプターの有効活用が鍵になるとの認識を示した。
 空自の安藤忠司航空教育集団司令官は「伊豆半島に航空自衛隊の基地はなく、代わりとなる民間や自治体の施設を見つけて、活動の準備を進めなくてはならない」と強調した。

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