テーマ : 防災対策

非常食に自社製品活用を はごろもフーズが社員向け料理研修会

 はごろもフーズは10日、東日本大震災から12年になるのに合わせ、自社製品を活用した非常食メニューを学ぶ社内研修会を静岡市清水区で開いた。社員の防災意識高揚を図りつつ、長期保存が可能な缶詰やパスタの利点を営業活動に生かす狙いもある。

自社製品の缶詰などを活用した非常食メニューを学ぶはごろもフーズの社員ら=10日午後、静岡市清水区
自社製品の缶詰などを活用した非常食メニューを学ぶはごろもフーズの社員ら=10日午後、静岡市清水区

 管理栄養士で防災食アドバイザーの今泉マユ子さんを講師に招き、国内外の営業拠点にオンライン配信した。社員らは食材をポリ袋に入れて湯煎する方法を用い、ミートソース缶とパック米飯でつくるミートソースライスやツナ入りスパゲティなど4品の調理を実習した。
 同社は約4年前から、缶詰やパウチ製品の備蓄を啓発する活動に注力している。昨年9月の台風15号では浸水や断水の被害に遭って食事に困った社員も多く、災害時にもおいしく食べられる自社製品を日頃の営業活動でさらに強く打ち出そうと研修会を企画したという。
 後藤佐恵子社長は「台風15号では保存食のありがたさを痛感した。防災食としての商品提案力に磨きを掛けたい」と話した。
 (経済部・薮崎拓也)

いい茶0

防災対策の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞