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車両避難 高台2カ所開放 磐田市、災害時の水没回避へ

 磐田市の草地博昭市長は1日の定例記者会見で、大雨時に水没するリスクがある車両の一時避難場所として、市が所有する観光用の見付駐車場と磐田城山球場駐車場の2カ所を開放すると発表した。接近中の台風2号でも浸水リスクが生じた場合は利用可能。災害に見舞われても元の生活を取り戻すために必要な自家用車の被災を防ぐのに役立てる。

大雨時の車両の一時避難場所にした見付駐車場=磐田市見付
大雨時の車両の一時避難場所にした見付駐車場=磐田市見付


 昨年9月の台風15号では、住宅の浸水被害に加えて車両の水没が相次いだ。買い替えても納車まで時間がかかったり、修理に出しても代車が不足していたりしたため、市は市民の生活再建支援を目的にタクシー助成券を交付した。
 一時避難場所にする2カ所はともに高台にあり、見付駐車場は約100台、城山球場は約150台が駐車できる。普段から施錠されていないため、市民の自主的な判断で車両を避難してもらう。車中避難に利用してもいいという。市は飛来物による車両の破損などの責任は負わない。天候の回復後は、通常の利用が想定されるため、速やかな退出を求める。
 草地市長は「車は生活に必要不可欠。市民の命と財産を守るため、周知に努めたい」と強調した。一時避難場所を増やしていくため、工業団地など民間の土地・施設の活用も検討している。

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