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被災情報、デジタルで整理 島田市が災害対策本部運営訓練

 島田市は27日、災害対策本部運営訓練を同市のプラザおおるりで行った。今回初めて被災情報をインターネット上の共有ソフトに入力してまとめるなど、デジタル技術を活用した情報の伝達、共有を訓練した。

市民役の職員から電話で寄せられる被害情報を入力する情報班の担当者=島田市のプラザおおるり
市民役の職員から電話で寄せられる被害情報を入力する情報班の担当者=島田市のプラザおおるり

 駿河湾沿岸を震源とする最大震度7の地震が発生したとの想定で実施した。発災後36時間が経過した状態で、市民役の職員が電話で断水や停電、家屋倒壊などの被災情報を伝え、情報班の担当者が整理した。
 これまでは紙の受付簿に記入していたが、今回はパソコンからグーグルのアンケートフォームに災害の日時や場所、概要などを入力。表計算ができるスプレッドシートに集約して全職員が一覧で見られるようにした。災害の全体像を把握するため地理情報システム(GIS)に被災箇所を落とし込み、各担当に対応を割り振った。
 市危機管理課によると、昨秋の台風15号では市民から約800件の被害情報が市に寄せられたという。同課の担当者は「情報の見える化やペーパーレス化が進む一方、災害対応の優先順位をしっかり決める重要性を再認識した。災害対策本部の停電なども想定し、アナログ対応も引き続き準備したい」と述べた。
 (島田支局・寺田将人)

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