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ハザードマップで土砂災害対応確認 下田・加増野地区 避難ルート記入

 下田市の2023年度の土砂災害訓練が4日、同市の加増野地区で開かれた。地域住民約20人が災害時の避難経路などを図上で確認し、有事に備えた。

地図上で訓練する参加者=下田市加増野
地図上で訓練する参加者=下田市加増野

 全国統一実施日に合わせた開催。市内では土砂災害の懸念がある地域を対象に毎年順番で訓練を実施している。加増野地区の住民はハザードマップに自宅や避難場所を記入。その上で周辺の警戒区域を考慮しながら避難ルートを書き込み、濁流が発生しそうな小川や崩落の恐れがある橋に印を付けて危機意識を高めた。
 同地区自主防災会長の渡辺慎吾さん(69)は「周辺は山間地が多い。県内他地区の災害を自分事と捉えて命を守る体制を構築したい」と強調した。
 県砂防課や下田土木事務所の職員が講師を務め、2022年に全国で発生した795件の土砂災害のうち本県は211件で最多だったと説明。突発的に発生した場合は避難が困難になる恐れがあるとして、事前避難の重要性を訴えた。

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