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議員が災害情報投稿、ウェブ上で一括集約 静岡市、25年1月運用開始

 静岡市は、2025年1月に運用開始予定の「災害時総合情報サイト」に、市議が被害情報を投稿する専用ページ「災害時議員ボード」を組み込む方針を固めた。災害発生時に市議に寄せられる市民からの情報をウェブ上で一元的に集約することで、職員の負担軽減や円滑な対応につなげる。26日までの関係者への取材で分かった。

「災害時議員ボード」の投稿ページのイメージ
「災害時議員ボード」の投稿ページのイメージ

 「ボード」の構築は市議会の提案を受けて市が設ける。台風などの災害があった際、市議には地元住民から多くの情報や相談が寄せられるが、現在は市議がそれぞれ市に情報提供している。災害発生直後は市は市民からの問い合わせや被害状況の確認、各部局の活動調整でひっ迫していて、市議の情報により混乱が生じる可能性もあるという。
 ボードは、市議がスマートフォンやタブレットを使って災害の分類、状況などを写真や地図付きで投稿する仕組み。職員が逐一内容を確認することで、リアルタイムで情報を一括して受け取ることができ、迅速で適切な対応を期待できる。
 現在はボードの公開の是非や具体的な機能を検討中で、災害時総合情報サイトの運用開始と同時に利用が始められるよう準備を進めている。既存システムの応用で導入が可能なため、事業費の追加はほとんどないという。

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