テーマ : 防災対策

日赤静岡県支部 災害備え炊き出し講習 水を節約、袋で調理

 日本赤十字社県支部は1、2の両日、県内でボランティア活動に取り組む地域赤十字奉仕団の団員を対象にした「炊き出しリーダー養成講習」を静岡市葵区の同支部で開いた。断水が続いた昨年9月の台風15号の教訓を踏まえ、水を節約しながらさまざまな調理ができる「包装食袋」の活用法を学んだ。

炊き出しを体験する参加者=静岡市葵区の日本赤十字社県支部
炊き出しを体験する参加者=静岡市葵区の日本赤十字社県支部

 2日間で約30人が参加し、炊き出しの知識や技術などを学んだ。可搬式のかまどの組み立て方を確認した後、耐熱性に優れた高密度ポリエチレン製の包装食袋を使った調理を体験した。袋に食材を入れて大鍋でゆでる方法で、一度にさまざまな種類の料理を作ることができるほか、材料を分けることでアレルギーへの対応も可能になる。
 参加者は袋の口を縛る力加減などについて質問しながら調理や炊飯を進め、カレーやチーズオムレツを作って試食した。
 講習は、台風15号により災害への備えの重要性が再認識されたことも踏まえて実施した。県内各地から集まった奉仕団員の中には、コロナ禍で地域の炊き出し訓練が実施できていない人もいて、情報交換をしながら熱心に取り組んでいた。被災者の心のケアについても、実践を交えながら理解を深めた。

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