⚽〝天才〟小野伸二「後悔なし」 現役ラストゲーム、引退会見
サッカー元日本代表で、J1札幌の小野伸二(44)=沼津市出身、清水商高出=が3日、本拠地の札幌ドームで引退記者会見を開き「プロサッカー生活をやめることに関して、後悔はありません」と、すっきりした面持ちで心境を語った。 現役最後の試合の相手は、1998年に自身がプロデビューした古巣の浦和。3万人以上が集まったスタンドには試合前に背番号を表す「44」の人文字が浮かび上がった。相手サポーターからは試合後にチャント(応援歌)を贈られ「縁があるチームとの最終戦で、ピッチに立てて幸せ」と喜んだ。 ピッチ上でのセレモニーでは10月17日に母が他界していたことを明かし「僕を産んでくれて、この素晴らしいサッカ
「地域防災の日」 静岡県内各地で訓練 津波注意報で中止の市町も
静岡県が定める「地域防災の日」の3日、県内各地で地域防災訓練が行われた。新型コロナウイルス感染症の「5類」移行に伴い自主防災組織の活動も活性化の兆しが見えつつあったが、前日深夜にフィリピン付近で発生した地震と津波注意報の影響で、沿岸16市町が急きょ訓練を全面中止した。南海トラフ巨大地震や富士山噴火、風水害など地域特性を踏まえた想定の下、住民は自助や地域で支え合う共助の底上げを図った。 静岡市駿河区の有東高層団地自治会の訓練には、8階建ての集合住宅に暮らす住民ら約50人が参加した。「イチ、ニー、イチ、ニー」「ゆっくりでいいよ」。地震の揺れでエレベーターが停止した状況を想定し、負傷者を2階から担
インフルエンザ拡大 大切な人を守るために気を付ける点は?
静岡県は11月30日、5シーズンぶりにインフルエンザ患者が1医療機関当たり30人を超す「警報レベル」に達したと発表しました。過去最も早い警報入りで、検査薬や薬の不足なども懸念されます。抗インフル薬の服用による異常行動に発展する可能性もあり、子どもを見守る環境にも注意しなければなりません。現在の感染状況を含めてまとめました。
⚽磐田ユース大敗、初の降格決定 静岡学園高は3位 高円宮杯U―18プレミアリーグ最終節
サッカーの高円宮杯Uー18(18歳以下)プレミアリーグは3日、最終節12試合を磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場などで行った。西地区の磐田ユースは大津高(熊本)に0ー4で敗れ11位となり、2018年に参入後初めてプリンスリーグへの降格が決まった。静岡学園高は神戸ユースに敵地で0ー5で敗れたが、3位を確保した。 磐田ユース 失点癖、修正できず幕 失点癖が修正できない今季を象徴するかのような幕切れだった。最終節に勝利して残留に望みをつなぎたかった磐田ユースは、大津高の波状攻撃を食い止めきれずに4失点で零封負け。世登監督は守備が崩壊し攻撃の糸口が見つけられない状況に「自分たちの時間がつくり出せなか
静岡県内で最大10センチの津波 被害なし、注意報解除 2日深夜のフィリピン地震
2日午後11時35分ごろ、フィリピン付近で地震が発生し、3日に日本の太平洋側各地で最大40センチ、静岡県内では同10センチの津波が観測された。気象庁によると地震の規模はマグニチュード(M)7・7で、同庁は静岡など11都県の沿岸部に津波注意報を出したが、同日午前9時までに全て解除した。 県によると、けが人や建物の被害などは確認されなかった。同日午前に10センチの津波が観測されたのは沼津市内浦、焼津市、西伊豆町田子の3地点。御前崎市では微弱な津波が観測された。沼津市の海岸と河口付近、熱海市の沿岸地域に対しては一時、避難指示が発令された。下田、松崎、熱海の3市町は避難所を開設し、最大で26世帯27
⚽清水エスパルス J1昇格ならず 激動シーズンを振り返る
「無念!」の一言しかありません。清水エスパルスは残念ながら、J1昇格を逃しました。総力戦で臨んだ東京Vとのプレーオフ(PO)決勝は、先制するも後半終了間際に追いつかれ、まさかの引き分け。年間順位上位の東京Vが昇格することになりました。激動だった今シーズン。まずは選手の皆さんもサポーターの皆さんも、お疲れ様でした。悔しさはまだまだ消えませんが「次へ!」の思いも込めて、今季を少し振り返ります。
山車横転で現場検証 事故車体使い発生当時を再現 伊豆の国市
伊豆の国市田京の市道で秋祭りの山車が横転し、1人が死亡、18人が重軽傷を負った事故で、伊豆中央署などは3日、事故当時の様子を再現するため、同所で現場検証を行った。県警による事前の聴取を基に、山車のハンドル操作や、ブレーキの役割を果たす「てこ棒」の運用に関わっていた地元の祭り関係者約10人が参加。事故車体も用意し、発生当時の状況を再現して原因の究明を図った。同署は業務上過失致死傷容疑を視野に全容解明を進める。 現場検証は周辺に交通規制を敷き、午前9時半ごろ開始。事故が起きた下り坂に突入するまでのルートを確認しながら、山車の上には当時乗っていた人と同程度の重さになるよう重しを乗せた。下り坂直前の
きょうの富士山 12月3日午後4時30分ごろ
夕日に照らされる、富士山がきれいに見えました。
性的少数者(LGBTQなど)の孤立する実情を調査した結果、まとめました
約10人に1人の割合でいるとされるLGBTQなどの性的少数者。若者を中心に、周囲にカミングアウトをする人は増えています。しかし、セクシュアリティを本人の許可なく暴露する「アウティング」の危険性などもあり、身近な存在として認知が広がらず、誰にも相談できず孤立する当事者が多いといいます。実情を調査した結果をまとめました。
徳川歴代将軍の甲冑ずらり! 久能山東照宮博物館で「名宝展」見どころは?
徳川歴代将軍の甲冑(かっちゅう)が並ぶ「徳川歴代将軍名宝展」が12月10日まで、静岡市駿河区の久能山東照宮博物館で開かれています。初代の家康から15代慶喜までの全将軍の甲冑を所蔵するのは全国で同館のみ。好評につき、会期を2週間延ばした展示会。来館してこそ鑑賞できる見どころを学芸員の宮城島由貴さんに聞きました。ことし注目 家康公の金陀美具足(きんだみぐそく) 大河ドラマ「どうする家康」で注目された甲冑です。永禄3(1560)年、今川氏の配下にあった家康公が今川氏の属城に兵糧を運び込む「大高城兵糧入れ」の際に着用したと伝わります。 金色の美しさはもちろんですが、実物の注目ポイントは具足のサイズ感
赤いオートバイ180台ずらり 菊川にパニガーレ愛好家集結
イタリアのオートバイメーカー・ドゥカティ社のスポーツバイク「パニガーレ」のオーナーが集う交流イベント「パニガーレMTG2023」(実行委主催)が3日、菊川市本所の菊川文化会館アエルで開かれた。全国から約180台が集結し、駐車場に同社を象徴する赤色の車体が並んだ。 同市での開催は22年に続いて2回目。愛好家が自慢のオートバイで乗り付けて交流を深めた。会場にはキッチンカーやパーツ関連企業などのブースが並んだ。市内に主力工場を構え、同社を含むメーカー各社に燃料噴射システムを供給しているミクニも初めて出展した。 実行委は、集まった台数を精査してギネス世界記録の認定を申請する。斎藤翔希代表(25)は「
力強いばちさばき、一糸乱れぬ演技 天城連峰太鼓ジュニア、静岡南幼稚園で披露
静岡市駿河区の静岡南幼稚園は3日、伊豆市を拠点とする和太鼓団体「天城連峰太鼓ジュニア」を招き、同園の園庭で演奏会を行った。園児や保護者、地域住民ら約400人が、力強いばちさばきやスピード感あふれる演奏を堪能した。 同団体は11月に開催された日本太鼓ジュニアコンクール県予選会で最優秀賞に輝き、来年3月の全国大会に出場する実力派。青島範明園長(65)がたまたまイベントで演奏を聞いて魅了されたことがきっかけで演奏を依頼し、1年越しで実現に至った。 この日は同団体の小中学生と高校生の計8人が法被にねじり鉢巻きの衣装で登場。静岡県の予選会でも演奏し、魚の群れを表現した曲「なぶら」など5曲を披露した。一
酒気帯び運転の疑い 下田市職員の男逮捕
下田署は3日、道交法違反の疑いで下田市箕作、市職員の男(30)を現行犯逮捕した。逮捕容疑は同日午前0時ごろ、河津町内で乗用車を酒気帯び運転した疑い。同署によると、倉庫に衝突する事故を起こして発覚したという。 市によると、容疑者は防災安全課の職員。事故の直前に市内には津波注意報が発表された。注意報を受け、容疑者には参集指令を出していたという。普段は消防関係の業務に従事している。 松木正一郎市長は「市民の信頼を損なったことを深くおわび申し上げる。厳正に対処する」とのコメントを出した。
⚽清水エスパルス 大熊GM、去就はクラブに一任
1年でのJ1復帰を逃して過去最低の成績となったことを受け、清水の大熊清ゼネラルマネジャー(GM)は「責任は十二分に感じている」とし、去就をクラブに一任する考えを明らかにした。 大熊GMはチーム編成トップを担って4年目。今季はクラブ過去最高となる29億8千万円の強化費を費やしながら、J2リーグ4位と目標の優勝には遠く及ばず、昇格も逃した。5季連続となるシーズン途中の監督交代も行い、長期的展望を欠いたチームづくりが続いている。自ら進退は示さず、「(クラブと)しっかり話す」と述べるにとどめた。
⚽清水エスパルス 秋葉監督の去就流動的
清水の秋葉忠宏監督の来季去就は流動的な状況となっている。すでに指揮官が進めてきたチームづくりを踏まえて来季の編成作業に着手。J1昇格を果たした場合は続投が基本線だったが、監督選定に関わる山室晋也社長は「もう少し現場の声を聞きたい」と現時点では白紙を強調した。 秋葉監督は4月にコーチから昇格して就任。開幕から7戦未勝利だったチームを立て直したが、J1昇格にはあと一歩届かなかった。指揮官は試合後、「ただただ自分の力のなさを感じている」と語った。
静岡県にも津波到達
2日深夜にフィリピン付近で発生した地震で、静岡県沿岸に津波が観測された。県によると3日午前6時現在、西伊豆町田子で10センチ、焼津市、沼津市内浦、御前崎市で微弱。
⚽清水エスパルス J1復帰ならず PO決勝、東京Vと引き分け
JリーグのJ1昇格プレーオフ(PO)は2日、東京・国立競技場で決勝が行われ、J2で3位の東京Vが2008年以来16季ぶりのJ1復帰を決めた。4位清水と1-1で引き分けて、規定によりシーズン上位の東京Vが昇格となった。清水は1年でのJ1復帰を逃した。 Jリーグ発足から参加する「オリジナル10」同士の対戦。清水は後半18分にPKで先制したが、試合終了間際、Jリーグ初代王者の東京VにPKを与えた。染野に決められ、土壇場で追い付かれた。 来季はFC東京、J2優勝の町田を含め、東京をホームとする3クラブがJ1で争うことになる。【写真特集】激闘のJ1PO決勝 ▽決勝(国立)観衆53264人 東京V
新幹線車内でクマ撃退スプレー誤噴射か 5人体調不良 JR浜松駅
2日午後7時15分ごろ、JR浜松駅に停車していた岡山発東京行き東海道新幹線「ひかり518号」の車内で「何者かがスプレーをまいた。複数人がせき込んでいる」と警察や消防に通報があった。 浜松市消防局などによると、乗客の1人が持っていたスプレーを噴射し、近くにいた乗客5人がのどや目の痛みを訴えた。このうち2人が救急搬送された。いずれも症状は軽いとみられる。 関係者によると、スプレーの所有者は、登山の帰りで浜松駅から乗車したもよう。スプレーは熊撃退用との情報があり、荷物を置く際に誤って噴射したとみられている。浜松中央署はスプレーの所有者から事情を聴いている。 市消防局によると、搬送されたのは、30代
⚽清水サポーター2万人 願いかなわずため息 J1昇格PO決勝
2日に東京都の国立競技場で行われたサッカーのJリーグ1部(J1)昇格プレーオフ決勝で、清水エスパルスは1―1で東京ヴェルディと引き分け、J2リーグ年間順位の上位が勝者となる規定でJ1復帰を逃した。敵地にもかかわらずスタジアムには約2万人の清水のサポーターが詰めかけたが願いかなわず、スタンドはため息に包まれた。 会場には清水のユニホームシャツやグッズを身に着けた観客が集結。南サイドスタンドを上段まで埋め尽くし、オレンジ色の無数の旗を揺らしながら大声援で選手たちを後押しした。しかし、試合終了の笛の音が響くと静まりかえった。 家族で訪れた三島市の会社員坂田里実さん(62)は「最後のPKの判定はチー
御殿場市と長泉町がⅤ 第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会
第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県スポーツ協会共催)が静岡市内で行われ、市の部は御殿場市が4年ぶり5度目、町の部は長泉町が11年ぶり9度目の優勝を飾った。2位は浜松市北部と清水町、3位は浜松市南部と吉田町だった。▶市町対抗駅伝 写真特集はこちら 御殿場市は1区の長田彩沙が2位に付けると、5区の村木風舞が区間賞の走りで1位の浜松市北部を追い上げた。首位に立ったのは6区。宮原徹が区間新の快走を見せ、30秒差をつけてたすきを渡した。10区の依田来巳も区間賞。アンカー山口貴士が余裕を持ってゴールテープを切った。 町の部は清水町が1区からト
⚽J3アスルクラロ沼津 中山監督が来季も指揮
J3沼津は2日、中山雅史監督(56)と契約を更新し、来季も指揮を執ることを発表した。 就任1年目の今季は、夏にはリーグ3位と好調を見せたものの、13位で最終節を終えた。クラブを通じて「初めて監督として指揮を執らせていただき、期待に添える結果を出せず、悔しさが残る。1試合1試合を全力で戦い抜いた先に、J3優勝と昇格があると思う」とコメントした。
県東部、若手育て復権 御殿場市と長泉町Ⅴ【市町対抗駅伝】
声援が戻ってきた駿河路で古里を代表するランナーが疾走した。2日に静岡市内で行われた第24回県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県スポーツ協会共催)は新型コロナウイルス禍による沿道応援の自粛要請などがない4年ぶりの通常開催。市の部を4年ぶりに制した御殿場市、町の部で11年ぶりに頂点に立った長泉町は、ともに地道に選手を育てて王座に返り咲いた。 御殿場市 「小学生から発掘」チームに好循環 地域一丸で育ててきたジュニア世代が、御殿場市に4年ぶりの栄冠をもたらした。滝口兼光監督(70)が就任して6年。「前回の優勝は前任監督の力。小学生の発掘から始めた」と手塩
太平洋沿岸各地に津波到達 フィリピン地震で注意報対象追加
気象庁は3日、フィリピン付近で発生したマグニチュード(M)7・7の地震に伴い、津波注意報の対象に鹿児島県の奄美群島・トカラ列島を追加した。気象庁によると、3日午前3時12分、鹿児島県奄美市で20センチの津波が到達したことを観測した。その後も東京・八丈島で40センチの他、千葉、静岡、愛知、三重、和歌山、徳島、高知の各県で津波を観測した。フィリピンのダバオでは8センチを観測した。 気象庁は3日未明に記者会見し、津波注意報が解除されるまでは海岸に近づかないように呼びかけた。地震は逆断層型で、海外の遠方の地震で津波注意報が出たのは、岩手県で78センチの津波を観測した2015年9月のチリ中部沖地震以来
目のハンディ越え区間2位、富士元吉原小・石原選手が力走【市町対抗駅伝】
2日の第24回県市町対抗駅伝競走大会に出場した富士市の石原理羽選手(11)=富士元吉原小6=は、先天性の白内障で視界が狭いハンディキャップを抱えている。「(目が見えづらいことを)言い訳にしたくない」との思いで努力を重ね、9区市の部で区間2位を記録する力走でチームの4位入賞に貢献した。 4年ほど前に、姉の友人に誘われ、地元のクラブに加入し陸上を始めた石原選手。膝には数々の傷痕が残る。病気の影響で、上下左右の視界が通常の半分程度に限られるため、自身の足が見えずに絡まったり、道の凹凸で転倒したりしやすい。特に夜間は見えづらく危険性が高まるという。日常生活や競技時には特別なメガネを装着して走る。
浜松の病院外壁 軽乗用車が衝突 男女3人けが
2日午前11時15分ごろ、浜松市浜北区の「おおや整形外科」の外壁に、アルバイト従業員の男性(74)=同市=の軽乗用車が衝突した。浜北署によると、ぶつかった衝撃で待合室にいた通院患者の女性(70)、男性(44)、男性(48)の3人が軽傷を負ったもよう。運転していた男性にけがはなかった。運転操作を誤ったとみられる。 同病院の事務長の男性(62)は「爆発したような音がして、何が起きたのか分からなかった。まさかという感じで患者さんも驚いていた」と振り返った。同署が詳しい事故原因を調べている。
大自在(12月3日)市町対抗駅伝
ようやく本来の駅伝らしい風景が戻ってきた。きのう静岡市内で開かれた県市町対抗駅伝。スタート地点の県庁周辺やゴールが設けられた草薙陸上競技場への入場制限、沿道応援の自粛要請などがなくなり、4年ぶりの通常開催となった。 市街地を駆け抜ける選手たちに、各市町の応援団やコース沿いの住民らが盛んに声援を送り、太鼓やラッパを使ったにぎやかな応援も繰り広げられた。新型コロナウイルス禍の収束で感染拡大前の生活が戻りつつあることを改めて実感した。 大会は市の部で4連覇を目指した浜松市北部に、御殿場市が逆転で競り勝ち、栄冠を手にした。こちらも4年ぶり。町の部は長泉町が11年ぶりの優勝を果たした。「市町代表」のプ
時論(12月3日)博物館に見た文化政策の貧困
国立科学博物館(東京・上野)が新型コロナ流行などによる資金繰り悪化を受けて行ったクラウドファンディング(CF)は、約5万7千人から約9億2千万円が集まった。金額と支援者数は、国内CFでは過去最多だったという。 オリジナルの図鑑や普段入れない収蔵庫ツアーなど返礼品の魅力はあったにせよ、多くの人が科博に関心を寄せ、当面の危機を回避したことは大きな成果だ。だが、ここで浮き彫りになった国立の施設でさえ財政的に窮地に陥り、市民の支援に頼らざるを得ない現実は、国の文化政策の貧困さを改めて露呈させたと言える。 1877年創立の科博は約500万点に上る標本や資料を収集、保存する、日本で最も歴史のある博物館の
社説(12月3日)地域防災の日 共助と自助 備え徹底を
3日は静岡県「地域防災の日」。県は毎年11月を「地震防災強化月間」と定め、続く12月第1日曜日を地域防災の日としている。同日を中心に県内各地の自主防災組織が地域防災訓練を繰り広げ、共助と自助の備えを確かめる。 新型コロナウイルス感染症の流行によって、これまで住民参加型の訓練実施が難しかった。ことし5月、感染症法上の位置づけが「5類」に移行したことに伴って社会経済活動が本格化し、自主防災組織の活動もコロナ前と同様に行えるようになった。 コロナ下で十分できなかった地域での助け合いを確認してほしい。自主防災組織によっては、訓練を実施できないまま担当者が交代してきた場合もあろう。避難所の運営体制や地
4年ぶり熱い声援、ランナーの背中押す 特産品販売も復活 【市町対抗駅伝】
新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴い、4年ぶりの通常開催となった第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会。2日、沿道から送られる熱い声援や勇壮な和太鼓のリズムがランナーの力走を支えた。ゴールの草薙陸上競技場前(静岡市駿河区)では、県内22市町の特産品が集まる「夢逸品市場」も復活した。 同市葵区の瀬名川交差点では、選手の家族らから上がる「頑張れ!」という声援と、力強い太鼓演奏がランナーの背中を押した。瀬名川太鼓俱楽部の久保正治さん(76)は「懸命に走る選手に練習の成果を発揮してもらいたい」とエールを送った。第4中継所付近の流通センター前(同区)では麻機太鼓保存会が、草薙陸上競技場前では東豊太鼓が
【写真特集】全力疾走 つないだ絆 静岡県市町対抗駅伝競走大会
号砲に合わせて県庁前を一斉にスタートする1区の中・高校生女子選手=静岡市葵区(写真部・小糸恵介) 第1中継所でたすきを受ける2区の小学生男子の選手=駿府城公園(写真部・小糸恵介) 沿道からの応援を受けて走る2区の小学生男子の選手=静岡市葵区(浜松総局・山川侑哉) 沿道から選手を応援する子どもたち=静岡市葵区(写真部・宮崎隆男) 第2中継所で2区の小学生男子選手(手前)に声を掛けてたすきを待つ3区の小学生女子選手=駿府城公園(写真部・小糸恵介)選手への声援を送る人たち=草薙陸上競技場(浜松総局・山川侑哉) スタンドから声援を送る人たち=草薙陸上競
浜松勢止めた! 御殿場6区で逆転 宮原が区間新で一気首位 10区依田も区間賞【市町対抗駅伝】
「浜松市に勝てるのは御殿場市しかない」。5年前、浜松勢の連覇を「8」で止めた東部の雄が、再び王者の前に立ちはだかった。個々のトラックタイムは劣っても粘って流れを生み出し、勝負どころで強力エースが決定的なアドバンテージを奪った。「二度と勝てないと思っていた」と明かす滝口監督が、満面の笑みを浮かべた。 浜松市北部を30秒差で追う中盤でレースを動かした。まずは5区村木(御殿場西高)が「5、6区で先頭に出るのがプラン」と、県高校男子5000メートルランク4位の岡元(浜松開誠館高)を相手に15秒を短縮。区間賞で逆転への布石を打つと、決定打は6区宮原(滝ケ原自衛隊)だ。 日本最強のトレイルランナーは、4
長泉町、後半勝負実る 11区の小名、43秒縮めて「たすき」【市町対抗駅伝】
後半勝負で優勝を決める―。長泉町が理想に掲げたレース展開は残り2区間で現実のものとなった。11年ぶりの栄冠へ原動力となったのは長野の名門・佐久長聖高で主力を張る11区小名祐。前を走る清水町との差を大幅に縮め、アンカー小林(滝ケ原自衛隊)へつないだ。「5連覇した時は必ず核となる選手がいた。当時のように今年は小名が中心になってくれた」と斗沢監督。長い低迷期の悔しさを晴らす鮮やかな逆転劇だった。 2連覇を見据え前半に有力選手をそろえた清水町に、序盤は独走を許した。思うように差が埋まらず、最大1分48秒差と苦戦した。1分25秒差で姉、小名陽(静岡大)からたすきを受けた小名祐は「後半にしっかり上げられ
⚽J3アスルクラロ沼津 最終節で逆転負け 鹿児島J 2復帰
J3リーグは2日、各地で最終節が行われ、沼津は今治に2―3で敗れた。鹿児島が2019年以来5季ぶりのJ2復帰を決めた。鳥取と1-1で引き分けて勝ち点62で富山と並んだが、得失点差で上回り、自動昇格圏内の2位を守った。もう1チームの昇格は、既に優勝を決めていた愛媛。 ②愛鷹(今治1勝1分け)▽観衆2017人 今治 16勝11分け11敗(59) 3(0―1 3―1)2 沼津 15勝6分け17敗(51) ▽得点者【今】安藤(3)新井(3)下口(2)【沼】附木(3)ブラウン(PK)(13)終盤に勢い落とす 前半の好調さから一転、終盤に勢いを落とした流れは、沼津の今季を象徴するようだった。後半の失点を
サワラ 和洋で食卓の主役 脂が乗る冬が美味【旬の魚・こぼれ話】
スズキ目サバ科に属する肉食魚のサワラは、日本の沿岸に広く分布し、ブリと同様に成長するにつれて名前が変わる出世魚である。体長は1メートルを超えることもあり、御前崎周辺では50~60センチぐらいまでを「サゴシ」や「サコチ」、それを超えると「サワラ」と呼んでいる。 サワラの漢字表記は「鰆」であり、関西では春に産卵回遊したものが多く漁獲され、古くから春を告げる祝魚として扱われていることから、俳句では春の季語にもなっている。また、その身は柔らかく淡泊な味わいで、京料理の食材として重宝され、西京焼きは多くの人に知られている。 一方、関東では産卵前の栄養を蓄えた冬が旬とされている。静岡県でも、御前崎周辺で
林業家らと事業者の“お見合い”推進 静岡県、山間地の人流創出
静岡県は、観光や教育などのサービス産業で森林の活用を検討している事業者と森林所有者のマッチングを支援する事業を進めている。林業家らと事業者を“お見合い”形式で引き合わせるユニークな手法で、遊休林の再活用を促し、山間地での新たな人流創出を図る。 11月上旬に静岡市で開いた合同説明会には、7人の森林所有者と13の事業者が参加した。事業者は金融機関や子育て支援の社団法人、電力会社、個人事業主など幅広く、検討中の用途もマウンテンバイクのコースや森林環境教育、アロマ蒸留などの多岐にわたった。 所有者は自身の森林の立地や規模、現在の用途と希望の活用イメージを披露。事業者はグループ
伊豆伊東高 高校生ビジネスプランGP 最終審査へ 1月プレゼン
「第11回高校生ビジネスプラン・グランプリ」(日本政策金融公庫主催)の最終審査会に進むファイナリスト10組がこのほど発表され、伊豆伊東高3年生の1プランが入った。生徒たちは来年1月初旬の審査で、大賞を目指してプレゼンテーション発表に臨む。 メンバーはリーダーの平松美紅さん、大沼蕾さん、橋本理央さんの3人。プランは、大人に代わって日常的に家事や家族の世話を行うヤングケアラーを支援する取り組みを提案。食事を準備する負担の解決に向け、加盟する地元飲食店で毎日、無償で食事を提供する仕組みを考えた。 今回は全国から過去最多の505校、5014プランの応募があった。今春に伊東市内の3高校の統合で誕生した
能楽の発展過程や歴史に理解深める 静岡県立大で講演会 東アジア文化都市
静岡県文化財団などはこのほど、特別講演会「シルクロードが生み出した芸能<能楽>」を静岡市駿河区の県立大で開いた。県が推進する交流事業「東アジア文化都市」の一環。学生や県民約160人が、東アジアの影響を受けた能楽に理解を深めた。 来年1月に同区のグランシップで開かれる「グランシップ静岡能」に出演する宝生流第20代宗家宝生和英さんが講師を務めた。宝生さんは渡来人によってもたらされた「散楽」が、戦や疫病から逃れたり農作業を効率よく行ったりするために、独自に発展して能楽が生まれたことを紹介。衣装などに用いられる唐草模様や能面技術に東アジアの文化が垣間見えることを説明した。 「邯鄲(かんたん)」の「楽
「ビキニ事件」悲劇の意味問う 3日焼津で舞台 劇団「燐光群」
1954年、太平洋・マーシャル諸島のビキニ環礁で米国の水爆実験により焼津港所属のマグロ漁船「第五福竜丸」乗組員が被ばくした「ビキニ事件」をテーマにした舞台が3日午後3時から、焼津市三ケ名の焼津文化会館で開かれる。劇作家・演出家の坂手洋二さんが自ら収集した事件に関連するさまざまなエピソードをちりばめた内容で、間もなく70年を迎える悲劇の意味を問いかける。 舞台は「わが友、第五福竜丸」で坂手さんが主宰する劇団「燐光群(りんこうぐん)」が演じる。東京・高円寺を皮切りに、焼津市、高知県、和歌山県串本町など全国7カ所で上演する。 劇では、第五福竜丸の元漁労長見崎吉男さん、元乗組員大石又七さんといった被
師走の掛川、ぬくもりの光灯る 市民制作の電飾アート作品並ぶ
電飾を施したアート作品が掛川市の駅通りを彩る「掛川ひかりのオブジェ展」(実行委主催)が2日夜、開幕した。あんどんと鋼製展示台の2種類で計85作品が展示され、師走のまちをぬくもりのある光で照らし出した。 冬の風物詩として定着した恒例行事で、24回目の開催。市内外の児童生徒や市民有志らが制作した創造性豊かな作品が並んだ。常連の東京学芸大からも複数の出品があった。点灯式に臨んだ実行委の山本和子代表は「人と人との関わりのありがたさを実感できるイベント。ここから掛川の元気を発信する」と話した。 展示は2024年1月19日まで。午後4時から午前0時まで点灯する。期間中、交流サイト(SNS)のインスタグラ
⚽J3アスルクラロ沼津のMF下川、契約更新せず
J3沼津は2日、契約満了に伴い、MF下川雅人選手(27)と契約を更新しないと発表した。
全国高校ラグビー組み合わせ 聖光 秋田工と27日初戦
第103回全国高校ラグビー大会(27日~来年1月7日・花園)の組み合わせ抽選会が2日、大阪市内で行われ、3回戦までの対戦が決まった。2連覇を狙うAシードの東福岡は初戦となる30日の2回戦で、朝明(三重)-九州学院(熊本)の勝者とぶつかる。静岡県代表の聖光は27日の1回戦で秋田工と対戦する。 部員不足による合同チームの出場が今大会から認められ、2校合同の若狭東・敦賀工(福井)は27日の1回戦で目黒学院(東京第2)と対戦する。桐蔭学園(神奈川)、佐賀工のAシードや、大阪桐蔭(大阪第2)などBシード10校は30日の2回戦から登場。準々決勝、準決勝のカードは改めて抽選で決める。 前回までは新型コロナ
熱海の80代女性 カード詐取被害
熱海市内の80代の無職女性が2日までに、息子を名乗る男らに金融機関のキャッシュカード2枚をだまし取られたと熱海署に届けた。同署が特殊詐欺事件として捜査している。 同署によると、女性宅に1日昼ごろ、息子を名乗る男から「おれだけど、お金を用意できるか。会社の上司と取りに行く」「電車が止まったから女の友人に行ってもらう」などと相次ぎ電話があった。女性は同日夕、自宅を訪ねてきた息子の友人を名乗る女にキャッシュカード2枚を手渡し、暗証番号も教えたという。 女性は息子と連絡を取り、被害に気づいた。
鉄骨が当たり作業員死亡
2日午後2時55分ごろ、磐田市新貝のヤマハ発動機本社工場で、クレーン用のやぐらが搬送中に崩れ、鉄骨が外部の男性作業員に当たる労災事故があった。男性は約1時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。死亡したのは、浜松市中区葵西6丁目の設備業の男性(73)。磐田署によると、男性は工場内のレイアウト変更で使用するクレーンのやぐらを載せた台車を誘導していたという。同署はやぐらが崩れた状況や原因を調べている。
井戸水から有害物質 基準値の28倍 浜松市のメッキ加工会社
浜松市は2日、四輪や二輪部品のめっき加工を手がける遠州クロム(同市東区原島町)敷地内の井戸1カ所から、地下水環境基準を超える有害物質六価クロムが検出されたと発表した。検出値は1リットル当たり基準値0・02ミリグラム以下の28倍に相当する0・56ミリグラム。遠州クロムも同日、ホームページ上で公表した。 同社によると、六価クロムは硬質クロムめっきの作業で用いられる。自主検査で判明し、相談を受けた市が1日午後、敷地内の井戸4カ所と周辺1カ所を調査した。 市は2日、半径500メートルを調査範囲に設定し、約1300世帯の中で井戸水を利用する住宅に水質調査協力を呼びかけている。検査結果が判明するまでは、
遊びが「信頼」の土台作る【思春期の心 支える力 不登校④】
子どもたちは遊びの中でけんかと仲直りを繰り返します。けんかは自己主張です。けんかして仲間外れにされても「ごめん」と言って謝ることで再び仲間に入れてもらえます。この繰り返しが、人間への信頼と距離感の土台を作ります。遊びを通してのこの営みは、おおむね10歳くらいまでだと考えます。その時期を越えると、プライドやメンツが気になって友達との関わりの中で「ごめん」を言えなくなってしまう人が多くなるからです。 最近、鬼になるのが嫌で鬼ごっこに入れない子が出てきたと聞きます。友達と関わる力は身体を通した経験を基につくられていきます。遊びの機会と場を大事にしてほしいのですが、塾や習い事のために遊ぶ経験が減って
浜松北部、プラン崩れ2位 中盤から後退、4連覇を逃す【市町対抗駅伝】
4連覇を狙った浜松市北部のもくろみは、中盤以降に崩れた。5区まで何とか首位を守っていたが、6区で御殿場市に快走を許して逆転されると、再びトップに返り咲くことができなかった。 杉原監督の描いたプラン通り5区まで進んだが、鬼門は6区だった。6区藤田(本田技研工業)は区間3位と好走したが、御殿場市はそれを上回る区間新で逆転、さらに30秒もの差をつけられた。 さらに10区で御殿場市の大学生ランナーに大差をつけられ、一時3位まで後退した。指揮官は「いいところも落ち込むところもあるのが駅伝」と選手を責めなかったが、課題となる区間は明らかになった。 県内高校女子で歴代トップクラスの1区沢田(浜松市立高)は
2位の清水町 手応え十分 中学生・古川、高校生より速く【市町対抗駅伝】
町の部2位の清水町は4区古川(町清水南中)が出色の走りを見せた。連覇を逃したものの、古川は高校生も出場する同区間で市の部も含めて全体トップの11分44秒。「自分のすべてを出し切った」と充実感をにじませた。 5区間で区間トップに立つなど、終始レースを引っ張った清水町。古川にとって、「とにかく抜かれないこと」が最優先だった。中学2年だった前回大会で8区区間賞と地力はあったが、高校生も居並ぶ中で「本当に『まさか』という気持ち。今でも信じられない」と夢心地で振り返った。 個人では苦しいシーズンだった。3種目で全国中学校体育大会を目指したものの出場がかなわず。特に1500メートルは設定タイムにわずか1
浜松南部3位 赤堀(東京メトロ)が奮闘【市町対抗駅伝】
浜松市南部は、高校生以来の出場となった10区赤堀(東京メトロ)がチームを一時2位に引き上げる走りでチームをけん引。3位に食い込んだ。 4区で匂坂(浜松市立高)が区間賞を獲得するなど、市の部3番手でたすきを受けた赤堀。「年長者として流れを断ち切るわけにいかない」と序盤からアクセル全開で2位の浜松市北部を追走した。残り500メートル付近で抜き去り、「最低限の役割は果たせた」と胸をなでおろした。 今夏の日本選手権3000メートル障害で8位入賞を果たすなど第一線で戦うが、小中高と出場してきた市町対抗駅伝が自身の原点。「この大会がなければ競技者としての今の自分はない」と断言する。「自分のように大会をき
吉田町3位 5区の栗田(浜松開誠館高)見せ場つくる【市町対抗駅伝】
何とか3位に食い込んだ吉田町だったが、昨年より3分39秒遅いタイムに、チームの表情はさえなかった。 昨年から登録メンバーの半数以上を入れ替え、同じ区間を走ったのは2人のみ。“新生吉田町”で挑んだ今大会だったが、望んだ結果は得られなかった。中島監督は「選手は精いっぱい出し切ってくれた」とたたえた一方、「一人一人の走力アップが必要」と課題を付け加えた。 スタートから首位の清水町に食らい付き、粘った。4区で3位に落としたが、5区の栗田(浜松開誠館高)が町の部2位の力走で再び順位を2位に押し上げ、見せ場をつくった。5000メートルで県ランク上位の17歳は「来年は町の部トップで
12月の病害虫予想 トマト コナジラミ類注意
静岡県病害虫防除所によると、12月は平年に比べて晴天が続き、少雨になると予想され、特にタバココナジラミやハスモンヨトウの発生が増える見込み。 【トマト】11月中下旬の巡回調査では、コナジラミ類の平均寄生株率は23・6%と平年の約2倍だった。発病株は伝染源となるため、見つけ次第抜き取り、農地外で処分する。 【温州ミカン】青島温州の果実肥大は平年並みで、着色はやや早い。11月上中旬の巡回調査では、平年よりやや多くのミカンハダニの寄生が見られた。発生が多い園地では、収穫前日に薬剤防除を行う。 【キャベツ】降水量が少ないためタマナギンウワバが多く発生する予報。幼虫の発育が進むと食害量が増えるため、発
ハワイフェス盛況 手作り雑貨やショー 3日まで浜松市中区
浜松市中区の市福祉交流センターで2日、「ハワイフェスティバル」が始まり、初日から多くの来場者でにぎわった。3日まで。 現地から取り寄せた生地や材料で手作りしたバッグやアクセサリーなどの雑貨が目を引く。フラダンスグループによるショーやウクレレ演奏のほか、初心者向けのレッスンも行われた。 ハワイを愛好する同センター職員が初企画した。3日もフラダンスのショーやレッスンを開く。 入場無料。午前10時~午後5時。
浜松・浦川小開校150周年 「浦川歌舞伎」堂々と
浜松市天竜区佐久間町の浦川小で2日、開校150周年を祝う記念式典と学習発表会が開かれた。児童全11人と保護者、地元住民が学校の長い歴史を祝った。 式典で小杉英司校長は「浦川小の歴史はまさしく地域と歩んできた。地域に支えられていたことや学校で学んだことを生かしてほしい」とあいさつ。学校の歩みや在校児童を紹介するスライドショーを流した。 学習発表会で5、6年生は歴史をテーマにした寸劇を披露した後、将来の夢をスピーチした。2~6年生は伝統芸能「浦川歌舞伎」を堂々した演技でこなし、大きな拍手が贈られた。6年の井辺柚希さん(12)は「人は少ないけど、学年問わず仲良くて楽しい学校。6年通うことができてよ
浜松・熊小 開校150周年 スタンプラリー楽しく
浜松市天竜区熊の熊小で2日、開校150周年を祝うスタンプラリーが開かれた。親子でスタンプ集めを楽しみながら、学校の節目を祝った。 参加者は校内にある六つのスタンプを集めるため、「熊地区で最も人口が多かった時の人数は」「熊の地名の由来は」「5、6年生の今の人数は」などの児童が考えたクイズに挑戦した。全てのスタンプをそろえた人には児童が絵をデザインしたトートバッグが贈られた。 スタンプラリーの前に実施した学習発表会では、各教科で学んだ成果のほか、白雪姫を題材にした寸劇や合唱を披露した。 同小は1873(明治6)年の創立。現在の児童数は13人。
住民の安否確認に黄色い旗150本贈呈 浜松・佐久間日赤奉仕団
浜松市佐久間日赤奉仕団はこのほど、同市天竜区佐久間町の佐久間中の生徒と協力して製作した黄色の旗150本を、同町の中部地区自治会に贈呈した。黄色の旗は安否確認で使う道具で、同奉仕団の担当者は「防災で役立ててほしい」と呼びかけた。 黄色の旗を活用した防災対策は県内外で普及している。災害時に玄関口や郵便受けなどに旗を置くことで安全に避難または無事であることを周囲に示すことができる。一目で安全を確認できるため、旗を掲げていない世帯に安否確認の作業を集中できる。 同奉仕団の平賀むつみ代表は同日、中部地区自治会の会合に訪れ、「山間地では災害時に行政の支援が遅れる場合がある。旗を有効に使い、住民同士の絆を
商店街でスポーツ 静岡・呉服町 バスケやラグビー、チアも
静岡市葵区の静岡呉服町名店街は2日、スポーツ交流イベント「呉スポ2023」を同区の呉服町通りで開いた。県内スポーツチームが競技紹介などのブースを並べ、家族連れが体験を通じてさまざまなスポーツの魅力に触れた。 バスケットボールやラグビー、自転車など約10種目のブースを設けた。ラグビーリーグワン1部・静岡ブルーレヴズのコーナーでは子どもたちがラグビーボールに触れ、ラインアウトのリフトを体験。札の辻交差点にはステージを用意し、バスケットボール男子Bリーグ2部・ベルテックス静岡のチアダンススクールによる子ども向け体験会などを行った。 スポーツを通じて商店街の盛り上げにつなげようと初めて開催した。同名
こだわりの海の幸集結 3日まで焼津でいちまるマルシェ ECサイトコーナーも
焼津市の食品水産業いちまるは2日、恒例の「いちまるマルシェ・スペシャルイベント」を同市浜当目の食品工場で開いた。同社が運営するEC(電子商取引)サイト「焼津の網元」に参加する水産加工業者の商品を販売する特設コーナーが設けられ、こだわりの一品を買い求める客でにぎわった。3日まで。 焼津の網元特設コーナーには、いちまる、新丸正、丸又、カクニンベンうさぎ屋食品、焼津冷蔵など水産加工業者8社がツナ缶や練り物などを販売している。 いちまるブースでは、同社社員が自社のマグロやカツオに合うとして、あらしお(静岡市駿河区)や静岡県産醤油(焼津市)の製品を勧めるなど業者の垣根を越えた魅力の発信が実践されている
不法投棄防止へ清水港内巡視 海保と静岡県
清水海上保安部は1日、県廃棄物リサイクル課と合同で、巡視艇ふじかぜを使用した不法投棄防止統一パトロールを実施した。 県が設定する12月の「不法投棄撲滅月間」に合わせた取り組みで、不法投棄物の早期発見や未然防止が狙い。同海保や県の職員が約1時間、のぼり旗を立てた巡視艇で清水港内をパトロールし、双眼鏡などを使って港内の不法投棄に目を光らせた。 同海保警備救難課の山内偉生課長は「海洋環境保全のため、海にごみは捨てない、持ち帰るということを一人一人に協力いただきたい」と呼びかけた。
みんなでペタンク 静岡市葵区で大会 ねんりんピックへ西豊田「小松会」
静岡市老人クラブ連合会は1日、会員の健康維持と交流を図るため、ペタンク大会を同市葵区の松富スポーツ広場で開いた。駿河区西豊田の「小松会」が優勝し、来年鳥取県で開催される全国健康福祉祭(ねんりんピック)への出場権を獲得した。 市内3区の予選を勝ち上がった70~80代の会員約100人が参加した。参加者はチームで声をかけ合いながら和気あいあいとゲームを進めた。ペタンクは3人一組で目標の球(ビュット)に向かって金属の球を投げあい、相手よりどれだけ近づけられるかを競う競技。70歳以上の選手と女性選手がそれぞれ常時1人出場するなどのルールに基づいて行われた。 同会の遠藤日出夫会長(88)は「気心知れたメ
雑貨や食品3000点 静岡市葵区で3日まで「福祉楽市」
静岡県中部の福祉サービス事業所の利用者が作った手工芸品や食品を販売するイベント「第48回福祉楽市」(県社会福祉法人経営者協議会中部地区会など主催)が2日、静岡市葵区の松坂屋静岡店で始まった。3日まで。 障害者や高齢者らが利用する7法人20事業所が出展した。会場にはアクセサリーや生活雑貨、衣類、パン、菓子など3千点以上が並び、多くの来場者でにぎわった。 県民の福祉への関心を高め、利用者の生きがいづくりにつなげようと毎年開催している。同会の寺田亮一会長は「福祉楽市が、社会の身近な場所にさまざまな施設があることを知るきっかけになってほしい」と話した。 同区の静岡聖母幼稚園、竜南こども園の園児の絵画
湖西市、過去最高6位 驚異10人抜き、区間賞三つ 監督デビュー戦【市町対抗駅伝】
静岡市で2日行われた第24回県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は県西部8市町から9チームが出場し、地域の誇りを胸にたすきをつないだ。市の部準優勝の浜松市北部に続き、同市南部が3位、湖西市が過去最高の6位、掛川市も2年連続の10位入賞を果たすなど健闘した。 湖西市は、中嶋克太監督(47)の“デビュー戦”で過去最高の6位に食い込んだ。3選手が区間賞の力走。指揮官は「7位以上を目標にやってきた。想定以上の結果」と満足げだった。 3区金田陽愛選手(11)=湖西岡崎小6年=が驚異の10人抜きで区間タイの記録をたたき出し、チームを勢いに乗せた。「とにかく
長泉町 諦めない気持ちで輝く 「総合力の結集」声援に感謝【市町対抗駅伝】
町の部で11年ぶり9回目の頂点に立った長泉町チームは2日、優勝旗を掲げて同町に凱旋(がいせん)した。報告会が開かれたウェルピアながいずみでは家族や関係者らが出迎え、「おめでとう」と声をかけ、選手とともに喜びを分かち合った。 前回は3位入賞を逃し、4位に終わった。今大会はその悔しさを晴らそうと一丸となって挑み、1区から先行した前回優勝の清水町を終盤で逆転した。選手らは走りを振り返り、大会ホームページに一番多く寄せられた町選手への応援の言葉や、沿道の声援が力になったと感謝した。 最終区で逆転した小林翔大主将(24)=滝ケ原自衛隊=は「全員で諦めずに前を追ったから抜くことができた」と感謝した。斗沢
西伊豆町 星野町長が急きょ出場 完走に安堵【市町対抗駅伝】
西伊豆町は40歳以上の6区に星野浄晋町長(45)が登場した。自治体の首長としては「異例」の出走で、懸命にたすきをつないだ。 けがの影響で出られなくなった選手に代わり、当日の朝、急きょ出場が決まった。たすきを受けた7位から三つ順位を落としたが、「子どもたちの“貯金”のおかげでたすきをつなげた。選手の顔が思い浮かんで完走できた」と安堵(あんど)した。 人口の少ない同町は選手層の薄さが課題。「次はぜひ、われこそはという町民に出てほしい」と呼びかけた。
優勝の御殿場市 若者躍動、笑顔の凱旋【市町対抗駅伝】
静岡市で2日に開かれた第24回市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)は優勝した御殿場市と長泉町を筆頭に、東部勢の健闘が目立った。ふるさとの期待を背にたすきをつなぎ、市の部の富士、裾野、沼津と、町の部の清水、函南、小山、河津がそれぞれ入賞した。伊豆市は選手の故障で途中棄権した。 市の部で4年ぶり5度目の優勝を果たした御殿場市チームの報告会が2日夕、JR御殿場駅富士山口広場で開かれた。凱旋(がいせん)した選手たちを市民らが大きな拍手で迎え、美しく輝くイルミネーションが喜びの報告に華を添えた。 メダルを掛けた“えんじ色軍団”の姿に歓声が上がった。6区で流
吉田町 12歳双子、町3位に貢献 2区・岩本陸斗選手と9区・岩本拓海選手【市町対抗駅伝】
吉田町は未経験の区間でも安定した走りを見せる選手が多く3位につけた。2区岩本陸斗選手(12)、9区拓海選手(12)は双子で、初めての同時出場となった。日々の練習の成果を発揮し、いずれも上位を保ってたすきをつないだ。 弟の拓海選手は昨年、僅差で選考に漏れて駅伝出場がかなわなかった。悔しさをばねに、体のぶれを修正して走り込むことでベストタイムを更新した。9区では坂道を念頭に置いた練習の成果が生きたという。 陸斗選手は「監督やコーチの指導のおかげで、力を発揮することができた。これからも兄弟で競い合い、頑張りたい」と話した。中島克訓監督(60)は「双子で一緒に努力し、力を伸ばした。若い力が育つことで
焼津市 家族ランナー思いつなぐ 大石姉妹、互いの姿刺激に【市町対抗駅伝】
焼津市は1区の大石怜美選手(16)=静岡商高1年=と8区の妹芙美選手(14)=焼津港中2年=が、姉妹そろって初めて出走した。粘り強く走り抜き、レース後は健闘をたたえ合った。 「妹には負けられない」という怜美選手。芙美選手は2歳上の姉を「かなわない存在」としつつも追い付きたいと日々、背中を見て学ぶ。焼津市の代表で共に練習した約3カ月間は切磋琢磨(せっさたくま)を続け、姉妹での出場を心待ちにしていた。芙美選手は「今まで一緒に走ったことがなかった分、うれしかった」と笑顔を見せた。 市町対抗駅伝をきっかけに陸上を始めた2人。怜美選手は「もっとチームの順位を上げて貢献できるよう2人で頑張りたい」と語っ
静岡市静岡、市の部5位 見せた粘り強さ、圏外から追い上げ入賞【市町対抗駅伝】
静岡市内で2日に開催された県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)。中部勢は市の部で静岡市静岡が5位、藤枝市が9位に入った。町の部は吉田町が3位に食い込んだ。各チームとも粘り強い走りを見せ、コース沿いからは盛んな声援が送られた。 静岡市静岡は中盤で上位入賞圏外だったが、区間賞や粘り強い走りで盛り返し、市の部5位に入った。松浦賢太朗監督(59)は「選手の病気やけがなどの困難があったが、壁を克服し、素晴らしい走りを見せてくれた」とたたえた。 12人中8人が区間10位以内に入るなど、持ち前の総合力の強さを見せた。7区永嶋駿樹選手(15)=静岡安東中3年=が区間記録タイの抜群の走
掛川市10位入賞 山田姉妹、次は1桁順位【市町対抗駅伝】
掛川市は全区間で入賞を狙える位置をキープし、昨年同様10位でゴールした。8区の山田芽実選手(12)=掛川北中1年=と9区の山田幸芽選手(10)=城北小5年=は姉妹のたすきリレーを演じ、入賞につながる走りを見せた。 練習が休みの日は、家の周りを一緒に走り高め合ってきた2人。目標はともに区間で1桁順位になることだった。姉の芽実選手は「妹に一つでも順位を上げてたすきを渡そう」と前の選手の背中を見て走った。妹の幸芽選手は、姉が見えると手を振って名前を呼び「ラストだよ」と鼓舞。たすきを受け取り順位を大きく落とすことなく走りきった。目標は果たせなかったが、2人は「また姉妹でたすきリレーをしたい」と声をそ
森町 中1トリオ躍動、将来の成長楽しみ【市町対抗駅伝】
森町の“中1トリオ”がそろって力走した。1区で田村蓮姫選手(13)=森中1年=が町の部6位でたすきをつなぐと、8区天野友珠子選手(13)=森旭が丘中1年=は区間2位の力走。11区岡田大和選手(13)=同=は8位の順位を譲らず、アンカーにつないだ。 「高校生もいた中で堂々と走ることができた」と田村選手は胸を張った。昨年は3区の座を天野選手と争い、補欠に回った悔しさを晴らした。天野選手も「今までで一番いい走りができた。田村さんのおかげ。とても良いライバル関係が築けている」と話した。 2003年にアンカーとして森町を優勝に導いた天野選手の父の元文監督(44)は「田村選手がい
御前崎市 弟の分まで攻めの走り アンカー植田選手(芝浦工大1年)、区間2位【市町対抗駅伝】
御前崎市のアンカー植田航生選手(19)=芝浦工大1年=が、区間2位と快走した。21位でたすきをもらい、1人を抜いて20位フィニッシュ。「最初から攻めて走り、最後まで粘ることができた。(区間2位は)自分でもびっくり」と5区を走った昨年の区間3位を上回る好成績を喜んだ。 常葉大菊川高から箱根駅伝出場を目指して同大に進学したが、今年は予選会で敗退。この日のレース前に大橋昌弘監督(39)から「箱根に出られなかった悔しさをぶつけてほしい」とげきを飛ばされていた。一線を退き、今年はスタッフとして裏方に回った双子の弟の悠生さん(19)の分まで走りきった。 「チームスローガンの目指せ10位、は達成できなかっ
浜松市北部 王者の意地、最後まで 来年V奪還へ【市町対抗駅伝】
4連覇を逃した浜松市北部は最後まで王者の意地を捨てなかった。6区で2位後退も、8区の太田美香選手(13)=細江中2年=が区間4位の力走で反撃ムードをつくる。10区で3位に落ちたが、11区小川伊央選手(17)=浜松日体高3年=が区間賞の走りで再び2位に押し上げた。 中学から長距離を始めた太田選手は、大会初出場。「なんとかトップを目指そうと走ったが、最後は疲れて離された」とペース配分を来年以降の課題に挙げた。 1区で区間賞を獲得した沢田結弥選手(17)=浜松市立高3年=は米国の大学に進学予定。来年はチームに不在となるが、杉原勇蔵監督(67)は「北部は能力の高い中高生がそろっている」と巻き返しを期
西伊豆町 町初の区間賞、宇都宮心選手(田子小6年) 練習の成果結実【市町対抗駅伝】
西伊豆町は、3区の宇都宮心愛選手(12)=田子小6年=が念願の区間賞に輝いた。同町選手の受賞は初めて。 前回も3区を走り、区間3位。区間賞にあと一歩届かなかった。ラストスパートに磨きをかけるなど、自主練習の成果が結実。宇都宮選手は「うれしい。応援してくれた家族や地域の人に感謝したい」と喜んだ。 7区を走った兄の陸斗選手(14)=西伊豆中2年=が「すごい、よく頑張った。負けず嫌いの性格が結果につながったと思う」とたたえると、心愛選手はうれしそうな笑顔を見せた。
清水町 秋山きょうだい、そろって初の区間賞【市町対抗駅伝】
区間賞を5人輩出した清水町は、5区の秋山流星選手(17)=相洋高2年=と妹で8区の汐月選手(15)=清水中3年=が、ともに初の区間賞を獲得した。 流星選手は11月、神奈川県高校駅伝大会で1区区間賞を獲得し、チームも全国大会出場を決めた。快挙が続くが「目標の20分を切れなかった。区間賞はタイムを狙って付いてきた結果」と冷静に分析する。 汐月選手は一昨年の補欠、昨年の区間5位から躍進した。「区間賞は目標だった。3年間かけて結果を出せてうれしい」とやりきった表情を見せた。
富士宮市 渡辺選手(山梨学院高3年)7人抜き【市町対抗駅伝】
序盤は出遅れた富士宮市だったが、最長5区の渡辺莉玖選手(17)=山梨学院高3年=の7人抜きなどで盛り返し、市の部13位でゴールした。 名門の同校駅伝部で主将を務める渡辺選手は「市町対抗駅伝でもチームを引っ張る覚悟が芽生えていた」と話す。大会前に佐野友信監督(59)に「自分が順位を引き上げます」と宣言。有言実行の快走で、24日の全国高校駅伝に向けて弾みをつけた。 佐野監督は「チームの底力を見せられた。これをベースに上の順位を目指したい」と来年を見据えた。
裾野市、見事な追い上げ 6年連続で入賞【市町対抗駅伝】
中盤以降に巻き返した裾野市は7位で、6年連続入賞を達成した。小林進監督(64)は「前半も崩れずに粘り、力のある選手が追い上げてくれた」と称した。 4年連続出場となった8区の浦山美咲選手(14)=富岡中2年=が、順位を二つ上げた。中距離が専門で「3キロには不安があった」と言うが、区間6位の力走。大会に向けて、持久力を磨いた成果を発揮した。 8位から7位に押し上げた最終走者の加藤聡太選手(22)=神奈川大4年=は「全てのカテゴリーが頑張り、みんなで入賞できて良かった」と笑顔を見せた。
藤枝市 区間2位の竹下選手、清水選手「立役者」 3年連続9位入賞【市町対抗駅伝】
藤枝市は3区の竹下愛選手(11)=岡部小6年=と4区の清水美月選手(18)=東海大翔洋高3年=が、それぞれ区間2位の活躍でチームの3年連続9位入賞の立役者となった。 竹下選手は市の部8位でたすきを受けた。自分のペースでリズム良く走り、順位を一つ上げて清水選手につないだ。区間2位の好走に驚きつつも「自分の走りでチームに貢献することができた」と安堵(あんど)した。 主将の清水選手は「流れを崩してはいけない」と、攻めの姿勢で前を追った。5位まで押し上げて主将の責任を果たし、「5回目の出場の中で一番の走りだった。藤枝市の選手として走れて良かった」と充実した表情を浮かべた。
牧之原市 たすきは息子から母へ 岡林親子「懸命な姿に勇気」【市町対抗駅伝】
牧之原市は前年の市の部24位から順位を一つ上げた。大石佳伸監督(58)は「選手が力を振り絞って走った。一歩一歩前進して20位以上を目指したい」と先を見据えた。9区から10区のたすきリレーでは、岡林優心選手(10)=牧之原萩間小5年=と路代選手(47)=アキタファインブランキング=の親子がつないだ。 路代選手が陸上クラブに通い始めたことをきっかけに、優心選手も陸上を始めた。兄の功明さん=牧之原相良中1年=と3人で日々練習に励んできたという。 レースは優心選手が力走し、息子から母親へのたすきは無事につながれた。路代選手は「優心がたすきをかけて懸命に走ってくる姿に勇気をもらった。大会が家族の思い出
静岡市清水 光る若手、翔洋勢底力 小学生も活躍【市町対抗駅伝】
静岡市清水は9区の涌井悠晴選手(12)=清水有度二小6年=が区間6位、4区と5区は東海大翔洋高の2年生が安定した走りを見せるなど、若手の活躍が目立った。 4区の和田愛加里選手(16)は順位を三つ上げてたすきをつないだ。昨年はけがに悩まされ、今年に入り本格的な練習に取り組めるようになった。おおむねイメージ通りに走ることができた駅伝を振り返り、「経験を生かしてまた出場したい」と話した。 前年と同じ5区を走った柴田悠生選手(17)は中盤の粘りを意識し、タイムを前年より30秒以上縮めた。「反省点を生かし、来年は区間順位1桁台を目指す」と先を見据えた。 望月勇紀監督(42)は「個々のレベルアップを感じ
袋井市 大病乗り越え再び代表選出 6区高橋俊明選手「最後のレース」【市町対抗駅伝】
袋井市は、6区の高橋俊明選手(55)=高橋モータース=が好走し、チームに勢いをつけた。大病を乗り越え、「最後のレース」と掲げた今大会は、沿道に駆けつけた社員や地元の仲間らの声援を追い風に、悔いのない走りを見せた。 32歳の時、第1回大会で古里を背負って走る姿に感銘を受けて選手を目指した。40、41歳で代表選手に選ばれたのち、8年連続の補欠を経て2018年の大会で返り咲き。翌年に見つかった前立腺がんの手術後も毎朝13キロを走るなどのトレーニングを欠かさず、今大会は術後初めて代表選手を任された。 沿道ではメロンの形の帽子を身につけ、お手製の横断幕を手にした応援団がエールを送った。高橋選手は「悔い
磐田市 中村3姉妹がそろってエントリー、長女力走【市町対抗駅伝】
磐田市は中村3姉妹がそろってエントリーした。4区を任された長女環菜選手(17)=磐田南高2年=が、当日控えに回った次女菜々美選手(14)=豊岡中2年=、三女実莉選手(12)=豊岡南小6年=の思いを胸に駆け抜けた。 「3姉妹で本戦出場」を目指して練習を重ねたが、最終選考で妹2人が正選手から外れた。「悔しくて泣いている妹たちを見て、自分も泣いてしまった」。走れなかった妹たちの思いをパワーに変えた環菜選手は、順位を一つ上げてチームに貢献した。 当日、菜々美選手は体調不良で会場に来ることができなかったが「テレビで応援してくれたはず」と環菜選手は話す。姉の勇姿を間近で見た実莉選手は「かっこよかった。来
菊川市、過去最高11位 服部選手3人抜き【市町対抗駅伝】
菊川市は経験豊富な選手が多く、過去最高の11位でゴールした。7区の服部蓮斗選手(15)=菊川岳洋中3年=は区間3位と健闘し、チームに貢献した。 今夏、陸上男子3千メートルで全国大会に出場した実力者で、駿河路は初挑戦。週に3回ほど、複数のクラブで練習してきた。スタートから200メートルほどで左足がつるトラブルがあったが、得意の上りでタイムを稼いだ。 後半はスタミナが切れ、つらい時間だったというが「菊川市の順位を一つでも上げたい」と力走。3人を抜き、たすきをつないだ。北原弘明監督(61)は「期待通り頑張ってくれた」とねぎらった。 服部選手は「走り切れて良かった。最高順位はうれしい」と笑顔を見せた
浜松市南部 総合力で3位入賞 9区原選手(浜松相生小6年)粘り強く【市町対抗駅伝】
浜松市南部は小学生から社会人までの総合力で3位入賞を果たしたが、昨年より順位を一つ落として悔しさが残った。 初出場の6区の田中真人選手(41)=団体職員=は、4位でたすきを受けた。順位を一つ上げ、区間2位の力走を見せたものの、本人は満足がいかない様子。前半から攻めの走りを見せたが「中盤から後半が苦しかった。目に見えないプレッシャーがあった」と唇をかんだ。 9区の原恭一朗選手(11)=浜松相生小6年=は区間賞の力走で終盤に粘り強さを見せつけた。長い距離を一定のペースで走ることを意識して1年間練習に取り組んだといい、「区間新を目指していたので正直悔しかった。70点くらい」と振り返った。 三輪徹久
東伊豆町 「皆の粘りが結果に」八代主将(稲取高2年)、区間5位【市町対抗駅伝】
東伊豆町は昨年よりタイムを37秒縮め、順位を一つ上げて11位だった。前回と同じ5区を担った主将の八代勇渡選手(17)=稲取高2年=が、区間5位と健闘した。チームは敢闘賞を受賞した。 「昨年はいい走りができなかった。タイムも順位も上げることを意識した」と八代選手。「離されても皆が粘った。それが結果につながった」と仲間の力走をたたえた。 下山順一監督(55)は「メンバー選考から人が集まらずに苦労した。選手が真剣に練習に取り組んで力をつけた」とねぎらった。
函南町 若い選手が奮起 中村志士丸選手(函南小6年)区間賞【市町対抗駅伝】
函南町は内田光紀監督(40)の新体制として初の大会を4位で終えた。前回から一つ順位を落としたが、内田監督は「新しいチームとして上々の滑り出し。今後の展望が開けた」と来年を見据えた。 けがや体調不良が続出し、昨年までの主力が受験準備に入るなど走者選出に苦労した。当初のオーダーから大きく変わったが、2区で区間賞を取った中村志士丸選手(12)=函南小6年=をはじめ若い選手が奮起した。中村選手は「速い先輩方を追い抜いていきたい。来年こそ区間新のリベンジを」と闘志を見せた。
松崎町 悔しさバネに念願の初出場 小嶋選手、区間4位【市町対抗駅伝】
念願の初出場で区間4位に輝いた松崎町の9区小嶋悠太選手(12)=松崎小6年=は、安定した走りでチームに貢献した。 2021年、22年と練習会に参加したが、登録選手に選ばれなかった。その悔しさを胸に毎朝4キロ走り、出場をつかんだ。「レース前は緊張したが、楽しかった」と振り返った。 松崎小の同級生でライバルの2区福本遼真選手(12)や、3区飯野心結選手(11)が小嶋選手をたたえた。飯野選手は「前から頑張っていたことを知ってるので、小嶋選手が選ばれてうれしかった」と喜んだ。
河津町 金指姉弟のたすきリレー 6位入賞貢献【市町対抗駅伝】
河津町は1区金指星来選手(16)=下田高1年=と2区竣大選手(11)=河津小5年=が姉弟のたすきリレーを実現し、6位入賞とふるさと賞に貢献した。 星来選手は1区初出場の緊張もあり、「思うような走りはできなかった」と振り返った。しかし「中継所で弟の姿が見えた時、自然と走るペースが上がった」という。竣大選手は「少しでも追い上げたい」と、姉から託されたたすきを次につなげる一心で走った。 大坪宏監督(64)は「全員が合格の走り。目標の入賞を果たせてうれしい」と喜んだ。
沼津市 市制100周年の節目、目標の8位入賞【市町対抗駅伝】
昨年の11位から入賞圏内を狙った沼津市は目標通り8位に入賞。監督として率いた6区の平田裕也選手(44)=同市役所=は「選手、関係者、家族の支えがあって達成できた。市制100周年の節目に次の目標へ新たなスタートを切ることができた」と感謝した。 平田選手から7区の大沼光琉選手(15)=沼津市立高中等部3年=にかけて、一時4位まで浮上した。大沼選手は区間2位の力走にも「目標タイムはクリアしたが、区間賞が目標だった。最後の直線で上げ切れなかった」と悔しさをにじませた。
下田市 鈴木親子、父娘共演果たす「来年も」【市町対抗駅伝】
下田市の鈴木勝弓主将(45)=下田OA=は12回大会から出場を続けるチームの精神的支柱。今大会で娘の茜選手(15)=下田中3年=と共に出場を果たした。 「小学生の頃からずっと出たかった」と話す茜選手。初出場の4区で一つ順位を上げる力走を見せ、大会終了後には「これからは毎年親子で走っていきたい」と父親と笑い合った。 前回大会で最下位だった下田市は今年、他市の棄権で24位となった。渡辺洋之監督(82)は「昨年よりタイムが縮み、若手も出てきている。来年はもっと期待できる」と力を込めた。
南伊豆町 順位低下もタイム短縮 1区遠藤雫選手、昨年を上回る速さ【市町対抗駅伝】
南伊豆町は前回の6位から7位に順位を下げたが、タイムを41秒縮め、敢闘賞を受賞した。笠井慎監督(56)は「本当は6位を狙っていたが、賞を得たことで最低限の結果は残せた」と総括した。 昨年は歴代最高位で、ふるさと賞を受けた。区間4位と口火を切った1区遠藤雫選手(15)=日体大柏高1年=らチーム全体で昨年を上回る速さを見せただけに、悔しさが募った。遠藤選手は「結果に納得はいってない。再挑戦する」と意気込み、笠井監督は「来年は打倒河津だ」と気勢を上げた。
三島市 父と練習、自己ベスト更新【市町対抗駅伝】
三島市の3区河本莉子選手(12)=加藤学園暁秀初等学校6年=は、高校で体育教師をしている父親と練習に励み、走り抜いた。駅伝の練習があるたびに、ペース配分や気持ちの持ち方を教わった。練習の成果もあり、出場選手を決める2000メートル走では、自己ベストを24秒更新した。 「夢の舞台」と楽しみにしていた初の駿河路は、区間15位で順位を一つ押し上げた。心は既に来年の出場も見据える。「(中学生になると)距離が3キロ以上になるが、もう一度たすきを渡す感覚を味わいたい」と闘志を燃やす。
伊豆の国市 隙間時間に練習、堀田茉彩選手が力走【市町対抗駅伝】
伊豆の国市の10区堀田茉彩選手(25)は、会社員としてフルタイムで働きながら、空いた時間で練習に励んだ。大学時代からトライアスロン競技を続け、ハードな日は午前4時半からバイク(自転車)、仕事が終わった午後7時からランニング、同9時からスイムの練習に励む。オフは月2、3日程度という。 市町対抗駅伝の出場は7回目で、区間順位は6位。順位を一つ上げた。トライアスロンは今年で一区切りとし、今後については未定というが、「趣味として走り続けたい。また出場できたら」とはにかんだ。
小山町 公募教室から新星、柳沼選手(須走小5年)区間4位【市町対抗駅伝】
陸上の裾野を広げようと続ける公募制の走り方教室から新星が誕生した。小山町2区の柳沼咲翔選手(11)=須走小5年=は初めての駅伝で区間4位と健闘。「想像以上の結果。声援を聞き、やる気が出た」と声を弾ませた。 友だちより速く走りたいと5月から教室に参加。美しいフォームに注目した室伏剛監督(73)に出場を勧められた。独特の緊張感を味わいながらも、前の選手を追うことに集中した。その存在はライバルの刺激になっている。室伏監督は「伸びしろは大きい」とさらなる成長を期待した。
伊豆市 幼なじみで切磋琢磨 5区落合廉選手と1区水口琉花選手【市町対抗駅伝】
伊豆市の5区落合廉選手(15)=藤枝明誠高1年=と、1区水口琉花選手(15)=伊豆中央高1年=は、同じ小中学校で競技に取り組んできた幼なじみ。別々の高校に進んだが、連絡を取り合って切磋琢磨(せっさたくま)している。 2人は互いのことを「ライバルでもあり、刺激をもらえる存在」「頑張っている様子が背中を押してくれる」と認め合う。高校は県中部と東部のため、同じグラウンドで練習ができていない。ただ、ともに県大会へ進み、いつか同じ競技場で会うことを誓った。
熱海市 目標タイムあと一歩 過去最高17位【市町対抗駅伝】
前回大会過去最高の20位だった熱海市はさらに順位を押し上げて17位に。前回からタイムを58秒縮めたが、目標としていた同市最速記録(2時間21分54秒)に12秒及ばなかった。 大川慎一郎監督(44)は「順位は他市の状況もある」とし、目標については「12人の選手全員があと一秒ずつ縮めれば届いた」と悔しさをにじませた。 3年連続の5区で、区間7位の漆原幹人選手(18)=韮山高3年=は「昨年は直前で体調を崩してタイムを落とした。今年はしっかり走ろうという気持ちだった」と振り返った。
伊東市 「いつか娘と」土屋選手 親子出場かなわず【市町対抗駅伝】
過去4回出場の伊東市の6区土屋拓巳選手(40)=天城中事務職員=が6年ぶりに駿河路を駆けた。娘の美颯選手(12)=伊東南小6年=もエントリーしたが、初めての親子での出場はかなわなかった。「いつか一緒に走るためにも続ける」と次を見据えた。 過去はアンカーなどで出場し、いずれも区間20位中盤。今回は初の40歳以上で「駅伝独特の高揚感があり、楽しかった」と区間14位に食い込んだ。中継で父親の姿を見たという美颯選手は「かっこよかった。走れずに悔しい。今度は一緒に走りたい」と話した。
川根本町 50代で初出場「還暦まで」 望月選手、区間順位二つ上げる【市町対抗駅伝】
川根本町は第1回大会からチームを引っ張り続けた山本忠広選手(46)=グリーンホーム=が出場を見送った中、6区で望月浩之選手(51)=ケーブルテクニカ=が初出場し、区間順位を二つ上げる力走を見せた。 10年ほど前に健康のためランニングを始めた望月選手。走るのが楽しくなり、今では仕事前に10キロ走るのが日課になった。そんな父の姿を見た息子から出場を勧められ、当日まで調整を重ねてきた。「一生懸命にやっている子どもたちに元気をもらい頑張れた」と練習を振り返る。 「本番は周囲の応援や熱気も力になり勢いに乗れた。還暦まで出場できたら」と笑顔を見せた。
島田市、山口選手(東海大翔洋高3年)「区間最下位」の雪辱果たす【市町対抗駅伝】
島田市の山口翔輝選手(18)=東海大翔洋高3年=は、昨年区間最下位だった雪辱を果たし、5区で目標にしていたタイムを1秒上回る22分9秒でたすきをつないだ。 初出場した昨年はけがで、思うような走りができなかった。「恥ずかしくてしばらく立ち直れなかった」と振り返る。駅伝の悔しさは駅伝でしか晴らせないと奮い立ち、毎朝10キロのランニングを続け、足の着き方や腕の振り方を見直した。 「昨年の失敗もあり本番前は不安が大きかった」と山口選手。それでも安定した走りを見せ、昨年から区間順位を四つ上げた。鈴木瑛志監督(37)は「負けたままで終わらせず努力を続けた。100点をあげたい」とたたえた。
市の部 区間賞選手の喜びの声 第24回市町対抗駅伝
1区(3.673キロ)中・高校生女子沢田 結弥(浜松市北部、浜松市立高3)11分24秒沢田 結弥区間賞を取れていなかった。ようやく獲得できてうれしい。地元へ感謝の気持ちを伝えたかった。2区(1.903キロ)小学生男子平野 空哉(磐田市、豊田南小6)5分52秒平野 空哉最後までペースが落ちず、スタートからいつも通りの走りができた。目標にしていた区間賞が取れて最高。3区(1.715キロ)小学生女子金田 陽愛(湖西市、岡崎小6)◎5分18秒金田 陽愛区間新記録を狙っていたので悔しい気持ちもあるが2年連続区間賞を取れて良かった。とにかく前にいる人を抜かすことだけを考えて走った。4区(3.549キロ)中
町の部 区間賞選手の喜びの声 第24回市町対抗駅伝
1区(3.673キロ)中・高校生女子世古 凪沙(清水町、日大三島高2)11分49秒世古 凪沙混戦だったけれど、自分のリズムを守れた。沿道の声援のおかげで積極的なレースができた。2区(1.903キロ)小学生男子中村志士丸(函南町、函南小6)5分49秒中村 志士丸周囲の応援や指導のおかげ。本当の目標は区間新と10人抜き。今後も陸上を続けるので来年再挑戦したい。3区(1.715キロ)小学生女子宇都宮心愛(西伊豆町、田子小6)6分1秒宇都宮 心愛昨年はあと一歩のところで区間賞を逃したのでうれしい。家族や地域の方の応援が励みになった。4区(3.549キロ)中・高校生女子古川 真子(清水町、町清水南中3)
全区間のレース展開まとめ/市の部、町の部成績 第24回市町対抗駅伝
1区 中高生女子3.673キロ 浜松市北部の沢田が圧巻の走り。3キロ過ぎからギアを上げ独走態勢に。2位御殿場市の長田に18秒差をつけた。3位は掛川市。町の部は清水町の世古が地力を発揮し全体でも3位でトップ。吉田町の磯崎が続いた。2区 小学生男子1.903キロ 御殿場市の芹沢がラストスパートで浜松市北部を9秒差まで追い上げた。3位には浜松市南部が上がった。区間賞は磐田市の平野。町の部は先行する清水町、吉田町を函南町の中村が全体トップタイムで追った。3区 小学生女子1.715キロ 快走を見せたのは湖西市の金田。区間タイ記録で10人抜きを演じた。浜松市北部は浅原が区間2位タイで首位キープ。町の
不法投棄撲滅へ 官民が静岡県内巡回 富士では回収も
12月の静岡県不法投棄撲滅月間が始まった1日、官民連携の一斉パトロールが県内各所で行われ、県や各市町、民間を含む関連団体の関係者ら約180人が担当区域を探索した。 車両の巡回は市町ごとの37コースで実施した。富士市内では、岩本山公園近くの山林に捨てられた家電製品や廃タイヤ、空き瓶など約790キロ分を回収した。清水、下田の両海上保安部の巡視艇などが管内の沿岸部を確認し、県警ヘリが富士山麓を中心に大規模事案の発生箇所などを見て回った。 一斉パトロールは6月の環境月間と合わせて年2回実施している。県担当者は「人目につかない場所が狙われている。廃棄物の処理は適正な方法を徹底してほしい」(廃棄物リサイ
沼津の活性化 6金融機関連携 「フェンシングのまち」PR 対抗戦初開催 地元貢献加速へ
沼津市に拠点を置く六つの金融機関が連携し、地域活性化へ始動した。市や民間有志が普及を進めるスマートフェンシングでこのほど、社員同士が初対戦。今後、イベントの恒例化と参加企業の拡大へ調整する。交流を図るとともに「フェンシングのまち沼津」を掲げる地元への貢献も加速させる。 市内のフェンシング拠点施設「F3BASE」でこのほど、「第1回Welcomeカップ」を開いた。参加は、市内に支店や支社を構える野村証券と三菱UFJ銀行、日本生命、住友生命、沼津信用金庫と三島信用金庫沼津支店の約70人。各チームの対抗戦で、剣の代わりにスポンジ状の棒を使うスマートフェンシングで競い、仲間の勝利だけでなく、相手選手
軽トラ市で地域振興 浜松に全国100台 開催前日シンポ
浜松市中心街で3日開かれる「第8回全国軽トラ市inはままつ」(同実行委主催)を前に2日、軽トラ市サミットが同市中区で開かれ、軽トラ市団体や自動車メーカー、軽トラ市を研究する愛知大の関係者など県内外の約200人がシンポジウムなどに臨んだ。「軽トラ市を新しいまちづくりの全国スタンダードに」を宣言し、軽トラ市を核にした地域活性化や振興に意欲を高めた。 開催市の浜松や磐田、掛川、愛知・新城市の軽トラ市団体代表、市長のほか、軽トラックを生産するスズキの鈴木俊宏社長(日本自動車工業会軽自動車委員会委員長)やダイハツ工業の武田裕介取締役(同会委員)の10人が登壇。軽トラ市の歴史や特徴、担い手などの課題につ
栄養補給の大切さ知って オイスカ浜松国際高で運動部員らにセミナー LPガス販売 エネジン
LPガス販売のエネジン(浜松市中区)はこのほど、同社の「部活動サポート企画」の一環として、スポーツ栄養セミナーを西区のオイスカ浜松国際高で開いた。同校の女子バレーボール部員と、地元女子バレーボールクラブ「ルース」の小中学生や保護者ら計約20人が参加した。 杏林堂薬局の管理栄養士の坪井ゆりさん、川崎里咲さんが講師を務め、エネルギー不足が続くと運動パフォーマンスが低下するほか、学業にも悪影響が出ると指摘した。栄養補給、運動、睡眠のバランスを保ち、「個人の最大限の体格をつくることが大切」などと呼びかけた。 手軽に用意できる補食の調理実習もあり、参加者はブルーベリーチーズ蒸しパン作りに挑戦した。
浜松工高 理数工学科2年生 ローランド マレーシア工場見学 進路考え 国際感覚学ぶ
浜松工高(浜松市北区)理数工学科の2年生30人がこのほど、マレーシアへの修学旅行の一環で、電子楽器メーカーのローランド(同区)のマレーシア工場を見学した。「日本企業がグローバル化する中、これからの日本人に必要な素養は何か」をテーマに、現地の技術者らの考えや思いに直接触れた。 同校の生徒が日本企業の海外工場を訪問するのは初めて。地元に本社を置き、卒業生も活躍している同社の海外拠点に出向くことで、将来設計の参考にしてもらおうと、修学旅行の日程に組み込んだ。 2015年に本格稼働した同工場は、電子ピアノや電子ドラム、シンセサイザーなどを製造する同社最大の生産拠点。工場内を見学した後、同社従業員に直
手で魅せるダンス 児童600人くぎ付け 磐田・富士見小
磐田市富士見町の富士見小でこのほど、男性3人組ダンスユニット「XTRAP(エクストラップ)」による公演が行われた。手で魅了するダンスやLEDライトを使ったパフォーマンスが繰り広げられ、全校児童約600人を楽しませた。 3人が見せたのは、指の動きだけで万華鏡を表現する「フィンガーダンス」。手首や指を小刻みにウエーブするなどして巧みに操り、神秘的な世界を演出した。複数の水晶玉を手先で動かしたり、LEDグローブをはめて花火を表現したりする踊りも披露。ポーズが決まるたびに、児童からは拍手が湧き起こった。 富士見小では、同校出身のEXILE・AKIRAさんが考案したオリジナルの「富士見小ダンス」を児童
浜松西・税の作品 優秀78点を選出 中区で表彰式
浜松西税務連絡協議会はこのほど、2023年度小中学生「税の作品」表彰式を浜松市中区のクリエート浜松で開いた。同市中、西、北の3区と湖西市の管内の小中学校152校から作文、標語、習字、ポスター、絵はがきの部門に計10577点が寄せられ、78点が優秀作品に選ばれた。 各部門の最優秀作品は次の通り。 【小学生習字】県教育委員会教育長賞 鈴木真央(瑞穂6) 【小学生ポスター】県納税貯蓄組合連合会優秀賞 外山朋介(鷲津6) 【小学生絵はがき】浜松西税務署長賞 佐原凌吾(岡崎6) 【中学生作文】公益財団法人全国法人会総連合会長賞 柴田貴衣(浜松西高中等部1) 【中学生標語】浜松西税務署長賞 鈴木大士(北
10月有効求人1.30倍 ハローワーク浜松管内
ハローワーク浜松が1日発表した管内(浜松、湖西市)の10月の有効求人倍率は1・30倍(実数値)と、前年同月を0・07ポイント上回った。 9月の有効求人数は前年同月比1・0%増の1万5154人で、30カ月連続で前年同月を上回った。有効求職者数は4・6%減の1万1618人だった。 新規求人数は1・4%増の5169人。産業別は医療・福祉が15・7%増の1370人、卸・小売業が16・8%増の627人と増加した。一方、製造業は0・9%増の754人にとどまり、宿泊・飲食サービス業は30・4%減の133人だった。
ピッチにヘリ 救助デモ アスルとJT 沼津で防災イベント
サッカーJ3アスルクラロ沼津は2日、防災イベント(JT静岡支社協力)を沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で開いた。 3日の地域防災の日に合わせ、広島県の認定NPO「ピースウィンズ・ジャパン」などと連携した取り組み。同NPOが運用する災害救助ヘリが競技場のピッチに降り立ち、災害時に傷病者を手当てする救助デモを行った。心臓マッサージやAEDの手順、ヘリに傷病者を乗せる流れを実演を交えて来場者に説明。心臓マッサージでは「5センチほど胸が沈むように」とポイントを伝えた。 駿東伊豆消防本部や自衛隊もブースを構え、住宅用火災警報機の点検などを呼びかけた。
HVから給電し駅前ツリー点灯 御殿場で県トヨタ会
静岡県トヨタ会は2日、電源としてのハイブリッド車(HV)の機能を紹介するクリスマスツリー点灯イベントを御殿場市のJR御殿場駅富士山口広場で開いた。 新型の「クラウンスポーツ」から給電した。加盟社の代表者がスイッチを押すと、発光ダイオード(LED)が点灯してツリーが華やいだ。災害時やキャンプ時などに車が電源として役立つことをPRした。 同日は会場で市主催のイルミネーション点灯式も行われ、幻想的な夜を演出した。同会によるツリー点灯は同日のみ。
映画「そして、優子2」舞台あいさつ 大川さん、藤木さんが登壇 沼津ロケ
沼津市を主なロケ地とする映画「そして、優子2」の先行公開が1日、同市のシネマサンシャイン沼津で始まった。同日、ともに出演者で同市出身の俳優大川航さんと藤木由貴さんが舞台あいさつに登壇した。 架空の島を舞台に、暴力団員の父親(柳憂怜)と2人で暮らす主人公の高校3年生優子(瀬戸みちる)の成長を描く物語。昨春、我入道の海岸や淡島など市内で撮影され、大川さんは優子の同級生役、藤木さんは優子の担任役を演じた。 大川さんは「撮影中、自転車で海に行った高校時代を思い出した。地元の作品であいさつに立ててうれしい」と喜びを語った。藤木さんは「母の母校である旧静浦小で先生役として撮影し、不思議な縁を感じた」と感
強盗犯想定し緊急対応訓練 静清信金用宗支店
静岡市駿河区の静清信用金庫用宗支店と静岡南署はこのほど、強盗対処訓練を同支店で実施した。支店に押し入った強盗犯が拳銃で職員を脅しながら現金を要求するとの想定で、同支店の職員らが緊急時の対応の流れを確認した。 窓口で犯人役の署員から「金を入れろ。早くしないと撃つぞ」と脅される中、職員は犯人に悟られないように非常通報装置を押した。その上で、事前に決めていた役割分担に基づき、各職員が現金を奪って逃げた犯人を追って逃走方向を確認したり、人相や着衣を覚えたりした。警察への通報時には職員全員が電話口に集まり、それぞれが記憶した犯人の特徴を伝えた。 村山明支店長は「強盗が入りにくい店舗づくりも大事。来店し
お手製ピンボール「架け橋に」 科学技術高生 静岡聴覚特支校に贈る
静岡市葵区の科学技術高は1日、同高文化祭で生徒が制作した作品の贈呈式を同市駿河区の静岡聴覚特別支援学校で行った。同校小学部児童に高さ約1・6メートルの巨大ピンボールと射的用のゴム鉄砲を贈り、物作りを通して交流を深めた。 贈呈式に参加した小学部5年生の尾内陽和さん(10)は早速ピンボールに挑戦。「点が取れると楽しい。休み時間にみんなで遊びたい」と笑顔を見せた。 レトロな雰囲気の「台湾夜市」をコンセプトに約1カ月かけて制作した両作品は、文化祭後に廃棄される予定だった。文化祭を訪れた同支援学校職員が、児童の遊びや図工の授業に生かせないかと、同高と相談し贈呈が決まった。制作に携わった同高都市基盤工学
三遊亭朝橘さん 記念の落語披露 焼津RC 3000回目の例会
焼津ロータリークラブ(焼津市)はこのほど、3千回目の例会を市内のホテルで開いた。記念講演で落語家の三遊亭朝橘さんが日本のロータリークラブの創設者米山梅吉を題材にした落語を披露した。 例会には第2620地区の中村皇積ガバナーや深沢英雄会長らが出席した。3千回を記念して米山梅吉を顕彰する米山梅吉記念館(長泉町)への寄付金を中村ガバナーに託した。 同クラブは1960年に創立し、日本で389番目のロータリークラブとして承認された。
交通安全推進功労者を表彰 静岡南安協・安管協
静岡南地区安全運転管理協会(石垣知己会長)と県交通安全協会静岡南地区支部(原川久支部長)はこのほど、交通安全活動を推進した功労者への合同表彰式を静岡市葵区で開いた。 静岡南署の大村彦彰署長が交通安全に尽力した管内の安全運転管理者らに賞状を手渡した。大村署長は「事故防止にはドライバーをはじめとする全ての通行者が交通安全意識を持つことが重要。引き続き周囲の意識向上に努めてほしい」と受章者に呼びかけた。 主な受章者は次の通り。 【交通栄誉章緑十字銅章】交通安全功労者 望月敬晃(望月商事)▽優良安全運転管理者 鈴木勝巳(市川開発)山田行信(市川土木)
安全運転宣誓書 牧之原署に提出 しずてつ相良営業所
しずてつジャストライン相良営業所(牧之原市)は1日、「飲酒運転根絶及び安全運転宣誓書」を牧之原署に提出した。 安原豊樹所長らが同署を訪れ、営業所の従業員71人が決意を記した宣誓書を高橋宏文署長に手渡した。安原所長は「交通事業に携わる者として、誇りと自覚を持ち安全運転に徹する」と宣言した。 高橋署長は「一般の運転手の見本となるような活動を続けていただきたい」と述べた。
各市町登録小学生 1500メートル走の完走者 第24回市町対抗駅伝
▽男子1組 中村聖規(富士市)深谷悠莉(袋井市)露木寛大(函南町)岡本颯太(菊川市)村尾優斗(御前崎市)三輪隼士(静岡市静岡)福世聖那(吉田町)河合建圭(清水町)堤建(西伊豆町)酒井航羽(下田市)田畑脩蔵(河津町)原口大和(牧之原市) ▽同2組 小野凌司(裾野市)長尾美伸(御殿場市)渡辺一晴(長泉町)塩谷鉄心(伊豆市)西村勲士(沼津市)戸塚弐壱(掛川市)青木敬典(松崎町)山本朔大(伊東市)横田涼真(熱海市)長谷川真央(焼津市)天野智弥(小山町)山本悠雅(松崎町) ▽同3組 栗田丈(静岡市清水)氏原脩斗(磐田市)岩間陸斗(富士宮市)小沢颯太(藤枝市)三橋秀虎(伊豆の国市)佐藤迅(島田市)萩田悠
フィリピンで大地震 静岡県など津波注意報
2日午後11時35分ごろ、フィリピン付近で地震が発生した。気象庁によると地震の規模はマグニチュード(M)7・7。気象庁はこの地震に伴い、千葉県内房、伊豆諸島、小笠原諸島、静岡県、愛知県外海、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、宮崎県、鹿児島県東部、宮古島・八重山地方に津波注意報を出した。 到達予想は、早い所で宮古島・八重山地方で3日午前1時半ごろ、高さ1メートル。 静岡県内にも津波注意報が発表されたのを受け、静岡県は3日午前0時2分、情報収集体制に入った。状況の確認を進めている。
清水エスパルスがJ1昇格逃す プレーオフ決勝で引き分け
サッカーのJリーグ1部(J1)昇格プレーオフ決勝が2日、東京都の国立競技場で行われ、J2リーグ4位の清水エスパルスは同3位の東京ヴェルディに1ー1で引き分けたが、年間順位上位が勝者となる規定でJ1昇格を逃した。
浦川小150周年 長い歴史の節目祝う「浦川歌舞伎」 堂々と
浜松市天竜区佐久間町の浦川小で2日、開校150周年を祝う記念式典と学習発表会が開かれた。児童全11人と保護者、地元住民が学校の長い歴史を祝った。 式典で小杉英司校長は「浦川小の歴史はまさしく地域と歩んできた。地域に支えられていたことや学校で学んだことを生かしてほしい」とあいさつ。学校の歩みや在校児童を紹介するスライドショーを流した。 学習発表会で5、6年生は歴史をテーマにした寸劇を披露した後、将来の夢をスピーチした。2~6年生は伝統芸能「浦川歌舞伎」を堂々した演技でこなし、大きな拍手が贈られた。6年の井辺柚希さん(12)は「人は少ないけど、学年問わず仲良くて楽しい学校。6年通うことができてよ
御殿場市と長泉町が優勝 第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会
第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会が静岡市内で行われ、市の部は御殿場市が4年ぶり5度目、町の部は長泉町が11年ぶり9度目の優勝をそれぞれ飾った。
脚本家の山田太一さん死去 浜松、焼津…静岡県内関係者から悼む声
「岸辺のアルバム」「ふぞろいの林檎(りんご)たち」など数多くの名作ドラマを手がけた脚本家の山田太一(やまだ・たいち、本名石坂太一=いしざか・たいち)さんが11月29日、老衰のため川崎市の施設で死去した。89歳。東京都出身。葬儀は家族で行う。喪主は長男の石坂拓郎(いしざか・たくろう)氏。 浅草生まれ。早稲田大卒業後、1958年に松竹大船撮影所に入り、木下恵介監督の助監督を経て、65年に独立。72年放送開始のNHK連続テレビ小説「藍より青く」が高く評価された。 70年代、鶴田浩二さん演じる元特攻隊員の葛藤や戦後世代との確執を描いた「男たちの旅路」や、水害でマイホームを失う中流家庭の崩壊と再生を見
⚽清水エスパルス 東京Ⅴ戦勝利へ秋葉監督「先制が鍵」 きょう国立でJ1昇格プレーオフ決勝
J1昇格プレーオフ決勝が2日に行われ、J2リーグ4位の清水は敵地の東京・国立競技場で同3位の東京Vと対戦する。Jリーグ発足時の参加10チーム「オリジナル10」に名を連ねる両チームによる、昇格の残り1枠を懸けた最終決戦。清水は1日、練習を完全非公開にして最終調整した。 清水は年間順位で下回るため、昇格には勝利が必要となる。「勇敢に、超攻撃的にプレーできるか。先制点がキーポイントになる」と秋葉監督。リーグ最少失点を誇る相手に対し、リーグ2位の78得点の攻撃力を発揮して先手を奪えるかが勝負の分かれ目となりそうだ。 東京Vはプレーオフ準決勝でリーグ6位の千葉を2―1で下した。前半で2点を先行し、リー
三木卓さん(静岡高出)死去 文学、郷土に深い愛 作品や後進育み、校歌作詞も多数
詩人、作家の三木卓さん(静岡高出)の死去が明らかになった1日、静岡県の関係者に悲しみが広がった。ゆかりの書店や文学関係者らは、三木さんの郷土愛や活字文化への思いをたたえた。 かつて静岡市の中心市街地に店舗を構えていた吉見書店(本部・葵区)は、三木さんが学生時代に通い、自伝的小説「裸足(はだし)と貝殻」にもエピソードが登場する。近年は市内2店舗に小説や児童書、翻訳本などのコーナーを常設していた。駿河区の長田店には同日午後、追悼文を掲出した。著書へのサインや書店独自の印「御書印」に入れる直筆メッセージを依頼してきた吉見佳奈子専務(54)は「すぐに応えてくださった。『きみは本をさがしている 本はき
花火題材にクリスマスツリー リゾナーレ熱海、球体の電飾使い表現 25日まで
熱海市水口町のホテル「星野リゾート・リゾナーレ熱海」に1日、熱海の花火を題材にした高さ5メートルのクリスマスツリーが登場した。大輪を模した球体の電飾でツリーを表現し、幻想的な雰囲気を演出している。25日まで。 年間を通じて海上花火大会が開催されている熱海をPRする宿泊者向けイベント「花火クリスマス」の一環。円すい状のツリーを形作る球体の電飾は34個で、青、白、金ときらびやかに色を変える。期間中は午後5時半~9時に点灯し、花火柄の衣装を着たサンタクロースが子どもに菓子をプレゼントする。 ホテル最上階のカフェでは「花火玉クリスマスケーキ」の販売も始まった。要予約。半球体のチョコカップにスポンジケ
富士正酒造 民事再生法申請 沓間水産の100%子会社に
1866年創業の富士正酒造(富士宮市)は1日、民事再生法の適用を静岡地裁に申請した。負債総額は約4億円。県内外ですし店「沼津魚がし鮨」を運営する沓間水産(裾野市)の100%子会社となり、同社の支援下で事業継続と財務改善を図る予定。 富士正酒造は1956年に合資会社として法人化し、日本酒の「富士正」「げんこつ」などが主力製品。2013年に富士宮市の「あさぎりフードパーク」に本社を移転して醸造所や自社店舗を運営していたが、設備投資の負担と新型コロナウイルス禍における売り上げの減少が響いた。22年9月期の売上高は1億3300万円。 関係者によると、同社の全事業と従業員は来年3月に沓間水産の傘下で設
「神戸をハブ空港に」 スカイマーク筆頭株主、鈴与グループ代表が方針
中堅航空会社スカイマークに出資し、筆頭株主となった鈴与グループの鈴木与平代表は1日、同社傘下のフジドリームエアラインズ(FDA)とスカイマークがともに就航する神戸空港(兵庫県)をハブ空港とすることに「両社ともにメリットがある」と述べ、前向きに取り組む方針を明らかにした。スカイマークの空港地上業務を担うグランドハンドリング(グラハン)を鈴与グループが担うことも検討する。同日の静岡新聞社のインタビューに対し述べた。 羽田空港を拠点とするスカイマークは、神戸空港にも多く乗り入れていて、神戸―那覇などの人気路線を持つ。一方、静岡空港や愛知県営名古屋空港を拠点とするFDAも地方と神戸を結ぶ路線を有し、
川勝知事、レガシー発言「訂正しない」 静岡県議会、12月定例会開会
静岡県議会12月定例会が1日、開会した。川勝平太知事は所信で、外部との懇談会で東アジア文化都市のレガシー(遺産)拠点を三島市内の国有地に置きたいとした自身の発言に対し、県議会総務委員会が申し入れた発言訂正について、「訂正しない」と明言した。 総務委は、知事が10月に県内商工会議所会頭との懇談の場で、国有地の活用などが「詰めの段階」とした発言などが、「事実と異なる」として訂正を求めていた。 知事は所信で「申し入れを真摯(しんし)に受け止める」とした上で、「レガシー創出に向けた思いを語ったもので、現時点で何も決まっていない。そのため、訂正しない」と発言の趣旨と訂正しない理由を改めて説明。「今後、
地上業務 合理化に課題 スカイマークの筆頭株主に 鈴木与平・鈴与グループ代表【聞きたい】
2015年に経営破綻し、経営再建中の中堅航空会社スカイマークの株式を投資会社から11月に電撃的に取得し、約13%を握る筆頭株主に躍り出た。新型コロナウイルス禍からの国内旅行の回復が追い風となり、スカイマークの業績は足元で好調な中、純粋な投資目的の意味合いと、傘下の航空関連子会社との協業を志向する意図がある。 -株式取得の経緯は。 「株式取得についてメディアからの反響が大きく正直驚いている。昔から(スカイマーク株を買い受けた投資会社の)インテグラルの経営陣とは個人的な付き合いもあり、一緒に食事もする仲。ファンドとしてはどこかで手じまいする必要が当然ある。3カ月ほど前に株式売却の打診があった。明
きかんしゃトーマス号 クリスマスデザインで出発 大井川鉄道、25日まで運行
大井川鉄道(本社・島田市)は1日、蒸気機関車(SL)の「きかんしゃトーマス号」にクリスマスのデザインを施した特別企画を開始した。25日まで。 クリスマス仕様のヘッドマークを装着して運行した。同市の新金谷駅にトーマス号が到着すると家族連れなどが写真を撮ったり、歓声を上げたりした。家族4人で訪れた大阪府阪南市の女性会社員(40)は「3歳の長男がトーマスのアニメが大好きで、きょうは運行してくれて本当に良かった」と笑顔を見せた。 大鉄では臨時列車の連結器が外れて緊急停車する事故が11月28日に発生。事故の影響で、SL急行かわね路号は12月2、3の両日、SLによる運転区間の短縮を一部列車で予定している
静岡県市町対抗駅伝 展望 精鋭ぞろい 競り合い必至 町の部/清水に吉田、長泉がV争いか
静岡市内で2日に行われる第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県スポーツ協会共催)の各市町のオーダーが1日、発表された。同市葵区で監督会議が行われ、出席した35市町37チームの代表者が当日のレースの注意点などを確認した。 町の部は連覇を狙う清水町が中心。昨年準優勝の吉田町、地力のある長泉町が優勝争いに絡みそう。昨年3位の函南町や7年ぶりの頂点を目指す小山町も上位をうかがう。 昨年、大会記録を塗り替えた清水町は今年は先行逃げ切り型。県高校新人3000メートル1位で、昨年の都大路も経験した1区世古(日大三島高)が流れをつくりたい。県中学女子3
静岡県市町対抗駅伝 展望 精鋭ぞろい 競り合い必至 市の部/浜松勢軸に御殿場、富士が追う
静岡市内で2日に行われる第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催、県、県教委、県スポーツ協会共催)の各市町のオーダーが1日、発表された。同市葵区で監督会議が行われ、出席した35市町37チームの代表者が当日のレースの注意点などを確認した。 市の部は4連覇を狙う浜松市北部と、2年連続準優勝の浜松市南部の競り合いになりそうだ。御殿場市、富士市が浜松勢の牙城を崩せるか。静岡市静岡、湖西市も上位を狙う。 浜松市北部が盤石の布陣を組んだ。県内高校女子で歴代トップクラスの1区沢田(浜松市立高)で主導権を握り、勝負どころの5区を県高校男子5000メートルランク4位の岡元
西伊豆町、星野町長がエントリー「チーム盛り上げる」 公務の合間に練習する姿も【市町対抗駅伝】
第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する西伊豆町チームの選手に、星野浄晋町長(45)が初エントリーした。補欠の見通しだが、自治体の首長としては異例の選出となる。高齢化率52・6%(4月時点)で少子高齢化が進む同町では、10年以上慢性的な選手不足に陥っており「出場するのがやっとの状態」(町教委担当者)。星野町長は「選手の一人として関わることで、チームを少しでも勢いづけたい」と思いを語る。 星野町長は初当選した2017年から練習の見学に訪れるようになり、「見ているだけでなく、どうせなら走ろう」と次第にメニューをこなすようになった。チームスタッフに
小山、御殿場で側溝のふた盗難
小山町と御殿場市で道路の側溝に設置されたグレーチング(鉄製のふた)が複数枚盗まれているのが見つかり、両市町は1日、御殿場署に被害届を提出した。 小山町では、同町上野の上野工業団地内の歩道に設けていた長さ、幅が約50センチのふた5枚と長さ約40センチ、幅約50センチのふた49枚が盗まれた。被害額は47万円に上るとみられる。11月30日に町職員が道路パトロールで発見し、周辺に足跡なども残っていたことから同署に通報した。被害箇所にコンクリートのふたをかぶせるなどの対応策を検討する。 御殿場市では、同市印野の市道脇に設置されていた長さ50センチ、幅62センチのふた16枚がなくなった。11月25日に住
⚾ハヤテの選手編成、説明 池田球団社長 SBSラジオに出演
来季からプロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入する静岡市拠点のハヤテ223(ふじさん)の池田省吾球団社長(49)が、1日放送のSBSラジオに出演し、選手編成について、静岡県出身選手や元NPB選手、外国人選手らの獲得を目指し、交渉を進めていると説明した。 現在はトライアウト合格者約20人に内定を出し、最終契約の交渉をしている段階とし、「地域密着型でいきたい県民球団。県出身やゆかりの選手も入っている」と話した。元NPB選手は12球団合同トライアウト後、約10人にオファー。「それなりの知名度のある選手も入っている」 獲得を目指す外国人選手には、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のメキシコ代
市町対抗駅伝 静岡市内コース周辺、きょう交通規制【コース図あり】
第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会が行われる2日、静岡市内のコース周辺は交通規制される。 ※画像タップで拡大してご覧になれます コースは県庁本館前(葵区)をスタートして東に向かい、清水清見潟公園(清水区)で折り返して草薙陸上競技場(駿河区)でフィニッシュする12区間42・195キロ。選手の通過時間に合わせ、全面通行止めや走者の進行方向の車両規制が行われる。▶市町対抗駅伝 最新記事はこちら 問い合わせは大会事務局<電054(284)9094>(午前9時~午後5時)、当日は大会本部<電054(208)4171>(午前9時~午後2時)へ。大会公式ホームページでも確認できる。 コースに
山車の構造は問題なし 伊豆の国市の横転事故 地元は行事継続望む
伊豆の国市田京の市道で秋祭りの山車が横転し、1人が死亡、18人が重軽傷を負った事故で、山車には転倒時にできたとみられる傷やゆがみがあったものの、山車の構造には問題がなかったことが1日までに、関係者への取材で分かった。事故は3日で発生から1カ月を迎える。地元などでは地域の文化や伝統の継承のため、地域行事や例大祭の引き続きの開催を望む声が多数挙がっている。 伊豆中央署などは11月14日、事故当時の山車の操作や故障の有無などを調べるため、同署で事故車体の検証を行った。業務上過失致死傷容疑を視野に全容解明を急いでいるが、関係者が多数いることや事故の瞬間を記録した映像がないとみられることなどから、捜査
警察官かたり「わいせつ電話」した疑い 自衛官を静岡県警が書類送検
警察官をかたって事業所にうその電話をかけ、女性従業員にわいせつな話をして業務を妨害したとして、静岡中央署と県警機動警ら課は1日、偽計業務妨害の疑いで海上自衛隊舞鶴基地在籍の男性自衛官(42)=京都府=を静岡地検に書類送致した。 送致容疑は2月中旬に神奈川県内のパソコン教室、4月上旬に滋賀県内の個別指導学習塾に電話をかけ、「掛川駅の鉄道警察隊の者です。駅に茶封筒が届き、その中にあなたの写真が何枚か入っていて、電話番号と教室の校舎名、あなたの名前が書いてある」などとうそを言い、わいせつな質問を繰り返すなどして対応した女性従業員の不安をあおり、事業所に安全確保業務への対応を強いて業務を妨害した疑い
自民、訂正拒否に反発 議会総意で決議案提出へ 川勝知事レガシー発言
川勝平太知事が東アジア文化都市のレガシー(遺産)拠点を三島市内の国有地に置きたいとした自身の発言を訂正しなかったことを受け、県議会最大会派の自民改革会議は1日、知事に訂正を求める決議案を12月定例会に提出する調整に入った。他会派の賛同を得て、「議会の総意」とすることを目指す。ただ、知事が訂正に応じるかは不透明で、対応次第では12月定例会が紛糾する可能性もある。 県議会総務委員会による発言訂正の申し入れは自民会派が主導し、公明党県議団や、知事を支持する第2会派ふじのくに県民クラブの所属議員も同調した。自民会派の増田享大代表は記者団に「全会派が一致してつくった申し入れを聞き入れないというのは残念
白板アート、全国大会入賞 繊細ペン遣い光る 浜松大平台高美術工芸部
浜松市西区の浜松大平台高美術工芸部の生徒が、教室の黒板やホワイトボードをキャンバスに見立て一面に絵を描く高校生の全国大会「黒板アート甲子園」の白板の部で入賞した。 2年生8人が「光明が差す」をテーマに制作した。悩みをかかえながらも、前に進む姿をホワイトボードに描いた。希望と悩みを白と黒の対比で表現したという。原画を制作した石井ひなさん(17)は「かすれたペン、新しいペンなどさまざまなペンを集めて作品を完成させた」と苦労を語り、部長の松井柚月さん(16)は「みんなで一つの作品を作り上げることができて良かった」と笑顔で話した。 黒板・ホワイトボードメーカーの日学(東京)の主催で、15年に始まり9
社説(12月2日)オスプレイ墜落 政府は積極的に関与を
米空軍輸送機CV22オスプレイが鹿児島県・屋久島沖に墜落した。搭乗員は8人。1人の死亡が1日現在で確認され、海上保安庁や自衛隊が行方不明となった搭乗員の捜索活動を行っている。まずは早期の発見と救助を祈りたい。 オスプレイの国内事故で死者が出たのは初めて。CV22は米空軍仕様で特殊部隊が搭乗して任務に当たる。米海兵隊仕様のMV22の夜間飛行能力を強化し、地形追従装置なども備える。基本性能が同じV22は自衛隊も導入した。 オスプレイは米軍が導入した初期は事故が相次いで安全性が懸念された。「ウィドウメーカー(未亡人製造機)」とやゆされたこともあった。最近では飛行時間が伸びている割には事故報道が少な
大自在(12月2日)三木卓さん
静岡市出身の詩人で作家の三木卓さんが亡くなった。88歳。代表作の詩集「わがキディ・ランド」や芥川賞を受賞した小説「鶸[ひわ]」など優れた作品を世に送り出し、翻訳や随筆、評論などでも活躍した。 本紙も寄稿やインタビューをたびたび掲載した。2008年から月1回連載している「鎌倉だより」は、亡くなる直前まで執筆していただいたことになる。感謝の念に堪えない。ご冥福を祈りたい。 筆者が三木さんの作品を初めて読んだのは高校の教科書でだった。短編集「はるかな町」に収められた「介添人」。三木さんの高校時代の話だ。同級生に手紙で告白したものの、返事を聞くのが怖くてたまらない友人に頼まれて、呼び出した場所まで付
記者コラム「清流」 一市民として応援
全国高校サッカー選手権県大会で3年連続決勝に駒を進めた藤枝東高は、全国屈指の強豪・静岡学園高に惜敗し、“三度目の正直”とはならなかった。応援に行きたかったが、その日は出勤日。原稿を書きながらテレビで戦況を見守った。 近年は私立校の優勝が目立つ。同校も7年間、全国選手権の舞台から遠ざかっていた。一方で、取材先では日頃から同校のサッカーが話題になる。それほど、市民の期待は大きいのだと実感している。 「2番ではだめ。1番にならないと変わらない」。敗戦後の鷲巣延圭監督の言葉だ。OBとして伝統校の使命と重圧を知っている監督だからこそ、重く響く。同校は来年、創立100周年を迎える
記者コラム「清流」 被災後を支える存在
浜松市内で建物被害を伴う土砂災害が多発し、2人が死傷した6月の豪雨災害から半年を迎えた。復旧や生活再建がどれほど進んだのか調べようと、準半壊の認定を受けた北区引佐町の女性宅に足を運んだ。 被害を受けた寝室は畳を外してベニヤ板を貼っただけの状態。崩れた斜面も私有地のため、被災翌日にブルーシートが掛けられてから手つかずのままだった。再崩落の危険と隣り合わせで生活を続けていた事実に言葉を失った。 女性は不安や悩みを吐露しつつも、災害ボランティアへの感謝の言葉を繰り返した。ボランティア団体や地元学生、建設業者などの協力で流入した土砂は迅速に撤去できたという。スマホケースに名刺を入れて肌身離さず持ち歩
記者コラム「清流」 村人の当たり前
「村の人たちが皆で、あんな一生懸命に」のせりふが心に残る。明治期に和歌山県でトルコ軍艦が沈没した事故を映画化した「海難1890」。海辺の村が総出で乗組員の救助に当たる姿が胸を打つ作品だ。名もなき漁民たちの行動は今もトルコの教科書で取り上げられているという。 重なる場面は多いだろうと思う。江戸時代末、富士市沖に漂着したロシア軍艦ディアナ号の救出劇。市内に保管されている錨(いかり)の移設を記念した講演では、食べ物や着る物、仮の住まいを用意した地元村民の活動が語られた。 錨は公園から広い駐車場を備えた公会堂へと展示の場所を変え、歴史遺産を守り伝える環境は前進した。映画との違いがあっても、村人の「当
静岡人インタビュー「この人」 日本女子ソフトボールリーグで初優勝した静甲女子ソフトボール部の監督 山崎奈美佳さん(静岡市清水区)
2013年から6年間、選手として静甲女子ソフトボール部に在籍した。退団後、県外の大学で学び、ソフトボール部を指導しながら小学校教員免許を取得。22年にコーチとしてチームに戻った。23年の監督就任1年目で日本女子ソフトボールリーグ初優勝に導いた。東京五輪ソフトボール金メダルの山崎早紀選手は妹。掛川市出身、33歳。 ―チームの特徴は。 「昨季の1~5番を担った主力5人が退団し、今年は平均年齢23歳の若いチームとなった。長打力のあるヒーローはいないが、その分全員に活躍のチャンスがあり、『つなぐ野球』で点を取るよう意識している。1点差でも競り勝つなど、勝負強さと粘り強さはあると思う」 ―今季を振り返
茶況(12月1日)どまんなか袋井茶大賞に石川製茶
東海道どまんなか袋井茶大賞2次審査会がこのほど、袋井市役所で開かれ、最高賞の大賞に石川製茶が輝いた。 審査会は茶業と袋井茶の発展を目的に実行委員会と袋井地区農協茶業委員会が毎年開催し、今回で30回目。1次審査で選ばれた上位10点の茶が出品された。 2次審査は市内企業の社員ら16人と来庁者96人が審査員を務めた。茶の外観、味、水色、香りを比べ、最も良いと思う1品に投票した。 準大賞にはヤマネ製茶と安間製茶が選ばれた。 (袋井支局・北井寛人)
10月新車販売7.5%増 軽自動車は5.0%増
日本自動車販売協会連合会県支部が発表した10月の県内新車販売台数(登録ベース、軽自動車を除く)は、前年同月比7・5%増の7015台だった。受注残解消に向けた完成車メーカーの増産を受け、14カ月連続で前年同月を上回った。 乗用は5・3%増の6172台、貨物25・2%増の735台、特種・特殊30・3%増の99台、バス3倍の9台だった。同支部の担当者は「円安や物価高による消費者の購買意欲の低下が心配」と語る。 県軽自動車協会によると、軽自動車の販売台数は5・0%増の6788台で、3カ月連続で前年同月を上回った。内訳は乗用が10・4%増の5463台、バンは20・7%減の809台、トラック3・4%増の
残業規制の影響 6割「マイナス」 企業、コスト増警戒 民間調査【迫る 24年問題】
東京商工リサーチが県内企業に実施した調査によると、来春の残業規制適用で運輸、建設業などの人手不足が懸念される「2024年問題」について、自社の経営にマイナス影響があると答えた企業が約6割に上った。物流、建設コストの増加に伴う利益率悪化を予想する企業が多く、製造業や卸売業などで警戒感が高まっている。 回答した135社のうち「大いにマイナス」は18社、「どちらかというとマイナス」は61社。悪影響を見通す計79社(58・5%)のうち、製造業が49・3%、卸売業が25・3%を占めた。想定される具体的な影響は「コストの増加に伴う利益率悪化」が最多の33・3%で、不安定な国際情勢や円安で進むコスト上昇に
熱海土石流 長期避難世帯 全て解除
熱海市伊豆山で発生した土石流災害で県は1日、被災者生活再建支援法に基づく長期避難世帯38世帯について、同日付で認定を解除したと発表した。今回で認定を受けた82世帯全ての解除が完了した。 県は2021年12月に全壊を除く82世帯を長期避難世帯に認定。今年9月の市の警戒区域解除に合わせ、ライフラインが復旧し区域内に帰宅可能となった44世帯については認定を解除していた。工事の進捗(しんちょく)を踏まえ、今回は残る全世帯が対象となった。県によると、復旧工事は一部未完了の地域があるが、長期避難世帯の認定を解除しても支援金の受給に影響が出ないという。 長期避難は、災害による危険な状態が継続し、住宅に長期
先進技術で防災模索 内閣府と静岡県
内閣府と静岡県は1日、激甚化する災害に対し、先進技術を活用して解決する「防災×テクノロジー官民連携プラットフォーム(PF)」のマッチングセミナーを静岡市駿河区のグランシップで開いた。県内外から自治体職員や企業の担当者計約470人が参加し、防災課題の解決策を模索した。 10自治体がブースを設け個別相談に応じた。地域防災無線の設備更新に合わせた新たな通信手段の確立や災害対策本部に集まる情報の効率的な分類、発信など、事前に自治体が提示した課題に対し、企業担当者が各ブースを訪問して自社商品や技術をアピールした。 浜松市のブースでは、非常用電源の一つである小型風力発電機についての説明や備蓄