横断歩道で男性はねた疑い 宮沢防衛副大臣の私設秘書逮捕 磐田署
磐田署は9日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで磐田市上大之郷、宮沢博行防衛副大臣(衆院比例東海)の私設秘書の男(39)を現行犯逮捕した。 逮捕容疑は同日午後6時半ごろ、同市中泉の県道で軽乗用車を運転中、横断歩道を歩いていた同市の自営業男性(72)をはね、腰などを骨折する重傷を負わせた疑い。 同署によると、同乗者はいなかった。
ラグビーリーグワン開幕 1部静岡ブルーレヴズは黒星発進
ラグビーの国内最高峰で創設3年目のリーグワンが9日に開幕した。昨季8位の静岡ブルーレヴズは同5位の東芝ブレイブルーパス東京と、味の素スタジアム(東京都)で対戦し30―43で敗れ、黒星スタートとなった。12チームで争う1部は5月までレギュラーシーズンを戦い、上位4チームがプレーオフに進む。▶【写真特集】静岡ブルーレヴズ開幕戦 静岡は前半9分にラインアウトモールからつなぎ、ナンバー8マルジーン・イラウアがトライ。SO家村健太のコンバージョンキックも決まり逆転した。その後もスクラムから再びイラウアがトライを奪うなど加点したが、3連続トライを許し20―22で折り返した。後半は相手のWTBジョネ・ナ
「静岡書店大賞」発表 著者が作品に込めた思いは
「読書離れ」「書店離れ」に歯止めをかけようと、静岡県内の書店員有志が2012年に創設した「静岡書店大賞」が今年も発表されました。第11回目の今回は、小説部門で「成瀬は天下を取りにいく」、映像化したい文庫部門で「レプリカだって、恋をする。」が選ばれました。いずれも静岡県ゆかりの著者の作品です。2人が作品に込めた思いに馳せながら、ぜひ本を手に取ってみてはいかがでしょうか。
バスケB2・ベルテックス静岡 首位福岡に劇的逆転
バスケットボールBリーグ2部(B2)の静岡は9日、静岡市中央体育館で福岡と対戦し、80―73で勝利した。同点で折り返した後半に一時リードを許したが、最終クオーターで31得点を挙げて逆転した。 通算成績は11勝9敗。10日も同体育館で福岡と戦う。最終クオーターで7点差返す 金星自信に中盤戦へ 最終盤での鮮やかな逆転劇だった。静岡は攻守のギアを上げた第4クオーターで7点差をひっくり返し、西地区で首位を走る福岡を撃破。ミュラー監督は「どのチームにも勝てるチャンスがあるということ」と満足げだ。 最終クオーターにドラマが待っていた。SG山田の2点シュートを皮切りに、じりじりと差を詰めていく。残り6分
霊峰背に輝く冬の大輪 富士宮・田貫湖まつり 大小花火1000発
富士宮市の田貫湖で9日、「第8回田貫湖まつり」が開かれた。湖畔から花火を打ち上げ、冬の夜空を明るく彩った。 大小千発の花火が湖の東側で打ち上げられた。西側には多くの観客が夕方から陣取り、富士山を背景に湖面に映る大輪を写真に収めた。 まつりは市北部地域の活性化を狙って開いた。北側のテントサイトには19店舗の飲食店が並び、温かい食事を取りながら談笑する来場者でにぎわった。地元バンドや和太鼓の演奏も繰り広げられ、山間部が盛り上がりを見せた。
川勝知事、冬のボーナスなし コシヒカリ発言問題、2年越しの“給与返上”
12月8日、静岡県内の公務員に冬のボーナスが支給されました。昨年比2・7%減となる中、知事には期末手当が支給されませんでした。知事は2021年10月の参院静岡選挙区補欠選挙の応援演説で「御殿場にはコシヒカリしかない」と発言。謝罪し給与返上の考えを表明するも、今年7月の所得公開により期末手当の支給が判明。半世紀ぶりの知事不信任決議案提出に発展しました。今回のボーナスなしで結末を迎えた「コシヒカリ発言」問題のこれまでを振り返ります。
⚽浜名高が逆転勝利、昇格決定戦へ 清水桜が丘高は敗退 高円宮杯Uー18プリンスリーグ参入戦
サッカーの高円宮杯U―18(18歳以下)プリンスリーグ東海参入戦は9日、磐田市の安久路公園多目的グラウンドなどで1回戦4試合を行い、浜名高が三重高(三重)を2―1で下し、10日の昇格決定戦に進んだ。清水桜が丘高は四日市中央工高(三重)に1―4で敗れた。昇格決定戦で浜名高は帝京大可児高(岐阜)と対戦する。浜名高2年生コンビが活躍 序盤の失点はねのける浜名―三重 前半43分、同点ゴールを決める浜名のMF川嶋(右奥)=磐田市安久路公園多目的グラウンド 浜名―三重 後半23分、逆転ゴールを決める浜名のDF小島(4)=磐田市安久路公園多目的グラウンド 2年生コンビの活躍で浜名高が
しずおか新聞感想文コンクール 小中高3部門で18人、8校を表彰
しずおか新聞感想文コンクール(静岡新聞社・静岡放送主催)の表彰式が9日、静岡市駿河区登呂の静岡新聞放送会館で開かれた。小中高の3部門で入賞した18人と8校を表彰した。 4332点の応募があり、最優秀賞に小曽根杏樹さん(東海大付属静岡翔洋小6年)、礒部葵衣さん(掛川西中1年)、鈴木愛梨さん(浜松西高2年)が輝いた。静岡新聞を取り扱う販売店でつくる「静新会」の内浦正夫会長、池上重弘県教育長らが各受賞者に賞状や盾を手渡した。 受賞作は地域の防災訓練や認知症患者の支援、シニア雇用などの社会課題をテーマに取り上げ、自身の経験と結びつけながら、課題解決の方策などについて意見、提案した。 審査員長の柴雅房
ラグビーリーグワン開幕!今季、静岡ブルーレヴズは?
いよいよ、ラグビーリーグワン1部の2023~24年シーズンが12月9日に開幕、静岡ブルーレヴズは初戦で、日本代表のリーチマイケル選手らが所属する東芝ブレイブルーパス東京と対戦します。クラブ創設3年目、前日本代表のナショナルチームディレクター藤井雄一郎氏、アシスタントコーチ長谷川慎氏らを迎えた新体制となり、チームはトップ4入りを目指します。昨季の振り返り、新シーズンに向かう様子など見どころをまとめます。
【写真特集】ラグビーリーグワン開幕 静岡ブルーレヴズ初戦飾れず
ラグビーリーグワンが9日、開幕した。静岡ブルーレヴズは東芝ブレイブルーパス東京に30-43で敗れ、黒星スタートとなった。前半、突破を図る静岡・大戸(中央)=東京都調布市の味の素スタジアム 前半終了間際、PGを決める静岡・家村=味の素スタジアム 後半2分、PGを決める静岡・家村=味の素スタジアム 後半25分、相手のタックルをものともせずトライを決める静岡・スミス(手前)=味の素スタジアム 後半25分、トライを決める静岡・スミス(左から2人目)=味の素スタジアム(撮影=写真部・小糸恵介)
プロ野球DeNA入団の石田投手 母校・静清高で決意 後輩ら祝福
プロ野球DeNAへの入団が決まった中大の石田裕太郎投手が9日、母校の静清高(藤枝市)を訪れ、野球部の長田仁志監督、三島航平副部長や後輩にプロ入りを報告した。「ドラフト指名おめでとう」と、石田の名前が記された横断幕の前で記念撮影し、祝福を受けた。 本格的に投手としてのトレーニングを始めたのは高校から。「夜に真っ暗なグラウンドでシャドーをしていた思い出がある。3年間体力的にきつかったけれど後悔は全くない」と、土台をつくった場所を懐かしんだ。 大学4年春、不調に苦しんでいた時に助言をくれたのは高校の後輩、奥野雄音さん(横浜商大)だったと明かし感謝する。石田のデータを収集して「リリースポイントが低め
来季2軍「ハヤテ」本拠地・清水庵原球場で野球教室 往年のプロ選手が熱血指導
来季からプロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入する「ハヤテ223(ふじさん)」ゼネラルマネジャー(GM)の山下大輔さん(71)=清水東高出=ら静岡市清水区ゆかりの元プロ野球選手による第30回清水少年野球教室(市まちづくり公社・清水庵原球場、県野球連盟清水支部主催)が9日、同区の清水庵原球場で開かれた。市内の少年野球チームに所属する小学生と指導者約110人が参加した。 山下さんのほかに、内田順三さん(76)=旧東海大一高出=、広瀬哲朗さん(62)=蒲原中、富士宮北高出=、鈴木平さん(53)=旧東海大一高出=が講師を務め、打撃や守備、投球の基本技術を指導した。 選手は打撃と守備それぞれのグループに
塩谷氏ら3議員側にも還流か 安倍派、パーティー券問題
自民党派閥の政治資金パーティー券問題で、安倍派(清和政策研究会)の塩谷立座長のほか、萩生田光一政調会長や西村康稔経済産業相の3氏側も、派閥からキックバック(還流)を受けていたとみられることが9日、関係者への取材で分かった。政治資金収支報告書に記載していなかったとされる。 萩生田氏や西村氏、1千万円超の還流があったとされる松野博一官房長官、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長は安倍派の有力者「5人組」のメンバー。東京地検特捜部は政治資金規正法違反(不記載など)の疑いで捜査しており、政権の重要ポストを担う議員側についても経緯を確認するとみられる。 松野氏は2019年9月から21年10月まで派閥の
⚽アスルクラロ沼津ファン感謝デー 選手が歌や一発芸「試合と違う顔見れた」
サッカーJ3アスルクラロ沼津は9日、ファン感謝デーを沼津市のプラサヴェルデで開いた。出し物やゲームを通し、サポーターと選手らが交流を深めた。 中山雅史監督や選手らが入場すると、集まった約200人から歓声が起こった。選手に「今会いたい芸能人は?」といった質問を投げかけ、その答えをサポーターらが予想するゲームや、サイン入りボールをかけたじゃんけん大会を楽しんだ。選手による歌や一発芸の披露もあり、会場は笑いに包まれた。 中山監督は「選手それぞれがチームのためにという思いで戦い、それを皆さんが支えてくれた」と今季の声援に感謝した。退団する藤崎智貴選手は「大きな愛情をもらって7年間プレーできた。また愛
野菜宝船お目見え JA遠州中央、合併30周年を記念 磐田で式典
JA遠州中央は9日、地元の農産物を格安で販売する「いわた農業まつり」を同市見付のJA遠州中央本店で開いた。管内で生産された約20種類千個の野菜や果物を盛った「野菜宝船」がお目見えした。 同JAの合併30周年を記念するイベントの一環で、青年部委員会が企画した。全長3・6メートルの木船にトウモロコシや白菜などを隙間なく積み上げ、帆に見立てた白ネギを飾った。磐田、袋井、森の3市町長と浜松市の担当部長が特産品の海老芋や温室メロン、レタス、しいたけを盛り付けて完成させた。 同JA経営管理委員会の大橋照弘会長は式典で、高齢化に伴う担い手不足や耕作放棄地の増加などに触れながら「宝船には地域の農業を未来につ
富士宮の北山用水 世界かんがい遺産登録祝い標柱建立 通行者にアピール
富士宮市の北山用水が世界かんがい施設遺産に登録されたことを祝い、地元組織「北山用水運営協力委員会」と市は9日、記念式典を同市の北山本門寺で行った。標柱が建立され、関係者が登録の喜びを分かち合った。 標柱は用水を整備するきっかけとなった北山本門寺の南側に建てられた。用水が脇を流れ、通行者に存在をアピールする。協力委の石川雅洋会長(73)は「地域の宝が世界の宝になった。維持管理に一層励み、後世に引き継ぐ」と話した。 北山用水は徳川家康が甲斐の武田家に攻め入った1582年、家康が勝利の礼にと、進軍時に泊まった北山本門寺の願いを聞き入れて整備したとされる。水路は全長約8キロで、芝川を水源に北山、山宮
エアーパーク来館800万人達成 宮本さん一家に記念品 航空自衛隊浜松広報館
浜松市西区の航空自衛隊浜松広報館「エアーパーク」で9日、来館者数800万人達成を祝う記念式典が行われた。家族3人で訪れ、節目の来館者になった宮本悠慎ちゃん(4)=東区=に花束や記念品を贈った。 悠慎ちゃんは弟の大煌ちゃん(2)と共に、母の陽さん(37)に連れられて来館した。乗り物が好きな息子2人に飛行機を見せるために訪れたという陽さんは「びっくりしたけど、貴重な体験ができた」と喜んだ。悠慎ちゃんは「青い飛行機が格好いい。また来たい」と笑顔を見せた。 エアーパークは1999年開館。歴代の戦闘機や装備品などを展示する。空自浜松基地司令の伊藤顕空将補は「多くの来館に感謝する。(空自の)歴史と現状を
塩谷氏ら3議員側にも還流か 政治資金パーティー券問題
自民党派閥の政治資金パーティー券問題で、安倍派の塩谷立座長(衆院比例東海)、萩生田光一党政調会長、西村康稔経済産業相側も派閥から還流を受けていたとみられることが9日、関係者への取材で分かった。
藤枝の交差点で軽同士の衝突事故 パート従業員の男性が死亡
8日午後2時15分ごろ、藤枝市田中3丁目の県道交差点で、直進していた同市上藪田のパート従業員の男性(24)の軽乗用車と右折していた同市平島の無職の女性(77)の軽乗用車が衝突した。男性は頭を強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。女性は首を打ち軽傷だった。 藤枝署によると、男性の車は事故の弾みで横転し、付近の電柱にぶつかったとみられる。現場は信号機のある交差点。同署は事故の原因を調べている。
⚽清水ユース昇格逃す 高円宮杯U-18プレミアリーグ参入戦
サッカーの高円宮杯U-18(18歳以下)プレミアリーグ参入戦は8日、広島市内で1回戦8試合を行い、清水ユースは仙台ユースに1-3で敗れた。清水ユースは前半11分にMF太田が先制点を挙げたが、17分、39分と失点を重ねて逆転を許し、後半10分にも試合の流れを決める3点目を奪われた。 参入戦は各地域のプリンスリーグを勝ち抜いた16チームが出場。4チームずつ4ブロックに分かれてトーナメント戦を行い、各1位が来季プレミアリーグに昇格する。▽1回戦仙台ユース(東北) 3―1 清水ユース(東海)岡山ユース(中国) 3―1 札幌ユース (北海道)京都ユース(関西) 4―3 日章学園高(九州)鹿島ユース(関
記者コラム「清流」 1人1玉
袋井市に住み始め、数カ月がたった。袋井に来てからずっとたくらんでいたぜいたくを先日、ようやく行動に移した。クラウンメロン1玉独り占めだ。 県外出身であるため、記憶の限りではクラウンメロンを味わうのは初。底が少し柔らかくなってから数時間冷やして食した。歯がいらないと思うほどの柔らかい実をかむと、口いっぱいに果汁があふれた。これまで食べてきたメロンをはるかにしのぐ絶品。さすがに多いかと心配していたが、あっさり1玉を平らげた。 11月には厳格な検疫をクリアしてタイに60玉が輸出された。現在は輸出のたびにタイの検査官を招待した検査が必要で、継続は難しい状況という。実体験に基づくと今回だけでは60人し
静岡人インタビュー「この人」 中山間地域でスマートフォン普及に取り組む 笹本純一さん(浜松市南区)
中山間地域の浜松市天竜区水窪町を拠点にスマートフォンの普及事業を進めている。高齢者を中心に、スマホの便利な使い方を提案する。デジタルで山あいの暮らしを快適にする取り組みが評価され、市民の幸福度向上に貢献した人に贈られる浜松市の「はままつWell―Beingアワード2023」のデザイン賞を本年度受賞した。37歳。 ―事業のきっかけは。 「スマホのビデオ通話機能を生かした買い物支援の試験事業をニュースで知り、その現場である水窪に興味を持った。買い物支援をするNPO法人の担当者に連絡を取り、実際に訪れてみたらとてもいい町だった。自然豊かで住んでいる人の人柄もよかった」 ―事業の手応えは。 「起業し
記者コラム「清流」 「でしょ」の意味
久しぶりに会った大学の友人に「『でしょ』ってまだ使ってる」と聞かれた。なぜそんなことを質問するのかと不思議に感じたが、話を聞いていくうちに、自分の顔が青ざめていくのが分かった。 取材の相手に確認をする時、上司の話に相づちを打つ時。「ですよね」という意味で「でしょ」を使っていた。故郷の徳島では、それを敬語だと思っていたからだ。そういえば、静岡の大学で陸上部に入部したころ。道具を片付ける位置を「ここでしょ」と先輩に確認した時、「生意気だな」と言われたことがあった。 ネットで「でしょ」と検索すると「関西 敬語」という言葉が続く。関西では敬語との認識があるが、静岡では親しい間柄で使う「ため口」にあた
社説(12月9日)子どもの死因究明 予防策構築につなげよ
こども家庭庁は、子どもの死因を医師や警察、行政機関などで検証し、防ぐことができた死の予防策構築につなげる「チャイルド・デス・レビュー(CDR)」制度の導入を目指している。2022年度までの3年間に厚生労働省のモデル事業に参加した9道府県を対象に実施した共同通信の調査で、複数の県が死因究明の結果、防ぐことができた事例を確認し、予防策に反映できたと回答した。大切な子どもの命を守るため、制度化を急ぎたい。 モデル事業には北海道、京都府と福島、群馬、山梨、三重、滋賀、香川、高知の各県が取り組んだ。医師、警察のほか保育施設、学校、児童相談所などと連携して子どもの既往歴や家族背景、死亡の経緯などを分析し
記者コラム「清流」 どうもおかしい
川勝平太知事の言動と県政運営を約10年間、ウオッチしてきた。歯に衣(きぬ)着せぬ知事の物言いは良くも悪くも話題に事欠かない。全国学力テストの結果を踏まえた校長名公表や副教材問題、リニア中央新幹線工事に伴う大井川流量減少問題など、是々非々で報道してきたつもりだ。 ところが、熱海土石流の県行政文書不適切開示問題に関しては、知事の様子がどうもおかしい。開示担当職員の説明をうのみにし、調査が不十分なまま職員が隠蔽(いんぺい)していないと決めつけてしまった。これまでの対応と異なる。 行政組織内で知事は役人を率いるトップであるとともに、県民による選挙で送り込まれた唯一の県民代表とも言える。もう一度、組織
茶況(12月8日)袋井・お茶の宝玉園 白茶べにふうき 国際品評会金賞
生産から販売までを手がける「お茶の宝玉園」(袋井市豊沢)の「和製白茶べにふうき」が、第14回国際名茶品評会で金賞に選ばれた。世界茶連合会が隔年開催する品評会で、7月に中国で開催し、国内外から約500点の応募があった。 お茶の宝玉園は日光でじっくりと茶葉を乾燥させる白茶を出品した。淡いあめ色の水色とほのかな甘い香り、紅茶を想起させる後味が特徴的な日本では珍しいお茶という。県内で先駆けて製造販売を始め、品評会には2大会前から出品。やぶきた、つゆひかり、べにふうきと、異なる3品種で入賞を続けている。 寺田直樹園主(57)は「本場の中国で認められてうれしい。今後も和製白茶の魅力の発信に力を入れたい」
大自在(12月9日)真珠湾攻撃
真珠湾攻撃からきのうで82年。日本が戦争の悲劇を忘れないのは二度と繰り返さないためだと伝えているのとは違い、米国の「リメンバー・パールハーバー」は、いかに国防が大切かを伝えるスローガンと聞く。 米国は軍事拠点として早くから真珠湾に目を付けていた。ハワイ王国最後の王女を描いた映画「プリンセス・カイウラニ」は、米国の支援でクーデターを図った米系政治家ロリン・サーストンにこう言わせている。「ハワイを得た者が太平洋を支配する」。 1887年、サーストン率いる秘密結社が起草した新憲法をカラカウア王に認めさせて王権を奪い、さらに米布互恵条約に真珠湾の独占使用権を盛り込ませた。豊かな漁場だった真珠湾は米軍
家康から祖先が拝領 フタバアオイの兜展示 浜松市北区・井伊谷宮
浜松市北区引佐町の井伊谷宮は1日、宮司家の祖先岡部政定が戦いの功績として徳川家康から拝領した兜(かぶと)の特別展示を同神社で始めた。岡部家家紋のフタバアオイがあしらわれている。権禰宜(ごんねぎ)の岡部訓亮さん(32)は「大河ドラマ終了後も継続的に地域の歴史を知ってほしい」と話す。2024年末まで展示する。 岡部さんによると、三方ケ原の戦いで大敗した徳川軍が犀ケ崖(中区)の近くに夜営した武田軍を奇襲した際、政定は約150人の兵の指揮を執り、大久保忠世率いる鉄砲隊とともに戦ったとされる。 岡部家は、京都府の上賀茂神社にルーツがあることからフタバアオイを家紋にしているという。岡部さんは「展示が歴史
死亡男性の鍵 東名で発見 東名高速1車線封鎖し捜索 浜名湖殺人事件
浜松市西区の浜名湖内山海岸で10月21日夜、乗用車が転落し、近くで愛知県新城市の無職の男性(52)の遺体が見つかった事件で、浜松西署は8日、殺人容疑で逮捕した無職の男(53)=同市=が事件当日、男性を助手席に乗せて走行したとみられる東名高速道上り三ケ日ジャンクション(JCT)付近などを捜索した。高速道の走行車線を封鎖して路肩の周辺を探したところ、容疑者が車内から投げ捨てたとみられる男性の遺留品が見つかった。捜査関係者への取材で分かった。 関係者によると、遺留品は男性の車の鍵。容疑者の供述通り、同JCTの近くで発見されたという。男性の車は容疑者宅に止めてあった。容疑者は移動中の車内で男性の言動
清水さん(磐田市)「ベストボディ」3冠 鍛錬や食事 肉体美に磨き
磐田市の清水ひとみさん(49)が今秋、健康的な肉体美を競う「ベストボディ・ジャパン」の静岡、仙台、浜松の各大会でグランプリに輝いた。40~49歳までの「ウーマンズクラス」に最年長で出場。不動産会社を経営する傍ら、日々鍛錬に励んだ清水さんは「絶対に勝つという強い気持ちで挑んだ。3連覇できてうれしい」と笑顔をみせた。 ボディーメークをはじめたのは3年前、太り気味な自分を変えたいと思ったから。新型コロナ禍で外食する機会も減り、良い機会だと考えた清水さんは、磐田市産の野菜や福田漁港で水揚げされたシラスなどの地産地消にこだわり食事管理や体質改善に取り組んだ。 「早朝は仕事の電話もかかってこないので、ト
“純御殿場”ウイスキー始動 キリン系工場 地元大麦使用「世界へ」
キリングループ国内唯一のウイスキー工場、キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所(御殿場市)は、御殿場産大麦を使ったウイスキーの製造を始めた。原料調達から瓶詰めまで現地で行う〝純御殿場産〟ウイスキー。押田明成社長は「日本のイメージに合うおいしい商品にして世界に売り出したい」と意欲を示す。大麦の長期購入契約調印式と樽(たる)詰め式をこのほど開いた。 同市の高根地区水田転作管理組合員が米の裏作で生産したミカモゴールデン(美醸黄金)を使う。今季は6トンを富士山の伏流水で仕込んだ。14樽(約2500リットル)を少なくとも5年間熟成させる。まずは他の原酒とブレンドして使い、将来的には単独で販売する考え。
国会議座長見解に異論 静岡市長「必要な調査すべき」 南アルプス環境調査【大井川とリニア】
静岡市の難波喬司市長は8日の定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事の環境保全に関する国土交通省専門家会議の中村太士座長(北海道大教授)が、静岡県が求める追加の生物調査などに否定的な見解を示したことについて、「必要があれば、時間がかかってもちゃんとした調査をやらないといけない」と異論を唱えた。 中村座長は7日、リニア工事に伴う南アルプスの生態系への影響や対策に関する報告書を斉藤鉄夫国交相に提出した後、取材に応じた。大井川上流部の沢に生息する水生生物への影響予測や保全措置を適切に行うために県が追加調査の必要性を指摘したのに対し、座長は「2、3年かけて調査しても、全てが分かるわけではない。社
藤井(川崎、藤枝明誠高出)、山内(三遠)が出場 バスケ・Bリーグオールスター
バスケットボール男子のBリーグは8日、オールスター戦(来年1月14日・沖縄アリーナ)の出場選手を発表した。「B・BLACK」はファン投票で史上最多の47万3282票を集めた比江島慎(宇都宮)やホーキンソン・ジョシュ(SR渋谷)藤井祐真(川崎、藤枝明誠高出)ら、「B・WHITE」は富樫勇樹(千葉J)河村勇輝(横浜BC)山内盛久(三遠)らが入った。 ファン投票の総得票数は前回の約2倍となる1661万940票。両チームのそれぞれ残り2枠は交流サイト(SNS)投票などで決まる。
⚾中日・鈴木(磐田東高出、ヤマハ出身) オリックス移籍 第2回現役ドラフト
プロ野球で出場機会に恵まれない選手の移籍を活性化させるために昨年初実施された現役ドラフトが8日、非公開で行われ、阪神の馬場皐輔投手は巨人移籍、オリックスの漆原大晟投手は阪神行きと、全12球団で選手の入れ替えが決まった。 広島の中村祐太投手は西武、DeNAの桜井周斗投手が楽天、巨人の北村拓己内野手がヤクルト、ヤクルトの梅野雄吾投手が中日、中日の鈴木博志投手(磐田東高出、ヤマハ出身)はオリックス、ロッテの佐々木千隼投手はDeNA、ソフトバンクの水谷瞬外野手が日本ハム、楽天の内間拓馬投手は広島、西武の愛斗外野手がロッテ、日本ハムの長谷川威展投手はソフトバンクにそれぞれ移籍が決まった。馬場と鈴木、佐
小国神社 40年ぶりの屋根改修 伝統の技で優美に一新 森町
2020年1月から続いた「お屋根替え」工事を全て終えた森町一宮の小国神社が8日、新たな屋根を祝う祭典を拝殿で執り行った。準備期間を含めおよそ5年がかりで進めた本殿や社殿群の屋根改修が無事終了したことを感謝し、伝統の技でよみがえった優美に広がる屋根の完成を喜んだ。 お屋根替えは建物の景観美や耐久性を保って神威を発揚するため、約40年に1度行う。21年の本殿をはじめ、22年には拝殿などが完工。ことし10月末、祭儀を行う幣殿の修繕が完了し、全ての屋根替えを終えた。 屋根の建築には、1300年にわたって継承され、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録される「檜皮(ひわだ)ぶき」という
子ども遊戯施設、静岡県内初出店 22日 そよら浜松西伊場
イオングループのイオンファンタジー(千葉市)は22日、浜松市中区のショッピングセンター(SC)「そよら浜松西伊場」に子ども向け遊戯施設「ちきゅうのにわ ぽっぷ そよら浜松西伊場店」を静岡県内に初出店する。 総面積は約480平方メートル。砂遊びができる「地層」や、世界中の知育玩具を集めた「森」、スーパーマーケットなど6種で売り買いの疑似体験ができる「都市」など五つのエリアで構成する。対象は0歳から小学生までの子どもとその家族。 料金は子どもが平日30分600円から、土日祝日は同700円からなど。
静岡県「茶のJ―クレジット化」へ 農家の新収入源に期待 静岡大、県立大と研究
静岡県は静岡大、県立大と連携し、茶園の炭素貯留機能を計測して「茶のJ-クレジット化」を目指す研究に乗り出した。限定的な規模での推計ながら、すでに年間で一般家庭約1万3千戸分の炭素貯留量があると判明。今後の研究で推計値はさらに積み上がる見込みという。J-クレジットに認証されれば茶農家の新たな収入源となるため、長引く茶価低迷下の業界から注目が集まっている。 県茶業研究センターが、樹齢20年と同40年の茶園で畝間土壌中の炭素貯留量を比較した結果、40年生の方が1ヘクタール当たり15トン多かった。1年間に換算すると0・7トン、二酸化炭素(CO2)換算で2・6トンと推定される。県全体の茶園面積1万33
JR社長「環境保全 全力」 専門家会議報告書受け 国交相が要請【大井川とリニア】
斉藤鉄夫国土交通相は8日、JR東海の丹羽俊介社長と同省で面会し、リニア中央新幹線トンネル工事に伴う南アルプスの環境保全策について、同省専門家会議が取りまとめた報告書に沿った対応を要請した。丹羽社長は「静岡県、静岡市などの関係の方々と双方向のコミュニケーションを図り、環境保全措置に全力で取り組む」と応じた。 斉藤氏は、専門家会議での議論を通じて醸成された環境保全意識を社内全体で共有し、報告書を踏まえた措置やモニタリングなどの対策に全力で取り組む▽地域関係者との双方向のコミュニケーションを十分に図る▽リニア事業に限らず、南アルプスの自然環境の持続可能な利活用に資する取り組みに貢献し、見える形で示
伊豆市などで震度1 9日午後4時3分ごろ
9日午後4時3分ごろ、伊豆市、伊豆の国市、東伊豆町、沼津市で震度1を観測する地震があった。気象庁によると震源地は房総半島南方沖で、震源の深さは約60キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・7と推定される。
真珠湾攻撃82年「慰霊の火消さない」 静岡浅間神社で式典 渡米断念の医師菅野さん企画
旧日本軍の真珠湾攻撃から82年となった8日、静岡市葵区の医師菅野寛也さん(90)が日米双方の犠牲者の慰霊式を同区の静岡浅間神社で開いた。菅野さんは例年米国ハワイでの慰霊行事に参列していたが、現地で支援してもらっていた関係者が亡くなり、今年は渡米を断念。それでも「慰霊、鎮魂の火を消したくない」と地元で慰霊式を企画した。 菅野さんは真珠湾攻撃から50年がたった1991年から新型コロナ禍などを除き12月8日(現地は7日)に合わせてほぼ毎年ハワイを訪れていた。しかし、今年に入って米軍施設で開かれる慰霊祭に同行してもらっていた退役米兵の訃報が届き、単身では出席が困難になったという。 菅野さんは静岡空襲
鈴木選手(飛龍高)大相撲入門 伊勢ケ浜部屋へ「幕内優勝狙う」
飛龍高(沼津市)相撲部3年の鈴木塁智選手(18)=浜松市西区出身=が8日、大相撲伊勢ケ浜部屋入りを決め、同校を訪れた伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と入門を報告した。部屋には九州場所で優勝を争った同校卒業生の幕内熱海富士や、翠富士が所属する。「先輩に追いつけ追い越せ。幕内優勝を狙いたい」と意気込みを語った。 小学4年から競技を始めた鈴木選手は身長185センチ、体重130キロの恵まれた体格を生かし、右四つから前に出る相撲が持ち味。高校3年時に全国高校総体と国体にも出場した。熱海富士や、先場所幕下優勝の聖富士ら先輩の活躍を見て部屋を見学し、「かっこよさに憧れた」と入門を決めた。「優しくて力持ち。みん
静岡市に5000万円 市民が匿名で寄付「救急車購入費に」
静岡市は8日、匿名の市民から「息子が生前、救急車にお世話になったので、救急車の購入費用に役立てて」と、現金5千万円の寄付があったと発表した。市消防局は2023年度に更新する高規格救急自動車3台の購入費に充てるとした。 同局によると8月ごろ、市内在住の70代男性から市に電話で寄付の申し出があった。男性の意向に沿って手続きし、12月1日に寄付金を受領した。救急車は24年1月末に納車予定という。 寄付を受け、難波喬司市長は「救急車は生命を救うために重要で、最新かつ信頼性の高い装備を維持することが市民の安全・安心につながる。ありがたく活用させていただく」と書面でコメントを出した。男性には難波市長から
⚽藤枝MYFC DF中川の完全移籍加入を発表
J2藤枝は8日、今季途中に磐田から期限付き移籍したDF中川創(24)が完全移籍で加入することが決まったと発表した。 中川創は今季藤枝で8試合に出場した。クラブを通じ、「来年、チームの目標を本気で達成するためにみんなで一丸となって戦おう」とコメントした。
ライオンの赤ちゃん2頭♡愛らしく 富士サファリパークで公開
裾野市の富士サファリパークでこのほど、ライオンの赤ちゃん2頭の特別展示が始まった。1月末までの予定。 11月2日に誕生した雄1頭と雌1頭を、ふれあい牧場内の室内で一般公開している。頭や背中に黒い斑点模様が残り、お互いにじゃれ合ってかわいらしい姿を見せている。
川勝知事、ボーナスなし コシヒカリ発言ペナルティー 2年越しで始末 県内公務員ボーナス支給
静岡県内の公務員に冬のボーナスが支給された8日、川勝平太知事には期末手当311万2642円は支給されなかった。いわゆる「コシヒカリ発言」のペナルティーとして川勝知事が2021年11月に自ら表明した“給与返上”は、2年越しで始末をつけた。 県議会9月定例会で可決した給与減額条例を受け、21年12月の給与と冬の期末手当の相当額計446万803円を減額するため、23年12月給与(130万1千円)と冬の期末手当(311万2642円)を支給せず、23年11月分給与から4万7161円を差し引いた。 開会中の県議会12月定例会には、一般職員の給与引き上げ条例案のほか、期末手当の支給
国交相「課題解決へ取り組み着実に」、環境相は「丁寧に議論された結果」 リニア国専門家会議の報告書受け
斉藤鉄夫国土交通相は8日の閣議後会見で、リニア中央新幹線トンネル工事に伴う南アルプスの環境保全策について、同省専門家会議の報告書がまとまったのを受け「地域の理解と協力が得られるよう、報告書を踏まえ課題解決に向けた取り組みを着実に進めることにより、引き続き早期整備を促進したい」との考えを示した。 斉藤氏は同日午後、同省でJR東海の丹羽俊介社長と面会し、報告書の内容に沿った対応を求める方針。 伊藤信太郎環境相は同日の閣議後会見で、環境省として国交省に必要な協力をしてきたとした上で、報告書に関し「静岡県の意見を踏まえて論点が整理され、科学的、客観的な視点から丁寧に議論された結果と認識している」と述
「傍聴機会増加を」 袴田さん支援団体、静岡地裁に要請書【刑事司法と再審】
現在の静岡市清水区で1966年に一家4人を殺害したとして死刑が確定したものの、静岡地裁でやり直しの裁判(再審)が始まった袴田巌さん(87)の支援団体は7日、再審公判の傍聴機会を増やすよう求める要請書を地裁に提出した。袴田さんの再審第4回公判は11日に予定されている。 これまでにも同様の申し入れをしてきたが、実現に至っていない。要請書の冒頭で、地裁側に誠意ある対応が見られないとして「断固抗議する」と記した。その上で、傍聴席が最も多い法廷を使うこと、空き法廷を利用しビデオリンク方式で傍聴できるようにすること―などを要請。再審公判について「わが国の司法が信頼を取り戻す絶好の機会でもある」とも主張し
松崎町職員2人減給処分 傷害の疑いなど
松崎町は8日、傷害の疑いで逮捕された企画観光課主任主事の男性職員(39)を減給10分の1(1カ月)、工事発注の事務処理を怠るなどした産業建設課主事の男性職員(28)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にした。 町によると、企画観光課職員は21日午後9時ごろ、自宅で妻の顔にけがを負わせて下田署に逮捕され、不起訴処分となった。産業建設課職員は4月から10月3日までの間、工事の発注や審査に関する業務26件を放置したり、遅延させたりした。上司に虚偽報告し、完了していない事務処理の隠蔽(いんぺい)もあった。 同町職員の本年度の処分は計3人となった。深沢準弥町長は8日に町役場で開いた記者会見で「再発防止
インフルエンザ 37施設で学級・学年閉鎖 8日の静岡県内
静岡県は8日、県内の高校、小中学校、幼稚園、特別支援学校計37施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計492人確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。沼津市の高校は患者数が98人となり、学校閉鎖した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 沼津市5施設133人、清水町1施設7人、三島市2施設27人、函南町1施設5人、富士市3施設34人、静岡市葵区3施設34人、同市清水区2施設33人、同市駿河区1施設7人、島田市3施設32人、焼津市3施設41人、藤枝市3施設37人、掛川市1施設7人、磐田市1施設5人、浜松市中区5施設57人、同市南区1施設12人、同市北区1施設16人、同市浜北区
独自の技法で富士山を表現 染色家小山もと子を紹介 富士市
富士市を拠点に活動した染色家小山もと子さん(1918~2001年)を紹介する展示会「郷土を染める」が17日まで、同市の富士山かぐや姫ミュージアムで開かれている。独自の技法で富士山を描いた作品を集めた。 小山さんは台所を工房に写生から染めまで1人で作り上げ、「富士の型染」として普及させた。昭和中期から平成初期にかけて自然風景などを描き、展示では富士山を題材にした約30点が並ぶ。山容を正面から捉えたシンプルながら迫力のある作品が多く、夕暮れや雲海が鮮やかな染色によって表現されている。
毒成分飲ませた疑い 沼津の男再逮捕 病院で同僚女性に 警視庁
診療放射線技師として勤務していた東京都内の病院で2020年、トリカブトに含まれる毒成分を茶に混ぜて同僚女性に飲ませ、中毒症状を起こさせたとして、警視庁荏原署は8日までに、傷害の疑いで静岡県沼津市、アルバイトの男(27)を再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、女性は数日間嘔吐(おうと)などの症状が出た。容疑者は「弁護士と相談してから話す」と認否を留保している。毒成分はインターネットを通じて購入したとみられる。 再逮捕容疑は20年10月19日昼ごろ、病院で20代女性の紙コップの茶に毒成分を混ぜ、飲ませて急性アコニチン中毒にさせた疑い。 警視庁は、別の病院で今年6月に毒成
静岡県、インフル患者減も警報継続 新型コロナは増加(11月27日~12月3日)
静岡県は8日、定点医療機関から直近1週間(11月27日~12月3日)に報告されたインフルエンザの患者数が1医療機関当たり26・83人で、警報レベルの開始基準値(30人)を超えた前週の30・96人から減少したと発表した。 いったん開始基準値を超えると、終息基準値の10人を下回るまで警報は継続する。地区別では東部38・2人(前週43・94人)、中部21・12人(同21・05人)、西部19・85人(同26・0人)。1日当たりの推計患者数は約3800人。検出されたウイルスの割合はA型99・4%、B型0・6%。 新型コロナウイルスは1医療機関当たり前週と比べて1・3倍となる2・79人に増加した。保健所
浜松市、集団接種を12月で終了 新型コロナワクチン
浜松市は8日、新型コロナワクチンの集団接種を12月で終了すると発表した。国が同ワクチンの全額公費負担を来年3月末で終了し、残る期間も個別接種主体で実施する方針を示したため。来年度以降は年1回の定期接種となる見通しで、市は持病のある人などへの補助制度について国の動向を踏まえて検討する。 現在開設している中区の口腔(こうくう)保健医療センター、東区の総合産業展示館、浜北区のはまきたプラザホテルはいずれも、23日を最後に集団接種会場を閉じる。口腔保健医療センターのモデルナ社「XBB・1・5」対応ワクチンは16日まで。 市によると、集団接種の利用は11月以降やや鈍り、予約率が半分程度の日が目立つとい
役目終えたPCR検査機器を寄贈 アールアンドオー、静岡大に
静岡市葵区の医療法人社団アールアンドオー(鈴木延幸理事長)は8日、県内に開設していた新型コロナウイルスPCR検査センターで使用した精密機器などを静岡大に寄贈した。同大静岡キャンパス(同市駿河区)で行われた贈呈式で、鈴木理事長が日詰一幸学長に目録を手渡した。 医療法人社団は、2021年に同市や浜松市、三島市にセンターを開設。今年5月の新型コロナウイルス感染症の5類移行を受けて閉所した。使用していた機器を研究に活用してもらおうと、PCR検査装置など計約2千万円分を贈った。 日詰学長は「高額な機器をいただき非常にありがたい。教育研究に有効に使いたい」と感謝し、鈴木理事長は「PCRセンターでの役目を
ハヤテ応援 協力を 県外近隣自治体に要請へ 静岡県議会
村松毅彦スポーツ・文化観光部長は来季からプロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入するハヤテ223(ふじさん)の応援態勢構築に向け、山梨県や長野県など県外の近隣自治体にも協力を働きかける考えを示した。伊丹氏への答弁。 静岡県は7月、県営施設の優先使用などを盛り込んだ連携協定を静岡市、ハヤテと締結し、県内初のプロ野球球団創設を後押ししてきた。村松部長は安定した球団運営や県内での認知度向上、ファン獲得などを課題に挙げ、県民に公式戦の観戦や野球教室への参加を促すなど「オール静岡」で新球団を応援する機運を醸成すると強調。県外の自治体に対しても応援協力を求めるとした。 村松部長は「野球王国静岡の復活や地域経
伊豆市一時保管の産廃土砂処理検討 静岡県議会
伊豆市大平柿木の宗教法人「平和寺本山」の敷地から産業廃棄物混じりの土砂が市有地や河川に流出した問題に関し、高畑英治くらし・環境部長は、同市が緊急的に除去し、一時保管している産廃や土砂の処分について「県が対応できるか検討していく」と述べた。野田氏への答弁。 静岡県は、法人の敷地外に流出した土砂や産廃の全量撤去などに向けた行政代執行の準備を進めている。一方、伊豆市はこれまでに流出防止柵を設置し、柵外に堆積した土砂約400立方メートルを除去するなどの緊急措置を講じてきた。 この産廃や土砂の処理には5千万円以上かかるとみられ、県と市のどちらが負担するか決まっていない。敷地内を含め全ての産廃と土砂を撤
10月輸送人員 9.1%増 駿河湾フェリー 団体旅行回復
ふじさん駿河湾フェリーがこのほど発表した10月の利用状況によると、清水港と土肥港を結ぶ駿河湾フェリーの輸送人員は前年同月比9・1%増の9426人だった。団体旅行客の増加が影響した。 団体旅行が新型コロナウイルス禍から回復傾向にあり、バスは前年同月比52・9%増の107台。清水港に徒歩で集合し、土肥港で降船後に旅行会社がチャーターしたバスに乗って移動するツアーが最近増えていて、徒歩乗船者は48・7%増の1792人。6カ月連続で前年同月を上回った。担当者は「バス台数はコロナ禍前と比べるとまだ半分程度の水準」と述べ、今後の伸びに期待した。 車両台数は前年同月比5・4%減の2176台。このうち乗用車
NPO人材確保へ 移住者橋渡しに力 静岡県議会
森貴志副知事はNPOの担い手不足に対応するため、地域活動に関心を持つ移住者とNPOのマッチングを支援する方針を示した。天野氏への答弁。 静岡県が移住者や若者を対象に実施したアンケートでは、約4割が「既存のNPO活動に参加してみたい」と回答した。こうしたニーズを踏まえ、社会貢献やボランティア活動に前向きな移住者への働きかけを強め、NPOの人材確保を後押しする。ふじのくにNPO活動支援センター(静岡市駿河区)を通じた人材紹介、ボランティアに関する情報発信にも引き続き取り組む。 NPOの女性リーダーと、子育て支援や環境保全などに関心を持つ女性が交流する機会を設け、女性の活躍も後押しする方針。森副知
伝統餅つき「よいしょ」 浜松・飯田小 3年生が体験
浜松市南区の飯田小の3年生約90人が、PTAなどの協力で伝統行事の餅つき体験を同校で行った。 児童が5月に田植え、9月に稲刈りをした県内産のもち米「葵美人」を使用した。児童は保護者らからきねの持ち方の手ほどきを受け、「よいしょ」のかけ声に合わせて、力いっぱい重いきねを振り下ろした。保護者らが出来上がった餅を見せて回ると、児童はうすをのぞいて興味深そうに見入っていた。 4回目の餅つき体験という嶋口裕人君(8)は「振り下ろすのがなかなか難しかった。しょうゆと砂糖で味付けして食べたい」と笑顔を見せた。
華やかに「門出」演出 模擬ブライダル 浜松の専門学校
浜松市中区の浜松未来総合専門学校は、メイク・ブライダル科の2年生13人が学習の成果を発表する「模擬ブライダル」を、同区の結婚式場で開催した。これまでの実習や研修の集大成として企画や運営を担い、華やかな挙式と披露宴を演出した。 本番さながらのチャペルでの挙式や披露宴に、保護者や1年生ら約50人が参加した。司会や照明、ヘアメークなどの役割を分担し、2年生全員で協力して式を作り上げた。このほか、披露宴のお色直しで和装の着付けを実演するなど、磨いた技術を披露した。
牛に“急接近”乳搾り 地場産業を体験 函南・丹那小
酪農が盛んな函南町丹那の丹那小で、搾乳体験が行われた。同校の児童や丹那幼稚園の園児約60人が牛に触れ、地元の産業について理解を深めた。 函南東部農協青年部が新型コロナウイルスの影響で消費が減った牛乳をPRしようと考え、初めて企画した。クリスマスを控えたプレゼントとして体験を提供し、サンタクロースやトナカイの帽子をかぶった青年部員ら5人が乳搾りの仕方を指導した。子どもたちは時折動く牛の体温を感じながら丁寧に乳を搾った。 同校周辺には牧場が広がるが、牛に触った経験のない児童もいたといい、片野恵介部長(43)は「酪農が近くて遠い存在にはなりたくない。まずは牛を肌で感じてほしかった。これからも続けて
一輪車 息合わせ 掛川 上内田小
掛川市の上内田小は、伝統行事の一輪車パフォーマンス発表会を同校で開いた。全校児童120人が8グループに分かれ、息の合った演技を披露した。 10月ごろから練習を重ねてきた。6年生中心に演技の内容を決め、下級生を指導したという。本番では、手をつないで回る「風車」やフラフープを中心に4列を作って回る「十字架」などの複数の技を織り交ぜた演技を、音楽に合わせて声をかけ合いながら披露した。今年から新型コロナウイルス禍による観客の制限がなくなり、保護者らが大きな拍手を送った。 6年の佐藤悠成君(12)は「1年生には優しく教えて嫌にならないように気を付けた。たくさんの人の前でできて良かった」と話した。
障害、年齢、性別、国籍かかわらず… 浜松でインクルーシブフェス
浜松市は、障害の有無や年齢、性別、国籍にかかわらず誰もが取り組めるスポーツを体験するイベント「はままつインクルーシブスポーツフェスティバル」を浜北区のサーラグリーンフィールドスポーツ広場と、商業施設サンストリート浜北で開いた。 アイマスクを着用して行うブラインドサッカー、フライングディスク、ボッチャなどの体験コーナーが設けられた。全盲のピッチャーがキャッチャーの合図でボールを転がしてバットで打つソフトボールや、野球に似た競技「グラウンドソフトボール」には、野球愛好家らが挑戦した。アイマスク姿で打席に立った参加者は「全然打てない」などと苦戦しつつ、競技団体関係者との交流を楽しんだ。
サッカーで共生社会実現を 元日本代表北沢さん 静岡で講演
静岡県精神保健福祉協会は、「心の健康フェア2023」(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。県内の福祉関係者や医療関係者を中心に約100人が参加した。元サッカー日本代表で日本障がい者サッカー連盟会長の北沢豪さんが「サッカーボールがつなぐ社会」をテーマに講演した。 ブラインドサッカーやデフサッカー(聴覚障害)、アンプティサッカー(切断障害)など障害者サッカーの各種目を紹介。「障害の有無にかかわらず、誰もがサッカーをする機会を享受できることが共生社会の実現につながる」と話した。 本県の障害者サッカーについては古くから環境が整備されていると評価。「静岡に
大きな機体 間近で FDA、静岡空港で航空教室
フジドリームエアラインズ(FDA)は、航空教室を静岡空港で開いた。静岡県内外から約40人が参加し、空の仕事への理解を深めた。 格納庫内では同日鹿児島に運航予定の機体を公開。機体が飛行するために重要な役割を担うエンジンや翼などの仕組みを参加者に説明したほか、コックピット内での記念撮影会を実施した。機体へのメッセージ記入体験も行われ、参加者は「いつも心にFDA」などと思い思いの言葉を記した。整備士による航空教室では飛行機の安全を保つための日々の作業や荷物が機体に運ばれるまでの流れを動画で紹介した。 県東部から訪れた山口碧生君(11)は「初めて間近で機体を見たが思ったより大きくて驚いた」と笑顔で話
炊いた雑穀 保存パックに 浜松のNPO 商品化へ 開発資金募る
浜松市北区引佐町鎮玉地域の活性化を目指すNPO法人ひずるしい鎮玉が、炊いた雑穀を保存パックに詰めた新商品の開発資金を調達するクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。オリジナルグッズ製造「大王製作所」(東京都)と連携して取り組むプロジェクトの一環。 NPOが運営する「鎮カフェ」がコンセプトにしている雑穀を使用する。当初はふりかけの開発に取り組んだが、製造に協力してくれる企業に出合えなかったという。地元の子どもを招いた試食会での反応が良かったことから、炊いた雑穀そのものを保存パック化した商品に軌道修正した。 食品パックの技術を持つ「味きっこう」(兵庫県)の協力を得て、ヒエ、アワ、黒米など
海岸で集めた漂着物 立体作品に 松崎小1、2年生
三島市を拠点に県東部でアートワークショップを展開する「ラボキュリオ」は、廃材を活用した作品制作講座を松崎町の松崎小で開いた。1、2年生約50人が海岸で拾い集めた漂着物や家庭で出たごみを組み合わせ、立体作品に生まれ変わらせた。 ラボキュリオの榎本亜子代表(53)と京都芸術大の水野哲雄名誉教授(75)が講師を務めた。子どもたちは発泡スチロールや流木、ラップの芯などをビニールテープで接着し、それぞれが思い浮かべた生き物のイメージを自由に表現した。 榎本代表は「遊びを通じて環境問題について考えるきっかけにしてほしい」と話した。
災害とインターネット データ量抑えつながりやすく【ライフセミナー】
インターネットを通じたさまざまなサービスが生活に浸透しているが、災害時はどうすればいいか。中央大教授の岡嶋裕史さんに注意点などを聞いた。 Q 災害時にインターネットは使えますか。 A 注意すべき点はいくつかありますが、通信手段が確保できれば、必要な情報を収集したり、連絡を取ったりするための有用な手段として利用できます。 電話は回線交換方式といって高品質な通信ができますが、同時に並行して行える通信数が決まっています。災害で通話要求が殺到すると、つながらなくなるでしょう。 一方、インターネットは蓄積交換方式といい、通信要求が集中してもある程度それを蓄積して順次さばいていくことが可能です。しかし、
有玉小 赤ちゃん誕生過程学ぶ 東区 大学院生が出張授業 「かけがえのない命、大切に」―浜松
浜松市東区の有玉小でこのほど、浜松医科大大学院(同区)助産学分野の学生5人による「いのちの授業」が行われた。4年生の児童約100人が、学生が制作した赤ちゃんの誕生までを描いたスライドショーを鑑賞し、命の尊さを学んだ。 学生は母親、父親、医師などのキャラクターが出演するストーリーにそれぞれの役に分かれ、ナレーションで出演した。妊娠が分かった際の夫婦の喜びや、出産時の様子などを演技で伝えた。エコー写真や大小の赤ちゃん人形も使い、出産までの成長過程をわかりやすく説明した。 学生5人は「一人一人の命はかけがえのないもの。思いやりの心を持って友達を大切にしてほしい」と授業を締めくくった。双子の妹がいる
絵や造形、発想豊か 230点並ぶ 10日まで 磐田で障害者作品展
磐田市見付の市立中央図書館で10日まで、市内の障害のある人が手がけた絵画や工作などを紹介する「磐田ふれあい作品展」が開かれている。自由な発想と色彩豊かな230点が並ぶ。 障害者福祉施設の利用者や特別支援学校の児童ら460人が力作を持ち寄った。富士山をモチーフにしたちぎり絵や紙粘土で作った造形のほか、書や塗り絵などが来場者を楽しませている。 障害者週間(3~9日)に合わせ、市民に障害への関心と理解を深めてもらおうと毎年開催している。10日午前9時から正午まではJR磐田駅北口のジュビロードで開かれる「軽トラ市」で、障害者福祉施設利用者らによる手芸品販売や手話体験会も行う。
住民にクリスマス光の贈り物 中区 スクロールが冬恒例イベント―浜松
スクロールは8日、浜松市中区の本社で、地元住民向けのクリスマスパーティーを開いた。壁面に約4万8500個の発光ダイオード(LED)をあしらったイルミネーションを点灯。訪れた子どもたちが華やかな雰囲気を楽しんだ。 サンタクロース姿の「サンタスクロール」にふんした装った鶴見知久社長が「メリークリスマス」と呼びかけ、LEDを一斉に点灯した。子どもたちは会場に用意されたクイズに挑戦したり、コラボ企画で参加した鈴木楽器製作所の楽器を演奏したりして楽しみ、菓子のプレゼントを受け取った。 2009年から始まった企画で、今回は約890人が足を運んだ。イルミネーションは1月8日まで、午後5~9時に点灯する。
浜北特支生、浜名高に“出店” 手作り品販売通し交流 浜松市
浜松市浜北区の浜北特別支援学校高等部による作業製品の販売会がこのほど、同区の浜名高で開かれた。木工、陶芸などの手作りの品を販売し、浜名高生との親睦を深めた。 昇降口に“出店”し、1~3年約80人がグループごとに製作したビアマグやバインダー、ランチバッグなど20品目を販売した。代表生徒が呼び込みや商品説明を行い、通りがかった浜名高の生徒、教職員がお気に入りの品を手に取った。中には販売後間もなく売り切れる人気商品もあった。 浜北特別支援学校は毎年、浜名高の文化祭で作業製品の展示を行っていて、特別支援学校側の要望を受けて今回の販売会が実現した。3年の鈴木麻都さん(17)は「
浜松市医師会ポスターコンクール 氏原さん、藤本さん最高賞 救急医療、生活習慣改善テーマ
浜松市医師会はこのほど、市内の中学生を対象に実施したポスターコンクールの表彰式を同市中区の市医師会館で開いた。最高賞の市医師会長賞には、「救急医療を守る」部門が高台中2年の氏原彩帆さん、「生活習慣改善啓発」部門が中部中2年の藤本美那さんがそれぞれ輝いた。 コンビニ受診や救急車の不適正利用の防止を訴える救急医療を守る部門は49点、減塩・禁煙・運動をテーマにした生活習慣改善啓発部門は172点の応募があった。 表彰式では滝浪実市医師会長、山名裕副市長らが入賞7人(8点)に表彰状を贈った。受賞者はかかりつけ医での時間内受診や不急の119番通報の見直し、自然の味を楽しむことや健康のための食事と運動の必
1泊2日 “英語漬け” 湖西の小中学生、講師とキャンプ ゲームや対話で表現学ぶ
湖西市のコサイ・イングリッシュ・クラブ(浅田一郎代表)はこのほど、市内の小中学生が1泊2日で英語に親しむ「イングリッシュ・キャンプ」を浜松市北区の県立三ケ日青年の家で行った。公募で集まった小5~中2の40人が英語を母語とするインストラクター9人とゲームなどを通じて交流し、“英語漬け”の生活を体験した。 初日は5人ほどのグループに分かれ、趣味や好きな料理などを紹介する表現を学んだ。講師に質問するとスタンプを得られる工夫も取り入れ、子どもたちは勇気を出してコミュニケーションに挑戦した。グループの仲間同士や講師との1対1など、さまざまな場面で英語を使い、最終日には自分自身を表現するスピーチを行った
森町の三倉郵便局 特殊詐欺被害防ぐ 袋井署が感謝状
袋井署はこのほど、特殊詐欺被害を未然に防いだとして森町の三倉郵便局(松下明史局長)に署長感謝状を贈った。 同署によると、6月16日に窓口を訪れた70代男性が「高額当選したとメールが来た。受け取るための手数料を振り込みたい」と説明したのを受け、対応した女性局員が松下局長に相談。詐欺を疑った松下局長が送金を思いとどまらせ、警察に通報した。 松下局長は「住民の方々にはお世話になっており、恩返ししたいと日頃から思っている。これからも地域を守っていけたら」と話した。
御前崎・浜岡東小 統合50周年 美しい歌声 記念式典彩る
御前崎市の浜岡東小で8日、統合50周年記念式典が開かれた。全校児童約300人と保護者らが出席し、歴史を振り返りながら、地域に根ざした学校づくりに向けて決意を新たにした。 オープニングセレモニーでは児童が地元の桜ケ池に伝わる龍神伝説の劇を披露したり、同校の伝統行事などを紹介したりした。石山千夏校長は学校運営を支える地域に感謝することの大切さを訴え、「学びは一生の宝。大人になっても自分の町や学校を愛してほしい」と呼びかけた。 特別企画として、音楽会を開催。声楽家の伊達伸子さん=同市比木=がピアニスト竹花秀代さんの伴奏に合わせて計9曲を披露。美しい歌声を響かせ、記念式典を祝った。 同校は1974年
シカ絡む交通事故 前年同期比5割増 天竜署調べ 浜松市
天竜署は8日までに、同署管内で起きたシカが関係する交通事故の被害状況をまとめた。1~11月の事故件数は前年同期比56%増の25件だった。大半は夜間に発生しており、同署は警戒を呼びかけている。 自動車運転時に前方に現れたシカをよけきれなかったり、オートバイにシカが接触したりした事案があった。11月は事故件数全体の50件(暫定値)に対し、シカが関係する事案が1割強の6件に上った。 事故が起きた時間帯別では「午前6時~午後6時」が5件、「午後6時~午前6時」が20件だった。同署は12月以降もシカなど獣類への注意が必要とみていて「特に夜間の運転時はハイビームを活用し、速度を落として運転してほしい」と
青春思い出すポップス披露 10日、湖西でコンサート
湖西軽音楽愛好会「Scale(スケール)」は10日午後1時~4時半、慈善コンサート「青春ポップス」(静岡新聞社・静岡放送後援)を湖西市鷲津の浜名湖れんが館で開く。 出演は同市や浜松市で活動するバンド4団体。40~70代のメンバーが青春時代に聴いた1960年代のオールディーズや70年代の和製ポップスなど、往年の名曲やオリジナル曲を披露する。入場無料。定員は先着130人程度。会場で交通遺児支援や東日本大震災や熊本地震の復興支援の募金活動を行う。 問い合わせは代表の菅沼さん<電080(5100)5599>へ。
がん相談 オンラインで 浜松医大の医師ら無料回答 新興企業とサービス開始
浜松医科大付属病院腫瘍センターと、がん相談サービス事業を手がけるスタートアップ「ZINE(ジン)」(東京都)は8日、専門家が無料でがんに関する悩みに答える「浜松オンラインがん相談for浜松医大」の提供を始めたと発表した。浜医大の医師らが相談に応じるほか、がんを罹患(りかん)したことによる生活の悩みについても社会保険労務士らが対応する。 市内の病院に通院しているがん患者やその家族ら同市ゆかりの人が無料でサービスを利用できる。アカウントを作成すれば匿名でも質問できる。相談内容は治療や薬の副作用に関する医療的な質問のほか、治療に関するお金の困りごと、がんに罹患(りかん)したことで生じた人間関係の悩
給食費支援を来年度導入 湖西市長 答弁 少子化対策で制度設計へ
湖西市議会12月定例会は8日に一般質問を行い、影山剛士市長は少子化対策として2024年度から新たに、学校給食費の支援制度を導入する意向を示した。 答弁で影山市長は、自身の持論として「国が本気で少子化対策に取り組むなら、給食費だけでなく義務教育費の全面無償化や高等教育費の支援拡充などは国策として行うべき」と説明。一方で「職住近接を推進するための子育て世帯への支援や少子化対策として、基礎自治体にできることを考えたい」と支援制度導入の意図を述べた。 市教委によると、本年度の学校給食費は物価高騰対策のため6%の補助を行い、保護者負担額は小学校で年間5万9400円、中学校で6万7320円。市教委は11
犯罪被害者支援 連携強化を確認 磐田署で協議会
磐田署でこのほど、犯罪被害者支援連絡協議会の本年度会合が開かれた。同署幹部や市内の医療関係者、行政職員らが出席し、支援の充実に向けて連携強化を確認した。 管内で1~10月までに被害者支援の対象となった事件は身体犯が13件、交通事件事故は14件だった。同署からは、被害者とその家族らの経済的・精神的な負担軽減のために実施している支援内容を紹介した。認定NPO法人静岡犯罪被害者支援センターの三森美津広専務理事兼事務局長は、被害者支援の実情について事例を交え講演。「被害者の要望や相談内容は千差万別。現状を理解し、支える体制が必要」とし、地域ぐるみで支援の輪を広げることの重要性を訴えた。 会合に先立ち
和菓子のツリー おいしくできた! 富士・丘小で体験教室
富士市の丘小で7日、和菓子の調理体験教室が開かれた。同校の3年生約30人が同市の菓子メーカー「田子の月」の社員の指導を受けながら、練りきりを使った菓子作りに挑戦した。 同社で商品開発を担当する尾鷲和文さん(65)が講師を務めた。児童は尾鷲さんの実演を見た後、緑に着色した練りきりの形を手で整えたり、氷餅の粉をまぶしたりしてクリスマスツリーに見立てていった。完成した菓子をほおばると「甘くておいしい」「食べるのがもったいない」と笑顔を見せた。 尾鷲さんは和菓子の文化についても紹介。主に茶会で食べることや季節感を大切にすることなどを伝えた。 市の食育推進事業の一環で、伝統的な食文化への理解を深めても
井上靖を魅了 民族交じり合う「敦煌」 伊豆文学シンポ 魅力に迫る
伊豆市はこのほど、伊豆文学シンポジウム「井上靖と敦煌(とんこう)」を同市の天城会館で開いた。オンラインで中国・敦煌市と結び、幼少期を伊豆市湯ケ島で過ごした文豪・井上靖が憧れを抱いた敦煌をはじめ、中国西域の魅力について意見を交わした。 井上靖の中国案内人で旅行会社社長の志賀建華さんと菊地豊伊豆市長がパネリスト、元中国湖南大学講師の篠崎啓史さんがコーディネーターを務めた。市内外から“井上ファン”ら約100人が参加した。 菊地市長は「ユーラシア大陸の真ん中にある敦煌は、日本とは全く違う土地でいろいろな民族が交じり合っている」と特色を示し、魅力に迫った。志賀さんは、井上と交流があった中国の文化人らが
校則なぜ必要? 中学生が議論 清水町でワークショップ
放課後教室などを実施する清水町の「キッズラボ」はこのほど、中学生が校則について考えるワークショップを町福祉センターで開いた。 子どもが主体的に課題を見つけ、発信する力を高めたいと企画した。町内外の生徒7人が参加し、自分たちの学校で「ツーブロックの髪形が禁止」「制服登校」などと決められている校則の必要性を話し合った。弁護士の中村謙介さんが講師を務め、人権と公共の福祉の関係性から、校則を変えるためには、正当な理由が必要であることを説明した。 昨年に続き2回目。
正月彩る飾り 手作り 伊豆市で生涯学習講座
伊豆市は6日、60歳以上を対象とした生涯学習講座「いず生きいきカレッジ」の本年度第6回学習会を同市内で開き、参加者24人が正月の飾り作りを体験した。新春を彩るオリジナルの飾りを仕上げ、年越しに備えた。 市シルバー人材センター職員が講師を務め、家庭でも気軽にできる方法を伝授した。参加者はわらを使い、玄関飾りとごぼう飾りを製作した。 神棚などに付けるごぼう飾り作りでは、わらを丁寧に縄の形に編み込んだ。玄関飾りにはカラフルな扇子や国旗を装飾し、華やかに仕立てた。
長田さん(御殿場南中3)一輪車全国2位 市長に報告
御殿場南中3年の長田篤昌さん(15)が、10月に沼津市で開催された全日本一輪車競技大会トラックレース部門で総合準優勝を果たした。このほど御殿場市役所に勝又正美市長を訪ねて喜びを伝えた。 片足のみでこぐ片足走行50メートルとペダルではなくタイヤを直接足でこぐタイヤ乗りの2種目で3位、400メートルレースと100メートルスプリントの2種目で4位の成績を残した。総合は4種目の合計ポイントで争い、大人をしのぐ高い技術やバランス感覚を披露した。長田さんは「昨年は全ての種目で落車してしまったので、今回は悔しさを晴らせた」と笑顔を見せた。 長田さんは幼稚園の年長時に一輪車を始めた。現在は市内を拠点とするク
ニューサマーゼリー 2賞獲得 フードGPで伊豆伊東高 協力業者に報告
伊豆伊東高の総合探究部フロンティア班が伊東市の氏原製菓の協力で開発した「伊豆ニューサマーオレンジゼリー」が、第10回商業高校フードグランプリ(伊藤忠食品主催)で二つの賞を獲得した。このほど、生徒3人が同製菓を訪ね、結果を報告した。 23校の29商品がエントリーし、予選を通過した6校が本選に進んだ。千葉県での本選でプレゼン審査などを行い、同班は「イトーヨーカ堂賞」と「物流健闘賞」の各賞を受賞。全国のイトーヨーカドーでの店頭販売やチラシ掲載の権利などを得た。 リーダーの山田彩乃さん(2年)は「悔しい思いがあるが、実際に販売もして楽しかった。次は大賞を取りたい」と話した。氏原製菓の内山直樹社長は「
就業体験を通じ行政の役割理解 小山高1年生
小山町の小山高1年生が5~7日、町役場や消防署でインターンシップ(就業体験)に臨んだ。各部局の企画や業務体験を通じ、行政の役割や町の事業について理解を深めた。 企画政策課に7日“配属”された生徒8人に与えられたテーマは「町の課題解決につながる起業プランの考案」。町と包括連携協定を結ぶアイザワ証券の社員から地域活性化や起業、経済に関する講義を受けたり、町内の起業家を訪ねたりして、起業の観点から町の課題解決のために何ができるのか考えた。 男子生徒四人組は国内有数のサーキット「富士スピードウェイ」がある強みに着目。レース用車両やパーツ、機材の運搬、送迎サービスなどモータースポーツ関連の幅広い業務を
障害者週間をトイレ紙で啓発 伊豆の国、施設利用者
障害者週間(3~9日)に合わせ、伊豆の国市内の就労継続支援B型事業所6施設の利用者約10人が8日、啓発のシールが貼られたトイレットペーパーなどを市内2カ所で配った。 世界遺産の韮山反射炉や伊豆長岡温泉がデザインされたオリジナルの包装紙をトイレットペーパーに巻いて準備した。アピタ大仁店では買い物客らにあいさつをしながら一つずつ丁寧に手渡した。
きんたろうひろば 利用5万人小山・勝亦さん親子に記念品
小山町子育て支援センターきんたろうひろば(同町阿多野)が7日、利用者5万人を達成し、同施設で記念式典が開かれた。込山正秀町長や高橋正彦教育長が駆け付けて節目を祝った。 節目の利用者は同町上野の勝亦由香さんと南月ちゃん(2)の親子。くす玉を割り、記念に町のマスコットキャラクター「金太郎」のぬいぐるみを受け取った。週に2、3回訪れるという勝亦さんは「明るく迎えてくれて、天候に関係なく屋内で安全に遊べる。他のお母さんや先生方に相談を聞いてもらえる大切な場所」と施設のありがたみを語った。込山町長は子どもを遊ばせている母親らを前に「町外からの利用も多く、人気があると感じている。今後もたくさん使っていた
150周年祝い桜植樹 三島・徳倉小
三島市立徳倉小で8日、創立150周年記念式典が行われた。保護者や地域住民でつくる式典実行委員会と児童がしだれ桜の植樹などを行い、節目を祝った。 植樹は、児童が成長した時に桜を見て学校生活を思い出してほしいと実行委が企画した。6年生が見守る中、代表児童らが約5メートルの木の根元に「元気になれよ」と声をかけながら土をかぶせた。 式典は児童が考えたスローガン「150年間の思い出と歴史―輝く明るいスマイルと未来に受け継げ!徳倉っ子」を掲げ、大道芸のショーも行われた。同校では150周年に合わせ、児童の手形を集めた作品も制作している。
充電式電池回収へ 来年4月から月1回 沼津市議会
沼津市は来年4月から、充電式電池の回収を始める。月1回の資源回収の日に「乾電池・ライター」の分類で収集する。市議会民生病院委員会で報告した。 充電式電池は現在、同市では一部を除き家電量販店で回収。近年、充電式電池の混入によるごみ収集車での火災が増加しているため、充電式電池やモバイルバッテリー、電池を内蔵した充電式小型家電を対象とする。使用済み小型家電回収ボックスで、スマートフォンとタブレット端末の回収も開始する。
不登校 小中生125人 裾野市教委、対策強化
裾野市教育委員会は8日、不登校の状態になっている小中学生が10月末時点で125人いることを明らかにした。増加傾向にあり、学校内外での対策を強化する。市議会12月定例会で岡本和枝氏の一般質問に風間忠純教育長が答えた。 「月に7日以上」または「年間30日以上」欠席している小学生は43人、中学生82人。前年同月より小学生が15人、中学生は2人それぞれ増えた。不登校には含めていないが、欠席数の多い「休みがち」な小中学生も計41人いるという。 市教委はタブレット端末を利用して遠隔で授業を行ったり、登校しても学級教室に入れない子どものために校内に学習支援室を設けたりしている。また、不登校などの子どもたち
行政サービスへのメタバース活用調査 富士市長答弁
富士市議会11月定例会は8日、一般質問を行い、5氏が登壇した。小長井義正市長は、インターネット上の仮想空間「メタバース」を行政サービスに活用するための調査を進める考えを示した。山下いづみ氏(民主ふじ)への答弁。 メタバースの行政サービスへの活用は、来庁しない人に対応できる各種窓口業務や、自治体などをPRするメタバースイベントへの参加などを想定。この他、市民参加型の交流や教育の場の提供、地域性を捉えた防災訓練など幅広い活用が期待される。 小長井市長は、全国の自治体での活用事例は現時点で少ないとした上で、認知度や市場規模の急速な拡大を強調。「費用対効果も含め、本市にとって最適な活用方法について研
大平保育所と幼稚園を統合 25年度、連携型こども園に 沼津市議会
沼津市は、大平保育所と大平幼稚園の運営を統合し、2025年度から幼保連携型の認定こども園とする方針を市議会民生病院委員会で示した。統合後は旧保育所を0~2歳児、旧幼稚園を3~5歳児の施設とする。現在の定員は保育所60人、幼稚園140人。園児数は保育所が53人の一方、幼稚園は16人で減少している。統合後は旧保育所に置く乳児部を定員20人、旧幼稚園の幼児部を同60人とする。統合で部屋数が増えるため、現状の年齢をまたいだ縦割り保育から年齢別の保育に変更する。
事業費増も補助金増額なし 三島駅南口東街区再開発 市が改めて見解
三島市は8日の市議会11月定例会一般質問で、三島駅南口東街区再開発事業に関し、工事費高騰などで今後事業費が増加しても市が負担する補助金を増額しないとの見解を改めて示した。「事業費が増加した場合は、再開発組合において補助金以外の収入の確保や支出の抑制などの対応をとることになる」とした。河野月江氏(共産)への答弁。 市は補助金対象とする事業費の上限を設定。費用便益比1・0になると見込まれる費用より少ない約250億円までとしている。総事業費は261億円のため、差額の11億円分に関しては再開発組合が補助金以外の収入を確保して事業収支を成立させる。 県の認可を受けた事業計画変更で、市の補助金は2022
水道料金 2段階で値上げ 来年7月と25年1月 沼津市議会
沼津市は、2024年度に予定する水道料金の値上げについて、物価高など市民生活に配慮し、同年7月と25年1月に段階的に引き上げる方針を市議会建設水道委員会で明らかにした。料金を審議する市の経営審議会は24年7月から一律の値上げを頼重秀一市長に答申したが、市は緩和措置が必要と判断した。 値上げは標準モデル(給水管口径25ミリ以下、月使用量1カ月20立方メートル)で、24年7月に月額340円、25年1月にさらに月額330円値上げする。最終的な値上げ額は標準モデルで月額670円で答申と変わらない。上水道は清水町にも給水され、同様の料金となる。 平均20・5%値上げする下水道使用料は24年7月に一律で
市営住宅入居条件 来年4月に緩和へ 沼津市議会
沼津市は来年4月から、単身世帯が市営住宅へ入居する際の年齢制限を緩和し、60歳未満でも認める方針を市議会建設水道委員会で報告した。 4カ月以上申し込みのない部屋に限り、入居を認める。連帯保証人の規定も廃止し、代わりに緊急連絡先の登録を求める。 15日から来年1月15日まで市民から意見を募り、市議会2月定例会で改正条例案を提出する予定。
伊豆の国市長に市議有志が要望書
伊豆の国市議の3人が7日、山下正行市長に対し市政運営に関する要望書を市役所で提出した。「文化財展示施設は市民に十分説明し、理解を得た上で必要最低限の施設となる計画の策定に努める」「国から非課税世帯への7万円の給付金は年内支給を着実に行う」など9項目。
「想定超える降水量原因」 6月豪雨の排水機場停止 設計 問題なし 沼津市議会
沼津市議会は8日、建設水道、民生病院の両委員会を開き、地域下水処理施設条例の改正案などを審査した。市は6月の台風2号による大雨で停止し、周辺で浸水被害が起きた白滝排水機場(大岡)の検証結果を建設水道委員会で報告した。大学教授ら専門家から意見を聞き、停止は「想定を超える降水量が原因」とし、排水機場の建設当時の設計や当日の運転状況に問題はなかったと結論づけた。 市は、発生した6月2日夕方は20分間で35ミリと短時間で集中的に雨が降った上、その後も1時間30ミリ以上の断続的な大雨があり、想定やポンプの排水能力を超える水が流れ込んだとした。結果、周辺で水があふれて電気設備が水没し、停止につながったと
警察業務に協力 団体個人に感謝状 沼津署
沼津署は7日、防犯や交通安全など警察業務に協力した2団体11人に署長感謝状を贈った。 贈呈式で吉田光広署長は「長年にわたり警察運営や交通安全、地域の安心安全活動に協力いただきありがたい」と謝意を述べた。 感謝状を受けた団体、個人は次の通り。 東横イン富士山沼津駅北口2、蓮光寺、飯田亙、近藤千秋、影山桓義、清野真司、鈴木勝巳、大木英雄、中島博康、佐々木弘、大箸正勝、大島宗明、西山知津子
7議案可決し閉会 富士宮市議会
富士宮市議会11月定例会は8日、最終本会議を開き、公共施設の指定管理者指定6件と、追加提出された2023年度一般会計補正予算案の計7議案を原案通り可決して閉会した。 補正予算案は、住民税非課税世帯に7万円を支給する臨時特別給付金の事業費8億7100万円を計上した。 同日は4氏による一般質問も行った。
2種免許取得を補助支援 御殿場市議会 公共交通の人材確保へ
御殿場市議会12月定例会は8日、一般質問3日目を行った。市は公共交通の運転手不足への対策として、2種免許取得に対する補助支援やドライバーへの就労祝金支援などを検討していることを明らかにした。本多丞次氏への答弁。 市内の事業所で路線バスやタクシーの運転手として働くために新たに免許を取得する場合、費用の一部を補助する方針。祝金も含めて、同市での就労意欲が高まりやすい環境をつくる。 市によると、市内では公共交通の運転業務に必要な免許保有者の高齢化や若年層の運転手の減少が顕著。各事業所が人材確保に苦慮しているという。残業規制強化で運転手不足が懸念される「2024年問題」もあり、労働環境の改善や新たな
1議案を可決 下田市議会
下田市議会12月定例会は8日、本会議を開き、県市町総合事務組合の規約の一部変更案を原案通り可決した。一般質問には1氏が登壇し、賀茂4市町の広域ごみ処理計画について当局の姿勢をただした。計画を巡っては生活環境影響の調査書案に複数の誤りが発覚したため、4市町による一部事務組合が資料の再縦覧を実施した。
電気工事業のDX推進へ 静岡県電気工事工業組合 静岡市で勉強会
建設業の残業規制が来年4月から強化されるのを前に、静岡県電気工事工業組合はこのほど、組合員を対象にデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を考える勉強会を静岡市駿河区で開いた。オンラインを含めて組合員ら約50人が参加し、業界全体の業務効率化を目指して開発されたデジタルサービスの使い方の紹介を受けた。 全日本電気工事工業組合連合会は電気工事業に特化した業務支援デジタルサービス「DEN―UP」をIT企業などと共同開発。顧客情報や現場の施工状況などをデジタル上で一元管理して関係者で共有できるサービスを今年5月に運用開始した。全日電工連のDX担当者は生産性向上に向けては情報共有と業務連携が重要と
複数の国機関参加 外国人合同相談会 16日に開催 静岡市
名古屋出入国在留管理局は16日午前10時半~午後4時、複数の国の機関が参加する無料の「在留外国人のための合同相談会」を静岡市葵区の「ペガサート」内にある市産学交流センターで開く。県内では初の合同相談会という。 同管理局のほか、静岡労働局や静岡地方法務局の職員、弁護士が、生活上のトラブルや困りごと、仕事探し、労働相談、在留資格などの入管手続きなど多様な相談に応じる。 英語をはじめ、インドネシア、ベトナム、タガログ、ポルトガル、スペインの各言語に対応できる通訳がいる。 相談の予約・問い合わせは、県多文化共生総合相談センターかめりあ<電054(204)2000>へ。
膠原病の症状と対処法解説 友の会静岡県支部が30周年講演会
全国膠原(こうげん)病友の会静岡県支部はこのほど、支部の設立30周年を記念した医療講演会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。内科リウマチ科福間クリニック(浜松市中区)の福間尚文院長が、日常生活に現れる症状とその対応方法について解説した。 膠原病は免疫異常によって炎症が起きる疾患の総称。福間院長は「(症状は)感染症やがんに比べて重症感が乏しく、周囲に理解されにくい」とした上で、発熱や関節痛への対処法を説明した。寒冷やストレスによって皮膚が白くなる「レイノー現象」に対しては保清や保温、保護、禁煙、ストレス軽減の重要性を指摘した。症状の多様性を説き「日常生活において過度な制限を行う必要はなく、自
暴力追放活動に貢献 2弁護士が全国表彰 静岡県警に報告
長年にわたって暴力追放活動に尽力したとして全国表彰を受けた静岡県内の弁護士2人がこのほど、県警本部を訪れ、大原光博本部長に受賞を報告した。 27年7カ月にわたって貢献してきた白井正人さん(58)は暴力追放功労者表彰銀章を受けた。県弁護士会民事介入暴力対策委員会の委員として活動を続け、2009年度の1年間は委員長も務めた。同委員を約12年務め、20年4月から3年間委員長を担った鈴木史浩さん(51)は同表彰の銅章。都内で開かれた全国暴力追放運動中央大会の会場で共に表彰を受けた。 2人は大原本部長への報告後、「委員会のみんなを代表して受賞できた。『もっと頑張って』との激励と受け止め、さらに陣容を厚
保育所や児童ク4施設に助成金 生命保険県協会
生命保険協会県協会(会長・杉本健第一生命静岡支社長)はこのほど、子育てと仕事の両立を支援するため、県内の保育所と放課後児童クラブの計4施設に助成金を贈った。静岡市葵区の同協会事務所で贈呈式を行った。 助成を受けたのは、春日保育園(同市葵区)、かけがわのぞみ保育園(掛川市)、キッズハウスおおかば(浜松市東区)、さくら元気ハウス(湖西市)。杉本会長が代表者に決定通知書を手渡し「女性が安心して子育てと仕事を両立できるよう、施設拡充など助成金を有効に活用してほしい」と話した。助成金は施設の改良・補修や本、玩具の購入費などに充てられる予定。 待機児童問題解消への貢献を目的とした生命保険協会のプロジェク
⚽U―12静岡県代表 FCガウーショ 静岡市長に抱負 「勝って優勝報告を」
小学生による「JFA第47回全日本U―12(12歳以下)サッカー選手権大会」に静岡県代表として出場する静岡市のFCガウーショの選手が7日、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に大会に臨む思いを話した。 チームは11月に開催された県大会で5戦全勝し、創設3年目にして初の全国切符を手にした。2、3回戦ではインフルエンザで主力選手が不在となり、厳しいゲームとなったが、一丸となって戦い抜いた。杉沢旺甫[おうすけ]主将(11)=静岡南部小6年=は走り込みで培った持久力がチームの強みだとし「全国で優勝して良い報告にまた(市長表敬に)来たい」と意気込んだ。 出席した17人の選手は1人ずつ目標を語り「良い守備
静岡大成中・高 美術部員 松ぼっくりでXマスツリー 商店街にプレゼント
静岡市葵区の静岡大成中・高の美術部員は8日、松ぼっくりが材料のクリスマスツリー「松ぼっツリー」を約170個制作し、同校近くの同区鷹匠1丁目と駿府町1区の商店街にプレゼントした。 松ぼっツリー作りは今年で18年目の恒例行事。部員が拾い集めた松ぼっくりをモミの木に見立てて色を付け、ビーズやモールで仕上げた。装飾を身にまとってクリスマスツリーを擬人化したという「ツリ助」の仮装をしたり、サンタクロースやトナカイの衣装を身にまとったりした部員が各店舗を巡ってツリーを手渡した。3年の望月樹希さん(17)は「松ぼっツリーで商店街をクリスマスの雰囲気に染められたら」と願い、「自分が生まれた年に始まった行事。
大拝殿改修着手 雅楽と舞で「奉告」 静岡浅間神社 28年完工へ
約20年計画で漆や彫刻の大規模な塗り替え工事を進めている静岡市葵区の静岡浅間神社で8日、主要建造物の一つである大(おお)拝殿の工事に着手することを神前に報告する「大拝殿着工奉告祭」が行われた。 工事関係者ら約50人が参列し、雅楽の楽器「笙(しょう)」の厳かな音色に合わせて玉串をささげた。2人の巫女(みこ)は優雅な「豊栄の舞」を奉納した。斎主を務めた中沢聡権宮司は「大拝殿は静岡浅間神社を象徴する建物。専門業者の方々の力を借りながら、しっかりと完成させなくてはならない」と決意を述べた。 同神社の改修工事は、文化庁の補助金を受けて実施。大拝殿は8月から足場工事が始まっており、2028年に完了する予
家具関係者ら ものづくり現場見学 「職人芸に刺激」 静岡の応援有志組織 産業創出狙いツアー
静岡のものづくりを応援する有志組織「共生実行委員会」(石川智規委員長)は8日、県中部地域の木工工房などを巡る見学ツアーを実施した。県内外から住宅や家具関連の関係者ら約40人が参加し、かつて家具の一大産地として全国に名をはせた県中部の伝統を継承し、新たな感性で製作に挑む職人の技術やこだわりに魅了された。 ツアーは、ものづくり現場の見学を新たな産業創出や関係構築につなげようと6年前から続けている。今回は2日間の行程を組み、初日の8日は、静岡市内と志太・榛原地区の2コースに分かれ、それぞれ三つの工房を見て回った。 同市清水区の「挽物所639」では百瀬聡文代表取締役(40)が木工用ろくろを使い、木の
公園の気になる箇所 スマホ通報 焼津市がシステム運用 写真や位置情報で対応迅速化に期待
焼津市は今月から、公園の遊具や植栽、樹木といった施設の気になる箇所について、市民がスマートフォンで情報提供できるシステムの運用を始めた。写真や位置情報を使うことで、従来の電話よりも情報を的確に伝えることが可能で、市では迅速な対応につながると期待している。 通報者は市公式LINE(ライン)から専用サイトに入り、「遊具」「植栽・樹木」などあらかじめ設定されている通報内容項目を選択し、気になる箇所の遠景、近景写真を添付し、現在地を指定して送信する。市職員は送信内容を見て、公園の指定管理者と連携しながら対応する。翌月には対応した結果を市のホームページで掲載する。 市によると、公園関係の情報提供は年1
消防団活動学び、防火へ決意 焼津・東益津小
焼津市の東益津小3年生の児童が6日、市消防団第7分団詰め所(同市坂本)を訪れ、消防団活動について学んだ。 同分団の団員たちが講師を務め、約40人の児童に普段の活動や使用する車両、資機材について説明した。団員は自分たちの町は自分たちで守るとした考えを強調し「火災が発生しやすい季節なので気をつけてほしい」と呼びかけた。その後、児童は資機材の使い方の説明を受けた後、実際に手に取って体験した。
飲酒運転根絶へ 清水署に宣言書 しずてつバス2営業所 静岡市
静岡市清水区のしずてつジャストライン西久保営業所(荒木良太所長)と鳥坂営業所(大多和直彦所長)は7日、飲酒運転根絶・安全運転宣言書を清水署に提出した。 両営業所の職員計195人が署名した宣言書を荒木所長と大多和所長が同署の鈴木正勝署長に手渡した。両所長は12月は走行環境が厳しくなる月だとして、「バス運転手として市民の模範となるよう安全運転を徹底し無事故につなげたい」と話した。鈴木署長は「取り組みを通じて従業員の交通安全意識を向上させてもらえたらと思う」と述べた。
焼津に駿甲会新クリニック 1月開院
社会医療法人駿甲会のKOGAクリニック(焼津市大覚寺)の完成記念式典が8日、同所で行われた=写真=。同法人が運営するコミュニティーホスピタル甲賀病院の近くに位置し、1月初旬に開院する。 式典には医療法人関係者や中野弘道市長ら約50人が出席し、地域医療を担う施設の完成を祝った。 1階に腎臓内科、血液透析室、2階に眼科を備える。月曜、水曜、金曜は午後9時まで透析を行う。
「経験生かし、さらに上へ」 市町駅伝 藤枝市チームが結果報告 4年連続入賞
静岡市で開催された県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場した藤枝市チームの選手らが6日、市役所を訪れて中村禎教育長に結果を報告した。 チームは市の部で3年連続の9位(2時間17分42秒)に入り、4年連続の入賞を果たした。4区で区間2位と好走した主将の清水美月選手(18)=東海大翔洋高3年=は「昨年と同じ9位だったが、全員が全力を尽くして走る姿は格好良く、皆さんに感動を与えられたと思う。経験を生かし、さらに上のレベルを目指して練習していきたい」と決意を新たにした。 中村教育長は「素晴らしいチームワークだった。来年も藤枝市代表の選手に選ばれるよう頑張ってもらいたい」と
市民合唱団 第九など披露 10日、静岡市清水区
一般公募で集まった市民合唱団が歌声を披露する「第31回市民による歓喜の歌大演奏会」(ふれあい音楽運営委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が10日、静岡市清水区のマリナートで開かれる。入場無料。 合唱団と市内の音楽団体がベートーベンの交響曲第9番「歓喜の歌」やクリスマスソングメドレーなどを演奏する。今年は合唱団の練習回数もコロナ禍前の水準に戻り、約170人の団員が半年間磨いてきた歌声を披露する。
4議案を原案可決 牧之原市議会
牧之原市議会11月定例会は8日、本会議を開き、人事院勧告に伴った市職員らの給与、議員報酬をそれぞれ引き上げる内容の条例改正案など計4議案を原案通り可決した。
築90年 清水教会題材に授業 静岡理工科大 建築学科学生ら 解体前に歴史や様式学ぶ
約90年前の完成で、年明けに本格的な解体作業が始まる予定の「カトリック清水教会」(静岡市清水区)の歴史や様式を学ぼうと8日、静岡理工科大(袋井市)の学生が同教会を訪れ、関係者の講義を受けた。 同大理工学部建築学科の脇坂圭一教授が学生、大学院生ら16人を率いて来訪した。教会の移築に取り組む一般社団法人「カトリック清水教会聖堂を活かす会」の塩見寛理事長が、聖堂の内部に配置された丸柱6本の中に角柱が入っていることなど、設計の特徴を説明した。フランス出身のドラエ神父が私財を投じて1935年に教会を建てた経緯や、太平洋戦争の空襲時に焼け残ったエピソードも紹介した。 学生らは各所の写真を撮ったり、図面を
エスパルスと包括連携 焼津市 地方創生推進でタッグ
焼津市は8日、サッカーJ2清水エスパルスと包括連携協定を結んだ。エスパルス選手の施設訪問やサッカー教室といったこれまでの取り組みを協定に基づき、地方創生の推進に向けてより強化していく。 協定の連携事項として、SDGs関連や地域コミュニティー支援、シティセールス、社会福祉サポートといった取り組みが盛り込まれた。市が包括連携協定を締結するのは18団体目。 市役所で行われた締結式には、エスパルスの山室晋也社長、中野弘道市長、両者のマスコットキャラクターらが出席した。協定書に調印した中野市長はこれまでの地域貢献実績を挙げ「行政では解決できない分野に取り組んでほしい」と協力を呼びかけた。山室社長は「焼
アスベスト検出も大気中確認されず 葵区諸子沢地滑り 静岡市長
静岡市の難波市長は8日の定例記者会見で、葵区諸子沢で発生した大規模地滑りで流出した土砂からアスベスト(石綿)を検出したものの、大気中の飛散は確認されなかったとの調査結果を公表した。市長は「現時点では健康上の心配はない」との見方を示した。 崩壊した土砂には一般的にアスベストを含有する蛇紋岩が含まれていたため、11月20~22日に土砂が流出した諸子沢川の2カ所で調査し、今月7日に結果がまとまった。いずれも土砂中からアスベストの成分を検出した一方、大気中からは確認されなかった。河川の水質検査でヒ素の含有も確認されなかった。 市は藁科川と安倍川の合流地点など範囲を広げて4カ所で追加調査していて、結果
PFAS調査結果 市が12日公表へ 静岡市長
静岡市清水区三保の化学工場周辺の水路などから発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出された問題に関し、難波喬司市長は8日の定例記者会見で、延期していた市の調査結果の公表を12日に行うと説明した。今後については「地下水のPFAS濃度が劇的に下がるという対策はないのでは」との認識を示し、できることから進めていくとした。 12日の公表では、清水区内の井戸23カ所で実施したPFAS濃度検査のほか、地下水の流れを調べる流動解析の結果なども示す。 PFASに関する市の調査結果や対応を迅速かつ一元的に市民に情報提供するため、織部康宏環境政策監をトップとした庁内チームを7日に設置したこと
藤枝市 周年事業実行委 サッカーリレーなど73案承認
2024年に市制施行70周年とサッカーのまち100周年を迎える藤枝市は8日、周年事業の実施に向けた実行委員会の会合を市役所で開いた。新規27事業を含む計73の記念事業計画案を承認した。 新規の目玉事業は、サッカーボールをバトンに見立て、市民や同市ゆかりの著名人らがパスを映像でつなぐ制作動画「サッカーリレー」。プロの俳優と音楽家、公募で集まった市民による創作音楽劇、白子と上伝馬の両商店街の道路を使用したサッカー大会、未来の藤枝をテーマに市民が思い描くアイデアを具現化して仮想空間に仕立てる企画なども計画する。 サッカーのまち100周年記念式典が行われる1月27日は、藤枝総合運動公園サッカー場で未
スルガ銀、来月から初任給を引き上げ
スルガ銀行は8日、2024年1月から初任給を引き上げると発表した。新卒採用社員は同4月から適用する。職務給バランスを調整するため、既存社員は若手を中心に基本給を一律に引き上げるベースアップを実施する。 優秀な人材の確保や社員の定着が目的。総合職の基本給は大卒が現行の20万5千円から24万円、短大・専門学校卒は16万3千円から19万8千円、高校卒14万8千円から19万3千円にそれぞれ引き上げる。
東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ)=野菜全般 入荷量横ばい
東京都中央卸売市場では、トマトなどの果菜類は入荷が増え、弱含みの相場展開が見込まれる。野菜全般は入荷量の横ばいが続きそう。量販店での動きは鈍いが、相場はもちあいで推移するとみられる。 【玉レタス】量販店の売価設定が1玉198円と高く、定番の発注は少ない。主産地の本県を含む兵庫、香川県産の出荷量が少なく、相場は強含み。 【葉ネギ】本県産や九州産地は年末に向けて定植の薄い時期に入り、全体数量は減少。相場は底上げ。 【トマト類】大玉は熊本県産中心に入荷量が増加。愛知、本県産は微増。今月下旬の需要期に向けて売り場を広げるため、相場は下げ。ミニは各産地12月中旬がピークの見込み。7日の相場は下げ。高糖
スーパー販売額0.3%増 9月、百貨店は0.2%増
関東経済産業局が発表した9月の県内百貨店・スーパーの販売額は、既存店ベースで前年同月比0・3%増の354億5200万円だった。スーパー158店の販売額は0・3%増の306億4600万円で、6カ月連続で前年実績を上回った。前年比で客数や買上点数は減少したが、原材料費の高騰に伴う販売価格の値上げ効果が生じた。 飲食料品は前年同月比0・4%増の252億2900万円だった。スーパー関係者は「売上高が上がっていても、同業他社との競合で価格転嫁を控えるなど利益面で苦戦している店は多い。牛肉よりも豚肉、マグロの中トロよりも赤身の需要が高まるなど、消費者がより安い品を買おうとする動きが顕著」と語った。 百貨
地価DI プラス幅拡大 都市部上昇、地方は下落 10月1日時点
静岡県不動産鑑定士協会と県宅地建物取引業協会がまとめた10月1日時点の県内不動産市況調査によると、半年前と比較した地価動向の上昇、下降傾向を表す判断指数(DI)は7・0だった。4月の前回調査より、プラス幅が3・9ポイント拡大した。静岡、浜松の両政令市で大幅に上昇し、伊豆などの地方で下落する二極化が鮮明になっている。 県内の全11地域で不動産業者千社を対象にアンケートを行い、「地価動向」「分譲地等」「マンション」「仲介」の不動産市況の実感、予測について517社が回答した。 地価動向は静岡が31・5、浜松が19・1など都市部を中心に4地域で上昇傾向となった一方、伊豆・田方でマイナス20・0、富士
スペーシアの福祉車両発売 スズキ、22日
スズキは8日、全面改良した軽自動車のハイトワゴン「スペーシア」をベースにした新型の福祉車両「スペーシア 車いす移動車」を22日に発売すると発表した。四輪駆動タイプは来年3月21日に発売する。 車体一体型のスロープを底面に収納できる機構を採用し、日常の使い勝手を向上した。車いす乗員の乗り降りを支援する電動ウインチやワイヤレスリモコンを備え、乗員がつかみやすい位置に配置できる回転する手すりを採用した。衝突被害軽減を図る安全機能を装備する。 価格は178万6千円から、四輪駆動が189万5千円から。
脱炭素提案で顧客拡大 次期社長の成長戦略 松本尚武 静岡ガス常務執行役員【聞きたい】
来年1月、静岡ガスの新社長に就く。人口減少に伴ってエネルギー需要の将来的な低下が見込まれる中、環境負荷の少ない天然ガスへの切り替えや再生エネルギー由来の電力供給など脱炭素を見据えた事業展開に力を入れる考え。都市ガス以外にも事業領域を拡大し、暮らしをトータルで支援するビジネス基盤構築を進める。 ―ガス事業の状況は。 「グループ全体の使用戸数は右肩上がりだが、県外転出が多い静岡市などは頭打ちの状態。エネファームを活用したエネルギーの高度利用などを提案し、市の周辺エリアも含めて都市ガスの普及を進めていく。産業向けは石炭や重油燃料から天然ガスへの移行を促すなど、低炭素に向けた提案を通じて顧客の獲得に
三島の温浴施設で脱炭素LPG供給 サガミシード
ガス販売のサガミシード(下田市)は8日、地球温暖化防止に配慮した「カーボンニュートラル液化石油ガス(LPG)」の供給を三島市の温浴施設「ゆうだい温泉」で開始した。 ガス元売り大手のアストモスエネルギー(東京都)との売買契約締結後初めて。ボイラー燃料を重油からガスに切り替えるなど環境に配慮した取り組みを進める同施設への導入を紹介し、1カ月当たり約4トンのLPG納入量の全量を切り替える。 カーボンニュートラルLPGは、生産から燃焼までの過程で発生する二酸化炭素(CO2)排出量を、植林などによるCO2吸収量で相殺する仕組み。サガミシードは脱炭素化に取り組む企業向けへの販売を進める。内田圭太郎社長は
原告、追加提訴へ 静岡地裁 リニア訴訟
リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、大井川流域の住民らがJR東海を相手取り、静岡県内区間(10・7キロ)の工事差し止めを求めた訴訟の第12回口頭弁論が8日、静岡地裁(日野直子裁判長)であった。原告側は閉廷後の報告会で、次回弁論の来年3月までに追加提訴する方針を明らかにした。 次回弁論までに、南アルプスで高山植物をシカの食害から守る活動に取り組むボランティアら約20人が原告に加わる見込み。追加提訴では、トンネル工事で山の水が失われ、植物が枯れる可能性を踏まえた主張を予定している。 原告側は同日、JRの減水対策などに反論する準備書面を提出した。減水量が毎秒2ト
金づちで殴った疑い 浜松中央署
浜松中央署は8日、傷害の疑いで住所、職業不詳、氏名、年齢ともに自称の男(59)を逮捕した。逮捕容疑は4日午後11時ごろ、浜松市中区の歩道で同市の無職男性(62)の頭部を金づちで殴るなどの暴行を加え、けがを負わせた疑い。同署によると、容疑を否認している。男性は軽傷。2人は面識がなく、現場近くで口論になったという。
104訓練の米海兵隊 キャンプ富士出発 第1陣が沖縄へ
山梨県の北富士演習場で「沖縄県道104号線越え155ミリりゅう弾砲実弾射撃訓練(104移転訓練)」を実施した米海兵隊の訓練部隊の第1陣計約130人が8日、滞在拠点のキャンプ富士(御殿場市)を出発した。 防衛省南関東防衛局が同日発表した。沖縄県の基地に戻るという。部隊は第12海兵連隊第3大隊の計約290人。同局の現地対策本部によると、隊員が関係するトラブルの報告はないという。
御殿場市内 操縦訓練中 米軍ドローン 不明に
御殿場市は8日、東富士演習場で操縦訓練が行われていた米軍のドローン1機が行方不明になったと防衛省から報告を受けたことを明らかにした。演習場外に飛び出した可能性もあり、勝又正美市長は同日、防衛省南関東防衛局に安全管理の徹底を申し入れた。 同局によると、行方が分からなくなったのは、飛行機型の手投げ式ドローン「RQ20」とみられる。全長約1・4メートル、全幅約2・8メートル、重量約7キロ。訓練を行っていた米軍部隊は確認中で、ドローンの性能や装備については把握していないとした。7日午前10時ごろ、訓練中に同市水土野の富士平原ゴルフクラブ付近で行方が分からなくなり、捜索を続けている。強風が原因とみられ
520万円とカード 90代男性詐取被害 沼津市
沼津市の90代無職男性が8日までに、息子を名乗る男らから現金520万円とキャッシュカード2枚をだまし取られたと沼津署に届けた。同署が特殊詐欺事件として調べている。 同署によると、6日午前10時ごろ、男性宅に息子を名乗る男から「会社の書類とキャッシュカードを間違えて送った」「お金を振り込まなければいけない」などと電話があった。男性はその後、自宅に訪れた男に2回にわたり、現金とカード2枚を手渡したという。
女児にわいせつ 焼津の男を起訴 地検沼津支部
静岡地検沼津支部は8日、強制性交、強制わいせつ、未成年者誘拐などの疑いで逮捕、送検された焼津市一色、電気工事業の男(57)を強制性交、強制わいせつの罪で静岡地裁沼津支部に起訴した。未成年者誘拐容疑については処分保留とし、捜査を継続する。 起訴状などによると、被告は13歳未満と知りながら、5月23日に静岡県東部の女子小学生の自宅、31日に県内かその周辺の乗用車内で、女児にわいせつな行為などをしたとされる。
クリアランス製品 使用拡大 金属再利用 側溝のふた 中電、グループ会社も
中部電力は8日、浜岡原発(御前崎市佐倉)1、2号機の廃炉作業で出た「クリアランス物」の金属再利用について、委託製造しているグレーチング(側溝のふた)を中電グループ会社でも使用することを発表した。これまでは主に同原発敷地内での利用にとどまっていたが、使用事業者を拡大。社会的な認知度を高め、課題となっているクリアランス物の再利用促進につなげたい狙いだ。 クリアランス物は放射能濃度が極めて低く、人体に影響がないと国に認められた金属などで一般の産業廃棄物と同じように扱う。中電によると、グレーチングは御前崎市に製作所を置く木村鋳造所が製造し、1枚当たり重さ約30~50キロ。中電パワーグリッドが12日か
ブレス浜松、敗退 バレーボール全日本選手権
バレーボールの全日本選手権は8日、東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕して1回戦が行われ、男子は全国高校総体覇者の東京・駿台学園高が高知工科大に3-0で勝った。近大はVリーグ1部のヴォレアス北海道に3-2で競り勝った。全日本大学選手権優勝の早大も勝ち上がった。 女子はVリーグ2部のブレス浜松が0-3で東女体大に敗れた。PFU、岡山シーガルズ、姫路も2回戦に進んだ。大会は男女各24チームが参加。10日の準々決勝までは武蔵野の森総合スポーツプラザ、16日の準決勝、17日の決勝は東京体育館で実施される。▽男子1回戦駿台学園高(東京) 3(25―18 25―15 25―20)0 高知工科
大会誘致へ広域協議会 世界規模目指し 設置意向 スポーツ 静岡県議会
出野勉副知事は、世界規模の大会や合宿の誘致を行う際、広域的に連携して主催団体に働きかける「誘致協議会(仮称)」を必要に応じて設置する意向を示した。鈴木氏への答弁。 4月に静岡県庁内に発足した「スポーツコミッションシズオカ」は県内市町や各地域のスポーツコミッションと連携し、大会や合宿の誘致に向けて広域的な調整に取り組む。誘致を目指す世界規模の大会が具体的に決まった際は、周辺地域の市町、スポーツコミッション、競技施設、宿泊施設などの関係者で構成する誘致協議会を立ち上げ、大会などの主催団体と開催の数年前から交渉するという。 世界規模の大会は市町単独で競技施設や宿泊施設を確保することは難しく、誘致成
普通交付税再算定 静岡県は87億円増額 市町計70億円増
静岡県は8日、国補正予算成立に伴う普通交付税の再算定で、県が87億1900万円、市町分は計70億500万円が増額されたと発表した。12日に交付される。 県分は、臨時経済対策費が28億9600万円、臨時財政対策債償還基金の積み立て経費に55億5300万円、当初算定時の減額分の復活が2億7千万円だった。 市町分では、静岡市が14億2300万円、浜松市が15億300万円増額された。富士、御殿場、湖西、長泉の4市町は再算定後も不交付団体のままとなった。
有害鳥獣対策 デジタル駆使 狩猟者支援策も検討 静岡県議会定例会
静岡県議会12月定例会は8日、自民改革会議の伊丹雅治氏(三島市)、野田治久氏(伊豆市)、天野多美子氏(静岡市葵区)、ふじのくに県民クラブの鈴木唯記子氏(浜松市中区)が一般質問を行った。川魚を食い荒らすカワウや農林被害などを引き起こすニホンジカなどの有害鳥獣対策について、県はデジタル技術を駆使して繁殖地の特定や効率的な駆除を進める考えを示した。野田氏への答弁。 カワウの被害は狩野川をはじめ、天竜川、浜名湖など広域で確認されている。近年は猟銃による駆除の反動で、生息域がさらに分散している。県は本年度、伊豆市や狩野川漁協と協働してカワウの目撃情報を収集し、ドローンを活用した生息場所などの調査を行い
静岡県議会12月定例会 一般質問要旨
■自民・伊丹氏 プロ野球の新球団が県内に誕生した。かつての「野球王国静岡」を取り戻し、地域活性化を図っていく大きなチャンスだ。新球団のチャレンジを、県を挙げて応援して、プロ野球の灯をより大きなものに育てていかなくてはならない。新球団とどのように連携し、野球を通した地域の盛り上げにどう取り組むか。■自民・野田氏 カワウやニホンジカといった有害鳥獣は生息地が分散し、広域的な対策が必要だ。物価高騰で狩猟者の負担が増す中、県はどのように対策を講じるか。伊豆市の宗教法人「平和寺本山」の産業廃棄物混じりの土砂を巡る問題で、県は行政代執行で土砂を「必要量」撤去する方針のようだが、全量撤去すべきではないか。■
富士市厚原で住宅火災、乳児1人搬送
8日午後1時半ごろ、富士市厚原の女性方から出火し、木造2階建て住宅を全焼、周辺の住宅にも延焼した。東隣の住宅が全焼したほか、北隣と西隣の住宅の一部が焼けた。別の住宅の乳児が煙を吸い込んで病院に搬送された。 富士署と市消防本部などによると、出火した住宅は女性と母、息子の3人暮らし。出火当時は全員外出していた。1階部分の燃え方が激しかったという。119番した近隣の60代男性は「住宅の東側から煙が見えて、すぐに通報した。タオルで口を覆わなければならないほど辺り一面が煙に包まれた」と話した。 現場は東名高速道富士インターチェンジから西に約2キロの住宅地。
浜名湖殺人 容疑者、頻繁に現金要求か 車内でトラブルも
浜松市西区の浜名湖内山海岸で10月21日夜、乗用車が湖に転落して助手席に乗っていた無職の男性(52)=愛知県新城市=が溺死した事件で、殺人容疑で逮捕された無職の男(53)=同市日吉黒淵=が頻繁に男性に現金を要求するなどの金銭トラブルがあったことが7日、捜査関係者への取材で分かった。以前から男性に高圧的な態度で接していたとみられ、浜松西署は2人の関係性や殺害に至った経緯を詳しく調べている。 男性の家族と親しい70代男性は「足が不自由な男性は障害年金や家族からの仕送りを受け取っていたが、口座の残高はほとんど残っていなかったようだ」と明かした。 関係者によると、男は事件当日の朝から男性と行動を共に
沼津・乳児殺害容疑 逮捕の男性不起訴
沼津市の海岸で生後間もない赤ちゃんの焼死体が見つかった事件で、静岡地検沼津支部は7日、殺人や死体遺棄などの疑いで逮捕、送検された住所不定、無職の男性(21)=兵庫県氷上郡生まれ=を不起訴処分とした。理由は明らかにしていない。 男性は5月下旬、同市内で女児を殺害した後、遺体を千本浜海岸に運んで焼却し、放置した疑いで6月に沼津署に逮捕された。7月には、同市の駐輪場で他人の自転車を盗んだ疑いでも逮捕され、その後、処分保留で釈放された。 男性とともに逮捕された住所不定、無職の女性(24)=函南町生まれ=は殺人と死体損壊、死体遺棄の罪で7月に起訴されている。同署はDNA鑑定などの結果、2人を女児の両親
京アニ事件、死刑求刑 検察「計画的で残虐」 京都地裁
36人が死亡した2019年の京都アニメーション放火殺人事件で殺人罪などに問われた無職青葉真司被告(45)の裁判員裁判の論告求刑公判が7日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれ、検察側は「日本の刑事裁判史上突出して多い被害者数だ」として死刑を求刑した。弁護側は最終弁論で「死刑を選択するべきではない」と主張。妄想性障害の影響で心神喪失か耗弱の状態だったとして無罪や刑の減軽を求め、結審した。判決は来年1月25日。 被告はこれまでの公判で、京アニの小説コンクールに落選し、アイデアを盗用されたことが動機だと説明してきた。妄想が刑事責任能力にどのような影響を与えたかが最大の争点になっている。 被告は最終意
静岡の県立学校、給食入札に最低価格導入へ/静岡空港国際線 新規航路に意欲/健康寿命延伸をアピール 県議会12月定例会
静岡県議会12月定例会は7日、公明党県議団の盛月寿美氏(静岡市清水区)が代表質問を、無所属の桜井勝郎氏(島田市・川根本町)と自民改革会議の岩田徹也氏(函南町)が一般質問を行った。県教委の水口秀樹教育部長は給食事業を安定的に継続するため、県立学校の学校給食の入札に最低制限価格制度を導入する方向で調整していると明らかにした。価格の安さ以外を評価対象とすることも検討する。盛月氏への答弁。 広島市の食堂運営会社「ホーユー」が事業停止し、県内を含む全国各地で学校給食などの提供が突如ストップした問題を踏まえた対応。特別支援学校や定時制高校の入札で同制度を導入することで、過度な価格競争を招かないようにする
不登校でも「学校」に行かせるべき?③ 関係者インタビュー【賛否万論】
不登校の子どもが増えていますが、公教育を支える学校と不登校の受け皿になりつつあるフリースクールの関係をどう考えれば良いでしょうか。小中学校の教員や教頭を経験し、早期退職してフリースクール「オルタナティブスクール しいの木」(焼津市)を開設した見崎聡さん(58)に、学校とフリースクールのそれぞれの実情と関係性について聞きました。 (社会部・大橋弘典)互いに補完し合える関係元小中学校教頭でフリースクール代表 見崎聡さん 開設したフリースクールでは、どのような活動に取り組んでいますか。 小学校高学年が多く、焼津市内だけでなく静岡、藤枝、島田市などから通う子もいます。基本的には時間を区切らず自分がや