大井川鉄道で連結器外れる事故 臨時列車が発車直後、緊急停車
28日午後2時45分ごろ、大井川鉄道の家山発金谷行きの臨時列車「普通客車列車」(客車3両編成)が島田市川根町家山の家山駅を発車した直後、先頭の電気機関車と客車をつなぐ連結器が外れ、緊急停車した。乗客81人と乗員5人にけがはなかった。国土交通省は事故につながりかねない重大インシデントに認定。運輸安全委員会は鉄道事故調査官2人を29日に現地へ派遣することを決めた。 同列車は昭和期に製造された旧型客車を電気機関車がけん引する期間限定の臨時列車。後続の列車9本が運休・部分運休し、約2時間半後に金谷―福用間で普通電車の運転を再開した。福用―川根温泉笹間渡間はバスによる代行運転を実施した。大鉄によると、
沼津市が山下市議を提訴 駐車場利益返還求め、静岡地裁支部に
沼津市は28日、自宅敷地に隣接する市有地を有料駐車場として貸した利益として、利息も含めて204万円の返還を山下富美子市議(70)に求める訴訟を静岡地裁沼津支部に起こした。市が現職市議を訴える異例の展開は、司法の判断に委ねられる。 訴状などによると、有料駐車場は山下氏の父親(故人)が1994年ごろから自身の土地と市有地を一体として運営を始め、2018年に山下氏が相続した。市は法律上の時効や、隣接する橋の工事で使用しなかった期間を除き、発覚した昨年9月までの計9年6カ月、2台分の駐車場代と利息を合算して請求した。 頼重秀一市長は「昨年12月以降、解決策を伝えてきたが応じてもらえず、やむなく提訴し
パパの育休 静岡県内での広がりは
男性の育休取得が広まりつつあります。静岡県内でも取得率は上昇していて、2022年度の静岡県雇用管理状況調査によると、6・5%だった19年度から、21・8%まで増加しました。一部企業を対象に取得率の公表が義務化されるなど、取得促進に向けた動きもあります。制度や申請のポイント、実際に育休を取得した男性記者のルポをまとめました。
トンボの楽園で72種類目確認 「オナガアカネ」 磐田市の桶ケ谷沼
磐田市のNPO法人桶ケ谷沼を考える会(今村信大理事長)は28日、「トンボの楽園」として親しまれている同市岩井の桶ケ谷沼で、72種類目のトンボ「オナガアカネ」が確認されたと発表した。同沼で新種類のトンボの生息が確認されたのは2020年以来、3年ぶり。 オナガアカネは朝鮮半島、極東ロシアなどに分布する体長約4センチの小型アカトンボ。白い顔や10節ある腹部の7節目が下方に張り出しているのが特徴。22日午後、トンボ観察が趣味の掛沢孝彦さん(69)=磐田市=が、桶ケ谷沼北部に設けられたトンボ増殖用のコンテナ近くで見つけた。 掛沢さんによると、オナガアカネが浜松市内に飛来したという情報を友人から得た10
マックスバリュ東海 浜松市天竜区春野町にオープン 12月1日
マックスバリュ東海は12月1日、浜松市天竜区に「マックスバリュエクスプレス天竜春野町店」を開店する。同区への出店は初めて。小山須走店(小山町)に続いて同社2店目となる木造平屋建てを採用した。 国道362号線沿いに位置する小型店で売り場面積239平方メートル。食べきり、使いきりサイズの小容量商品を充実させ、地元生産者の農産物販売コーナーを設ける。会計と商品の袋詰めを行うレジやキャッシュレスセルフレジを備える。 営業時間は午前7時~午後10時。駐車台数は18台。
⚾38年ぶり阪神日本一に貢献 静岡市出身、岩崎優投手 どんな人?
9月5日に38年ぶりの日本一を決めたプロ野球の阪神タイガース。チームを優勝に導いた立役者の一人、岩崎優(すぐる)投手(32)は静岡市清水区出身です。初の最多セーブ投手賞のタイトルを獲得した岩崎投手がどのように成長し、活躍してきたのか。少年時代からの歩み、母校でのエピソードなどをまとめました。
⚽後藤「成長」の1年目 「超マルチな万能型」目標 ジュビロ磐田
ベルギー1部への海外移籍が決まった後藤啓介が28日までに、静岡新聞のインタビューに応じた。主なやりとりは次の通り。 –プロ1年目となる今季を振り返って。 「すべてにおいて成長できた。やれることも証明できた。一番成長できたのは強度とスピード。楽しかったが、すごく疲れた。ただこれぐらいの連戦は海外では普通になるはず」 ―課題は。 「コンタクトでつぶされることが多かった。来季はもっと強い相手になるのでオフを使って改善したい」 ―今季7ゴールの中で会心のゴールは。 「全部違った形で取れている。全部いいゴール。個で打開できた千葉戦と清水戦は良さが出せた。やれるぞと証明できた」 ―オフは体を
幻想的〝光のガーデン〟 はままつフラワーパーク
浜松市西区のはままつフラワーパークで1月7日まで、「フラワーイルミネーション」が開催されている。花壇や樹木などに飾り付けた約100万球の電球が、幻想的な〝光のガーデン〟を演出する。 カラフルな装飾が施された高さ約8メートルのもみの木や、藤の花をイメージした約60メートルの「虹色の光のトンネル」が登場。大温室クリスタルパレスは、クリスマスムードを演出するツリーやサンタクロースの電飾が設置され、訪れた家族連れらを温かな雰囲気で迎える。 園内では同市在住の音楽ユニット「Jam9」の音楽を流しているほか、同市出身の作曲家鈴木豊乃さんの曲に合わせた噴水ショーもあり、光と音の競演も見どころになっている。
クリスマスが今年もやってくる~♪「粋」な演出たち
寒い冬でも心躍るビッグイベント「クリスマス」まで、あと1カ月となりました。街にはイルミネーションが彩り、すでにツリーの支度をしている家庭もいらっしゃるのではないでしょうか。静岡県内では大人も子どもも動物も、皆でお祝いムードになってワクワクする季節です。一風変わった「粋」な演出を、毎年恒例の事例などを含め、まとめました。
⚽ジュビロ磐田の後藤 ベルギー1部へ移籍正式発表
来季J1磐田は28日、FW後藤啓介(18)=磐田ユース出=がベルギー1部アンデルレヒトへ期限付き移籍することが決まったと発表した。期限は来年1月1日から1年間。アンデルレヒトはリーグ優勝34度の強豪で今夏も獲得オファーを出していた。⇒インタビューはこちら 現役高校3年生の後藤は今季、磐田ユースから飛び級でトップチームに昇格。191センチの高さと鋭い動き出しを武器にJ2で33試合に出場、7得点を挙げて磐田のJ1復帰に貢献した。入団当初から海外志向が強く、欧州クラブへの早期移籍を希望していた。オランダの強豪フェイエノールトなどからもオファーがあった。 クラブを通じて「スクールから数えた
イスラム教徒配慮の料理提供 静岡市葵区の専門学校 多様性理解へ
静岡市葵区の鈴木学園中央調理製菓専門学校静岡校は30日まで、同校に併設するレストラン「リリウム」で、イスラム教徒の戒律に配慮し豚やアルコールを使用しないコース料理「ムスリムフレンドリーコース」を提供している。訪日外国人が増加すると想定される2025年大阪・関西万博を前に、学生が食の多様性へ理解を深めている。 上級調理経営学科の2年生10人が接客と調理で役割を分担し、ハラル認証を受けた子羊を使用した肉料理など計4品のコースを提供した。料理の説明を受けた利用客は「肉が柔らかい」と堪能した。 学生は7月から、メニューの考案や食材の発注、試作などの準備を重ねてきた。調理を担当した山下駿輝さん(21)
⚽清水エスパルス プレーオフ決勝へ練習再開 「得点力の改善」テーマ
J2清水は28日、12月2日に行われるJ1昇格プレーオフ決勝の東京V戦(東京・国立競技場)に向けて練習を再開した。選手は引き締まった表情で約2時間にわたり汗を流した。 25日のプレーオフ準決勝山形戦は引き分けで突破できたものの、無得点に終わった。年間順位で相手を下回る東京V戦は勝利が必須となり、秋葉監督は「ゴールをどうこじ開けるか」を準備期間のテーマに掲げる。 ミーティングでは東京Vのプレー映像を見て狙いどころを確認。グラウンドでもペナルティーエリア内のシュート練習に時間を割いた。MF中山は「ゴールにもっと貪欲に。前線が結果を出すだけ」と意識を高める。 16日の練習中に頭部に球を受けて山形戦
「浜松の偉人・賀茂真淵を伝えたい」 鈴木さんの自由研究に記念館館長賞
浜松市西区の西都台小6年の鈴木琴葉さん(12)が夏休みに取り組んだ自由研究「浜松出身の国学者 賀茂真淵について」が、市立賀茂真淵記念館の本年度の館長賞に選ばれた。28日に同校で表彰式があり、鈴木さんは「郷土の偉人を多くの人に伝えられたら」と話した。 6年生になって歴史の授業が始まったことなどから偉人への関心を持った鈴木さん。同館が自由研究向けに展開する学習展への参加を通して、真淵が万葉集の研究に当たり、本居宣長などに影響を与えたことを学んだ。 研究結果を、パソコンソフトを使ってA4判9ページにまとめた。歌碑が設置されている県居神社や臨江寺など浜松市内で真淵とゆかりのある場所にも出向き、撮影し
焼津・豊田中生が情報誌「やいっち」 商店街40店のこだわり掲載
焼津市小土の豊田中の2年生が市内商店街の店舗の情報誌を作成した。今春から総合的学習の時間を使って取材、編集、表紙デザインといった作業を進め、10月に完成させた。500部を取材協力店舗に加え、地区の小学校や幼稚園、保育園に配布した。 2年生約170人が作成に当たった。1年生の時に社会科の授業で焼津駅前通り商店街の店主らと接した生徒たちから「より多くの人に商店街の良さを発信したい」という要望が相次いだことをきっかけに、冊子の作成が始まった。 取材協力したのは焼津駅前通り、昭和通り、神武通りの各商店街や西町通り、浜通り、西焼津駅周辺の計40店舗。4、5人の生徒で1グループを編成し、それぞれ担当の店
脱炭素テーマに「究極のソース」 鳥居食品、CO2排出66%減 価格は3倍に
鳥居食品(浜松市中区)は、毎年テーマを変えて取り組む限定商品「究極のソース」づくりの企画で、今年は二酸化炭素(CO2)排出量の削減に挑戦したソースを開発した。カーボンニュートラル(CN)をテーマに、原材料や製造工程を見直し、従来比で約66%減らした。11月28日に発売する。 冷凍保管した原材料の野菜を煮込む行程を酢漬け作業に置き換え、電気とガスの使用量を削減した。鹿児島県種子島産のサトウキビから、浜松市中区のマイノーブルシュガー(佐藤みゆき代表)が市内で栽培・製造したサトウキビシロップに変更したほか、メキシコ産の食塩を掛川市産に変えるなどして輸送時のCO2排出量を低減した。 従来は1本200
熱海富士、29日凱旋 熱海駅前でイベント
大相撲九州場所で先場所に続き優勝争いをした熱海市出身の熱海富士(伊勢ケ浜部屋、本名・武井朔太郎)の凱旋(がいせん)イベントが29日午後2~3時、JR熱海駅前広場で開かれる。市が28日、発表した。 凱旋イベントは、熱海富士の地元後援会(会長・内田進熱海商工会議所会頭)の主催。市民やファンと一緒に熱海富士の健闘をたたえ、今後のさらなる活躍を祈願する。熱海富士はあいさつに立つ予定で、地元の声援に感謝の意を伝えるとともに、今後の抱負などを語る。来場者との記念撮影にも応じるという。 参加無料。雨天中止。問い合わせは熱海富士の地元後援会事務局<電0557(81)7535>へ。
下田小学校、創立150年祝う 「開国のまち」特徴の校歌斉唱
下田小の創立150周年記念式典が28日、下田市民文化会館で開かれた。児童と保護者らが出席し、学びやの節目を祝った。 式典では6年の外岡花音さんが「学校を楽しみ、学べたのは先生や地域の皆さん、家族の支えのおかげです」と代表あいさつした。児童たちは校歌を斉唱した。「米使ペリーの来航に 鎖国の扉開かれて」と「開国のまち」らしい歌詞が印象的なメロディーに声を合わせた。 松木正一郎市長は「いつの日か卒業生であることを誇れるようになってください」と語りかけた。合唱作曲家の弓削田健介さんが記念講演した。 同校によると、現在の児童数は207人。
静岡県内政党は大幅減 22年政治資金収支報告書 パーティー再開、事業収入増
静岡県選挙管理委員会は県内の政党や政治団体から届け出があった2022年の政治資金収支報告書を28日付で公表した。報告書を提出した1337団体のうち、政党関係183団体の総収入額は、前年比19・7%減の15億4567万円、総支出額は同17・5%減の15億1274万円で、過去10年でいずれも最多だった前年21年に比べて大幅に減少した。22年7月の参院選のほかに大型選挙がなかったことが影響したとみられる。 提出団体全体でみても、収入、支出ともに前年を下回り、過去10年で最少を記録した20年とほぼ同規模だった。総収入額は前年比13・7%減の24億2264万円、総支出額は同17・0%減の22億8937
清水区や浜松 静岡県内波紋の有機フッ素化合物 PFAS健康への影響は 〝先進地〟大阪・摂津ルポ
最近よく聞く有機フッ素化合物(PFAS。読みはピーファス)という言葉。デュポン社を相手取った米国での訴訟過程で疫学調査により疾病リスクを高めることが明らかになった。原告側の弁護士は今春出版した著書の日本語版の中で静岡市清水区三保の化学工場を名指し。海の向こうから県内に飛び火した様相も見せている。浜松市では飲用にもしていた井戸水から高濃度で検出され県内で波紋は広がる。PFASとは一体どのようなものなのか。住民による血液検査や化学工場周辺で遮水壁の設置が行われる“先進地”大阪府摂津市を訪ねた。 (清水支局・坂本昌信)指針値520倍 「野菜食べられない」 ダイキン工業淀川
排水浄化装置を強化へ PFAS問題対応で静岡・清水区の工場側
発がんリスクを高めることが疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が、静岡市清水区三保の化学工場周辺の敷地外の井戸から比較的高濃度で検出されている問題で、工場運営会社が工場前の水路に流す排水を浄化する設備を強化することが28日、分かった。 静岡市環境保全課によると、工場を運営する三井・ケマーズフロロプロダクツ社(東京)側が24日に開かれた、同社と市、三保地区連合自治会の3者による連絡会準備会の席上、方針を示した。12月中旬にも稼働させるという。工場前水路では、市が10月31日~11月12日に採水した水のPFAS(PFOAとPFOSの合計)濃度を調査。日時によって差はあるものの、13日間計26回の