2023年3月22日(水)

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編集長セレクトの記事一覧

編集長が厳選した〈ぜひお届けしたい〉〈ぜひお読みいただきたい〉記事の【切り抜き帖】です。あふれる情報の中で何を読んだらよいか迷ったら、まずはこちらのリストの記事をチェック! 「知りたかった」静岡を逃しません。
  • 静岡市に「しずおか自主夜間教室」 民間の学びの場、よりどころに 年齢、国籍、不登校など背景はそれぞれ

     「自主夜間中学(教室)」。公立の夜間中学とは異なる民間団体による学びの場だ。静岡県内では元教員が静岡市葵区で2020年に「しずおか自主夜間教室」を設置し月に2回活動をしている。年齢や国籍、不登校や形式卒業者など状況が異なる人たちのよりどころになっている。  「いつも問題をありがとう。こんなにぜいたくな事ないわ、3人に教えてもらって」  3月上旬の学習会で、利用者の女性(75)は指導ボランティアの女性たちに声をかけた。「勉強をしてこなかった。漢字から学びたい」と同教室に通い始め、今は古典「枕草子」や漢字検定の問題集に取り組んでいる。担当ボランティアは数人いて、毎回机を囲んで、朗らかな談笑の声が

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  • 社説(3月22日)静岡県東部の活性化 新しい体育館を生かせ

     沼津市に、延べ床面積で静岡県内2番目の規模となる新体育館がオープンした。2年後には富士市にも同規模の体育館が誕生する。いずれも多様な競技に対応する仕様で、市民とプロアスリートが同時に利用できるよう複数の施設を擁するなど充実した設備だ。  ただ、建設して終わりではない。供用を開始した沼津市は利用する市民や競技団体の声に耳を傾け、利用者目線で価値を高めることが欠かせない。オープンまで時間がある富士市も、今からニーズを把握して計画に反映させるべきだ。スポーツによる活性化が加速する県東部・伊豆全体を考え、いずれも交流人口や経済面で効果をもたらす施設に成長させたい。  沼津市の新体育館は市役所と市民文

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  • 大自在(3月22日)目標は紙に書こう

     進学、就職など旅立ちの季節。新たな夢に向かって走り出す人もおられよう。「成功するためには目標を設定すること。具体的に紙に書くといい」。大相撲の第63代横綱旭富士の言葉である。春場所で10連勝と好調な翠富士(焼津市出身)の師匠、伊勢ケ浜親方だ。  「大関に上がる前、『大関 旭富士』と毎日紙に書いていた」。昇進するためにどうすればいいのかも全部書いて、実行したという。ノンフィクション作家、武田葉月さんの「横綱」(講談社)で振り返っていた。  近畿大を2年で中退し、大島部屋に入門。「入門した時点で20歳。15歳で入った力士より長く相撲は取れない」。だからこそ、明確な目標が大切なのだと。幕内5場所目

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  • 無罪へ前進「うれしい」 小さな声、大きな力に 袴田さん再審確定【最後の砦 刑事司法と再審/緊急連載 抗告断念㊤】

     「えぇー。私が袴田巌でございます」  拍手で迎えられた。  静岡市葵区の静岡労政会館。21日、再審開始確定後初めての集会が開かれた。  「竜との闘いでありますので、みんなの協力があって勝ち抜ける。よろしくお願いします」  袴田巌さん(87)は支援者が差し出したマイクを手に一気に話すと、さっさと壇上から降りた。会場に入ってから、わずか3分間の出来事だった。  現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定したが、2014年の静岡地裁に続き東京高裁が裁判のやり直し(再審)を認め、検察当局が20日、最高裁に不服を申し立てることを断念した。  静岡地裁の決定を

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  • 巨大沈没船 愛され30年超 美しい魚礁、海中演出 熱海港沖ダイビングスポット

     熱海港沖の水深約25メートル、30年以上にわたりダイバーたちの人気を集める巨大な沈没船が鎮座している。色とりどりの魚に囲まれた沈没船が海中探検の雰囲気を演出する、国内では類を見ないダイビングスポットとしてダイバーを魅了し続けている。  船名は「旭16号」。1986年、作業中に沈んだ砂利運搬船だ。全長約81メートル、幅約18メートル、重量は約5千トンと沈没船としては国内最大級。船は中央部あたりで前後に折れていて、サクラダイやネンブツダイ、イサキなどが多く集まる魚礁になっている。  地元で50年以上ダイビングを続けるガイドの国次秀紀さん(73)は沈んだ当時から船を見守ってきた。近年は経年劣化や大

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  • イチゴ色のカエル!?展示 沼津・あわしまマリンパーク

     沼津市内浦重寺のあわしまマリンパーク内のカエル館で、真っ赤な体色が特徴の「イチゴヤドクガエル」=写真=が展示され、来館者の注目を集めている。  同種はコスタリカやパナマなどの中南米に生息し、体長は2~2.5センチほど。自然界では毒のあるアリやダニを食べることで皮膚から毒を分泌するが、同館の個体は毒の無い餌を食べているため毒性はないという。  飼育担当者は「これだけ赤いカエルは珍しい。イチゴ狩りのシーズンになるので、季節感も楽しんでもらえれば」と話した。

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  • 生理用品 女子トイレ常備 思春期生徒に寄り添う 沼津五中PTAが企画

     沼津市立第五中のPTAが1月から、生徒が利用する全ての女子トイレに生理用品を常備する取り組みを始めた。経済的な理由で生理用品が購入できない「生理の貧困」の問題に対応するだけでなく、打ち明けづらい思春期の女子生徒の思いに寄り添おうと、女性役員が中心となって企画した。  同PTAは昨年11月、使わなくなった同校の制服を無償で譲り受け、必要な人に販売するバザーを開催。その収益の活用法を探る中で「生徒のためになることを」と、近年問題となっている「生理の貧困」を含めた女子生徒への対応が挙がった。  生理用品は市教委が学校の保健室に配布した品を活用。PTAは計10カ所の女性用トイレに置くプラスチック製

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  • ⚽ジュビロ磐田 中川、鹿沼フル回転誓う センターバック離脱相次ぐ 過密日程「無失点に」

     J2磐田でセンターバック(CB)のけが人が相次ぐなど、本職6人のうち4人が離脱する緊急事態に陥っている。25日ルヴァン杯のJ1札幌戦から過密日程での9連戦が始まる。フル回転が期待されるDF中川創(23)は「リーグ戦もルヴァン杯も1試合でも多くプレーしたい」と張り切っている。  21日時点で磐田のCBは森岡、伊藤、山本義が状態不良で全体練習に加わっていない。さらにパリ五輪を目指すU-22(22歳以下)日本代表で欧州遠征に参加している鈴木海もリーグ戦が再開する29日の栃木戦への出場は厳しい見通しだ。  この危機的状況で燃えているのが育成型期限付き移籍から復帰した中川だ。11日の大宮戦で今季初先発

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  • 感染者数/病床使用率 静岡県内の最新状況まとめ【新型コロナ】

     静岡県内で確認された新型コロナウイルス感染者数は次の通り。新型コロナウイルス感染症の発生届の限定化に伴って静岡県は2022年9月27日、公表形態を変更しました。毎日の公表項目のうち新規感染者の性別や居住地などが廃止されました。 3月21日 新規感染者 150人 累計感染者数 865,249人 病床使用率 13.0% 東部9.9% 中部19.4% 西部8.9% 重症者0.0%(3月21日現在) 新型コロナ情報「+追っかける」で逃さずキャッチ 選べる4種類 あなたの静岡新聞メールを受信する  --> 区分 新規感染者数 新規感

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  • 袴田さん無罪の公算 再審開始が確定 検察、特別抗告断念 死刑事件で戦後5件目

     現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定し、裁判のやり直し(再審)を求めてきた元プロボクサー袴田巌さん(87)の差し戻し後の即時抗告審で、東京高検は20日、再審開始を認めた東京高裁決定について、最高裁に特別抗告しないことを明らかにした。再審開始が確定し、今後、静岡地裁での再審公判に移行する。事件から57年。袴田さんに無罪判決が言い渡される公算が極めて大きくなった。  戦後の死刑確定事件のうち再審が開始されるのは5件目で、89年に静岡地裁で再審無罪となった「島田事件」以来となる。先の4件は全て再審無罪に至った。  東京高検の山元裕史次席検事は記者会見

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  • 半世紀余「長かった」 世論喚起した支援者ら歓喜 袴田さん再審確定

     「ノックアウトで勝利」 「やった、やった。長かった」―。検察が特別抗告を断念したとの一報が記者会見場に入ると、「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」の山崎俊樹事務局長(69)は声を上げた。  山崎さんは、みそタンクから見つかり犯行着衣とされた「5点の衣類」の不自然さを20年以上にわたって追及してきた。弁護団の実験を主導。みそ漬けの血痕が短期間で黒色化することを示した実験報告書は「無罪を言い渡すべき明らかな証拠に該当する」と評価され、その成果は袴田巌さんの再審開始に結びついた。  20日も検察の庁舎に出向き、弁護団や他の支援者とともに特別抗告を断念するよう要請行動を展開。再審開始の確定を「

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  • 富士山周辺3県 新避難計画 噴火警戒レベル3で休校 学校や保育園対象

     富士山噴火に備えた避難の在り方を示すため、静岡、山梨、神奈川の3県などでつくる富士山火山防災対策協議会が策定を進めている新たな避難計画について、学校や保育園などの教育関連施設の対応として、休校や保護者への児童引き渡しなどを盛り込むことが20日までの関係者への取材で分かった。  休校などの措置が必要になるのは、噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げられた段階。対象は、溶岩流が3~24時間以内に到達する第4次避難対象エリアより内側の施設となる。各市町は該当する施設を避難促進施設に指定。指定を受けた施設は具体的な避難方法をまとめた避難確保計画の策定が必要になる。29日に開催する同協議会で決定する。

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  • 社説(3月21日)男性の育休取得 十分な日数確保も必要

     岸田文雄首相は「産後パパ育休」で休みを取る男性への給付金を引き上げ、手取り収入の事実上全額を受け取れるようにするなど、育休制度の充実を図ると表明した。収入が減らないようにして男性の取得を促し、子育ての負担が女性に偏っている現状を改善する狙いだ。  現在の男性の取得率目標「2025年までに30%」を「25年度に50%」に引き上げることも検討する。30年度には女性並みの85%を目指す。首相が掲げる「次元の異なる少子化対策」の重要施策の位置付けだ。ただ、全国の男性の取得率は21年度で13・97%、県内も13・7%にとどまっている。目標達成に向けたハードルは高い。  取得率に目が行きがちだが、取得日

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  • 大自在(3月21日)井川小中学校

     静岡市中心部から北へ2時間ほど車を走らせた場所が井川地区。周囲を山々に囲まれ、大井川をせき止めた井川ダムのダム湖の周囲に集落が広がる。南アルプス登山の本県側玄関口でもある。  市立井川小中学校の全中学生4人が研究発表を行うと聞いて同校を訪れた。小学生の総合的な学習の時間から継続して探究してきたテーマを磨き上げたという。発表会にはオンラインで学識者も参加。広い視野から助言し、励ましもした。  取り上げたテーマは井川周辺の湧き水、井川から見る星空など。地元の豊かな自然を楽しみ活用するとともに、その魅力を広く発信したいという生徒の思いを強く感じた。  生徒と学識者とのやり取りを聞いて学生時代の卒論

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  • 住民憩いの店、バスで再出発 沼津の駄菓子屋兼バー「とらちゃん」 火災で全焼、CF活用

     沼津市内浦重寺で2021年11月に発生した火災で全焼した駄菓子屋兼バーの「とらちゃん」が21日、営業を再開する。クラウドファンディング(CF)で募った資金で中古バスを購入し、店舗風に改装した。年齢を問わず地元から愛されてきた店が、念願の再スタートを切る。  「悲しんでくれた子どもたちのためにも同じ場所で作り直したかった」。店主の石津太雅さん(46)は振り返る。同市で地域おこし協力隊として活動する中で、住民の交流の場をつくりたいと19年に開店。昼は駄菓子屋、夜はバーとして住民に親しまれてきたが、火災で全焼してしまった。憩いの場を復活させたいとCFに挑戦し約360万円が寄せられた。  店舗は「秘

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  • 教職員の人事異動発表 静岡県教委など

     静岡県教委と静岡、浜松両市教委は20日、2023年度の人事異動を発表した。発令は4月1日。 教職員人事異動 ▶特設サイト「静岡県教職員異動」で教職員の人事名簿をご覧いただけます   ▶有料購読者限定サイト「あなたの静岡新聞」有料会員の方は便利な検索機能付きサイトで人事名簿をご覧いただけます(※有料会員向けメールで配布したユーザー名とパスワードが必要です)  

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  • 台風15号被災のラーメン店 静岡・清水区で移転開業「地元をもり立てたい」

     台風15号の被災から半年を前に、巴川の氾濫や断水で損害を受けた静岡市清水区の人気ラーメン店が21日、区内に新店舗を移転オープンさせる。他地域での営業も選択肢にあったが「清水をもり立てたい」との思いから店主の有賀一登さん(41)は旧店舗のある清水区内にとどまった。  カフェをイメージした外観と店内で新しく生まれ変わるのは、2018年9月に鳥坂地区に初めて開店した「麺屋ARIGA」。  巴川に近い同地区で被災後、常連客らの手助けで約1カ月後に再開にこぎ着け、2月末まで営業してきた。知り合いがフランス料理店を営んでいた店舗が空き、妻らと相談の上、自宅に近い入江岡町に引っ越した。清水桜が丘高校や清水

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  • 「エキパ」全面復旧 静岡駅北口地下駐車場 台風15号で被災

     静岡市と国土交通省静岡国道事務所は20日、昨年9月の台風15号の影響で故障し、入庫の受け入れを一部制限していたJR静岡駅北口地下駐車場「エキパ」が全面復旧したと発表した。駐車可能台数は計400台。  エキパは昨年9月23日から24日にかけての台風15号の記録的暴雨で冠水した。駐車システムの機材に故障が生じ、同24日に営業を停止した。同年10月13日から動作確認が完了した200台分で営業を再開し、順次、復旧作業を進めていた。

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  • 第五章 夢のあと(27)【頼朝 陰の如く、雷霆の如し】

     頼朝[よりとも]ら大手軍が、阿津賀志[あつかし]山を眼前に捉える国見に到着したのが八月七日。  雨も降っていないのに、にわかに雷鳴が轟[とどろ]き、まるでこれから不吉なことが起こる予兆のように、頼朝の宿舎に落雷した。  破壊され、燃え上がった宿舎はすぐに消し止められたものの、雷獣がよそ者の侵入に怒り狂い、暴れまわる姿を想像させる。なおも轟く雷鳴に怯[おび]える者が出る中、  「雷獣が怖い者は、帰ってもいいぞ」  頼朝が少し冗談めかして言ったので、騒ぎはすぐに収まった。  この日の夜、頼朝は信頼できる将軍らだけにごく内々、「明朝、仕掛けるぞ」と奥州合戦を開始する旨を告げた。そこで畠山重忠[し

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  • 花の三聖苑伊豆松崎 「桜もり」と「ミニ豚丼」 春の香り楽しむ【道の駅 食探訪⑯】

     松崎町の「花の三聖苑伊豆松崎」は、地元ゆかりの偉人の功績を中心に、歴史や文化を紹介する複合施設。施設に近い那賀川沿いの桜とともに、食でも春を満喫してはいかが。  「桜もり」は、全国シェアの7割を誇る同町特産の桜葉を盛り込んだ盛りそば。隣の西伊豆町で製麺している。もえぎ色が鮮やかで、口に運ぶと甘い香りがふわり。施設を運営する松崎町振興公社の細田洋治さん(55)は「日本人にとって春を代表する香り。存分に楽しんで」と薦める。  そばとセットで注文する人が多いという「ミニ豚丼」は、同町の姉妹都市である北海道帯広市のご当地グルメ。キャベツを敷いたご飯に、しょうゆベースの甘辛いタレを絡めた豚肉が載り、食

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  • 志賀高原ビール(長野県山ノ内町) 「最良の食中酒」追求 ホップ、酒米 自社で栽培【クラフトビール群雄割拠 静岡/山梨/長野/新潟⑦】

     静岡、山梨、長野、新潟4県の県紙が地元のクラフトビールを取り上げるこの連載。長野県からの第2陣は、下高井郡山ノ内町で創業218年の造り酒屋、玉村本店が手がける「志賀高原ビール」。山からの湧水で仕込み、自分たちで育てたホップや米、果実といった土地の恵みも織り交ぜながら、唯一無二の「個性ある食中酒」を醸している。  玉村本店は1805(文化2)年創業の老舗で、清酒「縁㐂[えんぎ]」の醸造元。北信濃の名湯、渋温泉で商売を続けてきた。スキーやトレッキングの聖地、志賀高原の麓。雪景色の中で温泉に漬かるニホンザル「スノーモンキー」を見られる地獄谷野猿公苑もほど近い。  社長で8代目の佐藤栄吾さん(57

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  • 青春のコロナ川柳「初デート 食事で発覚 マスク詐欺」 生徒の心の変化乗せ3年 静岡・安倍川中

     静岡市立安倍川中が、新型コロナウイルスの影響で一斉休校があった2020年度から校内コンテスト「コロナ川柳」を続けている。コロナ禍とともにあったこの3年。学校生活を“定点観測”した出品作をたどると、未来が見えない戸惑いや不安に始まり、やがて展望を持とうとしたり、困難を笑い飛ばそうとしたりという心の変化が見て取れる。  本年度は「初デート 食事で発覚 マスク詐欺」「新しい 友の素顔を まだ知らない」「思ってた シチュウ感染 おいしそう」など応募作158点から6点が入選した。任意参加だが全生徒の7割が投稿し、審査員を務めた保健専門委員長の川崎陽彩さん(2年)は「今しか作れな

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  • 裾野・スプリンクラー浸水半年 市と楽団 深まる溝 双方が原因調査、事態の長期化懸念

     裾野市民文化センターでスプリンクラーが突然作動してオーケストラの楽器などが水浸しになった被害は、まもなく発生から半年を迎える。施設所有者の市と、公演直前に被害に遭った管弦楽団「シンフォニエッタ静岡」(焼津市)がそれぞれ独自に原因を調査する異例の展開を見せ、双方の溝は深まったまま。明確な解決の道筋は見えず、事態の長期化も懸念されている。  「自分たちは真実を突き止めたい」。楽団芸術監督・指揮者の中原朋哉さん(50)は2月28日に県庁で記者会見を開き、3月中に作動原因の見解を公表する意向を示した。  防火設備の専門家らを招いた検討委員会を立ち上げ、スプリンクラーの構造や点検記録などを検証。2月2

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  • 袴田さん再審開始 20日抗告期限 抗告要件は憲法違反か判例違反

     現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した元プロボクサー袴田巌さん(87)の裁判のやり直し(再審)を認めた東京高裁決定は20日、最高裁への特別抗告期限を迎えた。東京高検が同日中に抗告すると、再審開始の可否を巡る審理はさらに長引く。一方、抗告を断念した場合は静岡地裁で再審公判に移り、袴田さんは無罪となる公算が大きい。  事件では、発生から1年2カ月後に現場近くのみそタンクで血痕の赤みが見て取れるシャツなど「5点の衣類」が見つかった。確定判決は袴田さんの犯行着衣と認定したが、弁護団は赤みが残っているのは不自然として捏造(ねつぞう)された証拠だと訴えて

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  • 個性が“化学反応” 共同でビール開発 富士・起業家講座で出会った3人 醸造担当、煎茶道講師、デザイナー 紅茶とブルーベリー香る

     富士市の起業家育成事業「まちなか創業塾」を本年度に受講した3人が共同でクラフトビールを開発し、19日に発表会を同市吉原の「14ゲストハウスマウントフジ」で開いた。異なる分野の3人が、中心市街地で事業を展開しようと塾で出会い、フルーティな1杯へと〝化学反応〟を起こした。  新商品はアルコール度数5・5%のセゾンスタイル。クラフトビール製造販売を目指す宮脇浩樹さん(28)が醸造を担った。煎茶道講師の望月希美さん(38)の意見で、県内産の紅茶「べにふうき」とブルーベリーを加え、香りを際立たせた。デザイナーの牧田美菜子さん(34)がラベルデザインを手がけた。  3人は昨年10月から同塾で各自の事業計

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  • 静岡で桜開花、平年より5日早く 満開は1週間から10日後

     静岡地方気象台は19日、静岡市で桜(ソメイヨシノ)の開花を観測したと発表した。昨年より2日早く、平年より5日早い。  同日午前11時、同市駿河区の気象台敷地内の標本木(ソメイヨシノ)で職員が開花を確認した。気象台によると、2月から3月上旬までの気温が高かったことが影響し、早めの開花につながったという。満開は1週間から10日後と見込んでいる。

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  • 天浜線天竜二俣駅 副駅名に「どうして!?信康」 家康ゆかりの地、鉄道でPR 嫡男ちなみ葵の紋看板

     天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は19日、大河ドラマ「どうする家康」の放送を機に、天竜二俣駅の「副駅名」を同区二俣町にゆかり深い徳川家康の嫡男・信康にちなんだ「どうして!?信康」と命名した。除幕式を開き、新たな看板をお披露目した。  信康は、21歳で同町の二俣城で自刃した。地元の顕彰団体が菩提(ぼだい)寺の清瀧寺で毎年命日に供養を行うなど、同町と深い関わりがある。  副駅名は社員から募った約50案の中から松井宜正社長が選定。ホームの駅名看板には、葵の紋が入った紫の背景に副駅名が記載されている。駅構内入り口には木製の副駅名看板と葵の紋の幕も設置された。  除幕式には松井社長や袴田雄三天竜区長、信

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  • 日本平動物園のサル舎 鮮やかに 清水南高生がデザイン 3月下旬頃公開

     清水南高芸術科の生徒が19日、静岡市駿河区の日本平動物園で、改修を終えた中型サル舎の背景画を制作した。おりの中の内壁を鮮やかなデザインで彩り、来園者から感嘆の声が上がった。  制作したのは1、2年生41人。6部屋あるサル舎を3班に振り分け、設計や色の配置など2週間ほどで準備を進めてきた。この日は筆やはけ、ドット模様をつけるための円状の特製の道具などを使いながら1日かけて塗り上げた。  油絵専攻の久保野慧さん(2年)は「おりの中は暗くなりがちだと思うので明るめの色を多く使った」と話し、「そうそうない機会。光栄です」と笑顔を見せた。  同園によると、中型サル舎の展示再開は今月下旬頃を見込んでいる

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  • 自動運転 無人走行視野の「レベル4」目指す 静岡県が方針 23年度、県内3市町で実証実験

     静岡県は19日までに、県内の公道で2023年度に実施する自動運転の実証実験について、22年度の「レベル2」から、特定の条件下での無人走行を視野に入れた「レベル4」を目指す方針を固めた。自動運転は公共交通が手薄な地域の移動手段として期待され、実現すれば県が掲げる24年度の実用化へ大きく前進する。  自動運転は技術レベルによって5段階に分かれ、レベル4は完全自動運転の5の一歩手前。移動サービスのルールを定めた改正道交法の施行に伴い、4月1日から解禁される。実施には都道府県の公安委員会の許可が必要となる。  23年度の実証実験は10月以降に掛川市、沼津市、松崎町で実施する計画。いずれも22年度に実

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  • 袴田さん再審開始 20日抗告期限 一区切り願う/上訴権の乱用

     現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審開始を認めた東京高裁決定は20日、特別抗告期限を迎える。検察の最終判断を翌日に控えた19日、袴田さんの姉ひで子さん(90)は浜松市で開かれた集会で「一区切りつけてもらいたい」と改めて訴えた。刑事法の研究者が「抗告を行うことは上訴権の乱用」として断念を求める新たな動きもみられた。 姉ひで子さん、刑事法研究者 検察に断念求める  刑事法の研究者たちは18日付で声明を公表した。100人以上が名を連ね「速やかに再審公判に移行すべき」と主張する。九州大の豊崎七絵教授ら14人が呼びかけ人とな

    速報NEWS
  • 掛川・抹茶スイーツコンテスト 中学生グループが最優秀 「めっちゃまっちゃぷりん」

     掛川市は19日、「かけがわ抹茶スイーツコンテスト」の表彰式を市役所で開いた。パティシエを目指す松下璃美さん(城東中3年)と、お茶の知識を競う大会で優勝経験のある姉妹の陸田紗希さん(同)、悠里菜さん(同1年)が考えたプリンが最優秀賞に選ばれた。地元菓子店のたこ満が商品化し、5月に市内の店舗に並ぶ予定。  コンテストは本年度初めて開催し、市内の小中学生29組48人が参加した。児童生徒は1月にお茶や商品開発に関する講座を受けた後、市内茶商が提供した掛川抹茶でレシピを考案した。  最優秀賞のレシピは「めっちゃまっちゃぷりん」。抹茶のプリンにパンナコッタ、イチゴジュレを重ね、華やかな見た目に仕上げた。

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  • 社説(3月20日)県立夜間中学開校 学ぶ機会の保障不断に

     静岡県は来月、初の夜間中学「ふじのくに中学校」を開校する。磐田本校、三島教室 合わせて10~70代の14人が入学予定という。  戦後の混乱期に義務教育を受けられなかった高齢者はもとより、不登校の児童生徒、増え続ける外国人住民に基礎的な教育機会を保障する場として、文部科学省は夜間中学を重視。2021年2月から全都道府県と政令指定都市に設置を促した。  ふじのくに中学も、この流れの中で生まれた。1期生の約8割が外国ルーツといい、この傾向は全国同様だ。  ただ、文科省の22年調査で、夜間中学に通う生徒のうち、日本国籍の人が増えていることが分かった。不登校で十分に学べなかった日本人の学び直しの選択肢

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  • 大自在(3月20日)翠富士8連勝

     襲い来るかぎ爪のような大波に小舟はなすすべもなく、かなたに富士山が鎮座する。手前の「動」と奥の「静」が対照的な浮世絵「神奈川沖浪裏[なみうら]」は江戸時代後期の葛飾北斎の代表作である。新千円札の図柄にも採用された。  この版画とともに「富嶽[ふがく]三十六景」の三役と呼ばれるのが、晴れ渡る空と雲の波を背景にそびえる夏富士を描いた「凱風[がいふう]快晴」、同じ構図だが山頂付近は青空、中腹に積乱雲、しかし山麓は真っ黒で降雨を連想させる「山下白雨[さんかはくう]」。両作は人や里、街の風景と絡めることなく、山だけを描いていて異彩を放つ。  近代化とともに霊峰も科学の対象になり、山頂で気象観測が行われ

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  • お田鶴役の関水さん、浜松でトークショー 大河「どうする家康」放送に合わせ

     浜松市などは19日、大河ドラマ「どうする家康」で浜松が舞台となった同日の放送に合わせ、パブリックビューイングとお田鶴役の俳優関水渚さん(24)のトークショーを中区の静岡文化芸術大で開いた。市民ら約600人が参加し、重要な役割を担った関水さんによる見どころの解説に耳を傾け、大スクリーンで鑑賞した。  お田鶴は、今川家の重臣だった引間城主・飯尾連龍の妻で、夫の死後、城を守った。徳川家康が浜松に攻め込み、壮絶な死を遂げたとされる。  関水さんは放送前のトークショーで「なぜ今まで田鶴が瀬名(家康の正室)を大切にしてきたのか」、「田鶴は芯の強い女性。家康側の目線では悪者に見えるかもしれないが共感して

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  • ⚽MF松岡、ブラジル2部へ期限付き移籍 J2清水

     J2清水は19日、MF松岡大起(21)がブラジル2部のグレミオ・ノボリゾンチーノに期限付き移籍すると発表した。期間は11月30日まで。昨季終了後に欧州クラブへの移籍を模索したが実現せず、清水に残留して今季に臨んでいた。  熊本県出身の松岡は2019年にJ1鳥栖でプロデビューを果たし、21年夏に清水に完全移籍。守備的MFとして清水では昨季までにJ1リーグ37試合に出場した。今季はJ2リーグ3試合とルヴァン杯1試合に出場。来年のパリ五輪を目指す世代別日本代表にも継続的に選ばれている。  松岡は「オファーを受けて率直にうれしさとわくわくする自分がいた。このタイミングで行かなければ必ず後悔すると思っ

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  • 伊豆縦貫道 河津七滝―逆川IC開通 観光促進に期待

     将来的に沼津市と下田市を結ぶ伊豆縦貫自動車道のうち、河津町の河津七滝-河津逆川インターチェンジ(IC)間(3キロ、片側1車線)が19日開通した。現地で式典が開かれ、関係者約150人が完成を祝い、全線開通へ気持ちを一つにした。  迂回(うかい)路となる今までの道路は通行に約15分を要していたが、開通した区間は約2分となる。賀茂地域への観光誘客の促進や、河津町から下田メディカルセンター(下田市)への搬送時間短縮に期待がかかる。迂回路はのり面崩壊による通行止めがこれまで発生していて、経路確保による防災機能強化も図られるという。  式典では河津七滝ICでテープカットを行い、出席者を乗せた車両が「通り

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  • アイドルの皮かぶって 静岡発2人組アーティスト「もにゅそで」 インタビュー

     静岡市駿河区用宗、焼津市を拠点に楽曲や動画を制作する女性2人組「もにゅそで」。メンバーのもにゅこ、ミナミムラソデコはそれぞれ、所属レーベル「LushMusic(ラッシュ・ミュージック)」を運営する会社の代表取締役社長、取締役でもある。2022年末にはJR焼津駅前に直営のライブハウスも開いた。活動の目的に「地方創生」を掲げる2人に、結成から2年3カ月を振り返ってもらった。   意識を韻に置き換えた時 塗り替えられた君の心とtalking 少年に希望を老年に後光を 韻は愛そうだろう?nomorewar (才能と叡知よ命じよ) 韻踏みますそしてrebirth (時代と歴史の定義を)

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  • ピカチュウ今年も ポケモンセンターが開店 グッズ900点販売 浜松・メイワンに出張所

     JR浜松駅ビル「メイワン」6階に18日、ゲームやアニメで人気の「ポケットモンスター(ポケモン)」のグッズを販売する「ポケモンセンター出張所」がオープンした。開設は5月7日までの期間限定。初日は、開店前に約300組600人が行列を作った。  キャラクターの「ピカチュウ」「ポッチャマ」などのぬいぐるみやカード、文具など約900点を扱う。ポケモンシャツの展示や、音楽の街・浜松に合わせた店内の装飾が来店者を楽しませている。  静岡市駿河区から訪れ、大好きな「ヌメラ」のぬいぐるみを購入したという満間圭人君(9)は「いろいろなキャラクターが見られてよかった」と笑顔で話した。  出張所は昨年4月に続き2回

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  • 流木アート、置物や照明に再生 遠州灘漂着「全て1点もの」 浜松市南区の稲野さん、専門店オープン

     遠州灘に流れ着いた流木を使った作品を販売する店「遠州灘流木アートスタジオ ザブ~ン」が17日、浜松市南区御給町に本格オープンした。主宰する稲野吉弘さん(70)は「全てが1点もの。自宅に飾り、南国のようなリゾート気分を味わえる」と魅力を語る。  イルカや蛇など動物のような形をした置物や電球を効果的にあしらった照明など、多彩な流木作品が並ぶ。とがった部分を削るなど一部加工は施すが、ほとんど流れ着いたままの形を生かしている。  稲野さんは、自宅のガレージに同店を開設した。近くの海岸で、海水や風にさらされた流木の形が面白いと感じ、昨年夏ごろに流木を扱う店を開こうと決意。ガレージを改装し、昨年11月に

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  • 「世界一のセッター」 ファンが感謝と涙 バレー東レ、沼津のホーム戦 藤井直伸選手に惜別

     バレーボールVリーグ男子の東レは18日、セッター藤井直伸さん(享年31歳)が闘病の末に他界してから最初のホームゲームを迎えた。心はひとつ-。沼津市総合体育館に駆け付けた2千人超のファンは、誰からも愛された背番号「21」との別れを惜しみながら、声援を送った。  藤井さんは昨年2月、SNSで「胃がんのステージ4」と診断されたことを公表。闘病生活を送っていたが、10日に死去した。  会場にはメモリアルコーナーが設けられ、ユニホームや等身大パネルを展示。チームの呼びかけで集まった藤井さんの写真もモニターで映し出された。ファンは往年の勇姿に涙をこぼし、「世界一のセッター」「感動をありがとう」などとメッ

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  • 難聴児、聞けて話せる 人工内耳や補聴器、療育で増加 「通常学級で聴覚使って」 医師が就学助言活動

     人工内耳や補聴器の早期装用、適切な療育によって聞けて話せる難聴児が増えている。一方で、聞けて話せるため通常学級へ就学できると考えられる難聴児でも通常学級を選択していないケースがあることを県内の耳鼻科医らが問題視し、就学先を判断する保護者や就学支援委員会に医学情報や医師の意見を伝えて活用してもらおうと動いている。  「音声言語の獲得には聴覚活用を主にした療育が欠かせない」。人工内耳手術の実績を持ち、難聴児の支援体制構築に取り組む県立総合病院の高木明医師は語気を強める。難聴児支援の先進地・オーストラリアでは聴くことを重視した早期の介入で大きな成果を上げている。  口話のほか、口形や手の動きで日本

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  • 大自在(3月19日)家康とワサビ

     ワサビの花が盛りと聞いて先日、栽培発祥の地、静岡市葵区有東木[うとうぎ]を訪ねた。車を止めると、真上からウグイスの声。地元の女性たちが切り盛りする地場産品販売所「うつろぎ」のそばの定食にはワサビの葉の天ぷらも添えられていた。  駿府に隠居した徳川家康が安倍川上流の有東木から献上されたワサビを気に入って、門外不出のご法度品に。8代将軍吉宗のころ、シイタケの栽培指導に訪れた板垣勘四郎が苗を持ち帰り、伊豆がワサビの一大産地になった。  山根京子岐阜大准教授の著書「わさびの日本史」に、家康とワサビの出会いは「奇跡」とある。家康の後、将軍の献立に頻繁にワサビが登場するようになり、朝鮮通信使の一行をもて

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  • 社説(3月19日)しずおか遺産 地域史語り合う契機に

     静岡県は、県内各地の魅力ある歴史を地域に点在する文化財や歴史資源で結んだストーリー(物語)として紹介する「しずおか遺産」制度を始めた。第1弾として「近代教育に情熱をかけたしずおか人の結晶」(磐田市など4市町)「秋葉信仰と街道」(浜松市など8市町)「文学の聖地『伊豆』と温泉」(伊豆市など5市町)の3件を認定した。  県は「しずおか遺産」を国が取り組む「日本遺産」のローカル版として位置付ける。2025年まで毎年募集し、歴史資源活用による地域のブランド化を目指す。ただ、現時点で認定のメリットはロゴマークの使用、PR動画の制作にとどまる。支援のありようには課題が残る。  15年度に始まった「日本遺産

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  • 思い出品と23年ぶり対面 伊豆の国・韮山高卒業生 タイムカプセル開封

     10月に創立150周年を迎える韮山高(伊豆の国市)は18日、2000年に開催した学校祭「龍城祭」で当時の生徒会が校内に埋めたタイムカプセルを開封した。卒業生や学校関係者80人以上が見守る中、思い出の品と23年ぶりに対面した。  校内の江川坦庵像脇にある記念の石碑を目印に1時間以上かけて掘り出した。カプセルからは、23年前の写真やビデオ、龍城祭のポスターのほか、携帯電話、MD(ミニディスク)、新聞、近隣の弁当店のメニューなど当時の雰囲気が伝わる品々が見つかった。  創立100周年の1973年に埋められ、2000年に開封したカプセルから引き継がれた8ミリフィルムや50年前の龍城祭のポスターも同じ

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  • 静岡県の観光促進事業「元気旅」 6月末まで延長 ゴールデンウイーク期間は対象外

     静岡県は17日、県内観光促進事業「今こそ しずおか 元気旅」の実施期間を延長し、新たに4月1日から6月30日まで行うと発表した。国の全国旅行支援事業の期間延長に伴う措置。旅行需要が高いゴールデンウイーク期間(4月29日~5月7日)の宿泊分は除く。  県内旅行について5千円を上限に旅費を2割引きし、平日の旅行で2千円分、休日の旅行で千円分の地域クーポンを配布する。旅行会社かインターネット旅行会社で予約して利用する。今回は宿泊施設への直接予約は割引対象から除く。  延長期間分は今月24日から予約を受け付け、予約上限に達した時点で締め切る。県観光振興課によると、約20億円分の予算を確保している。

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  • SL 3年ぶり一般開放 お出迎えへ“化粧直し” 三島・楽寿園

     三島市の市立公園「楽寿園」のシンボルで、新型コロナウイルスの感染対策で閉鎖していた蒸気機関車「C58322」の運転室が、マスク着用に関する国の方針変更に伴って約3年ぶりに一般開放された。16日には旧国鉄やJRのOBでつくる「東海鉄道OB会三島支部」が清掃し、来園者を出迎える準備を整えた。  同支部の会員ら約10人が、車両にたまったほこりを払い、油を塗って磨き上げた。黒光りした姿を取り戻させ、渡辺陸男支部長は「来園者に喜んでもらいたい」と話した。  同機関車は二俣線などで活躍し、引退後の1971年に楽寿園に設置された。運転席に座って機器に直接触ることができ、来園者から人気を集めている。  普段

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  • ⚽静岡ダービー 清水-磐田見どころ J2対戦は初、18日エコパ

     J2磐田と清水がぶつかる今季初の静岡ダービーが18日午後2時から、エコパスタジアムで行われる。J2で両チームが対戦するのは初めて。リーグ戦通算成績は磐田が25勝7分け20敗と勝ち越しているが、カップ戦含め直近10試合は清水が6勝2分け2敗とリードしている。両チームは17日、最終調整した。 磐田 厳戒 前日練習を非公開  今季まだ1勝で15位に沈む磐田は前日練習を完全非公開で行った。今週の練習公開は1日のみと厳戒態勢で調整を進めた。横内監督は3バックと4バックを併用する相手に「両方想定し対応できる」と自信をみせる。  磐田は山口戦で途中交代したMF山田の別メニュー調整が続き、トップ下は前節同

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  • イオン 浜松に出店計画 2023年秋、JT工場跡地

     浜松市中区西伊場町に、イオングループのイオンリテール(千葉県)が今秋のオープンを目指してショッピングセンターの出店を計画していることが17日までに、関係者への取材で分かった。  出店予定地は、住宅メーカーの一条工務店がスマートタウンの開発を進めている日本たばこ産業(JT)浜松工場跡地。  道路を挟んだ2区画に複数棟を設け、店舗面積は計約5千平方メートル規模。既に開設されているイオンリテールのアルバイトなどの募集サイトによると、核店舗は「イオンスタイル」のブランドで展開するとみられる。衣料品の「ユニクロ」や眼鏡の「ジンズ」も出店を計画している。  イオンリテールの広報担当者は17日、計画につい

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  • サブスク滞在サービス拡大 ホテル施設や物件、静岡県内事業参画増加 背景に「多拠点生活」の需要

     静岡県内でサブスクリプション(定額課金制、サブスク)型の滞在・宿泊サービスに事業参画する宿泊施設や物件所有者が増えている。リモートワークの普及を背景に、全国各地を移動して暮らす「多拠点生活」を選ぶ動きがにわかに広がっており、事業者は空き家を改装したりホテルの客室を有効活用したりして、県外客の呼び込みを進めている。  海風に当たりながら、パソコンで海外と通信して仕事する-。静岡市駿河区のJR用宗駅から徒歩10分の住宅街に、空き家を再生した滞在拠点がある。不動産業アドレス(東京都)が展開する、月額料金制(9800円から)で自由に国内各拠点に滞在できるサービスの登録物件の一つで、全国から会社員や旅

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  • 熱海盛り土 所有権移転後も土砂搬入 掘削試料に放射性物質 静大教授ら分析

     熱海市伊豆山で2021年7月に発生した土石流を巡り、静岡大などの研究グループは17日、11年3月の東京電力福島第1原発事故で飛散したとみられる放射性物質が、土石流起点付近にある盛り土の地下約2メートルで検出されたと発表した。現土地所有者に盛り土の所有権が移った11年2月以降も土砂が運び込まれ、盛り土が続いていたことが科学的に裏付けられたとしている。  同大の北村晃寿教授(古生物学)が記者会見して明らかにした。  研究グループは、崩落せずに残った盛り土の一部を静岡県が21年8月にボーリングした際の地質試料(コア)を分析。ボーリングした4カ所のうち2カ所で、放射性物質のセシウム134を検出した

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  • ⚽藤枝MYFC榎本 ドリブル縦横無尽 超攻撃スタイル凝縮

     ピッチを縦横無尽に駆け回るドリブラー。J2藤枝の榎本啓吾(23)が成長スピードを加速させる。  「超攻撃的な藤枝のスタイルが凝縮されていた」。須藤監督がたたえたのは前節甲府戦のゴール。左ウイングバックの榎本は中央でボールを受けると右サイドへ仕掛けてクロス。右ウイングバック久保の得点を演出した。  両ウイングバックがポジションを逸脱して連動。大卒2年目コンビは今や藤枝に欠かせない武器で、対戦チームも研究してくるが、「相手の想像を上回ればいい」と榎本は言い切る。  利き足は右で、縦への突破力はもちろん中に切れ込むプレーも得意。「ボールを持ったらゴールに向かう意識を持っている。シュートを狙える場所

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  • スルガ銀社長に加藤氏 6月就任 嵯峨氏は会長

     スルガ銀行は17日、嵯峨行介社長(58)が代表権のある会長に就き、後任に加藤広亮副社長(57)を充てる人事を発表した。6月29日開催予定の株主総会と取締役会を経て正式決定し、就任する。  同銀行はシェアハウス関連融資の不正問題などに伴う金融庁からの業務改善命令を受け、2019年12月に6カ年の中期経営計画を策定した。前半の第1フェーズが終了し、後半の第2フェーズが23年度から始まるタイミングで経営体制を新しくする。  社長交代は3年ぶり。2代続けて外部から人材登用する。同銀行は交代理由を「今後公表する第2フェーズの着実な遂行により、リテール・ソリューション事業の進化と持続可能な収益構造の構築

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  • 大自在(3月18日)此岸に生きる

     きょうは彼岸の入り。終息はまだ見通せない3年目の新型コロナウイルス禍や、1年を経て出口の見えないウクライナ情勢、未曽有の被災者を出したトルコ・シリアの大地震―。世界の安寧も願い、手を合わせたい。  先祖や亡き近親者に感謝し、自らの脚下を顧みる。昼と夜の長さがほぼ等しい春分を真ん中に、前後3日ずつ計7日間の彼岸。「入りぼた餅に明け団子」。子や孫との供物作りは今や昔か。  彼岸は一般的に、サンスクリット語「波羅蜜多」の漢訳「到[とう]彼岸」の略語とされ、煩悩に苦しむこの世「此岸[しがん]」を渡りきった悟りの世界。春分と秋分の太陽は、真東から昇り、真西に沈む。極楽浄土の彼岸は、西のかなたにあると考

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  • 社説(3月18日)日韓首脳会談 関係改善と発展 起点に

     韓国の尹錫悦[ユンソンニョル]大統領が来日し、岸田文雄首相と会談を行い、関係正常化で合意した。日本での日韓首脳会談は約5年ぶり。文在寅[ムンジェイン]前政権の下で「戦後最悪」とまで評され、冷え切っていた日韓関係は「雪解け」を迎え、修復へと一気に動き出した。  首相は「日韓関係の新たな章を共に開く機会が訪れた」と強調。尹氏も「日本は協力しなければならないパートナー」と力を込め、「両国間の不幸な歴史を克服し、新しい時代を開く」と応じた。民主主義や市場経済という価値観を共有する隣人として、関係改善と発展への第一歩として大いに歓迎したい。  核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮、覇権国家を目指し台湾侵

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  • 目指せ!製造業の「銀河系軍団」 影山鉄工所3代目 影山彰久社長㊦【五郎丸歩が学ぶ~ビジネスの流儀~㊸】

     今回のゲストは、前回に引き続き、沼津市の影山鉄工所の影山彰久社長です。それまで年間で1人か2人だった求職者数を、数年後には1カ月で約220〜230人までに増やしたリクルート戦略などに五郎丸さんが迫ります。 施主のニーズつかみ新規案件獲得  五郎丸さん 影山さんが入社して、姉歯事件や、リーマン・ショックなどが起きましたが、社業に深刻な影響があったんじゃないですか。   影山さん リーマンショックが大きかったですね。ほとんど仕事が無くなりました。当社は完全受注生産ですから、企業さんが投資活動を止めて予算が付かなくなると、一気に何も無くなるんですよ。本当に月〜木曜日が工場内の大掃除で、金〜日曜

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  • 熱海土石流 各戸回り「とにかく逃げろ」と叫んだ 命守る署員91人の実録、熱海署が文集

     2021年7月3日に熱海市伊豆山で発生し、28人の命を奪った大規模土石流で、住民の避難誘導や行方不明者の捜索、遺体の検視などに奔走した熱海署員が、災害から学んだ教訓や警察官としての使命感、犠牲者への思いをつづった文集を作製した。今春、同署を離任する本間章浩署長は「熱海の安全安心を守るための道しるべ」として、未来の署員にも読み継いでもらいたいとしている。  「伊豆山」と題した文集には本間署長をはじめ、発災当時に同署に在籍していた91人の思いを収録している。一般向けに公開しておらず、同署の“財産”として残している。  発災直後を振り返った本間署長は、二次災害の恐れがある現

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  • 庭の変なネジバナ…実は新種! 静岡・地球環境史ミュージアム 早川准教授らグループが特定

     ふじのくに地球環境史ミュージアム(静岡市駿河区)の早川宗志准教授らの研究グループは17日、国内で2種類しか確認されていないラン科の多年草ネジバナの新種を発見し、「ハチジョウネジバナ」と命名したと発表した。同日、植物科学の国際誌「ジャーナルオブプラントリサーチ」オンライン版に研究成果を掲載した。  国内ではこれまで、九州以北に広く分布して6月以降に咲くネジバナと、琉球列島に分布して3月ごろ開花する「ナンゴクネジバナ」の2種類が確認されていた。研究グループは、九州以北のネジバナに通常より1カ月以上早く開花し、子房や花茎に毛のない個体があることに気付いた。形態やDNAを詳しく分析し、新種と特定した

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  • 静岡県立大で卒業式 コロナ禍の経験は貴重な財産 871人が新たな船出

     静岡県立大、同短期大学部、同大学院の卒業式が17日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。各学部、研究科の卒業生871人の代表者が登壇し、尾池和夫学長から学位記を受け取った。  尾池学長は式辞で、4年生が入学後に体験した新型コロナウイルス感染拡大やウクライナ情勢などに触れ「学位取得は努力の証明。社会に貢献できる人材として世界の舞台で活躍してほしい」と新たな門出を祝った。  卒業生を代表し、食品栄養科学部4年の大畑実咲さんは「コロナ禍の経験は貴重な財産。『かわいそうな世代』ではなく、困難に立ち向かう『行動力のある世代』として、新しい世界で精進していきたい」と抱負を述べた。

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  • 静岡県内7件 登録有形文化財に 文化審議会答申

     文化審議会は17日、静岡市の安倍川橋など静岡県内の7件を含む28都道府県の建造物147件を登録有形文化財にするよう永岡桂子文部科学相に答申した。夏ごろにも答申通り告示され、全国で計1万3779件となる。県内は計301件。  安倍川橋は完成から100年を迎える現役の道路橋。県内からはこの他、沼津市の海瀬家住宅主屋などが選ばれた。  北海道新ひだか町のレースホース牧場(旧大日本競走馬生産)本厩舎(きゅうしゃ)は、1961年の建設当時、アジア有数の規模を誇った。勾配に変化をつけた腰折れ屋根で、馬場を見渡せる展望室も備える。文化庁によると、国内最大の馬産地の北海道で競走馬の厩舎が国の文化財になるの

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  • 将棋王位戦舞台 牧之原・平田寺書院 18、19日公開

     牧之原市将棋によるまちづくり実行委員会は18、19の両日、昨年9月に牧之原市で開催した「第63期王位戦7番勝負第5局」で対局会場となった平田寺書院(通常非公開)を一般公開する。入場無料。  田沼家ゆかりの古刹(こさつ)である会場には盤駒などを設置し、藤井聡太王位と豊島将之九段が熱戦を繰り広げた当日の雰囲気を再現する。対局1日目終了後、有利不利がないよう2日目に指す次の一手をあらかじめ決めておく「封じ手」や記念の扇子、床の間に飾られていた田沼意次の肖像画なども併せて展示する。  公開時間はいずれも午前10時から午後3時まで。

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  • 卒業証書 笑顔も一緒に 記念撮影用の特大パネル設置 磐田・豊田南小

     磐田市の豊田南小PTAと井通地域づくり協議会は17日、同校の卒業式に合わせ、卒業証書をモチーフにした記念撮影用の特大パネルを設置した。卒業生や家族らが、卒業の記念に笑顔で写真撮影を楽しんだ。  新型コロナウイルス感染拡大の影響で約3年間、さまざまな行事や活動が制限された児童に、小学校生活最後の思い出を用意しようと初めて企画した。パネルは高さ2メートル、幅2・4メートル。実物では卒業生の名前が書かれている位置が空欄になっていて、児童本人がそこに立って記念撮影できるようにした。  同校の卒業生は84人。卒業式を終え、花道をつくった5年生の見送りを受けた後、パネル前で家族や友人らと記念撮影し、6

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  • 「鎌倉殿」セット ベンチに再生 伊豆の国市 大河レガシー、新たな観光資源に

     静岡県東部を主なロケ地として、昨年末に放送が終了した大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。オープンセットの作られた伊豆の国市が、セット解体時の廃材を活用して観光客の誘致に乗り出した。その名も「おもてなしベンチ」。国連の掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」にも一役買う。  ベンチを製作したのは、撮影のためのセットの設計や解体に携わった「伊豆の国市建設業協会若手の会」(木村真一代表)。主に「北条館」に使われている木材を利用した。「13人」にちなみ、会に所属する13事業所が、願成就院(同市寺家)や韮山時代劇場(同市四日町)など、市内の神社や寺院、大河ドラマゆかりの施設13カ所に設置した。  ベンチはセ

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  • 治水豊作願い 「藤守の田遊び」 4年ぶり一般公開 焼津・大井八幡宮

     大井川の治水と1年の豊作を願う国指定重要無形民俗文化財の神事「藤守の田遊び」が17日夜、焼津市藤守の大井八幡宮で奉納された。これまで新型コロナウイルス感染防止対策で来場の見合わせが続いたが、4年ぶりに一般公開された。  神事は稲作の開墾から田植え、刈り入れまでの様子を表現する25番の演目と、舞台を鎮める「番外」で構成される。  「藤守の田遊び保存会」会員らによる笛、太鼓の音色が響く中、伝統に従って未婚の地元男性が次々と舞を繰り広げた。藤守の郷を守護する内容を表現した演舞「棒」では、「ショッコ」と呼ばれる飾りをかぶった氏子2人が棒を振り回しながら、舞台全体を使って踊った。平安時代の頃に始まった

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  • 浜松市長選 中野氏が政策集発表 地方創生、持続可能「誓い」に

     任期満了に伴う浜松市長選(26日告示、4月9日投開票)への出馬を表明している元総務省課長の中野祐介氏(52)=自民、公明推薦=は17日、市役所で記者会見を開き、市政運営に向けた政策集を発表した。  浜松から地方創生▽安心・安全な都市基盤の構築▽持続可能な都市・浜松の実現―を「市民への誓い」に掲げ、55項目の政策を示した。今期で退任する鈴木康友市長の4期16年の成果を継承、発展した上で、現市政の手が届いていなかった分野について充実を図る。  市の最大課題に人口減を挙げ、「まち・人・仕事を創生する。攻めの人口減対策を進める」と強調。地域特性を生かしたにぎわい創出、各産業の成長、地域企業の活性化を

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  • 197人感染 17日の静岡県内【新型コロナ】

     静岡県内で17日、新たに197人の新型コロナウイルス感染が確認された。累計感染者数は86万4683人。  県全体の病床使用率は12・2%。地域別は中部18・5%、西部11・0%、東部6・7%。重症者はいない。直近1週間の新規感染者数は前週の0・68倍。

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  • 第五章 夢のあと(二十六)【頼朝 陰の如く、雷霆の如し】

     進軍する大手軍一千騎に、此度の戦にあわせて千葉常胤[つねたね]に作らせた長さ一丈二尺の旗がたなびく。  寸法は、前九年の役で先祖頼義[よりよし]が使ったものに揃[そろ]えた。「伊勢大神宮・八幡大菩薩[ぼさつ]」の文字が白糸で縫われ、その下には八幡大菩薩の使いである二羽の鳩が向かい合っている。  常胤に作らせたのは、石橋山の大敗の後、千葉氏が味方となって馳[は]せ参じたのを機に、多くの東国武士が頼朝[よりとも]の旗の下に集ったからだ。此度もあの時と同じく、良い流れになるよう縁起を担いだのだ。  吉報はすぐにあった。かつて敵対した城長茂[ながもち]が梶原景時[かげとき]のとりなしで従軍すること

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  • お芋リヤカー レトロさ魅力 沼津の専門店、街中で「憧れの行商」

     全国で焼き芋がブームになる中、1960年代に普及したリヤカー行商を復活し、沼津市中心街を練り歩く専門店がある。リヤカーでの焼き芋行商は近年、奈良県や神奈川県など一部地域に残るものの、めったにお目にかからなくなった“絶滅危惧種”。そのレトロな魅力から、地元住民のみならずインスタグラムなどのSNSでも注目を集める。  2月中旬、同市中心街で開かれた沼津あげつち商店街の稲荷市。煙突から煙を上げるリヤカーの前で、道行く人が次々と足を止めた。「物珍しさで売れる」と焼き芋専門店「イモテリア」運営者の1人、後藤師珠馬[しずま]さん(32)=同市=は笑う。  一緒に手がける後藤さんと

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  • 静岡県がもし100人の村だったら【NEXT特捜隊×統一地方選】

     4月9、23日投開票の統一地方選を前に、静岡県の高齢者、子ども、労働者、障害者などの実情の一端を映し出す統計データを一覧にした。多様な人たちが暮らしやすく働きやすい社会の実現に向けて、足元の地域課題に目を向けるきっかけにしてほしい。(グラフィック戦略部・富田晶子、生活報道部・伊豆田有希)    本企画のモチーフは2001年出版のミリオンセラー「世界がもし100人の村だったら」(池田香代子再話/C.ダグラス・ラミス対訳、マガジンハウス)。格差などの問題と相互理解を訴えた。米国の環境学者が1990年、世界を人口1000人の村に見立てて執筆したエッセーがメールで転送され広がったのが始

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  • 袴田さん再審 特別抗告へ 検察、高裁決定に不服 

     1966年に現在の静岡市清水区でみそ製造会社の専務一家4人が殺害された事件を巡り、死刑が確定した袴田巌さん(87)の第2次再審請求の差し戻し審で、東京高検が再審開始を認めた13日の東京高裁決定を不服として、最高裁に特別抗告する方向で検討していることが16日、関係者への取材で分かった。期限は20日。最高裁は2020年に高裁に差し戻す決定をしており、改めて再審の可否を判断することになる。 審理さらに長期化  第2次請求では2度の開始決定が出たが、審理はさらに長期化する見通し。袴田さんは高齢で意思疎通も難しく、弁護側は特別抗告の断念を求めている。検察側への反発は必至だ。  再審開始には無罪を言い

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  • 「ティーファーム牧之原」×醸造所「池田屋麦酒」 茶香り立つビール開発 18日披露、数量限定

     牧之原市波津のクラフトビール醸造所「池田屋麦酒」(月居麻水社長)と市内の茶業関係者でつくる「ティーファーム牧之原」(杉田素之会長)が、市内産の茶葉を使用したクラフトビール「牧之原抹茶えーる」を共同で開発した。18日に市内で開催される「牧之原新茶まつり」(ティーファーム牧之原など主催)の会場でお披露目し、数量限定で販売する。  市内産の深蒸し茶と抹茶の2種類をブレンドして使用した。ビールの味わいを残しながらも、お茶の深みと豊かな香り際立つ商品に仕上げた。  両者は市の特産である茶の新たな魅力創出を目的に商品開発を企画。ハウス栽培による早出しの新茶を提供する新茶まつりの盛り上げに一役買おうと、当

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  • ショウジョウバカマ見頃 静岡市葵区のダイラボウ【動画あり】

     静岡市葵区富厚里のダイラボウ(561メートル)山頂付近で、山野草ショウジョウバカマの花が見頃を迎え、ハイキングに訪れた人たちの目を楽しませている。  シカなどの野生動物の食害を防ぐために設置されたネットに囲まれた自生地に群生。10~15センチほどに伸ばした茎の先に小房状の淡紅色の花を多数付け、今が盛りと咲き誇っている。  ショウジョウバカマは、日本全国の半日陰の山野や渓谷沿いなど、やや湿った場所に生える常緑性多年草。名前の由来は、花の咲く様子が中国の古典に登場する架空の動物「猩々(しょうじょう)」の赤い顔に似ていることや、放射状に生える葉を和服の「はかま」に見立てたことから名付けられたという

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  • 「どうする家康」 浜松・大河ドラマ館、18日グランドオープン 実物城門など展示内容拡充

     浜松市は「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」(中区)を18日にグランドオープンさせる。撮影に使われた城門のセットや衣装、時代背景を説明する資料などを多数展示し、浜松と徳川家康との深い関わりを学べる。16日に報道機関向けに内覧会を開いた。  1月からのプレオープン期間より展示内容を大幅に拡充した。今後ドラマで登場する、お田鶴の方と家康の浜松城を巡る攻防や三方ケ原の合戦など、浜松での出来事を詳しく紹介している。丸太を組んだ城門や見張り小屋の実物、大型スクリーンでの解説映像は迫力十分。主演の松本潤さんがロケ中に浜松市内を巡った際の写真も並ぶ。  18日は午前9時20分から本多忠真役の俳優波岡一喜さ

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  • 社説(3月17日)農産物輸出最高額 食料安保にも寄与する

     2022年の農林水産物・食品の輸出額が前年比14・3%増の1兆4148億円に上り、10年連続で過去最高を更新した。政府は25年に2兆円としている目標の前倒し達成を目指す。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ外食需要が海外でも回復し、貝類、青果物、ブリなどが好調だった。円安も追い風になった。  品目別で米は73億8200万円(前年比24・4%増)、パックご飯は7億9千万円(同33%増)と高い伸び率だ。ロシアのウクライナ侵攻で食糧安全保障に関心が高まった。輸出向けの生産を維持しておけば、緊急事態が起きた時には国内供給に回すことができる。輸出需要をにらんだ農林水産物の生産拡大は食料安保に寄与する。  

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  • 大自在(3月17日)漫画週刊誌の日

     約30年前の大学生時代、1時間超の電車通学ではいつも漫画週刊誌を読んでいた。読書家を装ってもすぐにぼろが出ると思い、就職面接でも正直に打ち明けた。さまざまな知識を深められるし、主人公を通じて生き方も学べる。本は読まないのかとあきれ顔の面接官に必死に説いた。  最近は電車内で漫画週刊誌を広げている人をほとんど見ない。日本雑誌協会のまとめでも、各誌の発行部数は近年激減している。漫画文化自体が廃れたわけではもちろんない。電車内の隣の乗客はスマホで相変わらず熱心に漫画を読んでいる。横からページを盗み見るかつてのようなまねはできなくなったが。  きょうは「漫画週刊誌の日」。1959年3月17日、日本初

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  • 「特別抗告断念を」SNSで賛同の輪 袴田さん再審開始確定願い【最後の砦 刑事司法と再審】

     現在の静岡市清水区で1966年、一家4人を殺害したとして死刑が確定した元プロボクサー袴田巌さん(87)の再審開始を認めた東京高裁決定に対して東京高検が最高裁に特別抗告する公算が大きくなる中、弁護団や日本プロボクシング協会袴田巌支援委員会が、特別抗告を断念するよう求める動きをSNSでも強めている。ネット署名は開始から1日で賛同者が2万7000人を超え、増え続けている。  特別抗告の期限は20日。高検が特別抗告しなければ再審開始が確定する。静岡地裁で再審公判が開かれ、袴田さんは無罪になる可能性が高い。特別抗告した場合は、再審開始の可否をめぐる審理が最高裁で続く。  ネット署名は、戸舘圭之弁護士

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  • 検察に反論へ鑑定書、弁護団準備 みそ漬け実験結果 袴田さん再審

     強盗殺人罪などで死刑判決が確定した袴田巌さん(87)=浜松市中区=の再審開始を認めた東京高裁決定を受け、弁護団が16日、都内で記者会見し、検察側のみそ漬け実験の結果を分析した専門家の鑑定書を準備していると明らかにした。事務局長の小川秀世弁護士は「今後予想される検察側の主張への反論になり得る」として、特別抗告を検討中とみられる検察側をけん制した。  弁護団は同日、鑑定書の概要を盛り込んだ書面を東京高検に提出し、特別抗告の断念を改めて求めた。  東京高裁での差し戻し審では、事件発生の1年2カ月後にみそタンクから見つかった犯行着衣とされる衣類の血痕に、赤みが残るかどうかが争点だった。  弁護団が準

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  • 自動配送ロボ スズキとLOMBY共同開発 電動車いすをベースに

     スズキは16日、都内のスタートアップ企業LOMBY(ロンビー)と組み、自動配送ロボットを共同開発すると発表した。公道走行を視野に同ロボットの量産化を目指す。通販宅配や飲食配達など、拠点から家庭まで“ラストワンマイル”の小口の輸送需要に対応する。  昨年から共同開発の検討を始め、スズキの電動車いすをベースにした台車を使って自動配送ロボットを試作した。車両は長さ97センチ、幅63センチ、高さ101センチ、重さ116キロ。積載量は最大25キロで、最高速度は時速6キロに設定した。23日まで広島県で、屋外から対象ビルへの荷物配送を想定した実証実験を進めている。屋外は遠隔操作で走

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  • 冬の山岳遭難 静岡県内減少 12~2月で9件、死者1人

     静岡県内で冬山シーズン(2022年12月~23年2月)に発生した山岳遭難事故は9件で、前年同期より6件減った。  内訳は富士山が2件(前年同期比2件減)、南アルプス1件(同1件増)など。遭難者数は9人(同9人減)で、死者は1人(同1人減)だった。低山での転落事故も少なかったという。県警地域部の及川博行部長は「積雪が比較的少なく、滑落事故が減ったためでは」と分析する。  一方、コロナ禍の行動制限がない今年の春山シーズンは、登山者の増加で遭難事故が相次ぐ恐れもある。春の登山は道迷いが多発する傾向にあるといい、及川部長は「登山用GPSアプリを有効活用してほしい。体力や技量、天候を踏まえた慎重な判断

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  • 用宗港近海、流木撤去へ 台風15号被害 静岡県が本格調査

     昨年9月の台風15号で静岡市の安倍川から同市駿河区の用宗漁港近海に大量の流木が押し寄せて海底に堆積している問題で、静岡県は16日、流木撤去に向けて本格的な調査を開始した。海底に堆積した流木の量や範囲を把握するのが目的で、撤去作業そのものの着手は早くとも1カ月後の見通し。撤去作業が21日に解禁を迎えるシラス漁と重なる恐れもあり、地元漁師は複雑な思いで見守っている。  流木問題は昨年12月下旬、用宗漁港の漁師らが県に相談。その後3カ月が経過し対応が長期化する中、ようやく解決に向けて動きが見え始めた。  16日午後、県から委託を受けた市内の建設業者が安倍川の河口周辺で音響測深機を使って測量した。海

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  • 南海トラフ地震対策 静岡県が新規計画 早期避難、生活の質向上へ

     静岡県は16日、南海トラフ巨大地震で想定される犠牲者を減らすための地震・津波対策アクションプログラムの新規計画(2023~32年度)を策定した。早期避難を徹底するとともに、避難行動要支援者の支援体制確保、被災後の生活の質向上などに重点的に取り組む。同日のアクションプログラム推進会議で決定した。  新アクションプログラムの減災目標は、①想定犠牲者の9割減達成と維持②被災後の生活の質向上による健康被害の最小化―の2点。達成へ、新規アクション21項目を含めた139の対策を進める。  防潮堤などハードの整備は継続する。早期に避難する意識を向上させるため、一人一人が災害のリスクに応じた避難の在り方を考

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  • ミニバス 有度一クラブ、27年ぶり全国 静岡市長に抱負

     ミニバスケットボールの全国大会に出場する静岡市の「有度一ミニバスケットボールクラブ」の選手がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に抱負を語った。  同クラブは清水区の有度一小を拠点に活動する。同区大会、中部大会、県大会を勝ち抜き、27年ぶり2度目の全国出場を決めた。中部大会の藤枝高洲小との決勝では主力選手をけがで欠いたが、大内雫主将(12)=有度一小6年=は「自分が声を出してチームを盛り上げようと頑張った」という。全国大会では「県代表の主将として胸を張れるプレーをしたい」と意気込んだ。  このほかの選手も、「全国で一番リバウンドを取りたい」「自分より背の高い選手もいるが、気持ちで負け

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  • 回転名札 校長が発明 子どもの個人情報“くるっと”保護 藤枝・西益津小

     藤枝市立西益津小の河原茂樹校長(59)が、防犯機能に優れた児童、生徒用の名札「くるっとネーム2.0」を発明した。個人情報を不特定多数の目に触れさせないよう名札を回転させて名前を隠せる工夫を施した。  全国の小中学校では、個人情報保護のため校外では名札を外す指導が広がっている。一方で、登下校時のけがや交通事故など緊急事態の際、すぐに名前が分かる名札の必要性が指摘されていた。  河原校長は4年前、藤枝市内の印刷会社「中央印刷」などと協力して第1弾の名札を開発。特許を取得し、商標登録した。今回発明した第2弾は、洋服の生地を傷めるとの教員や保護者からの相談を踏まえ、金具を使わないプラスチック製の差し

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  • 無添加の復刻ベーコン 安愚楽(浜松市北区) うまみ凝縮「秘伝」製法【静岡ものづくり最前線】

     30年近く地域住民に親しまれてきた居酒屋が開発した、浜松産の豚を使用した体に優しい無添加の食品。店舗入り口にショーケースを設置し、4月から販売を開始する。「文明開花」と名付けたシリーズ商品として売り出す。  親会社の食肉卸売業サンボク(浜松市北区)が約40年前に生産していて、継承されずに途絶えた秘伝のレシピの復刻を目指したのが開発のきっかけ。当時を知る従業員の協力が得られたことで約2年前に着手した。店舗内の倉庫を燻製(くんせい)工房に改装し、レシピに改良を加えて新たな商品として生まれ変わらせた。  独自に配合したスパイスを肉に直接すり込む乾塩法で作られたベーコンは、余分な水分を与えないことで

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  • 「ブックフェスタ」記念書籍 静岡で寄贈式 県内公立図書館に配布

     静岡県内の書店と図書館が異例のタッグを組み、本の魅力を広く発信した昨秋のイベント「ブックフェスタしずおか」の軌跡をまとめた記念書籍の寄贈式が16日、静岡市駿河区の県立中央図書館で開かれた。書籍計97冊が順次、同館と県内市町立図書館に配布される。  イベントは本に関するトークセッションやブックマルシェなどを県内80カ所で31日間にわたって開き、3万人以上が参加した。焼津市の私設図書館「みんなの図書館さんかく」を運営する一般社団法人トリナスが中心を担い、開催までの道のりや当日の様子をまとめた書籍「ブックフェスタしずおか 本がひととまちを繋いだ31日間」を発行した。  寄贈式ではトリナスの土肥潤也

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  • 御前崎で開幕 ウインドサーフィン国際大会 世界トップ選手華麗に 21日まで熱戦

     ウインドサーフィンのトップ選手が集う国際大会「スピケア御前崎ジャパンカップ」が16日、御前崎市の御前崎ロングビーチで始まった。国内外から約60人が参戦し、帆で風を受けながら海面を滑走して華麗な技を競った。21日まで熱戦が繰り広げられる。  男子のプロ、マスター(45歳以上)、ジュニア(19歳以下)、女子の4部門で実施する。ウインドサーフィンの国際組織は「PWA」と「IWT」の二つがあり、2023年から両団体が獲得ポイントを統一してツアー大会を開催。今大会はその第1戦目。  初日は昨年、日本女子チャンピオンの佐藤素子選手(同市)が優勝した。17日以降は同市出身で男子の石井孝良選手の活躍にも期待

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  • 煮干し標本で特別賞 三島の沼田さん、市長に報告

     三島市のだし専門店を運営する「沼田」4代目の沼田行雄さん(39)がこのほど、三島市役所に豊岡武士市長を訪ね、東京国立博物館で開かれた公募展「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」の特別賞受賞を報告した。  沼田さんは約10年かけ、全国の煮干しや焼き干しを収集。代表的なカタクチイワシのほか、広島のタイ、長崎のサバ、島根のノドグロなど30種類を厳選し、標本に仕立てて応募した。公募展の選考委員からは「魚介類を豊富に摂取する日本独特の食文化のニッチさが表れている」などと評価されたという。  沼田さんは煮干しに適したカタクチイワシの漁獲量が減っている現状などを伝え「150年後も国宝にならず、

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  • ⚽中山監督「勝利をつなぐ」 サッカーJ3沼津、18日ホーム戦 来場呼びかけ

     サッカーJ3アスルクラロ沼津は18日、ホームの愛鷹広域公園多目的競技場(沼津市)でヴァンラーレ八戸と対戦する。前節のホーム開幕戦で今季初白星を飾り、いきおいに乗りたい沼津。中山雅史監督は「あぐらをかける状態ではない。一つの勝利を二つ三つつなげていくことが(今後)どう戦っていくかに関わる」と連勝を目指す。  前節の富山戦はポジションにかかわらず果敢にゴールを狙い2点を先取。その後1点を返されるも逃げ切った。DF附木雄也選手は「全員が流動的に動いて相手に捕まりにくかった」と手応えを話す。  16日には愛鷹広域公園スポーツ広場(同市)で練習を行いセットプレーの流れなどを確認した。次節での初得点を狙

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  • 浜納豆使用の新冷凍ギョーザ 臭み抑えうま味強調 浜松・松香堂メイワン店で販売

     観光土産品の企画・販売を手がける「ことぶき観光物産」(浜松市東区)はこのほど、同市名産の浜納豆を具材に使用した「浜松餃子寿(ことぶき)」を発売した。  細かく刻んだ浜納豆から出るうま味やコク、塩加減が特徴。同社の松田和敏社長は「浜納豆の調味料としてのポテンシャルを具現化した」と話し、たれは外した。南区と磐田市で冷凍ギョーザを販売する「大須のぎょうざ」を経営する「三博」に製造を依頼。浜納豆から出る独特の臭みを抑えながら、まろやかな味になる配合を編み出した。  同社のギョーザと同様に、隙間なく円形にして袋詰めにした。パッケージは近藤貴代浜松店長が描いた浜松城のイラストを入れ、裏面に浜納豆の説明や

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  • 自白偏重が冤罪要因に 「無実発見」判事の務め 元判事・井戸謙一弁護士【最後の砦 刑事司法と再審/番外編インタビュー㊥】

     袴田事件の再審開始を認めた13日の東京高裁の決定は、袴田巌さん(87)の犯行着衣とされた「5点の衣類」を捜査機関が隠した可能性が「極めて高い」と指摘した。元判事で、再審無罪となった湖東記念病院事件(滋賀県)の井戸謙一弁護団長は「自白があれば客観的な裏付けをおろそかにし、有罪方向に進んでいくことが問題」と現在の刑事司法の在り方を批判する。  -袴田事件の再審開始決定についての評価は。  「合理的な判断で、『疑わしきは罰せず』の刑事裁判の精神を踏まえた決定。新証拠の新規性も明白性もある。これで検察が抗告するようなら恥の上塗りだ。日野町事件、袴田事件と再審開始が続いたことで、他の事件の裁判官も再審

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  • 鍵盤ハーモニカ 楽しさ伝える 優秀動画作品5点入賞 浜松の鈴木楽器販売主催

     鍵盤ハーモニカの楽しさを伝える動画を対象にした「ケンハモ演奏動画コンテスト」の審査結果が15日、発表された。応募総数126件から優秀作品5点を入賞とした。  このうち、「ケンハモな日で賞」を受賞した作品「もうひとつの年賀状」(ジャージ家族、兵庫)は、ジャージー姿の家族4人と愛犬が登場。鍵盤ハーモニカで「春の海」の四重奏を披露する内容で、ほほえましい雰囲気を伝えている。  コンテストは鍵盤ハーモニカを手がける鈴木楽器製作所(浜松市中区)グループの鈴木楽器販売(南区)などが主催した。近年、SNSで鍵盤ハーモニカの演奏動画が増えていることから企画。60秒以内の動画を募り、同社スタッフらが審査した。

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  • 医師少数スポット 10市区町追加 若手派遣へ静岡県が重点化 伊東や湖西など

     静岡県は14日の医療対策協議会で、医師確保を重点的に図る区域「医師少数スポット」に県内10市区町を追加設定する方針を示した。27日の医療審議会で了承されれば、現行の県医師確保計画(2020~23年度)を改正する。  追加設定の対象は伊東、三島、御殿場、裾野、伊豆、牧之原、湖西の7市と函南町、静岡市駿河、清水両区。人口10万人当たりの病院勤務医数が21・6~92・7人で、県内の医師少数区域のうち最も高い賀茂圏域(93・8人)と同等以下となっている。  医師少数スポットに設定されると、医師少数区域に指定されている賀茂、富士、中東遠の3圏域と同様に医師確保に向けた取り組みが可能となる。具体的には、

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  • 袴田さん再審 特別抗告、判断いかに 東京高裁決定受け検察 期限は20日 要件が壁、断念なら無罪公算

     現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(87)を巡り、東京高裁が再審開始を認める決定をしたのに対し、東京高検は期限の20日までに最高裁に特別抗告するかどうかを決める。決定は弁護側の主張を全面的に認めたことに加え、抗告の要件は憲法違反か判例違反に限られており、ハードルは高い。ただ過去にも再審開始決定に特別抗告したケースはあり、判断が注目される。  特別抗告すれば最高裁が改めて審理し、結論まで年単位の時間がかかるとの見方もある。袴田さんは高齢で、第2次再審請求は申し立てから15年近くが過ぎ、弁護側は抗告断念を強く求めている。抗告しなけ

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  • 大自在(3月16日)最古のダービーPART2

     サッカーで最初に作られた「公式ルール」には、試合の出場人数や時間が決められていなかったらしい。1863年、ロンドンの11クラブの代表者が、イン。  グラウンドの広さやゴールの大きさ、相手への反則やオフサイドなど現行規則の礎となったが、人数など基本的なことが抜け落ちていた。当時は試合を裁く審判も不要とされたという。アルゼンチン出身のサッカー・ジャーナリスト、ルチアーノ・ウェルニッケ氏の「サッカーはなぜ11人対11人で戦うのか?」(扶桑社)にそんな記述があった。  11人対11人に決まったのは66年、ロンドンとシェフィールドの選抜同士の対戦からとされる。試合時間も前後半各45分となり、現在に至る

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  • 社説(3月16日)精神的DV被害 法改正機に対策拡充を

     政府は、配偶者や恋人への暴力、ドメスティックバイオレンス(DV)対策を強化するため、DV防止法改正案を閣議決定した。加害者の被害者への接近を禁止する保護命令の対象を、身体的DVだけではなく、言葉や態度で相手を追い詰める精神的DVの被害にも拡大する。今国会での成立を目指す。  精神的DVは「長時間正座させて説教する」「相手の行動や友好関係を制限し自らの支配下に置く」など形態は多岐にわたる。生活費を渡さないといった経済的DV、性行為や中絶を強要する性的DVも精神的に被害者を苦しめる。内閣府によると、精神的DVの被害は、相談全体の約6割を占める。新たな対策を講じるのは当然だ。  2001年施行のD

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  • ヤマハ発動機 ベア月額9千円、初の要求以上の回答 スズキは満額回答

     ヤマハ発動機は15日、2023年春闘でベースアップ(ベア)に相当する賃金改善分として、労働組合が要求した月額7千円を2千円上回る9千円を回答した。物価上昇を踏まえた形で、要求以上の回答は同社初。ヤマハも同日、労組要求7千円を千円上回る8千円を回答し、スズキも満額回答した。  ヤマハ発は、定期昇給分を合わせ総額1万5400円の改善になる。物価上昇率が4%を超える中、同社の賃上げ率は4・6%になるという。家族手当や現場リーダー手当などの諸手当改善分6560円も別に提示した。  年間一時金は要求6・6カ月に対し6・5カ月。同労組の久保順裕中央執行委員長は「組合員の生活への不安に向き合ってくれた」と

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  • 法相に指揮権発動求める 特別抗告の阻止へ 袴田さん救援議連

     袴田事件の再審開始を認める東京高裁の決定を受け、超党派の国会議員でつくる袴田巌死刑囚救援議員連盟は15日、検察の特別抗告の阻止に向け、斎藤健法相が検事総長に指揮権を発動するよう求めた。袴田さんの支援団体の要請書と弁護団の申し入れ書を法務省の佐藤淳大臣官房長に提出した。  要請書は「結論を先延ばしするためだけの抗告は無益」とし、申し入れ書は「東京高裁の即時抗告棄却決定の内容からも、袴田さんの有罪死刑判決が維持できないことは明白」として特別抗告の阻止を求めている。議連の塩谷立会長(衆院比例東海)、大口善徳世話人(同)ら役員が法務省を訪ねた。  議連によると、一両日中に斎藤氏に要請を伝えるとの返答

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  • 夢のドラマ脚本家に“転身” スポーツライターの岡田さん(静岡)「エンタメ界で存在感を」

     静岡市葵区のスポーツライター岡田真理さん(44)がこの春、テレビドラマで脚本家デビューする。名だたる選手の取材や社会貢献活動で実績を重ねる中、子どもの頃からの憧れが忘れられず、一念発起した。ジャーナリズムからエンターテインメント界への“転身”。新型コロナウイルス禍で「スポーツだけの人生で終わりたくない」との思いが自身を突き動かした。  デビュー作はTBSの深夜枠「私がヒモを飼うなんて」(29日放送開始)。28歳の女性が仕事に恋愛に奮闘する。番組制作は進行中で、「幅広い世代に共感してもらえたら」と意気込む。  岡田さんは大学卒業後、格闘家のマネジャーなどを経て主にプロ野

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  • 熱海土石流「市は責任負うべき」 市議会百条委の報告書可決

     熱海市議会は15日、同市伊豆山の大規模土石流に関する市議会特別委員会(百条委員会)の調査報告書案を全会一致で可決した。被害を拡大させた盛り土を巡る市の一連の対応は「最善ではなかった」と批判し、28人が犠牲になった重大な事実に対し、「市はしかるべき責任を負うべきだ」と総括した。  報告書は、土石流起点の旧土地所有者である不動産管理会社(神奈川県小田原市)が提出した盛り土造成の届け出書に不備があるのに熱海市が受理した点や、同社に措置命令を出さなかった市の判断とその後の対応など8項目を問題点とし、参考人や証人の発言内容と市議の意見をまとめた。  本会議で、調査結果を報告した稲村千尋委員長は、市が条

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  • 沼津・女性遺棄 殺人容疑で男を再逮捕 磐田署

     沼津市内の住宅から切断された状態の会社員の女性(33)=磐田市岩井=の遺体が見つかった死体遺棄事件で、磐田署は15日、知人の女性を殺害したとして、沼津市真砂町の会社員の男(31)=死体遺棄容疑で逮捕=を再逮捕した。  再逮捕容疑は2月21日、静岡市内またはその周辺で女性を殺害した疑い。  関係者によると、容疑者は女性の殺害を認め、「静岡市清水区の林道に止めていた車内で首を絞めた」などと供述しているという。  これまでの捜査で容疑者は2月21日、電車でJR静岡駅に向かい、駅周辺で女性の車に乗って行動を共にしたことが分かっている。女性の死因は頭部打撲による外傷性くも膜下出血と頸部(けいぶ)圧迫に

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  • 静岡文化芸術大で卒業式 「目標に向かい精進」

     浜松市中区の静岡文化芸術大は15日、卒業式を同大で開いた。文化政策、デザインの2学部4学科の卒業生と大学院2研究科の修了生合わせて331人がそれぞれの進路に向けて学びやを巣立った。  新型コロナウイルス禍の影響で過去3年は縮小や分散開催が続いたため、4年ぶりに関係者全員がそろった形での卒業式となった。  横山俊夫学長が代表6人に卒業証書や学位記を手渡し、「感染症で前例のない生活だったが、現地の空気を吸い、相手の表情を見る豊かさを改めて知ったと思う。皆さんの活躍を楽しみにしている」と激励の言葉を贈った。  卒業生代表の芸術文化学科4年前川郁奈さんは「この4年間はかけがえのない出会い、経験、知識

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  • ⚾プロ野球オープン戦 オリックス紅林(駿河総合高出)凱旋、しぶとく出塁

     プロ野球オープン戦の楽天-オリックスが14日、静岡市駿河区の草薙球場で行われ、2-2で引き分けた。 ◇楽天―オリックス(13時1分、静岡、2194人) オリックス 000200000―2 000011000―2 楽天 (9回規定により引き分け) ▽二塁打 西野、内藤、辰己、山崎▽盗塁 小深田(2)▽失策 紅林、小深田 ▽試合時間 3時間7分  【評】楽天は則本が5回⅔を6安打2失点。連打を浴びた四回以外は危なげなく、最速155キロをマークするなど出力もあった。オリックスはドラフト2位新人の内藤がオープン戦初適時打でアピール。先発した東が4回無失点と好投した。 凱旋「年々、期待感じる」

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  • ハイキングで芸術堪能 島田・抜里地区、作家が6作品 住民コース整備

     島田市抜里地区の隠れた名所「寺山(てらやま)」を舞台に、芸術作品と触れ合いながら山頂を目指すハイキングコースが完成した。地域住民が整備したコースに芸術家らが6作品を設置。山頂には抜里の集落が一望できる展望台のような大型作品が登場し、ハイカーの人気を集めている。  19日まで開催中の芸術祭「UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川」を主催するNPO法人クロスメディアしまだと、抜里の地域団体「抜里エコポリス」が主体となり地区に眠る観光資源を発掘しようと取り組んだ。地域住民は木々の伐採や道路整備を行い、寺山にハイキングコースを作った。  両団体のメンバーは芸術祭を機に交流が深まった作家の西田秀己さ

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  • 静岡・清見寺庭園が復旧 台風15号で被災 住職「全ての人に感謝」

     昨年9月の台風15号で被災した静岡市清水区興津清見寺町の清見寺で、土砂が流れ込み壊滅的な被害を受けた国指定名勝の庭園の復旧工事が完了した。15日には行政関係者が現場確認をする予定。  裏山のある清見寺ではこれまでも度々土砂被害があったが、台風15号の豪雨による被害は「過去25年で一番ひどかった。お寺だけの独力ではどうしようもないほどだった」と一條文昭住職(65)は振り返る。徳川家康が初期の築庭に関わったとされる裏山に面した中庭は、土砂と泥水に覆われ、砂敷きは乾いた泥がひび割れた無残な姿に変貌した。土砂は書院の格子を破り床下にも入り込んだ。  復旧は国や県、市の補助を受けて昨年12月から実施し

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  • 2現職に元新挑む/焼津市 選挙戦の可能性を残す/藤枝市 無投票の公算/牧之原市・吉田町、島田市・川根本町【静岡県議選の構図 統一地方戦2023しずおか➁】

    2現職に元新挑む 焼津市 定数2  自民の良知淳行、無所属の諸田洋之の現職2氏に、自民の新人松島和久氏、前回落選した元職塚本大氏が挑む構図になっている。  良知氏、松島氏は自民2議席独占を果たそうと自民市議の支援を受けながら、地盤固めに力を注ぐ。良知氏は3期12年の間に取り組んできた防災対策といった実績を強調しながら、組織を固める。松島氏は市議時代の人脈を足掛かりに支持拡大を図る。  諸田氏はこれまでの議員活動を通じて培った課題解決力をアピールし、市内全域で草の根活動を展開する。塚本氏は現職時代に所属した自民からでなく、無所属での出馬となる。市議と県議を計16年務めた政治経験を前面に押し出し、

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  • 社説(3月15日)マスク着用緩和 平時への移行を着実に

     政府は新型コロナウイルス対策として推奨してきたマスク着用のルールを大幅に緩和した。医療機関の受診や高齢者との接触、公共交通機関の利用など引き続き着用が効果的な場面を例示しつつ、屋内外を問わず着用の可否は「個人の判断」とした。  緩和された13日以降、静岡県内の通勤通学や街中を行き交う人の多くが着用を継続している。「感染したくない」「習慣になっている」との声があり、国民は判断を迷っている。着用の効果や非着用で生じるリスクなど、科学的根拠を踏まえた情報提供を強化するよう、改めて政府に求めたい。  新型コロナの感染症法上の位置付けは5月8日に季節性インフルエンザと同等の5類に移行する。新型コロナ対

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  • 大自在(3月15日)市川團十郎さん

     大名跡を継いだ十三代目市川團十郎白猿さん演じる弁慶が力強く見えを切るたびに、拍手が響きわたった。先週、静岡市民文化会館で行われた襲名披露巡業。主君源義経を守る弁慶を描いた「勧進帳」は、市川團十郎家の十八番。幕切れで手を大きく振り、足を踏み鳴らしながら引っ込む豪快な「飛び六方」の余韻に浸った。  江戸の昔から團十郎の名は歌舞伎のシンボルであり、特別な存在だ。その「にらみ」に接すれば1年間風邪をひかないといわれるなど、庶民は超人的な力をも見いだし、憧れた。  新團十郎の父親・十二代目團十郎さんが亡くなる4カ月前、勧進帳の弁慶を務める最後の公演となった舞台を見た。2012年10月、東京・新橋演舞場

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  • 再審無罪願い「もう一踏ん張り」 袴田さん姉ひで子さん、支援に感謝【最後の砦 刑事司法と再審】

     現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑判決が確定した袴田巌さん(87)の再審(裁判のやり直し)開始を認める高裁決定から一夜明けた14日、支援団体主催の集会が都内の参議院議員会館で開かれた。袴田さんの姉ひで子さん(90)が出席し、「巌のことを思えば私の苦労なんて何でもない。抗告があるかと思うが、せっかく再審開始になったのだから、もう一踏ん張り、頑張りたい」と涙で声を詰まらせながら、これまでの支援に感謝した。  集会には与野党の国会議員が駆けつけて袴田さんにエールを送り、検察の特別抗告の動きをけん制した。袴田巌死刑囚救援議員連盟の塩谷立会長(衆院比例東海)

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  • ⚽守備の要リカルドグラッサ 地球の裏側で師弟対決 ジュビロ磐田

     J2磐田の守備の要となるDFリカルドグラッサ(26)が18日の清水との静岡ダービーに意欲を燃やしている。清水のリカルド監督は古巣のバスコ・ダ・ガマ(ブラジル)時代に指導を受けた間柄。「プロになって初めての監督。たくさんのことを学んだ」。地球の裏側で再会する敵将に、成長した姿を見せるつもりだ。  センターバック(CB)左側に入り、開幕から4戦連続でフル出場と首脳陣から全幅の信頼を得ている。前へ仕掛ける意識が強い左サイドバック松原のポジションをカバーする連係もスムーズになった。横内監督は「毎試合、対人の強さを発揮している。左利きのCBは貴重でフィードもできる」と評価する。  2021年の東京五輪

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  • 静岡SSUボニータ 19日に敵地で開幕戦 なでしこ1部初昇格

     サッカー女子プレナスなでしこリーグ1部は18日に開幕する。初昇格した静岡SSUボニータは、19日に敵地で昨季優勝のスフィーダ世田谷と開幕戦を行う。ホーム初戦は26日、磐田市のゆめりあでオルカ鴨川と対戦する。12チームが総当たり2回戦で争う。  社会人選手16人と静岡産大生23人の計39人の混成チームで臨む。1部とはいえ、平日は夕方から同大磐田キャンパスで行う練習直前まで協力企業で働いたり、アルバイトをしたりして生計を立てる選手がほとんどだ。  昨季2部で13勝4分け1敗で全10チームの頂点に立ち、1部自動昇格を決めた。就任2年目の小川監督は昨季は一時、守備的な布陣で勝負に徹したが、今季は「攻

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  • 酷暑や干ばつ対策 植物活性剤 静岡商議所外郭団体と静岡大開発 インドで販売へ

     静岡商工会議所の外郭団体「新産業開発振興機構」と静岡大で開発した高機能植物活性剤サーモザイムが、インドで酷暑や干ばつによる作物の生育不良に頭を悩ます農家向けに発売される方向で準備が進んでいる。同商議所の担当者は「機構の成果を世界に売り込む第一歩。農業の持続可能性向上に寄与できれば」と期待する。  サーモザイムはケシ科の野草タケニグサから抽出したエキスで、植物のストレス耐性を高める特殊なタンパク質生成を促す効果がある。土や苗に散布すると、高温や少雨などの環境下でも植物栽培が可能になるという。最適な生育環境を整える設備投資や、耐暑性を高める品種改良よりも手軽な手段とされる。  2014年の開発以

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  • ACしずおか初イベント 支援の30団体、活動成果発表 「ゴジラ伝説」熱海から“上陸”

     静岡県民のアート活動を支援する県文化財団内の組織「アーツカウンシル(AC)しずおか」は12日、助成団体の活動を紹介する初の大規模イベント「おもしろい人に会いたい‼2023-しずおかアートプロジェクト見本市-」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。約30団体が音楽、美術、舞台芸術などジャンルをまたいだ表現活動や地域活動の成果を発表した。  熱海市で毎秋開かれている「熱海怪獣映画祭」で好評を得た、音楽家井上誠さん(熱海市出身)、巻上公一さん(同市在住)らによるライブ「ゴジラ伝説」が行われた。総勢11人のメンバーが、ゴジラやモスラ、キングギドラなど「怪獣映画」の楽曲を次々披露。井上さんの作品解説、

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  • 羽ばたく後輩の姿、絵画に 三島北中卒業生の画家北山さん贈呈 生徒が副題命名「仲間とともに」

     三島市出身の画家でCG(コンピューターグラフィックス)作家の北山敏さん(73)が14日、母校の三島市立北中(同市文教町)に絵画を寄贈した。生徒が名付けた副題は「仲間とともに」。北山さんは「世界へ羽ばたいてほしい」と後輩たちへの願いを語った。  作品は横2メートル以上、縦約1・5メートルの大作。題材としたフクロウは、落ち葉をスキャンして取り込んだ形や色を組み合わせて描いた。仲間の飛ぶ姿をにこやかに見ている構図で、北山さんは「先輩の姿を見て羽ばたきたいと思う生徒に重ねた」と説明した。  同校への寄贈は2回目。北山さんからの依頼で、生徒会が副題候補を募集した。「仲間とともに」と名付けた約30人のう

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  • 大江健三郎さん 読んで追悼 静岡県内書店に特設コーナー

     ノーベル文学賞作家、大江健三郎さんの訃報から一夜明けた14日午前、静岡県内書店では追悼コーナーが設置された。  浜松市中区の谷島屋浜松本店は、大江さんの作品や関連書籍など約15冊を集めた特設コーナーを設置した。小説「死者の奢(おご)り・飼育」や冷戦期の評論「ヒロシマ・ノート」「沖縄ノート」のほか、大江文学を解説する文芸書を並べた。細川淳店長(42)は「文学だけでなく、平和主義者としての活動も目立った。絶版になった作品も多いが、世界情勢が不安定な中で大江さんの考え方に再び光が当たれば」と話した。  来店した自営業の男性(58)は「反原発に熱心だった印象がある。機会があれば読んでみたい」と話した

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  • 文化財がそば店に 磐田の旧掛塚郵便局 レトロな雰囲気が客呼ぶ 店主の山本さん、地域再興へ意欲

     磐田市白羽の国登録有形文化財「旧掛塚郵便局」が、そば店に生まれ変わった。昭和レトロの雰囲気を極力残して昨秋オープン。地元住民や県内外の観光客で連日にぎわいを見せる。少子高齢化に伴い地方の商店街の衰退や個人店の減少が進む中、店主の山本孝太郎さん(38)=浜松市中区=は「かつて栄えていた掛塚を復活させたい」と奮闘している。  店名は「蕎麦(そば)切りヤルダ」。木造2階建ての旧局舎はモルタル塗りの石造り風。正面玄関の郵便マークや洋風の軒飾りなど、外観は1935年の建築当時の面影を残す。1階の店内には、ガラス戸の受付窓口をそのまま生かしたカウンター席もある。  山本さんは浜松工高を卒業後、料理人を志

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  • 「検察は抗告断念を」国内弁護士会が声明 袴田さん再審決定

     現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(87)の第2次再審請求審で、東京高裁が13日に袴田さんの再審開始を認める決定をしたことを受け、静岡県弁護士会(伊豆田悦義会長)など全国各地の少なくとも13の弁護士会や弁護士連合会が、検察側に特別抗告しないよう求める声明を公表した。併せて、政府や国会に不備が指摘される再審法(刑事訴訟法の再審規定)の改正を訴え、死刑制度の廃止も促している。  特別抗告の期限は20日。県弁護士会は伊豆田会長名の声明で、高裁決定について、再審開始を認めて袴田さんを釈放した2014年の静岡地裁決定に続き「袴田さんの無実

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  • 1万9000人”春”つかむ 静岡県内公立高で合格発表

     静岡県内公立高で14日、2023年度入学者選抜の合格者発表が一斉に行われた。全日制と定時制の92校で約1万9千人が合格した。各高校では、合格者番号の校内掲示とウェブ上での発表を行った。  志願倍率は全日制1・04倍、学年制定時制0・45倍、単位制定時制0・72倍だった。  県教委は同日午後、定員割れで再募集を行う学校と募集定員を発表する。再募集の願書は16日から17日午後4時まで受け付け、22日に面接などを行う。合格者発表は24日。  静岡市葵区の静岡高では、正午に合格者の受験番号一覧を掲示した。受験生は緊張した様子で見守り、自分の番号が見つかると「やった!」と歓声を上げたり、家族と抱き合

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  • 藤井直伸さんに哀悼の意 バレー界仲間感謝「心に生き続ける」 Vリーグ東レ、悲しみこらえ21勝目

     バレーボールVリーグ男子の東レに所属し、東京五輪代表のセッター藤井直伸さんが10日に31歳で死去したことを受け、バレー界に悲しみが広がった。関係者がSNSで藤井さんとの思い出をつづり哀悼の意を表した。  東レのミドルブロッカーで東京五輪に一緒に出場した李博は、藤井さんのトスに合わせた高速クイックが武器だった。李はツイッターで「入った当時はお互いにBクイックが苦手でミスばっかり。藤井が毎日練習につきあってくれたからこそ自分史上最高のコンビネーションができた。藤井の分も精いっぱい頑張る」とつづった。  同じく東レのミドル高橋健太郎はインスタグラムに「彼が残してくれたたくさんの言葉、思いを胸に今後

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  • 「孫に会いたい」一心 リハビリ重ね見守り隊に 沼津の79歳男性

     「孫に会いたい」。外出もままならなかった状況からリハビリを重ね、児童の下校時の見守り隊に参加している高齢男性がいる。沼津市の岡敬三さん(79)。毎月5回を目標に始めて4月で1年。笑顔を取り戻し、利用するグループホームの仲間と愛孫の帰り道に向かう。  10日午後2時半過ぎの同市高島本町。下校する開北小の児童らが続々と横断歩道を渡ってくる。友達に交じった孫の1年生の知幸君が駆け寄り「じいじ、ただいま」。数分の会話の後、岡さんは「気をつけて帰れよ」と送り出した。「楽しいよ。かわいい」。目を細め、知幸君の後ろ姿をいつまでも見届けた。  やりたいことはない―。部屋にこもりがちだった岡さん。何か生きが

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  • 沼津にコストコ再販店「イーコスト」 17日オープン

    沼津市に17日、米国系会員制大型スーパー「コストコ」の再販店「イーコスト」がオープンする。静岡県内では御殿場店に続き2店舗目。正規店より割高だが、年会費なしでコストコの人気商品が購入できる。  コストコから仕入れたサンドイッチやチキン、トイレットペーパーなどの食品や生活用品の一部を扱う。顧客が試しやすいよう商品によっては小分けで販売する。  オーナーの守脇博幸さん(53)=富士宮市出身=によると、コストコのない県東部は需要が高いと判断した。1月末に御殿場市内にオープンした県内初の再販店が軌道に乗ったため、2店舗目に踏み切った。物流の利便性と集客の観点から、国道1号バイパスの至近で、同市の大型商

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  • 静岡のスポーツ情報発信 飯塚選手アンバサダー就任へ

     陸上男子短距離で3大会連続五輪出場の飯塚翔太さん(31)=御前崎市出身=が4月から、スポーツで県内各地の活性化を図る「スポーツコミッションシズオカ」のアンバサダー第1号として就任する。同団体の“顔”として、情報発信に努める。  同団体は県スポーツコミッション担当室が中心となって4月に設立予定。大会や合宿誘致の支援、各市町のスポーツコミッションの人材育成などに取り組む。アンバサダーは集客イベントへの参加や、メッセージの提供に協力し、情報発信役を担う。  飯塚さんは13日、県庁で川勝平太知事と面談し、就任要請を快諾した。川勝知事は飯塚さんを「陸上、日本の顔」と実績をたたえ

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  • 再審法制問題の「縮図」 袴田さん請求審 証拠開示の在り方、長引く審理 日弁連「法改正の好機」

     2008年に始まった袴田巌さん(87)の第2次再審請求審は、再審法(刑事訴訟法の第4編再審)が抱える「制度的・構造的な問題の縮図のような状況にある」(県弁護士会)と指摘されてきた。検察官の手元に残されていた約600点もの証拠が開示され、静岡地裁が14年に再審開始を認める上で重要な役割を担った。一方、検察官が再審開始決定に不服を申し立てたことで請求審は長引いた。弁護団は再審の請求人であり、袴田さんの姉ひで子さん(90)の年齢を考慮し、袴田さんの2人目の保佐人に選ばれた弁護団の弁護士を請求人に追加するよう東京高裁に求め、認められた。高裁が13日、袴田さんの再審開始を認めたことで再審法の改正を求め

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  • 静岡県短歌コンテスト 最優秀賞選び直し 「類似作品」指摘

     静岡県は13日、2月に公表した「第9回あいのうた短歌コンテスト」の入賞作品のうち、最優秀賞2点を選び直したと明らかにした。別のコンテストの受賞作品に似ているとの指摘を受け、受賞者が辞退したためとしている。  作品は2月16日に川勝平太知事が定例記者会見で発表した。こども未来課によると、公表後、県に「類似作品がある」などの問い合わせがあった。県は審査員による再選定を行い、優秀賞の受賞作品の中から最優秀賞2点を決めた。  県は「来年度のコンテストでは、入選作品が別の作品と類似していないかを調べることも検討する」としている。

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  • 殺人容疑再逮捕へ 沼津女性遺棄で逮捕の男 磐田署

     知人女性の遺体を沼津市内の自宅に遺棄したとして、死体遺棄の疑いで逮捕された会社員の男(31)=同市真砂町=が、切断された状態で発見された会社員女性(33)=磐田市岩井=を殺害した疑いが強まったとして、磐田署は近く、殺人容疑で容疑者を再逮捕する方針を固めた。関係者への取材で分かった。  関係者によると、容疑者は2月21日、静岡市内で女性を殺害した疑いが持たれている。女性は頭部をハンマーで殴られた後、携帯電話の充電コードで首を絞められた可能性が高いという。  磐田署によると司法解剖の結果、女性の死因は頭部打撲による外傷性くも膜下出血と頸部(けいぶ)圧迫による窒息死だった。  関係者によると、容疑

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  • ⚾高校野球春季地区大会 東部21日 中、西部25日開幕 タイブレーク10回から

     高校野球の春季地区大会は東部地区が21日、中部、西部地区が25日に開幕する。勝ち抜き戦の勝者8校と敗者復活戦の勝者4校の各地区12校に、選抜出場の常葉大菊川を加えた37校が県大会に出場する。各地区とも県大会出場決定戦は4月2日、上位校決定戦と敗者復活戦は4月8日に実施する。  吉原工・熱海、相良・新居、磐田北・佐久間は合同チーム。新年度に学校が統合する伊東・伊東商は3月までは合同チーム、4月からは新校名の伊豆伊東で出場する。  今春の選抜からタイブレークの適用が延長十回となるため、本県も今春から、九回終了時に同点の場合は十回から無死一、二塁、継続打順でのタイブレーク方式を導入する。  一般客

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  • 現職4氏に新人が挑む/駿河区 現元新乱立で混戦必至/葵区 重鎮2氏引退で争奪戦/清水区【静岡県議選の構図 統一地方戦2023しずおか①】

     31日告示、4月9日投開票の県議選は68議席を巡り、現職59人、元職3人、新人30人の計92人の陣営が立候補予定者説明会に出席した。立候補予定者は過去最少となる見通しで、少数による激戦が見込まれる。各選挙区の情勢を探った。  静岡市駿河区 現職4氏に新人が挑む 定数4  現職4人に維新の新人が挑む。それぞれ固い支持基盤を持つ現職に対し、昨年8月に出馬を決めた新人が絡み、4議席を争う激しい選挙戦に突入する。  自民は現職の相坂摂治、佐地茂人の両氏が4期目を目指してしのぎを削る。相坂氏は地元の長田地区を中心に、沿岸部の大谷や中島地区でも浸透。佐地氏は地盤の森下地区で着実に票を固め、長田でも一定の

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  • 着物販売店、常葉大生が催し 甲冑や陣羽織で戦国体験 浜松城公園で20日、レンタルも

     浜松市の常葉大浜松キャンパス経営学部の学生とリサイクル着物販売店「かねた忠右衛門」(中区)が連携して20日、甲冑(かっちゅう)や陣羽織など、地元ゆかりの徳川家康が生きた戦国時代をテーマにした衣装体験会を同区の浜松城公園中央芝生広場で開く。家康が主人公の大河ドラマ放送を踏まえ、家族連れや観光客に地元の歴史や伝統衣装などの文化を発信する。  催しは「戦国時代の服体験と浜松城を着物で歩こう」と銘打った。同学部の村瀬慶紀准教授のゼミで観光経営分野を学ぶ3年生8人と、着物文化浸透に力を入れるかねた忠右衛門が運営する。甲冑(子ども向け)、打ち掛け、陣羽織を用意して写真撮影の場を提供するほか、散策用の着物

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  • 「この日を待っていた」袴田さん姉ひで子さん涙 無実信じ57年

     一度は閉ざされた重い扉が再び開いた。東京高裁が13日、袴田巌さん(87)の再審開始を認めた。袴田さんの逮捕から57年間、無実を信じ続けた姉のひで子さん(90)は目頭を押さえ、「この日を待っていた」と声を震わせた。一方、検察が最高裁に特別抗告する可能性もあり、支援者はさらなる長期化を危惧する。  雨が打ち付ける中、正午ごろから高裁正門前には支援者や報道陣計約150人が集まった。雨がやんだ午後2時2分、高裁から正門に小走りで駆けてきた弁護団の2人が「再審開始」「検察の抗告棄却」の垂れ幕を掲げると、支援者から拍手と歓声が起こった。続いて、弁護団の小川秀世事務局長と庁舎から出てきたひで子さんは支援

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  • 「魚河岸ルック」減少心配 「うおがしんぶん」11号ようやく発行 焼津の塩川新聞舗

     焼津市の塩川新聞舗が制作する「魚河岸シャツ」の魅力を伝えるタブロイド紙「うおがしんぶん」の第11号が今月発行された。コロナ禍で夏の着用シーズンに外出機会が少なくなったことも相まって「魚河岸ルック」の市民が減少傾向に。掲載する写真の集まりにも反映し、発行が例年よりも大幅にずれ込んだ。塩川彰社長は「焼津の文化が下火になりつつあり心配」と危機感を募らせる。  「うおがしんぶん」は2012年から毎年11月ごろに発行している。市民から募った魚河岸シャツ姿の写真を掲載し、同店の新聞購読者に配布している。  11号はさまざまな色や柄のシャツを着こなす市民の写真24枚を掲載している。写真は毎年50枚ほど集ま

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  • 給食にバネ片が混入 静岡市清水区の学校

     静岡市教委は13日、同市清水区和田島の両河内小中で同日提供した給食の春キャベツのサラダに、長さ約10ミリの金属片が混入していたと発表した。生徒1人が口に含んだ際に気が付いた。健康被害はないという。  市教委によると、給食を入れて運ぶ「食缶」のふたを固定するクリップのバネの一部が脱落して混ざったという。他に異物混入の報告はないとしている。  給食を提供している両河内学校給食センターは、調理器具の点検を行って安全を確認した上で14日以降の給食提供を実施する。

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  • こだわりのエレキギター展示 演奏体験も 川根本町・奥大井音戯の郷

     川根本町まちづくり観光協会は、同町千頭の奥大井音戯の郷で21日まで、エレキギターの企画展「奥大井OVER DRIVE」を開いている。  メーカーの東海楽器製造(浜松市)やキクタニミュージック(愛知県)のほか、収集家の協力で集まったこだわりのエレキギターを26点展示した。会場には音質劣化を防ぐバッファーを利用した演奏や、メーカー6社が製造する弦の弾き比べなども体験できる。  来訪促進を目的に、エレキギターが好きな同協会の土屋和明さんの発案で実現した。土屋さんは「エレキギターの魅力を多くの人に伝えたい」と話した。大人500円、小中学生300円。午前10時~午後4時半。14、15日は休館。

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  • 京アニ社員作品 映像投影 菊川の小沢さん 17日にイベント

     掛川工業高3年の小沢陸空さん(菊川市嶺田)が17日、2019年の京都アニメーション放火殺人事件に巻き込まれた大村勇貴さん(同市、同校出身)の作品「どっくんどっくん」を投影するプロジェクションマッピングを同市堀之内の菊川赤れんが倉庫で行う。イベントに先立ち、同日まで原画展を倉庫内で開催している。  「どっくんどっくん」は生物が誕生してから今日までの38億年の歴史を色彩豊かな絵と擬音・擬態語で表現した作品。小沢さんは高校の先輩の絵本の良さを多くの人に知ってもらおうと、大村さんの家族から原画のコピーを借り、投影する映像を制作した。「どのページも色が鮮やかで奥深い。擬音だけで物語を伝えるのがすごい」

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  • ⚽鈴木さん(サッカーU―16女子代表)にエール 藤枝中 卒業式代わりに壮行会 16日から国際試合へ

     サッカーU-16(16歳以下)女子日本代表に選ばれた藤枝市立藤枝中3年の鈴木由真さん(15)の壮行会が13日、同校で開かれた。16日から始まる沖縄県での国際試合に出場するため、17日の卒業式に出席できない鈴木さんに向けて、3年生約180人が激励と別れの言葉を送った。  3年生を代表して7人の生徒が「諦めず頑張る由真ちゃんと友達になれて良かった」「つらいことや大変なことがたくさんあるかもしれないけど、頑張ってね」などとエールを送った。  友人と共に涙を流した鈴木さんは、寄せ書きを受け取り「代表になれたのは周りの支えがあったから。卒業式に出席できないのは悲しいが、本当にこの学年で良かった」と感

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  • オフト元磐田監督来場 トークショー開催 エコパスタジアムの清水戦

     J2磐田は13日までに、Jリーグ昇格30周年事業の一環として、18日にエコパスタジアムで行われる清水戦(静岡新聞SBSマッチ)で、元日本代表監督で磐田でも2度指揮を執ったオランダ出身のハンス・オフト氏(75)が来場すると発表した。  クラブによると、オフト氏は試合前にサポーターズクラブ会員らを対象にしたトークショーを行う。選手のウオーミングアップ終了後にはピッチから来場者へあいさつする予定。キックインセレモニーにも登場し、静岡放送の山崎加奈アナウンサーと共に行う。

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  • 居酒屋「塚田農場」 菊川の農産物でメニューの提供

     地鶏料理を扱う居酒屋「塚田農場」を運営するエー・ピーホールディングス(東京都)は、深蒸し茶や芽キャベツ、トマトといった菊川市産の農産物を使ったメニューの提供を始めた。  メニューは「芽キャベツ茶葉塩揚げ」「トマト辛麺」などの13種類。地域食材や自治体をPRする塚田農場の「全国のおいしいもの発掘プロジェクト」の一環で、同市を初の自治体に選んだ。  4月11日まで、関東地方を中心に全国75店舗で販売する。静岡県内に店舗はない。期間中、菊川市の農産物などが抽選で当たるキャンペーンも実施する。  菊川市とのコラボは同社の野本周作社長と同市の営業戦略アドバイザー鬼石真裕氏が親交があった縁で実現した。

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  • 脱マスク、従業員の着用は継続 静岡県内スーパーなど 客への「お願い」取りやめ

     政府が新型コロナウイルス感染対策のマスク着用を緩和して個人の判断に委ねた13日、静岡県内のスーパーや百貨店は買い物客への「着用のお願い」を取りやめた一方、従業員のマスク着用を継続する店が多く見られた。接客業以外でも会議や屋内での作業、面談など人との接触時には着用を推奨し、当面は社会の動向を様子見する企業も目立った。  静岡市駿河区のスーパー田子重西中原店では、新たな政府方針を受けて買い物客にマスク着用を求める張り紙と店内アナウンスをやめた。ただ、初日の店内はこれまでと同様、マスクを着用した客がほとんど。レジには感染防止のフィルムが張られ、店員も従来通りマスクを着けて接客に当たった。  増田克

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  • 浜岡原発1、2号機 原子炉解体1年程度延期 中部電力、24年度着手目指す

     中部電力は13日、廃止措置中の浜岡原発1、2号機(御前崎市佐倉)について、2023年度にも着手するとしていた原子炉領域の解体撤去を1年程度延期すると正式発表した。同日、原子力規制委員会に廃止措置計画の変更認可を申請した。廃炉で発生する低レベル放射性廃棄物の一時保管方法などを見直し、作業効率化と安全性向上を図る。  同計画によると、原子炉領域の解体撤去は計4段階の作業工程のうち3段階目に該当。24年度の原子炉領域への作業着手を目指し、現時点で36年度の廃止措置完了の目標に大きな影響はないという。  第3段階は原子炉圧力容器など炉心部の設備解体撤去が中心。進展に伴い敷地内で一時保管する放射性廃棄

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  • 任期中に「川勝知事と面会」 田辺静岡市長が意向

     静岡市の田辺信宏市長は13日の定例記者会見で、4月12日の任期満了までの間に川勝平太知事と面会し「政令市と県の組織同士が抱える課題や問題をもう一度、話をして共有化したい」との意向を明らかにした。  田辺市長は旧静岡市と旧清水市の合併を経て政令市に移行した経緯を振り返り、「政令市になっても、県との関係、連携はより良いものであるべきだ。きちんと任期中に知事と心合わせをしたい」と語った。  4月に行われる静岡、浜松両市長選の後、川勝知事が新しい両市長とのサミット(G3)の開催に意欲を示していることに関しては「市長が替わったからG3を再開するということではないと思う」とも述べた。  G3は2016年

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  • 地域に愛された清水・三保の「海洋科学博物館」「自然史博物館」 思い出やエピソードをお聞かせください【リリースノート】

     半世紀にわたって「三保の水族館」として愛された東海大海洋科学博物館(静岡市清水区)と、迫力ある恐竜化石骨格が見られる自然史博物館が、3月末をもって有料入館を終了します。施設の老朽化に加え、静岡市が清水区内に新たな海洋文化施設を整備する計画が契機となりました。  両施設は4月以降も研究教育活動を続けていく方針ですが、自然史博物館は閉館します。海洋科学博物館は事前予約制で、縦・横10メートル、高さ6メートルの「海洋水槽」のある1階のみ無料で公開される予定です。  いずれの施設も家族や友人、学校行事などで訪問したことがある方も多いのではないでしょうか。ふるさとメディア「あなたの静岡新聞」では、海洋

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  • 支援者の実験、大きな成果 袴田巌さん「救援する会」歓喜 5点の衣類、不自然さ追及が突破口に 東京高裁 再審認める決定 

     一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(87)の無実を証明しようと、弁護団と二人三脚で活動してきたのが支援者たちだ。とりわけみそ漬けの状態で発見され、犯行着衣とされた「5点の衣類」に疑問を突きつけてきた「みそ漬け実験」は、静岡地裁に続いて東京高裁が再審開始を認める大きな根拠となった。20年以上にわたり実験を主導する「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」の山崎俊樹事務局長(69)は「市井の人間の素朴な疑問で『おかしい』と言い続けてきたことが、やっと認められた」と喜びをかみしめた。  みそ漬け実験のルーツは2000年にさかのぼる。最初は「5点の衣類」の色や付着した血痕の色ではなく、

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  • 大自在(3月14日)袴田さん

     「私はやっていません」-。法廷で被告人質問に臨む赤鬼。いつも金棒を持っていることを裁判員に問われた赤鬼は、金棒は鬼にとって伝統的な風習であり、村人を脅すためのものではない-と堂々と答える。  日本弁護士連合会(日弁連)が2019年に裁判員制度10周年を記念して公開した動画「モモタロウ裁判」の一こま。鬼側の言い分を聞くうち、裁判員の一人は思い直す。「この鬼が本当は何もしていないとしたら…」。  東京高裁は現在の静岡市清水区で1966年に起きた一家4人殺人事件で死刑が確定した袴田巌さんの裁判のやり直し(再審)を認めた。当時の捜査は元ボクサーの経歴を鬼の金棒のような印象操作に使った。

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  • 社説(3月14日)袴田さん再審決定 早期開始 司法の責任だ

     現在の静岡市清水区で1966年6月、みそ製造会社専務一家4人が殺害された「袴田事件」の裁判やり直し(再審)を求める第2次請求の差し戻し審で、東京高裁は再審開始を決定した。  事件発生から間もなく57年となる。最高裁で死刑が確定してからも42年が経過した。裁判で一貫して無実を訴えてきた袴田巌さん(87)が、司法に翻弄[ほんろう]されてきた期間はあまりにも長い。死刑囚としての長期間の拘禁は袴田さんの心身をむしばんだ。  決定に対して検察側が特別抗告をすれば、舞台は最高裁に移り、再審の可否を巡る審理はさらに長引く。これ以上時間を掛けることが果たして正しいといえるだろうか。東京高裁は決定で「確定判決

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  • 1~3月期景況感悪化 燃料高や転嫁遅れ響く 静岡財務事務所

     東海財務局静岡財務事務所が13日発表した1~3月期の静岡県内法人企業景気予測調査によると、全産業の業況判断指数(BSI)はマイナス13・8で、10~12月期から10・1ポイント下降した。エネルギー価格の上昇や価格転嫁の遅れ、1月の新型コロナウイルス感染者増などが響いた。マイナスとなるのは5四半期連続。  業種別は製造業が8・4ポイント下降のマイナス14・5、非製造業が11・6ポイント下降のマイナス13・1。食料品は価格転嫁が想定よりも進まず、輸送用機器も半導体不足に伴う生産調整で低調だった。コロナ感染者増で宿泊、飲食業が振るわなかった。  企業規模別は、いずれも前期が0・0だった大企業と中堅

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  • 窓口マスク着用継続 静岡市、来庁者は個人の判断

     新型コロナウイルス対策で推奨されていたマスク着用が13日から個人の判断にゆだねられたことを受け、静岡市の田辺信宏市長は同日、マスクを外して定例記者会見に臨んだ。来庁者や職員のマスク脱着も個人の判断としたが、窓口業務の職員は「まだ不安な市民もいる」としてマスク着用を継続する。  市は国の方針に沿って、医療機関の受診時や、重症化リスクが高い高齢者や障害者が生活する施設などへの訪問時、通勤ラッシュや混雑した電車、バスではマスク着用は引き続き推奨する。田辺市長は花粉症があるとして日常生活ではマスク着用を継続するという。  市広報課によると、田辺市長は2022年6月24日の定例記者会見で、市内の感染状

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  • 125人が感染 13日の静岡県内 新型コロナウイルス

     静岡県内で13日、125人の新型コロナウイルスの新規感染が確認された。  県全体の病床使用率は20%。地域別は中部28・7%、西部16・5%、東部14%。重症者はなし。  直近1週間の新規感染者数は前週の0・83倍。  累計感染者数は86万3737人。

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  • 袴田さん再審認める 差し戻し審 東京高裁決定

     現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑判決が確定し、裁判のやり直し(再審)を求めている元プロボクサー袴田巌さん(87)の差し戻し後の即時抗告審で、東京高裁(大善文男裁判長)は13日、検察側の即時抗告を棄却し、袴田さんの再審開始を認める決定をした。東京高検は最高裁に特別抗告するか検討するとみられる。  事件では、発生から1年2カ月後に現場近くのみそタンクでシャツやズボンなど「5点の衣類」が見つかり、確定判決は袴田さんの犯行着衣と認定している。しかし、付着した血痕には赤みが残り、弁護団は「不自然」として捏造(ねつぞう)された証拠だと指摘。長期間みそに漬か

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  • ⚽43歳高原、静岡に凱旋 選手兼監督、衰えぬ情熱 サッカーJFL・沖縄SV

     サッカー元日本代表で万能型ストライカーとして一時代を築いた高原直泰(43)=三島市出身、清水東高出=が、自ら創設した沖縄SVの選手兼監督として静岡に“凱旋(がいせん)”した。沖縄SVは今季、日本フットボールリーグ(JFL)に初めて昇格し、12日に開幕戦をホンダFCと浜松市北区のホンダ都田サッカー場で戦った。チームは1-3で黒星スタートとなったが、背番号10はピッチで故郷のファンに勇姿を見せた。=関連記事10面へ  沖縄SVは2015年の創設で、高原は最高経営責任者(CEO)と合わせ「3足のわらじ」でクラブを率いている。沖縄県リーグ3部からスタートしたチームは昨季、九

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  • ⚽「中山アスル」初勝利 監督、ベンチでガッツポーズ J3沼津ホーム開幕戦

     サッカーJリーグ3部(J3)のアスルクラロ沼津は12日、沼津市の県営愛鷹広域公園多目的競技場で今季のホーム開幕戦を迎え、カターレ富山に2-1で勝利した。中山雅史新監督は就任して以降、今季2戦目で初勝利を飾った。  待望の瞬間、ホームは歓喜に包まれた。昨季ホーム初戦の倍以上となる2854人のサポーターや市民は、中山雅史新監督率いる「新生アスル」と喜びを分かち合い、今季への期待値を高めた。  試合前のホームスタジアム。知名度とカリスマ性がある監督誕生と選手の発奮への期待感から、熱気に包まれていた。「攻めるアスルを見たい」。JFL時代から応援する会社員藤本理恵子さん(29)=沼津市=は「監督が代わ

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  • 脱マスク「個人判断」そろりスタート JR静岡駅改札口付近、ほぼマスク姿

     新型コロナウイルス対策のマスク着用について、「個人の判断に委ねる」とする新たな政府方針が13日、適用された。通勤時間帯の県内は着けて職場などに向かう人が多く、一部に外すケースがみられた。マスクルールの緩和は政府が掲げる「平時への移行」の象徴とされるが、様子見の雰囲気が強く、“そろり”スタートとなった。  JR静岡駅では改札口付近を往来する人はほぼマスク姿。改札を出てしばらく歩くと外し、かばんにしまうサラリーマンらがちらほらみられた程度だった。  通勤で新幹線に乗ろうとしていた静岡市葵区の会社員鈴木修一さん(56)は「徒歩の間はマスクを外した」と話す。「(車内の)混雑を

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  • 大塚(星陵)、国体に続き全国2冠達成 自転車高校選抜大会・男子スプリント

     自転車競技の全国高校選抜大会は12日、北九州メディアドーム(福岡)で行われ、静岡県勢は男子スプリントで大塚城(星陵)が優勝した。大塚は昨秋の栃木国体に続き全国2冠を達成。 「強い気持ち」回転力生む  男子スプリントで大塚が再び全国の頂点に立った。国体に続くタイトルへの重圧を感じたが、「相手よりも先にという強い気持ち」で後半の回転力を生みストレート勝ち。本格的に競技を始めて約2年、確かな成長の跡を刻んだ。  相手の杉浦(北海道・千歳)とは国体準決勝の再戦。技術と脚力を兼ね備えた強敵に1本目は先行を許したが、ぎりぎりのところで差して先勝。2本目はリードして逃げ切る得意の形に持ち込み、そのまま相手

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  • バレーボール東レ・藤井直伸選手が死去 21年の東京五輪代表

     バレーボールVリーグ男子の東レは12日、同チーム所属選手で、東京五輪代表のセッターを務めた藤井直伸(ふじい・なおのぶ)さんが10日に死去したと発表した。31歳だった。藤井さんは昨年2月、自身のSNSで「胃がんのステージ4」と診断されたことを公表し、闘病生活を送っていた。  藤井さんは2014年に東レに入団。1年目から正セッターを担い、昨季まで主将を務めていた。ミドルブロッカーの速攻を大胆に使ったトス回しが魅力で、常に声を出し、仲間を鼓舞するムードメーカーだった。宮城県出身で、石巻市雄勝町にあった実家は11年の東日本大震災で被災。被災地への思いを胸に、21年の東京五輪に出場した。21年末に目の

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  • ⚽J3アスルクラロ沼津 ホーム開幕戦飾る ゴン中山監督初勝利

     J3リーグは12日、7試合を行い、ホーム初戦となった沼津は富山に2-1で競り勝って初勝利を挙げた。J3初参戦のFC大阪も宮崎を1-0で破って1勝目を挙げ、松本は岐阜と引き分けた。 「超攻守一体」2得点  沼津はボールを保持して試合を優位に進め、富山に2-1で勝利した。中山新監督の指揮のもと挙げたリーグ戦初白星。試合終了後、全員で肩を組み、喜びを爆発させた。指揮官は「勝利を勝ち取れたのが全て。試合中ずっとどきどきしていた。選手が最後まで踏ん張ってくれて頼もしさを感じた」と語った。  前節と先発を変えずに臨んだホーム開幕戦。堅い守りに阻まれる中、前半終了間際に相手ファウルで得たPKを、新加入のM

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  • 再審可否きょう午後決定 袴田さん差し戻し審 東京高裁

     現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑判決が確定し、裁判のやり直し(再審)を求めている元プロボクサー袴田巌さん(87)の差し戻し後の即時抗告審で、東京高裁(大善文男裁判長)は13日午後、再審開始の可否決定を出す。検察側の即時抗告を棄却して袴田さんの再審開始を認めるのか、再審請求を棄却するのか。高裁の判断に注目が集まる。  事件では、発生から1年2カ月後に現場近くのみそタンクでシャツなど「5点の衣類」が見つかり、袴田さんの犯行着衣とされた。しかし、付着した血痕には赤みが残り、弁護団は「不自然」として捏造(ねつぞう)された証拠だと指摘。長期間みそに漬かった

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  • ⚽JFL ホンダ開幕戦3発快勝 4年ぶりの優勝に向け好スタート

     日本フットボールリーグ(JFL)は12日開幕し、各地で第1節7試合が行われた。王座奪還を目指すホンダFCはホームのホンダ都田サッカー場で新規参入の沖縄SVと対戦。前半を0―1で折り返したが、後半にMF鈴木理、岡崎、DF八戸がゴールを奪い、3―1で勝利した。 鈴木理が口火 鮮やか逆転劇  後半に本領を発揮したホンダFCが、鮮やかな逆転劇で4年ぶりの優勝に向けて好スタートを切った。途中出場でトップ下に入ったMF鈴木理(浜松開誠館高出)が同点ゴールを挙げ、チームに勢いをもたらした。  前半は先制を許して攻めあぐねたが、ハーフタイムに3バックの両サイドを狙う方針で意思統一すると攻撃が活性化。後半9分

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  • ⚽清水エスパルス 4戦連続ドロー クラブワースト、リーグ11戦勝ちなし

     明治安田J2リーグは12日、8試合を行い、清水は大分と0-0で4試合連続の引き分けに終わった。町田は水戸に3-0で完勝し、得失点差で首位に立った。秋田は千葉を1-0で下し、町田とともに3連勝で勝ち点10。J2初参戦のいわきは仙台を1-0で破って初勝利を挙げた。  【評】清水は大分の守備を最後まで攻略できずに引き分けた。  序盤から積極的にボールを奪いに出て、流れを引き寄せた。前半はセットプレーを中心にゴールに迫ったが、不発。後半は選手交代を加えながら押し込んだが、あと一歩の展開が続いた。終盤には岸本やチアゴサンタナが決定機を迎えたが、相手GKに阻まれた。  守備陣は空中戦や1対1で大分を上

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  • 大自在(3月13日)【番外】タゲリと米作り 今回は写真を付けてみた

     タゲリという渡り鳥がいる。田鳧、田計里と書くように、田んぼで見られる。田んぼは人と鳥の距離が縮まる場所だ。  ハトくらいの大きさで、秋に大陸から渡って来て収穫を終えた田んぼをひょこひょこ歩き回り、ふわふわと舞い上がる。頭に生える長い冠羽が特徴で、翼は金属光沢のある緑黒色。胸を張って歩く姿から「冬の貴婦人(貴公子)」とも呼ばれる。ミューミューと猫のような声で鳴く。近年は数が減り、一部都府県ではレッドリストに登録されている。  神奈川県茅ケ崎市の自然保護グループ「三翠会」は、タゲリの越冬地である市内の田んぼを守ろうと2001年以来、地元農家と協働して「湘南タゲリ米」を販売。米を買うことが生態

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  • 袴田さん再審可否 13日決定 高裁差し戻し審

     現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑判決が確定し、裁判のやり直し(再審)を求めている元プロボクサー袴田巌さん(87)の差し戻し後の即時抗告審で、東京高裁は13日、再審開始の可否を決定する。検察側の即時抗告を棄却して再審開始を認めるのか、再審請求を棄却するのか。高裁の判断が注目される。  事件発生から1年2カ月後に現場近くのみそタンクで「5点の衣類」が見つかり、袴田さんの犯行着衣とされた。しかし、付着した血痕には赤みが残り、弁護団は「不自然」として捏造(ねつぞう)された証拠だと指摘してきた。静岡地裁は2014年、DNA型鑑定結果を最大の根拠に袴田さんの

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  • 南海トラフの「半割れ」 数時間から数年後に後発地震も 臨時情報発表、注意促す【語り継ぐ 東南海地震⑦】

     1944年12月、南海トラフ沿いの紀伊半島沖でマグニチュード(M)7・9の規模で発生し、静岡県などを激震が襲った昭和東南海地震。同半島沖では2年後の46年12月、M8・0の昭和南海地震も発生した。気象庁が2019年に導入した南海トラフ地震臨時情報は、南海トラフの東側と西側で大地震が相次いで発生する危険性に備える目的もあるが、県民の理解はまだ深まっていない。昭和東南海地震に詳しい安藤雅孝名古屋大名誉教授に大地震が続発する可能性について聞いた。  駿河湾から九州東方沖まで延長約700キロにわたる南海トラフの想定震源域では過去、①東側と西側で地震が同時発生したケース(1707年の宝永地震など)②東

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  • 生活の知恵や信仰 綿密に調査 浜名高史学部、研究成果発表

     浜名高(浜松市浜北区)の史学部が11日、同市天竜区などで調査した研究成果の発表会を同区の二俣協働センターで開いた。同区二俣町鹿島の金貸水神社の研究は、地元住民による案内看板の設置にもつながり、発表後に生徒が現地を訪れた。  約1年をかけた2グループの研究成果を地元住民約20人の前で披露した。磐田市草崎地区を調査した班は、天竜川下流域で受け継がれてきた防災と暮らしの知恵について紹介。防風・防火の役割を果たした住宅の槙(まき)囲いなどの事例から、地域特性に応じた生活文化を再評価した。  病気を担保に借用証文を書き、水神様に借金を申し入れる信仰がある金貸水神社を調べた班は、文献調査や地元住民への聞

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  • 移住促進都内でPR 静岡鉄道、静岡県中部の魅力発信

     静岡鉄道は11日、県中部5市2町(静岡、焼津、藤枝、島田、牧之原、吉田、川根本)の魅力を発信するPRイベントを東京都世田谷区の施設「ボーナストラック」で開いた。都市部から県内への移住を促す社内プロジェクト「静岡移住計画」の一環。12日まで。  静岡市都市型地域おこし協力隊員が運営する「シズオカルーム」が企画を担い、5市2町が協力した。首都圏に住む20~40代の独身者、移住を検討しているファミリー層を主なターゲットに据え、関係事業者が静岡おでん、茶、クラフトビールといった5市2町で親しまれている飲食物を販売した。伝統工芸品づくりの体験や各市町担当者、先輩移住者によるトークも来場者の人気を集めた

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  • 岩手県山田町・佐藤信逸町長 地籍調査遅れ 復興壁に【再生への道標 東日本大震災12年㊦】

     東日本大震災の後、本県が支援した岩手県山田町。津波後の火災で中心市街地は壊滅状態となった。佐藤信逸町長が11日までに取材に応じ、市街地の再整備で土地所有者や境界線を特定する地籍調査に時間を要し、復興の進捗(しんちょく)に影響したと振り返った。  ―当時の被災状況は。  「中心街で衣料品店を営んでいた。地震後、すぐに従業員を帰し、同級生の車で避難所に向かう際、土ぼこりがカーテンとなって押し寄せるのが見えた。津波が引いた後の火災で町は焦土と化した。店は流されたが、自宅と家族は無事だった。そうでなければ町長になる気力は湧かなかっただろう」  ―かさ上げや高台移転の課題は。  「当時、町内で所有者特

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  • 岩手・山田町 商店街活性化 静岡の支援に報いる再建【再生への道標 東日本大震災12年㊦】

     岩手県山田町の中心部。沿岸の国道45号に面した一角にコンビニ店や写真館など9店舗が並ぶ新生やまだ商店街がある。「幹線道路沿いに店がないと、町外から来た人は寂しい町と思うでしょう」と同商店街協同組合理事長の昆尚人さん(48)。三陸鉄道の陸中山田駅を中心とする商業エリアから約200メートル離れているが、あえてこの場所に商店街を構えた。  震災当時、中心部で写真館を営んでいた。地震後、家族の無事を確認し自身も避難所の小学校に逃げた。ふと、店にカメラを忘れたことを思い出し、戻りかけた時、坂を手押し車で上る高齢女性を見かけた。女性と一緒に校庭までたどり着いて、振り返ると津波は中心部の住宅や店舗を押し流

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  • コロナで活動制限、知名度大丈夫? 現職も危機感 浜松市議選

     浜松市議選は31日の告示まで3週間を切った。定数46に対して62人が出馬を予定し、天竜区を除く6選挙区で選挙戦に突入する見通しだ。投開票は4月9日。今回選は現職市議にとって任期中の大半が新型コロナの影響を受け、思うような議員活動をできなかったことへの憂慮や焦りがある。特に期数の浅い現職を中心に強い危機感がにじむ。  「どうか、お力添えを」。3月上旬、中区の公民館で行われた町内会の会合。2期目を狙う男性市議が約60人の住民に頭を下げた。  前回選の10カ月後にコロナ禍に入り、地域の会合や行事は軒並み中止。市民の生の声を聴く機会は激減し、仲間の開拓もほぼできなかった。感染拡大が落ち着いた最近にな

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  • 大自在(3月12日)復興五輪

     民間調査会社マクロミルが2017年から毎年、河北新報社(仙台市)と共同で「東日本大震災に関する調査」を実施している。3月初めに今年の結果が公表された▼岩手、宮城、福島各県の沿岸部および東京電力福島第1原発事故で計画的避難区域に設定された自治体に住む被災者約300人の約28%が、震災前に比べて暮らし向きが「厳しくなった」と答えた。復興がまだ途上であることを示している▼22年以降の調査で、なくなった質問がある。東京五輪・パラリンピックについてだ。閉幕したからだろう。開催前の20年には、「『復興五輪』の理念は明確か」の質問があり、50%超が「明確ではない」と答えていた▼宮城県内の大学勤務時に被災し

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  • 社説(3月12日)原子力規制委員会 国民の信頼失わないか

     東京電力福島第1原発事故を機に設置され、「原子力安全の番人」ともいえる原子力規制委員会の独立と信頼は保たれているのか。疑念を抱かせるような決定が行われた。  原発60年超運転を可能にする新たな規制制度を巡り、委員5人のうち1人が反対したまま多数決で押し切った。異例とはいえ、委員の意見が一致しない、あるいは納得できないという委員が出るということはあり得るだろう。問題なのは、原発回帰を急ぐ政府と歩調を合わせるために規制委自身が結論を急いだことだ。  反対した委員とは別の委員も「外からせかされた」と発言し、スケジュールありきの決着だったことが分かる。制度見直しでは、事務局の原子力規制庁が、規制委員

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  • 少子高齢、過疎化…高校生が課題と解決策発表 伊豆「サミット」

     静岡大未来社会デザイン機構は11日、「伊豆半島探究学習サミット」を伊豆市の修善寺生きいきプラザで開いた。県東部9校の高校生70人12チームが、本年度の「総合的な探究の時間」で自治体や地元の関係団体から聞いた地域課題と解決策を、他校の生徒や同大教員の前で発表した。  サミットは初開催。生徒は伊豆半島の市町で深刻な課題の「少子高齢化」「過疎化」「資源の持続可能性」などに着目し、発表した。沼津市立高は「同市に人を呼び込み活性化させる方法」をテーマに、同市に住むUターン、Iターン経験者に職業インタビューを行って冊子にまとめた。御殿場西高は農家の後継者不足を知ってもらうため、共同で農業の魅力をSNS

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  • 岳鉄に誓う永遠の愛 富士 列車貸し切り結婚式

     富士市の岳南電車(通称・岳鉄)岳南江尾駅でこのほど、貸し切り列車を使った結婚式が行われた。車両を止めた線路で人前式を行い、特設の式場は大きな幸せに包まれた。  挙式したのは同市の田中彰さん(34)と遠藤文美さん(43)。通学などで岳鉄が身近にあったという文美さんが「皆が楽しめる結婚式に」と会社側に希望を伝え、臨時列車の設定などの協力を得て実現した。  列車は2人と参列者を乗せて吉原駅を出発。花やレッドカーペットに彩られた車内では、親族紹介やバイオリンの演奏が行われた。岳南江尾駅では、車両の前で指輪を交換し、駅員らを含む約70人が記念撮影を楽しんだ。  文美さんは「思い出の岳鉄に見守られて幸せ

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  • B3静岡熱戦 2000人拍手 沼津・香陵アリーナ こけら落とし

     1日開館した沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)で11日、開館記念のこけら落としイベントとして、バスケットボールB3ベルテックス静岡とさいたまブロンコスの公式戦が開かれた。静岡はさいたまに惜敗したが、リーグ2、3位の両チームが終盤まで白熱した試合を展開。ほぼ満員の約2千人の市民やファンは、間近で見る熱のこもった選手のプレーに盛んに拍手を送った。  同公式戦は県東部最大の最大2千人収容のスポーツアリーナで開かれる初の大型イベントで、市民200人が無料招待された。12日も同カードで試合を行う。  試合前には、U14男女の沼津選抜チームによるエキシビションゲームが開かれたほか、ハーフタイムには飛龍

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  • 藤枝市独自に県外避難を訓練 放射線量検査や避難手順確認 浜岡事故を想定

     藤枝市は11日、市独自の原子力防災広域避難訓練を藤枝総合運動公園などで行った。中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)で単独事故が発生したとの想定で、県外へ避難する訓練を県内自治体で初めて実施した。藤枝市が昨年3月に策定した広域避難計画に基づいて実施し、市民の理解と中部電力や県など関係機関との連携を深めた。  地域防災指導員ら市民約20人が参加した。本来は谷稲葉うぐいすパーキングエリアなどに設置する避難退域時検査場所を、訓練では藤枝総合運動公園駐車場に設けた。  自家用車やバスを使って移動してきた市民に対し、放射能汚染の有無を検査するため、車のワイパーやタイヤ、車体を測定器で検査した。車内の代表者の

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  • 復興願い 灯の帯 静岡と浜松でキャンドルの夜 東日本大震災12年

     東日本大震災から12年を迎えた11日夜、被災地の早期復興を願うキャンドルイベントが県内各地であった。市民らはろうそくにともった灯を見詰めながら、犠牲者や遺族たちに思いを寄せた。  静岡市清水区のJR清水駅東口広場では、約2000本のキャンドルが点灯。一つ一つのろうそくは、区内の高校生らが復興へのエールなどを書いた竹紙で覆われ、写真撮影する駅利用者もいた。竹紙には仙台市や岩手県山田町の被災者からのメッセージもあった。  実行委員長の堀川武士さん(55)は「被災地に思いを届けるとともに、いつ静岡でも起きるかも知れない災害に対する意識を高めたい」と述べた。  浜松市中区のアクト通りでは「3・11 

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  • 静岡駅西側高架下を活性化 ジェイアール東海静岡開発

     JR静岡駅構内の商業施設アスティ静岡を運営するジェイアール東海静岡開発(静岡市葵区)は今春、同駅西側高架下の再開発を進める。社会経済活動の回復に合わせて飲食店を刷新するほか、イベント用空間を設けるなど高架下周辺のにぎわい創出を図る。  第1弾として13日に肉料理専門店「NIKUスタンド10/10」が開業する。食肉卸アオノフレッシュミート(同区)の関連企業が手がける新業態の飲食店。店舗面積は約30平方メートルで、席数は立食席を含め計20席。店内で炭火調理する焼豚やハンバーグを提供する。  5月下旬には、地元住民が活用できる約400平方メートルのイベントスペースを開設するほか、今秋には新たな飲食

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  • 静岡県幹部人事 経営管理部長に京極氏 スポーツ・文観部長に村松氏

     静岡県は10日、2023年春の定期人事異動(4月1日付)のうち幹部(部長、局長、課長級)人事を内示した。対象は前年度比59人減の354人で、おおむね例年並み。人事や組織管理を担う経営管理部長に京極仁志スポーツ・文化観光部長を起用する。京極氏の後任には、村松毅彦経済産業部理事(新産業集積・マリンバイオ推進担当)を充てる。地域外交担当部長に松村昭宏地域外交局長が就く。  幹部ポストの部局長19人中11人が新任となるが、県の総合計画推進と重要課題への対応のため専門性や継続性を重視し、各部門の経験者を多く配置した。  新型コロナウイルスを含めた感染症対策を担う感染症対策担当部長に後藤雄介健康福祉部部

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  • 袴田さんの請求審 静岡地裁決定ウェブ掲載を 支援団体要望

     現在の静岡市清水区で1966年、みそ製造会社の専務一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(87)の第2次再審請求審で、東京高裁は13日、再審開始の可否について判断を示す。第2次請求を巡り、静岡地裁は2014年に再審開始と死刑・拘置の執行停止を決め、袴田さんを釈放した。一転して請求を棄却した東京高裁決定、審理を差し戻した最高裁決定とは異なり、地裁決定だけ裁判所のウェブサイトに掲載されていない。支援団体が「不合理だ」として公開を強く望んでいる。  東京高裁での審理は、検察側が静岡地裁の再審開始決定を不服として即時抗告したために行われてきた。各地の支援団体で組織する「袴田巌さんの再審無罪

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  • 焼津・栄田川のコイ大量死 原因不明、酸欠か

     焼津市中根新田の栄田川に長年生息していた100匹ほどのコイが死んでいるのが10日までに確認された。コイは60年ほど前から川で暮らしていて、通学する子どもたちや住民が泳いでいる様子を眺めたり、餌をあげたりして、地域のシンボル的存在だった。  住民によると、異変が生じたのは8日夕方。複数のコイが瀕死(ひんし)の状態で泳いでいる様子を発見した。何匹かは水中をいつも通りに泳いでいたが、時間がたつと体が横向きになっていたという。  同じ日に上流で護岸の修復工事が行われていて、コイの生息するエリア約100メートルは土のうでせき止められていた。管理する市河川課では「原因は分からない」とした上で、せき止めた

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  • 森氏「悔いなし」 今期で静岡県議7人引退 史上最長の10期

     10日閉会した県議会2月定例会では、最終本会議を前に、県政史上最長の10期を務めた自民改革会議の森竹治郎氏(80)=下田市・賀茂郡=が登壇し、「(10期)40年は人生の全て。誠に充実し、やりがいのある議員生活だった。悔いはない」と述べた。県議選(3月31日告示、4月9日投開票)に出馬せず、今期限りで引退する県議は7人となる。  森氏は、初当選時(1979年)は定数78で白熱した議論だったと振り返った。在任中に向き合った山本敬三郎氏をはじめ4人の知事を「個性豊かにそれぞれの時代の県政課題に取り組んでくれた」と評価した。  その上で「国内外は変革の時期に入った。県当局、議会はより一層、精進、切磋

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  • 観光先でふるさと納税 沼津港に自販機 返礼品は食事券

     沼津市は10日、沼津港の商業施設「沼津みなと新鮮館」(同市千本港町)に市内初のふるさと納税自動販売機を設置した。返礼品は港周辺の飲食店など11店舗で利用できる食事券などで、すぐに利用が可能。市は観光客の利用を想定し、「沼津港の魅力ある店舗を利用するきっかけに」と期待する。  自販機は、住所を入力すると5千円、または1万円の寄付ができ、1500円か3千円の引換券が発行される。寄付の受け付けはクレジットカードのみで、税控除の書類は後日、市から郵送される。自販機横には利用できる店の地図も置いた。  市は2022年度のふるさと納税寄付額が21億円を超える見込み。さらなる寄付獲得のため、市内有数の観

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  • ⚽清水エスパルス 司令塔白崎初先発へ 攻撃面で「違い」期待 12日大分戦

     J2清水のMF白崎凌兵(29)が状態を上げている。けがで出遅れていたが、4日のリーグ前節長崎戦で今季初出場を果たし、8日のルヴァン杯川崎戦では先発でゴールを記録。次節大分戦(12日、アイスタ日本平)でのリーグ今季初先発へ、頼もしい司令塔の準備は万全だ。  白崎は2月18日の開幕戦直前に左足の軽い肉離れで離脱。長崎戦で今季初めてピッチに立った。後半開始からボランチに投入され、縦パスなど効果的にボールを動かして攻撃を活性化した。  先発に名を連ねた川崎戦は前半7分、味方の速攻に反応してゴール前に進入し、仕留めた。「3列目から(ゴール前に)入るからこそ点が取れる」と積極的な攻撃参加で貴重な追加点

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  • 静岡市人事予想 危機管理監に増田氏有力 総務局長は大村明氏か

     静岡市の2023年度定期人事異動は15日の内示に向け、最終調整に入った。局長級27人のうち7人が定年退職するため、後任人事を軸に人選が進んでいる。全体の異動規模は前年度と同規模の見込み。  再任用職員が務めている危機管理統括監は「危機管理監」に名称が変わり、後任には22年9月の台風15号で被災者支援に尽力した増田浩一保健福祉長寿局長が有力視される。大規模断水を教訓に、体制強化の指揮を執る上下水道局長には、水道分野での経験が豊富な渡辺裕一総務局長が回るとの見方がある。  市長の特命事項を担当する筆頭ポストの連携調整監を廃止し、連携調整監の管轄下にある市長公室を総務局に編入する。新体制となる総務

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  • 強く生きる姿伝えたい 国境なき医師団元会長 静岡の加藤さん エボラ医療活動 一冊に

     国境なき医師団の元会長で小児科医の加藤寛幸さん(57)=静岡市葵区=が、初の著書「生命(いのち)の旅、シエラレオネ」(ホーム社)を出版した。2014~15年にエボラ出血熱が大流行した西アフリカ・シエラレオネでの医療活動の様子をつづった。「過酷な状況下でも、強さと明るさを忘れずに生きようとしている人たちがいることを知ってほしい」と思いを込める。  加藤さんは14年5~8月に南スーダンの病院で、マラリア患者の診療や年間6千件に及ぶ分娩(ぶんべん)に対応し、現地の状況に打ちのめされて帰国。「与えられ、生かされている自分の命が少しでも有効に使えるのなら」と同年11月に向かったシエラレオネの治療センタ

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  • 原子炉領域解体延期へ 浜岡1、2号機廃炉作業で中電方針

     中部電力は廃止措置中の浜岡原発1、2号機(御前崎市佐倉)について、2023年度にも着手するとしていた原子炉領域の解体撤去を1年程度延期する方針を固めた。廃炉で発生する低レベル放射性廃棄物の一時保管方法などを見直し、作業効率化と安全性向上を図る。10日までに複数の関係者への取材で分かった。  同社の廃止措置計画によると、原子炉領域の解体撤去は計4段階の作業工程のうち、3段階目に位置付けられる。新たな作業段階に移行するためには原子力規制委員会の許認可が必要になるが、同社は現時点で第3段階着手の申請を提出していない。  第3段階は原子炉圧力容器など炉心部の設備解体撤去が中心だ。放射性物質の安全な処

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  • 静岡県職員人事異動 退職 課長級以上 2023年4月1日付

    ◇…部長級…◇  山本東(地域外交担当部長)石野好彦(危機管理部長兼危機管理監代理)土村暁文(経営管理部長)太田博文(交通基盤部長)高畑智之(出納局長)渡辺弘幸(議会事務局長)井上隆興(人事委員会事務局長)内野昌美(労働委員会事務局長)鈴木宏幸(感染症対策担当部長)渋谷浩史(県理事=東アジア文化都市担当=)杉山隆通(危機管理監代理兼危機報道官)伏見光博(スポーツ・文化観光部理事=私学振興担当=)山本修一(スポーツ・文化観光部理事=県公立大学法人へ派遣=)紅野聖二(健康福祉部理事=医療介護連携対策・社会健康医学推進担当=兼危機管理部理事=災害医療担当=)小坂寿男(健康

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  • 静岡空港 脱炭素化へ 静岡県、初の官民協議会 23年度中に推進計画

     静岡県は9日、静岡空港の脱炭素化推進に向けて運営権者や航空会社を含めた官民協議会を同空港で初開催した。2023年度中に推進計画を作成する方針で、温室効果ガス排出量削減を横断的に取り組む。  協議会は空港法などの改正や県の脱炭素化推進を踏まえて設置した。県や富士山静岡空港株式会社、フジドリームエアラインズ(FDA)などの民間事業者らで構成する。今後は学識者をアドバイザーとして協議会に招く方針。  初会合では、設置の経緯や今後のスケジュール、推進計画の目標を50年度までの温室効果ガス排出実質ゼロを基準とすることなどを共有した。  県の永井雅也空港振興局長は「温室効果ガスの削減は官民で真剣に取り組

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  • 静岡県議選閉会 事実上の選挙戦へ 議席維持・拡大に全力

     静岡県議会の2月定例会が10日閉会し、31日告示、4月9日投開票の県議選に向けて事実上の選挙戦に突入した。県内は34選挙区のうち18選挙区で選挙戦が見込まれる。現職県議は「再び議場で会おう」と互いに健闘を誓い、いずれの会派も議席の維持・拡大に全力を尽くす方針を示した。  最大会派の自民改革会議は閉会後の議員総会で「ガンバロー」を三唱し、県議選に向けて気勢を上げた。湖西市を除く33選挙区に候補者を擁立し、公認と推薦を合わせて44人が出馬準備を進める。  良知淳行代表は記者会見で、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事や盛り土問題、子育て支援策などの課題を列挙し「現状の39議席を守らなければなら

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  • 人を動かすならまず自分が動け 影山鉄工所3代目 影山彰久社長㊤【五郎丸歩が学ぶ~ビジネスの流儀~㊷】

     「キツイ」「汚い」「危険」ー。今回のゲストはそんな鉄工所のイメージをガラリと変えてしまった沼津市の影山鉄工所3代目社長の影山彰久さんです。70年以上の歴史を持つ職人の世界を持ち前のホスピタリティ精神でスタイリッシュに変えた手腕に五郎丸さんが迫ります。 腑に落ちた母の言葉「BtoBの先はBtoC」  五郎丸さん 影山鉄工所さんのホームページを拝見しましたが、鉄の硬いイメージは全くなく、スタイリッシュで、女性も興味を示しそうなデザインですね。私が小学校のときに教わった鉄工所とは全然違います。  影山さん できる限り世間のイメージを払拭したくて作りました。でも今のホームページに使われている画像

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  • 社説(3月11日)東日本大震災12年 若い語り部に耳傾けよ

     東日本大震災からきょうで12年。災害関連死も含め死者・行方不明者は2万2千人を超す。復興庁によると、2月1日現在の避難者数は静岡県29市町への369人を含めて全国で約3万1千人に上る。  大震災の混乱を目の当たりにした子どもたちが成長し、当時は自分の口でうまく説明できなかった貴重な証言を、使命感を持って全国各地で語り始めている。次代に向けた防災のヒントを探るには、こうした若い語り部たちの声に耳を傾けることが大切だ。  5日に浜松市防災学習センターが講演会に招いた菊池のどかさんは震災当時、岩手県釜石市立釜石東中の3年生。「釜石の奇跡」と言われた釜石市の小中学生の迅速な避難行動を振り返り、「1秒

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  • 大自在(3月11日)東日本大震災12年

     「備えあれば憂いなし」ということわざがある。そうだろうか。東日本大震災から12年。津波の記憶や原発事故を風化させない、南海トラフ巨大地震への教訓に、と訴える側にいて、知れば知るほど、備えるほどに不安になることがある。  震災の翌年、「ナインデイズ 岩手県災害対策本部の闘い」が刊行された。著者河原れんさんは取材をルポルタージュにはせず、あえて災対本部医療班医師の一人称の小説にした。大地震から9日間の臨場感、登場人物たちの人命救助への強い思いを伝えるのにその手法は効果的だった。  「被災者は市町村が何もしないと怒り、市町村は県が何もしないと怒り、県は国が何もしないと怒る」。主人公のモデルになった

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  • パフォーマンス おまちで熱く 3月11、12日 静岡でフェスティバル【NEXTラボ】

     静岡市の中心市街地を舞台にした、パフォーマンス(身体を媒介にした芸術表現)の祭典「アワーフェスティバルシズオカ」(市文化・クリエイティブ産業振興センター主催)が11、12の両日に開かれる。今年で2回目。プロとアマチュアの垣根を超えて展開するイベントの見どころ、まちづくりとの関連性を探った。(遠藤竜哉、橋爪充、山本淳樹) 柚木康裕ディレクター 才能ある市民に活躍の場  アワーフェスティバルシズオカの柚木康裕ディレクター(57)は「静岡市を全国的なパフォーマーの創作活動の拠点にしたい」と話す。企画に込めた思いを聞いた。 パフォーマーの創作拠点として静岡市のポテンシャルを強調する柚木康裕デ

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  • 町職員として復興の力に 福島・双葉町 浜松に避難の女性、再び故郷へ【再生への道標 東日本大震災12年㊤】

     2月上旬、福島県双葉町役場。陽光が差し込む開放的な庁舎の2階に生き生きとした佐藤葉月さん(22)の姿があった。「(今まで働いていた)いわき支所に比べて広く、課と課の行き来も大変なんです」。そう話す表情にうれしさがにじんでいた。昨年8月、一部で避難指示が解除され、約11年5カ月ぶりに住民が町に戻った。JR双葉駅前の新庁舎での業務は間もなく半年がたとうとしている。  2011年3月11日、小学4年生だった佐藤さんは学校で被災した。経験したことのない揺れ。児童は全員無事だったが、原発事故が起きているとは思いもしなかった。  翌12日、全町に避難指示が出された。同居の祖父母とは行動を別にし、家族5人

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  • 育休中のリスキリング どう考える?①【賛否万論】

       岸田文雄首相が国会で、育児休業中の人などのリスキリング(学び直し)を支援する考えを示し、賛否両論が巻き起こりました。育児の実態や産後女性の心身のつらさを軽視しているという批判がSNSにあふれる一方、復職後を見据えて学び直しを希望する人たちもいます。育休中のリスキリング、あなたはどう考えますか。 「睡眠時間すらない」 批判噴出  「上司に妊娠の報告をしたら『おめでとう』ではなく、『育休中に勉強しておいてね』と言われた。育児の大変さを知った今思い出すと、腹立たしい気持ちになる」  静岡市内の親子イベントに参加していた同市の20代女性はそう切り出し、育休中の生活を語ってくれた。

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  • インドネシアの女の子 心臓手術成功 静岡県立こども病院 10時間耐え、14日帰国へ

     静岡県立こども病院(静岡市葵区)は9日、インドネシアから受け入れた複雑な先天性心臓疾患のある女児(9)=同国籍=の手術に成功したと発表した。術後の経過は良好で、14日に帰国する。坂本喜三郎院長が記者会見し、女児とその両親も同席した。  女児はミッシェラ・アナベル・サントソさん。生後間もなく右心房と左心房、右心室と左心室の間の壁がなく心臓弁の形に異常がある「完全型房室中隔欠損症」と診断された。肺に流れる血液が増え、体への血流が少なくなるため、成長障害やチアノーゼの症状があったという。  マレーシア国立循環器病センターの紹介で両親が坂本院長と2019年にインドネシアで面会し、こども病院での受け入

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  • イノベーション拠点「SHIP」開業 静岡県 ICT人材育成/企業デジタル化支援

     情報通信技術(ICT)に精通した人材の育成や、企業のデジタル化に向けた支援などを行う静岡県のイノベーション拠点「SHIP」が9日、静岡市葵区に開業した。業種や世代の垣根を越えた交流を促し、新事業の創出や中小企業の経営課題解決を目指す。  同区呉服町のビル2階にあり、床面積は約200平方メートル。最新のデジタル技術に関する講座を展開するエリアや料理を楽しみながら異業種間で交流できる空間などを設けた。県が委託したICT専門家らが常駐し、起業や販路拡大、ビジネスマッチングといった支援も幅広く展開する。  初日は近隣のIT企業関係者などが訪れ、スタッフが施設内を案内した。同区のコンサルティング業成瀬

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  • フルーツ大福 おいしいワニ 東伊豆・熱川バナナワニ園で人気

     東伊豆町の熱川バナナワニ園で、ワニを模した愛らしいフルーツ大福が人気を集めている。町内の老舗和菓子店とのコラボ企画。数量限定で、売り切れの日も出ている。  イチゴとバナナの2種類。プラスチック製の目玉を付け、大福に切り込みを入れて果物をくわえているかのような風貌。大福は同町の花月製菓の草大福で、もち米の風味が豊かであんこもたっぷり。イチゴは町内産紅ほっぺを使用し、ワニに似た形状となるよう縦長の大福を特注した。2月下旬の販売開始早々、SNSでも好評を得ているという。  分園のフルーツパーラーでは、いずれか1個を掛川茶付きで提供(820円)。来園前の事前予約も入っているといい、神山浩子副園長(4

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  • 卓球Tリーグ・静岡ジェード 活動拠点は旧足久保小で調整 静岡市初、民間事業に空き校舎活用

     静岡市北部の中山間地オクシズを本拠地に来季、卓球Tリーグに参戦する「静岡ジェード」の拠点施設として、市とチーム運営会社静岡オクシズUUが旧足久保小校舎(同市葵区)を使用する方向で調整していることが9日、関係者への取材で分かった。現在は使用料などを協議していて、合意すれば市内初の民間事業者による学校跡地の再活用になるとみられる。  足久保小は2022年度から市立美和中構内に移転し、現在は空き校舎になっている。関係者によると、市が「行政財産の目的外使用」として、体育館と一部校舎、駐車場をオクシズUUに有料で貸し出す方向で協議を重ねているという。  同校は災害時の避難所に指定されているが、同社は練

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  • 静岡県庁 新オフィス稼働 書類を大幅削減/フリーアドレス 「集中できる」好評

     静岡県は県庁東館の7、9階の一部を改修した新オフィスを1月中旬から稼働させた。一部を除いて固定席をなくし、紙の資料や書類を大幅削減した。業務のデジタル化と併せ、場所に縛られない新たな働き方を探る。課題を整理し、職場改善や職員の働き方の検討に役立てる。  県庁ではこれまで複数の部署が、単一課内での座席のフリーアドレス化などに取り組んできた。今回は、経済産業部の政策管理局と産業革新局の局間をまたいだ初めての試み。東館9階を執務を行う「ベースエリア」、7階を打ち合わせなどに使う「コミュニケーションエリア」と機能を分けた。  9階に元々配置されていた政策管理局の総務課と経理課、産業革新局の産業イノベ

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  • 強制不妊訴訟、国が控訴 静岡地裁判決に不服

     旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強制されたのは憲法違反だとして、聴覚に障害のある県内の女性が国に3300万円の損害賠償を求めた訴訟を巡り、国は9日、旧法を違憲と判断して国に1650万円の支払いを命じた2月の静岡地裁判決を不服とし、東京高裁に控訴した。  訴訟は不法行為から20年で賠償請求権が消滅する「除斥期間」の扱いが焦点だった。地裁判決は「国が全国的かつ組織的な施策によって優生手術を強いられた事実を知り得ない状況を殊更に作出し、そのために原告がその事実を知ることができなかった」と指摘。除斥期間の効果を制限するのが相当だと判断した。  旧法に基づく優生手術について、幸福追求権な

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  • ラグビーリーグワン・静岡の日野 通算100試合目へ「感謝してプレー」 11日東京ベイ戦

     ラグビーリーグワン1部の静岡は9日、エコパスタジアムで11日に行われる東京ベイ戦に向けた練習をヤマハ大久保グラウンドで公開した。フッカー日野はリーグ戦通算100試合の節目を迎える。「多くの人の支えでここまで来られた。感謝の気持ちを持ってプレーしたい」と気合を入れた。  現在2位でアタック力が自慢の相手に対し「仕事量で勝つこと。低く当たっていくことが鍵になる」と堀川ヘッドコーチ。引き分けだった前節の横浜戦の手応えを継続したい。日野は大きな相手に対しスピードや動き出しで勝ることが必要だとし「どれだけ我慢できるか。レヴズの2番としての責任を果たす」と役割を全うする意気込みだ。  負傷から3戦ぶりに

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  • 社説(3月10日)静岡県移住希望1位 施策充実し決断を促せ

     2022年の都道府県別移住希望地ランキングで、静岡県が3年連続で1位になった。首都圏から地方への移住支援に取り組む認定NPO法人ふるさと回帰支援センター(東京)がまとめた。移住に関する催しや相談体制を充実させ、20~70代の全世代で首位となった。  センターへの22年の相談は5万2312件で前年比5・7%増。過去最多を更新し、事務局はコロナ禍の影響で地方移住への追い風が吹いていると説明した。首都圏在住者の動向に柔軟対応している都道府県が相談件数を伸ばしている。本県と市町が連携した取り組みが成果を上げた。  移住希望者は就業をはじめ医療、買い物、教育などのさまざまな条件をクリアする必要がある。

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  • 大自在(3月10日)福島県双葉町

     東京電力の原発事故で放射能汚染に見舞われる前、約7千人が暮らしていた福島県双葉町。全町避難指示は昨年8月に一部解除されたが現在の人口は約60人。うち20人は役場の職員という。  「居住人口ゼロ」からの復興が緒に就いたばかりの被災地を訪ねた。ガレージに車が置かれた新築住宅の玄関は雑草に覆われ、外壁にはコケ。にぎわっていた商店も消防団の詰め所も廃虚と化したまま。時間は止まっていた。  幹線道路を行き交うのは、廃炉や除染作業の従事者と防犯パトロールの車。帰還した町民の多くは期限のある公費負担で自宅の取り壊しを急ぐ。故に、にわかに人口は増えない。  まちは、老若男女が生活し、喜怒哀楽の日常があってこ

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  • 365人感染 9日の静岡県内【新型コロナ】

     静岡県内で9日、新たに365人の新型コロナウイルス感染が確認された。県全体の病床使用率は24・5%。地域別は中部31・9%、西部25%、東部16・9%。重症者はなし。直近1週間の新規感染者数は前週の0・8倍。  累計感染者数は86万2736人。

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  • 遠州織物の未来 若手が守る 生産者とメーカーがタッグ 尾州産地に学び、逆風に活路

     静岡県西部の繊維産業の20~30代の担い手でつくる「ひよこのかい」と遠州織物のアパレルメーカー「HUIS(ハウス)」(浜松市西区)が、他産地との交流や上質な遠州織物の県外での魅力発信など産地振興活動を活発化させている。2月中旬には日本一の毛織物産地を掲げる尾州の一宮市(愛知県)を訪問し、若手による産地活性化の取り組みを視察した。後継者不在や廃業増加、コロナ禍と逆風の中、生産者とメーカーがタッグを組み、活路を切り開こうと挑戦を続ける。  一宮の訪問先は、繊維企業で働く若手が立ち上げた自主サークル「尾州のカレント」。産地に新風を吹き込み、尾州の認知度向上に寄与したとして業界で注目される。活動拠

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  • 「聞こえ」を文字でサポート 要約筆記者の活動発信 永井さん親子(島田市) 難聴の実情、動画で解説

     島田市の要約筆記サークル「うさぎ」に所属する永井納子[なおこ]さん(63)、結子さん(29)親子が、難聴の実情や文字で情報を伝えて難聴者を支える要約筆記者の活動を広く知ってもらおうと、動画や交流サイト(SNS)を活用した情報発信に力を入れている。昨年末には結子さんが制作した難聴に関する動画を市公式LINEで公開した。2人は「難聴への理解が広がり、困っている誰かの助けにつながればうれしい」と願う。  「ふくしのいっぽ」と題した5分弱の動画は、聴覚障害のある子どもと妖精「ノッカ」が会話しながら、難聴の種類によって聞こえ方が異なることや、声で会話が可能なため障害が周囲に理解されにくいことなどを紹介

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  • 焼津恩泉で浮かべる「感謝の言葉」 キャンペーン第2弾 水で文字現れるレター配布

     焼津市は9日から、水に浮かべると文字が現れるウオーターレターを市内の焼津温泉供給施設でプレゼントする。焼津温泉の魅力を発信する「焼津『恩』泉キャンペーン」の第2弾として企画。市観光交流課では普段言えない感謝の思いをウオーターレターで伝えることで、関係性が深まり「温泉利用のきっかけになれば」と狙いを示す。  下部に「焼津恩泉」と記された台紙にメッセージを油性ペンで書き込み、その上にシールを貼る。シール部分を水でぬらすと、隠していた文字が浮かんでくる仕掛けになっている。  配布するのは、元湯なかむら館、エキチカ温泉・くろしお、サンライフ焼津の3施設。2人以上の利用者グループの希望者に贈呈する。各

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  • 息子を助けたい一心で… 静岡の高齢夫婦、特殊詐欺1年に2度被害 手口巧妙「慢心」も悔やむ

     特殊詐欺被害が後を絶たない。昨年、静岡市駿河区の高齢夫婦は1年間で2度もオレオレ詐欺事件に巻き込まれ、計550万円を失った。なぜ他人の言葉を息子と信じ、立て続けにだまされてしまったのか-。86歳の夫が取材に応じ、複雑化した手口や当時の心理状況を打ち明けた。  最初にだまされたのは妻だった。昨年3月、長男とそっくりな声をした男から「オレだけど、仕事で失敗した」と電話があり、2回に分けて現金400万円を会社の同僚を名乗る男に手渡した。数日後、再び長男をかたる男からの電話を受けて静岡南署に連絡。逮捕に貢献したが、400万円は戻ってこなかった。  「二度とだまされない」と夫婦で誓ったその約半年後、今

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  • 桜開花、全国的に早まる 静岡県22日予想

     民間気象会社「ウェザーニューズ」(千葉市)は8日、今春の桜(ソメイヨシノ)の開花予想を発表した。東京都心部で15日に始まり、3月下旬から西日本から東日本の各地で咲くとみている。気温の上昇で多くの地点が平年よりも早く、関東や東北南部は非常に早まる可能性がある。  東京に次いで、17日に福岡、19日に名古屋と高知、20日に広島の各市が続き、静岡市は22日。  4月は仙台を皮切りに新潟や長野の各市で開花を見込む。同25日には札幌市、標本木がエゾヤマザクラの北海道釧路市では5月10日の開花を予想した。  気象庁によると、日本列島は8日、広い範囲で高気圧に覆われてよく晴れ、都心部で4月下旬並みの21.

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  • ⚽清水エスパルス、川崎を撃破 今季公式戦初勝利 ルヴァン杯開幕

     YBCルヴァン・カップ1次リーグ第1節(8日・エディオンスタジアム広島ほか=10試合)でB組の清水は川崎に3―2で競り勝った。  1次リーグB組▽観衆6900人 ①アイスタ 清水 1勝(3)3(2―0 1―2)2 川崎 1敗(0) ▽得点者【清】オセフン(1)白崎(1)中山(1)【川】チャナティップ(1)宮代(PK)(1)  【評】清水は川崎との打ち合いを制した。  立ち上がりからテンポ良く球を動かし、前半6分に右クロスをオセフンが頭で合わせて先制。1分後には西沢の折り返しを白崎が詰めた。  前半途中から川崎に押し込まれる時間が増えたが、耐えて無失点で折り返した。後半22分に守りを崩され

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  • 「なぜ娘が」問い続け 低い安全意識、根底に何が【届かぬ声 子どもの現場は今⑦/第1章 河本千奈ちゃん⑤半年が流れて】

     牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」の園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が送迎バスで亡くなった事件を受け、政府は対策に動いた。  全国の保育所などの送迎バスについて、バス後方に取り付けて座席の確認を促すブザーや、置き去りにされた子どもを検知するセンサーといった安全装置の設置を義務化した。費用も補助し、6月までの設置完了を目指している。  だが、まな娘を失った両親には響かない。父は言う。「あなたの子が犠牲になって世の中が良くなったと言われて、納得できる人はいるのでしょうか。千奈は行政を動かすために生まれてきたのではない」。安全装置については「必要だとは思うが、本来は運転手と乗務員のほんの少しの

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  • 静岡空港 搭乗700万人達成 節目祝いセレモニー

     静岡空港の開港以来の累計搭乗者数が2月下旬に、700万人を達成したことを受け、県などは8日、記念セレモニーを同空港で開いた。県や空港関係者らが出席し、節目を祝うとともに利用客の増加に向けて決意を新たにした。  記念セレモニーには富士山静岡空港株式会社の西村等社長、フジドリームエアラインズ(FDA)の楠瀬俊一社長らが出席し、くす玉を割って節目を祝った。ソウル線定期便の再開を今月下旬に控える中、西村社長は「国際線が再開し、2019年度並みの回復をすることがわれわれのスタート」と話した。空港内では利用客に対して記念グッズの配布が行われた。  静岡空港は09年6月に開港し、19年9月には600万人を

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  • 静岡県立がんセンター 山口総長3月末退任、名誉総長へ

     静岡県立静岡がんセンター(長泉町)総長の山口建氏(73)が3月末で総長を退くことが、8日までの関係者への取材で分かった。2002年のセンター開設時に初代総長として就任以来、20年以上にわたって同センターの運営をけん引し、国内屈指のがん医療機関に発展させた。今春を区切りに、後進に道を譲る判断をしたとみられる。  静岡がんセンターは病院、疾病管理センター、研究所など複数の組織で構成し、山口氏は設立構想段階から携わった。総長として各組織を統括し、がん患者診察数は国内トップクラスにある。  後任は同センターの内部登用とみられ、病院長の上坂克彦氏の就任が有力視されている。山口氏は4月以降も名誉総長とし

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  • 高校長級18人退職 静岡県内公立校 小中学校は120人

     静岡県教委と静岡、浜松両市教委は8日までに、2022年度末の定年退職者をまとめた。校長級の退職者数は高校などが18人、特別支援学校5人。小中学校は小学校62人、中学校58人の計120人が退職を迎える。  教職員の異動作業は定年退職者の後任人事を中心に進んでおり、発表は20日の見通し。  高校長級は、県高校長協会長で高校教育課指導監や総合教育センター所長を歴任した小関雅司・静岡のほか、同協会副会長の長井利樹・浜松北、渡辺紀之・沼津東らが一線を退く。県教員育成指標の改訂に伴う研修体系化に尽力した松下和弘・総合教育センター所長も職を退く。特別支援学校は山田伸代・藤枝らが、政令市以外の小中学校では県

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  • 外国人職員と雇用事業所 静岡県内、過去最多を更新

     静岡県が静岡県内の介護事業所を対象に実施した外国人介護職員の就労状況調査によると、2022年10月1日時点の雇用人数は前年度比129人増の886人、雇用事業所数は16カ所増の370カ所となり、いずれも過去最高を更新した。  国籍別はフィリピンが221人で全体の4分の1を占めた。ベトナム190人、ミャンマー144人、中国93人、ブラジル75人と続いた。在留資格別にみると、技能実習が315人、経済連携協定(EPA)の介護福祉士候補者が42人など。特定技能(介護)は120人で、前年度から4倍に増えた。定住者は327人だった。  調査は県内5847カ所を対象に実施した。回答率は33.3%。

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  • THE ALFEE坂崎さん収集 日常使いの和ガラス700点 静岡市清水区のフェルケール博物館

     静岡市清水区のフェルケール博物館で、ロックバンド「THE ALFEE」メンバーとして知られる坂崎幸之助さんの和ガラスコレクションの展示が行われている。20年以上かけて収集した明治―昭和時代の約700点が並ぶ。  同バンドの初めての大規模なコンサートが日本平で行われた縁もあり、今回の展示が実現した。坂崎さんの実家は東京・下町の酒屋だったことから、コレクションは主に日本の日常生活で使うガラス製品が多い。調味料瓶、飲料瓶、薬瓶などに分けて紹介した。  和ガラスは日本の近代化とともに変化してきた。時代背景が分かるよう、当時の家具やポスターなどと一緒にガラス器を展示。唐草などの日本的なデザインのレース

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  • 広報大使として1年間活躍 伊東署がカピバラに感謝状 安全安心に貢献

     伊東署は7日、伊東市の伊豆シャボテン動物公園で署長感謝状の贈呈式を開いた。同署の安全安心広報大使を委嘱していたカピバラに対し、1年にわたる各活動への貢献をたたえた。  昨年1月に委嘱を受けた同園のカピバラたち。交通安全イベントに協力するなど、愛らしい姿で広報啓発の役目を担った。  「カピバラファミリーありがとう」と書いた横断幕を掲げた。カピバラが見守る中、三坂滋康署長が中村智昭園長に感謝状を手渡した。併せてリンゴも贈った。  中村園長は「カピバラののんびりとした姿が、皆の安全安心に役割を果たした」とあいさつした。三坂署長は「事件事故を未然に防ぐ活動は重要。職員を含めて協力してもらい感謝してい

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  • 海上ホテル客船「スカンジナビア」 沼津で回顧展

     沼津市西浦で海上ホテルとして利用されていた豪華客船「スカンジナビア」(旧名ステラポラリス)の回顧展が24日まで、同市我入道の市芹沢光治良記念館で開かれている。営業終了後の2006年、和歌山県沖でえい航中に沈没したスカンジナビア号の写真や史料を集めた。  海のステージ・スカンジナビア資料館(同市西浦木負)が企画した。湾内に停泊する純白の優美な姿をとらえた写真やステラポラリス時代の航海日誌、開業当時のポスターなど船の一生を振り返る備品や関係史料が並ぶ。前島希久也館長(81)は「多くの人に親しまれたスカンジナビアを若い世代に受け継いでいきたい」と話した。  スカンジナビア号は1970年から西浦湾に

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  • 不適切盛り土196カ所 地番まで公表へ 静岡県、対策会議で決定

     静岡県は8日、不適切な盛り土への対応を関係部局間で協議する対策会議を県庁で開き、県内の不適切盛り土196カ所の位置情報を公表すると正式に決定した。地番までホームページに公開し、周辺住民への注意喚起や不法行為抑止の効果を高める。県によると、不適切盛り土の情報について全面的な公開に踏み切る自治体は全国でも少ないという。  会議は非公開で行われた。会議後に取材に応じた県盛土対策課によると、地番のほかに盛り土の大きさや、斜面や平地など盛り土が形成されている地形、県による安全性把握調査の実施状況などを一覧表にして示し、地図も掲載する。盛り土が撤去されたり、違法状態が解消されたりしたら情報を更新する。

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  • 市川團十郎さん 芸道精進へ決意 襲名披露巡業、静岡公演

     十三代目市川團十郎白猿さんの襲名披露巡業の静岡公演(静岡新聞社・静岡放送主催)が8日、静岡市葵区の市民文化会館で開かれた。9年ぶりの大名跡復活に、團十郎さんは「父の足元にも及びませぬが、全身全霊で務めさせていただきまする」と口上を述べた。大入りの観客を前に、さらなる芸道精進への決意を示した。  口上は、父の十二代團十郎さんの同級生で共演も多かったという人間国宝中村梅玉さんとともに臨んだ。團十郎さんは、駿府城公園を訪れたり、ウナギを味わったりした静岡での思い出にも触れた。  演目は、家の芸「歌舞伎十八番」屈指の「勧進帳」。武蔵坊弁慶役の團十郎さんは勧進帳を朗々と読み上げ、梅玉さん演じる頼朝方の

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  • 若手や女性登用 夜間中学の新設対応 静岡県教委人事異動、大詰め

     静岡県教委と静岡、浜松両市教委が8日までにまとめた県内公立校の2022年度末の校長級定年退職者は、高校長級が前年度より4人、特別支援学校が3人少なかった。政令市を含む小中学校は前年度より14人少ない。県教委では若手、女性の管理職への登用のほか、県立夜間中学校の新設などを踏まえた人事異動の作業が大詰めを迎えている。  高校の退職者は、県高校長協会理事の小川伸吾・沼津西と清水正信・清水西のほかに、太田裕・御殿場、多嶋洋一・裾野、福島由子・吉原、中村真二・富士宮北、鈴木伸彦・静岡東、国川淳子・藤枝西、鈴木政昭・島田、松本稔章・島田商、白井秀幸・浜松湖東、宮本宗明・浜松江之島、児玉一淑・浜松東、柳本

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  • ⚽ジュビロ磐田、決定機生かせず 横浜Mに0-1 ルヴァン杯開幕

     YBCルヴァン・カップ1次リーグ第1節(8日・エディオンスタジアム広島ほか=10試合)でA組の磐田は横浜Mに0―1で敗れた。  1次リーグA組▽観衆7077人 ①ニッパツ 横浜M 1勝(3)1(0―0 1―0)0 磐田 1敗(0) ▽得点者【M】OG  黒星発進 決定力欠く  磐田は決定機を生かせず、横浜Mに競り負けた。  リーグ戦前節からスタメン全員を入れ替えて若手主体で臨んだ。前半はコンパクトな守備で相手のカウンターをしのいだ。前半16~18分にはDF小川、MF古川、藤川が立て続けにシュートを放ったがゴールを奪えず、無得点で折り返した。  後半4分、右サイドを突破され、最後はオウンゴ

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  • 橋幸夫さん、運転免許証を自主返納 同世代に検討呼びかけ

     熱海市在住の歌手、橋幸夫さん(79)が8日、熱海署を訪れ、運転免許証を自主返納した。高齢ドライバーによる事故が多発する中、橋さんは「体力に自信がなくなったら返納を検討してみては」と同世代のドライバーに呼びかけた。  本間章浩署長から運転経歴証明書を受け取った橋さんは、「18歳のころに免許を取得し、国産車や外国産車を20~30台は乗り換えた。もう運転は十分堪能した」と振り返った。5年ほど前から自ら運転することは控えていて、80歳になる5月に歌手活動から引退することを表明している。  免許証の自主返納は「強制するものではなく、あくまで自主的なこと」と強調し、「迷っているのなら、返納した方が良いの

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  • 「田代ダム案 工事中限定」 文書送付 JR、静岡県に前提条件確認

     JR東海は8日、リニア中央新幹線トンネル工事に伴う湧水の県外流出対策として県に提案している田代ダム取水抑制案について、ダムを管理する東京電力リニューアブルパワー(東電RP)と具体的な協議を開始するにあたり、前提条件を確認する文書を県に送付した。取水抑制の実施期間を工事中に限定し、「東電RPの水利権に影響を与えない」とすることなどを求めた。  2022年12月の県有識者会議の専門部会で委員から「(ダム活用案を)工事後も将来にわたり実施することが必要」との意見が出ていたため、25年末の水利権更新を控える東電RPが協議の席に着きやすくなるよう改めて確認した。  JRはこのほか、山梨県から静岡県境を

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  • 函南町長 伊豆中央道徴収延長 静岡県方針「同意できず」 

     函南町の仁科喜世志町長は8日の町議会3月定例会の一般質問で、県が方針を示した伊豆中央道の料金徴収期限延長に関し「現場を理解していない。同意できない」と述べた。中野博氏(清風会)への答弁。  2015年に無料化される予定だったが、修善寺道路との合併採算制の導入により、徴収期限が延長された経緯を強調。有料区間を避ける通過車両が生活道路に流入し、交通安全上の危険性が高まることへの懸念も示した。中野氏も「一度棚上げされた。納得できない」と述べた。  県は無料化した場合、交通量が大幅に増える懸念があるとして、修善寺道路とともに徴収期限を40年程度延長する方針を示している。  この日は田口彰一(清風会)

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  • 元校長の再審認めず 最高裁、特別抗告棄却 旧天竜林高事件

     旧天竜林高(浜松市天竜区)で起きた大学推薦入試の調査書改ざん・贈収賄事件を巡り、加重収賄罪などで有罪が確定した元校長(75)の再審請求で、最高裁第1小法廷(岡正晶裁判長)は元校長の特別抗告を棄却したことが8日までに、関係者への取材で分かった。再審開始を認めない判断が確定した。  決定は6日付。元校長と弁護団が8日、郵送された書面を確認した。特別抗告審で弁護側は、検察から新たに開示された元天竜市長(90)=贈賄罪で罰金刑確定、再審請求中=への警察の取り調べを記したメモを受け、自白の信用性を追求。現金の授受があったとされる日の元市長の行動履歴を裏付ける証拠の開示も求めていた。  これに対し最高裁

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  • コロナ禍の青春取り戻せ 高校生企画運営のロックフェス 浜松の軽音楽を盛り上げ

     浜松市中区のライブハウス浜松窓枠でこのほど、高校生バンドが演奏を披露する「アオハルロックフェスティバル2023」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれた。実行委を務める第一学院高(同区)2年生3人が「音楽の都浜松に、軽音楽を広めたい」と企画した。  市内外から13バンドが出演した。出演者は、米津玄師の「ピースサイン」など人気アーティストの楽曲をエネルギッシュに披露。聴衆は手拍子をしながら演奏を楽しんだ。  イベント運営を担ったのは同校の大石遥士さん、田中秀汰さん、内藤大翔さん。元々はそれぞれでギターなどの楽器を楽しんでいたが、浜松には高校生による軽音楽発表の場が少ないと感じ、昨年9

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  • 社説(3月9日)刑法犯20年ぶり増 発生実態 極めて深刻だ

     治安状況の指標となる刑法犯認知件数が2022年、20年ぶりに前年を上回った。警察庁が公表した犯罪情勢(暫定値)によると、前年比3万3285件(5・9%)増の60万1389件だった。刑法犯は02年をピークに減り続け、21年は戦後最少を更新していた。  自転車盗などの街頭犯罪が14・4%増の20万1619件と目立ち、オレオレ詐欺などの特殊詐欺の被害額は28・2%増の361億4千万円と8年ぶりに増加した。殺人など6種類の重要犯罪のうち、強盗が前年比10件増の1148件。警察庁は、自転車盗や傷害、暴行の増加は新型コロナウイルス対策の緩和に伴う人流増加が影響したとみている。ただ、コロナ禍に伴う景気低迷

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  • 大自在(3月9日)最終ラウンド

     2004年、米国の元黒人ボクサーから1歳年上の日本の元ボクサーに激励の手紙が届いた。差出人は白人3人が殺害された事件で終身刑が宣告された後、無罪を勝ち取ったルービン・カーター氏。現役時代は「ハリケーン」の名で活躍した。  手紙は現在の静岡市清水区で発生した一家4人殺人事件で死刑判決が確定した後、無実を訴えている袴田巌さんが受け取った。同じ1966年に起きた二つの事件。カーター氏は19年の獄中生活を経て自由の身になっていたが、袴田さんはまだ東京拘置所に収監されていた。  米国ではカーター氏が身の潔白を叫び始めると、人種差別を象徴する事件として注目を浴び、支援の輪が一気に広がった。米国を代表する

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  • サービスに関するアンケート/3月18日のJ2静岡ダービーチケットプレゼント【あなたの静岡新聞 リリースノート】

    ※アンケートおよび静岡ダービーチケットプレゼントは、たくさんのご応募をいただきました。誠にありがとうございました。当選された方にのみメールで9日中にご連絡いたします(3月9日追記)。  ふるさとメディア「あなたの静岡新聞」を日頃よりご愛読いただき誠にありがとうございます。有料会員の皆さまにサービスに関するアンケートについてのご協力のお願いとプレゼント企画のお知らせです。  ふるさとメディア〈あなたの静岡新聞〉はご利用の皆さまの声に日々耳を傾け、昨日より今日、今日より明日とサービスを改善していく「永久改善サイクル」をモットーに掲げています。みなさまの率直なご意見やご要望をお待ちしています。  

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  • 5人死亡、433人感染 8日の静岡県内【新型コロナ】

     静岡県内で8日、新型コロナウイルス患者5人の死亡と433人の新規感染が確認された。  県全体の病床使用率は24・9%。地域別は中部33・3%、西部26・2%、東部15・8%。重症者はなし。直近1週間の新規感染者数は前週の0・76倍。  県は年齢、性別非公表の2人の死亡を発表した。静岡市は高齢男性と高齢女性2人の死亡を、浜松市は高齢女性の1人の死亡をそれぞれ公表した。  累計感染者数は86万2371人。

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  • WBC2023特集 開設しました 試合日程・速報/日本代表メンバー紹介/スペシャルインタビュー【リリースノート】

     ふるさとメディア「あなたの静岡新聞」をご愛用いただき、誠にありがとうございます。編集・運営担当の村松響子です。きょう8日、野球の国際大会WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が開幕しました。試合日程・速報はもちろん関連する読み物盛りだくさんの特集を開設しましたのでご案内します。有料会員の皆さまは全てのコンテンツをたっぷりご利用いただけます。 WBC2023特集  ①日程・試合速報  WBC2023の日程と日本代表の試合速報はこちらでチェック!  ②日本代表メンバー紹介  気になるヌートバー選手をはじめ全選手の実績や人となりはこちらで。  ③ライバル戦力分析  3大会ぶりの頂点を狙う

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  • 浜松開誠館 サーバーがウイルス感染 成績データ閲覧できず

     浜松市中区の浜松開誠館中・高(生徒約1200人)で学校のサーバーがコンピューターウイルスに感染し、生徒の成績や個人情報データが暗号化されて閲覧できなくなっていることが8日、同校への取材で分かった。個人情報の流出は確認されていないという。県警に被害を相談している。  同校によると、2月下旬にウイルス感染が分かり、生徒の提出物や出席状況、単元ごとの小テストの結果など少なくとも過去5年間のデータが閲覧できなくなった。8日現在、復旧していない。  データを紙で保存している教員もいたが、高校3年生の3学期の成績について一部教科では担当教員が記憶を基に話し合って決めたという。大学受験の出願は2学期までの

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  • 心華やぐ静岡の春 河津桜の木の上を散歩するミナミコアリクイ/700本の梅見頃/繁殖地へ移動準備、野鳥の群れ【動画あり】

     春本番間近。日に日に暖かさが増す中、静岡県内各地から春到来を告げる便りが届いている。  動物園内で満開となった河津桜の木の上を散歩するミナミコアリクイや、約700本の紅白の花が咲き誇る梅園、菜の花の周りを飛び回るミツバチ、繁殖地への移動に向けて準備する野鳥の群れ。心華やぐ風景を切り取った。 (写真部・小糸恵介、浜松総局・二神亨、東部総局・山川侑哉) 河津桜の木の上を散歩するミナミコアリクイ 700本の紅白の梅見頃 繁殖地へ移動準備 野鳥の群れ

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  • 杉村孝さん死去 85歳 藤枝の彫刻家

     藤枝市の彫刻家杉村孝(すぎむら・たかし)さんが2日、死去した。85歳。同市出身。通夜は8日午後6時から、葬儀は9日午前11時半から同市高田192の13、金色堂会館で。喪主は妻美保子(みほこ)さん。  杉村さんは市内の石材店に育ち、20歳を迎える頃に石彫に目覚め北川薫に師事した。1987年の第6回富嶽文化賞展で大賞。滝ノ谷不動峡(同市瀬戸ノ谷)の岩壁に彫り込んだ高さ10メートルの磨崖仏(まがいぶつ)は観光名所として知られる。茶文化発信施設「玉露の里」(同市岡部町)や巨石の森公園(同)など身近な場所にも作品が多数残る。

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  • 静岡県警総務部長に河合氏 静岡中央署長に及川氏 春の定期人事異動

     静岡県警は7日、春の定期人事異動を内示した。発令は20日。異動規模は前年比81人増の2025人(警察行政職員を含む)。県内全28署の増強配置に加え、組織体制のデジタル化や人身安全事案などへの対策強化で大規模な異動になった。  河合竜司刑事部長が生え抜き筆頭ポストの総務部長に就く。静岡中央署長には及川博行地域部長を起用。刑事部長に平井伸英警察学校長を充てる。交通部長に加藤悟生活安全部長が回り、生活安全部長には水嶋春彦首席監察官が就く。地域部長は財津康浜松中央署長が務める。高橋誠警備部長は留任する。  警視正への昇任は3人。首席監察官に鈴木光弘警務課長、警察学校長に八木瑞生清水署長、浜松中央署長

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  • 静岡県警人事異動(20日付)=部長級(警視長)部長級(警視正)参事官級など

    部長級(警視長) ◇…退職…◇ 警務部付 総務部長 三原浩 部長級(警視正) ◇…異動…◇ 総務部長 刑事部長 河合竜司 生活安全部長 警務部参事官兼首席監察官 水嶋春彦 地域部長 浜松中央警察署長 財津康 刑事部長 警察学校長 平井伸英 交通部長 生活安全部長 加藤悟 静岡中央警察署長 地域部長 及川博行 ◇…昇任…◇ 警務部参事官兼首席監察官 警務部参事官兼警務課長静岡市警察部庶務課長兼務 鈴木光弘 警察学校長 清水警察署長 八木瑞生 浜松中央警察署長 捜査一課長 高橋直人 ◇…退職&hel

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  • ⚽ルヴァン杯8日開幕 磐田、敵地で横浜M戦 清水、ホームで川崎と 1次リーグ第1節見どころ

     JリーグのYBCルヴァン・カップが8日開幕し、1次リーグ第1節10試合を行う。A組の磐田は敵地で横浜Mと対戦。B組の清水はホームで川崎を迎え撃つ。1次リーグはJ1の18チームにJ2の磐田と清水を加えた計20チームが参加。5組に分かれてホームアンドアウェー方式で戦う。各組1位と各組2位のうち成績上位3チームの計8チームが準々決勝に進む。  磐田 敵地で横浜M戦 若手で昨季J1王者に挑む  磐田は週末に中2日で大宮とのリーグ戦を控えるため、前節山形戦から大きく先発を入れ替え、若手中心の布陣となりそうだ。横内監督は「強度の高いチームに個人として向かっていけるか。出場機会が少ない選手がパワーに変え

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  • 子どもの性被害防止へ組織連携 千葉市教委、取り組み強化 初動対応にも重点

     家庭や学校など本来は安全なはずの場所で、子どもが性的被害を受ける事例が後を絶たない中、千葉市教委が教員による性暴力事件をきっかけに取り組む防止策や発生時の初動対応が注目を集めている。本県で性暴力の根絶を目指して活動するフラワーデモ静岡は2022年12月、「千葉市と同じような仕組みを本県にも導入すべき」と県教委に提言した。千葉市教委の性暴力対策を取材した。  18年、13年から教え子7人に強制性交などを繰り返した同市立小教員=懲役14年の判決が確定=が逮捕された。同市教委は、周りの大人が被害に気付かず発覚が遅れた事態を重く見て、20年に大学教授らでつくる有識者検討会を設置した。  同市教育職員

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  • 経済の男女平等度 静岡県、全国最下位 都道府県指数

     上智大の三浦まり教授らでつくる「地域からジェンダー平等研究会」は8日の国際女性デーに合わせ、各地域の男女平等度を政治、行政、教育、経済の4分野で分析した2023年の「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」を公表した。静岡県は経済の指数が47都道府県中最下位となり、遅れが際立った。  指数公表は昨年に続き2回目。指数は「1」に近いほど平等を示す。経済の指数は男女の賃金格差など7指標から算出し、静岡県は0・331。指標のうち短時間労働に従事する男女間の賃金格差(指数0・630)が45位で全体を押し下げた。他の指標は企業の社長数の男女比が0・138で37位、フルタイム労働者の男女比が0・615で36

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  • 静岡県内の製造現場 女性就労に課題 正社員化進める企業も 男女平等指数経済分野・全国ワースト1位

     8日の国際女性デーに合わせ、「地域からジェンダー平等研究会」が公表した都道府県版ジェンダー・ギャップ指数で、静岡県は経済分野の指数が47都道府県中最低となった。「中小の製造業が多く、女性の就労が不利な環境がある」(三浦まり上智大教授)との背景が指摘され、環境改善に向けた取り組みが求められる。  県東部の精密機器製造工場に勤める沼津市の女性(50)は今月、新型コロナウイルス流行以降2度目となる派遣切りに遭った。派遣社員として工場で20年以上働くが、手取りは残業を頑張っても月15万円止まり。「受注減で手取りが減ることはあっても、増えはしない」。シングルマザーで安定を望むが、「正社員の声がかかるの

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  • 野菜不足に「マシマシ餃子」 目標達成への「プラス一皿」 静岡県など開発、販売

     静岡県などは県民に野菜摂取を促すオリジナル餃子(ギョーザ)を開発し、テスト販売を始めた。外食企業や料理研究家、県内大学などと取り組む「野菜マシマシプロジェクト」の一環。31日まで、県内の自動販売機と無人販売店計7カ所で取り扱う。  レンコンの歯ごたえを感じられ、かつお節と昆布で和風味に仕上げた「旨味たっぷり餃子」と、ホウレンソウや長ネギを入れニンニクを効かせた「スタミナ旨塩餃子」の2種類。いずれも36個入り千円。  県健康政策課によると、県民の野菜摂取量は目標とされる1日350グラムに男性は76グラム、女性は107グラム足りない。オリジナル餃子は6個で約80グラムの野菜を摂取できるといい、「

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  • 追悼キャンドル 常葉大浜松から浜松西RCへ継承 11日、浜松市中区 東日本大震災12年

     常葉大浜松(浜松市北区)の学生が中心となって続けてきた東日本大震災の犠牲者追悼と復興祈念の行事「3・11復光キャンドルナイト」を今年は、浜松西ロータリークラブが引き継ぐことになった。市民の防災意識の向上を目指して11日夕、中区のアクト通りで明かりをともす。  数千本のろうそくで文字を描くキャンドルナイトは、被災地でボランティアに打ち込んだ学生らが使命感から始めた。震災の翌年からほぼ毎年継続し、震災の記憶を後世に伝えようと取り組んできたが、コロナ禍で活動が制限されるなど、持続が困難となった。学生らの実行委員会は2022年を最後に、同行事の休止を決めた。  だが、過去2回の運営に協力してきた同ロ

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  • ポケモンセンター今年も 浜松でグッズゲットだぜ! 18日からメイワンに期間限定

     浜松ターミナル開発(浜松市中区)は18日、JR浜松駅ビル「メイワン」に、ゲームやアニメで人気の「ポケットモンスター(ポケモン)」のオリジナルグッズを販売する「ポケモンセンター出張所」を開く。5月7日までの期間限定。  昨年に続き2回目の開設で、ぬいぐるみ、カード、キーホルダー、文具などの商品を多数そろえる。新たに「ポケモンシャツ」の展示・試着コーナーを設ける。  前回はファンが店舗前に連日のように列をつくった。今回は特設会場を3階から6階に変更して売り場面積を約2倍に広げるほか、開催期間を2週間ほど拡大する。

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  • 大自在(3月8日)H3打ち上げ失敗

     落語家の桂文珍さんはメカ好きで知られる。シンセサイザーを取り入れた「ニューウエーブ落語」が注目されたころ、「宇宙音」をつくろうと、電子機器を滞在先のニューヨークで衝動買いした。当時の値段で450万円。ところがテクノロジーは日進月歩。数年後には大阪の電気街で5千円ほどで売られていた。  操縦資格を持つほどの飛行機好きは宇宙への夢につながり、30年ほど前に米国の会社が宇宙旅行を売り出すと即座に手付金約300万円を払い込んだ。  会社から入金確認の手紙には「あなたの席は窓際です。チケットは往復になっています」と。「往復って、当たり前やがな」。後に、詐欺だったと分かる(「わたしの失敗」文春文庫)。

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  • 社説(3月8日)徴用工問題解決策 後戻りさせてはならぬ

     日韓関係で最大の懸案となっている元徴用工問題について、韓国政府が解決策を正式に発表した。  「戦後最悪」と言われるまで日韓関係を悪化させた課題の解消に向け、両国が大きく動き出したことになる。昨年5月の就任以来、日韓関係改善に前向きな姿勢を示し、国内世論が割れる政治リスクを冒してまで解決策を示した尹錫悦[ユンソンニョル]大統領の決断を評価したい。  日本政府も韓国側対応を歓迎し、植民地支配への痛切な反省と心からのおわびを明記した日韓共同宣言(1998年)の継承を表明した。3月中の両国首脳会談への調整も始まった。韓国世論の動向に不透明さも残るが、関係改善への流れを加速し、二度と後戻りさせてはなら

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  • ⚾草薙に球春 プロ野球オープン戦、楽天―横浜 静岡県勢も登場

     静岡県に球春到来を告げるプロ野球のオープン戦「東北楽天ゴールデンイーグルス-横浜DeNAベイスターズ」が7日、静岡市駿河区の草薙球場で行われた。好天に恵まれ、訪れた1720人の野球ファンが、息詰まる投手戦を見守った。  楽天は15日まで、同球場を拠点にDeNAや千葉ロッテマリーンズ、オリックス・バファローズと計8試合を行う。初日はDeNAが1-0で楽天に競り勝った。県勢はDeNAの森敬斗内野手(静岡市出身)と楽天の鈴木大地内野手(小山町出身)が登場し、地元ファンを喜ばせた。  愛知県の会社員伊藤冴さん(25)は、楽天の堀内謙伍捕手(静岡高出)の大ファンで静岡でのオープン戦を毎年楽しみにしてい

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  • 選抜高校野球出場の常葉大菊川 「全員で優勝を目指す」 市役所激励会で意気込み

     第95回記念選抜高校野球大会に出場する常葉大菊川高野球部の激励会が7日、菊川市役所で開かれた。選手18人が訪れ、健闘を誓った。  選抜出場は10年ぶり5回目。平出奏翔主将は「元気あふれるプレーをして菊川市や静岡県にいい報告をしたい。全員で優勝を目指す」と意気込みを語った。2007年の選抜優勝メンバーの石岡諒哉監督は「甲子園から学校に帰ってきた時に多くの市民が出迎えてくれた光景は今でも印象に残っている。市民に感動と勇気を与える野球をしたい」とあいさつした。  長谷川寛彦市長は「笑う門には福来る」と書いた直筆の色紙を選手に手渡し「甲子園の舞台を楽しみ、笑顔の野球で勝ち進んでほしい」と激励した。市

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  • 津波即時避難の意識低下 静岡県民防災調査 専門家「コロナ禍で対策停滞」「臨時情報」の認知度も減少

     南海トラフ地震の津波避難について、揺れたらすぐに避難を開始する割合が4割にとどまることが7日、静岡県の県民防災意識調査で分かった。前年度から約10ポイント下がり、即時避難意識が低下している。南海トラフ沿いで大地震の発生可能性が高まった際に発表される「臨時情報」の認知度も2ポイント下がり、依然として理解が浸透していない。専門家は防災意識そのものの低下にも危機感を強めている。  津波に対して、「揺れを感じたら直ちに避難する」と回答したのは42・5%(前回52・1%)。一方、「津波警報の発表を聞いててから」は33・1%(前回23%)だった。  静岡大防災総合センターの岩田孝仁特任教授は「駿河湾は数

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  • 2人死亡、238人感染 7日の静岡県内【新型コロナ】

     静岡県内で7日、新型コロナウイルス患者2人の死亡と238人の新規感染が確認された。  県全体の病床使用率は25・5%。地域別は中部36・5%、西部24・6%、東部15・8%。重症者は1人。直近1週間の新規感染者数は前週の0・77倍。  県は80代女性と年齢性別非公表の2人の死亡を発表した。  累計感染者数は86万1938人。

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  • 當間ローズさん「個性の違いは魅力」 廃棄予定のバラやミモザ、浜松の3校に贈る

     ブラジルで生まれ、湖西市で育った日系3世の歌手、モデルの當間ローズさん(29)が7日、浜松市内の中学、高校、外国人学校3校を訪れ、規格外などで廃棄予定のバラやミモザの花束を届けた。當間さんは「子どもたちに、個性の違いは人の魅力であると伝えたい」と強調した。  西区の外国人学校「ムンド・デ・アレグリア」では、當間さんが高校3年生21人と交流した。自らの経験を踏まえ、「日本語が話せず、誤解されることもあった。自分がどういう人間なのかを伝え、壁を乗り越えた」と語った。  オイ・アラナさん(17)は「ブラジル人も日本人も、人間として大事なのだと感じた」と話し、ネベスネト・フィリペさん(17)は「日本

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  • 「運命」の水窪に魅せられて 手塚さん夫婦移住、民泊開業へ 4年目の挑戦 浜松・天竜

     浜松市天竜区水窪町で、山奥の集落に拠点を構えた東京都出身の男性がいる。手塚崇貴[たかき]さん(43)は初めて水窪町に訪れた3年前、特別な縁を感じて移住を決意した。現在はスポーツインストラクターと山仕事で生計を立てる中、民泊事業の準備に向けて汗を流す。手塚さんは「自然に囲まれた暮らしができて楽しい」と充実感に満ちあふれている。  2月中旬の夜、同町の水窪総合体育館でキックボクシングのエクササイズのレッスンが開かれた。「もっと踏み込んで」「ワン、ツー、ワン、ツー」。手塚さんは昨年からレッスンを始め、水窪町や天竜区山東、春野町で指導している。インストラクターは前の勤務地だった東京で軌道に乗り、新天

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  • 不適切保育3件認定 沼津市、施設に改善指導

     沼津市内の小規模保育施設で発覚した不適切保育について、市は7日、施設への特別指導監査結果を公表した。園児の顔に落書きするなどの3件の不適切行為を認定し、保育に関するマニュアルの見直しなど3点の改善指導と1点の助言指導を実施した。  認定した不適切行為は、保育士が園児に求められるまま顔や手に絵を描いた▽施設長(当時)が喜んでいると認識して園児の顔や手に絵を描き、施設長と保育士が遊びの延長で顔を引っ張った▽調理員が部屋に戻らない園児をお面で脅かした―の3件。それぞれ別の園児に対する行為で、いずれもスマートフォンで撮影し、SNSで共有していた。  再発防止に向けて、各種マニュアルの見直し▽職員研修

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  • 心地よい距離感を表現 ネコと警官の物語、第2弾 静岡・駿河区の小説家・植原翠さん 新著出版

     静岡市駿河区の小説家、植原翠さん(29)がこのほど、「おまわりさんと招き猫 おもちとおこげと丸い月」(マイクロマガジン社)を出版した。“付かず離れず”の心地よい距離感で進むストーリー。新型コロナウイルス禍が続く今、「ひとりぼっちじゃないよと伝えたい」と作品に込めた思いを語る。  用宗や焼津などの港町をイメージした「かつぶし町」を舞台とし、交番にすみついたしゃべるネコ「おもちさん」と新人警察官の「小槇くん」が織りなす不思議で心温まる物語「おまわりさんと招き猫」シリーズの第2弾。伝えたかった言葉やなくしてしまった大切なものなど、胸に小さな傷を抱える登場人物が、さまざまな人

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  • 焼津水揚げ船主に解決金 カツオ盗事件、漁協が6.7億円提示

     焼津漁港(焼津市)を舞台にした冷凍カツオ窃盗事件を受け、焼津漁業協同組合は6日、同漁港に水揚げする海外巻き網漁船の船主15社に対し、一連の不正行為に対する解決金として総額6億7千万円を支払う方針を明らかにした。船主を対象に同日開いた焼津漁協設置の第三者委員会報告書の説明会で提示した。  焼津漁協は船主の受けた被害額について、資料で確認できる2015年から7年間で19億円から25億円としている。この被害額をベースに、漁協の責任の度合いなどを勘案し、15社に支払う総額を4億円と算出。過去7年間の水揚げ高を参考に、各船主に支払う解決金の額を決めた。さらに今後3年間、各船主が1回水揚げするごとに、水

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  • いなばペットフード 静岡市駿河区に物流拠点 集約・稼働、静岡市の脱炭素先行地域内

     国内ペットフード製造業界首位のいなばペットフード(稲葉敦央社長)は、本社を置く静岡市清水区周辺に分散していた物流拠点10カ所を、同市駿河区恩田原の「いなば静岡物流センター」に集約させ、2月下旬に本格稼働させた。国の交付金を活用しながら同市が進める市内3カ所の「脱炭素先行地域」の取り組みのうち、地区内の消費電力を全て太陽光発電で賄うことを目指す恩田原・片山エリアでは初めての操業開始となった。  いなば静岡物流センターは、丸紅ロジスティクス駿河物流センター(4階建て、延べ床約3万平方メートル)と、同じ工業団地内で至近距離にある駿河第2物流センター(平屋建て、延べ床約1万2千平方メートル)の全棟を

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  • 16選挙区で無投票か 静岡県議選、総定数の4割26人 現職も心境複雑

     統一地方選の前半戦となる静岡県議選(31日告示、4月9日投開票)は3月6日時点で、全34選挙区のうち半数近い16選挙区で出馬予定者数が定数を上回らず、無投票になる可能性がある。このまま定数を超える数の立候補者がいなければ、4割に当たる26人が投票なしで当選が決まる。有権者の投票機会を奪う無投票に対し、無投票が見込まれる選挙区の現職も「地域の幅広い声が上がることが選挙の役割。無投票を喜べない」(伊豆地域の県議)と不安の声が上がる。  無投票が予想されるのは、伊東市(定数1)、熱海市(1)、伊豆の国市(1)、三島市(2)、清水町(1)、裾野市(1)、富士市(4)、富士宮市(2)、藤枝市(3)、牧

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  • サッカー王国静岡再建へ 高校生審判員が韓国遠征 育成狙いチーム同行 県協会「世界に目を向ける契機」

     静岡県サッカー協会は今月下旬に韓国遠征するU-17(17歳以下)県高体連選抜チームに高校生審判員を同行させることを6日までに決めた。ユース年代の海外遠征は1980年からの歴史があるが、高校生審判員が同行するのは初めて。全国に先駆けた試みで選手強化と審判育成を両輪と考え、サッカー王国再建を目指す。  海外遠征はコロナ禍で4年ぶり。国際社会に通用する選手・レフェリーを育て、韓国との友好親善を深めることも目的。22日から5日間の予定で、現地でプロリーグユースや強豪高校と対戦する。選手約20人と一緒に、高校生で審判資格3級を持つ2人を連れて行き、練習試合で副審を担わせる。  「異文化の韓国サッカーを

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  • ⚾高校野球 独自ルールでリーグ戦、理念浸透へ本格実施 掛川西/掛川東/沼津商

     高校野球の対外試合が解禁された4日、掛川西、掛川東、沼津商が、独自ルールを採用した大阪発のリーグ戦「リーガ・アグレシーバ」を沼津商高グラウンドで実施した。木製バットの使用やリエントリー制など選手の学びやチャレンジ、自主性に重きを置いた理念が特徴で、3校は昨年から試行的に取り組んできた。今年は1年を通して本格実施し、理念の浸透を図る。  選手、指導者 学びと挑戦  この日は低反発バットの使用、DH(指名打者)制、投球回数は最大3回-といったルールのもと、総当たりで3試合を行った。掛川西の大石監督は「低反発バットになった瞬間、『ストライクは打て。ボールはアンフェア』という野球の本質に立ち返る。

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  • 下田の路線バス 12日は運賃無料 市、利用実態把握へ

     下田市は12日、バス会社と連携し「路線バス運賃無料デー」を設ける。高齢化が進む市内において、公共交通利用者の動向を把握する狙い。  市内を運行するバスの料金が終日無料。回数も無制限とする。市町境付近に「境界バス停」を設定し、“境界”を越える移動には料金がかかるが、下田側の料金は無料となる。一部の交通系ICカードも利用可。  東海バスとの連携事業で、無料分は市が補塡(ほてん)。市は高齢化が進めば自家用車を運転できなくなる市民が増加、バスが重要な移動手段になり得るとして早期に改善点を確認する方針。路線ごとの利用者数や料金の妥当性などを調査し、役立てる。  市内には水族館な

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  • ⚽ジュビロ磐田 MF古川陽介、横浜M戦へ意欲 8日にルヴァン杯1次L初戦、昨季プロ初得点「いいイメージある」

     J2磐田のMF古川陽介(19)=静岡学園高出=が、8日のルヴァン杯1次リーグ初戦でぶつかる横浜M戦へ意欲を見せている。昨季プロ初ゴールを挙げたJ1王者との激突に「いいイメージがある。(試合に)飢えているので最高の準備をする」。リーグ戦で今季まだ出場がない中、並々ならぬ決意で臨む。  今季チームの布陣が4-5-1に変わり、主戦場が本職の中盤左サイドに戻った。2月下旬に行ったJFL鈴鹿との練習試合でも2得点を挙げ、地道にアピールを続ける。「攻撃と守備がバランス良くできれば長い時間プレーできるはず」  主力としての活躍が期待されたが、開幕から2戦連続でベンチを外れた。4日の前節山形戦で初のメンバー

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  • 6選挙区で選挙戦か 静岡県議選・東部地区 説明会に30陣営

     静岡県選挙管理委員会は6日、静岡県議選(31日告示、4月9日投開票)の東部地区立候補予定者説明会を沼津市内で開いた。立候補を予定している県東部・伊豆の30陣営が出席し、これまで無投票とみられていた伊豆市選挙区を含む6選挙区で選挙戦の可能性が濃厚になった。  選挙区も含め立候補を検討している1陣営も参加した。伊東市、熱海市、伊豆の国市、三島市、清水町、裾野市、富士市、富士宮市の8選挙区は無投票の公算が大きくなった。  各選挙区の定数と出席陣営数は次の通り(カッコ内は定数)。検討中の1陣営は除く。  下田市・賀茂郡(1)2、伊東市(1)1、熱海市(1)1、伊豆市(1)2、伊豆の国市(1)1、函南

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  • 次期衆院選 静岡県内「必ず立てたい」 れいわ高井幹事長

     れいわ新選組の高井崇志幹事長は6日、沼津市内で記者会見し、次期衆院選の県内小選挙区での対応について、「安易な野党共闘はしない。(県内で)候補者を必ず立てたい」と擁立を示唆した。  具体的な選挙区は示さなかったが、「良い候補がいれば立てていきたい」とした。一方で「(他の野党が)我々に譲歩してくれれば、(野党一本化に向けた)交渉に応じる余地はある」とした。統一地方選では、県内で1人の候補を選考中とした。選挙区は明かさなかった。

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  • いなば食品グループ 3月期売上高 1000億円超見込み

     いなばペットフードなどを傘下に持ついなば食品グループの2023年3月期連結決算の売上高が、前年比18・2%増の約1070億円になり、初めて1千億円を超える見込みとなったことが6日までに分かった。関係者が明らかにした。  新型コロナウイルス感染症の感染拡大で世界的にペット需要が増え、国内外のペットフード販売が好調だったことや、21年10月に沼津市の冷凍食品会社ヤマガタ食品を完全子会社化したため。事業規模を示す総資産額も約639億円(昨年12月末時点)となった。  同社幹部によると「いずれも県内の食料品加工会社では最大」という。

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  • CM制作の考え方指南 静岡県広告協会講座 クリエイター2氏講演

     静岡県広告協会(会長=大須賀紳晃静岡新聞社・静岡放送社長)は6日、本年度の広告講座を静岡市駿河区で開いた。「静岡のクリエイターのための『効くCMの考え方・つくり方』」と題し、国内外で活躍する広告クリエイター2氏が講演した。  東急エージェンシー(東京都)の能登健裕シニアエグゼクティブ・クリエイティブディレクターは、広告には企業や商品ブランドの普及や固定ファンの獲得など、さまざまな意図があると説明。広告全般の共通点としては「ブランド価値の向上という目的は変わらない」と話した。  auなどのヒットCMを手掛けた篠原誠事務所(同)の篠原誠代表は「CMの最後に何を言うかを考えてから、発想を広げていく

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  • 2月新車販売25.1%増 静岡県内、6カ月連続 部品不足改善傾向

     日本自動車販売協会連合会県支部が発表した2月の静岡県内新車販売台数(登録ベース、軽自動車を除く)は前年同月比25・1%増の8570台だった。半導体などの部品不足が改善傾向にあり、6カ月連続で前年同月を上回った。  乗用は26・8%増の7553台、貨物15・5%増の833台、特種・特殊4・3%増の170台、バス7・7%増の14台だった。同支部の担当者は「一部メーカーは国内向け生産を増やす方針で、納期が短縮している販売店もある」と語る。  県軽自動車協会によると、軽自動車の販売台数は11・0%増の7618台で、6カ月連続で前年同月を上回った。内訳は乗用が13・7%増の6058台、バンは2・7%増

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  • 島田市、静岡空港核に活性化 周遊促す新たな交通模索【ウィズコロナを見据えて 志太榛原23年度予算案①】

     閉校した小学校を活用し2022年3月にオープンした島田市湯日の「グランピング&ポート結」では今後のインバウンド需要回復を見込み、急ピッチで予約管理などの多言語対応を進めている。課題の一つは静岡空港からのアクセス。運営するアイワコネクトの深沢一浩社長は「国際線の再開は大きな励み。今後は送迎も必要になる」と対応に追われる。  同施設や20年開業の「KADODE OOIGAWA」など大井川流域の観光拠点整備が進む同市は新年度、長年の懸案だった静岡空港からの2次交通充実に向けた事業に本腰を入れる。目玉は新モビリティの導入実証実験で、当初予算案に750万円を計上した。電動のバイクやキックボード、電気自

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  • 春告げる「こも外し」 三島の箱根松並木

     啓蟄(けいちつ)の6日、三島市川原ケ谷の国道1号沿いに並ぶ箱根松並木で、春の訪れを告げる風物詩の「こも外し」が行われた。市内の造園業者が加入する三島環境緑化研究会のメンバーが松の木に巻かれたこもを手際よく外した。  冬ごもりで中に入った害虫をこもと一緒に土に埋めて処分する作業。松枯れを防ぎ松並木を保護するため1970年から続けている。今回は幹径35センチ以上の約210本に昨年11月に巻いたこもを取り外した。見つかった害虫の種類や量を把握し、薬剤散布の目安にするという。  市教委によると、箱根松並木は江戸幕府が1604年の東海道大改修で植えたのが起源とされ、現在は約300本が並ぶ。

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  • 今春中学教壇に 常葉大・松島さん初個展「イヌに噛まれる」 浜松のギャラリー

     浜松市東区中田町の書絵堂ギャラリーで14日まで、常葉大造形学部4年で、4月からは中学の教壇に立つ浜松市の松島彩乃さん(22)が陶器や絵画の初個展「イヌに噛(か)まれる展」を開いている。色鮮やかな湯のみやカップなど、この1年に制作した陶器を中心に約70点を持ち込んだ。  大学生活の集大成と意気込む松島さん。自身の生き方を飼い主に従順な犬に重ね合わせて、ネガティブなイメージは青い鼻の犬で、ポジティブさはダックスフントのような胴の長い犬で表現。2種類の犬に社会への反骨心を込めたという。  自宅で土台を作り、片道2時間をかけて陶器を焼きに静岡市のキャンパスに通った。初個展について「自分はひとりじゃな

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  • アサリ不漁 浜名湖潮干狩り中止 5年連続、漁協方針

     浜名漁協(浜松市西区)は6日までに、浜名湖の弁天島周辺の観光潮干狩りを今季も全面中止する方針を固めた。アサリの深刻な不漁が原因で、全面中止は5年連続(通算で8回目)となる。  アサリは浜名湖最大の水産資源。2022年の漁獲量は195トンで、記録的な不漁だった21年の100トンからは約2倍に増えたが、09年の6007トンをピークに減少傾向は続いている。19年(872トン)からは3年連続で過去最低を記録した。  同漁協の渥美敏組合長は「漁師が1回の漁獲量を制限しても、上限いっぱいになることは少ない」と現状を説明した上で、「経済効果が大きい潮干狩りを再開させたいが、今年も状況の変化はほとんど見られ

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  • 伊豆中央道、修善寺道路の料金徴収 静岡県など、自治体に延長方針説明 

     静岡県と美しい伊豆創造センターは6日、伊豆の道路網のあるべき姿を検討する「伊豆半島道路ネットワーク会議」を三島市役所で開いた。県が伊豆中央道と修善寺道路の料金徴収期限を延長する方針を示した理由に関し、伊豆半島の自治体関係者らに説明した。  各道路の交通量は2010~21年にかけ、伊豆中央道が約2・2倍、修善寺道路が約1・5倍に増加。県は、広域道路網の整備や伊豆半島の観光資源の魅力向上を背景に県外観光客の利用が増えたとの分析を示した。両道路を無料化した場合、交通量が約2倍になるとの予測から「高速性や定時制を最大限発揮させることが重要」とし、徴収期限延長の方針に至ったと理解を求めた。利便性向上に

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  • ⚾内山拓海内野手 ピンチ救う守備鍛える【常葉大菊川 センバツ2023】

     流れるようなフットワークがひときわ目を引く内山拓海遊撃手(2年)。内野の要として期待されているが、昨秋は失策が重なり悔しさが残った。  東海大会決勝の東邦(愛知)戦では2失策がともに失点につながり「1回やってしまった後に流れで続けてしまった。練習不足だった」と唇をかんだ。  反省を踏まえ、冬は一から守備を鍛え直した。球の握り替えを意識するため手にスリッパをはめてのゴロ捕球や、ノックをひたすら受けて感覚を染み込ませた。  甲子園で躍動する縦じまに強くひかれ、三重県から門をたたいた内山。選抜優勝時の長谷川裕介氏(元JFE東日本)、夏に活躍した奈良間大己(日本ハム)ら先輩遊撃手のように自分も聖地で

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  • 静岡県議選92人出馬見込み 過去最少、少数激戦か

     静岡県議選(3月31日告示、4月9日投開票)の告示まで1カ月を切り、各地の立候補予定者の顔ぶれがほぼ固まった。3月6日までに開催された県内3会場の立候補予定者説明会には、34選挙区に現職59人、元職3人、新人30人の計92人の陣営が出席した。これまで最少とされる2015年県議選(定数69)の95人を下回り、全選挙区の半数近くに相当する16選挙区で無投票の公算が大きい。  川勝平太知事と対抗する自民系が議席を積み増すか、知事に近い非自民系勢力が現有議席を維持できるかが最大の焦点になる。  総定数は前回選と同じ68。沼津市が1減り、長泉町・清水町が分区して定数1ずつの単独区となり、選挙区数は1増

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  • 梅の花1500本見頃 伊豆月ケ瀬梅林 天城連山を一望

     天城連山を一望できる伊豆市の「伊豆月ケ瀬梅林」で約1500本の梅の花が見頃を迎えた。  6日は多くの来訪者が咲き誇る白やピンクの花をめでながら広い梅林内をゆっくりと散策する様子が見られた。  開園期間は12日まで。最終日は県太鼓連盟加入団体による太鼓祭りが開かれる。

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  • スクールバスで静岡空港見学、大鉄トーマス号も 大型連休にツアー

     富士山静岡空港株式会社と大井川鉄道は大型連休中、米国製のスクールバスで空港内の制限エリアや同鉄道のきかんしゃトーマス号を見学する日帰りツアーを実施する。  米国で実際に使用されていたスクールバスに乗り、空港内の滑走路近くを走行し、航空機や空港化学消防車を間近で見ることができる。スクールバスで新金谷駅に移動し、きかんしゃトーマス号を見学する。蓬莱橋897・4(やくなし)茶屋にも立ち寄る。集合解散は静岡空港。  6日は関係者向けに実際のツアーに即した試乗会が開かれた。全長12メートル弱の黄色い車体のスクールバスが空港に登場すると、親子連れが写真を撮ったり手を振ったりした。空港の担当者は「連休中は

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  • 函南・十国峠ケーブルカー デザイン一新 大自然をイメージ

     函南町の十国峠パノラマケーブルカーのデザインがこのほど、一新された。1両はアクアグリーン、もう1両はスカイブルーが基調で、周辺の大自然を表現した。  「富士山の日」の2月23日に運行を開始した。アクアグリーンは周辺の山々を、スカイブルーは頭上に広がる青空をイメージ。いずれも柔らかな色合いで、周辺の自然との調和を図った。  内装も刷新し、天井や壁を木目調にした。山頂から望む山々の稜線(りょうせん)をデザインしたヘッドマークを取り付けた。  ケーブルカーのデザイン刷新は、昨年2月に施設を取得した富士急行の施設改修の一環。運営会社の十国峠の広報担当、神田和茂さん(30)は「静岡県内唯一のケーブルカ

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  • 「一日も早く自由の身に」 袴田さん救援議連 都内で集会

     一家4人を殺害したとして死刑が確定した袴田巌さん(86)の再審開始の可否を巡る東京高裁の決定が迫る中、袴田巌死刑囚救援議員連盟は6日、衆院第1議員会館で集会を開いた。与野党の国会議員ら約20人が出席し、袴田さんの姉ひで子さん(90)を前に「一日も早く袴田さんが自由の身になれるよう頑張りたい」と決意を新たにした。  支援団体は議連の塩谷立会長(衆院比例東海)に対し、斎藤健法相宛ての要請書を手渡した。要請書は、東京高裁が再審開始を認めた場合は検察官に特別抗告を断念させるよう、請求を棄却し死刑と拘置の執行停止を取り消した場合には釈放状態を維持するよう、指揮権の発動を求めている。  ひで子さんは「あ

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  • 伊豆縦貫道 河津七滝―逆川IC 19日開通、15分から2分に短縮

     将来的に沼津市と下田市を結ぶ伊豆縦貫自動車道のうち、河津町の河津七滝-河津逆川インターチェンジ(IC)間が19日に開通する。報道機関向けの内覧会が6日現地で開かれ、国土交通省沼津河川国道事務所の担当者らが概要を説明した。  開通するのは縦貫道の「河津下田道路」(12・5キロ)のうち3キロ(片側1車線)。迂回(うかい)路となる現在の道路は通行におよそ15分かかっていたが、約2分に短縮される。河津下田道路の残り区間の開通時期は未定。  内覧会では関係者が区間内の「河津桜トンネル」(1・9キロ)の構造を解説。開通区間は路上のつなぎ目が少ないため運転時の快適性に優れ、排水力も高いとした。中川晋吾副所

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  • 「おめでとう」テーマに表現 「リアルかかし」松崎住民製作 18日から花畑へ設置

     松崎町の住民有志らが、「リアルかかし」の製作に取り組んでいる。同町那賀の農閑期のイベント「田んぼを使った花畑」の名物企画の一つで、今回は「おめでとう」をテーマに誕生日や結婚式などの場面を表現した約40体を設ける。  作業を行うのは「かかしクラブ」(稲葉里き江代表)のメンバー。2015年に同団体の前身のまちづくり団体が開始した企画で、花畑を訪れる観光客がかかしに交じって写真を撮るのが恒例となっている。  かかしは木材やワイヤで骨組みをつくり、新聞紙などで肉付けして持ち寄った古着を着せて仕上げる。メンバーは2月から町観光協会を拠点に週2回ほど作業に励んでいる。18日から飾る予定。

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  • 社説(3月7日)林外相のG20欠席 慣例よりも外交優先で

     林芳正外相は国会を優先するとして、1~2日にインドで開かれた20カ国・地域(G20)外相会合を欠席した。  その一方、外相会合を欠席してまで参加した参院予算委員会の基本的質疑で、林氏が答弁に立った時間は2日間で数分にも満たない。基本的質疑は首相と全閣僚の出席が慣例となっている。欠席はG20議長国インドの不信を呼ぶ失態を招いたとされ、国益を損なったとの批判が上がるのは当然だ。慣例に縛られて貴重な外交機会を放棄することが日本の利益になるとは到底思えない。  外相会合の欠席について岸田文雄首相は「公務の日程内容等を総合的に勘案し、外務副大臣を派遣することが適切と判断した」と参院で釈明した。野党から

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  • 大自在(3月7日)先手番の行方

     新潟市で5日に指された将棋の棋王戦5番勝負第3局は、渡辺明二冠が20歳の藤井聡太五冠を下した。藤井五冠の「最年少六冠」達成は先送りとなったが、もう一つのターゲットが射程圏に入りつつある。幼少期の文集に「名人をこす」と書いた、その名人位である。  「それは小学校低学年の話。そろそろ時効にしてほしい」。静岡市で2日に行われた、渡辺名人への挑戦権を懸けたA級順位戦最終局。勝利を収めた藤井五冠は、記者たちを前に苦笑いした。  トップ棋士10人が集う「将棋界の一番長い日」と言われる最終局は午前9時開始で、全5局はしばしば日をまたぐ。だが藤井五冠の対局は、午後8時前に終了した。持ち時間6時間の内、2時間

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  • 原発活用容認増加 半数超に 処理水海洋放出、賛否割れる 全国アンケート【NEXT特捜隊】

     2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から12年を前に、静岡新聞はじめ読者参加型の調査報道に取り組む全国16の地方紙は、政府の原発政策や福島第1原発から処理水を海洋放出する方針についてアンケートを行った。電気料金の高騰など足元の生活不安が広がり、原発活用を望む声が増加した。処理水の海洋放出については賛否が割れた。静岡県民も全国とほぼ同様の傾向だった。  原発政策の在り方については3年続けて質問した。21、22年の結果を参考値として比較した。23年も「積極的に廃炉とし、脱原発を急ぐべきだ」が27・7%と最多だったものの、「運転延長は控え、基数を減らしながら活用すべき」が25・

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  • 211人新たに感染 6日の静岡県内 新型コロナウイルス

     静岡県内で6日、211人の新型コロナウイルスの新規感染が確認された。死者の報告はなかった。  県全体の病床使用率は23・4%。地域別は中部27・7%、西部27・5%、東部15・5%。重症者は1人。直近1週間の新規感染者数は前週の0・76倍。  累計感染者数は86万1700人。

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  • 宇津ノ谷峠「宇津ノ谷メンマラーメン」 竹林を眺め、竹を味わう【道の駅 食探訪⑮】

     「宇津ノ谷峠」は峠をはさんで静岡市側と藤枝市側に物産館や駐車場など3施設がある、全国でも珍しい構成の道の駅。静岡市側(駿河区)では、周辺に茂る竹から作られたメンマが主役のラーメンを提供している。  メンマは、漬物製造販売「季咲亭」(葵区)による「静岡めんま」。宇津ノ谷峠周辺など市内の放置竹林で伐採した1~2メートルほどの幼竹を、乳酸発酵させ、しょうゆや鶏がらスープなどであっさりと仕上げている。大きめにカットされ、部位による味わいや歯応えの違いが楽しい。目の前に広がる竹林を眺めながら、竹を味わい尽くす一杯だ。  施設を運営する弁当・総菜販売「天神屋」の中山一仁商品企画課長(54)は「お客さんか

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  • ペット高齢化 清水町の動物病院、訪問診療導入 通院ストレス軽減

     ペットの高齢化が進む中、清水町の動物病院が家庭に出向く訪問診療を新たに始めた。静岡県獣医師会によると、会員内で積極的に取り組む例は聞かれていないという。飼い主の負担軽減や、体力が低下する高齢のペットのストレスを減らすことにつながる利点もある。ペットの寿命は医療技術の進歩などで飛躍的に伸びており、需要は高まりそうだ。  訪問診療を取り入れたのは清水町の予約制動物病院「ハッチどうぶつクリニック」。松居裕介院長(31)は「ペットの不調でもやもやしたまま生活してほしくない。解決する手助けになれば」と導入の理由を話した。  「せきに変わりないですか」。2月中旬、三島市内で小型犬チワワのちび(犬の年齢で

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  • 新たに暴力団総長逮捕 静岡県東部、露店不正出店事件

     静岡県東部の複数の祭り会場での露店の出店権を不正に取得したとして、指定暴力団山口組藤友会組員の2人らが逮捕されている詐欺事件で、裾野、御殿場、沼津、三島、富士宮各署と県警捜査4課は6日、詐欺の疑いで富士市今泉、暴力団桜井総家総長、無職の男(59)を逮捕した。  逮捕容疑は、22年7月30、31両日に開かれた「沼津夏まつり・狩野川花火大会」と、8月15~17日に開催された「三嶋大祭り」において、既に逮捕された暴力団員や「県東部イベント商業協同組合」の代表などと共謀し、暴力団員が実質経営する露店であることを隠し、主催者側に「出店申込書」や「誓約書」などを提出し、不正に出店の権利をだまし取った疑い

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  • 春ぐんぐん 二十四節気「啓蟄」 静岡県内3月下旬の気温

     6日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。冬眠をしていた虫たちが地中から現れる時期とされる。静岡県内は移動性の高気圧に覆われ朝から青空が広がった。気象庁の観測によると、各地の朝の最低気温は浜松市中区4.9度、三島市5.7度、静岡市駿河区7.1度など。静岡と三島は平年に比べ2度ほど高い3月下旬の気温となった。  静岡市葵区足久保奥組の農園では、グリーンアスパラガスが地中から競うように次々と姿を出し始めた。生産者の鈴木崇充さん(44)は「暖かい陽気に誘われてか、ここ数日で一気に伸びた。収穫まであともう少し」と、アスパラガスを笑顔で見つめた。

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  • サクラサク、受験生笑顔咲く 静岡県立大と静岡大で合格発表 4年ぶり掲示

     静岡県立大と静岡大の一般入試前期日程の合格発表が6日午前、両大学で行われた。いずれも掲示とインターネットによる発表。掲示は新型コロナウイルスの影響で2019年を最後に中止していたため4年ぶりとなった。  静岡市駿河区の県立大では午前10時、掲示板に合格者の受験番号一覧を張り出した。受験生や家族約30人が見守り、合格者は自分の番号を見つけると、付き添いの家族や友人と抱き合って喜んだ。  食品栄養科学部に合格した磐田市の山城彩友音さん(18)は「環境系の仕事に就くのが夢で、ここが第1志望。ずっと不安だった。アクセスが集中してホームページを閲覧できなかったらと思い、直接見に来た」と目を潤ませた。コ

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  • 鈴木(聖隷クリストファー高出)世界選手権代表 競泳パラ春季チャレンジレース手権代表

     パラ競泳の世界選手権(7月31日開幕・英国)代表選考会を兼ねた春季チャレンジレース最終日は5日、県富士水泳場で行われ、男子100メートル自由形(運動機能障害S4)で東京パラリンピック金メダルの鈴木孝幸(ゴールドウイン、聖隷クリストファー高出)が1分25秒21で派遣基準記録を突破し、代表に決まった。  女子200メートル個人メドレー(視覚障害SM13)は、健常の日本学生選手権でも活躍した石原愛依(神奈川大)が2分15秒00の日本新記録をマークした。男子200メートル個人メドレー(視覚障害SM11)では東京パラリンピック銅の富田宇宙(EYジャパン)が2分29秒80を出し、派遣基準記録をクリアした

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  • ポイント賢く集め 日々の生活お得に【NEXTラボ】

     買い物やサービスの利用などでたまるポイント。発行額が年々増加し、ため方や使い方の選択肢が広がる中、ポイントを集めて活用する「ポイント活動(ポイ活)」が盛んだ。マイナンバーカードの新規申請などで付与される「マイナポイント」を得た人も多いのでは。ポイントサービスの現状や効果的な活用、注意点について、静岡県内の関連サービス事業者や専門家、実践者に聞いた。 「意識して活用」6割超 「特捜隊」通信員  ■「家計の足しに」「ちょっと奮発」 マイナポイント 9割取得  静岡新聞社が「NEXT特捜隊」の通信員を対象に実施したアンケート(回答者137人)では、「特定のポイントを意識してため、使っている」とし

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  • 焼津温泉「総選挙」4連覇 リフレッシュ部門 記念に入浴剤配布

     焼津市の天然温泉「焼津温泉」が全国の温泉地を対象にした人気投票「温泉総選挙2022」のリフレッシュ部門で4年連続1位に輝いた。これを記念して、市のPR役やいづマリンレディの3人が5日、同温泉の成分を基に作った入浴剤をサンライフ焼津(同市中港)の利用者に配布した。  配布した入浴剤は「焼津『恩』泉キャンペーン」の特製パッケージで、「応援ありがとうございました」と感謝のメッセージを記したシールが貼られている。3人は施設入り口で「4連覇」と書かれたメッセージボードを掲げながら、入浴剤を手渡した。  温泉総選挙は昨年11月から2月15日まで行われ、ウェブ投票や温泉地現地での投票、ツイッターやインスタ

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  • 紅白の梅700本見頃 裾野市須山「梅の里」

     裾野市須山の「梅の里」で、梅の花が見頃を迎えた。大小約700本が紅白の花を咲かせ、標高470メートルの「富士の裾野」に春の訪れを告げている。  2月に入って開花が始まり、気温の上昇とともにこの数日で一気に色づきが広がった。市の管理する梅園で、無料開放している。午前中に晴れ間が見られた5日も多くの来園者が訪れ、梅香の漂う園内で思い思いに花見を楽しんだ。  温泉施設「ヘルシーパーク裾野」に隣接し、園内にはクロスカントリーコースが整備されている。高台に登ると、「紅白のじゅうたん」が広がる絶景を一望できる。  

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  • 東レ20勝目4位浮上 9戦ぶりストレート勝利 バレーボールVリーグ男子

     バレーボールのVリーグは5日、草薙このはなアリーナなどで行われた。V1男子の東レはホーム戦で大分三好をストレートで下して20勝目を挙げ、再び4位に浮上した。東レは第1セット、パダル・クリスティアンがアタックやサーブ、ブロックで得点を重ね、競り合いをものにした。第2セット以降はチームの守備システムが機能し、相手の攻撃力をそいだ。パダルや富田将馬(沼津市立高中等部出)、真子康佑のサーブが効果的で、着実にリードを広げた。  守備修正 9戦ぶりストレート勝利 峯村主将「チームで戦えた」  東レが9試合ぶりのストレート勝ちで、プレーオフ進出を懸けた終盤戦に弾みを付けた。主将の峯村は「コミュニケーショ

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  • 天真爛漫、人懐っこく バス「楽しい」前夜に話す【届かぬ声 子どもの現場は今④/第1章 河本千奈ちゃん②大好きだった幼稚園】

     「これで幼稚園に行けるかなあ」  親戚にプレゼントされたアンパンマンのポシェットを手に、にんまりとほほ笑む河本千奈ちゃん=当時(3)=。父のスマートフォンには、家の中で楽しそうに“登園ごっこ”をする千奈ちゃんの姿が残っている。  「先生のところに行こうっと」  おどけてちょこちょこと歩いたふりをした後、先生へのあいさつを元気よく練習した。  「おはようございます!」  2022年4月に川崎幼稚園に入園した千奈ちゃん。一度も登園を嫌がることはなかった。寝起きが悪い朝でも、「幼稚園に行けなくなるよ」と両親が声をかければ、眠い目をこすりながら寝室から出てきた。  天真爛漫

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  • ⚾東海大翔洋が栄冠 投打に池谷、エースの自覚 静岡県中学選抜野球大会

     島田球場で5日に行われたしんきんカップ第53回県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)決勝は、東海大翔洋(清水)が浜松浜名(浜松)を1-0で破り、10度目の優勝を飾った。コロナ禍により大会途中で打ち切りとなった第50回大会、中止の第52回大会を挟んで4連覇を達成。東海大翔洋の池谷冴虎が二回に犠飛を放ち、投げても完封と投打に活躍して頂点に導いた。  ▽決勝 浜松浜名(浜松)  0000000―0 010000×―1 東海大翔洋(清水) ▽二塁打 杉本(東)酒井蓮(浜)▽野選 小泉(東)▽守備妨害 甲斐(浜) ▽試合時間 1時間25分  【評】東海大翔洋が浜松

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  • 長泉町選挙区、渡辺迅氏出馬へ 静岡県議選、渡辺周氏秘書で実弟

     衆院議員渡辺周氏の秘書で実弟の渡辺迅氏(54)=長泉町下土狩=は5日、沼津市内で開かれた会合で、4月の県議選に新設の長泉町選挙区(定数1)から無所属で出馬する意向を表明した。6日、連合静岡の推薦が決まる見込み。  渡辺氏は取材に「やさしさと活力のある長泉を目指す。町の強みである子育て支援策を全県に行き渡らせる施策を実現したい」と述べ、医療田園都市構想やインフラ整備、教育・社会福祉・雇用問題に力を入れるとした。  渡辺氏は沼津市出身、武蔵大卒。周氏の事務所で30年近く議員秘書を務めた。

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  • ⚽ゴン中山監督「僕自身も未熟」 J3沼津、黒星発進

     元日本代表のストライカーとして活躍した中山雅史監督(55)が今季から指揮を執るサッカーJリーグ3部(J3)アスルクラロ沼津。5日、アウェーの香川県丸亀市で開幕戦に臨んだ。あと一歩及ばず黒星発進となったが、中山監督は「自分たちに矢印を向けて成長していくしかない」と先を見据えた。  ほとばしる闘志を前面に、ジュビロ磐田や日本代表で一時代を築いたレジェンド。身上とするプレースタイルとは打って変わり、スーツ姿で主にベンチに座って冷静に戦況を見守った。初陣には「ふわふわした感じがしている。ずっと落ち着かなかった。まだまだ僕自身も未熟」と率直に語った。一方で「(敗戦は)非常に悔しい」と勝負師としての顔を

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  • 「1秒も無駄にできず」津波避難、釜石に学ぶ 当時の教諭と生徒、訓練や教育の大切さ浜松で訴え 東日本大震災12年

     東日本大震災から12年となるのを前に、岩手県釜石市の釜石東中で震災を経験した教諭と生徒が5日、浜松市内で「あの日」を語った。講師は当時同校3年の菊池のどかさん(27)=釜石市=と、元教諭の糸日谷美奈子さん(44)=千葉市=。菊池さんは、最初に避難した場所から高台に逃げた1分半後、最初の避難場所が津波に襲われたことを振り返り、「1秒も無駄にしてはいけない」と訴えた。  「釜石の教訓を静岡に」をテーマに、浜松市防災学習センターが主催した。津波から命を守り「釜石の奇跡」とも呼ばれる行動を取った体験者の生の声を聞こうと、100人以上が来場し学びを深めた。  震災前から防災教育に熱心だったことで知られ

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  • 焼津中央高チーム最優秀 「SDGs Questみらい甲子園」

     持続可能な開発目標(SDGs)について高校生が設定した課題を解決しようと考えたアイデアを発表する「SDGs Quest みらい甲子園」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送共催)の県大会表彰式が5日、静岡市清水区の清水テルサで開かれた。最優秀賞には焼津中央高のチーム「中央TTC2」が輝いた。  昨年に続き2度目となった今回は、県内20校から130チーム、計513人が参加した。応募作を吟味し、16チームにアイデアの内容をプレゼンテーションする動画の提出を課した。審査員が実現可能性への説得力や設定した課題に対する共感性、熱意などを評価し、最優秀賞、優秀賞、二つの協賛社賞の受賞4チームを選んだ。  中

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  • ⚽初の1部挑戦へ必勝祈願 なでしこリーグ 静岡SSUボニータ

     サッカー女子なでしこリーグ1部に初挑戦する静岡SSUボニータの必勝祈願祭が5日、磐田市中泉の府八幡宮で営まれた。選手らが武運の神をまつる同神社を参拝し、今月開幕する新シーズンに向けて「5位以内を目指す」(山田優衣主将)と飛躍を誓った。  運営団体の静岡スポーツユナイテッドの高木昭三会長や小川貴史監督、選手ら計43人が神事に臨んだ。選手一人一人が目標を書き込んだ絵馬も奉納した。山田主将は「1部に昇格し、応援してくれる人が増えている。私たちはチャレンジャーだが、期待に応えるために恐れることなく攻撃的に戦いたい」と意欲を示した。  ボニータは19日に都内で行われる初戦で、昨季優勝のスフィーダ世田谷

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  • ソフトボール「世界一の投打」伝授 五輪「金」渥美さんら 袋井中学校

     元ソフトボール日本代表で、東京五輪金メダリストの渥美万奈さん(浜松市出身)と北京、東京の2大会で金メダルを獲得した峰幸代さんを招いた袋井中ソフトボール部の講習会が4日、袋井市内で開かれた。1、2年生12人が基礎を学んだ。  2人はキャッチボールのポイントとして、投げる方向につま先を向ける、体重移動を意識、捕球時にグローブを止めることなどを紹介。実践する生徒にアドバイスを送った。守備練習で峰さんは「誰でもミスはする。全員でカバーすることが大切」と語り掛けた。  渥美さんが打撃と守備の実技を披露し、世界一に貢献した一流のプレーに歓声が上がった。キャプテンの伊藤百星さん(14)は「構え方や打球への

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  • 社説(3月6日)福島原発処理水 放出前に地元と協定を

     東京電力福島第1原発から出る処理水について、政府は海洋への放出開始を「今年春から夏ごろ」と見込むことを確認した。関係閣僚会議で放出に向けた行動計画を改定し、安全性確保や風評対策に引き続き取り組むとした。  政府と東電は2015年、「関係者の理解なしには(処理水の)いかなる処分もしない」と地元漁業者に約束した。しかし、放出に反対する漁業者の理解を今後数カ月で得られる見通しは立っていない。政府は風評被害対策として300億円、海洋放出後の漁業継続支援に500億円の基金をそれぞれ設けたが、全国漁業協同組合連合会(全漁連)は一貫して放出に反対し、静岡県漁連も足並みをそろえている。  政府と東電は地元の

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  • 大自在(3月6日)夢に近づける目標設定

     野球の日本代表でも投打の二刀流で期待される米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手。代表発表会見では「野球を始めてからきょうまで、1位以外を目指したことはない」と語っていた。ベストを尽くすなどとか、曖昧なことは言わない。視線はあくまで世界一。  「大谷選手はテーマを単純化して、絞り込むのが抜群にうまい」。臨床スポーツ心理学者である追手門学院大の児玉光雄客員教授は著書「大谷翔平86のメッセージ」(三笠書房)に記した。数値化するなど目標を明確に定めて行動すれば、夢にグッと近づくということだろう。  大谷選手の思考は花巻東高(岩手)時代に培われた。9×9=81マスを埋める目標達成シート、い

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  • 津波避難の経路 要支援対応確認 静岡県内12市町、8万人が参加

     東日本大震災の発生から12年を迎えるのを前に、県内各地の沿岸部で5日、津波避難訓練が行われた。県によると、県が設定した「津波対策推進旬間」に地域住民が集まって実施する訓練は4年ぶり。統一実施日のこの日、12市町で8万7639人が参加した。参加者は避難経路や周囲の支援を必要とする避難者への対応を再確認した。  伊豆市はビーコン(電波受発信機)を使った訓練を同市土肥の屋形区で行った。住民約100人が午前10時の時報を合図に区内7カ所の避難場所に向かい、ビーコンで自宅から避難場所までの所要時間を計った。  市は訓練で得られたデータを、市内の松原公園に来年4月に開設する津波避難複合施設の運用に活用す

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  • ⚾東海大翔洋が10度目V 浜松浜名に1ー0 しんきんカップ県中学選抜野球決勝

     しんきんカップ第53回県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は5日、島田市の島田球場で決勝を行い、東海大翔洋(清水)が浜松浜名(浜松)を1-0で下し、10度目の優勝を飾った。  東海大翔洋は二回、杉本晴の二塁打を足掛かりに池谷冴虎の犠飛で先制。池谷は投げても要所を押さえ完封した。浜松浜名は先発笈田亮平が安打2本に抑える好投で接戦に持ち込み、好機もつくったが及ばなかった。

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  • 池の水全部抜く前に…希少カエルを救え! 子どもが生態系学び保護 改修控える長泉・ヴァンジ庭園

     昨年末から休館しているヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)の人工池「鏡池」の改修工事を契機に、静岡県東部の有志が池の中の生き物の保護に取り組んでいる。池は貴重なカエルの生息地としても知られ、子どもの参加型イベントを開いて生態系保全の大切さを訴えている。  同美術館の飯野隆常務理事が「池の生態系を守れないか」と、学生時代にカエルの研究をしていたという知人の吉田大祐さん(三島市)に相談したところ、子どもたちが楽しみながら池の中の生き物を学べるイベントとして「鏡池生きもの救出作戦!」を考案した。子育て支援グループ「ママとね」(同市)と連携し、池の水を全て抜く前に生き物を保護するイベントの第1弾を企画。

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  • 静岡県立高ALT 11人削減へ 財政厳しく、見直し対象に 戸惑う学校現場

     静岡県立高で長年実施されてきた外国語指導助手(ALT)の全校配置が2023年度から見直され、任期が切り替わる8月に11人削減される見込みとなっている。全校配置はグローバル人材育成に向けた英語教育の充実のため1998年度から実施されてきたが、県の23年度一般会計当初予算案で事業見直しの対象となった。県教委は削減分を2校兼任の配置で対応する方針で、学校現場から戸惑いの声が上がっている。  県教委高校教育課などによると、削減案は22年度に全県立高85校(分校を除く)と県教委事務局、総合教育センターに配置していたALT87人を、23年度に76人へ減らす。見直し額は約1900万円。県立高のALTは国の

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  • 羽生結弦さんの強さと美しさ伝える 三島で報道写真展 31日まで

     フィギュアスケートの2014年ソチ、18年平昌(ピョンチャン)冬季五輪王者で昨年プロに転向した羽生結弦さんの活躍を伝える報道写真展「羽生結弦 魅せる強さと美しさ」(静岡新聞社・静岡放送、共同通信社主催、河北新報社協力)が4日、三島市の日清プラザ3階フードコートで始まった。31日まで。  中学1年時からプロスケーター転向までを振り返る50枚を展示している。ソチ、平昌五輪での金メダルを獲得した演技や22年北京五輪での4回転アクセル挑戦など多くの偉業を遂げた羽生さんの名場面ばかり。競技中の鬼気迫る顔つきや華麗な滑りの姿のほか、リンク外で見せる笑顔も写し出され、来場者を楽しませている。

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  • ⚽藤枝MYFC 秋田に先制許し、今季初黒星 サッカーJ2第3節

     明治安田J2リーグは4日、各地で第3節の4試合が行われ、藤枝は秋田に0-1で敗れた。 ①藤枝サ▽観衆2020人 秋田 2勝1分け(7) 1(1―0 0―0)0 藤枝 2勝1敗(6) ▽得点者【秋】飯尾(1)  【評】藤枝は後半途中から圧倒的に攻め続けたが最後までゴールが遠く、秋田に今季初黒星を喫した。  前半は相手の前線からのプレスに苦しみ、中盤が間延びしてリズムをつかめず、16分にクロスから失点した。  後半は選手交代で小笠原を3バックの真ん中に配置し、徳永、岩渕を投入するとパスが回り出した。29分には渡辺がクロスを頭で合わせ、36分にも榎本が左足で惜しいシュートを放ったが、ゴール枠を

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  • ⚽清水エスパルス 長崎と1-1 サッカーJ2第3節

     明治安田J2リーグは4日、各地で第3節の4試合が行われ、清水は長崎と1-1で引き分けた。 ①トラスタ▽観衆8242人 長崎 1分け2敗(1) 1(1―0 0―1)1 清水 3分け(3) ▽得点者【長】鍬先(1)【清】ディサロ(1)  【評】清水は終了間際の得点で長崎と引き分けた。  立ち上がりから攻撃のテンポが上がらず、自分たちのペースに持ち込めないまま試合が進んだ。前半38分の北川のミドルシュートは惜しくも枠の外。1分後、長崎に左右に揺さぶられて中央で押し込まれ、先制を許した。  後半は早めに交代カードを切って攻勢に出たが、攻めあぐねた。しかし、追加時間にディサロが鮮やかなシュートを決め

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  • ⚽ジュビロ磐田、今季初勝利 山形に2-1 サッカーJ2第3節

     明治安田J2リーグは4日、各地で第3節の4試合が行われた。磐田は山形に2―1で競り勝ち、今季初勝利を挙げた。 ①ヤマハ▽観衆8193人 磐田 1勝1分け1敗(4) 2(1―0 1―1)1 山形 2勝1敗(6) ▽得点者【磐】ジャーメイン(PK)(1)松本(1)【山】野田(1)  【評】磐田は終盤に勝ち越し、山形を振り切った。  磐田は積極的なサイド攻撃からリズムをつかんだ。前半38分、ゴール前に抜け出したジャーメインが倒されてPKを得ると、自ら決めて先制した。守っても前半は相手にシュートを打たせなかった。  後半29分にゴール前のFKから同点に追い付かれた。だが、その5分後に自陣から球をつ

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  • 社説(3月5日)浜松3区移行決定 さらなる行革の推進を

     浜松市が進める行政区再編で、現行の7区を3区に再編するための条例案が市議会2月定例会で可決された。10年以上にわたる議論を経て2024年1月1日から、中央、浜名、天竜の3区に移行することが正式に決まった。  行財政改革を推進し、今春退任する鈴木康友市長16年の集大成と位置づけられるが、再編は手段であってゴールではない。市はコストと市民サービスのバランスを考慮し、削減だけでなく、重要課題には職員配置や予算を手厚くするなど柔軟な姿勢が不可欠だ。新たな段階の行政の在り方も見据えたい。  市の説明では、区の統合により、事務の集約や区長ら職員81人の削減で年間6億5千万円の人件費が減る一方、地域課題に

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  • 大自在(3月5日)バットを振る

     一致団結するのは「全員野球」。ありきたりではなく、意外性のある企画は「変化球」。社内の優秀な人材は「エースで四番」…。普段、仕事で使っている野球用語の何と多いことか。  それだけ身近な存在ということだろう。それでも、若者には通じなくなりつつあるようだ。「一丁目一番地」「よしなに」などとともに、「おっさんビジネス用語」としてSNSで話題になっているらしい。  野球用語を比喩的に使うといえば、気になっていた広告がある。「とにかくバッターボックスに立ってみる。バットを振ったら当たるかもしれないじゃないですか」。世界最高齢のプログラマー、87歳の若宮正子さんである。  若宮さんは高校卒

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  • ⚾しんきんカップ静岡県中学選抜野球大会準決勝 試合結果まとめ(4日)

     しんきんカップ第53回県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は4日、島田球場で準決勝を行った。浜松浜名(浜松)は初の決勝進出。  東海大翔洋(清水)はコロナ禍で大会途中で打ち切りとなった第50回大会、中止の第52回大会を挟み5大会連続の決勝に駒を進めた。第1試合は浜松浜名が笈田[おいだ]亮平の無安打投球や機動力を絡めた攻撃で清水七(運営委推薦)を寄せ付けず。  第2試合は東海大翔洋が伏見響の先頭打者本塁打などで浜松三ケ日(浜松)を圧倒した。  決勝は5日、天候を考慮して1時間前倒しの午前9時から島田球場で行う。試合はウェブで生配信する。URLはhttps://youtub

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  • トップ選手疾走に声援 富士で自転車レース開幕 5日まで

     富士市の公道を駆ける自転車レース「富士山サイクルロードレース2023」(実行委主催)が4日、市中心部をコースに開幕した。国内トップの選手が集う種目「第2回富士クリテリウムチャンピオンシップ」の予選などを実施し、市民やファンが声援を送った。  同予選には大学生を含む約170人が出場。ロゼシアターや市役所が並ぶ通称・青葉通りを往復する1・8キロのコース20周で競った。75人が出場する決勝には、同市のプロチーム「レバンテフジ静岡」から高梨万里王選手(富士宮市)ら3人が進んだ。高梨選手は「沿道から名前やチーム名を呼んでくれるのが分かった。声援が後押ししてくれた」と振り返った。  主催者によると、初日

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  • 1人死亡、326人感染 4日の静岡県内【新型コロナ】

     静岡県内で4日、新型コロナウイルス患者1人の死亡と326人の新規感染が確認された。  県全体の病床使用率は25・4%。地域別は中部30・5%、西部27・8%、東部17・6%。重症者は2人。直近1週間の新規感染者数は前週の0・82倍。静岡市は医療機関に入院していた基礎疾患のある高齢男性1人の死亡を発表した。累計感染者数は86万1212人。

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  • ベテラン引退で混戦模様 静岡市葵区は新人次々/清水区はふじの空席奪取に死力【県議選 注目区 統一地方選㊥】

     静岡市葵区、清水区選挙区は強固な地盤を誇るベテラン県議が引退し、空席ポストを巡り激しい攻防が予想される。好機を逃すまいと新人が次々参戦し、迎え撃つ現職は議席死守に懸命。与野党の立候補予定者がひしめき、さながら国政選挙の様相を呈している。  定数5に対し、現職と新人、元職の計8人が出馬を予定する静岡市葵区選挙区。山田誠氏の市長選転出が引き金となって新人らが次々に名乗りを上げ、与野党が激しくぶつかる県内屈指の激戦区となる見通しだ。  かつて3議席を獲得し、県都での2議席確保は至上命令の自民。前回選は1、2位を独占したが、内閣支持率の低迷で逆風が吹き、山田氏の地盤も引き継がれなかった。元市長、元県

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  • 社説(3月4日)H3ロケット 万全の準備で再挑戦を

     日本の新型主力ロケットH3の1号機が、発射を試みたものの飛び立てなかった。主エンジンに続いて作動する、補助の固体ロケットブースターへの着火信号が出なかったとみられる。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日に再挑戦する。万全の準備で臨んでほしい。  H3は、今後の日本の宇宙開発や衛星打ち上げビジネスで中心的役割を担うことが期待されている。出だしのつまずきを、何としても挽回したい。主エンジンの一部には清水町内の企業の製品も使われている。静岡県が2023年度から始める方針の衛星画像を活用した盛り土監視事業では、将来的に、1号機に搭載される地球観測衛星「だいち3号」が撮影する高精度な画像を使用する予

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  • 大自在(3月4日)二者択一

     参院予算委員会に舞台を移した政府予算案の審議。立憲民主党が「二者択一」の質問で岸田文雄首相を責め立て、活気づいた。立民は敵の軍事基地を自衛目的で攻撃する反撃能力により「自衛隊が盾で米国が矛」としてきた日米の役割分担が変わると迫った。  一問一答でテレビ中継がある予算委は国会論戦の花形。首相は「米軍の打撃力に完全に依存しなくなる」と踏み込んだ。いよいよ国の安全保障の議論が本格化すると思えた。ところが、である。  首相が火種をまいたのに質問は矛か盾かの二者択一に終始しがち。首相は「反撃能力はミサイル攻撃から国民の命を守る盾の能力だ」とかわした。盾と矛のイメージが頭の中でぐるぐると回り、訳が分から

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  • 活躍の場を用意し優秀な人材を獲得 藤枝市立総合病院 三木靖雄副院長㊦【五郎丸歩が学ぶ~ビジネスの流儀~㊶】

     今回のゲストも先週に引き続き、藤枝市立総合病院の救命救急センターの所長で副院長の三木靖雄さんです。地方都市藤枝に救命を専門とする医師らを次々と結集させた三木さんの人材獲得術に五郎丸さんが迫ります。 「医者が医者を呼び」3人の救急医が10人に  三木さんは愛知医科大学病院でドクターヘリの体制を充実させた救命救急のスペシャリスト。2016年に藤枝に招かれ、当初救急医3人で重症患者を救う仕組みを整えます。その後、救命救急センターは静岡県から三次救急医療機関に指定されました。センターの人員を増やし、システムを徐々に充実させた結果、病院の外で心肺停止した人の生存率、そして社会復帰率ともに、全国平均の

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  • 清水区のミカン台湾へ 厳格基準逆手に輸出再開 客船誘致、対面PRにも期待【青果産地リポート 清水港利用はいま㊦】

     清水港のある静岡市清水区の山間地・杉山地区は、150年前から続くかんきつ類の産地だ。かつては温州ミカンを輸出し、カナダや欧米の家庭で年末の時期に楽しむ「クリスマスオレンジ」として人気を博した。10年ほど前から担い手不足や円高の進行により輸出が途絶えている。  この地で2022年から台湾向けをメインに温州ミカンの輸出を再開させたのが450年間続く旧家の16代目で農業を営む青木文優さん(34)だ。  農薬規制が厳しい台湾。青木さんの畑は、標高250メートルの場所にあり「清水のミカン栽培の北限」。暖かい気候が適する温州ミカン栽培のためには難しい場所だが、農薬を減らしても虫が付きにくい。代々受け継い

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  • ⚾しんきんカップ4日準決勝 浜松浜名―清水七 三ケ日―東海大翔洋 静岡県中学選抜野球大会

     しんきんカップ第53回静岡県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は4日、島田球場で準決勝を行う。第1試合は浜松浜名(浜松)-清水七(運営委推薦)、第2試合は浜松三ケ日(浜松)-東海大翔洋(清水)。決勝は5日に同球場で実施する。  第1試合は劇的な逆転勝ちを果たしたチーム同士。浜松浜名は準々決勝で15得点し打線が好調だが、相手に打ち込まれた主戦笈田[おいだ]が修正できるかどうか。清水七は2回戦で5点差をひっくり返した勢いがあり、主戦安田を中心に接戦にも強い。  第2試合は両チームとも総合力が高い。浜松三ケ日の左腕井口は3試合全てに先発してわずか1失点。序盤に得点して主導権を

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  • 最後の不明者の遺族、一歩前へ「やっと来られた」 熱海土石流1年8カ月

     熱海市伊豆山の大規模土石流は3日、発生から1年8カ月が経過した。最後の行方不明者で、1月に土砂仮置き場で骨が見つかり28人目の犠牲者となった女性=当時(80)=の長男(57)が初めて月命日に現場付近を訪れ、近所づきあいのあった被災者とともに黙とうをささげた。  「ご心配をおかけしました。やっと来ることができました」。20回目の月命日。これまで欠かさずに現場付近で慰霊に訪れていた被災者の太田滋さん(66)と久々に再会した男性の目から涙がこぼれ落ちた。「(女性が)帰ってきてくれて本当に良かったね」。滋さんの目にも光るものがあった。  発災時刻とされる午前10時半ごろ、男性は現場方向に向かって深く

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  • 静岡おでん祭開幕 県内外から30店、今年は新企画も

     静岡県内外のご当地おでんが集まる「静岡おでん祭2023」が3日、静岡市葵区の青葉シンボルロードで始まった。約30店が軒を連ね、大勢の来場者が熱々のおでんに舌鼓を打った。5日まで。  黒はんぺんや黒いだしが特徴的な静岡おでんをはじめ、宮城県や富山県などからも出店があり、行列ができる店も見られた。  今年は新企画として「オリジナル巾着おでんグランプリ」を開催。各店舗が牛すじや糸こんにゃくなど独特の具材を入れた巾着を提供し、来場者からの投票で最終日に結果を発表する。  同市駿河区の志村さち子さんと四反田久美子さんは、午後4時のイベント開始前から訪れ、「黒はんぺんが大きく、味がしみていておいしかった

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  • 4人死亡、368人感染 国指標「レベル1」に引き下げ 3日の静岡県内【新型コロナ】

     静岡県内で3日、新型コロナウイルス患者4人の死亡と368人の新規感染が確認された。病床使用率が20%台まで下がったことを受け、県は「医療の逼迫(ひっぱく)がおおむね解消された」として国指標を「レベル2(感染拡大初期)」から「レベル1(感染小康期)」に引き下げた。県独自の医療逼迫注意報は解除した。  県全体の病床使用率は24・3%。地域別は中部29・7%、西部26・0%、東部16・7%。重症者は2人。直近1週間の新規感染者数は前週の0・76倍。  県は80代女性2人の死亡を発表した。静岡市は高齢男性と高齢でない成人男性2人の死亡を公表した。  累計感染者数は86万886人。

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  • 森町・吉川 医療資材の流出「元の姿に」 住民ら清掃、7トン回収

     掛川市の山間部で保管されていた大量の医療資材が昨秋の台風15号で流出した問題で、漂着が確認されている森町で3日、地元事業所や住民有志らが河川清掃を実施した。被害の目立つ吉川約5キロ間で作業にあたり、一般ごみを含む約7トンを回収した。  県から委託を受けた町建設事業協同組合に所属する町内の建設会社や流域にあるアクティ森の社員のほか、太田川漁業協同組合の組合員、町職員、町議ら約50人が参加した。参加者は2手に分かれて流木に絡まった医療用のガウンやマスク、チューブなどを手作業で取り除いた。ごみは仕分けし、医療資材は同組合で保管する。  吉川はアユ釣りの人気スポットとして知られ、地元からはシーズンに

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  • トヨタの原点 故豊田章一郎さんが愛した湖西 住民とのつながり随所に

     トヨタ自動車を世界的企業に育て上げ、2月14日に97歳で亡くなった同社名誉会長・豊田章一郎さん。トヨタグループの礎を築き、「発明王」と呼ばれた祖父佐吉の故郷・湖西市に、生前何度も足を運んだ。最期まで本籍を置いていたとみられる豊田佐吉記念館(同市山口)敷地内の母屋には、「豊田章一郎」と書かれた表札が掛かっていた。創業の原点を、胸に刻むかのように―。  佐吉と父喜一郎が生まれた同館の出入り門のそばに立つ木造家屋。同館によると、佐吉が1907年に両親のために建てた母屋だ。章一郎さんは仕事で名古屋と東京を行き来する際などにも立ち寄った。近くの妙立寺(同市吉美)には先祖の墓もあり、夫婦と運転手だけで訪

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  • 第五章 夢のあと(16)【頼朝 陰の如く、雷霆の如し】

     戦の後地には、幾つかの墳墓が佇[たたず]む。石橋山の合戦で散っていった者たちの墓だ。  各々の故郷には親族が設[しつら]えた墓が別にあったが、あえて忘れられぬようにと頼朝[よりとも]が建てさせたものだ。ずいぶんと立派に造ったが、それが何だというのだろう。こんなもので報いることができようか。  まだ海のものとも山のものともつかぬ、力を持つ前の己に付き従い、命を落としていった者たちの墓を、頼朝はじっと見つめた。  (あの者たちは、吾[われ]がその後に何を成すと思い、何になると期待していたのだろう。生きて、今の吾と鎌倉を見てほしかった)  頼朝は馬を下り、墓の前まで歩んだ。屈[かが]んで石をそっ

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  • シマガツオの幼魚捕まえた! 展示例少ない深海魚 裾野の小6中平颯星君「いつか新種を」

     裾野市立富岡第一小6年の中平颯星[はやせ]君(12)が2月中旬、珍しいシマガツオの幼魚の捕獲に成功した。清水町の商業施設サントムーン柿田川内の幼魚水族館によると、成魚ははえ縄漁などに掛かるが、展示可能な状態で捕獲される例は少なく幼魚の展示事例は確認できないという。幼魚は同館に寄贈し、展示されている。  幼魚の体長は5~8ミリほど。2月18日に沼津市江浦湾沿岸で浅瀬に浮いていたところを網ですくい上げた。同館の広報担当の石垣幸二さんは「成魚は釣ってもすぐに死んでしまい、生きたシマガツオの展示はあきらめていた。まさか幼魚が捕まえられるとは思わなかった」と驚きを隠さない。  岸壁での幼魚採集に熱中

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  • 藤井五冠 広瀬八段 プレーオフ実施へ 将棋A級順位戦 渡辺名人が解説

     将棋の渡辺明名人(38)への挑戦権を懸けた第81期A級順位戦の最終局(日本将棋連盟など主催、静岡市など共催、静岡新聞社・静岡放送後援)が2日、静岡市葵区の料亭「浮月楼」で行われ、第8局を終えて6勝2敗の藤井聡太五冠(20)が91手で稲葉陽八段(34)に勝利した。同じ6勝2敗だった広瀬章人八段(36)も菅井竜也八段(30)に104手で勝利し、7勝2敗の両者によるプレーオフで挑戦者を決めることになった。  対局を終えた藤井五冠はA級順位戦全9局を振り返り「(持ち時間の)6時間をしっかり使って考えることができた。充実感があった」と語った。名人位について「歴史のあるタイトルに少しずつ近づけている」と

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  • 定数減の沼津市 現職全員出馬で総力戦/単独区新設の長泉町 候補者擁立難航極める【静岡県議選 注目区 統一地方選㊤】

     31日に告示を控え、県内全34選挙区で繰り広げられる県議選は、出馬予定者の顔触れが固まりつつある。選挙区新設、ベテラン議員引退、保守分裂と、地元事情を抱える注目選挙区を追った。  選挙区改定で誕生した単独区の長泉町(定数1)、定数1減の沼津市(同3)。擁立が難航した長泉町は、一転して自民と連合系の有力新人の一騎打ちが熱を帯びる。沼津市は現職4人が生き残りを懸けた激戦を繰り広げる。   ◇  「沼津の議席を自民と公明だけにしていいのか」。前回、最後の議席に滑り込んだ曳田卓氏は2月26日に開いた後援会の事務所開きで語気を強めた。国民民主から出馬した前回は、立憲民主の新人との間で票が

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  • ニューサマーゼリー&シャーベット 花月製菓(東伊豆町) 和菓子職人の技を海外へ【静岡ものづくり最前線】

     爽快な香りとさっぱりした味わいが人気のニューサマーオレンジ。東伊豆町の特産として知られるかんきつをゼリーに仕上げた。町を代表する銘菓の製造技術を国外にも伝承している。  あんこ商品が主力だったため夏季の売り上げに苦戦。特産品による菓子開発を目指し、製造している。飲料の製造時に余剰したオレンジの皮を買い取って使用。女性の購買意欲を高めようと、魚由来のコラーゲンも配合した。  冷凍しシャーベット状にしての賞味も勧めている。韓国済州島で洗剤の製造販売を手がける企業の関係者が町内へ来訪時、その味わいに感動し、製造技術の伝承を請うてきたという。内山欣洋社長(60)も現地に出向いて指導していた矢先、新型

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  • ジェンダーや性の多様性 意識啓発取り組む専門職 島田市が採用

     島田市は1日、ジェンダー平等や性の多様性の意識啓発に取り組む専門職員として、天草美樹さん(26)=愛知県半田市出身=を採用した。天草さんは市民相談やガイドブック作成、行政サービスへのアドバイス、事業所に向けた啓発活動などを行う。  県が同日開始した性的少数者などのカップルを公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」に合わせ、総務省の「地域プロジェクトマネージャー制度」を活用して採用した。会計年度任用職員として、市役所で勤務する。任期は3年間を予定している。  天草さんは大学で社会福祉を専攻し、マイノリティー支援などを学んだ。卒業後は企業で人事関係の業務などを担当。今回の募集を知り、応募した。

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  • 大自在(3月3日・金曜日)札幌冬季五輪

     1972年の札幌冬季五輪が開かれたのは小学生の時だった。スキージャンプ「日の丸飛行隊」の表彰台独占やフィギュアスケート女子ジャネット・リンさんの笑顔が記憶によみがえる時、思わず口ずさんでしまうのが大会テーマソング「虹と雪のバラード」だ。  札幌市は大会を機に、地下鉄や高速道路など都市基盤の整備が進んだ。デュオ、トワ・エ・モワの歌声とともに半世紀以上にわたって愛されるこの曲にも、発展する街への夢や希望を想起させる歌詞がちりばめられている。  その同市が掲げる2030年の冬季五輪・パラリンピック招致が、停滞感を増している。一昨年の東京大会を巡る汚職、談合事件が広がりを見せ、五輪のイメージが悪化し

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  • 社説(3月3日)出生数80万人割れ 社会全体変革の決意を

     今後の経済成長や社会保障制度の維持にとって危機的な数字だ。厚生労働省の人口動態統計(速報値)で2022年に生まれた子どもの数が79万9728人となり、1899年の統計開始以来、初めて80万人を割り込んだ。前年から4万3169人、5・1%減り、7年連続で過去最少を更新した。静岡県は1314人減の2万1772人だった。  出生数の落ち込みは新型コロナの感染拡大で婚姻数が減少したことも影響したとみられるが、急減はコロナ禍以前からの傾向だ。国難と受け止め、社会全体を変革する決意で対処する必要がある。  1989年に女性1人が生涯に産む子どもの人数を示す合計特殊出生率が1・57まで低下した。それ以降、

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  • 1人死亡、387人感染 2日の静岡県内【新型コロナ】

     静岡県内で2日、新型コロナウイルス患者1人の死亡と387人の新規感染が確認された。  県全体の病床使用率は23・3%。地域別は中部32・4%、西部18・8%、東部17・7%。重症者は1人。  直近1週間の新規感染者数は前週の0・68倍。  県は年代や性別など非公表の患者1人の死亡を発表した。  累計感染者数は86万518人。

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  • 文化香る「起雲閣通り」 熱海の商店主ら命名

     熱海市昭和町の文化施設で、同市を代表する観光スポット「起雲閣」周辺の商店主らがこのほど、施設に面した市道を「起雲閣通り」と命名し、市民や観光客に愛着を持ってもらおうとPRを始めた。手始めにマップを作製し、熱海駅やホテル、旅館などで配布している。商店主は「認知度を高め、まちの回遊性を高めたい」と話している。  マップには、文化芸術が香る「おしゃれな大人の起雲閣通り」をコンセプトに、起雲閣や山口美術館をはじめ、沿線の飲食店、美容室、生花店など18店を掲載。商店主らは「起雲閣通り商店街」も結成した。写真館経営の鈴木信太郎会長(50)は「熱海駅前や熱海銀座通りから起雲閣通りを巡る回遊性を高めて、全

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  • 熱海の創業70年料理旅館、建て替えへ 24年度中再開目指す

     創業70年の熱海市渚町の料理旅館「渚館」が6日から休業し、老朽化していた施設の建て替え工事に入る。熱海の海や名物の海上花火大会などの眺望を生かしつつ、長期滞在できる施設にリニューアルし、2024年度中の開業を目指す。  現在の渚館は地上5階、地下1階建てで、客室は15室。市内でいち早くペット同伴の客を受け入れるなどしてリピーター客を中心に長年親しまれてきた。  新たな施設は地上10階建て、45室程度の規模の和風モダンなイメージを目指している。新施設の名称は未定。土地、建物はこれまで通り東日本都市開発(千葉県船橋市)が所有し、施設をANAファシリティーズが借り上げる。運営は引き続き旧軽井沢ホテ

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  • 松本潤さん、浜松まつりに参加 家康公に扮し「騎馬武者行列」

     浜松市は2日、5月5日の浜松まつり最終日に、同市が舞台の大河ドラマ「どうする家康」で主人公徳川家康を演じている俳優の松本潤さんが参加すると発表した。松本さんが家康公に扮(ふん)して中心街をパレードする「騎馬武者行列」を初開催する。  パレードは午後2~4時で、松本さん以外のドラマ出演者も参加予定。観覧は抽選制とし、応募方法などを含めて詳細は後日発表する。市は、観覧者枠は2万人程度を想定している。パレードへの市民参加も計画するという。  昨年11月には、俳優の木村拓哉さんが織田信長に扮した「信長公騎馬武者行列」が岐阜市で行われ、観覧の抽選に外れた人も含めて約46万人が来場した。経済効果が約15

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  • プロへ覚悟「学びの年に」 安西投手(常葉大菊川高)卒業式出席 日本ハム4位指名

     日本ハムにドラフト4位で入団した安西叶翔投手が2日、常葉大菊川高(菊川市)の卒業式に出席した。飛躍を遂げた高校生活に別れを告げ、プロで生き抜く覚悟をにじませた。  仲間との再会は昨年12月下旬の退寮以来約2カ月ぶり。久しぶりの会話を楽しんだ。指導者からは激励の言葉を掛けられ「応援してもらっている人たちの期待に応えたい」と決意を新たにした。レベルの高い仲間と競い合ったことが自身を高めてくれた。「ここでの3年間のおかげで今がある。菊川に来てよかった」  1月の新人合同自主トレで腰を痛め、沖縄での2軍キャンプはリハビリやフォームチェックに時間を充てた。順調に回復し、今は18メートルの距離で力を入れ

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  • 第五章 夢のあと(15)【頼朝 陰の如く、雷霆の如し】

     源氏の白旗が奥州を埋め尽くす光景が、頼朝[よりとも]の脳裏に咲いた。  よほどの番狂わせがない限り、それは現実となるだろう。流人となった遠い日、ここまで辿[たど]り着けるとは思っていなかった。二十八年前、全てを失い、独り伊豆に流された。忍従の二十年間、浮上できる兆しは見えず、このまま流刑地で朽ちるのかと、何度となく諦めかけた。  以仁王[もちひとおう]の令旨[りょうじ]が下っても、平氏に一矢報いるだけに留まるかと思われた。よもや、東国武士があれほどまでに旗下に馳[は]せ参じてくれようとは、夢のようだった。前九年と後三年の役で坂東武士を従えた頼義[よりよし]・義家[よしいえ]時代の先祖が築い

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  • 三木(掛川)「五輪でも必ず金」 スノボ世界選手権パラレル大回転V 19歳、3年後に照準

     スノーボード世界選手権(2月19日、ジョージア)の女子パラレル大回転で初優勝した三木つばき(19)=キャタラー、掛川市=が1日夜、練習拠点のスロベニアからオンライン取材に応じた。アルペン種目では五輪と世界選手権で男女を通じて日本勢初の快挙を成し遂げた新星は「ここ一発の大舞台で力を出し切れた」と喜びつつ、「3年後のミラノで必ず優勝したい」と2026年冬季五輪の金メダルへ決意を語った。  世界選手権の決勝は雪面が激しく荒れた不利なコースに回ったが、序盤のミスを立て直し滑りきった。当時の心境を「スタートに立った時、すごく落ち着いて『滑りたいように滑ろう』と思えた」と振り返る。昨年12月にあったワー

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  • 夢は「藤枝まるごと劇場化」 4、5日に演劇祭 山田裕幸ディレクター

     藤枝市の蓮華寺池公園周辺や地元商店街を舞台に4、5の両日、昨年に続き2回目の「藤枝ノ演劇祭」が開かれる。フェスティバルディレクターの山田裕幸(劇作家、演出家)に企画の背景を語ってもらった。  東京で長年活動してきた。年齢を重ねる中で、地域に根ざした演劇祭を実現したいとの思いを抱き2017年、出身地である焼津市の隣、藤枝市に劇団ごと引っ越してきた。  公演会場兼稽古場である「白子ノ劇場」の周辺が演劇祭に適した環境で幸運だった。蓮華寺池公園と複数の商店街が一つのエリアにまとまり、歴史と文化がある。行政の支援もあり、地元のライターや学校の先生などいろいろな方が集まった。  演劇を通して伝えたいの

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  • 第五福竜丸、教材から削除へ 「被ばくの記述にとどまり 実相継承には至らぬ内容」 広島市の小中高生向け平和教育、「はだしのゲン」に続き

     広島市教育委員会が、市立の小中高校を対象にした「平和教育プログラム」の教材から漫画「はだしのゲン」を削除する方針を決めた問題で、米国のビキニ水爆実験で被ばくした焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の記述もなくすことが1日、分かった。教員用の指導資料には記述を残し、生徒に概要や参考文献を紹介するという。  第五福竜丸は69年前の3月1日、太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁での水爆実験に遭遇し、乗組員23人全員が被ばくした。日本で反核運動が高まるきっかけとなった。  平和教育プログラムで使う市教委作成の「ひろしま平和ノート」では、第五福竜丸は核兵器を巡る世界の現状を学習する中3の部分に掲載されている。乗

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  • 黄色と桃色春らんまん 菜の花と河津桜共演 浜松市西区・花川沿い

     浜松市西区の大山町と桜台の間を流れる花川沿いで、河津桜が見頃を迎えている。菜の花畑との共演も楽しめる。今週末には満開を迎えるとみられる。  川の堤防には約1キロに渡り、約400本の河津桜が植栽されている。春の陽気に包まれた1日、家族や友人らと訪れた人たちはゆっくり土手を散歩したり、ベンチに座って花の香りを楽しんだりした。真新しいランドセルを背負った娘と菜の花畑で記念撮影をする親子も見られた。  河津桜は「和地ふるさと会」が2007年に花川を美化して再生しようと、整地して植栽した。同会主催の「東大山河津桜まつり」は12日まで行われ、地元の野菜や果実の販売、花をめでながら軽食を楽しむスペースも

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  • J3アスルクラロ沼津 木札型年パス製作 地元福祉施設とコラボ

     木工製品を扱う沼津市の障害福祉サービス事業所「クリエート太陽」とサッカーJ3アスルクラロ沼津は、地元産木材による同クラブの2023シーズンパスの「木札型年パス」を製作した。利用者が手がけた温かみのある木札で、地域貢献と地元のPRを目指す。  年パスは、戸田森林組合(同市)から提供を受けたヒノキの丸太を、利用者や職員が小さく切り出して製造。レーザー彫刻でエンブレムを彫ったり、ニスを塗ったりして完成させた。  交流のあった同事業所にクラブが声をかけたことで実現した。これまでは紙で発行していたが、クラブの担当者は「利用者さんの意欲の高まりにつながればとお願いした。木のいいにおいがする」と話す。  

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  • 小山町「ふるさと金太郎事業」 小学生で初 新山さん(須走小3年)博士認定

     地域と関わる活動に自主的に参加した児童生徒にポイントを付与し、顕彰する小山町教育委員会の「ふるさと金太郎博士事業」で、須走小3年の新山理央さん(9)が最高位に次ぐ「博士」に認定された。博士号認定は8人目で、小学生で初。積極的な図書館利用や地域行事への参加で認定要件を満たした。  本が大好きだという新山さんは一時期、町立図書館に毎日のように通っていたという。最近は土日に訪れて10冊近く借りるなど、非常に多くの本に親しんでいる。町内で開催されるマルシェやスポーツイベント、コンサートなどにも意欲的に参加し、博士号の認定要件である150ポイントがたまったという。  同校で1日、博士号贈呈式が開かれ、

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  • 高校生ビジネスプラン 東海地区発表会 伊東商高が賞独占

     第10回高校生ビジネスプラン・グランプリ(日本政策金融公庫主催)で好成績だった東海地区の高校が集う発表会がこのほど、名古屋市で開かれ、伊東商高のグループが賞を独占した。  発表会は4校が計6プランを披露した。伊東商は空き家問題の解決につながるサービスを提案したグループ(リーダー・新田凜さん)が審査員選考の賞に選ばれた。また地域の野菜のブランディングを考えたグループ(リーダー・三島木菜花さん)が視聴者投票で選出される賞に輝いた。  新田さんは「プレゼン練習をたくさん行ってきたので、その成果が出た」とし、三島木さんは「最後にこのような賞を受賞できてうれしい」と喜んだ。  (伊東支局・白柳一樹)

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  • 「うなぽん」キーホルダーに 湖西市、初のグッズ販売

     湖西市は1日、2022年度に市制50周年記念で誕生した市のイメージキャラクター「うなぽん」の初のグッズとして、アクリル製キーホルダーの販売を開始した。市役所に設置したカプセルトイで4種類のキーホルダーのどれかを購入できる。  製作したキーホルダーは長さ約5センチで、うなぽんの顔のアップやお守り型などの4種類を各100個用意した。市秘書広報課によると、ツイッターやインスタグラムで告知したところ、初日だけで約80個売れる好評ぶりという。売れ行き次第ではグッズ製作予算の範囲内で増産を行う。うなぽんが出演するイベントでの出張販売や、ふるさと納税の返礼品への採用も検討しているという。

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  • 御殿場アウトレット大型遊具 新たにお目見え 広場の一部エリア改装

     三菱地所・サイモンが運営する御殿場市の御殿場プレミアム・アウトレットで1日、改装工事が進む遊具広場「プレイグラウンド」の一部エリアがリニューアルオープンした。全長14・1メートル、高さ7・4メートルの大型複合遊具が新たにお目見え。買い物に訪れた多くの親子連れが立ち寄り、多彩な遊びを楽しんだ。  大型複合遊具はチューブ状の滑り台やクライミングウォール、絵合わせゲーム、望遠鏡など幅広い年齢の子どもの興味を引く仕掛けが盛り込まれた。揺れる長い座面でバランスを取りながら遊ぶ遊具「エルシ」も新たに設置された。山梨県富士吉田市から月に4回ほど母親と買い物で訪れるという坂本あずなさん(6)は「滑り台とエル

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  • 卒業生の制服 車の内装材に 浜松開誠館高、協力呼びかけ

     浜松開誠館高(浜松市中区)は1日の卒業式後、卒業生の希望者からブレザーやズボンを回収する「制服リサイクル」を校内で行った。協力企業を通じて生地を再資源化し、自動車の座席シートやマットに再利用される。  持続可能な開発目標(SDGs)を目指す取り組みの一環。同校SDGs部の生徒5人が校舎の玄関に回収場所を設け、式を終えた卒業生に協力を呼びかけ、思い出の詰まった計十数着を回収した。  同部1年の町田奈菜子さん(16)は「これをきっかけに、リサイクルを身近に感じてもらえたら」と話した。  同リサイクルは今年が3回目。回収した制服は制服製造販売「キンパラ」(磐田市)を通じて再利用を図る。

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  • 自宅に放火した疑い 島田消防署の消防士を逮捕 木造住宅を全焼 藤枝署など

     自宅に放火して全焼させたとして、藤枝署と県警捜査1課は1日、非現住建造物等放火の疑いで藤枝市稲川1丁目、静岡市消防局島田消防署の主任の男(26)を逮捕した。  逮捕容疑は昨年12月2日正午ごろ、当時住んでいた藤枝市内の自宅に放火し、木造2階建て住宅を全焼させた疑い。  同署は容疑者の認否を明らかにしていない。実況見分や防犯カメラの映像から特定した。同消防局によると、犯行当日の勤務は休みだったという。県警によると、容疑者は火災保険を自分名義でかけており、保険金目的だった可能性も視野に動機などを調べる。  昨年3月には、容疑者の自宅隣にある木造2階建ての空き家がほぼ全焼する火災も起きていた。  

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  • 新卒採用「増やす」12社 24年春、静岡県内主要30社 選考前倒しの傾向

     静岡新聞社が1日までに県内主要企業30社に行った新卒採用アンケートによると、2024年春卒業予定の学生の採用数を「増やす」と回答したのは前年調査より1社多い12社だった。選考時期を「前年よりも早めた」のは9社で、首都圏企業の採用意欲が強い中で、県内で選考前倒しの動きが広がっている状況が浮かんだ。  選考開始時期は3月が10社と最多で、2月以前に始めた企業も9社に上った。最も早く内定を出す時期も、全体の4割強に当たる13社が2~3月と回答するなど、短期集中型で学生の囲い込みを進める企業が多いとみられる。  回答30社全てが、新型コロナウイルス禍で定着したオンライン活用型の会社説明会や面接選考を

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  • 社説(3月2日)沼津舞台のアニメ 活性化策の“続編”示せ

     沼津市を舞台にした学園アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の人気は根強い。関連グッズなどを置く市内の観光案内所の利用者は漸増し、土日になると「ラブライバー」と称するファンがJR沼津駅を下車。駅周辺や中心街の商店街、内浦地区の海岸などアニメの登場舞台を“聖地巡礼”する人が後を絶たない。  この状況に呼応し、JR東海は3月下旬から初のコラボ企画を開始して活況を取り込む構えだ。駅構内を装飾し、構内放送では劇中のメンバーによる声でアナウンスを届ける。鉄道利用増と各地の人流拡充を目指し、エリアを伊豆地域に広げた周遊企画も始める。  県東部・伊豆で展開するバスやタクシー、私鉄、商

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  • 大自在(3月2日)国旗と国歌

     アスリートが国旗をまとって観衆に応えるウイニング・ラン。五輪やスポーツの国際大会でおなじみだ。初めて行ったのは米国陸上界のスーパースター、カール・ルイスとされる。  男子100メートルなど四つの金メダルを獲得した1984年のロサンゼルス五輪だった。ルイスの取材経験がある作家の弓狩匡純が「国旗・国歌・国民」(KADOKAWA)に書いていた。  開会式の入場行進でも国旗を掲げるから選手は国の代表に思える。だが、五輪憲章は「選手間の競争であり、国家間の競争ではない」と明言している。使用する旗やエンブレム、歌は国内オリンピック委員会(NOC)が採用し、政府の関与はない。憲章には国旗や国歌を使え、とは

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  • マイナカード 郵便局で手続き 裾野市、東海初

     裾野市内の郵便局で1日、マイナンバーカードの事務手続きが始まった。市の委託事業。市役所窓口の混雑緩和と市民の利便性向上につなげる。  郵便局5カ所に専用端末を設置し、電子証明書の更新、暗証番号の初期化と新規発行の手続きが可能になった。市役所前郵便局には午前9時の業務開始と同時に利用者が訪れ、郵便局員の案内で手続きを進めた。暗証番号に関する手続きを済ませた同市千福の横山良夢さん(35)は「郵便局は各地区にあるので便利になると思う」と話した。  郵便局への業務委託は東海4県で初めて。これまでは市役所市民課の窓口でのみ取り扱っていた。マイナンバーカードは普及が進み、今後は更新手続きなどが増えるとみ

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  • 小沼みのりアナが一日署長 熱海署、サギ電話や交通事故注意呼び掛け

     熱海署は2月28日、フリーアナウンサーの小沼みのりさんを一日署長に任命し、熱海市内で増加しているサギ電話や高齢者が関係する交通事故に注意を呼びかける啓発活動を実施した。  交通量が多い同市清水町のバス停付近では、小沼さんが高齢者に手を上げて横断歩道を渡るよう呼びかけた。交通安全団体の関係者や市職員も参加し、反射材などの啓発品を配った。商業施設では「暗証番号を教えてはいけません」「キャッシュカードを渡さないでください」と特殊詐欺への注意を喚起した。  離島の初島にも渡り、住民と交流したほか島内をパトロールした。

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  • 第五章 夢のあと(十四)【頼朝 陰の如く、雷霆の如し】

     奥州藤原氏が動員できる人数は、十七万騎とも言われている。たいてい、噂[うわさ]よりは少ないものだ。それでも秀衡[ひでひら]という男は怖かった。頼朝[よりとも]は、何度も無茶な要求を突き付けることで探りを入れ、力量を測ろうとした。  (よもや死んでくれるとは……)  幸運だと思う一方で、残念でもあった。  (干戈[かんか]を交えた上で勝者となりたかった)  頼朝は空を仰いだ。柔らかい青が広がっている。噂の域を出ないが、秀衡の遺言が都にも鎌倉にも伝え聞こえている。家督は泰衡[やすひら]が継ぐこと。泰衡の母を国衡[くにひら]が娶ること。義経[よしつね]を総大将とし、頼

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  • 24年卒学生の就活解禁 売り手市場続く オンライン併用で選考

     2024年春卒業予定の大学生・大学院生の新卒採用に向けた会社説明会が1日、解禁された。前年に続き静岡県内企業の採用意欲は高く、学生優位の「売り手市場」が続く。多くの企業は対面とオンラインを組み合わせ、採用活動の前倒しも検討しながら早期の人材確保を狙う。  静岡市駿河区の静岡ガス本社では1日午前、出社した採用担当の社員が、会社説明会の情報を追加した自社採用ホームページの確認作業を進めた。  同社は22人を採用した今春よりも採用人数を増やす予定。既に昨夏、インターンシップ(就業体験)を3年ぶりにオンラインから対面に切り替えていて、今後の面接も一部対面に戻すかを検討する。SNSでの情報発信も強化す

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  • 伊豆縦貫道の天城峠道路 月ケ瀬―茅野5.7キロ 国交省が新規事業化候補に選定

     国土交通省は28日、伊豆縦貫自動車道を構成する天城峠道路の月ケ瀬―茅野(いずれも伊豆市)5・7キロについて、2023年度の新規事業化候補箇所に選定したと発表した。「新規事業採択時評価」の手続きを経て、今春に国直轄の事業化が正式決定する可能性が高まった。  同日付で新規事業化に対する知事意見の聴取を始めた。3月中に中部地方整備局と国交省本省で、有識者が費用対効果などを審議する。「妥当」と判断されれば、23年度予算の成立を受けて事業費が配分される。  難所の天城峠を越える天城峠道路は、伊豆市から河津町までの約20キロ。今回の候補箇所はこのうちの北側に当たる。南側は険しい地形でトンネルが多くを占め

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  • だるま文化、根付いた理由は 富士市元吉原地区 妙法寺/毘沙門天大祭 

     富士市今井の妙法寺では、日本三大だるま市に数えられる「毘沙門天[びしゃもんてん]大祭」が毎年冬に開かれ、市内外から多くの参拝者が集まる。戦いや勝利の神である毘沙門天と「起き上がり小法師」のだるまは一見、接点が薄いように思われる。富士市元吉原地区を中心にだるま文化が根付いた理由を追った。  全日本だるま研究会の林直輝副会長(43)=同市=によると、だるま市の発祥は1890年代前半。静岡市葵区の張り子玩具店「沢屋」が、大祭に合わせて寺周辺に並ぶ露店の一つでだるまを店頭に並べた。大祭は江戸時代からの歴史があり、周辺住民にとって露店街は各地の製品が集結する年に一度の物産展と位置づけられていた。目当て

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  • 静岡舞台の恋愛小説 「レプリカだって、恋をする。」 セノバにデザイン画

     静岡県を舞台としたKADOKAWA電撃文庫(東京都)の小説「レプリカだって、恋をする。」のデジタルサイネージが5日まで、静岡市葵区の新静岡セノバ地下道に掲出されている。作品を表現したさわやかなデザインが通行者の関心を呼んでいる。  同小説は、女子高生愛川素直の分身体(レプリカ)のナオが主人公。素直が学校に行きたくないときなどに呼び出され、自ら行動を決めることが許されていないナオが、次第に同級生の男子に恋心を抱く。  作者の榛名丼さんが静岡市出身。作中にセノバや日本平動物園、用宗海岸などが登場する。

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  • 清水港に国際クルーズ船 3年ぶり受け入れ再開 国内トップ

     新型コロナウイルス感染症の拡大で中断していた外国の国際クルーズ船の受け入れが1日午前、国内のトップを切って清水港で行われた。着岸直後には検疫所の職員が船内に乗り込み、乗客約500人の健康状態を確認した。午前9時半ごろには一部の乗客が日の出岸壁に降りて入国審査を済ませた後、付近を散策した。午後は久能山東照宮などに向かうツアーに参加する人と、市内を自由に散策する人に分かれる。  日本が外国の国際クルーズ船を受け入れるのは3年ぶり。午前7時ごろ「アマデア」(約2万9千トン)の白い船体が清水港内に現れると、地元住民からは歓声が上がった。ゆっくりと日の出岸壁に着岸すると、矢倉太鼓保存会の演奏による歓迎

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  • 失われた安全 酷暑のバス、消えた命【届かぬ声 子どもの現場は今①/序章 川崎幼稚園㊤】

     2022年9月5日の午後2時10分ごろ。牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」は降園時間を迎えていた。園の送迎バスが細い道を後進ギアで入ってくる。園児が待つ園舎の前まで。いつもならゆっくり、真っすぐ。ただ、その日は違った。  「大変!」。慌てたようにふらつきながら後進してきたバスから、助手席の窓を開けて運転手が叫んだ。年少クラスに通う河本千奈ちゃん=当時(3)=が、前から3列目付近に倒れていた。  朝の登園後にバスが駐車場に止まって約5時間。その日は近くのアメダス観測点(静岡空港)で最高気温30・5度を観測する真夏日だった。車内に閉じ込められた千奈ちゃんは発見からおよそ1時間半後の午後3時34

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  • “頭蓋骨”を通り抜けて 美術家・中村昌司さん(掛川市)個展

     美術家中村昌司さん(69)=掛川市=は、静岡県内外各所で繰り広げる空間芸術(インスタレーション)で知られる。災害で失われた命への鎮魂を込めた赤いささ舟を展示するプロジェクトを、浜松城公園(浜松市中区)などで展開。大井川鉄道沿線で行うアート祭「UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川」では、赤や緑の布で区切られた“部屋”に大井川の水をしたたらせた。  出発点は、東京芸術大で油絵を学んでいたころ。「平面の中で塗ったり削ったりする造形活動に意味を感じられなくなった」。美大生としての葛藤を抱え、石油危機後の社会をにらみながら、表現方法を模索した。  「大勢のホームレスがいる上

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  • 殺人疑い視野に全容解明へ 沼津女性遺棄、2日で1週間

     知人の遺体を自宅に遺棄したとして沼津市真砂町の会社員の男(31)が磐田署に逮捕された死体遺棄事件で、男の自宅から血の付いた電動のこぎりなど複数の工具が見つかっていたことが28日、関係者への取材で分かった。事件発覚から2日で1週間を迎える。男は、遺体で見つかった会社員の女性(33)=磐田市岩井=の殺害を認めており、静岡県警は殺人容疑での立件を視野に事件の全容を解明する。  関係者によると、県警は男の自宅から電動のこぎりなど複数の工具を押収し、鑑定を進めている。男は、女性の遺体を自宅に運び込む前後、同居家族に外出を促したことも新たに判明。21日に遺体を自宅に遺棄したとされる男は、風呂場で遺体を切

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  • 自転車利用時ヘルメット着用8% 髪形崩れる/ださい/罰則ないから 静岡県警「事故防止 命を最優先に」

     自転車利用時のヘルメット着用の「努力義務化」が4月1日から始まる。自転車利用者はどれほどヘルメットを着用しているのか-。1月下旬、静岡市駿河区の交差点で記者が調査したところ、自転車利用者89人のうち、着用率は8%だった。交通ルールも調査すると、止まるべき場所で止まらない「一時不停止」は93%だった。  平日午後4~6時、信号機のない市道交差点を通行した自転車利用者のヘルメット着用率を調査した。街灯がなく、見通しが悪い交差点。「一時不停止」「安全不確認」の状況も調べた。  ヘルメット非着用の理由として「セットした髪形が崩れる」「ださい」「罰則がないから」などの声が聞かれた。89人のうち「安全

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  • ボーリング中断、川勝知事が要請 中旬にも専門部会開催【大井川とリニア】

     川勝平太知事は28日の定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事を巡りJR東海が山梨県内から静岡県境に向けた高速長尺先進ボーリングの削孔(さっこう)を開始したことについて、県内の水資源流出の懸念を改めて示し、「こちらが納得するまで着手すべきではない。即やめるべきだ」と中断を求めた。3月中旬にも県有識者会議の専門部会を開催し、JRと協議する考えを示した。  県は、県境から山梨側へ約250メートルの区間にある破砕帯が静岡側の県境近くに確認されている大規模な破砕帯とつながっていると読み取れる資料が過去にJRから提出されていることから、250メートル区間の削孔に伴う県内の地下水流出に懸念を示してい

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  • 静岡・安倍川上流の大規模伐採 「砂防許可未申請」と指摘 皆伐提案の県、1年経過後行為者に「始末書」要求

     砂防指定地になっている静岡市葵区の安倍川上流域で県の提案によって土地所有者の意に反する大規模伐採が行われた問題で、伐採前に県砂防指定地管理条例の許可を申請しなかったとして、県が伐採後1年以上たった今年2月、行為者の市森林組合に始末書の提出を求めていたことが28日までの取材で分かった。所有者の男性(57)は「県は(行為者に)責任を押し付けている」と憤慨している。  砂防指定地は盛り土などの開発を規制する区域で、植林目的でも1ヘクタール以上の森林伐採の場合には事前の許可が必要(間伐は規制の対象外)。一昨年6月から昨年1月までの間に実施された大規模伐採では、所有者の間伐の意向に反して約2ヘクター

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  • ⚽清水エスパルス 左足首手術の神谷に期待 昨夏以来のピッチ「チャンスメーク」へ自覚

     J2清水のMF神谷優太(25)が26日の岡山戦に途中出場し、昨年7月以来の公式戦のピッチに立った。昨年に手術した左足首の状態は良化。チームが開幕から2戦連続スコアレスドローと苦しむ中、攻撃で非凡なセンスを発揮するアタッカーの復帰は好材料だ。  岡山戦は後半31分に投入され、中盤のトップ下に入った。プレー時間が短く、膠着(こうちゃく)状況の打開には至らなかったが、「やっと僕(の今季)は始まった」と久々のピッチの感触をかみしめた。  J1柏から加入した昨季は夏に古傷の左足首の痛みが強くなり、手術を決断。シーズン終盤戦をリハビリに費やすことになった。清水での1年目はリーグ戦21試合1得点。チームも

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  • 熱海土石流 川勝知事「罰則弱いから起きた」 静岡県条例改正、強化を検討

     盛り土が崩落した熱海土石流の行政対応に関し、川勝平太知事は28日の定例記者会見で「(盛り土を規制する関係法令の)罰則が弱いから熱海の土石流が起きた」と述べ、静岡県砂防指定地管理条例を改正して罰則強化を検討する考えを示した。同条例の盛り土規制区域「砂防指定地」で巨大盛り土が無許可造成された問題を踏まえ「検討する余地がある」と答えた。  砂防条例の罰則は「懲役1年以下または2万円以下の罰金」で、川勝知事は藁科川上流域(静岡市葵区)の無許可盛り土を視察した後、技術面の規制が厳しい砂防条例の罰則が弱いことを問題視していた。  2014年に盛り土(積み上げた残土)崩落事故が起きた大阪府は当時、府内全域

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  • 大自在(3月1日)雛具

     今日から3月。「桃の節句」に合わせ先週末、雛[ひな]人形を押し入れから引っ張り出した。長女が誕生した時に購入したのは御殿飾り。最近では全てを飾り付けるのが大変になり、今年は内裏雛と官女だけに登場してもらった。  購入した昔、雛具と雛人形胴体の生産は、静岡が全国屈指だと聞いて奮発した覚えがある。「データでみる静岡県の地場産業」(県経済産業部編)によると、雛具・雛人形の製造品出荷額に占める静岡県の全国シェア(2018年)は17・1%で埼玉県に次ぐ2位。  由来は江戸時代初期にさかのぼる。久能山東照宮や浅間神社などを造営するために徳川幕府は全国から優秀な職人を集めた。職人たちがそのまま駿府に残り、

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  • 社説(3月1日)清水港に訪日客船 多彩な企画で地域潤せ

     新型コロナウイルス感染の世界的な拡大で途絶えていた訪日クルーズの受け入れが1日の清水港を皮切りに再開される。清水港には3月だけで6回の寄港が予定され、2023年度は過去最高の70回以上の予約が入っている。  静岡市内の官民でつくる清水港客船誘致委員会はコロナ下でもオンラインでセールス活動を続けてきた。3年間のブランクを経ても、予約が相次ぐのは、清水港が富士山をランドマークとするクルーズ船の寄港地として認知されている証しといえる。  国際クルーズ船の来航は、港を華やかな雰囲気に変えるだけでなく、地域を潤す。客船誘致委員会の30年以上にわたる活動の蓄積を生かしたい。コロナ禍前にも増して経済効果を

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  • 家康と戦国、江戸時代語る 安部龍太郎さん、11日に静岡で講演

     静岡新聞の朝刊小説「家康」を連載した直木賞作家、安部龍太郎氏の特別講演会「徳川家康の持続可能な体制」が11日午後3時から、静岡市葵区七間町の江崎ホールで開かれる。家康が生きた戦国時代や、築き上げた約260年間の平和などについて語る。  安部氏が提唱する児童生徒の環境作文コンクールの県内開催を目指す有志の会「地球さんご賞しずおか委員会」が主催する。講演会では、家康が旗印に使った言葉「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)」の意味や、つくり上げた地方分権と、農業を立国の基礎とする農本主義の幕藩体制などについて解説する。聞き手は歌人・作家で同市出身の田中章義氏。  参加料2千円。希望者は10

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  • 浜松市長選説明会 中野氏の陣営のみ出席 市議選は62陣営出席

     浜松市選挙管理委員会は28日、任期満了に伴う市長選(3月26日告示、4月9日投開票)と市議選(3月31日告示、4月9日投開票)の立候補予定者説明会を同市中区で開いた。市長選は出馬を表明している元総務省課長の中野祐介氏(52)の陣営のみが出席した。7選挙区で行われる市議選(定数46)は62陣営が出席し、天竜区を除く6選挙区で選挙戦になる見通しとなった。=関連記事2面へ  市議選出席陣営の内訳は現職40、新人22。定数と比べると、中区は6陣営、東区と南区は3陣営、北区は2陣営、浜北区と西区は1陣営上回った。  説明会では、市選管や県警の担当者が立候補届け出の書類や手続き、選挙運動の留意点などを説

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  • 「あなたのありがとうをカタチに」 県民3組にホテル施設利用権 アソシア静岡

     ホテルアソシア静岡(静岡市葵区)は9月の開業40周年を記念し、特別企画「あなたのありがとうをカタチにするお手伝い」を行う。家族や友人に感謝の気持ちを伝えたい県民3組に、ホテル内の施設を基本無料で利用できる権利を提供する。3月1日から希望者を募る。  実施期間は7月から来年3月まで。ホテル側が企画や立案をサポートする。宴会場を活用したイベントや、レストランでの小規模な食事会を想定しているという。  同ホテルのホームページから、応募動機や企画原案を記入して申し込む。申し込み締め切りは5月末。選考を経て6月末までに当選者を決める。

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  • プロ野球2軍創設構想 静岡市、ハヤテGと連携協定へ 市長答弁

     静岡市議会2月定例会は28日、代表質問を行った。田辺信宏市長は、清水区の市清水庵原球場を本拠地にプロ野球2軍球団の創設を目指すハヤテグループ(東京都)と包括連携協定を締結する方針を明らかにした。寺沢潤氏(自民)への答弁。  ハヤテグループは2024年シーズンからのイースタンリーグ新規参入に向け、日本野球機構(NPB)が今春実施する公募に名乗りを上げる。田辺市長は協定締結により「スポーツ振興をはじめとしたさまざまな分野で、ハヤテならではの価値や魅力を最大限発揮できるよう連携を深める」と強調した。  サッカーJ2清水エスパルスに加え、第3次総合計画(15~22年度)期間中にはバスケットボール、ラ

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  • 「エコー」かかる蓄音機 浜松の収集家黒田さん制作

     浜松市北区初生町の蓄音機コレクターで、制作も手がける黒田清孝さん(76)がこのほど、エコーがかかったように音が流れる蓄音機を完成させた。  新作は縦約60センチ、横約40センチ、高さ約40センチで、1930年代の蓄音機本体と20年代のラッパ部分を組み合わせた。ラッパの中にバネを入れ、音を流してバネを振動させることで低音が響き、エコーがかかったように聞こえる仕組みという。  バネの種類や太さ、引っ張り強度などを調整しながら試行錯誤を重ね、約3カ月かけて制作した。約100台の蓄音機を所有する黒田さんは「普通とは異なる音でレコードを聞くことができるのが魅力。作れて良かった」と話した。

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  • しだれ梅見頃 掛川・龍尾神社、花の間から掛川城天守閣も

     龍尾神社(掛川市下西郷)の梅園でしだれ梅が見頃を迎えた。28日時点で七分咲き。咲き誇る紅白の花と膨らんで色づいたつぼみが同時に楽しめる。新型コロナウイルス禍で休止していた売店も再開し、大勢の行楽客でにぎわっている。  7千平方メートルの敷地内に約300本が並び、甘い香りを漂わせている。園路は高台に続く石段で高低差があるため、花を見上げるだけでなく上から眺めたり、目線の高さを合わせたりして観賞できるのが特徴。花の間から掛川城天守閣も望める。  3月上旬まで楽しめそう。開園は午前9時~午後4時。入園料600円(小学生以下無料)。

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  • 間寛平さん、アメマナイトマラソンPR 沼津市など訪問

     3月25日に開かれる「寛平アメマナイトマラソンin沼津2023」(静岡新聞社・静岡放送後援)を前に、発起人のお笑いタレント間寛平さんが28日、沼津市などを訪れ、関係団体に大会のPRと協力を依頼した。  駿東伊豆消防本部(同市)では、間さんと吉本興業静岡県住みます芸人のお笑いコンビ「ぬまんづ」の2人が、佐藤潤消防長と懇談した。間さんは「沼津が活気づくようにと開催し、今年で3回目。皆さんの助けもあり、少しずつ認知度も広がっている」とアピール。佐藤消防長は「私たちも会場に出展し、消防・救急のPRができる場をいただき感謝したい」と応じた。間さんらは沼津市役所や沼津商工会議所の他、富士宮市も訪れ、ステ

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  • 東電、協議応じず 田代ダム案巡り川勝知事「JRに責任」

     リニア中央新幹線トンネル工事湧水の静岡県外流出対策としてJR東海が示した田代ダム取水抑制案を巡り、ダムを管理する東京電力側が現段階でJRとの具体的な協議に応じていないことについて、川勝知事は会見で「JRに基本的な責任がある」と述べ、東電が協議に応じるための環境を整えるようJRに求めた。  JRは1月25日の県有識者会議専門部会開催後の取材に、田代ダム案の実現性について部会委員から一定の理解を得られたとして、東京電力リニューアブルパワー(東京、東電RP)と具体的な協議を始める考えを示した。しかし、東電RPは取材に対し、大井川流域市町などの了解が得られていないことを挙げて、協議に応じていないと回

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  • 遠州織物 赤ちゃん用品に 浜松の母親ら開発

     浜松市内の子育て中の母親や移住者らが中心となって企画・開発を進めた遠州織物のベビー用品の詰め合わせ「はままつ BABYBOX(ベビーボックス)」が完成し、市役所で28日、披露された。織り、染め、縫製など各工程で遠州地域の企業が携わった。プロジェクトの桂川美帆代表(35)は「未来を担う子供に誕生時から遠州織物に触れてほしい。安心で高品質な生地を生かしたものづくりを通じ、地場の繊維産業と育児の双方を支援したい」と話す。  ベビーボックスは、フィンランドの育児支援のギフトボックスに由来する。メンバーは「浜松版」の開発を構想し、2021年12月に着手した。仲間づくりを進めながら、域内の企業や繊維関連

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  • 横須賀高生が考案 米粉シュー商品化 たこ満が製造

     掛川市の横須賀高の生徒がレシピを開発し、地元菓子店のたこ満が製造した「米粉のサツマイモシュークリーム」が27日、同校でお披露目された。3月18、19日に同市山崎のとうもんの里総合案内所で販売する。  生地は掛川産の米粉で作り、クリームには県内産のサツマイモを使った。生地を練る時にサラダ油を使うなど生徒のアイデアを採用した。香ばしくサクサクの食感に仕上がったという。  米粉スイーツの開発は家庭コースの3年生が地域の田園風景を守ろうと昨年9月から取り組んできた。11月に行われたコンペでは9班がドーナツやパンケーキ、フランスの伝統菓子カヌレなどのレシピを発表し、伊藤梨七さん、古川芽生さん、石田大和

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  • 沼津女性遺棄 容疑者の男が供述「清水区の林道で首絞めた」

     知人女性の遺体を自宅に遺棄したとして、死体遺棄の疑いで磐田署に逮捕された沼津市真砂町、会社員の男(31)が、切断された遺体で見つかった会社員の女性(33)=磐田市岩井=の殺害を認め、「静岡市清水区の林道に止めていた車内で首を絞めた」などと供述していることが28日、関係者への取材で分かった。静岡県警は殺人容疑での立件を視野に慎重に裏付け捜査を進める。  関係者によると、容疑者は21日に女性と会う約束をしていたとされ、電車でJR静岡駅まで向かい、駅周辺で女性の車に乗ったことが分かっている。女性は車内で何者かに頭をハンマーで複数回殴られた後、車内にあった携帯電話の充電コードで首を絞められたとみられ

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  • 熱海土石流 起点の残存土砂撤去開始 静岡県代執行、5月完了目指す

     静岡県は28日、熱海市伊豆山の大規模土石流の起点付近に残る不安定土砂の撤去、搬出作業を開始した。前土地所有者の不動産管理会社(神奈川県小田原市)に代わり行政代執行として実施し、5月末ごろまでに撤去完了を目指す。土石流から間もなく1年8カ月。被災地の復旧復興の前提となる工事がようやく本格的に動き出した。  県によると、撤去する土砂は約2万立方メートル。行政代執行は昨年10月に始まり、これまで現場の伐採や測量、崩落箇所の上部と谷底に進入する2本の工事用道路を整備してきた。現場は土質が悪く足場が弱いため、工事計画の変更や調整に時間を要した。  28日は、起点の上部から掘削した土砂を大型土のうに詰め

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  • 伊東商 最後の生徒巣立つ 静岡県内公立高で卒業式 マスク緩和も着用目立つ

     静岡県内の多くの公立高で28日、卒業式が行われた。新型コロナ対策のマスク着用で個人に判断が委ねられ、受験期や花粉症の季節と重なる中での式典。統合で4月から新高校「伊豆伊東高」となる伊東商高では式典中、マスクを着用する卒業生の姿が目立った。  県教委によると、全日制93校のうち89校が同日に式を開催した。県教委は国の方針に基づき、各校に卒業式でのマスクは外すことを基本とするよう通知した。ただ、各地域や学校の感染状況などを踏まえて判断するよう求めた。会場入りする保護者の人数についても制限は求めず、各校に委ねた。  60年の歴史に幕を閉じる伊東商の最後の卒業生は105人。同校は県教委の通知に基づき

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  • 第五章 夢のあと(13)【頼朝 陰の如く、雷霆の如し】

     不測の事態が起こった。勝者となった清原真衡[さねひら]が病死したのだ。  義家[よしいえ]は、真衡の遺領を弟たち、すなわち敵対した清衡[きよひら]と家衡[いえひら]に分けて相続させた。  (成衡[なりひら]はいったいどこへ消えたのか)  百年以上も後の時代を生きる頼朝[よりとも]は首を傾げる。  成衡とは、真衡が養子に迎えた嫡男で、妻は義家の妹だった。真衡の遺領は成衡が継ぐのが自然だが、この男がどうなったのか、歴史の狭間に沈んで、痕跡が消えた。幾つかの伝説が残るものの、本当のところはよく分からない。  (順当に成衡が継げば、源家の出番はないからな)  そして、清衡と家衡が、分け与えられた領

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  • 静大・浜医大再編 期成同盟会の設立 静岡、浜松両市長 賛否分かれる

    静岡市長「当事者困惑」 大学間の解決望む  静岡大と浜松医科大の運営法人統合・大学再編問題を巡り、浜松市が中心となって設立を目指す期成同盟会について、静岡市の田辺信宏市長は27日の定例記者会見で、静岡大の日詰一幸学長が困惑しているとの状況に触れ「当事者の意に反する動きで非常に残念に思う」と述べた。  川勝平太知事は2月中旬の定例記者会見で、静岡市が静岡大と協議会を設置したことが「ボタンの掛け違い」につながったと批判。これに対して田辺市長は会見で「全くの誤解だ」と反論し、静岡大の前学長から申し出を受けて協議会を発足したものの「大学の自治を尊重してあえて(自身が)会長にならず、冷静な議論を求めた」

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  • 水窪の老舗旅館 カフェ酒場に再生 ぴんころさん、雰囲気にほれ開店 浜松市天竜区

     10年前に閉業した浜松市天竜区水窪町の「和泉屋旅館」が、大衆カフェ酒場に生まれ変わった。東京都内で居酒屋を営むぴんころさん(仮名)が旅館の雰囲気や豊かな自然を気に入り、新たな活動拠点に選んだ。館内の改装を前に、往時の写真を集めた特別展を3月に開く。ぴんころさんは「過去の歴史も大切にしつつ、ここで新たな思い出を作りたい」と話す。  和泉屋旅館は築97年の老舗で製菓店や郵便局が並ぶ通りに位置する。2012年に映画の撮影で同町を訪れた俳優の土屋太鳳(たお)さんが宿泊した。  ぴんころさんは兵庫県加東市出身。バスガイド、講談師などさまざな経歴を持つ。現在は外国人が多く暮らす新宿区大久保で居酒屋を営ん

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  • Uターン率36% 22年卒の大学生 地元回帰の動き鈍化 しずおか産学連絡会まとめ

     しずおか産学就職連絡会が27日までにまとめた、2022年春に卒業した大学生の就職状況によると、静岡県外の大学に進学した学生が県内就職するUターン率は前年比1ポイント下降の36%と2年ぶりに低下した。同連絡会は、新型コロナウイルス禍で一時停滞した社会経済活動が回復傾向にある中、首都圏企業の新卒採用が活発化しているため、学生の地元回帰の動きが鈍りつつあると分析している。  同連絡会が文部科学省の学校基本調査や県などの情報を収集し、県内高校を18年3月に卒業して進学した1万7176人の進路を調査した。  大学入学者の70%に当たる1万2107人が県外の大学に進学した。このうち、半数以上を占める首都

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  • ⚽J2磐田 新司令塔の自覚 MF針谷岳晃存在感放つ

     J2磐田で開幕から2試合連続ボランチでスタメン出場したMF針谷岳晃(24)が存在感を放っている。前節山口戦では元日本代表MF遠藤と組んで公式戦初の同時出場。育成型期限付き移籍から復帰した技巧派は「お互いを見ながらパスを出し合い、うまくできたかなと思う」と手応えをつかんだ様子だ。  その連係が顕著に現れたのが山口戦の前半19分だ。MF遠藤を起点に狭い密集地帯を通した縦パスが針谷の足元へ。針谷もMF山田へ同じく縦パスをつなげた。惜しくもオフサイド判定となったものの、最前線のFW杉本までスムーズに渡った場面だった。  開幕戦では横内監督にテンポよくパスが回せなかったと判断されて前半だけでベンチに退

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  • 大自在(2月28日)広報紙に思う

     人口減少、高齢化、地域産業の後継者難。町が抱える問題は日ごとに深刻さを増すばかり。黙って見ているわけにはいかないと、動き出した人たちのストーリーに引きつけられた。  2022年度県広報コンクールの町広報紙部門で最優秀賞に選ばれた川根本町の「広報かわねほんちょう」3月号。8ページにわたる特集は、地域の活気が徐々に失われていく様子に歯がゆさを感じていた女性と、伝統工芸「駿河和染」の職人の出会いから、特産品づくりの軌跡を追った。  商品ロゴの制作を主導したのは町内四つの小中学校から集まった実行委員会の子どもたち。全員が町外出身という川根高の3年生5人が「地生学」という学校独自の教科で商品開発に挑み

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  • 社説(2月28日)日銀次期総裁所信 地域経済にも目配りを

     日銀次期総裁候補として政府が国会に提示した元日銀審議委員で経済学者の植田和男氏(71)=牧之原市出身=が衆参両院での所信聴取に応じた。植田氏は「日銀が行っている金融政策は適切だ」と述べて、当面は現行の金融緩和を続けていく意向を表明した。  加えて「経済をしっかりと支え、企業が賃上げをできるような経済環境を整える必要がある」「目標の物価上昇率2%を持続的、安定的に達するまでにはなお時間を要する」とした。総裁候補として公式な発言の場を迎え、まずは無難にこなしたと言えよう。  国内景気は、新型コロナウイルス禍から脱しつつあるものの、ロシアのウクライナ侵攻や円安などによる急激な物価上昇で不透明感は強

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  • 熱海の海水を利用 塩ラーメン販売 「らーめん しゅん」3月1日から

     熱海市沖の海水から生まれた塩を使った「熱海塩らーめん」が1日、同市銀座町の「らーめん しゅん」で発売される。同店を経営する木村俊一さん(50)と、市内で焼き肉店を営みながら塩を製造している山崎信二郎さん(49)のコラボ商品の第1弾。山崎さんは「今後も飲食店と協力して『熱海塩』メニューを増やしていきたい」と話している。  熱海塩は、同市のパワースポットとして知られる来宮神社、伊豆山神社、初島の初木神社の3カ所を結んだ熱海沖のエリアから採取した海水を丹念にろ過し、2日間かけて炊き上げて作っている。山崎さんが経営する同市渚町の焼き肉店「ソルト&ミート渚」では熱海塩で味わう焼き肉が人気を呼んでいる。

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  • 262人感染確認 27日の静岡県内【新型コロナ】

     静岡県内で27日、新たに262人の新型コロナウイルス感染が確認された。死者の報告はなかった。  県全体の病床使用率は24・5%。地域別は中部34・9%、東部22%、西部16・5%。重症者は3人。直近1週間の新規感染者数は0・59倍。  累計感染者数は85万9249人。

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  • スズキ世界生産22・9%増 1月四輪、インド単月最高更新

     スズキが27日発表した1月の四輪車実績は主力のインド生産が単月として過去最高を更新した。海外と国内を合わせた世界生産は前年同月比22・9%増の29万5345台、世界販売は9・6%増の25万9497台で、それぞれ2カ月ぶりに前年同月を上回った。  インドの生産は15・2%増の18万5952台。半導体調達が可能なモデルを中心に生産し、2カ月ぶりに前年同月を上回った。国内生産は前年の部品不足に伴う工場操業停止の反動増で58・4%増の8万2115台と大幅に伸びた。  海外販売は6・2%増の20万3730台で、1月として過去最高の販売台数となったインドがけん引した。国内販売は前年の生産減少の反動増で2

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  • 第五章 夢のあと(12)【頼朝 陰の如く、雷霆の如し】

     安倍頼良[よりよし]は大赦[たいしゃ]に浴してすぐに恭順し、頼義[よりよし]と同じ音の名を憚[はばか]り、「頼時[よりとき]」と改名した。  頼時を討伐できなくなった頼義は、陸奥政庁多賀城で歯噛[はが]みした。敵がいなければ武士の出世は難しい。それに奥州を制したなら、黄金と鉄と馬と塩と北方交易が手に入る。どうして諦めることができるだろう。  頼義は、何度となく安倍氏を挑発したが、陸奥守の任期が終わる五年の間、頼時が乗ってくることは一度もなかった。  事件は、任期満了となった頼義が、都への帰途に就いた途上で起こった。野営中に何者かに襲われたのだ。頼朝[よりとも]は、頼義の計略だったのではない

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  • 駆け上る炎 春告げる山焼き 伊東・大室山【動画あり】

     伊東市の大室山で26日、春の訪れを告げる山焼き(大室山山焼保存会主催)が行われた。勢いよく駆け上る炎が、おわんを伏せたような形の標高580メートルの山体を豪快に焼き尽くした。  約700年の歴史があるといわれる伝統行事。火口の内側を焼く「お鉢焼き」の後、正午の合図に合わせ、たいまつを手にした一般参加者らが山麓で一斉に点火した。「バチバチ」と激しい音を立てながら炎が燃え広がり、黄金色だった山肌が20分ほどで黒く染まった。  周辺では多くの見物客が見守った。観光行事となっている大室山の山焼きは元々、良質なカヤの生育促進と害虫駆除を目的としていた。当初は12日に実施する予定だったが、条件が整わず2

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  • 富士宮市 子育て支援と少子化対策【東部23年度予算案①】

     少子化問題が叫ばれる中、富士宮市は2023年度、子育て支援施策で多数の新規事業を盛り込んだ。病後児保育に取り組む市立大宮保育園では23年秋ごろをめどに、市内公立保育園で初となる病児保育を新たに始める。保護者が働いている場合などで病気の子どもを一時的に預かる病児保育、病後児保育の運営費として880万円を計上。病児、病後児保育の一貫した提供により、子育て世帯へのサービス向上を図る。  大宮保育園内にあった子育て支援センターが新児童館に移設したことで空いた約80平方メートルのスペースを活用して、病児保育室や安静室など専用の環境を新たに整備していく。入り口も通常の保育園部分とは別に設ける。  病児、

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  • ⚾しんきんカップ静岡県中学選抜野球大会準々決勝 試合結果まとめ(26日)

     しんきんカップ第53回県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は26日、島田、浜岡球場で準々決勝を行い、4強が決まった。浜松浜名(浜松)は最終回に笈田[おいだ]亮平が走者一掃の適時三塁打を放ち、菊川東(小笠)に打ち勝った。  清水七(運営委推薦)は2-1で焼津大富・和田・大井川(焼津)に競り勝ち、23年ぶりの4強に進出した。浜松三ケ日(浜松)は3試合連続で先発した左腕井口陽向が磐田南部(磐周)を完封。東海大翔洋(清水)は伊東対島・門野(東豆)を5-3で下した。準決勝は3月4日に島田球場で浜松浜名―清水七、浜松三ケ日―東海大翔洋が行われる。  26日の結果(準々決勝)  浜

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  • ⚽清水エスパルス、岡山と0-0 最後までゴール遠く J2第2節

     ①Cスタ▽観衆15695人  岡山 1勝1分け(4) 0(0―0 0―0)0 清水 2分け(2)  【評】清水はシュート数で上回りながら決め手を欠き、岡山と引き分けた。  前半から右サイドを中心に攻撃を組み立てたが、決定的な場面につながらず。逆に岡山の攻勢を受けた。前半19分の強烈なヘディングシュートは権田が好セーブ。45分はクロスバーに救われた。  後半は決定機をつくり出し、北川のクロスバー直撃のヘッドなどでゴールに迫った。終了間際にホナウドが好機を迎えたが、相手GKに阻まれた。 2試合連続スコアレスドロー  清水はこの日も最後まで相手のゴールネットを揺らせなかった。開幕から2試合連

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  • 社説(2月27日)空き家対策 まちづくりとの連動を

     長い間人の住んでいない空き家は、直近の2018年調査で全国に349万戸と、この20年で1・9倍に増加した。調査は5年ごと行われる。18年の静岡県は約9万戸。20年間で2・1倍に増えた。  ひと口に空き家対策と言っても、立地によって違ってくる。中心市街地再生か、子育て世帯の定住・移住促進か、狙いを絞って手を打つ必要がある。どちらにしても、まちづくり施策と連動させたものでなければ効果は見込めない。商店街組織や地元自治会などとの官民連携が不可欠だ。  県内自治体は「空き家バンク」を制度化して費用補助などもしているが、登録物件の確保など課題は多い。  元来、新築指向が強い上、人口減少や都市への人口移

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  • 大自在(2月27日)「池田暮らしの七か条」

     東京圏(東京都と埼玉、千葉、神奈川各県)在住者で地方移住に関心を持つ人は、2020年以降は30%超で推移している。内閣府の「地域の経済2022」に調査結果があった。19年の25%から、新型コロナウイルス感染症の感染拡大後に上昇した。  テレワークの普及や副業など働き方の変化が影響しているといえよう。だが、地方への追い風が吹く中、物議を醸した自治体がある。福井県池田町。総面積の約90%が山林で人口約2300人の小さな町。  「地域行事を面倒だ、うっとうしいと思う人は難しい」「都会風を吹かさないよう心掛けて」「(地元住民から)品定めされることは自然」…。  「池田暮らしの七か条」で

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  • ⚽ジュビロ磐田 山口と1-1 今季初勝利ならず J2第2節

     ①みらスタ▽観衆5038人  山口 1勝1分け(4) 1(0―1 1―0)1 磐田 1分け1敗(1)  ▽得点者【口】高木(PK)(1)【磐】鈴木雄(1)  【評】磐田は前半に先制したが逃げ切れず山口と引き分けた。  磐田は序盤からMF遠藤を起点に攻撃を組み立てリズムをつかんだ。相手のカウンターをしのぎながら迎えた前半終了間際、遠藤のFKをDF鈴木雄が頭で合わせて先制した。  後半に入ると、相手に攻め込まれる場面が目立ち、ブロックを敷いてしのいだ。だが、40分に相手にPKを与えて同点に追い付かれた。終盤に選手交代で攻勢を掛けたが、ゴールを割れなかった。 土壇場で追い付かれ痛み分け  今季

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  • 湖西市 水道スマートメーター整備【遠州7市町23年度予算案①】

     人口減少に伴う給水需要の減少を視野に、湖西市は2023年度、全国でまだ導入事例がない上水道のオフピーク制(時間帯別料金制)の検討を本格化させる。時間帯によって料金が変動する仕組みを取り入れてコスト削減につなげる狙いがある。「オフピーク制を導入すれば、全国初の取り組みになる」。影山剛士市長の決意は固い。  市によると、現在の水道事業経営は安定している一方、将来的には給水対象者が減り、収益減や老朽化した設備の更新費増で36年度以降は赤字が続く見通し。全国的に水道インフラは更新時期を迎え、各自治体は費用負担の増加に頭を悩ませている。  水道使用量が多い時間帯は料金を高く、少ない時間帯は低く設定する

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  • きょうの富士山 2月26日午後5時30分ごろ

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  • 530人感染確認 26日の静岡県内【新型コロナ】

     静岡県内で26日、530人の新型コロナウイルス感染が確認された。死者の報告はなかった。  県全体の病床使用率は26・1%。地域別では東部25・9%、中部34・2%、西部17・9%。重症者は4人。  県によると、直近1週間の新規感染者数は前週の0・61倍で減少傾向という。  累計感染者数は85万8987人。

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  • ようこそ静岡へ 静岡空港3年ぶり国際線再開 韓国から第1便

     静岡空港で25日、新型コロナウイルスの影響で全便欠航が続いていた国際線の運航が約3年ぶりに再開し、韓国からのチャーター便が到着した。空港内ではインバウンド(訪日客)拡大への機運を高めようと多彩なおもてなし企画が催され、関係者が一体となりお祝いムードで海外旅客を迎え入れた。  運航再開の第1便となったのは、韓国・仁川発チェジュ航空のチャーター便。ほぼ満席となる181人のツアー客らを乗せて午後0時10分ごろ、静岡空港に到着した。取付誘導路では放水車両による水のアーチが施され、空港ターミナルビル3階の展望デッキに集まった多くの見学客からも歓声が上がった。  国際線到着口では法被姿の空港関係者や県や

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  • トーマス号 4月29日から運行 大井川鉄道・新金谷―家山間

     大井川鉄道(本社・島田市)は24日、4月29日~12月25日に蒸気機関車(SL)「きかんしゃトーマス号」を運行すると発表した。運転10年目の節目を記念して、過去最多の122日間走行する。  台風15号による一部区間の運休で今年のトーマス号は新金谷―家山(同市)間を走る。乗車記念品込みで、大人3400円、子ども1710円。4~6月乗車分の1次抽選予約を3月3日まで受け付けている。  トーマス号運行日にはこのほか、井川線のきかんしゃトビー号運転や、キャラクター仲間に会えるトーマスフェア(新金谷駅、千頭駅)などを企画した。問い合わせは同社営業部<電0547(45)4112>へ。午前9時~午後5時。

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  • 桜と梅の「競演」満開 三島・松韻せせらぎ亭 夜間にライトアップも

     三島市中田町の食事処「松韻」の別邸せせらぎ亭で、河津桜としだれ梅が満開になっている。富士山の湧水を生かした日本庭園と相まって、美しい春を演出している。  しだれ梅61本、河津桜12本が植えられ、無料開放された庭園には大勢の人が訪れている。伊丹秀之社長によると見頃は1週間ほど続くとみられ、会場では甘酒のサービスや夜間のライトアップで来場者を歓迎している。伊丹社長は「三島の名物になる庭園。地域や皆さんの気持ちに潤いを届けたい」と話した。

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  • 本気の「まくら投げ」復活 伊東で3年ぶり全日本大会

     修学旅行の一大イベントだったまくら投げを競技化した「第11回全日本まくら投げ大会in伊東温泉」(伊東市、伊東観光協会主催)が25日、コロナ禍での中止を経て3年ぶりに伊東市民体育センターで開幕した。全国から集った浴衣姿の参加者が白熱の試合を繰り広げる。26日まで。  競技は3セット制。2チームの選手が互いに相手を狙い、10個の枕を投げ合う。「大将」に当てるか自陣に残った人数の多いチームがセットを制する。32チームが出場し、2日目の決勝トーナメントを目指してリーグ戦で競った。  掛け布団で防御ができるリベロや攻撃のアタッカー、枕を回収するサポートなど役割ごとに動いた。一発逆転が狙える「先生がきた

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  • 社説(2月26日)ウクライナ侵攻1年 戦争とメディア 偽情報戦 日本も対処を

     ウクライナ政府を「ネオナチ」と糾弾し、一方的な現状変更を開始したプーチン大統領。ここに来て侵略の口実を「祖国防衛」にすり替え、徹底した情報管理で国民の支持をつなぎ留める。  「民間人虐殺はゼレンスキー大統領の自作自演」「ウクライナが虐殺されたと報じた死人の手が動いている」  世界の約70のファクトチェック(真偽の判断)団体の検証で判明した偽情報は2700件を超したという。ファクトチェックと称するサイトがプロパガンダだった例もある。  ロシア政府は法を制定して「偽情報」の流布を禁止し、政権批判を弾圧してきた。専制主義国家の権力者にとって政権に不都合なニュースは全て偽情報になる。政権支持の機運を

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  • 大自在(2月26日)伝統蓄積ランキング

     佐賀県が昨年12月、サッカーJリーグ各チームの「伝統蓄積ランキング」の2022年版を発表した。順位を点数化し、Jリーグが開幕した1993年から昨季までを合計する佐賀県独自のランキング。  J1は順位の100倍、J2は10倍、J3は1倍で計算する。18チームのJ1で優勝すれば18×100=1800点、最下位の18位なら1×100=100点になる。  天皇杯など他の公式戦は考慮されず、観客動員数も反映されない。指標としては物足りなさも感じる。だが、各クラブの伝統や歴史の積み重ねを数値化しようとする取り組みは興味深い。  59クラブを集計した22年版は、鹿島アントラーズが1

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  • 弥生時代の木棺初公開 静岡・登呂博物館 副葬品130点も展示

     弥生時代の墓や埋葬方法を紹介する特別展「静岡に眠る弥生時代の開拓者」が25日、静岡市駿河区の登呂博物館で始まった。5月21日まで。  登呂遺跡の母村とみられる有東遺跡(同区)の墓跡から出土した木棺を初公開している。鷹ノ道遺跡(同区)や瀬名遺跡(同市葵区)で見つかった底部に穴を開けて副葬品として用いた土器など計約130点も展示している。  登呂遺跡では墓が見つかっていないのに対し、周辺では墓跡や人骨が出土している。会場では時期別に市内外の墓跡の発見例を比較することで、静岡平野を開拓した人々の精神世界と社会の変化を読み取れるように展示構成の工夫も施した。  三重県から帰省中に来館した宮原啓太さん

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  • ⚽藤枝MYFC ホームで開幕戦 運営とサポーター、共に挑むJ2

     「蹴球都市ふじえだ」の誇りを示して-。クラブ史上初めてサッカーのJリーグ2部(J2)に昇格した藤枝MYFCが25日、ホーム開幕戦でV・ファーレン長崎をホーム藤枝市の藤枝総合運動公園サッカー場に迎えた。スタンドには昨季の平均入場者を大きく上回る2615人の観客が詰めかけたが、運営に大きな混乱はなく、サポーターは選手と勝利の喜びを分かち合った。  「地元チームと一緒に戦いたい」。市内在住の会社員村本吉雄さん(51)はゴール裏から大きな声援を送った。以前は清水エスパルスの試合に足を運んでいたが、今は攻撃的なサッカーを展開する藤枝に魅力を感じ、「スタイルを貫き、J2でさらに力を付けてほしい」と期待す

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  • 静岡県内5大学 2次試験開始 国公立大前期日程

     国公立大2次試験の前期日程が25日、全国の171大学で始まった。志願者は23万1450人で、募集人員に対する倍率は昨年と同じ2・9倍。今年も試験会場での新型コロナウイルス対策が課題となった。  国立大(82大学)には17万6484人が志願し、倍率は2・8倍。公立大(89大学)の志願者は5万4966人で、倍率は3・3倍。大手予備校によると、医・歯系や経済系の人気が高まる一方、国際系は新型コロナの影響で倍率が低迷する傾向が出た。  県内では5大学が試験を実施した。前期日程の志願者数は静岡大2865人、浜松医科大579人、県立大960人、静岡文化芸術大742人、県立農林環境専門職大49人の計519

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  • 3人死亡、368人感染 25日の静岡県内【新型コロナ】

     静岡県内で25日、新型コロナウイルス患者3人の死亡と368人の新規感染が確認された。  県全体の病床使用率は25・9%。地域別では東部26・6%、中部35・2%、西部15・6%。重症者は3人。  県は年代や性別など非公表の患者3人の死亡を発表した。直近1週間の新規感染者数は3371人で前週の0・58倍だった。累計感染者数は85万8457人。

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  • 沼津女性遺棄 容疑者、殺害関与の供述 静岡駅周辺で合流

     知人女性の遺体を沼津市内の自宅に放置したとして、死体遺棄の疑いで磐田署に逮捕された会社員の男(31)=沼津市真砂町=が、女性の殺害への関与を認める供述をしていることが24日、関係者への取材で分かった。容疑者が、遺体で発見された会社員の女性(33)=磐田市岩井=と静岡市内で、女性が運転する乗用車に乗っていたことも新たに分かった。同署は同日、司法解剖の結果、死因は頭部打撲による外傷性くも膜下出血と頸部(けいぶ)圧迫による窒息死と発表した。県警は、2人が静岡市内で会った後、何らかのトラブルがあって女性が殺害されたとみて、殺人容疑も視野に事件の全容解明を進める。  関係者によると、容疑者は21日に電

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  • 静岡東急スクエア 今夏撤退の可能性 営業危機、テナント複数退去

     静岡市葵区伝馬町の大型商業施設「静岡東急スクエア」が営業存続の危機に陥っていることが、24日までの関係者への取材で明らかになった。既に複数のテナントが退去していて、今年夏の撤退も取りざたされている。  同施設は2007年開業の「SHIZUOKA 109」の後継施設。現在、地上3階を除く地下1~地上5階に約20店舗が入居する。一部テナントには撤退の情報が伝えられたという。一方で、施設を運営する後継事業者の選定作業は進展していないとみられる。  近隣では21年3月、約半世紀にわたってにぎわい創出の一翼を担っていた静岡マルイが閉店した。新静岡セノバが近接する伝馬町周辺は呉服町、御幸町と並ぶ静岡市中

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  • 新星発見 「大興奮」の30個目 掛川のアマ天文家・西村さん

     掛川市宮脇のアマチュア天文家西村栄男さん(73)が24日までに、いて座の領域に新星を発見し、国際天文学連合(IAU)に発見者として認められた。16歳から星空観察を続けてきた西村さんにとって、新星発見は通算30個目。「ものすごく興奮した」と節目を喜んだ。  新星は「Sgr V6596」。20日午前4時18分に撮影に成功した。発見時の明るさは、肉眼では見えない10・8等級。水戸市の桜井幸夫さん、オーストラリア人アンドリュー・ピアースさんの2人もほぼ同時に同じ星を確認し、発見者になった。  西村さんによると、発見当日は曇り空。午前2時ごろに空を見上げた際は雲が多く、仮眠後の午前3時半ごろにフィール

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  • フィナンシェいかが 戸田の特産品タチバナ使用 沼津の菓子店 伊豆の国の企業開発

     土産物企画、開発、卸売りなどを担うスプレッド企画(伊豆の国市、袰岩=ほろいわ=敬蔵代表)と菓子店ヴォワ・ラクテ(沼津市、大和美佐子代表)は、同市戸田地区の特産品タチバナを使ったフィナンシェを開発し、2月から同店で販売を始めた。袰岩代表は「サービスエリアや駅構内、ドライブインにも販路を広げ、タチバナの認知向上につなげたい」と話す。  タチバナは日本固有のかんきつで、同地区が国内北限で最大の自生地。皮に苦みがあり実が小さく、加工に手間がかかるため、商品開発に向かないとされていた。  昨年11~12月に戸田森林組合が収穫、冷凍したタチバナを、三ケ日みかんの加工販売を行う食肉販売業フードランド(浜松

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  • 書かない窓口運用開始 証明書手続き迅速化 浜松市内58カ所

     浜松市は24日、市内の各区役所や協働センター、市民サービスセンターなど58カ所で、窓口での証明書発行手続きを簡素化する「書かない窓口」の運用を開始した。各種証明書の手続きの際、職員が必要事項を聞き取りながら申請書を作成するため、待ち時間の短縮や複数証明書の取得時に住所などを何度も記載する手間の軽減につながる。  来庁者が窓口で身分証明書を提示すると、市職員が住民基本台帳のシステムデータを参照し、必要事項を聞き取りながら申請書を作成する仕組み。来庁者は印刷された申請書の内容を確認し、署名するだけで手続きが完了する。従来は来庁者が記載台で申請書を記入し、窓口に提出していた。10分ほど掛かっていた

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  • 電動自転車の専売店開店 エルドラード森町 魅力発信の拠点に

     電装部品組み立て・加工のサステン工業はこのほど、ヤマハ発動機の電動アシスト自転車専売店「エルドラード森町」を森町森に開店した。ヤマハPASの“ふるさと”の同町で、電動アシスト自転車の魅力発信の拠点として期待されている。  「PAS」とスポーツタイプの「YPJ」、PASのバッテリーを非常用電源として使用できるUSBアダプター「モリバ」などを取り扱う。15台の試乗車を保有し、敷地内の坂路試走路で乗り心地を体験できる。将来はレンタサイクル事業にも乗り出す予定という。  店内装飾には持続可能な森林管理の国際基準を満たした同町産の木材を活用し、町内の建築物としては初となる「FS

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  • 「麻機遊水さくら」鮮やか 3月4日にまつりも 静岡市葵区

     静岡市葵区の麻機遊水地の樋橋川沿いに咲く約150本の河津桜が見頃を迎えた。鮮やかなピンクのトンネルが訪れた人たちを楽しませている。  河津桜は2013年に近隣住民が地域おこしを目的に植え、「麻機遊水さくら」と名付けた。樹齢が若く、丈がまだ低いので、子どもの目線でも間近に花を楽しむことができる。  麻機学区自治会連合会によると、見頃は3月上旬ぐらいまで。同4日に「遊水さくらまつり」を開催予定で、太鼓の演奏や地元特産品の販売が行われる。

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  • 社説(2月25日)ウクライナ侵攻1年 世界経済の分断 連帯の再生 日本に役割

     スイス東部のダボスで開かれた世界経済フォーラム(WEF)の年次総会。新型コロナウイルス禍による縮小開催から一転、世界の政財界指導者2700人が一堂に会した。活気が戻った会場で話し合われたのは、皮肉にも「世界の分断」だった。  ロシアのウクライナ侵略に対抗し先進7カ国(G7)を中心とした自由主義陣営が踏み切った経済制裁は、前例のない規模だった故に副作用も激しい。ロシアは原油と天然ガスの主要産出国であり、資源価格の高騰でインフレに見舞われた国々では自国中心主義が強まった。  一方、新興国、途上国の多くが経済制裁に距離を置く。「中立国」の存在は新たなブロック化や供給網分断の要因になり、経済の切り離

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  • 大自在(2月25日)「推し」の感覚

     静岡市出身の落語家柳亭楽輔さんの落語会に参加した。市内有志でつくる後援会が2003年から毎年催している。「やっぱり地元はいいね」。リラックスした表情で、毒舌交じりのマクラをひとしきり。ハッピーエンドの「幾代餅[いくよもち]」で締めた。  搗米[つきごめ]屋の奉公人・清蔵と人気絶頂の花魁[おいらん]・幾代太夫が主役の人情話。格差や立場を超えた結婚を描く。男女を入れ替えた江戸時代の“シンデレラストーリー”である。  興味深いのは、清蔵の恋わずらいが幾代太夫の錦絵から始まったという設定だ。本人に会う1年前に、多色刷りの木版画に一目ぼれしている。アニメの登場人物や動画サイトの

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  • きょうの富士山 2月25日午前7時15分ごろ

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  • 先見えぬ飼料高 県内畜産農家「限界」 ウクライナ侵攻1年

     ロシアによるウクライナ侵攻は24日で1年。欧州の穀倉地帯が戦場になったことで、新型コロナウイルス禍などで上昇した飼料価格は一段と高騰し、県内畜産農家に深刻な打撃を与えている。富士宮市で土井ファームを営む土井一彦さん(63)は少しでも状況を改善するため、えさの輸入牧草の一部を地元稲作農家から回収した稲わらに切り替えた。だが、努力も限界に近づきつつある。  牛舎に隣接した倉庫に、ロール状に巻き取った稲わらが積み上げられていた。「赤字経営が抜き差しならない所まで来ている。稲わらの活用は苦肉の策だよ」。土井さんは険しい表情を浮かべた。  米国やカナダ、オーストラリアなどから輸入している乾牧草や配合飼

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  • 地域内の重症患者は私たちが救う 藤枝市立総合病院 三木靖雄副院長㊤【五郎丸歩が学ぶ~ビジネスの流儀~㊵】

     藤枝市立総合病院には、志太榛原地域に初めて設置された救命救急センターがあります。開設から5年。地域内の重篤な患者の命を24時間体制で救う医療者を束ねる藤枝市立総合病院、三木靖雄副院長の挑戦に五郎丸さんが迫ります。 アスリートに身近な存在、救急センター  五郎丸さん ラグビーは休日に試合をすることがあります。骨を折ったときなど救急医療センターによくお世話になっていたので身近な存在です。三木さんは静岡県の災害医療コーディネーターとして、一昨年7月に発生した熱海土石流災害で、災害派遣医療チームDMATの隊長としても出動したということですが、テレビドラマについ見入ってしまうほど救急医療の世界は魅力

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  • 強制不妊 静岡も違憲判断 地裁判決 国に賠償命令

     旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強制されたのは憲法違反として、聴覚に障害のある県内の女性が国に3300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、静岡地裁は24日、旧法は違憲と判断し、国に1650万円の支払いを命じた。一連の訴訟で、国への賠償命令は昨年の大阪、東京両高裁と今年1月の熊本地裁に続き4例目。  不法行為から20年で賠償請求権が消滅する「除斥期間」をどう扱うかが焦点だった。原告側は「前代未聞の人権侵害を時の経過によって不問に付すことは許されない」と主張し、国側は適用するよう求めてきた。  増田吉則裁判長は判決理由で「国が全国的かつ組織的な施策によって優生手術を強いられた事実を

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  • 第五章 夢のあと(11)【頼朝 陰の如く、雷霆の如し】

     文治四(一一八八)年一月。  頼朝[よりとも]は、この年以降、鎌倉政権の恒例行事となる二所詣を行った。二所とは、走湯山と箱根山を指すが、これに三島社を加えて、実際は三か所を回る。  初年度となる文治四年は、三百人余を従えて大々的に行われた。門葉[もんよう]筆頭の平賀義信[よしのぶ]、弟の範頼[のりより]、以仁王[もちひとおう]と共に挙兵した頼政[よりまさ]の子の広綱[ひろつな]ら重鎮が、供[とも]として頼朝の周囲を固めた。  鶴岡八幡宮参詣後、若宮大路を南進し、出発する。参詣の順番は、まずは走湯山へ。途中、三島社へ立ち寄り、最後に箱根山へと向かう。  出立する前、朝日[あさひ]御前が、  

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  • ベランダに切断遺体 家族不在時に運び込んだか 沼津女性遺棄

     知人女性の遺体を自宅に遺棄したとして、沼津市真砂町、会社員の男(31)が磐田署に逮捕された死体遺棄事件で、遺体は切断された状態で男の自宅ベランダから見つかったことが24日、関係者への取材で分かった。男は同居家族がいない時間帯に、遺体を別の場所から自宅に運び込んだとみられることも新たに分かった。静岡県警は、発覚を免れるために痕跡を隠そうとしたとみて経緯を調べるとともに、男が女性の死亡にも関与したとみて殺人容疑も視野に捜査を進める。  関係者によると、磐田市岩井の女性(33)の家族から22日に行方不明届が提出され、行方を捜していた磐田署の捜査員が23日、男宅のベランダで切断された遺体を発見した

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  • 裾野のトヨタ次世代都市 2025年から実証実験

     トヨタ自動車が裾野市に建設する次世代技術の実証都市「ウーブン・シティ」について、プロジェクトを担当する子会社のウーブン・プラネット・ホールディングス(東京)は23日、2025年から実証実験を開始すると発表した。最も早く開設する第1期エリアの建築工事は24年夏に完成する予定。  第1期エリアの開所時期はこれまで24~25年としていたが、具体的な日程を明らかにした。同エリアは敷地南端の約5万平方メートルで研究所や事務所、店舗、住宅などを建てる。昨年11月に本体建築工事が始まり、24年7~8月に完成するという。  その後、研究者や居住者の入居準備、ライフライン整備などを進め、翌年から一部の実証実験

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  • 30代知人女性の遺体遺棄か 沼津市の男逮捕

     知人女性の遺体を自宅に放置したとして磐田署は23日、死体遺棄の疑いで沼津市真砂町、会社員の男(31)を逮捕した。静岡県警は、容疑者が女性の死亡に関与した可能性もあるとみて、殺人容疑なども視野に詳しい経緯を調べる。  逮捕容疑は21日、磐田市岩井、会社員の女性(33)の遺体を自宅に遺棄した疑い。県警捜査1課によると、女性の家族が21日、磐田署に行方不明届を提出していた。県警は、捜査に支障があることを理由に遺体の発見状況などを明らかにしていない。  関係者によると、容疑者は容疑を認めているという。女性は21日朝、めいを保育園に送った後から、連絡が取れなくなっていた。また、容疑者の自宅近くで女性の

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  • 静岡県へ移住希望1位 首都圏から、3年連続

     首都圏から地方への移住支援に取り組む認定NPO法人ふるさと回帰支援センター(東京)は23日、移住相談者を対象に調べた2022年の都道府県別移住希望地ランキングを発表し、静岡県が3年連続で1位になった。  静岡県は20~70代の全世代でトップだった。相談窓口の丁寧な対応と、移住フェアやセミナーなど積極的なイベントの開催が効果的だったとみられる。同センターの稲垣文彦副事務局長は「県と市町が連携し、相談者の受け入れ体制を整えている」と評価した。  同センターへの22年の相談件数は前年比5・7%増で、5万2312件と過去最多を更新した。高橋公理事長は「コロナ禍の影響で22年も地方移住への追い風が吹い

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  • サクラエビ春漁 4月2日に解禁 自主規制も一部緩和

     静岡県桜えび漁業組合(実石正則組合長)は23日までに、静岡市清水区由比の由比漁港で船主会を開き、春漁の漁期を4月2日から6月9日まで(昨春は3月27日~6月8日)と決めた。例年は3月末に解禁していたが、過去20年間で4月中旬まで水揚げがない年が大半だったことから解禁を遅らせた。  資源回復を目的とした組合の自主規制にも変更を加え、エビの卵が集積する蒲原から富士川沖までの保護区も他海区よりも厳しい規制を加えた上で操業可能とした。投網前の試験網による採取で「頭黒(あたまぐろ)」と呼ばれる産卵間近の親エビの割合が通常は3分の1、保護区では6分の1を超えた場合に操業を控える。  サクラエビ漁は近年不

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  • ⚾しんきんカップ 浜松曳馬、5回コールド勝ち/伊東対島・門野、翔洋が完封勝利 静岡県中学選抜野球(焼津球場)

     しんきんカップ第53回静岡県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は23日、島田、浜岡、焼津球場で1回戦の残り8試合を行った。浜松曳馬(浜松)は古岡都暉の投打の活躍で御殿場(駿東)に5回コールド勝ちした。富士吉原北(富士)は山島一馬の9奪三振の完投で藤枝大洲・青島(藤枝)を退け、35年ぶりの勝利を果たした。静岡大里・中島(静岡)は2-1で掛川栄川(掛川)に競り勝った。2回戦8試合は25日に行われる。 浜松曳馬 無安打 継投  浜松曳馬が2投手による無安打リレーで、御殿場を圧倒し、五回コールドで初戦を突破した。  この日の主役は先発した右腕古岡だった。立ち上がりは不安定で四

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  • ⚾しんきんカップ 静岡大里・中島、接戦制す/磐田南部8点 県中学選抜野球(浜岡球場)

     しんきんカップ第53回静岡県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は23日、島田、浜岡、焼津球場で1回戦の残り8試合を行った。浜松曳馬(浜松)は古岡都暉の投打の活躍で御殿場(駿東)に5回コールド勝ちした。富士吉原北(富士)は山島一馬の9奪三振の完投で藤枝大洲・青島(藤枝)を退け、35年ぶりの勝利を果たした。静岡大里・中島(静岡)は2-1で掛川栄川(掛川)に競り勝った。2回戦8試合は25日に行われる。 静岡大里・中島 同点最終回 適時三塁打  静岡大里・中島が掛川栄川との接戦を制した。1―1で迎えた最終回、中沢が2死二塁で決勝の適時三塁打を放った。「走者を返すことができて、

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  • ⚾しんきんカップ 富士吉原北が35年ぶり勝利/浜松三ケ日、完封勝利/富士宮一圧勝 静岡県中学選抜野球(島田球場)

     しんきんカップ第53回静岡県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は23日、島田、浜岡、焼津球場で1回戦の残り8試合を行った。浜松曳馬(浜松)は古岡都暉の投打の活躍で御殿場(駿東)に5回コールド勝ちした。富士吉原北(富士)は山島一馬の9奪三振の完投で藤枝大洲・青島(藤枝)を退け、35年ぶりの勝利を果たした。静岡大里・中島(静岡)は2-1で掛川栄川(掛川)に競り勝った。2回戦8試合は25日に行われる。 富士吉原北 投打で山島、完投9Kに決勝ホーム  富士吉原北の主将山島は藤枝大洲・青島の最後の打者を三振に切ると、マウンドで雄たけびを上げた。1失点完投、9奪三振でチームを35

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  • ⚽J2清水 9季ぶり復帰の吉田、攻守に躍動 次節、J通算400試合達成へ

     J2清水のDF吉田豊(33)=静岡学園高出=が18日のリーグ開幕戦にフル出場し、9季ぶりに復帰した古巣での新たな一歩を踏み出した。攻守で健在ぶりを示したが、チームは引き分け発進。次節の敵地岡山戦(26日)は出場すればJリーグ通算400試合目となり、自身の節目を飾る今季初勝利を誓う。  水戸との開幕戦は右ウイングバックとして先発に名を連ね、4-4-2に布陣変更した後半は右サイドバックでプレーした。リカルド監督からは主に左サイドを試されてきたが、右での起用となってもそつなく対応した。  自慢の対人守備の強さで相手のサイド攻撃を封じ、ボールを持てば効果的に配球した。特に後半には「空いた選手は常に見

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  • 国際線25日再開 静岡空港「訪日客へ扉」万全 地域活性化へ、受け入れ準備

     新型コロナウイルスの影響により静岡空港で約3年間停止していた国際線の運航が、25日の韓国発着のチャーター便を皮切りに相次いで再開する。2010年度以降は地方管理空港として外国人出入国数のトップクラスを維持していただけに、インバウンド(訪日客)の回復は疲弊した地域経済活性化への足掛かりとして期待がかかる。再開を直前に控え、ターミナルビル内は海外旅客の受け入れ準備を着々と整える。  2月下旬、国際線搭乗待合室にある免税店では25日の営業再開に向け、商品の陳列作業が行われていた。県内産の地酒や日本茶など特産品を紹介するスペースを設け、「静岡」を前面に出す。  搭乗受付所は予定していた設備工事を終え

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  • 富士山の日晴れ晴れ 山麓から世界平和の願い 富士宮・人穴 キッズゲルニカ26枚

     富士宮市立人穴小関係者らでつくるキッズゲルニカ人穴実行委員会は23日、児童や保護者、地域住民で制作したキッズゲルニカ作品を、国内外で制作された他25枚とともに同市人穴の草原に並べた。ロシアのウクライナ侵攻から1年を迎えるのを前に、富士山の日に富士山麓から世界の平和を願った。  児童の発案で制作が始まった。各地で制作に関わる市内在住渡辺実さんの協力で、ウクライナやガザ、ゲルニカ、上海、福島、長崎、広島など国内外の子どもたちが手がけた作品を一堂に集めた。会場には児童や保護者、地元住民、他地域の関係者らが集まり記念撮影をしたり、平和への願いごとをボードに記したりした。  実行委の村沢宏樹委員長は「

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  • 大鉄無人駅の芸術祭開幕 旧茶工場に“花畑”満開 女性題材の巨大オブジェも

     大井川鉄道の無人駅や周辺の集落を舞台にした「UNMANNED(アンマンド) 無人駅の芸術祭/大井川」(NPO法人クロスメディアしまだ主催)が23日、開幕した。国内外で活躍するアーティスト13組が島田市と川根本町の各地で作品を展示する。3月19日まで。  同町久野脇の三津間集落にある旧茶工場では、作家の丸山純子さんが地元住民などから集めたポリ袋で仕上げた白い花が約1200本並び、華やかな空間に生まれ変わった。インキの代わりに廃油せっけんを使い、茶畑や茶摘みの光景を表現したシルクスクリーン版画も展示している。  今回から同市のJR島田駅周辺も展示場所に加わり、駅前通りの空き店舗には、女性をモチー

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  • 社説(2月24日)ウクライナ侵攻1年 日本の安全保障 軍備よりも対話重視で

     ロシアによるウクライナ侵攻は、強権国家の指導者が持つ判断や信念だけで戦争が始まることを見せつけた。長引く戦争は東アジア情勢にも暗い影を落としている。  日本政府は昨年暮れ、「国家安全保障戦略」など安保関連文書を改定、防衛力を大幅に強化して日米同盟を深化させる方針を明確にした。防衛関連予算を2027年度に国内総生産(GDP)比2%にし、他国の領域を攻撃できる反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有にも踏み込んだ。  報道各社の世論調査で、防衛力強化に関して国民の理解が進んだとみられることも情勢悪化の反映と言える。ただし、急激な軍備の拡張は「安全保障のジレンマ」を生み、逆に危機を高める恐れがあることを忘

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  • ウクライナ侵攻1年 見えぬ停戦、漂流する国際秩序 

     ロシアのウクライナ侵攻開始から24日で1年。第2次大戦後の欧州で最大の戦争を始めたプーチン、占領された領土の奪還を目指すウクライナのゼレンスキーの両大統領とも「勝利」に向け強硬姿勢を維持している。停戦のめどは立たず、ウクライナに武器供与する米欧とロシアの対立は深刻化。戦闘は一層激化する兆しも見える。国連の安全保障理事会常任理事国ロシアの侵略行為は、核兵器保有5大国が世界の安全を保証する大戦後の国際秩序を漂流させた。  プーチン氏は核兵器使用の威嚇を繰り返し、世界は核戦争のリスクに脅かされている。  ロシアを巡る国際環境の激変は米国と覇権を争う中国、核・ミサイル開発を進める北朝鮮の動向と合わせ

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  • 大自在(2月24日)侵攻と侵略と戦争

     プーチン大統領はウクライナ侵攻1年を機に、モスクワでの「祖国防衛の日」の大集会で叫んだ。「ロシアの歴史的な境界線でわれわれのために戦闘が行われている」  メディアは軍支援の象徴「Z」のシールを車に貼り、満面の笑みを浮かべる親子を映した。一方のウクライナは全土を防空警報が覆う。国民は恐怖にさいなまれ、ゼレンスキー大統領は徹底抗戦を誓う。独裁者が主導する矛盾だらけの侵略戦争は終わりが見えない。  この戦いをなぜ「ロシア・ウクライナ戦争」と呼ばないのか。国際法で戦争は互いの宣戦布告の意思表示で始まるとされ、敵国の壊滅も選択肢になる。ただ、プーチン氏は「非ナチ化」「祖国防衛」を口実に自らの軍事行動を

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  • 朝霧JAM 20回目開催決定 富士宮市で10月21、22日

     富士宮市で2001年から開かれている静岡県内最大級の野外音楽フェスティバル「朝霧JAM(ジャム)」の実行委員会は23日、今年の開催を10月21、22の両日とすることを発表した。開催は20回目。例年どおり朝霧アリーナ、キャンプ場「ふもとっぱら」などを会場とする。  同フェスは地元住民らと企画制作会社スマッシュ(東京)による実行委が運営する。国内外の多彩な音楽家と1万人超の観客が集う。19年の台風接近による中止、20、21年の新型コロナウイルス感染拡大による中止をへて、22年10月、4年ぶりの開催が実現した。

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  • ⚾しんきんカップ静岡県中学選抜野球大会1回戦第2日 試合結果まとめ(23日)

     しんきんカップ第53回静岡県中学選抜野球大会(県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)は23日、島田、浜岡、焼津球場で1回戦の残り8試合を行った。浜松曳馬(浜松)は古岡都暉の投打の活躍で御殿場(駿東)に5回コールド勝ちした。富士吉原北(富士)は山島一馬の9奪三振の完投で藤枝大洲・青島(藤枝)を退け、35年ぶりの勝利を果たした。静岡大里・中島(静岡)は2-1で掛川栄川(掛川)に競り勝った。2回戦8試合は25日に行われる。  23日の結果(1回戦)   浜松三ケ日4―0 島田初倉・金谷・川根  富士宮一 11―3 日本平・清水小島(5回コールド)  富士吉原北 2―1 藤枝大洲・青島  東海大翔

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  • 外国人参加に慎重姿勢 住民投票など地方行政 議長アンケート

     全国の地方議会議長を対象に共同通信が実施したアンケートの23日時点の集計で、外国人住民が住民投票などを通じて地方行政に参加することについて「議論を進めるべきだ」との回答は16%だった。「どちらともいえない」は56%、「進めるべきだとは思わない」が24%。首長や議員などの選挙で投票を認める「外国人参政権」導入の議論を警戒するなど、多くは慎重姿勢を示した。  日本国籍を持たない外国人住民の参政権は認められていないが、住民投票などの地方行政への参加は自治体が条例で定めることができる。政府は外国人住民の増加や多国籍化を背景に「多文化共生」を掲げている。アンケートは外国人住民の地方行政への参加について

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  • 谷田幸原線、三島駅北口線開通 三島で式典 アクセス向上、渋滞緩和

     三島市幸原町の三島、長泉の市町境から東へ向かう都市計画道路「谷田幸原線」と、北への延伸工事を進めていた「三島駅北口線」が23日、開通した。  谷田幸原線は三島裾野線に接続する312メートル、三島駅北口線は青木橋手前までの320メートルがそれぞれ供用開始となった。片側2車線の谷田幸原線は歩道なども含めた全体の幅員が27メートル、総事業費は約37億円。開通区間3カ所での信号機設置に伴い、三島裾野線との交差点から150メートルほど南にある信号機は廃止された。三島駅北口線は駅北側の渋滞緩和が期待され、約29億円を投じて完成した。  同町では3月18日に県道大岡元長窪線が開通する予定で、三島市幸原町か

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  • 卓球療法 高齢者を元気に 水谷隼さん母・万記子さん企画 磐田で資格取得講習会

     心身の健康維持のために卓球用具を活用した気軽な運動を指導する卓球療法士の資格取得講習会が23日、磐田市見付の磐田卓球場ラリーナで開かれた。東京五輪卓球金メダリスト水谷隼さんの母で、有資格者の水谷万記子さんが、地域の高齢者や障害者を元気にするため、卓球療法を普及しようと企画した。  同市や浜松市の保育士や福祉施設関係者ら5人が、日本卓球療法協会役員の指導を受けながら実技講習に挑戦。万記子さんがコーチを務める豊田町卓球スポーツ少年団の小中学生とともに、座ったままピンポン球を台の上で転がして対戦するチームスポーツ「卓球バレー」「卓球ホッケー」などに取り組んだ。プレーする側と審判の両方を体験し、ルー

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  • 1人死亡、557人感染 23日の静岡県内【新型コロナ】

     静岡県内で23日、新型コロナウイルス患者1人の死亡と557人の新規感染が確認された。  県全体の病床使用率は29・3%で、地域別では東部が31・3%、中部が38・9%、西部が17・1%。重症者は1人。直近1週間の新規感染者は4061人で、前週の0・61倍。  県は年代や性別など非公表の患者1人の死亡を発表した。  県内の累計感染者数は85万7742人。

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  • 遠鉄百貨店 本館地下1階リニューアル 人気店の逸品グルメ並ぶ

     遠鉄百貨店(浜松市中区)は22日、本館地下1階をリニューアルした。同店スタッフ一押しの食が並ぶ売り場「えんてつグルメセレクト」がオープンしたほか、食品小売りのモンマルシェ(静岡市清水区)がフードブランド「野菜をMOTTO」の店舗を初めて出店した。  グルメセレクトは約200平方メートルを改装し、人気店のパン、総菜、ギョーザをはじめ、地元や全国の逸品を集めた。パンは市内外の19店の商品を日替わりで販売。ギョーザは浜松地域を中心に21ブランドの冷凍品を扱う。オリジナルのブレンドコーヒーなど、地元企業との連携商品も充実させた。  売り場中央付近には浜松市北区都田町で人気のレストラン「LENRI(レ

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  • 富士山富士宮口5合目新施設 2029年以降に供用開始か

     静岡県が富士山富士宮口5合目に整備する来訪者施設の供用開始時期が、当初予定していた2028年から29年以降にずれ込む可能性が高いことが22日までに分かった。標高2400メートルと高地での作業であることに加え、噴石から登山者らの身を守るシェルター機能を施設に備えるのに「想像以上に高い施工技術が求められる」(県建築工事課)ためだという。県は設計段階から施工者の意見を取り入れる「ECI方式」の導入を念頭に、国内でも有数の技術力を持つ複数の施工業者から意見聴取を始めた。  県は造成工事を23年度から始める予定だったが、基本・実施設計の策定が24年度にずれ込む可能性が高まり、着工も1、2年遅れる見通し

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  • 「登呂ムラ」祖先の木棺公開 25日から、静岡

     静岡市駿河区富士見台にある弥生時代中期の「有東(うとう)遺跡」の墓跡から出土した木棺の展示が25日、同区の登呂博物館で始まる。同遺跡は国指定特別史跡「登呂遺跡」の母村と考えられ、木棺には「登呂ムラ」の住人の祖先が埋葬されたとみられている。1995年の発見から四半世紀を経て初めてお披露目される。  同日からの特別展「静岡に眠る弥生時代の開拓者」の目玉展示。木棺は長さ1・2メートル、幅約32センチ、高さ約30センチ。商業施設建設に伴う発掘調査で見つかり、市が周囲の土ごと切り出して保管していた。今年、登呂遺跡発見80年になるのを機に、静岡文化財研究所(同市葵区)に委託して修復、復元した。  関係者

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  • 糖度と酸味絶妙 浜松・三ケ日みかんジュース 今年も販売開始

     浜松市北区三ケ日町のJAみっかびはこのほど、本年度産青島ミカンを搾った「三ケ日みかん」のストレートジュースの販売を始めた。同JAのオンラインショップや特産物直売所、特産センターで購入でき、2月中にはスーパーにも並ぶ。  本年度産のミカンは秋以降の天候に恵まれたことで糖度と酸度のバランスが良く、甘みやこくがジュースにも反映されているという。缶1本に5個のミカンを使用し、約5万㌜を用意した。ジュースは昨年、「GABA」の機能性表示を取得している。  特販課の大津有梨亜さんは「とてもおいしく仕上がった。例年秋口には売り切れてしまうので、早めに楽しんでほしい」と話した。

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  • 7選手と監督退団 Wリーグ・シャンソン 「方向性の違い」理由に バスケ女子

     バスケットボール女子Wリーグのシャンソン化粧品は22日、元日本代表の藤岡麻菜美(29)、日本代表候補の野口さくら(21)ら7選手と李玉慈監督が退団したと発表した。チームは昨年末からリーグ戦での選手の大量欠場が続いていたが、シーズン終盤を前に、代表クラスを含む主力と監督が一気にチームを去る異常事態となっていたことが明らかになった。  藤岡、野口以外の退団選手は千葉歩(26)、大沼美琴(29)、宮坂桃菜(28)、北村悠貴(28)、栗林未和(24)。藤岡と千葉は副主将で、宮坂、北村、栗林は今季加入したばかりだった。チームは公式サイトで選手の退団理由を「方向性の違い」と説明。李監督は「選手退団の混乱

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  • 県境に向けたボーリング開始 静岡県、JRに計画再考要請【大井川とリニア】

     静岡県は22日、リニア中央新幹線トンネル工事を巡りJR東海が山梨県で静岡県境に向けた高速長尺先進ボーリングの削孔(さっこう)を開始したことについて、自主的な中断を含めて現行計画の再考を求める要請書を送付した。  県はボーリングの削孔を始める前に、県内の地下水が流出する恐れが低いと考えられる区間を科学的根拠に基づき示すようJRに求めていた。  要請書は、JRが20日付文書で示した回答は「懸念や要請に対する回答として十分とは到底言えない」と指摘した上で、地下水流出の懸念解消に向けた対話を速やかに行うよう求めた。  具体的には、地下水流出の恐れが低い区間の提示のほか、ボーリングや山梨県内のトンネル

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  • 2月23日は富士山の日 華やかな春の共演 宗清寺【動画あり】

     23日は富士山の日。富士市中之郷の宗清寺の梅園で紅白の梅が満開となり、世界遺産登録から10年を迎える霊峰と華やかに共演している。  高台に位置し、富士山から駿河湾まで見渡せる梅園では約80本が花盛り。22日は参拝者が「きれいだね」と愛らしい花を楽しんだ。メジロが蜜を求めて飛び交う様子も見られた。  同寺によると、見頃は3月上旬ぐらいまで。

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  • 新星・永嶋(静岡西高1年)リード初挑戦 クライミング、高校選抜V 積極姿勢で飛躍 25日からジャパンカップ

     静岡県スポーツクライミングに期待の女子クライマーが現れた。昨年12月に全国高校選抜大会で優勝した静岡西高1年の永嶋美智華(16)=焼津市=。得意のボルダリングは日本一を決めるジャパンカップで2年連続準決勝進出。25、26日には高校女王に輝いたリードでもジャパンカップに初挑戦する。  「遊具に登るのが好きだった」のをきっかけに小学3年でクライミングジム「クライミングジャム」に入会。今は国際大会の優勝経験もある是永敬一郎さん(27)=同ジム静岡店店長=の指導を受ける。ホールドを保持する指の腱(けん)に天性の強さがあり、判断力や柔軟性も高い。さらに、今季は高校で陸上部に入ったことも飛躍を後押しした

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  • ⚽藤枝MYFC新守護神 上田が存在感 キックで得点演出、窮地救うビッグセーブ

     正確なキックと冷静なセーブ。J2藤枝のGK上田智輝(26)が白星スタートを切った開幕いわき戦で存在感を示した。背番号31は「後半の2失点は反省だが、最後まで攻撃的姿勢を貫けた」と自信を深めた。  昨季全試合に出場した内山がJ1鳥栖に移籍した後の定位置争いで、「視野が広く、初速のボールスピードにすぐれたキックを蹴れる」と須藤監督の心をつかみ、開幕スタメンを勝ち取った。  横山が決めた2点目の起点は上田の左足。中盤を飛ばして左WBの榎本にロングフィードを届けた。「GKはボランチ」と超攻撃的スタイルを追求する指揮官から高い要求を受け、「ビルドアップは自分の武器。フィールドプレーヤーの1人として攻撃

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  • 無実の人を救済しやすく 30年ぶり 日弁連が再審法改正案

     日本弁護士連合会(小林元治会長)は22日、規定が乏しいと指摘されて久しい再審法(刑事訴訟法の第4編再審)の速やかな改正を求める意見書を約30年ぶりにまとめ、公表した。証拠開示に関する具体的な手続きを盛り込み、再審開始決定に対する検察官の不服申し立てを禁止するなど、無実の人の救済という再審制度の目的が実現しやすくなるように規定を充実させた改正案を提示している。  裁判員裁判の導入に伴って通常審では証拠開示制度が整えられてきたが、再審請求審は未整備のまま先送りされてきた。検察官が裁判所に提出してこなかった再審の請求人側に有利な証拠が開示された結果、再審開始や再審無罪の大きな原動力となった事例が相

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  • 3行政区条例案可決 協議の浜松市民、思い交錯「一体感」「業務効率化を」 住所変更に負担の声も

     浜松市議会が行政区再編関連条例を可決した22日、これまで議論に関わった市民からは期待と不安が交錯するさまざまな声が上がった。事業者からは住所表記の変更に関する負担感も聞かれた。  再編協議は市と市議会に加え、各区の区協議会や自治会連合会も意見交換に参加してきた。中でも、新たに「浜名区」となる現在の浜北区と北区では、区役所の位置や区名を巡って慎重な議論が繰り返されてきた。  浜北区協議会の大石静夫会長(74)は「さまざまな経緯を経てここまでたどり着いた。(北区と)地理的な距離はあるものの一体感を持てるようになってほしい」と切望する。  区役所が行政センターと改称される北区では、2005年の合併

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  • 「美和桜」が見頃 静岡市葵区・安倍川河川敷 全長700メートル

     「美和桜」と呼ばれ市民に親しまれている静岡市葵区遠藤新田の安倍川河川敷沿いの河津桜並木が22日、満開を迎えた。青空の下、花見や写真撮影に訪れた人たちでにぎわいを見せた。  全長約700メートルの区間に105本の木々が並ぶ。地域の名所にと2005年に植栽され、地元住民でつくる「美和桜を育てる会」が管理している。堀内金作代表(75)は「ここ数日で一気に咲いてくれた。花びらの色も濃く、今が一番きれいなとき」と笑顔で話した。  花は3月上旬ごろまで楽しめそうという。

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  • ドニプロから三島に避難 ネジェリコさん、故郷の惨状に心痛「負ければ世界が終わる」 ウクライナ侵攻1年

     1年前の「あの日」から全てが一変した。2022年2月24日。ウクライナ東部ドニプロの自宅で就寝中だったネジェリコ・マリーナさん(63)は、三島市に住む娘の原アンナさん(41)からの電話でロシアの軍事侵攻を知らされた。現地時間は午前4時。「ロシアが攻めてきた」という娘の言葉は、どこか遠い国の出来事のように信じられなかった。  人口100万人のドニプロはキーウ、ハルキウ、オデーサに次ぐウクライナ第4の都市だ。街中にはカフェやレストランが並び、平常時はにぎやかに人が行き交う。しかし、ロシアが攻めてきてからは街のあちこちに戦車の侵入を防ぐバリケードが並ぶ。昨年秋から民家もロシア軍の標的とされ、今年1

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  • ⚾常葉大菊川に選抜旗 平出主将「夢舞台 精いっぱい」 高校野球

     第95回記念選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園球場)に出場する常葉大菊川に22日、選抜旗が授与された。菊川市内の同校で授与式が行われ、中沢俊一校長から野球部の平出奏翔主将に手渡された。開会式は4年ぶりに全出場校がそろい、入場行進で各校が選抜旗を掲げる。  選抜旗はスクールカラーの紺色を基調とし、校名と校章が記されている。県高野連の高橋和秀会長が「全国でも目標とされるチーム。常葉大菊川らしいスケールの大きな躍動感のある試合で、優勝を目指してほしい」と激励。平出主将は「夢の舞台である甲子園で精いっぱいプレーしたい。現役時代の石岡(諒哉)監督同様、優勝できるよう頑張る」と決意を述べた。  授

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  • 沼津市総合体育館公開 開放的なつくりが特徴 トレーニング室、弓道場、キッズスペース…

     3月1日に開館する沼津市総合体育館の内部が22日、報道陣に公開された。市民が個人利用できる卓球場や弓道場、トレーニング室などは開放的なつくりが特徴。市総合体育館整備室の植松伸浩室長は「新体育館が市民の“スポーツショールーム”として、スポーツに親しむきっかけとなれば」と期待する。  民間資金活用による社会資本整備(PFI)で建設した。PFI事業者を構成するスポーツ用品メーカー「ミズノ」が運営管理する。  高校生以上が利用できるトレーニング室は大きなガラス窓を配し、ランニングやウエートトレーニング、音波振動を用いた機器など35台を設置した。弓道場は、体育館と隣接の立体駐車

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  • 「富士山の日」記念乗車券 伊豆箱根鉄道 修善寺駅で23日販売

     三島市の伊豆箱根鉄道は富士山の日(23日)に合わせ、駿豆線の記念乗車券を伊豆市の修善寺駅で販売する。  三島―修善寺の往復乗車券を1枚に収め、走行する列車と撮影した富士山の写真も掲載している。2023年と2月23日がいずれも「ふじさん」の語呂並びとなる上、世界文化遺産登録から10周年も記念して発売する。実際に乗車しても、降車の際に改札の窓口で無効印を押せば乗車券を記念に持ち帰ることもできる。  税込み価格は1040円。乗車期間は3月末までで、往路利用から2日間まで有効。23日は修善寺駅のコンコースに販売ブースを設置し、限定223枚が売り切れ次第終了とする。問い合わせは修善寺駅<電0558(7

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  • しだれ梅のシャワートンネル 浜松市西区の梅園で見頃

     浜松市西区呉松町の「大草山昇竜しだれ梅園」で、しだれ梅が見頃を迎えている。22日は午前中から多くの来園者が訪れ、ベンチに座ってゆっくり花を楽しんだり、春の風景を写真に収めたりする姿が見られた。  上手と下手に分かれた広さ約5千平方メートルの梅園には、約10品種350本のしだれ梅が「竜が雲をつかみ天に昇るように」仕立てられ植栽されている。  散策路には、樹齢50年以上の桃色の「司」などが甘い香りで咲き誇り来園者を迎える。「梅のシャワートンネル」では、白色の「緑萼(りょくがく)」などの梅の花が降り注ぐ。  園主の佐藤一敏さん(78)によると3月上旬までが見頃、入園料は700円。小学生以下は無料。

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  • 社説(2月23日)ウクライナ侵攻1年 避けられぬ長期化 ロシア撤兵、圧力強化を

     ロシアがウクライナへ軍事侵攻を開始して24日で1年となる。21世紀の欧州で、第2次世界大戦以来となる本格的な戦争が起きるとは思いもしなかった。国連安全保障理事会の常任理事国であり、核保有大国でもあるロシアが、正当な理由もなく隣国を侵略したことも衝撃だった。  圧倒的な軍事力を持つロシア軍の前にウクライナ首都キーウが陥落するかと思われたが、ウクライナ軍は首都を守り抜いた。欧米の軍事支援と粘り強い抵抗に遭ってロシアの侵攻部隊は大きな損害を受けて撤退。主戦場が東部と南部に移った昨夏以降はウクライナ軍の反攻も目立った。  停戦の兆しはなく戦争の長期化は避けられそうもない。戦いが長引けばそれだけ犠牲者

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  • 大自在(2月23日)ナショナリズム

     熊本から上京する列車の中で、主人公は乗り合わせたひげの男に浜松辺りで話しかけられる。〈今に見えるから御覧なさい。あれが日本一の名物だ〉。車窓から望むは富士山。夏目漱石の代表作「三四郎」の一場面。  静岡市葵区の「新通り」は、天下統一を果たした本県ゆかりの徳川家康が駿府城下の整備の際、東海道の一部を付け替えて敷設した道。時代をさかのぼれば、新通りの正面に駿府城天守閣、その向こうにそびえる富士山が見えたことだろう。江戸へと向かう西国大名に天下人の威信を見せるには、十分な視覚効果をもたらした。  仰ぎ見る存在として富士山は揺るぎない。信仰、芸術、文芸、科学と、さまざまな人の営みに富士山は投影されて

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  • 浜松・遠州浜海岸の不審球体撤去 一定期間保管後、廃棄予定

     静岡県浜松土木事務所は23日、浜松市西区坪井町の遠州浜海岸の波打ち際で見つかった球体の不審物の撤去作業を実施した。  ショベルカーと球体をワイヤでつないで砂浜の上を引きずり、海岸に面した脇道まで運んでダンプカーの荷台に載せて搬出した。球体は直径約1・5メートルで、重さは約300キロ。同事務所は金属製のブイの可能性が高いとみている。一般の漂着物と同じ扱いで一定期間保管した後、廃棄処理する予定。  不審物は国道1号浜名バイパスの坪井インターチェンジ南側で21日午前、住民から県警に通報が入り、見つかった。県警は一時、半径約200メートルを立ち入り禁止にし、機動隊がエックス線検査で調べた。中身は空洞

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  • 世界スノボ、篠原・三木組14位 パラレル回転の混合団体

     【バクリアニ(ジョージア)共同】スノーボードの世界選手権は22日、ジョージアのバクリアニでパラレル回転の混合団体が行われ、篠原琉佑(大東大)三木つばき(キャタラー)組が決勝トーナメント1回戦でオーストリアのペアに敗れ、14位だった。  斯波正樹(ジョイングループ)竹内智香(広島ガス)組は予選敗退で17位。イタリアのアーロン・マルヒ、ナディア・オクネル組が優勝した。 猛追及ばず悔しがる  篠原、三木組は1番手の篠原が出遅れ、2番手で19歳の三木が猛追したが、わずかに及ばなかった。パラレル大回転の女王は「途中追い付いたが、思っていたよりも緩斜面の溝が深くて、そこで間に合わなくなった」と悔しがっ

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  • 駿河湾フェリー 6秒動画でPR 清水南高生制作「地域おこしに」

     一般社団法人ふじさん駿河湾フェリー(静岡市清水区)と清水南高は21日、清水―土肥港間を結ぶ駿河湾フェリーのPR動画を制作したと発表した。生徒がデザインやBGMを担当し、船上からの景色などフェリーの魅力を6秒の短編動画にまとめた。  「ナナネイロプロジェクト」と題し、駿河湾フェリーの頭文字を取って「すごい気持ちいい風」「るり色の海を一望」「がらりと変わる朝と夕」など7種類を作った。カモメをモチーフにしたオリジナルキャラクターを登場させ、ピアノやバイオリンを演奏した。  生徒が実際に乗客にインタビューを行うなど構想を練った。芸術科美術専攻の生徒が動画デザインを、同音楽専攻の生徒がナレーションやB

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  • 初ガツオ 御前崎港で水揚げ 小笠原諸島付近で一本釣り

     御前崎市の御前崎港で23日早朝、カツオが水揚げされた。三重県志摩市の漁船「安市丸」が、小笠原諸島付近で一本釣りした約6.5トンを運び込んだ。まとまった数量の水揚げは今季初めて。  水揚げ作業は午前5時に始まった。漁船のライトや魚市場の照明に照らされ、銀色に輝く生カツオがベルトコンベヤーで次々と運び込まれた。同7時ごろに競りが始まり、仲買人らが活発に取引した。南駿河湾漁協によるとカツオの大きさは1.5~4キロで、浜値は1キロ当たり平均550円だった。  カツオ漁は5月にかけて盛期を迎える。同漁協の矢部政利業務部長(55)は「昨年は全国的に不漁だったので、今年は少しでも漁獲量が増えてほしい」と期

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  • 世界遺産登録10年祝う 霊峰を後世へ、継承の思い新た 沼津でフェスタ

     静岡、山梨両県が条例で「富士山の日」と定める23日、世界文化遺産富士山を顕彰する「『富士山の日』フェスタ2023」(両県主催)が沼津市で開かれた。関係者約350人が参加し、今年の世界遺産登録10年を祝うとともに、富士山の環境保全や普遍的な価値の継承に思いを新たにした。  静岡県の川勝平太知事は、今年の日中韓文化交流事業で県が日本代表都市に選ばれたことや、山梨県が富士五湖地域で取り組む「自然首都圏構想」を取り上げ、「(富士山の顕彰に)追い風が吹いている」と期待した。「富士山の普遍的な価値を確実に後世につなぐ」と決意を述べた。  山梨県の長崎幸太郎知事は、富士山麓の自然と都市機能の融合を目指す同

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  • 静銀リース 脱炭素設備、中小に提案 国の補助制度活用

     しずおかフィナンシャルグループ傘下の静銀リース(静岡市葵区)は、設備のリース事業を通じた中小企業の脱炭素推進に注力している。国の補助事業を活用して環境負荷の低い設備の導入を提案しながら、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ生産の回復や効率化を目指す企業のニーズに対応する。  環境省は、企業が二酸化炭素排出量の少ない高効率のボイラーや空調、冷蔵、工作機械などをリースする場合、リース料の1~4%を補助する「ESGリース」制度を運用する。同制度ではリースを受ける企業とリース事業者の双方が環境対応事業に取り組む場合、さらに2%の補助額が上乗せされる。  プラモデルの金型製作などを手がけるシミズトライム(

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  • 3人死亡、713人感染 22日の静岡県内【新型コロナ】

     静岡県内で22日、新型コロナウイルス患者3人の死亡と713人の新規感染が確認された。  県全体の病床使用率は29・4%と30%を下回った。地域別は中部40%、東部32%、西部15・8%。重症者は2人。直近1週間の新規感染者数は前週の0・61倍。  県は基礎疾患のある島田市の80代男性の死亡を公表した。静岡市は医療機関に入院していた基礎疾患のある高齢男性1人の死亡を、浜松市は医療機関に入院していた患者1人の死亡を発表した。  累計感染者は85万7185人。

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  • 第五章 夢のあと⑩【頼朝 陰の如く、雷霆の如し】

     「親父殿、鬼の霍乱[かくらん]だな」  泰衡[やすひら]がじっと見つめる中、秀衡[ひでひら]の枕元で義経[よしつね]は言われたままの言葉を口にした。だが、秀衡は真面目な顔で、  「いや。吾[われ]はもう長くない」  と言う。  「父上、何を言うのです」  叱[しか]りつけるように泰衡が否定した。  「泰衡よ、まあ聞け。皆も、伝えたいことがあるゆえ聞いてくれ」  息子たちが集まっているのか確かめるため、秀衡は首だけ起こして周囲を見渡す。義経はすかさず、秀衡の頭を支えた。  息子たちも「ここにおります」と言いたげに、近くに寄る。  「遺言だ」  と秀衡に言われ、居合わす者がハッと息を詰めた。泰

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  • 古い、暗い…元は男子トイレ 女子生徒自ら更衣室改修へ 掛川の高校、企業も協力

     掛川工高(掛川市葵町)の女子生徒有志が、老朽化が進んだ自校の更衣室の改修に乗り出す。「待っていても変わらない。自分たちの手で何とかする」。長年にわたって悪評の的だった更衣室の再生に取り組み、校舎の環境改善と設備施工の技術習得を両立させる構えだ。  校舎は築58年。1、2年生が体育着や実習着に着替えるため日常的に使う女子更衣室は約25平方メートルで、元は男子トイレだった。日当たりが悪く薄暗い上、タイルの黒ずみやにおいが染みつき、不満が募っていたという。  改修に名乗りを上げた生徒は学年や学科を超えた11人。環境設備科2年今村美羽さん(17)は「古さもにおいも気になる。ずっと我慢してきた。明るく

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  • 3行政区に再編 浜松市議会、条例案可決 24年1月施行

     浜松市議会は22日の2月定例会本会議で、現行の7行政区を3区にする行政区再編関連条例案を原案通り可決した。2024年1月1日に施行する。中央区(現在の中、東、西、南区と北区三方原地区)、浜名区(現在の浜北区と北区の大部分)、天竜区(現行のまま)の3区となる。  本会議では酒井豊実(共産党市議団)、波多野亘(自民党浜松)、鈴木恵(市政向上委員会)の3氏が反対討論に立ち、旧町村部の行政サービス低下への懸念などを指摘した。最大会派の自民党浜松は波多野氏以外の全員が賛成し、共産党以外の主要会派も賛成した。  現在の中、浜北、天竜各区役所は存続し、その他の4区役所は行政センターと改称して住民へのサービ

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  • 生徒同士でトラブル解決「ピア・サポート」 浜松の学校が導入 傾聴、仲介能力習得に一役

     生徒同士が学校生活の悩みや課題解決に向けて助け合い、円滑な人間関係の構築を目指す「ピア・サポート」の授業が、浜松市内の小中学校などで進められている。身近なトラブルや問題とどのように向き合い、どう取り組んだらいいのか。何が可能なのか。市立蜆塚中の試みを追った。  1月中旬、同市中区の蜆塚中でピア・サポート講座が開かれた。1~3年12人が3人ずつの班に分かれ、「けんかをしてしまった生徒の仲介」を題材に、ロールプレーイング型の訓練に臨んだ。「友人グループで遊ぶ予定が雨で中止となったが、1人だけ中止連絡が回らなかった」という設定。生徒は連絡担当者のAさん、連絡が来なかったために憤るBさん、仲介役のメ

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  • 菜の花との共演 咲き誇る河津桜 南伊豆で2月末ごろまで見頃

     南伊豆町の青野川沿いで、早咲きとして知られる河津桜が見頃を迎えた。大勢の観光客が足を運び、思い思いに風景を楽しんでいる。  町観光協会によると、川沿い約2キロの両側には800本ほどの桜並木が続き、ほぼ全域で見頃を迎えた。見頃は28日ごろまで続くという。河川敷の一部には菜の花も咲き誇り、桃色と黄色の共演が川沿いを彩っている。  町内では3月10日まで「第25回みなみの桜と菜の花まつり」を開催中。会期中は午後6時から9時まで夜桜のライトアップを実施する。「お花見人力車」(有料)も2月28日まで運行している。

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  • 「じいじの富士山」闘病支えた写真群 沼津出身の実業家高木さん 亡き祖父の作品展示 都内で23日から

     「じいじが遺した写真を多くの人に見てほしい」。沼津市出身の実業家高木龍さん(28)=川崎市=が23~26日、4年前に82歳で亡くなった祖父市野道弘さんが捉えた富士山の写真展を都内で初開催する。難病で闘病していた高木さんの心のよりどころだった祖父が、35年にわたりフィルムカメラで四季折々の霊峰を撮影した約40点を展示する。  高木さんは幼少時代、御殿場市に住む祖父の撮影に何度も付いていった。そこで見たのは、天候に左右され思い通りに撮影できなくても、愚痴一つこぼさず富士山を撮り続ける祖父の姿だった。  沼津高専入学半年後に難病を発症した高木さんは3カ月強の入院で、毎週のように手術を強いられた。

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  • 授業外業務「勤務と認めて」 掛川西高の非常勤講師 人事委に措置要求

     静岡県立掛川西高に勤務する非常勤講師岡野修一さん(74)が、テスト問題の作成や採点など、報酬対象である授業時間以外の業務について「授業と同等の勤務内容と認め、賃金の支給をしてほしい」と求める措置要求書を、21日までに県人事委員会に提出した。  会見によると、岡野さんは同校教員で唯一、「地学基礎演習」を専門とし、3年生2グループを対象に1カ月計8コマの授業を行う。報酬は1コマあたり2820円、月額で2万2560円を得ている。岡野さんが本年度の1、2学期に確認したところ、定期テストを行う月だと問題作成や採点など授業以外の作業に平均計34時間を費やしていたが、給与には反映されていない。  出題内容

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  • 静大4.6倍、浜医大6.9倍 国公立大2次4.3倍 確定志願者数

     文部科学省は21日、今年の国公立大2次試験の確定志願者数が昨年比5476人減の42万3180人だったと発表した。募集人員に対する倍率は昨年と同じ4・3倍。前期日程は25日から始まる。  国立大(82大学395学部)の志願者は29万8305人で、倍率は3・9倍。公立大(92大学206学部)は12万4875人の5・6倍だった。  静岡大は4・6倍、浜松医科大は6・9倍、県立大は5・6倍、静岡文化芸術大は4・9倍、県立農林環境専門職大は4・1倍だった。  学部系統別の倍率は、人文・社会系4・4倍、理工系4・2倍、農・水産系4・2倍、医・歯系4・8倍、薬・看護系5・2倍、教員養成系3・6倍などとなっ

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  • 3~5月気温高め 東海地方予報

     名古屋地方気象台は21日、東海の3~5月の3カ月予報を発表した。寒気の影響を受けにくいため気温は高い。降水量はほぼ平年並み。  ▽3月 天気は数日周期で変わり、晴れの日が多い。岐阜県山間部は曇りや雪、雨の日が多い。  ▽4月 天気は数日周期で変わり、晴れの日が多い。  ▽5月 天気は数日周期で変わり、晴れの日が多い。

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  • スノーボード世界選手権 三木つばき2冠逃す パラレル回転9位

     【バクリアニ(ジョージア)共同】スノーボードとフリースタイルスキーの世界選手権は21日、ジョージアのバクリアニで非五輪種目のスノーボードのパラレル回転が行われ、女子で19歳の三木つばき(キャタラー、掛川市)が上位16人の決勝トーナメント1回戦で敗退して9位だった。19日に日本勢初の優勝を果たしたパラレル大回転との2種目制覇はならなかった。  三木は予選を2位通過したが、他の日本勢は落選。2014年ソチ冬季五輪パラレル大回転銀メダルの竹内智香(広島ガス)は17位、大島ひなの(長野・白馬高)は39位。男子は篠原琉佑(大東大)が27位、清水大智(同大)が37位、18年平昌(ピョンチャン)五輪代表の

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  • プロ野球キャンプ DeNA森(静岡市出身) 本塁打含む4安打

     【DeNA】遊撃の定位置獲得を目指す森(静岡市出身)が21日、楽天との練習試合でソロ本塁打を含む4安打と成長を示した。内野安打の後に、安楽の直球を完璧に捉えて右越えへ。その後は連続二塁打と勢いは止まらず「練習していることがしっかり結果に結び付いた」と手応えをにじませた。  本塁打の打席からバットを振り下ろすイメージに変更して内容が良くなったといい「打席の中が一番勉強になる」と収穫は多かった様子。三浦監督は「あいつはすぐ調子に乗るから。隙を見せずに続けてほしい」とさらなるアピールを求めた。

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  • 大自在(2月22日)「松本零士」

     消防隊員の肩に乗って離れようとしないネコ。不安そうな表情で隊員の顔に近づく。トルコ・シリア大地震で129時間後に助け出された小さな命。SNSの動画が胸を打った。名付けられた「エンカズ」はトルコ語でがれきの意味。  トルコは、自治体に避妊手術やワクチン管理を義務付けるなど野良猫、野良犬に優しい国とされる。イスタンブールに暮らす野良猫7匹の生きざまを描いた2016年のドキュメンタリー映画「猫が教えてくれたこと」では、船乗りがこんなせりふを残した。「猫は人に愛を教えるために神様から与えられるものだ」  ネコを愛したといえば、13日に85歳で亡くなった漫画家の松本零士さんだ。幼少の頃から20匹以上の

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  • 社説(2月22日)リニア削孔開始 合意の形成が足りない

     リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事を巡る静岡県、大井川流域市町、利水者とJR東海の協議は極めて重大な局面を迎えた。  JRは、トンネル工事の最先端部分から掘削方向に進める地質・地層資料収集のためのボーリング(高速長尺先進ボーリング=削孔[さっこう])を開始すると静岡県に文書で伝えた。21日に作業に着手したとみられる。県は、JRが示した実施計画について湧水の管理や全量の戻し方などの課題を挙げ「影響があるかないか判明しないまま、ボーリングを開始するのは問題」との見解をJRに伝えていた。  先進坑、本坑、削孔のいずれも、大井川の水が県外流出する懸念がある工事や調査である点に変わりない。県有識

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  • ⚽J2磐田 開幕2得点の17歳後藤 26日の山口戦、連発に期待

     開幕戦でクラブ最年少得点記録を更新する2得点を挙げたJ2磐田のFW後藤啓介(17)=磐田ユース出=の注目度が高まっている。周囲の騒がしさをよそに、26日の敵地での山口戦へ「勝つイメージはしている。どんな状況でもやることを徹底すれば球は転がって来る」と強調。飛び級で下部組織から昇格した高校2年生の2戦連発に期待が集まる。  衝撃のデビュー戦だった。岡山との開幕戦後半に途中出場すると、試合終了間際のわずか3分間で2得点。磐田ユース時代に指導を受けた前田遼一日本代表コーチから言われ続けた「相手の怖いところに入り続けないとFWじゃない」という言葉を体現した。  午前中の全体練習が終わると、学生服に着

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  • ⚾増井さん(焼津市出身)引退 遅咲き右腕、重ねた実績 体の強さと「鈍感力」武器

     昨季限りでオリックスを退団し、1月末に現役引退を表明した増井浩俊さん(38)=焼津市出身、静岡高出=。先発、中継ぎ、抑えとあらゆる役目を担い通算成績は41勝47敗、163セーブ、158ホールドと輝かしい足跡を残した。プロ13年間を振り返り、現在の心境を語った。  戦力外通告を受けた後も現役続行を望んでいたがオファーは届かず。「けがもなく体が元気な状態で終わってしまったので頭の切り替えができていない」と明かす。近年は先発を任され、連投がなくなって体力的にも調整しやすくなっていた。「まだやれる」という思いもあったが、「小4で野球を始めた時からプロになるためにやってきた。必要とされなくなったら終

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  • はさみ近づけ注意 改善勧告の浜松のこども園 過去にも不適切行為

     浜松市中区の認定こども園「れんげこども園」が不適切保育などで市の改善勧告を受けた問題で、2013年頃に当時副園長だった男性職員が園児の下半身にはさみを近づけながら「切ってしまうよ」などと発言する事案があり、市の行政指導を受けていたことが21日までに市や関係者への取材で分かった。  複数の関係者によると、「れんげ保育園」として運営されていた当時、下半身を触る癖のある男児に男性職員がはさみを近づけ、直すよう注意したという。市に不適切な行為として連絡があり、市が同園の運営法人に調査するよう指導した。  運営法人は第三者委員会を設けて報告書を提出し、男性職員は「行き過ぎた指導だった」などと認めたが、

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  • 球体の不審物 危険性なし 浜松の遠州浜海岸、中身は空洞

     浜松市西区坪井町の遠州浜海岸の波打ち際で見つかった直径約1・5メートルの球体の不審物について、県警は21日夕、「爆発の危険性はないと判明した」とし、周辺の通行規制を解除した。球体は一部が砂浜に埋まった状態で、中身は空洞だったという。  県警機動隊がエックス線検査などで不審物の危険性の有無を確認した。現場は国道1号浜名バイパスの坪井インターチェンジ南側。近隣に民家などはなく、幹線道路への影響もなかった。

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  • 浜松で日本語学ぶ女性4人 長引く避難に揺れる心 専門家「孤立防ぐ理解と支援を」 ウクライナ侵攻1年

     2022年2月のロシア軍侵攻で、ウクライナから避難した20~30代の女性4人がオイスカ開発教育専門学校(浜松市西区)で日本語の勉強を続けている。日本での就労も視野に、充実した学校生活を送るが、避難は予想以上に長期化。日常での孤立化を防ぎ、自立を後押しするため、地域の理解と息の長い支援が求められる。  「悲しいことがあった」。22年7月にウクライナの首都キーウから避難したヴィーラさんが打ち明けた。今月上旬、浜松市内の観光施設でアルバイト中、高齢女性に「どこから来たの?」と尋ねられた。国名を伝えると、「戦争は早く終わってほしいね。ロシアもウクライナも両方悪い」と言われたという。  「なんで? 私

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  • 伊豆山港に沈む災害廃棄物 地元漁師とダイバーが回収 熱海土石流

     熱海市伊豆山の土石流災害で大量の土砂が流れ込んだ伊豆山港で21日、地元漁師とボランティアのダイバーが港内に残る災害廃棄物などを回収した。海底には折れ曲がった電柱や建物の柱などが沈んでいて土石流の爪痕が残っていた。漁師らは今後も回収作業を続け、港をよみがえらせたいとしている。  都内のダイバーを含め15人が参加し、茶わんなどの食器や折り畳みいすなどを次々に回収した。土石流で流されたとみられる金属製の電柱や配管類なども引き上げた。土石流の直後から被災者の思い出の品などを港で回収してきた漁師の金子友一さん(57)は「まだ細かい物が残っている。全部取るとなると大変な量」と話した。  ただ、海底には砂

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  • 「国内回帰」3割実施・検討 静岡県内企業 輸入コスト増で拠点、調達先見直し

     信用調査会社の帝国データバンク静岡支店が実施した静岡県内企業の生産拠点や原材料調達先に関する意識調査で、輸入した原料や製品を利用する約3割が国内回帰などの対策を実施・検討中と答えた。ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナウイルス禍などによる原材料・エネルギー高騰を受け、調達先を見直す動きが広がっている実態がうかがえる。  サプライチェーン(供給網)で何らかの見直しを実施または検討している企業は28・1%を占めた。具体策(複数回答)は「調達先を海外から国内へ変更」が13・5%で最多。次いで「輸入品から国産品へ変更」が10・4%、「海外拠点の一部を国内移転」と「海外製造委託先の国内変更」が計5・2%

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  • 十国峠、進むリゾート化 グランピング施設4月オープン 富士急行など

     富士急行と、アウトドア施設を運営するグループ会社のピカは4月1日、函南町の十国峠山頂に宿泊などのグランピング施設を新たにオープンする。昨年、現地のケーブルカーとレストハウスの経営を手がけ始めて以降、山頂から富士山や駿河湾、房総半島まで見渡せる「360度パノラマ」とした展望を売りに、「リゾート化」を加速させている。  施設は1泊2食付きの「THE GLAMPING箱根十国峠」。広さや設備の特徴が異なる計15棟を整える。たき火台やバーベキューグリルのほか、プライベートサウナを採り入れた施設も用意する。今月24日から予約受け付けを開始する。  富士急行は昨年2月、伊豆箱根鉄道からケーブルカーとレス

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  • 「葵の御紋」掲げて運航 駿河湾フェリー 家康ゆかりの海道PR

     清水―土肥港間を結ぶ駿河湾フェリーは大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、江戸幕府将軍徳川家の家紋「葵の御紋」の旗を掲げて運航している。土肥金山(伊豆市)で採掘された金塊を駿府(静岡市)で暮らす徳川家康に届けるために、江戸時代に駿河湾で運航された荷船「千石船」をイメージした。  旗は縦1・2メートル、横1・8メートルの大きさで、色違いの2種類を作成した。運航する一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーの担当者は「家康ゆかりの海道を広く知ってほしい」と話した。旗の掲揚は当面続けるという。  フェリーではこのほか、葵の御紋を印刷した御船印を25日から船内で販売する。2種類あり、1枚300円。

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  • ブイストローム1050 仕様変更し国内発売 28日「DE」も

     スズキは28日、オンロードと未舗装路を含む幅広い走行シーンに対応した二輪車「V-STROM(ブイストローム)」シリーズで、「ブイストローム1050」の一部仕様変更車と、新設定モデルの「ブイストローム1050DE」を国内で発売する。  欧米では既に1月から販売している。1050はクラッチなどを操作せずにシフトチェンジが可能なシステムを搭載し、5インチの大画面カラー液晶メーター採用で長距離ツーリングの利便性を高めた。  1050DEは未舗装路での走破性向上を狙い、タイヤの空転を制御するシステムに専用のG(グラベル)モードを設定した。フロントホイールを21インチに大径化したほか、標準車に比べて左右

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  • スルガエレガント選果開始 葵区でJA静岡市柑橘委 3月1日以降に売り出し

     JA静岡市柑橘(かんきつ)委員会は21日、特産の甘夏「スルガエレガント」の初売りに向けた選果作業を同市葵区で始めた。共選場に集まった担当者らが果実の状態を確認し、箱詰め作業を進めた。3月1日以降、同JAファーマーズマーケット「じまん市」などで売り出す。  スルガエレガントはさわやかな甘みやまろやかな香りが特徴で、洋菓子や酎ハイにも使われる。本年度の予定出荷量は130トン。静岡、浜松両市の青果市場のほか、新潟など他県にも出荷する。

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  • 第五章 夢のあと(9)【頼朝 陰の如く、雷霆の如し】

     早い冬が奥州に到来したころ、秀衡[ひでひら]が病に倒れた。秀衡の住まう伽羅御所[きゃらのごしょ]へ見舞いに駆け付けた義経[よしつね]に、  「お前が心労を掛けるからだぞ」  泰衡[やすひら]が文句を述べる。  それはその通りだった。秋には頼朝[よりとも]が朝廷に、「秀衡は義経を助け、兵を挙げようとしている」と難癖を付けた。このため、朝廷から奥州に確認の使者が送られたが、それに付いて鎌倉からも雑色[ぞうしき]が送り込まれた。  雑色は平泉中を歩き回り、義経のいる痕跡がないか、兵を動かす準備をしていないか、調査して戻っていった。  義経らの知らぬことだが、この雑色は鎌倉に戻ってから頼朝に、「秀

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  • 不審物はさびた鉄球か 大きさ1・5メートル 浜松市西区の遠州浜海岸

     21日午前8時45分ごろ、浜松市西区坪井町の遠州浜海岸に「機雷のようなものがある」との通報が近所の住民からあった。浜松西署員らが現場を確認したところ、鉄球のような形をした約1・5メートルの不審物が見つかった。静岡県警が半径約200メートルを立ち入り禁止にして保存している。自衛隊や海上保安庁などの協力を得て、不審物を調べる方針。  県警災害対策課によると、不審物はさびて茶色く、丸い鉄球に似た形をし、何かを引っかける取っ手のようなものが付いていた。海岸から約20メートル離れた砂浜にあったという。  現場は国道1号の坪井インターチェンジの南側。近所の男性が散歩中に発見し、妻が21日に通報した。

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  • 会員制カレー店 三島に4月オープン サウナや交流生む仕掛けも

     食とサウナを通じて人がつながる会員制カレー店「6curry&sauna(シックスカレー・アンド・サウナ)」が4月、三島市のLtGスタートアップスタジオにオープンする。月額の会費を支払うメンバーが共通の趣味で部や同好会を結成したり、一日店長を体験したりする。3月26日までクラウドファンディングを実施し、初代メンバーを募集している。  2018年から東京・渋谷、恵比寿で2店舗を運営していた「シックスカレー」のブランドを三島市の加和太建設が受け継ぎ、三嶋大社前の市中心部に店を構える。メンバーは会費に応じて3種類に分けられ、月に2500円を支払うと1日1杯のカレーが無料になる。敷地内の石倉を改装した

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  • ペンギン赤ちゃん人気 生後1カ月、体重70→1400グラム 沼津・三津シーパラダイス

     沼津市内浦長浜の伊豆・三津シーパラダイスで、1月に誕生したケープペンギンの赤ちゃんが人気だ。  性別はまだ不明で、1月12日に卵からかえった。すくすくと成長し、誕生時に約70グラムだった体重は約1カ月で1400グラムほどになった。普段は巣箱の中で過ごし、親ペンギンが口移しで餌を与えている。  赤ちゃんペンギンは全身が黒い毛に覆われているが、2年ほどで大人と同じ白と黒の模様に生え替わるという。飼育担当の熊野有紀さん(20)は「今しか見られない姿を楽しんでほしい」と話した。

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