テーマ : 編集部セレクト

遊休施設をテーマパークに 「刀」森岡CEO 全国で展開意欲

 3月に開園した東京・お台場の屋内型テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」を運営するマーケティング会社「刀」(大阪市)の森岡毅最高経営責任者=CEO=(51)が、5日までにインタビューに応じた。「小規模でも集客力があるテーマパークを各地域につくれば(主に首都圏からの)観光客が増加し、地方創生に役立つ」とし、各地でのビジネス展開強化に意欲を示した。

インタビューに答えるマーケティング会社「刀」の森岡毅CEO
インタビューに答えるマーケティング会社「刀」の森岡毅CEO

 森岡氏は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を再建した実績がある。刀は、沖縄県に新たなテーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」を2025年に開業する予定。長崎県佐世保市のリゾート施設「ハウステンボス」の運営を支援するほか、兵庫県三木市のテーマパーク「ネスタリゾート神戸」の経営など、各地で事業を手がけている。
 森岡氏は、全国の使われていない学校や病院を改装すれば、建設費をかけずに雰囲気のあるテーマパークができると強調する。「遊休施設が活用でき、雇用も生まれる。そうした拠点は全国につくれる」と意気込む。
 米国などに比べて低価格とされていた日本のテーマパークの入場料は、物価高やインバウンド(訪日客)増加を受け、上昇傾向にある。森岡氏は「業界内で強いパークが値上げすることで、他社が低価格を強みに勝負ができる。水族館など別種の娯楽施設も値付けが楽になる」と指摘。その上で「(多くの人が)娯楽にお金を使う余裕のある収入を得られるよう、豊かな日本になることが必要だ」と強調した。

いい茶0

編集部セレクトの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞