経済しずおかの記事一覧

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カット野菜のヤマセイ(磐田)冷食製造販売に参入 規格外活用、自社キャベツで「ギョーザ」
業務用カット野菜製造のヤマセイ(磐田市)は、自社で栽培する野菜を使った冷凍食品の製造販売事業に乗り出した。品質に問題はないが、カット野菜に利用できない規格外品も活用する。食品ロス削減や循環型製造などストーリー性のある商品で発信力を強化するとともに、光熱費や原材料が高騰する中で利益率を引き上げ、経営基盤安定化につなげる。 同社は創業以来約30年手がけるカット野菜製造や食肉加工のノウハウを生かした新商品づくりを模索。市内で栽培しているキャベツを活用しやすいギョーザから手がけることにした。 約1億円を投じ、1日最大8万個のギョーザを製造できる工場と直売所を自社敷地内に設けた。キャベツの切り方を
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ビジネスの仕組み学ぶ 浜松中部学園、木工品を製造 12月に販売へ
浜松市中区の小中一貫校、浜松中部学園で22日、商品の企画販売などを通じて事業の仕組みを学ぶ「キッズチャレンジビジネス」の授業が行われ、6年生が自分たちでデザインを設計した木工品の組み立てに挑戦した。完成品は12月5日に浜松城公園と同市役所西側広場で販売する。 授業は木製品製造業の豊岡クラフト(北区)の社員を講師に招き、2004年から継続している。児童は九つのグループに分かれて模擬会社をつくり、社長や営業、企画など役割を分担。木工品の販売に向けて企画に取り組んだ。この日は企画担当の児童を中心に設計した物置やタブレットスタンド付きの収納箱などを接着剤で組み立てた。 「ぬくもりの木」の社名で扇
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浜松ホトニクス 代表取締役に鈴木氏 晝馬氏、代表権持たない会長に
浜松ホトニクスは22日の取締役会で、晝馬明会長(66)が代表権を返上し、鈴木貴幸取締役(61)が代表取締役に就く人事を決めた。代表権を持つのは丸野正社長、加藤久喜副社長の3人となる。12月中旬予定の株主総会後の取締役会で正式決定する。 経営体制の強化と充実を図ることが狙い。晝馬氏は1984年入社。2009年に父輝夫氏から社長を引き継いだ。光産業創成大学院大理事長、光科学技術研究振興財団理事長などを務め、光産業の発展に尽力した。 鈴木氏は1989年入社。固体副事業部長などを経て2020年から取締役、22年から専務執行役員を務めている。 社外取締役に電気通信大副学長の美濃島薫氏が就き、小館
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「ドウマン養殖」新事業最優秀 浜松、FCC主催発表会
浜松市中区の起業家支援拠点「FUSE」でこのほど、新規ビジネス創出プログラム「浜松イノベーションチャレンジ(浜チャレ)」(エフ・シー・シー=FCC主催)の事業発表会がこのほど開かれ、浜名湖特産ノコギリガザミ(ドウマン)の養殖事業案を発表したFCCのチームが最優秀を受賞した。 FCCとローランドDGの計6チームが参加し、両社の幹部と新規事業創出を支援するアルファドライブ(東京)代表が審査した。最優秀チームは、生産現場で活用する人工知能(AI)を活用し、ノコギリガザミの産業ベースでの養殖実現を目指す事業案を発表した。担当者が売り上げ目標を含めたビジネスプランや将来構想などを説明した。 DX(
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茶況(9月22日)袋井西小児童に茶の入れ方解説 茶振興協議会
袋井茶振興協議会がこのほど、茶の入れ方教室を袋井西小で3年生を対象に実施した。 同協議会事務局のJAと市農政課の職員が講師を務めた。市内の茶の栽培面積や工場の数、防霜ファンの役割などを紹介した後、茶の入れ方を解説。80度弱の温度の湯を急須に入れ、30秒ほど抽出するよう児童に助言した。児童たちは慎重な面持ちで急須から湯飲みに茶を注ぐと入れたてを味わい、「おいしい」「ちょっと苦い」と思い思いの感想を述べながら地元の茶に触れた。 子どもの「茶離れ」を受けて同校が講座を依頼し、初めて実施した。 (袋井支局・北井寛人)
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最高金賞に静岡県内5点 世界緑茶コンテスト
世界緑茶協会はこのほど、島田市で開催した「世界緑茶コンテスト2023」の審査結果を発表した。最高位の最高金賞18点のうち、県内から5点が選ばれた。 日本、中国、台湾、タイなど5カ国・地域から過去最多の165点が出品。商品コンセプトやパッケージデザイン、コストパフォーマンスを総合的に審査した。県内からは19点が出品され、最高金賞のほかに金賞3点、フロンティア賞1点を受賞した。 県内の入賞茶は次の通り。 【最高金賞】至福極の茶箱(鈴木長十商店)▽玉露翡翠Premium(本目浅吉商店)▽朝比奈本玉露名人茶飲み比べギフト(薮崎園)▽松下園のA-jan2023(松下園松下芳春)▽静岡銘茶自然の恵
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元五輪選手考案エクササイズ スズキ、事業所で指導 従業員の健康増進
スズキの陸上チーム「スズキアスリートクラブ」の選手が22日、浜松市南区の同社金型工場に出向き、従業員約30人に健康増進を目的とした「オリジナルエクササイズ」の指導に当たった。鈴木俊宏社長が推し進める「健康経営推進活動」の一環。 2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪に出場した中村明彦選手(32)や、リオデジャネイロ五輪出場の新井涼平選手(32)が中心となって考案した。中村選手の専門種目の十種競技をテーマに「体がほぐれ、汗をかく動き」(同選手)をストレッチ体操のようにした。 この日は、社歌に合わせて、肩こり予防などに効果的な砲丸投げや円盤投げの動きなどを実践。砂野誠工場長(59)は
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人事=静岡ガス(10月1日)
経理・財務担当マネジャーを解く 経営戦略本部経営企画部長塩沢秀明
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シリコンバレーで事業計画プレゼン 浜松の中小・新興が報告会
浜松いわた信用金庫(浜松市中区)はこのほど、米国シリコンバレー(SV)に今夏派遣した中小・スタートアップ企業の成果報告会を起業家支援拠点「FUSE」(同区)で行った。新事業展開を構想するITや製造業など8社の経営者や幹部が参加し、SVに根付くイノベーション精神に触れた学びや今後のビジネス展開への抱負を語った。 訪問期間は8月13日から同19日まで。参加者はスタンフォード大教授や投資家、ベンチャーキャピタル(VC)関係者を前に事業案のプレゼンテーションを複数回行い、フィードバックを受けて内容を磨いた。 展示用ネイルチップを再利用したドネーション事業を計画するビューティースマイル(南区)の高
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夏のインターンシップ参加せず 秋冬にも実施、積極的に【就活の相談室】
問 現在、神奈川県の大学に通っていますが、卒業後に首都圏か静岡県内のどちらで就職しようか迷っています。夏のインターンシップは参加しなかったのですが、これからどのように検討したらいいでしょうか。 (大学3年生、女性) 答 就業体験のインターンシップ、説明会などのオープンカンパニーを秋冬に実施する企業もあります。10月ごろから実施する企業もありますが、2、3月が多いです。夏と異なり、大学の授業やゼミ活動などと並行して参加することになるため、競争率が低く参加しやすいというメリットがあります。 インターンシップは、その業界や企業に対する理解を深め、自分がその企業で働くイメージをつかむためのも
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駿河屋新本店 10月6日オープン ホビー販売、体験型スペースも
ホビー商材販売の「駿河屋」を運営するエーツー(静岡市駿河区)は21日、同市葵区の旧静岡マルイ跡に整備していた駿河屋新本店の開業日を10月6日に決めたと発表した。 地上9階建て、延べ床面積約1万6千平方メートル。1~4階をプラモデルやフィギュアなどを扱う店舗として使用する。ホビー商材販売店として国内最大級の規模という。来店客が自前の鉄道模型を走らせるジオラマやモデルガンの試し撃ちスペースも用意する。5~9階には本社機能を移す。 同区紺屋町の現本店を新本店の一部として存続させ、合計の売り場面積を現本店の約6倍に広げる。10月6日以降も、商材を増やしながら売り場を段階的に拡張し、年内の完全オー
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ジェット船外機艇 販促を強化 水難事故、迅速救助へ 浜松市・OJJ協同組合
浜松市内の小型船舶の企画製造会社などでつくる「アウトボードジェットジャパン(OJJ)協同組合」(同市)が、水難事故発生時の迅速で安全な救助を目指して開発したジェット船外機式レスキュー用ボートの本格販売に乗り出している。豪雨災害や河川などの水難事故が相次ぐ中、まずは全国自治体の消防関係者に提案する。 プロペラ式ではないため、浅瀬航行や浮遊物の巻き込み防止など機動力を発揮できるのが特徴。4人乗り、全長3・8メートル、幅1・75メートル、重量(本体のみ)は50キロで、空気注入式で折りたためる。ポリ塩化ビニール(PVC)製で船底は擦れに強い特殊皮膜付きで耐久性を高めた。 がれきのある水面の航行
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茶況(9月21日)菊川茶の魅力満喫 日帰り旅参加募集
菊川市茶業協会は10月15日、市内を巡り茶と歴史を学ぶ「深蒸し茶発祥の地 日帰り旅」を行う。抽選で10組20人を招待する。9月24日までに、同協会のインスタグラムアカウントをフォローし、キャンペーン投稿に「いいね」とコメントをすると応募できる。 日帰り旅は午前10時に市役所をバスで出発し、牧之原台地の茶畑や戦国武将今川氏ゆかりの正林寺、徳川家康が高天神城を奪還しようと築いた獅子ケ鼻砦(とりで)跡などを巡る。牧之原台地では辺り一面に広がる茶園を見ながら、地元生産者らから茶の栽培や加工の方法を学ぶ。市内産茶のティーバッグやリーフ茶のプレゼントもある。 菊川茶や市のファンを増やすことが狙い。担
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純水洗車システム ビューティー工房おかだ(富士市) 愛車の染み ほぼゼロに【ものづくり最前線】
不純物を取り除いた純水を洗車に活用するシステム。水道水の作業では発生しやすい車体の染み「イオンデポジット」をほぼゼロに抑え、洗車後の工程となるコーティングの効果を高める。 車体を傷める要因は、酸性雨や高熱、強い紫外線、黄砂などが挙げられる。色落ちや塗装のはがれなど目に見える劣化はもちろん、わずかな汚れも気にする愛好者は多い。新型コロナウイルス禍による車の買い控えもコーティング需要を高めた。 白い輪状に浮き上がるイオンデポジットは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどが原因。水道水では90%の確率で発生していたところ、このシステムでは1%まで減少させたという。 システムを構成する
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静岡県産秋冬番茶取引 来週から本格化
静岡県内で秋冬番茶の生産が始まり、静岡茶市場に磐田と磐田市豊田から見本が届いた。来週以降に初倉など早場所産地の工場でも生産が増え、取引が本格化する。 猛暑と雨不足の影響で、収穫時期がずれ込むとみられたが、例年並みの生産開始となった。市中のあっせん業者は「引き合いは弱く、相場も平年を維持できるか分からない」とみる。 市中問屋は「注文は伸び悩んでおり、仕入れにも影響するかもしれない」と話す。
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人事=しずおかフィナンシャルグループ(10月2日、地名のみは支店長または支店)
【静岡銀行】営業戦略部理事部長(営業戦略部長)松下英人▽東部カンパニー営業推進担当部長(山下)山本圭一▽清水中央兼興津兼清水北(東部カンパニー営業推進担当部長)小池孝洋▽函南(清水中央兼興津兼清水北)木暮雅一▽山下(函南)田口力也▽浜松営業部副部長兼名残出張所(国際営業部国際営業統括グループ長兼海外事業支援室長)高橋敦▽呉服町副兼伝馬町(豊田)藤下隆義▽国際営業部国際営業統括グループ長兼海外事業支援室長(国際営業部国際営業統括グループ=グループ長待遇)増田秀明▽掛川東(掛川エリア課長)大場奈津子▽豊田(沼津駅北副兼沼津金岡)高林宏治▽蜆塚兼佐鳴台(掛川東)芹沢沙希子▽港北ニュータウン(企業経
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一般廃棄物収集業者を子会社化 ミダックHD
ミダックホールディングスは21日、一般廃棄物収集運搬業のフレンドサニタリー(津市)の全株式を取得して完全子会社化すると発表した。取得額は非公表。契約締結と株式譲渡は21日。 フレンドサニタリーは津市から、し尿処理を委託されている。ミダックHDはかつて、し尿の収集運搬事業を展開していたことがあり、親和性があった。事業拡大や今後の収益力の向上を見込む。 フレンドサニタリーは1972年設立。2022年12月期の売上高は10億775万円、経常利益は2億7258万円、純利益は1億8437万円。
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個人客専用支店 沼津に初導入 スルガ銀行
スルガ銀行は19日、沼津原町支店(沼津市)の業務内容を一部変更し、個人客専用店に改めた。法人と個人事業主について、すでに取引のある顧客の業務は続けるが、口座開設や借り入れなどの新規申し込みは受け付けず、近くの沼津セントラル支店を紹介する。 個人客専用店の導入は初めて。地域の実情などに合わせ、行員が受け持つ業務の選択と集中を進める。生活様式が多様化する中、沼津原町支店は資産運用をはじめとする個人客の相談と支援業務を強化する。 同銀行は店舗網再編を進めながら、顧客との対話を重視する次世代型店舗や、現金を取り扱わないキャッシュレス店舗など新しい運営方式を取り入れている。個人客専用店も同支店の利
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国際福祉機器展 27日から都内 スズキ セニアカーなど出品
スズキは27~29日、都内の東京ビッグサイトで開催される「国際福祉機器展」(全国社会福祉協議会など主催)に出展し、障害物検知サポート機能を搭載したハンドル形電動車いすのセニアカーや車いす移動車向け簡易固定装置の参考出品2点を含む計8台を展示する。コロナ禍を経て4年ぶりの出展。 セニアカーは車両前方の超音波センサーで障害物を検知し、ブザー音や画面表示で知らせて走行をサポートする。簡易固定装置は、車いすを移動車に乗せた時に床面に容易に設置できる機器。車いすや移動車の開発メーカーなどが昨年立ち上げたコンソーシアムで、早期のシステム標準化を目指す動きがある。 このほか、福祉車両ウィズシリーズは、スペ
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スティック型加糖練乳発売 日清煉乳、10月2日
乳製品メーカーの日清煉乳(函南町)は10月2日、スティックタイプの加糖練乳「コンデンスミルク」を発売する。 内容量11グラムの個包装で、一般的なスティックシュガーと同量の砂糖5グラムを含む。ミルクと砂糖の代わりにコーヒーや紅茶に入れるなどの使い方をレストランやホテル、カフェに提案し、販路の新規開拓を狙う。新鮮な国産生乳と北海道産の砂糖を使用。環境にも配慮し、バイオマスパッケージを採用した。 業務用販売で、1箱300本入り。オープン価格。
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名車の運転席をリビングに 日産「スカイライン」などの椅子再現 焼津の家具工房 国内外から注文相次ぐ
焼津市相川の家具工房「木工のデン」が、日産自動車の名車の座席を再現したリビングチェアを製作し、自動車愛好家の間で注目を集めている。運転席の骨組みを木で作り、高級インテリアとして市販化した。日産公認商品として販売開始から5年を迎え、国内外から注文が相次ぐ人気シリーズとして定着している。 木工のデンは2018年に「スカイライン2000GT」を皮切りに、「フェアレディZ」「スカイライン2000GT―R」の運転席をリビングチェアとして相次ぎ再現。椅子の骨組みを本来の鉄パイプではなく木で作り、車両用のレザーを施した。「2000GT」と「Z」は椅子の高さを普段の座り心地が良いように、実際の5分の4の
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静岡県の清酒GI指定へ 国税庁、11月下旬にも 「静岡酵母」使用が柱
国税庁は、本県の清酒を地理的表示(GI)制度の対象に指定する方針を決めた。一般からのパブリックコメント(意見公募)の手続きを経て、11月下旬の正式決定を見込む。GI「静岡」の名称で地域ブランドを保護し、付加価値や消費者の信頼性の向上、輸出拡大に向けた産地の取り組みを後押しする。指定されれば、酒類では県内初のGIとなる。20日までの同庁などへの取材で分かった。 静岡県内28の全蔵元で組織する県酒造協同組合が、8月末に申請した。産地の範囲は県全体で、生産基準として原料に国内産米、県内で採取した水のみを使用。加えて、発酵に用いる酵母は「静岡酵母」とすることを柱に位置づけた。製造・貯蔵・容器詰め
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風力発電点検にドローン 中部電力、御前崎で初の活用
中部電力は20日、ドローンを用いた風力発電設備の点検作業を御前崎市合戸で初めて行った。落雷を受けた際に電気を地上に逃がすため、風車ブレード(羽根)に内蔵されている導体「ダウンコンダクタ」に異常がないか調査した。点検の業務効率化と安全性向上が期待でき、24年5月以降の本格導入を目指す。 ダウンコンダクタはブレードが回転することで劣化が進み、断線した状態で被雷するとブレードが壊れる危険性があるという。点検では、ドローンの機体に設置した電極をブレード先端部に接触させて導体に電気を流し、地上のオシロスコープで電波の波形を測定することで断線していないか確認した。 ドローンを活用した点検方法は中部大
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訪日富裕層、三島に取り込め 11月、高額設定の実証ツアー
インバウンド(訪日客)の回復本格化に合わせ、三島市観光協会が訪日富裕層の取り込みに乗り出した。三嶋大社での雅楽鑑賞や日本家屋「隆泉苑」での夕食など日本の文化や歴史を感じられる実証ツアーを11月に企画。訪日客目線で同大社の魅力や案内ポイントについても磨き上げている。 実証ツアーはインバウンドの誘客・消費拡大を目的とした観光庁の観光再始動事業に採択。一般的なツアーに比べ倍以上の単価となる高付加価値化の取り組みが求められ、価格を数十万円に設定した。「重要文化財三嶋大社で日本の美を堪能―五感で楽しむ究極の神社体験」と題し、11月8~10日に1泊2日ずつ2回実施。長年の歴史を誇り、市内最大の名所でも
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60店舗が集結 秋のお菓子パンフェア エスパルスドリームプラザ
静岡市清水区入船町のエスパルスドリームプラザで24日まで、恒例の「秋のお菓子パンフェア」が開かれている。今年は過去最大となる60店舗が入れ替わりで出店する予定で、期間中の9日間で3万5千人の人出を予想している。ドリプラ関係者が自ら各地の店舗に足を運び初出店を依頼した人気店も13店舗ある。 10年ほど前から毎年大型連休と秋に行われているイベント。リンゴ飴(あめ)専門店「富士林檎(りんご)」やサンドイッチの「はさみます。本店」などが初出店のほか、定番の法多山名物厄よけ団子なども買うことができる。出店する8割が県内の専門店など。 関係者は「おかずパンからお菓子まであり、昼食やおやつの需要にまで
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茶況(9月20日)牧之原の秋冬番 摘採は来週以降
牧之原市内で秋冬番茶の生産準備が進んでいる。各地で来週以降に摘採が始まるとみられる。 指導機関によると、来年の一番茶に向けた秋整枝の作業の兼ね合いもあり、残暑の影響次第で生産期間が延びる可能性があるという。 市内の茶業関係者は「現状では大手の需要が鈍い傾向にある」と話し、引き合いの弱さを懸念する。 (榛原支局・足立健太郎)
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温泉・食文化で伊豆再生 サンフロント21懇話会 伊豆の国で地区分科会
静岡県東部地域の活性策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)は20日、伊豆の国市のアクシスかつらぎで伊豆地区分科会を開いた。伊豆地域の再生について議論し、旅館経営者らが温泉など地元の資源を生かして継続性を持って臨むべきと強調した。 基調講演とパネル討論を行った。「温泉ガストロノミーで街を変え、観光の形態を変える」をテーマに造園家の涌井史郎氏が講演。伊豆をはじめ県内の豊富な温泉と源泉地を引き合いに、本県の可能性の高さを示した。さらに、温泉だけでなく地域の魅力を総合的に示すべきと訴えた。土地の風土から生まれた食材や歴史、伝統などで育ま
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風力発電事業2計画取りやめ 静岡県内、中電子会社
中部電力の子会社シーテック(名古屋市)は20日、島田、掛川、森の3市町にまたがる山間部で計画していたウインドパーク遠州東部風力発電事業と、浜松市天竜区龍山町、佐久間町で計画していたウインドパーク天竜風力発電事業について、十分な事業性を見込める計画の立案が困難として、開発検討を終了し、事業を取りやめると発表した。 同社は2028年4月の運転開始を目指し、両事業の環境影響評価(アセスメント)や住民説明などを実施してきた。遠州東部は約2700ヘクタールの事業区域に15基の風車を設置し、最大5・76万キロワットの発電出力を見込んでいた。天竜は約2千ヘクタールに17基を設け、最大6・12万キロワット
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生産量日本一「エビイモ」初出荷へ 磐田で選別作業開始
日本一の生産量を誇る磐田市の特産品「海老芋(エビイモ)」の初出荷を前に20日、JA遠州中央は同市加茂の園芸流通センターで選別作業を開始した。来年2月下旬まで東京、関西市場に約351トンを出荷する見込み。 同市豊岡、竜洋、豊田を中心に98人が計18・3ヘクタールで栽培している。初日は、管内の農家から約740キロ分が持ち込まれ、職員約20人が大きさや形状など28の等階級に振り分けて箱に詰めた。担当者は「今季は、猛暑で成育が一時停滞していたが、8月以降の適度な降雨で回復した」と話した。 サトイモの一種で、きめ細やかな肉質と軟らかな食感が特徴。主におせち料理の具材や料亭の高級食材として使用される
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特産品販売や観光で連携 静岡、山梨、長野3県 7信金が協定
しずおか焼津信用金庫など静岡、山梨、長野3県の4信金が中部横断自動車道の開通を機に2021年に締結した連携協定は19日、新たに長野県の3信金が加わりネットワークを広げた。特産品販売や観光などで幅広く連携し、地域活性化につなげる。 長野、松本、上田の3信金が加わり、これまでのしずおか焼津、甲府、山梨、諏訪と合わせて7信金となった。「業務」「観光」「その他」を連携項目とし、顧客や商品の紹介、観光振興に関する情報共有、自然災害における相互協力や復旧支援などを盛り込んだ。精密機械製造などが盛んな長野、山梨両県と本県の製造業をマッチングさせるなど、県境を越えた企業支援に取り組む。 長野県岡谷市で1
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袋井市 本格稼働へ操作研修 荒廃農地のAI自動判定
袋井市は19日、県内で先駆けて導入した荒廃農地管理システムの本格稼働に向けた操作研修会を市役所で開いた。人工知能(AI)が衛星写真で耕作放棄地を自動判定し、荒廃が進む農地を抽出して調査の効率化を図る。 導入したシステムは、衛星データ解析などを手がけるサグリ(兵庫県)のアプリ「アクタバ」。AIが衛星写真から農地の荒廃具合を識別し、デジタルの地図上で表示する。 毎年夏に農地を回って耕作放棄地の実態を調べる市農業委員会は、システムの情報を基に荒廃度が低い農地のパトロールを省略でき、調査の効率化や負担軽減が期待されるという。現地調査で得たデータはシステムに蓄積して管理し、翌年以降の解析精度向上に
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御殿場のフジ虎ノ門こどもセンター 「キッズデザイン」優秀賞
子どもや子どもの産み育てに配慮した製品、サービス、空間、活動研究を顕彰する「第17回キッズデザイン賞」(NPO法人キッズデザイン協議会主催)の最優秀賞、優秀賞、奨励賞、特別賞が20日、公表され、御殿場市のフジ虎ノ門グループが運営するフジ虎ノ門こどもセンター(同市川島田)が優秀賞の「こども政策担当大臣賞」に輝いた。 同センターは、発達障害の子どもたちと学童保育の健常児が分け隔てなく交流する環境を整えた全国的にも珍しい施設。あらゆる人が孤立したり、排除されたりしないよう援護し、社会の構成員として支え合う「インクルーシブ」の考えを重視し、障害による個人差も人の個性の一つとして受け入れられる子ども
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商工中金と静岡銀行 吉田の菊地工業に災害対応型融資枠
商工中金静岡支店と静岡銀行吉田支店はこのほど、吉田町の産業用ベルト製造「菊地工業」に、大規模災害時でも貸付が可能な総額10億円の災害対応型協調融資枠を設定した。 商工中金と県内金融機関による同様の協調融資枠設定は初めて。一般的に大規模災害時は金融機関の貸付不能事由とされているが、今回の協調融資は震度6弱以上の地震や、災害救助法が適用される水害などが県内で発生した場合でも迅速な資金調達が可能となる。 同社は1950年設立。2011年にタイで発生した水害の際、現地子会社が大きな被害を受けた。今回の締結は事業継続計画(BCP)の一環となる。
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静岡県、中小復旧へ 制度融資延長 6月の大雨被害
静岡県は20日までに、6月の大雨で被害を受けた中小企業向けに実施している県制度融資「中小企業災害対策資金」と保証料補助制度の取扱期間を12月13日まで延長すると発表した。 復旧に必要な設備資金や運転資金として、5千万円を上限に融資する。期間は10年以内。融資利率は県が年0・47%補助し、年1・5~1・6%。 直接被害に対する保証料率は県補助後で年0・15~0・6%。災害救助法が適用された磐田市の事業者は県が全額補助する。 県商工金融課によると、今月8日時点の申し込み状況は2件2050万円。
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未利用材で製作 ギター試作品展示 ヤマハ銀座店
ヤマハはSDGs(持続可能な開発目標)などをテーマに、マリンバとピアノの未利用材で製作した「アップサイクリングギター」の試作品2点を東京・銀座店で開催中の「楽器の木展」で公開した。来年5月末まで。 マリンバの木材を使った試作品は、ギターのネックからボディーまでをマリンバ音板材のローズウッドで製作。通常のエレキギターより重く、響きが良いという。 ピアノの未利用材の試作品は、ボディートップ(表面)にグランドピアノの響板材を、指板は黒鍵で使用される黒檀(こくたん)を活用した。 期間中、試作品2点を演奏できるイベントなどを予定する。
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デジタル活用で静岡県産材販路拡大へ 県森連が総会
静岡県森林組合連合会(中谷多加二会長)はこのほど、総会を静岡市内で開いた。デジタル技術を用いた新たな流通システムを構築し、県産材の販路拡大に取り組む方針などを確認した。 事務局が本年度事業計画案として、伊豆市大平に整備した中間土場を核にした流通の推進、施設増強する天竜事業所での原木の受け入れ規模拡大などを示し、全会一致で承認した。 中谷会長はあいさつで「コロナ前と比べると販売量もよい水準に戻ってきた。経済的に不透明な状況が続くが、連合会がよりよい県産材の発信、販売元になるよう努めていく」と訴えた。 2022年度の木材共販実績は、取扱量が前年度比3・6%増の20万7063立法メートル、売
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人事=矢崎総業(21日)
副社長(専務)矢崎エナジーシステム社長兼矢崎ノースアメリカインクチェアマン矢崎航▽退任 取締役相談役神田政博=20日
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教育旅行向け 伊豆の学習ノート ジオガイドら活用方法学ぶ
美しい伊豆創造センターは19日、同センターと教育支援会社「トモノカイ」(東京都)が制作した教育旅行向け学習ノート「『伊豆×探究』~美しさとSDGs むすんで つないで~」を使った勉強会を伊豆市の修善寺総合会館で開いた。ジオガイドや伊豆半島の宿泊業、飲食業従業員ら約40人がノートの活用法などを学んだ。 ノートを監修した探究学習コーディネーターの木村諭史さんが講師を務め、探究型教育旅行の意義や授業における教員のニーズなどを説明した。「伊豆らしさが学べること」「持続可能な開発目標(SDGs)の観点があること」といったノートの利点を挙げ、「子どもたちが学びを自分の地域に還元できるよう働
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経済正常化、需要上向き 静岡県内基準地価の概要【中部/西部/東部】
19日発表の静岡県内基準地価は住宅地、商業地ともに下落幅が縮小し、工業地は上昇幅が拡大した。新型コロナウイルス感染症の5類移行による社会経済活動の正常化で不動産需要が上向き、上昇地点は昨年(120地点)を大幅に上回る166地点。利便性の高い都市部を中心に引き合いが強く、沿岸部も一部で下げ止まり傾向が見られる。各地の動向や売買例を地元不動産関係者に取材した。 中部 静岡市 【葵・駿河区】住宅地は葵区が1・0%、駿河区が0・4%の上昇。人気の市街地は物件数が少なく価格高騰が続くほか、沿岸の市南部も東日本大震災以降の下落幅に縮小傾向がみられる。 売買事例は人気エリアの駿河区中田で
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スズキ、二輪部品供給契約 24年前半から マレーシア・KMSB社と
スズキは18日、マレーシアの二輪メーカーKMSBモーターズ社と二輪部品の供給契約を結んだと発表した。KMSB社が今後立ち上げる二輪の新ブランド「AFAZ」向けに、2024年前半からエンジンや車体関連部品を供給する。 現地ではスズキマレーシア社がスズキブランドの二輪製品のライセンス生産と販売を手がける。KMSB社は、スズキマレーシアの親会社AFYモビリティのグループ企業。 スズキはAFAZブランドとして展開する二輪の110ccから150cc機種向けに、タイ、フィリピン、インドネシア工場で生産したエンジンや車体の樹脂部品や灯火器類を供給する。 15日にマレーシアの首相官邸で、アンワル首相同
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三陸や常磐産のすしや干物 遠鉄ストアで販売 9月20日から
遠鉄ストア(浜松市中区)は20日、東日本大震災の復興支援で三陸産と常磐産の水産物を多数扱う「うめぇもんキャンペーン」を全34店舗で始める。11月30日まで、すしや刺し身、総菜のほか、缶詰や干物など約200品目を順次販売する予定。 青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の6県で水揚げされた水産物や加工品を扱う。刺し身の盛り合わせ、宮城県産天然ヒラメ入りの盛り合わせすし、三陸産サンマの竜田揚げなどを店頭に並べる。担当者は「これから旬を迎える鮮魚は多い。各県一押しの魚の魅力を伝えたい」と話した。 水産庁の「復興水産物 食べて応援支援事業」に参加した。期間中の売り上げ目標は約1億4千万円。
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静岡県内基準地価 住宅、商業地で減少幅縮小 都市部中心に上昇
静岡県は19日、7月1日時点の基準地価を発表した。平均変動率は住宅地が前年比マイナス0・5%、商業地がマイナス0・2%で、いずれも減少幅が縮小。工業地は高速道路インターチェンジ周辺の開発が進み、上昇幅が拡大した。生活利便性の高い都市部を中心に上昇基調が続くほか、下落傾向が常態化する伊豆地域でも改善の兆しが見られた。 調査610地点のうち上昇は住宅地110地点(前年80地点)、商業地45地点(同31地点)、工業地11地点(同9地点)といずれも増加した。市町別変動率は熱海市1・8%、三島市0・6%、長泉町0・6%と、新幹線で首都圏に通勤圏内の県東部が上位を占めた。最下位の松崎町はマイナス3・4
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茶況(9月19日)川根茶 出来を審査 川根本町で品評会
川根茶業協同組合や川根茶青年団などはこのほど、第62回川根茶品評会を川根本町の農林業センターで開いた。組合員とJAおおいがわ川根茶業センターが、1キロ当たり1万円以上の「川根特選級」に25品、同2500円以上の「川根の香級」に23品を出品した。 県茶商工業協同組合の長田辰美審査長ら5人が外観、香気、水色、滋味の4項目で採点を進めた。10月4日に島田市川根町の川根文化センター「チャリム21」で入賞者の発表と入札会を開く。 (島田支局・白鳥壱暉)
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賀茂210店舗で食べて飲んで 30日から「がんバル」
賀茂地区1市5町の店舗で飲食を楽しめるイベント「がんバル」(実行委主催)が30日から始まる。11回目の今回は約210店舗が参加。実行委は「観光客も市民町民も、新たなお気に入りの店舗を開拓するきっかけにしてもらいたい」と呼びかけている。 5枚つづり1部4000円のチケットを購入して参加する。通常メニューを割安で楽しめたり、イベント専用メニューを味わえたりできる。店舗によっては店内飲食に加え、菓子や弁当の購入も可能。宿泊施設での温泉入浴や水族館の入場にも使える。 下田商工会議所担当者の冨山諒介さん(34)は「ご飯を食べた後で温泉に入り、ケーキを買って帰るなど“ツアー”
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スター精密 自動旋盤、製造時間を短縮 12月に新製品
スター精密は12月、スイス型自動旋盤の新製品「SP-20」を発売する。加工部品の形状に応じて多種類の工具ユニットを装着できるなど高機能化、高精度化を図った。自動車、医療、油圧・空圧装置など幅広い業種の部品加工に対応し、製造時間も短縮できる。主力の工作機械事業で主要製品の一つとして加わる。 スイス型自動旋盤は主軸が移動して金属材を削り、部品を作る。金属材を支え、先端のぶれを抑える「ガイドブッシュ」を用い、一般的な旋盤より長い金属材に対して安定した加工が施せる。 新製品は最大24カ所に刃具を装着でき、加工バリエーションを拡充した。ガイドブッシュを取り外せるのも特徴で、加工部品の寸法に応じて最
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食と健康「大きな可能性」 しずおか経営戦略セミナー キユーピー会長が講演
しずおか経営戦略セミナー(静岡新聞社・静岡放送、中部未来懇話会主催)の本年度第1回講座が19日、静岡市葵区で開かれ、キユーピーの中島周会長が「キユーピーの100年、そして未来へスタート!」と題して講演した。少子高齢化が進む中で、健康寿命の延伸や食生活の改善に向けたソリューションを成長のキーポイントに挙げた。 さらなる人口減少と経済の大都市集中が予想される国内について「食品需要の大きな伸びは難しい」と見通す一方、人口や所得が上向く東南アジアなど新興国市場に期待感を示した。国内ではシニア市場に着目し、「健康寿命を延ばす提案ができれば海外にもビジネス展開できる」と説明。栄養、運動、社会参加といっ
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YSKのTOB延長 YJホールディングス 10月18日まで
投資事業を手がけるJ-STARの関連会社YJホールディングス(東京)は19日、焼津水産化学工業(YSK)の株式公開買い付け(TOB)期限を同日から10月18日に延長すると発表した。買い付け価格を上回る直近の株価動向やTOBへの応募状況を踏まえ、「株主が十分な検討を行う期間を確保した」と説明した。 YSKのTOBを巡っては、買い付けが始まった8月7日以降、旧村上ファンド系の南青山不動産がYSK株を大量に買い増していることが明らかになった。9月5日提出の大量保有報告書によると、保有比率は共同保有者との合計で5・96%、11日の判明時には9・81%へと上昇した。それに伴い株価はTOB買い付け価格
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遠鉄バスと電車 タッチ決済導入 24年3月、一部から
遠州鉄道(浜松市中区)は19日、バスと電車の乗降時にクレジットカードを端末にかざして運賃を払う「タッチ決済」を導入すると発表した。2024年3月に市内で開幕する浜名湖花博関連の路線バスに先行導入し、24年度中に全バスと電車の各駅改札に設備を整えて利便性を向上する。 浜松駅と、はままつフラワーパークを結ぶ路線バスや、舞阪駅と浜名湖ガーデンパークの間で運行する臨時直通バスなど計約70台に先行して整備する。中部国際空港直行バスや高速バスの計約20台にも導入する。先行導入に関連する費用は約6300万円。このうち3分の2は国、県、市の補助金で賄う。同年度中に残りの路線バス約160台と、電車の全18駅
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静岡県経営者協会 川勝知事と意見交換 中小の課題を共有
静岡県経営者協会は19日、川勝平太知事と静岡市内で懇談し、原材料高騰や人手不足、原発処理水の放出に伴う中国との関係悪化など、各業界が抱える懸念について意見を交わした。 冒頭にあいさつした柴田久会長(しずおかフィナンシャルグループ社長)は人手不足が深刻な宿泊業や資材高に苦しむ建設業などの状況を説明し、「官民が力と知恵を合わせ、具体的なアクションを起こすことが地域社会の持続的成長につながる」と語った。 懇談は非公開で行われ、企業経営者と川勝知事、県幹部職員らが出席した。価格転嫁やデジタル化などが進まない中小企業の課題を共有し、行政支援の方向性について話し合った。
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三井住友信託銀の沼津支店 移転開業
三井住友信託銀行沼津支店(前田昌俊支店長)が19日、新店舗に移転オープンした。「信託型次世代店舗」として、顧客との接点拡充や事務スペース縮小など従前から一新した。 JR沼津駅南のさんさん通り沿いから、駅寄りの「わたやすビル」(大手町)3階に移った。落ち着いた雰囲気で相談できる半個室のブースを設け、資産運用や相続、遺言といった幅広いニーズに対応する。次世代型は都内などの店舗で導入が進む。同日のセレモニーでは、前田支店長と高橋宜久常務執行役員がテープカットに臨んだ。 わたやすビルは昨年9月に完成した。寝具・インテリア商品販売の綿安商店(金井隆直社長)が手がけ、地上3階建ての建物に同社本店や証
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環境配慮型店舗を相模原にオープン 静岡中央銀行
静岡中央銀行は19日、新築した番田支店(相模原市)をオープンした。同銀行で初めて「環境配慮型店舗」と位置付け、太陽光発電設備を備えた。 屋上に太陽光パネル30枚を設置し、店舗の使用電力の6割相当を賄う。断熱性や耐久性に優れた建材を使い、二酸化炭素(CO2)排出量の削減につなげる。2050年度までのCO2実質排出ゼロ実現を掲げたサステナビリティ方針に基づく取り組みの一環。 鉄骨造り2階建て。延べ床面積は旧店舗比約1・4倍の306平方メートル。落ち着いた環境で相談してもらえるようロビーと応接室の広さを2倍にした。
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抗がん剤候補化合物 日大医学研と研究 キャンバス
キャンバスは19日までに、抗がん剤候補化合物CBT005について、日本大医学部総合医学研究所(東京都板橋区)と連携した研究を始めると発表した。膵臓(すいぞう)がんを自然発症するモデルマウスにCBT005などを投与して効果を検討する研究を委託する。同社が基礎研究から創出したCBT005は、臨床試験開始申請に必要なデータを取得する動物試験「前臨床試験」に進む候補の一つとの位置付け。今回の研究とは遺伝子変異の一部が異なるモデルマウスを用いた共同研究を東京大医学部付属病院と進めている。
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ナブテスコ 浜松工場第1期、完工 稼働は2024年
精密減速機の世界的メーカー、ナブテスコ(本社・東京)は18日、国内外3カ所目の生産拠点となる浜松工場(浜松市北区都田町)の第1期工事の竣工(しゅんこう)式を現地で開いた。海外の景気後退の影響などで稼働開始は当初の10月から2024年になる見通し。木村和正社長は「EVシフト関連や人手不足に伴う自動化ニーズを背景に、継続的な市場成長が見込まれている。浜松工場稼働により安定供給を目指す」と意欲を示した。 約18万平方メートルの敷地内に、第1期として3階建て事務棟と2階建て生産棟(延べ床面積計約5万平方メートル)が完成した。24年度末の定時生産能力は年産40万台を予定。25年ごろから第2期工事に着
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日本青年会議所会員が集結 地域課題考える 浜松でブロック大会
日本青年会議所(JC)東海地区静岡ブロック協議会はこのほど、同ブロック大会を浜松市東区の市総合産業展示館で開いた。県内20カ所のJCのメンバーら約400人が集い、講演やパネル討論などを通じて地域課題の解決策やコミュニティーの重要性について考えた。 パネル討論では、県内各地でまちづくりなどの分野で活躍する若手経営者ら3人が登壇し、それぞれの取り組みを紹介した。個人の能力を生かして従業員満足度を高めるマネジメント手法に関する講演会もあった。 国際的なビジネス展開や持続可能な開発目標(SDGs)について学ぶ展示ブース、子どもも楽しめるドミノ体験コーナーなども設けた。
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「空飛ぶクルマ」先進地に 静岡県、実用化へ地形データ活用 都内企業と連携
静岡県は、航空事業などを手がける朝日航洋(東京)と連携し、「空飛ぶクルマ」の実用化に向けた調査に着手した。両者が保有する地形データとシミュレーション技術を活用し、航路や離着陸場を検討する。機体の開発競争はメーカー間で加速していて、安全なルートを早期に確立すれば「静岡県が成長分野の次世代エアモビリティー(空の移動手段)で先進地域になり得る」と関係者の期待は大きい。 空飛ぶクルマは「電動・自動運転・垂直離着陸」の機能が特徴で、飛行機より低い高度で人を運ぶ。運航時はビルや電線などのあらゆる構造物、障害物を避ける必要がある。 そこで空飛ぶクルマの将来的な事業化を目指す朝日航洋が県の「3次元点群デ
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伊勢エビ漁スタート 産地の南伊豆で水揚げ 例年並みの大きさ
伊勢エビ漁が盛んな南伊豆町で17日、今期の漁が始まった。同町下流(したる)の下流漁港には早朝から地元の漁師らが集まり、前日夕に仕掛けた網を引き上げ、エビを取り外す作業に励んだ。漁期は来年5月中旬まで。 静岡県内では16日に伊勢エビ漁が解禁となった。同港では17日未明、下流海老網組合の漁船が沖合の水深2~5メートルの海底に仕掛けた刺し網を引き上げた。漁師や住民が「カキ」と呼ばれるL字形の金属製の道具を使い、網に掛かったエビを手際よく取り外し、次々とかごに入れていった。 漁師らによると、水揚げされたのは大きいエビで体長40センチ、重さ700グラムほど。20センチ、200グラム程度のサイズが多
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東名下り足柄SAに水素ステーション 高速休憩施設で全国初 脱炭素へ貢献
岩谷産業と中日本高速道路、中日本エクシスは15日、御殿場市の東名高速道路下りの足柄サービスエリア(SA)に水素ステーションを開業した。高速道路休憩施設への水素ステーション設置は全国初で、長距離輸送や高速移動などの分野における脱炭素の推進に向けた大きな一歩となる。 燃料電池車(FCV)の乗用車約300台分の液化水素を貯蔵するタンクや液化水素をガス化して圧縮する設備、供給ノズルを備えたディスペンサーなどを設置した。乗用車用と乗用車トラック兼用の2口の充塡(じゅうてん)口を設け、乗用車であれば約3分で充填できる。1回の充填で30~40キロ程度の水素が必要とされるFCVのトラックでも約15~20分
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浜松のドローン航路 新東名の自動運転 デジタル先行地域指定へ 経産省
経済産業省は15日のデジタルライフライン全国総合整備実現会議で、デジタル技術の社会実装に向けた総合整備計画の中間案を示し、浜松市の天竜川水系をドローン航路の先行地域に、新東名高速道の駿河湾沼津―浜松両サービスエリア(SA)間を自動運転車用レーンの先行地域に、それぞれ盛り込んだ。地元自治体や管理者と連携し、全国のモデルとなる実装のあり方を探る。総合整備計画は本年度策定する。 ドローン航路は埼玉県秩父エリアと合わせて2カ所の指定。浜松エリアは物流や災害救助などの課題を探る。人家がなく一定の広さがある河川域で飛行ルートを設定し、緊急着陸ポイントや気象測定機器などを整備して実証実験を重ねる。 浜
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がん機器メーカーに出資 沼津信金などのファンド
沼津信用金庫と信金キャピタル(東京)が設立したファンド「ぬましん未来応援ファンド」が、乳がん検査機器開発のアイグリット(仙台市)に出資したことが15日までに分かった。初めての投資。出資額は非公表。同社は主要技術の開発を既に終え、2025年内の製品販売を目指している。 撮影した超音波画像を合成して立体データをつくり病変などの有無を調べるスマートフォンサイズの機器を実用化する。同社によると、一度に広範囲が検査できる上にデータの保存が可能で、従来の検査方法に比べて見落としのリスクが減る。検査費用は安くなり、体の負担も軽減されるという。 同社は20年に設立。近藤真一社長が医療機器ベンチャーで従事した
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シャオールが新作知育玩具 乳児向け、9月27日発売
玩具メーカーのシャオール(浜松市東区)は27日、乳児向けの知育玩具「わっかラトル」を発売する。 サンドイッチ、クロワッサン、ドーナツをモチーフにしたおもちゃで、乳児が手でつかみやすいように綿のひもで作ったわっかを取り付け、指先の感覚を刺激して発達を促す。中に入れた鈴は音を認識する力を育むという。 価格は税込み1980円。同社公式オンラインショップや全国の取扱店などで販売する。
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ゼロゼロ融資 返済ピーク 金利据え置き満了 代位弁済 前年比28%増
新型コロナウイルス下で売り上げが落ち込んだ企業への救済措置として実施された実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の返済がピークを迎えている。金利据え置き期間の満了に伴い繰り上げ返済する企業も多い一方、原材料やエネルギーの価格高騰で資金繰りが悪化し、返済が困難に陥るケースも見られる。金融機関は新たな借り換えや経営改善による支援に力を入れている。 企業の債務を保証する県信用保証協会(静岡市)によると、1~8月に廃業などで同協会が返済を肩代わりした県内の代位弁済は584件(前年同期比28・1%増)。全国的には東京都(50%増)、大阪府(64%増)、福岡県(79%増)と大都市圏を中心に増加している。
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地域活性化へ経験談披露 経済同友会静岡協議会 まちづくりシンポ
静岡経済同友会静岡協議会主催のまちづくりシンポジウムが15日、静岡市葵区で開かれた。知恵や工夫を凝らして地域活性化に取り組む経済人4氏らが、街づくりへの思いを語った。 同区人宿町に飲食店や物販店など94店舗を誘致した創造舎(同市)の山梨洋靖社長は、古い建物の改修などでにぎわいを創出した経験談を披露。既存の建物に装飾を上塗りするよりも、古風な外観を残しながら現代にマッチした雰囲気を演出するなどして刷新された街並みを写真で示した。 同市駿河区用宗地区で商店や宿泊施設を開業したCSA不動産(同市)の小島孝仁社長は、商店街の空き区画をホテルの客室に改装した「ビル泊」や旅行者向け情報発信サイトなどを紹
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茶況(9月15日)袋井、森の秋冬番茶 9月下旬から摘採
袋井市、森町の各地で秋冬番茶の生産準備が進んでいる。9月下旬から、袋井市北部、森町南部などで摘採が始まるとみられる。 JA担当者によると、生産は10月初旬から本格化する見通し。袋井市内の茶生産者は「夏の初期、暑さによる水不足で樹勢が弱まった。秋に入って回復しつつあるが、収穫量は例年よりやや減少の可能性がある」と懸念する。 (袋井支局・北井寛人)
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奨学金32人に授与 村上財団 給付者総数200人超に
村上奨学財団(理事長・村上太郎村上開明堂社長)は15日、2023年度奨学金授与式を静岡市葵区で開いた。静岡県にゆかりのある大学生32人に1年間、月額3万円が返済不要で支給される。 19人が出席し、村上理事長は「少しでも勉学に役立てばと願う。家族への感謝を忘れず、常に当事者意識を持って行動してほしい」と呼びかけた。 奨学生代表の共立女子大建築デザイン学科の本多和声さん(同区出身)は「課題で出される材料や図面の購入費(の負担)は大きく、奨学金はとてもありがたい」と感謝した。建築家の父に憧れて同じ道を志したといい、「在学中に留学などをしてスキルを身に付け、人としても成長し、将来は海外で活躍した
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障害者雇用を促進 事業所や個人表彰 静岡で大会
静岡県と高齢・障害・求職者雇用支援機構静岡支部は15日、障害者雇用促進大会を県庁で開いた。浜松市浜北区の三実精工など優良4事業所と優秀勤労者4人、障害者雇用支援月間絵画・写真コンテストで厚生労働大臣賞を受けた浜松聴覚特別支援学校小学部6年の鈴木健二朗君ら入賞者5人をたたえた。 三実精工は社内に「障害者雇用キーパーソン」を養成し、障害の特性を理解した上で寄り添った指導に取り組む。高橋博志社長は謝辞で「人に関わり、人を思い、人に寄り添う活動を今後も推し進め、一層の研さんを重ねたい」と述べた。 そのほかの受賞事業所、個人は次の通り。 【知事褒賞】優良事業所 資生堂掛川工場(掛川市)浜松鉄工(
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人事=伊豆新聞本社(10月1日)
執行役員 販売局長兼販売・事業部長杉本佳洋
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協立機械新本社(静岡)9月19日稼働
協立電機子会社の協立機械は19日、新本社を静岡市駿河区中田で稼働する。ショールームを設置し、人との共同作業を前提とした「協働ロボット」などを人手不足に悩む中小企業に売り込む。 新本社は鉄筋鉄骨2階建てで、ショールームが入る1階は約160平方メートル、オフィス部分の2階は約320平方メートル。所有する土地に1億8千万円をかけて建設した。 ショールームでは協働ロボットと工作機械を融合したシステムを提案する。自動で加工先端部を交換し、対象加工物の設置、位置決めを行うことが可能で、省力化につながる。1週間に4社の訪問を目標とする。 協立機械は中小向け工作機械商社。ここ3年間は増収増益と好調で、
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二輪型新モビリティ開発へ スズキとパナサイクルテック
スズキは15日、自転車製造販売のパナソニックサイクルテック(大阪府)と、電動アシスト自転車の駆動ユニットを活用した新しいモビリティの共同開発に合意したと発表した。スズキの二輪車開発技術とパナの電動自転車用装置を組み合わせ、小型で近距離移動に適した新たな二輪型の乗り物などを検討する。 駆動ユニットは、自転車のペダルに加わる力に応じて動力を発生させる装置。パナの小型で軽量なユニットとリチウムイオンバッテリーを活用する。スズキが企画や実験を担当し、パナは試作や駆動ユニットの供給などを担う。スズキはパナと1999年にOEM(相手先ブランドによる供給)契約を結び、電動アシスト自転車を販売している。
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11月に中国の合弁パートナー変更へ ヤマハ発動機
ヤマハ発動機は15日、中国の二輪製造合弁会社「株洲建設雅馬哈摩托車」の合弁パートナーが変更になると発表した。変更は11月の予定。ヤマハ発の株式持ち分比率は44・23%のまま変わらない。 現パートナーの重慶建設机電が、保有する合弁会社の株式(持ち分比率50%)を浙江春風動力股份(CFMOTO)に譲渡することで合意した。ヤマハ発とCFMOTOは新しい合弁契約に調印し、法令上必要な手続きを進めている。新しい合弁会社の社名は「株洲春風雅馬哈摩托車」になる。 ヤマハ発は「今後、CFMOTOと合弁事業の方向性を協議し、さらなる競争力強化を目指す」としている。
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新インターン始動 5日間以上/半分は実習 キャリア形成とマッチング
国が新たに定義したインターンシップが本年度スタートし、静岡県内でもより実践的なカリキュラムを導入する企業が出始めた。実施期間は5日間以上、日程の半分以上を職業実習に当てる-など、要件を満たせば企業はインターンで得た学生の情報を採用の広報や選考に活用できる。キャリア形成と人材のマッチングを支援する仕組みだが、制度の周知は進まず定着にはまだ課題も多い。 しずおか焼津信用金庫(静岡市葵区)は8月中旬、本年度のインターンシップを実施した。金融業務の基礎的座学とグループワークが2日間、各支店での実務体験が3日間。同市駿河区の丸子支店では学生が開店から閉店までを経験し、窓口や営業などを担当する若手職員
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ドウマン稚ガニ、安定生産なるか 30年来の悲願 沼津に新施設
栽培漁業を推進する静岡県は本年度、沼津市の県温水利用研究センター沼津分場に新設した種苗生産の新施設で、浜名湖特産のノコギリガザミ(ドウマンガニ)の稚ガニ生産を始めた。細菌の侵入を防ぐシステムと4台の水槽で生育状況を比較できるのが特長。30年来の悲願の安定生産へ、関係者は執念を燃やす。 新施設「量産実証施設」は20トンの水槽4台を設け、電気を流して殺菌した海水を飼育水として循環させる閉鎖循環システムを採用。4月と6月、各水槽に約50万匹ずつ幼生を入れた。稚ガニになったのは約100匹と直近数年に比べ成果は乏しいが、佐竹顕一分場長(56)は「病気を抑える効果は大きい。これまであった水槽より小さい
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ウッドリバーテーブル 遊木舎西尾(藤枝市)木の節や皮有効活用【ものづくり最前線】
処分する木の節や皮など自然な部分を有効活用した新たな木製テーブルを開発した。専用のレジン(樹脂)液を脱泡機で流し入れて固め、研磨すると川のようなイメージの天板に仕上がる手法「ウッドリバー」を利用している。森の中を流れる清流を感じさせる製品が完成した。 明治時代に部品加工業として静岡市で創業した家具メーカー。開発は今年から始まった。過去に経験のない木材とレジンの異素材を組み合わせる製造方法が、西尾正勝社長(78)の好奇心と挑戦心をかき立てた。 岩手県八幡平市の栗の木を使用。専用のレジン室で22~23度の室温を保って作業し、研磨には約1週間かける。一般家庭で使ってほしいとの思いで、木のぬくも
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8月新車販売15・3%増 12カ月連続 軽は12・3%増
日本自動車販売協会連合会静岡県支部が発表した8月の県内新車販売台数(登録ベース、軽自動車を除く)は、前年同月比15・3%増の6121台だった。半導体など部品不足の緩和が続き、12カ月連続で前年同月を上回った。 乗用は14・1%増の5206台、貨物24・5%増の804台、特種・特殊14・1%増の105台、バス25・0%減の6台。同支部の担当者は「部品不足の改善で2ケタ増が続くが、過去最低水準だった前年からの反動が大きい」と語る。 県軽自動車協会によると、軽自動車の販売台数は12・3%増の5325台で、2カ月ぶりに前年同月を上回った。内訳は乗用が18・3%増の4178台、バンは12・4%減の
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企業へ小まめな訪問奏功 金融機関や商工団体、相談窓口に【事業承継 未来へのバトン④完】
事業承継を円滑に進めるためには地域を巻き込んだ取り組みが欠かせない。細かな情報収集と承継後も見据えた伴走を行えるよう、金融機関や各地域の商工団体が“かかりつけ医”のように身近な相談窓口として役割を果たしていくことが求められている。 「事業承継の成否は地域金融機関にとって極めて重要」-。島田掛川信用金庫地域サポート部(島田市)の森崎恭広副部長(45)の声は切実だ。同信金は事業承継も含め取引先の困り事を解決するため、2013年に専門部署を立ち上げた。当時、事業承継促進に向けて企画したセミナーは、実務的な補助金セミナーの盛況ぶりとは対照的に毎回、閑古鳥が鳴く寂しい状態。森
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茶況(9月14日)一斉に「秋摘み茶」 JA遠州夢咲
JA遠州夢咲管内でこのほど、一日限定の「秋摘み茶」の手摘みが一斉に行われた。毎年恒例の行事で、管内の25工場が参加した。 同JAによると、秋摘み茶は摘採時期の気候が新茶シーズンの春の陽気に近いため、茶葉が柔らかく、爽やかな風味を味わえる。水色の良さも特徴だという。 菊川市牛渕の茶園では、牛渕茶農業協同組合員や同JA職員など約30人が丁寧に摘み取った。葉は小原製茶(同市和田)で荒茶加工し、同JAを経て関東を中心に出荷する。同市内2カ所のJA茶直売所でも販売している。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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モーダルシフトで鈴与が補助金受給
鈴与は14日、自動車用ブレーキ製造のASブレーキシステムズ(兵庫県)など計4社が共同で進めるモーダルシフトについて国土交通省から運行経費の補助金受給が決定したと発表した。鈴与が清水港で進めている貨物専用フェリー「RORO船」利用による海陸一貫輸送などモーダルシフトで国から補助金を受給するのは同社として初めて。 AS社が兵庫県で製造した製品はこれまで納入先の福岡県内にトレーラーで輸送していたが、神戸港を利用したRORO船輸送に切り替えることで、二酸化炭素(CO2)排出量を45%、ドライバーの総走行距離を75%削減する。
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「バーサスタジオ」 印刷速度4倍に ローランドDG
ローランドDGはこのほど、「バーサスタジオシリーズ」の新製品で、デスクトップタイプのインクジェットプリンター「BN2―20」、「BN2―20A」の2機種を発売した。 印刷スピードが2021年発売の前モデルから約4倍の速さに向上した。サイズは2機種とも幅106センチ、奥行き61センチ、高さ62センチ。重量は62キロ。 販売価格はBN2―20が税込み126万5千円、BN2―20Aが104万5千円。2機種合計の初年度の販売目標は国内外で4500台。
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上海線再開を歓迎 静岡商議所会頭 新興企業連携継続を
静岡商工会議所の岸田裕之会頭は14日の定例記者懇談会で、新型コロナウイルスの影響で運休していた静岡空港の中国・上海線が24日に運航を再開することについて「1人でも多くの観光客に良い思い出を国に持ち帰ってもらい、(本県への観光の)輪を広げてほしい」と期待した。 岸田会頭は、東京電力福島第1原発の処理水放出を巡る中国からの不審電話について、会員事業所では大きな影響は見られないとしつつ「現地を観光し、交流することが、現状の理解につながる。国は科学的根拠を示しながらの説明継続を」と求めた。 首都圏などのスタートアップ(新興企業)と県内企業をつなぐ県のマッチング事業に関しては、「首都圏などと比べて
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日本茶プラチナ賞 静岡県の7点が受賞
日本茶インストラクター協会はこのほど、優れた茶を顕彰する「日本茶アワード2023」の2次審査結果を発表した。静岡県の7点を含む20点がプラチナ賞に選ばれた。 全国から538点が出品された。プラチナ賞の20点が、全国各地で開催される最終審査に諮られる。最高賞の日本茶大賞は、11月下旬に発表される。 各部門の県勢プラチナ賞受賞者は次の通り。 普通煎茶 木村園木村和彦▽深蒸し煎茶 山喜製茶組合、長峰製茶▽二番茶煎茶 長峰製茶▽紅茶 牧之原山本園▽萎凋煎茶 丸福製茶▽フレーバーティー san grams
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お得な食事券 9月21日販売開始 湖西・新居町商工会
湖西市の新居町商工会は21日午前9時から、町内の飲食店で使えるプレミアム付き食事券の販売を同市の新居町商工会館で行う。5千円分の食事券セットを各3千円で販売する。先着千セットで、なくなり次第終了となる。 食事券が使えるのは、同商工会に加盟する居酒屋やカフェなど27店舗。同日から来年1月14日まで利用できる。購入は現金のみで1人2セットまで。初日は同会館のほか、付近に臨時駐車場を開設して対応する。 問い合わせは同商工会<電053(594)0634>へ。
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景況感7期ぶり上昇超 静岡県内、7~9月期 製造業など上向き
東海財務局静岡財務事務所が13日発表した7~9月期の静岡県内法人企業景気予測調査によると、景況感の「上昇」から「下降」を引いた全産業の業況判断指数(BSI)はプラス3・3。4~6月期から10・4ポイント改善し、2021年10~12月以来7期ぶりの上昇超過となった。半導体不足の緩和などで製造業を中心に業績が上向いたほか、新型コロナウイルスの5類移行による人流回復も景況感を押し上げた。 製造業のBSIは2・7で、前期(マイナス18・4)から21・1ポイント改善してプラスに転じた。半導体の供給制約緩和で生産が上向く輸送用機械製造が54・7ポイント上昇したほか、リサイクル製品や楽器なども好調とい
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経営資源の譲渡「伴走」で 静岡の旅行会社 後継育成10年計画【事業承継 未来へのバトン③】
親族以外に事業を承継する事例として、役員や社員による「従業員承継」と、M&Aなどの手段を用いて社外に引き継ぐ「第三者承継」がある。親族、従業員承継に共通するのは「後継者は急に生まれない、育たない」という現実。県事業承継・引継ぎ支援センターによると、事業承継には後継者の育成期間を含め平均約5~10年を要するという。誰がいつ継ぐか、後継者選定と育成を踏まえたプラン策定は重要な要素だ。 バス会社の営業だった嶋津禎武さん(53)が静岡市葵区で50年超の歴史を持つ老舗の旅行会社「アオイ観光」の社長に就任したのは2013年。創業者の故・杉本友三郎さん=当時70代=は生前に後継候補として嶋津さんを同社に
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「するがの極」生育順調 静岡県東部ブランド米 JAふじ伊豆が調査
JAふじ伊豆は12日、静岡県東部のブランド米「するがの極(きわみ)」の収穫に向けた今シーズン最後の生育調査を沼津、裾野両市の水田で実施した。育ちは順調で、10月中旬から販売予定。 5月下旬に田植えをした場所をJA職員らが巡回し、病害虫の発生状況や穂の長さや数などを調べた。サンプルに採取したもみの色合いを丁寧に確認し、最適な収穫期も予測。営農アドバイザーの中村善昭さんは「厳しい暑さの影響が心配されたが、生産者が水の管理を徹底してくれた。おおむね順調で良い米ができそうだ」と期待を込めた。 するがの極はJAふじ伊豆なんすん地区本部で栽培される「きぬむすめ」のうち独自の基準を満たした一等米。中村
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さわやか極わせミカン 出荷開始 沼津・西浦地区
静岡県内有数のミカン産地として知られる沼津市西浦地区で13日、シーズンの幕開けを告げる極わせ品種の出荷が始まった。来年3月にかけて、わせ、なかて、おくて品種の出荷が続く。 初日は極わせの中でも特に成熟が早い「日南1号」約45トンが同市のJAふじ伊豆西浦柑橘(かんきつ)共同選果場に持ち込まれた。光センサーを利用した選果機で大きさや形、酸味、糖度などを基準に等級と階級を分け、箱詰めした。 秋に食べる極わせは、青みがかった果皮とさわやかな甘みが特徴。生産者でつくる西浦柑橘出荷部会の真野高志部会長(66)は「8月中旬まで降水量が少なかった今年は小ぶり傾向だが、糖度は高く甘いミカンが実った」とPR
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第2次岸田再改造内閣に経済界 「中小の経営環境改善を」
第2次岸田再改造内閣が発足した13日、県内商工団体のトップからは、過去最多に並ぶ5人の女性閣僚の起用などを評価する一方、長期化する物価高や人手不足に苦慮する地元中小企業への支援を求める声が相次いだ。 静岡商工会議所の岸田裕之会頭は、原材料とエネルギーの価格高騰や人件費の増加に伴ってコストが膨張し、地元中小企業の経営環境が悪化している点を強調。「取引適正化の推進や人材の確保といった足元の課題克服に加え、地域経済を支えている中小企業の持続的成長に資する政策的支援を」と注文した。 新内閣の陣容を「円滑な政権運営を重視した上で、安定と刷新の両立を図った」と評価したのは浜松商議所の斉藤薫会頭。もの
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茶況(9月13日)地元産茶葉使用スイーツが人気 牧之原・いたくら農園
牧之原市坂口のいたくら農園がこのほど販売を開始した地元産の茶葉を使ったスイーツ「テロワールケイク」が人気を集めている。 米粉の生地に農園で収穫したミカンと茶を練り込んだ商品で、香り豊かな味わいが特徴。茶葉は農事組合法人さかぐち(同市)の茶を使用した。 同商品は市が実施した地産地消メニューの中から市民らが「推しメニュー」を投票する「勝負メシプロジェクト」のスイーツ部門で1位を獲得。提供を予定していた将棋の王位戦は開催されなかったものの、その後の関連イベントへの出展を機に、県外からも注文が相次いだという。 現在は予約注文制で同農園のオンラインショップから購入できる。 (榛原支局・足立健太
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先端技術導入など県に要請書提出 林業6団体
静岡県森林組合連合会など林業関係6団体がこのほど、現場への先端技術導入や、脱炭素社会の実現に向けた建築物への木材利用促進を県に求めた。同連合会の岡本均副会長が県庁に川勝平太知事を訪ね、要請書を手渡した。 気候変動に対応する森林整備の推進や人材確保の支援なども要望した。 岡本副会長は「森林の適切な整備や保全、資源の循環利用は、公益に資する森林の機能を担保する重大な要素だ」と述べ、継続的な支援を求めた。
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ヤマハオーディオ トヨタ新車に搭載
ヤマハはこのほど、同社製のスピーカーユニットが、トヨタ自動車が6日発表した最上級モデルの新型センチュリーに搭載されると発表した。 トヨタ向けの車載用スピーカーユニットは、ボーカルの歌声、ピアノやバイオリンなど中高域の楽器の音を忠実に再現するという独自の「ZPP振動板」を搭載した。 国内自動車メーカーの採用は、インドネシアで販売する三菱自動車の新型コンパクトSUVに続き、2車種目。
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経営支援のノウハウ確認 日本公庫と県信用保証協 合同研修
日本政策金融公庫と県信用保証協会はこのほど、経営改善計画書の策定支援に向けた合同研修を静岡市葵区で開いた。新型コロナウイルス禍での実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)の金利据え置き期間満了で返済がピークを迎える中、経営支援の担当職員が、返済負担を減らして企業の経営を支援するノウハウを確認した。 ワークショップでは、2期連続で最終赤字に陥っている架空の製造業者をモデルとし、事前に提出された経営改善計画書の妥当性と資金繰りの方策を考えた。参加者は計画書を見ながら業者が増収見込みの根拠とする受注増について見通しの甘さを指摘し、計画の下振れを想定して「預金は手元に残しておいた方が良い」などと述べた
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「収益力向上へ努力」 静岡県中小企業団体中央会 県大会で決議
静岡県中小企業団体中央会は13日、本年度の県大会を静岡市葵区で開いた。「個々の企業の自助と、組合の共助で、稼ぐ力の向上に努力を惜しまない」などとした大会決議を採択した。 企業の収益力向上に向け、中央会が本年度取り組む事業には「新しい付加価値の創出」「経営資源の有効活用」「人材の確保・育成」を掲げた。新製品の開発や販路開拓、デジタル技術を活用した業務効率化のほか、働き手から選ばれる労働環境の整備などを支援する。 山内致雄会長は「原材料やエネルギー価格が高騰する中、中小企業の連携組織である組合が、各企業の課題解決に取り組むことが重要」と強調した。 3組合が収益向上の取り組み事例を紹介したほ
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静岡茶業青年団が団体V 全国闘茶会
第70回全国茶審査技術競技大会(闘茶会)がこのほど、鹿児島県で開かれ、静岡茶業青年団(市茶青)が7年ぶりの団体優勝を果たした。個人の部では静岡市の平岡佑太さんが2位に輝いた。 茶葉の外観や滋味、水色を吟味して産地を当て、合計得点を競った。市茶青の成岡敬悟団長は「闘茶は茶商の基本となる技術。その水準が全国で認められてうれしい」と話した。 平岡さんは同率1位だったが、抽選の結果、2位となった。団体戦は県茶業青年団が8位入賞した。 個人の部10位以内の県勢入賞者は次の通り。 ③本目哲也(静岡市)⑥和田夏樹(同)⑧杉山圭佑(掛川市)⑨大石健(牧之原市)
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セブン銀行、ATM新サービス発表 静岡銀行が提供へ
セブン銀行(東京都)は12日、新型ATM(現金自動預払機)を活用し、金融機関向けの「ATMお知らせ」「ATM窓口」の二つの新サービスを26日に開始すると発表した。静岡県内金融機関では静岡銀行が「ATMお知らせ」の提供を同日から始め、「ATM窓口」は2024年5月を予定する。 「ATMお知らせ」は、利用者がセブン銀ATMで出金する際、サービス提供企業から画面上で各種情報を通知したり、その通知への回答を受けたりできる。住所など届け出情報の変更有無の確認に役立つ。 「ATM窓口」は、セブン銀のATMで口座開設や届け出情報の変更などが行える。窓口、郵送、ウェブで必要だった手続きが、セブン銀のAT
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地方創生にTGCブランド力 静岡銀行、W TOKYOと連携協定
静岡銀行は12日、東京ガールズコレクション(TGC)の企画・制作会社「W TOKYO」(東京都)と、地方創生・新規事業創出に向けた連携協定を締結した。都内で静岡銀の八木稔頭取らが記者会見した。 静岡県でも過去3回開催されるなど、若年層を中心に高い知名度を誇るTGCのブランド力を活用。静岡銀の経営資源と掛け合わせて新たな地方創生プロジェクトを展開する。ブランディングを通じて地方企業の企業価値向上を目指すほか、W TOKYOが主軸となって地方創生に貢献する投資戦略も検討していく。 八木頭取は「TGCブランドを駆使した独自のノウハウやプロデュース力を地域づくりに生かすことで、われわれが目指す地
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工芸職人村へ 若手育成 旧宿場町 つなげ活性化 山梨洋靖/創造舎社長【聞きたい】
静岡市駿河区丸子泉ケ谷地区と、同市葵区人宿町でまちづくりに取り組む。伝統工芸の維持発展を掲げるほか、両地点を旧東海道の宿場町「丸子宿」と「府中宿」に重ね合わせて観光振興、地域活性化を目指す。 -丸子泉ケ谷での伝統工芸振興で何を目指すか。 「長期化する担い手不足対策に注力したい。静岡市の指定管理者として運営する伝統工芸体験施設『駿府の工房 匠宿』では竹千筋細工や陶芸といった分野の職人が集まり、職人や作家を目指す若者への指導に取り組んでいる。10年間で100人の職人誕生を目標としている」 -施設近隣で宿や模型体験施設を開業する狙いは。 「工芸を未来に残すには、工房だけを強くしても不十分
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新紙幣お披露目 静岡県などで製造 2024年7月発行予定
2024年7月前半に発行開始が予定される新紙幣の見本券が12日、日本銀行静岡支店で報道陣にお披露目された。偽造防止の新技術や障害の有無にかかわらず紙幣を識別できるデザインなど、多彩な工夫が施されている。 緻密な連続模様を描いた高精細なすかしや、光が当たる角度を変えると肖像が回転する3Dホログラムなど世界初の偽造防止技術が採用されている。斜線マークを1万円、5千円、千円の券種ごとに異なる位置に配し、目が不自由な人も手で触れば識別しやすく配慮した。額面の洋数字は従来よりも大きく記し、訪日外国人旅行者らにも扱いやすくした。 新紙幣の肖像は1万円札が渋沢栄一、5千円札が津田梅子、千円札が北里柴三
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茶況(9月12日)高柳製茶が優等 金谷茶品評会
島田市の金谷茶商協会などはこのほど、仕上げ茶の出来栄えを評価する第19回金谷茶品評会を同市のかなや会館で開いた。1キロ4千円クラスの「金谷の誉(ほまれ)」部門と、同3千円の「金谷の香(かおり)」部門でともに高柳製茶が最高賞の優等に選ばれた。 旧金谷町の茶商が金谷茶の振興を目的に毎年開催している。同協会の会員らが各部門に20点ずつ出品した。静岡県農林技術研究所茶業研究センターや県茶商工業協同組合などの5人が審査員を務め、外観、香気、水色、滋味の4項目を採点した。 入賞者の表彰式と出品茶の入札会は10月5日、同市のふじのくに茶の都ミュージアムで行われる。 優等以外の入賞者は次の通り。
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ミリ波レーダーで自然な減速を補助 ヤマハ発動機、二輪新製品
ヤマハ発動機は10月6日、スポーツツアラーの新製品「TRACER9(トレーサーナイン)GT+」を国内で発売する。二輪車では世界で初めてミリ波レーダーと連携したブレーキシステムを搭載し、自然な減速を補助するなど、高速道路などでのライダーの負担軽減を図った。 ミリ波レーダーは先行車両の有無や車間距離を検知する。連携する新型ユニファイドブレーキシステムは、車間が縮まった際にブレーキが不十分な場合、前輪・後輪の配分を調整しながら減速をアシストする。同社初採用のアダプティブクルーズコントロールは、状況に応じて設定した速度を維持したり、加減速したりする制御を自動的に行う。先行車両に近づくと一定の距離を
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7月の小規模企業DI 前月比0・3ポイント上昇 静岡県商工会連合会まとめ
静岡県商工会連合会がまとめた7月の県内小規模企業の景気動向調査によると、全産業の業況DI(景気動向指数)は前月比で0・3ポイント上昇のマイナス15・2だった。 業種別DIは、製造業が3・9ポイント下降のマイナス18・6、建設業が2・9ポイント下降のマイナス11・7、小売業4・0ポイント上昇のマイナス20・6、サービス業3・9ポイント上昇のマイナス9・8。 建設業は受注件数が堅調に推移する一方、物価高騰による収益性の悪化や人手不足に苦慮している。
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中国・浙江省一行 4年ぶり静岡県訪問 農業交流促進へ
静岡県が農業友好提携協定を結ぶ中国・浙江省農業農村庁の蒋偉峰副庁長ら一行がこのほど、県内を訪問した。県庁では経済産業部の桜井正陽農林水産担当部長が出迎え、お茶をはじめとする農業のさらなる交流に向けて情報交換した。 同協定は1985年に始まり、新型コロナウイルスの感染拡大前までは毎年互いの訪問団を派遣し合っていた。4年ぶりとなる訪問団の団長を務めた蒋副庁長は、同省が進める真珠養殖の世界農業文化遺産登録に向けて「わさびや茶草場農法の登録経験を持つ静岡県から学ばせてもらいたい」と語った。 桜井部長は「本年度からコロナ前に戻して交流が再開できる。今後、具体的な調整を進めたい」とし、来年度に浙江省
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6月の景気指数 3カ月ぶり下降 静岡県発表
静岡県がこのほど発表した6月の景気動向指数(CI、2020年=100)は、一致指数が前月比1・7ポイント下降の113・5と3カ月ぶりに下降した。基調判断は4カ月連続で「足踏みを示している」とした。 鉱工業消費財出荷指数、有効求人数(学卒パート除く)、輸入通関実績(清水港分)の3指標がプラスに寄与した。個人消費関連の百貨店・スーパー販売額などはマイナスに作用した。 数カ月先の景気を映す先行指数は2・1ポイント下降の125・4と2カ月連続で下降した。
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簡潔な資金調達支援 スルガ銀行、紹介業務
スルガ銀行はこのほど、オルタ(東京)が提供するクラウドファクタリングサービスの紹介業務を始めた。簡単な手続きで、申し込みから24時間以内に売掛債権(請求書)を資金化できる。 書類提出や審査などの手続きはウェブ上で完結し、保証人や担保は不要。保有する売掛債権をオルタに売却することで早期の資金調達が可能になる。資金調達ニーズが多様化する中、スルガ銀は法人や個人事業主に同サービスを紹介して資金繰りを支援する。
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実質、名目成長率 2年連続マイナス 2020年度静岡県発表
静岡県がこのほど発表した2020年度の県民経済計算(確報)によると、実質の経済成長率はマイナス4・9%、名目はマイナス4・0%といずれも2年連続でマイナス成長だった。同年に始まった新型コロナウイルス禍の影響を受け、全国(実質マイナス4・1%、名目マイナス3・5%)を下回った。 建設業などが好調だった一方、運輸・郵便業、製造業、宿泊・飲食サービス業が不調となり、全体としても減少した。 県内総生産は実質17兆771億円、名目17兆1052億円。1人当たりの県民所得は311万円で19年度に比べ8・3%減った。
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9月の景気判断「据え置き」 日銀静岡支店 自動車生産など改善
日銀静岡支店が12日発表した9月の県内金融経済動向は、景気全体の判断を「資源高や供給制約の影響を受けつつも、持ち直している」と据え置いた。半導体不足の緩和で自動車生産などに改善の動きがみられる一方、物価高や人手不足、中国の景気減速などの影響も依然根強い。 全体判断を構成する主要項目は全て「横ばい」とした。個人消費は社会経済活動の正常化に伴い化粧品など外出関連商材の売り上げが堅調なほか、活発な人の動きが飲食や宿泊業の回復に寄与している。日用品や食料品など消費者の節約志向はあるものの、高額消費やインバウンドによる経済効果など「プラス要因が上回っている」とした。 生産では、自動車・同部品を「持
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「黒字」なのに休廃業、6割 静岡県内支援加速へ 推進月間創設【事業承継 未来へのバトン①】
後継者に事業の経営権や財産、経営者の意思を引き継ぐ事業承継。2025年には、全国で約245万人の経営者が70歳に達し、後継者不足による廃業や閉店の急増が懸念されている。多くの法人が関わるこの課題に県内の現状はどうなっているのか。受け継がれてきた技術や伝統はどこへ行くのか。待ったなしの状況が迫る中、企業や支援組織など現場の声を聞いた。 ◇ 「休廃業や解散する企業の約6割は黒字。何とか手を差し伸べられないものか」-。県事業承継・引継ぎ支援センターの清水至亮統括責任者(63)は負債が無い状態で店や事業をたたむ「黒字廃業」の現状を憂いた。帝国データバンク静岡支店によると、22年に県内で
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上期個人破産869件 2023年民間調べ 2年ぶりに増加
静岡商工データがまとめた2023年上半期(1~6月)の県内個人破産(手続き開始決定)件数は、前年同期比6・1%増の869件だった。前年を上回るのは2年ぶり。 同社によると、今年は4月から増加傾向で推移し、6月は上半期最多の174件(前年同月比16・0%増)となった。担当者は物価高や円安で経済環境の改善は期待できないとみて、「悪い材料が重なり、先行き懸念が強まっている。国や自治体のサポート、賃金の上昇などが重要視される」と指摘した。 地区別では東部342件(19・1%増)、中部285件(8・3%減)、西部242件(9・5%増)。市郡別では静岡市が182件(10・7%減)、浜松市が159件(
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マイクロプラ判別へ共同研究 スズキと静岡大 タンパク質特性生かす
スズキは11日、静岡大とマイクロプラスチックの有無や種類などの判別技術に関する共同研究を開始すると発表した。同社は海洋環境保護の一環で海洋マイクロプラスチック回収装置(MPC)付き船外機を販売している。研究を通じてプラスチック片が短時間で簡便に検出できる試薬を開発し、国内外の海域から集めた回収物の効率的な分析や、顧客の海洋プラごみ削減の意識向上に貢献する。 タンパク質のプラスチックへの吸着特性を生かし、静岡大農学部の中村彰彦准教授と連携する。色のついた蛍光タンパク質などを活用し、プラスチックと混ぜ合わせ、正確かつ短時間にプラスチックの特定や種類別の色分けができるよう目指す。 スズキは昨年
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人事=スズキ(10月1日)
海外四輪営業本部 四輪インドネシア・タイ部長を兼ねる 四輪アジア・中南米・大洋州担当原野匡史▽海外事業業務部長(海外事業業務部代理店指導グループ長)柴田修▽S.I.M.=インドネシア=社長(スズキモータータイランド社長)天野実▽スズキモータータイランド社長(海外事業業務部長)鈴木忠臣▽四輪車両技術本部 四輪構造系CAE/MBD統括部長(四輪車両実験部実験支援グループ長)増田出光▽四輪車両実験部長(四輪車両実験部衝突性能実験グループ長)福島史敏▽四輪パワートレイン技術本部 四輪技術企画部長(四輪車両実験部長)佐々木実▽四輪動体系CAE/MBD統括部長(四輪車両技術企画部基礎・先行技術企画グルー
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SDGs積極的58% 企業イメージ向上実感 民間調査
帝国データバンクが11日までにまとめた持続可能な開発目標(SDGs)に対する県内企業の意識調査によると、SDGsの取り組みに積極的な企業の割合は58・1%で、昨年の前回調査から2・8ポイント上昇した。「企業イメージの向上」を実感する企業が多いほか、商機獲得や業績改善に結びつくケースもあった。 調査は6月19~30日に実施し、県内771社が回答した。SDGsの意味、重要性を理解している企業は90・2%で、このうち「取り組んでいる」は33・3%、「取り組みたい」は24・8%、「取り組んでいない」は32・1%だった。 一方で「重要性を理解できない」(6・6%)、「言葉も知らない」(0・3%)はいず
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キャタラー(掛川市)石田雅資社長 脱炭素に触媒技術活用【キーパーソン】
11年ぶりの社長交代で6月、トップに就いた。主力の自動車用排出ガス浄化触媒は新興国中心に伸びしろがあるとみて、技術の磨き上げを進める。電気自動車(EV)化が急速に進む環境変化を視野に、強みの触媒技術を応用できる新事業の模索にも余念がない。 ―自動車関連で現状をどう認識しているか。 「電動化の流れはあるが、短期的に見れば内燃機関の利用は続くだろう。欧米を中心に排出ガス規制は年々、厳しくなっていて、規制値をクリアできる研究開発は必須だ。原料価格が高騰する中、触媒に使う貴金属の使用量を抑えながら性能を満たすための研究にも力を入れていく。新興国では排出ガス触媒の市場自体がまだ伸びる。とりわけイン
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サウンドUD機能 「声の職人」に提供 ヤマハ
ヤマハはこのほど、音声情報を多言語の文字に変換するなどの技術「サウンドUD」の機能を、音声合成エンジン開発の「エーアイ」(東京)のクラウドサービス「声の職人クラウド版」に提供した。 サウンドUD対応の音響通信オプションを使うと、テキストを入力するだけで合成音声と音響通信機能が合わさった音声ファイルが作成できる。 サウンドUDを活用したヤマハのスマートフォン向けサービス「おもてなしガイド」と連携する。同サービスは駅や空港などで、その場所の音声情報を受け取ることができる。
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茶況(9月11日)茶の入れ方学ぶ 住民向け出前講座 藤枝市
藤枝市はこのほど、出前講座「なにげない一杯のお茶で最高のおもてなし」を同市高洲の通所介護たかすで開いた。高洲地区の住民18人が藤枝茶の特徴や茶の入れ方を学んだ。 市お茶のまち推進室の職員らが講師を務めた。参加者は地元ブランド茶「藤枝めぐみ」の茶葉を使って丁寧に入れ、1煎目のうまみや甘みに「家で入れるお茶と全然違う」などと驚いた様子だった。冷茶の作り方や茶の保管、飲み終わった茶葉の活用方法などについても質問し、茶への理解を深めた。 (藤枝支局・青木功太)
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百貨店販売額0・2%減 6月、スーパーは1・0%増
関東経済産業局が発表した6月の静岡県内百貨店・スーパーの販売額は、既存店ベースで前年同月比0・9%増の362億2700万円だった。百貨店3店は0・2%減の56億1700万円と、2カ月連続で前年同月を下回った。中元販売が伸び悩んだとみられる。 主力の衣料品は1・0%減の16億1700万円。宝飾や化粧品などその他の商品は5・5%増の14億2500万円。飲食料品は2・9%減の16億4300万円だった。県内百貨店関係者は「販売額全体に占める割合が大きな中元商戦に苦戦した。新規顧客の獲得が不調だった上、物価高で消費者の財布のひもが固くなったことが要因とみられる」と語った。 スーパー157店の販売額
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電話応対県大会 本杉さんが優勝 日本電信電話ユーザ協会静岡支部
日本電信電話ユーザ協会静岡支部(大須賀紳晃支部長)はこのほど、電話応対コンクール県大会を静岡市駿河区で開き、志太榛原地区代表の本杉綾乃さん(ハルソラ合同会社)が優勝した。 計213人が参加した地区予選会を通過した35人がエントリーした。会社のサービスに申し込んだ客に対し、営業担当として確認の電話をかけるという設定。初期応対、コミュニケーション技術、情報提供などで審査された。優勝者と準優勝者は10月に札幌市で行われる全国大会に出場する。 その他の結果は次の通り。 準優勝 望月優花(建設システム)▽3位 内田優花(オークラアクトシティホテルマネジメント)▽優秀賞 高内聖文(中部電力パワーグ
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外出のきっかけに商品券 焼津市、70歳以上に配布へ
焼津市は70歳以上の市民に市内店舗で使用できる「高齢者いきいきおでかけ商品券」を配布する。物価高騰で影響を受ける生活面を支援するとともに、コロナ禍が明けても依然控えがちな外出のきっかけになればと導入に踏み切った。 対象は9月1日時点で市に住民票がある約3万4千人。1人当たり3千円分の商品券を22日から順次郵送で届ける。市内のスーパーやドラッグストア、飲食店や衣料品店など約320店舗で使用できる。 市では昨年度も、70歳以上の市民に商品券7千円分とタクシーチケットを配っている。市地域包括ケア推進課の担当者は「まだまだ外出を控える高齢者は多い」と導入の背景を語る。
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トラック「中継輸送」静岡県内加速 日帰り勤務可能、運転者の負担減【迫る24年問題】
トラック運転手の働く環境改善へ時間外労働の上限規制が設けられる「2024年問題」。県内外の運輸・物流企業が対策として、国内物流の大動脈の関東-関西間の中間に位置する静岡県に拠点を置いた「中継輸送」に取り組んでいる。従来、1人のドライバーが泊まりがけで運ぶ長距離輸送の行程を、仲間で分担することで日帰り可能な勤務にして負荷を低減させる狙いだ。 8月中旬の深夜、浜松市北区の新東名浜松SA(サービスエリア)下り線の隣接地。中日本高速道路と遠州トラック(袋井市)が共同運営する中継輸送拠点「コネクトエリア浜松」に、上下線のスマートICを降りた大型トラックやトレーラーが続々と乗り入れた。 事業開始から
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ブドウ畑を交流の場に 富士宮の観光農園 ヨガ教室など企画連発
昨年開業した富士宮市外神のブドウ狩り施設「富士山ぶどうランド」が、ブドウの木の下で行うワークショップを多数企画し、徐々に集客力を伸ばそうとしている。市内で観光農園は珍しく、佐藤文紀園長(39)は「農業を土台にあらゆる体験ができるテーマパークにしたい」と意気込む。 ぶどうランドは約2千平方メートルの農園でピオーネやシャインマスカットなど9種類を育てる。今年は全種類が実り、本格的な始動の年になった。来場者は好みの房をもぎ、その重さで代金を支払う一般的な仕組みだが、同園はブドウ狩りの付加価値を高めようと、もぎたてのブドウを使ってスイーツを作ったりカクテルを味わったりするイベントを不定期で開催し
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後輩児童に「由比は世界一」 いなば食品社長講演、小学校に700万円寄付
静岡市清水区のいなば食品は8日、地元の由比小に700万円を寄付し、稲葉敦央社長が5~6年生の児童を対象にオンラインで講演を行った。稲葉社長は生まれ育った由比の町の変遷やサクラエビ漁、伝統的な祭りなどを映像などで紹介し「由比は世界で一番。よく遊び、勉強を」と“後輩”たちを励ました。 かつお節の製造が発祥の同社はツナ缶やペットフードなど業態を変えながら成長。最近では米大リーグ、エンゼルスとスポンサー契約を結び、稲葉社長が本拠地エンゼルスタジアムで始球式を行ったり、米ニューヨークの繁華街タイムズスクエアに電子広告を流したりしている。生徒代表としてお礼を述べた6年生の美尾菜
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宿泊者20%増937万人 静岡県内上半期、コロナ前に届かず
2023年上半期(1~6月)に県内のホテル・旅館に宿泊した日本人と外国人の総数は延べ937万1950人で、前年同期に比べて20・4%増えたことが観光庁の宿泊旅行統計調査で分かった。新型コロナウイルスの行動制限緩和やインバウンド(訪日客)の回復が寄与した。ただ、コロナの影響がなかった19年上半期と比べると、85%の水準にとどまる。東京電力福島第1原発処理水を巡る中国の対日感情悪化も懸念材料として浮上してきた。 1~6月の宿泊旅行統計調査(速報値)を集計した。このうち日本人の宿泊者数は896万5610人で、前年同期より15・7%増えた。19年比は9・2%減。外国人は前年同期比12・1倍の40
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湖西「うなぽん」ゆるバース参加 ゆるキャラGP後継、市内企業が3D技術で協力
2022年に誕生した湖西市の公式キャラクター「うなぽん」が、「ゆるキャラグランプリ」の後継イベントとしてインターネット上の仮想空間(メタバース)で開催中の「ゆるバース」にエントリーした。市内のものづくり企業の協力で3Dデータが製作され、参加が実現した。市はオンライン投票が締め切られる10月20日に向け、うなぽんへの投票を呼びかけている。 エントリーに必要な3Dアバターのデータを製作したのは、自動車部品製造の「ジェイテクトコラムシステム」(旧社名・富士機工)。製品の3Dデータを基に金型の設計を検討する技術を応用し、ウナギやパンダをモチーフにしたうなぽんの丸い体を3Dで表現した。 ゆるキャ
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デジタル化 可能性模索 静岡で初開催 事例紹介や機器展示
製造現場でIoT(モノのインターネット)やロボットの利用促進を図るイベント「Fujinokuni Digital’s Day(ふじのくに デジタルズ デイ)」(県、日本ロボットシステムインテグレータ協会主催)が8日、静岡市駿河区のグランシップで初めて開かれた。事例紹介やセミナー、デジタル機器の展示、相談などに大勢の関係者が訪れた。 事例紹介はエアコン関連部品製造の宮川工業(藤枝市)が小型コンピューターのラズベリーパイを使った実績を報告した。宮川尚士取締役生産技術部長(42)は生産状況の進捗(しんちょく)が一画面で確認でき、不具合の早期発見などに効果があったと強調。現在は人の目で
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スズキ、CO2フリー電気導入 脱炭素推進、本社など静岡県内全拠点
スズキは2050年のカーボンニュートラル(CN)達成に向け、同社の本社や工場など県内全拠点で、水力発電による再生可能エネルギー由来の「CO2(二酸化炭素)フリー電気」を導入したと発表した。電力使用で県内拠点から排出されるCO2はゼロとなった。 導入したのは中部電力ミライズ(名古屋市)が展開する「静岡Green(グリーン)でんき」。県内の天竜川や大井川など各水系にある水力発電所で発電した電気を供給している。スズキは7月から順次、本社、湖西や磐田など5工場、金型、部品工場、マリン技術センター、竜洋、相良の両テストコースなどの関連施設で切り替えを進めた。 このほか、スズキ部品製造(浜松市北区)
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全国34信金の取引先出展 静岡でビジネスマッチング
しずおか焼津信用金庫が主催するしんきんビジネスマッチング静岡2023(東海地区しんきん経営者協議会共催)が8日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開かれた。全国34信金が取引する271社がブースを構え、自社製品を売り込みながら来場者との商談に臨んだ。 金属機械、電気電子、食品の製造業やサービス、小売業など幅広い業種の中小企業が出展した。保管場所が少なくて済む発泡スチロールの組み立て式保冷箱や金属加工技術を生かした銘板といったユニークなアイデアや製品が注目された。事前予約制の商談に加え、来場者がその場で出展者に声をかける場面も多く、活発な交流が行われた。 今年で20回目の催し。新型コロナウイ
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太陽光パネル ドローンで点検 林業経験基に顧客拡大へ 浜松の「やまびこドローン」
ドローンによる近距離空輸を手がける「やまびこドローン」(浜松市天竜区)が8月、人工知能(AI)を用いた太陽光パネルの点検、画像解析事業を始めた。林業で培った経験を基にして各方面にドローン技術の提供を進め、顧客の裾野拡大を図る。 同社は2022年創業。榊原康久代表(40)は木材伐採から搬出までを担う林業の榊原商店(同区)を経営する中で7年ほど前、山間地の作業にドローンを導入した。中でも役立ったのは、山中に張ったワイヤロープに丸太をつり下げて山の下に運ぶ「架線集材」の作業。人手を必要として危険も伴うが、ドローンで道路がない急斜面までロープを運搬することが可能になり、省力化につながった。 自
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茶況(9月8日)全国茶審査大会出場4人が意欲 森町役場訪問
静岡県茶業青年団の茶審査技術競技大会(闘茶会)で上位に入賞し、9日に鹿児島県で開かれる全国大会に出場する森町の鈴木洋太郎さん(36)、長田夏海さん(45)、大場邦浩さん(42)、山崎真弘さん(42)の4人がこのほど、町役場を訪れ、太田康雄町長に健闘を誓った。 4人は静岡市で行われた県大会で上位10位に入り、全国出場を決めた。全国大会では茶の産地や外観、味を判定し、成績を競う。 太田町長は「茶処静岡としてのプレッシャーに負けず、頑張ってきてほしい」と激励した。 (袋井支局・北井寛人)
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ヤマハ販売子会社 キーボードを貸与 マレーシア公立小に
ヤマハのマレーシア販売子会社「ヤマハ・ミュージック・マレーシア」はこのほど、同国の公立小学校にキーボードを無償で貸与した。 教育省が推進し、11校の第3、4学年を対象にしたキーボード活用の音楽教育の試験導入を支援する。キーボードによる音楽教育は2027年、国定カリキュラム改訂での正式導入を予定している。 同社のキーボードは、8月から始まったパイロット授業(実験的公開授業)で使用されている。
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経営力向上事業 静岡県が助成先募集
静岡県は29日まで、小規模企業を対象にした経営力向上事業費補助金の第3次募集を行っている。 新たな需要開拓や生産性向上を目指す取り組みに必要な経費の3分の2以内(上限50万円)を助成する。過去に経営革新計画の承認や同補助金を受けた企業は対象外だが、新型コロナウイルスや物価高騰の影響で1カ月当たりの売り上げが10%以上落ちたケースなどには緩和措置がある。 応募や問い合わせは最寄りの商工会議所、商工会へ。
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柑橘選果場隣接の新配送センター 24年夏完成予定 JAみっかび、2拠点を集約【迫る24年問題】
浜松市北区三ケ日町のJAみっかびは、トラック運転手の残業規制強化に伴い輸送停滞が懸念される「2024年問題」に備え、同町の柑橘(かんきつ)選果場の隣接地に新たな配送センターを建設し、物流効率化を図る。これまで分けていた柑橘類とそれ以外の農産物の集出荷・配送機能を集約する。24年7月完成予定で、7日に起工式を開いた。 「新特販課配送センター」(仮称)では、固定ラックや移動式ラックを用いて集出荷スペースを拡充するほか、加工品などを保管、検品できる低温作業室、大型冷蔵庫、冷凍庫を設けて品質を維持する。太陽光発電設備も搭載する。延べ床面積は約1800平方メートル。事業費は約4億1千万円を見込む。
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静岡駅ビルパルシェに抹茶スタンド 「きみくら」、有機抹茶をラテやスムージーで
丸山製茶グループのきみくら(掛川市)は7日、静岡市葵区のJR静岡駅ビルパルシェ1階に同社初の抹茶スタンド「matcha KIMIKURA」を開いた。 静岡県産をベースに独自にブレンドした有機抹茶を使用し、店頭で注文ごとに抹茶をたて、ラテなどのドリンクとして提供する。 メニューは定番の抹茶ラテ(税込み580円)や抹茶アーモンドラテ(680円)のほか、健康志向に応じた抹茶酵素アセロラソーダ(580円)や抹茶プロテインバナナスムージー(680円)などもある。トッピングや甘さの調節もできる。 販売事業部の藤本安利部長は「本格的な抹茶の味を手軽に味わってもらえる形態にこだわった。幅広い世代に抹茶
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「遠州小落花」収穫期 浜松の農園 バター加工へ乾燥作業
遠州落花生を使ったピーナツバターを製造する杉山ナッツ(浜松市西区)の農園で、明治期に遠州地方で栽培されていた地元種「遠州小落花」が収穫期を迎えている。 約2万平方メートルの農園で栽培し、例年より1週間ほど早い8月末ごろから収穫が始まった。収穫した落花生は1週間程度天日で乾燥させる「地干し」をした後、「舟(なが)のう」と呼ばれる野積みをしてさらに約1カ月水分を飛ばす。 7日は台風13号の接近を前に、栽培担当の木下潤哉さん(46)が畑で乾燥中の落花生の状態を確認した。収穫は10月下旬まで続き、11~12月ごろにはピーナツバターとして加工されて出荷される見込みという。 遠州小落花は1904
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茶況(9月7日)原田支部の鈴木さんV 掛川で闘茶会 団体も原田支部
JA掛川市茶生産委員会(杉本樹彦委員長)はこのほど、茶の外観や味から生産地などを当てる闘茶会を同市千羽のJA茶業研修センターで4年ぶりに開いた。団体は同委員会原田支部、個人は同支部の鈴木孝之さんが優勝に輝いた。 茶の鑑定技術を磨き、生産に役立てるための恒例行事。市内4カ所で生産された荒茶と有機栽培された荒茶、つゆひかりやさえみどりなど5種の品種茶が用意され、管内の茶農家ら約50人が見た目や香り、味などで産地や品種を推察した。 個人優勝した鈴木さんは「市内の深蒸し茶を比べるため難しかった。水色や香気などからほんの少しの違いを見極めた」と振り返った。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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駿河湾フェリー 徒歩乗船好調 7月輸送人員0.6%増
ふじさん駿河湾フェリー(静岡市清水区)がこのほど発表した7月の利用状況によると、輸送人員は前年同月比0・6%増の8862人だった。徒歩乗船者は40・0%増の1699人と好調だった。 徒歩乗船は団体ツアーによる利用が目立った。車両台数は前年同月比1・1%減の2384台。このうち乗用車は同0・8%減の2335台だった。バスは同50・0%減の26台で、観光促進事業「今こそ しずおか 元気旅」による需要増の反動が見られたという。二輪車は同0・9%減の321台だった。運航率は93・4%で、前年同月から1・6㌽下がった。 外国人利用者は中国、台湾、韓国の利用者が8割ほどを占めるのが現状という。8月1
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中国BYDのEV、ショールーム開設 10月、静岡モディ1階
中国の大手電気自動車(EV)メーカー比亜迪(BYD)正規ディーラー「BYD AUTO静岡」を運営する「クール・ジ・アース」(静岡市葵区)は10月20日、静岡県内初のショールームを同区の商業施設静岡モディ1階にオープンする。 第1弾のSUV(スポーツタイプ多目的車)のアットスリーや、9月発売を予定するコンパクト車のドルフィンを常時展示する。商談スペースを備え、試乗の申し込みにも応じる。中心市街地でのEVショールーム開設は県内では珍しい。 担当者は「EVになじみの薄い人が気軽に入店できる環境を整え、製品の技術力と品質の高さを発信していく」と話す。
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溝のペンキ除去容易に 塗料缶掃除用スクレーパー/伊東塗装店(掛川市)【静岡ものづくり最前線】
塗料缶のふたの周りに付着した塗料を拭い取るへらを開発した。ふたをはめ込む溝に残ったペンキを容易に除去できる。へらの向きを変えることで、平面や外周のカーブなどにも対応可能。知的財産権の実用新案を取得した。 溝に残ったペンキが固まるとふたがしっかり閉まらなくなり、使用期限内でも中身が硬化して使用できなくなる。無理やりふたをはめ込むと外せなくなるため、使用するたびに缶に付着した塗料を取り除く作業は必須。ペンキを塗るはけを使って取り除くのが一般的という。 開発したへらは、ふたの溝の凹凸に合わせて形状を加工したシリコーン製。素材の弾力を生かして効率よく拭えるほか、先端部の突起を使って隙間の塗料も除
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一足早く新そばいかが? 秋限定メニュー提供も 裾野・JA直営「五竜庵」
JAふじ伊豆直営の手打ちそば店「五竜庵」(裾野市佐野)で一足早く、新そばを味わうことができる。寒暖差のある同市で夏に収穫した特産「あしたか山麓裾野そば」。5種類の天ぷらを添えた秋限定メニューの提供も始まった。 今年は6月に雨天が続いたが、7月中旬以降は好天に恵まれ、適期に夏そばを収穫できたという。7日も多くの来店者が訪れ、秋の限定メニューなどで裾野産地粉100%の夏そばの爽やかなのどごしと香りを楽しんでいた。 夏そばの提供は9月いっぱいの予定。同市の収穫期は年2回で、11月上旬ごろからは秋に収穫した新そばが始まるという。
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「原価示した価格交渉、有効」 静岡で取引適正化講習
原材料費やエネルギー価格の高騰が続く中、企業間の適切な価格交渉に向けた下請取引適正化推進講習会(静岡県産業振興財団主催)が7日、静岡市葵区で開かれた。講師を務めた経済産業省の職員は「原価を示した価格交渉が有効」と強調し、オンライン上で主要原材料の価格推移が一目で分かる支援ツールの活用を呼びかけた。 価格交渉の支援ツールは日本銀行の情報を基に作成され、建設業や食料品製造業、機械工業など13業種が主要原材料とする1420品目の価格を確認できる。毎月更新され、1~2年前との比較も可能。利用者は品目を自由に組み合わせて資料を作成し、取引先に根拠を示して価格交渉を進められる。 同省が3月に実施した
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倒産15件、8月の静岡県内 民間調べ
信用調査会社の東京商工リサーチが7日発表した8月の静岡県内企業倒産件数(負債額1千万円以上)は、前年同月比6件増の15件、負債総額は8・0%増の22億4700万円だった。 負債額10億円以上の大型倒産はなかった。8月の倒産件数が2桁になるのは3年ぶり。年間の累計件数も前年を上回り、新型コロナウイルス禍の低水位から反転を示した。 産業別では、建設業が2カ月連続で最多の6件(5件増)。サービス業他は飲食や医療・福祉業などで5件(2件増)だった。原因は「販売不振」が11件(6件増)で最も多かった。地域別は東部5件、中部7件、西部3件。 担当者は、人件費などのコスト高が中小零細企業の利益を圧迫
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中小企業DI 7月10.2ポイント下降
静岡県中小企業団体中央会がまとめた7月の景況調査(59組合回答)によると、景気動向指数(DI)は、全産業のDIが前月比10・2ポイント下降のマイナス25・4だった。 業種別DIは、製造業が16・7ポイント下降のマイナス30・0で、非製造業は3・5ポイント下降のマイナス20・7。 「売り上げは前年を上回ったが、原材料の高騰で収益状況は厳しい。人手不足も業績回復の足かせになりそうだ」(鮮魚小売業)などの声があった。
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富士宮で働く良さ力説 商工会議所青年部、高校生と討論
富士宮商工会議所青年部(YEG)は7日、「将来、ふじのみやに住みたい?」徹底討論会を富士宮市役所で開いた。同市で仕事をする大人4人が、市内の高校に通う生徒ら人に富士宮で働く良さを伝えた。 大人側の登壇者は富士宮について、誰もがうらやむ世界トップクラスの観光地であることを訴えた。地方は都心部と比べて着手されていない分野が多く、やりたい仕事が大きなビジネスチャンスになるほか、リモートワークの普及で地元にいながら世界中とつながれることを紹介した。 都心部で就職を希望する生徒は、市場規模の大きな土地で活躍する夢を語った。富士宮は車がないと移動に困り、中心市街地のにぎわいが物足りないなど、利便性
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中央大OB会が静岡県内企業説明会 学生や保護者向け 浜松市中区
中央大の卒業生でつくる遠州白門会はこのほど、同大の学生や保護者向けに企業合同説明会を浜松市中区で開いた。遠州鉄道や共和レザーなど5社の会員や人事担当者が、仕事の内容や魅力、採用スケジュールなどを紹介した。 同大の学生に静岡県内企業への関心を高めてもらおうと、約4年ぶりに同大父母連絡会静岡支部と企画した。オンラインを含めて約30人が参加した。 同会の会員は約300人。定時総会のほか公開講演会を行い、同大経済学部の赤羽淳教授が、電気自動車の普及が社会に与える影響をテーマに講演した。
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2022年度の静岡県内観光客、3年ぶり1億人超 コロナ前の8割超まで回復
2022年度の静岡県内の観光・宿泊施設などの集客数に当たる観光交流客数は1億2482万人で、前年度比29・9%増加したことが6日までの県の調査で分かった。新型コロナウイルス禍前の19年度と比べると84・8%まで回復し、3年ぶりに1億人を超えた。 新型コロナの緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の適用がなかったことや、観光促進キャンペーンの実施が回復を後押しした。観光庁の19年調査では県内の外国人宿泊者のうち中国人が7割を占めていて、県観光政策課は「22年度は中国からの団体旅行が解禁されていなかったので、影響が大きかった」と19年度の実績に届かなかった理由を分析。ただ、観光客全体の入り込みはお
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新興企業支援、静岡県本腰 9月補正、マッチング事業化へ
静岡県は、首都圏などのスタートアップ(新興企業)と県内企業をつなぐマッチング事業に本腰を入れる。専門スタッフが常時相談に応じる窓口を開設し、マッチングから実際の事業展開までの流れを伴走型で支援する。有望で独創的なビジネスプランのコンテスト実施も検討している。関連費用を2023年度9月補正予算案に計上する。6日までに、関係者への取材で分かった。 スタートアップを巡っては政府が成長戦略の柱の一つに掲げ、重点投資する方針を打ち出している。社会課題を解決する役割も期待され、都道府県によっては支援を強化する動きがみられる。県はこうした状況を踏まえ、24年度の当初予算編成を待たずに事業化すべきと判断し
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メルカリで粗大ごみ販売 三島市、リユース意識向上へ
三島市は6日、日本最大級のフリーマーケットアプリ「メルカリ」を活用し、粗大ごみの販売を始めた。人口10万人以上の県内自治体で1人当たりの排出量が4番目に多いごみの削減を目指す。全国では7自治体目の取り組みで、県内では初めて。 市廃棄物対策課が回収した粗大ごみの中から使用できる物を厳選し、事業者が出品できるサービス「メルカリShops」で販売する。商品はベビーカーや碁盤、机、遊び道具など21点でスタート。年度内に50点ほどの出品を目指す。売り上げから手数料を除いた9割が収益となり、ごみ処理費用の財源に活用する。 アプリ運営会社によると、行政による販売は利用者の安心感につながるため好評で、徐
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スズキ インドにバイオガス工場 牛ふん活用、25年稼働
スズキは6日、主力市場インドのカーボンニュートラル(CN)実現に向けて、牛ふんを活用して自動車燃料向けのバイオガスを製造する四つの生産工場をインド西部グジャラート州に設置すると発表した。投資額は計約40億円(23億ルピー)。2025年から順次稼働し、荷室にタンクを積む構造がそのまま生かせるCNG(圧縮天然ガス)仕様車向けに供給販売を始める。 同州バナスカンタ地域に設ける工場には、それぞれガス充塡(じゅうてん)スタンドを併設。ガス生産量は1日1工場当たり1・2トンで、CNG車(1キログラム当たり34キロ走るワゴンRタイプ)を約680台を走らせる燃料に相当するという。 現地で乗用車トップシ
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ユーグレナと佐川急便 バイオ燃料で輸送 浜松拠点に
バイオベンチャーのユーグレナ(東京都)と佐川急便は6日、二酸化炭素(CO2)排出量削減に向け、ユーグレナの商品などを運ぶトラックでバイオディーゼル燃料「サステオ」を活用する取り組みを浜松市で始めた。電子商取引(EC)向け配送拠点の一つを置く関係で、同市中区の佐川急便浜松営業所でトラックの出発式を行った。 荷主のユーグレナ、輸送事業者の佐川急便、消費者の3者がバイオ燃料の費用負担で協力する「サステナブル配送プロジェクト」の一環で、国内初の試み。 ユーグレナが製造するサステオは使用済み食料油や微細藻類が原料。今回はバイオ燃料20%、石油由来の軽油80%を混合した燃料約3千リットル分を、通常の
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静岡市「プラモニュメント」 電通広告賞最高賞 自治体初
静岡市はこのほど、市内各地に設置している「プラモニュメント」が自治体として初めて、広告電通賞の中の最高位の「総合賞」に選ばれたと発表した。市によると、同賞は1947年12月に創設された日本で最も歴史のある総合広告賞。市産業振興課の担当者は「今回の受賞を励みに一層『プラモデルのまち』をPRしていく」と述べた。 プラモニュメントは「静岡市プラモデル化計画」に基づき、駅前や公園などに設置が進められている。賛同した企業など設置主体に対して市が補助金を支出したり、市が直接設置したりする方法で数を増やしてきた。8月には清水区初のプラモニュメントが清水マリンビル前にお目見えした。市内には現在合計9基が設
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浜松商議所創立130周年記念 青学大の原監督が24日講演
浜松商工会議所は24日、創立130周年を記念した「会員大会」を浜松市中区のオークラアクトシティホテル浜松で開く。記念講演会では青山学院大教授で、陸上競技部長距離ブロック監督の原晋さん(56)を招く。 広島県出身の原さんは、2004年に同大の監督に就任。09年、33年ぶりに同大を箱根駅伝出場に導くと、15年は初の総合優勝を果たした。22年、大会新記録で6度目の総合優勝を飾った。 講演会のテーマは「箱根駅伝から学ぶ人材育成」。同商議所の担当者は「強い組織づくりを学べると思う」と話した。 参加無料。対象は同商議所会員事業所の経営者と従業員、家族。定員500人。専用フォームから申し込む。問い合
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「沼津の干物、頂点見に来て」 水産加工業者、9月10日にイベント アジ焼く専用ギアもPR
沼津ブランドを代表する地場の干物を発信しようと、地元の水産加工業者有志が10日、「ひものづくし」のイベントを沼津市の中央公園で初めて開く。業界は消費者の魚離れによる収益減や水揚げ量の漸減など逆風が続く。イベント内の品評会に出品された最高級の干物販売や干物に合う酒とのコラボ、その場で焼くバーベキューサロン、アウトドアなどでおいしく焼ける器具「アジ専用キャンプギア」のPRでファン開拓を図る。 業界の若手らでつくる沼津ひものブランディング推進委員会(間宮義登委員長)と沼津ひものの会(小松寛会長)が中心になって手がける。誰でもどんな環境でもおいしく調理でき、干物の良さを知ってもらおうと、加工業者
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茶況(9月6日)多様な茶飲み比べ 9月14日、牧之原でイベント
静岡牧之原茶の販路拡大を目的としたイベント「まきのはらサマーコンチェルト」が14日、牧之原市の相良総合センター「い~ら」で開かれる。 豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」が御前崎港に寄港するのに合わせたイベントで、乗客以外も入場できる。市内の茶商や生産者ら13事業者がブースを構え、深蒸し茶、香り緑茶、和紅茶など多様な茶の飲み比べのほか、茶器や茶を使ったスイーツも販売する。入場無料。時間は午前9時20分~午後3時半。 問い合わせは牧之原市お茶振興課<電0548(53)2621>へ。 (榛原支局・足立健太郎)
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新株予約権付き 融資で資金調達 マジックシールズ
床材製造・販売のマジックシールズ(下村明司代表、浜松市中区)は6日までに、日本政策金融公庫のスタートアップ支援資金制度の新株予約権付き融資で資金調達した。国内市場の事業拡大に向けた運転資金に充てる。 新株予約権付き融資は、23年に始まった上場を目指す中小企業向けの制度で、県内初の実行。浜松いわた信用金庫との協調融資で、調達額は非公表。 マジックシールズは高齢者の骨折リスクを低減する床材「ころやわ」を医療・高齢者施設などに販売している。薄型化した商品を発売したほか、床材に搭載したセンサーで集めたデータを活用した開発も進める。
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大臣賞受賞茶 20万円で落札 静岡県品入札販売会
静岡市葵区の静岡茶市場で5日に開かれた県茶品評会の出品茶入札販売会で、最高賞の農林水産大臣賞受賞茶の落札価格は普通煎茶、深蒸し煎茶のいずれも1キロ20万円だった。 相藤園の相藤裕次さん(川根本町)の普通煎茶はJA大井川、やまま満寿多園顧問の三倉豊博さん(御前崎市)の深蒸し煎茶はJA遠州夢咲がそれぞれ落札した。 普通煎茶は60点を販売し、平均落札単価は前回比で27・8%安の1万5542円、69点を扱った深蒸し煎茶の平均単価は前回比6・8%安の1万7387円だった。
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中部横断自動車道 早期開通へ決議文 静岡で経済懇談会
中部横断自動車道沿線の経済団体でつくる中部横断自動車道経済懇談会(会長・中川正人佐久商工会議所会頭)は6日、総会を静岡市葵区で開き、早期全線開通に向けた決議文を採択した。 未開通の基本計画区間である山梨、長野両県内の長坂ジャンクション-八千穂高原インターチェンジ間を、整備計画区間へと早期格上げを目指す。 本年度事業計画には3県の産業経済の連携や交流のほか、国への要望活動の実施などを盛り込んだ。 総会には静岡、長野、山梨3県内の商議所・商工会や行政関係者ら約300人が出席した。
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若者目線で企業情報発信 県が冊子作成へ 学生が取材 Uターン就職増狙う
若者の視点で県内企業の魅力を伝えようと、県は大学生や専門学校生による企業取材を実施している。来年1月までに集めた情報を冊子にまとめ、県内外の大学やハローワークなどの就職支援機関で配布する予定。Uターンで県内に戻る学生の減少傾向が続く状況を打開し、地元で就職する若者の増加につなげる。 県内外の大学、専門学校に通う1~3年生14人が数人のグループに分かれ、8月下旬から県内各地の計10社を訪問している。5日に静岡市の静岡鉄道を訪れた3人は、鉄道車両の点検、修理を行う入社5年目の曽根健広さん(23)をインタビュー。専門職を選んだ理由や就職活動を楽しむ方法などを質問したほか、同社が柱とする事業や社員の
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スピーカー内蔵指ドラムパッド ヤマハ、9月15日発売
ヤマハは15日、スピーカーや音源、充電式リチウムイオンバッテリーを搭載し、指を使ってドラム演奏する「フィンガードラムパッド」を発売する。同社担当者は「新しい打楽器として市場を広げたい」と話す。 人間工学に基づいたデザインを採用し、親指でバスドラム、人さし指でスネアドラム、中指でハイハットシンバルのパッドをたたくようにした。基本の8ビートを片手で刻む。パッドは硬さや感度により敏感に反応する。 演奏を気軽に楽しめる専用の楽器を製作しようと、約2年前から開発に取り組んできたという。 1500種の音色を搭載した「FGDP―50」は幅と奥行きが約22センチ、高さは約5センチ、重さは1・1キロ。販
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四半期決算(11~7月期)エイケン工業 原材料高響き減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆単体 ①51億4100万円(0・5%増)②9500万円(69・7%減)③8400万円(60・3%減) ※主力の自動車用フィルター販売は国内向けが減少した一方、上期に伸長した欧州向け販売が補い売上高は過去最高。ゴムなど原材料や梱包(こんぽう)資材、電力費上昇のコスト増が響き、各利益は減益。
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5月宿泊者15%増 静岡県内172万人 コロナ前比9%減
観光庁がまとめた5月の宿泊旅行統計調査(速報値)によると、静岡県内のホテル・旅館に泊まった日本人と外国人の総数は延べ172万4360人で、前年同月に比べ15・4%増えた。新型コロナウイルスの影響がなかった2019年比では9・9%減だった。 このうち日本人の宿泊者数は165万250人で、前年同月より11・0%増えた。19年比は2・4%減。外国人は前年同月比9・7倍の7万4110人に膨らんだ。19年比は66・5%減だった。8月10日にはコロナ禍で制限されていた中国からの団体旅行が解禁され、訪日客の動向が注目される。 5月の客室稼働率は48・0%。前年同月より3・9ポイント上昇し、19年比では
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「稼げる農家」へ経営モデル拡販 浜松のベンチャー、ハッピークオリティー
農業ベンチャーの「Happy Quality(ハッピークオリティー)」(浜松市)は、人工知能(AI)などの最新テクノロジーを活用し、独自に構築したトマトの農業経営モデル事業の拡販を進めている。高品質、高単価のトマトの安定生産と、全量買い取りによる収益基盤の確立を可能にする。新規就農者らに対して「稼げる農家」の育成を掲げ、パートナー契約を結んで流通まで一貫支援する。不安定な所得や後継者不足が課題の農業の振興を目指す。 マーケットインの考えに基づく経営モデルにより、現在9件の契約農家・法人を2026年までに30件まで広げ、出荷量も約6倍の2千トンへ拡大する。 自社ブランド「ハピトマ」は、中
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静岡・クーポール会館 10月2日営業再開 貸し会議室や宴会場整備
静岡市中心街で閉館中の宴会場クーポール会館(同市葵区)が10月2日から、貸し会議室などとして営業を再開することが、5日までに分かった。新型コロナウイルスの5類移行など社会経済活動の正常化に伴う貸し会議室の需要増加に対応する。 同区のCSA不動産が運営し、会館名を継続使用する。8階建て建物を一部改装し、1階に新聞や飲料を備えた会員制ラウンジ、2階以上に9室を用意し、貸し会議室や宴会場として提供する。個人や企業、自治体などの利用を見込む。 従来は対応していなかったウェブ予約システムを整え、利便性を高める。午前9時~午後6時の1室使用料は税込み3万1900円から。 同社の中心事業である貸し会
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茶況(9月5日)神鵜茶農協と三浦さん優等 島田で一番茶審査会
島田市茶業振興協会はこのほど、今季の一番茶を審査する茶審査会を同市のかなや会館で開いた。最高賞の優等には、普通煎茶の部で神鵜茶農協(神座)、深蒸し煎茶の部で三浦克暢さん(切山)がそれぞれ輝いた。 普通煎茶の部に12点、深蒸し煎茶の部に21点の出品があり、7団体8人の審査員が外観、香気、滋味、水色の4項目を採点した。 このほかの入賞者は次の通り。 【普通煎茶】一等 鈴木進(菊川)▽二等 初倉旧初茶農協(阪本)▽三等 永井重光(横岡) 【深蒸し煎茶】一等 永田英樹(金谷猪土居)▽二等 山宝園(志戸呂)河島司(神谷城)▽三等 船木第一茶農協(岡田)丸東製茶(金谷猪土居) (島田支局・白鳥
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静岡県品入札会を開催 静岡茶市場
静岡県茶品評会の出品茶入札販売会が5日、静岡市葵区の静岡茶市場で開かれた。落札結果は6日に公表される。 入札点数の内訳は普通煎茶60点、深蒸し煎茶69点、つゆひかり32点、被覆茶22点。県内の製茶問屋や生産者、JA関係者らが茶葉の外観や香りを確かめながら入札した。 会場では全国手もみ茶品評会の出品茶入札会と紅茶・ウーロン茶の求評会も行われた。
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物流7社 業界概要説明 静岡で合同セミナー
静岡市清水区を拠点にする物流7社の合同企業セミナーが5日、同市駿河区のグランシップで開かれた。2025年春卒業予定の学生約20人が業界の概要や企業選びのポイントを学んだ。 アオキトランス、天野回漕店、清和海運、鈴与、鈴与自動車運送、鈴与カーゴネット、鈴与通関がブースを設け、事業内容や勤務体系について説明した。 セミナーは昨冬に続き2回目。労働者の残業規制強化に伴い、輸送能力の低下などが懸念される「2024年問題」が迫る中、採用活動を強化しようと企画した。
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米DW社製品 11月から販売 ローランド
ローランドは、昨年9月に買収した米国のドラムメーカー「ドラム・ワークショップ(DW)」製品の国内販売とサービス業務を11月1日から始める。 同社ブランド「DW」と「PDP」の全製品を扱う。修理対応などユーザーサポート業務も含め、ローランドが行う。
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人事 鈴与(1日)
九州支店長(富士支店特任部長)田尻信行▽甲信支店長(甲信支店特任部長)石井斉▽メディカルロジスティクス事業推進室長(広域営業室長)久保木大▽広域営業推進室長(3PL事業推進室長)川島賢▽3PL事業推進室長(第二DC事業部長)川合勝利▽第二DC事業部長(フルフィルメント営業推進室長)布施正和▽営業企画室長(営業推進室長)大塚大輔▽営業企画室特任部長(営業推進室特任部長)千葉和也▽広域営業推進室営業推進役=部長待遇(広域営業室営業推進役=部長待遇)萩原力▽通関システム部長を兼ねる 鈴与通関出向=部長待遇鈴木広隆▽通関システム部長を解く 鈴与通関出向=部長待遇沢入紀之▽鈴与広州国際貨運代理有限公司
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原発処理水風評被害の相談窓口開設 しずおか焼津信用金庫
しずおか焼津信用金庫は、東京電力福島第1原発の処理水放出に伴う風評被害を受けている中小企業の資金繰りなどの相談に応じる窓口を開設した。 燃料費の高騰などで厳しい水産業者などの経営環境が一段と悪化する事態も想定し、新規融資の金額、金利などを個別に検討するほか、既存の借り入れも返済条件見直しを含めて柔軟に対応する。販路確保に関する相談にも応じる。 各営業店などで受け付ける。時間は平日午前9時~午後5時。
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人事 ヤマハ(10月1日)
ヤマハユニファイドコミュニケーションズ社長(ヤマハミュージックヨーロッパ出向)西田宗太郎
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6月平均給与 前年比2.4%増 静岡県まとめ
静岡県がまとめた2023年6月の毎月勤労統計調査(事業所規模5人以上)によると、1人当たりの平均月額給与(所定内給与と超過労働給与)は前年同月比2・4%増の26万3533円だった。2020年平均を100とする名目賃金指数は104・3。 所定外労働時間は19カ月連続で前年同月を上回る10・9時間(13・6%増)、指数は117・2。常用労働者数は144万683人で、約3割を占める製造業の所定外労働時間は13・9時間。パートタイム労働者比率は0・2ポイント下降の30・9%だった。
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光技術の可能性展望 11月、フォトンフェア 浜松ホトニクス
浜松ホトニクスは11月16~18日、最新の光技術を紹介する5年に1度の総合展示会「フォトンフェア」を浜松市中区のアクトシティ浜松で開く。「光で何ができるか」をテーマに、新製品の展示や宇宙飛行士の野口聡一さんらを招いた講演会、セミナーを展開し、光技術の可能性を展望する。 展示は「くらし」「健康」「脳」「地球」「宇宙」「量子」の分野別に製品や技術を紹介する。セミナーは、同社の技術者や社外講師が「脳活動を捉える」「光電子増倍管の最新動向」など30以上のテーマで解説する。 16日に基調講演を行い、丸野正社長とブリュッセル自由大学のヒューゴ・ティエンポン副学長が登壇する。17日は特別講演として、野
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藤枝の店舗新装 しずおか焼津信金いかるみ支店開店
藤枝市五十海のしずおか焼津信用金庫いかるみ支店(辻尚樹支店長)が4日、リニューアルオープンした。 同支店は店舗の老朽化に伴い、昨年4月から新築工事を始めた。預金特化型店舗として営業し、融資の受け付けができる近隣の藤枝水守支店を母店とする。鉄骨造り2階建てで敷地面積は608平方メートル。駐車場9台、ATM3台、両替機1台を備え、旧店舗よりも設備機能が充実した。 環境への配慮として、太陽光発電や全館LED証明などを設備。多目的トイレや点字ブロックも設置した。災害時には2階を近隣住民の避難所として開放する。 店舗周辺は住宅やスーパーなどが並び、今後は店舗内に来店客の休憩スペースも設ける方針。
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清水港「河岸の市」改装 25年4月オープン いちば館建て替え
年間80万人前後が訪れるJR清水駅東口の「清水魚市場 河岸の市」(静岡市清水区)が2025年4月にリニューアルオープンすることが4日までに関係者への取材で分かった。来春から新築工事や取り壊しを始め、東口のペデストリアンデッキ(歩行者用通路)と直結、大規模な立体駐車場も設ける。マグロの水揚げ日本一の清水港を象徴する観光施設のリニューアルにより、清水の観光振興に弾みがつきそうだ。 河岸の市は、隣接地で清水魚市場を開設する「清水魚」が運営。鮮魚や乾物などの21店舗が入る「いちば館」と、海鮮丼などの飲食店15店舗が入る「まぐろ館」から成る。今回のリニューアル工事では、いちば館を敷地内に新たに建設
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極早生ミカン、出荷始まる JAしみずで初選果
JAしみずで4日、極早生(わせ)ミカンの今シーズンの出荷が始まり、静岡市清水区庵原町の柑橘共選場で初選果が行われた。 午前8時ごろから管内の生産者らが収穫したミカンを次々に共選場へ持ち込んだ。初日は約10トンが集まり、関係者がサイズや傷みの有無などを確認しながら段ボールに詰めていった。同JAによると今年は全体的に小玉傾向にあるものの、天気が良かったため糖度が高く、味が良いという。 9月下旬までの期間中、市内や京浜方面へ約150トンの出荷を見込んでいる。7日からは同区北脇の四季菜ジェラート&カフェきらりの店頭にも並ぶ予定。
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茶況(9月4日)ブレンド茶試飲、利き茶も体験 藤枝の製茶問屋が催し
藤枝市茶町の製茶問屋「松田商店 真茶園」の小泉純也さん(46)による茶葉の合組の試飲と利き茶の体験会が4日、同所で行われた。地域の歴史や文化の体験プログラムを集めたイベント「藤枝おんぱく」の一環。市内外からの参加者が体験を通じて、茶の魅力と奥深さを学んだ。 小泉さんは茶審査技術最高段位の10段を持つ。参加者に浅蒸しと深蒸しのブレンド茶を提供し、香りが強いほうじ茶や紅茶が合組しやすいなどと説明。「自分好みの味を見つけてもらうのがブレンド」と助言した。 参加者は茶の種類を当てる利き茶にも挑戦。小泉さんの指導を受けながら藤枝茶と知覧茶(鹿児島)、宇治茶(京都)の3種の茶葉や抽出液の色、香り、味
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天竜商工会(浜松市天竜区) 島明男事務局長 団体垣根越え連携強化【キーパーソン】
地域の金融機関や行政の代表を招いた金融懇談会を開催するなど、団体の垣根を越えた地域経済の立て直し策を探っている。疲弊する地域経済にいま求められる視点と展望を聞いた。 -天竜の経済状況は。 「かつての主要産業だった林業が衰退し、少子化にも歯止めがかからない状況。商工会もそのあおりを受けて会員が減少し、将来の先行きが見通せないのが現状。ただ、天竜商工会は事業継承計画の策定件数で4年連続県内1位の実績がある。事業者の可能性を引き出していくことが、地域経済浮上の鍵になる」 -力を入れている取り組みは。 「まずは地域の金融機関と商工会のホットラインを作って、情報共有を進めていくことが重要と考え
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遠鉄の中部国際空港直行バス 掛川発着便 10月1日再開
遠州鉄道(浜松市中区)は、県西部地域と中部国際空港を結ぶ直行バス「e-wing(イーウイング)」の掛川発着便の運行を10月1日から再開する。 掛川の乗り場は、掛川インターチェンジに近い、つま恋南ゲートの駐車場に移設した。30台が無料で止められる駐車場を備え、御前崎市など周辺地域からの利用も見込む。1日14往復する直行バスのうち、空港行きは11便、空港発は14便全てが掛川まで運行する。掛川発着便は2020年4月から運休していた。 片道料金は大人3600円で、空港行きの便は事前予約制。所要時間は約160分。問い合わせは遠鉄バスコールセンター<電053(455)2255>へ。
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中性子センサー開発 建造物内部の劣化を検査 静大情報学部・増沢講師
静岡大情報学部の増沢智昭講師(40)の研究室は、エックス線では調べにくい橋やトンネルのコンクリート内部といった建造物の劣化を検査できる「中性子イメージセンサー」の開発を進めている。7月に浜松市で最終選考会が開催されたビジネスプランコンテストで最優秀賞に選ばれた。事業化して研究を加速させ、5年後の実用化を目指す。 中性子はエックス線に比べて金属を透過しやすく、水などの水素が含まれる物質は透過しにくいため、建造物の内部を詳しく調べることができる。一方で、持ち運び可能な検査装置の実現には、エネルギーの小さい中性子を検出する高感度センサーが必要だった。 増沢講師は人工ダイヤモンドの半導体を使っ
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鈴与グループが学生に採用説明 静岡市駿河区でセミナー
鈴与グループはこのほど、静岡市駿河区のホテルで鈴与グループ合同採用セミナー「SUZUYO JOB EXPO 2023」を開催した。就職に関心のある111人の学生が訪れ、各社のブースで採用担当者に積極的に質問したり、会社説明会に熱心に耳を傾けたりした。 セミナーに参加したのは、鈴与や鈴与商事、鈴与自動車運送、フジドリームエアラインズなど16社。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により企業の採用活動の現場ではオンラインの導入が進んでいたが、担当者は「リアルとオンラインをうまく融合させながら、さまざまな活躍の場があることを学生に伝え、採用活動を行いたい」と述べた。
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ローランドDG 本社棟が完成 浜松・北区内で移転
ローランドDGは4日、浜松市北区新都田に建設した本社棟の竣工(しゅんこう)式を同所で行った。業務の効率改善を目的に、同区の旧本社から約2キロの都田棟(旧都田事業所)敷地内に移転統合した。田部耕平社長は「同じエリアで仕事をすることで(社員の)連携が密に取りやすくなるほか、創造性が発揮できる」と語った。 本社棟は11月に本格稼働する。地上3階建てで延べ床面積約7300平方メートル。エネルギー消費量75%削減する「Nearly ZEB(ニアリー・ゼブ)」仕様で、屋上に太陽光発電を配置するなどした。総工費約29億5千万円。 隣接する都田総合公園を望めるデッキテラスを備えた。玄関に同社のUVインク
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経済センサス、16万1789事業所 全国10位 21年、コロナ影響で減少か
静岡県がこのほど発表した「2021年経済センサス活動調査」(確報)によると、県内の事業所数は16万1789事業所で、都道府県別で10位だった。調査期間が異なるため単純比較できないが、直近19年の経済センサス基礎調査と比べ14・8%減少した。20年に感染流行が始まった新型コロナウイルスの影響が一因とみられる。従業者数も全国10番目の173万955人だった。 売上高は調査対象業種の中で製造業が最も多く、17兆6110億2300万円で全国3位。卸売業・小売業12兆1890億4400万円(全国11位)、医療・福祉3兆1718億5千万円(同10位)と続いた。 事業所数を業種別でみると、卸売業・小売
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静岡県経営者協会が浜松で交流会 社会課題解決へ連携
静岡県経営者協会の西部地区会員交流会がこのほど、浜松市内で開かれた。新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催。懇親会も開かれ、各経営者がコロナ後を見据えたビジネスなどについて意見交換した。 5月に会長に就任した柴田久しずおかフィナンシャルグループ社長があいさつし、「企業は地域に生かされている存在。社会課題の解決を積み重ねることで地域の発展に貢献しなくてはならない」と強調。協会としても会員企業と問題意識を共有し、「挑戦し続ける皆さまをサポートしていく」とさらなる連携を呼びかけた。県立美術館の木下直之館長による講演も行われた。 会員交流会は西部地区を皮切りに中、東部地区でも順次開催する予定。
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海外バイヤーとの商談法確認 ジェトロ、中小対象に人材育成塾
日本貿易振興機構(ジェトロ)はこのほど、中小企業を対象にした海外ビジネス人材育成塾の最終講座を静岡市内のホテルで開いた。6月から海外バイヤーとの商談などについてオンラインで学んできた県内外15社の経営者、海外ビジネス担当者が顔を合わせ、互いに実演を通じて自社商品を売り込む方法を確認した。 米国、フランス、アラブ首長国連邦のいずれかへの輸出を想定し、各受講者がバイヤー役の講師を相手に10分間の商談を実践した。静岡市の丸福製茶は、フランスへの輸出に向けてお茶のリラックス効果や極限まで焙煎(ばいせん)する同社の製法を説明。香りが良く現地の消費者が飲みやすい玄米茶とゆず煎茶を売り込み、海外でのテス
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決算案(7月期) ティーライフ TV通販向け好調
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2024年7月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①134億5700万円(5・7%増)②8億4400円(5・4%増)③5億9900万円(5・7%増)④136億1400万円⑤8億4700万円⑥5億5500万円 ※卸売事業はテレビ通信販売向けのサプリメントが伸長した。小売事業はEC販売が伸び悩んだが、物流センターの稼働率上昇が増収に寄与した。売上高全体は過去最高となった。
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飲み放題電車運行 揺られながらビール堪能 伊豆箱根鉄道など
伊豆箱根鉄道と茶の製造販売などを手がける蔵屋鳴沢(伊豆の国市)は2日夜、車内でクラフトビール飲み放題の「反射炉ビヤガー電車」を同鉄道三島-修善寺駅間で運行した。市内外や関東から訪れた約120人が、1往復する電車に揺られながら会社仲間らとビールを堪能した。 同日午後5時半ごろ、ヘッドマークやドアにかけたのれんに「ビヤガー電車」とつづられた3両の電車が三島駅に登場。参加者は蔵屋鳴沢が運営する醸造所「反射炉ビヤ」が製造販売するクラフトビールを受け取り、同鉄道社員の音頭で乾杯した。女性ブルワーが作るオリジナルビールなど5種類のビールが提供され、同社社員が味を紹介しながら注いで回った。同社の名物でふ
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掛川管内は0.91倍 2カ月連続上昇 7月の有効求人
掛川公共職業安定所(ハローワーク掛川)がまとめた管内(掛川、菊川、御前崎の3市)の7月の有効求人倍率(実数値)は前月比0・02ポイント上昇の0・91倍だった。2カ月連続で前月を上回った。前年同月比は0・20ポイントの下降。 新規求人数は前年同月比19・3%減の964人。業種別では製造業が0・4%増の279人で、飲料・たばこ・飼料製造が41・4%増と伸びた。輸送用機械器具は2・3%減だった。宿泊・飲食サービスは、前年同月に大口求人があった反動で65・6%減の45人と減少が目立った。建設業は11・5%減の138人。 ハローワークの担当者は「経済活動は活発化しているが、原材料価格の高騰などを受
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沼津の特産や観光、名古屋でPR 栄「森の地下街」に情報発信施設
都市再生機構(UR)は1日、名古屋市中区栄の「森の地下街」に、自治体と連携した初めての常設の情報発信施設「まちのたね」をオープンした。最初の自治体には沼津市が選ばれ、7日まで観光や移住定住のPRなどを行う。 まちのたねは、全国の自治体が特産品や観光情報の発信を通じて、地域課題の解決につなげる狙いで設置した。初日は記念式典を開き、URの中島正弘理事長と頼重秀一市長が出席した。中島理事長は「認知度向上や交流人口増加に寄与できるよう運営していきたい」と期待した。 頼重市長は「海の幸や山の幸、お酒など名産品がたくさんある」と述べ、月に沼津港で開かれる「Sea(シー)級グルメ全国大会」などをPR
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7月有効求人1.26倍 ハローワーク浜松管内
ハローワーク浜松がこのほど発表した管内(浜松、湖西市)の7月の有効求人倍率は1・26倍(実数値)で、前年同月を0・10ポイント上回った。1倍を超えるのは25カ月連続。 教育・学習支援業などで新規求人数が増加した一方、物価高などを背景に建設業や製造業などが減少傾向で、ハローワークは動向を注視している。 7月の有効求人数は前年同月比3・2%増の1万4687人で、27カ月連続で前年同月を上回った。有効求職者数は4・9%減の1万1682人だった。 新規求人数は2・9%増の5159人。産業別では教育・学習支援業が約2・6倍の329人、医療・福祉業は9・6%増の1253人だった。一方、建設業は8・
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カンパチ 天然 定置網や釣りで 養殖と違い楽しんで【旬の魚・こぼれ話】
カンパチはブリの仲間で、暖かい水温を好み、成長すると体長1メートルを超える大型魚である。見た目や味が似ているブリ・ヒラマサとともに「ブリ御三家」と呼ばれ、正面から見ると目の上に漢字の「八」の字に見える模様があることからカンパチ(間八、勘八)と名付けられたと言われている。 カンパチの漁獲量は、実は天然よりも養殖の方が圧倒的に多い。養殖は九州や四国を中心に行われ、各地でさまざまな工夫をして育てられている。例えば餌にお茶を混ぜることで味に特徴を持った「海の桜勘[おうかん]」、外海からの影響を強く受ける場所で育てることで身質に特徴を持った「ねじめ黄金カンパチ」といったブランドカンパチが存在する。同
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静岡市のペイペイキャンペーン 8日に終了 利用増で2カ月前倒し
静岡市は1日、キャッシュレス決済サービス「PayPay(ペイペイ)」と連携したポイント還元キャンペーンの終了時期を、当初予定していた10月31日から9月8日に前倒しすると発表した。予算額への到達ペースが予想より大幅に上回っているため。 市内の加盟店舗でペイペイを利用すると支払額の10%がポイントとして還元される内容で、物価高騰対策の一環として実施した。決済1回当たりの付与ポイントは千円分が上限。ポイント付与分として6億4千万円の予算を確保していた。 市産業政策課によると、物価高騰の影響で1回当たりの平均利用額が前回のキャンペーン実施時と比べて上昇したほか、新型コロナウイルス感染症が感染症
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そよら浜松西伊場、10月28日開業 スタバやユニクロなど10店 イオンリテール
イオングループのイオンリテール(千葉市)は1日、浜松市中区西伊場町の日本たばこ産業(JT)浜松工場跡地に建設中のショッピングセンター(SC)「そよら浜松西伊場」を10月28日にオープンすると発表した。総合スーパーのイオンスタイルを核店舗に、ユニクロ、スターバックスなど専門店10店が入る。 専門店はほかに眼鏡のジンズ、ダイソーなどがオープンし、今冬にファストフードの「バーガーキング」、子ども向け遊戯施設「ちきゅうのにわ ぽっぷ」が開店予定。来春にはホームセンターのコーナンがオープンする。 イオンスタイル浜松西伊場は、30~40代向けを中心に食品や健康・医療用品を充実させる。地元の野菜や水産
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茶況(9月1日)袋井茶大賞、上位10点が2次審査へ
東海道どまん中袋井茶大賞(実行委、袋井地区農協茶業委員会主催)の第1次審査会がこのほど、袋井市岡崎の茶ピアで開かれた。上位入賞の10点が2次審査へと進んだ。 市内生産者が普通煎茶と深蒸し煎茶計27点を出品。県中遠農林事務所や地元茶商、JA職員らが審査員を務め、外観や香気、水色、滋味の4項目を採点した。 2次審査進出者は次の通り。 竹原秀哉(袋井南)、石川喜雄(三川)、松田明久(袋井南)、秋田製茶(笠原)、神谷久史(同)、安間孝介(袋井南)、やまも製茶(同)丸尾製茶(同)、鈴木宏直(笠原)、木根益夫(同) (袋井支局・北井寛人)
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7月新車販売19.9%増 軽は11カ月ぶり前年下回る
静岡県軽自動車協会が1日までに発表した7月の県内軽自動車の新車販売台数(登録ベース)は14・2%減の5013台で、11カ月ぶりに前年同月を下回った。同協会担当者は「部品工場の火災や検査不正で、一部メーカーの生産台数が落ち込んだ。燃料代を含む物価高も、消費者の購買意欲を低下させている」と語る。 乗用が13・6%減の4024台、バンは18・5%減の629台、トラック12・4%減の360台。メーカー別はスズキの1995台(0・3%減)が最多で、ホンダ1093台(7・3%減)、ダイハツ1046台(31・5%減)など。 日本自動車販売協会連合会県支部によると、県内新車販売台数(軽自動車を除く)は、前年
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株式所属業種「化学」に変更 巴川製紙所
巴川製紙所は1日、東京証券取引所における株式の所属業種が現在の「パルプ・紙」から「化学」に変更されると発表した。証券コード協議会の決定による。変更日は10月2日。 同社によると、木材パルプを主原料とする製紙事業の縮小を進め、近年は連結売上高に占める同事業の割合は10%以下だった。一方でトナー事業が35%以上に増加し、半導体製造装置向けの開発なども強化している。
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静岡経済研 企業危機意識調査 感染症「関心」44.1%に上昇
静岡経済研究所が1日までにまとめた県内企業のリスクに対する意識や事業継続の取り組みに関する調査で、感染症リスクに「関心がある」との回答が44・1%に上り、新型コロナウイルス禍を経て約3割の企業が感染症について事業継続を脅かす要因として認識を改めた実態が浮かんだ。風水害やエネルギー高など各リスク項目でコロナ前より関心が高まり、調査担当者は「多様な事業中断リスクが顕在化した」とみる。 調査は事業継続に影響する9項目を挙げ、回答各社は「コロナ禍前から関心がある」「現在、関心がある」項目を選んだ。コロナ前に比べて最も関心が高まったのが「感染症の流行」で、「エネルギー価格の高騰・供給不安」(69・1%
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浜松のAI開発販売企業に出資 TOKAIHD子会社
TOKAIホールディングス子会社のTOKAIベンチャーキャピタル&インキュベーション(TVC&I、静岡市)は1日、AI(人工知能)映像対話システムの開発、販売を手がけるシルバコンパス(浜松市)に出資すると発表した。金額は非公表。 シルバ社が提供する対人業務支援サービス「トークウィズ」は企業、医療施設などでの活用が期待され、TVC&Iは出資を通じてグループ内での対人業務の高度化、将来的な新サービス提供などにつなげる考え。シルバ社は資金提供を受け、トークウィズのクラウド版の開発や娯楽、ヘルスケア分野などへのサービス展開も目指す。
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“EV時代”中小企業の開発後押し 静岡県が浜松にものづくり支援新拠点
電気自動車(EV)シフトに伴う中小企業の次世代自動車部品開発を支援しようと、県は1日、「デジタルものづくりセンター」を浜松市北区の浜松工業技術支援センターに開所した。コンピューターを活用して企画・設計から加工、評価計測まで生産工程のデジタル化を進め、納期短縮や低コスト化による競争力強化を後押しし、中小の開発を促進する。 設計段階では熱や構造、形状最適化をシミュレーションでき試作回数減に寄与する、新規導入の解析支援ソフト(CAE)、成形加工は複雑形状が造形可能な金属3Dプリンター、計測評価プロセスでは内部の不良を確認できるエックス線CT、3Dスキャナーなどを配置し、一貫支援態勢を整えた。ソフ
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旗艦店「草薙店」オープン トヨタユナイテッド静岡 地域交流の拠点に
自動車販売の「トヨタユナイテッド静岡」(桝谷安城社長)は1日、静岡市駿河区に草薙店をオープンした。同社最大規模の旗艦店で、自動車販売、整備機能のほか、防災対応機能などを備えた多機能店舗として営業する。 新店舗は地域コミュニケーション拠点と位置付け、地域住民も利用できる二つの多目的ルームを設置。災害時の停電や断水に備え、燃料電池車による給電設備や井戸水を使うトイレも整備した。2階にはトヨタレンタリース静岡本社が入居する。 記念式典で桝谷社長は「地域コミュニケーションの場としてたくさんの方に利用いただき、情報や文化の発信拠点を目指したい」と語り、来賓らとテープカットで開店を祝った。 トヨタユナイ
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伊藤ハム米久が秋冬家庭用新商品発表
伊藤ハム米久ホールディングスはこのほど、秋冬の家庭用新商品を発表した。物価上昇に伴う消費者の節約志向や、効率よく料理する生活様式などに応じた商品を提案する。 米久ブランドは新発売8品とリニューアル10品の計18品。冷凍食品は「内容量の多さ」を基準に購入する人の割合が高く、450グラム入り大袋の「ふっくらハンバーグ」を発売する。 新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いた後も市場が伸びている鍋の具材を拡充。簡単調理が特徴のロールキャベツ類は生産コストを抑え、手に取りやすい価格帯を維持する。外出機会が増え、準備や後片付けを含む料理にかける時間の短縮需要に対応する。 無駄な支出を避けるためにも確
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バイオエタノ-ルランプ 山本工業(湖西市) 高技術で「美」をともす【ものづくり最前線】
管楽器の金属部品を製造する技術を生かし、室内外で使えるバイオエタノールランプを昨年12月に発売した。ブランド名の「BRASSCENE(ブラシーネ)」は、真ちゅうを意味する「BRASS」と景色を意味する「SCENE」を組み合わせた。 真ちゅうの板を精密に曲げた外面はあえてコーティングを行わず、経年による色の変化を楽しめる。銀ろうの溶接と研磨の高い技術を生かし、つなぎ目を見せない美しさにこだわった。火消し用のふたもサックスのキー部分をモチーフに洗練された意匠とした。開口部が大きく、炎が揺らぐ様子を見られるのが特徴。燃料のバイオエタノールは一酸化炭素を発生させないため、屋内でも使いやすい。 開
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エーツー“目利き”の採用推進 専門人材「ジョブ型雇用」、1年でトレカ売り上げ伸長
ホビー商材販売の「駿河屋」を運営するエーツー(静岡市駿河区)は、専門的な知識や能力、経験を持つ人材を雇用する「ジョブ型雇用」を推進している。主力商品のトレーディングカード(トレカ)の価値判断ができる専門人材を採用した結果、約1年でトレカの売り上げが大幅に伸長した。適正な値付けができる人材を配置して収益性と顧客満足度を同時に高め、従業員の待遇改善につなげる好循環も生まれている。 同社は2022年8月以降、市場動向を分析した上で商品価値を判断し、自社の売買価格を決める「商品部」にトレカショップでの勤務経験者ら4人をトレカスペシャリストとして採用した。 高額な品もあるトレカは、豊富な知識と高
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静岡空港上海線24日再開 静岡県、旅行会社への営業強化
静岡県は31日、新型コロナウイルスの影響で運休が続いている静岡空港の中国・上海線が9月24日に運航を再開すると発表した。中国からの団体旅行解禁が追い風となり、3年7カ月ぶりに定期便が運航する。インバウンド(訪日客)の拡大が見込まれ、県は現地旅行会社への営業活動などを強化する。 中国東方航空が10月28日まで日、金曜に週2回往復する。コロナ前は1日1便運航していた。156人乗りの機材を使用する。10月29日以降の冬ダイヤの運航については同社が改めて公表する見通し。 静岡空港の国際線定期便の再開は今年3月のソウル線に次いで2路線目。県によると、コロナ前に就航していた寧波、杭州、南昌の中国路線
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茶況(8月31日)長坂養蜂場とコラボメニュー 掛川、きみくらカフェ
丸山製茶グループのきみくら(掛川市板沢)は9月1日から、同市大池の「きみくらカフェ」で浜松市北区三ケ日の蜂蜜専門店「長坂養蜂場」とコラボレーションしたミルクティーなど新メニュー3種を販売する。カフェでのコラボ企画は初。身近で健康に良いとされる食品を扱う2社がともに地域を盛り上げようと企画した。10月30日まで。 新メニューの「お茶とはちみつのスイーツプレート」(税込み1380円)は、抹茶のモンブランや和紅茶とハチミツのゼリーなどの4種が一度に楽しめる。別添えの長坂養蜂場のハチミツで甘さを調整できる。 日本茶きみくら本店(掛川市板沢)、長坂養蜂場の本店でも別の限定メニューを発売し、回遊性を
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小糸製作所が東北に新工場 「リスク分散、競争力強化」
小糸製作所は31日、自動車用照明器の工場を新たに宮城県名取市に建設すると発表した。本県と佐賀県に次ぐ生産拠点で、東北地方は初進出。同社は「地震など自然災害に対するリスク分散などが目的。製品品質やコスト、物流の各面での競争力強化と受注拡大を図っていく」と説明した。2027年3月期中の稼働を目指す。 現在、静岡工場で自動車用ヘッドランプを年間120万台、榛原工場でリアコンビネーションランプを同350万台生産しているうち、50万台ずつの生産機能を新工場へと移す。 静岡工場は、新規事業の生産や新技術の開発・研究の場として生かすとしている。 新工場は仙台市から南に約15キロの愛島西部工業団地内で、用地
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SDGs達成融資、マキヤ1億円調達 日本生命保険と締結
マキヤ(富士市)は31日、持続可能な開発目標(SDGs)の達成度と融資条件が連動する「サステナビリティ・リンク・ローン」(SLL)の契約を日本生命保険(大阪市)と締結し、運転資金として1億円の融資を受けた。期間は5年。 事業にかかる環境負荷の軽減などが資金調達に還元され、SDGsの諸課題の解決を促進する取り組み。融資に当たって目標値を改めて設定し、3年目の達成度によって金利の引き下げが受けられる。 売上高あたりの食品廃棄率(2022年度比)は27年度までに33%減、30年度までに52%減を目指す。店舗売り場面積あたりの二酸化炭素(CO2)排出量(21年度比)は27年度までに24%減、30
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私募債「グリーンボンド」鈴与商事が発行
鈴与商事は31日、再生可能エネルギーの普及など環境問題の解決に使途が限られる私募債「グリーンボンド」を発行した。一般家庭に太陽光発電設備を無償で取り付ける事業の費用を一般の融資から借り換え、脱炭素の取り組みのアピールにつなげる。 グリーンボンドの金額、償還期限は非公表。引受先は日本政策投資銀行(東京)。
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人事 鈴与商事(9月1日)
総務部長(安全品質統括部長)金子義一▽安全品質統括部長(同部業務推進役)滝貴之▽産業燃料販売部長(同部産業燃料販売課長)広本剛三▽鈴与マタイ出向(総務部長)村松孝義▽井口エネルギー出向(産業燃料販売部長)森田吉広
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航空宇宙産業、人材育成へ講座 浜松商議所 11月開講
浜松商工会議所(浜松市中区)は11月17日、航空宇宙産業への参入や関連事業の人材育成を目指す県内企業などを対象に、「航空宇宙中核人材育成講座」を浜松市内で開講する。県の委託事業で来年1月31日まで計10回の講座。受講生を募集している。 カリキュラムは航空機の構造や生産技術、品質管理などをテーマにした座学やグループワーク、航空機部材に使われる切削が難しい素材の加工実習など。航空宇宙機器を製造する川崎重工業岐阜工場(岐阜県各務原市)、部品製造を手がける天龍エアロコンポーネント本社工場(同)の見学も予定している。定員15人。受講料4万円。 問い合わせは浜松商工会議所<電053(452)1116
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災害対応格付け、鈴与5連続最高位
鈴与は31日、企業の災害と事業継続への取り組みについて評価する日本政策投資銀行の「BCM(事業継続マネジメント)格付」で5回連続の最高位を取得したと発表した。格付けの見直しは2年ごとで、5回連続の最高位取得は東海地方の企業で初めてという。 グループ約140社による「鈴与グループ危機管理委員会」を設置し、防災・事業継続の推進体制を構築。社是である「共生(ともいき)」の精神を発揮し、グループ企業に加え、住民を含めた地域の防災力強化策を展開するほか、清水港の早期復旧のための計画策定に主体的に関与している点などが評価された。 鈴与は格付け取得により最高位の評価に沿って融資も受けた。融資額は非公表
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秋冬新食品一堂に 従業員知識深める 静岡市・静鉄ストア
静鉄ストア(静岡市葵区)は30日、国内外の取引先食品メーカー135社を招いた試食説明会を同市駿河区のツインメッセ静岡で開いた。メーカーの担当者から説明を受けたしずてつストア従業員らが、顧客満足度向上に向けて商品知識を深めた。 各メーカーのブースでは、秋冬の新商品などが提供された。台湾のメーカーが用意したサツマイモコロッケを試食した宮本町店の石田真弓さん(44)は「実際に味わうことで商品のおすすめポイントやアレンジ方法を具体的にお客さまに伝えられる」と店舗での販売に意欲を見せた。 しずてつストアで販売するオリジナルメニューのレシピコンテストも実施した。青果やデリカなど5部門で従業員が考案し
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従業員のアイデアを商品化 スイーツと菓子パン 浜松・遠鉄ストア
遠鉄ストア(浜松市中区)は9月1日、従業員からアイデアを募って商品化したスイーツ「デリス 渋皮栗のブランマンジェ」と菓子パン「黒糖かりんとうロール」を発売する。 スイーツは、洋菓子製造販売の日之出物産(南区)と共同開発した。牛乳やアーモンドミルク、生クリームで滑らかな口当たりに仕上げたブランマンジェに渋皮栗のペーストを合わせ、濃厚な味わいに仕上げた。菓子パンはデニッシュ生地に国産黒糖と、砕いたかりんとうを巻き込んで焼き上げ、ザクザクした食感が楽しめるようにした。スイーツは税込み257円で全34店、菓子パンは同129円でベーカリー販売コーナーがある28店で販売する。 従業員のアイデアを商品
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キンパラ 学生服リユース事業に参入 磐田に専門店オープン
学生服・ユニホーム製造販売のキンパラ(磐田市、金原周平社長)は、学生服のリユース事業に参入する。9月2日、同市見付に初のリユース専門店「リパラーレ」をオープンする。売り上げ1千万円を目指す。物価高などの影響で生活が苦しい世帯が増えている状況を踏まえた。 同専門店は、県西部で9店舗を展開する学生服専門店「制服のキンパラ」の磐田本店に併設する。市内の中学校・高校を中心に、不要になった制服や通学用バッグなどを買い取り、自社工場で修理・補修した上で、新品の3~8割ほどの価格で販売する。買い取り査定は無料。悪用を防止するため、買い取り・販売時には身分証の確認を徹底する。 リユース品の修理を新品の需
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駿府城公園で結婚式を 葵舟で“登城” 花嫁行列も
静岡市葵区の駿府城公園内にある紅葉山庭園の茶室で8月下旬から、人前結婚式を挙げるプランがスタートした。公園の二ノ丸堀(中堀)を巡る遊覧船「葵舟(あおいぶね)」で“登城”し、おはやしの演奏とともに園内を練り歩く花嫁行列などのオプションもあり、関係者は「結婚式場やホテルとは違った趣のある式になれば」と話す。 同公園の指定管理者「駿府城公園ランドマーク共同事業体」が、公園の利用拡大や茶室の認知度向上を図るため企画した。5月には関係者が実際に式を挙げ、事業化に向けて準備を進めてきた。既に申し込みを開始している。 茶室での挙式の基本料金は38万5千円。葵舟の乗船やおはやし演
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スノボ世界一・三木つばき 浜松いわた信用金庫と所属契約 26年ミラノ五輪へ「精進」
2月のスノーボード世界選手権(ジョージア)パラレル大回転で金メダルを獲得し、日本人で初めてアルペン種目の世界一に輝いた三木つばき(20)=掛川市=が30日、浜松いわた信用金庫(浜松市中区)と所属契約を結び、同区で調印書に署名した。今後、国内外の大会で同信金のロゴが入ったボードで雪上を滑る。 2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪で金メダルを狙う三木。地元の支援に「スポーツの爽やかな風というものを、追い風として地域のみなさんに感じてもらえるように精進したい」と意気込みを語り、地域貢献活動に力を入れる方針も明かした。 18歳で臨んだ22年北京冬季五輪は決勝トーナメント進出も、1回戦
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茶況(8月30日)お茶のうまみ凝縮 ペースト商品化 森木農園
牧之原市東萩間の森木農園はこのほど、牧之原産の茶のうまみや風味を凝縮したオリジナルペーストの販売を開始した。 市内でカフェを営む同園が、お茶のかき氷やラテなどの商品開発の過程で生み出した商品。粉末状に比べて、味のなめらかさや色の鮮やかさが強いという。茶葉は同園で栽培したやぶきたを使用し、深蒸し、ほうじの2種類のオリジナルペーストに仕上げた。 同園の森木和也社長は「飲むだけではない多様な形でお茶の魅力を知ってもらいたい」と話す。 (榛原支局・足立健太郎)
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大学生ら25人に奨学金 TOKAIグループ育英財団
TOKAIホールディングスは30日、大学生らに奨学金を授与する「TOKAIグループ富士山育英財団」(小栗勝男理事長)の認定証授与式を静岡市葵区で開いた。大学生と大学院生の計25人に1年間、月額5万円ずつ支給する。 財団は同社のホールディングス化10周年を記念して2021年に設立。対象は全国の大学に通う学生で、本年度は県内外から95人の応募があった。「ダイバーシティ推進が企業にもたらすメリットと課題」をテーマにした論文などを基に奨学生を選考した。授与式には15人が出席し、その他の奨学生はオンラインで参加した。 小栗理事長は「将来の目標に向かって勉学、自己研さんに励んでほしい。奨学生同士の交流を
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「伴走型支援」の経済波及 前年度比4割増 浜松いわた信金が分析
浜松いわた信用金庫(浜松市中区)は28日、2022年度の取引先中小企業への伴走型支援活動に伴う経済波及効果は前年度比4割増の328億2300万円だったとする分析結果を発表した。売上高増の直接効果と関連産業への影響といった間接効果などの合計。コロナ禍からの経済活動回復も相まって、輸送機器部品など製造業を中心に売上高が増加するケースが目立った、としている。 新型コロナに関連した融資取引先(6542社)を対象にアンケートを実施し、このうち同信金の専任担当者「ビジネスパートナー」が支援した1596社の傾向などをしんきん経済研究所(同市中区)が分析した。伴走以外を含めた全体の波及効果は744億920
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遠隔合奏課題解決へ ヤマハが実証実験 ソフトB新技術活用
ヤマハはこのほど、リモート合奏サービス「SYNCROOM(シンクルーム)」に、ソフトバンクの新技術を取り入れた実証実験を始めた。課題だったモバイル回線で遅延の少ない通信の実現を目指す。 コロナ禍の2020年に公開したシンクルームは、最大5拠点でインターネット上の複数の人が合奏できるサービス。従来のモバイル回線では安定した低遅延の接続ができず、有線での接続を推奨している。ソフトバンクの第5世代(5G)移動通信システム「SRv6 MUP」を活用する。 ヤマハの担当者は「実験で(リモート合奏に)活路が開けるようになることを期待している」と述べた。
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清水港の輸出額 2カ月連続減少 輸入は4カ月連続減
名古屋税関清水税関支署がこのほど発表した7月の清水港貿易概況(速報値)によると、輸出は前年同月比1・8%減の1981億円と2カ月連続で減少した。輸入は5・1%減の1060億円と4カ月連続の減少。差引額は921億円の輸出超過だった。 輸出は自動車の部分品(44・1%増)や重電機器(52・7%増)などが増加。一方で船舶類(85・2%減)やプラスチック(30・7%減)、二輪自動車類(8・2%減)などは減少した。輸入は液化天然ガス(39・7%増)などが増加したが、玩具・遊戯用具(68・4%減)や魚介類・同調製品(19・5%減)、無機化合物(91・2%減)などは減少した。 御前崎港は輸出が30・2
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浜松のシャオール 3年連続グッド・トイ受賞
子供向け玩具メーカー「シャオール」(浜松市東区)はこのほど、同社の商品「いろコマ」が「グッド・トイ2023」(NPO法人芸術と遊び創造協会主催)を受賞したと発表した。同社の受賞は3年連続5商品目。 20年発売のいろコマは、コマの上目に模様や色が描かれたカードをはめ、回すと模様などが混ざり合う仕組み。カードは自分で模様をつくることができる「とうめいカード」など4種15枚が付く。対象年齢は5歳から。販売価格は税込み2750円。全国の玩具店などで販売している。 グッド・トイの選考は、おもちゃ選びの目安にしてもらおうと1985年に始まった。全国約2千人のおもちゃコンサルタントによる推薦や投票で決
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価格転嫁相談 気軽にどうぞ 「よろず支援」に窓口開設1カ月 交渉術、原価計算など指導
地域企業の経営に関する相談にワンストップで応じる県よろず支援拠点(静岡市葵区)に「価格転嫁サポート窓口」が設置されて1カ月が過ぎた。窓口での助言を受けて取引先と価格交渉が進んだ実例もあるが、相談や問い合わせはわずか数件。担当者は「悩んでいる企業は多いはず。気軽に相談を」と呼びかける。 窓口は原材料・エネルギーの価格高騰が続く中、7月中旬に開設された。取引先との力関係でコスト上昇分を転嫁できない下請け企業などの相談を受け付けている。これまでに県中西部の製造業などから3件の相談があった。ある業者は取引先に自社の決算書を開示した上で価格上乗せを求めたが、さらなるコスト削減を迫られて値上げは認めら
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世界生産2カ月ぶり増 スズキ、半導体影響緩和 7月四輪
スズキが30日発表した7月の四輪車実績によると、半導体不足の影響の緩和に伴い、国内と海外を合わせた世界生産、同販売は2カ月ぶりに増加に転じた。主力市場のインドが生産、販売がともに7月単月で過去最高だったほか、日本国内向けも回復が進んだ。 世界生産は前年同月比0・8%増の29万4504台。このうちインドは半導体の供給制約が和らぎ、1・0%増の18万6625台と最高を更新した。ただ、海外全体は政府の輸入規制で部品調達が滞るパキスタン(前年同月比約9割減)やインドネシア(同18・3%減)などの減少が響き、0・3%減の21万2264台とほぼ横ばいだった。 国内生産は3・9%増の8万2240台と5カ月
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三島産「種ショウガ」シロップに 市場流通しない“宝” 栄養価に注目
三島市の「食薬ジャム専門店ソレイユ」(菊川美幸代表)が今秋、箱根西麓三島産のショウガを使ったシロップの製造、販売を始める。市場に流通しない葉ショウガの元となる種ショウガの栄養価の高さに注目し、原料としての価値を見いだした。製造は市内の障害者就労支援事業所に委託し、農家の販路拡大や障害者の雇用機会増への期待が高まる。 同店が民間研究所に依頼した調査で、三島市産の種ショウガの抗酸化力が全国40検体の平均値の約2倍だった。現在は高知県産のショウガを使っているが、より栄養素の高い地元野菜に着目し、11月の収穫に合わせて製造を始める。 三島市では昔から種ショウガを栽培し、全国有数の葉ショウガの産地
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環境債、予約分で完売 静岡県、県内からの投資増加
静岡県がこのほど発行した第2回のグリーンボンド(環境債)が予約分だけで完売した。5年債の発行額100億円に対し、300億円を超える購入希望が寄せられた。最終的に投資件数は113件に上り、県内投資家による投資も増加した。県は資金調達基盤の強化に加え、県内での環境投資への機運醸成に役立つとして次年度以降も継続的な発行を検討する。 県によると、金利の上昇などで表面利率が0・324%で、2022年度の第1回発行時(表面利率0・150%)より好条件だったことも予約完売に寄与したとみられる。投資113件の内訳は金融機関18件、民間企業・団体など95件。団体に含まれる地方公共団体は、s県内5団体を含む計
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はごろもフーズ新清水プラント 工場見学、9月本格受け入れ 環境配慮の製造ライン
はごろもフーズは9月、主力のツナ缶「シーチキン」を製造する静岡市清水区の新清水プラントで工場見学の受け入れを本格的に始める。安全・安心と環境に配慮した製造工程の見学コースを整えた同工場は2020年10月に完成したものの、新型コロナウイルスの影響で受け入れ対応を先送りしていた。担当者は「子どもたちの食育に役立ててもらえれば」と話す。 新清水プラントは生産効率化や省力化を図り、70グラム入り缶詰の製造能力を1日当たり約36万缶まで高めた。臨海部に立地する鉄骨4階建てで、大地震発生時の津波浸水対策として主な製造設備を3階に配した。 工場見学は4階の見学者用施設「シーチキンアカデミー」で対応する
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「下田ジェラート」好評 通年営業に 国史跡「了仙寺」に店舗
下田市の国指定史跡・了仙寺に今春オープンしたジェラート店が、休みなしの通年営業となった。当初は期間限定の営業だったが、地元食材などを使ったジェラートが観光客や地元住民に好評で、出店した板橋隼平さん(29)は「『下田ジェラート』として地域の名物にしていきたい」と意気込む。 ジェラートは4種類で、オーツミルクと下田の塩で仕上げた「塩バニラ」が一押し。現在は紅ほっぺやマンゴー、キウイのジェラートを提供していて、季節に応じて多様な種類を準備するという。これまでには、アメリカジャスミンの名所の同寺にちなみ、ジャスミン風味も販売した。 コーヒーや抹茶ドリンクも用意。夏に合わせた梅ジュースも人気を集め
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企業版ふるさと納税 最多341億円 内閣府発表 22年度 裾野市15億円、全国一
内閣府は29日、「企業版ふるさと納税」制度を利用して企業が2022年度に自治体へ寄付した額は、前年度比1・5倍の341億700万円だったと発表した。寄付件数は1・7倍の8390件で、いずれも制度が始まった16年度以降で最多を更新。制度が定着して関心が高まり、企業と自治体のマッチングも進んだためだとしている。 寄付した企業数4663と、寄付を受けた自治体数1276も、共に過去最多。使い道は、観光や農林水産業の振興といった「しごと創生」が192億5千万円と半分超を占めた。 自治体別寄付額は、裾野市が15億4600万円で最も多かった。次世代技術の実験都市「ウーブン・シティ」の建設を進めるトヨタ
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交通誘導 AIで省人化 カメラが車検知、停止や進行指示 沼津の警備会社
人手不足が深刻な警備業の現場で、静岡県内でもAI(人工知能)を使った交通誘導システム導入の動きが始まっている。県内初の導入を進める沼津市の警備会社トーセイコーポレーション(杉山喜乃社長)が28日、システムのデモ運用を行った。省人化を図り、人にしかできない現場に人員を振り分け、業務の効率化を目指す。 同社が導入を進めるのは、カメラで車の動きを検知し、片側交互通行の交通誘導をするシステム。山梨県昭和町の企業「KB-eye(ケイビーアイ)」が2017年に開発し、22年から実用化した。 システムはAIが車の動きを認識し、自動でLED式の画面に停止や進行の表示をする。通常3~4人必要な現場を1~2
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価格転嫁推進など17項目を市に要望 静岡商議所
静岡商工会議所と静岡市は29日、行政連絡会を同市葵区で開いた。岸田裕之会頭が取引価格の適正化や脱炭素、デジタル化を進める企業の支援など17項目を盛り込んだ要望書を難波喬司市長に手渡した。 産学連携による新産業創出促進のほか、訪日客を含む観光誘客、災害への対応力強化も求めた。 岸田会頭は、原材料・エネルギー価格の高騰や最低賃金の上昇などに苦しむ中小企業に言及し、「(取引価格の適正化を図る)パートナーシップ構築宣言を周知し、価格転嫁と賃上げ、消費拡大の循環を実現してほしい」と、供給網全体での価格転嫁推進に資する施策実施を求めた。
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NEC子会社 掛川新工場公開 国内安定供給へ 生産体制を拡充
NECの子会社NECプラットフォームズ(本社・東京都)は29日、8月に本格稼働した掛川事業所の新工場(掛川市下俣)を報道陣に公開した。半導体不足への対応など経済安全保障の強化を主眼に、国内の生産体制の拡充を図った。ロボットを使った自動搬送システムなど先進技術を導入し、同事業所全体で生産効率30%向上を目指す。 サイバーセキュリティーや事業継続を重視し、秘密情報をサプライチェーン(供給網)全体で保護するための生産方式を採用した。高いセキュリティーや安定通信などの特徴がある局地的な通信環境を工場内に構築し、自律走行搬送ロボット(AMR)を運行させて生産効率を高める。 作業の進捗(しんちょく)
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若年者ものづくり競技大会 入賞者10人に知事顕彰状
静岡市内で今月1、2の両日開かれた全国大会「第18回若年者ものづくり競技大会」で入賞した本県代表選手10人にこのほど、知事顕彰状が贈られた。入賞者数は愛知県の13人に次いで全国で2番目に多く、本県として過去最多だった。 入賞者は次の通り。 【銀賞】自動車整備 鈴木武蔵(飛龍高)▽グラフィックデザイン 鈴木彩亜矢(静岡デザイン専門学校) 【銅賞】ITネットワークシステム管理 鈴木嘉二(科学技術高)岡田怜(島田工業高) 【敢闘賞】機械製図(CAD) 山本暖(掛川工業高)▽旋盤 山田朝陽(工科短期大学校沼津キャンパス)▽フライス盤 内田瑞希(同)▽電子回路組立て 小杉咲矢(浜松職業能力開発
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米久の肉だんご てりやき味発売 ホテイフーズ監修
食肉・加工品製造販売の米久(沼津市)はこのほど、「米久の肉だんご てりやき味」=写真=を発売した。肉だんごに絡めたたれは、缶詰メーカーのホテイフーズコーポレーション(静岡市清水区)が監修した。 「ご飯に合う」がコンセプトの肉だんごシリーズの新商品。ホテイフーズの看板商品「ホテイのやきとり」のたれと同じように、香ばしいしょうゆベースですっきりとした甘味のたれに仕上げた。弁当のおかずにも最適という。内容量250グラム(標準7個入り)。参考小売価格は税込み330円。
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茶審査技術、若手競う 個人戦は丸尾さん(JA遠州中央)優勝 団体戦はJA遠州中央
静岡県茶生産青年会は29日、若手茶業者が茶の審査技術を競う「第38回県茶生産青年茶審査技術競技会」を静岡市葵区の静岡茶市場で開いた。個人戦はJA遠州中央の丸尾友基さん(35)が、団体戦は同JAがそれぞれ優勝した。個人戦の上位10人は、10月27日に福岡県八女市で開かれる全国大会に静岡県代表として出場する。 4年ぶりの開催で、55人が所属JAごとの団体戦と個人戦に出場。県内外の10種類の荒茶を、外観や味などから判別した。 丸尾さんは「普段の練習で難易度を上げていたので、微妙な差を判別できた。全国でも上位入賞したい」と語った。 このほかの本県代表は次の通り(かっこ内は所属JA)。 ②原間
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浜松いわた信金 静岡県内3社にSLL融資 持続可能社会を支援
浜松いわた信用金庫(浜松市中区)は29日、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境、社会、企業統治)に関連して設定した目標の達成状況で金利を引き下げる「サステナビリティ・リンク・ローン(SLL)」の融資を28日に静岡県内3社に実行したと発表した。単独で策定したスキームによる融資は県内信金で初めてという。 融資は、不動産取引業のホームポジション(静岡市清水区)に1億円、中央不動産(浜松市浜北区)に5千万円、電子部品製造業ワールド電子(同市西区)に5千万円。それぞれの企業は従業員のモチベーション向上や女性活躍などのキャリアアップ、不動産の買い取り再販件数の増加、温室効果ガスの削減などのSD
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茶況(8月29日)今期一茶を吟味 川根本町 互評会
JA大井川青壮年部と川根本町の共同製茶連絡協議会、農業経営振興会はこのほど、本年度の一茶互評会を同町の農林業センターで開いた。生産者が今期の一茶を持ち寄り、出来を評価しあった。 生産者21人がやぶきたや品種ものの荒茶、ウーロン茶や普通煎茶などの仕上げ茶を出品した。事前に行われた成分分析の結果を参考にしながら外観や香気などを吟味した。 参加者は来期に向けて、蒸し時間やもみ方の情報を共有した。最後に荒茶と仕上げ茶の各部門で好みの茶葉に投票した。持ち寄ったやぶきたの荒茶は、製茶した後に町内の小中学校に配るという。 (島田支局・池田悠太郎)
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離島の車両電動化へ実証研究 ヤマハ発動機など、普及に向け課題分析
ヤマハ発動機は29日、鹿児島県知名、和泊両町、名古屋大未来社会創造機構と連携し、両町がある沖永良部島を走る車両の電動化に向けた実証研究を始めたと発表した。期間は2025年3月まで。同社の電動スクーターを活用するなど、電動化への課題の分析や解決策の検討を進め、ガソリン代が高くなりがちで、公共交通が少ない離島で持続可能なモビリティー社会のモデル構築を目指す。 両町は環境省の脱炭素選考地域に選ばれ、再生可能エネルギーや蓄電池を活用した自律分散型電源の確保などの取り組みを進めている。島内の通学・通勤に電動スクーターを使う実証実験も実施中で、ヤマハ発は市販モデルの「E-Vino(イーヴィーノ)」を貸
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ヤマハ 横浜に体験型拠点 来春オープン 楽器売り場、音楽教室集約
ヤマハは29日、横浜市のみなとみらい地区に建設中の大型複合施設「横浜シンフォステージ」のウエストタワー1~3階に、同社のブランドショップを2024年春にオープンすると発表した。楽器売り場や音楽教室、ショールームなどを集約し、音楽や楽器を楽しめる体験型拠点にする。 延べ床面積は計約2600平方メートル。1階に大型ビジョンやピアノのショールームを設け、2階は気軽に楽器を試すことができる売り場や、横浜エリア最大級の品ぞろえになる楽譜や書籍の売り場を開設する。ミニステージを併設したカフェも備える。3階は大人向け音楽教室を展開する。 オープンに伴って、横浜市と東京都中野区に展開する店舗や音楽教室な
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高校生金融甲子園 静岡大会参加募る 12月開催、静岡銀行
静岡銀行は、12月10日に静岡市清水区の同行研修センターで開催する全国高校生金融経済クイズ選手権「エコノミクス甲子園」静岡大会の参加者を募集している。11月26日まで。 高校生2人一組で参加し、筆記と早押し形式の金融経済クイズに挑戦する。静岡大会の優勝チームは来年2月に東京で開催される全国大会に進出し、優勝すると米ニューヨークへの研修旅行がプレゼントされる。 県内の高校に通う生徒を対象に30チームを募る。参加費無料。希望者はエコノミクス甲子園公式ホームページから申し込む。 問い合わせは同行経営企画グループ<電054(345)9161>へ。
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自動車産業支援へ地銀連携 静岡銀行など全国7行 情報共有
静岡銀行など、国内大手自動車メーカーが本社や生産拠点を構えるエリアの地銀7行が28日、関連産業支援の高度化に向けたネットワークを立ち上げた。脱炭素化や電気自動車(EV)対応など産業全体が変革期を迎える中、各行が取り組みや情報を共有し、サプライチェーン(供給網)が抱える課題解決と持続的な成長を後押しする。 同日、覚書を締結したのは静岡銀のほか、名古屋銀行(愛知県)、横浜銀行(神奈川県)、広島銀行(広島県)、群馬銀行(群馬県)、足利銀行(栃木県)、山形銀行(山形県)。本県はスズキ、愛知県はトヨタ、神奈川県は日産など、各行が本店を置く地域には、自動車大手の本社や主要工場、下請けの部品メーカーが集
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古屋旅館(熱海市)内田宗一郎社長 現場の課題、DXで解消【キーパーソン】
創業200年余の老舗旅館の17代目。現場の課題を解決するためにデジタルトランスフォーメーション(DX)を積極的に導入し、従業員の負担軽減などで効果を発揮している。 -どのような業務にDXを導入しているか。 「お客さまの食物アレルギーの有無や細かな要望事項などは、宿泊予約サイトから自動的に自社の顧客管理システムに反映されないため、社員が一つ一つ確認し、手作業で入力していた。接客や電話対応などと並行して行うため、大きな労力を割いていた。これを遠隔で入力できる仕組みを地元業者と開発し、外部委託したことで現場に余裕が生まれ、サービス向上につながった。月間労働時間も約120時間削減できた」 -人
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「生ジョッキ缶」開発経緯は 既存技術の掛け合わせ 浜松商議所が講演会
浜松商工会議所工業部会はこのほど、製造業向けの「モノづくり経営塾」で、「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶の誕生秘話」をテーマにした講演会を浜松市中区で開いた。アサヒビールマーケティング本部の岡村知明さんが、新たな価値創造に挑んだ商品開発の経緯を紹介した。 缶のフタが全開し泡が自然に出て、生ジョッキ感覚が味わえる2021年4月発売のビール。技術開発部門が持つこれまで採用されなかった二つの技術シーズの融合で実現したという。岡村さんは「消費者の声を受け、手持ちの技術を見直し掛け合わせる重要性に気付いた」と振り返った。 PR戦略も奏功し、商品は当時減少傾向だったスーパードライの購入者数をV字回復
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建設業界、持続的発展へ 静岡県内組織が発足
静岡県内の建設事業者団体で構成する「県建設産業専門団体連合会」(県建専連)が28日までに発足した。人材不足や労働環境の改善など課題解決を通じ、業界全体の持続的発展を目指す。 重機建設や左官、塗装などに携わる団体が加盟する。関連事業者の経営力や施工力強化のための調査研究、社会的地位の向上に向けた啓発活動、官公庁への政策要望などを手がける。 2002年の全国組織の発足以降、各地で活動を強化しようと、都道府県単位の組織設立が目指されている。 同日、静岡市葵区での設立記念式典で、県建専連の北川雅弘会長は、資材・エネルギー価格高騰や人手不足などを念頭に「各事業者が業種の枠を超えて知恵を出し合い、
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DXで海洋産業推進 MaOI次期計画、静岡県が骨子案
静岡県は28日、海洋資源を活用して産業創出を目指す「マリンオープンイノベーション(MaOI)プロジェクト」の次期計画骨子案を公表した。新たな方向性としてデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を打ち出し、海洋スタートアップの誘致・集積も柱の一つに掲げた。 シーズ創出研究や事業化助成・海洋技術開発助成にDX推進枠を設け、海洋イノベーションエコシステムの創生などを図る。水産、港湾、運輸を含めた「海業」のデジタル化も進める。駿河湾を実証の場に位置付けた。 スタートアップの誘致・集積は県内企業とのマッチングを試み、高度デジタル人材の確保、育成も視野に入れる。 骨子案は静岡市内で同日開かれた
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温室メロン後継者育成へ支援要望 農林水産省副大臣に静岡県組合長
静岡県温室農業協同組合の曽根昇組合長が28日、農林水産省で勝俣孝明副大臣(衆院静岡6区)と面会し、温室メロン産地を支える後継者の育成支援を要望した。高度な栽培技術を継承していくため、温室の改修・再整備の国補助事業に関して、親元就農も補助対象とするよう検討を求めた。 曽根組合長は生産者の高齢化、一部施設の老朽化といった産地の課題を挙げながら、新規で始める場合も「経費の面でなかなか難しい」と実情を説明。後継者の不安や負担を軽減し、将来の担い手として活躍してもらうために、国の後押しを訴えた。 勝俣氏は「後継者の育成は非常に重要な問題だ」との認識を示し「静岡のメロンは世界に通用する品質。農水省挙
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農業課題や産直システム紹介 「やさいバス」社長講演 浜松で21世紀倶楽部例会
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の8月例会セミナーが28日、浜松市中区のプレスタワーで開かれ、やさいバス(牧之原市)の加藤百合子社長が、農業が抱える課題と、自社が手がける産地直送の物流システムを紹介した。 やさいバスは、バス停に見立てた集出荷の拠点をトラックで巡り、地域の生産者と消費者らをつなぐシステム。加藤社長は、一般的な従来の商流では、農作物が消費者に届くまでの間に市場や商社などを挟むため、優れた作物の情報が届かないことや、農家がもうかりにくいといった課題を解決しようと始めた経緯を解説した。「生産者と食べる人を近づける仕組みが農家の解決策になると仮説を立てて始めた」と語った。 事業
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茶況(8月28日)北海道恵庭市で藤枝茶の魅力PR 9月、産業祭に出展
藤枝市は9月9日、友好都市の北海道恵庭市の特産品が並ぶ産業祭に出展し、藤枝茶を販売する。花の拠点「はなふる」を会場に交流ブースを設け、藤枝茶の魅力をPRする。 ティーバッグのお得パックを中心に売り込む。市内の茶業関係7団体(茶商6、生産者1)でつくる「TEA SEVEN協同組合」も参加し、詰め放題や有機和紅茶の販売などを消費拡大につなげる。 市は干しシイタケの詰め放題も行う。 (藤枝支局・青木功太)
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静岡県外出身大学生の県内就職促進 産学官で就業体験授業 来春開始目指す
静岡県は学生の県内就職促進に向け、大学1、2年生をターゲットにしたキャリア教育プログラムの構築を模索している。8月に産学官でつくる検討会議を立ち上げ、2024年春のプログラム実施に向けて話し合いを始めた。産業界で働き手の確保が急務となる中、県外出身の学生にも県内の企業に就職してもらえるよう、人材流出対策に知恵を絞る。 県大学課によると、22年3月の県内大学卒業の就職者のうち、そのまま県内で就職したのは58・7%。県内出身者に限ると約3200人、84・2%に上る一方、県外出身者でみると約2千人、8割が県外へ就職した。県外出身学生の県内就職率の低さは課題で、同課は「改善の余地がある」と指摘する
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工事依頼で振興券プレゼント 9月から湖西・新居町商工会
湖西市の新居町商工会は9月から、コロナ禍や物価高騰を受けた商工業者支援のキャンペーン「buy(バイ)新居」を行う。会員事業者に住宅や車の修繕などの工事を依頼した人と事業所に、地元商店などで使える地域振興券をプレゼントする。昨年までは旧新居町在住者に限定していた個人の申請条件を変更し、町外在住者も利用できるようにした。 9月1日~12月28日に実施する工事が対象。33の参加事業所で住宅の外壁塗装やフェンスの補修、太陽光発電設備の取り付けといった5万円以上の修繕などを申し込むと、金額に応じて小売店など73店で使える地域振興券3千~10万円分をもらえる。事業所は旧新居町内が対象で申請は1回のみ。
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猛暑に「熱い」サングラス市場 外出機会増加、個性アピールで需要
新型コロナウイルスの5類移行に伴い、静岡県内の小売店でサングラスの販売が伸びている。外出機会が増える中、強い日差しや紫外線から目を保護する目的だけでなく、個性を表すための装身具としての需要も増加。各事業者は独自商品を用意したり、使用状況の聞き取りや提案を強化したりして、コロナ禍で低迷した売り上げの挽回に尽力する。 浜松市中区の眼鏡店「エフェクト」では、7月のサングラスの売り上げが前年同月比2割増加した。定番の濃い色のレンズが回復傾向にあるが、コロナ下でマスクと合わせて身に着けやすいと人気だった淡い色のレンズも堅調という。 同店は独自開発した緑や青、ピンク系など15色のレンズを用意。濃淡も
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全国茶品評会「大臣賞」 深蒸し煎茶の部に山東茶業組合(掛川)、普通煎茶4キロの部に小沢晃さん(静岡)
福岡県八女市で開かれた第77回全国茶品評会(全国茶生産団体連合会など主催)の最終日の25日、審査結果が発表され、静岡県勢は普通煎茶4キロの部で静岡本山茶の小沢晃さん(静岡市葵区)、深蒸し煎茶の部で山東茶業組合(掛川市)が各部門最高位の農林水産大臣賞を獲得した。 小沢さんは初の受賞、山東茶業組合は2年連続の栄誉に輝いた。県勢の2部門受賞も2年連続となった。冬場の温暖な気候を受けて進んだ生育が、4月以降の冷え込みで一転鈍化し、記録的な減産となった2023年産シーズンだったが、施肥などの対策を徹底した本県生産者の技量が光る結果となった。 入賞者が多い成績優秀な自治体に贈られる「産地賞」は、普通
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全国茶品評会「産地賞」 4年連続の掛川市、川根本町は3年ぶり
掛川市が4年連続 「日本一の茶どころを継続」 掛川市は深蒸し煎茶の部で、4年連続の産地賞を受賞した。上位10位のうちの半数を市内の生産者が占め、産地賞受賞25回で全国最多の強さを見せた。 市役所では職員が横断幕を掲げ、受賞を祝った。市は4月、有機農業に積極的に挑戦する姿勢を示す「オーガニックビレッジ宣言」を行った。耕作面積が最大である茶を軸に推進している。久保田崇市長は「ことしも(産地賞を)取れて当然との声もあるが、努力あってのこと。日本一の茶どころを継続していく」とコメントした。 川根本町3年ぶり受賞 「努力が実を結んだ」 川根本町は普通煎茶4キロの部で3年ぶりの産地賞に輝い
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全国茶品評会 静岡県内入賞者・団体【一覧】
【普通煎茶10キロ】2等 丹野園丹野浩之(川根本町)▽3等 かわね山処苑小平史郎(同)春野茶振興協議会杉地域茶生産組合組合長藤盛秀行(浜松市)川根たっちゃん農園橋本立生(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)天竜茶研究会丸芝製茶協同組合組合長大石顥(同) 【普通煎茶4キロ】1等 静岡本山茶小沢晃(静岡市)相藤農園相藤直紀(川根本町)つちや農園土屋鉄郎(同)丹野園丹野浩之(同)▽2等 春野茶振興協議会栗崎貴史(浜松市)相藤園相藤令治(川根本町)天竜茶研究会太田昌孝(浜松市)▽3等 天竜茶研究会太田勝則(同)春野茶振興協議会栗崎克之(同)山二園後藤裕揮(沼津市)荒井園新井智(御殿場市)静岡本山
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「釜石の奇跡」に防災学ぶ 静岡銀行、9月にセミナー
静岡銀行は9月7日午前9時半から、静岡市清水区草薙北の同行本部研修センターで、東日本大震災での津波からの迅速な避難行動が「釜石の奇跡」とたたえられた当事者を招いた防災セミナーを開催する。7月に内閣府から採択された「災害への備え」コラボレーション事業の第1弾で、今後、地域の防災力を高める活動を展開する。聴講無料。 防災の日に合わせた催し。岩手県釜石市で被災体験の伝承活動をする菊池のどかさんを講師に招く。釜石東中3年だった菊池さんら生徒たちは、率先した避難行動を取り全員無事だった。日本弁護士連合会災害復興支援委員会副委員長の永野海弁護士(静岡市清水区)との対談も予定する。オンラインでの参加もで
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茶況(8月25日)小笠流手もみ製茶 保存会が技術確認 袋井で交流会
茶の手揉(も)み技術向上と親睦を目的とした「遠州手揉茶技術交流会」がこのほど、袋井市岡崎の茶ピアで開かれた。 同市や掛川市、菊川市などで継承される伝統技術「小笠流手もみ製茶法」の保存と普及に取り組む袋井茶手揉保存会員ら約30人が参加。手揉茶は1人当たりの生産量が1日わずか500グラム程度と希少。ベテランの会員を中心に、「葉振い」「回転揉み」など伝統の手揉みの工程を丁寧に確認した。 同会袋井支部の鈴木せつ子支部長は「若い世代の挑戦を応援し、茶産地として技術の継承を絶やさないようにしたい」と話した。 (袋井支局・北井寛人)
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宿泊・食事券入り「ガチャ」 ホテルアソシア静岡開業40周年記念
ホテルアソシア静岡(静岡市葵区)は9月の開業40周年を記念し、宿泊券や食事券が当たるカプセル玩具販売機のガチャガチャを同月1日正午から30日まで、同ホテル内に設置する。 計120個のカプセルにはスイートルームペア宿泊券(約13万円相当)、ホテル内レストランの食事券(5000~2万円分)などが入る。 1回4000円ではずれはない。フロントで購入する専用コインでガチャを回す。 担当者は「利用したことがない人にも当ホテルを訪れる機会を提供したい」と話す。問い合わせは同ホテル<電054(254)4141>へ。
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スルガ銀行 加藤広亮社長 再成長へ失敗恐れず【トップ登場】
6カ年の中期経営計画の後半となる第2フェーズが始まったタイミングで、重責を引き継いだ。「経営再建の色合いが強かった第1フェーズを経て、第2フェーズは再成長軌道を本格始動させる」と口元を引き締める。 人口減少や地域経済の縮小、先行き不透明な金融市場など地方銀行を取り巻く環境は厳しさを増す。営業本部制を改め、「静岡・神奈川県のコミュニティーバンク」「ダイレクトバンク」「首都圏・広域バンク」「市場ファイナンス」の自律型プロフィットセンターに組織を再編した。 特定の事業がけん引する「富士山型」ではなく、各事業領域が独自性を発揮して全体を底上げする「八ケ岳型」の成長戦略を推進。6年ぶりの増収となっ
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44鍵ミニピアノに新色 河合楽器製作所
河合楽器製作所は24日、44鍵のミニピアノ「グランドピアノGP44」の新色で木目調の「ナチュラル」を発売した。 4月に発売したブラックに続く2色目。大きさは幅56センチ、奥行き約51センチ、高さ約21センチ。重さは4.5キロ。 初年度の販売目標は500台。販売価格は税込み3万9600円。直営店とミニピアノ公式オンラインショップで取り扱う。
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ヤマハ発 エンジンカバーにCNF 水上バイクなど北米で発売
ヤマハ発動機は25日、植物由来の次世代素材「セルロースナノファイバー(CNF)」の強化樹脂を使ったエンジンカバーを、水上オートバイとスポーツボートの2024年モデルに採用し、北米で販売を開始したと発表した。同社によると、CNF強化樹脂で輸送機器部品を量産化するのは世界初という。 木質資源を活用したCNFを、ポリプロピレンなどの樹脂に混ぜるなどして製造した新素材。二酸化炭素(CO2)削減、環境負荷低減に向けた取り組みの一環で、県を通じて協業を始めた日本製紙から強化樹脂の供給を受け、エンジンカバーの開発を進めてきた。 カバーは、水上オートバイ3シリーズ計5機種、スポーツボート5シリーズ計17
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医療現場の写真整理システム ロジック(浜松市中区)管理効率化、迅速に照会【ものづくり最前線】
医療現場で撮影する膨大な臨床写真の整理を効率化する。浜松医科大皮膚科学講座の本田哲也教授と共同開発し、「M.M.M(エム・エム・エム)」の製品名で販売を始めた。従来の手動作業を自動化し、時間短縮や労務負担軽減につなげる。 同医大皮膚科では、日々の診療で1台や複数の機種で撮りためた患部写真のデータに関し、パソコンへの取り込みや整理が負担となっていた。はままつ医工連携拠点と浜松商工会議所の支援で、ロジックの技術とのマッチングが実現した。 患者ごとに病名や症状、診察医師名、検索ワードなどの情報を記した「撮影コード(ID)」を発行し、患部を撮影。専用のアプリで取り込んだ画像はデータベースに格納さ
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静岡県内個店の逸品そろう 静岡・三保原屋LOFTで「ふじのくにマーケット」
静岡市葵区両替町の雑貨店「三保原屋LOFT」で24日、静岡県内各地で地域に根ざした店づくりを目指す個店の商品を集めた「ふじのくにマーケット」が始まった。27日まで。 県が2020~22年度に選出した「ふじのくに魅力ある個店」の「地域のお店」審査で店舗デザインや地域社会への貢献度などが評価された6店舗が、焼き菓子や生活雑貨など自慢の商品を出品。浜松市中区の「長坂養蜂場はちみつスイーツアトリエ」は自家製はちみつをふんだんに使ったラスクやコンポートを並べ、掛川市の「キウイフルーツカントリーJapan」は環境負荷の少ない農法で生産したキウイのジャムを販売している。 同企画は、22年度に同審査で大
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処理水放出開始 静岡県内スーパー「買い控えに危機感」 漁業者「国の情報発信重要」
東京電力福島第1原発で始まった処理水の海洋放出を受け、静岡県内で鮮魚を扱う一部のスーパーで消費者の買い控えを懸念する声が上がった。漁業関係者は水産物に対する風評対策の徹底を国に求めた。 「国が『安全面に問題はない』と言っても、消費者が敬遠するのは目に見えている」。そう語るのは県中部のスーパー経営者。「自分たちのような小さな企業はリスクを取れない」とし、三陸ワカメなど東北産海産物の仕入れを当分停止する方針を決めた。 別のスーパー経営者は、年末商戦に向けた商談や販売計画への影響を危惧する。新型コロナウイルスの5類移行を受け、会食の需要が高まる年末年始は書き入れ時。食の安全や健康面に対する消費
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茶況(8月24日)抹茶アイス好評 JA掛川市直売所
JA掛川市の新鮮安心市場さすが市の茶直売所「お茶処いっぷく」(同市弥生町)が販売している、掛川産の一番茶を使った「大人の抹茶アイスクリーム」が贈答用として人気を集めている。 同JAの石臼でひいた掛川産抹茶をふんだんに使用している。まろやかさが特徴で、濃厚な茶の風味とともに、すっきりとした後味も備えている。掛川の抹茶を知ってもらおうと2017年から販売していて、担当者は「高級感のあるアイスでプチぜいたくを楽しんでほしい」と話した。 1個450円(税込み)を店頭で販売している。29日まで夏のセールを開催していて、送料込みの6個セットが3240円(同)で購入できる。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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海洋資源で産業創出「MaOIプロジェクト」 静岡県、民間2事業採択
静岡県はこのほど、海洋資源を活用して産業の創出、育成を図る「MaOI(マリンオープンイノベーション)プロジェクト」の事業化促進事業として、民間企業のドウマンガニ養殖と海洋プラスチックごみ削減の2事業を採択した。 ドウマンガニの養殖技術開発を手がけるのは、自動車部品製造エフ・シー・シー(浜松市)。県水産・海洋技術研究所の技術を活用し、水槽内をカメラで監視しながら自動給餌を行うなどのシステム構築を目指す。浜名湖などで水揚げされるドウマンガニは幻のカニと呼ばれる高級食材。同社は養殖したドウマンガニの販売に加え、将来的には技術を業者に提供してビジネスの拡大も見据える。 海洋プラスチックごみ削減事
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三島でビジネスプランコンテスト 最優秀に小田原社中
三島市大社町を拠点に起業家を支援する「LtGスタートアップスタジオ」はこのほど、新興企業向けビジネスプランコンテスト「SHOGUN PITCH(ショーグン・ピッチ)」を開いた。小田原社中(神奈川県)の佐藤怜社長が提案した「不動産蔵人(くろうど)」が最優秀賞に選ばれた。 静岡県内外の応募者約20人の中から、書類と面接の審査を通過した6人が登壇。孤食の解消や生理に悩む人へのサービスなど熱意あふれる発表を披露した。 不動産蔵人は不動産仲介業務の改善を目的としたクラウドサービス。物件情報を利用者が見やすい形式のウェブページにワンクリックで変換することができ、業者と利用者双方の課題解決策が明確な点
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ヤマハ管楽器 ヴェノーヴァに米デザイン銀賞
ヤマハは24日、カジュアル管楽器のヴェノーヴァ「YVS―140」が、北米のデザイン賞「インターナショナル・デザイン・エクセレンス賞(IDEA)」の銀賞を受賞したと発表した。 独自の分岐管構造と、蛇のように曲がった蛇行形状のデザインなどが評価された。今年は32の国と地域から2千点以上の応募の中から金賞28、銀賞55、銅賞76点が選出された。
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AIが河川水位予測 TOKAIケーブルネットワーク システム開発
TOKAIケーブルネットワークは、人工知能(AI)を活用して河川の水位を監視するプラットフォームの提供を開始した。河川の規模ごとに国や県、市町などが個別に発信している水位情報をクラウド上に集約し、高精度な予測で早期避難などを支援する。 同社のプラットフォームは、各河川管理者が水位計や監視カメラで収集した情報を一元化した上でAIによる解析を行い、6時間後、12時間後の水位を予測。河川の上流から下流まで広域の状況を一度に確認でき、流域住民の迅速な災害対応につなげる。 過去の災害データを深層学習させたAIアルゴリズムで高精度な水位予測を可能にした。急な増水もリアルタイムに通知する。同社は自治体
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東海家具工業 インドネシアで商品独自性磨く 進出50年、彫刻文化取り入れ成長
家具メーカー東海家具工業(静岡市駿河区)は12月、インドネシア進出50年を迎える。本県から同国へ進出した企業の草分け的存在で、現地の文化に根差したものづくりの技術を蓄積してきた。日本に製品を供給しつつ、世界市場も視野に入れた成長戦略を描く。 実石幸男社長(58)の父で創業者の貞次氏=故人=が1973年、現地視察で知り合った家具業者と現地法人を設立した。当時は進出例が少なかったが、豊富な木材資源や労働力、独自の彫刻文化に生産拠点として可能性を見いだした。 合弁会社設立後は日本人駐在員が技術指導を重ね、机や棚といった家具のほか、テレビの木枠も手がけた。日本の生産機能を徐々に移管し、97年の
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DI、2期連続50超え 7月静岡県版景気ウオッチャー 飲食中心に改善
静岡経済研究所が実施した7月の県版景気ウオッチャー調査によると、家計消費や事業所向けビジネス、雇用関連の景況感を3カ月前と比較した現状判断指数(DI)は55・0で、4月の前回調査から2期連続で景気の横ばいを示す50を上回った。新型コロナウイルスの5類移行で人の交流が回復し、飲食関連を中心に消費の改善が続いた。 家計消費関連は55・8と前回(60・3)を4・5ポイント下回ったものの、小売、飲食、サービス関連からは客足の増加を実感する声が寄せられた。事業所向けビジネス関連はコロナ禍で中止していたイベントの再開、受注の回復を背景に前回を1・0ポイント上回る54・8。雇用関連は人手不足感が広がる一
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ツナ缶製造の元祖、静岡市・焼津市 豊富な原料強みに一大産地へ【発祥自慢】
蒸し上げたビンチョウ(トンボ)マグロの身を白衣の従業員が手際よくさばいて缶に詰め、食用油を充塡[じゅうてん]する工程へ流す。静岡市清水区の由比缶詰所は、伝統的な綿実油を使ったツナ缶を製造している。「製造後、時間がたった方が味はなじむ。倉庫で半年から1年間ほど保管して出荷しています」と同社の川島大典営業部長兼企画部長(43)。丁寧に作られた一缶を買い求めようと、全国から注文が入る。 身を詰めたツナ缶が流れる由比缶詰所の製造ライン=静岡市清水区 静岡市、焼津市 「静岡県缶詰史」(同編集委員会編)などによると、県内では1929(昭和4)年、全国で初めてツナ缶(マグロの
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茶況(8月23日)JAハイナン茶審査技術競技会 名波さん(相良)個人の部優勝
JAハイナン青壮年部はこのほど、茶審査技術競技会を牧之原市のJAハイナン本店で開いた。個人の部では名波武義さん(相良支部)が優勝した。 鑑定技術を養成し、茶の品質向上につなげることが目的。本県に加えて鹿児島、京都など他府県の荒茶10種類が用意され、出場者は外観と内質で産地を判定した。個人成績の上位5人は29日に静岡市で開かれる県茶生産青年茶審査技術競技会へ出場する。 その他の主な結果は次の通り。 個人の部 ②横山嗣人(榛原支部)③増田英斗(相良支部)▽団体の部 ①相良支部 (榛原支局・足立健太郎)
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ファクタリングサービス開始 静清信金
静清信用金庫は23日までに、入金待ちの売掛債権を売却して現金を受け取れるファクタリングサービスの取り扱いを始めた。オンライン型のファクタリング事業を展開するOLTA(オルタ)と連携し、取引先の伴走型支援を強化する。 料金の後払いなどで後日受け取る現金の請求権を売却し、運転資金を早期に調達できる。手数料は売掛債権の2~9%で、人工知能(AI)による24時間以内の自動審査で迅速に現金を企業へ振り込む。取引先に知られず手続きを進められ、売掛金の範囲内で調達額を自由に設定できる。
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静岡県内最低賃金984円 10月から発効
静岡労働局は23日、静岡県内の最低賃金を現行の944円から40円引き上げ、時間給984円に改定すると発表した。引き上げ額は静岡地方最低賃金審議会の答申通りで、10月1日に発効する。 対前年引き上げ率は4・24%で、金額も含めて時間額表示となった2002年以降で最大の上げ幅。同労働局は7日に審議会の答申を受けて内容を公表し、県民からの異議申し立てを審議した上で正式決定した。 改定により賃金が引き上がる労働者数は推計値で約10万5500人。
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県茶青 茶審査技術 入賞10人 9月、鹿児島 全国大会出場へ
静岡県茶業青年団(県茶青)はこのほど、茶審査技術競技大会(闘茶会)を静岡市葵区で開き、上位入賞の10人を9月に鹿児島県で開かれる全国大会出場選手に選んだ。闘茶会では、茶産地の飲み当てや外観の鑑定などの合計点を競った。 上位入賞者は以下の通り(かっこ内は所属社・店名)。 鈴木洋太郎(鈴木長十商店)長田夏海(おさだ製茶)中村壮志(中村茶商)大石健(川連)大場邦浩(おさだ製茶)山崎真弘(八幡屋茶舗)三石洋介(マツバ製茶)川島優(牧之原製茶)大井丈司(大井製茶)杉山圭佑(イナリ)
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海洋産業振興へ協定 MaOI機構と沼津信金 技術開発、人材育成、販路開拓で連携
マリンオープンイノベーション(MaOI)機構は23日、海洋資源を活用して産業創出を目指す県の「MaOIプロジェクト」推進に向けた協定を沼津信用金庫と締結した。地域の経済活動に精通する金融機関と情報交換を密にし、技術開発や人材育成、販路開拓で連携する。 同プロジェクトは漁業や食品、化粧品、創薬など幅広い分野において海洋水産の最新知見を生かしながら産業振興を図る。新たな事業に取り組んだり、経営課題を抱えたりする地域企業の情報を両者で共有し、技術指導や企業間のマッチングなどを行う。 県の立ち会いの下、協定締結式を県庁で開いた。MaOI機構の松永是代表理事は「海からの恵みに知見を重ね、未来につなぐブ
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東海澱粉 売上高最高 6月期 水産品 外食向け復調
食品総合商社の東海澱粉(静岡市葵区)が23日発表した2023年6月期連結決算は、業務用需要の回復などで、売上高が前期比13・0%増の1974億5千万円と過去最高だった。経常利益は物価高に伴う原価率上昇などが響いて28・0%減の33億4600万円、純利益が30・8%減の21億7400万円となった。 セグメント別売上高は、水産品が12・7%増と外食向けが復調した加工ウナギの販売増が全体を押し上げた。畜産品関連はタイ産ブロイラーや介護食向けの加工品事業が好調で、57・5%と大幅伸長した。 24年6月期の連結業績予想は売上高2千億円、経常利益56億円、純利益42億円。冷凍野菜やでんぷん商材を中心に販
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山のお茶100選出品 9月8日まで募集
静岡県中山間100銘茶協議会は9月8日まで、香味や外観に特色がある茶を認定・PRする「ふじのくに山のお茶100選 銘茶コンテスト2023」の出品茶を募集している。 県内の中山間地や台地、傾斜地などで栽培された、販売価格が1キロ当たり1万円以上の茶(緑茶、紅茶、ウーロン茶など)が対象。認定商品は県のウェブページなどで紹介され、専用ロゴマークを使用して販売できる。 10月中旬に審査し、10月下旬ごろ結果を発表する予定。問い合わせは県お茶振興課<電054(221)2684>へ。
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起業家の育成促進 SIB2周年総会 浜松
経営者や若手起業家の育成を支援する「静岡イノベーションベース(SIB)」はこのほど、設立2周年の総会と月例会を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。富田直人代表理事は「現会員約30人の成長を後押ししながら新たな起業家を増やしたい」と意欲を語った。 SIBは、東証上場のIT企業イノベーション社長の富田さんら本県出身の起業家3人が発起人。「10年で会員企業の合計売上高1千億円」を目指す。 総会では、少人数グループで経営や人生経験を共有して学び合う「フォーラム」、毎回異なる経営者を講師に招いて自社の事業戦略の学びを得る月例会など柱の活動を報告した。SIB主催で来年11月に県内で開く全国の起業家交流
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スコアメーカー 特別価格で提供 河合楽器製作所
河合楽器製作所は23日から、楽譜作成ソフト「スコアメーカーZERO(ゼロ)」の上位2製品の新規年間ライセンスについて特別価格での提供を始めた。9月末まで。 最大256パートの楽譜作成に対応する「プラチナム」は通常税込み2万2880円が9900円に、16パートまでに対応する「スタンダード」は1万5180円が7700円とした。 23日から無料版「スコアメーカーゼロ(エディター)」の公開を記念したキャンペーンの一環。
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個人消費 5割超が「拡大」傾向 制限緩和で期待高まる【景気ウオッチ’23夏 ~トップアンケートから㊦】
新型コロナウイルスの5類移行で、コロナ前の2019年並みへの回復が期待される個人消費。各社の経営トップに23年下期の見通しを尋ねたところ、行動制限の解除による交流再開などを背景に、過半数が現状から消費はさらに上向くとの見通しを示した。 「拡大」との回答は2・2%で、「緩やかに拡大」は54・4%。「コロナ下の制限が緩和され、人の行動範囲が広がったため」(製造業)など、多くの企業トップがコロナの感染法上の位置付け変更を理由に挙げた。「給与と賞与の大幅増により、リベンジ消費がしばらく続く」(遠藤一秀遠藤科学会長)と、所得拡大が購買意欲の増進に寄与するとの見方もある。 ただ「横ばい」との回答も3
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燃料高騰対策など静岡県施策へ提言書 県農業経営士協会
静岡県農業経営士協会(山本義明会長)はこのほど、燃油・肥料の高騰対策、中山間地の施設整備、県産農産物の消費拡大など県施策への提言書を県に提出した。 山本会長ら役員が県庁を訪れ、桜井正陽農林水産担当部長に提言書を手渡した。山本会長は「若者がやりたくなるような魅力ある農業にできるよう、力添えを」と要望。桜井部長は「いずれも非常に重要な課題。現場の声を聞きながら対応を考えたい」と応じた。
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静大理学部施設に新名称 三栄ハイテックス(浜松)が命名権
静岡大はこのほど、三栄ハイテックス(浜松市東区)がネーミングライツ(施設命名権)を取得した静岡キャンパス(静岡市駿河区)の施設で開設記念式典を開いた。同大の施設命名権契約は7施設目で、同キャンパスでは初めて。 同社が命名権を取得したのは理学部A棟5階のリフレッシュルーム。学生が個人学習や休憩に使う延べ床面積36平方メートルの部屋で、「三栄ハイテックスラウンジ」と名付けた。出入り口付近には同社の紹介ボードなどを設置した。契約期間は2026年7月まで。 式典で、間淵義宏社長は「静岡大の卒業生を多く採用している。今回を機に、人材育成や研究開発などさらに幅広い協力関係を築きたい」とあいさつした。
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人手不足 7割が人材確保に課題 待遇改善で定着図る【景気ウオッチ’23夏 ~トップアンケートから㊥】
人口減や新型コロナウイルス禍から需要急回復といったビジネス環境の変化で深刻度を増す人手不足問題。本アンケートでも、約7割が不足感があると回答した。各社は中途採用の拡充や従業員の待遇改善などを進め、人材の確保に迫られている。 現状の人手不足感について「やや不足」と回答した企業が60%。「かなり不足」も8・9%あった。昨年末の調査時に比較するとほぼ同水準で、正常化へと向かうビジネスに不可欠な人手の確保に苦慮している様子が浮き彫りになった。 「不足」「ちょうどいい」と答えた企業の対応策(複数回答)は中途、新卒採用の拡充が目立つほか、「省人化・省力化の推進」(37・2%)「業務工程の見直し」(2
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茶況(8月22日)地元名産の茶、塩使用 川根中生 かき氷販売 島田
島田市立川根中の生徒がこのほど、川根地域の名産物を使ったかき氷を考案し、地域のイベント「かわねさくらマルシェDE夏祭り」で販売した。 取り組みは総合的学習の一環。大井川鉄道家山駅周辺の活性化に取り組むイベント主催者の「駅前から川根の未来を考えっ会」(朝比奈孝亮会長)が同校に協力を呼びかけ実現した。 生徒は地元の豊かな食材に着目し、暑い夏にぴったりなかき氷を提案。地元の茶販売業「朝日園」の川根茶をシロップに使用し、川根温泉の塩で作った寒天、地元のキノコ「ホホホタケ」の甘露煮などをトッピングした。朝比奈会長は「生徒の力で地元の魅力を発信してくれることは大変ありがたい」と感謝した。 (島田支局
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駿河屋新本店 買い取り開始 静岡・旧静岡マルイ跡 全面開業は秋以降
ホビー商材販売の「駿河屋」を運営するエーツー(静岡市駿河区)は22日、同市葵区の旧静岡マルイ跡に開業予定の駿河屋新本店で、中古品の買い取り業務を開始した。物品販売を伴う全面開業は10月以降を予定する。買い取りを先行させて商材の充実を図りつつ、新本店の周知を図る。 駿河屋ビルと名付けた建物は地上9階建て、延べ床面積約1万6千平方メートル。1~4階をプラモデルやトレーディングカード(トレカ)、フィギュアなどを扱う店舗として使用し、5~9階には本社機能を移す。 同区紺屋町の現本店は新本店の一部として存続させ、合計売り場面積を現本店の約6倍に広げる。年内に全ての売り場をオープンさせる。 同日、
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6月輸出3カ月ぶり減 清水港
名古屋税関清水税関支署がこのほど発表した6月の清水港貿易概況(速報値)によると、輸出は前年同月比2・2%減の1856億円と3カ月ぶりの減少となった。輸入は7・9%減の1185億円と3カ月連続の減少だった。差引額は671億円の輸出超過。 輸出は2輪自動車類(33・5%増)や建設用・鉱山用機械(76・2%増)などが増加した一方、原動機(16・8%減)や非鉄金属(33・7%減)、自動車(77・3%減)などの減少が目立った。輸入は金属鉱およびくず(7・3倍)や無機化合物(6・4倍)などが増加した一方、魚介類および同調製品(27・1%減)や大豆(66・5%減)、液化天然ガス(15・6%減)などが減少し
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生活介護事業所とコラボの日本酒発売 花の舞酒造
花の舞酒造(浜松市浜北区)はこのほど、飲食店向けの純米吟醸酒「SerA(せら)うすにごり」を発売した。 県産山田錦を100%使用。同社によると、「フルーティーな香りと甘みがあり、飲み口がすっきりしている」のが特徴という。発売本数は1200本(720ミリリットル)。 生活介護事業所「ゼロベース三ケ日」(北区)の利用者がラベルのデザイン、カッティングを行った。
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渡辺輝 東海財務局長 世界経済にも注目【ようこそ】
22日、静岡市駿河区の静岡新聞放送会館を訪れ、静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長と懇談した。新型コロナウイルスの5類移行に伴い社会経済が正常化に向かう中、中国の景気減速など世界経済の動向に注視する必要性を説いた。 5類移行による明るい材料として「人流の回復で、旅行業や個人消費の盛り上がりが期待できる」とした。製造業が盛んな東海地方では自動車の電動化対応など設備投資の潜在的な需要に注目し、「半導体など部品供給とのバランスにも目を向けたい」という。本県の印象として「富士山やきれいな海」を挙げ、「豊かな自然はもちろん、ものづくりなど経済的にも恵まれた地域」と語った。
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スルガ銀、拠点施設再編 本部機能一部 県東部に回帰
スルガ銀行は2025年度までに、拠点施設を再編する。東京の本部機能の一部を沼津市と長泉町に移して地元回帰を図るとともに、店舗網を再構築する。業務のデジタル化や効率化も推進。年間経費を現在の中期経営計画が始まる前の18年度実績に比べて約3割減らし、コスト構造改革を完遂して収益力を高める。 オンライン技術進展に伴い、東京の立地の必要性を改めて検証。市場金融部門やコンプライアンス部門を県東部に移転し、東京本部のオフィスを縮小する。同時にウェブ完結手続きの拡充やインターネットバンキングの普及など顧客の利便性を考慮しながら、支店の統廃合と、複数店舗を同じ建物で営業する店舗内店舗化を進める。 店舗数は2
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全国茶品評会 福岡で開幕
第77回全国茶品評会(全品、全国茶生産団体連合会など主催)が22日、福岡県八女市で始まった。静岡県からは7部門に計173点(前年比34点増)が出品された。24日まで審査し、25日の擬賞会議で農林水産大臣賞などの各賞を決める。 20都府県から計885点(同20点増)が寄せられ、審査員が香気や滋味、外観などを鑑定している。全品の表彰式は10月28日、八女市で開かれる。 昨年は県勢が普通煎茶4キロの部、深蒸し煎茶の部でそれぞれ最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。
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FDA熊本、出雲線 年明け以降休止 冬ダイヤ、ANAも発表
フジドリームエアラインズ(FDA)と全日本空輸(ANA)は22日、静岡空港発着便の冬季ダイヤ(10月29日~来年3月30日)を発表した。FDAは来年1月8日まで5路線9往復とし、それ以降は熊本、出雲線は休止する。また、ANAは年末年始と来年3月に2路線1往復する。 FDAは札幌・新千歳、出雲、福岡、熊本、鹿児島の各路線を継続し、夏ダイヤで運行していた札幌・丘珠線を期間運休する。熊本、出雲線は年明け以降は閑散期となるため運休する。仙台―出雲線も来年1月8日まで運行する。名古屋・小牧、松本発着などを合わせた全体では24路線92便(46往復)となる。 冬ダイヤから、従来対象者限定運賃としていた「バ
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自己株式の取得終了 ヤマハ発
ヤマハ発動機は22日、2月13日の取締役会決議に基づく自己株式の取得を終了したと発表した。取得価額の総額は約300億円。取得株式総数は783万2100株。
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ヤマハ、歌声合成 実証実験を開始
ヤマハは22日、人工知能(AI)を活用した歌声(ボーカル)合成の実証実験を始めた。音楽制作ソフト上で歌声合成ができる試作のプラグイン(機能拡張ソフト)「VX―β(ブイエックスベータ)」を一般公開し、機能改善につなげる。 社内に研究スタジオ「ボーカロイドβスタジオ」を立ち上げ、その一環としてVX―βを社外のクリエイターに無償で提供し、自由に創作してもらう。 同社の担当者は「音楽制作で今までになかった、未来の当たり前となる製品の開発につなげる」と述べた。
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富士に新工場 開発と製造一体 ピジョンホームプロダクツ
スキンケア製品製造のピジョンホームプロダクツ(富士市)はこのほど、開発と製造を一体的に行う新工場を同市大淵に開設した。9月4日に本格稼働する。 同市中里にあった工場の老朽化と水害への対策に加え、新東名高速道近くの立地で利便性向上を図る移転。研究・開発体制を強化するとともに、施設の集約で生産効率を向上させる。環境負荷軽減に向けた取り組みも進める。 新工場の敷地面積は3万36平方メートル。鉄骨造り2階建ての建屋は延べ床面積1万3082平方メートル。従来に比べ230%の生産能力を持たせる。建物内には製造ラインをはじめ開発ラボや展示スペースなども設けた。 竣工(しゅんこう)式では、ピジョンの北
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収益見通し 経常益「想定通り」6割 コロナ5類後も慎重姿勢【景気ウオッチ’23夏 ~トップアンケートから㊤】
静岡新聞社が静岡県内主要企業に実施した景況アンケート(回答90社)は、新型コロナウイルスの5類移行に伴う景気拡大に期待感がにじんだ。一方で世界経済の減速や長引く原材料・エネルギー高、人手不足のリスク要因は拭いきれず、景気動向を見極めながら慎重なかじ取りに徹するトップたちの姿勢が見て取れた。 ◇ 今期の経常収益見通しについて「期初予想通り」とした企業は60%を占めた。「半導体不足の影響が落ち着いた」(自動車部品製造)「コロナ禍後、緩やかに好転した」(宿泊)と業況回復を実感する声があった半面、「市場の動きに左右される可能性がある」(金融)「不調な部門が足を引っ張る構造が変わらない」(
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6月新車販売28.4%増 10カ月連続 軽は4.4%増
日本自動車販売協会連合会県支部がこのほど発表した6月の県内新車販売台数(登録ベース、軽自動車を除く)は、前年同月比28・4%増の7339台だった。半導体など部品不足の緩和が続き、10カ月連続で前年同月を上回った。 乗用は26・6%増の6369台、貨物35・6%増の831台、特種・特殊83・8%増の125台、バス14倍の14台だった。同支部の担当者は「販売店ごとに差はあるが、完成車供給が回復し、受注残の解消が進んでいる」と語る。 県軽自動車協会によると、軽自動車の販売台数は4・4%増の5968台で、10カ月連続で前年同月を上回った。内訳は乗用が7・3%増の4878台、バンは3・7%増の76
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お盆の静岡空港搭乗率 2019年度並に回復 FDAとANA
フジドリームエラインズ(FDA、静岡市)と全日本空輸(ANA)は21日、お盆期間中(10~20日)の静岡空港発着便利用実績を発表した。FDAの搭乗率は86・3%、ANAは86・8%となり、両社とも昨年度を上回って新型コロナウイルス禍前の2019年度並に回復した。 FDAの路線別搭乗率では札幌・新千歳線が92・5%で最も高かった。その他の路線は札幌・丘珠線89・8%、鹿児島線88・0%、福岡線85・5%、熊本線83・4%、出雲線80・2%と続いた。ANAの路線別搭乗率は新千歳線87・0%、那覇線86・7%となった。
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百貨店販売額0.2%減 静岡県内5月、スーパーは0.2%増
関東経済産業局が発表した5月の県内百貨店・スーパーの販売額は、既存店ベースで前年同月比0・1%増の371億9800万円だった。百貨店3店は0・2%減の54億6500万円と、5カ月ぶりに前年同月を下回った。新型コロナウイルスの5類移行後初の大型連休を受け、レジャーの消費支出が増えたのが影響したとみられる。 主力の衣料品は2・8%減の16億8700万円。宝飾や化粧品などその他の商品は1・1%増の13億5900万円。飲食料品は0・2%減の14億4500万円だった。県内百貨店関係者は「若者向けの化粧品などは好調だった一方、中高年層の来店が想定を下回り、シニア向け商材は全体的に伸び悩んだ」と語った。
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茶況(8月21日)藤枝茶の魅力、北海道でPR 「研究部」生徒
藤枝市在住の中高生らでつくる「藤枝茶楽研究部」の生徒が18~20日、市と友好都市の北海道恵庭市を訪れ、藤枝茶の魅力をPRした。 参加したのは日比璃音さん(科学技術高2年)と石川隼さん(青島中3年)、松下陽菜乃さん(高洲中3年)の3人。次世代の藤枝茶ファンの獲得を目指す藤枝市の「藤枝茶次世代交流促進事業」の一環。現地の小学生に急須での入れ方や茶の種類、効能などを説明し、藤枝市の特色も紹介した。 恵庭市の花の拠点「はなふる」では、約300杯の藤枝茶の試飲サービスを行い、来場者からは「程よい渋みと甘みがおいしい」などと好評を得た。恵庭市の市長と副市長、教育長にも訪問し、藤枝の茶畑の写真を見せな
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グリーンハウスミカン収穫最盛期 浜松・三ケ日
全国有数のミカン産地、浜松市北区三ケ日町でグリーンハウスミカンの収穫が最盛期を迎えている。 グリーンハウスミカンは緑色の皮と酸味の強い爽やかな味わいが特徴。同町下尾奈のハウス(約10アール)で栽培する内藤宏基さん(60)は、午前6時ごろから家族3人で実の色づきを確認しながら収穫に励んでいる。内藤さんによると、味とサイズは例年並み。「冷やして食べるとおいしい。暑い時期にぴったりなので試してみてほしい」と話す。 JAみっかび管内では今期、2戸の農家が生産している。9月上旬までに計約10トンを市内や三河地方の市場に出荷するという。
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静岡県東部DI、マイナス11.4 非製造大きく悪化 4~6月期
スルガ銀行系シンクタンクの企業経営研究所(長泉町)がこのほどまとめた静岡県東部にある企業の4~6月期業況判断指数(DI)はマイナス11・4で、前期(1~3月期)より3・5ポイント悪化した。悪化は3四半期連続。製造業の業況DIは大幅に改善したが、非製造業が大きく下落した。 非製造業は基幹産業の観光系が全国旅行支援の規模縮小の影響を受け、建設業は工事案件が減った。業況DIは前期のマイナス2・4から同17・6になった。 製造業の業況DIは逆に、前期のマイナス15・4から同2・4に上昇した。食料品や一般機械、製紙関連など幅広い業種で生産が回復するとともに、原材料や部品不足も緩和されてきたという。
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釣りざおづくり 作業効率アップ 富士工業が専用接着剤
釣り具メーカーの富士工業(静岡市駿河区)は、愛好家の釣りざおづくりの作業効率を高める接着剤を開発し、新製品「EZ(イージー)エポ」として発売した。さおの重さや色、握り感にこだわる愛好家が近年増えている中、より気軽にカスタマイズを楽しむための製品群「EZシリーズ」を拡充した。 既製品でなく選んだ部品でさおを組み立てる場合、釣り糸が通る「ガイド」とさおを接合する作業が生じる。従来の専用接着剤は二つの専用液を自分で計量、配合し、注射器も用いる手間があった。 イージーエポはさお1本分(6グラム)の使い切りタイプで、接着剤を包装から取り出し、必要箇所にはけで塗るだけで済む。 税抜き500円。同時
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若手農家 難局打開へ熱く 静岡県JA青年の主張大会
第72回県JA青年組織活動実績・JA青年の主張発表大会(JA静岡青壮年連盟主催)がこのほど、静岡市駿河区のグランシップで開かれ、県内の若手生産者が新型コロナウイルス禍や地域課題を乗り越える工夫や努力、仲間の大切さなどを語った。青年の主張の部はJA大井川の朝比奈秀樹さん、組織活動実績の部はJAふじ伊豆の勝又正登さんが最優秀賞に輝いた。 農家の高齢化が進む藤枝市岡部町の朝比奈地区で水稲栽培に取り組む朝比奈さんは、地域農業の維持に向けた効率化や法人化など将来を見据えた計画を紹介した。酒米の自社生産を始めた地元酒造会社との連携にも触れ、「新しいことに挑戦して地域を一緒に盛り上げたい」と述べた。
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人事 協和医科器械(9月13日予定)
監査役 中村寿克▽退任 監査役野中治男
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人事 伊藤ハム米久ホールディングス(9月27日)
退任 執行役員管理本部IT統括室長橋本卓也
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薬膳茶・ハーブティー開発に力 静岡県内茶業者、訴求力強化へ
静岡県内で茶に果実や草花、豆類を配合した薬膳茶・ハーブティーの新商品を開発する動きが活発化している。製茶問屋らは緑茶の香りやうまみと、ハーブが持つリラックス効果などを掛け合わせた商品の研究を重ね、急須になじみが薄い顧客層への訴求力強化に結び付けている。 季節や体調に合ったお茶で体の内側から整える-。鈴和商店(静岡市葵区)は昨年、薬剤師と共同で考案した薬膳茶のシリーズ商品を発売した。 国産ウーロン茶にハトムギや黒豆を配合した「慈雨(じう)」、ほうじ茶にヨモギやシナモンを加えた「温香(おんこう)」など4種類で、小売店「茶屋すずわ」や各地の雑貨店、セレクトショップなどへ出荷する。女性を中心に香
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⚾いなば食品(静岡市)社長が始球式 大リーグ・エンゼルス本拠地「大谷選手にあやかりたい」
米大リーグ、エンゼルスの本拠地エンゼルスタジアムで19日に行われたレイズ戦の試合前に、静岡市清水区由比の食品メーカー「いなば食品」の稲葉敦央社長が始球式を行った。背番号178のユニホーム姿で投球した稲葉社長は「こんなところで投げさせてもらえ、光栄どころか申し訳ない」と笑顔で話した。 4月に球団とスポンサー契約を締結。北米で販売するネコ用おやつの「Churu(日本名CIAOちゅ~る)」の広告が球場内の電光掲示板に表示されており、稲葉社長は「世界に挑む大谷選手にあやかりたい」と話した。 (アナハイム共同)
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「茶神888」クラウドファンディングで大変身 300万円超集め「かっこよく」
静岡県を拠点に茶を広めるため活動を続けるヒーロー「茶神888(さじん・ハチジュウハチヤー)」が進化した。10年以上にわたり全国の茶畑を回って茶の魅力を国内外に発信してきた888。新型コロナウイルス禍でも「人のため、茶のため」と無償で駆け巡ったヒーローの“体”は気付けばボロボロに…。クラウドファンディング(CF)で300人超から集まった支援を元にパワーアップした姿で茶畑を走る。 2009年の活動開始から今年11月で14年目を迎える。コロナ禍の2年間は県内や県外の茶産地を巡り、自身と茶畑を撮影してSNS中心の発信を続けた。茶畑に入るたびに“生傷
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学生起業家の卵、浜松で集え! コミュニティー発足 静岡県内市町初の試み
浜松市は今月、起業を目指す市内の高校、大学、専門学校生のコミュニティー「Doer・Tribe(ドゥア・トライブ)ハママツ」を発足させた。若者の起業への挑戦心を醸成する静岡県内市町初の試み。経済成長を続ける米国や中国などでは若い起業家によるスタートアップ(新興企業)が推進力になっていて、日本は育成で後れを取ってきた。市は世界で活躍し、次世代の国内経済を支える人材の輩出を目指す。 次世代の経済担い手 輩出へ 8月初旬に中区のスタートアップ支援施設「FUSE(フューズ)」で開かれた発足イベントには、静岡大や静岡文化芸術大などの学生約20人が参加し、IT企業「チャットワーク」創業者の山本敏行さん
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沖縄・伊江村がハイビスカス出展 24年春開催の浜名湖花博
沖縄県伊江村が来春浜松市で開かれる浜名湖花博20周年記念事業にハイビスカスの展示コーナーを開設する。20年前の花博終了後、浜松で飾られた236種、約500鉢のハイビスカスが縁あって同村に贈られ、今では村の重要な観光資源になっている。20日に名城政英村長が記念事業の会場となる西区の浜名湖ガーデンパークを訪れ、県担当者と展示内容を協議した。 花博でハイビスカスを出展した岐阜県の園芸業「樹香苑」が、花を引き取って大切にしてくれる自治体を探す中、花による村おこしを進めていた同村が名乗り出た。村はハイビスカス園を整備して育種を重ね、今では全国最大規模、2千近い品種を展示する施設として誘客に貢献してい
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「アニマルピックフェスタ」浜松で開催へ 主催者らPR 国内最大規模
スポーツやアウトドアをペットと楽しむ国内最大規模のイベント「アニマルピックフェスタ」(日本アニマルピック委員会主催)が9月30日と10月1日、浜松市西区の浜名湖ガーデンパークで開かれる。浜松市は犬の飼育率が全国政令市1位で、ペットを切り口にした観光施設が増加中。イベントを盛り上げる素地があるとして、開催地に選ばれた。同委員会の関係者がこのほど、市役所で中野祐介市長にイベントをPRした。 犬と一緒にボードで水上を進むドッグサップ体験や特設ドッグランでのタイムレースなど、参加型のアトラクションを多数用意する。働く犬の活動実演、アウトドアグッズの紹介、適正飼育や災害時避難を考える展示も予定してい
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魚の残さ“リサイクル” 半世紀前からSDGS実践 見学受け入れ本格化 焼津の飼料製造会社
焼津市田尻の飼料製造業「焼津ミール」が古くからSDGs(持続可能な開発目標)を実践していた企業として、関係者の間で注目を集めている。1965年の設立当時から、本来は捨てられる魚の残さを原料に、飼料や肥料、油を製造している。昨年末にホームページを設けて事業内容を発信したところ、中学校や高校、大学などから問い合わせが相次いだ。魚の町のリサイクルを発信しようと、今年から施設見学の受け入れを本格化した。 同社は焼津市や静岡市清水区、御前崎市に立地する水産加工会社や鮮魚店が廃棄するカツオ、マグロなどの頭、尾、骨といった残さを専用の車両で回収。同社工場に運び入れた後、砕いて加熱し絞るなどして飼料用魚
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味濃く甘い三島野菜 みしまるかん(JAふじ伊豆)【直売・しずおかの幸】
JAふじ伊豆ファーマーズマーケット「みしまるかん」(三島市)は、「新しい時代の八百屋」をテーマに野菜、お茶、箱根西麓牛、箱根山麓豚など地元の新鮮な農畜産物を取りそろえており、生産者と消費者が情報交換をできる場を目指しています。 中でも地元ブランド野菜「箱根西麓三島野菜」を多く取り扱っております。箱根連山の西南の標高50メートル以上で栽培される野菜です。南向きで日当たりや、土壌の水はけも良く、澄んだ空気の中でストレスなく野菜を育てるため、とても味が濃く、甘いのが特長です。 これからレタスやミニ白菜が出始めます。レタスは、若取りを心がけており、甘みがあり、肉厚でシャキシャキ食感。残暑厳しい季
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中小製造業でウェブ活用を 浜松市中区、9月15日講座
浜松商工会議所工業部会は、9月15日に同商議所会館(浜松市中区)で開く「中小製造業のためのWEB(ウェブ)活用講座」の参加者を募集している。参加者のホームページを事例にした改善ポイントを説明する。参加無料。講師に名倉IT経営研究所・中小企業診断士事務所(掛川市)の名倉真史さんを招く。 開始時間は午後3時半。対象は同商議所の会員。定員は30人。同商議所のホームページ「セミナー・イベント情報」などから申し込む。問い合わせは同商議所工業振興課<電053(452)1116>へ。
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枝豆を生産 斎藤恭平さん(静岡市清水区) 伝統産地、若手が活性化【自然の仕事人】
三保の松原で知られる三保半島の付け根に位置する静岡市清水区駒越地区。この地で枝豆を生産する斎藤恭平さん(33)を訪ねた。 「子どもの頃から農園を切り盛りする父の姿を見て、自分も農業をやってみたい!」と感じていたという斎藤さんは、地域に根付く斎藤農園の17代目である。農業高校では生物工学部に所属し、植物培養に熱中した。昔から自らの手で作り出すことに興味があり、また、伝統ある枝豆産地を守っていきたいとの思いから大学卒業後に就農した。 農園では、枝豆を60アールのハウスに年3~4回作付けし、周年生産している。海岸沿いの砂地で太陽の光を十分に浴びた斎藤さんの枝豆は、JAしみずのブランド「手もぎ雅
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花緑出張サービスの利用者募集 静岡県【情報市場】
静岡県は、地域の花壇づくりや学校の授業など、花に関する取り組みに講師を派遣するサービスを行っています。活用例として、花壇づくりやフラワーアレンジメント講座、ハンギングバスケット講座、生け花体験などがあります。 講師料と講師旅費は県が負担します。講師は、県が認定する「ふじのくに花の都しずおかアドバイザー」の中からお選びいただきます(ホームページで公開中)。 ▽派遣期間 2024年2月29日まで ▽申請方法 事前に、実施日や内容などをアドバイザーと調整の上、県農芸振興課へ申請書を提出してください。書類はホームページ<https://flower.shizuoka.jp/kyouiku/sy
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静岡県内主要企業 景気は拡大傾向6割 コロナ5類で業績好調 物価高、円安に懸念も 静岡新聞社調査
静岡新聞社が18日までにまとめた県内主要企業トップの景気動向アンケートは、現状の景気を拡大傾向とする回答が6割を超え、1月の前回調査(24%)の2・5倍となった。新型コロナウイルスの5類移行に伴う社会経済活動の正常化が個人消費を押し上げ、企業業績の回復を支えている。一方で原材料・エネルギー価格の高騰や過度な円安、世界経済の減速などに対する懸念も根強い。 7月下旬に製造業、非製造業50社ずつにアンケートを送付し、8月上旬までに90社から回答を得た。現状の景気認識は1・1%が「拡大」、62・2%が「緩やかに拡大」と答えた一方、28・9%が「横ばい」、7・8%が「緩やかに後退」とした。半年後の景
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茶況(8月18日)審査技術1位に磐田の松下さん JA遠州中央闘茶会
JA遠州中央はこのほど、若手茶業者が茶の審査技術を競う闘茶会を袋井市の茶ピアで開いた。出場者23人の中から、磐田地区の松下公彦さんが1位に輝いた。上位10人は、29日に静岡市内で開催される県茶生産青年茶審査技術競技会に出場する。 4年ぶりの開催で、同JA管内の浜松市天竜区、袋井市、磐田市、森町の若手生産者らでつくる茶生産青年会の会員が出場した。鹿児島や京都など10府県の荒茶を5種ずつ二つのブロックに分けて外観審査と内容審査を行い、各審査30秒の制限時間内に生産地を判定した。 そのほかの県大会出場者は次の通り(かっこ内は地区名)。 ②左口欣也(磐田)③稲垣誠俊(同)④丸尾友基(袋井)⑤新
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静岡県内主要企業 静岡新聞社調査 価格転嫁50%未満4割 原料高に追い付かず
静岡新聞社が18日までにまとめた静岡県内主要企業トップへの景況アンケートで、原材料やエネルギーの価格上昇分を自社の製品・サービスの価格にどの程度転嫁できているか聞いたところ、「50%未満」が1年前の調査と同水準の約4割を占めた。多くの企業が価格転嫁に取り組むものの、急激なコスト上昇のスピードに追い付かない状況などが背景に浮かんだ。 原材料・エネルギー価格の高騰が事業に与える打撃は「深刻な影響が出ている」(31・1%)、「やや影響が出ている」(64・4%)の合計が95・5%に達した。対応策(複数回答)は「価格転嫁」(84・4%)が最も多く、転嫁度合いは「全て」「75%以上」「50~75%程度
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人事=はごろもフーズ(9月1日)
サービス本部長補佐兼総務部長(総務部長)理事香田賢治▽事業サポート部長(事業サポート部次長)重久達也
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茶況(8月16日)静岡牧之原茶発信 都内商談展に出展 茶振協
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、都内で開かれた国内最大級の食品・飲料の商談専門展「カフェレスジャパン」に参加した。 静岡牧之原茶の販路拡大を目的とした初の試みで、市内の茶商や生産者ら6団体がブースを構えた。深蒸し茶に加え香り緑茶や和紅茶など多様な茶が並び、出展者は試飲などを通じ、自慢の商材の魅力を来場したバイヤーらに説明した。 イベントへの参加は物価高騰に対する市の茶業緊急支援事業の一環で実施した。 (榛原支局・足立健太郎)
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静岡県中部、6月有効求人 島田は6カ月連続下落
静岡県中部のハローワーク4所(静岡、清水、焼津、島田)がこのほど発表した6月の有効求人倍率(実数値)は、静岡1・88倍(前年同月比0・08ポイント上昇)、清水1・13倍(0・02ポイント上昇)、焼津0・87倍(0・22ポイント下落)、島田0・81倍(0・33ポイント下落)だった。 静岡、清水はいずれも卸売業、サービス業で新規求人数が増えたほか、静岡は建設業が328人で9・0%増、清水は飲食業が33人で約2・7倍。静岡は6カ月ぶり、清水は5カ月ぶりに前月を上回った。 焼津も有効求人倍率が前月から上昇した一方、島田は6カ月連続の下落となった。両所とも前年同月比の新規求人数が製造、非製造の幅広
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静岡県内一茶生産 過去最低を更新 天候や摘採面積縮小影響
農林水産省が16日発表した2023年の一番茶生産量統計によると、静岡県の荒茶生産量は前年比13・7%減の9060トンで、過去最低を更新した。3年ぶりに1万トンの大台を回復した昨年から大幅な減産に転じた。気象条件や離農による摘採面積の縮小により、記録的な収量減となった。 主要産地の5府県(静岡、鹿児島、三重、京都、埼玉)の荒茶生産量は7%減の2万1千トンだった。本県のシェアは3・3ポイント下降の43・1%で、全国1位を維持した。2位鹿児島の生産量は3・7%増の8440トン、シェアは4・2㌽上昇の40・2%で、静岡県との差が縮まった。 農水省は本県や京都、三重で2月の温暖な気候を受けて進んだ
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茶況(8月15日)緑茶ビール商品化 島田の醸造・販売所
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193 バレーブリューイング」は、同市の「KADODE OOIGAWA」が展開するブランド緑茶を使ったクラフトビールを商品化した。 ブランド緑茶「MANDARA GREEN TEA」の深蒸し、浅蒸しの2種類の茶葉を使用した。ホップの柔らかい苦みと緑茶の上品なうまみが楽しめるのが特徴。醸造所の担当者は「すっきりとした味わいのペールエールに仕上がった」と太鼓判を押す。 KADODEのマルシェで販売中。880円(税込み)。同館の飲食店「緑茶バーガー&麦酒」では専用の注ぎ口(タップ)から新鮮な状態で提供している。1杯770円(税込み)。 (島田支局・池
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人事=富士急行(16日)
社長室部長(社長室次長)南優子▽宣伝部部長兼エフ・ジェイ勤務(宣伝部次長兼エフ・ジェイ勤務)南貴弘▽富士急モビリティ出向=部長待遇(同=次長待遇)志村公聖▽富士急静岡バス出向=部長待遇兼石川タクシー富士勤務(同=次長待遇兼石川タクシー富士勤務)斎藤俊之▽身延登山鉄道出向=部長待遇(同=次長待遇)鷹取健二▽宣伝部次長兼エフ・ジェイ勤務(宣伝部次長代理兼エフ・ジェイ勤務)久保田晃輔▽富士急山梨ハイヤー出向=次長待遇(同=次長代理待遇)木村尚寛▽社長室次長代理兼富士急百貨店勤務(社長室課長兼富士急百貨店勤務)斎藤涼▽総務部次長代理(総務部課長)太田諭志▽企画部経営企画グループ次長代理(企画部経営企
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台風7号接近 ガソリン供給一部遅延 静岡県内、スタンド休業相次ぐ
石油元売り大手ENEOS(エネオス)は14日、台風7号の接近に伴い、静岡県へのガソリンなど石油製品の船舶輸送が大幅に遅延していると発表した。主に静岡県中東部で配送が途絶えるなどし、同日午後以降、急きょ営業を取りやめる系列のガソリンスタンドが相次いだ。同社によると、エリア内にガソリンスタンドは509店舗あるものの、臨時休業した店舗数は把握できていないといい、「状況確認を急いでいる」とした。船舶輸送の再開は17日ごろの見込みで、当面は隣県からの陸送で対応する。 同社によると、影響が出ているのは海上輸送を経て大井川、清水、田子の浦の各油槽所から配送される県中東部のガソリンスタンド。15日は休業店
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「旅」テーマ プラモニュメント登場 静岡市葵区七間町 ホテル前に新設
静岡市葵区七間町に10日オープンした「ホテルウィングインターナショナル静岡」の前にこのほど、組み立て前のプラモデルの部品群をかたどった「プラモニュメント」がお目見えした。ベッドやキャリーバッグなど旅を感じさせるホテルならではのパーツが並んだデザインで、市中心街から「プラモデルのまち・静岡市」を市民や観光客に広く発信する。 大きさは高さ2・45メートル、幅2メートルのステンレス製。ベッドや浴槽を模したパーツや茶わんと魚が描かれたパネルなどを組み込んだ。七間町通りに面したエントランスに設置され、宿泊客以外も楽しめる。 プラモデルを生かした地域活性化に取り組む市の事業に賛同したビル所有者のヨシ
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茶況(8月14日)玉露の里で夏祭り 20日、藤枝
藤枝市岡部町の玉露の里の夏祭りが20日午前10時~午後3時、同所で開かれる。夏休みに合わせ、子どもや親子連れらが楽しめる茶関連の体験やワークショップを開催する。 茶室「瓢月(ひょうげつ)亭」での抹茶たて体験や、子ども向けに茶あめすくい取りを無料で実施する。うちわ絵付けや、朝比奈龍勢・昆虫館でパラシュート作りのワークショップも行われる。 問い合わせは玉露の里<電054(668)0019>へ。 (藤枝支局・青木功太)
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人事=ミダックホールディングス(9月1日予定)
グリーン・サーキュラー・ファクトリー取締役を兼ねる 社長加藤恵子、専務熊谷裕之
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決算案(6月期)=クレステック 海外 梱包資材堅調
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2024年6月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①212億7千万円(14・3%増)②16億1600万円(13・7%増)③8億5100万円(2・0%増)④187億4千万円⑤12億8300万円⑥8億7400万円 ※東南アジアを中心とした海外で梱包(こんぽう)資材などの取引が堅調に推移し、売上高、各利益とも2年連続で過去最高を更新した。円安も寄与した。2024年6月期はフィリピンで進めている不採算商品からの撤退などの影響で減収を見込む。
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富士山頂に灯籠を 浅間大社へ169万円 田子の月が寄付 富士市
富士市の菓子メーカー「田子の月」は11日、富士宮市の富士山本宮浅間大社に169万4千円を寄付した。寄付金で富士山頂上浅間大社奥宮に灯籠を設置する。 寄付金は同社の菓子「富士山御陰(おかげ)餅」の売り上げの一部を充てた。灯籠2基を来夏までに設置する予定。 牧田桂輔社長らが同大社を訪ねて奉納の神事を受け、甲田吉孝宮司に目録を手渡した。 牧田社長は「(富士山御陰餅は)富士山の恵みに敬意を込めて改名した歴史がある。末永く美しい山であってほしいと願いを込めた」と、寄付の理由を語った。
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JR掛川駅に「きみくら」出店 2月開業目指す 掛川茶をPR
掛川市の久保田崇市長は10日の定例記者会見で、JR掛川駅構内に整備する日本茶カフェの運営事業者が丸山製茶グループのきみくら(同市板沢)に決定したと発表した。玄関口で掛川茶をPRする「お茶のまちづくり拠点整備事業」として内装工事費などの一部を補助する。2024年2月の開業を目指す。 延べ床面積131平方メートルの区画を活用する。同社は日本茶カフェを市内2店舗と羽田空港のターミナルに直結した複合施設の都内1店舗で営業している。掛川茶をPRするため、市内の茶園、茶商と連携した取り組みも行う予定。 観光客だけでなく、高校生や大学生、通勤客ら日常的な駅利用者も想定し、お茶のまちとしての認知度向上や
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駐車ポイント→商品券に 熱海、回遊性向上で地域活性 運営会社・神社・観光協会連携
熱海市の来宮神社と市観光協会、駐車場運営会社「タイムズ24」(東京)は8月から、同社会員ポイントを市内の地域共通商品券として交換・利用できるサービスを開始した。来訪者の回遊性向上を図り、地域活性化に結びつける。同社としては全国初の試みで、他地域にも普及させるモデルケースにしたい考え。 同社が管理運営する有料駐車場などを利用した際にたまる会員制の「タイムズポイント」(利用代金100円で1ポイント獲得)について、200タイムズポイントを「熱海エリア共通商品券」(200円分)に交換可能とする。同商品券は市内の飲食店や日帰り温泉など約40の店舗や施設で利用できる。 同社が付帯駐車場を管理運営して
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学生向け採用説明会開催 20日に鈴与グループ 静岡市駿河区
鈴与グループは20日、静岡市駿河区のホテルグランヒルズ静岡でグループ企業15社が集まる学生向け合同採用セミナーを開く。当日は各社による会社説明会や採用担当者によるトークセッション、各社の詳細な情報を知ることができる企業研究ブースを設置し、学生の就活を後押しする。 参加するのは鈴与や鈴与商事、フジドリームエアラインズなど。新型コロナウイルスの感染拡大を機に企業の採用活動もオンラインの導入が加速していた。鈴与経営企画室は「事業内容や仕事の魅力、採用担当者の熱量をダイレクトに伝えられるリアルにこだわった」としている。
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茶況(8月11日)芦窪製茶共同組合 マルス製茶が最優秀 JA遠州中央 荒茶品評会
JA遠州中央はこのほど、管内の生産者による荒茶荷口品評会を袋井市の茶ピアで開いた。普通煎茶と深蒸し煎茶の2部門で行われ、最優秀賞には芦窪製茶共同組合(天竜)、マルス製茶(袋井)がそれぞれ選ばれた。 袋井、磐田、浜松、森の4市町から普通煎茶26点、深蒸し煎茶42点が出品。地元の茶商や県中遠農林事務所の職員らが審査員を務め、外観や香気、水色、滋味で採点した。 その他の主な受賞者は次の通り。 【普通煎茶】優秀賞 左口製茶(磐田)坂本充男(春野) 【深蒸し煎茶】優秀賞 花島園(森)丸尾製茶(袋井)秋田製茶(同)神谷久史(同)
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ガソリン高騰 お盆直撃、帰省や物流影響 静岡県内平均180円台
レギュラーガソリン1リットル当たりの県内平均小売価格が180円台の高値水準となり、10日の県内はマイカーでの帰省や遠出など人の流れが活発化する盆休みを前に、影響を心配する声が広がった。高止まりは当面続くとみられ、新型コロナウイルス禍から回復基調の社会経済活動に“冷や水”を浴びせかねない。燃料費が利益に直結する物流、タクシー事業者も原油価格の動向に気をもんでいる。 「高いですね。一昔前では考えられないぐらい」。静岡市清水区のセルフ式のガソリンスタンド「フレンドリー清水インターSS」を訪れた会社員の高橋佳人さん(45)が、給油のレシートを見てつぶやいた。割引サービス後の
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静岡にホテルウィング開業 プラモなど発信 七間町「ワシントンプラザ」跡地
静岡市葵区七間町のビジネスホテル「ホテルウィングインターナショナル静岡」が10日、オープンした。プラモデルを活用して地域活性化を図る市に賛同し、館内に模型作り専用スペースを設けるなど、平日のビジネス需要に加え、愛好家らの週末利用を見込む。 昨春に営業を終えた静岡北ワシントンホテルプラザの後継施設。鉄骨・鉄筋コンクリート造の11階建てに、シングルとダブルなどの客室計186室を備えた。青色の天井クロスや緑色のカーペットで、富士山や茶畑をイメージした。 模型専用スペースに塗装で使うエアブラシや排気設備を、ホテル前に模型の部品群をイメージした「プラモニュメント」を設けた。 ホテルを運営するミナ
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伊豆地区 9月からタクシー値上げ
国土交通省中部運輸局は10日、伊豆地区のタクシー運賃を値上げすると発表した。普通車の初乗り上限運賃を1・2キロ610円から同680円に引き上げる。加算運賃は90円で据え置いたが、加算距離を266メートルから241メートルに短縮した。 9月11日から適用し、2020年2月以来の改定となる。 燃料費の高騰や運転者の労働条件改善などを理由に、同地区11市町の16社494台から運賃値上げの申請が寄せられていた。
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電動操船 徳島で実証運航へ ヤマハ発動機
ヤマハ発動機は10日、電動推進ユニットと制御システムなどを組み合わせた次世代操船システム「HARMO(ハルモ)」=写真=を用いたクルーズ船の実証運航を12日から徳島市で実施すると発表した。国内での実証運航は北海道小樽市、横浜市に続いて3カ所目。 徳島市内を流れる川に囲まれた中州「ひょうたん島」の周りを遊覧する観光クルーズ事業で活用する。ヤマハ発はハルモを搭載した12人乗りのボート1艇を運航団体の地元NPO法人に無償提供。電動ならではの静粛性や低速時の強い推進力を快適なクルーズにつなげる。直感的な操作が可能なジョイスティックなどで、その場での旋回など小回りが利くことも利点になるという。 決
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静岡県、メール誤送信 アドレス漏えい
静岡県は10日、静岡市で7月に開催したビジネスマッチング行事「テックビートシズオカ2023」に関し、出展後のアンケートを行った際にメールの誤送信があり、情報漏えいがあったと発表した。委託業者によるミス。 県によると、委託業者が今月4日、行事に出展したスタートアップ企業30社38人に回答を促すメールを送る際、全ての受信者のアドレスが表示される方式で送信した。漏えいした情報はメールアドレスのみという。 県産業イノベーション推進課はメール送信時のダブルチェックを徹底し、再発防止を図るとしている。
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四半期決算(4~6月期)エンシュウ 赤字幅が縮小
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①56億2900万円(16・3%増)②600万円の赤字(9000万円の赤字)③5400万円の赤字(1億8100万円の赤字) ※工作機械の国内やアジアのシステム案件や二輪や船外機向けの部品加工が伸びた。増収分やエネルギー費の価格転嫁が寄与し赤字幅が縮小した。取引先の海外二輪生産計画に合わせて通期の連結売上高予想を期初予想より4億円減の282億円に下方修正した。
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四半期決算(4~6月期)特種東海製紙 需要低迷で減収減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①205億5800万円(2・4%減)②13億9400万円(19・1%減)③12億5400万円(51・5%減) ※段ボール原紙の需要低迷、原燃料価格高止まり、円安などの影響で減収減益に。有価証券売却益を計上した前年同期との比較で純利益は大幅に減少した。
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四半期決算(4~6月期)赤阪鉄工所 価格高騰響き赤字
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆単体 ①18億6400万円(5・7%増)②4400万円の赤字(5700万円の黒字)③3200万円の赤字(3500万円の黒字) ※売上高は順調な部品販売などで前年同期並みを維持したが、原材料や購入部品の価格高騰などが響き、損益は赤字となった。
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四半期決算(4~6月期)秀英予備校 校舎閉鎖で減収
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①20億700万円(3・2%減)②4億5900万円の赤字(4億4800万円の赤字)③4億7400万円の赤字(4億6千万円の赤字) ※11校舎を前年同期に閉鎖したほか、売上単価が比較的高い中学3年の塾生数が減った影響で、第1四半期として2年連続の減収に。使用教材の絞り込みや閉鎖校舎分の家賃減少でコストを削減したが、減収分を補えなかった。
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人事=スズキ(9月1日)
四輪電気電子電動技術本部四輪電気電子技術担当 四輪電気・電子先行開発部長寸田剛司▽渉外広報本部渉外部部長補佐 渉外部技術グループ長市田朝巳▽広報部部長補佐 広報部海外広報グループ長平野英博
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四半期決算(4~6月期)ユニバンス 利益が大幅改善
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①111億1100万円(3・6%増)②3億5600万円(約4・4倍)③2億7600万円(約9・4倍) ※販売量は前年同期並みだったが、円安に伴う為替換算の影響で増収。米国の四輪駆動装置の日本などへの生産移管に伴う輸送費削減などの効率化推進や、生産改革による固定費減などで利益が大幅改善した。
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四半期決算(4~6月期)ヤマザキ 原材料高騰で減収
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①6億2100万円(16・7%減)②3400万円の赤字(前年同期は1000万円の赤字)③3700万円の赤字(同700万円の赤字) ※原材料やエネルギー価格の高騰で減収。半導体不足による納期遅延で受注損失が発生するなどして、第1四半期として4年連続の最終赤字。
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スーツケース販売好調 コロナ5類後の夏休み 久々の旅行、高め売れ筋
新型コロナウイルスの5類移行後初の夏休みシーズンを迎え、県内小売店でスーツケースの販売が伸びている。コロナ禍後の“リベンジ消費”の追い風が吹く中、使わずにしまい込んでいた数年間で部品が劣化して買い替える需要も多い。海外旅行を間近に控えた消費者からの問い合わせも増え、各店は「積極的な商品提案で、近年低迷していた売り上げを挽回したい」と意気込む。 「学校のアメリカ研修旅行のためにスーツケースを買った。将来の夢に向けて海外で学ぶ機会が楽しみ」。静岡市葵区の男子中学生(14)は声を弾ませた。こうした生徒・学生をはじめ、ビジネス関係者や旅行愛好家らのニーズがじわりと増え始めた
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決算案(6月期)キャンバス 開発費で赤字幅拡大
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2024年6月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆単体 ①0円(0円)②12億8300万円の赤字(8億5400万円の赤字)③12億4400万円の赤字(8億5500万円の赤字)④未定⑤未定⑥未定 ※抗がん剤の基礎研究と臨床開発に取り組んだが、販売には至らなかった。臨床試験の進捗(しんちょく)に伴って研究開発費が増え、赤字幅は拡大した。
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レジデンス減収減益 4~6月、ヨシコン
ヨシコンは10日、2023年9月中間期の連結業績予想を修正し、経常利益を期初予想比2億円減の7億円、純利益を1億5千万円減の4億円とした。売上高は据え置いた。 同日発表した23年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比10・5%減の47億3100万円、経常利益が98・7%減の800万円、純損益が50万円の赤字(前年同期は4億2千万円の黒字)だった。 不動産開発事業は商業施設の引き渡しで収益を確保した一方、レジデンス事業は新規分譲マンションの販売がなく減収減益となった。両事業の契約状況などから通期業績予想は変更しなかった。
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四半期決算(4~6月期)はごろもフーズ 家庭向け商品が好調
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①186億8700万円(5・2%増)②6億6800万円(28・1%増)③4億5900万円(28・5%増) ※家庭向けツナ缶やパスタ製品、ギフト用食品の販売が好調に推移し、増収増益に。原材料や燃料の価格上昇の影響を受けたが、価格改定や販管費削減の効果で補った。
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茶況(8月10日)水出しほうじ茶 ティーバッグ発売 掛川・山英
掛川市日坂の製茶販売「山英」(山崎元郷代表)はこのほど、有機栽培した掛川茶を使ったティーバッグ「山英の水出しほうじ茶」を発売した。ほうじ茶の香ばしさやこくを水出しで手軽に楽しめる。 同社の「水出しシリーズ」の煎茶、玄米茶に次ぐ第3弾。炭火で焙煎(ばいせん)することで、味の奥深さを追求した。急須で入れたような香りも特徴。ティーバッグは茶葉が開きやすく、こくが広がりやすい三角型を採用した。ペットボトルに入れて楽しむこともできる。同社小売部の山崎千嘉さんは「気分を変えたいときに気軽に楽しんでほしい。夏場に家庭でつくる麦茶のような存在になればいい」と話す。 ティーバッグは1個4グラムで10個入り
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エンビプロHD 6月期減収減益 円高、海外需要低下響く
エンビプロ・ホールディングス(HD)が10日発表した2023年6月期連結決算は、売上高が前期比14・2%減の491億8900万円、経常利益が54・4%減の19億100万円、純利益が60・3%減の12億3600万円と、減収減益だった。 グローバルトレーディング事業は急激な円高が響いた。鉄スクラップの主要な輸出先である韓国やベトナムの需要が減り、競合激化によって収益性が低下したことも受けて約8割の減益になった。一方で、リチウムイオン電池リサイクル事業は処理過程の突発停止が減るなど設備稼働率が改善し、堅調な需要の後押しもあって増収増益だった。 24年6月期の連結業績予想は売上高が580億円、経常利
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スルガ銀行 6年ぶり増収 4~6月期 償却債権取立益が増
スルガ銀行が10日発表した2023年4~6月期連結決算は、売上高に当たる経常収益が前年同期比1・3%増の209億6300万円だった。貸出金利息の減少で資金運用収益は減ったが、貸倒処理していた債権を回収する償却債権取立益が増え、6年ぶりの増収になった。 経常利益は一般貸倒引当金繰入額が減り、11・1%増の47億8千万円。3年連続の経常増益になった。純利益は35億1千万円で13・5%減少した。最終減益は3年ぶり。組織的な不正融資が発覚したシェアハウス問題の債権一括譲渡に伴う特殊要因がなくなり、法人税が増えた。同問題は前期でほぼ解決した。 単体の業務粗利益は0・8%減の149億7800万円。本
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四半期決算(4~6月期)巴川製紙所 トナー事業苦戦で減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①83億1500万円(6・5%減)②5億9400万円(37・1%減)③3億4100万円(70・3%減) ※第1四半期として3年ぶりの減収減益。トナー事業は中国経済の減速や価格競争の激化などが響いて低調だった。半導体・ディスプレー関連事業は前年度下期からの市況の調整が続いたものの販売を伸ばした。
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四半期決算(4~6月期)ミダックホールディングス 廃棄物の受託拡大
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①21億3400万円(7・6%増)②8億1200万円(9・3%増)③4億9900万円(16・3%増) ※4年連続の増収増益でいずれも過去最高を更新。管理型最終処分場の受け入れ枠拡大で、建設業界との大型取引を中心に廃棄物の受託量を増やした。
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夏季一時金76万8875円 民間労組の妥結最終報
静岡県が10日発表した県内民間労働組合の2023年夏季一時金要求・妥結状況最終報(8月1日現在)によると、妥結した286組合の平均妥結額は加重平均で76万8875円、支給月数は2・56カ月だった。311組合が妥結した前年同期を金額で3万8662円、月数で0・11カ月それぞれ上回った。 調査は500組合を対象に実施し、309組合から有効回答があった。業種別の妥結状況は製造業80万8360円(支給月数2・64カ月)、運輸・郵便業35万4798円(1・46カ月)など。従業員規模別は300人以上が80万2213円(2・66カ月)、299人以下が51万8287円(2・03カ月)だった。 平均要求額(2
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エンシュウ 東証スタンダード移行申請 2028年度500億円目標
エンシュウは10日、東証最上位のプライム市場からスタンダート市場への移行を同日付で申請したと発表した。プライム上場維持基準の流通株式時価総額100億円以上を計画期間の2026年3月末までに満たせないと判断した。現在の中期経営計画(中経、21年度~25年度)を見直し、3年遅れの28年度に500億円の売上高達成や営業利益30億円を目指すとした新中計の骨子を公表した。 現中経で、業績と株価の向上を図ってプライム基準の適合を目指したが、工作機械事業で電気自動車(EV)量産化に向けた設備投資の動きが想定より遅いことや、コロナ禍による営業活動の抑制などを背景に困難と判断した。23年3月末の流通株式時価
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新千歳線を利用 北海道スイーツ空輸 ANAあきんどなど
全日本空輸(ANA)グループで地方創生事業などに取り組むANAあきんど(東京都)などは10日、静岡空港で期間運航を実施しているANA静岡-新千歳線を利用して、北海道産のスイーツを空輸した。 輸送時間の問題などで販路が限定的だった商品を遠方まで迅速に届け、産地と消費地のつながりを広げようと22年から展開している事業。同社のほか静鉄ストア(静岡市)など計5社が連携した。 この日は約300キロ分の商品を乗せた機体が午前10時25分ごろに新千歳空港を出発し、正午過ぎには静岡空港に到着。保冷ボックスに保管されていた商品が機体から次々に運び出された。 空輸した商品は県内初上陸となるスイーツなど計5
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夏季一時金85万円超 静岡県西部民間企業 過去最高更新
静岡県西部県民生活センターが10日発表した管内民間労働組合の夏のボーナス(夏季一時金)は、加重平均で前年比6・49%増の85万2042円(月数2・82カ月)で、1998年の公表開始後で過去最高だった昨年の80万101円(2・62カ月)を大幅に更新した。 2023年春闘で主要製造業などが労働組合側の要求を上回る回答や満額回答を相次ぎ発表した。同センターは「全国的な賃上げの動きが反映された」と述べた。 産業別の平均妥結額は、製造業が85万8581円(2・82カ月)、卸・小売業が89万5214円(3・29カ月)だった。 規模別では、従業員300人以上が86万9751円(2・85カ月)、299
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CMグランプリ入賞16作品表彰 静岡県広告協会
静岡県広告協会(会長=大須賀紳晃静岡新聞社・静岡放送社長)は9日、静岡県CMグランプリの表彰式を静岡市駿河区で行った。テレビ、ラジオの両部門で入賞した16作品の広告主や広告会社、制作会社をたたえた。 テレビ部門の最優秀賞は、静岡銀行の企業CM「相続 とりわけ」編。食事を取り分ける様子を相続に見立て、コミカルに仕上げた。同行の小杉伊知郎ライフプランサポート部長は「CMを通じて顧客に話題を提供し、相続の悩み解決につなげたい」と述べた。 ラジオ部門の最優秀賞は三幸コーポレーションの企業CM「アジェンダ」編と「ピアノ」編。同社の斎藤哲一社長は「選出され喜んでいる。受賞を今後の糧にしたい」と語った
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ハラール対応で新工場 水産加工品イスラム圏へ出荷 いまる井川商店(焼津)
水産加工業「いまる井川商店」(焼津市)は、東南アジアや中東の販路開拓に注力している。ハラール(イスラム教の戒律)認証対応の工場を稼働させて漬け魚や切り身の生産態勢を整え、現地の日系量販店や飲食店への出荷を本格化させた。イスラム圏での日本食人気を追い風に商機取り込みを図る。 同社は国内大手スーパーや外食産業などに漬け魚や総菜、切り身を出荷する。国内市場が頭打ちとなる中、2017年ごろから海外輸出や訪日外国人(インバウンド)の需要に着目。アルコール不使用の調味料や製造工程の研究を重ねて2022年、ハラール認証付きの工場を建設した。地上2階建てで、低温冷蔵設備や真空包装装置などをそろえる。
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複合施設完成は2030年度 沼津駅南・大手町再開発 地上25階建て誕生へ
JR沼津駅南口で調整が進んでいる大手町と仲見世の両商店街の再開発事業で、メインの複合施設が2030年度に完成する見通しになったことが9日までに、関係者への取材で明らかになった。住居や商業施設、駐車場などが入り、地上25階建て(高さ約90メートル)の計画。同駅南の複合施設「イーラde」(地下1階、地上20階)などを上回る県東部で最大規模の高さの建物が誕生する。 関係者によると、今秋にも都市計画の素案を市に提示する。26年度から建物の解体、翌年度から本体工事に着手する運び。都市計画決定の時期によって前後する可能性もあるという。 整備するのは駅南から沼津港へ延びる「さんさん通り」沿いの大手町商
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スター精密 経常利益と純利益を上方修正 12月期予想
スター精密は9日、2023年12月期の通期連結業績予想を修正した。円安効果を受けるものの、景気減速などを織り込み、経常利益を期初予想比6億円増の114億円、純利益を3億円増の84億円とした。 売上高は5億円減の790億円とした。主力の工作機械事業は欧州で伸びる一方、米国やアジア、日本国内は落ち込むと予想した。小型プリンターなどの特機事業は欧州を含め国内外全般で苦戦すると判断した。 第3四半期以降の想定為替レートは1ドル=125円から130円に、1ユーロ=130円から145円にそれぞれ変更した。 同日発表した23年6月中間連結決算は、売上高が前年同期比9・4%増の429億2600万円、経
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いわた夏まつり花火大会 26日、市内5カ所打ち上げ
磐田商工会議所の鈴木裕司会頭と磐田市商工会の三ツ谷金秋会長らが8日、磐田市役所を訪れ、26日夜に市内5カ所で花火を打ち上げる「2023いわた夏まつり花火大会」を草地博昭市長にPRした。 遠州地域の夏の最後を飾る花火大会として市民に親しまれている大会で、2020年は新型コロナ感染拡大の影響で中止となった。21、22年はコロナ禍で落ち込んだ地域を活気づけようと、「いわたの夜空に元気玉花火」と題し、打ち上げ場所を分散して自宅でも観覧できる大会として行った。今回も実施方法は変えず、名称を戻して開く。 午後7時半から8時までの間、向笠地区、はまぼう公園北西、竜洋海洋公園、池田の渡し公園、天竜川ラブ
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沼津駅南口 再開発にコンセプト「商店街の面影生かす」
JR沼津駅南口(沼津市大手町)の再開発は、老舗の大手町と仲見世の両商店街の面影や特徴を生かす方向で事業化を目指す。9日までに明らかになった概要では、歴史・文化の継承や未来へ向けた新たなにぎわいの拠点づくりなどをコンセプトにした。 概要をまとめたシティコンサルタンツ(東京)によると、「NUMAZU♡HEART♡SQUARE~ヒト・クラシ・ミライがつながる~」をキャッチフレーズとし、中心市街地にふさわしい街並み景観の共創、豊かな自然環境の中での街なか居住の実現を目指すという。 「ヒト中心の公共空間の創出」などを示した市中心市街地まちづくり戦略や、第2次市都市計画マスタープランを生かした。
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裾野産の芋焼酎「歩(あゆみ)」新酒完成 4年目、上品な香り
裾野市佐野の老舗酒店「みしまや」とNPO法人みらい建設部は7日、裾野産のサツマイモと天然温泉水を原料にした焼酎「歩(あゆみ)」の新酒完成を村田悠市長に報告した。アルコール分25度の本格芋焼酎。上品な香りとすっきりとした味わいを楽しめる。 同店が創業100年を迎えた2020年に、遊休農地解消と地域活性化に向けたプロジェクトとして始めた。4年目の23年度は約800本の販売を予定する。市役所を訪れた同店4代目の江森慎さん(40)は「サツマイモ作りには地元の子ども会やシニアクラブも参加している。みんなで裾野の未来をつくる架け橋にしていきたい」と話した。 現在は市外の蔵元に製造を依頼しているが、将
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8月11日は山の日 「富士山」染色、自宅で手軽に 体験キット発売 浜松・武藤染工
浜松伝統の注染(ちゅうせん)そめや服地の染色加工を手がける武藤染工(浜松市中区)は、自宅で手軽に楽しめる子供向け染色体験キット「はさんで染める△(さんかく)ふじさん」を開発した。手ぬぐいとハンカチ版の2種類を用意し、11日の「山の日」に発売する。遠州織物の工程の一つ、染色業界から地場産業を発信する。 キットは白布や染料とソーダ灰、透明アクリル板、ビニール手袋、入れ物と作業を兼ねるプラスチック容器など8点。「赤富士」「青富士」をイメージし、手ぬぐいをピンク色に、ハンカチを青色に絞り染めする。 特徴は、三角に折った白布を挟んだアクリル板を介し、染め上がる過程を楽しめる点だ。上部を残して布地が
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藍染めハンカチの台帳 限定販売 11日から東海道スタンプラリー
静岡市や静岡商工会議所などでつくる東海道歴史街道観光推進協議会は11日から、市内の東海道宿場町を巡る「しずおか東海道ご縁めぐりスタンプラリー」で、スタンプの台帳として使用する「富士山染めハンカチ」を300枚限定で販売する。 ハンカチは35センチ四方の大きさで、同市駿河区の施設「駿府の工房 匠宿」で1枚ずつ藍染めした。コップにかぶせると富士山に見えるデザインをあしらった。 スランプラリーは2019年度からスタートし、台帳には同じデザインの白いハンカチを用意している。22年度に「富士山染めハンカチ」を200枚限定で販売したところ好評だったため、継続を決めた。 スタンプラリーは蒲原宿や興津宿
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イチジク 出来栄え良好 伊東で目ぞろえ会
JAふじ伊豆あいら伊豆地区は9日、伊東市岡の伊東共選場でイチジクの目ぞろえ会を開いた。地域を代表する旬の果実が出荷時期を迎え、生産者が規格や取り扱いのポイントなどを確認した。 今年は例年よりも1週間早い7月末に出荷が始まった。出来栄えは良好という。同地区の生産者は伊東市の7人で、昨年の実績を13%上回る6・3トン(1万8千パック)の出荷を計画する。 10月下旬にかけて、同市玖須美元和田のJA直売所「いで湯っこ市場」で販売する予定。
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近ツー社長辞任 掛川市長、再発防止策求める
過大請求を受けた掛川市の久保田崇市長は、近ツー社長の辞任を受けて「(新体制下でも)不正の内容や原因などについて事実関係を明確にするとともに、再発防止策が講じられることを求める」とコメントした。
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静岡人インタビュー「この人」 伊豆長岡温泉のまちづくりに関わる 榊田幸平さん(伊豆の国市)
日本大国際関係学部在学時、伊豆の国市の伊豆長岡温泉街で開催されているイベント「温泉場お散歩市」の運営を手伝う。約2年間活動し、「伊豆長岡温泉の再生に向けた地域資源調査」について研究した。旅行のツアーを企画・販売できる国家資格「国内旅行業務取扱管理者」も取得。卒業後、沖縄県の人口約10人、周囲約2キロの由布島で、西表島とを往復する水牛車の運転などに携わった。6月から市地域おこし協力隊として同市四日町に移住し、客室7棟が点在する分散型ホテル「さかなやステイ」のスタッフを務める。埼玉県本庄市出身。26歳。 -同隊応募のきっかけは。 「知人と連絡を取ったりSNSで調べたりしていたところ、お散歩市
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茶況(8月9日)相良の子どもに製茶協が新茶寄贈 牧之原
牧之原市の相良製茶協議会(名波靖功会長)は9日、市に新茶55キロを寄贈した。今後、相良地域の幼稚園や保育園、小学校に届けられる。 幼少期から特産茶に親しんでもらおうと毎年贈っている。名波会長らが市役所榛原庁舎に杉本基久雄市長を訪ね、新茶を手渡した。名波会長は「お茶の良さを再認識してもらい、茶業界の未来につなげたい」と話し、杉本市長は「本当にありがたい。子どもたちには茶どころで生まれ育ったことを誇りに思ってもらえたら」と感謝した。 鹿児島四茶が最終盤 静岡茶市場 静岡茶市場では鹿児島県本土物四茶の取引が最終盤を迎えている。9日は頴娃のゆたかみどりを中心に、前日比横ばいの6千キロが上場した
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ローランド増収減益 6月中間 円安寄与も出荷減影響
ローランドが9日発表した2023年6月中間連結決算は、円安効果などで売上高は前年同期比7・2%増の460億9600万円だった。販売店の在庫調整に伴う出荷減少の影響などにより経常利益は16・3%減の40億1200万円、純利益は18・6%減の31億9500万円と増収減益となった。 事業別は、米国のドラムメーカー「ドラム・ワークショップ」の新規連結効果があった管打楽器が41・7%増の132億7200万円。ギター関連機器は供給不足が回復して4・9%増の112億3400万円だった。鍵盤楽器は低価格帯製品の需要が軟化して13・9%減の118億4900万円。 地域別はゼロコロナ政策解除後の回復が遅れて
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鹿児島に加工施設 和牛少量パックに 伊藤ハム米久HD
伊藤ハム米久ホールディングスは9日、子会社のサンキョーミート(鹿児島県志布志市)が牛肉を小さくカットするパックセンターを同市内に新設したと発表した。国産牛肉をスライスやステーキサイズに加工する。 海外で人気が高まっている和牛を「ITO WAGYU」ブランドで出荷している。センターの整備でブロックの塊に加え、少量パックでの商品展開が可能になった。輸出先での加工時間短縮や食品ロスの削減が期待される。国内向けの需要にも対応するという。
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オランダ飲食会社 静岡県農水産物を視察
世界各国の水産物を欧州に輸入し、飲食店や食材宅配サービスなどを運営しているホッカイスイサン(オランダ)のノーデンボス・マリナス最高経営責任者(CEO)がこのほど、本県に滞在し、自社ブランド拡大に向けて県内各地の農水産物を視察した。地元行政や金融機関の関係者と静岡市のホテルで懇談し、今後のビジネス展開について話し合った。 マリナスCEOは水産物以外の自社ブランドを開発する方針で、本県ではお茶に注目した。オランダでは苦みの強いお茶は好まれず、「まろやかな味から提案し、食文化を育てていきたい。まずはお茶のアイスクリームも良いかもしれない」と語った。オーガニック茶に対するオランダの評判については「
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掛川管内は0.89倍 6カ月ぶり上昇 有効求人倍率
掛川公共職業安定所(ハローワーク掛川)がまとめた管内(掛川、菊川、御前崎の3市)の6月の有効求人倍率(実数値)は前月比0・01ポイント上昇の0・89倍だった。6カ月ぶりに上昇に転じた。前年同月比は0・17ポイント下回った。 新規求人数は前年同月比9・7%減の1137人だった。業種別では製造業が22・8%減の302人。化学工業や金属製品が半減した一方、輸送用機械器具が35・7%増と伸びた。建設業は1・8%増の170人。宿泊・飲食サービスは約3・6倍の158人で、夏休みシーズンの需要増を見越したリゾート施設運営1社による大口求人が押し上げた。 ハローワークによると、原材料やエネルギーの価格の
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四半期決算(4~6月期)天龍製鋸 需要落ち減収減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①25億9400万円(26・6%減)②4億5400万円(51・7%減)③3億4900万円(47・5%減) ※巣ごもり需要で好調だった住宅資材用チップソーの需要が落ち着いた。在庫調整の長期化などで第1四半期としては2009年以来14年ぶりに減収減益となった。
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四半期決算(4~6月期)電業社機械製作所 追加工事で赤字に
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①39億5400万円(4・3%増)②9600万円の赤字(0円)③7200万円の赤字(1400万円の黒字) ※公共事業を中心にポンプや送風機の受注残があり、増収になったが、大型案件の追加工事などの影響で損益は赤字になった。
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四半期決算(4~6月期)静甲 大型案件が減少
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①79億6600万円(1・0%減)②6200万円(2・1%減)③200万円の赤字(5100万円の赤字) ※車両関係事業などは好調も、液体充塡(じゅうてん)ラインなど産業機械事業の大型案件の減少や、自動車部品や産業機械部品など冷間鍛造事業で納入先の在庫調整の影響があった。
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四半期決算(4~6月期)パルステック工業 部品の支給遅れ響く
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①3億900万円(14・4%減)②1400万円の赤字(2600万円の赤字)③1千万円の赤字(1800万円の赤字) ※ヘルスケア装置関連の開発遅延や、顧客からの部品の支給遅れによる納期変更などが響いた。光応用・特殊機器装置関連の受託と生産は順調に推移した。
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ローランドDG 売上高過去最高 6月中間
ローランドDGが9日発表した2023年6月中間連結決算は、売上高が前年同期比6・6%増の256億7900万円と中間期として過去最高を更新した。経常利益は0・6%増の28億9100万円、純利益は7・6%増の20億8200万円だった。 売上高はプリンターが14・1%増の126億9700万円とけん引した。同社初の「レジンインク」を搭載した大型インクジェットなど積極的に新製品を投入した効果が表れた。歯科医療市場向けのデンタル加工機は新興国で伸長し、9・4%増の37億3100万円。 地域別は国内が10・2%減の21億6600万円と減収だった一方、欧州が9・9%増の91億1600万円と好調だった。
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四半期決算(4~6月期)ASTI 為替差益寄与 最高益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①150億3千万円(6・4%減)②11億7900万円(60・0%増)③9億9300万円(90・1%増) ※前年に拡大した民生産業機器販売の反動減で減収。原材料高の価格転嫁が進んだほか、主にインドルピーに対する為替差益5億2千万円の計上が押し上げ、各利益は第1四半期として最高。
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浜松ホトニクス増収増益 3年連続、産業用製品好調 10~6月期
浜松ホトニクスが9日発表した2022年10月~23年6月期連結決算は、産業用製品の好調が続き、売上高が前年同期比8・4%増の1644億8800万円、経常利益は5・2%増の448億1100万円、純利益2・5%増の324億7100万円と第3四半期として3年連続の増収増益だった。 事業別売上高は、電子管が非破壊検査装置向けのエックス線源が好調で、8・6%増の640億1600万円。光半導体は、放射線装置に使うシリコンフォトダイオードのほか、半導体の製造や検査装置向けのイメージセンサーが増加し、4・7%増の737億4400万円だった。画像計測機器は、半導体故障解析装置の販売がアジアや欧州の半導体メー
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デイトナ 通期下方修正 需要一服、販売減予想 12月期
デイトナは9日、2023年12月期の通期連結業績予想の売上高を期初予想比9・5%減の138億9400万円に下方修正した。コロナ禍で拡大した二輪用品需要が一服し、取引先の在庫調整などに伴う販売減が想定を上回る。 経常利益は18・8%減の17億2900万円、純利益は19・8%減の11億5100万円を見込む。昨年から進める国内の価格改定や新商品投入の効果、需要が拡大するインドネシアでの販売増はプラスに働くが、在庫調整の影響を補えない。 同日発表した6月中間連結決算は売上高が前年同期比3・2%減の67億4500万円、経常利益は13・9%減の8億6800万円、純利益は15・2%減の5億8200万円
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決算案(6月期)協立電機 経常、純利益最高
①売上高(前年比)②経常利益(同)③純利益(同)④2024年6月期売上高見通し⑤同経常利益見通し⑥同純利益見通し ◆連結 ①336億1600万円(18・7%増)②23億7100万円(47・9%増)③15億3000万円(43・9%増)④350億円⑤24億円⑥16億円 ※製造業で自動化・省力化の投資意欲が旺盛な中、半導体不足の緩和が寄与し、生産管理システムや検査装置が好調に推移した。経常利益、純利益ともに過去最高となった。
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四半期決算(4~6月期)桜井製作所 製造原価増で赤字
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①12億3700万円(27・9%増)②8千万円の赤字(2100万円の赤字)③8千万円の赤字(2200万円の赤字) ※部品調達難に伴う納期のずれ込みで工作機械販売が増加し大幅な増収となった一方、原材料や消耗品の仕入れコスト増で製造原価が上昇した。第1四半期として2年連続の最終赤字。
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6月の有効求人0・87倍 ハローワーク磐田管内 前月比横ばい
磐田公共職業安定所(ハローワーク磐田)がこのほど発表した6月の有効求人倍率(実数値)は、前月から横ばいの0・87倍だった。 新規求人倍率は1・54倍と前月を0・20ポイント上回った。担当者は「製造業で大手メーカーの生産調整の影響を受けたものの、小売業の求人は好調だった」と説明した。 産業別の新規求人数は、製造業が前月比7・9%減の340人。このうち輸送機器は42・3%減の75人だった。建設業も6・3%減の119人。一方、卸売・小売業は153・8%増の165人となった。
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茶況(8月8日)世界の喫茶文化紹介 島田、茶器など展示
島田市金谷富士見町のふじのくに茶の都ミュージアムで12月4日まで、東アジア文化都市2023特別企画展「世界の茶器と喫茶文化」が開かれている。火曜休館(祝日の場合は翌日休館、8月15日は開館)。 日中韓をはじめアジア、中東・アフリカ、英国の喫茶文化を紹介している。日本は茶の湯の道具、中国は「工夫茶器」セット、韓国は高麗茶わんなどを展示している。 モロッコやエジプト、イランなどの喫茶習慣も写真や茶器を通じて知ることができる。英国の華やかなティーカップなども目を引く。バングラデシュの路上茶屋に見立てた記念撮影コーナーも設けた。 インドとモロッコの喫茶文化を実際に体験できるセミナーも10月29
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マークイズ静岡にふれあい動物園 11月、伊豆シャボテン公園出店
伊豆シャボテン公園(伊東市)は11月、静岡市葵区の大型商業施設「マークイズ静岡」に国内5カ所目、県内初の出店となる屋内型ふれあい動物園「アニタッチ」をオープンする。 約480平方メートルの区画に約30種300匹以上の動物を展示する。湯に入るカピバラや、柵が無い空間で木に登るイグアナなどの生態を間近で観察できる。ジャコウネコ科の希少動物ビントロングへの餌やり体験も可能にする。 担当者は「身近な場所で動物に親しんでもらい、伊豆シャボテン公園への誘客につなげたい」と話す。
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おむつ、おしりふき自販機で 藤枝市とダイドードリンコ 市内の公共施設10カ所に設置
藤枝市とダイドードリンコは、子育て世帯を支援するため蓮華寺池公園や保健センターなど市内10カ所の公共施設に、おむつやおしりふきを購入できる自動販売機の設置を進めている。同社とセコム医療システム、大王製紙が共同開発した。市によると、設置は志太榛原地域で初という。 パンツタイプのおむつのM、Lサイズとおしりふきをいずれも300円で販売。外出中の急なおむつ切れや、おしりふきの補充に対応できる。飲料の売り上げの一部はダイドードリンコから市の児童福祉事業に寄付される。 公園隣の「れんげじスマイルホール」の横に設置された自動販売機の利用者は「おむつ切れや忘れ物をした時に、気軽におむつやおしりふきを購
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TGCしずおか 2024年も静岡で開催 浜松出身みちょぱさんらPR
ファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」実行委員会は8日、静岡市駿河区で記者会見を開き、「TGCしずおか」(静岡県、静岡市共催、プラチナパートナー・シャンソン化粧品)を2024年1月13日に同区のツインメッセ静岡北館で開催すると発表した。浜松市出身のモデル池田美優さんが会見に出席し、「最新のコンテンツが盛りだくさんなイベントで、私も気合が入っている。久しぶりに行動制限がないので、(会場で)名前を呼んでもらいたい」と意気込みを語った。 「SDGs推進 TGCしずおか2024」と銘打ち、若い女性をターゲットにSDGs(持続可能な開発目標)の重要性を発信する。モデルや俳優のファ
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大谷所属・エンゼルスにちゅ~る広告 いなば食品社長 20日米で始球式
静岡市清水区由比の缶詰製造販売「いなば食品」(稲葉敦央社長)は8日、投打二刀流で活躍する米大リーグ大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・エンゼルスとのスポンサー契約に基づき、同球団の本拠地エンゼル・スタジアム・オブ・アナハイムで始球式を実施すると発表した。20日午前9時45分(現地時間19日午後5時45分)から開催し、稲葉社長が投球者として登板する。 同社は北米市場の広告展開を強化しようと4月から同球団とスポンサー契約を結び、球場内バックネット下や電光掲示板に猫用食品「Churu(日本名CIAOちゅ~る)」の広告を掲示するなどしてきた。始球式は9月30日(現地時間29日)にも行う予定。
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ヤマハ発 通期も最高益へ 原材料高 一服見込む
ヤマハ発動機の日高祥博社長は8日、売上高、利益とも過去最高になった2023年6月中間連結決算を発表したオンラインの記者会見で、今後の事業環境について、原材料価格や物流費高騰の一服や、半導体不足の解消進展が追い風になるとの見通しを示した。円安傾向も続くとみて、23年12月期通期の連結業績予想を上方修正。当初は減益を見込んでいた純利益は、1800億円(期初予想比12・5%増)と過去最高益の予想に転じた。 売上高は2兆5千億円(同2・0%増)、営業利益と経常利益はともに2500億円(同8・7%増)とした。為替の想定レートは米ドル=135円、ユーロ=145円と円安方向に見直した。 日高社長は「
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ヤマハ発 初の純利益1000億円 6月中間 販売増 円安効果も
ヤマハ発動機が8日発表した2023年6月中間連結決算は、二輪車や大型船外機の販売増に加えて、原材料高に伴う値上げや円安進行の効果を受け、売上高、各利益ともに過去最高となった。純利益は中間期では初めて1千億円を超えた。 売上高は前年同期比14・7%増の1兆2264億円、営業利益は39・4%増の1428億円、経常利益は25・4%増の1448億円、純利益は26・9%増の1053億円。値上げが417億円、円安が251億円の増益要因になった。 事業別の売上高は、主力のランドモビリティが15・4%増の7950億円。二輪車は、欧米で需要が堅調に推移し、ベトナムを除く新興国でも景気回復が進んだことから、
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東海道新幹線で呼び出しや案内 ヤマハ、サービス提供
ヤマハは11月1日から、東海道新幹線の車内で、インターホンサービス「おもてなしガイド」をJR東海に提供する。乗客はスマートフォンでQRコードをかざし、係員とやり取りができる。 グリーン車の座席から乗務員を呼び出すことができる「サポートコールサービス」や、授乳などに利用できるスペースを使用する際の「多目的室案内サービス」を活用する。 自動翻訳機能での多言語化対応や文字でのやり取りも可能。電車内のサービス提供は初めてという。
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静岡ガス 通期予想修正 販売減も利益伸長
静岡ガスは8日、2023年12月期の連結業績予想を修正し、売上高は期初予想比7・7%減の2158億3千万円、経常利益は18・7%増の168億1千万円、純利益は18・8%増の109億5千万円とした。中国で長引く景気減速の影響を受ける輸出型製造業などへのガス供給が減少する一方、前年の液化天然ガス(LNG)価格高騰を受けた販売単価の上昇で予想を上回る増益を見込んだ。 同日発表した23年6月中間決算は、売上高が1262億1600万円(前年同期比33・1%増)、経常利益が193億3700万円(約2・1倍)、純利益は138億3800万円(約2・3倍)だった。 23年1~6月のガス販売量は前年同期比6
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河合楽器 減収減益 4~6月期 3年ぶり エントリーモデル低調
河合楽器製作所が8日発表した2023年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比6・5%減の194億600万円、経常利益は22・9%減の12億700万円、純利益は15・4%減の7億7700万円と、第1四半期としては3年ぶりの減収減益となった。資源価格の高騰やエントリーモデルの販売が低調が響いた。 事業別の売上高は、楽器教育が6・0%減の164億4400万円。グランドピアノの最高級モデル「シゲル・カワイ」が国内で好調だったが、中国での楽器販売は低調で、欧州はエントリーモデルが軟調だった。音楽教室や体操教室は国内でコロナ前の生徒数を上回ったものの、中国は回復の見通しが立っていない。 素材加工は
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下水汚泥で発電事業 鈴与商事、菊川市と試験
鈴与商事(静岡市清水区)は8日、菊川市で下水汚泥を原料としたバイオガス発電の事業化を目指すと明らかにした。同市から汚泥サンプルの提供を受けて成分分析や試験を行う。事業性を検証した上で2024年度の事業用地確保を検討する。28年度の新プラント着工を想定している。 同社は16年から、同市内で給食センターや市立病院などから食品廃棄物を受け入れるバイオガスプラントを操業している。同社によると、下水汚泥を原料に使うには新たなプラントが必要。汚泥の処理コストが負担になっている市の課題を踏まえて、官民連携で実証試験に取り組む。 将来的には他自治体への転用も視野に入れる。同日、菊川市役所で行われた同社と
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7月倒産19件増 民間調査 静岡県内企業
信用調査会社の東京商工リサーチ静岡支店が8日発表した7月の県内企業倒産件数(負債額1千万円以上)は、前年同月比19件増の24件、負債総額は約112倍の196億9700万円だった。 負債総額10億円以上の大型倒産は、破産開始決定を受けた東名小山カントリー倶楽部(御殿場市、負債総額175億3100万円)の1件。 産業別では建設業8件、製造業5件、サービス業他4件など。従業員10人未満が22件を占め、小規模事業所の倒産が目立った。地域別は東部5件、中部9件、西部10件。円安やコスト増などの影響が懸念され、担当者は「業績回復が遅れている中小零細企業の動向に警戒感が高まっている」と述べた。 静岡
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ブイストローム 250SX国内販売 スズキ、24日から
スズキは8日、昨年5月にインドで発売した新型バイク「V-STROM(ブイストローム)250SX」を24日から日本国内で販売すると発表した。インドで製造し、輸入する。 未舗装路の走行やツーリング、街乗りまで幅広く対応している。軽量な249ccエンジンを搭載。コンパクトな車体レイアウトが特徴で、未舗装路での走破性を高めた19インチフロントホイールと専用タイヤを取り入れた。 外観はブイストロームシリーズに共通した「クチバシ」のデザインを継承し、八角形のヘッドランプは頑丈なイメージを創出した。 黄、オレンジ、黒の3色展開。日本国内年間目標販売台数は1300台。メーカー希望小売価格は税込み56万
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四半期決算(4~6月期)村上開明堂 国内外売り上げ増
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①243億3300万円(16・4%増)②20億2400万円(40・6%増)③11億7500万円(32・4%減) ※半導体不足の影響が緩和し、自動車用バックミラーの売り上げが国内外で伸長した。純利益は前年同期に群馬県の自動車部品メーカー子会社化に伴う負ののれん発生益を特別利益に計上した反動が生じた。
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新静岡セノバ 9月から改装 ファッション、雑貨強化
静鉄プロパティマネジメント(静岡市葵区)は9月から来夏にかけて、同区の大型商業施設「新静岡セノバ」のファッションや雑貨など計約30区画をリニューアルし、順次開店する。主要客層である20~30代女性のニーズに対応する。 今年9~10月には、県内初出店となるゴルフウエアの「ビームスゴルフ」や、女性向け衣料・靴を扱う「スローブイエナ/ルタロン」など計10店が営業を始める。 来夏に計約30店が出そろう。担当者は「若年層への訴求力を高め、来街者の増加に貢献していく」と話す。
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マルチ社発行株 スズキ引き受け インド四輪生産再編
スズキは8日、インド子会社のマルチ・スズキが、スズキ完全子会社のスズキ・モーター・グジャラート社(SMG)の全株式を取得する対価として、第三者割当でマルチ社の株式を引き受けると発表した。 拡大するインド市場におけるスズキの四輪生産再編の一環で、同日のスズキとマルチ社の取締役会で決議した。スズキなどは7月末、西部グジャラート州の工場で四輪生産するSMGをマルチ社の傘下にして集約することで、インドでの生産効率を高める方針を発表していた。マルチ社によるSMGの株式取得は2023年度内の完了を見込む。 今回の再編などインドの戦略を巡っては、マルチ社が今後投入予定の電気自動車(EV)を含めた生産と
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ひやおろしの酒 「琥珀の粧」10日発売 花の舞酒造
花の舞酒造(浜松市浜北区)は10日、江戸時代から続く伝統製法「ひやおろし」で製造した秋限定の日本酒「琥珀(こはく)の粧(よそおい)」を発売する。 春先に搾った酒を一度だけ火入れし、夏は蔵の中で貯蔵することで、味に深みが出るという。立秋の8日から、「純米吟醸原酒」「特別純米原酒」の2種を瓶詰めして出荷。表面のラベルは夕刻の富士山とモミジをイメージした。 数量は昨年より2割程度増やし、純米吟醸原酒が720ミリリットル(税込み1848円)3千本、1800ミリリットル(3696円)500本。特別純米原酒は720ミリリットル(1265円)4千本、1800ミリリットル(2530円)千本。
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4月個人破産118件 前年比14件減 静岡県内
静岡商工データがまとめた4月の県内個人破産(手続き開始決定)件数は、前年同月比14件減の118件だった。 地区別では東部が9件増の55件、中部は11件減の40件、西部は12件減の23件。市郡別では静岡市が31件、浜松市が15件、富士市と富士宮市が各10件だった。 同社は「賃金の上昇が物価高に追いついていないのが現状。長期的に注視する必要がある」としている。
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希少植物ずらり1200種 10日、掛川に「オズマン」オープン
人材派遣のリツアンSTC(掛川市連雀)が手がける植物園「オズマン」が10日、同市初馬にオープンする。温室など4エリアと雑貨店などを併設した複合施設で、希少な多肉植物や塊根植物など約1200種類を展示・販売する。屋外にはドッグランも設けた。 8日に開かれた内覧会には、地元商工業者らが出席して施設内に並んだサボテンなどを見て回った。目玉は、高さ60センチを超すアフリカ原産のパキポディウム・アンボンゲンセ。幹に鋭いとげがある希少植物で、来場者の関心を集めた。赤堀文俊店長(41)は「テレビや雑誌でしか見られない希少な植物を間近で観察できる。多くの人に楽しんでほしい」と話した。 2階飲食スペース以
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いなばイズム 学んだ“道場” 戦前から稼働 第1工場(清水区)閉所へ 缶詰、ペット食品… 時代映す製造品
由比のサクラエビ漁師の妻らが従業員となり戦前からツナ缶を製造していた、静岡市清水区由比北田にあるいなば食品(稲葉敦央社長)の第1工場が老朽化のため閉所する。木造平屋建ての工場は新入社員らが最初に通い、社業の基礎を学ぶ“道場”だった。今日の同社の礎を築いた同工場跡地には、2025年秋に本社機能などが入る最新式の建物が完成する予定だ。10日には第1工場の閉所式典が行われる。 「とても追いつけないスピードで地元の奥さん方が冷凍マグロの蒸煮作業や身さばきをしていて、自分の非力さを思い知った」。そう振り返るのは、03年に他の食品会社を経て入社した、いなば食品取締役執行役員生産
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マックスバリュ東海労働組合 着服で幹部3人解任 会計チェック機能せず
食品スーパーのマックスバリュ(MV)東海(浜松市東区)の労働組合「MV東海MYユニオン」の幹部3人が組合費を着服したとして2021年から23年の間に相次いで解任された問題で、組合費の会計や経費精算に対する第三者のチェック態勢が機能していなかったことが、7日までの関係者への取材で分かった。着服額は判明分だけでも1億円近くに上る。組合専従の幹部が長年にわたって中央執行委員長や常任顧問など要職を務める組織態勢が、ずさんな会計管理が横行した背景にあるとみられる。 発端は20年末に行った内部の会計監査だった。同ユニオンは前年に旧MV東海と旧MV中部(名古屋市)の合併に伴い、それぞれの労組が統合して誕
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静岡県内最低賃金 40円上げ 過去最大、時給984円 審議会答申
静岡地方最低賃金審議会(会長・畑隆常葉大経営学部特任教授)は7日、県内の最低賃金(最賃)を現行の944円から40円引き上げ、時給984円とする案を静岡労働局の笹正光局長に答申した。対前年引き上げ率は4・2%。国が示した賃上げ目安と同額で、答申通りとなれば引き上げの額、率ともに時間額表示となった2002年以来で最大となる。 同局は即日、答申内容を公表し、22日まで異議申し立てを受け付ける。寄せられた意見を同審議会で検討し、最短で10月1日から新たな最賃に改定される。 審議会では国が本県を含む地域に示した引き上げ目安額40円に対し、使用者側の委員が反発。原材料やエネルギーなどのコスト高が続く
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自己資本比率18・78% しずおかFG、6月末
しずおかフィナンシャルグループは7日、2023年6月末(24年3月期第1四半期末)の連結総自己資本比率(国際統一基準)を18・78%と発表した。子会社の静岡銀行の連結総自己資本比率は17・21%で、23年3月末から0・47ポイント上昇した。
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農産物空気清浄機 光触媒で鮮度保持 フードロス削減 浜松パルス
電子機器製造組立の浜松パルス(浜松市北区)は、光触媒でカビやガスを分解し、ミカンなどの農産物の腐敗を抑える業務用空気清浄機「エアーリバイブ」を開発した。同社初の農業向け製品で、県のSDGsビジネスアワードで最高賞に選ばれた事業アイデア。農産物の貯蔵庫で活用し、保存中に生じるフードロスの削減に貢献する。 県内ミカンの収穫に間に合うよう、年内発売を目指す。販売価格は検討中。 光が当たると化学反応を促進する光触媒に、除菌脱臭機などを手がけるカルテック(大阪市)のフィルターを採用した。3層の特殊フィルターに青色光を当ててて反応を起こし、空気中のカビや、農作物の熟成を進めて腐敗の原因になるエチレン
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脱炭素重視し工業炉設計 エコム(浜松市浜北区)/高梨智志社長【キーパーソン・最前線】
産業用工業炉の設計、開発、製造の産業システム事業と祖業の保守サービス事業を手がけ、3月に名古屋証券取引所メイン市場に上場した。脱炭素社会の実現へ最先端の熱技術を駆使し、工業炉からの二酸化炭素(CO2)排出削減ニーズに対応する。 -事業の内容と強みは。 「全体売上高の7割が四輪、二輪など輸送機器向け。工業炉の産業システムの特徴は、受注の前段で行う『ヒートトライアル』と呼ぶ加熱実証テスト。業界トレンドの省エネ、省時間、省スペースを踏まえた上で、熱源や温度、加熱方向、スピードなど最適な熱処理の条件を導き出し、オーダーメードの設備を提案する。綿密な実証に基づく独自の受注体制は顧客との信頼構築につ
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新卒従業員の初任給引き上げ 春華堂
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)はこのほど、2024年4月入社の新卒従業員の初任給を1万~2万円程度引き上げることを決めた。物価高対策や優秀な若手の人材確保につなげる。 大卒は現行の20万3千円から22万円(8・4%増)、高卒は17万8千円から19万円(6・7%増)に引き上げる。初任給引き上げは19年以来5年ぶり。 同社担当者は「若手社員の働きがいなど職場環境の整備を推進する」とコメントした。
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茶況(8月7日)久能山で藤枝茶PR 振興協
藤枝市茶振興協議会は5日、藤枝茶の試飲と販売を静岡市駿河区の久能山東照宮で行った。厳しい暑さが続く中、来場者に水出し茶を提供してPRした。 JA大井川藤枝工場の職員らがブースを設け、藤枝親茶(しんちゃ)をメインに、水出しティーバッグや蔵田茶、朝比奈玉露を無料試飲、販売した。地元ブランド茶の藤枝かおりのペットボトルや藤枝一香、市之瀬地区の抹茶などもそろえ、来場者から好評を得た。 当日は大河ドラマ「どうする家康」の放映の影響で約1500人の観光客が久能山東照宮を訪れ、そのうち約1200人が藤枝茶を味わった。 (藤枝支局・青木功太)
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理科系学生向け26日科学講演会 静岡で理研軽金属工業
アルミ製品製造の理研軽金属工業(静岡市駿河区)は26日午後1時半から、理科系の学生や高校生、教員向け科学講演会(静岡新聞社・静岡放送協力)を同市葵区のしずぎんホールユーフォニアで開く。 「最先端の光技術による持続可能な社会の創成~農業から宇宙まで」「生物学と工学の合作~新型コロナウイルスの世界最速検出法の開発」「建築内装用アルミニウム吸音材の開発」の3テーマ。理化学研究所の和田智之さんや渡辺力也さんら研究者が40分ずつ講話する。午後4時終了。 聴講無料。問い合わせは事務局<電054(281)9009>へ。
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静岡県内最賃40円上げ 中小 経営への影響懸念 不満も「やむを得ず」
静岡地方最低賃金審議会が過去最大の40円引き上げを静岡労働局に答申した7日、原材料・エネルギー価格の高騰に苦しむ県内中小企業からは急激な賃上げが経営に与える影響への懸念が相次いだ。新型コロナウイルス禍からの立て直しは緒に就いたばかりで、人件費のさらなる増加には「これからという時に…」との不満も漏れる。物価高の下で「やむを得ない」との声も聞かれた。 「電気料金はどんどん上がっている。40円の賃上げは正直厳しい」。わさび漬け製造販売などを手がける山本食品(三島市)の山本豊社長は、対前年引き上げ率4・2%の急激な上昇に困惑を隠せない。コロナ禍で増えた借金の返済も始まる中で、「もう
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「最賃下回り 賃上げ」26% 静清信金 企業調査 昨年の倍、対応必要
静清信用金庫が7日までに県中部の中小企業406社を対象に実施した最低賃金(最賃)引き上げの影響に関する調査で、40円引き上げられた場合に「最賃を下回るため賃上げが必要」と答えた企業は26・4%だった。31円上昇した昨年調査(13・5%)の約2倍に達し、過去最大の最賃引き上げで多くの企業が対応に迫られるとみられる。 最賃を「現状維持すべき」は64・9%、「引き下げるべき」は0・9%。理由は「現状以上の価格転嫁は困難」が36・7%、「給与支払い能力が厳しい」が30・7%だった。一方「引き上げるべき」は34・2%で、このうち74・4%が急激に進む物価上昇を踏まえて「やむを得ない」と答えた。適当な引
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高性能CPU搭載 基板の新製品発売 アルファプロジェクト
ボードコンピューターのアルファプロジェクト(浜松市東区)は8日、産業用ロボットなどに組み込む基板の新製品「αSMARC(アルファスマーク)―IMX8MM」を発売する。 四つの高性能CPU(中央演算処理装置)とメモリー、電気回路などを集積してモジュール化した。組み込み64ビットマイコン市場世界シェア1位の「NXPセミコンダクターズ」(オランダ)のCPUを搭載。 販売価格は税込み4万480円(キット付き10万7800円)。初年度の販売目標は2千台(50セット)。 CPUを一つにし、低消費電力向けの「αSMARC―IMX8MN」も同時発売する。
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児童ら為替の仕組み学ぶ 野村証券静岡支店が教室
野村証券静岡支店(静岡市葵区)は5日、小学生が金融と経済を学ぶ「まなぼう教室」を実施した。児童と保護者約30人が参加し、為替に関する理解を深めた。 同支店の金沢光洋さんが講師を務め、為替の仕組みや円安・円高が貿易に与える影響を解説。自動車や牛肉の輸出入を例に「為替は毎日変わり、輸入する会社は円高になると有利になり、輸出する会社は円安で有利になる」と説明した。 為替変動を体験するゲームも行った。アメリカから1ドルの消しゴムを輸入する設定で、児童がサイコロの目によって変動する為替に応じ、購入するタイミングを決めていった。 金沢さんは「お金の価値は世の中の変化を反映して変わる。貿易やお金につ
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ベテラン農(ノウ)ハウ 若手教員に 静岡農高 指導力底上げへ
静岡農業高(静岡市葵区)は、静岡県のGAP(農業生産工程管理)認証を受けた安全で適切な農作業のノウハウを教職員が継承する取り組みを進めている。ベテランや中堅の教員が指導役となり、肥料の管理や農機具の使い方などを若手教員に教える。教職員の働き方改革や世代交代も見据え、誰でも一定レベルの教育ができるよう知識と技術の両面で指導力の底上げを図る。 授業数が少なくなる夏休み前の7月中旬、実習助手として生徒を指導するようになってから2年目の田沢柊菜さん(20)が慣れない手つきでトラクターの運転に挑戦していた。「自動車よりも前後両方の注意が必要で難しい」。トラクターを運転するのは2回目。教員歴18年目の
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沼津と三島、移住促進ライバルが初タッグ “先輩”との交流会やバスツアー
静岡県東部の雄を巡り競い合う沼津と三島。このライバル同士が移住者確保へ初めてタッグを組み、5日、先輩移住者との交流会やバスツアーを開いた。移住を希望する首都圏や関西方面などのシニア夫婦や幼児を持つ若夫婦など15人を両市に案内。互いの良さを発信するとともに、定期的に重ねて広く県東部への移住促進に発展させる考えだ。 「長所感じて」 合同でツアー 「生活圏は同じ。一緒にできないかと提案した」と沼津市移住定住推進室の前原正樹室長。三島も同じ県東部で連携するのは必要と応じ、参加者が1日で両市を巡って特徴を感じてもらう企画にこぎ着けた。昨年度の移住者数は、沼津が県内3位、三島は5位。相談体制の充実に
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マハゼ 縁起物 貴重な食材 絶品甘露煮 おせちにも【旬の魚・こぼれ話】
お盆を過ぎて涼しい風が吹くようになると、河口はハゼ釣りでにぎわい始める。マハゼは初心者や子供でも楽しめる釣りの対象魚として、ご存じの方も多いのではないか。 マハゼの寿命は1~2年。冬から春に産卵期を迎え、干潟などに穴を掘って産卵する。春にふ化した仔魚[しぎょ]は最初に浮遊生活を送るが、成長するに従って海底で生活するようになる。夏の終わりから秋になると河口の岸辺近くで生息し、晩秋になり水温が下がって深場に移動するまでは釣りを楽しむことができる。 マハゼは白身の魚で癖がなく、素揚げや天ぷらで食べるとおいしい魚である。鮮魚店や料理店ではあまり見かけない魚なので、釣ったマハゼを持ち帰り家で食べる
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焼津水産化学 TOBで非上場化へ 11月中にも臨時株主総会
焼津水産化学工業は4日の取締役会で、YJホールディングス(東京)による株式公開買い付け(TOB)の手法で非上場化する方針を決めた。買い付け期間は7日から9月19日の予定。TOBが成立した場合、焼津水産化学工業は東証スタンダードの上場を廃止する見込み。非上場化に向けて特別決議に必要な全株式の3分の2以上の買い付けを目指し、11月中にも臨時株主総会を開く。 焼津水産化学工業によると、人口減少に伴う市場規模の縮小に加え、エネルギー価格の高騰などで経営環境が悪化。業務用調味料の製造販売戦略や業界再編の可能性について、YJホールディングスの親会社に当たるJ-STARと意見交換を重ねていた。焼津水産化
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多様な人材、生かす環境に しずおかFG【しずおか企業探訪~経営とD&I~①】
男女の平等度を示した2023年の「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」で、静岡県は経済分野の指数が全国最低だった。本県企業が成長を続けていくためには多様な人材の活用が欠かせない。県立大経営情報学部の国保祥子准教授(経営学)が県内企業を訪ね、経営戦略として取り組むダイバーシティ・アンド・インクルージョン(D&I)の事例を紹介する。 人間には血液が必要不可欠ですが、同じく社会にはお金が必要です。お金を介して必要な栄養が社会の隅々まで届けられます。血液が循環しなくなると人間の身体が壊死[えし]するのと同じように、お金が循環しなければ地域は衰退します。血液の循環が滞らないよう目配りし、強い身体作り
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スズキ 半導体対応力成果 売上高通期、初の5兆円へ 4~6月期伸長
2024年3月期連結業績予想で4日、売上高を過去最高となる初の5兆円に上方修正したスズキ。同日発表の4~6月期連結決算は売上高が前年同期比13・7%増の1兆2088億円と第1四半期として過去最高となり、各利益も大幅に伸びた。海外の値上げ、利幅が大きいインドの新型SUV(スポーツ多目的車)の投入効果、減産影響緩和に伴う販売台数増などが押し上げた。欧米の景気減速への懸念といったリスクは依然残るが、長尾正彦専務役員は同日の電話記者会見で、半導体不足の影響に対する調達力や対応力の一層の推進と投資強化による競争力向上の姿勢を強調した。 4~6月期の営業利益は33・9%増の998億200万円と過去2番
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次世代自動車、部品展示拡充 起業家カフェもリニューアル 浜松商議所会館
浜松地域イノベーション推進機構の次世代自動車センター浜松は4日までに、浜松商工会議所会館(浜松市中区)で電気自動車(EV)の分解部品などを展示している会員企業向けの「部品ベンチマークルーム」をリニューアルし、展示内容を増やした。館内の創業支援窓口「はままつ起業家カフェ」も拡充し、幅広い業種の新規起業をサポートする。 ベンチマークルームは、面積を約2・5倍の約200平方メートルに広げ、新たに配置したフォルクスワーゲン(VW)のEV車体のカットモデルなど、大型展示も可能になった。 テスラやBMW、トヨタ、日産など国内外メーカー約15車種の部品が並び、電動パワートレインや熱マネジメントシステム
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静岡人インタビュー「この人」 スルガ銀行の「営業本部温泉部長」寺田聡さん(横浜市)
スルガ銀行公式サイトで静岡、神奈川県と伊豆諸島の温泉やグルメ、観光名所を紹介する「井伊部長の温泉グルメ探訪」。井伊湯種(いいゆだね)のペンネームで連載リポートを担当する。コロナ禍で休止していたが、今年5月、2年半ぶりに連載を再開した。普段は横浜市内の支店に勤務する。59歳。 -連載を始めたきっかけは。 「スルガ銀行の主要営業エリアには伊豆、箱根、湯河原などの温泉地がある。行内で地域活性化につながる貢献事業を考えていた時、後輩が各地の素晴らしい温泉や食べ物を多くの人に伝えたい、と発案した。温泉マニアだった自分が担当に決まり、2013年にスタートした」 -いつから温泉好きに。 「沼津市の
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新東名SAに缶詰自販機 もつカレーや豆寒天 販売動向を調査
静岡県内缶詰メーカーでつくる静岡缶詰協会などは4日、缶詰専用の自動販売機を用いた産学連携の販売実験を静岡市葵区の新東名高速道静岡サービスエリア(SA)下りで始めた。実験は清水魚市場の「河岸の市まぐろ館」(同市清水区)で行った昨年に続き2回目。両施設間の販売動向の違いを調べ、回復基調にある国内外からの観光客の購買意欲を刺激する新製品開発に役立てる。 同SAの「しずおかマルシェ」に、自販機1台を設置し、もつカレーや豆寒天など同協会加盟社5社の缶詰10種類を販売する。 静岡産業大経営学部(磐田市)の熊王康宏ゼミの学生らが、同協会や、同SAを運営する静鉄リテイリング、自販機メーカーの富士電機(東
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山梨と静岡の特産品並ぶ イオンモール浜松志都呂でフェア 6日まで
静岡、山梨の両県内の農林水産物や加工品などを販売する「山梨県・静岡県フェア」が4日、浜松市西区のイオンモール浜松志都呂で始まった。6日まで。 特別催事場に、各県6事業所がそれぞれブースを構え、静岡県からはお茶や水産加工品が、山梨県からは旬の桃やブドウなどが並んだ。両県の魅力をPRするコーナーも設けられた。 フェアは両県の地域経済活性化事業「バイ・ふじのくに」などの一環。
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人事=静岡新聞社・静岡放送(9月1日)/SBS情報システム(9月1日)
◇静岡新聞社・静岡放送(9月1日)東部総局業務部長兼務を解く 東部総局次長兼報道部長西川美奈江▽東部総局業務部長とする(SBS情報システム出向=本社専任部長待遇)嶋晃司 ◇SBS情報システム(9月1日)ITサービス事業本部長および営業本部営業推進グループITサービス営業部長を兼ねる 常務取締役鈴木逸
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エフ・シー・シー 売上収益過去最高 4~6月期
エフ・シー・シーが4日発表した2023年4~6月期連結決算は、海外の二輪車用、四輪車用のクラッチの販売増加や円安の影響で売上収益が前年同期比16・5%増の564億4000万円と第1四半期としては過去最高となった。 税引き前利益は60・7%増の45億400万円。親会社の所有者に帰属する四半期利益は91・0%増の29億円で、増収増益だった。 事業別は、二輪事業の売上収益が10・6%増の250億3900万円、四輪事業は21・7%増の313億9600万円。非モビリティ事業は12・6%増の300万円だった。 地域別は国内の売上収益が3・2%減の56億9100万円だった一方、米国は20・1%増の243億
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ファルマバレーと共同研究期間延長 キャンバス
キャンバスは4日、公益財団法人ふじのくに医療城下町推進機構と結んでいる二つの共同研究契約の期間を2025年3月末まで延長したと発表した。 ファルマバレーセンターが有する化合物ライブラリーを用いた創薬スクリーニングと、県立大大学院薬学研究院創薬探索センターが有するIDO/TDO阻害剤候補化合物の構造最適化と評価。いずれも新たな免疫系抗がん剤候補化合物の創出を目指す内容で、後者ではIDO/TDO阻害剤が国内の特許を取得する成果を上げた。 県が推進するファルマバレープロジェクトの一環で16年に共同研究を始めた。現在までの進捗(しんちょく)や成果、将来の展開を考慮して延長したという。
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人事=エフ・シー・シー(9月29日)
北米地域統括兼FCCノースアメリカ社長(北米地域副統括兼FCCインディアナ社長)執行役員松出雄二▽FCCインディアナ社長(上席執行役員北米地域統括兼FCCノースアメリカ社長)猿田浩之
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四半期決算(4~6月期)ZOA サポート強化で増益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆単体 ①19億9400万円(15・3%減)②1億3900万円(0・2%増)③9600万円(0・1%増) ※コロナ禍からの反動でノートパソコンの販売が低迷した一方、収益性の高いサポートサービスを強化して増益を確保した。
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四半期決算(4~6月期)日本プラスト 自動車部品製造好調
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①286億円(22・7%増)②4億2200万円の黒字(9200万円の赤字)③2億9200万円の黒字(4億8700万円の赤字) ※半導体供給不足の解消傾向に伴う自動車生産の復調で、国内や北米でハンドルなどの部品製造が伸び、増収増益となった。
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四半期決算(4~6月期)遠州トラック 2年連続の減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①113億2900万円(4・1%増)②6億7400万円(17・9%減)③4億5700万円(18・5%減) ※二輪部品など輸送機器の配送センター業務が伸長し、売上高は過去最高。利益面は人件費や外注費の増加、埼玉県内の営業所移転に伴う不動産取得関連費用が響き、第1四半期としては2年連続の減益。
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茶況(8月4日)農園で紅茶作り体験 袋井
袋井市の西村農園はこのほど、紅茶作りのワークショップを同農園で開いた。家庭でもできる紅茶の作り方を学んだ。 自園栽培のやぶきたやさやまかおりなどの二茶を使用。揉捻(じゅうねん)、発酵、乾燥といった一連の工程を体験した。希望者は茶園に入り、摘採作業にも挑戦した。完成した紅茶は飲み比べを行い、作り手ごとの味の違いを確認した。 茶を手作りできることを広く知ってもらおうと、客からの依頼を受けて不定期に開催している。(仲瀬駿介) 鹿児島四茶が上場 静岡茶市場 静岡茶市場に鹿児島県本土物四茶が上場した。頴娃のさえみどりとゆたかみどりを中心に、約5千キロが入荷した。値動きは堅調で、500から400
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ヤマハ電子ピアノ 3機種10日発売
ヤマハは10日、電子ピアノの最上位「クラビノーバCSPシリーズ」の後継モデル「CSP―275」、「CSP―255」と、コンパクトな「Pシリーズ」の「P―S500」を発売する。 CSP275、255は、グランドピアノの多彩な音色変化を再現するシミュレーション技術「グランド・エクスプレッション・モデリング」を搭載するなど性能の向上を図った。P―S500は、シリーズで初めて楽譜に合わせてタッチする鍵盤をランプ表示する「ストリームライツ」機能を搭載した。 市場想定価格はCSP―275が税込み30万~34万円前後、255は22万~26万5千円前後。P―S500は17万5千円前後。
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浜松ホトニクス豊岡製作所 新棟完成式 社長「受注に対応」
浜松ホトニクスは4日、磐田市下神増の豊岡製作所に建設した新棟の完成式を行い、晝馬明会長と丸野正社長らが新設備を確認した。丸野社長は「製造ラインを再配置して、応えられていない受注に対応していく」と語った。 新棟は、印刷や滅菌向けで今後の需要拡大を見込む電子線照射源などの生産機能を移設する。既存棟のスペースを利用し、リチウムイオンバッテリーの検査向けで好調なマイクロフォーカスエックス線源(MFX)などの生産能力を倍増する。8月下旬から稼働する。 新棟の延べ床面積は同社工場棟で最大の約2万4000平方メートル。4分の1は空きスペースとし、将来の需要拡大に備える。当初は新棟の敷地に2棟を順次建て
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浜松のスズキ教育文化財団 奨学生47人に認定証授与
浜松市のスズキ教育文化財団(理事長・鈴木俊宏スズキ社長)はこのほど、本年度の奨学生認定証授与式を同市中区で行った。新たに認定した高校生42人と大学生5人の計47人に返済不要の奨学金を給付する。 鈴木理事長が高校生と大学生の代表者に認定証を手渡し、「100年に1度の変革期にある自動車業界のように、変化が激しい中で新しいことにチャレンジするやらまいかの精神が求められている。夢を持ち、みなさんの力を社会で生かしてほしい」と激励した。 奨学金は経済的な理由で学業に専念できない静岡県内の高校生と、県内高校を卒業した大学生が対象。高校生には月額2万円を3年間、大学生には月額5万円を4年間給付する。
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伊藤ハム米久HD増収減益 4~6月期 経費高騰が利益圧迫
伊藤ハム米久ホールディングスが3日発表した2023年4~6月期連結決算は増収減益だった。価格改定や業務用需要の回復で売り上げは伸びたが、原材料価格や光熱費の高騰が利益を大きく押し下げた。 売上高は前年同期比7・2%増の2275億5800万円、経常利益が27・2%減の56億円、純利益34・5%減の33億5700万円だった。包材費や物流費の高止まり、円安基調で推移した為替も減益要因になり、本業のもうけを示す営業利益は53億1100万円で25・3%減少した。 事業別の売上高は食肉事業が8・3%増の1337億200万円。社会・経済活動の正常化で国内の外食向け需要が回復し、鶏肉の販売単価も上がった
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TOKAIHD4~6月期 顧客増で売上高最高更新 人件費増などで減益
TOKAIホールディングスが3日発表した2023年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比4・2%増の539億7100万円で、第1四半期として3年連続で過去最高を更新した。一方、営業費用や人件費の増加が響き、経常利益は22・8%減の26億1700万円、純利益は25・4%減の13億3800万円となった。 事業別の売上高は、主力のエネルギー事業が239億6600万円(3・0%増)。気温高で家庭用ガスの販売量が減少したものの、中京圏を中心に顧客数を伸ばしたのが増収に寄与した。情報通信事業は4・6%増の134億6800万円で、法人向けのサービスが好調に推移した。CATV事業は光通信サービスを組み合
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静岡県茶品評会、相藤さん(川根本町)ら農水大臣賞 優秀産地賞に浜松天竜など
第58回静岡県茶品評会(JA静岡経済連、県茶業会議所主催)の審査結果が3日、発表された。最高賞の農林水産大臣賞(1等1席)は普通煎茶の部で相藤園の相藤裕次さん(川根本町)、深蒸し煎茶の部でやまま満寿多園顧問の三倉豊博さん(御前崎市)、碾茶(てんちゃ)の部で市之瀬の里の森岡利久さん(藤枝市)がそれぞれ受賞した。 県知事賞(1等1席)には、つゆひかりの部で山仙河原崎製茶の河原崎静二さん(御前崎市)、丸イ西谷製茶代表の西谷祥治さん(牧之原市)が選ばれた。 産地ごとに審査合計点数を競う優秀産地賞は、普通煎茶が浜松市天竜区、深蒸し煎茶が掛川市、碾茶が藤枝市に決まった。 品評会は1日から静岡市葵区
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静岡の建設業「創造舎」 丸子泉ケ谷の開発に活力 匠宿隣接地に駄菓子店、工房
建設業の創造舎(静岡市葵区)は、静岡市駿河区丸子泉ケ谷地区の不動産開発を本格化させている。市から委託を受けて運営する伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠宿」の隣接地に今夏までに、一棟貸しタイプの宿泊施設や駄菓子店、模型メーカー監修の工房などをそろえる。工芸を観光資源とするまちづくりを通じ、地域活力の創出を図る。 同社は病院や住宅などの設計・施工を手がけるほか、葵区人宿町などでまちづくり事業に注力している。 2021年から管理する匠宿では職人がほぼ常駐する仕組みをつくり、本格的に工芸を学べる空間を整えた。地元産ハチミツのスイーツを提供するカフェやビール醸造所、木育施設も整えて幅広い客層を呼び込
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遠州森町BEER 5日から限定販売 ブルーベリーを使用、爽やかな喉越し
森町天方の鍛冶島地区で栽培しているブルーベリーを使用したクラフトビール「遠州森町BEER」が5日から、町内を中心に数量限定で販売される。販売を前に発表会がこのほど、アクティ森(同町問詰)で開かれた。5年目を迎える住民らの地域おこしの一環で、今年から味わいやラベルを一新した。 特徴的な酸味に、夏に合った爽やかな喉越しの良さをプラスした。鮮やかな赤紫色とフルーティな香りを楽しめ、これまで以上にブルーベリーのおいしさが際立ったという。ラベルデザインも変更し、森町の山間部に生息する野生動物を描いた。 森町の住民有志や県、町などで構成する「森町ツーリズム研究会森町でつながる推進部会」(吉筋恵治会長
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薬局内で涼んで 杏林堂 静岡県内5店舗 9月末まで
ドラッグストアの杏林堂薬局はこのほど、熱中症予防のための避暑用施設「クーリングシェルター」の提供を県内5市町の5店舗で始めた。営業時間中に常時空調が効いた店内のイートインスペースを涼める休憩場所として開放する。9月末までの予定。 市町が公共施設や商業施設などをクーリングシェルターとして指定できる改正気候変動適応法が来年にも施行されるのを前に、包括連携協定を結ぶ市町と連携して実施した。鷲津店(湖西市)、袋井下山梨店(袋井市)、浜岡店(御前崎市)、藤枝清里店(藤枝市)、吉田店(吉田町)に設けた。5店舗とは別に、静岡松富店(静岡市葵区)は店舗独自の取り組みとして行う。 各シェルターでは、ポスタ
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島田市 秋にLINEクーポン第5弾 参加400店、最大30%引き
島田市は無料通信アプリLINEを活用した割引クーポン配信の第5弾を9月18日~11月19日に実施する。クーポンの値引き額を市が全額補助する。参加店舗は先着400店で、8月7日から事業者の募集を開始する。 市公式アカウントの友だち登録者に参加店舗のクーポンを配信し、利用者は商品の購入金額に応じて最大30%の割引を受けることができる(千円以上で300円割引など)。 クーポン対象店舗は市内中小企業など。ガソリン給油など石油燃料の購入は補助の対象外。電子申請に限り、クーポン配信週の選択が可能(業種ごとに上限あり)。 使用期限2週間のクーポンを毎週月曜日に8週連続で配信する。クーポンの利用額が予
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茶況(8月3日)児童を茶業現場へ 教育ツアーを企画 菊川市、24年度本格運用
菊川市が茶業の現場に小学生を派遣する教育ツアーを練っている。担い手不足やリーフ茶離れなどの課題を直視し、地域の茶業振興に向けた方策を考えてもらう狙いがある。 本格導入に先立って1日に試行的に実施したツアーには地元小学生9人が参加した。製茶の歴史を伝える菊川赤レンガ倉庫を訪ねたほか、荒茶製造販売「美緑園」の工場見学にも臨んだ。蒸した茶葉の水分量を減らす工程の各段階で手に取り、鼻を近づけたり感触を確かめたりして荒茶製造の流れを学んだ。急須を使った茶の入れ方も教わった。 21日には千框(せんがまち)棚田で和紅茶づくりなどに取り組む。市茶業振興課によると、茶業者と児童が対話して課題解決を考える教
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3Dアジャストボーラス ア・ジャストポリマー(御殿場市) 治療効果高め 負担は減【ものづくり最前線】
がんの放射線治療で使うエックス線や電子線は、体表から数ミリ~数センチ体内に入った部分で最大線量になる。表皮近くの病巣に当てる場合、人体とほぼ同じ放射線吸収率を持ち、一定の厚さを持つ医療器具「ボーラス」を皮膚の上にかぶせる。治療効果を最大化し、患者負担が少ない「3Dアジャストボーラス」を県立静岡がんセンターと共同開発した。 治療効果を高めるためには、ボーラスが皮膚に密着することが必要不可欠。しかし従来のボーラスはシート状で、曲面や凹凸部位にかぶせる場合、皮膚との間に隙間ができていた。さらにボーラスは半透明で密着具合を目で判断しづらかった。 3Dアジャストボーラスは患者の治療計画データを基に
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人事 TOKAIグループ
【TOKAIホールディングス】GX推進室担当を兼ねる 社長室長酒井健一=8月3日 【TOKAI】常務取締役(TOKAIホールディングス常務執行役員)豊国浩治=8月3日 【東海ガス】営業本部副本部長兼エンジニアリング事業部長(TOKAIホールディングス理事)池田浩芳=8月3日 【ウッドリサイクル】管理営業部長、製造部長を兼ねる 代表取締役社長島秀太郎=7月25日
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「家族婚」特化の式場開設 浜松の写真スタジオ運営会社 小規模、低価格の選択肢を
写真スタジオ運営のルナ・ソーレ(浜松市中区)は「家族婚」に特化したウエディング事業を新たに始め、このほど東区小池町に式場を新設した。2004年の創業時から手がけるブライダル出張撮影で培った実績や人脈を生かし、10人程度の小規模ならではのシンプルで低価格な挙式を提供する。コロナ禍や価値観多様化を背景に、式や披露宴を行わない「ナシ婚」を選択したり、タイミングを逃したりした、カップル層にPRする。 式場名は「Letter(レター)チャペル」。同社写真スタジオ「シアスタイル浜松市野店」の隣接地に2階建て施設(延べ床面積約200平方メートル)を建設した。1階は欧州の中庭をイメージした全天候対応のチャ
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企業版ふるさと納税 藤枝市、静岡県内外47社に感謝状 22年度寄付総額過去最多
藤枝市は2日、2022年度企業版ふるさと納税で市に寄付をした県内外の47社に感謝状を贈った。寄付総額は例年の約6倍となる3200万円超と過去最多。女性の創業・就業支援やDXの推進、サッカーを核としたまちづくり、移住定住の促進などの事業に活用する。 藤枝市の小杉苑で贈呈式が行われた。寄付企業を代表して、村上開明堂(静岡市葵区)の村上太郎社長とアイワホールディングス(同)の藤井嗣也会長が北村正平市長から賞状を受け取った。北村市長は「本市独自の創生に向けた取り組みに支援をいただき、大変心強い。今後の取り組みをさらに発展させていくためには、皆さまとの連携が必要。皆さまの企業活動にも貢献できるよう努
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茶況(8月2日)千葉で牧之原茶PR 振興協議会
牧之原市茶業振興協議会はこのほど、千葉県山武市で開かれた「山武市サマーカーニバル」に出店し、特産茶をPRした。 新型コロナなどの影響で6年ぶりの開催となった今回は、市内の若手生産者らが出店に協力した。会場では「緑茶」「紅茶」「ウーロン茶」を冷茶として提供。多くの来場者が喉を潤しながら静岡牧之原茶の魅力に触れた。 両市は2019年に災害時の相互応援協定を締結して以降、交流を深めている。 (榛原支局・足立健太郎) 鹿児島三茶 最終盤 静岡茶市場 静岡茶市場に鹿児島県本土物三茶が少量上場した。500円台から400円台で商談成立した。三茶取引は最終盤を迎え、四茶へと移行する。 静岡市中に
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ヤマハ発動機社長 若手起業家に講演 浜松でSIB月例会
静岡県内の若手起業家育成組織「静岡イノベーションベース(SIB)」はこのほど、ヤマハ発動機の日高祥博社長を講師に迎えた月例会を浜松市中区の起業家支援拠点「FUSE」で開いた。日高社長は脱炭素対応や新モビリティ開発といった同社の成長戦略を説明。グローバルビジネスの軸を「世界に通用する価値をしっかり磨くことだ」と語った。 海外ビジネスでは、商品やサービスの価値確立に加え、人材や資金、合弁や代理店などパートナー探しの重要さを強調した。ベンチャーやスタートアップとの連携や協業で重視する点については「自社事業と親和性があるモビリティビジネスや農業、医療、低速自動運転の4領域で探索している。良い技術を
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人事 静岡銀行(8月2日)
大和支店長(静銀リース出向)池谷英明▽静銀リース出向(大和支店長)北澄朋久
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西部中小DI 4~6月期改善 製造業回復、“松潤”効果も
しんきん経済研究所がこのほど発表した県西部地域の中小企業景気動向調査によると、4~6月期の全産業ベースの業況判断指数(DI)はマイナス10・1で3月の前回調査から8・0ポイント改善した。大手取引先の生産回復に伴う製造業の改善、浜松まつり開催など5月の新型コロナの5類移行に伴う経済活動の活発化などを背景に、2四半期ぶりに改善した。 製造業全般が13・8ポイント上昇のマイナス9・8。全ての業種で改善し、「密」を避ける移動ニーズを維持する二輪や、富裕層向けの上位モデル販売が好調な楽器などはマイナス水準が解消した。半導体など部品供給不足の緩和に伴う取引先からの受注安定で、自動車はマイナス15・6と
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四半期決算(4~6月期)富士急行 人流増え業績好調
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①112億7800万円(24・0%増)②12億8400万円の黒字(300万円の赤字)③8億4200万円の黒字(2億8700万円の赤字) ※コロナ禍の行動制限解除で富士五湖エリアの来訪者が増え、運輸業とレジャー・サービス業が好調だった。経常損益と純損益が黒字になったのは4年ぶり。
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「家康ゆかりの地」発信へ交流 静岡、浜松と愛知・岡崎 3市商議所が連携強化
徳川家康公ゆかりの地の発信を掲げる「全国家康公ネットワーク」は2日、浜松市内で視察交流会を開き、会員の静岡、浜松、愛知県岡崎市の各商工会議所の正副会頭や市関係者ら約40人が参加した。放映中の大河ドラマ「どうする家康」を契機にした観光振興や地域活性化に関する活動について情報共有し、“アフター大河”を含めた3市の連携の重要性を再確認した。 視察交流会は2月の岡崎市、4月の静岡市に続いて開いた。浜松市の中野祐介市長が「ゆかりの地が手を携え、地域を盛り上げていきたい」とあいさつし、市担当者が家康公に関連した行事や発信の取り組みの実績などを報告した。 参加者は大河ドラマ館(
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ヤマハ 業績予想下方修正 24年3月期 世界販売回復遅れ
ヤマハは2日、2024年3月期通期連結業績予想について、世界的にデジタルピアノなどの販売回復が遅れていることなどから、事業利益を期初予想比10・7%減の500億円に下方修正した。 当初、過去最高の560億円を想定していた。売上収益4700億円は据え置き、税引き前利益は8・6%減の530億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は8・3%減の385億円を見込む。 同日の決算発表記者会見で、山口静一常務執行役は「巣ごもり需要の反動。ただ、欧州南部の市況は良くなっており、緩やかに回復していくとみている」と語った。想定為替レートは米ドルを1ドル130円から135円に、ユーロは1ユーロ140円から1
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静岡醸造と萩錦酒造 地元の酒かす使用のビール開発 4日から提供
クラフトビール製造の静岡醸造(静岡市駿河区)と酒蔵の萩錦酒造(同区)は、原料の一部に酒かすを用いたビール「さけかすIPA-萩錦×静岡醸造」を開発した。静岡醸造直営店など同市葵区の4店で4日から提供する。 酒かすは小麦やオーツ麦と同様、ビールの口当たりをまろやかにするタンパク質やアミノ酸を含むため、ビールの醸造工程で代替投入した。静岡醸造の折山徹郎醸造長は、原料の多くを海外輸入に頼っている現状に触れ、「地元酒蔵の酒かすを使うことで、持続可能な原料調達に資する。ビール原料としての品質の高さも確認できた」と語る。 1杯当たりの量や価格は店ごとで異なるが、酒かすの元になった清酒「萩錦
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四半期決算(4~6月期)マキヤ 食品好調、増収増益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①184億3900万円(5・8%増)②5億2700万円(19・1%増)③3億6200万円(20・8%増) ※主力の食品部門が好調に推移し増収増益。商品の値上げが客単価を底上げし、新設の自社電子マネーが顧客の囲い込みに寄与した。人件費など販管費がかさんだが、売上高の伸長が吸収した。
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浜松ホトニクス 豊岡製作所に新棟 電子管事業売上高、1000億円に成長へ
浜松ホトニクスは2日、磐田市下神増の豊岡製作所に10棟目となる新棟が完成したと発表した。電子管製品の生産能力を増強し、電子管事業の売上高を2023年9月期見込み863億円から、27年9月期に1千億円に成長させる。 新棟は鉄骨造り4階建て、延べ床面積2万4162平方メートル。総工費は約99億5千万円。21年9月に着工した。4日の完成式後に稼働する。 食品パッケージのインキの乾燥や殺菌向け低エネルギー電子線照射源のほか、空港の爆発物検査装置に使われるマイクロチャンネルプレートなどの生産機能を集約する。移転で生じる既存棟の空きスペースを使い、電気自動車向けバッテリーの検査などで需要が急拡大して
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訪日客回復で増益 伊豆箱根鉄道 4~6月期連結決算
伊豆箱根鉄道が2日発表した2023年4~6月期連結決算は、売上高に当たる営業収益が前年同期比16%増の23億1100万円、経常利益が1億1300万円(前年同期は1億3200万円の赤字)、純利益が8400万円(1億3100万円の赤字)だった。インバウンド(訪日客)や国内の観光利用の増加で、バスやタクシー事業の売上高は前年同期を大きく上回った。鉄道事業は駿豆線で約27年ぶりに行った運賃改定が売上高を押し上げた。
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浜松倉庫 地ビールレストラン内で農業 LED照明の野菜工場
浜松倉庫(浜松市中区)は農業に参入する。運営する同区の地ビールレストラン「マイン・シュロス」内に発光ダイオード(LED)照明を利用した野菜工場施設を設け、イチゴや、発芽から2~3週間ほどで収穫する「マイクロハーブ」を生産する。 室内野菜工場「マイン・シュロス ラボラトリー(通称まいらぼ)」が5日、稼働する。レストランのギャラリースペースだった40平方メートルの室内に、LED照明を施した4段のスチールラックを並べ、マイクロハーブ用の200トレーを設置した。効率的に光合成を促す光を照らし、温度や湿度、空調など全てが管理された環境の中で農産物を育てる。 イチゴは食品卸売業などを手掛ける「Yui
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浜名湖アサリ採捕、1日1人1キロまで 3~8月に短縮
浜名漁協(浜松市西区)は深刻な不漁が続くアサリを保護するため、浜名湖のアサリ採捕の規則を8月1日までに変更した。採捕期間を3月から8月末までとし、産卵期を含む9月から2月末までの採捕を禁止にして資源保護を狙う。1日に捕ることのできる量は、従来の1人2キロから1キロに半減した。 既に規則化されている、干潮時の水際から沖合へ5メートルまでの採捕場所や、貝殻の差し渡しが2センチ以下の採捕禁止、使用可能な漁具の徹底なども求める。 浜名湖のアサリ漁獲量は平成以降で最も多かった2009年(6007トン)以降、減少傾向が続く。21年は100トンと3年連続で過去最低を更新。22年は195トンと前年を上回
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最賃上げ、目安額に反論相次ぐ 静岡地方審議会 本格議論始まる
厚生労働省の中央最低賃金審議会が示した2023年度の最低賃金(最賃)引き上げ目安額を受け、静岡地方審議会で1日、県内の最賃改正に向けて本格的な議論がスタートした。地域に応じて過去最大となる時給39~41円の目安額が示されたのに対し、使用者側の審議委員からは「地方と中央は事情が違う」「一度に大きな額は上げられない」などと反論が相次いだ。 中央審議会が都道府県別にランク付けした3区分のうち、本県が入るBランクの引き上げ目安額は40円。同日の静岡地方審議会で、労働者側の委員は目安額について「労組を持たない労働者には心強い」と述べ、「隣県の状況から静岡県の立場を理解して議論したい」と語った。 一
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花火大会寄付金確保に貢献 専用クラウドサービス運用 浜松のコンサルティング会社
人手不足や活動資金の縮小が課題となっている花火大会を支えようと、浜松市天竜区水窪町のITコンサルティング業「simpleA(シンプルエー)」は自社の祭り専用クラウドサービス「eBee(エビー)」を運用し、寄付金の確保に貢献している。最近は天竜区の花火大会を紹介し、目標に近い金額を集めた。企業担当者は「ITを活用して伝統行事を守りたい」と意気込む。 エビーは数年前に立ち上げたが、コロナ禍を経て今夏から本格運用している。 同区佐久間町で8月開催の「中部まつり地割れ花火大会」では、地元から都内の支援者まで約9万5千円の寄付が集まった。同社の土田哲也取締役(38)は「直接寄付できない人や遠方の地
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釣り楽しむ自社製品拡充 イシグロのブランド「Tsulino」3周年 小売店でニーズ取り込み
釣り具販売のイシグロ(浜松市中区)は3周年を迎えた自社ブランド「Tsulino(ツリノ)」の商品ラインアップを拡充している。釣り竿(ざお)やルアー、仕掛け、アパレルなど7ジャンル540種類の商品群に、7月上旬にサビキ釣り用のエサの新商品「国産素材の生アミエビ」が加わった。若年層や初心者のニーズに訴求するデザインや機能、価格を抑えた商品をトータルで提案し、コロナ禍で広がった新規顧客のさらなる開拓や長期で釣りを楽しむ環境整備につなげる。 オリジナル製品の開発販売は、約50年前の釣り竿からスタートし、2019年までに八つのブランドを創設した。22年の創業70周年に向けてブランド再構築に着手し、「
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静岡県茶品評会 静岡で開幕 前回比増、370点の応募
静岡県茶品評会(JA静岡経済連、県茶業会議所主催)の審査会が1日、静岡市葵区の静岡茶市場で始まった。2日も審査を行い、3日に各賞を決定する。 県内の生産者から370点の応募があった。前回比で47点増え、新型コロナウイルス禍で落ち込んでいた出品数が上向いた。部門別では、普通煎茶101点(2点増)、深蒸し煎茶100点(7点増)、てん茶106点(6点増)、つゆひかり34点(15点増)、被覆茶29点(17点増)。 県、経済連、流通・生産団体の関係者らが審査員を務め、外観と香気、水色、滋味などの項目ごとに審査する。
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贈答用トイレ紙いかが 富士・新橋製紙が企画開発 大手通販サイトで販売
衛生用品のためほとんどなかった贈答用のトイレットペーパーを富士市の老舗製紙会社が発売し、話題を呼んでいる。和柄の紙にくるまれた厚手の8ロールを、富士山をデザインした段ボール箱に入れた。通販大手アマゾンの電子商取引(EC)サイトで販売中で今後販路開拓を目指す。 新商品は「富士山ふふふロール」(送料と税込み3300円)。発売したのは、現存するロール式トイレットペーパーメーカーでは最古という新橋製紙(富士市依田橋町、従業員約80人)。BtoB(企業間取引)が主体だったが、他県で通販会社の社長を務めた女性(60)が従業員に加わり、新たな発想で新商品を開発した。企画から発売まで1年を要した。 使い
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静岡県出身汐谷さん 非現金決済をPR 静岡銀行
静岡銀行のキャッシュレス決済導入支援「しずぎん加盟店サービス」のイメージキャラクターを務める本県出身のタレント汐谷友希さん(18)が7月31日、静岡市清水区の同行本部タワーを訪れ、八木稔頭取とキャッシュレスのさらなる普及促進に向けてPRした。 提供するキャッシュレス端末はクレジット、デビット、プリペイドの各カードに加え、電子マネーやコード決済にも幅広く対応している。同行のサービスにより決済の締め日を「毎日」から月に「1~3回」まで手数料なしで選択でき、最短3営業日以内の入金が可能。 4月のサービス開始から7月までに、端末の提供台数は千台を超えた。汐谷さんは「1台でスマートに決済ができる。
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静岡人インタビュー「この人」 伊豆山温泉旅館組合の組合長を務める 山田洋一さん(千葉県)
8軒の宿が加盟する組合のトップとして、土石流災害からの復興に向けて伊豆山の魅力の発信に力を入れる。ホテル水葉亭を運営する大江戸温泉物語運営本部第3運営部長。49歳。 -伊豆山の魅力は。 「海と山の絶景や走り湯をはじめとした温泉資源。さらに平安時代から続く歴史は、熱海市中心街とは違った魅力がある。狭いエリアではあるが、大手企業が運営する宿泊施設が多く、新たなホテルの建設も進んでいる。それぞれに個性があり、お客さまの選択肢は広いと思う」 -地域の現状は。 「土石流の発生から2年以上がたったが、まだまだ厳しい状況が続いている。ただ、9月1日に警戒区域が解除される予定になり、長いトンネルの先
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茶況(8月1日)縁日気分で茶文化親しむ 島田でイベント
島田市観光協会は1日、射的などの遊びを通じて緑茶文化と縁日気分が楽しめる「緑茶縁日」を同市の大井神社境内で開いた。同神社の夏祭りに合わせて出店した。 市のシティープロモーション事業「緑茶化計画」の一環。若い世代に島田の茶文化や観光地などに親しんでもらおうと企画した。 ミニチュアの蓬莱橋から景品を狙う射的や大井川を模したスマートボール、牧之原大茶園に見立てたカラフル玉入れを展開した。親子連れなどの来場者は昔ながらの遊びを通じて縁日気分を味わった。冷茶の提供も人気を集めた。島田商業高の生徒がブースの運営に協力した。
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人事 鈴与商事(8月1日)
審査部長(審査部審査業務課長)井口貴雄▽管理本部特任部長(審査部長)鈴木正
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磐田商議所新会館が起工 「にぎわいづくりにつながる会館に」 来春オープン予定
磐田商工会議所は1日、老朽化などに伴って建て替える商議所会館の起工式を磐田市中泉の現会館で開いた。商議所や工事関係者ら約60人が神事に臨み、建設工事の無事を祈願した。 現会館が完成から50年以上がたち老朽化が進んでいる上、耐震性が不十分なため、敷地内での建て替えを決めた。新会館は鉄骨2階建て、延べ1150平方メートル。来年2月末に完成し、4月にオープンする予定。建設工事費は約4億2300万円。 商議所の事務所や会議室、パソコン教室、テナント区画などのほか、会員や市民らが気軽に利用できる交流スペースを新たに設ける。ウェブ会議などが可能なオンラインブースも設置し、多様化するビジネススタイルに
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首都圏企業 静岡県内に誘致 都内で県が拠点開設セミナー
首都圏の企業に本県への進出を促す県主催の「拠点開設セミナー」が1日、都内で開かれた。情報通信や経営コンサルティングなどの約60社がオンラインも含めて参加した。県と13市町の担当者が進出費用の補助制度、地域産業の現状、交通利便性をアピールし、サテライトオフィスや支店の設置を呼び掛けた。 県総合政策課の渡辺洋介フロンティア推進室長は、人口減少対策の観点から「若者に魅力のある企業の進出支援に特に力を入れている」と強調。県内企業や大学と連携し、進出後の人材確保、ビジネスマッチングなどの面でも手厚くサポートすると売り込んだ。 実際に県内に進出した事業者と県内のコワーキングスペース運営者によるパネル
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IT企業「ゾーホー」 静岡市に新オフィス
川根本町にサテライトオフィスを置くインドIT企業大手の日本法人「ゾーホージャパン」(横浜市)は1日、静岡市葵区日出町に国内3拠点目となる「静岡オフィス」を開設し、営業を始めた。 ビルの一室約65平方メートルに入居する。従業員4人が勤務し、主にマーケティングや顧客サポートを担う。 同社は、賃料が大都市圏と比べて安価な地方都市に進出してコスト削減を図りながら地元での採用活動を展開し、人材流出の抑止に貢献する考え。今後の事業環境次第で、県内に新たな事務所を設ける可能性もあるという。 同社は2017年、川根本町に事務所を設置。地元高校生を採用した他、インド料理教室を開くなど地域との交流を図って
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6月の求人倍率1・26倍 静岡県内、ほぼ全業種で前年下回る 新卒採用の動きも
静岡労働局が8月1日発表した6月の静岡県内有効求人倍率(季節調整値)は、前月と同じ1・26倍で、全国値(1・30倍)を9カ月連続で下回った。人件費や原材料・エネルギー価格の高騰による利益圧迫で求人を見合わせる動きがあり、新規求人数はほぼ全ての業種で前年同月から減少した。 産業別では、半導体など部品の供給制約を受ける製造業が前年同月比17・4%減の3441人、住宅需要が落ち込む建設業は3・9%減の2452人。ガソリン価格の高騰で苦戦する運輸・郵便業は5・3%減の1266人だった。物価高の影響や人流増加の効果を見極めようと、求人を見送る企業もあるという。 一方、静岡県内ハローワークで6月に受
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湖西拠点 移動スーパー導入 遠鉄ストア 浜松・西区も巡る
遠鉄ストアは1日、湖西市鷲津の同ストア湖西店を拠点に同市や浜松市西区を巡る移動スーパーの運用を開始した。同社の移動スーパー導入は7台目。同日午前に店舗前で出発式を行い、湖西市と高齢者の見守りに関する協定を締結した。 移動スーパーの販売エリアは、同市全域と浜松市西区の舞阪、庄内地区の一部。同店の生鮮食品や日用雑貨など約400品目をトラックに積み、事前に申し込んだ個人宅などを1~2週に1回の頻度で巡る。湖西市との協定に基づき、利用者が連絡なく姿を見せないなどの異変があった際、販売員が市の地域包括支援センターなどへ連絡して安否確認につなげる。 式典には店舗の従業員や福祉関係者ら約50人が出席。
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スズキ、インド四輪生産再編 マルチ社 SMG子会社化へ
スズキは31日、主力市場インドの四輪生産体制を再編すると発表した。現地子会社マルチ・スズキが2023年度内をめどに、西部グジャラート州に置くスズキ100%出資の四輪生産子会社「スズキ・モーター・グジャラート(SMG)」の全株式を取得し、完全子会社とする。世界生産をけん引するインド市場の拡大へ、マルチ社が四輪生産を統括し、現地の生産力の発展強化と関連する業務効率化を推し進める。 スズキ、マルチ社、SMGの31日の取締役会で、スズキが株式の56・48%を持つマルチ社がSMGを子会社化する方針を承認した。SMGはスズキの孫会社となる。マルチ社の株主承認などを得た上で子会社化を完了する。スズキによ
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バナナ・パパイアビール今夏も人気 東伊豆・バナナワニ園
熱川バナナワニ園(東伊豆町)オリジナルのクラフトビールが今夏も人気を集めている。同園らしく、園内で栽培しているバナナとパパイアを使った1本。昨夏は1000リットルずつが完売し、昨夏の倍のおよそ2000リットルずつを生産してリピーターに応える。 「伊豆パパイヤIPA」は完熟パパイアを使用。昨年までのビールからホップの種類を変更し、爽やかな果実味が華やかに広がる。「伊豆バナナワニWeizen」は濃厚な甘みが特徴の台湾バナナ「仙人蕉」の風味を存分に感じる味わいに仕上げた。昨年に比べ苦みが少なくクリーミーという。 伊豆の国市の反射炉ビヤとの共同企画。昨夏は販売開始1カ月程度で完売したが、今夏は売
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沼津夏まつり 35万人が来場 実行委まとめ
29、30の両日に沼津市中心部で開かれた「沼津夏まつり・狩野川花火大会」の実行委員会は31日、2日間の来場者が前年比5万人増の計約35万人だったと発表した。実行委は両日共に好天に恵まれたことや、市制100周年記念の関連イベントが来場者数を押し上げたとみる。 2日間共に晴れと天候が同じ条件だったコロナ禍前の2017年よりも5千人の増。実行委は4年ぶりに新型コロナウイルスに関する規制を緩和して通常開催としたことや、30日に大相撲夏巡業沼津場所が開かれたことも影響したとみる。 29日は約20万人、30日は約15万人が来訪したと推計した。このうち、人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の声優や
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静岡県内観光「逃せぬ夏の商機」 コロナ5類移行後 初の長期休暇シーズン 挽回に全力、被災地域は勢い欠く
新型コロナウイルスの5類移行後初の夏休みシーズンに入り、静岡県内の観光・宿泊事業者が商機を逃すまいと誘客対策を強化している。社会経済活動の正常化に伴い国内レジャー需要は回復基調で、訪日外国人客も急増。全国の観光地との激しい競争の中、各事業者はコロナ禍からの挽回に全力を挙げる。一方、昨年の台風15号の影響で客足が完全に戻らない観光地もあり、復調度合いに地域格差も見られる。 西伊豆町の宿泊施設ロッジ・モンドには、政府の水際対策が終了した4月末以降、海外からの予約が集中し、7月の客数は前年同月比4割増に。山林を走るマウンテンバイクのツアーや、駿河湾でのカヤックフィッシングといった独自の体験型企
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ビールと逸品♪食べ歩こう 8月1日からイベント JR静岡駅周辺30店舗
JR静岡駅周辺で8月1日、食べ飲み歩きイベント「シズオカビールストリート」(実行委主催)が始まる。飲食店約30店舗が31日まで、ビールと相性が良い自慢の逸品をアピールする。 利用者は電子チケットを提示すると、1枚ごとにビールとつまみメニュー1品を楽しめる。チケットはスマートフォンのアプリ「ぶらりん@タウン」で3枚つづり3900円で販売している。参加店舗やチケット購入方法は、事務局の静岡おまちバル実行委員会ウェブサイトで確認できる。 クラフトビールを扱うバーや居酒屋などがイベントに合わせたメニューを用意した。参加店舗の一つ、「居酒屋そら」(静岡市葵区)は、韓国ビールを提供する。店主の金恵蘭
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事業変革促し価値創造 FG中核企業の成長策 静岡銀行頭取・八木稔氏【聞きたい】
昨年10月に発足した持ち株会社しずおかフィナンシャルグループ(FG)は、静岡銀行を含めたグループ連携策を成長の柱に据える。原料高、ものづくり高度化、事業承継などコロナ禍後も県内企業の課題が山積する中、静岡銀行はグループ中核企業として本業の収益力向上に努めつつ、取引先の事業変革を促して地域経済活性化、脱炭素推進に注力する。 ―中期経営計画の中で重視することは。 「課題解決と地域活性化、収益機会拡大を併せた『地域共創戦略』が重要。根幹は持続可能な社会、地域をどうしたら維持できるのか。DX、イノベーション、環境、生産性向上など多様な手法で解決策を考えることで、収益拡大につなげる。地域と金融機
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茶況(7月31日)煎茶などセール JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は18日まで、煎茶などを安値で販売する「ひまわりセール」を行っている。帰省者を狙い、夏場の売り上げを伸ばす。 やぶきた茶「天下一」や深蒸し、中蒸し、抹茶など限定6品目を2割引き以上で販売する。急須とフィルターインボトルも2割引きのセール価格。茶関連商品をまとめた「夏の福袋」や、くず餅など夏のスイーツをそろえ、水出し茶も好評を集めている。 同工場は31日まで、緑茶夏セールも実施中。藤枝茶ブランドの藤枝かおりや稲葉の雫(しずく)、山の息吹などの袋詰めセット商品を販売している。 問い合わせは同工場<電054(643)5511>へ。
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河合楽器製作所「スコアメーカー」 23日から無料公開
河合楽器製作所は8月23日から、楽譜作成ソフト「スコアメーカーZERO(ゼロ)エディター」を無料公開する。これまでは年間の販売価格税込み1320円(月間132円)だった。 1995年販売の人気ソフト。エディターは楽譜のスキャン機能がなく、手動で編集することで低価格化した。移調譜・パート譜の作成や、歌詞を歌う「ボーカル音源」といった本格的な楽譜作成機能を搭載している。 同社の担当者は「多くの人に楽譜をつくる、使う楽しさを実感してもらいたい」としている。
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小売店新設は31件、ドラッグストア半分強 22年度の静岡県内、大店法届け出
静岡県と静岡、浜松の両政令市がまとめた大規模小売店舗立地法に基づく届け出状況によると、2022年度の静岡県内小売店新設届出件数は前年度比3件増の31件だった。30件超は14年ぶり。ドラッグストアが全体の半分強を占め、全体件数の伸びをけん引する構図が定着している。 同法は店舗面積千平方メートル超の出店をする際に届け出を必要としている。業種別ではドラッグストアが杏林堂薬局やドラッグストアコスモスなどの意欲的出店を受けて16件と最多だった。スーパーは4件。ホームセンターの届け出は21年度に続いてなかった。 面積別は千~3千平方メートル未満が26件、3千~6千平方メートル未満が4件、6千平方メー
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ローランドDG 壁紙デジタル印刷に参入 リトアニアの企業を子会社化
ローランドDGは31日、リトアニアで壁紙材やインクの製造を手がけるダイメンスプリントの株式50・1%を取得し、壁紙のデジタル印刷市場に本格参入すると発表した。同日、株式取得契約を、ダイメンス社の親会社で壁紙用商材を製造販売するヴェイカと締結した。株式の取得予定日は9月下旬。金額は明らかにしていない。 ダイメンス社はヴェイカの事業のうち、壁紙専用用紙の研究開発技術などを引き継いで6月に設立したばかり。独自のインクや壁紙材を組み合わせ、表面に凹凸加工を施した立体感のある壁紙をデジタル印刷する技術を持つ。ローランドDGは、自社の印刷技術や販売ネットワークと、ダイメンス社の独自技術を合わせて新規事
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新商品など好調 中間決算は増収 ポーラ・オルビスHD
ポーラ・オルビスホールディングスが31日発表した2023年6月中間連結決算は、売上高が前年同期比9・0%増の858億3600万円、経常利益は28・3%増の113億8900万円、純利益は32・1%減の74億400万円だった。 新型コロナウイルスの感染対策緩和による経済活動の正常化やインバウンド(訪日客)を含む人の移動の回復、新商品の投入効果で主力のポーラブランドを中心に国内外で売り上げを伸ばした。前年に米国連結子会社の清算に伴う法人税等調整額を計上した反動で純利益は減少した。 通期連結業績予想を上方修正し、経常利益を期初予想比15・9%増の175億円、純利益を16・0%増の116億円とした
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2年ぶり最終黒字 供給制約が緩和 ユタカ技研
ユタカ技研が31日発表した2023年4~6月期連結決算は、親会社の所有者に帰属する四半期損益が11億2500万円(前年同期は1億1700万円の赤字)と第1四半期としては2年ぶりに黒字転換した。半導体不足に伴う供給制約の緩和で、四輪排気、駆動系部品の受注増や原材料価格高騰分の価格転嫁が寄与した。 売上収益は前年同期比4・2%増の482億5200万円、税引前利益は約4・2倍の19億7千万円。 地域別売上収益は、主力の中国が17・0%減の200億9700万円。製品に含まれる貴金属価格下落の影響を除くと、受注増で実質増収。北米が29・5%増の150億1千万円、日本は7・8%増の89億4900万円
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芝浦機械 大幅増益 中国で成形機好調
芝浦機械が31日発表した2023年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比31・2%増の347億5400万円、経常利益は3・9倍の34億2800万円、純利益は134・6倍の26億9200万円だった。中国での電気自動車(EV)用リチウムイオン電池向けセパレータフィルム製造装置の売り上げが増加して大幅増益となった。 セパレータフィルム製造装置を含む成形機事業の売上高は48・1%増の270億3800万円。脱炭素化の動きを背景に、北米で自動車用中大型機を電動式に買い替える動きが見られた。一方、受注高は44・2%減の295億9200万円だったが、同社は「タイミングの問題。需要は高水準を保っている」と
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清水銀行 増収増益 4~6月期、役務取引は堅調
清水銀行が31日発表した2023年4~6月期連結決算は、経常収益が前年同期比23・5%増の88億2100万円、経常利益が14・8%増の13億1900万円、純利益が42・7%増の11億1700万円と5年ぶりの増収増益だった。株式等関係損益が17億2100万円のプラスとなったことが主な要因。 単体の業務粗利益は10・3%減の41億9500万円。本業の収益力を示すコア業務純益は38・8%減の7億5700万円。貸出金利息や企業の合併・買収(M&A)など役務取引等利益は堅調に推移したものの、資金調達費用が増加したことなどが響いた。 6月末の預金残高は0・4%増の1兆5564億円。貸出金残高は0・8
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人事 日銀静岡支店(7月31日)
本店情報サービス局企画役(営業課長)広山晴彦▽営業課長(本店金融機構局企画役)佐藤学
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単価安 数量増で推移 鹿児島県茶市場
JA鹿児島県経済連のまとめによると、鹿児島県茶市場の今期一茶取引の平均単価(本茶、5月末時点)は前年比7・8%安の1846円、取扱数量は0・6%増の3160トンだった。二茶の平均単価は12・6%安の727円、取扱数量は0・5%増の2545トン。 今期一茶取引の序盤は、買い手の慎重姿勢が目立った。上物に4000円以上がついた一方、日照不足で色のりが不十分な品は1000円台で取引されるなど、荷口間の価格差が大きかった。中盤以降も軟調な相場で推移した。 二茶も前年並みの数量が上場したが、買い気は広がらず、相場は下押しされた。
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FDA 静岡―熊本便休止へ 冬ダイヤから
フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は、静岡空港と熊本空港(熊本県)を結ぶ定期便を冬ダイヤ(10月29日~来年3月30日)から休止する方針を固めた。同社の鈴木与平会長が28日、取材に明らかにした。リモートワークの浸透などでビジネス客の利用低迷が続いていることなどが要因。FDAの冬ダイヤは昨年まで札幌・新千歳、出雲、福岡、熊本、鹿児島の5路線だったが、既に出雲線が休止の方向となっているため、今冬は計3路線体制となる予定。 同社によると、2023年4~6月の静岡空港発着便の搭乗率は約65%だった。通年では搭乗率65%が採算ラインとされるものの、静岡―熊本線は夏ダイヤ中の同期間に約56%と
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猛暑の土用の丑 「年に一度は」ウナギ求め列 不漁で値上げの店も
30日は年間で最もウナギ消費が高まるとされる土用の丑(うし)の日。近年の稚魚不漁に伴うウナギの仕入れ価格の高止まりとエネルギー価格高騰でウナギ料理店の経営は厳しく、今年は値上げに踏み切る店も。県内全域に熱中症警戒アラートが発令された厳しい暑さの中、「年に一度はウナギを」と多くの客が店に並んだ。 静岡地方気象台によると、浜松市天竜区佐久間で最高気温37・2度となったほか、同区天竜と熱海市網代、川根本町で35度以上の猛暑日を記録した。 浜松市中区元城町のウナギ料理専門店「元城亭」では、料理人が熱気のこもる調理場でウナギを手際よくたれに浸し、炭火で香ばしく焼き上げた。 1月にオープンした同店
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児童がバイヤー体験 メーカー社員と商談 静鉄ストア
静岡県中部を中心にスーパーマーケットを展開する「静鉄ストア」(静岡市葵区)は30日、小学生を対象とした職業体験プログラムを同区の本部で行った。児童12人が仕入れを模擬体験し、生活に身近なスーパーの商品が売り場に並ぶ過程を学んだ。 同社役員から「キッズバイヤー」の任命書と商談用の模擬名刺を受け取った児童は、社員から名刺交換の手順や「棚割り」と呼ばれる売り場配置について説明を受けた。 食品・飲料メーカー社員との商談も体験し、試食や意見交換を通じ商品価格や仕入れ数を交渉した。竜南小6年の山口朋輝君(11)は「どれが売れるかを意識して商品を選定するバイヤーの重要さが分かった」と話した。 同プロ
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“家康ガンプラ”13年ぶり再販 バンダイ 静岡2カ所で数量限定
大河ドラマ「どうする家康」の盛り上がりをプラモでも-。静岡市葵区長沼に生産拠点を持つバンダイスピリッツ(東京都)は、甲冑(かっちゅう)姿の徳川家康をイメージした「機動戦士ガンダム」のプラモデル2種類を7月中旬から13年ぶりに再販売している。2010年にJR東静岡駅北側で開催された「静岡ホビーフェア」の会場で同社(当時バンダイ)が限定発売して人気を博した商品。JR静岡駅南口の静岡ホビースクエアと久能山東照宮(同市駿河区)の各売店で購入できる。数量限定。 「MG 1/100 武者ガンダムMk-2 徳川家康Ver.」は、家康が青年期に身に着けていたとされる金色の甲冑「金陀美具足(きんだみぐそく)
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スズキ世界生産2・0%増 1~6月四輪 国内反動増で改善
スズキが28日に発表した2023年上半期(1~6月)の四輪車実績によると、国内と海外を合わせた世界生産は前年同期比2・0%増の158万6771台だった。海外生産が3年ぶりに前年を下回った一方、前年に比べ工場停止の影響が少なかった国内の生産は10・4%伸び、全体の増加に寄与した。世界販売は3・7%増の152万2159台。世界生産、販売ともに3年連続で増加したが、ともにコロナ禍前の水準には届かなかった。 国内生産は46万7907台。半導体を含む部品供給不足は継続したが、工場稼働停止が多かった前年の反動で増加した。海外生産は1・1%減の111万8864台。主力市場インドは0・2%増の96万220
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茶況(7月28日)社福法人 アイス商品化 袋井産ほうじ茶使用
袋井市の社会福祉法人デンマーク牧場福祉会は、同市産ほうじ茶を使った「ほうじ茶アイスクリーム」を商品化した。運営するデンマーク牧場や市役所の売店で取り扱っているほか、インターネット通販での販売も行っている。 同法人の農福連携事業の一環で、地元の笠原地区の生産者2軒から仕入れた茶葉を使用。食べやすさにこだわり、ほうじ茶の香ばしさとミルクの濃厚な味わいとのバランスに試行錯誤を重ねたという。今後、和菓子店での販売やふるさと納税の返礼品への登録も予定している。 販売開始に伴い、市役所でこのほど、試食会が開かれた。150食分を来庁者や市職員に振る舞い、アイスをPRした。 (袋井支局・仲瀬駿介)
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路線縮小、黒字化目指す コロナ禍でビジネス利用に変化 鈴木与平/フジドリームエアラインズ会長【聞きたい】
新型コロナウイルス感染症拡大が影響するなどし、2019年3月期以降4年連続で最終赤字を記録したフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)が、路線見直しなどで経営立て直しを進めている。今月23日に就航14年の節目を迎えた同社は今後の航空需要を見極めながら、弾力的な路線運航を志向する。 -航空需要の動向は。 「羽田空港発着の便などでは乗客が戻ってきているようだが、地方路線の場合、本格復活にはまだ時間がかかる。特にビジネス利用客の戻りが鈍い。テレワークなどが根付いたこともあり、日本人の働き方が社会全体で変わっている。これに航空会社として対応していく必要がある」 -相次いで路線の休止を決めた
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マルサダ製茶(牧之原)大臣賞 関東ブロック茶の共進会
国内三大茶品評会の一つ「第50回関東ブロック茶の共進会」が27、28の両日、埼玉県で開かれ、牧之原市のマルサダ製茶が「荒茶・深蒸し煎茶」の部で最優秀賞・農林水産大臣賞を受賞した。大石定男代表(74)は「努力が評価されて大きな刺激になった。茶産地牧之原が盛り上がる契機になればうれしい」と受賞の喜びを語った。 品評会には静岡、埼玉、茨城、新潟の4県から荒茶・深蒸し煎茶の部に48点(うち本県32点)、荒茶・普通煎茶の部25点(同3点)、仕上茶・普通煎茶の部32点(同1点)が出品された。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【荒茶・深蒸し煎茶の部】金賞 農事組合法人山東茶業組合代表理事伊藤智章(
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菊川の橋本さん主張発表 最優秀 静岡県商工会青年部が大会
静岡県商工会青年部連合会の主張発表大会がこのほど、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開かれた。新型コロナウイルス禍で鈍化した青年部活動の再興シナリオを語った菊川市商工会の橋本健治さんが最優秀賞に輝いた。 県内5商工会青年部の代表者が、地域振興の取り組みなどを披露した。 橋本さんは県外のアウトドア行事視察を機に、同様のイベント開催を地元で来年3月に計画する。近隣の商工会青年部とも連携し、「冷え切った活動と意欲をよみがえらせ、地域活性化につなげたい」と意欲を語った。 橋本さんは9月に茨城県で開かれる関東ブロック大会に県代表として出場する。
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四半期決算(4~6月期)スクロール 3年ぶり増収増益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①207億9100万円(0・1%増)②21億300万円(7・5%増)③14億6300万円(10・5%増) ※eコマース事業のキャンプ・アウトドア商材の売上高は減少したが、収益力が改善した物流代行などソリューション事業の各種サービスが伸長し、3年ぶりの増収増益。