経済しずおかの記事一覧
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茶況(7月27日)手もみ製茶保存会発足 国登録無形文化財目指す
手もみ製茶技術の継承と魅力発信を目的にした「手もみ製茶技術保存会」が25日、静岡市葵区で設立総会を開いた。国の無形文化財への登録に向けた活動を進めていく。 保存会には、11府県から全国手もみ茶振興会認定資格の「茶匠」と「師範」の保持者68人が参加。総会では、設立趣旨や無形文化財の登録に向けた関係機関との連携などを盛り込んだ事業計画などを承認した。 会長には中森慰氏(三重)を選出。副会長は吉田利一(京都)沢村章二(静岡)田口常昭(岐阜)市川喜代治(埼玉)の各氏が就いた。
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茶況(7月27日)花島園が最高賞 森町で荒茶品評会
森町産茶の品質と生産者の技術向上を図る「森町荒茶品評会」(町茶業振興協議会主催)がこのほど、同町森の町茶業センターで開かれた。最高賞の優等には花島園が輝いた。 町内の生産者から「ハサミの部」に15点の出品があった。町茶商組合やJA関係者らが審査員を務め、外観、香気、水色、滋味の4項目で出来栄えを確認した。 その他の結果は次の通り。 1等 大場英昭▽2等 結いまーる▽3等1席 一宮▽3等2席 同 (袋井支局・北井寛人)
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経済の好循環実現へ貢献 荻野明彦・大和証券グループ本社社長インタビュー 「資産価値最大化」経営の柱に
国内182拠点、世界23カ国・地域にネットワークを持つ総合証券グループのトップに4月、就任した。新中期経営計画(2024~26年度)で、顧客の「資産価値最大化」を経営戦略の基本方針に掲げる。4拠点を構える出身地の静岡県を重点地域の一つと捉える。 ―静岡県市場の評価は。 「大都市圏の間に位置し、全国10番目の人口を誇るなど、経済成長のポテンシャルが高い。1県で浜松、静岡、沼津の3支店と藤枝営業所の計4拠点体制の規模は、東名阪の大都市圏以外では数少ない」 ―金融市場が活性化している。 「社長に就くタイミングで、自身が入社した年以来、34年ぶりに日経平均株価が最高値を更新したことは運命的
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静岡県知事賞に臼井国際産業(清水町)など テックビート2日目 優れた協業を表彰
国内外のスタートアップ(新興企業)と静岡県内企業をつなぐビジネスマッチング行事「テックビートシズオカ2024」(実行委主催)は2日目の26日、優れた協業事例の表彰式を行い、臼井国際産業(清水町)と、東京を拠点とするNossaが県知事賞を受賞した。 臼井国際産業は国内外で行う工場視察にNossaが開発した360度カメラを活用。出張の発生を抑えたことに加え、通常は視点が固定されて詳細を確認するのに不便だった点を大幅に改善した。経費節減、省力化、従業員の負担軽減などを同時にかなえた。 式で両社担当者は実行委員長の中西勝則しずおかフィナンシャルグループ会長から賞状を受け取り、「さらなる協業を目指
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クラッチ操作不要の二輪変速機構 ヤマハ発が開発、オートマ走行も可能
ヤマハ発動機は26日、二輪車のクラッチ操作を不要にする自動変速機構「Y-AMT」を開発したと発表した。オートマチックトランスミッション(AT)走行への切り替えも可能。大型ロードスポーツモデル「MT-09」に初搭載して年内に国内で発売し、700~900cc級を中心に採用モデルを増やしていく方針。 クラッチレバーとシフトペダルをなくし、指1本で自在にギアチェンジできるシフトレバーを左ハンドルに装着する。右ハンドルのボタン一つでATモードに切り替えられる。搭載モデルはAT限定の免許で運転できる。 複雑な変速操作の負担を軽減することで、加減速や旋回などに集中できるようにした。スポーツライディング
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袋井市が部長級職員を公募 8月1日から「産業戦略官」新設
袋井市は26日、第3次産業の誘致や新産業の育成、企業との連携支援を積極的に進める「産業戦略官」を部長級として新設し、8月1日から公募を始めると発表した。同市が正規職員を公募採用するのは初めて。 商業や観光、IT企業を誘致など将来を見据え、若い世代に注目される産業構造への変化を図る目的で配置する。産業部の中堅、若手職員の育成も担当する。 対象は生産、商業施設の誘致、地域資源を活用したビジネス貢献など「まちづくり」の実績がある人。官民を問わず産業分野の経験が豊富で、経営感覚や事業の推進力を備えた人材の採用を目指す。副業不可。応募期間は8月1~28日。求人情報サイト大手のエン・ジャパンが運営す
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東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ)=猛暑で洋菜類など入荷減
東京都中央卸売市場では、猛暑で生育不良が続く軟弱野菜や洋菜類の入荷量が減少している。野菜全般の相場は上げ、もちあいの展開。飲食、業務関係の発注は増加が見込まれる。 【ジャガイモ】本県産は出荷終盤で入荷量が減少。各産地ともに流通量は少ないが、気温高の影響から量販店での荷動きは鈍い。相場はもちあい。絶対量が不足しているメークインへの要請は強い。 【葉ネギ】薬味需要から引き合いが強く、相場は上げ。天候不順により九州産地は入荷量が少ない。 【ワサビ】10本台の発生率が増えたが、仲卸が在庫を抱えているため引き合いは弱い。発生率の少ない30~40本台の引き合いは強い状況が続く見込み。 【果実類】スイカは
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最賃審議、静岡県内本格スタート 「目安ありき」決め方に異論 8月5日、静岡労働局に答申へ
厚生労働省諮問機関の中央最低賃金審議会が示した2024年度の最低賃金(最賃)引き上げ目安額を受け、静岡地方審議会で26日、県内の最賃改正に向けた本格的な議論がスタートした。全都道府県が過去最高の一律50円引き上げとする目安額に対し、使用者側の審議委員からは「目安ありきの決め方は納得できない」と異論が相次いだ。労働者側は物価高の中で低所得者の生活を支える賃上げの必要性を強調した。 国の目安額に対して中央審議会で意見が一致しなかった点について、使用者側の委員は「使用者は合意せず、歩み寄ったわけではない」とし、地方の事情を踏まえた「エビデンス重視の議論をしていきたい」と述べた。他の委員は「物価高
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フジオーゼックスが上方修正、円安効果 9月中間連結
フジオーゼックスは26日、2024年9月中間連結決算の業績予想を上方修正した。経常利益は期初予想比32・9%増の9億3千万円とした。 売上高が6・0%増の124億円、純利益は22・2%増の5億5千万円を見込む。対米ドルの為替レートが期初想定より20円以上の円安だったほか、主力のエンジンバルブが北米で需要回復した。 同日発表した24年4~6月期の売上高は前年同期比10・2%増の61億1千万円、経常利益が25・7%増の5億7400万円。純利益はメキシコ子会社の繰り延べ税金資産減少に伴う税負担増加が響き、42・4%減の2億2600万円だった。
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AI安全性評価 来月公表 偽情報拡散など防止 政府機関
政府の研究機関が人工知能(AI)の普及に伴う偽情報の拡散などを防ぐため、AIの安全性評価に関するポイントを8月にも公表することが26日分かった。悪用する側の視点からAIの欠陥や不適切なデータ出力の有無を調査する手法の手順書も公開する。どのようなAIが安全なのかを示すことで、事業者が安心して利活用を進めることができるようにする狙いがある。 政府が2月に新設した研究機関「AIセーフティ・インスティテュート(安全研究所)」の村上明子所長(50)が26日までに共同通信のインタビューに応じ「企業や技術者がイノベーションに集中できるようにする」と述べた。AIを巡っては偽情報拡散や差別助長などのリスク
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トヨタ、福岡に電池工場 湖西・プライムアースEVエナジー運営 レクサス向け
トヨタ自動車が、福岡県に電気自動車(EV)向けの電池工場の建設を検討していることが26日、分かった。県内にある高級ブランド「レクサス」の生産工場へ供給する。2035年にはレクサスの全車をEVにする予定で、生産体制の強化を図る。 トヨタは兵庫県や静岡県などに電池の生産拠点を構えており、新たに福岡県北東部の苅田町の工業団地で用地を取得する方向だ。 新工場はグループで電池の生産を手がけるプライムアースEVエナジー(湖西市)が運営し、レクサスを組み立てるトヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県宮若市)に向けて電池を供給する主力の拠点となる見通し。 新工場と宮田工場の距離は約40キロ。車載用の電池は重
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松江と静岡の魅力を発信 27日まで しずチカでイベント
静岡市葵区の駿府城公園二ノ丸堀(中堀)を周遊する遊覧船「葵舟」を運航するTOKAIケーブルネットワークは26日、船を市に寄贈した島根県松江市との交流イベントをJR静岡駅北口地下広場「しずチカ」で開いた。27日まで。 葵舟と松江市の国宝松江城の堀を周遊する「堀川遊覧船」を紹介するパネルの展示や、松江市の和菓子と静岡茶の販売を行い、両市の魅力を発信している。27日は松江旅行のペア券などが当たるじゃんけん大会を開くほか、島根県の観光キャラクター「しまねっこ」や静岡県のイメージキャラクター「ふじっぴー」との写真撮影会を予定する。 両市は2018年に静岡空港と出雲空港を結ぶ定期便の運航が始まったの
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新興企業との連携促進へ 浜松市 基盤構築、来月から運用
浜松市は地元企業とスタートアップ(新興企業)の連携促進に向け、マッチングプラットフォーム「ハマハブ!」を構築した。市が両者のマッチングを仲介し、地元企業の新事業展開や課題解決、技術力発信を後押しする。8月1日から運用をスタートする。 革新的技術を有するスタートアップとの連携を希望する地元企業の情報を、市ベンチャー企業進出・成長応援サイト「HAMACT(ハマクト)」や市認定ベンチャーキャピタル(投資会社)などを通じて全国のスタートアップに提供し、マッチングの希望や連携事業の提案などを企業側に伝える仕組み。スタートアップ支援に実績を挙げる「フォースタートアップス」(東京)が市の委託を受け、企業
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産業用ロボ活用法検討 「アイデア甲子園」へ見学会 浜松・中央区の日本設計工業
高校生や専門学校生が産業用ロボットの活用案を競う「ロボットアイデア甲子園」静岡県西部大会(静岡新聞社・静岡放送後援)に向けた見学会が26日、浜松市中央区の日本設計工業で始まった。8月2日までの5日間、西部地区の約140人がロボットの知識を深め、アイデアを検討する。 同社の名倉慎太郎社長らが、産業用ロボットの定義などを解説。有効活用するための方策として「単体ではなく、装置の組み合わせを考えることが必要」と語った。生徒らは工場で稼働しているロボットを見学して技術や工夫を学び、ロボットの利用方法などをリポートにまとめた。 同甲子園は日本ロボットシステムインテグレータ協会が開催している。リポート
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茶況(7月26日)水出しセットなど夏のセール展開 JA掛川市の直売所
JA掛川市の新鮮安心市場さすが市の茶直売所「お茶処いっぷく」(同市弥生町)は夏のセールを展開している。送料無料のサービスや水出しティーバッグの特別セットを販売している。8月30日まで。 贈答用の需要を見越し、4千円買うごとに1カ所への送料を無料にする。5グラム26個入りの水出し煎茶のティーバッグを5袋買うと、1袋プレゼントするキャンペーンなども実施している。 直売所によると、水出しの商品は例年と同じように引き合いが強い。ボトル缶のセットも人気という。担当者は「食後に飲んでもすっきりする。暑い夏にさわやかな気分になってほしい」と話す。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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「おいし~い」干物の自販機、熱海駅に登場 アジやサバなど選べる5種類
JR東日本クロスステーション(東京)は11日、熱海市網代産の冷凍干物を販売する自動販売機をJR熱海駅に設置した。網代地区の3業者が天日干しの干物計5種を搬入し、気軽に購入できる観光土産として乗降客にアピールする。 削り節製造の丸藤が展開する鮮魚加工場「ハマスト」をはじめ、干物屋ふじま、小沢商店がアジやサバ、キンメダイの冷凍干物を売り出す。2~10枚セットで1200~1980円。「ハイパー干物クリエーター」を称する干物屋ふじまの干物はネット通販で1年半待ちの人気商品という。 丸藤の藤田昌弘社長は「熱海の網代にはいい魚が水揚げされる。魚食文化を多世代に広め、地域活性化につなげたい」と話した。
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置き配ポイント10月開始 30年代に自動物流道路 24年問題で政府
政府は25日、労働力不足で物流の停滞が懸念される「2024年問題」への今後の対応策を公表した。宅配ボックスや玄関前に荷物を届ける置き配を選択するなど、再配達削減に協力した消費者へポイントを付与する事業は、今年10月から始める。人手を使わず荷物を運ぶ自動物流道路は、10年後の30年代半ばに一部区間での実現を目指す。 岸田文雄首相は官邸で開いた会議で「今後の人口減少社会を見据えると、物流の常識を根本から革新する取り組みが不可欠だ」と述べ、関係閣僚に施策推進を求めた。 ポイント付与はアマゾンや楽天、LINEヤフーなどが10月から順次実施する。付与対象は置き配やコンビニ受け取り、ゆとりある配送
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最低賃金 全国一律50円増 厚労省審議会 正式決定
中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)は25日、全都道府県の最低賃金を時給で一律50円引き上げる目安額を正式決定した。地域ごとに差を設けないのは3年ぶり。全国平均の時給は1004円から5%増の1054円となる。上げ幅は過去最大で、時給も最高額。目安額を踏まえ、都道府県単位の地方審議会が話し合いを本格化させ、実際の改定額を決める。10月以降、順次適用され、非正規を含む全ての働く人が対象となる。 目安額は、経済情勢に応じて都道府県をA-Cの3区分に分けた上で区分ごとに示す。大都市部のAランク、地方部を含むB、Cランクいずれも上げ幅を50円とした。 これまで大都市部を高く設定するケースが多
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「強みのブランド力高めて」 テックビート開幕 WiL伊佐山氏ら登壇
国内外のスタートアップ(新興企業)と静岡県内企業をつなぐビジネスマッチング行事「テックビートシズオカ2024」(実行委主催)が25日、静岡市駿河区のグランシップで始まった。27日まで。過去最多約140社が出展し、情報通信や科学技術で社会課題の解決を図るビジネス提案を行うほか、国内の著名な経営者や識者が対談を繰り広げる。 開幕セッションは早稲田大大学院の入山章栄教授とWiLの伊佐山元CEO(最高経営責任者)が「静岡の中小企業が進むべき道」と題して登壇した。入山氏はモノとデジタルを結びつけるIoTの発展に本県基幹産業のものづくりは不可欠とし、「ビッグチャンス。静岡から面白い会社がどんどん世界に
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市場に不透明感 動揺誘う 日米の金融政策会合焦点に
25日の金融市場は円相場が対ドルで急伸する一方、日経平均株価が約8年1カ月ぶりの大幅下落で7営業日続落し、荒い値動きとなった。7月中旬以降、日銀の追加利上げ観測を背景に円安基調が反転。先行きが見通しづらくなっていることや、米国の政治情勢の不透明感が投資家の動揺を誘っている。今月30~31日の日米の金融政策決定会合まで神経質な展開が続くとの見方も出ている。 最近の日経平均株価は、7月4日に終値としての史上最高値を約3カ月ぶりに更新。7月11日には初の4万2200円台を付け、過熱感も指摘されていた。このため最近の株価下落は「行って来い」で元の水準に戻っただけだとの見方もある。 野村証券の沢田
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スズキ「フロンクス」 8月から先行展示会
スズキは8月から、インドの工場で生産し、日本に今秋投入する小型SUV(スポーツ用多目的車)「フロンクス」を静岡県内外の販売代理店で順次展示する。 県内は現時点でスズキ自販浜松、同静岡の販売店4店舗で紹介する。試乗はできない。迫力のフロントマスクや先進的なデザインという灯火類を配した外装、黒とボルドーの配色やレザー調表皮をあしらった雰囲気の内装に触れてもらう。 車体色は日本初採用の新色「スプレンディッドシルバーパールメタリック」などを取り入れた7種類。
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新都田に新棟完成 生産能力を強化 浜松ホトニクス
浜松ホトニクスは25日、浜松市浜名区新都田の都田製作所に4棟目となる新棟が完成したと発表した。11月から本格稼働する。 新棟は鉄骨造4階建て、延べ床面積6720平方メートル。総工費は約41億円。事業所内に点在する工程を集約し、自動運転車に必要なセンサー「LiDAR(ライダー)」や距離計測装置、眼底検査機器などに使われる半導体レーザーの生産能力を最大2・5倍に強化する。
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服装髪形の規制緩和 遠州鉄道
遠州鉄道(浜松市中央区)は25日、服装や髪形の規制を大幅に緩和する「オフィスカジュアル」を29日から導入すると発表した。 対象は本社勤務の役員、従業員約180人。社員の自主性の促進や働きやすい職場の環境づくりなどが目的で、髪の色など一定の基準は設けた。担当者は「鉄道会社の堅いイメージの一新も図りたい」と話す。
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富士宮キャラ「さくやちゃん」カステラに 美容師萩原さん、販売へキッチンカー購入 卵や牛乳、地元産こだわり
富士宮市在住の萩原裕紀さん(41)が市のイメージキャラクター「さくやちゃん」をかたどったベビーカステラを、27日から市内のイベントで発売するために準備を進めている。普段は美容師だが、販売のために食品衛生管理者の資格を取得しキッチンカーも購入した。素材も富士宮産にこだわり、“食べられるさくやちゃん”で地元の活性化に挑む。 さくやちゃんはイラストか着ぐるみ、キーホルダーで登場することが多い。萩原さんは「風景と一緒に写真を撮ってSNSに発信できるような、新たなさくやちゃんを自分でつくりたい」と、ベビーカステラに着目した。 萩原さんの熱意が市に伝わり、ベビーカステラの金
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「Aqours」と一緒に沼津の歴史発見 ふるさと納税に「ラブライブ!」映像作品
沼津市は8月7日から、人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクターが同市の歴史を紹介する映像作品をふるさと納税の返礼品に加える。寄付額は2万4千円。9月19日までふるさと納税サイト「アニふる」で受け付ける。 作品は「Aqours(アクア)と発見!ぬまづの歴史アドベンチャー!!」で約60分。アニメに登場するキャラクターが高尾山古墳や興国寺城などの史跡、県東部の発展に尽力した実業家江原素六などについて解説する「歴史をしっかり学べる内容」(市担当者)で、明治史料館など市の文化施設も制作に協力した。 返礼品の発送は10月以降で、一般発売も予定する。問い合わせは市ふるさと納税推進室<電
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【動画あり】防犯カメラに暗闇でスイカ持ち去る人物 浜名湖周辺で農作物盗難多発 「収穫直前、許せない」
浜松市の浜名湖周辺でスイカなどの農作物の盗難が相次いでいることが25日までの関係者への話で分かった。丹精して育てたスイカを持ち運ぶ様子が防犯カメラに映っており、被害に遭った農家は「収穫直前に盗むなんて許せない」と怒りをあらわにしている。浜松西署が窃盗事件として調べている。 中央区村櫛町の農家中村安彦さん(78)は21日朝、所有する畑でスイカ8個が盗まれているのを見つけた。防犯カメラには20日午前3時40分ごろ、暗闇の中でスイカを抱える人物が写っていた。懐中電灯を手に1個ずつ抱えながら何度も往復していた。 盗難は以前にもあり「おそらく計20~30個はやられた」と肩を落とす。被害額は3万円前
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茶況(7月24日)榛原茶業振興委がティーバッグ寄贈
牧之原市の榛原茶業振興委員会とJAハイナンはこのほど、同市の小中学校などに静岡牧之原茶のティーバッグを寄贈した。 子どもたちに地場産品への理解を深めてもらおうと毎年、配布している。牧之原市役所榛原庁舎で行った寄贈式で、同委員会の鈴木保晴委員長と同JAの立石善也常務らがティーバッグ50個入り966袋と20個入り20袋を届けた。鈴木委員長は「例年より厳しい生産状況だったが、おいしいお茶ができた」と述べ、杉本基久雄市長に手渡した。 (榛原支局・沢口翔斗)
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茶況(7月24日)全国闘茶会出場 市茶青12人決定
静岡茶業青年団(市茶青)は24日までに、9月に堺市で開かれる全国茶審査技術競技大会(闘茶会)の出場者を決めた。代表選手10人とオブザーバー2人の計12人が、昇段を目指す。 出場者は次の通り。 和田夏樹(和田長治商店)市川桃子(市川園)川口悠(同)平岡佑太(平岡商店)本目哲也(本目浅吉商店)高橋洸聖(市川園)勝山貴博(お茶の勝山園)美沢信人(市川園)岩本恵介(同)原科和馬(原科製茶)森田純平(森田製茶)海野建史(海野兼太郎商店) (経済部・垣内健吾)
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26日から静岡県内企業決算発表 為替や物価 影響注目
静岡県内に本社や主要拠点を置く上場企業の2024年4~6月期決算の発表が26日始まる。為替動向や価格転嫁の進展、物価高が業績にどう影響したかが焦点。9月中間期、25年3月期の業績予想修正の有無も注目される。 決算発表はフジオーゼックスを皮切りに8月14日まで続く見通し。ピークは10社が集中する9日。ヤマハは7月31日、スズキは8月6日、しずおかフィナンシャルグループは7日。 金融機関や国際会計基準(IFRS)採用企業を除く県内31社の24年3月期決算は、円安を追い風にした輸出型製造業の好業績が全体を押し上げ、売上高合計は前期比12・6%増、純利益合計は21・1%増と伸長した。 一方で
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原発の新増設費、電気代上乗せ 電力会社支援案が浮上、反発必至
原発の新増設の建設費を電気料金に上乗せできるようにする支援制度案が政府内で浮上していることが24日分かった。東京電力福島第1原発事故を踏まえた安全対策などで巨額となる電力会社の投資の回収見通しを立てやすくし、建設を後押しする狙いがある。経済産業省は具体的な制度設計の検討に入るが、国民負担の増大に反発は必至だ。 政府が参考にするのは英国の支援策「RABモデル」。国が認可した原発の建設が始まった時点で建設費や維持費などを電気事業者の小売会社が負担し、電気料金に組み込んで回収する仕組みだ。建設費が当初計画より増えた場合でも必要経費と認められれば、料金に転嫁できるという。 政府が2024年度内を
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土用の丑の日「ウナギ食べたい」 静岡県内専門店にぎわい 漁獲減、物価高で値上げも
土用の丑(うし)の日の24日、県内のウナギ専門店は、猛暑を乗り切ろうとウナギを求める客でにぎわった。養殖ウナギの稚魚の漁獲減に伴う仕入れ価格の高止まりや、光熱費といった物価高騰が料理店の経営を圧迫し、やむを得ず商品の値上げに踏み切る店もあった。 浜松市中央区飯田町の「炭焼うなぎ あおいや」では、蜂須賀強社長(68)が火力の強い備長炭でカリッとした皮に、ふっくらとした中身としたウナギを焼き上げた。 一番人気の「うな重」は、1日から300円値上げし、税込み3900円で提供している。猛暑の中、調理場に立った蜂須賀社長は「多くのお客さんにおいしいウナギを食べてもらいたいが、稚魚が捕れなかった今年
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最低賃金 50円増1054円 時給、上げ幅最大 厚労省審で決着 静岡県1000円台に
中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)の小委員会は24日、2024年度の最低賃金引き上げ額の「目安」を50円とすることで決着した。最低賃金の全国平均は、現在の時給1004円から1054円に5・0%引き上げられる。歴史的な物価高や、今年の春闘で大幅賃上げが実現したことを踏まえて引き上げ幅、引き上げ率ともに過去最大。新たに北海道や静岡県など8道県で最低賃金が1千円台に達し、大台超えは16都道府県に増える。 目安額は経済情勢に応じ、各都道府県をA~Cの3ランクに分けて提示されるが、今回は3ランクすべてで同じ50円だった。前年度は東京や大阪など6都府県のA地域の引き上げ幅が、静岡や兵庫など28
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水産加工業2社 同業者で事業承継 焼津
焼津市三和の水産加工業「植草水産」が、同市の水産加工業「山佐食品」に全株式を譲渡するM&A(企業の合併・買収)が24日、成立した。植草水産は後継者不在の課題を抱えていて、市内同業者との間で承継が実現した。 1993年創業の植草水産はカジキマグロのみそ漬けやかす漬けなどを製造し、従業員は4人。多様な魚種の切り身加工を手がけ、商材や販路の拡大を図る山佐食品と交渉がまとまった。しずおか焼津信用金庫が支援した。 同市の同信金石津支店で行われた調印式で、植草水産の植草輝和社長(73)は「良いマッチングになった」と喜び、2021年から山佐食品を運営する「まん福ホールディングス」(東京都)の九嶋広一執
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落語と打楽器披露 10月、タミヤコンサート 静岡市葵区
タミヤ(静岡市駿河区)は10月3日午後6時半から、「タミヤコンサート2024秋 春風亭昇太・竹島悟史二人会」を同市葵区の静岡音楽館AOIで開く。入場無料。 春風亭昇太さんが落語、打楽器奏者の竹島さんがマリンバやビブラフォンの演奏を披露する。 希望者ははがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号、希望枚数(2枚まで)を記し、〒422-8610 静岡市駿河区恩田原3の7「タミヤコンサート」係に送る。8月16日必着。応募多数の場合は抽選。 問い合わせは同社<電054(286)5105>へ。
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BM継承企業 新看板設置 年内に全250店かけ替え
中古車販売大手ビッグモーター(BM)の主要事業を引き継いだ新会社「WECARS(ウィーカーズ)」(東京)は24日、新会社名の看板を東京都多摩市の店舗に設置した。看板のかけ替えはこの店が初めて。年内をめどに全国約250店舗で「BIG」などとあしらった看板からのかけ替え工事を終え、イメージ一新を急ぐ。 ウィーカーズは実質的な大株主の伊藤忠商事が新経営陣を送り込み5月に発足したが、看板はBM時代のものが残っている。店舗の駐車場に立つ新看板は薄い青色の下地に「WECARS」と白字で描かれている。 ウィーカーズの経営にはBM創業者の兼重宏行氏や長男宏一氏は関与しない。事業を切り離した旧会社は社名を
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ガソリン175円40銭 2週連続値下がり 静岡県は175円50銭
経済産業省が24日発表した22日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査と比べて50銭安い175円40銭だった。値下がりは2週連続。政府が石油元売り会社に支給している補助金により、32円30銭の抑制効果があったという。 政府は全国平均小売価格が175円程度になるよう補助金を出しており、25日からは1リットル当たり30円80銭を支給する。 都道府県別では38都道府県で下落し、5県で上昇した。4県が横ばいだった。最も安かったのは愛知県の168円40銭、最高値は長野県の183円40銭だった。静岡県は前週比50銭安い175円50銭だった。 ハイオクガソリンは186
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電装品子会社 吸収合併へ ヤマハ発動機、脱炭素向け体制強化
ヤマハ発動機は24日、完全子会社のヤマハモーターエレクトロニクス(YEJP、森町)を吸収合併すると発表した。25日に合併契約を締結し、来年1月1日付で合併する。 YEJPは二輪車や電動アシスト自転車、船外機などの電装品の開発・製造を手がけている。ヤマハ発は機能別の部品群ごとに子会社を置き、独立採算による経営管理を進めてきた。脱炭素に向けた市場環境の変化への対応や技術革新の迅速化が求められる中、成長分野に位置づける電動アシスト自転車の事業拡大、主力の二輪車・船外機の電動化、新しいモビリティの研究・開発を加速するため、YEJPの電装品の開発・製造機能を取り込み、グローバルなものづくり体制の強化
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浜松のものづくり 技術力アピール 部品加工展、市と商議所
日本の製造業を支える技術をテーマにした産業展示会「部品加工技術展」が24日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕し、浜松市と浜松商工会議所が共同で初出展した。市内8社による最新技術や製品の展示を中心に、浜松地域のものづくり企業が持つ技術力を発信する。26日まで。 出展者は映像やサンプルを使い、3Dプリンターによる造形、複雑な形状に対応する金属加工、表面処理といったそれぞれの強みを生かした技術、新規事業を来場者に紹介した。精密板金加工のオノックスエムティーティー(同市浜名区)は、微細レーザー加工で製作したステンレス製品などを展示。青嶋亮治社長は「県外の人に技術を知ってもらう場が増えることで、新
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人事=エンチョー(8月1日)
執行役員営業本部長ホームセンター事業部担当(執行役員営業本部長)大橋龍一郎▽執行役員営業本部部長スウェン事業部担当(執行役員営業本部部長店舗開発室担当)佐々木英明▽執行役員人事企画部担当(執行役員コーポレート本部部長)加藤稲子▽HC中京ブロック長(ジャンボエンチョー湖西店長)西岡孝英▽商品一部長(ハードストック浜松店長)武藤和博▽商品三部長(商品一部チーフバイヤー)伏見和洋▽ジャンボエンチョー湖西店長(ジャンボエンチョー磐田店副店長)磯部洋平▽ハードストック浜松店長(ハードストック浜松早出店長)井上健▽ハードストック浜松早出店長(ハードストック静岡店長)内藤祐士▽ハードストック静岡店長(ハー
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光技術で「科学や医療貢献」 21世紀倶楽部 浜松で例会 浜ホト丸野社長講演
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の7月例会セミナーが24日、浜松市中央区のプレスタワーで開かれ、浜松ホトニクスの丸野正社長が「光技術による社会貢献と高付加価値化への挑戦」と題し、技術開発を通じて科学や医療への貢献を目指す自社の歴史と取り組みを語った。 同社の中央研究所(同市浜名区)を中心に取り組む陽電子放射断層撮影装置(PET)の研究は、1980年代に「脳機能を解明して世界平和を実現しようと始まった」と説明。がん検診だけでなく認知症の検査にも有効なことから、アルツハイマー型認知症の新薬が国内で承認されたことで、同社が設立した財団が運営する浜松PET診断センター(同市浜名区)に検査希望者が
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4県の特産品発信 「山の洲」物産展 静岡で29日まで
静岡、山梨、長野、新潟4県の特産品を発信する「バイ・山の洲(やまのくに)」物産展が24日、静岡市葵区の静岡伊勢丹で始まった。29日まで、各県の青果や加工食品を販売する。 地域経済交流事業の一環で、今年で3回目。約40の事業者がブースを並べ、静岡の釜揚げシラスや茶葉入りクラフトビール、山梨のわらび餅、新潟の練り製品、長野の野沢菜漬けなどを扱っている。飲食スペースを新設したほか、各県の観光地や食のブランドを紹介する冊子も用意した。 静岡伊勢丹の秋野孝三社長は、力強さを欠く個人消費を踏まえ「地域経済のカンフル剤として、訴求力の高い品を打ち出すとともに、各県への観光促進にもつなげたい」と述べた。
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建設DX、人材教育の事例共有 全国ネットワーク 三島でイベント
全国の建設業108社によるネットワーク「オンサイトX」の交流イベントが24日、三島市の加和太建設で開かれ、会員6社が現場のデジタル化や人材教育などの取り組みを発表した。スタートアップ(新興企業)とも連携し、人手不足が深刻な業界の課題解決に挑む各社のノウハウ、アイデアを共有した。 群馬県の石川建設は建設DX推進部を立ち上げ、ドローンを活用した測量や定期撮影などをサポートする建設ディレクターを配置。ITを駆使して現場作業を支える仕組みを整えたことで「作業員がコア業務に集中できる」とした一方、デジタル化がなじまない作業への対応や写真、動画の作成にかかる手間などの課題にも触れた。 加和太建設はス
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リユース業者と裾野市が連携協定 不要品再利用促進へ
裾野市は22日、ネット型リユース事業のマーケットエンタープライズ(東京)と連携協定を結んだ。同社が運営するプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品の再利用につなげる。 手軽に売却できるのが特徴で、市の公式サイトにおいくらの紹介情報を掲載し、一括査定申し込みを受け付ける。出張買い取りが可能で、まだ使用できる冷蔵庫や洗濯機などの家電も買い取る。 同社によると、おいくらのサービスを導入したのは裾野市で145自治体目。
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絵本モチーフのグッズ ずらり 静岡の書店に常設ショップ 中部地方初出店
丸善ジュンク堂書店はこのほど、静岡市葵区のMARUZEN&ジュンク堂書店新静岡店内に、絵本の世界をモチーフにしたグッズを書籍とともに販売する常設ショップインショップ「EHONS SHIZUOKA」をオープンした。全国7店舗目で、中部地方では初出店となる。 「はじめてのおつかい」(福音館書店)で登場するテーブルクロスや台拭きと同じ柄のガーゼハンカチや、「こんとあき」(同)内のセリフが入ったスタンプなど、約600種類が並ぶ。店舗の壁は白で統一し、余計なポップを排除することで、グッズで本の世界を彩った。 EHONSの商品開発を担当する兼森理恵さんは「グッズは、絵本との出合いと再会の橋渡しを担う
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市の施策や将来像を議論 袋井商議所女性会と市長が座談会
袋井商工会議所女性会は22日、大場規之市長との座談会を袋井新産業会館キラットで開催した。市の施策や発展について意見を交換した。 同会員15人が出席し、市の観光施策や防災対策などについて質問を投げかけた。大場市長は海岸エリアで取り組む「海のにぎわい創出プロジェクト」をはじめ、JR袋井駅南側の整備、治水対策などについて説明した。会員からは「浅羽地区に子どもが遊べる場所が不足しているのでは」などの意見も挙げられた。 同会が検討を進める対面型の婚活事業についても議論を交わし、市が今秋から開催を予定する仮想空間上での婚活イベントと連携する可能性も視野に入れることを確認した。
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「雨庭」普及へ 水害対策として グリーンインフラ推進 駿豆地区商工懇話会
静岡県東部・伊豆の経済団体で構成する駿豆地区商工振興懇話会(会長・紅野正裕沼津商工会議所会頭)は24日、定例会を三島市の三島商工会議所で開き、近年増加する水害対策として同市内の事業所が導入した「雨庭」の普及を図ることで一致した。穴を掘って雨水を緩やかに地中に浸透させる手法で、県東部・伊豆の事業所への普及を目指す。 紅野会長が2月の定例会で、人手不足や防災対策をはじめ共通の課題が地域に山積しているとして、単独ではなく連携して解決へ臨む方針を示していた。喫緊の課題に水害対策を挙げ、三島商議所のグリーンインフラ整備推進特別委員会による雨庭の設置を促すことにした。 昨年度設置した雨庭は縦3・6メ
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伊豆市の自主運行バス 下尾野口・沢口線が9月末廃止に 市が承認
伊豆市地域公共交通会議の本年度第1回会合が23日、市内で開かれた。市が自主運行する路線バスの下尾野口・沢口線の9月末廃止を承認した。 沼津市が自主運行する路線バスの戸田・土肥線は、伊豆総合高土肥分校(伊豆市)に近い「馬場(ばんば)」バス停を9月に新設する。伊豆市内の中学3校を統合して2025年4月に開校する「伊豆中学」への通学便の再編についても話し合った。
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「静岡の翼」15年 節目祝いFDAが式典 搭乗者に記念品配布
フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市清水区)は23日、就航15年の記念セレモニーを牧之原市の静岡空港で行った。 開業当初から運航している静岡―鹿児島線の出発前の式典で、楠瀬俊一社長は「リーマン・ショックや震災、新型コロナなど15年間いろいろなことがあったが、お客さまがあってこそ頑張ってこられた」とあいさつした。同社社員らが搭乗者約40人にタオルなどの記念品を配ったり、横断幕を掲げたりして見送った。 FDAは2008年6月、静岡空港の開港に向けて設立された。当初は2機で3路線の運航だったが、現在は15機で国内26路線を運航する。静岡と札幌市の丘珠、島根県の出雲など6カ所を結んでいる。
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農産物流通センター完成 JAみっかびが竣工式 物流の効率化図る
浜松市浜名区三ケ日町のJAみっかびが柑橘(かんきつ)選果場の隣接地に建設していた「JAみっかび農産物流通センター」が、完成した。23日に竣工(しゅんこう)式が開かれ、JA職員や生産者、自治会関係者ら32人が新施設の誕生を祝った。29日に稼働を開始する。 輸送力の停滞が懸念される「物流の2024問題」への対応として、集出荷場や配送部門、特販課の事務所などを集約した。これまで分散していた荷受け、配送、事務作業、製品保管を一元化し、コスト削減と物流の効率化を図る。 大型トラックのスペースを確保し、固定ラックや移動式ラックを用いて集出荷場所を拡充した。電動フォークリフトの充電や冷蔵庫の稼働などに
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取引先の業務継承で合意 協立電機グループ 横浜に新工場
協立電機グループの協立テストシステム(相模原市)は23日までに、機械工具製造業の八郷技研(東京)の業務を引き継ぐことで合意した。10月までに新工場を横浜市に新設し、同社の機能を維持する。 八郷技研は協立テストシステムの取引先で、半導体試験装置の治具を納品していた。今年初めに突然解散し、協立テストシステムが技術系社員13人や加工機器群を取得した。 新工場は横浜市都筑区の土地約270平方メートルに2階建ての建物を整備する。ボール盤やタッピング盤、フライス機などを導入する。 年間の売り上げ規模は協立テストシステムが15億6千万円、八郷技研が1億5千万円。協立電機の西信之社長は「当グループのノ
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計画未達で見直し ヤマザキが新中計
ヤマザキは23日までに、昨年11月に発表した中期経営計画(2023~25年度)について初年度実績が計画を大幅に下回ったとして見直し、24~26年度の新中計を発表した。最終年度の連結売上高目標は34億円、経常損益を8千万円の黒字とした。 旧計画初年度の23年度実績は、専用工作機械の伸び悩みなどで売上高が目標の28億9千万円に対して24億9600万円、経常損益が2500万円の黒字に対して8600万円の赤字と下振れた。新計画の最終損益の目標は公表していないが、24年3月期は4年連続の最終赤字だった。 新中計の達成に向けて、工作機械の省力省人化設備受託の需要取り込みや、部品加工は従来の二輪中心か
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バイク観光で地域振興へ デイトナと西遠6商工会 パートナー協定締結
二輪車関連用品製造のデイトナ(森町)と西遠地区の6商工会が23日、観光パートナー協定を締結した。二輪愛好家向けの観光プランの開発やSNSによる魅力発信などで協力し、浜名湖周辺や中山間地の活性化を図る。同社が県内で観光協定を結ぶのは、磐田市観光協会に続き2カ所目。同日、湖西市の新居町商工会館で締結式を行った。 西遠地区商工会連絡協議会に所属する浜名、奥浜名湖、湖西市、天竜、浜北、新居町の6商工会が参加。同社の織田哲司社長と同協議会長の吉田清和・浜名商工会長が協定書に署名した。吉田会長は「観光に的を絞りながら、地域の商店が盛り上がる事業を進めたい」と意気込んだ。 同社はこれまで愛知県内などの
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夏季一時金82万2812円 静岡県内民間労組 第2報
静岡県が23日までに発表した県内民間労組の夏季一時金要求・妥結状況第2報(9日現在)によると、調査対象500組合のうち192組合が妥結し、平均妥結額は加重平均で82万2812円、支給月数は2・65カ月だった。前年同期(238組合妥結)を金額で5万8083円、月数で0・11カ月上回った。 業種別は製造業が平均妥結額87万5334円(支給月数2・76カ月)、運輸・郵便業が50万2472円(1・84カ月)といずれも前年同期を上回った。従業員規模別は300人以上が84万6959円(2・72カ月)、299人以下が59万7287円(2・23カ月)だった。 一時金を要求した203組合の平均要求額は加重
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電動アシスト四輪自転車に新モデル 走行距離倍増 ディスプレーも 協栄製作所(浜松)
二輪、四輪車部品メーカーの協栄製作所(浜松市中央区、石川翔一社長)は23日までに、自社開発の電動アシスト付き四輪自転車「けんきゃくん」の3代目となる新型モデルを発売した。1回充電当たりの走行可能距離が前モデルに比べ倍増し、走行情報を一覧化したディスプレーを新たに配置して利便性を高めた。免許返納後の代替移動手段や安全に外出範囲を広げたい高齢者層に訴求する。 全長142センチ、幅58センチ、重量29キロ。転倒しにくい四輪の安定性や乗り降りが容易な低重心の設計、軽さと強度を併せ持つアルミフレーム採用といった従来からの特徴を継続しながら改良を進めた。 バッテリー容量の増加で走行可能距離は前モデル
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静岡県内中小DI 6ポイント下降 24年6月期 2半期連続マイナス
静岡県中小企業家同友会がこのほど発表した2024年6月期の景況調査は、会員企業の景況感を示す業況判断DIが前回12月期調査比6ポイント下降のマイナス9だった。価格転嫁の進展で販売価格は全業種で上昇したが、原材料・エネルギー高に伴う仕入れ価格の高騰や人手不足が響き、2半期連続のマイナス水準となった。 業種別は、製造業が自動車メーカーの認証不正などが県西部の事業者を中心に影響し、30ポイント下降のマイナス38と大幅に悪化した。建設業は労働力確保に苦戦するなどして15ポイント下降のマイナス4、サービス業は1ポイント下降のプラス5。流通・卸小売業は価格転嫁の進展で12ポイント上昇したが、物価高で膨
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変圧器の共同輸送 東電と中電が実験 清水町など経由
送配電会社の東京電力パワーグリッド(PG、東京)と中部電力パワーグリッド(名古屋市)は23日、電柱に取り付ける変圧器を共同輸送する実証実験を始めた。変圧器メーカーからトラックで一緒に中継拠点などに運ぶことで、運転手の残業規制で物流が滞る「2024年問題」に対応する。輸送時の二酸化炭素(CO2)排出量の削減も狙う。 両社が一部で関東甲信越地方と愛知県の同じメーカーの変圧器を使っていることから今回の実証が実現。東京電力PG沼津資材センター(清水町)などを経由し、変圧器をそれぞれの工事会社に輸送する。積載率は30%向上する見込み。
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インドで農業事業展開へ 牧之原のエムスクエア・ラボ スズキ出資
農業ベンチャーのエムスクエア・ラボ(牧之原市)は、インドでの農業事業展開に向けて子会社を設置する方向で準備を進めている。現地で行う事業ではインドを主力市場にするスズキが支援を検討している。スズキは23日、エムスクエア・ラボの第三者割当増資を引き受けて出資したと発表した。出資額は非公表。 同社は、日本で農業生産や農産物流通プラットフォーム「やさいバス」、ロボットを用いて効率的な農業を行う「アグリテック」などの課題解決型事業を展開している。世界トップの人口約14億人が住み広大な農村地域を有するインドで、経済発展に資する農業事業の実践を目指す。 日本とインドを結び、食材の輸出入や、アグリテック
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夏休みの宿題、勉強に 貸し会議室を無料開放 静岡駅ビルパルシェ 中高、大学生に 8月
静岡ターミナル開発は8月、JR静岡駅ビル「パルシェ」7階の貸し会議室を自習スペースとして中高生、大学生に無料開放する。高校生を対象に秀英予備校の講師が学習相談に応じる機会も設ける。 8月1日から25日まで(12~15日は休止)、午前と午後の二部制。各回定員40人。事前予約は不要で、学生証などを提示する。秀英予備校所有の過去問題集を会場内で閲覧できる。利用者はパルシェ館内で利用できる当日限定クーポン券が最大200円分もらえる。 予備校講師の学習相談も無料。実施日は1、5~7の4日間で事前申込制。保護者の同伴可。 貸し会議室の稼働率が落ち着く時期に、若い世代に有効活用してもらおうと昨年初め
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トヨタ自社株買いへ 銀行、損保から8000億円
トヨタ自動車は23日、三菱UFJ銀行や三井住友海上火災保険など計7社が保有するトヨタ株を、株式公開買い付け(TOB)で取得すると発表した。取得額は約8068億円で、自己株式を除く発行済み株式の約2%に当たる。トヨタも損保株などを売却し、持ち合い株の縮減を進める。 TOBは1株当たり2781円で実施。23日終値の3109円を1割程度下回る。トヨタによると、7社には税務上の利点がある。一般株主が応募する可能性が低く、TOBを安定的に行えるという。
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人型ロボ来年生産 26年にも外販方針 米テスラ
【ニューヨーク時事】米電気自動車(EV)大手テスラのマスク最高経営責任者(CEO)は22日、人型ロボットを来年から社内向けに少量生産し、2026年にも外販する方針を明らかにした。X(旧ツイッター)に投稿した。テスラは人型ロボ「オプティマス」の開発を進めている。 マスク氏は21年、自動運転向けの人工知能(AI)技術を活用した人型ロボの開発構想を発表。今年4月の決算説明会では、年内にオプティマスを少量生産して工場で使い始め、来年末までに外販できるようになる可能性があると述べていた。この発言と比べると、予定が後ろ倒しになったとみられる。先月の年次株主総会でのマスク氏の説明によると、オプティマスは工
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古河電気工業が電池子会社売却 ファンドに186億円
古河電気工業は23日、鉛蓄電池事業を手がける上場子会社の古河電池を、投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(AP)とリース大手の東京センチュリーに売却すると発表した。売却額は186億円の見通し。古河電工は売却で経営資源の選択と集中を進める。APと東京センチュリーが2025年3月を目標に株式公開買い付け(TOB)を実施し、全株取得を目指す。古河電工は古河電池の株式を57・3%保有しており、全て売却した後に20%を再取得する。
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清水港 海洋研究拠点へ 内閣府が事業採択 産学官連携支援
清水港を海洋DX(デジタルトランスフォーメーション)などの研究拠点にする計画について、静岡市は23日、内閣府に申請していた「地方大学・地域産業創生交付金事業」に採択されたと発表した。2024年度からの5年間で、国から計13億円の交付金を受けられる。静岡理工科大に修士課程の海洋DXコースを新設するほか、同大と静岡大が共同で学際分野の「マリンインフォマティクス研究機構」を設置する。 市によると、日本で最も深い湾である駿河湾を主な研究フィールドとし、サクラエビやシラスなどの伝統漁業にデジタル技術を導入して「スマート化」したり、大型藻類の養殖技術を開発したりすることを目指す。遠隔操作型無人潜水機
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沼津の現状や活性化策探る 静岡産業大生が提言発表へ
静岡産業大の静岡県東部出身学生で構成し、地域課題の解決策を探る「東部・伊豆サークル」が23日、沼津港を訪れた。2~4年生5人が、週末を中心に来場者でにぎわう同港を生かした活性化への取り組みや課題を探った。 港の市場や大型展望水門「びゅうお」を巡った。びゅうおでは展望室から市内を眺めながら、顧問の小泉祐一郎教授と中山勝特任教授から水産業で発展してきた沼津の歴史を学んだ。市役所にも足を運び、職員から港の成り立ちや、活性化に向けた「食」による取り組みに理解を深めた。 同港は豊富な水産物が味わえる料理店や深海水族館など多彩な施設を擁し、年間約160万人が訪れる有数の観光地。3年の佐野岬希部長(2
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清水町の幼稚園に絵本14冊を寄贈 東レプラスチック精工
清水町に主力工場を置く東レプラスチック精工と同社労働組合がこのほど、同町の清水南幼稚園に絵本14冊を寄贈した。 贈呈式で労組の尾上祐二執行委員長らが「友達と大切に使ってほしい」と代表園児に渡した。社員らによる園舎清掃や遊具のペンキ塗りも行った。地域貢献として2014年から町内幼稚園や保育園に贈っている。
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将来の投資事業へ土地活用など要望 裾野市、静岡県に
裾野市は23日、将来の投資事業を推進するため静岡県に支援を要望した。企業立地に向けた土地の有効活用、裾野赤十字病院の建て替え補助、トヨタ自動車による次世代技術の実証都市「ウーブン・シティ」開設を見据えた道路整備などを求めた。 市の工場立地適地調査では、開発が規制される市街化調整区域に複数の適地が選ばれた。事業用地の創出には開発許可など県との調整が必要という。 地域の中核医療機関の同病院については施設の老朽化が進んでいるため、存続に向けた財政支援を依頼。ウーブン・シティ周辺と富士山、箱根方面を結ぶ道路整備の重要性も訴えた。 村田悠市長が県庁に鈴木康友知事を訪ね、要望書を手渡した。
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三島の3RC 新会長が就任
三島市の3ロータリークラブ(RC)はこのほど、2024~25年度の役員構成を決めた。三島RCは高木基さん、三島西RCは鈴木正二さん、三島せせらぎRCは仲原実圭さんが新会長に就いた。 このほかの各RCの役員は次の通り。 【三島】副会長 小野徹▽幹事 土屋賢太郎▽会計 宮内正敏▽直前会長 杉村伸二郎【三島西】副会長 藤江康儀▽幹事 加藤憲勝▽会計 古屋英将▽直前会長 平出利之【三島せせらぎ】副会長 服部光弥▽幹事 原兄多▽会計 高橋大輔▽直前会長 岡良森
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伊豆市認定ブランド「アマギフト」 新たに8商品 事業者に認定証
伊豆市産業振興協議会はこのほど、同市の認定ブランド「アマギフト」の認定証授与式を修善寺総合会館で開いた。新たに7事業者8商品を認定した。協議会関係者や事業者、団体代表者が出席し、同協議会会長の菊地豊市長から認定証を受け取った。 認定品は通算26商品(17事業者)となった。 今回の認定商品は次の通り。 スモークチーズ(燻製屋)▽アートニギニギ(伊豆の布研究室)▽ベアードビール(ベアードブルーイング)▽伊豆・恋人岬の君だけプリン(大鈴産業)▽特濃おおきモーモーミルク、みるく屋の珈琲(大木乳業)▽海底熟成ワインらぶ・ま~れ(海底ワインプロジェクト実行委員会)▽修善寺ぎょうざ(不二商事)
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産業ロボット操作「達成感」 浜松城北工高が新科目「ロボティクス概論」 高度人材育成へ地元企業協力
文部科学省「マイスター・ハイスクール事業」指定校の浜松城北工高1年生28人が26日まで、ロボット工学の基礎を学ぶ独自の新科目「ロボティクス概論」に取り組んでいる。23日には浜松市中央区住吉の同校で、工場や建設現場などでの搬送を支援するロボットの操作を体験した。 ソミックトランスフォーメーション(同区)のエンジニアらが講師を務め、センサーで周辺を検知して自動運転や追従走行ができる作業支援ロボット「SUPPOT(サポット)」を用意した。生徒はリモコン操作でサポットを体育館で走らせてソフトウエア上でマップを作成し、障害物や進入禁止ゾーンを避けながらゴールを目指して自動走行するよう指示を入力する
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スポーツや本活用 交流の場創出に力 浜松まちなか協総会
浜松市の官民でつくる浜松まちなかにぎわい協議会はこのほど、本年度の総会・理事会を中央区のアクトシティ浜松で開き、ビールやスポーツ、本を活用した交流の場の創出などに力を入れて、中心街への誘客を目指す本年度の事業計画を承認した。 9月7~8日に浜松クラフトビールフェスを開くことや、サッカーJ1ジュビロ磐田などのパブリックビューイング(PV)を街中で行うことを盛り込んだ。新浜松駅高架下のフリースペース「はままちプラス」でプチ図書館を7月から順次始め、11月には大学や市の図書館と連携して読書会を開くなど、本を活用したコミュニティーづくりを計画した。 丸山晃司会長(遠州鉄道社長)は「今年は協議会が
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5月有効求人0.70倍 ハローワーク磐田管内 3カ月連続下落
磐田公共職業安定所(ハローワーク磐田)がこのほど発表した5月の有効求人倍率(実数値)は、0・70倍と前月を0・08ポイント下回った。3カ月連続の大幅下落となった。 新規求人倍率は1・01倍と前月から0・02ポイント下降した。担当者は「大手メーカーの生産調整の影響で外国人求職者が増え、求人面では輸送機器製造以外のほぼ全業種で、原材料や人件費などの高騰を受けて採用を控える動きがある」としている。 産業別の新規求人数は、製造業が前月比4・7%減の245人。うち輸送機器は19・7%増の73人だった。卸売・小売業は57・4%減の49人、運輸・郵便業は23・1%減の130人となった。
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肥料など価格高騰 農家負担軽減要望 生産者団体、掛川市に
掛川市米生産の将来を考える会はこのほど、水田農業政策に関する要望書を市に提出した。肥料、農薬などの価格高騰に比べ米価格が上昇していないとして、農家の負担軽減などを要望した。 同会の鈴木昇代表ら生産者8人が市役所を訪れ、久保田崇市長に要望書を手渡した。同会は後継者不足や荒廃農地の増加に触れ、「もうかる農業」にするための農業政策の強化や地域の草刈りへの住民協力、地権者と協議する場の設置、農作物の学校給食への使用などを求めた。鈴木代表は「選ばれる職業にしたい。このままでは地域の文化が保たれない」と危機感をあらわにした。453人の署名が集まったことも明かされた。 久保田市長は「いろいろな対応が迫
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学業優秀7人にスズキ奨学金 静岡文化芸術大で認定証交付
浜松市のスズキ教育文化財団はこのほど、静岡文化芸術大(同市中央区)の学業成績優秀者に贈るスズキ奨学金の認定証交付式を同大で開いた。文化政策、デザイン両学部の3年生計7人に30万円ずつ給付する。 財団理事長の鈴木俊宏スズキ社長の代理で、横山俊夫学長が一人一人に認定証を手渡し「お世話になった方のことを考え、今後も学業に取り組んでほしい」と激励した。奨学生は各学科の成績上位者で、それぞれ抱負を語った。デザイン学科の河原崎真央さんは「ユーザーに寄り添う商品企画に携わりたい。専門的な勉強のために奨学金を活用したい」と意欲を示した。 2011年度にスズキと同大が共同でスズキ奨学基金として創設し、スズ
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「浜松で就職」イメージしてみて JAとぴあ 学生対象説明会
JAとぴあ浜松(浜松市中央区)はこのほど、就職活動中の大学生らを対象にした説明会「オープン・カンパニー」をオンラインで行った。具体的な業務内容は伝えず、市周辺で働くイメージをつかんでもらおうと初めて企画した。 若手職員4人が本店から、学生時代に考えていた働くイメージや現在の休日の過ごし方などを伝えた。 他の企業からも内定を得ていたという男性職員は「生まれ育った地元で頑張りたいと思った」と就職した理由を紹介。別の職員は、市内は自然が豊富で子どもを連れて遊べる場所が多いことなどを語った。 4人は市内外から参加した12人に「多くの企業を巡って視野を広げてほしい」などとエールを送った。市職員も
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高価格帯観光列車に力 価値高め 支援得られる会社に/鳥塚亮・大井川鉄道社長【聞きたい】
大井川鉄道新社長に6月28日付で就任した。大井川本線の全線復旧を喫緊の課題に挙げる。第三セクターのえちごトキめき鉄道(新潟県上越市)でリゾート列車を成功させた経験やノウハウを生かし誘客を図る。 ―運行再開に向けた課題や認識は。 「国や県、自治体などから支援が得られるよう会社の価値を高めることが使命の一つと自認している。お金を出してでも直したいと思ってもらえる会社にすることだ。即効性のある対策を打ち、売り上げを伸ばしていく。3年先の復旧を一つの目標にしたい。来年3月に創立100周年を迎えるが、復旧後ではなく、今乗りに来てもらえる話題づくりにつなげたい」 ―新たに取り組みたいことは。 「
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【時評】静岡県茶業存続 消費拡大が鍵 多様性と機能性生かして(小泊重洋/地紅茶学会顧問)
今年の一番茶は記録的な安値であった。二番茶はどうなるのか、息苦しい中にいつの間にか終了した。これから本県茶業はどうなるのだろうか。 今年の荒茶価格低迷の理由として、直接的には品質の低下によると説明されているが、あくまでも需給バランスの崩壊による。もともと買い手市場のところに、一層の消費減退ムードが流れ、値崩れが生じた。それを受けた二番茶では、意識的、無意識的に生産調整がなされたため、ある程度のところで底を打った。 農作物は、豊作の年には安くなり、不作の時には高くなる。結果として生産者の手取りは、ほぼ均衡したものになっていた。ときには、トラクターでキャベツをつぶしたり、牛乳を廃棄したりして
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御殿場「ブランジェ・ベックファン」快挙 カレーパングランプリで最高金賞
御殿場市川島田のパン屋「ブランジェ・ベックファン」の看板商品「富士山麓こだわりカレーパン」が、全国規模のカレーパングランプリ2024(日本カレーパン協会主催)の東日本揚げカレーパン部門で最高金賞に輝いた。同賞は大会の花形で、獲得は静岡県内初。 富士山麓こだわりカレーパンは昨年、同大会で金賞を受賞。今年はカレーの控えめの辛さはそのままに、煮込みのスープのコクを一層増し、スパイスの香りも引き立てた。御殿場ポークのばら肉、ひき肉を合わせて食感とうま味を生み出し、カリカリの食感のパンで包む。常に揚げたてが並ぶようスタッフ一丸で調整する屈指の人気パンで、芹沢隆博代表(58)は「全国の有名店もまねでき
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西部地域 自動車減産で押し下げ しんきん経済研発表 花博効果 宿泊は改善
しんきん経済研究所がこのほど発表した県西部地域の中小企業景気動向調査によると、4~6月期の全産業ベースの業況判断指数(DI)は、前回3月調査から3・6ポイント下降のマイナス19・4と、2四半期連続で悪化した。浜名湖花博開催で宿泊など一部で改善したが、製造業はダイハツ工業を中心としたトヨタグループの認証不正発覚による減産影響が押し下げた。 製造業全体はマイナス33・5と7・2ポイント悪化した。このうち自動車が7・3ポイント悪化のマイナス43・5、船外機を含む二輪車は大手の減産や在庫調整の動きで8・3ポイント悪化のマイナス31・4。一方、楽器は国内需要の安定などで16・1ポイント上昇のマイナス
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ズボンのポケットに収まる ヒップポケットインボトル エムアイファクトリー(伊豆の国市)【静岡ものづくり最前線】
ズボンの後ろポケットに収まり、持ち運びに優れたペットボトルを開発した。ウイスキー水筒「スキットルボトル」を現代風にし、利便性とデザインを追求した自信作となっている。 ボトルはキャップ部分を含めた高さが15センチ、横8センチで、厚さは最も厚い部分で3・6センチ。ポケットからスムーズに出し入れできるよう、角をとことん滑らかにした。持ち歩く際に500ミリリットルは多過ぎるという消費者の声を受け、容量を半分の250ミリリットルにした。 ボトルの素材は一般的なペットボトルに比べ硬くて厚く、凍らせることも可能。ボトル自体が薄いため、凍らせても溶けやすい。 ボトルのラベルの片面は縦10センチ、横8セ
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中小DI 2期連続悪化 県信金協調査 原材料高騰響く 4~6月期
静岡県信用金庫協会がまとめた合同景況調査によると、4~6月期の県内中小企業の業況判断指数(DI)はマイナス18・4で、2期連続の悪化となった。自動車メーカーによる認証不正の影響などで県西部の製造業が落ち込んだほか、原材料価格の高騰や人手不足も幅広い業種の足かせとなっている。7~9月はコスト増加分の価格転嫁や販路拡大により業況の改善を見込んだ。 調査は県内9信金の取引先1200社(回答率99・9%)が回答した。地区別DIは東部マイナス19・3(1・8ポイント上昇)、中部マイナス11・1(4・4ポイント上昇)、西部マイナス19・8(3・2ポイント下降)で、全体のDIは0・6ポイントの悪化となっ
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茶況(7月23日)煎茶など安値で23日からセール JA大井川藤枝工場
藤枝市堀之内のJA大井川藤枝工場は23日から、煎茶などを安値で販売する「ひまわりセール」を始める。帰省者を狙い、夏場の売り上げを伸ばす。8月16日まで。 やぶきた茶「天下一」や深蒸し、中蒸し、抹茶といった限定6品目を2割引き以上の価格で売る。パッケージを新しくした抹茶入りの緑茶と玄米茶、ほうじ茶のティーバッグはそれぞれ2割引き。茶関連商品をまとめた数量限定の「夏の福袋」や、市之瀬の抹茶を使ったフィナンシェ、玉露もそろえた。 日曜と祝日休み。問い合わせと注文は同工場<電0800(200)5511>へ。 (藤枝支局・青木功太)
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スーパー販売0.6%減 百貨店は5.3%減 節約志向強まり 4月
関東経済産業局がまとめた4月の県内百貨店・スーパーの販売額は、既存店ベースで前年同月比1・3%減の360億1800万円だった。スーパー160店の販売額は0・6%減の309億8700万円で、3カ月ぶりに前年実績を下回った。原材料費の高騰に伴う値上げを受け、顧客の節約志向が強まったのがうかがえる。 飲食料品は前年同月比0・1%減の250億7300万円。県中部のスーパーの経営幹部は「品目ごとに買い物する店を分ける消費者が増えた。1人当たりの買い上げ点数が減る中、事業者間の競争がより激化している」と語る。 百貨店3店は5・3%減の50億3100万円と、7カ月連続で前年同月を下回った。主力の衣料品
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茶況(7月23日)闘茶会 全国出場者を選出 静岡県茶業青年団
静岡県茶業青年団(県茶青)はこのほど、茶審査技術競技大会(闘茶会)を静岡市葵区の静岡茶市場で開き、上位入賞者から9月に堺市で開かれる全国大会出場者10人を選んだ。 闘茶会では、茶産地の飲み当てや外観の鑑定などの合計点を競った。 全国大会出場者は以下の通り(かっこ内は所属社・店名)。 一言幸一郎(丸藤一言商店)石川幹浩(石川製茶)山崎元郷(山英)大場邦浩(おさだ製茶)鈴木良(牧之原製茶)太田貴久(太田茶店)大井丈司(大井製茶)中村壮志(中村茶商)中村晃(中村香緑園)村松敬祐(まるか村松商店)
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国内旅行 2年連続1位 23年レジャー コロナ前水準届かず
日本生産性本部は22日、2023年の余暇の過ごし方を調査した「レジャー白書2024」速報版を公表した。日帰りを含む「国内観光旅行」を1回以上した人の割合が前年比5・9ポイント増の48・7%となり、2年連続で1位だった。新型コロナウイルスが昨年5月に5類に移行したことも追い風となった。 ただコロナ禍前の19年の水準である54・3%には届いておらず、担当者は「高齢者を中心にコロナ感染を不安視する人がいるためでは」と指摘している。 国内旅行の年間平均費用は約13万3千円と、前年から約3万円増えた。宿泊や飲食費など物価・サービス価格の高騰が影響した可能性もある。 2位は外食(39・2%、日常的なもの
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国際課税ルール議論 G20財務相会議 25日から
日米欧の先進国に中国やロシアなどの新興国を加えた20カ国・地域(G20)は22日、ブラジルで25、26日に開く財務相・中央銀行総裁会議の主要議題を固めた。富裕層の課税逃れ対策など国際的な税のルール作りなどを議論する。共同声明を採択したい考えだが、ウクライナや中東を巡る対立も背景に協議は難航しそうだ。 日本からは鈴木俊一財務相が出席する。G20に先立ち、先進7カ国(G7)は24日に財務相・中銀総裁会議を開く。 G20では、国境を越えて事業を展開する巨大IT企業を念頭にした「デジタル課税」や議長国ブラジルが提言する富裕層の課税強化を議論する。公平な課税ルール実現のために税に特化した共同宣言を
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中国 11カ月ぶり利下げ 不動産不況で内需刺激
【北京共同】中国人民銀行(中央銀行)は22日、金融機関に資金供給する際の7日物金利を0・1%引き下げ、1・7%とした。金融緩和で景気を下支えする。7日物の引き下げは昨年8月以来、約11カ月ぶり。人民銀の潘功勝総裁は6月、金融政策の運営方法を見直す一環で、今後は政策金利として7日物金利を重視していく方針を示していた。 中国では不動産不況を背景に内需の不振が続いており、人民銀は「金融面での実体経済への支援を強化する」と利下げの理由を説明した。15日に発表された4~6月期の国内総生産(GDP)は市場予想を下回る前年同期比4・7%増にとどまり、金融政策による手だてが迫られていた。 金融緩和は企業
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貿易センタービル27年開業 高級ホテル「ラッフルズ」初進出 東京
世界貿易センタービルディング(東京都港区)と鹿島などは22日、建て替え中の同ビルの本館・ターミナル棟について、2027年3月から順次開業すると発表した。オフィスや商業施設に加え、本館高層フロアには、外資系高級ホテル「ラッフルズ」が日本に初進出。JRや東京モノレール浜松町駅に直結する利便性を有しており、ビジネス客だけでなく、拡大する訪日客需要を取り込む。 ビル建て替え中の浜松町駅西口では、21年に開業した高層ビルの南館を含め、再開発が進んでいる。本館は地上46階建てで、多言語に対応した医療センター、子育て支援施設なども入居する。地上8階建てのターミナル棟には、会議場や屋上庭園を設ける。また、
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下請法の改名議論 従属イメージ払拭 有識者会議初会合
公正取引委員会と中小企業庁は22日、買いたたきなどの不当な扱いから中小企業を守る下請法の改正を検討する有識者会議の初会合を開いた。下請けとの用語が大企業と対等ではなく、従属関係にあるイメージを与えているとして、改名の必要性などを今後議論することを確認した。 会議は経済団体や企業の幹部、大学教授らで構成。人件費や原材料費が高騰する中、中小企業が大企業との取引で価格転嫁を進め、賃上げの原資を十分に確保する環境を整備する狙いがある。 改名の他にも、荷主がトラックなどの運送事業者に支払う運賃を不当に低く設定する取引への対応も話し合う。現在は、荷主と運送事業者の取引は下請法の適用対象外となっている
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カナダと日韓で太平洋の漁業監視 航空機パトロール
カナダ政府が新千歳空港(北海道)を拠点に行っていた北太平洋公海上の違法操業の空中監視活動が21日終了した。9日には、初めて日本、韓国の漁業監督官が参加する3カ国合同の活動も行われた。活動自体は1993年から行われており、韓国の漁業監督官の参加は初めて。 カナダ政府は水産資源を保護するため、レーダーを備えた航空機を使ったパトロールを実施しており、2012年からは大規模船団が操業する海域に近い北海道も拠点としている。昨年は400隻以上の船を監視し、生きたサメのヒレだけをとる「フィニング」など、58件の違法疑いのある操業を確認した。 カナダ大使館のクリスティーヌ・ギルボー1等書記官は「今後ます
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カメラシェア拡大 動画性能向上へ ニコン社長が方針
ニコンの徳成旨亮社長がインタビューに応じ、主力のカメラ事業に関して「近年は動画性能が求められる」と述べ、今春に買収した米映画用カメラ会社の動画技術を取り入れてシェア拡大を目指す考えを示した。最近の販売動向については「レンズ交換式に回復の兆しが見える」と手応えを口にした。地域別には、「中国が欧州と同等まで伸び、伸び率は南アジアなどの新興国が大きい」と説明した。 同社やキヤノンが手掛ける半導体露光装置は、回路をシリコン板に焼き付ける産業用機械。全国各地で半導体工場の新設計画が相次いでいるのは追い風で、徳成氏は「ビジネスチャンスはある」と販売拡大に意欲を示した。 人手不足が深刻化し、人材の獲得
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日銀人事(22日)
発券局長(国際局審議役兼企画局審議役)東善明▽国際局審議役兼企画局審議役(金融市場局審議役兼国際局審議役)川本卓司▽京都支店長(国際局参事役)上原博人▽総務人事局付(発券局長)金沢敏郎、(京都支店長)小山浩史
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富士市・富士山夢の大橋 観光振興へ官民で回遊策議論 SNS映えで人気
SNS映えする富士山写真が撮れ人気を集めている富士市蓼原の国道139号「富士山夢の大橋」を巡り、地域住民や行政機関でつくる「観光と地域の共存を考える会」の第2回会合が22日、富士市役所で行われた。春に顕在化した混雑やマナー違反によるオーバーツーリズム(観光公害)は収束しているとして、今後の市内回遊性向上などに議論の熱が高まった。 市や国土交通省静岡国道事務所は5月以降、専用駐車場を設けて周辺の無断駐車を減らし、撮影者のマナー違反対策として中央分離帯にフェンスも設置した。県警は6月下旬に無許可のタクシー営業(白タク)を摘発。会合で住民代表者は、来訪者によるトラブルがほぼなくなったことを報告し
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旅館や製造25社 7月27日に就職フェア 伊豆市と伊豆の国市
伊豆、伊豆の国両市などは27日午後1時から、合同企業説明会「伊豆おシゴトさがしフェア」を同市長岡のあやめ会館で開く。 両市に事業所がある旅館、小売、建設、製造など25社が出展予定。各企業のブース見学やキャリアカウンセラーとの就職相談ができる。 入場無料。問い合わせは市商工課<電055(948)1415>へ。
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小山町の企業や強みPR 合同就職フェア
小山町は20日、合同就職フェア(静岡新聞社・静岡放送後援)を町総合文化会館で開いた。同町での就職希望者が続々と会場を訪れ、各企業の特徴や勤務形態などの情報を集めた。 工業団地などへの企業進出が進む中、企業の採用難の解消を支援すると同時に移住定住を促進する狙い。同町に事業所を持つ製造、運送、建設、サービスなど多彩な業種の22社・団体がブースを設けた。就職希望者が続々と会場を訪れ、採用担当者から事業概要や勤務形態、他社にない強みなどについて説明を受けた。 仮想現実(VR)ゴーグルを着用して事業所内の設備や雰囲気を疑似体験するコーナーや就職相談・適性診断、職業訓練紹介など多彩な企画も催された。
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在宅ワークや副業、始めてみませんか 伊豆で講座
オンラインで女性の起業支援事業を行う「ユーモアイロ」(伊豆市)は20日、在宅ワーク、副業の始め方講座を同市内で開いた。 滝川万佑花社長(35)が講師を務め、自身も経験した地方在住で子育てに取り組む女性の仕事探しの難しさを伝えた。趣味や経験から始められるビジネスの事例やメリットを紹介し、「お客さまが欲しい商品を欲しいタイミングで提供することが重要」と述べた。
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氷河期世代の就労支援へ 浜松市、7月26日から支援事業 相談会や職場実習も
浜松市は26日から、雇用環境が厳しい「就職氷河期世代」と呼ばれる大卒でおおむね42~53歳、高卒で38~49歳の市内在住者を対象にした就労支援事業を行う。 26日正午から午後8時まで市福祉交流センター(中央区)で、9月8日午前10時から午後6時まではプレ葉ウォーク浜北(浜名区)で個別就職相談会を開く。キャリアコンサルタントが相談に応じる。支援を希望する本人のほか、家族も受け入れる。定員は各20人。 座学研修は4日間でカリキュラムを組んだ。平日コースは9月20、25、26、27日。土日コースは9月21、22、28、29日。両コースとも午前9時半から午後4時半までで、場所は市福祉交流センター
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浜松市内企業の活躍、学び「タイ」! 浜松西高海外研修 タイ現地6法人訪問へ
浜松市中央区の浜松西高の生徒が市内企業の海外現地法人を訪ねる「海外フィールドスタディ」の出発式が21日、同区で行われた。タイを訪問する2年生20人が「今後の学習や進路選択に生かせるような、幅広い視野を養いたい」などと意気込みを語った。 11月に創立100周年を迎える同校記念事業実行委員会の主催事業。26日まで、自動車メーカーのスズキや輸送機器部品製造のアツミテックなど同市の6企業がタイに構える現地法人を訪ね、経営の現状を学ぶ。 出発式で代表生徒の窪野月香さん(16)は「事前学習で地元企業がタイでどのように活躍しているのかを学んできた。その様子を現地で見聞きできるのが楽しみ」と話した。
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育休カバーの手当支給が拡大 不公平感緩和、幅広い業種で導入
育児休業中の社員の業務をカバーする同僚らに、手当などを支給する企業が幅広い業種で増えている。サッポロビールは今夏のボーナスから反映させ、タカラトミーは7月、沖電気工業は4月に制度をそれぞれ導入した。負担が大きくなる同僚の不公平感を緩和し、育休を取得しやすくする。企業側は離職防止、やる気の向上につなげたい考えだ。 サッポロは、1カ月以上の育休取得者の役職や休業期間に応じた金額を、業務をカバーした社員のボーナスに上乗せする制度を始めた。係長クラスが1カ月休むと、約6万円をカバー割合に従って同僚らで分ける想定だ。業績によって金額は変動する。 タカラトミーは育休取得者の部署の社員に「応援手当」を
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「見せてもらおうか。海洋プラごみ由来のガンプラとやらを…」バンダイのプラモデル技術が環境教育を面白く 静岡の小学校で授業
海岸で拾い集められたペットボトルをプラモデルの枠部分「ランナー」や、部品パーツの原料に含んだプラモ開発に世界で初めて成功したバンダイスピリッツ(東京都)が静岡市と連携し、児童が海の環境問題を学ぶための教育に力を注いでいる。プラモの授業を通じて、海洋プラスチック問題への理解と海を守る意識の向上に期待を込める。 「ごみが宝物になった」「早く家族に見せたい」。7月中旬、静岡市駿河区の長田南小。5年生82人が夢中になってプラモを組み立てていた。児童が6月に学区内の広野海岸の清掃活動で拾ったペットボトルを原料の一部に含んだプラモ。説明書とにらめっこする児童が握りしめるパーツの表面にはかすかに、灰色
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「脱炭素二輪」鈴鹿8耐完走 スズキ社長「プロジェクト継続」 環境性能技術に知見活用へ
スズキは21日、三重県鈴鹿サーキットで開かれた世界耐久選手権鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)で、バイオ由来燃料の活用や環境負荷低減の部品を組み込んだレースマシンで参戦し、総合8位で完走した。長時間連続の過酷なレース下での走行を通じて得た知見を、カーボンニュートラル(CN)実現に向けた環境性能技術の開発加速に生かす。 「チームスズキCNチャレンジ」の名称で、出場46チーム中、エクスペリメンタル(実験的)クラスに唯一団体として出場した。ライダーは日中路面温度50度を超える炎熱の路上で巧みなライディングを披露。8時間のレース中、常時10位前後に付けて躍動した。 レース経験が豊富なヨシムラ
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輸入頼み ウナギの流通透明化急ぐ【ウナギつなぐ 絶滅危惧10年㊥ 資源管理】
24日の土用の丑(うし)の日が間近に迫る7月中旬、養殖ウナギを扱う浜松市の浜名湖養魚漁業組合は出荷のピークを迎えていた。太さ、大きさごとに選別されたウナギが次々と運び込まれる。「今年はまだ新仔(しんこ)がない」。そうつぶやく作業員が言葉を続ける。「丑に新仔が間に合わないなんて。記憶にないな」 新仔は12月に始まる漁期序盤に採捕した稚魚を養殖池に入れ、需要期の夏までに成魚に育てる。1年半から2年で育てるウナギと比べて柔らかく、小骨も少ないと人気が高い。ただ、今漁期はスタートから深刻な不漁に陥り、取引価格が高騰。ある養殖業者は「とても買えない。稚魚の漁獲が不安定で、輸入に頼らざるを得ない」と明
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菊川の茶使い亡き祖父の味 「HOSOYAEN」代表、ネット販売で新商品 ティーバッグ採用「業界寄与」
茶のインターネット販売を手がける「HOSOYAEN」の細谷日佳理代表(24)=菊川市=が、札幌市で製茶販売業を営んでいた祖父の味を再現したティーバッグを発売した。菊川市と周辺地域の深蒸し茶を使い、香ばしさとコク、甘みを引き出した。細谷さんは新商品に「茶業界に寄与できる存在になりたい」との思いを込めている。 細谷さんの祖父は「細谷園」を経営していたが2007年に急逝し、オリジナル商品の販売も途絶えた。細谷さんが製茶に関心を持ったのは東京農業大在学中。茶を研究するゼミで茶の奥深さを学ぶうち、祖父の味の継承を決意した。 在学中から細谷園と取引のあった丸松製茶場(菊川市)でアルバイトを始め、味
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ウナギ稚魚生む研究深化 飼育効率、低コスト推進【ウナギつなぐ 絶滅危惧10年 完全養殖㊤】
2014年6月、国際自然保護連合(IUCN)がニホンウナギを絶滅危惧種に指定してから10年。依然として稚魚の漁獲量が低迷する中、ウナギを取り巻く研究、資源管理、環境保全の各分野の状況はどう変わったか。県内の現場を取材した。 生後およそ180日。人工的に採卵してふ化させたニホンウナギの小さな幼生が、長さ約1メートルの細長い水槽の中をゆらゆらと漂う。「一つの水槽に数百匹ぐらい。徐々にシラスウナギ(稚魚)に変わっています」。水産庁の事業委託を受ける水産技術研究所南伊豆庁舎(南伊豆町)で7月上旬、職員が説明した。ピペットで黄色い餌を水槽の底に流し込むと、群がる幼生が威勢良くつつき始めた。 幼生は
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違法、無報告、無規制 IUU漁業に強まる批判 輸入水産物3割該当か 資源枯渇、人権侵害も
違法、無報告、無規制の漁業は、それぞれの英語の頭文字から「IUU漁業」と呼ばれる。水産資源の枯渇や海洋生態系の悪化につながるだけでなく、漁船の乗組員を劣悪な状況で働かせる「海の奴隷」の温床になっているとして世界的に批判が強まっている。一方、日本の輸入水産物の3割前後がIUU漁業に由来するとの推定も。政府の対策強化に加え、持続可能な漁業による「エコラベル」商品を積極的に選ぶなど、消費者の行動変化も求められている。 世界自然保護基金(WWF)ジャパンによると、世界の魚の消費量は人口の伸びに伴い過去50年で約5倍に増えた。ただでさえ水産資源への負荷が高まっているところにIUU漁業は追い打ちをか
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ウナギ商戦活況 串や太巻き...品ぞろえ多様 価格は高止まり傾向続く 浜名湖産、大阪の百貨店で人気
土用の丑(うし)の日が24日に迫り、ウナギ商戦が活況を呈している。今年も猛暑が予想される中、小売店は夏バテ防止効果を訴え、商機と意気込む。消費者の幅広いニーズを取り込もうと、串に刺したかば焼きや太巻きなど品ぞろえも多様だ。生産者団体などによると、供給量は例年並みの見込みだが、養殖ウナギの生産コストの高騰で価格は高止まり傾向が続きそうだ。 イオンリテールは、焼き鳥のように串に刺した中国産ウナギのかば焼き(4本入りで861円)などを販売。おつまみとしてそのまま食べられる手軽さが売りだ。近鉄百貨店は今月、大阪市のあべのハルカス本店に専門店を開業した。静岡・浜名湖産の良質なウナギを使ったうな重はカ
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【聞きたい】石田徹・アイエイアイ社長 生産現場、自動化に商機 本社と基幹工場を新たに稼働
総工費250億円をかけ、延べ床面積7万3千平方メートルの新本社と工場を1日に稼働させた。電動アクチュエーター(駆動装置)の中でも単軸・直交型ロボット分野の台数ベースで6割近いシェアを持つ。人手不足に伴う生産現場の自動化ニーズを捉え、10年後に売り上げ約2・5倍を目指す。 -新本社と工場新設の狙いは。 「どこも人手不足で、ロボットでいいモノを作り、質の高いサービスをすることがどんどん必要になっている。1人でたくさんのことをしなくてはならず、人間の技術レベルが相対的に下がっていく中、一層ロボットの需要は高まる。市場の拡大に合わせ、増産に対応できるようにした」 -どのような工場にするか。
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「山の洲」4県の物産展をPR 鈴木知事に静岡伊勢丹社長
静岡伊勢丹の秋野孝三社長は19日、県庁に鈴木康友知事を訪ね、24日に始まる「バイ・山の洲(くに)」物産展をPRした。 静岡、山梨、長野、新潟各県の特産品を販売する。同店8階催事場で29日まで。秋野社長は前回より売り場を拡大して実施するとし、「暑さや家族連れの多さを意識し、イートインを強化した」とも話した。 知事は「毎回好評と聞いている」と期待した。
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中村建設(浜松) 住宅のCO2排出量“マイナス”に 「LCCM」認定、静岡県内ゼネコン初
総合建設業の中村建設(浜松市中央区)が7月末に完成予定の住宅で、建設から運用、廃棄までを含めた二酸化炭素(CO2)排出量の収支をマイナスにする国の「LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅」の認定を取得した。同社によると、公共事業や建築土木などを手がける県内のゼネコン業界では初めてという。 認定を受けた住宅は、同市中央区小豆餅の木造2階建ての4LDK。LCCM住宅として県内で11軒目、全国で239軒目。 LCCM住宅は建設時の資材輸送や重機などで発生するCO2に加え、解体時の排出量も考慮する。運用時のみのエネルギー消費収支をゼロにするZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス
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車不正「下押し要因」 日銀静岡支店景気判断、7月全体据え置き
日銀静岡支店が19日発表した7月の県内金融経済動向は、「一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している」との景気の全体判断を4カ月連続で据え置いた。消費者の節約志向が続く中でインバウンド(訪日客)による高額消費などが景気を下支えする一方、自動車メーカーなど5社による型式認証不正の影響が顕在化し始めているとした。 生産面は紙・パルプが2カ月連続で評価を下げ、「横ばい圏内の動き」とした。4月の値上げ前に高まった駆け込み需要の反動に加え、運送の効率化に向け荷物をコンパクトに詰め込む企業が増えた影響で段ボールの需要が落ちたとみられる。自動車・同部品は評価を据え置いたものの、型式指定の認証不正が
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静岡県東部DIプラス水準 4~6月期 価格転嫁が浸透
シンクタンクの企業経営研究所(長泉町)がこのほど発表した静岡県東部の企業の4~6月期業況判断指数(DI)は2・1だった。製造業、非製造業とも価格転嫁が浸透し始め、前期(1~3月期)のマイナス6・0から8・1ポイント上昇し、2四半期ぶりにプラス水準に転じた。 製造業の業況DIは前期のマイナス11・1から1・3と、大幅に上昇した。不正認証問題などで停止していた輸送用機器メーカーの生産が徐々に再開され、上向く一因になった。 非製造業の業況DIも、マイナス2・5から2・5とプラス水準に転じた。観光関連は落ち込んだが、販売やサービス、建設業で改善した。 7~9月期の業況DIは10・8と、さらに上
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人事=伊藤ハム米久ホールディングス(8月1日)
上席執行役員管理本部副本部長(管理本部付)中尾周平
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茶況(7月20日)本格ウーロン茶のティーバッグ発売 森町・松浦製茶
森町の製茶問屋「松浦製茶」はこのほど、「静岡烏龍(ウーロン)茶」を発売した。本格的なウーロン茶をティーバッグで味わえる。ほのかな甘みと華やかな香りが特徴で、さわやかな味わいに仕上げた。 食事と合わせたり、夏場は冷やしたりして楽しめるという。パッケージにもこだわり、明るい色使いと花のイラストで若者や女性にも手に取ってもらえるよう工夫した。 県内で初めてウーロン茶製造を手がけた森町出身の藤江勝太郎(1865~1943年)にちなんで製造した。松浦泰隆専務(39)は「町の歴史のPRや活性化にもつながってくれたら」と話す。 ティーバッグは1個2グラム、10個入りで1080円(税込み)。同シーリズ
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静岡ガス、顧客情報4万3千件流出か データ管理委託先に不正アクセス
静岡ガスは19日、都市ガス導管情報管理システムの運用を委託する東京ガスエンジニアリングソリューションズ(東京都)のネットワークが不正アクセスを受け、延べ約4万3千件の顧客情報が外部流出した可能性があると発表した。 対象は2003年12月に沼津市や裾野市で、08年10月か20年5月に静岡市駿河区八幡地区でそれぞれガスを利用した顧客と、12年ごろにガスの引き込み管工事を行った顧客。氏名、住所、電話番号、顧客登録番号、1カ月分のガス使用量が流出した可能性があるという。不正利用は確認されていない。 静ガスは、導管を分岐させてガスを供給する顧客のデータ管理などを一部委託していた。他の顧客情報が流出
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東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ)=土用の丑 薬味販売強化
東京都中央卸売市場では、降雨後の気温高で洋菜類や果菜類などに傷みの発生が懸念され、入荷量は少なくなる見込み。「土用の丑(うし)の日」に向け、三つ葉やミョウガなどの薬味関係の販売を強化する。 【ジャガイモ】北海道産が入荷し始め、本県産から北海道産へ売り場を切り替える量販店も出てきた。 【葉ネギ】九州産地は降雨の影響で、入荷量が減少する見込み。薬味需要は高く、引き合いが強い。 【ワサビ】入荷量は減少。3連休が明けて業務向けの発注が減少し、荷動きは鈍化。20~40本台は量販店から引き合いが強く、相場を上げている。 【枝豆】青森、秋田県産は京浜地区への出荷が先週末に始まり、入荷量は緩やかに増加。群馬
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小規模企業DI 5月は1.2ポイント下降
静岡県商工会連合会がまとめた5月の県内小規模企業の景気動向調査によると、全産業の業況DI(景気動向指数)は、前月比1・2ポイント下降のマイナス17・4だった。 業種別DIは、建設業が6・0ポイント下降のマイナス23・6、サービス業が3・0ポイント下降のマイナス5・9、製造業が2・0ポイント下降のマイナス17・6だった。小売業は5・9ポイント上昇のマイナス22・5だった。 製造業では受注件数が新型コロナウイルス前の水準まで回復しているが、コスト上昇で利益が減少している。下請け企業が取引先と価格改定を交渉する動きもあるという。
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世界の評論家ら投票 ベストレストラン50 日本は3店 スペイン最多
世界の料理評論家や有名シェフらが投票で決める2024年の「世界のベストレストラン50」がこのほど発表され、日本からは和洋3店が選ばれた。国・地域別ではスペインからが5店と、前年に続いて最も多く選出され、世界一の美食文化ぶりを印象付けた。 ベスト50に入った日本の店の順位は、フランス料理の「セザン」(東京)が15位、フランス料理の「フロリレージュ」(同)が21位、日本料理の「傳(でん)」(同)が32位につけた。日本から50位以内に選出された店数は前年と同じだった。 世界首位はスペインの「ディスフルタール」(バルセロナ)。2位はスペインの「アサドール・エチェバリ」(アチョンド)、3位はフランスの
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タウンページ終了 ネット改善で対応 NTT東西
NTT東日本とNTT西日本は19日、紙の冊子で発行する電話帳「タウンページ」と、電話番号案内「104番」のサービスを2026年3月に終了すると発表した。インターネットが普及し、店舗や企業の情報を得る手段が多様化したことで利用者が減っており、長年の歴史に幕を閉じる。タウンページはネット版のサービス改善で対応する。 タウンページは24年12月まで発行を続ける。25年1月~26年3月は「タウンページ最終版」の冊子を希望者に配達する形式を取る。
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富士通 偽情報対策へ システムで多角的分析
富士通は19日、インターネット上のフェイクニュースなど、偽情報対策に向けたシステムを開発すると発表した。情報を文章や画像、動画、音声ごとに分け、内容に矛盾がないかどうか多角的に分析し、偽情報を検知できるようにする。経済安全保障には信頼できる情報が欠かせず、デジタル社会の基盤強化につなげる。 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が支援し、2027年までに60億円を研究開発に投じる。 交流サイト(SNS)などに投稿された情報が、生成人工知能(AI)によって作られたものかどうか判定できるようにする。情報の発信者や場所、日時などの整合性も分析し、真偽判断の根拠にする。偽情報の拡散規模や社会
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作物の鳥獣被害横ばい 国の対策支援効果薄く【経済なんでもデータ】
農作物が野生鳥獣に荒らされることを防ぐ政府の対策が被害総額の減少に貢献し切れていない。財務省の予算執行調査によると、過去約10年で毎年度100億円以上の対策費用を充てたが、近年の被害総額はほぼ横ばいで推移。現状の対策は効果が薄いとみられ、再考する必要がありそうだ。 鳥獣対策は、市町村の被害防止計画を支援するために交付金を渡して費用の一部を国が支援する仕組み。交付金の創設から10年以上が経過している中で、直近の予算は増加傾向にある。2024年度は約148億円を計上した。 一方、農作物の被害金額は、10年度の約239億円をピークに減少していたが、最近は停滞。160億円前後の被害額が続いている
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24年度物価指数 円安で2.8%上昇 内閣府、見通し修正
内閣府が19日の経済財政諮問会議で示した試算によると、2024年度の消費者物価指数(生鮮食品を含む総合)は前年度比で2・8%上昇する。円安による輸入物価の押し上げを反映し、1月に閣議決定した前回見通しから0・3ポイント上方修正した。実質国内総生産(GDP)成長率は自動車の認証不正問題を受け、0・4ポイント低い0・9%増とした。物価高が家計の重荷となり、個人消費を冷え込ませる構図が続きそうだ。 同時に総務省が発表した6月の消費者物価(生鮮食品を除く)は、前年同月比2・6%の上昇。伸び率が2カ月連続で拡大した。岸田文雄首相は会議で「民需主導の回復を確実に実現していくためには、円安などに伴う物価
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TSMC売上高過去最高 半導体生産世界最大手 4~6月36%増益
【台北共同】半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が18日発表した2024年4~6月期決算は、売上高が前年同期比40・1%増の6735億台湾元(約3兆2千億円)で四半期ベースで過去最高となった。純利益は36・3%増の2478億台湾元で、4~6月期として過去最高となった。 人工知能(AI)向けの先端半導体の販売が好調で、2四半期連続で増収増益となった。 黄仁昭財務長は決算説明会で「AIの需要が強い状況は続いており、顧客の成長を支えるため投資を続ける」と述べ、好調な業績は続くと強調した。年間の売上高予想も上方修正した。 米中対立を背景にTSMCは生産拠点を分散化。熊本県
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茶況(7月19日)八木製茶が最優秀賞 JA遠州夢咲 荒茶品評会
第31回JA遠州夢咲荒茶品評会が17日、菊川市和田の同JA茶業振興センターで開かれた。管内から一番茶40点が出品され、菊川地区の八木製茶が最優秀賞に輝いた。 審査員5人が外観や香気など4項目を評価した。審査員長を務めた県茶業研究センターの豊泉友康上席研究員は「芽合いの良好な茶葉が丁寧に製茶され高品質な深蒸し煎茶が多くそろった」と講評した。 優秀賞と優等賞は次の通り(かっこ内は地区)。 優秀賞 丸池製茶(浜岡)山本製茶(菊川)▽優等賞 やまま満寿多園(浜岡)山喜製茶組合(大城)丸伍赤堀園(小笠)ヤマサ鈴木園(浜岡) (掛川支局・山本萌絵佳)
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サステナブル燃料 米子会社試験導入 スズキ、マリン用
スズキは18日までに、米国子会社スズキマリンUSA(フロリダ州タンパ)が、マリン用サステナブル燃料の試験導入を始めると発表した。マリンレジャーにおける脱炭素活動の一環で、米国マリン工業会が展開するサステナブル燃料の普及プロジェクトに参画する。 ハイパーヒューエルズ社のマリン用燃料で、使用済み食用油や植物由来の材料から精製され、既存のガソリンエンジンの船外機で使用できる。同程度の再生可能原料を使って合成されたバイオエタノール混合ガソリン(E10)と比較し、二酸化炭素(CO2)排出量を約3割低減できるという。船外機の研究開発を行うスズキマリンテクニカルセンターUSA(同州パナマシティ)の業務で活
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就航15年 さらなる成長 鈴木与平・フジドリームエアラインズ会長【聞きたい】
フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は23日、就航15年の節目を迎える。機体を増やすなどして2015年度から4年連続で経常黒字となったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で19年度からは厳しい経営が続き、再度の黒字化を模索中だ。鈴与グループが筆頭株主となったスカイマークとの連携も視野に、飛躍を目指す。 -15年の歩みを振り返って。 「2機体制でスタートしたFDAも現在は15機。少しずつ赤字が減って『ようやくこれから』というところでコロナ禍にぶつかった。全く想像もしなかった。20年3月にコロナ禍が直撃し、19年度からずっと赤字が続いている。まさにコロナ前と後では『天と地』の違いがあ
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ボイスバンクなどリメーク版発売へ ヤマハ、ボカロ6専用
ヤマハは8月5日、歌声合成ソフト「ボーカロイド(ボカロ)6」専用で、人間の声を基に生成するボイスバンク「galaco(ギャラ子)」と、音声作成ソフト「AI VOICE ギャラ子」を発売する。 俳優で歌手の柴咲コウさんの声を基にした「ボカロ3ライブラリー ギャラ子NEO(ネオ)」の発売10周年を記念し、リメーク(作り直し)した。ボイスバンクは力強い歌声のブラックと、愛らしい歌声のホワイトを用意した。 ボイスバンクのパッケージ版の販売価格は税込み1万3200円から。
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新興企業支援で交流 静岡県ネットワーク、静岡市で全体会
スタートアップ(新興企業)支援を目的に静岡県が2月に設立したネットワーク「ふじのくにSEAs(シーズ)」の全体会がこのほど、静岡市内で開かれた。 3月の県ビジネスプランコンテストで入賞した企業が近況を報告した。高出力レーザーでさびを除去する独自技術を提案したトヨコー(富士市)の担当者は、資金調達額が目標の10億円を上回ったと説明し、「クリーンな作業で従来処理に比べ脱炭素に資する」と改めてアピールした。 浜松市や沼津市などにある新興企業支援拠点の紹介があったほか、起業家緒方憲太郎さんの基調講演があった。
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静岡県内企業 設備投資「計画」60.8% 4年ぶり下降 24年度調査
信用調査会社の帝国データバンク静岡支店が18日までにまとめた2024年度の設備投資調査によると、県内企業329社のうち「設備投資計画がある」と答えたのは60・8%(5・0ポイント下降)だった。前年度を下回るのは4年ぶり。長引く円安や物価高、人件費の高騰などで先行きを見通せず、省力化やデジタル化などの必要性を感じつつも設備投資に踏み切れない企業も一定数に上った。 設備投資を「予定していない」は30・4%で4・0ポイントの上昇。理由は「先行きが見通せない」が43・0%で最も多く、「投資に見合う収益を確保できない」「現状で設備は適正水準」がいずれも23・0%と続いた。「製品コストの上昇で利益が見
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社会保障制度「抜本改革を」 経団連、夏季フォーラム
経団連の夏季フォーラムが18日、長野県軽井沢町で2日間の日程で始まった。会長・副会長など企業経営者ら約40人が集まり、初日は社会保障制度改革を議論。参加者からは「抜本的でスピード感のある改革が必要だ」といった意見が出た。 講演した三菱総合研究所の武田洋子執行役員は「改革に向けて残された時間は少ない」と述べ、社会保障の給付と負担に関する国民的議論の必要性を強調。デジタル化で医療費を抑制することなどが重要だと訴えた。 大和証券グループ本社の中田誠司会長は増大する社会保障費を賄うため「(消費税率引き上げなどを盛り込んだ)社会保障と税の一体改革の議論をもう一度、国民に訴えるべきだ」と主張した。
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ガソリン175円90銭 4週ぶり値下がり 静岡県は176円
経済産業省が18日発表した16日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査から30銭安い175円90銭だった。4週ぶりに値下がりした。都道府県別では26道府県で下落し、15県で上昇した。6都県が横ばいだった。最安値は岩手県の169円90銭、最高値は長野県の184円80銭だった。静岡県は前週比80銭値下がりの176円だった。 ハイオクガソリンは186円70銭、軽油は155円60銭で、ともに前週より20銭値下がりした。灯油は18リットル(一般的なタンク1個分)当たり2117円で、3円値下がりした。
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ふるさと納税活用 長野県に100万寄付 焼津鰹節加工組合
焼津鰹(かつお)節水産加工業協同組合はこのほど、企業版ふるさと納税を通じて長野県に100万円を寄付した。かつお節製造に使うまきの多くを同県の林業者から調達していて、森林の適切な管理や保全を支援する取り組み。今回で3年目となる。焼津市上小杉の同組合で行われた贈呈式で、大石智之組合長が「まきは長野のコナラの木に頼っている。これからもずっと切ってもらいたい」と述べ、長野県の須藤俊一林務部長に目録を手渡した。
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冷麺、チョコクロ… 内山アナと共同開発 遠鉄ストア 浜松市
遠鉄ストア(浜松市中央区)は20日、同市出身のフリーアナウンサー内山絵里加さんと共同開発した冷麺やクロワッサンなど5品を発売する。内山さんとのコラボ企画の第2弾。 「食欲がなくなりがちな夏によく食べていた」(内山さん)という冷麺は、リンゴ酢で強い酸味を効かせた「夏だで!すっぱ旨白冷麺」(税込み537円)など2種類を用意した。「夢のはみだしチョコクロワッサン」(194円)と「夢のはみだしソーセージクロワッサン」(226円)は、食材がはみ出す大きさで具材を包んだ。第1弾で人気を集めた「浜名湖もちぶた」を使ったメンチカツは、ゴボウを加えてボリューム感を増し、価格を約20円下げて172円にした。
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キャリア形成 職業観紹介 天浜線社長が特別授業 浜松・春野中
浜松市天竜区の春野中はこのほど、第三セクターの天竜浜名湖鉄道(同区)の松井宜正社長を招いた特別授業を行った。1~3年生約50人が真剣な表情で、職業観に関する話に耳を傾けた。 松井さんは子ども時代に「嫌で仕方がなかった」というそろばんを学んだ経験が現在生きているとして、「頑張ったことは無駄にならない」と語りかけた。県庁職員から社長職に転じた経緯を踏まえ、「企業経営や催しの企画など、してこなかった経験ができた」と述べた。 新型コロナウイルス禍で経営が苦しかった時期に「地域の足として役立つこと」を最重要と考え、鉄道の運行本数を減らさなかった経験も紹介した。今後の進路選択を控えた生徒たちに「自分
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労働者側、67円増額を要求 中央最低賃金審議会
中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)の小委員会が18日開かれ、賃金の下限に当たる最低賃金に関し、労働者側の委員が41道府県を対象に、現行額から67円引き上げるよう求めた。東京など6都府県を除いた対応。経営者側は同意しなかった。次回協議を23日に行う。月内に審議会としての改定目安額を提示する見通し。 小委員会後、連合の委員が要求内容を記者団に明らかにした。「最低賃金近くで働く人の生活は数字以上に厳しい。半分の都道府県が今年、千円に達するペースが必要だ」などと述べた。
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ふじえだ陶芸村構想の拠点施設 温泉、陶芸、道の駅の施設整備に着手 中山間地活性化へ
藤枝市は、陶芸を活用して中山間地域の活性化と交流人口拡大を図る「ふじえだ陶芸村構想」の拠点施設の整備に着手した。瀬戸谷地区の瀬戸谷温泉ゆらくの隣接地に、新陶芸センターと道の駅を新設する。完成は2025年3月の予定。駐車場や周辺道路の工事などを経て26年3月までの開業を目指す。 新陶芸センターは木造平屋建て、建築面積約600平方メートル。別の場所にある旧施設の老朽化に伴い、機能を拡充して移転する。陶芸体験やプロ作家による創作活動といったスペースを備え、年間1万5千人の集客を想定した施設を建てる。道の駅は木造平屋建てで、約430平方メートル。観光などの情報発信機能を持つ休憩所と農産物直売所、カ
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スター精密の建設中工場 省エネ性能評価 二つの最高認証
スター精密はこのほど、菊川市に建設中の菊川南工場(仮称)について、省エネ性能の評価制度「ZEB」と「CASBEE」でいずれも最高位の認証を取得したと発表した。同社によると、両認証を最高水準で獲得した建築物は県内初。 ZEBは建築物が消費する年間の1次エネルギーの収支ゼロを目指し、CASBEEは建築物の環境性能を評価するシステム。 菊川南工場は工作機械のコア部品「スピンドル」の生産拡大を目的に今月着工した。高断熱性能を持つ外壁や屋根、高効率空調機器、地中熱利用、太陽光発電などを採用し、高水準の省エネ、創エネ設計が認められた。稼働後は使用電力量の見える化や製造ラインの自動・省人化を導入する方
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リニアや浜岡原発 鈴木知事に実行力期待 中経連、静岡県幹部と懇談
静岡など中部5県を活動エリアとする中部経済連合会(会長・水野明久中部電力相談役)は17日、鈴木康友知事や県幹部との懇談会を静岡市葵区で開いた。水野会長は5月の知事選で当選した鈴木知事を祝福した上で、リニア中央新幹線静岡工区の早期着工、浜岡原発再稼働に向けた議論の推進に向け「強力なリーダーシップと実行力を発揮されることを期待している」と述べた。 非公開の意見交換でもリニア新幹線が話題に上がり、中経連からは水資源や自然環境を保全しつつ、関係者とのコミュニケーションを密に事業推進に尽力するよう要望が出たという。鈴木知事は「スピード感を持って取り組む」との姿勢を強調し、事業の必要性と課題解決への意
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脱炭素化製品などPR 静岡県西部の214社・団体 浜松市で18日まで産業展示会
浜松いわた信用金庫主催の産業展示会「ビジネスマッチングフェア」(静岡新聞社・静岡放送後援)が17日、浜松市中央区のアクトシティ浜松で開幕した。県西部を中心に214社・団体が出展し、ものづくり、建設・建材など6分野で製品やサービスをPRした。18日まで。 独自技術や地域性を生かし、脱炭素化に商機を見いだそうとする出展が目立った。建具を手がける「つるた」(同市中央区)は、今夏から販売する高性能木製サッシを出展した。障子やふすまなどの需要が減る中、事業転換を図ろうと開発した新製品。アルミ製と比べて断熱性能が高く、生産時の二酸化炭素(CО2)排出量が少ないことをアピールした。五味大輔専務は「木が
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駿河湾を海洋開発の拠点に 静岡市で18日まで国際博「ブルーエコノミーエキスポ」
産業や技術、投資など幅広い観点から海洋経済を考える国際博「ブルーエコノミーエキスポ」が17日、静岡市清水区の清水マリンビルなどで始まった。世界有数の急峻(きゅうしゅん)な海底地形を持つ駿河湾を海洋開発の拠点に育てようと、県と一般社団法人マリンオープンイノベーション(MaOI)機構などが初開催した。18日まで。 ブルーエコノミーは海洋の経済成長と環境の両立を目指す考え方で世界的に広がりを見せている。基調講演で笹川平和財団の角南篤理事長は日本でも国家レベルで「海業」への関心が高まっていると指摘し、取り組み事例の集約や人材育成の必要性を説いた。駿河湾の資源を新産業創出につなげる県の構想を初期から
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スズキ「アルト」100キロ減へ エネルギー極少化技術戦略 軽量化進め、CO2削減
スズキは17日、カーボンニュートラル実現に向けて製造からリサイクルまで同社ならではの「エネルギーの極少化」を図る技術を確立し、車両軽量化を推進する方針を発表した。主力の軽自動車「アルト」の次期モデルは現行より100キロの軽量化を目指し、省資源や走行時の二酸化炭素(CO2)排出削減につなげる。高度なソフトウエアを搭載した次世代車「SDV(ソフトウエアディファインドビークル)」についても独自開発する。 鈴木俊宏社長は都内で開いた10年先に向けた技術戦略説明会で、スズキが伝統的に掲げるものづくりの根幹「小少軽短美」を挙げ、「小さくて軽い車は電池や燃料、製造やインフラ整備のエネルギーが少なくて済む
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茶況(7月18日)一番茶品評会で名波さん最優秀 牧之原
牧之原市認定農業者協議会はこのほど、一番茶品評会を同市の市相良総合センター「い~ら」で開いた。 同協議会に所属する茶工場から53点が出品され、外観、水色、香気、滋味の4項目で評価した。最優秀賞には名波靖功さん(相良)が輝いた。市内の小学生約350人が見学し、地元農業への理解を深めた。 このほかの主な入賞者は次の通り。 【優秀賞】高塚勝之(菅山)植田孝謙(同)名波武義(相良) (榛原支局・沢口翔斗)
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茶況(7月18日)静岡県、17件を新規採択 ChaOIプロジェクト
静岡県はこのほど、静岡茶の需要創出に向けたアイデアを事業として実践する「ChaOI(チャオイ)プロジェクト」で、事業計画案17件を新規採択した。 支援事業の内訳は、新商品開発2件、販路開拓13件、複合作物のスタートアップ2件。茶葉とドライフルーツで作る自家製カクテルの開発、海外富裕層向けオリジナル高級茶ブランドの販路開拓などの事業計画を支援する。 プロジェクトは2020年度から実施している。茶生産者や製茶問屋、旅行業などが参画し、異業種間のノウハウを組み合わせた核心的な商品開発などに取り組む。 (経済部・垣内健吾)
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為替介入 今後も辞さず 財務省・神田財務官インタビュー 回数、頻度制限なし
財務省の国際部門トップを務める神田真人財務官は17日、共同通信のインタビューに応じ、歴史的な円安ドル高水準となっている外国為替市場の円相場について「投機による過度な変動があれば、私としては適切に対応していくしかない」と今後も為替介入を辞さない姿勢を強調した。介入の回数や頻度に制限はないとの認識も示した。 神田氏は、為替相場の変動にはさまざまな要因があるとした上で「一番大きいのは投機だ」とした。市場では11日と12日に政府・日銀が円買いドル売りの介入に踏み切ったとの観測が強まっている。政府は介入の有無を明らかにしていないが「各国当局とは極めて緊密に意思疎通しており、国際合意も順守しているので
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供給網強化 共通基準 対中結束を確認 G7貿易相会合・共同声明採択
【ビラサンジョバンニ共同】イタリア南部ビラサンジョバンニで16日から開かれている日米欧の先進7カ国(G7)貿易相会合は17日午後(日本時間17日夜)、閉幕した。中国が貿易制限で「経済的威圧」を強める中、重要物資の調達で価格以外の要件も考慮した共通基準の策定を進めることを盛り込んだ共同声明を採択した。中国による不当な補助金を背景とした電気自動車(EV)の過剰生産などは市場をゆがませると問題視し、結束した対応を確認する。 日本からは斎藤健経済産業相と上川陽子外相(衆院静岡1区)が出席。閉幕後に記者会見する。 会合では、経済安全保障での協調が重要なテーマとなった。半導体部品などを念頭に、特定の
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米X本社など移転 マスク氏が表明 性的少数者保護法反発
【ニューヨーク共同】米実業家のイーロン・マスク氏は16日、米X(旧ツイッター)と、米宇宙企業スペースXの本社を西部カリフォルニア州から南部テキサス州にそれぞれ移すと表明した。カリフォルニア州で性的少数者の子どもらを守る法律が成立したことに反発した。自身のXに投稿した。 複数の米メディアによると、カリフォルニア州のニューサム知事は15日、性的指向や性自認の変化によって子どもらが学校で異なる名前を使いたいと教師に求めた場合、教師が親に通知することを禁止する法案に署名した。 マスク氏は16日、Xに「もう我慢の限界だ」と投稿。本社を移す理由として「今回成立した法律と、それ以前の多くの法律は家庭と
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中古販売12年で倍増 6.2兆円、GDP1%超
車や衣料品などの中古品販売額が2022年に6兆2千億円となり、内閣府の調査によると、10年からの12年間で2倍近くに急拡大したことが17日までに判明した。物価高に伴う節約志向や「メルカリ」などのフリマアプリの普及が背景。名目で国内総生産(GDP)の1%超に相当するものの、GDPには原則として反映されないため、個人消費の実態が見えづらくなっている。 内閣府が複数の民間調査を基に自動車や衣料品、家電などの10~22年の販売額をまとめた。22年の主な内訳は、中古車が3兆3100億円と全体の過半を占め、衣料・服飾品(5100億円)、ブランド品(3100億円)、家具・家電(2700億円)が続いた。1
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生成AI活用し顧客対応システム NTTコム開発へ
NTTコミュニケーションズは17日、生成人工知能(AI)を活用した企業の顧客対応窓口システムを開発すると発表した。持ち株会社のNTTが手がけている日本語に特化した生成AI「tsuzumi(鼓)」を活用する。IT大手トランスコスモスと共同で、電話やメールでの問い合わせに自動的に回答するシステムの構築を目指す。 トランスコスモスは企業の顧客対応窓口の運営に強みがあり、「鼓」の学習用データを提供する。専門的な内容や、システムを利用する各社特有の内容も学習させることで、要望に応じた精度の高い回答を提示する。 新システムの提供は2024年度中に始め、金融業界を中心に27年末時点で約100社への導入
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牧之原市の商店や飲食店など 「まきペイ」で買い物お得に 23日まで還元キャンペーン、8月も
牧之原市内の商店や飲食店などで利用できるキャッシュレスポイントサービス「まきペイ」が行われている。店舗側も制度に合わせた限定商品を販売するなど、売り上げ向上へ工夫を凝らす。 開始に合わせて購入金額の50%(最大3千ポイント)を還元するキャンペーンが展開され、多くの市民が加盟店舗に訪れている。同市波津の鮮魚店「魚才商店」は、1会計の還元限度である千ポイントを効率良く取得してもらおうと、サワラのみそ漬けなどのセットを2千円で特別販売した。 利用者は専用サイトなどからポイントをチャージし、店舗で支払時に専用のカードを提示するか、スマートフォンの操作で決済できる。10日現在、加盟店舗は約250店
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富士市に「フィールドワークセンター」 プレオープン 学生の調査研究拠点
富士市に調査活動などで訪れた学生の拠点となる施設「フィールドワークセンター」が、同市立中央図書館分館にプレオープンした。学生の研究や相談のためのコミュニティースペースとして開放し、若者が集まるまちづくりにつなげる。利用無料。本格オープンは秋ごろを予定している。 同市は2017年度末の常葉大富士キャンパスの撤退以降、高等教育機関の市内への誘致を掲げている。サテライトキャンパスなどの設置を目指すに当たり、大学などとの関係を強め、学生を継続的に呼び込むための拠点として開設した。 同センターは研究テーマに沿った聞き取りや資料収集などのフィールドワークで富士を訪れた学生が利用する。プレオープンに合
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淡島ホテルを香港企業グループが買収 運営会社も傘下にし所有主体と一本化 本格再生へ期待
香港の企業グループ「SiSグループ」は16日、2019年に旧運営会社が破産した沼津市の「淡島ホテル」を買収したと発表した。破産後、営業継続のためにホテル従業員が設立した現在の運営会社も子会社化した。ホテルと隣接する水族館「あわしまマリンパーク」が12日に営業を再開したばかりで、同市を代表する観光スポットの再生に期待がかかる。 SiSグループは香港を拠点にIT製品販売や不動産投資事業を展開し、日本国内で他に22軒のホテルを所有する。淡島ホテルの所有と運営が同一グループとなったことから、今後は積極的な設備投資などが見込まれる。同グループの林嘉豊会長兼最高経営責任者(CEO)は「素晴らしいホテル
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茶況(7月24日)相藤直紀さん優等 川根茶品評会、手摘み
川根本町茶業振興協議会はこのほど、本年度の茶品評会を町農林業センターで開いた。手摘みの部は相藤農園の相藤直紀さん、機械摘みの部は丹野園の丹野浩之さんがそれぞれ最高賞の優等に選ばれた。 手摘みの部と機械摘みの部にそれぞれ6点ずつ出品された。農研機構果樹茶業研究部門茶業研究領域の水上裕造上級研究員ら審査員4人が外観、香気、水色、滋味の4項目を採点した。 優等以外の入賞者は次の通り。 【手摘み】1等 相藤園 相藤裕次▽2等 つちや農園 土屋和明【機械摘み】1等 川根たっちゃん農園 橋本立生▽2等 かわね山処苑 小平史郎 (島田支局・白鳥壱暉)
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茶況(7月16日)緑茶化計画PRへ 学習帳と茶コーラ 島田市観光協など販売
島田市観光協会などはシティープロモーション「島田市緑茶化計画」をPRするチャポニカ学習帳と茶コーラの販売を始めた。今までにない島田の土産として売り出している。 学習帳はショウワノートの「ジャポニカ学習帳」の緑茶化計画バージョン。表紙はこれまでもデザインを手がけたイラストレーターの若林夏さんが新たに書き下ろした。裏表紙は本家に倣い、緑茶化計画の解説を掲載した。ノートのけい線はお茶畑の畝に見立てたデザインで、茶農家の日常のワンシーンもイラストで表現した。税込み500円。 茶コーラは市内に本社を置く木村飲料が製造した。ラベルは6種類用意し、島田らしい絵柄を楽しむことができる。240ミリリットル
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俺ちゃん、電車で登場! 映画「デッドプール」新作PRで遠州鉄道がラッピング仕様車 新浜松駅で出発式
遠州鉄道(浜松市中央区)の鉄道線に16日、新作映画で24日に公開される「デッドプール&ウルヴァリン」仕様にデザインしたラッピング電車が登場した。同区の新浜松駅で同社や地元映画関係者が出発式を行った。 新作は米マーベル・コミックが原作のスーパーヒーロー映画。シリーズ第3作で、2人の破天荒なヒーローの活躍を描く。 出発式にはTOHOシネマズ浜松(同区)、同サンストリート浜北(浜名区)の両支配人らがテープカットを行い、「ラッピング電車を利用して映画館に足を運んでほしい」と呼びかけた。主役の衣装に身を包んだコスプレーヤーも登場し、式を盛り上げた。 電車の外観は、ロゴや俳優ライアン・レイノルズが
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相続や介護など生前対策を解説 静岡でセミナー
静岡銀行はこのほど、相続や介護、葬儀などの「終活」をテーマにしたセミナーを静岡市で開いた。各分野の専門家らが登壇し、家族に負担をかけないための生前対策を解説した。 司法書士法人つかさ代表社員の島武志さんが、遺言と家族信託を中心に、財産の継承や紛争予防などのメリットを紹介。認知症のリスクにも触れ、「判断能力も気力も充実しているうちに対策しておくことで、将来の無用なトラブルを避けられる」と語った。 社会福祉法人楽寿会「楽寿の園」の有馬万紀子副園長は「人生100年時代。元気なうちに、まずは介護の選択肢を知ることから始めてほしい」と提案した。
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子会社を吸収合併へ ティーライフ
ティーライフは16日、完全子会社で生活雑貨などの卸売業ダイカイ(掛川市)を吸収合併すると発表した。同日の取締役会で決議した。10月1日付。人的資源の有効活用などを通じ、運営の効率化を図る。 ダイカイの2023年7月期の売上高は3億9200万円。従業員数は約20人。
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車のシフト技術 運動機器に応用 浜松のアツミテック、新事業開発へ 都内で試作機展示
輸送機器部品メーカーのアツミテック(浜松市中央区)は、トレーニング機器開発販売のザオバ(千葉県)と組み、車のシフトレバーの技術を応用したトレーニングマシンの開発に取り組んでいる。輸送機器以外の新規事業開発の一環。都内の東京ビッグサイトで開催中のスポーツ業界の総合展示会「SPORTEC(スポルテック)」(16~18日)に試作機を展示した。 負荷を制御する独自開発のユニットと専用のアプリを開発した。本業の車のシフトレバー開発で、同社が得意とする滑らかさや自然な引っかかりといった「心地よいシフト操作フィーリング(感覚)」の考え方をマシンの開発に反映。ユーザーの感覚を阻害しないよう使用感や使い勝手
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ランパス 磐田に支社開設 製造業中心 DX提案へ
スマートフォン・ウェブアプリ開発のランパス(東京都)はこのほど、磐田市に都外初の拠点となる静岡支社を開設した。全国展開の足掛かりとし、製造業を中心に業務の改善・効率化につながるデジタルトランスフォーメーション(DX)システムなどの取引拡大を目指す。 同社は首都圏を中心に情報通信や金融、物流など多業種の企業向けITサービスや、パソコン・スマホゲームの開発などを手がけている。静岡支社では、人工知能(AI)も活用し、企業の経理やスケジュール管理、製造現場の在庫・生産管理、EC(電子商取引)サイト構築など、業務のデジタル化を顧客の状況に適した形で提案する。 製造業の企業が集積している磐田市など県
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山一金属全工場 再エネに 静岡ガススキーム活用 業界で全国初
アルミのリサイクルを手がける山一金属(長泉町)が、全工場の電力を再生可能エネルギーに切り替える。全国のアルミリサイクル業で初めて、別の場所で発電された再エネ電力を購入するスキーム「オフサイトPPA(電力購入契約)」を取り入れる。静岡ガスグループと近く契約締結式を行う。2026年度を目標に自社工場の二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにして、リサイクルアルミの価値を向上させ、ブランド化を後押しする。 静岡ガスグループから同社が発電した再エネ電力の供給を受ける。太陽光発電の電力が基本。悪天候時は通常の電力を使い、その分の非化石価値を市場から購入して再エネ100%を実現する。 オフサイトPP
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ヤマハ発 インドネシアでマングローブ植林 環境再生と脱炭素実現へ
ヤマハ発動機は16日、インドネシアでマングローブ植林を手がけるワイエルフォレスト(福岡市、YLF)と3年間の業務委託契約を締結したと発表した。同国南スラウェシ州で、炭素固定能力が高いマングローブの植林プロジェクトを開始し、海洋環境の再生・保全とともに、二酸化炭素(CO2)排出を実質ゼロに抑えるカーボンニュートラル(CN)達成につなげる。 同国では、エビ養殖場を開発するためにマングローブ林が伐採されてきた。YLFは放棄されたり、生産性が低下したりした養殖池にマングローブ林を整え、周囲にエビや魚を養殖できる水路を設ける独自の植林手法を展開している。 同国を二輪車の主要市場とし、船外機も販売し
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中小企業DI 5月6.7ポイント上昇 静岡県景況調査
静岡県中小企業団体中央会がまとめた5月の景況調査(60組合回答)によると、景気動向指数(DI)は、全産業のDIが前月比6・7ポイント上昇のマイナス21・7だった。 業種別DIは、非製造業が20・0ポイント上昇のマイナス10・0と大幅に改善した一方、製造業は6・8ポイント下降のマイナス33・4だった。 「労務費上昇による価格改定は徐々に進んでいるが、人材の確保・育成が最大の課題となっている」(輸送用機械器具製造業)などの声があった。
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掛川の大塚孝展さん 全国手もみ茶品評会で2等1席
第32回全国手もみ茶品評会がこのほど、静岡茶市場(静岡市葵区)で開かれた。県勢からは大塚孝展さん(掛川市)が2等1席に入賞した。勝又匠さん(富士市)が2等2席、荒井仁さん(御殿場市)が2等3席で続いた。県内の60点を含む100点が14都府県から寄せられ、県職員らが外観や香気、滋味などを審査した。 このほかの県勢入賞者は次の通り。 【2等】小沢晃(静岡市葵区)住田恵朗(藤枝市)住田すみ江(同) 【3等】太田美咲(浜松市天竜区)平柳彰彦(富士市)住田康広(藤枝市)荻野和也(富士市)勝又正登(同)鈴木三和司(浜松市中央区)木村和彦(富士市)下田光子(藤枝市)
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AFC-HDアムスライフサイエンス 売上高は過去最高 四半期決算(9~5月期)
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①223億4400万円(19・5%増)②15億1400万円(39・5%増)③9億2200万円(35・3%増) ※主力のヘルスケア事業がけん引し、売上高は過去最高。自社製品販売部門で外国人スタッフの母国での新規客獲得などが増収に寄与した。医薬品、飲食の両事業も堅調だった。
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無人で貨物搬送 羽田空港で試験 「レベル4」国内初
全日本空輸と豊田自動織機は16日、羽田空港で、貨物を無人運転で運ぶトーイングトラクターの試験走行を報道陣に公開した。両社によると、一定の条件下でシステムが自動運転し、運転手が不要になる「レベル4」相当の試験走行を国内空港の制限区域で行うのは初めて。 安全性や操作性などを検証し、2025年中の羽田空港での実用化を目指す。慢性的な人手不足への対応に加え、新技術の活用で現場職員が働きやすい環境を整える。 19日まで実施している。公開された試験走行では、六つのコンテナを連結させたトーイングトラクターが、駐機場から貨物の仕分けをする建物まで約2キロの距離を時速15キロほどで走行した。運転席は無人で
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中国成長率4.7%に減速 4~6月期 不動産低迷
【北京共同】中国国家統計局が15日発表した2024年4~6月期の国内総生産(GDP、速報値)は、物価変動の影響を除く実質で前年同期比4・7%増となった。伸び率は1~3月期の5・3%から減速し、市場予想(5・1%)を下回った。政府の通年目標である「5・0%前後」にも届かなかった。景気全体への影響が大きい不動産市況の低迷が響き、消費も振るわなかった。 1~6月の成長率は5・0%で、政府目標ぎりぎりの水準だった。4~6月期の前期比の伸び率は0・7%で、1~3月期(1・5%)から縮小した。 同時に発表した1~6月の主要統計を見ると、消費動向を示す小売売上高は前年同期比3・7%増にとどまり、1~3
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【経済サプリ】円安是正には成長力強化を(翁百合/日本総合研究所理事長)
円安が進み一時1ドル=160円を突破した。国内と海外の物価比で決まる購買力平価では90円程度が妥当という推計もあり、この水準から大きく乖離(かいり)している。理由は、日米の金融政策の姿勢に加え、両国の潜在成長率の差を反映した金利差が大きい。 2013年に黒田東彦前日銀総裁の下で異次元緩和が始まり、16年から22年まで長期金利をゼロ近傍に固定し続けた。このため欧米諸国がインフレ対処のために金利を引き上げると、内外の金利差が拡大。現状でも日米の金利に大きな違いがある以上、それが是正されるまでは、円安傾向が続くことが予想される。 ただ金利差は、金融政策の差だけで実現しているわけでもなく、成長力
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24年世界成長率3.2% IMF予測 米中貿易摩擦懸念
【ミルウォーキー共同】国際通貨基金(IMF)は16日に公表した世界経済見通しで、今年の世界全体の実質成長率を3・2%とした。4月時点の予測を据え置いたが、米国と中国などの貿易摩擦激化が経済に与える悪影響に懸念を示した。日本は0・7%とし、0・2ポイント下方修正。認証不正による自動車の生産停止などが響いた。 世界全体の2025年は4月時点から0・1ポイント引き上げ3・3%と見込んだ。先行きについては貿易摩擦のほか、物価高が一層長引いて中央銀行の政策金利が高止まりすることなどをリスク要因に挙げた。 「今年の選挙結果で経済政策が大きく揺れ動く可能性があり、それは世界に負の波及効果をもたらす」と
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円買い介入 2日連続か 政府日銀 2兆円規模、計5兆円
円相場が急上昇した12日の外国為替市場で、政府・日銀が2兆円規模の円買いドル売り介入に踏み切っていた可能性があることが16日、日銀の統計に基づく市場関係者の推計で分かった。市場では11日に続く2日連続の介入により、計5兆円規模が投入されたとの見方が出ている。政府は介入の有無を明らかにしていない。 12日の外為市場の円相場は1円以上、円高ドル安が進み、一時157円台前半を付けた。市場では11日に引き続いて介入に踏み切ったのではないかとの観測が出ていた。 日銀は16日、金融機関が日銀内に持つ当座預金の増減要因を発表。12日の為替取引の決済が反映される17日の残高は、為替介入を含む「財政等要因」で
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大型マグロ漁獲枠1.5倍 日本2807トン増 資源回復傾向 国際合意
太平洋クロマグロの資源管理を話し合う国際会議が16日閉幕し、30キロ以上の大型魚は2025年以降の全体の漁獲枠を1・5倍に拡大することで合意した。日本は2807トン増え8421トンとなる。資源量が回復傾向にあることを受けた措置。30キロ未満の小型魚は全体で10%増とし、日本は400トン増えて4407トンとなる。 クロマグロは刺し身や高級すしネタとして人気が高く、供給量に影響する漁獲枠の動向には消費者や漁業関係者が強い関心を寄せる。 日本は漁獲枠全体で大型魚が2・31倍、小型魚が30%増を提案していた。中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会などの国際会議が開かれた北海道釧路市
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地域課題解決策 市民が提案 外国人観光誘客やキャリア教育拡充 富士宮「未来塾」発表会
富士宮市の魅力発信を市民らが考える「ふじのみや未来塾」の企画発表会がこのほど、同市の駅前交流センターきららで行われ、受講生が地域の課題解決策などを提案した。 3年目の今期は高校生以上の8人が受講し、4回の講座で個々にアイデアを練り上げた。発表会では、外国人観光客を呼び込む手法やキャリア教育の拡充策、バスツアーと連携したフォトラリーの実施案などを説明した。職人が集うまちづくりを提案した参加者は、学校での体験会の有効性を語った。 篠原晃信副市長らが企画を講評し、実現可能性などについて意見を述べた。
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“三島らへん”活性化 サミットに県内外から120人 外部の視点取り入れ課題解決へ
「コミュニティマーケティング」と呼ばれる手法を使い、地域課題の解決に向けた取り組みを進める「コミュニティリーダーズサミット(CLS)三島らへん」(実行委員会主催)がこのほど、三島市の三島商工会議所で開かれた。全国各地でコミュニティー活動に携わる約120人が交流を深め、県東部や神奈川県西部といった“三島らへん”の活性化につながるきっかけを探った。 テーマは「コミュニティからの解放」。三島市内でコミュニティー活動が盛んな一方、一部でメンバーが固定化したり、組織の継続が目的化したりしている現状に危機感を抱くメンバーらが企画した。今回は約半数がエリア外から参加で、外部の視
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長引く円安 外国人苦境 母国家族への仕送り目減り 静岡県内企業 職場環境改善に力
歴史的な円安が長期化し、母国に送金する外国人労働者の負担が増している。国によっては年金制度がなく、仕送りの目減りは親の死活問題になりかねない。円の価値下落を受けて送金額を上乗せする外国人も多く、「非常に大変」との嘆きも。雇用主は貴重な労働力の定着に向け、外国人が働きやすい職場環境の整備に力を入れる。 2020年に来日したインドネシア人女性のアニサヌルファトナさん(24)は、介護資格を取得して5月から特別養護老人ホーム「百々山」(浜松市天竜区)で働く。同僚との関係は良好で、特に同国出身のイラヌルファリラアグシティナさん(27)、マルカナさん(27)とは互いに助け合う仲だ。「日本が好き。ずっと
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増える静岡県内外国人労働者 地域の受け入れ態勢が鍵
静岡労働局がこのほどまとめた外国人雇用状況(2023年10月時点)によると、静岡県内の外国人労働者数は過去最多の7万4859人(前年同期比10・3%増)。国内の人手不足を背景に受け入れの動きが強まり、外国人を雇用する事業所数も9523カ所と前年を5・6%上回った。 国が27年をめどに開始する新制度「育成就労」では、外国人の未熟練労働者を原則3年で即戦力の「特定技能1号」水準に育成する。在留期間は最長5年とし、熟練技術を要する「特定技能2号」に移行すれば事実上の永住も可能。農業や建設業など16分野で受け入れ、長期就労を促す。 外国人労働者の問題に詳しい静岡文化芸術大(浜松市)国際文化学科の
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住宅ローン ペア利用増 物件高騰 共働き浸透
夫婦や事実婚といった2人が「ペアローン」と呼ばれる連帯して借り入れる住宅ローンを利用しマイホームを買うケースが増えている。都市部での新築分譲マンション価格の高騰に加え、共働き家庭の浸透が背景にある。世帯主1人で借りる場合と比べ借入総額を増やしやすく、若い世代にとって魅力的といえる。ただ借りすぎて返済に窮しかねない。どちらかが休業する事態にも備えておく必要がありそうだ。 リクルートの調査によると、2023年の首都圏の新築分譲マンション契約者に占める「世帯主と配偶者のペアローン」の割合は33・9%に上った。調査を始めた18年以降で最も多かった。「単独契約」は65・0%だった。関西圏などでも同じ
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5月有効求人0.77倍 ハローワーク掛川管内
掛川公共職業安定所(ハローワーク掛川)がまとめた管内(掛川、菊川、御前崎の3市)の5月の有効求人倍率(実数値)は前月比0・04ポイント下降の0・77倍だった。下降は4カ月連続で、0・7倍台は2021年1月(0・79倍)以来、3年4カ月ぶり。物価高を背景に、製造業で採用を控える動きが広がっている。 新規求人数は前年同月比10・5%減の833人。産業別では、製造業が39・2%減の141人で、3年4カ月ぶりに200人を割り込んだ。食料品や金属製品、輸送用機械器具などが落ち込んだ。宿泊・飲食サービスの新規求人も半減した。建設業は1・7%増の121人だった。 ハローワークによると、コスト上昇分の価
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奨学生新たに47人 浜松で認定証授与 スズキ教育文化財団
浜松市のスズキ教育文化財団(理事長・鈴木俊宏スズキ社長)は13日、高校生と大学生の計47人の奨学生認定証授与式を同市中央区で行った。物価上昇を踏まえて本年度から毎月の給付額を1万円増額した。 奨学金は、経済的な理由で学業に専念できない静岡県内の高校生と、県内高校を卒業した大学生が対象で、返済は不要。給付額の変更で、本年度から高校生が月3万円を最長3年間、大学生は月6万円を同4年間受けられる。 鈴木理事長が新たに決定した高校生40人と大学生7人に認定証を手渡し、「皆さんは無限の可能性を持っている。この地域に伝わるチャレンジ精神の象徴『やらまいか』で、夢に向かって道を切り開いてほしい」と激励
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インド乗用車販売 6月4.9%増 スズキは3.1%増
【ニューデリー共同】インド自動車工業会が12日発表した6月の国内乗用車販売台数は前年同月比4・9%増の29万4233台だった。前年同月比プラスは26カ月連続。最大手のスズキ子会社マルチ・スズキは3・1%増の13万7160台だった。
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錦市場、データ分析で警備 祇園祭混雑、安全確保へ
「京の台所」として知られる錦市場(京都市中京区)の商店街振興組合と村田製作所、東洋テックは12日、祇園祭で混雑する期間に、市場で活用してきた人流センサーのデータを生かした警備を実施すると発表した。雑踏事故の懸念もあり、デジタル技術で観光客の安全を確保する。 400年以上の歴史がある錦市場は、東西約390メートルに120以上の店が並び多くの観光客でにぎわう。警備期間は13~17日と20~24日の午前9時~午後6時。これまでのデータ分析で、人の移動方向や、市場内で左側通行を呼びかけるとスムーズな人流ができることが判明したという。 今回は人の多い市場の西側入り口に警備員を配置。日英中韓の4カ国
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夏ボーナス過去最高 3年連続増 大手企業98万円
経団連が12日発表した大手企業の今年夏の賞与・一時金(ボーナス)に関する調査結果によると、組合員の平均妥結額が昨年夏に比べ4・31%増の98万3112円だった。増加は3年連続。妥結額は第1回集計として、現行の集計方式を始めた1981年以降で過去最高だった。 2024年春闘では大企業を中心に大幅な賃上げが実現。経団連が呼びかけたことで、基本給を底上げするベースアップ(ベア)を実施した企業が多く、ボーナスも増加したとみられる。担当者は「賃上げのモメンタム(勢い)は加速している」と話した。 内訳は製造業が3・52%増の100万1780円、非製造業が6・79%増の92万5249円だった。製造業と
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為替介入 深夜の異変、市場に衝撃 「介入効果は短命」の見方も
11日夜の外国為替市場で円相場が対ドルで急騰し、政府・日銀が4~5月以来の円買いドル売り為替介入を実施した可能性が濃厚になった。介入への警戒感はそれほど高まっていなかっただけに、虚をつかれた市場には衝撃が広がった。ただ「介入効果は短命に終わるのではないか」(外為ブローカー)との見方もあり、効果の持続性には疑問も出ている。 奇襲 大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは介入があったことを前提に、タイミングについて「警戒感が薄れているときを狙ったのではないか」とみる。 介入があったと推測されるのは、日本時間11日午後9時半にあった6月の米国消費者物価指数(CPI)公表の直後だ。前年同
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「サブスク10万人へ」会員制サービス強化 ローランド・蓑輪新社長会見
1日にトップに就いたローランドの蓑輪雅弘社長CEO(最高経営責任者)兼CIO(最高開発責任者)は12日、浜松市内で記者会見し、コロナ禍の巣ごもり需要の反動で落ち込んだ楽器需要の回復に向け、ソフトウエア音源や音色コンテンツを提供する会員制サービス「ローランド・クラウド」を強化する方針を掲げた。 同サービスの利用者の累計は約140万人。約3万人の現在のサブスクリプション(定額課金制)会員数を将来的に3倍以上となる10万人に目標設定した。達成時期については明かさなかったが、「楽器演奏者や配信を行う人へのソリューション(解決策)となるコンテンツやソフトウエアを継続的に提供し、常に新しいサウンドや機
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クルマと楽器のまちの玄関口・JR浜松駅 スズキ、ヤマハの展示ブース一新
JR浜松駅の東海道新幹線改札内の地元企業展示ブースが12日までに一新され、スズキとヤマハが新型車両や楽器など最新の製品・技術展示や体験コーナーを通じ、「ものづくりのまち浜松」を発信している。 スズキ 今秋発売のインド製SUV「フロンクス」初公開 スズキは、主力市場インドで生産し、今秋をめどに日本で発売予定の小型SUV(スポーツ用多目的車)「フロンクス」の日本仕様車を初展示した。昨春のインドを皮切りに49の国・地域で発売している。 展示車両はシルバー色のハイブリッド車。後方に向かって傾斜を描くクーペスタイルで、存在感あるフロントグリルなどとともに力強さと流麗さを両立させたという外観。開放し
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今春の採用計画「充足せず」64% 入社「ゼロ」も2割超 静岡県内企業実態調査
静岡県内経済団体や大学などで組織する「しずおか産学就職連絡会」が12日までにまとめた静岡県内企業の新卒採用実態調査によると、2024年春の採用計画人数を「充足しなかった」とする企業は64・1%(前年比7・6ポイント上昇)で、調査を開始した11年以降で最も高かった。採用活動の印象を「大変厳しかった」が47・7%に上り、「やや厳しかった」との合計は前年を10・1ポイント上回る79・5%となった。 調査は無作為抽出した1200社を対象に行い、347社から回答を得た。ほぼ全ての企業が1人以上の採用計画を立てていたものの、最終的な入社人数が「ゼロ」は21・5%(3・8ポイント上昇)。同連絡会は「人
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「丹那コーヒー」ソフトクリーム復活 函南・オラッチェ 常連人気、6年ぶり再販
函南町丹那の酪農王国オラッチェは13日、地元を中心に長年愛されるコーヒー牛乳「丹那コーヒー」を使用したソフトクリームの販売を6年ぶりに再開する。 丹那コーヒーは函南東部農協(同町)が1960年に発売した。原料のコーヒーは工場内でひいた豆から抽出する。苦みは少なく本格的なコーヒーの風味が味わえるロングセラー商品となっている。 コーヒー牛乳味のソフトクリームは2017、18年夏に期間限定で販売。通常のソフトクリーム以外でこれまでに販売した味の中で最も人気があり、常連客らのもう一度食べたいと望む声を受け、再開を決めた。 コーヒー牛乳味と、生乳を使ったソフトクリームとのミックスの2種類をそれぞ
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あわしまマリンパーク再オープン 全国からのファン 大雨の中、門出祝う 経営安定へ値上げ、会員制度導入
2月に閉園した沼津市の離島・淡島の水族館「あわしまマリンパーク」が12日、新しい経営体制で再オープンした。高騰する船の燃料代補塡(ほてん)や経営安定のため、一般入場料を以前の2千円から3千円に値上げし、定額の会員制度を新たに導入した。雨の中、全国から多くのファンが訪れ、生まれ変わった施設の門出を祝った。 開園前から約100人が列を作り、初日はアシカの餌やりの様子を披露した。20日をめどに動物ショーを順次再開する。午前6時からチケット売り場の最前列に並んだ男性会社員(33)=愛知県=は「日常から離れて癒やされる場所。よく来ていたのでうれしい」と喜んだ。 老朽化していたアシカプールの屋根など
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茶況(7月12日)茶の種類ごと味や香り満喫 袋井・高南小
袋井市の高南小でこのほど、3年生を対象にした茶の味や香りを楽しむ教室「お茶っこカフェ」が開かれた。児童たちが茶の種類を学びながら、それぞれの違いを体験した。 お茶の宝玉園(同市豊沢)の寺田直樹代表が講師を務め、緑茶やほうじ茶、白茶など7種類を用意した。児童たちはそれぞれの香りや味を比べて感じた印象や特徴を記録し、一番好きなお茶を探した。加藤善さん(8)は「和製白茶が一番味と香りをよく感じておいしかった」と話した。 3年生は総合学習の一環で地元の良さを発見する調べ学習に取り組んでいる。寺田代表は「普段からお茶を五感で楽しんで、親しみを持ってほしい」と呼びかけた。 (袋井支局・北井寛人)
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化粧品生産額9.9%増加 2023年 脱マスク、訪日客回復
2023年の静岡県の化粧品生産額は前年比9・9%増の1293億円だったことが、経済産業省が12日までにまとめた生産動態統計年報で明らかになった。前年実績を上回るのは2年連続。新型コロナウイルス感染症の5類移行で経済活動が正常化し、需要が伸びた。円安を追い風にインバウンド(訪日客)が回復したことも寄与した。 本県は口紅やファンデーションといったメーキャップ化粧品の生産が盛んで、県薬事課は「外出の機会が増え、マスクを外す人が多くなったことで、関連商品の売り上げが伸びた」と指摘する。 都道府県別の順位は前年と同じ4位だった。全国シェアは9・3%で0・1ポイント上昇した。ただ、コロナ前の19年(
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スパイス香るダイダイスカッシュ 熱海・起雲閣喫茶 7月19日から販売
NPO法人あたみオアシス21とジェイアール東日本企画でつくる熱海市文化施設運営委員会は10日、熱海特産ダイダイを用いて開発した「熱海だいだい花火スカッシュ」を発表した。同市の起雲閣にある喫茶「やすらぎ」で19日から、夏季限定で販売する。 同NPOが製造販売しているダイダイの手作りマーマレードをグラスの中に入れた後、シナモンなどのスパイスハーブを効かせた紅茶と炭酸飲料を組み合わせる。熱海の夏の風物詩である花火と起雲閣のレトロ感をイメージした夏の新作ドリンクとして売り出す。 1杯600円。爽快感のある飲み応えが特徴で、料理研究家の長田絢さんがレシピを手がけた。JR東日本熱海駅の社員が試飲会を
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東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ)=気温高で不足の品目も
気温高で葉物類、洋菜類などで傷みが多く、産地ロスが増加している。東京都中央卸売市場では、3連休に向けた発注に対し、不足気味の品目がある。サラダ、薬味商材中心の売り場展開となる見通し。 【ジャガイモ】全体の入荷量は減少。市場内在庫も解消されているが、高値のため量販店からの発注量は少ない。相場はもちあい。北海道産新函館は生育順調で、16日から入荷予定。 【ワサビ】入荷量は大幅に増加。発注に対し入荷が多いことから、仲卸は在庫を抱えての販売になっている。相場は弱含み。 【トマト類】大玉は北海道、東北産地の入荷量が緩やかに増加。強含みの相場を見込まれる。ミニは北海道、東北産地の入荷量が来週にかけてピー
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四半期決算(3~5月期)=トーヨーアサノ 物流費用響き減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①44億2600万円(10・5%増)②2億7500万円(11・3%減)③1億5400万円(7・3%減) ※コンクリートくいの工事が集中して増収だったが、物流コスト増加や施工費用上昇などが響いて減益になった。
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四半期決算(3~5月期)=マックスバリュ東海 食品の販売好調
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①920億9300万円(3・2%増)②28億4300万円(17・8%増)③18億5千万円(19・0%増) ※生鮮や総菜など食品の販売が好調で全店の売上高が3・6%増加し、売上高は第1四半期として過去最高。アプリを通じたクーポンの配信や記念セールの実施などが寄与した。
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静甲 5カ年中期経営計画 29年3月期に売上高43%増
静甲は12日、2024年度から5カ年の中期経営計画を発表し、最終年の29年3月期に売上高を24年3月期比43%増の515億円、営業利益を2・6倍の21億円とする目標を打ち出した。既存事業を横断的に組み合わせた四つの重点計画を設け、得られた収益を新事業に再投資するサイクルを加速し、成長持続を図る。 産業機械や冷間鍛造など従来事業の戦略的な推進を継続しつつ、顧客ニーズに応じて「横串を刺す事業ポートフォリオ」(鈴木孝典社長)を構築。自動車関連や企業向け空調などの販売・サービスに加え、製品の販売からシステムや装置の提案へと事業を発展させる。製造機械の既存顧客に太陽光発電や蓄電設備を売り込むなど、省エ
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芝浦機械 インド新工場完成 設備投資需要に対応
芝浦機械は12日、インド南部の港湾都市チェンナイに第2工場が完成したと発表した。稼働時期は未定。成長市場とみるインドで射出成形機の生産能力を約3倍に増やし、同国内の自動車やIT、医療分野などの設備投資需要に応える。中東やアフリカにも輸出して販路拡大を図る。 新工場の面積は約1万6千平方メートルで、一つの建物としては同社グループ最大級。天井が高く大型クレーンを備える。主力の日用品用の中型・小型機に加え、需要増が見込まれる自動車部品用の大型機も製造可能になった。 投資額は約40億円。2012年に買収した現地法人が持つ隣接の第1工場と合わせた年間生産能力は、1200台から4千台に増える。 顧
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四半期決算(9~5月期)=エッチ・ケー・エス 海外苦戦し減益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①64億9100万円(3・8%減)②3億8500万円(18・3%減)③2億8300万円(4・3%減) ※主力のアフターマーケット事業が低調に推移し、減収減益。国内市場でマフラーやダンパーの販売が増加基調を維持したが、海外市場で消費行動の多様化や経済回復の遅れから苦戦した。
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3兆円規模 為替介入か 円急騰後下落 荒い値動き
円相場が一時1ドル=157円40銭まで急騰した11日の外国為替市場で、政府・日銀が3兆円規模の円買いドル売り介入に踏み切っていた可能性があることが12日、日銀の統計に基づく市場関係者の推計で分かった。政府は介入の有無を明らかにしておらず、12日の東京市場は介入観測から朝方は157円75銭を付けたが、その後ドルが買い戻されて159円45銭まで円が下落するなど荒い値動きとなった。 円高進行が逆風となって株式市場では日経平均株価が大幅反落し、終値の下げ幅は1033円34銭と約3年5カ月ぶりの大きさとなった。 日銀は12日、金融機関が日銀内に開設している当座預金の増減要因を発表した。11日の為替取引
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茶況(7月11日)夏迎えさわやかなレモン緑茶人気 掛川・山英とサンゼン
掛川市日坂の製茶販売「山英」と同市葛川の食品スーパー「サンゼン」が共同開発したティーバッグ「緑茶とレモンのオーガニックティー」が人気を集めている。県内産の有機緑茶とレモンピール、ハーブの一種レモンマートルを使用し、さわやかさが特徴。 レモンと緑茶の香りの良いバランスを探るため試作を繰り返したという。水出しで飲むと、香り高く豊かな味わいを楽しめる。夏を迎え注文も多いといい、山英の担当者は「夏の水分補給に役立ててほしい。さっぱりした気分になる」と話した。 ティーバッグは1個3グラム12個入りで540円(税込み)。サンゼンや山英店頭、ホームページなどから購入が可能。 (掛川支局・山本萌絵佳)
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希少キノコ拡充 新事業、柱に育て 島田・大井川電機製作所 変革迫られる自動車部品業界注目
自動車用電球製造・販売の大井川電機製作所(島田市、従業員106人)が、電球の発光ダイオード(LED)化など業界を取り巻く環境変化に対応するため、新規参入したキノコ事業を拡大させている。電球製造で培った安定供給のノウハウを生かして生産する希少キノコのハナビラタケ(商品名・ホホホタケ)が、グランピング施設や結婚式場で採用され、変革を迫られる他の自動車部品メーカーの関心を集める。能登半島地震被災地の支援にも着手した。 1967年創業の同社は自動車メーカー向けに、ウインカーやテールランプなどの照明用電球を製造販売してきた。電球のLED化に伴う売り上げ減対策として、2015年から3年をかけてハナビ
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熱海の海鮮がパフェに変身!? 「魚ギョッとカップ寿司」市内6店舗が15日発売
熱海市の飲食店や鮮魚店6店舗が15日、地場の魚介類7種を使ってそれぞれ開発した「熱海魚ギョッとカップ寿司(すし)」を一斉に発売する。同市清水町の熱海魚市場で11日、各店が自慢の一品をお披露目し、新たなご当地グルメとしてPRすることを確認した。 熱海魚ギョッとカップ寿司は酢飯と7種の海鮮を使い、透明の容器にパフェのように盛り付けることを主な条件とした。参画した店舗は、yoshiー魚ーtei(渚町)▽とくぞう熱海本店(田原本町)▽とくぞう熱海さかな横丁(銀座町)▽魚光丸(上多賀)▽熱海まぐろや(田原本町)▽宇田水産(桜町)。 とくぞう系店舗を展開する徳造丸(東伊豆町稲取)は「魚屋のまかない丼
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静岡大学、東部の産業振興へ新拠点 沼津信金運営のスペース内に
静岡大は11日までに、沼津市に沼津イノベーションオフィスを開設した。沼津信用金庫が運営するまちづくり拠点施設「ぬましんCOMPASS(コンパス)」に入居し、静岡県東部の人材育成や産業振興を後押しする。県東部の拠点は東部サテライト(伊豆市)に次いで2カ所目。同日、開所式を開いた。 施設内のシェアオフィス・コワーキングスペース「TENTOぬまづ」にブースを構え、企業支援の実績豊富な特任教授が週1回滞在する。同スペースを利用するスタートアップ企業をはじめ地域企業と交流し、大学の教育・研究成果を生かしたビジネス展開や企業間連携を支援する。 沼津信金の鈴木俊一理事長は「コンパスの存在意義が大きくな
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熱海初島リゾート開業60周年 13日から割引サービスやイベント 富士急グループ
富士急グループの富士急マリンリゾートは13日から、熱海市初島のリゾート施設開業60周年を記念し、熱海-初島港間を結ぶ高速観光船などでキャンペーン行事を開催する。 初日はことし満60歳の先着60人に対し、高速観光船の往復乗船とリゾート施設「PICA初島」アジアンガーデンのセット利用券を通常料金の99%割引の60円で販売する。「海の日」の15日は、小学生の乗船利用を無料にするほか先着60人を対象に操舵(そうだ)室での記念撮影会を催す。 同社は1964年7月10日、PICA初島の前身となる「初島バケーションランド」を開業した。イベント内容などの問い合わせは同社<電0557(81)0541>へ。
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新仔ウナギ出荷遅れ 静岡県内、漁解禁直後捕獲できず 土用の丑の日に影響も
「土用の丑(うし)の日」に向けて出荷される浜名湖周辺など県内養鰻(ようまん)場の「新仔(しんこ)ウナギ」の生育が、例年よりも半月程度遅れていることが11日、関係者への取材で分かった。ニホンウナギの稚魚シラスウナギの漁解禁直後にほとんど捕獲できなかった影響で、24日の土用の丑の日に向けた新仔ウナギの流通量は例年より少なくなりそうだ。 浜名湖養魚漁協(浜松市中央区)は、1匹250グラム程度に育ててから出荷する新仔ウナギが、現在200グラム程度にしか育っていないことから、出荷開始を29日にずらすことを決めた。組合関係者によると、「7月の土用の丑の日に、新仔が間に合わなかったことは記憶にない」と首
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軽自動車新車販売 14.1%減 静岡県内5月 マイナス幅は回復傾向
静岡県軽自動車協会が発表した5月の県内軽自動車の新車販売台数(登録ベース)は、前年同月比14・1%減の4557台と、7カ月連続で前年実績を下回った。ダイハツ工業による認証試験の不正の影響で前年実績比で減少が続いたが、マイナス幅は回復しつつある。 乗用が14・8%減の3652台、バン4・7%減の645台、トラック23・8%減の260台。 メーカー別はスズキが2246台(25・2%増)と最多で、ホンダ921台(11・2%減)、日産593台(6・1%増)などが続いた。同協会の担当者は「実績に改善が見られる一方、全国と比べると本県は回復に遅れがみられる」と先行きを懸念する。 日本自動車販売協会
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静銀頭取と経営者らが懇談 シズギンシップ 悩みや疑問ぶつける
静岡銀行が主催する次世代経営塾「シズギンシップ」がこのほど、静岡市清水区の同行研修センターで開かれ、県内19社の若手経営者や後継者らが同行の八木稔頭取と懇談した。テーマを設けないフリートーク形式で行われ、参加者が八木頭取に仕事の悩みや疑問などを思い思いにぶつけた。 社員教育の考えを問われた八木頭取は「スキルや知識を教えることはできるが、大切なのは人間性」と指摘。現状の銀行業を「成熟産業となり、修羅場の経験が少なくなった」とし、民間企業への出向などを通じ「苦労を経験させて人間的な成長につなげたい」と述べた。 「昔から組織のトップになりたいと思っていたか」との質問には、「若い頃は銀行を辞めたいと
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ヤマハ本社新オフィス棟完成 各機能を結合「価値創出」 地上12階建て 1000人勤務
ヤマハは11日、本社の中枢機能を担う新オフィス棟が浜松市中央区の同社敷地内に完成し、竣工(しゅんこう)式を現地で行った。楽器・音響事業部門や営業部門、コーポレート部門など、浜松エリアの従業員約3千人のうち千人が入る。 新オフィス棟の22号館は地上12階建て、延べ床面積約2万2千平方メートル。最上階が役員フロアで、研修センターや一度に350人が利用できる食堂なども整備した。1階エントランスにグランドピアノやギターなど楽器を展示。会議室や応接室は、廊下や隣室で会話が漏れることを防ぐ同社の技術「サウンドマスキング」を導入した。 太陽光パネルや二重のガラス間に空気層を確保するダブルスキンシステ
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人事=静岡新聞総合印刷(8月1日付)
印刷発送部総務(印刷発送部部長)大塚英行▽同部部長(同部専任部長)高野祐至▽同部専任部長(同部副部長)東海達文▽同部副部長(同部課長)小塚康成
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静岡ガス バイオガス事業に参画 インド企業に出資 温暖化防止期待
静岡ガスは11日、インドでメタンを主成分とするバイオガスの生成、販売を手がけるファームガスプライベートリミテッド(FG社)に出資すると発表した。牛ふんや稲わらを発酵させて作るメタンガスは車の燃料などとして普及が進み、有効活用により地球温暖化の防止効果も期待される。国家戦略としてバイオガスの利用を促進する同国で日本の技術を取り入れ、生産能力向上を図る。 同社のプラントで生成されるバイオガスは1日に5トン程度で、乗用車600~700台分の燃料を満たす量という。静ガスはメタンと不純物を分離させる日本企業の技術などを活用して生成を効率化するほか、設備も増強させて生産量を1日15~18トン程度に増やす
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人事=SBSプロモーション(8月1日)
沼津支社長=部長(沼津支社長=副部長)内野亮
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最低賃金改定で静岡商議所会頭 「数値的事実 基に議論を」
静岡商工会議所の岸田裕之会頭は11日の記者懇談会で、本格的な議論が始まった最低賃金の改定について「物価、賃金、企業の支払い能力の3要素に関して、数値的な事実をもって議論してほしい」と語った。地域によって異なる経営環境や社会状況にも触れ、賃上げ額の観測や目安が「独り歩きする形はいかがなものか」と述べた。 中小企業を含めて高い賃上げ率となった今年の県内は「人手不足を避ける防衛的な側面が強い」との見方を示した。賃金水準や物価、企業全体に占める中小の割合などは「東京と地方でそれぞれ事実が変わる」と指摘。最賃1500円や賃上げ額50円など、観測が広がる具体的数値は「ダメと言うわけではないが、事実を基に
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人事=SBS情報システム(8月1日)
営業本部営業推進グループソリューション営業部エキスパート(コーポレート本部付=静岡新聞社へ出向)渡部竜也
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自動運転トラック 高速道で実証実験 佐川と西濃、24年問題で
物流大手の佐川急便と、西濃運輸(岐阜県大垣市)を傘下に持つセイノーホールディングスなどは11日、東京と大阪を結ぶ高速道路の一部区間で、自動運転トラックを使った実証実験を10月から始めると発表した。人手不足が懸念される「2024年問題」に対応するため、一定の条件下で運転手が不要となる自動運転による物流の実現を目指す。 佐川によると、システムが自動運転する「レベル4」を目標として、荷物を載せた状態でトラックが公道を走る試みは全国初。実験では運転手が同乗し、操作の一部をシステムが担う「レベル2」相当で実施し、ノウハウを蓄積する。27年にレベル4での輸送を確立する方針だ。 ルートは東名高速道路な
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NTT東、西 タウンページ冊子廃止へ ネット普及背景 利用減 電話帳 130年歴史に幕
NTT東日本とNTT西日本が、店舗や企業の情報をまとめた電話帳「タウンページ」の紙の冊子の廃止を決めたことが11日、分かった。インターネットの普及を背景に情報を得る手段が多様化し、利用者が減少。直近の発行部数はピーク時の半分以下に落ち込んでいた。今後はネット版の電話帳「iタウンページ」といったサービスに注力する。 「タウンページ」の起源は1890年に発行された国内初の電話帳「電話加入者人名表」。個人の電話番号や住所を掲載した五十音順の「ハローページ」は2021年10月以降に各地域で発行した最終版で終了となっており、130年余りにわたる歴史に幕が下りることになる。 五十音順の「ハローページ
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ココイチ カレー値上げ 原材料などコスト高騰受け 8月から
「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋は11日、カレー6種類を8月1日に値上げすると発表した。上げ幅は43~76円で平均10・5%の値上げとなる。トッピングやサイドメニューなど大半の価格も引き上げる。原材料費や物流費といったコスト高騰が理由で、カレーの値上げは2022年12月以来となる。 ほうれん草やハンバーグといったトッピング45種は5~50円の値上げとなり、他にもサラダやソフトドリンク、持ち帰り商品の価格も引き上げる。 カレーは東京都、神奈川県、大阪府の価格が高く設定されていたが、今回の値上げを機に全国で同一価格とする。ポークカレーは3都府県が591円、それ以外の地域が570
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人事 スズキ(8月1日)
二輪事業本部 SMO社長兼S.M.A.C社長(SMO出向営業責任者)藤井信男▽二輪営業・商品部営業アセアン・中国課専任職(SMO社長兼S.M.A.C社長)芳賀正美
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鋳造工程に水素エネルギー利用実証へ ヤマハ発が森町に施設 化石燃料から置換
ヤマハ発動機は10日、2025年9月をめどに鋳造部品製造で水素エネルギーを利用する実証実験を森町工場で開始すると発表した。熱エネルギー源として化石燃料の使用量が特に多い鋳造工程で、脱炭素化につながる技術の確立を図り、27年の実用化を目指す。 二輪車やマリン製品向けの小型鋳造部品を製造する森町工場の敷地内に、同工場と同じ規模の生産能力を持つ実証施設を新設する。鋳造工程のうち、アルミ合金の溶解と、成形後に強度を調整する熱処理は特に大きな熱エネルギーが必要で、現状では都市ガスなどの化石燃料を使っている。 ヤマハ発によると、国内で使用する化石燃料が排出する二酸化炭素(CO2)の55%を鋳造工程
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レモン産地化へ協定 磐田市、JA遠州中央とポッカサッポロ 27年めど、買い入れ開始
磐田市とJA遠州中央は10日、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(名古屋市)とレモンの産地化に向けた連携協定を結んだ。同社は、本格的な収穫ができるようになる2027年をめどに、磐田産レモンの買い入れを始める。 時松浩社長は「国産レモンの中で磐田が代表的な名所になるよう、責任を持って取り組む」と意欲を示した。レモンの果汁や皮などを活用した商品を検討しているという。国産レモンの生産振興に力を入れている同社は、市内での栽培指導・支援にも協力する。 市役所で、草地博昭市長、同JAの山田耕司代表理事理事長、時松社長が協定書を交わした。市とJAは本年度からレモンの産地形成に乗り出した。安定した販路とな
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愛犬と宿泊し工芸体験 静岡の「匠宿」に隣接、ホテル開業 創造舎
建築設計業の創造舎(静岡市葵区)は11日、犬と一緒に宿泊できる「1(ワン)ホテル」を同市駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房 匠(たくみ)宿」の隣接地に開業する。ドッグランやトリミングサロンなどを備え、ペット同伴でも気軽に伝統文化を楽しめる施設とした。 匠宿の来場者に愛犬家が多い一方、犬同伴で楽しめる体験や屋内の食事環境がなく、これらの課題解消を求める声に応えた。 鉄筋コンクリート造2階建てで、延べ床面積約800平方メートル。全15部屋の客室には犬用トイレシーツや粘着ローラーなどを備えた。 匠宿と連携し、駿河和染や駿河竹千筋細工の制作体験など犬と楽しめるプログラムも用意する。飲食スペー
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茶況(7月10日)放棄茶園の再生 勝間田小で講演 牧之原の茶業関係者
牧之原市内の茶業関係者らでつくる「土と太陽の会」(杉田素之代表)が10日、同市の勝間田小で放棄茶園をテーマに講演した。 同校の3年生は地域探求の授業の一環で地元の放棄茶園について調べている。杉田代表らは冬場に摘採する寒茶づくりを児童に紹介し「栄養の少ない茶園でも育ちやすいので、放棄茶園の再生に有効」と伝えた。講演後には児童に地元産の寒茶を振る舞った。 (榛原支局・沢口翔斗)
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電子カルテ新機能など紹介 SBS情報システム出展 12日まで都内で「ホスピタルショウ」
医療、健康、福祉分野の産業展示会「国際モダンホスピタルショウ2024」(日本病院会、日本経営協会主催)が10日、東京・有明の東京ビッグサイトで始まった。SBS情報システム(静岡市駿河区)など258の企業・団体が出展している。12日まで。 同社は主力製品の医療機関向け統合型電子カルテシステムに、昨年運用が始まった電子処方箋の機能を搭載した。医師資格証(HPKIカード)で個人認証し、作成した処方箋データを薬局などでダウンロードすることが可能になる。同社は国が進める電子カルテ情報の標準化にも力を入れていて、会場では他社製品も含めて既存データを厚生労働省の標準規格に変換できる評価版アプリケーション
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ホームポジション 業績予想下方修正 過剰在庫解消進まず
ホームポジションは10日、2024年8月期の通期業績予想を下方修正し、最終損益を4億円の赤字(期初予想は1億5千万円の黒字)とした。 売上高は期初予想比6・8%減の205億円、経常損益は5億8千万円の赤字(同2億2千万円の黒字)と見込んだ。東海エリアで建売住宅の過剰在庫解消が想定通りに進んでいない状況や、建設コストの上昇で利益率の改善が小幅だったことが響いた。 同日発表した23年9月~24年5月期決算は、値下げによる販売を進めたことから売上高は前年同期比16・1%増の146億1900万円、経常損益は6億2800万円の赤字、純損益は4億3400万円の赤字だった。
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患者に「ツナ勧めたい」7割 はごろもフーズなどが医療従事者調査 高タンパク、手軽さ魅力
はごろもフーズなどがこのほど医療従事者に行った調査で、栄養価の高さなどから「ツナを患者に勧めたい」とする回答が7割に上った。ツナが食事支援に適した食材と認識している傾向といえそうで、同社は「具体的なレシピを積極的に発信し、健康管理に貢献したい」としている。 調査によると、患者にツナを「既に勧めている」14・3%、「ぜひ勧めたい」55・9%で、計70・2%だった。 理由(複数選択)は「簡単で日常的に取り入れやすい」71・0%、「タンパク質が多く含まれる」62・8%など。医療従事者の半数が「患者からよく食事の相談を受ける」とした一方、「アドバイスが難しい」と悩む人も多数いて、「手軽な食べ方な
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新事業の創出支援 ビジネス計画募る 浜松いわた信金
浜松いわた信用金庫(浜松市中央区)は8月31日まで、新規事業創出や既存事業発展に向けた伴走型支援プログラムのビジネスプランコンテスト「FUSE―ON(フュージョン)チャレンジ」の参加者を募集している。最終審査は2025年3月、同区の起業家支援拠点「FUSE」で公開で行う。 同信金営業エリアの事業者や今後同地域で事業展開を目指す法人・個人、創業希望者などが対象。学生の応募もできる。 地域課題への貢献や新規性、成長可能性などをポイントに、9月上旬に1次、10月中旬に2次審査を行う。各審査通過者は集合研修や、起業家、弁護士、税理士の個別指導が受けられる。 最優秀の賞金は前年から倍増の100万
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CO2排出ゼロへ 統一ルール要求 アジア連携へ経団連
経団連は10日、日本が主導して東南アジアなどと脱炭素を進める連携枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」の推進に関する提言を発表した。企業が各国政府に報告する二酸化炭素(CO2)排出量の算定に統一ルールを採用するよう求めた。アジア全体に広がるサプライチェーン(供給網)の脱炭素化につなげる。 統一ルールを作ることで排出量を「見える化」。脱炭素化に向けた各国政府や企業の取り組みを促す考えだ。日本企業の高い技術力を活用し、アジアの脱炭素投資を獲得する狙いもある。 提言は、他国の脱炭素化を技術面で支援しCO2排出の削減量を分け合う「2国間クレジット」の参加国を増やすよう求めた。新興国
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ガソリン176円20銭 9カ月ぶり高値 静岡県は176円80銭
経済産業省が10日発表した8日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査と比べて60銭高い176円20銭だった。原油高により3週連続で値上がりし、2023年10月以来約9カ月ぶりの高値となった。静岡県は前週比70銭値上がりの176円80銭だった。 政府は石油元売り会社に補助金を支給して全国平均小売価格を175円程度に抑えているが、原油価格の上昇が補助金の増額分を上回ったため、高値を付けた。
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置き配 火災保険で盗難に備え 配達後のリスク軽減課題
玄関前などに荷物を届ける「置き配」サービス拡大を佐川急便が表明し、ヤマト運輸と日本郵便を含む宅配大手3社の足並みがそろった。配達後に荷物が盗難に遭うリスクの軽減が課題となる。大手3社によると、配達後の盗難や破損は原則、補償の対象外となる。盗難被害には個人向け火災保険で備えることができる。 東京海上日動火災保険や損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の大手4社によると、家財の盗難を対象とする各社の火災保険のプランであれば、置き配の荷物にも補償を適用する。各社でサービスの詳細は異なる。 日本郵便は、インターネット事業者が「ゆうパック」で荷物を発送し、置き配後に盗
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中古車販売台数 3年ぶりプラス 24年上期、新車下取り増
2024年上半期(1~6月)の軽自動車を除く国内中古車販売台数は、前年同期比3・5%増の187万4300台で、年上半期として3年ぶりにプラスになった。半導体不足が和らいで新車販売が拡大したため、下取りで中古市場に出回る車が増え、中古車の販売増につながった。 日本自動車販売協会連合会(自販連)が10日、中古車登録台数として発表した。自販連によると、登録台数には個人間の譲渡で所有権が移転した車も含まれるが、大半は中古車販売業者が売った車だという。 車種別では、乗用車が3・9%増の164万2369台、貨物車が0・2%増の18万8269台だった。
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政府調達製品で同等の待遇要望 日系企業、中国に意見書
【北京共同】中国に進出している日系企業でつくる中国日本商会は10日、中国政府にビジネス環境の改善を求める意見書を発表した。政府調達で輸入製品を国産品と同等に扱うことなど、公平な競争環境が整備されるよう求めた。両国間の人の往来促進に向け、日本からのビザ(査証)なし渡航の早期再開も改めて要望した。 意見書では、医療機器などの分野で国産品に限定する政府調達が依然多く行われていると指摘。輸入品に開放されている分野でも、実際には差別的に扱われるケースがあるという。 中国政府が輸出規制を導入した半導体材料のガリウムや、電気自動車(EV)の電池に使われる黒鉛について輸出許可手続きの円滑化や迅速化を求めた。
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ビール16年ぶり シェア5割超に 24年上半期
ビール大手4社は10日、2024年上半期(1~6月)のビール販売実績を発表した。キリンビールなどの推計によると、市場全体の販売数量は前年同期比7%増と3年連続のプラスだった。発泡酒、第三のビールを含むビール類に占めるビールの構成比は54%と、上半期として16年ぶりに5割を超えた。昨年10月の酒税改正による減税が追い風になっている。 ただ増税になった第三のビールが21%減と大きく落ち込み、ビール類全体は2%減だった。減少は2年連続となる。 各社のビールのみの販売はサッポロビールが10%増、サントリーが2%増と伸びた。ブランド別で発表しているアサヒビールは「スーパードライ」が4%増、キリンは
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地域活性化へ 生徒が企画練る 企業と協働し12月に発表 静岡市葵区の観山中
静岡市葵区の観山中2年生182人が9日、探究学習の一環で県内所在の企業4社へのインタビューと企業研究に取り組んだ。生徒は企業と協働し、半年かけて地域の活性化のための企画作りに挑戦する。 青島文化教材社、フジドリームエアラインズ(FDA)、SBS情報システム、中部電力の社員が同校を訪れ、各社の事業概要を生徒に紹介した。社員にインタビューを重ねた生徒は、付箋に人材や商品など企業との協力で得られる資源を書き出し、企画のアイデアを考えた。 生徒が考案した企画は、12月に発表する。同校2年の堤康子主任は「学外の人たちと協力することで、創造力や表現力を養えれば」と期待した。
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藤枝総合運動公園 滞在交流拠点 26年度ごろ完成目標に
藤枝市の北村正平市長は10日の市議会6月定例月議会一般質問で、藤枝総合運動公園内に計画している宿泊や屋内運動機能を備えた滞在交流拠点施設について、2026年度ごろの完成を目指すと明かした。岡村好男氏(藤のまち未来)への答弁。 施設は市独自のスポーツ交流戦略「藤枝シティ・トレセン構想」の一環。大学などのスポーツ合宿の受け入れや、サッカーJ2藤枝MYFCの本拠地戦で「にぎわいと交流を創出する拠点」として飲食店、イベントスペースの機能などを想定する。 市によると、民間活力の導入を予定しているため、事業の採算性や実効性を確保する必要があるという。今後、具体的な施設内容や整備計画、手法を定めていく
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水辺のにぎわい創出へ 川根本町接岨地区 協議会が発足
川根本町接岨地区で大井川の水辺環境のにぎわいを創出しようと「接岨地区河川空間利用調整協議会」がこのほど発足し、同町役場総合支所で第1回協議会を開いた。同町犬間の長島公園周辺で2026年度中にキャンプや川遊びなど人を呼び込む仕掛けづくりを目指す。 日本の水辺の新たな可能性を見いだす官民一体の協働プロジェクト「ミズベリング」の一環。キャンプサイトの設置や、カヌーやシュノーケリングなど川遊び、次世代モビリティの体験などアウトドアを中心としたにぎわいづくりが方針の素案として示された。提案した同町観光交流課の久保圭弘主幹は「接岨地区は温泉やダムなど観光地が多くポテンシャルが高い。人が集まる場所になれ
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「浜通り」の魅力 動画で発信 焼津のNPO法人が制作
焼津市の水産業発祥の地「浜通り」の活性化を目指すNPO法人浜の会(斉藤五十一理事長)が、浜通りにある史跡や名所を紹介する動画を制作した。魅力を発信するとともに、観光案内や学習教材としての活用を見据える。 取り上げたのは、江戸時代の高札場だった「札の辻」、焼津港の鎮守神として「ふなだまさん」の愛称で親しまれる船玉浦神社、明治時代の文豪小泉八雲にゆかりのある「八雲地蔵」など。歴史や見どころをそれぞれ1分前後の映像にまとめ、浜通り全体を紹介する内容と合わせて計7種類をそろえた。 動画はこのほど、中野弘道市長や地元の関係者に披露。「新たな気づきがあった」「子どもたちが知ることは大事」などの意見が
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函南ブランド インスタでPR 認定事業者向けに町商工会が講習会
函南町商工会は8日、「函南ブランド」に認定した町の特産品の発信力を強化しようとインスタグラム講習会を町役場で開いた。ブランド認定を受ける7事業所の従業員9人のほか、町や商工会の職員が参加し、交流サイト(SNS)を通じた効果的な発信方法を学んだ。 飲食店向けの商品開発や広報を支援するのりぴよ(浜松市浜名区)の影山のりみ社長が講師を務めた。インスタグラムの投稿がどのような仕組みで順位付けされ、検索されやすくなるかなどを紹介。多くの人に知ってもらうためには、グルメや景色、地域などをごちゃ混ぜにせず、ジャンルを絞る大切さを伝えた。
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沼津港名物を自宅でおいしく 商店街組織が通販サイト 特産干物など顧客開拓へ
沼津港(沼津市)の店舗でつくる「ぬまづみなと商店街協同組合」はこのほど、オンラインショップを立ち上げた。特産の干物などの新たな顧客獲得を目指す。 干物のほか、茶やウナギ、オイル漬けのサバ缶など加盟8店舗の商品を販売。今後、組合のオリジナルグッズを含めて商品ラインアップを充実させる。複数店舗の商品のセット販売も検討している。 近年増加している若年層やインバウンド客は干物の購入頻度が低く、消費量は減少傾向にあるという。特産品の需要掘り起こしを狙い、国のIT導入に関する補助金を活用した。 遠方に住む人が旅行で買った商品を再購入するニーズも見込んだ。佐藤のり子理事長(52)は「自宅で沼津のおい
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若手ドライバー確保で成果 運送業キャリスター(磐田) 未経験者歓迎、免許取得を支援
トラック運転手の残業規制で物流業界の人手不足の加速が懸念される中、磐田市の運送業キャリスター(中村多希留社長)は若手ドライバー確保の面で成果を上げている。未経験者を歓迎し、免許取得を支援するなど地道な人材育成を進め、中小企業ながら社内ドライバーの約3割に当たる14人が20代以下。ドライバー総数も増え、事業の拡大につなげる。 同社は関東から関西地方で、建材や食品・食材、タイヤなど幅広い製品の中距離輸送を中心に手がけている。荷主の要望に応じた「オーダーメード物流」を売りとする。 即戦力の雇用が主流の運送業界の中で、いち早く未経験者の採用に着手した。準中型や中型、大型など運転免許の取得費用は
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サービスに人の感性 ホテルグランド富士社長/小塩秀行【サンフロント21懇話会~熱き地域人】
-昨年末に赴任した。 「各地のホテルで支配人などを務めてきた。地域経済を観光の視点で見れば、来訪者の周遊が周辺地区とつながっていないことが残念。情報を多角的に分析して興味や感動に応えたい」 -時代の変化への対応は。 「顧客の購買スタイルはデジタルになじんできている。一方で、サービスや商品に特色を出すには人の感性によるマネジメントが不可欠。料理や企画のブラッシュアップのため、従業員は東京や京都の一流店から学ぶ機会を設けている。社内的なワークフローでは見える化を進めている」 -地域貢献の視点を。 「能登半島地震では本県が真っ先に支援し、石川県出身者として感謝した。ホテルとしても現地の
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「責め」吟醸酒など3種、11日に発売 静岡の萩錦酒造とコメヤス酒店
静岡市の酒蔵「萩錦酒造」とコメヤス酒店が11日、日本酒の製造過程でもろみに力を加えて最後に搾り出す「責め」を瓶詰めした吟醸酒「萩錦の責め」を発売する。今年は、天然の乳酸菌を使って酵母を作り出す「生酛(きもと)」と呼ばれる製法で造り上げた限定酒も売り出す。 責めは搾り作業の中盤までに得られる酒に比べ、複雑な味わいが特徴という。商品は人工の乳酸菌を用いる一般的な速醸の精米歩合40%と50%、生酛の同40%の3種類。すっきりした飲み口の速醸に比べ、生酛は深味も加わり一風違った味わいが楽しめる。 いずれも1800ミリリットル4180円、720ミリリットル2200円。コメヤス酒店の店頭で販売され、
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「原点戻り進めて」 浜松商議所会頭【静大・浜医大再編】
浜松商工会議所の斉藤薫会頭は9日に浜松市内で開いた定例記者会見で、静岡大と浜松医科大の運営法人統合・大学再編を巡り、任期満了に伴って今後予定される静岡大次期学長選考の候補者に望む姿勢として「合意書を結んだ原点に戻って進めてほしい」と要望した。 両大は2019年に「1法人2大学」を目指す合意書を締結。一方、同案には静大静岡キャンパスを中心に反対があり、日詰一幸学長が「1大学2校案」を示し、統合・再編は膠着(こうちゃく)状態となっている。斉藤会頭は「本来は1番に医工連携の指定を受ける画期的な合意書だった。研究レベルは格段に高い地域。ノーベル賞級の研究をする学者が行き来する街になってほしい」と述
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2024年上期の倒産99件 静岡県内、人手不足やコスト高で
信用調査会社の東京商工リサーチ静岡支店が9日発表した2024年上半期(1~6月)の静岡県内企業倒産件数(負債額1千万円以上)は、前年同期比12件減の99件だった。新型コロナウイルス関連倒産は減少傾向にある一方、人手不足やコスト高で経営の継続が困難になるケースが増えている。同支店は「複合的な要因が県内の倒産を増加させる可能性が高い」と指摘する。 負債総額は64・1%増の209億5700万円。負債額10億円以上の大型倒産は加藤建設(静岡市清水区、10億4800万円)、浜松三新工業団地(浜松市中央区、12億8800万円)など3件で、前年同期を2件上回った。 業種別は製造業が2件増の24件で最多
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4月個人破産174件 前年同月比56件増
静岡商工データがまとめた4月の静岡県内個人破産(手続き開始決定)は、前年同月比56件増の174件だった。 地区別は東部が5件増の60件、中部が25件増の65件、西部が26件増の49件。市郡別は静岡市44件、浜松市27件、沼津、富士、御殿場各市がいずれも11件。同社は「物価高騰で個人の生活ぶりは苦しい。現状が長引けば個人破産が増加する要因となり、行政の対策次第で波乱含みと予測される」としている。
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静岡県バイオマス推進計画改定 汚泥の肥料・エネルギー化5割に
静岡県は9日までに、県バイオマス活用推進計画を改定した。家畜排せつ物や食品廃棄物などの10区分に、新たに「下水汚泥の肥料・エネルギー利用」を設け、2030年度の利活用率を50%に設定した。 下水汚泥の利活用は、年間20万トン近い発生量のほぼ100%で成功している。内訳はセメントや建設資材への転換が6割、肥料・エネルギー化が4割。近年の肥料系原料の輸入価格高騰を踏まえ、肥料・エネルギー分野での活用比率を高める狙いを明確化した。 改定案はほかに、11区分全体の目標利活用率を現状の85%から30年度までに90%に引き上げるとした。 同計画は持続可能な循環型社会の構築に向け、11年度に策定した
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いちご品評会金賞 増田さんら表彰 静岡県生産者研究大会
静岡県野菜振興協会いちご部会などは9日、本年度の「県いちご生産者研究大会」を静岡市駿河区で開いた。薬剤やネットを用いた病害虫対策など、栽培ノウハウを学んだ。 イチゴの害虫類に最適な防虫資材に関する講演では、光反射ネットの害虫侵入防止効果が高いことなどが紹介された。JA静岡経済連は2023年度の流通状況を報告。残暑による定植遅れなどが響き、販売数量は前年比3%減の4666トン。一方で1キロ当たり平均単価は7%高の1522円、販売総額は4%増の71億426万円と上向いた。 第34回県いちご果実品評会で金賞一席に輝いたJA大井川の増田昌拡さんらの表彰式も行われた。
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一部商品10月に値上げ 伊藤ハム米久HD
伊藤ハム米久ホールディングスは9日、原材料費と諸経費の高騰を受け、10月からハムやソーセージなど一部商品を値上げすると発表した。 米久ブランドは家庭用と業務用の計49品目で、改定率は2~30%。伊藤ハムブランドは計65品目を3~20%改定する。内容量や原材料などの商品規格見直しを含む。
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静岡県のビジネスインターン事業 海外学生4人、県庁で抱負語る
静岡県のビジネスインターンプログラム事業を利用し、8月下旬まで県内企業で研修する海外の学生4人が9日、県庁に村松毅彦経済産業部長を訪ねた。 米国とモンゴルから各1人、台湾から2人がCSA不動産(静岡市葵区)、ドリームプラザ(同市清水区)、第一工業(浜松市中央区)で職業体験する。「日本に関心があり応募した」「スキルを伸ばしたい」などと抱負を述べた。 30年以上続く事業で、今回を含め学生は8カ国、延べ135人、企業は70社の参加実績となった。企業側の受け入れ理由は近年、インバウンド(訪日客)対応や人手不足を背景にした高度人材の確保を挙げるケースが増えているという。
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茶況(7月9日)蘭字や茶箱絵展示 13日から島田市博物館
島田市博物館は13日から、茶箱のラベルとして使われた蘭字(らんじ)や茶箱絵が並ぶ企画展を開く。同市の茶業の歩みも文書や写真で紹介する。9月29日まで。 県内各地から集めた茶箱絵と蘭字約40点を展示する。日本や輸出先の国の文化をモチーフにした色鮮やかなデザインを楽しめる。 午前9時~午後5時。観覧料は300円。月曜休館。7月20日には、学芸員による講座「日本茶の輸出の歩み」、8月18日には、木版に蘭字を再現するワークショップが開かれる。問い合わせは同博物館<電0547(37)1000>へ。 (島田支局・白鳥壱暉)
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日銀 国債減額へ意見交換 「相応の規模」巡り金融側要望
日銀は9日、国債購入額の減額に向けた計画を策定する一環として、債券市場で取引する銀行や証券会社と意見交換した。「相応の規模」(植田和男総裁)とされる減額幅やペースを巡り、金融機関側は幅広い内容を要望。日銀は今月末の金融政策決定会合で、今後1~2年程度を対象とした具体策を示す見通しだ。 市場への影響を見極め、金融政策の正常化を円滑に進める狙いがある。意見交換に先立ち、日銀は9日、金融機関向けに実施したアンケート結果も公表。購入額について「海外の中央銀行の事例を踏まえ、月間2兆~3兆円程度までの減額が望ましい」、「国内銀行の債券購入ニーズは限定的で、4兆円程度が適当」との意見が寄せられた。
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新1万円発行で式典 日銀が「2番券」寄贈 東商
東京商工会議所は9日、東商の初代会頭・渋沢栄一の肖像が描かれた新1万円札の発行記念式典を東京都内で開催した。記番号の若い「AA000002AA」(2番券)の紙幣を日銀側が東商に寄贈した。新紙幣を披露した小林健会頭は「渋沢翁に顔向けできるよう私たちが次世代にレガシー(遺産)を受け継ぐ」とあいさつした。 日銀の氷見野良三副総裁は「渋沢翁にはお札の顔として日本経済を力強く支えてもらいたい」と述べた。2番券は東京都千代田区の東商渋沢ミュージアムで10日から展示する。 新紙幣の記番号は6桁の数字の前後に2文字ずつのアルファベットを組み合わせた番号を印字しており、同じ番号はない。記番号が最も若い「A
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パナ、ポーランドの冷凍機メーカー買収 欧州基盤強化
パナソニックは9日、ポーランドの冷凍機メーカー「エリア・クーリング・ソリューションズ」を買収すると発表した。10月末をめどに全株式を取得し、完全子会社化する予定。買収額は数十億円規模で、欧州での冷凍機事業を強化する。 エリア社は、環境負荷が従来のフロンガスに比べて低い「自然冷媒」を使う冷凍機の開発や製造を積極的に進めている。今回の買収により、パナソニックは欧州でも環境配慮型の商品開発を展開する。 エリア社はパナソニック製コンプレッサーを採用しており、技術的なつながりもあったという。
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当日返却の洗濯代行開始 都内一部で、住商や白洋舎など
住友商事は9日、東京都の一部地域で、クリーニング大手の白洋舎などと洗濯代行サービスを始めた。通信アプリのLINE(ライン)を使って依頼を受け、集荷と洗濯、返却までを当日中に完了するのが特長。段階的に対象地域を広げ、5年以内に首都圏全体へと拡大する。家事負担を軽くしたい共働き世帯などによる利用を見込む。 サービス名は「洗濯のアライさん」。東京都の渋谷、新宿、世田谷の3区で先行的に開始した。容量35リットルの専用バッグに下着やTシャツなどの洗濯物を入れ、玄関先に置けば回収される。当日中に洗濯を済ませ、玄関先に置かれる仕組みだ。 住商によると、一般的な洗濯代行サービスは返却までに2~7日程度か
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供給網 中国依存に懸念 同志国と関係強化強調 通商白書
斎藤健経済産業相は9日、2024年版の通商白書を閣議に報告した。中国を念頭に、特定国への過度な供給依存によるリスクが顕在化していると指摘。保護主義の台頭への懸念も高まっているとして、同志国と協力して「透明、強靱(きょうじん)で持続可能なサプライチェーン(供給網)」を築く必要性があると強調した。伸び悩む輸出力の強化のため企業の海外展開を後押しする必要性も訴えた。 白書はインドなどグローバルサウス(新興・途上国)が高成長を維持しており、日本企業の現地での事業拡大意欲も強いと指摘。これらの国のガバナンス強化や経済の対外開放を支援し、機能不全が続く世界貿易機関(WTO)の機能回復を図ることで、ル
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きらやか銀 川越頭取辞任 後任に西塚氏
2024年3月期連結決算が大幅赤字となり、実質的に国の管理下に入ったじもとホールディングス(HD)傘下のきらやか銀行(山形市)は9日、経営不振の責任を取り、川越浩司頭取(60)が辞任すると発表した。後任に西塚英樹取締役(52)が昇格する。 9月の臨時株主総会と取締役会で正式決定する。西塚氏は山形市出身。「再建には時間がかかると覚悟している。顧客を愚直に訪問し、話を聞くという当たり前のことを徹底的にやっていきたい」と話した。 じもとHDは、きらやか銀の業績不振で09年に受けた公的資金200億円について期限だった今年9月までの返済が困難と判断し、国との協議に入っている。 西塚英樹氏(にし
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マックスバリュ東海に知事感謝状 富士山保全へ寄付
静岡県は9日、官民協働で富士山の環境保全に取り組む団体「ふじさんネットワーク」(増沢武弘会長)への寄付活動を続けているマックスバリュ東海(浜松市中央区)に知事感謝状を贈呈した。 同社は2003年度から店頭募金で来店客などから寄せられた浄財を同ネットワークに寄付している。今回の感謝状は、21年度から23年度の寄付額が100万円を超えたため、県表彰規定に基づき授与された。寄付金は、富士山麓の外来植物除去や子ども向けの学習リーフレット作成などに活用されている。 県庁で池ケ谷弘巳くらし・環境部長から感謝状を受け取った安部伸一広報・IR・社会貢献グループマネジャーは「今後も富士山の魅力をPRして協
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御殿場の企業 魅力を紹介 合同ガイダンス開催
御殿場市合同企業ガイダンス2024(市雇用対策協議会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、同市の市民交流センター「ふじざくら」で開かれた。 市内や近隣地域に事業所を持つ製造業、サービス業、医療福祉、公務など36企業、団体がブースを設けた。就職希望者が続々と会場を訪れ、企業担当者らから事業概要や勤務形態、他社にない強みなどについて説明を受けた。その場で面接を行う事業所もあった。 会場では、プロのカメラマンによる履歴書用の無料写真撮影や、キャリアカウンセラーによる就職相談・適性診断コーナーなどが開設された。3社以上の説明を聞いた人に同市のデジタル地域通貨「富士山Gコイン」を500円分付
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富士のほうじ茶、シロップに レストラン名花堂 産官学連携で商品化へ
富士市がブランド化に取り組む「富士のほうじ茶」のシロップ「焙茶香幸(ほうじちゃこうこう)」がこのほど、発売された。同市のレストラン名花堂が産官学連携で開発した。 茶葉を粉砕して高密度で抽出し、ほうじ茶の味と香りを最大限に引き出した。ソーダやミルクと混ぜ合わせたドリンクのほか、デザートにかけて使う。料理の調味料としても和洋を問わず合わせられるという。 同店の野口幸次さんを中心に、茶葉の提供や製造、パッケージ作り、マッチングなど市内の産官が各工程に携わる“オール富士”で商品化を実現した。熊王康宏静岡産業大教授のゼミ生が配合分量などを提案した。200ミリリットル、税込み
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鈴木知事、12月下旬にインド訪問へ 官民訪問団を編成
鈴木康友知事が12月にインドを訪問する方向で調整していることが8日、関係者への取材で分かった。昨秋発足したインド友好議員連盟メンバーによる静岡県議会海外事情調査団、浜松市、経済界とともに、鈴木知事を加えた本県訪問団を編成。世界最大の人口規模を誇るインドとの連携強化や高度人材の誘致に向けてトップ外交を展開し、友好協定の締結に向けた下地づくりを進める方針。 鈴木知事の地域外交の初舞台となるインドは、出身地の浜松市に本社を構えるスズキが1980年代から生産活動を行ってきた国。超党派の議連が実施予定だった視察に合わせる格好になる。 訪問団は、知事や県議のほか、中野祐介浜松市長や浜松市議、企業関係
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⚾高校野球観戦もキャッシュレス 静岡大会、入場券の販売迅速化
静岡県高校野球連盟は、第106回全国高校野球選手権静岡大会で、各球場の入場券販売にキャッシュレス決済を導入して支払いの迅速化を進めている。準決勝や決勝では多くの観戦者が見込まれ、炎天下の売り場前に並ぶ待ち時間を少しでも減らして熱中症予防にもつなげる。 キャッシュレス決済の機材を提供する静銀カード(静岡市清水区)によると、クレジットカードや交通系を含む電子マネーなど「QRコード以外はほぼ全て対応可能」という。タッチ決済やスマートフォンでの支払いもでき、所要時間は1人約5秒。現金を用意して釣り銭を受け取る手間がなく、クレジットカードなどのポイントも付与される。 初めて導入した昨年の入場券購入
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ウイスキー、標高日本一の熟成 静岡・南アルプス山中で「十山」 「登山者に提供できたら」
静岡市葵区田代で森林経営やウイスキー製造を行う特種東海製紙のグループ会社「十山」(じゅうざん)が、標高2500メートルに位置する南アルプスの社有林内でウイスキーの熟成実験に取り組んでいる。同社によると日本で一番の高標高での熟成で、世界的に見ても珍しいという。将来は南アルプス産の「マウンテンカスク」として同地を訪れた登山者に提供できたらと好結果を期待している。 「南アルプスの厳しくも豊かな自然環境で、個性ある独特の味わいのウイスキーが作れないか」と2年ほど前に計画をスタート。昨年11月に千枚岳(2880メートル)東南側の自然林内に熟成用の小屋を設置し、アルコール度数約60度の原酒200リッ
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春華堂「かき氷甲子園」開催中 47都道府県の特産品生かす
菓子メーカーの春華堂(浜松市中央区)の夏の恒例イベント「第7回かき氷甲子園2024」が9月1日まで、浜名区の浜北スイーツ・コミュニティnicoe(ニコエ)で行われている。47都道府県の特産品を素材としたかき氷を期間に分けて販売する。 第6ステージ(7月31日~8月4日)には、石川県の「能登の塩ラムネ 金箔(きんぱく)をのせて」が登場する。 同県輪島市の輪島製塩の塩を活用。「揚げ浜式製塩」と呼ばれ、約400年前から能登半島一帯で行われている伝統製法による塩で、手間暇をかけて丁寧につくるため、出来上がるまで約3週間かかるという。 元日の能登半島地震後、塩田に続く道が閉ざされ、塩田の修復もで
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ヤマハ発出荷再開 認証不正で停止のバイク
ヤマハ発動機は8日、スポーツタイプの大型バイク「YZF-R1」の出荷を約2カ月ぶりに再開した。二輪車を含む車の大量生産に必要な「型式指定」の認証不正に伴う国土交通省の出荷停止指示が6月28日に解除されたため。認証不正が判明した車種の出荷再開はマツダに続き2社目。 ヤマハ発動機はYZF-R1を本社工場(磐田市)で生産。不適切な条件で騒音試験を実施したことが認証不正に当たり、5月10日から出荷を停止していた。 国交省はトヨタ自動車の3車種、マツダの2車種、ヤマハ発動機の1車種を対象に出荷停止を指示した。マツダとヤマハ発動機の計3車種は6月28日に指示を解除し、マツダは7月1日に出荷を再開した
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静岡県産二茶、農家に厳しい取引 減産でも単価伸びず コロナ禍に迫る低調相場
静岡県内の二番茶生産は、遅場所の一部地域を除いて終了した。一番茶の記録的な単価安を受け、売り手側が受注生産や生産調整などの対策を講じ、懸念された底なし相場は免れた。ただ各地で収量が伸び悩み、取引はヤマ場がなく収束。減産にもかかわらず単価は前年を下回り、茶農家に厳しい取引が続いた。 静岡市中の茶問屋街では二番茶取引の序盤、ある観測が飛び交った。「週明けから一気に荷が増え、相場は急落するだろう」。底値割れした一番茶相場が二番茶の取引にも影響する。多くの関係者が、各地で生産が本格化する6月10日以降に相場崩落の“Xデー”が訪れるとみていた。 しかし、ミル芽での摘採徹底や
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猛暑で冷房急増 東電、電力使用率95%「厳しい」
8日の猛暑により各地で冷房の需要が急増し、東京電力と関西電力の管内で電力使用率が一時95%に達した。需給が「厳しい」とされる水準で、東電は利用者に「支障のない範囲での効率的な電気の使用」を呼びかけ。両社は隣接する中部電力から電力の融通を受けた。北陸電力管内では一時100%となり、90%台の高水準の地域が相次いだ。暑さが続けば家庭や企業の電力使用に、しわ寄せがいく恐れもある。 送配電会社の東電パワーグリッド(PG)によると、管内の使用率は午前10時ごろ95%に達した。関電管内は午後6時ごろに95%。北陸電管内は午前と昼の2回、100%となった。同社は、供給力に余力があり、すぐに安定供給に支障
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清水港5月輸出 4カ月ぶり増加
名古屋税関清水税関支署がこのほど発表した5月の清水港貿易概況(速報値)によると、輸出は前年同月比1・2%増の1661億円と4カ月ぶりの増加となった。輸入も7・6%増の1250億円と4カ月ぶりの増加。差引額は411億円の輸出超過だった。 輸出はプラスチック(46・5%増)や二輪自動車類(14・4%増)、写真用・映画用材料(37・4%増)が増加した。原動機(23・8%減)や加熱用・冷却用機器(41・9%減)は減少した。輸入は液化天然ガス(2・2倍)や魚介類および同調整品(11・7%増)、玩具および遊戯用具(22・3%増)が増えた一方、金属鉱およびくず(89・5%減)や大豆(39・9%減)は減っ
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静岡県版住みここちランキング 長泉町が6年連続1位
大東建託がこのほど発表した「街の住みここちランキング2024静岡県版」で、長泉町が6年連続の1位だった。行政サービスや交通利便性、防災が項目別1位を獲得し、総合力の高さを維持した。 同町は「子育てしやすい町」のイメージが定着。新東名高速道インターチェンジがあり、東海道新幹線三島駅からも近い。項目別はほかに生活利便性、静かさ・治安、にぎわいなどで上位に入り、東海エリアランキングでも総合4位になった。 県版2位は長泉町に隣接する清水町で3年連続。沼津市と三島市のベッドタウンとして宅地開発が進む。3位は静岡市葵区、4位は三島市、5位は静岡市駿河区だった。 「住みたい街」を聞くと、「特にない」
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既存プリンター、北米市場に投入へ ローランドDG
ローランドDGはこのほど、厚みのある平面素材の印刷向けプリンター「EU―1000MF」を、北米市場に17日から投入すると発表した。3年間で300台の販売を目指す。 同プリンターは2021年7月に東南アジアで発売し、中南米や欧州と販売エリアを広げてきた。屋内装飾やディスプレーに使用されるボードに1時間で約9枚を印刷できるほか、UVインクを使用した速乾性などで高い生産性を誇るという。販売価格は非公表。
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浜松を「エアモビリティ」聖地に 新産業の軸創出へ 企業や県、市が意見交換
浜松商工会議所の浜松地域新産業創出会議は8日、人を乗せて空を移動する「空飛ぶクルマ」など次世代モビリティを題材にしたシンポジウム「浜松をエアモビリティの聖地へ」を浜松市中央区で開いた。空飛ぶクルマや、無人航空機、ドローン産業などに関わる企業代表や社会実装に向けた動きを支援する県、浜松市から5人が登壇し、ものづくり企業が集積する浜松地域がエアモビリティ産業の先進地域となり得る優位性や企業参入の可能性などについて意見を交わした。 スズキグループの磐田市の工場で今春から空飛ぶクルマの生産を始めたスカイドライブ(愛知県)の岸信夫CTO(最高技術責任者)は、「空の日常利用」を掲げた同社の使命や機体の
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利便性と正確性を追求 実験用ホモジナイザー 三丸機械工業(三島市)【静岡ものづくり最前線】
乳製品や調味液などの食品を中心に医薬品、化学製品の品質向上に使用される高圧式ホモジナイザー(均質機)の卓上実験機を開発した。使いやすさと正確性を追求し、大学や企業の研究機関から評価が高く、問い合わせが続く。 ホモジナイザーは、液体の中にある粒子を細かく砕いて均質化する機械。主力の高圧式は液体に高い圧力をかけて特殊なバルブを通過させ、液体中の粒子を細かくする。 実験機は小型ながら最大100メガパスカルの高圧実験を可能にした。女性研究者が増える中、鈴木隆社長(75)は「誰でも簡単に使えるようにしたい」と操作性を重視。ボタン一つで圧力値を設定でき、効率良くデータを取得できる。 ライン生産と同
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茶況(7月8日)茶学スキルアップ 小中高生向け講座 25日、藤枝市
藤枝市は25日、茶の魅力を学ぶ場として、茶学スキルアップ講座を市生涯学習センターで開く。市が認定する藤枝ジュニアお茶博士、同大使、茶楽研究部の小中高生が参加し、茶の知識を深める。 県立大茶学総合研究センターの中村順行センター長が講師を務める。児童生徒は生葉を手もみし、ホットプレートで茶を作る体験をするほか、結晶化した成分を顕微鏡で観察する。 (藤枝支局・青木功太)
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2023年度決算を承認 JAグループ、静岡で総会
JA静岡中央会やJA静岡経済連など各連合会はこのほど、総会を静岡市駿河区で開き、2023年度決算と事業報告を承認した。 23年度は経営環境に対応した事業・経営を目標とする「JA静岡2カ年計画」の初年度だった点を踏まえ、柱に据える「自己改革」の取り組みや成果を確認した。 県信連の23年度決算は、経常利益が前年度比23・9%増の74億6千万円、当期剰余金は23・0%増の63億6500万円。 経済連の事業取扱高は横ばいの1526億円。経常利益は36・9%減の5億5千万円だった。
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女性の事業承継へ助言 経営者団体が交流会 吉田町
事業承継や起業で悩む女性を支援する女性経営者団体「A・NE・GO(アネゴ)」はこのほど、吉田町内で交流会を開いた。メンバーで大川原製作所(吉田町神戸)の大川原綾乃副社長が講演し、経営者になるための心構えなどを伝えた。 大川原副社長は事業承継すると決めるに至った経緯や社内で進めた働き方改革について説明。「外部とつながりながら提案するなど、親世代との対立を避ける方法を考えた」と話した。営業商材への理解など社員との経験の差については「得意分野で自分の価値を発揮すればいい」とアドバイスした。 講演後にはメンバーが参加者11人の相談に対して助言した。同団体の山崎かおり代表は「似た悩みを抱えている女
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特産長泉メロン「B品」で限定スイーツ 甘さそのまま、販売は仕入れ次第 地元ケーキ店「ハピネス」
長泉町特産の長泉メロンの振興策として、同町のケーキ屋「ハピネス」(下土狩)が5日、見た目などが出荷基準に満たない「B品」の中から、甘さが基準と同じ長泉メロンを使ったスイーツの販売を期間限定で始めた。小松大輔店長は「価格を抑えて、甘みはそのままの長泉メロンを楽しんでほしい」と消費拡大に期待する。 長泉メロンは出荷数の少なさから「幻のメロン」と呼ばれる。ミツバチで交配し、1株に1玉を残して栽培する。糖度13度以上、重量1・45キログラム以上、編み目の明瞭さなど出荷基準は高い。同店は基準に満たないB品を仕入れ、13度以上と確認した長泉メロンをスイーツに使用している。 今月末まで限定販売するの
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貼るお守り新提案「スマホケースやパソコンに」 浜松・井伊谷宮とフジセン、若者ターゲットに製作
浜松市浜名区引佐町の井伊谷宮は、製材業「フジセン」(中央区)と協力し、若者をターゲットにしたお守り「貼付御守(ちょうふおまもり)」を製作した。スマートフォンのケースやパソコン、財布などに貼って身に着ける。権禰宜(ごんねぎ)の岡部訓亮さん(33)は「持ちやすさを重視した新しいお守りの形を提案したい」と話す。 国産材を使用した絵馬や木札などの製造を手がける同社の技術で、ヒノキの皮を薄いシールに加工した。お守りは「学業成就」「交通安全」「無病息災」「金運上昇」「良縁成就」の5種類。吉兆や願い事の象徴的なイラストを採用し、だるま、自動車、フクロウ、打ち出の小づち、水引をそれぞれデザインした。 同
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メタバース活用で連携 焼津市と都内IT企業が協定 地方創生推進へ
焼津市はこのほど、インターネット上の仮想空間「メタバース」関連の事業を手がける東京都のIT企業「HIKKY(ヒッキー)」と地方創生の推進に向けた包括連携協定を締結した。メタバース技術を活用し、市のPR事業をはじめ、観光、教育など多様な分野での連携を目指す。 同社がメタバース上で開くイベント「バーチャルマーケット」に同市が2022年夏から出展している縁で実現した。市役所で行われた締結式で、中野弘道市長とHIKKYの舟越靖代表が協定書を交わした。中野市長は「多様なデジタル技術を活用しながら魅力ある街にしていく」、舟越代表は「技術を焼津のために生かしたい」とそれぞれ述べた。
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静岡県内ボーナス商戦「プチぜいたく」提案 定額減税分の商品好調 パリ五輪開幕へ機運醸成も
官公庁や多くの企業で6日までに、夏のボーナスが支給され、県内事業者が需要の取り込みに注力している。物価高に賃金上昇が追い付かない状況が長引き、実質賃金は4月まで25カ月連続でマイナス。厳しい懐事情で個人消費が力強さを欠く中、各社は定額減税額の4万円前後の品を発信するほか、今月下旬に開幕するパリ五輪に合わせた限定メニューを提案。少しぜいたくな気分を味わえる商品・サービスを紹介し、購買意欲の刺激を図る。 コジマ×ビックカメラ静岡店(静岡市駿河区)では、「6月に始まった定額減税を背景に、3万~4万円台の商品の売れ行きが好調」(担当者)という。パンの種類や厚さごとに加熱具合を調整でき
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焼津でおいしい新商品集結 「いちまるマルシェ」にぎわう
焼津市の食品水産業いちまるは6日、恒例の「いちまるマルシェ」を同市浜当目の食品工場で開き、静岡県内の食品メーカーや飲食店など新規10店を含む45店が出店した。今回は「チャレンジマルシェ」と題し、45店のうち10店が新商品を並べた。7日まで。 新商品を販売する出店者を応援するため、こだわりや開発秘話を事前に折り込みチラシ、SNSでPRした。鹿児島県産の黒豚を使用したギョーザや、かまぼこでひき肉の食感を再現したキーマカレー、だしいなりと卵焼きのセットといった10点以上の新商品が集まった。各店自慢の人気商品もあり、多くの来場者でにぎわった。 「いちまるマルシェ」は2020年7月から始まり、4周
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学生の研究に助成金100万円 JAバンク静岡 農林環境専門職大へ 磐田市
JAバンク静岡(県内JA、県信用農業協同組合連合会)は5日、磐田市富丘の県立農林環境専門職大に、学生の研究プロジェクトの助成金として100万円を贈った。 農畜産業の担い手育成や地域農業基盤の振興につなげる「JAバンク静岡アグリサポートプログラム担い手育成支援事業」の一環。同大は、ニホンナシ「麗秋(しゅうれい)」への袋掛けによる糖度向上効果など品質に及ぼす影響調査や本県ゆかりの特産品の特性を解析し、商品開発につなげる研究など計11件に活用する。 贈呈式が同大で行われ、吉田正吾代表理事理事長が、学生代表の4年柴田佳歩さんに目録を手渡した。
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【企業倒産10年ぶり高水準】中小零細襲う「三重苦」 株高の恩恵は届かず
2024年上半期の企業倒産が10年ぶりの高水準となる4931件に膨らんだ。全国の中小零細企業が、新型コロナウイルス禍を乗り切るために抱えた借金の返済、円安に伴う物価高、人手不足の「三重苦」に襲われた。株式市場が史上最高値に沸き立っても、その恩恵は届かない。 借金に物価高 東北を代表する観光地の一つ、山形市蔵王温泉の中心部に立つ「吉田屋旅館」。7月2日付で山形地裁に自己破産を申し立て、江戸時代から続く歴史に幕を下ろした。父親から社長を受け継いだノーレン千草さん(55)は「コロナ禍にとどめを刺された」と語る。 バブル経済期の終盤に建てたリゾートホテルへの投資が経営の重荷になった。厳しい状
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干物 ふっくら おいしく食べて 沼津・老舗メーカー ファン獲得へ飲食店
老舗干物製造のヤマカ水産(沼津市)は、自社製干物を扱うカフェレストラン「五代目小松 ひものや」を同市下香貫にオープンした。国内の消費減が続く干物の新たなファン獲得に向け、1912(大正元)年の創業以来初めて飲食店事業に乗り出した。 アジやサバなどの干物がメインのコース料理を提供する。「こだわって作った干物をベストな状態で食べてもらう」と小松寛社長(42)。遠くからじっくり熱を当てて水分や油を保ち、ふっくらと焼き上げる。前菜は旬の地場食材を使う。 内外装ともスタイリッシュ。店内のカウンター席からは富士山を楽しめ、テラス席は犬を連れて食事できる。地元専門店の焙煎(ばいせん)豆を使ったコーヒー
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サーラ5年ぶり減収 5月中間
サーラコーポレーションが5日発表した2024年5月中間連結決算は、都市ガスの値下げなどで売上高が前年同期比5・6%減の1188億9700万円と中間としては5年ぶりの減収だった。 経常利益は為替予約に伴うデリバティブ(金融派生商品)の評価益などで7・9%増の61億2700万円。純利益は前年同期に特別利益を計上したため9・3%減の43億400万円だった。 主な事業別売上高は、エネルギー&ソリューションズが原油安に伴って都市ガスの販売価格を値下げしたため9・8%減の643億2600万円。エンジニアリング&メンテナンスは建築部門の完成工事が減り、1・6%減の147億5900万円だった。カーライフサポ
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東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ) 薬味、サラダ商材 発注増
月初の特売を組む量販店が多いことから、東京都中央卸売市場では薬味商材、サラダ商材の発注量が増加している。洋菜類は入荷量が潤沢な予想のため、売り込みを強化して荷動きの改善を図る。 【ジャガイモ】全体の入荷量は減少したが、高値販売により市場在庫が多く、荷動きは鈍い。相場は弱含み。 【葉物類】量販店で「涼味」の売り場が広がっており、薬味商材として売り込みを強化している。相場はもちあい。 【ワサビ】関西市場の相場が高く、京浜地区の出荷割合は落ち着いている。入荷量は微増。仲卸の在庫も解消してきており、相場は上げ。 【トマト類】大玉は秋冬産地が終了し、入荷量は減少。売り場は夏野菜中心となり、荷動
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8信金 最終増益 3月期決算 島田掛川も黒字確保 資金運用など堅調
静岡県内9信用金庫の2024年3月期決算が5日までに出そろった。資金運用収益の増加などで8信金が最終増益となり、前年に大規模な赤字を出した島田掛川も黒字を確保した。社会経済活動の正常化で高まる中小企業の資金需要を取り込み、貸出金残高(期中平均)は7信金が前年水準を上回った。一方、今後の金利上昇は取引先企業の収益を圧迫しかねず、各信金は経営改善支援などきめ細かな対応を強化する。 本業の収益力を示すコア業務純益が伸びたのは6信金。浜松いわたは法人のM&A(合併・買収)や事業承継支援に関する手数料収入など役務取引等収益が堅調に推移し、前年比33・4%増と大幅に伸長した。沼津は25・7%増、しずおか
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家具産業振興へ 業種超え協業・交流 県がフォーラム
静岡県はこのほど、家具産業の振興を目指すプラットフォーム「しずおかプロダクツフォーラム」を発足させた。家具生産が低迷する中、各業界の関係者が業種を超えて協業・交流し、新製品開発や販路拡大を図る。 県によると、本県は木製家具の五大産地の一つに数えられるものの、2019年の同出荷額は約342億円とこの20年で半減した。全国も減少傾向だが本県の落ち込みは顕著で、主力品目だったたんすの需要減が主因という。 一方で家具全般のニーズは高く、特にテーブル・イスは人気。木製家具の海外輸出実績は堅調に推移している。こうした事情を踏まえた上でデザイン、流通・小売、家具生産、他業種の各関係者をマッチングし、主力品
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メタバース活用例 島田掛川信金紹介 NTTデータと研究
島田掛川信用金庫とNTTデータは5日、共同で研究するインターネット上の仮想空間「メタバース」など空間コンピューティングの活用例の報告会を掛川市内で開いた。信金職員のアイデアを基に考案した創業や設備投資、相続、採用の場面での活用例が紹介された。 創業の提案は、飲食店の出店を計画する創業希望者と融資担当が仮想空間内で店舗候補地を選び、店内のレイアウトやコストの試算などをするもの。参加者がヘッドマウントディスプレーを装着し、カフェの内装を検討する体験も行われた。 両社は今後も情報交換し、今回出た例が商用化できるか検討するという。
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茶況(7月5日)一茶価格低調 1割安 榛原、相良
榛原、相良の両地区は前年より7日ほど遅い4月20日前後に取引が始まり、6月末までに二茶の取引を終えた。一茶の平均価格は前年比1割安の約1800円と低調だった。二茶は生産を見送った農家もあり、出回りが少なく、価格は前年並みに落ち着いた。 一茶は産地問屋の繰り越し在庫が多く、序盤から慎重な買い姿勢が目立った。5月初旬から下物は徐々にコワ葉化し、価格の下げ幅が急速に広がっていった。生産量は前年から1割ほど増加した。 二茶は一茶の価格低迷を受け、生産を見送って中切り更新する農家が多く見られた。芽伸びが悪かったことも重なり、生産量は前年比1~2割の減産とみられる。平均単価は700円前後だった。
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事業創出や承継 強化 壮年期経営者ら連携 浜松・天竜商工会「同友会」 活動本格化
浜松市天竜区の天竜商工会が本年度、45歳前後から60歳の経営者組織「同友会」の活動を本格化させる。廃業件数の増加や後継者不足といった地域課題の深刻化を踏まえ、従来の組織体制では不足していた壮年期の経営者間の連携を強めることで、新ビジネス創出や事業承継の活性化を図る。 同友会会員の多くは、45歳以下が対象の組織「青年部」の活動を終えた経営者で、四輪の部品製造、飲食・宿泊、理美容など多様な業種の36人が参加する。商工会事務局は市役所幹部や弁護士を招いた各種勉強会の開催や、他地域の先進事例を学ぶ視察などを計画している。島明男事務局長は「本格的にトップとして活動し始めた年代の経営者同士が学び合い刺激
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手もみ天竜新茶 皇室献上を報告 保存会など知事訪問
静岡県茶手揉保存会と県茶業会議所は4日、県庁に鈴木康友知事を訪ね、皇室への手もみ茶献上を報告した。 県内茶産地で手もみの新茶を謹製し、皇室に届ける活動はことしで66回目。4月下旬に浜松市天竜区の指定園で摘んだ新茶を仕上げ、5月下旬に宮内庁に届けた。 保存会の沢村章二会長や指定園主らが、献上茶と同時に仕上げた記念茶を鈴木知事に贈呈した。沢村会長は「今年も無事に献上できた。伝統を絶やすことなく続けていきたい」と述べた。鈴木知事は「今年は浜松が全国お茶まつりの開催地。県も盛り上げていきたい」と話した。
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企業の47%が生成AI利用 情報通信白書
総務省は5日に公表した2024年版の情報通信白書で、企業の46・8%が生成AI(人工知能)を社内業務に利用しているとの調査結果を示した。米国は84・7%、ドイツは72・7%に上り、欧米の企業とは大きな開きがある。日本企業は会議の議事録やメール、資料の作成など社内業務の一部から「慎重」に導入し始めた段階にとどまる一方、欧米では顧客対応など幅広い業務に使われている。 試験運用中を含めると米、独企業の利用割合が9割を超えたのに対し、日本は7割。業務効率化など生成AIの効果に期待する割合が7割に達した半面、著作権侵害や情報漏えいといったリスクを懸念する声も同程度あった。
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5月家計支出1.8%減 食費節約、海外旅行控え
総務省が5日発表した5月の家計調査は、1世帯(2人以上)当たりの消費支出が29万328円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月を1・8%下回った。前年割れは2カ月ぶり。物価高を背景に食費を節約する動きが目立った。歴史的な円安で費用がかさむ海外旅行も手控えられた。 支出を項目別に見ると、約3割を占める「食料」が前年同月比3・1%減となった。野菜や調理食品、菓子類、外食が減った。円安で割高になった外国パック旅行費が落ち込み「教養娯楽」は8・4%減だった。 「光熱・水道」は9・7%減った。気温が高かったため、北日本で暖房を使い終わる時期が早まり、電気代が減った。 自動車購入が増えた影響で「
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米中古住宅価格上昇 供給限られ 5月過去最高
米国の住宅販売の大半を占める中古住宅の価格が上昇している。5月の販売価格(中央値)は前年同月比5・8%上昇の41万9300ドル(約6800万円)となり、調査開始の1999年以降で最高だった。住宅ローン金利の高止まりを背景に買い替えの動きが鈍く、供給が限られていることが要因だ。 全米不動産業者協会によると、販売価格の前年同月と比べた伸び率は昨年前半にマイナスに落ち込んだが、その後は再びプラスに転じている。 米住宅ローンの代表的な指標とされる30年固定金利は、米連邦準備制度理事会(FRB)によるインフレ退治の高金利政策を受けて上昇し、直近は7%近辺で推移する。 これにより持ち家を売り、新た
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米アマゾン創業30年 ネット通販 世界最大手に クラウド好調、競争は激化
【ニューヨーク共同】米アマゾン・コムが5日、創業から30年を迎えた。インターネット通販事業の先駆者として世界最大手の地位を固め、成長分野のクラウド事業でもITサービスに欠かせない存在になっている。6月には米企業として5社目となる時価総額2兆ドル(約321兆円)超えを達成。ただ、ネット通販もクラウド事業も競争環境は激しさを増しており、次の10年も成長を持続できるかどうかが課題となる。 アマゾンは1994年にジェフ・ベゾス氏がワシントン州シアトルの自宅ガレージで創業した。オンライン書店から出発し、取扱商品を増やしてネット上の巨大小売店に。有料会員制サービス「アマゾンプライム」など革新的なアイデ
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人事 トクラス(6月28日)
社外取締役 生駒奈々子▽退任 取締役田中穣、永井晃
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ライドシェア 静岡県内始動 静岡ひかりタクシー 拡大へ需要調査
一般ドライバーが有料で客を運ぶ「ライドシェア」のサービスが5日、県内でスタートする。静岡ひかりタクシー(静岡市葵区)が国に指定された週末の夕方から翌明け方までの時間帯で2台を運行する。 ライドシェアはタクシーが不足する地域、時間帯に限って4月以降、東京など各地で運用が拡大している。タクシー会社が実施主体となり、国が許可する。 静岡ひかりタクシーは金曜、土曜の午後4時から翌午前5時台に運行する。需要が見込まれる同区の繁華街周辺で待機するという。車両は稼働していないタクシーを使い、外部からライドシェア用と分かる表示を掲出する。同社の運転手OB3人を新たに雇用し、人材を確保した。 利用者は専
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日経平均株価が最高値更新 静岡経済研専務理事「円安で割安感、日本企業への期待」
日経平均株価と東証株価指数(TOPIX)の終値が史上最高値を付けた。静岡県内経済への影響や今後の見通しについて、静岡経済研究所(静岡市)の恒友仁専務理事に聞いた。 日本企業の収益性とガバナンス向上に対する海外投資家の期待は大きく、円安による割安感もあって日本株に投資しやすい環境が続いている。前日には利下げへの期待感から米国の半導体株が買われ、その流れが日本市場に好影響を及ぼした可能性がある。米国経済の先行きと利下げのタイミングは、日本の株価を左右するポイントになっている。 東証プライム市場に上場する企業の時価総額を指数化したTOPIXの最高値更新は、日経平均株価よりもマクロ的に日本経済の
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愛媛産アコヤ真珠を展示販売 5日から静岡県水産会館でフェスタ
愛媛県漁業協同組合の関係者が4日、静岡市駿河区の静岡新聞放送会館を訪れ、同市葵区の静岡県水産会館で5日から開催する「JFえひめパールフェスタ2024」をPRした。 同フェスタは7日まで。全国有数の生産量を誇る愛媛県宇和島産のアコヤ養殖真珠のほか、世界各地の真珠製品約3千点を展示。割引価格で販売する。今回は男性向けのネクタイピンや襟元に飾るスタットピン、性別に関係なく使えるネックレスなどを集めた「メンズパールコーナー」も設ける。 初日は2024JFえひめ真珠大使ミズ・オンドアールの大野和紗さん(20)も会場で来場者を出迎える。大野さんは「愛媛の真珠は深みがありながら上品。フォーマルからカジ
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スズキ、インドに起業家支援子会社
スズキは4日、インドで社会課題の解決に取り組む起業家らを支援、投資する100%出資子会社「ネクストバーラトベンチャーズ」と、約64億円規模のファンドを設立したと発表した。インド市場のさらなる発展の鍵を握る社会起業家らの育成支援を通じ、新たな顧客層との接点の拡大を目指す。 子会社はインド西部グジャラート州の金融特区に置き、資本金は約19億円。農業や低所得者層向けの少額融資マイクロファイナンス、サプライチェーン(供給網)、モビリティ分野で活動する起業家や、課題意識を持つ人などを対象に投資する。 理工系最高峰のインド工科大ハイデラバード校内に2022年に開設された人材交流拠点「スズキ・イノベー
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子供優先 無理なく 中原精密(静岡) 製造現場女性9割「人手不足の悩みなし」
設立40年を4日に迎えた部品加工業の中原精密(静岡市駿河区)は、従業員45人のうち女性が40人を占める。“男社会”と思われがちな製造業の現場で女性が機械を操り、ミクロン単位の緻密な金属加工も手がける。創業以来、近所の主婦を集めて生産を続けてきた同社の軸は「子供が最優先」。子育て中の母親も無理なく働ける職場は、今も「人手不足の悩みはない」という。 長さ2センチほどの金属部品を、回転するヤスリに当てて削る―。きれいに整頓が行き届いた工場で、細かな手作業を繰り返す従業員。「仕事が丁寧で繊細、根気も強い。女性ならではの良さを感じている」。岩崎篤社長(54)が目を細める。半
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島田、金谷支店 藤枝支店に統合 スルガ銀
スルガ銀行はこのほど、島田市の島田支店と金谷支店をいずれも藤枝支店(藤枝市)に統合すると発表した。統合日は金谷支店が9月24日、島田支店は11月18日。金谷支店はATMの取り扱いも終了する。
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静岡空港開港15年 記念事業など承認 利用促進協が総会
富士山静岡空港利用促進協議会(会長・岸田裕之県商工会議所連合会長)は4日、総会を静岡市駿河区で開いた。開港15周年記念事業や教育旅行・個人客の獲得施策を重点項目として盛り込み、目標利用者数として過去最高の74万人を掲げた2024年度事業計画案を承認した。 航空需要の拡大を目指し、台湾やモンゴル、ベトナムなどと静岡空港を結ぶ15周年記念チャーター便の企画・運航を目指す。新型コロナウイルス禍で減少した教育旅行需要の回復に向け、教員に台湾などの受け入れ態勢を視察するプログラムを提供する。閑散期には、平日利用客を対象にキャッシュバック企画を展開する。 23年度の空港利用客数は前年度比45・6%増の約
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全国の町工場団体と事業創出へ意見交換 浜松いわた信金
浜松いわた信用金庫と全国の町工場でつくる「町工場プロダクツ」を運営するメイカーズリンク(埼玉県)は3、4の両日、多業種交流の催しを浜松市で開いた。県内や全国各地から参加した事業者が、一般消費者向けビジネス(BtoC)の販路開拓や事業創出に向けて意見交換した。 同信用金庫が運営する中央区鍛冶町の起業支援施設「FUSE」で「共創によるモノづくりの新たな可能性」と題したトークイベントを開いたほか、天竜区の天竜二俣駅を見学した。天竜商工会では無人駅や遊休不動産の利活用などを手がける中谷明史さん(同区)や、中山間地でジビエ工房を運営する高林麻里さん(同区)が地域課題や活性化事例を紹介した。 町工場プロ
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低速EVなど5車種を発表 タジマモーター
タジマモーターコーポレーション(東京都)は4日、低速電気自動車「NAO2(ナオツー)」など新型車両5種を発表した。 ナオツーは観光地などでの人員輸送への活用を想定した車両で、6人乗りと8人乗りをそろえた。4輪のホイール内部にモーターを配置した「インホイールモーター方式」を採用し、平らなフロアを実現したのが特徴。バッテリーを運転席下に設置して路面からの高さを約25センチに抑え、子どもや高齢者が乗降しやすくした。袋井市内の工場で製造する。 このほかに発表した電動商用バン、ワゴンは掛川市内で、電動ミニカーは磐田市内で製造する。
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ウナギの人工種苗 コスト半減 水産庁 商業化に向け前進
水産庁は4日、養殖ウナギの大量生産に向けた人工種苗の実証事業で、稚魚1匹当たりの生産コストを1800円程度まで下げることに成功したと発表した。2020年度の3700円程度から半減し、商業化に大きく前進した。ただ、現在主流の天然種苗は180~600円といい、さらなるコスト削減は必須だ。 日本で食べるウナギのほぼ全てが、河川などで採捕した稚魚(シラスウナギ)を養殖池で育てたもの。ここ数年は供給量が不安定で、取引価格の高止まりが続く。水産庁は14年度から人工種苗の安定供給に向けた技術開発に取り組んでいる。 今後、低コストな飼料や自動で餌を与えるシステムの開発、成育期間の短い系統の選抜といった研
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N-BOX 3年連続首位 24年上期新車販売 広い車内 人気
2024年上半期(1~6月)の車名別国内新車販売台数が4日まとまり、ホンダの軽自動車「N-BOX(エヌボックス)」が10万680台で、3年連続の首位だった。前年同期比10・3%減だったが、広い車内空間が人気を支え、2位になったトヨタ自動車の「カローラ」に1万5千台以上の差をつけた。認証不正で国内全工場を一時停止したダイハツ工業はトップ10圏外となった。 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表した。23年上半期はダイハツの軽2車種「タント」と「ムーヴ」がトップ10に入ったが、24年上半期はタントが65・3%減、ムーヴが85・4%減と、どちらも大きく落ち込んだ。 対照的に、スズキ
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【東証史上最高値】実体経済との差大きく(静岡経済研究所 恒友仁専務理事)
東証株価指数(TOPIX)と日経平均株価の終値が史上最高値を付けた。県内経済への影響や今後の見通しについて、静岡経済研究所(静岡市)の恒友仁専務理事に聞いた。 ◇ 日本企業の収益性とガバナンス向上に対する海外投資家の期待は大きく、円安による割安感もあって日本株に投資しやすい環境が続いている。前日には利下げへの期待感から米国の半導体株が買われ、その流れが日本市場に好影響を及ぼした可能性がある。米国経済の先行きと利下げのタイミングは、日本の株価を左右するポイントになっている。 東証プライム市場に上場する企業の時価総額を指数化したTOPIXの最高値更新は、日経平均株価よりもマクロ的に日本経済の
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ありがとう静鉄1000形 新静岡駅で車両引退イベント
車両更新に伴い引退する静岡鉄道の「1000形電車」の最終運行イベントがこのほど、静岡市葵区の新静岡駅で開かれた。大勢の鉄道ファンらが訪れ、約50年にわたって親しまれた車両に別れを告げた。 1000形は1973年に運行を始めた。同社初のオールステンレス製で、運転席の窓に視野の広い大型ガラスを採用するなど、導入当時としては近代的なデザインが特徴。 式典では、搬入当時の様子や走行シーンなどを写真と映像で振り返った後、ファンらが最後の走行に向け、「出発進行」のかけ声を響かせた。 同社の川井敏行社長は「多くの方に愛されたことがうれしい。新型車両も、地域の足として安全な輸送に励んでいく」と語った。
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パッションフルーツたわわ 静岡・沢木屋、下旬から収穫「楽しみ」
静岡市葵区城内町の甘味どころ「沢木屋」で、熱帯果樹「パッションフルーツ」がたわわに実を付け、収穫を待っている。 トロピカルフルーツ好きな店主沢木俊克さん(65)が10年ほど前から栽培している。今年は4月下旬から開花が始まり、人工授粉で結実を促した。2日現在、店の軒先に設けた棚には500個以上の青い未熟果がぶら下がり、道行く人たちの関心を集めている。 「今年は特にたくさんの実が付いた。これからが楽しみ」と沢木さん。収穫は果実が赤紫色に熟す7月下旬から始める予定という。 パッションフルーツは南米原産の多年生つる性植物。果実は生食のほか、菓子やジュースの材料などに使われる。 (写真部・坂本
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三島箱根西麓のトウモロコシ「甘くておいしい」 旬迎え6日に祭り 「坂もの」の代表格へPR
三島市の箱根西麓で栽培されるトウモロコシが旬を迎えている。昔から高級野菜として全国的にも評価の高い「坂もの」の新たな代表格をPRしようと、「三島とうもろこし祭り」が6日、三島スカイウオークをメイン会場に開かれる。 寒暖差があり土質に恵まれた箱根西麓で育つ野菜はジャガイモや大根などを中心に評価が高い。トウモロコシの生産は約10年前から広がり始め、甘みが凝縮される朝採れの魅力から、地元を中心に人気が高まっている。 同祭りは、野菜の旬に合わせて開催する「坂もの野菜祭り」シリーズの第3弾。今回は地元野菜のおいしさを市外にも広げようと初めて観光施設で開催する。JAふじ伊豆のファーマーズマーケットみ
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近鉄百貨店が大阪に直営ウナギ店 浜名湖産、関西風に焼き上げ
近鉄百貨店は3日、大阪市のあべのハルカスに入る本店に、材料からこだわって独自開発したウナギ専門店をオープンした。浜名湖産の良質なウナギを関西風に焼き上げ、たれも自社で仕込んだ。直営で質の高い商品を提供することで、魅力ある店づくりを強化する。 店名は「うなぎ屋 ハレルヒ」。量が異なる5種類のうな重(2700~5800円)と、1匹をまるごと使い白焼きやかば焼きにした「長焼」(いずれも3780円)を販売する。飲食スペースはなく、持ち帰り限定。本店ウイング館地下2階の店舗ではこの日、午前10時の開店から多くの客が並んで購入していた。 近鉄百貨店は食の分野に力を入れており、他社と協力して独自のパン
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IAI新本社と工場が稼働 製造基幹、拡大市場に対応
産業用ロボットメーカーのアイエイアイが静岡市清水区庵原町に建設していた新本社と工場が完成し、7月1日に稼働した。電動アクチュエーター(駆動装置)の中でも単軸・直交型ロボット分野の台数ベースで6割近い国内シェアを持つ。生産能力を倍増させて市場に対応し、10年後に売上ベースで約2・5倍を目指す。 総工費250億円を投じた新本社(10階)と工場(4階)は、延べ床面積7万3千平方メートル。4カ所目の製造拠点で基幹工場となる。これまでは電動アクチュエーター単体の販売がメインだったが、自動車関連向けなどに製造ラインをパッケージで提案する新ビジネスにも乗り出す。自社製品を使用したアルミ部品加工装置など
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茶況(7月4日)一茶単価1割安 島田、金谷、川根 本文
島田、金谷、川根地区は、伊久美を除き二茶生産を終了した。各地域とも刈り遅れにより収量が膨らみ、序盤から低調な相場での取引を強いられた。一茶の平均単価は、前年比11~13%減と序盤の安値が尾を引いた。 島田と金谷が4月19日に、川根が23日に初取引を迎えた。取引開始直前に気温が上昇したため芽伸びが進み刈り遅れが生じた。序盤からコワ葉化した品も見られ、相場の下落に拍車がかかった。平均単価が前年比11・2%減の1681円と落ち込んだ金谷の茶業関係者は、「茶価低迷を受け解散する工場も出ている。耕作放棄地も増加していて危機的な状況」と嘆いた。取扱量は島田が前年比13・0%増の約43万キロ、金谷が17
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地域企業の生産性向上へ 静岡銀行などコンソーシアム設立 DX新興企業との橋渡し支援
地域金融機関が核になって地域企業とデジタルトランスフォーメーション(DX)を強みとするスタートアップ(新興企業)の橋渡しに面的に取り組む新たな枠組み「地域課題解決DXコンソーシアム」が3日、発足した。日本の社会課題を解決するスタートアップへの投資・成長支援を行うベンチャーキャピタリストチーム「UB Ventures」(ユービー ベンチャーズ、東京都)が呼びかけ、静岡銀行など全国9地銀が発起人に加わった。 各地で高齢化、人口減少が進み、製造業や建設業、農業といった地域経済を支えてきた伝統的な「レガシー産業」の人手不足が深刻化している。こうした課題の解決に向け、スタートアップのノウハウを取引
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スズキのインド・マネサール工場 バイオガスプラント稼働
スズキは6月、インドの子会社マルチ・スズキが運営する北部ハリヤナ州マネサールの四輪工場にバイオガスを精製する試験プラントを設置し、稼働した。再生可能エネルギーを活用したカーボンニュートラル推進策の一環で、同工場の生産工程などで同バイオガスを利用することで年間約190トンの二酸化炭素(CO2)排出削減を目指す。 工場敷地内で栽培したイネ科の多年草「ネピアグラス」や、工場の食堂から出た食事の残飯を原料に、1日200キロのバイオガス生産を想定する。ガスは食堂での調理や生産工程で利用するほか、残りかすは有機肥料として再びネピアグラス栽培などに活用する。 インドでは大気汚染対策や、増加する電力需要
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4月の景気動向、2カ月ぶり上昇 静岡県、基調判断据え置き
静岡県がまとめた4月の景気動向指数(CI、2020年=100)は、一致指数が前月比3・0ポイント上昇の112・8と2カ月ぶりに上昇した。基調判断は「下方への局面変化」を据え置いた。 第3次産業活動指数(総合)、鉱工業消費財出荷指数など4項目がプラスに寄与した。百貨店・スーパー販売額など3項目はマイナスに作用した。 数カ月先の景気を映す先行指数は4・9ポイント上昇の125・8と5カ月ぶりに上昇した。
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熱海干物×掛川の日本酒 東京・豊洲で伝統食発信
東京・豊洲市場に隣接する商業施設「豊洲千客万来」で飲食店「米三角」を運営する浜友E.F.(浜松市)は4日から、同店で熱海産の干物を使った新メニューを提供する。「葵天下」のブランドで知られるグループ会社、遠州山中酒造(掛川市)の日本酒との組み合わせを提案し、日本の伝統食を広く発信する。 干物屋ふじま(熱海市網代)の藤間義孝さんが手がけたキンメダイやアジ、サバ、希少なビンチョウマグロなど5種をそろえた。日本酒は県産米誉富士を使った純米吟醸酒。藤間さんが干物の製造工程で同酒造の純米吟醸酒を使用している縁があり、コラボレーションが実現した。 3日に店舗で新メニューをお披露目した。藤間さんは「仕込
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ヨシコン 2024年3月期決算訂正
ヨシコンは3日、5月2日に発表した2024年3月期連結決算について売上高、経常利益、純利益を訂正した。売上高は前回発表より1100万円減の239億1300万円(前期比62・6%増)、経常利益は1500万円増の32億8900万円(同91・8%増)、純利益は7200万円増の21億200万円(同80・3%増)とした。同社は「計算作業上の誤り」としている。
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茶況(7月3日)一、二茶とも大幅減産 藤枝
藤枝地区は今期、前年より7日遅い4月24日に初取引を行い、6月27日に二茶の取引を全て終了した。一茶は取引終盤に相場が軟調傾向となり、平均単価は2529円で前年比2・7%減。取扱数量は2万3605キロと同29・8%減の大幅な減産だった。 一茶の前半は荒茶の窒素成分が高かったが、後半はコワ葉化の影響で品質評価を下げ、茶商から厳しく見られた。新茶期前から需要の高さや茶商の要望などを踏まえ、有機茶と碾茶(てんちゃ)の生産を増やす計画を立てた農家もあった。 後半に安値となった一茶を二茶として仕入れる茶商が目立った。二茶の平均単価は807円で前年比16・9%減。品質重視のミル芽摘採で評価は高かった
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はごろもフーズ 家庭用パスタなど主力製品値上げ
はごろもフーズは3日までに、主力の家庭用パスタ・パスタソース製品を含む計40品目について9月2日出荷分から2・7~20・0%値上げすると発表した。 家庭用パスタは「サラスパ」(160グラム)を税抜き175円から185円に、パスタソースは「あらびきミートソース」(7号)を300円から335円にする。家庭用「ゆであずき」(165グラム)は220円から240円に見直す。 原材料費や包装価格の高騰が原因。同社は「企業努力だけでコスト上昇分を吸収することは困難になった」としている。
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人事=フジオーゼックス(3日)
ピーアンドエム社長に就く 執行役員長瀬智▽構造改革部長(構造改革部副部長)熊谷隆暁
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「地元産」の新紙幣に感慨 日銀支店、静岡県内金融機関に払い出し
日銀は3日、約20年ぶりにデザインを刷新した紙幣の発行を開始した。精巧な偽造防止技術と、外国人らも使いやすいユニバーサルデザインの導入が特徴。日銀静岡支店は同日、国立印刷局静岡工場(静岡市駿河区)で製造された573億円の新紙幣を静岡県内金融機関に払い出した。各銀行、信用金庫は準備が整い次第、取り扱いを始める。 発行初日に取り扱いを開始した静清信用金庫本店(同市葵区)では、新紙幣を求めて両替に訪れる来店客も見られた。同市の飲食店経営八木励さん(63)は窓口で受け取り、「早く見てみたいと思っていた。新鮮な感じで面白い」と満足げ。同本店営業部の山梨有香事務長は「何カ月も前から問い合わせが寄せられ
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森林づくり基金に50万円寄付 JAバンク静岡
JAバンク静岡は3日、静岡県森林組合連合会(県森連)の「ふじのくに美しい森林づくり緑の基金」に協力金50万円を寄付した。森林所有者らが行う主伐、再造林の促進による森林の再整備に活用され、持続的な林業経営の確立などにつなげる。 JAバンク静岡は持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みの一環で、「静岡の美しい森林づくりに貢献!未来へつながるローンキャンペーン」を実施した。県内JAで借り入れがあった同キャンペーン対象のマイカー、教育、リフォームの各種ローンの借入合計額100万円につき、100円をJAバンク静岡が同基金に拠出した。 藤枝市岡部町の県森連静岡事業所で贈呈式を行い、県信用
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10年国債利率1%台に上げ 12年ぶり 利払い負担増
財務省は2日、7月3日に発行する10年物国債の入札で、国債の買い手に支払う利子の割合を示す「表面利率」を6月までの年0・8%から1・1%に引き上げた。1%台に乗ったのは、日銀が大規模な金融緩和策を始める前の2012年4月以来約12年ぶり。日銀の政策修正で市場金利が上昇していることを反映した。国の利払い費負担が一層高まり、財政を圧迫することになる。 国債は国が政策資金を調達するための借金で、10年債は買い手に元本を返済するまでの期間が10年のもの。10年債の市場利回りは長期金利の代表的な指標となる。金利上昇局面を迎え、銀行が固定型の住宅ローン金利を引き上げるなど影響が出ており、国の借金にも
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【Q&A 国債表面利率1%台】 市場金利に合わせ決定
財務省は「10年物」と呼ばれる償還期間10年の国債の入札で、表面利率を約12年ぶりに1%台としました。 Q 国債の表面利率とは何ですか。 A 国債の額面価格に対して1年間に支払われる利子率のことです。例えば、額面100円の国債の表面利率が1%の場合、1年間に1円の利子が支払われます。7月3日発行の10年物国債の入札で、6月までの年0・8%から1・1%に引き上げられました。 Q なぜ引き上げたのですか。 A 市場で決まる金利が上昇しているためです。物価上昇に対応するため、日銀は大規模金融緩和策の修正を進めています。3月には国債を大量に買い入れることによって長期金利を0%程度に抑える政策
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スギ由来精油 開発検討 がんばらまいか佐久間 本年度計画決める 浜松市
浜松市天竜区佐久間町のNPO法人がんばらまいか佐久間はこのほど、本年度総会を同町で開いた。スギ由来の精油の開発に向けた検討や大学との連携といった、本年度事業計画を決めた。 2015~23年に行ったアワビ陸上養殖事業の清算手続きが3月に完了したと報告された。所有する水槽などの設備を活用する担い手を探していく。同NPOはタクシー運行や食堂「いどばた」の運営といった事業を展開する。新たに雇用機会の拡充や収益力向上を見据え、スギの枝葉から抽出して作る精油の商品企画や販路開拓を模索する。 部屋用のアロマオイルなどとしての需要を探り試作を進めていて、大見芳理事長は「住民の暮らしを守る事業継続のため、
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重い十字架課す育成就労(森永卓郎/独協大教授)
育成就労制度を可能にする入管難民法改正案が国会で成立した。日本は戦後「一般労働力としての外国人労働者は受け入れない」という政策を貫いてきたが、それが根底から覆されることになる。 私は経済企画庁に勤務していた40年前から、ずっと外国人労働者受け入れの影響をシミュレーションする業務を続けてきた。確かに外国人一般労働力に門戸を開くと、短期的には人手不足に悩む企業を救う効果がある。しかし、同時に日本人と競合するから、賃金は下がり、安い労働力が利用可能になるから、設備投資は低迷する。 一方、中長期的にみると、低賃金労働者が増えるので、財政収入がさほど増えないなか、子弟の教育や治安対策・住宅対策など
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茶況(7月2日)一茶単価 25%減 袋井茶ピア
袋井、森の両地区は今期、前年より9日遅い4月23日に初取引を迎え、7月2日までに二茶の取引をほぼ終えた。一茶は記録的な軟調相場となり、茶ピアでは平均単価が前年比25%減と大幅な下落となった。一茶取引を受けて二茶は生産量を減らした農家も多く、収量が伸び悩んだ結果、価格は下げ止まった。 一茶の生産は4月末の気温上昇で茶葉の生育が早まったため、茶期後半に急増した上場量を茶商が支えきれず、下落相場に拍車がかかった。茶ピアの取扱数量は約22万キロで前年比20%減、平均単価は1396円と大幅な減産・単価安を記録。袋井の生産者は「行政の政策による対策がないと茶業界の存続は厳しい」と訴える。森町茶業センタ
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沼津あげつち商店街で「御商印」集めよう 「ラブライブ!」とコラボも 8店舗 業態ちなむ道具描く
沼津市の沼津あげつち商店街振興組合はこのほど、御朱印を模した「御商印」の販売を始めた。商店街が登場する人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクターをデザインした御商印帳も売り出した。アニメファンや御朱印集めが好きなシニア層を引きつける。 誘客と回遊促進につなげようと企画した。8店舗が用意した御商印は、はがきほどの大きさ。ミシンやカメラなど各店舗の業態にちなんだ道具が描かれている。御商印帳のポケットに収納してコレクションできる。 発売日は先月下旬のJR東海主催のウオーキングイベントと重なり、店頭のポスターを見て関心を寄せる人も多かった。つじ写真館では2日間で御商印帳が140冊売
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投資信託商品を店頭購入可能に スルガ銀行
スルガ銀行はこのほど、NISA(少額投資非課税制度)口座取引の取り扱いを店頭で始めた。同口座での投資信託購入はこれまでインターネットバンキングのみだったが、新NISAの開始で問い合わせが増え、店頭にも広げた。 店頭で取り扱うのは運用実績などを基に、スルガ銀が「特に注目」として厳選した10ファンド(投資信託商品)。商品とサービスの拡充も検討するという。
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賃上げ平均 1万4267円 民間労組最終報
静岡県が2日発表した県内民間労働組合の2024年春季賃上げ要求・妥結状況(最終報)によると、6月21日までに妥結した214組合の平均妥結額は加重平均で1万4267円(前年同期比3873円増)、賃上げ率は4・60%(1・11ポイント上昇)だった。いずれも比較可能な1998年の調査以降で過去最高。 業種別の平均妥結額は、製造業が1万4741円(賃上げ率4・63%)で前年同期比4019円増、運輸・郵便業が1万3403円(4・83%)で5780円増。企業規模別では300人以上が1万4595円(4・69%)、299人以下が9822円(3・71%)だった。 調査は500組合を対象に実施し、230組合から
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新会長に石上氏 県商工会議所女性会連合会
静岡県商工会議所女性会連合会は2日、三島市内で総会を開き、役員改選を行った。新会長に就任した焼津商工会議所女性会の石上智子会長は「会員一人一人の力を集結して地域活性化に貢献したい」とあいさつした。 会員ら約130人が出席。会員組織の機能充実や連携強化を目的とした研修会の開催などを盛り込んだ事業計画も承認した。
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廃棄食品活用企業を支援 ロス削減へマッチング 静岡県産業振興財団
公益財団法人県産業振興財団フーズ・ヘルスケアオープンイノベーションセンター(静岡市葵区)は近く、食品製造段階で生じる未利用食材の活用を検討する企業間のマッチング支援事業に着手する。産業廃棄物として捨てられる端材や残さを別製品の食材に生かす「アップサイクル」の流れを構築する。企業の収益性向上が期待でき、社会問題に指摘される食品ロスの削減にもつなげる。 食品製造業が盛んな本県は、他の都道府県に比べ工場などの事業所から排出される食品ロスが多い。食に関する県内企業にアンケートを実施し、活用の可能性がある素材がどの企業にどの程度あるか洗い出し、情報を一元管理するプラットフォームを整備する。 未利
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役員と全社員が意見交換 静岡ガス 年内250回、1800人
静岡ガスは、役員とグループ社員が座談会形式で意見交換するタウンホールミーティングを重ねている。役員11人が各拠点を回り、5~7人ずつの社員から仕事や会社に対する声に耳を傾ける。年内に計250回の開催を予定し、非正規を含む全社員約1800人が参加する。 6月中旬のミーティングには20~60代の社員7人が集まり、杉山武靖常務との懇談に臨んだ。テーマは「静岡ガスの好きなところ、嫌いなところ」。若手の男性社員は「若い人にも挑戦させてくれる」と語り、充実した新入社員の研修制度なども好印象とした。ただ「良くも悪くも考え方の似たもの同士が多い。専門性の高い人が少ないかも」と指摘した。 ある社員は「異動先の
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23年新設法人1.1%減 コスト高で収益不透明
民間信用調査会社の東京商工リサーチ静岡支店がまとめた県内新設法人動向調査によると、2023年に本県で新たに設立された法人数は前年比1・1%減の2508社だった。長引く原材料・エネルギー高に価格転嫁が追いつかず、収益環境の不透明感から法人設立をためらう動きが続いている。 全10産業のうち、新設法人の増加、減少は各5産業。増加率は不動産業が26・4%増と最も高く、社会経済活動の正常化で転居や転勤などの再開が作用したとみられる。一方で減少率は運輸業の35・2%減が最も大きく、卸売業19・8%減、製造業16・5%減、建設業12・4%減が続いた。仕入れ値や原材料・エネルギー価格の高騰による影響が大きい
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23年度決算を承認 JAグループが総会
JA静岡中央会やJA静岡経済連など各連合会はこのほど、総会を静岡市駿河区で開き、2023年度決算と事業報告を承認した。 23年度は経営環境に対応した事業・経営を目標とする「JA静岡2カ年計画」の初年度だった点を踏まえ、柱に据える「自己改革」の取り組みや成果を確認した。 県信連の23年度決算は、経常利益が前年度比23・9%増の74億6千万円、当期剰余金は23・0%増の63億6500万円。 経済連の事業取扱高は横ばいの1526億円。経常利益は36・9%減の5億5千万円だった。
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米乾電池ブランド 日本での販売開始 ネット通販皮切り
伊藤忠商事は2日、米国の乾電池トップブランド「デュラセル」の国内向け販売を3日から始めると発表した。パッケージを日本語にするなど日本向けの商品を拡充し、インターネット通販大手アマゾンジャパンを皮切りに家電量販店などに販売網を広げる方針だ。 ブランド名と同じ社名のデュラセル(米国)は「投資の神様」と称される米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイの完全子会社。 バークシャーは伊藤忠など日本の五大商社株を保有している。乾電池の日本市場への本格参入のため、小売業界に強い伊藤忠と販売代理店契約を結んだ。
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東証 3カ月ぶり4万円 TOPIXは連日高値
2日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が前日比443円63銭高の4万0074円69銭で取引を終えた。約3カ月ぶりに4万円の大台を回復した。外国為替相場の円安ドル高基調が追い風となり、輸出関連株を中心に買われた。東証株価指数(TOPIX)は32・34ポイント高の2856・62で、1990年1月以来、約34年半ぶりの高値を連日で付けた。出来高は約18億5千万株。 円相場が1ドル=161円台で推移し、製造業の輸出採算が上向くとの期待が強まった。電機など輸出関連の主要銘柄が上昇し、平均株価をけん引した。朝方は高値への警戒から下げる場面もあったが、すぐに上げへ転じた。 日銀が政策の正常化を
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人気観光地創出へ HISが戦略支援 東京の新興企業と提携
旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)は2日、地域活性化のコンサルティング業務を手がける新興企業さとゆめ(東京)と提携したと発表した。新たな人気観光地をつくり出すのが狙いで、自治体の課題や要望に応じた戦略を支援する。 HISが6月末にさとゆめの第三者割当増資を引き受けた。出資額は明らかにしていない。2社は観光客の誘致を目指す自治体を募り、具体的な戦略を提案したり、ツアーの商品化を後押ししたりする。必要に応じて専門人材も派遣する。 東京都内で記者会見したHISの矢田素史社長は「旅行事業で培った経験と資源を生かして地域の魅力を引き出し、活性化に貢献していく」と述べた。さとゆめは2012年設立で、全
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円、一時161円74銭 トランプ氏優勢観測で 円安 37年半ぶり水準
2日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=161円74銭を付けた。1986年12月以来、37年半ぶりの円安ドル高水準を更新した。米国で共和党のトランプ前大統領が大統領選に勝利するとの見方を支えにインフレ観測が高まり、日米の金利差拡大を見込んだ円売りドル買いが膨らんだ。 市場は、減税策を掲げるトランプ氏が大統領に返り咲けば米長期金利には上昇圧力が強まる一方、日銀は急ピッチの追加利上げには慎重だとみており、低金利の円を売って高金利で運用に有利なドルを買う取引が優勢だった。 2日の東京株式市場で日経平均株価が4万円台を回復したことも、比較的安全な資産とされる円の売りを促した。 東
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新車販売13%減 スズキ軽14.9%増 ダイハツ首位陥落 24年上期
2024年上半期(1~6月)の国内新車販売台数は、前年同期比13・2%減の212万7490台だった。減少は2年ぶり。トヨタ自動車グループのダイハツ工業や豊田自動織機で認証不正が相次いだ影響を受け、トヨタを含め大きくマイナスとなった。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が1日、発表した。 軽自動車は17・7%減の72万9839台。不正で23年末から一時、国内全工場を停止したダイハツは60・5%減と落ち込んだ。一方、スズキは14・9%増と好調で、ダイハツは18年ぶりに上半期のブランド別首位の座を明け渡した。 相手先ブランドによる生産(OEM)でダイハツから供給を受けるトヨタが63
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日銀静岡支店6月短観 2期連続で県内DI悪化 製造業中心に落ち込む
日銀静岡支店が1日発表した6月の県内企業短期経済観測調査(短観、回答260社、回答率99・6%)は、景況感を示す業況判断指数(DI)が全産業でプラス5だった。3月の前回調査から2ポイント下降し、2期連続の悪化となった。自動車メーカーなど5社による型式指定の認証不正と停滞する中国経済の影響が下押し要因となり、製造業を中心に景況感が落ち込んだ。 製造業はマイナス8で、前回調査比7ポイント下降。輸送用機械が14ポイント下降のプラス4、はん用・生産用・業務用機械が4ポイント下降のマイナス8。素材業種の木材・木製品は20ポイント下降のマイナス60、紙・パルプは11ポイント下降のマイナス22で、人手不
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スズキ、新型SUVを今秋めどに日本投入 インド製モデル「フロンクス」
スズキは1日、インドで生産販売しているスポーツ用多目的車(SUV)の新型車「フロンクス」を今秋をめどに、日本で発売すると発表した。インド製モデルの輸入販売は2016年のコンパクトカー「バレーノ」(日本では販売終了)以来となる。サイズや価格などの情報は同日開設した専用サイトで今後公表するとしている。 スズキによると、「流麗な曲線と力強さを両立させた外観デザイン」でクーペスタイルの小型SUV(5ドア)。取り回しの良さや快適な車内空間を備える。 日本での同社小型SUVの商品群はクロスビーやジムニー、ハスラーがある。一方、ハンガリー生産の輸入車エスクード、国内生産のイグニスは販売終了し、今回の新
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静岡県内路線価 横ばい 15年ぶり下げ止まり 都市部中心に人流回復
国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2024年分の路線価(1月1日時点)を公表した。静岡県内約9千地点の標準宅地の対前年変動率は横ばいとなり、2009年以来続いた下落が15年ぶりに止まった。新型コロナウイルスの5類移行に伴う人流回復が都市部を中心に広がり、駅前再開発事業への期待感も追い風に評価額が上昇する地域も見られた。 県内13の税務署別最高路線価で上昇したのは熱海、浜松東、清水管内などの6地点で、前年よりも3地点多い。最も上昇率の高い熱海市の平和通りは10・0%のプラスと、2年連続で2桁の伸び率。このほか静岡市清水区草薙で5・3%、浜松市中央区和田町で4・8%と、いずれも前年の
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駅前再開発への期待大きく各地で上昇、回復基調 静岡県内路線価
1日公表された静岡県内13税務署の最高路線価(1月1日時点)は、社会経済活動の正常化に伴う人流増加により各地で上昇、回復基調が強まった。JR静岡駅、三島駅など再開発事業が進むエリアでは市街地の将来性に対する期待感も高い。新型コロナウイルス禍で広がったテレワークから出社勤務に戻す企業が多く、首都圏へのアクセス良好な本県はオフィス需要も堅調に伸びている。 JR静岡駅北側の紺屋町・御幸町地区では、2029年の完成を見据えた市街地再開発事業が進む。葵タワーに並ぶ地上110メートルの高層ビルを建設し、マンションのほか低層階にオフィス、店舗を構えて街中のにぎわいを生み出す。15年の準備組合設立から9年
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茶況(7月1日)一茶 前年比1割安 掛川、小笠
掛川、小笠地区の二茶生産は1日までに、ほぼ終了した。両地区ともに、一茶の平均単価は前年比1割安で、掛川茶市場では過去最低を記録した。二茶はミル芽摘採と少雨が重なって収量が膨らまなかったことから、相場は底堅く推移した。 4月23日に初取引を迎えた掛川茶市場では序盤、高品質の荷が並んだが、八十八夜(5月1日)の降雨以降はコワ葉化が進み、軟調な相場展開が続いた。一茶取扱量は36万6714キロで前年比6・8%増、平均単価は11・9%減の2130円だった。 JA掛川市管内では一茶の記録的安値を受け、品質重視の二茶生産が徹底された。取引は、減産傾向が見え始めてからじり安の展開となった。6月28日時点
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移動水族館や水中ドローン MaOIと県 海洋国際博 概要
一般財団法人マリンオープンイノベーション(MaOI)機構と県はこのほど、17、18の両日に静岡市清水区で初開催する海洋経済の国際博「ブルーエコノミーエキスポ」の概要を公表した。メインの国際会議の参加は事前登録制。移動水族館や水中ドローン体験など参加自由のプログラムもある。 国際会議は国内外の有識者、企業、研究機関が産業、技術、投資、人材育成、情報通信など多角的な観点から基調講演や意見交換を行う。これとは別に46の企業団体がブースで取り組み事例を展示する。会場は清水マリンビルや清水マリンターミナル。事前登録は公式サイトから。 移動水族館と水中ドローンも両日実施予定。 県は世界有数の急峻(きゅう
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キャンドルライトのシェード 3Dプリンターで造形 かえで工房(伊東市)【静岡ものづくり最前線】
3Dプリンターを使って生み出す独特な形状のシェード。人気シリーズ「しずく」は滴状の流麗なデザインの覆いに大きさの異なる緻密な穴を多数開け、隙間から内部のLEDキャンドルライトの柔らかな明かりがこぼれる仕様とした。 西川昌弘代表(72)が50年に及ぶソフトウエア技術者としての知識と経験を生かし、CADやプログラミング言語を用いて設計、製造する。素材となる樹脂の層をらせん状に重ねる手法で、つなぎ目のない美しい仕上がりを実現した。 2023年5月に本格的に販売を始めた。カラー展開は単色と2色の組み合わせの全30色。今後、色数を増やしたグラデーション模様や絵柄入りといった商品の幅を広げる。 大
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人事 ローランド(1日)
アジアセールス部長を兼ねる RAPセールス本部長ニック・ミドルトン▽クラウド・ビジネス事業本部ローランド・フューチャー・デザイン・ラボ部長兼コンシューマー・リサーチ&インサイツ部長(グローバル・カスタマー・エクスペリエンス部長)ポール・マッケイブ▽ブランド・コネクションズ部長(グローバルAMEリレーション部長)寺内岳▽クリエイティブ部長に就く ジョーイ・マンフリー▽マーケティング・オペレーションズ部長(グローバル・マーケティング部長)池田智昭▽プロダクト&カスタマーサービス部長(SUマーケティング・コミュニケーション部長)ショーン・モンゴメリー▽チャンネル・マーケティング部長に就く ヘレン・
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4月平均給与 前年比2.9%増 県勤労統計調査
静岡県がまとめた4月の毎月勤労統計調査(事業所規模5人以上)によると、1人当たりの平均月額給与(所定内給与と超過労働給与)は前年同月比2・9%増の27万3413円と16カ月連続で前年同月を上回った。20年平均を100とする名目賃金指数は108・2。 所定外労働時間は12・2時間。指数は131・2。 常用労働者数は144万414人で、うち3割を占める製造業の所定外労働時間は14・3時間。パートタイム労働者の比率は1・4ポイント減の28・5%だった。
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マレーシアに日本文化発信拠点 シード(三島)グループ会社 十割そば店オープンへ
三島市のシードは1日、マレーシアの現地法人として4月に設立したグループ会社「カルチャーリンクマレーシア」が日本文化の発信拠点となる十割そば店を現地で開店すると発表した。日本の文化やコンテンツを楽しめる空間を店内に設け、県東部を中心とした中小企業の海外進出も支援する。 「ここでしか味わえない日本の『体験』と『感性』」がコンセプト。同市などで展開するシードの十割そば店ブランド「元年堂」として、9月上旬にクアラルンプールモントキアラ地区に開店する。天ぷらや日本酒といった日本食も提供する。同社によると、日本企業による十割そばのマレーシア出店は初。 店内では日本の伝統的な着物や折り紙、日本茶のほか、ア
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人事 ジヤトコ(1日)
調達部門統括(調達部門)常務執行役員大森勝▽フェロー(調達部門統括専務執行役員)古川幸二
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6月景況感足踏み 円安、値上げで製造業改善 日銀短観
日銀は1日、6月の企業短期経済観測調査(短観)を発表した。景況感を示す業況判断指数(DI)は、大企業製造業が円安と値上げの効果で3月の前回調査から小幅に改善し、大企業非製造業は高水準ながら4年ぶりに悪化した。内閣府が発表した1~3月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)は再改定でマイナスが拡大。日本経済はけん引役を欠き、全体として足踏み状態にあることを映した。 短観で製造業のDIは2ポイント上昇のプラス13と2四半期ぶりに改善した。原材料高に伴う値上げは繊維や紙・パルプを中心に進んだ。認証不正問題による生産停止の影響がダイハツ工業で和らぐ一方、トヨタ自動車やマツダに広がったことがDI改善
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日銀静岡支店の短観、全産業DI悪化
日銀静岡支店が1日発表した6月の県内企業短期経済観測調査(短観、回答260社、回答率99・6%)は、景況感を示す業況判断指数(DI)が全産業でプラス5だった。前回の3月調査から2ポイント下落し、2期連続で悪化した。
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浜松市がインド人材官民誘致、受け入れ整備 スズキ/食環境を充実 市など/家族に日本語
世界トップの人口14億人とその著しい経済成長力で注目されるインド。自動車メーカーのスズキや部品メーカーなど進出企業が立地する浜松市で、インドの高度人材誘致や受け入れ環境整備の動きが進んでいる。市によると、市内に居住するインド国籍者は4月1日時点で554人と前年同期比約250人増加した。市は現地の主要大学と人材交流などの覚書を結ぶ方針だ。インド人材から「選ばれるまち」への布石を打ち、産業成長力の一助につなげる。 現地の乗用車シェア4割超とトップのスズキは電動化など技術高度化を加速させている近年、デジタル人材確保へ、現地理工系最高峰のインド工科大卒業生を直接採用している。現地子会社との人材交流
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【もの知りキーワード】減少続く書店 「ゼロ」の市町村、3割に迫る 文化格差拡大に懸念
全国で書店の減少が続き、「書店ゼロ」の市町村が全体の3割に達しようとしています。政府は、書店振興へプロジェクトチームを立ち上げるなど支援に乗り出す考えですが、減少の要因は複合的で、経営環境の先行きは引き続き険しそうです。 日本出版インフラセンターによると、2013年度に全国で1万5602店あった書店の総店舗数は年々減少し、23年度には1万918店と約30%も減っています。 また、出版文化産業振興財団によると、全国の市区町村で書店ゼロの自治体は24年3月時点で482市町村と、全体の28%近くに上ります。特に沖縄、長野、奈良の3県では、県内の半数を超える自治体から書店が姿を消しました。 背
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【やわらかゼミ】長期金利1%に 住宅ローンは負担増 預金利息にはメリット
長期金利が11年ぶりに1%を付け、大きなニュースになった。会社員の神田さんにはピンと来ず、信用金庫勤めの友人、近藤さんに解説してもらった。 神田 そもそも長期金利とは。 近藤 金利は、借り手の信用力や期間によって変わってくるけど、長期金利と言えば、10年物国債の利回りを指すのがふつうだね。国が10年間お金を借りる際に支払う金利のことだよ。通常、国の信用力はその国の借り手の中で最も高いので、国が借りる金利にどれだけ上乗せするかというかたちでその他の金利も変わってくる。 神田 なぜ上がったの。 近藤 日銀は2013年から大規模金融緩和として、国債を大量に買って、金利を低く抑えていた。お
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ヤマト運輸、地域の逸品発掘 ふるさと納税へ中小参画増
ヤマト運輸が地域の多様な「逸品」を発掘し、ふるさと納税の返礼品に加える取り組みを進めている。宅配の知見を生かし、これまで個人との取引が薄かった中小の地元事業者にも参画を促す。地域経済の活性化と荷物の取扱量増の両方につながるメリットがあり、営業に力を入れている。 ふるさと納税は寄付額が年々増えており、2023年度は初めて1兆円を超えることが確実視される。ただブランド牛や海産物といった一部の企業が扱う返礼品に人気が偏りがちで、地域活性化の観点からは幅広い事業者に参入の機会が開かれることが望ましい。 ヤマトはこうした課題を念頭に22年4月、ふるさと納税の事務全般を自治体に代わって行う事業に参入
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証券大手が農業に商機 大和は磐田でパプリカ栽培 ノウハウ助言や資金調達
証券大手が農業や食分野の助言業務に商機を見いだしている。大和証券グループ本社は磐田市でパプリカ生産を手がけ、培ったノウハウを、農業参入を目指す事業者への助言に生かす。野村証券は農業法人やスタートアップ(新興企業)と連携し、資金調達や企業の合併・買収(M&A)の相談を請け負う。農業活性化で担い手不足の解消にも貢献したい考えだ。 磐田市にそびえる高さ約6メートルの巨大なビニールハウス。全国有数の日照時間を誇る地域で赤、黄色のパプリカを生産するのは大和グループの「大和フード&アグリ」(東京)の子会社「スマートアグリカルチャー磐田」(磐田市)だ。最先端の栽培技術を駆使するスマート農業を導入し、冬か
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岳鉄イベント電車 7月1日から、セブンチケット発券で特典
富士市の岳南電車(通称・岳鉄)と、セブン-イレブンのチケット発券サービス「セブンチケット」が7月1日から、連携を始める。岳鉄のイベント電車のチケットをセブンチケットで買うと、岳鉄のオリジナルポストカードがもらえる。 セブン-イレブン・ジャパンとセブンチケット部門の担当者が市役所を訪れ、岳鉄の橘田昭社長らと概要を発表した。全国の店舗に設置しているマルチコピー機などで申し込むと、岳鉄車両と富士山が写ったポストカードを合わせて受け取れる。対象のイベント電車は7~9月の夜景電車やビール電車など。 セブン-イレブン・ジャパンが全国のローカル鉄道と連携を進める中で、岳鉄側に提案した。橘田社長は「申し
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7月1日は沼津ひものデー 「ヒモノラ」に会いに来て
ぬまづみなと商店街は7月1日、名産の干物をモチーフにしたキャラクター「ヒモノラ」のイベントを沼津港で開く。同日の市政記念日に合わせ干物をPRするため、「沼津ひものデー」として、毎年販促に努めている。 商店街加盟の63店舗で飲食をした上、商店街の公式サイトで店に「いいね」を付け店員に提示すると、ヒモノラうちわを受け取ることができる。うちわはくじ付きで「特選」シールがついていた場合は、ヒモノラ消しゴムが当たる。 午後2時からは、ヒモノラの着ぐるみが登場するセレモニーをぬまづみなと新鮮館イベント広場で開く。
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キンメの骨 せんべいに“変身” 伊豆伊東高生と地元企業開発 廃棄に注目、販売を開始
伊豆伊東高の総合探究部フロンティア班の生徒が地元企業の協力で、キンメダイの骨を活用したせんべいを開発し、売り出した。食品ロスの削減などSDGs(持続可能な開発目標)の推進に関わる商品。販売開始に合わせて29日、伊東駅の物販店前でメンバーがPRした。 昨年12月に商品化に向けた取り組みをスタート。本来は廃棄されるキンメダイの骨に着目し、以前から新商品開発に協力する氏原製菓(伊東市岡)と検討を進めた。せんべいはキンメダイの代表的な調理法の煮付け風の味にし、金色を基調としたパッケージの裏面には商品に込めた思いを記した。 細かくした骨を材料に使い、カルシウムなどの栄養素を摂取できるのも売りという
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静岡ガス 高級魚養殖へ 静岡支社に設備 ノウハウ蓄積
静岡ガスは、沖縄県沖など温暖な海域に生息する高級魚ヤイトハタと海ぶどうの陸上養殖を試験的に開始する。静岡市駿河区の同社静岡支社に小型の養殖設備を導入し、1年目は約100匹の稚魚を飼育する計画。ノウハウを蓄積しながら養殖する魚の量と種類を増やし、将来の世界的な人口増加に対応したタンパク質の提供など社会課題の解決につなげる。 アーク(東京)が提供する陸上養殖システムを導入し、ろ過装置で水を循環させながらヤイトハタの稚魚を1年で1~1・5キロの大きさに成長させる。一緒に養殖する海ぶどうは魚のふんに含まれる窒素を養分とし、酸素も排出して水質を浄化する。水の入れ替えが不要になり、寄生虫や病原菌のリス
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大井川鉄道新社長・鳥塚亮氏が就任「鉄道での地域活性化、現場主義で示す」 えちごトキめき鉄道を再建
大井川鉄道(本社・島田市)は28日、株主総会と取締役会を開き、鈴木肇社長(61)が退任し、えちごトキめき鉄道(新潟県上越市)前社長の鳥塚亮氏(63)が社長に就任する人事を決定した。鳥塚氏は島田市内で記者会見し、「経営の立て直しと全線復旧が喫緊の課題。公共交通としての役割だけでなく、観光誘客など鉄道による地域活性化を現場主義で示していきたい」と抱負を述べた。 えちごトキめき鉄道などで観光列車が成功した経験を踏まえ、「静岡県は富士山や空港があり、食も豊富。もう少し客単価の高い観光列車をやってみたい」と意欲を示した。その上で、「地方鉄道を上手に活用することで、地域の疲弊を減速できる」と述べた。
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謎解きしながら焼津周遊しよう 学生団体開発のアプリ活用 1日から、市観光協会
焼津市観光協会は7月1日から、スマートフォンのアプリを使い、市内が舞台のスタンプラリーと謎解きラリーの企画を半年間にわたり開催する。アプリは浜松市浜名区出身で筑波大4年の土戸翔太さん(23)=沼津高専出=が代表を務める学生グループ「チームKIOKU(キオク)」が開発。利用者のデータ分析が可能なデジタルツールを活用した試みで、さらなる観光振興を図る。 同企画はスタンプラリーを2コース、謎解きラリーを1コース用意。コース選択の後、それぞれに設定された7~9カ所の市内のポイントを巡ってスタンプの獲得や焼津にちなんだ謎解きを行う。チェックポイントでアプリを起動し、参加する仕組みとなっている。 ア
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茶況(6月28日)県産二茶取引終了へ 静岡市中 静岡茶市場
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶取引は、富士や清水の一部荷口を除いて終了した。県外産三茶の入荷は週明け以降に本格化する見込み。茶問屋街には一服感が漂った。 今期の二茶生産は一茶の記録的安値を受け、各地で受注生産の動きが活発化した。ミル芽摘採が続き、中盤以降の相場維持につながった。市中問屋は「今年の二茶は総じて品質がよかった」と振り返る。 ただ、平均単価は前年比で1割程度下落した。複数のあっせん業者によると取扱数量は7~8割と伸び悩んだ。ある生産者は「相場も底値で止まっただけ。農家経営の厳しさに変わりはない」とこぼした。 県西部のJA職員は「生産側が二茶の対策を講じ、取引に変化が生まれた。
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沼津特産枝豆パッケージに「ラブライブ!」 電子レンジですぐ調理 「聖地巡礼で味わって」
JAふじ伊豆なんすん地区本部(沼津市)は30日、同市が舞台の人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」のオリジナルパッケージを採用した枝豆を発売する。豊かな香りとさっぱりした甘みが特徴の枝豆は同市浮島地区の特産品。電子レンジで温めれば、そのまま食べることができる。 アニメに登場するユニット「わいわいわい」が枝豆を手にするデザイン。「聖地巡礼」で全国から同市を訪れるファンが、宿泊先で簡単に味わえるよう開発した。夏季限定として、ネット通販に加え、土・日曜日にJA直営ファーマーズ4店舗で販売する。 1袋200グラム入り。通販は茶豆を含む2種類の4袋セットで、税込み2400円(送料別)。
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2社の出荷停止指示解除 認証不正で国交省 4社行政処分見送り
自動車などの大手5社で大量生産に必要な「型式指定」の認証不正があった問題で国土交通省は28日、出荷停止を指示していた3社の現行生産6車種のうち、マツダの2車種とヤマハ発動機の1車種について安全や環境に関する性能の基準(保安基準)への適合を確認したとして、指示を解除した。トヨタ自動車の3車種は引き続き調査中としている。 国交省はマツダ、ヤマハ発、ホンダ、スズキに対する行政処分は見送り、スズキを除く3社に再発防止策を実施して半年ごとに報告するよう文書で行政指導した。スズキは不正の時期が古く再発防止策を完了しているとして、指導も見送った。 国交省によると、解除したのはマツダが「ロードスターRF
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サポートや体験機会充実 1日社長就任 顧客拡大へ意欲 タミヤ専務・田宮信央【聞きたい】
7月1日付で、タミヤの新社長に就く。新型コロナウイルス下の在宅時間増加で初心者モデラーが増えたが、巣ごもり需要の反動減や人口減少に伴う国内市場の縮小など、業界の先行きに懸念も残る。訴求力が高いプラモデルやミニ四駆、ラジコン、工具などの製品開発を継続するほか、問い合わせ対応やイベント開催にも注力し、ユーザーの裾野拡大を図る。 -就任の抱負を。 「当社を長年支えてくれているファンや関係者に感謝し、過去と現在と未来をつなぐ役割を果たしたい。模型屋であることに誇りを持っている。品質世界一を胸に、ロゴマークの赤と青の星のように情熱と精密で冷静な判断力を常に持ち合わせるよう心がけていく」 -業界の
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最低賃金 改正諮問 静岡労働局 1000円超えか
静岡労働局は28日、現状で1時間当たり984円の県内最低賃金(最賃)改定を静岡地方最低賃金審議会に諮問した。中央最低賃金審議会から示される地域別の目安額を参考に金額を議論し、8月5日に答申する。 静岡市葵区で開かれた本年度初会合には労使代表や学識経験者ら審議会委員が出席し、事務局から県内の経済・雇用情勢について説明を受けた。最低賃金引き上げを求める各団体の意見も紹介された。2023年度の県内最賃は40円引き上げられ、時間額表示となった02年以降で引き上げ率、金額ともに最大の伸びを記録。24年は千円を超える可能性もあり、審議の動向が注目される。 政府は30年代半ばまでに1500円とする目標
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浜松いわた信金 不動産信託開始 7月1日から
浜松いわた信用金庫は7月1日、高齢化社会の進行に伴う資産承継や相続のニーズに対応するため、スターツ信託(東京都)の「不動産信託」サービスの取り扱いを始める。28日、信託契約代理店の委託契約を結んだ。スターツ信託と金融機関との連携は首都圏など10件目で、県内は初めて。 サービス対象として想定するのは同信金管内の顧客で、賃貸不動産オーナーや遊休不動産の所有者ら。不動産管理の負担や、任せられる親族が身近に不在といった課題を持つ顧客に対し、スターツ信託が不動産経営を代わって引き受ける。顧客は安定した信託配当を得られる。 提供するサービスは2種類。「土地信託」は信託を受けた土地の運用計画段階から実
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天竜浜名湖鉄道 黒字確保
第三セクターの天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は28日、株主総会を浜松市中央区で開き、2024年3月期決算を報告した。新型コロナウイルスの5類移行などに伴い、通勤通学、定期外ともに旅客収入が増加して純利益が420万円と6期連続で黒字を確保した。 売上高に当たる営業収益は、前期比5・5%増の4億5025万円。輸送人員は140万人(5・3%増)で、旅客収入が3億6675万円(6・7%増)と伸びた。副駅名契約による広告料やグッズ販売額などの運輸雑収は前期と変わらなかった。 今期はインバウンド(訪日客)の誘客や、旅行商品販売など新事業の収益化を進める。県や市町の支援を得て老朽化が進む車両の更新予算を計
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東京青果市場案内(JA静岡経済連東京事務所調べ) 梅雨入りで入荷不安定に
東京都中央卸売市場では、梅雨入りで青果物全般に不安定な入荷が続く見通し。一方、量販店で客足の伸び悩みが想定され、相場は下押しとなりそう。 【ジャガイモ】絶対量不足で高値が続き、売り場が縮小した影響で市場在庫は増加。相場は下押しの見込み。メークインは関東近在、本県産中心の入荷。流通量は少ないが、気温上昇や高めの売価設定で発注は落ちついている。相場はもちあい。 【ワサビ】入荷量は減少。特に発生率の低い30~40本台の引き合いが強い。入荷減により、仲卸在庫は解消され始めている。 【枝豆】引き続き関東近在の入荷は潤沢。末端売価が下がっても売れ行きは改善されず、供給過多の状況。相場は弱含み。
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人事 静岡保険総合サービス(6月28日)
専務執行役員(SFGマーケティング社長)沢井康人▽執行役員(静岡銀行小松支店長)鈴木孝明
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【目で見る経済】遊戯用カード輸出最高 ポケモン人気、海外波及
トレーディングカードやトランプなど遊戯用カードの輸出が増えている。東京税関によると、2023年の全国の輸出は数量が前年比81%増の5億4383万組、金額は95%増の815億1425万円で、いずれも過去最高だった。人気アニメ「ポケットモンスター」のカードが高額で取引されるといった国内の人気が、海外に波及した。 カードは数十枚のセットを1組などとして計算。輸出は新型コロナウイルス禍で20年にかけて落ち込んだ後は急拡大し、23年の数量は20年の約4倍となった。巣ごもり需要で海外でも日本アニメが視聴され、キャラクターなどが描かれたカードの需要が高まった。トランプはカジノ向けに多く輸出されたという。
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人事 矢崎総業(21日)
モビリティ事業本部長を解く 専務兼矢崎ES取締役兼矢崎計器専務長田昇▽常務執行役員モビリティ事業本部長(矢崎部品常務執行役員EEDDS技術開発室長)下地映次▽常務執行役員(執行役員W/H生産管理室W/H生産統括部長)W/H生産管理室長伊藤禎元▽技術研究所長兼解析技術センター長兼YTCアメリカ・インクチェアマン(先行技術開発室長)執行役員山田広明▽執行役員財務室副室長兼財務企画部長(財務室資産管理部長兼主査)山本信幸▽執行役員技術開発室長(矢崎部品EEDDS技術開発室副室長兼EI開発設計センター長)芦屋弘之▽執行役員品質管理室長(矢崎ノースアメリカインク出向COO兼グループ・ヤザキS.A.de
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スズキ、米でATV生産50万台
スズキは28日、米国子会社「スズキ・マニュファクチャリング・オブ・アメリカ(SMAC)」が生産する四輪バギー車(ATV)が累計50万台を達成したと発表した。2002年5月の生産開始から22年2カ月で到達した。 ATVは一人乗りのオフロード車。13日に達成した。ATVは三輪が主流だったが、1982年にスズキが初めて四輪タイプを開発、販売開始した。その後、成長市場の米国のジョージア州ローム市に工場を建設し、現在は「キングクワッドシリーズ」の排気量750cc、500cc、400ccの計4車種を生産している。 同社によると、コンパクトで扱いやすく、耐久性が高いのが特徴という。農業やレジャー、狩猟など
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人事 ヤマハ発動機(1日)
ランドモビリティ事業本部MC事業部3S第2地域統括部RV部長(ランドモビリティ事業本部MC事業部長)上席執行役員ランドモビリティ事業本部長大谷到▽ランドモビリティ事業本部MC事業部長(YMVN社長)執行役員鈴木康高▽技術・研究本部技術開発統括部長を兼ねる 技術・研究本部技術開発統括部プロジェクト推進部長大達康弘▽生産本部製造統括部磐田第2製造部長(生産本部製造統括部浜北製造部総務課長)鈴木健一郎▽マリン事業本部企画統括部企画戦略部長(マリン事業本部企画統括部企画戦略部)川島淳平▽YMVN社長(YMT総経理)奥谷賢宏▽YMT総経理(ランドモビリティ事業本部MC事業部3S第2地域統括部RV部長)
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人事 ローランドDG(7月1日)
執行役員兼DGSHAPE社長 DGSHAPE管理部長外山順一▽DGSHAPE取締役(DGSHAPE社長)尾藤寿▽監査室長(コーポレート本部法務部長)松島広忠▽コーポレート本部法務部長 法務部法務ユニットマネージャー小島乃梨子
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ビジョン・プロ 日本上陸 60万円のゴーグル型端末 米アップル
米アップルは28日、同社で初めてとなる拡張現実(AR)対応のゴーグル型端末「Vision Pro(ビジョン・プロ)」を日本国内で発売した。新分野の大型商品は2015年に発売した腕時計型端末「アップルウオッチ」以来。臨場感や操作性で注目を集める一方、59万9800円からと高額のため、廉価版の登場を待つ消費者も多そうだ。 ビジョン・プロを装着すると、現実の世界に巨大な画面が浮かんでいるように表示され、ユーザーは目や指の動き、声で動画や音楽、ゲームのアプリなどを操作する。 先行する米メタが昨秋発売した7万4800円からの新端末「クエスト3」と比べると高額さが際立つが、アップル製品マーケティング
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天浜線の活性化に向け 信用金庫インターンの浜松学院大学生が事業案発表
浜松いわた信用金庫は28日、大学生による天竜浜名湖鉄道沿線活性化に向けた事業構想の発表会を浜松市天竜区の同鉄道本社で開いた。信用金庫でインターンシップ(就業体験)に取り組む浜松学院大現代コミュニケーション学部3年生が、乗車率やブランド力向上の方策を提案した。 発表では、鉄道や沿線のPR動画コンテストを実施し、最優秀作品を英語字幕で発信する案などが発表された。「無人駅に黒板アートを設置」「沿線の高校吹奏楽部の演奏曲を駅のホームで流す」「新車両に外側を向いた座席を設ける」といったプランを発表した3年の安藤一華さん(20)は「1カ月半かけて沿線の魅力や状況を調べ、収支案も考えた」と振り返った。
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川勝前知事 夏のボーナス 8割、256万円支給
28日に静岡県内の公務員に支給された夏のボーナスは、5月9日をもって退任した川勝平太前知事にも256万5572円が支給された。 県人事課によると、県特別職給与条例で、半年に1度支給される期末手当の支給額は在職期間に応じて決まる。6月期分は6月1日が基準日となる。12月2日から6月1日までの在職日数が6カ月(6月1日時点で在職)だと、満額支給され、5カ月以上6カ月未満だと8割、3カ月未満だと3割と規定されている。川勝前知事は8割の支給になる。当初、県議会6月定例会をもって辞職する意向を示していたが、1カ月余り前倒しして辞職した。
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夏のボーナス 静岡県一般職 平均84万4千円 前年比3.5%増
静岡県内の公務員に28日、夏のボーナス(期末・勤勉手当)が支給された。県の一般職員の支給月数は2・25月、平均84万4千円(平均年齢42・8歳)で、前年同期と比べ約3・5%、約2万9千円増と、2年連続で増加した。 県人事課によると、2023年度の人事委員会勧告に基づいて支給月数を0・05月引き上げたことや若手を中心とした給与月額の上昇も影響した。支給対象は教職員、警察職員、特別職を含めて3万3604人で、支給総額は291億2887万5千円、前年同期より8億9千万円増加した。 特別職は、県特別職報酬等審議会の意見に基づき、国家公務員の特別職に合わせて6月期のボーナスの支給月数を0・05月引
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デジタル茶況(6月28日)相場横ばい 底堅さ続く 静岡市中 静岡茶市場 県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は富士や清水、森、磐田などから小口の荷が届いた。相場は横ばいで、底堅さを保っている。 県外産は鹿児島県種子島産三茶が入荷し、ドリンク関連の複数問屋で分け合った。 藤枝 藤枝市堀之内のマツバ製茶は、地元産かつ一つの生産工場で仕上げた茶葉のみを使った「シングルオリジン」の新商品「丸蔵 藤枝茶」を開発した。 島田、金谷、川根 川根のある茶業関係者は二茶について「茶園管理の良しあしで、品質に大きく差が出た」と振り返った。 榛原、相良 牧之原市内のある問屋は「二茶は全体的に質が良く、値が安定していた」と話した。 掛川、小笠 掛川茶市場の中心価格は680円
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5月の静岡県内有効求人1・11倍 製造業中心に採用見合わせ
静岡労働局が28日発表した5月の県内有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0・04ポイント下降の1・11倍で、全国値(1・24倍)を20カ月連続で下回った。原材料・エネルギー価格の高騰や停滞する海外経済の影響を受け、製造業を中心に求人を見合わせる動きが広がった。人員整理など事業主都合による退職者も増加し、有効求人倍率の下降が続いている。 産業別の新規求人数は、製造業が前年同月比12・4%減の2779人。人件費を含むコスト上昇分の価格転嫁が進まずに収益を確保できない企業も多く、幅広い製品種目で求人数が落ち込んだ。宿泊業は32・9%減の627人で、新型コロナウイルスの5類移行により求人が増加した
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スズキ株主総会 EV量産モデル 来年1月、インドで発表へ
スズキは27日の株主総会で、来年1月に主力市場のインドで開かれる自動車ショーで、世界戦略車に位置づけるSUV型の電気自動車(EV)「eVX」の量産モデルを発表すると明らかにした。2030年度までに年間生産能力を400万台超に引き上げ、販売拡充とシェア伸長を目指す方針も改めて強調した。 スズキはインドで24年度にEVを投入する計画で、昨年秋のジャパンモビリティショーでeVXのコンセプトモデルを展示している。子会社マルチ・スズキによると、インドでもEV市場は拡大を続けているといい、日本や欧州へも輸出を計画するグローバルモデルとなる。 生産能力は、グジャラート、グルガオン、マネサールの3工場の
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茶況(6月27日)県産二茶、最終局面に 静岡茶市場、静岡市中
静岡茶市場と静岡市中の県産二茶取引は最終局面を迎えている。遅場所の東部でも生産を終える工場が出始め、週明けは一部山間地などを除き、各産地からの入荷がなくなる見込み。 市中は富士が500円台後半から半ばで取引された。あっせん業者は「富士も終盤に入り、二茶は完全に終末ムードだ。扱い量は前年比で8割をなんとか超える程度。低調なシーズンとなった」と振り返った。 茶市場は賤機、袋井、春野、磐田などの荷が少量届いた。相場は横ばいから10円下げ程度で推移した。 藤枝 JA大井川藤枝工場は棒茶が持ち込まれ、二茶の取引は全て終了した。生産者の一人は二茶について「前半は生育が順調だったが、後半は芽がふぞ
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小野建の静岡センター竣工 大手鉄鋼商社、清水区に 7月1日稼働
大手鉄鋼商社の小野建(本社・北九州市)の東京支店静岡センターが静岡市清水区三保に完成し、27日午前に竣工式と倉庫見学会が現地で開かれた。7月1日に稼働し、ビルや住宅などの建築資材を長野、新潟、山梨、愛知県などに供給する。 中部電力新清水火力発電所跡地に立地し、倉庫と事務所の延べ床面積は約4万7千平方メートル。倉庫は同社最大規模という。3千トン級の貨物船が荷降ろしできる専用桟橋(長さ70メートル)を備える。鉄鋼を船で搬入し、鉄骨平屋建ての建屋内で加工したり小分けにしたりしてトレーラーで建設現場に搬出する。鉄鋼5万トンを保管可能。 事務所は鉄骨2階建て。従業員は25人。同社の今村剛所長は「毎
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沼津市、成績上位者にボーナス反映 モチベーション向上へ まず管理職から
沼津市は28日に支給する夏のボーナスから、変更した新たな評価制度に基づく業績結果を採用する。今回は約80人の課長級以上の管理職が対象。 このうち、今回は26人を成績上位者として反映させた。正当で公平な評価を重視し、モチベーション向上につなげるため、来年6月のボーナスからは管理職以外の職員にも反映させる。 成績上位者は「S」と「A」で、「B」が標準。これまでは成績下位者(CとD)のみにボーナスの成績率に反映していたが、結果を出した成績上位者にも生かす制度に変えた。対象は勤勉手当。
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スズキ社長 型式指定認証不正を陳謝 浜松で株主総会
スズキの鈴木俊宏社長は27日の株主総会の冒頭、型式指定を巡る認証不正問題について「心配と迷惑をおかけし、おわび申し上げる」と陳謝し、「引き続きコンプライアンス(法令順守)強化に全社で努めていく」と強調した。 鈴木社長は2016年に燃費測定に関する不正が発覚して以降、風通しの良い組織づくりや法令順守への意識を高く持つ活動を進めてきたことを説明し、再発防止を徹底する考えを示した。 今回の不正は14年に型式指定を受け、17年12月まで販売した軽自動車「アルト」の貨物仕様車で発覚した。ブレーキを繰り返しかけた時の停止距離を測る試験結果で、実際よりも短い値に意図的に書き換え、記載していたという。
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再生プラスチック使用を義務化 製造業対象に目標設定、法改正へ
政府は27日、製造業に対し再生プラスチックの使用を義務付ける方針を固めた。経済産業省が資源の有効活用策を議論する同日の有識者会議で示した。目標設定や使用実績の定期的な報告を求める方向で、早ければ来年の通常国会で資源有効利用促進法の改正を目指す。国内では多くが焼却処分されているプラスチックの再生利用を促し、脱炭素化を後押しする狙い。ただ再生にかかるコストは高く、製品に価格転嫁されれば消費者にも負担が生じる。 具体的な対象は、プラスチックの使用量が多い包装・容器や電気・電子機器などのメーカーが念頭にある。現状では事業者の再生プラスチックの使用は努力義務にとどまっており、法改正することで取り組み
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中電子会社に業務改善命令 経産省
経済産業省は27日、大口ガス契約で受注調整をしたとして、中部電力子会社の中部電力ミライズと東邦ガスの2社に対し、ガス事業法に基づく業務改善命令を出す方針を固めた。弁明があれば7月5日までに資料を提出するよう求めている。 経産省の電力・ガス取引監視等委員会が今月24日、経産相に対し、業務改善命令を出すよう勧告したことを受けた対応。監視委によると、両社は2016年2月~21年2月ごろの間、大口の都市ガス供給の入札などで両社の部長級の職員らが少なくとも数十回情報交換し、応札価格を確認して受注予定者を決めていた。 計画性が高く、組織的な対応も認められることなどから経産省は業務改善命令を出す。中電
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家計の金融資産、過去最大 株高で前年比7.1%増 2199兆円
日銀が27日発表した2024年1~3月期の資金循環統計(速報)によると、家計が保有する金融資産の時価ベースの残高は3月末時点で1年前と比べ7・1%増加し、2199兆円と過去最大を更新した。日経平均株価が3月に史上最高値を付けるなど株高が進んだほか、新しい少額投資非課税制度(NISA)の影響で株式と投資信託の残高が押し上げられた。 金融資産の内訳は、株式が33・7%増の313兆円、投資信託が31・5%増の119兆円と大幅に増えた。現金・預金は1・1%増の1118兆円だった。 林芳正官房長官は27日の記者会見で、家計の金融資産に関し、成長と分配の好循環の実現に向け「新NISAの普及を進める」
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スズキ 世界生産8.3%増 四輪 インド、5月では過去最高
スズキが27日発表した5月の四輪車実績によると、国内と海外を合わせた世界生産は前年同月比8・3%増の29万4386台と、5カ月連続で前年を上回った。海外は生産能力を増強した主力市場インドが、5月として過去最高台数を生産した。国内は新型のスペーシア、スイフトの生産効果が押し上げた。 海外生産は2・2%増の21万1229台。このうちインドは7・2%増の19万3138台で、SUV(スポーツ用多目的車)などが増加した。国内生産は27・5%増の8万3157台で、4カ月連続で前年実績を上回った。 世界販売は6・2%増の26万4775台。海外販売は、インドはほぼ横ばいだったが、欧州で新型スイフトが増加
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製紙大手北越総会 社長解任を否決
製紙大手の北越コーポレーションが27日に新潟県長岡市で定時株主総会を開き、岸本晢夫社長(79)の解任案が反対多数で否決された。北越株の約20%を保有する香港系の投資ファンド「オアシス・マネジメント」が提案。グループで21%程度を握る大王海運(愛媛県四国中央市)が賛同し、両者だけで議決権の4割を占めるため、採決の結果が注目されていた。 北越は総会後「適正な判断を株主から頂いた。オアシスと大王海運は欠席し、無責任な対応だ」とコメントした。両者を除く株主の99%以上が提案に反対したという。 オアシスは大王製紙との経営統合を求め、同調しない岸本氏との間で対立を深めていた。 大王海運は大王製紙創業家の
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車8社 世界生産1.5%減 5月 中国で価格競争激化
自動車大手8社が27日発表した5月の世界生産台数は前年同月比1・5%減の204万5522台だった。中国市場で価格競争が激化して販売が苦戦していることやダイハツ工業の認証不正問題などが響いた。 トヨタ自動車は4・1%減の81万2191台で4カ月連続の減少。中国が21・7%減の11万1014台に落ち込んだ。ホンダも中国の生産台数縮小で7・5%減の30万4423台だった。 認証不正で昨年12月に国内の全完成車工場を停止したダイハツは、5月7日に全工場の稼働を再開したものの4・1%減の11万903台にとどまった。SUBARU(スバル)は1・0%減、三菱自動車も2・6%減だった。日産は0・1%増の
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春闘賃上げ率、中小低く 23道府県、全国平均下回る 内閣府初リポート
2024年春闘の都道府県別の平均賃上げ率が判明した33道府県のうち、23道府県で全国平均の5・08%を下回ったことが27日、内閣府が初めて公表した「地域課題分析リポート」で分かった。製造業の大企業が立地していない地域は低い傾向にあると分析しており、地域間格差が鮮明になった。中小企業の賃上げ率は低かった。 各地の連合の定期昇給を含む賃上げの資料などを6月21日時点で集計した。33道府県のうち、賃上げ率が最も高かったのはSUBARU(スバル)の工場がある群馬県(6・48%)だった。マツダを抱える広島県(6・04%)、電子部品大手が集中する京都府(5・85%)が続いた。静岡県は4・63%。 島
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不正、赤字に不満噴出 株主総会集中日670社
3月期決算企業の定時株主総会が27日、集中日を迎え、約670社が開催した。赤字や不正行為が明らかになった企業には、株主の厳しい視線が注がれ、不満が噴出した。物言う株主と呼ばれる投資ファンドは経営体制の変更などを求める独自の株主提案を提出。提案は否決が目立ったものの強まる株主の経営監視を受け、企業は改めて価値向上や改革を迫られた。 顧客情報を無断で共有したとして傘下の銀行と証券2社が金融庁から業務改善命令を受けた三菱UFJフィナンシャル・グループは、亀澤宏規社長が「深くおわびする」と謝罪。報酬減額を含めた役員処分を検討する方針を示した。株主からは顧客軽視の姿勢に対する批判や企業統治(ガバナン
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タミヤ 田宮社長退任 7月1日付 後任に信央専務
模型メーカー「タミヤ」(静岡市駿河区)の田宮俊作会長兼社長(89)が27日までに、6月末で社長職を退く意向を固めた。代表権のある会長職にはとどまる。後任の社長には、俊作氏の孫娘の夫、田宮信央[のぶひろ]専務(37)が昇格する。就任は7月1日付。 俊作氏は1958年、父義雄氏が経営する前身の田宮商事に入社。模型の企画・設計に携わり、木製模型からプラモデルへの転換やミニ四駆の開発などを手がけ、一代で日本を代表するトップ企業に育てた。 77年から約半世紀にわたって経営トップを務め、タミヤ奨学会の設立や無料コンサートの開催など慈善・文化活動にも尽力した。今後も会社の中枢として経営に携わり、静岡模
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服装や髪色 身だしなみ自由に 「生き生き働ける職場実現」 MV東海 基準見直し
マックスバリュ東海は27日、7月1日から従業員の身だしなみ基準を見直し、服装や髪色などを原則自由にすると発表した。従業員の多様な価値観を尊重し、意欲的に働ける職場環境の整備につなげる。 各店舗などで働く従業員について、襟付きシャツ着用などのルールがあった服装や髪色、髪形、ネイルを原則として自由にする。異物混入のリスクがあるため、ピアスやイヤリングは引き続き禁止するなど、安全や衛生上の観点から一定のルールは設ける。 広報担当者は「生き生きと働ける職場環境を実現し、気持ちよく接客することで、お客さまの満足度向上につなげたい」と話した。
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人事 静岡中央銀行(27日、地名のみは支店もしくは支店長)
会長(社長)清野真司▽社長(常務)小森博史▽人事部長を解く 常務野中久記▽常務岳麓エリア長兼本店営業部長(取締役香川)浅賀友秋▽取締役 監査部長森陽介、営業企画部長兼業務支援部長沢田武嗣▽監査役 那須田研二▽人事部長(渋沢)原崇▽事務部長(事務部事務企画グループシニアマネジャー)北川圭一郎▽香川(横浜)小野真良▽平塚(御殿場)菅生靖隆▽渋沢(平塚)大庭順吏▽富士(下田兼南伊豆出張所長)山田朋大▽御殿場(富士)須田貴範▽下田兼南伊豆出張所長(善行)田辺万裕▽長泉(経営管理部経営企画グループシニアマネジャー)清水大介▽横浜(本店営業部副部長)奥谷潔▽座間(長泉)西山吉樹▽清水(営業推進部営業支援
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人事 ジヤトコ(26日)
常勤監査役(日産オートモーティブテクノロジー取締役)大塚裕之▽退任 常勤監査役村上秀人
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人事 SBSプロモーション(7月1日)
経営企画本部秘書室長(浜松支社長)増井明▽浜松支社長(浜松支社担当)執行役員安形信彦▽同支社長代理 同支社副部長岩田修一 ※経営企画本部に秘書室を新設し、浜松支社企画営業課を企画営業1課、企画営業2課に改組する。
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7月熱海に宿泊研修施設 ビジネスやインバウンド需要見込む 東京のティーケーピー
貸し会議室大手のティーケーピー(東京)は7月23日、JR熱海駅近くに宿泊研修施設「レクトーレ熱海桃山SMART」(熱海市桃山町)をオープンする。首都圏から近い熱海の立地を生かし、ビジネス利用やインバウンド(訪日客)の需要に応える。 熱海駅から徒歩5分の4階建て旧保養所を改修し、ツインやトリプルなど全13室を設ける。このうち5室に天然温泉の露天風呂が付く。源泉かけ流しの貸し切り風呂も備える。同駅で手荷物を預けることが可能。スマートチェックイン・チェックアウト方式を採用する。近隣地で2014年から営業している本館「レクトーレ熱海桃山」の新館として位置づけ、本館の大浴場や会議室も利用できる。
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9月3日に上場廃止予定 ローランドDG
ローランドDGは27日、MBO(経営陣による自社買収)に向けて、米国の投資会社と組んだ株式公開買い付け(TOB)が成立したことを受け、9月3日に東京証券取引所プライム市場の上場が廃止になる予定と発表した。8月1日開催の臨時株主総会で非公開化に向けた株式併合などを決める。
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供給網全体でCO2削減 鈴与商事と都内2社連携 可視化 提案
鈴与商事は27日までに、温室効果ガス排出量の可視化システムを開発、販売する2社とデータ連携に関する基本合意を締結した。主に大企業が使う高機能システムと中小企業向けの低価格帯サービスを連携させ、サプライチェーン(供給網)全体で二酸化炭素(CO2)排出量の把握、削減につなげる。 同社とウイングアーク1st(東京)が共同開発したシステム「エコニパス」は電力やガス、ガソリンなどの消費量を入力すると、CO2排出量を自動算定する。排出方法やエネルギー種別でもグラフ化され、価格は月額4800円と中小企業にも利用しやすい。一方、ゼロボード(東京)が提供するシステムは、エコニパスの機能に加え、社員の出張時や物
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「東南アジアでシェア拡大」 河合楽器株主総会 社長が決意表明
河合楽器製作所は27日、株主総会を浜松市中央区の本社で開いた。同社によると、2月にトップに就任した河合健太郎社長が株主から決意表明を求められ、「やらなければならないのは世界市場のシェアを広めること。東南アジアを中心とした新興国の展開を拡大させる」と述べた。 中国市場の低迷で、2024年3月期連結決算は4年ぶりの減収減益となった。今後はピアノ工場や販売拠点を置くインドネシアを中心に東南アジアで製品やサービスの認知活動を進める方針を示す。 河合社長は「2027年の創立100周年とその先に向けて、祖業であるピアノづくりで世界一を目指すため、重点戦略を進める」と語った。 出席株主は41人(前年46人
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コメの魅力ぎゅっと おにぎり 国内外で人気 日本の地域文化も発信
日本のソウルフード“おにぎり”の人気が高まっている。外国人客も想定した新店舗のオープンや海外進出、コラボ商品も登場している。食生活の変化などを背景にコメの消費量は減少し続けているが、おにぎりをきっかけに魅力が再発見されつつある。 6月中旬、東京・下北沢の商業施設にあるおにぎり店「鎌倉山米店×うなぎの寝床」では、女性客や外国人客がおにぎりを頬張っていた。 事業継承を支援するテイクオーバー(焼津市)が6月、子会社のおにぎり店と地域特産品のセレクトショップを手がける企業を掛け合わせてオープンした。 竹の皮にのせて提供するおにぎりは「明太子」(440円)のほ
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デジタル茶況(6月27日)富士の本茶、各地の出物が取引 県産二茶 静岡市中
静岡市中の県産二茶取引は富士の本茶や各地の出物が扱われた。静岡茶市場には磐田や袋井、春野、賤機などが上場した。JA静岡市管内は二茶生産をほぼ終了した。同JAの販売担当者は「一茶の安値を受け、二茶を生産しない農家も出た。二茶取引は値が持ちこたえたが、トータルでは厳しいシーズンになった」と振り返った。 藤枝 JA大井川藤枝工場は棒茶が持ち込まれ、二茶の取引は全て終了した。 島田、金谷、川根 JA川根センターには8口1350キロが上場し、700~650円を中心に取引された。川根、島田はほとんどの工場が二茶生産を終えた。 榛原、相良 二茶について牧之原市内のある生産者は「問屋と密に連絡を
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茶況(6月26日)本山筋ほぼ取引終了 静岡茶市場の県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、本山筋の共同工場2軒から最終荷が届いた。美和は品種物が高評価で900円の値がつき、大川も900円で今期の取引を終えた。本山筋は27日に販売がほぼ終了する見通し。 初倉は500円台前半で二茶販売を終えた。販売担当者は「終盤は一週間ほど横ばいの価格を維持した。それだけ荷が足りなかったということだ」と話す。清水は700円台前半が中心で、じり安の展開が続く。 静岡市中では、県産二茶取引に終末ムードが色濃い。東部から見本が届いたが、「市中の問屋が求めている価格帯より地元の取引価格が高く、商談成立が難しい」(あっせん業者)。 県外産二茶は、鹿児島県本土物の有機碾茶が届き、高
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スルガ銀株主総会 不正融資巡る株主提案すべて否決
スルガ銀行は26日、定時株主総会を沼津市で開いた。アパートやマンションなど投資用不動産の不正融資問題を巡り、債務者と被害弁護団が融資全件の再調査や役員報酬の個別開示など計20件を株主提案し、いずれも賛成少数で否決した。 銀行側が提案した取締役選任案など2件は可決し、2時間32分で終了した。出席者は昨年より49人少ない451人。このうち、動議提出を含め、20人が発言に立った。不正融資問題や金融庁による業務改善命令に関する質問が16人を占め、加藤広亮社長は「一日も早い問題解決と(命令)解除に向け、努力していく」と強調した。 今年も出席者が会社側の発言を遮ったり、大声で不規則発言をしたりする場
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長泉特産「幻のメロン」出荷始まる 味濃く上品な甘さ JAふじ伊豆が目ぞろえ会
出荷数が少ないため「幻のメロン」と呼ばれ、中元贈答用として人気がある長泉町特産の「長泉メロン」の出荷が26日、始まった。JAふじ伊豆長泉メロン部会が同日、出来栄えを確認する目ぞろえ会を同町下土狩のJAふじ伊豆特産センターで行った。 生産者4人が持ち寄ったメロンの重量と果肉の糖度を職員が計測した。今回そろったメロンの重量は1・6~2・3キロ、糖度は13・6~15・8度と品質は例年並み。13度以上を出荷する。JAによると、ことしは昨年と同程度の3150ケース(約7千玉)の出荷を見込む。 井出優斗部会長(29)は「今年は急な大雨で水やりの管理が難しかった。出荷できる糖度や重量を確保できてほっと
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輸出拡大 42産地を認定 農水省 静岡ではメロン、茶など選定
農林水産省は26日、輸出向けに特化して農産物を大規模生産する「フラッグシップ輸出産地」として、42の団体や企業を認定したと発表した。相手先のニーズや規制に合わせた生産を支援し、輸出拡大につなげる。今後、予算措置など具体策を詰める。 輸出拡大には、設備の衛生管理や現地の認証取得、鮮度を確保する輸送体制の構築などが課題となっている。選定した産地には、商談会への参加や輸出人材の育成などを支援する。 地域別に見ると、27道府県が対象となった。 静岡は、青果物のイチゴ(県経済連)、甘藷(かんしょ)(ジャパンベジタブル)、メロン(県温室農協クラウンメロン支所)と茶(大石茶園、流通サービス、静岡オー
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社長再任 異例の直前撤回 東洋証券、株主が交代要求
中堅証券会社の東洋証券は26日の定時株主総会で諮る予定だった桑原理哲社長(63)の取締役再任案を開催直前で撤回した。「物言う株主」の資産運用会社が経営陣の交代を求めて株主提案しており、桑原氏は賛成が過半数に達しないと判断し退任した。総会では会社側提案の取締役7人のうち桜井歩常務執行役員(60)の再任が否決され、異例の展開となった。 取締役に選任された6人の中から小川憲洋執行役員(54)が社長に就いた。資産運用会社が提案した新たな取締役5人の選任案は否決した。 資産運用会社は桑原氏が率いる経営体制について、業績悪化に加えて「外部からの意見を拒む閉鎖的な経営を続けてきた」と批判していた。独自の取
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バター輸入枠 4000トン追加措置 乳牛の疲弊警戒
農林水産省は26日、2024年度のバター輸入枠を当初計画に4千トン追加し、1万4千トン台に設定したと発表した。今夏も猛暑となった場合に備えた措置。気温が高くなると乳牛が疲弊し、原料となる生乳の国内生産が減るという。 猛暑続きだった23年度は生乳の生産実績が計画を下回っており、バターに換算すると4千トン分に相当する。 農水省は毎年1月、バターや脱脂粉乳などについて次年度の輸入枠を決めている。足元のバター需要は飲食店など業務用を中心に堅調という。
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コメ上昇 5キロ2000円に迫る 訪日客増で需給逼迫
全国のスーパーで今月上旬に販売したコメ5キロの平均価格が2千円に迫る高水準になり、2年前から200円近く値上がりしたことが26日、分かった。関係者の間では、昨夏の高温被害で2023年産米の流通量が減ったのに加え、インバウンド(訪日客)の増加で需要が伸びて需給が逼迫(ひっぱく)したとの見方が多い。今後、24年産米の生産次第では値上がり傾向が続く恐れもある。 販売時点情報管理(POS)データを分析している企業「True Data(トゥルーデータ)」(東京)が、過去2年間を対象に1週間ごとの価格を調べた。店頭の主な商品である5キロ入りは、22年6月から、おおむね1700~1800円台だったが、
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ガソリン174円80銭 4週ぶり値上がり 静岡県は175円60銭
経済産業省が26日発表した24日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、前週調査と比べて10銭高い174円80銭だった。4週ぶりに値上がりした。政府が石油元売り会社に支給している補助金により、24円の抑制効果があったという。 政府は全国平均小売価格が175円程度になるよう補助金を出しており、27日からは1リットル当たり25円80銭を支給する。都道府県別では21道府県で上昇し、静岡など16都府県で下落した。10県が横ばいだった。最高値は長野県の184円40銭、最安値は岩手県の168円50銭だった。 静岡県のレギュラーガソリンは前週より20銭値下がりし、175円60銭だ
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人事 中部電力グループ(7月1日付、県内分)
【中部電力】本店マネジメントサービス本部人事センター付中電クラビス出向(静岡支店長代理)平尾正典▽静岡支店長代理(中部電力パワーグリッド本社配電研修所長)松本雄治▽本店原子力本部原子力部防災・核物質防護グループ長(本店浜岡原子力発電所運営基盤部長)進藤俊哉▽同発電所土木建築部長(同発電所スタッフ部長)渡部哲巳▽同発電所廃止措置部長(同発電所専門部長)下谷宏史▽同発電所運営基盤部長(同発電所総括・品質保証部総括管理課長)大山正孝▽同発電所専門部長(同発電所廃止措置部長)堀正義▽本店技術開発本部技術企画室土建エンジニアリンググループ長(同発電所土木建築部長)田中良仁 【中部電力パワーグリッド】
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大手電力9社総会 脱原発議案は否決 能登地震で株主提案相次ぐ
沖縄電力を除く大手電力会社9社は26日、株主総会を一斉に開いた。1月の能登半島地震を受け、株主からは原発の再稼働中止や廃炉など脱原発を求める提案が相次いだが、各社は原発が電力の安定供給や脱炭素につながると主張して反対。9社とも全ての株主提案を否決し総会は終了した。=関連記事26面へ 北陸電力の総会では能登地震で一部の施設が損傷した志賀原発(石川県志賀町)に対し、株主から安全性を疑問視する声が相次いだ。志賀原発の廃炉を求める議案は反対多数で否決。北陸電は「今回の地震の知見を反映し、(再稼働に向けた)審査に的確に対応していく」とした。 新潟県の柏崎刈羽原発の再稼働を目指す東京電力ホールディングス
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人事 プライムアースEVエナジー(25日)
取締役執行役員事業本部長(事業戦略領域長)竹川智雄▽中国本部長(取締役事業本部長)執行役員車田正和▽エグゼクティブアドバイザー(代表取締役執行役員)生産本部長藤岡徳之▽退任 非常勤監査役熊倉和生、同永易正吏
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富士の梅沢鋳工 個人向け「鉄板」強化 調理用商品に第3弾 イベント出展 接点創出
企業間取引が主力の鋳造メーカー、梅沢鋳工(富士市)が個人向け商品の販売に注力している。調理用鉄板「梅鋳鉄板」シリーズの第3弾「すずり」をこのほど発売。キャンプイベントに出展するなど消費者との接点づくりを加速させる。 「すずり」は縦20センチ、横12センチ。先行品に比べてコンパクトで、ソーセージやデザートの加熱にも適している。鋳鉄は熱が全体に伝わりやすく蓄熱性も高いため、屋外の火力が安定しない場面でも役立つ。さびが内側に浸食しないのも特長。梅沢伸英社長(50)は「手入れすれば一生使える。使えば使うほど風合いの変化を楽しめる」と話す。 アウトドア好きの従業員が自分で使おうと鉄板を作り、社内で高い
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上場基準適合へ取り組み報告 ヤマザキ
ヤマザキは26日、東京証券取引所スタンダード市場の上場維持基準を満たしていない流通株式時価総額について、2026年3月末までに適合を目指す計画書の進捗(しんちょく)状況をまとめ、東証に提出した。 流通株式時価総額の基準10億円に対し、24年3月末時点で7億4千万円となっている。株価下落を防ぐため、工作機械事業で工場内の省力・省人化商品の開発販売促進、半導体製造装置など新分野の受注強化などを図る。 株主数や流通株式数、流通株式比率は適合した。
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スズキ 再資源化 基準値を上回る 23年度実績
スズキがこのほど発表した自動車リサイクル法に基づく2023年度の再資源化実績は、特定再資源化等物品の自動車シュレッダーダスト(破砕くず)、エアバッグ類はいずれも法定基準値を上回った。 シュレッダーダストは使用済み自動車38万3470台から5万4800トンを引き取り、再資源化率は前年度比0・2ポイント下降の96・5%(法定基準値70%以上)。エアバッグ類は36万5453台から172万8726個を引き取り、再資源化率は1・9ポイント上昇の97・3%(同85%以上)を上回った。フロン類の回収量は37万2750台から6万9526キロだった。 再資源化に要した費用は36億8千万円。資金管理法人から受け
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人事 伊豆急ホールディングス
【伊豆急ホールディングス】取締役執行役員 柳沢幸一郎=26日 【伊豆急コミュニティー】執行役員 角田卓英、皆藤紀行=7月1日 【伊豆急ハウジング】常務取締役 萩原宏次▽取締役 土屋隆宏、進士卓久=26日
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茶業功績者 2氏を表彰 県会議所、静岡で総会
静岡県茶業会議所は24日、2024年度の総会を静岡市葵区で開き、茶業功績者として松永大吾氏(71)=掛川市=と塩沢勝義氏(74)=同=を表彰した。 松永氏はJAグループ役員のほか、全国茶生産団体連合会副会長、同会議所副会頭など業界組織の要職を歴任。県内外の茶業振興に努めた。塩沢氏は、有機栽培の導入や高付加価値茶の栽培を提唱。JA静岡経済連茶業委員長などを務め、茶業の発展に尽くした。 総会では23年度の事業報告が行われ、担い手不足や輸出拡大などの課題で意見交換した。
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県商議所連合会 正副会長を再任
静岡県商工会議所連合会は26日、総会と理事会を静岡市葵区で開いた。任期満了に伴う役員改選は、岸田裕之会長(静岡商工会議所会頭)と副会長3氏を再任した。 新理事に藤田哲男掛川商議所会頭、石渡浩二三島商議所会頭、斎藤稔伊東商議所会頭の3氏を選任した。新監事に豊田浩子袋井商議所会頭、大久保節夫島田商議所会頭の2氏が就いた。任期はいずれも2026年6月まで。 岸田会長は原材料・エネルギー価格の高騰や円安など、中小企業を取り巻く先行き不透明な状況を踏まえ、「行政や関係機関と連携して支援しなければならない」と呼びかけた。 本年度県行政に関する要望書を県に提出するなどした前年度の事業報告も行った。
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景況感3期連続改善 静岡県内経営者 24年下期 価格転嫁広がり見込む
静岡経済研究所が26日発表した県内企業経営者の2024年下期(7~12月)景気見通し調査は、景況感を示す業界景気見通し指数(BSI)がプラス11で、3期連続の改善となった。原材料・エネルギーの価格高騰や仕入れ値の上昇が続く中、価格転嫁の広がりを受けて増収を見込む企業が多い。一方で深刻な人手不足に対する懸念も大きく、先行きへの不透明感は強まっている。 製造業(11業種)はプラス8、非製造業(7業種)はプラス13。業種別では全18業種のうち、改善が12業種、悪化が6業種だった。販売価格、数量の増加で売上額の伸長を見込む企業が製造、非製造業ともに多い一方、原材料・仕入れ価格と賃金の上昇に伴う負担
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デジタル茶況(6月26日)初倉、美和など最終荷 静岡茶市場 県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、初倉や本山筋の大川、美和の最終荷が取引された。初倉はもちあい、本山筋は小幅下げで足早に商談がまとまった。静岡市中の県産二茶は本茶の出回りがごく少量で、棒などの出物に引き合いが強かった。 藤枝 二茶を終えた生産者は、来期一茶に向けて茶園管理を進めている。 島田、金谷、川根 JA金谷センターには17口約8000キロが上場した。相場は横ばいで500円台の取引が中心だった。 榛原、相良 ある製茶問屋は今年の二茶について「全体的に香りが乗っていて品質が良かった」と振り返った。 掛川、小笠 掛川茶市場の中心価格は600円台中盤から前半。市場関係者は「あと2回の販売
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お中元商戦スタート、親しい人に上質な品 時代と需要に応え提案
静岡県内の各百貨店で中元の注文受け付けが始まった。贈答市場の縮小傾向が続く一方、各店は「少人数でも、関係性の深い相手に上質な品を贈りたい需要が強い」として、ストーリー性を備えた商品で購買意欲を刺激するほか、新型コロナウイルス下で定着した自宅向け商材を強化する。関係者は「賃上げや定額減税の効果は感じない。訴求力が高い提案を続ける必要がある」と危機感を抱く。 静岡伊勢丹(静岡市葵区)は、規格外のマスカットのピューレ入りゼリーや、再生した耕作放棄地で栽培した小麦のピザなど、SDGs(持続可能な開発目標)に配慮した商品をそろえた。商品の製造背景を重視する顧客が多く、エシカル消費への関心は特に高ま
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静岡鉄道 執行役員制度を導入
静岡鉄道(静岡市葵区)は25日付で執行役員制度を導入した。経営の意思決定・監督と業務執行の各機能を分離し、権限の明確化と業務の効率化を図る。 任期1年。執行役員は次の通り。 社長執行役員 川井敏行▽専務執行役員 三浦孝文、仲條彰規▽執行役員 森下登志美、杉沢恒、田中克尚、大谷和紀
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電気代支援、月1400円 ガスも、8月から3カ月
政府が8月使用分から再開する電気料金の負担軽減策について、家庭向けは1キロワット時当たり3・5円程度補助する方向で調整していることが25日、分かった。4月使用分まで実施した補助額と同水準で、標準世帯では月約1400円の減額になる見通し。10月使用分まで3カ月間の時限措置とする。同じ期間にガス料金支援も再開する方針で、具体的な額は早期に詰める。財源は物価高対策の予備費を活用する。 岸田文雄首相が21日の記者会見で「酷暑乗り切り緊急支援」として、電気・ガスの補助を再開する方針を表明。これを受け、自民党は25日の政調全体会議でガソリンや電気・ガスの負担軽減策を盛り込んだ政府への緊急提言をまとめた
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ふるさと納税 仲介サイトのポイント禁止 25年10月、競争過熱で適正化
総務省は25日、ふるさと納税制度のルールを見直すと発表した。自治体が仲介サイトを通じて寄付を募る際、寄付した人に特典ポイントを付与する業者の利用を禁止することが柱。2025年10月から実施する。寄付受け入れ競争が過熱し、サイトを運営する仲介業者に支払う自治体経費がかさんでいることが理由。ポイントを付与しない仲介サイトの利用は、これまで通り認める。 22年度の寄付総額は9654億円で過去最高となった。総務省は地域活性化という制度の趣旨を踏まえ、適正化を図る。 楽天ふるさと納税やふるなびといった大手サイトは、寄付者に対し、買い物などで使える特典ポイントを付与している。自治体が仲介業者に支払う
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ヤマハギター 独デザイン賞 ヤマハ発と開発も
ヤマハは25日、エレキギターのコンセプトモデル「アップサイクリングギター」と、ヤマハ発動機と共同開発した体験型インスタレーション(空間的芸術)「エプレゴナ」が、ドイツの「レッドドットデザイン賞デザインコンセプト2024」を受賞したと発表した。 アップサイクリングギターは、打楽器マリンバの音板に使用されるローズウッドや、ピアノ用のスプルースなど、楽器を製造する過程で発生した未利用材の特徴を生かしてつなぎ合わせた。 エプレゴナは、円卓状のタッチスクリーンで意思伝達を繰り返し、感情の揺れを人工的に発生させ、一体感や感動を疑似体験する研究プロトタイプ(試作品)。
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会長に山崎氏選出 静岡県中小企業団体中央会
静岡県中小企業団体中央会は25日、本年度総会を静岡市駿河区で開き、副会長で県東部商工協同組合理事長の山崎亨氏(77)を新会長に選出した。任期は2年。2期4年務めた前任の山内致雄氏(82)は相談役に就く。 本年度を会員企業の稼ぐ力向上を重点に掲げる5カ年計画の初年度に位置付け、事業計画に人材確保・育成や、販路・新市場の開拓、特定地域づくり事業協同組合制度の全県展開を盛り込んだ。脱炭素や持続可能な開発目標(SDGs)の啓発にも取り組む。 新会長の山崎氏は、中小企業を取り巻く経営環境の厳しさを指摘した上で、「中央会の連携と自助努力、共助の総合力を生かして中小企業が生き残ることができる世界にした
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遠鉄百貨店、埼玉・丸広百貨店で催事 地方連携で販路拡大へ
遠鉄百貨店(浜松市中央区)は26日から7月2日まで、埼玉県川越市の丸広百貨店川越店で物産催事「静岡ご当地フェア」を行う。10月下旬には丸広が遠鉄で催事を予定する。地方の百貨店同士で連携し、独自の品ぞろえを充実させ、新たな客の獲得や地元企業の販路拡大につなげる。 遠鉄は丸広の催事場で、菓子メーカー春華堂(浜松市中央区)のうなぎパイをはじめ、大和養魚(同区)の浜名湖産ウナギ、ぬくもり工房(同市浜名区)が遠州綿紬で手がける衣類や雑貨などを販売する。 催事を機に連携を強化し、提案のあった商品の相互販売や取引先の紹介といった営業面などでの協力を進める。遠鉄の担当者は「地方の百貨店で協力し合い、魅力
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茶況(6月25日)取り引きは終末ムード 静岡市中の県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、各地の工場の生産終了を受けて終末ムードが漂い始めた。市中あっせん業者は「今日の荷は1工場だけ。問屋も大方が仕入れをほぼ終えたようだ」と話す。 茶市場では磐田や袋井などの自園、本山筋や春野の共同工場の荷が取引された。市中には森、金谷、富士などが少量出回った。いずれも相場は底堅く、600円台から500円台の手合わせが中心。特に深蒸しの引き合いが強く、茶商の要望に応じて蒸し方を変える工場もある。 県外産三茶は鹿児島県本土物の初荷が静岡市中に少量届いた。静岡茶市場には週明けに届く見込み。 藤枝 JA大井川藤枝工場は2工場から3口654キロが上場し、800~6
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人事=浜名湖国際頭脳センター(25日)
社外取締役 渥美寿之
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人事=静岡放送(25日)
代表取締役常務(代表取締役)谷口智康
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人事=静岡県労働金庫(7月1日、地名のみは支店長または支店)
経営企画部長(総務人事部長)執行役員中村太郎▽総務人事部長(本店営業部長)執行役員土屋善久▽執行役員兼本店営業部長(リスク統括部長)富田忍▽監査部長(西遠地域統括長)是永剛▽融資部長(志太榛原地域統括長兼藤枝兼焼津)金丸幸司▽リスク統括部長(富士地域統括長兼富士)佐原直道▽富士地域統括長を兼ねる 沼津・伊豆地域統括長梅本彰規▽志太榛原地域統括長を兼ねる 静岡地域統括長鈴木茂昭▽西遠地域統括長を兼ね、磐田を解く 中東遠地域統括長赤堀敏洋▽富士(清水)上杉和弘▽清水(湖西)大石一寿▽藤枝兼焼津(小笠)山本和直▽磐田(営業統括グループ課長)鈴木知洋▽湖西(融資集中グループ課長)鈴木和幸▽小笠(清水
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人事=村上開明堂(25日)
専務(常務)経理財務本部長兼経理財務部長長谷川猛▽常務(取締役)糟谷篤、服部有▽取締役(常務執行役員)コーポレート本部長島村昌宏
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人事=芝浦機械(24日)
代表取締役社長補佐輸出管理本部長兼財務・IR本部長(取締役)専務執行役員最高財務責任者大田浩昭▽取締役 専務執行役員成形機カンパニー長小池純、常務執行役員経営企画本部長兼経営管理本部長甲斐義章▽専務執行役員成形機カンパニー副カンパニー長(常務執行役員)石見和久▽相模工場長を兼ねる 常務執行役員制御機械カンパニー長伊藤雅文▽品質保証統括責任者を兼ねる 常務執行役員R&Dセンター長小久保光典▽常務執行役員 成形機カンパニー副カンパニー長ゲオルグ・ホルチンガー▽秘書室長を兼ねる 人事総務部長岩松健 ※財務・IR本部を新設し、同本部に広報・IR部と財務部を置く。
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マイクロソフト「チームズで違反」 EU競争法、暫定見解
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は25日、米マイクロソフト(MS)のオンライン会議用アプリ「チームズ」の提供を巡り、EU競争法(日本の独占禁止法に相当)違反だとする暫定的な見解を公表した。同社に異議告知書を送り、改善を求めた。 MSには反論の機会が与えられる。違反が最終的に確認されれば、年間売上高の最大10%の制裁金が科される可能性がある。 MSは、チームズと業務用ソフト「マイクロソフト365」を連携させて利用者の使い勝手を高めている。欧州委は、MSが他社の参入を阻み、市場の競争を妨げていると懸念する。 MSは、チームズとマイクロソフト365のセット販売を批判され、欧州を
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スカイマークと手荷物連帯輸送 FDA、7月1日契約締結
鈴与グループのフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市清水区)とスカイマークは25日、旅客手荷物の連帯輸送契約を7月1日に締結する、と発表した。両社の飛行機を乗り継ぐ際、手荷物を預け直すことなく、最終目的地で受け取ることができるようになる。9月1日から一部のツアー商品を対象に始め、将来的に拡大する。FDAによると、鈴与グループがスカイマークの筆頭株主となって以降、FDAとスカイマークが共同の取り組みを航空事業で行うのは初めて。 対象となるのは、阪急交通社が販売する松本空港(長野県松本市)発の沖縄ツアー6往復便。松本―神戸間をFDA便で移動し、神戸―那覇間はスカイマーク便を使う。松本で手荷物
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ヤマハギターの旗艦商品発売へ
ヤマハは28日、アコースティックギターの旗艦商品として開発した新製品「FS9」を発売する。 表板は希少木材「アディロンダック・スプルース」を採用し、音の太さと明瞭さを両立した。コンパクトなスタイルで指弾きに最適なギターという。 初年度の販売目標は国内外で350台。販売価格はFS9Rが税込み55万円、FS9Mは48万円。
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トヨタ会長 報酬16億円 歴代最高
トヨタ自動車が25日開示した2024年3月期の有価証券報告書によると、豊田章男会長の役員報酬は前期(9億9900万円)を大幅に上回る16億2200万円だった。グループの認証不正問題で一部減額したが、欧州や日本の主要企業を参考に執行役員以上の報酬水準を全体的に引き上げたため、トヨタの歴代取締役として最高額となった。 昨春に会長に就き、グループ全体の「責任者」としての活動を増やしていることなども加味したという。開示義務のある報酬1億円以上の取締役は退任者も含めて7人で、昨年6月に取締役に就いた佐藤恒治社長は6億2300万円だった。 国際的な人材獲得競争力の視点でも報酬向上に取り組み、豊田氏は
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改正規正法「透明性確保」 経団連会長が評価
経団連の十倉雅和会長は25日の定例記者会見で、成立した改正政治資金規正法について「一定程度の透明性は確保されたのではないか」と評価した。一方で「政治資金パーティー裏金事件が起こった背景を忘れずに、(改正法が)実効性あるものにすべきだ。ルールをしっかり守ってもらいたい」と注文も付けた。 監査する第三者機関の設置などに関する詳細が検討事項として残ったことには「スピード感を持って取り組むべきだ」と指摘した。
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3月期売上高12%増 浜名湖頭脳センター
浜名湖国際頭脳センター(浜松市中央区)が25日発表した2024年3月期決算は、売上高が前期比12・0%増の5億6029万円、経常利益が5・0%増の1753万円、純利益が5・1%増の1708万円だった。 基幹のシステム開発事業で、主に自治体向けが順調だった。信用金庫向け地図システムの販売も好調に推移した。 25年3月期は売上高5億3220万円、経常利益1050万円、純利益1千万円を見込む。
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一般管理費増え減益 電業社機械製作所3月期
電業社機械製作所は25日、不適切な会計処理などの影響で遅れていた2024年3月期連結決算を発表した。一般管理費や販売費の増加が響き、経常利益は前期比7・4%減の24億5700万円、純利益は6・4%減の17億5千万円となった。 売上高は0・9%増の240億9600万円。国内公共事業のポンプや海外の送風機が堅調で受注額は24・8%増の293億円となった。 東京証券取引所は事業年度末から45日以内の通期決算開示を求めている。同社は東北支店で発生したトンネル工事の架空発注を受け、2月から4月まで特別調査委員会による調査を実施。この影響で24年3月期の第3四半期決算と通期決算の発表が遅れた。
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EV充電スタンド ホテル利用者向け 呉竹荘に2基設置
ホテル運営の呉竹荘(浜松市中央区)は25日、同区の「ホテルヴィラくれたけ」に、中部電力ミライズのEV(電気自動車)充電サービスを利用して2基の充電スタンドを設けた。ホテル利用者にサービスを提供する。 ミライズが法人向けに始めた充電サービス「treev(ツリーブ)」での初設置例。ホテルやレストランなど国内49施設を運営する呉竹荘は今夏、愛知県蒲郡市のホテルにもスタンドを設けるほか、他の施設にも導入を検討する。 スタンドの利用者は、専用アプリを通じて料金を支払う。料金は一般的なEVが42キロ走行する6キロワット時(充電時間約1時間)で税込み330円程度。 運用開始式で、呉竹荘の山下智司社長は「E
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キャンバス赤字拡大 6月期予想、研究費増
キャンバスは25日、昨年8月の2023年6月期決算公表時点で未定としていた24年6月期の通期業績予想を公表した。臨床試験の準備が進んで研究開発費が増加し、純損失は13億7100万円(前期は12億4400万円の赤字)を見込んだ。 欧州で予定している抗がん剤候補化合物「CBP501」の臨床第3相試験の準備費用が第3四半期以降増加し、研究開発費の大半を占めた。 発売製品がなく売上高に当たる事業収益はゼロ。経常損失は13億6900万円(12億8300万円の赤字)を見通した。
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中国BYD EV展示 次世代自動車センター浜松 調査活動の一環
次世代自動車センター浜松(浜松市)は25日、電気自動車(EV)車両分解調査活動の一環で、中国のEVメーカー比亜迪(BYD)のEV「ATTO3(アットスリー)」など車両展示説明会を同市中央区のアクトシティ浜松で開いた。 SUV(スポーツ用多目的車)型EVのアットスリーは中国で2022年に登場し、日本では23年1月に発売された。「8in1」と呼ばれる駆動システムは、モーターや制御装置など八つの主要部品を一体化し、小型、軽量、低コスト化を図った。会員企業の約100人が見学に訪れ、最適な性能に欠かせない熱管理システムの工夫や内外装の特徴などを実車やパネル資料を通じて確認した。 望月英二センター長は「
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デジタル茶況(6月25日)生産終盤で買い手まばら 静岡市中 静岡茶市場 県産二茶
県産二茶の生産は、遅場所を除く各産地で最終盤を迎え、静岡市中と静岡茶市場では買い手がまばらになってきた。盛期に入っている東部の荷も市中への入荷が断続的で、取扱量が膨らまない。今期の二茶仕入れを終えた問屋は「今年はミルい茶が多く、品質は総じて良好だった」と振り返った。 藤枝 JA大井川藤枝工場は2工場から3口654キロが上場し、800~630円で取引された。高値は藤枝かおり。 島田、金谷、川根 JA金谷センターには19口約1万キロが上場し、500円台中心に取引された。二茶生産を終了する工場が出てきた。 榛原、相良 550円付近が中心。二茶取引はほぼ終了した。 掛川、小笠 掛川茶
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30年目の活動方針、未来の都市景観発信 サンフロント21三島で総会
静岡県東部・伊豆地域の活性化策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)は24日、本年度総会を三島市のみしまプラザホテルで開いた。沼津と三島両市の中心市街地で加速する再開発事業などを念頭に、「未来の都市景観の発信」をはじめ四つの活動方針を決め、地域の将来像を示していくとした。 活動方針には、地域資源を最大限活用すると明記。ファルマバレープロジェクトによる「医療田園都市」構想の具現化、伊豆の文学と食文化を柱にした観光支援、富士市に開設する「県動物愛護センター(仮称)」を生かした動物と共生する環境づくりなども盛り込んだ。 本年度、懇話会が
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茶況(6月24日)盛期の清水、相場前年並み 静岡茶市場の県産二茶
静岡茶市場の県産二茶は、雨後の荷が各産地から持ち込まれた。盛期の清水は700円台が中心で、前年並みを維持した。終盤の本山筋は900円台前半から600円台後半で、ばらつきが見られた。 各産地で数日中に生産を終える工場が多く、茶市場職員は「取引のピークがなく、急にぱたっと終わってしまう感じだ」と語る。 静岡市中では、二茶の扱いを終えるあっせん業者も出始めた。富士が500円台後半から半ば、終盤の袋井は600円台前半から500円台半ば、金谷はほぼ横ばいの600円前後で商談が成立した。 県外産は鹿児島県種子島産三茶が茶市場と市中に届いた。400円台後半で手合わせし、問屋数社が分け合った。 ◇鹿
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しずおかFG社員提案で初の事業化 企業向け内部通報サービスの新会社 AI活用しハラスメントなど受け付け
しずおかフィナンシャルグループ(FG)は24日、社内ベンチャー制度に基づき社員が事業化を提案した企業向け内部通報窓口サービスの新会社「リレイズ」を設立したと発表した。人工知能(AI)を活用し、契約先の社内で生じた不祥事やハラスメント、職場改善の要望など幅広い相談を匿名で受け付ける。通報者と企業の管理部門を仲介し、問題の重大化防止や早期解決につなげる。 サービスを利用する企業の社員は、スマートフォンやパソコンから専用ウェブサイトに入り、自動会話プログラムのチャットボットで相談内容を入力する。最初はハラスメントの種類や発生した部署といった質問への答えを選択し、徐々に具体的な状況を書き込む形で対
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芝浦機械、長泉の土地売却 特別利益計上へ
芝浦機械は24日の取締役会で、長泉町下土狩に所有する土地約2万5千平方メートルを譲渡すると決めた。同町に44億円で売却する。譲渡益約40億円を特別利益として2025年3月期第2四半期決算に計上予定。 譲渡するのは22年10月に吸収合併した不二精機製造所の事業所跡地。同町議会で関連議案が可決されることを条件に、譲渡契約を同日結んだ。8月下旬に引き渡す予定。
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人事 フジドリームエアラインズ(24日)
常務(取締役)永井大志▽新任取締役 山田潤
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インド販売網 強化へ ヤマハ株主総会「中国代わる大市場」
ヤマハは24日、株主総会を浜松市中央区の本社で開き、取締役8人の選任案などの議案を可決した。山浦敦社長はインドを成長戦略の場に位置付け、市況低迷が長期化する中国に代わる市場として、販売網を強化する方針を掲げた。 同社は2008年にインドに販売拠点を置き、19年はポータブルキーボードなどの普及価格帯の製品を提供する製販一体の工場を設立。23年3月期には初めて売上高60億円を超えた。営業担当者は「インドはこの数年間、2桁成長を続けている。中国をカバーするまでには至っていないが、中国に代わる大きな市場として、販売網をしっかりつくっていく」と説明した。 山浦社長は、前期に3回、業績予想を下方修正
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人事 静岡ガス(7月1日)
グループ価値共創担当マネジャーを解く 経営戦略本部デジタルイノベーション部長兼未来価値共創担当マネジャー飯尾聡文▽経営戦略本部デジタルイノベーション部グループ価値共創担当マネジャー(同部グループ価値共創担当)池ケ谷陽子
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静岡銀行の2支店 同一店舗内移転 用宗、丸子
静岡銀行は24日、用宗支店と丸子支店をJR安倍川駅(静岡市駿河区)東側に新築した同一店舗内に移転し、営業を始めた。デジタル技術を導入して業務効率化やペーパーレス化を進め、来店客の利便性向上と相談業務の強化を図る。 1階ロビー中央に円形のカウンターを構え、タブレット端末7台を設置。手続きに必要な情報を打ち込むとQRコードが発行され、窓口行員が読み取って対応する。住所変更などの一部手続きはタブレット入力で完結でき、約75%の個人向け窓口業務をデジタル技術でカバーする。福島豊専務は「デジタルの導入で業務負担を軽減する分、お客さまの相談に対応する時間を増やせる」と語る。 建物は延べ床面積518平
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麦ストロー普及へ 自動製作機を開発 浜松の企業が脱プラ提案
省力化機械設計・開発のファクトリーインプルーブメント(浜松市中央区)は24日、麦をストローに加工する自動製作機を開発したと発表した。プラスチックごみ削減の取り組みとして、廃棄される麦の茎の活用を提案する。体験会などを通じて麦ストローの普及に取り組む。 ドリルで麦の節の内部に穴をあけ、圧縮空気で加工時に出た粉を取り除き、空気漏れがないかの検査を自動で行う製作機をつくった。製作機の大きさは幅約1メートル、奥行き約80センチ。一般的なストローと同じ長さ21センチの麦ストローを5~10秒で1本仕上げる。軽い麦がつぶれないよう「ふわっと機械に押さえる機構の開発に苦労した」(池谷暢昭社長)という。
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人事 清水銀行(7月1日、地名のみは支店長または支店)
吉原渉外部長兼渉外長(鷹匠町副)芹沢友隆▽鷹匠町副(吉原渉外部長兼渉外長)高野仁嗣
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新社長に吉儀氏 清水食品
清水食品は24日の株主総会と取締役会で、同日付で吉儀尚浩専務(67)が社長に昇格する人事を決めた。宮崎晋一社長は顧問に就任する。久保田知明取締役は常務に就く。 吉儀尚浩氏(よしぎ・なおひろ)1981年サッポロビール。2000年大正製薬。15年、鈴与入社。19年、清水食品常務。東大院修了。松江市出身。
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工法、質感 本物そのまま 跳び箱型の小物入れ ミヤノ工芸(浜松市浜名区)【静岡ものづくり最前線】
くぎを使わずに木材を組み上げる工法「ロッキング」など、長年の跳び箱製造で培った技術を生かした独自商品を開発した。ラワン合板を使用してマット部分には帆布を張り、本物の跳び箱と同じ質感にこだわった。1段目を外すことで小物を収納できる。 創業当時から1990年ごろまで、跳び箱を含め、家具やピアノなど木工製品を幅広く製造していた。現在の主力事業はシステムキッチンの部材加工にシフトしたが、木材を組み上げる機械を有効活用し、これまでにさい銭箱やスマホスタンド、跳び箱型の貯金箱などの商品も製作した。 ロッキングと家具製造のノウハウを組み合わせている点が特徴。小物入れは縦約38センチ、横約31センチ、高
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生成AI普及 電力消費急増 NTT、SBGが節電投資
生成人工知能(AI)の普及で、世界の電力消費が急増するとの見方が強まっている。AIの学習のため、データセンターの電力需要が爆発的に増えるためだ。「人間が使う電気をAIに奪われる」(IT大手)との懸念もあり、NTTは電力消費を抑えたデータセンターやAI、ソフトバンクグループ(SBG)の傘下企業は省電力の半導体開発に投資している。 科学技術振興機構(JST)は、世界のデータセンターの電力消費が2018年の190テラワット時から、30年に3千テラワット時、50年には50万4千テラワット時と急激に増加する推計を21年にまとめている。 国際エネルギー機関(IEA)は今年1月、26年に世界のデータセ
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親会社処分踏み込まず 金融庁 資産運用立国 影響嫌う?
三菱UFJ銀行と系列証券2社が顧客企業の情報を無断で共有した問題で、金融庁は3社に業務改善命令を出す一方、親会社の三菱UFJフィナンシャル・グループを処分しなかった。子会社への監督責任の認定を巡る駆け引きは1年に及んだとみられる。親会社の処分に踏み込まなかった背景として、業界では「資産運用立国の機運に影響するのを嫌ったのでは」との見方が相次ぐ。 事前にやりとり 関係者によると、証券取引等監視委員会では親会社への処分勧告を求める声が強かった。三菱UFJが「グループ一体型の経営」を掲げているのが理由だ。 金融機関で証券取引の違反行為が確認された場合、金融庁は監視委の勧告を受けて内容を検討
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アプリ提供制限でEU アップル違法の見解
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は24日、米アップルのアプリ市場「アップストア」について、IT規制「デジタル市場法(DMA)」に違反しているとの予備的見解を公表した。開発者が、アップストア外で消費者にアプリを提供することを妨げているとみている。欧州委が、3月に適用が始まったDMAへの違反を指摘するのは初めて。 今後、アップルには反論の機会が与えられる。同社は欧州で3月から、自社市場外からもダウンロードを認めていたが、EU側は、対応が不十分だと判断した。違反が最終的に確認されれば、年間売上高の最大10%、繰り返された場合には最大20%の制裁金が科される可能性がある。 DMAでは巨
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日銀人事(24日)
名古屋支店長(政策委員会室審議役)堂野敦司▽松本支店長(業務局総務課長)真川伸樹▽長崎支店長(政策委員会室総務課長)伊藤真▽富山事務所長(金融機構局考査役)藤沢知行▽企画局参事役兼政策委員会室参事役(松本支店長)山本格▽調査統計局参事役(長崎支店長)黒住卓司▽総務人事局付(名古屋支店長)広島鉄也
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物価上振れなら適時利上げ 日銀、6月会合で委員意見
日銀が今月13、14日に開いた金融政策決定会合で、一部の政策委員が外国為替市場での円安進行を受けて物価に「上振れリスクも出てきている」として「遅きに失することなく、適時に金利を引き上げることが必要だ」と追加利上げに言及していたことが24日、分かった。月間6兆円規模とする国債の購入を減らす方針を決めたが、実際に減額する際は市場との対話を重視し、慎重に進めるべきだとの主張が相次いだ。日銀が政策委員の「主な意見」を公表した。 追加利上げを巡っては、個人消費が盛り上がりを欠くことや、認証不正問題に伴う自動車大手の生産停止の影響を踏まえ「現在の金融緩和継続が適当だ」と指摘する声もあった。「消費者物価
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5月百貨店売上 14%増の4692億円
日本百貨店協会が24日発表した5月の全国百貨店売上高(既存店ベース)は、前年同月比14・4%増の4692億円で、27カ月連続で伸びた。訪日客の増加や富裕層による高額品の購入がけん引した。免税売上高は約3・3倍の718億円で、3カ月連続で過去最高を更新した。 協会の担当者は訪日客効果について「当面は同様の水準で推移するのではないか」との見方を示した。中国人の購買意欲の強さが目立ち、売り上げと1人当たりの購買単価を引き上げた。 商品別では富裕層向け催事の好調により、高額品の美術、宝飾、貴金属も36・7%増となり、堅調さが目立った。 主要10都市の合計は訪日客効果もあり、19・4%増だった。
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裾野産キヌア「残したい」 市の事業終了 有志が自主栽培
裾野市の市民有志らが雑穀「キヌア」を栽培している。特産化に向けた市のプロジェクトは2023年度に終了したが、「キヌアを残したい」との思いで自主的な活動を継続。今後も開発品を販売するため、生産量の確保を目指している。 市のプロジェクトに参加したメンバー15人が畑やプランターで育てたり、仲間の栽培を手伝ったりしている。同市水窪の村上武さん(79)は約70平方メートルの畑に苗を植え、6月下旬に収穫期を迎えた。 種の大きさをそろえて苗を育て、定植する幅や土の深さを改良して栽培したところ、最長170センチほどの高さに伸び、多くの実ができた。村上さんは「さまざまな栽培方法を試したが、今までで一番育ち
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デジタル茶況(6月24日)雨後の荷 取引スムーズ 静岡市中 静岡茶市場 県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、雨後に摘採した荷が足早に取引された。遅場所を除く各産地で、今週中に生産が終わる見込み。あっせん業者は「ほぼ扱いがなくなってきた。目立ったピークがないまま茶期が終わるだろう」と話す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は2工場から5口1174キロが上場した。市場関係者は「雨後の様変わりはあまりなかった」と話す。 島田、金谷、川根 島田の取引は550~530円が多かった。伊久美を残して多くの工場が25日に二茶生産を終える見通し。 榛原、相良 550円前後の取引が多かった。二茶生産は最終盤を迎えている。 掛川、小笠 前日の降雨の影響で、掛川茶市場での取引は少
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スルガ銀行 初任給26万円 メガバンク水準に引き上げ 7月から
スルガ銀行は7月1日、賃金を改定し、総合職の初任給を一律2万円引き上げる。大卒は現行の24万円から26万円になり、同銀行によると、メガバンクと同じ水準になるという。 業績が回復する中、採用人数を増やす計画で、優秀な人材の確保につなげる。初任給は1月に引き上げたばかり。大卒の場合、2023年までの20万5千円から短期間で26・8%の大幅な増額になる。 合わせて、非正規を含む現職社員も平均7・5%の賃上げを実施する。物価高騰に対応するとともに、働きがいの向上につなげる。
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茶況(6月23日)静岡県産二茶取引 数量・単価ともに前年割れか
静岡茶市場の県産二茶取引は終盤を迎えている。茶市場の集計などによると、取扱数量、平均単価ともに前年を下回る見通し。特に数量は、2割以上の大幅減が見込まれる。平均単価は「今期の一茶底値より高い」(あっせん業者)が、前年よりも1割程度安いとみられる。 あるJA担当者は「今期は一茶の底値が異例の安さだったため、二茶の相場が保たれているように見えるが、減産幅を考えれば安値の印象を拭えない。結局は買い手市場になっている」と語る。 ◇ 静岡茶市場は連日休業、市中も取引を休止した。24日は、22日摘採分などが少量取引される見通し。 藤枝 取引は24日に再開する。二茶は残り数日で終える見通し。
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新会長に森下氏 袋井の浅羽町商工会
袋井市の浅羽町商工会はこのほど、本年度の通常総会を同市浅岡のどんどこあさばホールで開いた。川上政年会長(71)が任期満了で退任し、森下剛好副会長(67)=サンセイ=を新会長に選出した。任期は3年間。 森下新会長は「環境の変化に柔軟に対応するため、会員に寄り添った支援を心がけた運営に力を入れる」とあいさつした。本年度の重点事業としては、相談窓口として専門相談員を設置し、課題解決のための支援体制の強化を図ることを確認した。 総会では事業計画案など7議案を承認したほか、会員事業所の優良従業員の表彰も行った。
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事業承継支援へ連携協定 沼津商工会議所、市など11団体
沼津商工会議所や沼津市、地元金融機関などでつくる「ぬまづビジネスサポート連絡会」は本年度、市内中小企業の事業承継支援を本格化させる。円滑化を図るため、所属11団体が連携協定をこのほど締結した。人口減少や高齢化で事態が深刻になるとみて、情報共有による市内事業者の実態把握を急ぐ。 商議所と県事業承継・引継ぎ支援センター、市商工会は毎月、出張相談会を開催。しかし、商議所によると、相談件数が鈍化し実態の把握に及んでいないという。商工会も、市内の小規模事業者は家族経営が多く、支援のネットワークを広げないと親族外への継承が難しいと指摘する。 今後は各団体へ個別に寄せられた相談を同センターに集約し、
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「食品ロス」損失なお4兆円 廃棄減 背景に物価高 無駄なく工夫、もう一歩【経済フォーカス】
食べられるのに捨てられる「食品ロス」。2022年度の発生量自体は最少で、小売店などの事業者、家庭の工夫の効果が出始めた。最近の物価高に伴う生産量見直し、節約志向もロス削減の一因となっているようだ。ただ経済損失はなお4兆円。無駄をなくす一層の対応が一人一人に求められる。 需要予測 22年度の事業者による食品ロスは前年度比15・4%減で、大きく改善した。農林水産省は、商習慣や需要予測の見直しのほか、福祉施設や生活困窮者らに無償で提供するフードバンクへの寄付が進んだと説明。規格外食材を使った食品の開発が増え、原材料の価格高騰を受け、受注量以外の余剰生産を縮小する業者もあるという。 宮崎市の
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「庶民の足」ホンダ50cc以下生産終了へ 排ガス規制強化で
ホンダが原動機付き自転車(ミニバイク)のうち、排気量50cc以下の生産を終了することが22日分かった。市場をけん引し「庶民の足」として親しまれる移動手段に育てたが、国際的な排ガス規制強化の流れで適用される新規制基準への対応が困難と判断した。適用が始まる2025年11月までに生産を終える見通しだ。 ホンダは50cc以下でトップシェアを握る。1958年に販売を始めた「スーパーカブ」シリーズが人気車種となり、市場拡大を主導した。同シリーズは累計生産が1億台を超え、世界で最も売れたバイクとして有名だ。燃費の良さなどが評価され、国内では郵便や新聞の配達用として普及した。 ただ、近年は近距離の移動手
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迫る7月3日新紙幣発行 静岡県内飲食店など準備急ぐ 券売機や釣り銭機更新 認識装置品薄で対応遅れも【動画あり】
7月3日に迫る新紙幣発行に向けた準備が、県内の飲食店や観光施設などで進んでいる。従業員による会計作業の手間を省く券売機やセルフレジの導入が広がる中、各店舗は新紙幣に適応した機材への更新を急ぐ。ただ、高まる需要を受けてお札を認識する券売機のユニット(装置)は品薄状態で、メーカーや販売店が対応に苦慮するケースも出ている。 「だいたい半年待ちぐらい。注文を受けたお客さまにはそう伝えている」。券売機などを製造する三幸エンジニアリング(静岡市)の青木兼弘社長によると、挿入した新紙幣を識別するユニットの納入期間は早くても5カ月ほど。既存の券売機もユニットを交換すれば新紙幣を使用可能になるが、「今のまま
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浜名湖アサリ、完全養殖で復活を 「付加価値高めたい」浜名漁協など26年度事業化目標
浜名湖のアサリを完全人工養殖で復活させようと浜松市中央区の浜名漁協、浜松ホトニクス、ガソリンスタンド運営の明石吉田屋産業が中心となって6月、浜名湖再生プロジェクトを本格始動した。アサリ、カキの地元漁師21人が参入し、「養殖浜名湖アサリ」のブランドを確立する。 プロジェクトは、施設で人工的に育てたアサリの稚貝を塩ビ管の容器に入れ、カキ棚につるす「垂下養殖」で育成する。湖内を立体的に利用できるため生産性が高く、外敵から守る効果もある。2024年度は1本あたり約3千個体入りで100本の容器(計約3トン)を垂下。25年度は10倍の千本に増やし、26年度に事業化を目指す。 浜名湖のアサリ漁獲量は
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「海から富士山」観光化へ 漁船クルージング誕生 絶景満喫!市内回遊向上期待
一部の撮影スポットに過剰な人気が集まり対応に追われる富士山麓。新たなアプローチとして「海上から見る富士山」を案内しようと昨年、漁船クルージングを運営する企業が富士市に誕生し、海上観光ツアーを展開している。口コミが徐々に広がり、海外からの申し込みも入る。事業者の杉山真郁さん(30)は「富士山の魅力をより引き出し、観光客が存分に楽しめる環境を整えたい」と意気込む。 クルージングには一本釣り漁船を使用。田子の浦漁港周辺を1時間ほど巡るプランや沼津市の大瀬崎を往復するコースのほか、日の出と同時に赤富士を満喫するツアーも用意する。 杉山さんは米国に留学した4年間で、富士山の認知度と観光資源として
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観光と防災の両立へ 全国初の津波避難複合施設で訓練 伊豆市土肥「テラッセオレンジトイ」
観光と防災の両立を目指す伊豆市は22日、沿岸の観光地でもある同市土肥地区で南海トラフ大地震を想定した津波避難訓練を行った。松原公園内に整備中の全国初となる観光機能を併せ持つ津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」などを避難先に設定。地元住民だけでなく、観光客の命を守るための手段を検証した。 「一声かけて津波てんでんこ」をテーマに実施し、地域住民ら約200人が参加した。午前10時に大きな揺れが発生したと想定。公園内や海岸にいた参加者は揺れが収まったことを確認後、津波警報の発令を待たず「津波だ」「逃げろ」などと叫びながら避難。観光客役を務めた千葉大の学生らに声をかけ、同施設の階段を駆け上った。
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静岡県観光大賞「奨励賞」 金谷茶まつり保存振興会、島田市長に喜び報告
島田市の金谷茶まつり保存振興会はこのほど、市役所を訪れ、県観光協会のふじのくにしずおか観光大賞奨励賞受賞を染谷絹代市長に報告した。 同会は1952年に始まった同市金谷地区の「金谷茶まつり」を主催し、地元住民が茶娘姿で踊りを披露する伝統の「茶娘道中」の維持や継続に尽力した。地元中学校と連携した茶や茶まつりの学習、市観光協会との共催によるデジタルスタンプラリーの実施など観光振興に貢献したことが評価され、静岡市葵区で表彰された。 石神彰悟会長は「諸先輩方の尽力、市や地域住民の協力のおかげで受賞できた」と述べ、染谷市長は「地域住民の心が一つになる祭り。来年も楽しみにしている」とたたえた。 2年
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茶況(6月22日)雨後で取引小休止 静岡茶市場・静岡市中
JA静岡経済連によると、県産二茶の生産は6月10日以降、県内全域に広がったが、数量が膨らまない状況が続く。芽伸びがやや緩慢なために操業が断続的となり、10アール当たり収量が全体的に少ない状態とみられる。 高品質な荒茶を安定供給しているものの、一茶価格が低下した影響で、前年に比べて1割ほど安い価格での取引となっている。 ◇ 静岡茶市場と静岡市中は、雨後で取引が小休止した。茶市場は23日も休業し、市中取引も限定的となる見込み。 藤枝 前日の雨で取引はなかった。市場関係者によると、二茶は全体的に徐々にコワ葉化してきた。 島田、金谷、川根 前日の雨の影響で各地、取
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冬のスポーツ用品 最新作が勢ぞろい ツインメッセ静岡で展示会
ウインタースポーツ用品の展示会「スキー・スノーボードフェスタ」(シラトリ主催)が22日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡で始まった。23日まで。 約200の主要メーカーが出品する東海エリア最大の展示会。ウエアやスキー板など最新モデルがそろい、滑走の安定感や着脱しやすい機能性を重視した商品が目立った。スノーボードのプロ選手らも訪れ、来場者にアドバイスした。
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政策ちぐはぐ、続く迷走 電力業界、経産省困惑も 電気・ガスの補助金復活
政府が電気・ガス料金を抑えてきた補助金を一転して復活させる方針を決めたことが21日、分かった。補助金は、燃料価格が一服したとして5月使用分を最後に終了したが、突然の方針転換に政策のちぐはぐ感は拭えない。内閣支持率が低迷する中、政権浮揚のためのアピール材料との思惑が透け、支援を終了する「出口」を見いだせない迷走が続いている。 岸田文雄首相は21日の記者会見で、再開を表明した電気・ガス料金の補助について「暑い夏を乗り切るための緊急支援だ」と強調。物価が高止まりする中で、家計の負担軽減策を拡充する必要性を訴えた。 補助金はロシアのウクライナ侵攻や円安に伴う物価高への一時的な措置として、202
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【目で見る経済】魚消費、ピークからほぼ半減 「調理が面倒」 肉は増加
魚介類の国内消費が減っている。農林水産省の「食料需給表」によると、日本人1人が1日当たりに食べる量は2022年度が60グラムで、ピークの01年度の110グラムからほぼ半減した。購入を控える理由では「価格が高いから」「調理が面倒だから」などが目立ち、代わりに肉類が増えている。 1960年度には、魚介類の消費は肉類の5倍を超えていた。その後、肉類は右肩上がりに消費が増え続けた。一方、魚介類もしばらくは増加傾向だったが2001年度をピークに減り始めた。11年度に逆転し、22年度には肉類の消費量は93グラムと、魚介類の1・5倍に上った。イカやサンマの不漁も要因とみられる。 この間、加工品を除く「
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リニア「真摯に取り組む」 JR東海社長、株主総会で
JR東海は21日、名古屋市内で定時株主総会を開いた。東京・品川-名古屋の2027年開業を断念したリニア中央新幹線の今後の工事について、丹羽俊介社長は「静岡県の鈴木康友知事をはじめ、(沿線地域からの)強い思いを肌で感じている。双方向のコミュニケーションを大切にしながら真摯(しんし)に取り組む」と話した。 株主からはリニアに関する質問が相次いだ。静岡工区の着工見通しに関し、宇野護副社長は「着手の見通しが立っておらず、27年開業は実現できない状況だ」と説明。新たな開業時期も見通せないとした。 岐阜県瑞浪市の工事現場付近で井戸などの水位が低下し、5月に工事が中断する問題も起きた。丹羽氏は「地域と
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「磐田産レモン」販路確保へ 市とJA遠州中央 ポッカサッポロと協定調整 産地化の加速図る
磐田市とJA遠州中央は21日までに、大手飲料・食品メーカーのポッカサッポロフード&ビバレッジ(名古屋市)と、市内産レモンの取引を含めた連携協定を結ぶ方向で最終調整に入った。締結は7月になるとみられる。安定した販路の確保にめどを付けることで、レモン産地化の加速につなげる。 市とJAは本年度から、茶などを生産する農業者に複合経営を促し、所得の向上につなげるため、レモンの産地化に乗り出している。市は定植に向けた農園の整地・土地改良費のほか、本格的な収穫が始まるまでの未収益期間の管理費を補助する制度を創設した。既に10軒以上の生産者がレモンを定植したという。 関係者によると、JAが生産者からレ
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人事=しずおかフィナンシャルグループ
【静銀リース】オートリース事業本部長兼同事業部長(管理本部長付部長)森田和広▽東部支社長(中部支社長)北澄朋久▽中部支社長(中部支社副支社長)松永卓也=以上7月1日 【静銀ティーエム証券】引受部長(経営企画部付部長)江藤勤=6月14日 【静銀ITソリューション】社長(副社長)静岡銀行理事待遇山本隆秀▽コンピューターセンター長(同副センター長)中塚雅巳▽ITコンサルティング&ソリューション部長(同部担当部長)増田健一=以上6月20日 【静銀モーゲージサービス】スキルサポート部長を兼ねる 常務執行役員兼スキルサポート本部長遠藤恵子=6月20日 【静銀セゾンカード】社長(副社長)滝丈喜=6月17日
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人事=静岡経済研究所(20日)
理事を兼ねる 研究部長川島康明
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全信協会長 御室氏が退任 後任は平松氏
全国信用金庫協会は21日、通常総会と理事会を都内で開き、御室健一郎会長(浜松いわた信用金庫会長)が任期満了で退任した。御室会長は2020年6月から全信協会長を2期4年務めた。後任の会長には平松広司かながわ信用金庫理事長が就任した。
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スズキ、野外での軽自動車活用場面PR ショー出展
スズキは28~30日に千葉県の幕張メッセで開かれる「東京アウトドアショー」(実行委主催)に参考出品を含む軽自動車3台を出展する。アウトドアシーンにおけるコンパクトカーの多様な活用法を提案する。 参考出品の「スペーシアパパボクキッチン」は、親子などでのキャンプを想定し、後方シートから荷室の空間を調理ができるキッチン仕様にアレンジした。 市販する軽トラックの特別仕様車「スーパーキャリイXリミテッド」は、フロント装飾部やホイールを黒色にするなど、精悍(せいかん)な印象。軽トラ市向けに荷台に固定できるテント「軽テン」を設置して披露する。市販の新型スペーシアのハイブリッド車も並ぶ。
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沼津ブランド5品を吟味 干物、タチバナ使った洋菓子、ギョーザ… 沼津商議所が評価選考委員会 7月に結果
沼津商工会議所は21日、地元の素材を生かした「沼津ブランド」の評価選考委員会を沼津市の同商議所で開いた。新たに申請のあった4品と、既に認定を受けながら具材を変更する1品のいずれも食品計5品を審査した。 地元で加工された干物、戸田地区のかんきつ類タチバナを使った洋菓子、長年愛される手作りギョーザなど工夫を凝らした逸品が目立った。高村和秀副会頭が委員長を務め、審査員10人が味や価格、見栄え、独創性、市のイメージアップにつながるかなどの項目を50点満点で採点した。 味は最も重要な項目で、審査員が試食した。結果は7月に決まる。 (東部総局・天羽桜子)
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静岡県内地価DI横ばい 4月1日時点、東部上昇も伊豆で下落
静岡県不動産鑑定士協会と県宅地建物取引業協会がまとめた4月1日時点の県内不動産市況調査によると、半年前と比較した地価動向の上昇、下降傾向を表す判断指数(DI)は7・1で、昨年10月の前回調査から0・1ポイント改善した。静岡、浜松の両政令市で大幅に上昇したほか、沼津・三島、北駿地域もプラスに転じた。一方、伊豆などでマイナス幅が拡大し、都市部と地方の二極化が一段と進んだ。 県内の全11地域で不動産業者千社にアンケートを行い、「地価動向」「分譲地等」「マンション」「仲介」の不動産市況の実感、半年後の予測について508社が回答した。 地価動向は静岡が30・8、浜松が17・7と、都市部を中心に5地
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コア預金評価の意義学ぶ 静銀など6行が勉強会
国内金利が上昇局面を迎える中で銀行が持つ資産と負債の価値を正確に把握し、適切な経営リスクの管理につなげる地銀6行の勉強会が21日、都内で初開催された。静岡銀行が9月から新たに導入する「コア預金評価モデル」が紹介され、金利変動を踏まえた経済価値の計測により預金を有効活用する仕組みと意義を考えた。 静岡銀と他県の地銀でリスク管理を担当する行員が参加した。マイナス金利下では「コスト」とみなされてきた預金の重要性が各行で見直される中、「預金を集める感覚のない行員の意識変革は不可欠」との声が上がった。引き出されずに滞留するコア預金の価値を可視化し、将来余力を把握して事業や融資の原資に活用することが収
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茶況(6月21日)静岡県産二茶取引 底堅さ続く
静岡茶市場と静岡市中の県産二茶取引は、底堅い動きが続いた。今後生産が本格化する東部も減産が見込まれ、終盤まで相場が維持される可能性が高い。 茶市場では本山筋が単価をほぼ保ったまま生産終盤を迎えている。大川は950円、美和は800円台半ば、藁科は800円台後半で手合わせし、横ばいから20円の下げ。生産者は「あの手この手を尽くし、なんとか相場を維持できた」と手応えを語った。 市中では連日、各地の工場から最終荷が届いている。契約販売用に切り替える生産者もあって、取引量は漸減していく見通し。 茶市場は22、23の両日を休業する。 ◇鹿児島県茶市場(キロ・円) ▽煎茶上場 20,243キロ
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デジタル茶況(6月21日)最終荷届ける工場が増加 静岡市中 静岡茶市場 県産二茶
静岡市中と静岡茶市場では、各工場からの最終荷の取引が増えてきた。平野部や本山筋は、大半の工場が雨後数日で製造を終える見込み。東部は生産序盤から中盤だが、先行産地と同様に収量が少ない状況。JA担当者は「二茶生産をやめた農家もあり、収量は7割程度に落ち込むかもしれない」と見通す。 藤枝 JA大井川藤枝工場は3工場から7口970キロが上場し、1000~670円で取引された。高値は藤枝かおり。生産者は雨で摘採を休んだ。 島田、金谷、川根 JA川根センターには11口4717キロが持ち込まれ、750~700円の取引が多かった。 榛原、相良 630~570円が取引の中心。二茶は終盤を迎えている
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コストコ誘致に熱視線 雇用・人口増「頼みの綱」 上陸四半世紀、商店に不安
米国系会員制スーパー「コストコ」の日本上陸から今年で四半世紀。日本法人は地方で出店を進め、自治体は誘致に力を入れている。雇用創出や税収増といった波及効果を期待し、用地や周辺道路を整えてアピール。誘致成功で人口増に転じた町もある。地元商店からは競争激化に不安も漏れるが、衰退する自治体の首長にとってコストコは頼みの綱に映る。 「町の知名度が一気に高まった。まるでテーマパークだ」。熊本県御船町の藤木正幸町長は強調する。誘致のため「上京しては日本法人に名刺を置きにいった」。2016年の熊本地震後は「復興のシンボルに」と掛け合った。 21年に開業し、減少傾向だった町の人口は3年で300人ほど増え、
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富士ヒノキ、特長に光を 富士市、東京農大に調査委託
富士市が富士山南麓特産の「富士ヒノキ」の調査研究を東京農大(東京都)の研究グループに委託し、地元産材を効果的に発信する手法を探っている。良質な木材としての特長に光を当て、ブランド力の向上と利活用の拡大を図る。 造林学が専門の上原巌教授と学生グループに現場実習を持ちかけ、素材の安定供給に向けた各種調査を依頼した。富士地区林業振興対策協議会の認定工場で作られた「フジヒノキメイド製品」の知名度アップにもつなげたい考えだ。 上原教授ら24人は6月中旬に同市桑崎の市有林に入り、富士ヒノキの立ち並ぶ間隔や照度、周辺に育つ植物などを調べた。伐採してサンプルを持ち帰り、年度内に結果をまとめる。上原教授は
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超長期国債抑制へ 財務省 10年以下の増額検討
財務省が、発行から償還までの期間が10年を上回る超長期の国債を抑制し、10年以下の国債を増やす検討に入ったことが20日、分かった。日銀が国債の買い入れ額を減らすことに対応し、償還期間ごとの発行割合を見直す。金利の上昇局面では、償還期間が短いほど金利変動リスクを抑えられるため、銀行などの機関投資家が購入しやすいとみている。日銀に代わる買い手の確保を目指す。 21日に開く財務省の研究会で有識者が提言する。これを受け、財務省は2025年度の国債発行計画に反映させる方針だ。ただ金利上昇局面で償還期間が短い国債を増やすと、発行するたびに国債の表面利率を引き上げる必要が生じ、利払い費が膨らむ恐れがある
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円の国際価値 過去最低 ドルやユーロ、元と大差
国際決済銀行(BIS)は20日、円の国際的な価値を指数で示す「実質実効為替レート」(2020年=100)が5月は68・65となり、過去最低を更新したと発表した。海外と比べ物価や賃金の伸びが鈍いことや、長引く円安が要因で、ピークの1995年4月(193・97)の約3分の1まで落ち込んだ。70年代前半より低く、ドルやユーロ、人民元との差も拡大。主要通貨としての地位が揺らいでいる。 実質実効為替レートは外国為替市場でドルや円が取引される一般的な為替レートとは異なり、主要国の物価上昇率や貿易額といった経済指標を考慮して通貨の総合的な実力を表す。通貨の購買力を比較する目安としては各国のマクドナルド
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スズキ 60歳時の給与維持 人事制度刷新、意欲引き出し後進指導役も期待
スズキは本年度刷新した人事制度改革の一環で、60歳の定年を過ぎた再雇用社員の業務や給与を現役時点と同様に維持する制度を導入した。対象は60歳から65歳までの約1200人で、「年齢にかかわらず、挑戦と行動を促す」(人材開発本部)としている。待遇改善で労働意欲を引き続き高めてもらうとともに、人口減少下の人手不足への対応や、知見を生かした現役社員の指導にも期待する。 新制度では、体力や環境に問題がなければ、業務は正社員と同じにし、異動や駐在、出向の可能性もある。役職は解くが、60歳時点の基本給をベースとし、フルタイム以外にも、日数や時間短縮など働き方に応じた報酬となる。 同社は日本のほか、新工
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茶況(6月20日)5円~10円の小幅安 静岡市中の県産二茶
静岡市中と静岡茶市場の県産二茶は、減産による供給不足を受けて足早な取引となった。遅場所を除く各産地は終盤を迎えている。生産者からは「雨の影響で病害虫が出る前に生産を終えたい」と摘採を急ぐ声が聞かれた。 市中では5円から10円の小幅安の荷が多く、予約分で商いを終えるあっせん業者もあった。勝間田は600円台半ばから前半、榛原は600円前後。小笠は660円から600円、金谷は660円から580円、富士は600円前後で手合わせした。森は500円台半ば、袋井は600円台半ばから500円台後半で商談が成立した。 茶市場では、本山筋の共同工場が雨前から20円程度下げたが、970円から800円台半ばを維
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次世代車「SDV」標準化へ スズキ、企業連携組織参加
スズキは20日、高度なソフトウエアを搭載した次世代車「SDV(ソフトウエア・ディファインド・ビークル)」の開発に向け、名古屋大が設立する組織「オープンSDVイニシアティブ」に参加すると発表した。部品製造企業などとともに、社会実装に向けた取り組みを進める。 SDVは、ソフトの追加や更新で、販売後にも機能の拡張などができる。海外の電気自動車(EV)メーカーが既に先行し、国も競争環境を高めるため連携開発を後押しする。戦略の一つとして、搭載するアプリケーション基盤「API」の標準化を重視している。 組織は、標準化の前段に位置づけられるAPIシステムの構築を目指す。実車やシミュレーター上でテスト実装し
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ビジネス力養成 7月25日浜松でセミナー
浜松地域イノベーション推進機構フォトンバレーセンター(浜松市中央区)は7月25日午後1時半から、「ビジネスプロデュース力養成セミナー」を同区のアクトシティ浜松で開く。受講無料。 新規事業創出を計画する経営者、若手従業員、起業を検討する人などが対象。9月から開催する全8回のワークショップの特別編として行う。光産業創成大学院大の江田英雄客員教授らが講師を務め、アントレプレナーシップ(起業家精神)やデザイン思考などを解説する。 定員40人。受講希望者は7月22日までに、同センターのホームページから申し込む。 問い合わせは同センター<電053(471)2111>へ。
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「エコシップ」優良 鈴与 10回連続選出
鈴与は20日までに、国土交通省などで構成するエコシップ・モーダルシフト事業者選定委員会から2023年度の「エコシップマーク」優良事業者に選ばれたと発表した。同グループは10回連続で認定事業者に選ばれている。 同委などによると、兵庫と福岡を結ぶトラック輸送についてフェリーを活用した「海陸一貫輸送」に転換したことで二酸化炭素(CO2)排出量を約7割減らすなど6案件が評価された。エコシップマーク制度は、物流・荷主企業が一体となってモーダルシフトを行うことを促すため、優良事業者を毎年表彰している。
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人事 清水銀行(20日)
新任取締役(執行役員)審査部担当大木康正
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人事 静甲(26日予定)
副会長 取締役鈴木浩之