テーマ : 防災対策

災害拠点病院の対応検証 浜松、湖西の県総合防災訓練 9月

 静岡県と浜松市、湖西市が9月3日に開催する県総合防災訓練で、多数の災害傷病者に対応する災害拠点病院の運営シミュレーションが行われる。傷病者数が膨らむ人口密集地域の大規模災害では限られた医療従事者のマンパワーを有効活用するため、処置の効率化が求められる。病院と医師会、行政などが連携して、トリアージや治療の流れを確認する。

災害拠点病院の対応訓練に向けて課題を議論する参加機関の職員=浜松市浜北区
災害拠点病院の対応訓練に向けて課題を議論する参加機関の職員=浜松市浜北区

 災害拠点病院の浜松赤十字病院(浜北区)は、災害派遣医療チームDMATの活動拠点本部と支援指揮所を立ち上げて、医師の必要数の算定や県調整本部との連絡、搬送調整などに当たる。地域のマンパワーを集中させるため、救護所を病院敷地内に開設し、地元医師会がトリアージを担う。軽症者は救護所内で処置を施し、重症者は病院内に搬送して高度医療につなぐ。
 このほど浜北区で開かれた総合防災訓練の全体会議で関係機関が訓練の詳細を詰めた。当日は模擬の患者を確保し、消防や自衛隊と協力して実際の動きを確かめる。妊婦や乳幼児、透析患者の対応にも取り組む。
 (浜松総局・宮坂武司)

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