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災害時停電復旧 迅速対応へ連携 藤枝市と中部電力が協定

 藤枝市は29日、中部電力パワーグリッドと災害時の停電の早期復旧に向けた連携協定を締結した。南海トラフ巨大地震や風水害で大規模停電が起きた場合に備え、災害時の迅速な対応と平時の連携体制を強化する。

協定書に署名した北村市長(左)と遠藤所長=藤枝市役所
協定書に署名した北村市長(左)と遠藤所長=藤枝市役所

 平時には倒木による道路の通行支障や停電を未然に防ぐために樹木を伐採することや、電力の復旧を優先すべき病院など重要施設の情報共有を進める。災害時は停電情報や復旧状況の情報発信、緊急輸送路の障害物除去や停電復旧のための土砂撤去など道路の通行確保について協力し合う。
 市役所で締結式が行われ、北村正平市長と同社藤枝営業所の遠藤達哉所長が協定書に署名した。遠藤所長は協定が2018年の台風24号に伴う大規模停電を教訓にした内容と説明し、「大規模災害時には、状況把握や道路啓開などで行政との連携は欠かせない」と強調。北村市長は「協定は市民の安全安心に大きく寄与する。生活に欠かせないインフラを災害から守るため、さらなる連携強化をお願いしたい」と述べた。
 協定締結を機に、同社の停電情報を市の防災アプリを通じて市民に発信する。

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