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南海トラフ10県対策強化へ 静岡など知事会、谷担当相に提言

 南海トラフ巨大地震で甚大な被害が予想される静岡など10県の知事会議は14日、谷公一防災担当相に対策の充実強化を求める提言書を提出した。継続的な財源の確保や、堤防の整備効果を反映した浸水想定の手法確立を柱にした。

谷公一防災担当相(右から4人目)に提言書を渡した浜田省司高知県知事(同3人目)=14日午後、内閣府
谷公一防災担当相(右から4人目)に提言書を渡した浜田省司高知県知事(同3人目)=14日午後、内閣府

 国土強靱化(きょうじんか)5カ年加速化対策が終了する2025年度末以降も、庁舎移転や堤防整備など実施すべき事業が残されているとして、安定的な財源確保を要望した。津波浸水想定に関しては、津波が堤防を越えた場合に、堤防がなかったものとみなして予測している現状の手法を疑問視。壊れた堤防でも津波を減衰させる効果はあるとして、より精緻な評価手法を確立すべきだと訴えた。液状化現象が起こりやすい海抜ゼロメートル地帯についても、減災対策への支援が必要と指摘した。
 代表世話人の浜田省司高知県知事が内閣府を訪ね、谷氏に手渡した。終了後、取材に応じた浜田氏によると、谷氏は「しっかり検討する」と述べたという。

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