テーマ : 防災対策

ドローンで医薬品輸送、オンライン診療も 西伊豆町で実証実験

 西伊豆町などは10日、ドローンを活用した医薬品配送と遠隔医療提供の実証実験を同町宇久須で実施した。医師によるオンライン診療の後、処方された薬をドローンで患者宅近くに届ける一連の流れを確認した。ドライバー不足や災害時に備え、新たな物流サービスの構築や遠隔医療の体制確立を目指す。

医薬品を積み離陸するドローン=10日正午ごろ、西伊豆町宇久須
医薬品を積み離陸するドローン=10日正午ごろ、西伊豆町宇久須

 池田医院(同町宇久須)の池田正見院長(69)が患者の体調を確認し、薬局の薬剤師も画面越しで服薬法を説明。薬入りの箱を付けたドローンがひまわり薬局―神田公民館の間(片道約2キロ)を往復した。
 高齢化や過疎化が進む同町では2021年にも、災害時を想定してドローンによる輸送実験を行った。池田院長は「クリアすべき課題は多いが、ドローンの有用性が明らかになった。医薬品を運べたことは大きな進歩」と話した。
 同町のほか、地元医師会などでつくる賀茂三師会、医薬品卸の中北薬品(名古屋市)、物流業のグリーンサービス(同)、ドローン関連事業を行うトルビズオン(福岡市)が実施した。

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