テーマ : 防災対策

関東大震災 発生100年 名古屋大で特別企画展 8月まで

 9月1日で発生から100年を迎える関東大震災がどんな災害だったかを紹介する名古屋大の特別企画展が8月10日まで、同大東山キャンパス(名古屋市千種区)の減災館2階で開かれている。静岡県東部も含め10万5千人余りの死者・行方不明者を出した被害の概要や揺れの特徴をパネルなどで説明している。

静岡県東部も含まれる関東大震災の地殻変動や断層運動について説明する武村雅之特任教授=6日、名古屋市
静岡県東部も含まれる関東大震災の地殻変動や断層運動について説明する武村雅之特任教授=6日、名古屋市

 関東大震災研究の第一人者で、東京23区や神奈川県に残る慰霊碑などの災害遺構を調査してきた同大減災連携研究センターの武村雅之特任教授の30年間に及ぶ研究成果を、約20枚のパネルなどで紹介している。関東大震災の本震・余震の活動、震源域や地殻変動、揺れの体験談などをまとめた。
 1992年に武村特任教授が岐阜地方気象台で発見した関東大震災発生から翌々日までの地震計記録の一部も展示。武村特任教授は「昔の人々が多くの記録を残してくれたから、われわれも研究できる。後世のために記録を残すことの重要性を伝えたい」と話す。
 入場無料。減災館は毎週水~土曜の午後1~4時のみ開館している。祝日と各月の最終土曜は休館。問い合わせは同館<電052(789)3468>へ。
 (社会部・瀬畠義孝)

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