気象・災害の記事一覧
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浜松や磐田など今年最高気温 静岡県内、20日も夏日予想
静岡県内は19日、東シナ海に中心を持つ高気圧に覆われた影響で暖気が流れ込み、日照にも恵まれて気温が上昇した。県内各地で夏日となり、浜松や磐田など県西部の4地点では今年の最高気温を記録した。 磐田市池田の行興寺では国の天然記念物「熊野(ゆや)の長藤」が見頃を迎えた。暖かな日差しの中、帽子をかぶったり半袖姿になったりして、境内に広がる〝藤色のカーテン〟を楽しむ家族連れらの姿が見られた。 各地の気温は、浜松で26・8度、佐久間で26・1度、磐田で25・9度、天竜で25・8度。それぞれ5月下旬から6月下旬並みとなった。静岡地方気象台によると、20日も各地で夏日が続く見込みで、21日以降は低気圧の
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気象庁、長時間の津波情報充実へ 不安軽減へ見通しや根拠提示
気象庁は、大規模地震で津波警報が長時間続いた場合の記者会見や報道発表での情報発信を見直す。住民の不安軽減のため、新たに、過去の地震を引用して「少なくとも半日から1日程度継続の見通し」と伝えたり、警報が続いている根拠を示したりする。19日、同庁の有識者検討会がまとめた報告書に沿って順次改善するとしている。 気象庁は、地震発生直後に津波から早めの避難を促す情報を重視してきた。一方、南海トラフや日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震では、警報が長引くと予想される。危険な場所に戻らず避難を続けてもらうことや、津波リスクの高い場所での人命救助などに当たる関係機関の判断に役立つ
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愛媛、高知震度6弱 南海トラフ「変化見られず」 政府地震本部臨時会
政府の地震調査研究推進本部地震調査委員会(委員長・平田直東京大名誉教授)は18日、17日深夜に発生した豊後水道を震源とするマグニチュード(M)6・6の地震を受けて都内で臨時会を開いた。平田委員長は会合後の記者会見で、南海トラフ巨大地震との関連について「地震後の地殻変動に有意な変化は見られず、発生の可能性が平時と比べ高まったとは考えていない」との見解を示した。 同委によると、地震発生後に近傍のひずみ計の観測データや低周波地震活動に有意な変化はみられなかった。平田委員長は「南海トラフ地震がいつ起きてもおかしくないことに変わりはない。普段からの対策が重要」とした。 (東京支社・武田愛一郎)
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専門家「防災対策見直し、臨時情報再確認を」 愛媛、高知で震度6弱
17日深夜に発生し高知県などで震度6弱を観測した地震。震源が南海トラフ地震の想定震源域内だったとして関連を心配する声がある中、専門家は「南海トラフ地震臨時情報」の再確認や、防災対策の見直しを呼びかける。 気象庁の南海トラフ地震に関する評価検討会の委員で東京大地震研究所の古村孝志教授は、今回の地震について「プレート内部で発生し、プレート境界地震とはメカニズムが違う」と説明。臨時情報については「地震の規模が大きいほど、南海トラフ地震との関連を検討する必要がある」ものの、今回はマグニチュード(M)6・6で調査の基準(M6・8)には達しなかった。その上で「臨時情報が発表される基準やどう行動するのか
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黄砂、連日各地で観測 きょう19日も注意
気象庁は18日も九州から東北の各地で黄砂を観測したと明らかにした。水平方向で見通しが利く距離「視程」が10キロ未満となった場所もあった。17日から北日本から西日本の広い範囲で飛来が確認されており、引き続き19日も注意が必要だとしている。 気象庁によると、屋外では洗濯物や車に黄砂が付着することが予想される。場所によって視程が5キロ未満となり、航空機の離着陸などに影響する恐れもある。 黄砂は、東アジアの砂漠などで強風によって舞った多量の砂やちりが、上空の風に乗って運ばれてくる。日本では春に観測されることが多い。
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愛媛、高知で震度6弱 気象庁、南海トラフ巨大地震「可能性高まらず」
17日午後11時14分ごろ、愛媛県愛南町と高知県宿毛市で震度6弱の地震があった。中部地方から九州にかけて震度5強から1を観測した。気象庁によると、震源地は豊後水道で、震源の深さは39キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・6と推定される。津波はなかった。南海トラフ巨大地震の想定震源域だが、気象庁は「この地震によって直接、南海トラフ巨大地震の可能性が高まったとは言えない」との見解を示した。ただ、今後同程度の地震が起きる恐れがあるとして警戒を呼びかけた。 四国で震度6弱を観測したのは現在の震度階級になった1996年10月以降初めて。愛媛県で7人が軽傷。高知県宿毛市で70代女性2人が顔や足の骨
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インドネシアで大規模噴火 ルアン火山 1万人避難対象
【ジャカルタ共同】インドネシア国家災害対策庁は18日、北スラウェシ州ルアン島のルアン火山(725メートル)で17日に起きた大規模噴火で、1万1000人超に避難を呼びかけた。16日から噴火を繰り返しており、大規模噴火時には付近住民は避難済みだったとみられるが、数人が噴石に当たるなどして負傷した。 気象庁は18日午前4時、日本への津波の影響はないと明らかにした。 インドネシアの火山地質災害対策局は17日夜、警戒レベルを最高の第4段階に引き上げ、火口から6キロ以内への立ち入りを禁じた。隣の島の住民にも、火山から遠い場所への避難を呼びかけた。 ルアン島はスラウェシ島の北方で、フィリピン・ミンダナオ島
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富士山 9日発生のスラッシュ雪崩 数年に1度の中規模
9日朝に富士山の大沢崩れで発生したスラッシュ雪崩で国土交通省富士砂防事務所は18日、富士宮市上井出の大沢遊砂地で補足した土砂の量について約12万立方メートル(速報値)と発表した。数年に1度の頻度で起きる中規模なスラッシュ雪崩だったという。 同事務所によると、目立ったスラッシュ雪崩は2021年3月に発生した過去最大規模約47万立方メートルの流出以来。土砂は標高約700メートルにある同遊砂地で止まり、下流域に被害はなかった。 スラッシュ雪崩は気温の上昇と降雨により、水を含んだ雪が土砂を巻き込んで流れ下る現象を指す。9日は富士山全域で未明から大雨が降った。午前8時20分ごろ標高約2100メート
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気象庁、黄砂広く観測し注意継続 見通し10キロ未満も
気象庁は18日、北日本から西日本の広い範囲で黄砂を観測し、水平方向で見通しが利く距離「視程」が10キロ未満になっている場所があると明らかにした。引き続き19日にかけて飛来が見込まれるとして注意を呼びかけている。 気象庁によると、屋外では洗濯物や車に黄砂が付着するなどの影響が予想される。場所によっては視程が5キロ未満となる可能性があり、航空機の離着陸など交通への影響が出る恐れもある。
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気象庁19日にかけて黄砂への注意呼びかけ
気象庁は18日、北日本から西日本の広い範囲で黄砂が観測されており、19日にかけて注意するよう呼びかけた。
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【時評】防災の数値情報の捉え方 細かく読まず大まかに(牛山素行/静岡大防災総合センター教授・副センター長)
数値で表されるさまざまな情報は、それぞれ異なる正確さの度合いを持っている。これが「精度」と呼ばれ、数値のばらつきの幅(誤差と言うこともある)などで表される。ハザードマップなどで用いられる地図も実は数値情報の集合体であり、地図上にさまざまな形で表現されている記号や標高などの情報にもそれぞれ精度がある。 国土交通省が整備している「重ねるハザードマップ」の背景図として使われている地図は国土地理院が整備している「地理院地図」で、さまざまな地点の標高を表示できるが、この標高という数値の精度、すなわち実際の値に対するばらつきの大きさは場所によって異なる。「DEM5A」という高精度のデータが用いられて
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浜松など激しい雨 南部で突風も発生 軽乗用車2台が横転
上空の寒気と高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の影響で静岡県内は17日未明から朝にかけて大気の状態が不安定になった。浜松市中央区では1時間雨量が54・5ミリの非常に激しい雨が降り、4月の観測史上最大を記録した。 浜松市南部には一時、大雨警報が発令され、突風も発生。同区都盛町の市道交差点では同日午前4時45分ごろ、付近のガソリンスタンドに置かれていた軽乗用車2台が横転し、信号待ちをしていたミニバイクに接触した。浜松東署によると、ミニバイクに乗っていた同区の男性(60)が足首や手首などに軽傷を負ったもよう。 静岡地方気象台によると陸側と海側からの風がぶつかり、浜松市付近で局所的な前線ができた可
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自宅避難ノウハウ紹介 講座も 三島で防災フェア
三島市の日清プラザで17日、地震防災フェアが始まった。21日まで、自宅避難生活やローリングストックの仕方を伝える展示をはじめ、多様な体験や情報を来店客に提供する。 能登半島地震を受け、市民の防災意識が高まる中、最新の考え方や方法を発信しようと初めて企画した。防災用品や備蓄食料品の展示販売コーナーでは、家族4人が1週間自宅で生活するために必要な用品を展示。電気自動車(EV)から給電して過ごす生活のイメージも紹介している。 親子向けの防災リュック作り講座や地震防災関連のパネル展も開催している。20日には子ども向けの防災お菓子リュックづくりや起震車の体験も予定されている。
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南海トラフの調査基準を満たさずと気象庁
愛媛、高知両県で最大震度6弱を観測した地震について、気象庁は18日未明の記者会見で、南海トラフ巨大地震との関連を調査する基準に満たなかったと説明した。
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震度6弱の地震で気象庁が記者会見へ
愛媛、高知両県で震度6弱を観測した地震で、気象庁は18日午前1時10分から記者会見する。
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インドネシアで大規模噴火 気象庁、津波の有無調査
インドネシア・タラウド諸島のルアング火山で日本時間17日午後9時ごろ、大規模噴火が発生した。気象庁は日本への津波の有無を調査している。津波が発生した場合、早ければ沖縄県に同日午後11時ごろに到達すると予想している。 海外での大規模噴火を巡っては、2022年1月にトンガ沖で発生し、日本でも津波が観測された。この際、情報発信に手間取ったことから、気象庁はその後、同様のケースでは、注意喚起のため速報する対応を取っている。
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熱中症、アラート早期化調整も 気象庁、対策で来年以降
気象庁の森隆志長官は17日の記者会見で、環境省とともに運用する「熱中症警戒アラート」の開始時期に関し「今年は前倒しは困難。来年以降、早めるかについては環境省と調整する話だと思う」と述べた。 警戒アラートは本年度、今月24日に始め、10月23日まで半年間の予定。今月は既に、日本海側で最高気温30度以上の真夏日を観測するなど、各地で気温が上昇。近年の高温傾向を踏まえ、時期が適切か問われたのに答えた。 24日からの運用開始で、新たに警戒アラートの一段上の位置付けとなる「特別警戒アラート」も、環境省が発表できる仕組みとなる。森長官は「今
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西日本各地で黄砂観測 気象庁、18日にかけ注意
気象庁は17日、大阪市や広島市など西日本の各地で黄砂を観測したと明らかにした。北日本から西日本の広い範囲で18日にかけて飛来すると見込まれており、注意を呼びかけている。 他に観測されたのは神戸、鳥取、山口県下関、高松、松山の各市。水平方向で見通しが利く距離「視程」はいずれも10キロ以上という。 気象庁によると、屋外では洗濯物や車に黄砂が付着するなどの影響が予想される。場所によっては視程が5キロ未満となり、航空機の離着陸など交通への影響が出る恐れがある。 今回の黄砂はユーラシア大陸のゴビ砂漠周辺で1
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「本震」8年 鎮魂祈る 熊本地震 住民ら教訓伝承誓う
観測史上初めて震度7を2回記録し、熊本、大分両県で計276人が死亡した2016年4月の熊本地震は、2度目の激震「本震」から16日で8年となった。熊本県阿蘇地域では午前1時25分の発生時刻に、遺族らが鎮魂を祈った。「教訓を伝えたい」。各地で開かれた追悼の催しで、住民らは記憶の伝承を誓い、能登半島地震の一日も早い復興を祈った。 熊本地震で、熊本県では災害関連死が218人と直接死の4倍超に上り、避難の在り方が課題となった。能登の被災地に教訓を伝えようと、熊本から支援が続いている。 同県南阿蘇村の崩落した阿蘇大橋の近くでは、車ごと土砂崩れに巻き込まれ亡くなった大学生大和晃さん=当時(22)=の両
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能登地震支援 1000億円支出へ 政府、24年度予備費
政府が能登半島地震の被災地を支援するため、2024年度予算の予備費から追加で1千億円程度を支出する方向で調整していることが16日分かった。能登地震に対応した予備費支出は23年度予算で3回実施しており、今回が4回目となる。道路のような生活に欠かせないインフラの再建や仮設住宅の建設に充てる。 与党などとの協議を経て、早ければ来週の閣議決定を目指す。金額は増減する可能性がある。 政府は能登地震に対応し、23年度予算の予備費から計2767億円の支出を決定。住宅が被害を受け、再建資金の借り入れや震災前に借りた住宅ローンの返済が容易でない世帯への交付金などを盛り込んだ。
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被災地珠洲で下水復旧工事へ出発 静岡の清水建設業協会が6人派遣
静岡市清水区の清水建設業協会(松浦真明会長)は16日、能登半島地震の被災地で下水道応急復旧工事を行う会員の出発式を開いた。 同市と石川県珠洲市、同協会が地震を受けて結んだ協定に基づく派遣で、協会所属の真殿建設から社員6人が車両4台で珠洲市へ出発した。出発式で松浦会長は「安全第一で作業し、被災地の暮らしを日常に近づけるため力添えを」とあいさつした。 現地に向かう真殿建設の真殿伸一社長は「持てる力を復旧復興に役立ててきたい」と意気込みを語った。6人は約10日間、車両の通行の妨げとなっている道路に飛び出したマンホールを切り出すなどの作業を行う。
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自衛隊の救援活動から防災学ぶ 静岡の常葉大橘中・高で講座 「自助・共助が重要」
静岡市葵区の常葉大橘中・高は16日、自衛隊静岡地方協力本部静岡募集案内所の伊藤通孝所長を講師に招き、防災講座を同校で開催した。 全校生徒約1400人が参加し、ウェブ会議アプリを用いて伊藤所長の講話を各学級で視聴した。伊藤所長は東日本大震災など災害時の自衛隊の救援活動を紹介し、公助には限界があると指摘した。「命を守るには、まずは自助・共助が重要。日頃からの備えで、いざという時に安心や自信を持って行動できるようにしてほしい」と強調した。 聴講した橘高3年の丸山遥士さん(17)は「普段から笛を持ち歩いたり、避難経路を確認したり、常に防災意識を持つことが重要だと感じた」と振り返った。
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大自在(4月16日)熊本地震8年
関連死も含めて276人が犠牲になった熊本地震の本震が起きて8年。今年も能登半島地震が発生するなど国内では地震災害が絶えない。改めて地震国に住む危険性を認識したい。 熊本地震は2016年4月14日午後9時26分にマグニチュード(M)6・5の前震が発生。熊本県益城町で震度7を観測した。28時間後となる16日午前1時25分にはM7・3の本震が発生。益城町と西原村で震度7を観測した。M7・3は阪神大震災(1995年)と同規模の地震。 二つの断層帯が連動して起きたとみられる。同じ地点で震度7観測が続いたのは史上初。激震が相次げば住宅へのダメージも大きかったはずだ。本震直後に被災地を訪れると阪神地域
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記者コラム「清流」 防災意識高まったのか
能登半島地震発生直後、静岡県内のホームセンターや生活雑貨店では携帯トイレなどの防災用品の問い合わせが殺到し、防災への関心の高まりがうかがえた。数字にも如実に現れた。県が実施している県民意識調査は、地震の前後で「南海トラフ」への関心が20ポイントも急上昇し、「非常に関心がある」が8割を超えた。 発生から3カ月余りが経過した。店舗では、徐々に防災用品の売り場面積も縮小されつつある。1991年度以降の調査を見ると、大規模災害の度に関心が高まっては、数年で低下していく変化がくっきりと現れている。防災に特効薬はないことを改めて実感した。 1年後の結果はどうか。啓発の継続や実災害を自分事と捉えてもら
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熱海被災地で復旧復興を祈願 5年ぶりみこし4基集結 伊豆山神社の例大祭
熱海市の伊豆山神社で15日、例大祭が行われた。岸谷、仲道、浜の地元3町内会と伊豆山厄年奉賛会のみこし計4基が、コロナ禍や土石流災害を経て2019年以来5年ぶりに勢ぞろいし、見せ場となる「みこし下り」を参道の階段で繰り広げた。厳かな神事も執り行い、被災地の一日も早い復旧復興を祈願した。 みこし下りは全837の石階段のうち、海抜170メートルの本殿から海岸近くの下宮までの664段を練り歩く伝統行事。白装束などに身を包んだ男衆が、太鼓の音色に続けて「わっしょい」と気勢を上げ、ゆっくりと歩を進めた。家族や友人、地元住民が「頑張れ」と笑顔で声援を送った。 例大祭では昨年、伊豆山厄年奉賛会のみこし下
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能登教訓に計画検証 県下署長会議 静岡県警本部長 指示
静岡県警は15日、県下署長会議を県警本部で開いた。津田隆好本部長が対面出席した県内28署長に対し、能登半島地震を踏まえ、警察の総合力を発揮した緊急事態対策の推進を指示した。 津田本部長は「地形が類似する伊豆半島でも同様の事態が想定される。署長自らが、被災情報の収集や避難誘導などの計画が管内の実態に即した実効性あるものかを確認し、危機感を持って検証を」と求めた。社会情勢が刻々と変わる中、新たな脅威に的確に対応する能力の醸成と組織運営により「警戒の空白」を生じさせないよう強調した。 3月末着任の津田本部長は、同じく新体制に移行したばかりの各署の運営重点として、「匿名・流動型犯罪グループ」など
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溶岩や噴火、実験とゲームで学習 長泉で子ども向けイベント
ながいずみ観光交流協会は13日、溶岩や噴火について学ぶイベント「長泉ジオの日」を長泉町のコミュニティながいずみで開いた。訪れた子どもたちが、実験やゲームを通して地形の成り立ちに理解を深めた。 来場者は、富士山や愛鷹山の溶岩を使い、磁石でくっつける「溶岩釣り」や積み上げて遊ぶ「タワーづくり」を楽しんだ。「富士山の溶岩はごつごつしていて丸っこい」「愛鷹山の溶岩は平たい」などと特徴を話す姿が見られた。斜面をつくった立体模型に、溶岩に見立てたチョコレートを流し、溶岩の流れ方や固まり方を観察した。 伊豆半島ユネスコ世界ジオパーク認定1周年から実施し、今回が6回目。
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「災害時、携帯トイレは自助の第一歩」 沼津で研修「7日分用意」呼びかけ
沼津市環境整備事業協同組合(浅沼直之理事長)は13日、災害時のトイレをテーマにした研修を同市のプラサヴェルデで行った。講師を務めたNPO法人日本トイレ研究所の加藤篤代表理事は「携帯トイレは自助の第一歩」として「最低3日分、できれば7日分」の用意を訴えた。 加藤氏は災害時に「水や食料よりトイレの準備が遅れることが多い」と強調。トイレを巡る混乱が起きると不衛生による集団感染や水分摂取抑制による関連死、心理的負担による不和の恐れが強まると指摘した。屋内用の携帯トイレと簡易トイレ、屋外のマンホールトイレと仮設トイレの4タイプを発災からの時間やトイレ充足率に応じて組み合わせて使うよう勧めた。
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鹿児島県(奄美地方除く)記録的短時間大雨情報=気象庁発表
鹿児島県(奄美地方除く)記録的短時間大雨情報 2024年4月15日16時49分 気象庁発表 16時40分鹿児島県で記録的短時間大雨を観測しました。 屋久島町南部付近で120ミリ以上 記録的短時間大雨情報は、数年に1度程度しか発生しないような短時間の大雨を観測したり、解析したときに発表されます。○○付近とある場合は解析雨量です。 「○時○
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【提言・減災】地形に見る地震の痕跡 古村孝志/東京大地震研究所所長・教授
2024年1月1日に能登半島北部で起きたマグニチュード(M)7・6の地震では、およそ150キロにわたって断層がずれ動き、輪島や珠洲で最大4メートル地面が隆起した。海底が露出した港は船が着岸できず、漁港の機能が失われる事態となった。地震直後に輪島や珠洲の津波計が振り切れ計測できなくなったのも、海岸線が隆起して検潮所が干上がってしまったためだ。 能登半島には、過去に繰り返し起きた大地震による隆起でできたと考えられる海岸段丘が少なくとも3段確認できる。そして、今回の地震で新たに4段目が形成されたことになる。 地震による断層のずれ動きは、M7級の地震では2メートル程度だが、M8級では6メートル、
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【第4章】半割れ発生(後編)④ 商店街 雑居ビル倒壊、負傷者多数 生き埋めも【東海さん一家の防災日記】
四国沖でマグニチュード(M)8.0の大地震が起き、気象庁が後発地震への警戒を呼びかける南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表してから約1年半が経過した。津波浸水想定区域に住む要配慮者らに事前避難が呼びかけられた「地震発生から1週間」はとうに過ぎ、市民が自宅での通常生活に戻った中、「その日」は突然訪れた。 余震が続く中、東海遠州さん(38)は、倒壊した住宅の消火活動に近隣住民とバケツリレーで当たっていた。周囲が明るくなるころには火はほぼ消し止められた。「延焼しなくてよかった」と胸をなで下ろした。 夜が明けると、少しずつ周囲の被害の様子が明らかになってきた。自宅マンションから徒歩5分。
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災害時の判断力試す 「クロスロード」に挑戦 磐田で防災×文化芸術イベント
磐田市壱貫地の豊岡中央交流センターで13日、防災について学び、文化芸術にも触れるイベント「Drrart IWATA(ドラート磐田)」(実行委主催)が初めて開かれた。市内外から多くの家族連れが集まり、災害時の判断力を学ぶゲーム「クロスロード」などで防災意識を高めつつ、日常でできる取り組みを考えた。 ゲームの参加者はグループに分かれ、決断に迷う災害時の行動について「イエス」「ノー」のカードを示しながら、判断理由を議論した。「津波の避難途中、近所に住む独居のおばあさんの様子を見に行く?」との問いに対し、「おばあさんはすでに逃げているかもしれない」「後悔すると思うから見に行く」などの意見が出た。
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口永良部島、噴火警戒レベル3に 気象庁、噴石や火砕流注意
気象庁は13日、鹿児島県にある口永良部島の噴火警戒レベルを2の「火口周辺規制」から3の「入山規制」に引き上げた。火口から約2キロの範囲では大きな噴石の飛散や火砕流が発生する可能性があるとして、警戒を呼びかけた。 気象庁によると、4月に入り、主に古岳火口付近の浅いところを震源とする火山性地震が多い状態が続いている。
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記者コラム「清流」 水があるってすごい
能登半島地震の被災者が、三島市の源兵衛川で水遊びした後だった。「水があるってすごい」。11歳の女の子のつぶやきが心に突き刺さった。通常なら同市が誇る清流に感動したと受け取るが、この日は違った。ただ単に水を自由に使えるありがたみを実感しているように思えたからだ。 女の子は幼なじみ3人で参加。うち2人は新年度から家族とともに上下水道の復旧めどが立たない石川県珠洲市から避難し、3人は離れ離れになると聞いた。「水さえあれば」。心の奥にあるであろうそんな恨み節を我慢して言わないようにしているようだった。 水が当たり前にある環境で生きてきた。そのインフラの老朽化や災害対策が叫ばれて久しい。大切な人の
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浜岡原発新基準審査 中電、津波高最大25・2メートルの評価提示 規制委は追加検討指示
原子力規制委員会による中部電力浜岡原発3、4号機(御前崎市佐倉)の新規制基準適合性審査会合が12日、都内で開かれた。中電は南海トラフ地震と海底地滑りの連続発生で、敷地前面の津波高が最大25・2メートルとなる「組み合わせ評価」の結果を提示した。これまで最も高かった南海トラフ地震単独の22・7メートルから上振れし、防潮堤(22メートル)を3メートル余り上回る想定。規制委側は追加の検討を指示し、継続審議となった。 中電は「南海トラフ地震と海底地滑り」「南海トラフ地震と海域活断層地震」の2通りで組み合わせ評価を実施した。最も厳しい条件の南海トラフ地震の津波と遠州灘沖の海底地滑りの津波が重なり合う場
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原発30キロ圏 150人超孤立 志賀 能登地震後 最長で16日間
内閣府は12日、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)周辺の避難計画などを協議する作業部会を同県庁で開き、能登半島地震の後、30キロ圏内の14地区で150人超が最長16日間孤立していたことを明らかにした。原発が緊急事態になっていたとしても30キロ圏外へ避難できず、被ばくの危険にさらされた恐れがある。 孤立した地区は輪島市と穴水町、七尾市。1月16日まで最も長く孤立したのは輪島市浦上地区の1人で、最終的に自力避難した。同市諸岡地区では61人が孤立し、ヘリコプターなどでの避難が完了したのは1月13日だった。孤立の原因は、のり面崩落による道路への土砂堆積や落石、倒木などで、11地区は山間部だった。
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静岡県、土木技術職員を中長期派遣 第1陣 石川・穴水町などへ
静岡県は11日、能登半島地震で被災した石川県穴水町などに中長期的に派遣する土木技術職員の第1陣の壮行式を県庁で行った。15日から派遣する4人の職員に森本哲生交通基盤部長が辞令書を手渡した。 穴水町には河川海岸整備課の福田達樹主査と道路整備課の鈴木康平主任を派遣し、町道の復旧計画の策定などを支援する。都市計画課の竹林康行主査と政策管理局の小沢尚弥技師は、石川県奥能登土木総合事務所分室で県管理道路の復旧業務に当たる。 派遣期間は2~3カ月半。県は第1陣の業務状況を踏まえ、第2陣以降の人選を進める。穴水町に赴く福田主査は「復旧復興が加速するよう、静岡県内での災害復旧の経験を生かしたい」と抱負を
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富士山で「スラッシュ雪崩」 8日夜からの大雨影響【動画あり】
富士山西側上部の大沢崩れで9日朝、水を含んだ雪が土砂を巻き込んで流れ下る現象「スラッシュ雪崩」が発生した。国土交通省富士砂防事務所(富士宮市)によると、土砂は下流の砂防施設で止まり、被害は確認されていない。 午前8時20分ごろ、大沢崩れ源頭部の標高約2100メートル地点にあるカメラが土石流を捉えた。その後、断続的に流下が発生し、同12時ごろまでに落ち着いた。土砂は同市上井出の大沢川遊砂地(標高約700メートル)で止まり、以下は水が流れている。 スラッシュ雪崩は、雨に加えて気温の上昇に伴う融雪で山肌の流量が増えたことが原因で発生するとされる。富士山では8日夜から雨が降っていて、雪崩の最寄り
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盛り土 衛星データから検知 浜松市、市内企業など AI技術確立へ 秋まで実証実験
危険な盛り土による災害を防ぐため、浜松市と建設総合コンサルタントのフジヤマ(同市中央区)、人工衛星開発のシンスペクティブ(東京)が、衛星データと人工知能(AI)で盛り土などの土地改変箇所を検出するモニタリング技術の実証実験に取り組んでいる。月1~2回程度の衛星データを基に、地図上で地表の高度変位をカラーで表示し、形状などから人為的な改変が疑われる箇所を見つけ出す。 人工衛星からの電波(開口レーダー)を反射させ、植生の有無にかかわらず数ミリ単位で地表の高度を測れる「SAR衛星」のデータを活用する。地図に高度の変位があった場所を示し、地点を選択すると過去10年ほどの推移グラフや植生の変化が確認
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能登地震 避難所課題共有、解決へ 石川・輪島で担当者ら会議
能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市で9日、避難所の運営に携わる市職員や住民代表らを集めた担当者会議が開かれた。これまで個別に運営されてきた各避難所間で情報を共有し、課題解決を図るのが目的。出席者からは「仮設トイレが遠いので移動してほしい」「これからの暑さ対策が不安」といった声が寄せられた。 輪島市では、8日時点で49カ所の避難所が設置されており、1397人が身を寄せている。会議にはうち15カ所の指定避難所の代表者ら約40人が参加した。 会議では、高齢者が多く、市の情報をインターネット上以外に紙でも配布してほしいといった要望のほか、避難者の今後の生活再建に向けたロードマップを示す
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遺体の歯科記録照合、技術学ぶ 災害時などに備え医師会研修会 静岡市駿河区
静岡県歯科医師会は7日、大規模災害時などに遺体の身元確認技術を学ぶ研修会を静岡市駿河区の県歯科医師会館で開いた。同会所属の歯科医師や県警警察官が身元確認の重要性を再認識し、生前の歯科記録と遺体の情報を照合する技術習得のため実習に取り組んだ。 神奈川歯科大の教授や講師らの指導で、参加者は遺体に見立てたマネキンで、歯の記録であるデンタルチャートの記入やエックス線写真の撮影などを体験した。生前の記録の収集方法や、写真と照合する際の手順、注意点なども学んだ。 静岡県歯科医師会の栗原由紀夫幹事は「大規模災害に備え、全ての会員が身元確認の知識を身に付けないといけない」と述べた。
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静岡県内で大雨 天城山146ミリ 国道473号で崩土、通行止め
前線を伴った低気圧が東海地方の南を進んだ影響で静岡県内は9日、暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になって激しい雨が降った所があった。 気象庁の観測によると、8日午前7時の降り始めから9日午前9時までの総雨量は伊豆市天城山で146ミリ、浜松市天竜区春野で118・5ミリ、藤枝市高根山で116ミリなどだった。9日昼前までは大雨や土砂災害、低い土地の浸水、突風などへの注意が必要となる。 島田市川根町抜里の国道473号では崩土が発生し、通行止めになった。
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地盤緩み、土砂災害に警戒 気象庁、東日本太平洋側で
大雨の影響で東日本太平洋側を中心に地盤が緩んでいる所があるとして、気象庁は9日、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒を呼びかけた。 気象庁によると、前線を伴った低気圧が四国の南から北寄りに進んだ。9日は1時間に神奈川県箱根町で23・5ミリ、浜松市天竜区で22・5ミリの強い雨が降った。 10日午前6時までの24時間予想雨量は多い所で、東海160ミリ、関東甲信130ミリ、伊豆諸島100ミリ。
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9日昼前にかけて警報級大雨の恐れ 交通機関乱れる可能性
前線上に低気圧が発生し、日本の南を通過する影響で静岡県内は9日明け方から昼前にかけて雷を伴った激しい雨が降り、警報級の大雨となる恐れがある。雨のピークが通勤・通学時間帯と重なるとみられ、交通機関の乱れに注意が必要となる。 静岡地方気象台によると、9日に予想される1時間雨量は県内全域の多い所で60ミリ。同日午後6時までの24時間雨量は多い所で200ミリを見込んでいる。気象台は土砂災害や河川の増水、浸水、突風などへの注意を呼びかけている。
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東部の被災想定 受援体制を確認 7、11月に静岡県が合同訓練
静岡県は8日、緊急消防援助隊関東ブロック合同訓練(総務省消防庁、県実行委主催)を県東部や伊豆半島を中心に、7月25日と11月13、14の両日に行うと発表した。広域受援体制や、能登半島地震の教訓を踏まえて半島で災害が発生した場合の対応を検証する。 7月25日は図上訓練を行う。土石流や頻発化している風水害が県東部の複数の市町で同時に多発し、地震も発生する状況を想定。各消防本部が他県などから応援を受け入れる手順を確認する。11月13、14の両日は実働訓練を予定。土砂災害、建物倒壊などの現場を再現し、捜索や救助の技術向上を目指す。 元日の能登半島地震では、道路寸断により緊急消防援助隊の進出が遅れ
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能登地震 自宅に津波 救急待ちわび… 長男「助けさえあれば」 残された97歳父、無念の死
能登半島地震では、救急搬送を待つ間に亡くなった人もいる。石川県珠洲市の向井宏さん(97)は津波に襲われた自宅で「寒い、寒い」と訴えながら息を引き取った。長男の星十さん(63)は「助けさえあれば」との考えが頭から離れない。 宏さんは約40年間、中学校の教諭を務め、珠洲市宝立町鵜飼に妻久枝さん(98)と2人で住んでいた。退職後も訪ねてくる教え子は絶えなかったという。 元日、星十さんは金沢市内の自宅で激しい揺れを感じた。足腰の弱った両親を案じて電話をかけたがつながらず、翌2日、車で珠洲市へ向かった。だが、市内に入るまでに約6時間を要した。その後はがれきに行く手を阻まれ、途中からは徒歩で向かった
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能登地震3カ月 進む季節 復旧道半ば
元日の石川県・能登半島を襲った地震から3カ月が過ぎた。復旧は進まず、避難者は8千人を超える。街に人影はまばらで、日常を取り戻すにはほど遠い。早咲きの河津桜が咲き誇る季節となった被災地で、さまざまな思いを胸に生活を送る人たちの姿をレンズに収めた。
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東伊豆町熱川に台湾・九份!? 提灯800個灯す 被災地思い黙とうも
東伊豆町の熱川地区で6日夜、台湾の観光地・九份(きゅうふん)を模して現地と同じ「台湾提灯(ちょうちん)」を常設するプロジェクトの点灯式が行われた。来場者は「大きな地震のあった台湾に元の生活が訪れますように」と明かりに願いを込めた。 熱川温泉旅館組合の主催。台湾観光庁や台湾観光協会の協力を得て、提灯800個の明かりがともる。点灯式では台湾へ黙とうをささげた。伊豆熱川駅周辺では台湾料理の店が出て、中華獅子舞の舞も披露された。 九份は映画「千と千尋の神隠し」の世界観とイメージが重なる場所として広く知られる。すり鉢状の地形と広さが熱川と似通っていて、2023年に町関係者が観光PR目的で現地を訪問
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南海トラフ沿いの地震、地殻活動 3月「変化なし」 気象庁
気象庁は5日、南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会(会長・平田直東京大名誉教授)の定例会を開いた。南海トラフ沿いの主に3月の地震、地殻活動について「大規模地震の発生可能性が高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」とする南海トラフ地震関連解説情報を発表した。 目立った地震活動はなかった。四国中部の深部で3月22日から微少な揺れが継続しているほか、わずかな地殻変動を観測した。いずれも想定震源域のプレート境界深部で発生した短期的ゆっくり滑りが原因と推定し、「従来、繰り返し観測されてきた現象」と評価した。
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岩手、宮城、福島3県で震度4 静岡県内でも震度2 4日午後0時16分ごろ
4日午後0時16分ごろ、岩手、宮城、福島の3県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約40キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・0と推定される。津波の心配はない。 静岡県内各地の震度は次の通り。 震度2=富士市、御殿場市▽震度1=沼津市、富士宮市、熱海市、伊豆の国市、静岡市清水区、菊川市、清水町、小山町、東伊豆町、河津町、松崎町、西伊豆町
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熱海など静岡県東部で震度1 4日午前11時16分ごろ
4日午前11時16分ごろ、東京都を震源とする最大震度2の地震があった。気象庁によると、震源の深さは約100キロ。地震の規模はマグニチュード(M)3・9と推定される。 静岡県内の主な震度は次の通り。 震度1=熱海市、伊豆の国市、沼津市、三島市、東伊豆町、小山町
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住宅被災への公的支援最 大300万円、罹災証明書必要【ライフセミナー】
能登半島地震では多くの家屋などが被害を受けた。被災者への公的な支援について、ファイナンシャルプランナーでオフィス・カノン代表の馬養雅子さんに聞いた。 Q 自然災害で住宅が被災したときの公的支援にはどのようなものがありますか。 A 自然災害で住まいが全壊するなど生活基盤に著しい被害を受けた人に対する支援として「被災者生活再建支援金」があります。住まいが全壊だと基礎支援金100万円、大規模半壊だと50万円で、さらに住宅を建設・購入する場合は200万円、補修する場合は100万円、賃借する場合は50万円が加算されます。中規模半壊の場合は基礎支援金はありませんが、住宅の建設・購入で100万円、補
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能登地震3カ月 広域避難に一定の成果(立木茂雄/同志社大教授)
能登半島地震から4月で3カ月。高齢者や障害者ら配慮が必要な人たちの支援で東日本大震災の教訓はどう生かされ、新たに浮上した課題は何か。福祉防災学が専門の同志社大教授、立木茂雄さんに寄稿してもらった。 ホテルや旅館などの2次避難先に入るまで、一時的に被災者を受け入れる1・5次避難所となったいしかわ総合スポーツセンター(金沢市)を1月下旬に視察した。奥能登の自宅から搬送された要配慮者や、高齢者向け施設からの搬送者にも福祉や医療チーム等によりケアが提供されていた。 東日本大震災時の宮城県石巻市の大規模福祉避難所と比べても、さらに行き届いた対応である点と、市町村、県境を越える広域避難が大規模に実
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能登支援へ石川の製品販売 醤油や輪島塗など ホテルグランド富士
富士市のホテルグランド富士が、能登半島地震で被災した石川県の製品を館内で販売している。同県出身の小塩秀行社長らが現地で製品を買い付け、復興を支援する。 長く取引がある企業の製品が中心。能登いしり醤油(しょうゆ)やたらの子缶詰など老舗の食品のほか、輪島塗を施した箸、伝統工芸の水引をあしらったブックマーカーなど約20種類をそろえた。 同県の杜氏(とうじ)が酒造りを行う富士宮市の牧野酒造の商品も「能登の復興願酒」のオリジナルラベルを付けて販売する。同社では震災後、現地出身の杜氏が故郷を心配しながら酒の仕込みを続けてきた。 売上金は全額、日本赤十字社同県支部などに寄付する予定。
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台湾のM7・7地震 静岡県内企業の人的被害なし
【花蓮共同】台湾の気象当局によると、3日午前7時58分(日本時間同8時58分)、東部沖を震源とする大きな地震があった。日本の気象庁は地震の規模をマグニチュード(M)7・7と推定している。台湾の消防によると東部の花蓮で9人が死亡し、各地で計934人が負傷した。花蓮の観光地付近などで計56人と連絡が取れなくなった。気象庁によると沖縄県与那国島では震度4で、津波も観測した。沖縄本島地方などで一時、津波警報が出た。住民らが避難した。 花蓮では震度6強となり複数の建物が倒壊。東部の主要道路は通行止めとなった。台湾次期総統の頼清徳副総統は花蓮に入り、人命救助を最優先にすると述べた。台湾の王国材交通部長
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男女共同参画視点 静岡県防災ブック発行 留意点や先進事例紹介
静岡県はこのほど、男女共同参画の視点を取り入れた防災ブック(A4判カラー、8ページ)を1万部発行した。性別や立場に関係なく、誰もが避難所運営や自主防災活動に取り組めるよう、具体的な留意点や先進事例を紹介している。市町を通じて自主防災組織などに配布するほか、県ホームページで公開している。 県内の女性団体や自治会連合会などでつくる「ふじのくに男女共同参画防災ネットワーク会議」や市町と連携して作成し、静岡大グローバル共創科学部の池田恵子教授が監修した。 避難所に関しては、運営責任者だけでなく物資担当者にも男女を配置し、生理用品や下着などのニーズの把握や提供に配慮するよう助言。避難所のレイアウト
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年4月3日午後0時4分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日10時56分現在の、津波の観測値をお知らせします。 場所によっては、観測した津波の高さよりさらに大きな津波が到達しているおそれがあります。 現在、大津波警報・津波警報・津波
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2024年4月3日午後0時0分 気象庁発表 津波注意報を解除しました。 ※※※本文※※※ 【津波注意報解除の発表】 沖縄本島地方、宮古島・八重山地方 ※※※コメント※※※ [海面変動の見通し]
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年4月3日午前10時58分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日10時56分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年4月3日午前10時42分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日10時13分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2024年4月3日午前10時40分 気象庁発表 津波注意報に切り替えました。 ※※※本文※※※ 【津波注意報の発表】 ▽津波注意報=沖縄本島地方、宮古島・八重山地方 【ただちに津波が来襲すると予想される沿岸】 沖縄本島地方
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年4月3日午前10時15分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日10時13分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年4月3日午前9時42分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日09時40分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年4月3日午前9時23分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日09時22分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年4月3日午前9時22分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日09時21分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。
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気象庁が午前10時半から緊急記者会見
沖縄県与那国島で震度4を観測した地震について、気象庁は3日午前10時半から緊急記者会見を開くと発表した。
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2024年4月3日午前9時1分 気象庁発表 ※※※見出し※※※ 【津波警報の発表】 ▽津波警報=沖縄県地方 津波警報を発表しました。 ただちに避難してください。 ※※※本文※※※
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日本海側の海域活断層 3県が揺れ被害想定せず 能登地震受け「見直し検討」6県 沿岸16道府県アンケート
能登半島地震で注目された日本海側の海域活断層で起きる地震がもたらす被害想定について、北海道から長崎県の沿岸16道府県に共同通信が2日までにアンケートした結果、福井、佐賀、長崎の3県は津波のみを想定し、揺れに伴う被害を想定していないと回答した。揺れも想定しているとした道府県の中でも富山など3県は、対象が一部の活断層だけだったり、20年以上前の古い想定だったりした。16道府県のうち6県は、能登半島地震を受け「想定の見直しを検討する」と回答した。 能登半島地震では発生直後に津波が襲っただけでなく、強い揺れによる建物倒壊や土砂崩れ、液状化といった甚大な被害が出た。専門家は「日本海の海域活断層は陸に
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能登被災地支援の輪を 静岡の学生ら団体設立 特産品販売など準備
能登半島地震の発生から3カ月。被災地のために静岡からできることはないかと共通の思いを抱いた大学生らが、有志団体「静岡の学生による能登半島復興支援ネットワーク」を設立した。定期的に会合を開き、ボランティア派遣や能登の特産品販売などの実現に向けて準備を進めている。 「横倒しのままのビル、歩道に落ちたままの瓦の破片。焼け野原のような朝市は手つかずの悲惨な状態だった」。3月下旬、静岡市内で開いた勉強会。ネットワークに協力するNPO法人ESUNE(同市駿河区)の斉藤雄大事務局長(30)が、石川県輪島市三井町で実施したボランティア拠点管理などの支援活動を紹介し、復旧・復興が進まない状況を伝えた。 学
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珠洲の家屋被害「遠隔判定」 浜松市協力 ドローン、360度カメラ活用 迅速な罹災証明書発行に貢献
浜松市は能登半島地震で被災した石川県珠洲市の住家被害認定調査で、ドローンや360度カメラの画像を使った「遠隔判定」の仕組み作りに協力した。熱海土石流災害などでの取り組みを発展させ、詳しい被害程度も遠隔で判定し、被災者の迅速な罹災(りさい)証明書発行につなげた。 トンネル崩落で立ち入りが難しい珠洲市西部の集落で石川県や熊本市、NTT東日本グループなどと連携し、1月下旬からドローンを飛ばして約400世帯の家屋群の外観を撮影した。陸路から360度カメラのチームも入り、一帯の家屋の様子をまとめて収めた。 調査担当の職員は画像を組み合わせて分析し、屋根や基礎の損害割合などを評価して全壊、半壊、一部
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災害時の行政広報「紙媒体不可欠」 石川・穴水町派遣の島田市職員が初動調査 停電、スマホ基地局使えず
全国広報コンクールで内閣総理大臣賞などの受賞歴がある島田市の「広報しまだ」を手がける同市広報プロモーション課参事の鈴木克典さん(52)が2月末から3月初旬、能登半島地震の職員応援派遣で石川県穴水町に滞在し、災害広報の初動対応について同町広報担当職員に聞き取り調査を行った。被災地では停電したり、電波が不安定になったりしてスマートフォンが使えない状況があったといい、「災害広報は紙媒体が不可欠」と教訓を指摘。災害対策としても自治体の広報スキル向上の必要性を呼びかけている。 聞き取りは静岡県の対口支援先の穴水町に島田市が2月27日~3月2日に派遣したトイレトラック業務の合間に行い、後日電話やメール
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鎮魂祈り 復興誓う 能登地震3カ月 被災地で入社・入庁式
能登半島地震の発生から1日で3カ月となり、被災地は新年度を迎えた。石川県の自治体や企業は、辞令交付式や入社式を実施し、担い手に加わった若者たちが復興へ向けて力強い決意を示した。一方、雇用の受け皿となる地元企業の苦境はなお続き、支援を求める声が高まる。地震発生時刻の午後4時10分には、鎮魂の祈りがささげられた。 カニカマの開発で知られる水産加工「スギヨ」は1日午前、七尾市の本社で入社式を開いた。オンライン参加も含めた新入社員7人を前に、杉野哲也社長は「いきなり復旧、復興という難題が待ち受けるが、果敢に立ち向かってほしい」と語りかけた。七尾市出身で自身も被災した得能孝太さん(22)は「愛着のあ
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大地震のたびに発生 能登でも広域に影響 液状化 遅れる対策 避難妨げにも
大規模地震が発生するたび、液状化による被害が繰り返されている。1月の能登半島地震でも震源となった石川県だけでなく、近県でも道路がうねり、家屋が傾いた光景が見られた。広域でライフラインを破壊し、避難の妨げにもなる。影響は大きいが、地震の揺れや津波と比べ対策が遅れているのが現状だ。 液状化は、支え合っていた砂粒子が強い揺れによってばらばらになり液体のようになる現象。地表に水や砂が噴出して地盤が変形し、重い建物は沈み、中が空洞で軽いマンホールは浮き上がる。地下水位が高く、締まりがゆるい砂質で起きやすく、地形としては埋め立て地や干拓地、かつて川や沼だった場所が当てはまる。 国土交通省によると、液
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【表層深層】長引く被害、生活再建支障 能登地震、下水復旧「3年以上」 人口減見越した整備課題
能登半島地震の発生から3カ月を経ても石川県は奥能登地域を中心に広範囲で断水が続く。特に下水道の被害は東日本大震災や熊本地震より深刻で、自治体関係者からは全面復旧に「3年以上かかる」との見方も。断水の解消後も自治体は「お風呂などの生活用水の使用を可能な限り控えて」と呼びかけ、生活の再建に支障が出ている。避難者の今後の動向次第では人口減少も見込まれ、復旧の在り方を巡って難題が浮かぶ。 30日、石川県珠洲市野々江町のマンホールに自走型のカメラが下ろされていた。下水管内の詳細な被害を確認する2次調査だ。マンホールを一つ一つ開ける地道な作業。この日調べた管は一部たわんだ様子がモニターに映った。応援で
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地震への備えでも「土砂災害警戒区域」に注意をー 奥能登の建物・人的被害8割がエリア内で発生 静岡大教授調査
静岡大の牛山素行教授が能登半島地震の死者・安否不明者の被害状況を空中写真や現地調査などを基に個別に精査した結果、地震に伴う土砂災害により石川県奥能登地域で少なくとも37カ所の建物が倒壊・流失するなどし、うち5カ所で計26人が犠牲になったとみられることが分かった。これらの8割以上は大雨を想定して指定された土砂災害警戒区域で起きており、牛山教授は「地震に備える上でも土砂災害警戒区域という情報は重要」と強調する。 牛山教授は、同県が公表する死者・安否不明者情報や住宅地図、国土地理院などが同地震前後に被災地を撮影した空中写真やメディア報道、2月上旬と3月上旬に被災建物を自ら確認して回った現地調査な
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能登地震3カ月、避難なお8000人超 断水の完全復旧見通せず「人間的な生活送れない」
関連死を含め244人が亡くなった能登半島地震は4月1日で発生から3カ月となった。石川県の避難者は今も8109人に上り、珠洲市など5市町では約7860戸で断水が続く。完全復旧の見通しは立っておらず、発生3カ月でほぼ全ての断水が解消した2016年の熊本地震と比べ、遅れが目立つ。新年度の被災地に災害の爪痕が深く残る中、復興に向けた生活再建の加速が課題となっている。 石川県によると、最大時3万4173人に上った避難者は3月29日時点で24%の8109人となった。内閣府によると、一時18万人以上が避難した熊本地震は3カ月時点で最大時の2・5%に当たる約4600人にまで避難者が減った。 石川県で最
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静岡県内8地点で夏日 富士市など3地点、3月の最高気温更新
静岡県内は31日、高気圧に覆われて晴れ間が広がり、各地で気温が上昇した。静岡市清水区で27.7度、富士市で27.5度を記録し、御殿場市の22.4度も含め3地点で3月の観測史上最高気温を更新した。18観測地点のうち8地点で、25度以上の夏日となった。 このほか静岡市駿河区で27.1度、三島市で26.4度、東伊豆町稲取で25.6度だった。16地点で今年の最高気温を更新した。2日連続で黄砂も観測され、静岡市駿河区からは富士山がかすんで見えた。 静岡地方気象台によると、南から流れ込む暖かい空気の影響で気温が上がった。1日も高気圧に覆われて晴れる見込みで、県中部で夏日が続く可能性があるとしている。
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静岡県内 黄砂観測 今年初、31日も飛来か
静岡地方気象台は30日、静岡県内で今年初めて黄砂を観測した。31日にかけても、東海地方の広い範囲で飛来が予想され、屋外での黄砂の付着や交通障害などに注意を呼びかけている。 気象台によると、31日は水平方向で見通しのきく距離「視程」が10キロ未満となり、場所によっては5キロ未満になる可能性もあるという。
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能登行政 支援へ 360人 中長期派遣 来月以降、全国自治体から
能登半島地震の被災地の復旧、復興を支えるため、4月以降に全国の自治体から石川県庁や県内の市町に少なくとも計約360人の職員が中長期で派遣されることが30日、県への取材で分かった。当初の要望の7割超が確保された。4月1日で地震発生から3カ月。即戦力を得て再起を図るが、送り出す側に人手不足の課題も。総務省は引き続き派遣に向けた調整を続ける。 総務省や石川県によると、地震発生直後から全国の自治体職員延べ約8万人が短期で派遣され、避難所運営や住宅の被害調査などを担ってきた。今後、復旧事業の設計・施工管理、公費解体、災害廃棄物の受け付け、補助金審査などの業務が長期間にわたり生じるため、支援する職員が
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被災地の子ども支援とは NPOカタリバ 能登で活動
発生からあすで3カ月となる能登半島地震。現地で子どもの居場所作りや学習支援に取り組む認定NPO法人カタリバ(東京都)は、2011年の東日本大震災以降、地震や豪雨水害などさまざまな被災地に入り、県内では21年の熱海土石流災害でも遊び場を設け、子どもたちに寄り添い続けた。能登や熱海、長年の支援活動から見えてきた、被災した子どもたちを取り巻く課題とは。 どの被災地でも、避難所の設営当初は簡素な仕切りしかなく、隣の人の会話が聞こえるほどの距離感。自宅や家族を失った人もいる。大人も極限の精神状態になる中で、子どもが大きな声を出すと、ほかの避難者から直接怒られたり、「黙らせろ」と保護者が言われるのを
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LPガス協会 発電機を寄贈 災害時備え静岡県に
静岡県LPガス協会(勝又敏雄会長)はこのほど、災害援助協定を結ぶ静岡県との関係強化を目的に、災害時に活用するLPガス仕様の発電機5台を県に寄贈した。 県庁で行われた寄贈式で、勝又会長が「地震や風水害などが頻発している近年、あらゆる災害への対策が急務だ」と話し、黒田健嗣危機管理監に目録を手渡した。黒田危機管理監は「小規模分散型エネルギーのLPガスは災害時に有効。今後も連携を強めて県の防災対策を進めていきたい」と感謝した。 県と同協会は2018年、避難所へLPガスを円滑に供給するための災害援助協定を締結した。寄贈された発電機は使い方に慣れるため、災害時だけでなく平時の訓練やイベントで活用して
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静岡県内大雨 3月の観測史上最大の降水量 静岡で足場傾く/沼津で1人けが/藤枝で土砂崩落
発達しながら進む低気圧や前線の影響で、静岡県内は28日夕から29日午前にかけて激しい雨に見舞われた。伊東、下田など県東部の6市町に土砂災害警戒情報が発表され、伊東市対島地区と南伊豆町全域に避難指示、松崎、東伊豆両町の全域には「高齢者等避難」の情報が出された。 静岡地方気象台によると29日午前の1時間降水量は伊豆市天城山で最大35・5ミリ、静岡市駿河区で同28・5ミリを観測した。28日午後4時の降り始めから29日午後4時までの降水量は天城山で375・5ミリ、藤枝市高根山で226・0ミリ、静岡市駿河区で194・5ミリを記録。県内各地で6~72時間の降水量が3月の観測史上最大を更新した。 JR
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桜開花ラッシュ、ようやく到来 東京など各地、寒い日続き遅い春
気象庁は29日、東京都心部や京都市、高松市で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。今年は2月後半から寒い日が続き、各地で平年より遅い春の訪れとなった。民間気象会社ウェザーニューズ(千葉市)は、西日本と東日本で来週にかけて開花ラッシュとなり、4月上旬には北陸や東北、下旬には北海道に桜前線が北上すると予想している。 東京管区気象台の職員が午後2時ごろ、東京都千代田区の靖国神社にある標本木に、基準を上回る11輪が咲いたのを確認し開花を宣言した。気象台によると、観測史上最も早かった昨年より15日、平年より5日遅い。都心部の開花が平年より遅くなるのは、25日に咲いた2
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藤枝市岡部町で土砂崩落、2世帯4人が避難
29日午前6時半ごろ、藤枝市岡部町野田沢の市道野田沢竹ノ沢線の河川内に土砂が崩落したと近隣住民から市に通報があった。市河川課によると、現場近くの2世帯4人が市外のホテルなどに避難したという。けが人はいない。復旧時期は未定。市は付近を通行止めにした。28日夜からの降雨が原因とみて、早急に安全対策を行う。
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被災地の自殺や暴力課題 「“心の防災”広めて」 心理士の平松さん 浜松市職員に講話
浜松市出身の心理士でフォトジャーナリストの平松利枝子さんがこのほど、同市西行政センターで市職員向けの防災講話を行い、過去の災害被災地で発生した自殺や暴力の事例を説明しながら「“心の防災”を広めてほしい」と呼びかけた。 平松さんは各地の災害で被災者のカウンセリングに従事してきた。特に東日本大震災の際は、津波の音や悲鳴を聞いた人が長期にわたって恐怖感を訴える傾向があり、ストレスから自死に至った人が少なくなかったという。その後の震災でも被災者に同様の傾向がみられたことから、平松さんはストレスを正しく理解し向き合う方法を身につける重要性を提唱している。 「助かったはずなの
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富士山噴火備え避難マップ 富士宮市、配布開始
富士宮市は27日までに、富士山噴火時を想定した避難行動マップの市内全戸配布を始めた。噴火警戒レベルが引き上げられた場合にとるべき行動を、地区ごとに分類して掲載した。 マップは3月付で改めた市富士山火山避難計画に基づく。地図上に火砕流と噴石の到達範囲を記したほか、第1~6次の避難対象エリアを色分けした。1、2次エリア全員と3次の要支援者は噴火前から警戒レベルに応じて車での避難が必要で、その他は噴火後に状況を見て徒歩で避難することを記した。 噴火時の避難に関する基本的な考え方も盛り込んだ。溶岩が流入しやすい川沿いは避けて直交方向に逃げることや、避難情報の入手方法を載せた。 同市は溶岩流が1
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こども救命士 防災イベントでトリアージ体験 浜松市中央区
浜松市などで救命講座を展開する「こども救命士になろうプロジェクト」(近藤誠人代表)と浜松こども館(浜松市中央区)は25日、小学生を対象に災害時の対応を学ぶ防災イベントを同館で開いた。市内の小学生ら約20人と同館のボランティアキッズ約10人が参加し、看護師や消防職員らから緊急時の対応を学んだ。 児童らは患者の重症度に応じて治療の優先順位を判定する「トリアージ」やエコノミークラス症候群など四つのブースを順番に回った。呼吸やけがの状態を確認し、実際にトリアージタッグを記入したり、血流を良くする足の体操を実践したりした。看護師は「災害時にトイレの回数を減らそうと水を飲むのを我慢しないこと」と助言し
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富士宮で震度1 千葉県北東部震源
27日午前6時6分ごろ、千葉県北東部を震源とする最大震度2の地震があった。静岡県内は富士宮市で震度1を観測した。気象庁によると、震源の深さは約60キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・3と推定される。
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災害想定 簡易水槽に給水 浜松市天竜区で体験会
浜松市はこのほど、自家用車に簡易的な水槽を設置し、給水活動を行う体験会を浜松市天竜区で開いた。災害時を想定し、給水体制の効率性を高める手段として紹介した。 同区横川自治会館に集まった住民らは折りたたみ式の簡易水槽「フジコン」を組み立てて小型トラックに積載し、消火栓に移動して給水した。1台あたり350リットルの水を積んで自治会館に戻り、蛇口を取り付けて水をビニール袋に詰めていった。 市は中山間地の災害時給水について、各地の拠点に設ける仮設水槽で住民に対して給水する体制を想定している。支援を広域にくまなく行き届かせるための手段として、住民側が市による給水を待たずに水を運ぶ仕組みを検討しており
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浜松のボランティア 能登地震 被災の輪島塗 販売 30日にイベント 収益は職人へ
能登半島地震で被災した石川県輪島市の輪島塗職人を支援しようと、浜松市の災害ボランティア「はままつnanet(ナネット)」は30日午前11時から同市中央区の新川モールでチャリティーイベントを開き、流通できない輪島塗の食器を割引価格で販売する。収益は職人に届ける。 作者は輪島市の塗師屋(ぬしや)松本昌夫さん(70)。地震で工房が倒壊し、出荷予定の作品の大半が巻き込まれた。ボランティアが屋内から取り出した作品のうち、損傷が軽く簡単な修復を施した約100点をナネットが引き受けた。 松本さんは被害の大きさに一時廃業を決意しかけたが、ボランティアの協力に触れて「自分も気持ちに応えなければ」と再建に踏
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「浜岡審査 重要データ得た」 原子力規制委の石渡委員 中電の津波試料 視察
原子力規制委員会の石渡明委員が25日、再稼働を目指す中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)を訪れ、過去に襲来した津波の高さを分析するために中電が実施したボーリング試料を視察した。「審査を進めるに当たって非常に重要なデータを得られた」と述べた。 津波堆積物に関する評価は、新規制基準適合性審査で「基準津波(想定される津波の高さ)」の策定に必要な調査項目。中電は原発敷地内とその周辺の計39地点で地盤を掘削調査し、堆積物などから過去に高さ5~10メートルの津波が襲来したとの分析を示している。 石渡委員は中電社員の説明を受けながら体育館に並んだ全地点の試料を見て回り、堆積物の厚さなどを確認した。視察後、
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北海道駒ケ岳で火山性微動観測 気象台、注意呼びかけ
23日午前2時33分ごろ、北海道森町や鹿部町などにまたがる北海道駒ケ岳(1131メートル)で1分40秒程度の火山性微動があった。火山性地震の増加は観測されていないが、火山活動がやや高まった状態となっており、札幌管区気象台は、火口内や周辺での火山灰噴出や火山ガスへの注意を呼びかけている。 気象台によると、火山性微動と同じタイミングで傾斜変動も観測された。活動がさらに活発になった場合は、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げる可能性がある。
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【第4章】半割れ発生(後編)③人命救助で割れる意見 余震やまず街が被災【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
四国沖でマグニチュード(M)8.0の大地震が起き、気象庁が後発地震への警戒を呼びかける南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表してから約1年半が経過した。津波浸水想定区域に住む要配慮者らに事前避難が呼びかけられた「地震発生から1週間」はとうに過ぎ、市民が自宅での通常生活に戻った中、「その日」は突然訪れた。 遠州灘を震源とするM8・5の地震が発生して約40分が過ぎた。寒さが厳しい1月の午前2時前。防災行政無線からサイレンと音声のメッセージが繰り返される。 「大津波警報。巨大な津波が来ます。直ちに海岸や河川から離れ、高い場所に避難してください」 東海駿河さん(73)が住む地域は津波ハ
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【提言・減災】火山研究担う本部発足 藤井敏嗣・東京大名誉教授
来たる4月1日に火山調査研究推進本部(火山本部)が発足する。火山の調査研究を一元的に担い、火山活動を分析・評価する政府機関の発足は初めてである。これまでは、気象庁に置かれた火山噴火予知連絡会(噴火予知連)の下に大学や研究機関の研究者が、自らのデータと気象庁による観測データとを併せて国内の火山の活動評価を行ってきた。 火山噴火が発生した時には、噴火予知連の下に大学や研究機関の研究者による総合観測班が置かれ、噴火推移の評価のために観測データの収集にあたってきた。しかし、観測のために必要な経費はそれぞれの機関で工面することが前提であった。あまり知られていないが、噴火予知連は気象庁長官の私的諮問機
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短期の海洋酸性化頻発 日本沿岸、有機物分解 貝類への影響懸念
海水中の二酸化炭素(CO2)濃度が上昇して酸性度が強まる海洋酸性化について、国立研究開発法人水産研究・教育機構などのチームが「日本の沿岸では10日程度の短期間の酸性化が頻繁に発生している」と発表した。地球規模で進行する酸性化と、陸地由来の有機物の分解で起こる局所的な酸性化が複合しているという。チームは「酸性化の程度は貝類の幼生に異常が現れるレベル」と警鐘を鳴らしている。 現在の海水は弱アルカリ性で、酸性度の指標となる水素イオン指数(pH、7は中性、7未満は酸性)は海面で約8・1を示す。CO2が溶け込むと海水は酸性側に近づいてpHが低下する。この現象が海洋酸性化だ。酸性化が進むと、貝類やサン
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岐阜で震度4 静岡でも震度2~1 津波の心配なし
23日午前8時31分ごろ、岐阜県で震度4の地震が発生し、静岡県でも震度2~1の揺れがあった。気象庁によると、震源地は岐阜県の美濃中西部で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・7と推定される。津波の心配はない。 静岡県内での震度は以下の通り。 震度2=浜松天竜区佐久間町 ▽震度1=浜松浜名区三ケ日町、浜松天竜区春野町、浜松天竜区二俣町鹿島、浜松天竜区水窪町、 磐田市福田、 磐田市下野部、 掛川市西大渕、 掛川市長谷、 袋井市浅名、 湖西市新居町浜名、 湖西市吉美、 牧之原市静波
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石川・珠洲で漏水調査 静岡県企業局職員報告 人材育成の必要性指摘
能登半島地震の被災地で水道管の漏水調査に当たった県企業局の職員がこのほど、県庁で活動を報告した。断水の早期解消に向け、上下水道が連携した復旧作業やマネジメントを担う人材育成の重要性を指摘した。 企業局は2月22日から、断水が長期化する石川県珠洲市に3班計9人を派遣した。報告会には第1陣として現地入りした水道企画課の山内保典さんと河原有希さん、地域整備課の望月正一さんが参加し、木野雅弘局長らに具体的な支援内容や課題を伝えた。 山内さんは現地のライフラインの状況や通水作業の手順などを説明。「水道管の応急復旧は日々着実に進捗(しんちょく)しているが、下水道施設の復旧と足並みをそろえなければ断水
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土砂災害警戒区域 静岡県内候補9047カ所
静岡県は21日、土砂災害警戒区域に新たに指定される可能性がある場所が、県内で9047カ所に上ることが判明したと発表した。県砂防課ホームページで、具体的な候補箇所を示す地図を公表した。同区域に指定されると、市町に土砂災害への警戒態勢を整える義務が生じる。県は今後、詳細調査を行い範囲を明確にした上で、指定作業を進める。 国が土砂災害防止対策基本指針を変更したことを受け、県は3次元点群データを活用して、30度以上の傾斜がある高さ5メートル以上の急傾斜地など、区域指定の要件に当てはまる場所を改めて調査した。その結果、土石流が発生する恐れがある場所が2862カ所、崖崩れの恐れがある急傾斜地が6185
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被災地に恩返しの輪 希少キノコ 穴水町の飲食店に無償提供 島田・大井川製作所
希少キノコのハナビラタケ(商品名・ホホホタケ)を生産する島田市川根町の大井川電機製作所が、能登半島地震で被災した石川県穴水町のカキ料理店「コーストテーブル」にホホホタケを無償提供した。島田市神座出身の斎藤義己さん(43)が夫婦で営む同店は静岡県内を襲った2022年秋の台風15号被害をきっかけに、生まれ故郷を応援しようとホホホタケを使ったメニューを取り入れている。災害を通じた恩返しの輪が広がっている。 大井川電機製作所の広報をフリーランスで務める穴水町在住の中川生馬さん(45)と斎藤さんの移住者同士のつながりで実現した。漁師に憧れ、10年ほど前に同町に移住した斎藤さんは店で提供するカキの養殖
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静岡県警 全部署で災害対策 能登地震踏まえ見直し チーム発足
能登半島地震の災害支援部隊を各部門から派遣している静岡県警は21日までに、災害対応を根底から見直すための「緊急検討チーム」を立ち上げた。道路寸断による孤立地域への救出救助部隊の早期投入に向け、移動用バスの提供協力を各署の地元旅館・ホテルに依頼するなど、早急に対応強化が必要な分野で民間や県、市町との連携を加速させる。 チームは、警備部を中心に全部門から担当者を集め、組織横断的な検討を進める。現地の被災状況を視察し、石川県警から聞き取り調査をした幹部の報告も踏まえ、現在までに2回会合を開き、通信インフラ途絶下での情報収集・共有▽道路寸断時の部隊の早期投入▽長期のライフライン途絶下での警察業務継
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能登の教訓 知事、自衛隊、消防、警察で共有 静岡県指揮官会議
川勝平太知事と静岡県内の自衛隊や消防、警察の幹部が災害対応などについて意見交換する「県指揮官会議」が21日、小山町の陸上自衛隊富士駐屯地で開かれ、各機関が能登半島地震の対応状況を共有した。会議後、川勝知事は「道路が寸断された場合のヘリコプターの重要性を再確認した。どう活用できるかを考えていく必要がある」と述べた。 会議は陸、空、海自の地方組織代表者や県消防長会、県警、海上保安庁の関係者らが出席し、非公開で進められた。関係者によると、能登半島地震での災害派遣活動や南海トラフ地震への備えとして、本県でも検討すべき課題などについて意見を交わした。 川勝知事は伊豆半島が能登半島と地形が似ているこ
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浜岡原発避難計画 「実効性向上図る」 静岡県、市民団体に回答
静岡県は21日、中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)半径31キロ圏内の緊急防護措置区域(UPZ)の市民団体でつくる「UPZ市民団体交流会」から1月に提出された原子力災害時の広域避難計画の質問に回答した。原子力安全対策課の担当者が県庁を訪れた交流会メンバーに回答書を手渡し、「国などによる能登半島地震の検証を踏まえて浜岡地域の避難計画の実効性向上を図る」と説明した。 質問は地震と原発事故の複合災害時の対応に関する内容で、家屋倒壊時の屋内退避▽安定ヨウ素剤の配布▽道路が寸断した場合の避難路の確保―など5項目。同課の神村典浩課長は、屋内退避の実施期間や避難に切り替える判断基準などについて国が検討してい
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「強い疲労」2割超 能登 被災6市町職員 「頑張り過ぎてオーバーヒート」危惧 避難生活傍ら働く人も
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市など6市町の職員延べ3957人の2割超が「疲労感が強く要注意」とされたことが21日、産業医科大と広島大のチームの分析で分かった。災害派遣医療チーム(DMAT)などとして働く医療従事者と比べ高いことから、専門家は「疲労感は相当強く、業務の生産性も下がってしまう。休める環境づくりが必要だ」と訴える。 6市町は、珠洲市の他、輪島市や穴水町、能登町、志賀町など。健康状態把握の取り組みに参加した職員に、スマートフォンから、日々の体調や症状などに加え、疲労感を1の「疲れを全く感じない最良の感覚」から10の「何もできないほど疲れきった最悪の感覚」まで10段階で
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噴火備え 新避難計画報告 伊東市防災会議 伊豆東部火山群 他市町へ広域に
伊東市防災会議は21日に市役所で開いた会合で、伊豆東部火山群の噴火に備えて新たに策定した避難計画について報告した。従来計画では影響が及ぶ範囲外への徒歩避難を基本としていたが、自家用車や公共交通機関を使った他市町への広域避難計画に変更。市内11の対象地区ごとに県東部の各市町(一部市内)を避難先に定めた。 新計画は噴火の影響範囲が従来よりも拡大したことに伴い策定した。対象地区は宇佐美、玖須美、岡、川奈など。住民の対象人数は最大約4万6千人。自家用車で避難する場合には受け入れ先市町の「避難経由所」に向かう。 市は気象庁発表の情報の段階に応じ、対象となる人に避難を呼びかける。噴火警戒レベル4で自家用
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栃木と埼玉で震度5弱、津波なし M5・3、人的被害も報告なし
21日午前9時8分ごろ、栃木県下野市と埼玉県加須市で震度5弱の地震があった。関東地方や福島、長野、山梨の各県で震度4や3を観測した。気象庁によると、震源地は茨城県南部で、震源の深さは46キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・3と推定される。津波はなかった。 栃木、埼玉両県で、県や警察などに人的被害の報告は入っていない。日本原子力発電によると、茨城県東海村にある東海第2原発に異常は確認されていない。JR東日本によると、東北、上越、北陸新幹線が一時運転を見合わせ、北陸、上越新幹線は計3本が運休した。3新幹線で計51本が最大約1時間半遅れ、計約2万3500人に影
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栃木、埼玉で震度5弱 静岡県内でも揺れ
21日午前9時8分ごろ、栃木県と埼玉県で震度5弱の地震があった。気象庁によると、震源地は茨城県南部で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・3と推定される。津波の心配はない。 静岡県内の主な震度は次の通り。 震度2=伊豆の国市、富士宮市、富士市、御殿場市、東伊豆町、小山町▽震度1=熱海市、伊東市、沼津市、三島市、裾野市、静岡市駿河区、静岡市清水区、藤枝市、浜松市浜名区、袋井市
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富士宮で震度2
21日午前7時43分ごろ、静岡県で震度2の地震があった。気象庁によると、震源地は山梨県中・西部で震源の深さは約20キロ。 県内各地の震度は次の通り。 震度2=富士宮市野中▽震度1=富士市大淵
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能登半島地震被災地 静岡県内技術系ボランティア走る 家財救出 生活再建に貢献
能登半島地震の被災地に通い、住民の要望を受けて被災住宅から車やスマホ、家財を回収したり、家を補修したりする静岡県内の「技術系災害ボランティア」が生活再建に貢献している。一般の災害ボランティアが入れない傷んだ家でも安全を確保して活動。南海トラフ地震に備え、県内に技術系ボランティアを増やそうと講習も行っている。 2月下旬、石川県輪島市の民家。車を覆っていたがれきを電動のこぎりで切り、車を“救出”すると、沈んだ表情だった住民男性に笑顔が戻った。「諦めていた車に乗れるなんて。皆さんはヒーローです」 感謝されたのは静岡県の技術系災害ボランティアチーム「しぞ~か・まめっ隊」代
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32都道府県が防災強化 能登地震教訓 24年度予算案 静岡県「孤立対策」ドローン配備
全都道府県の約7割に当たる静岡など32都道府県が、能登半島地震を受けた防災対策事業を2024年度当初予算案に盛り込んだことが20日、分かった。多数の家屋倒壊を受けた耐震改修の促進や、不足したトイレの確保などが目立つ。南海トラフ巨大地震や首都直下地震など今後も大災害が想定され、被災者が同じ問題で苦しまないよう教訓を生かし、対応を強化する。 共同通信が「能登地震を踏まえた防災関連の新規事業や既存事業の拡充があるか」と質問。32都道府県が事業内容を答えた。 能登地震では道路の寸断や土砂災害で孤立集落の発生が相次ぎ、住宅2万棟超が全半壊した。静岡は孤立集落対策として空から物資を運ぶ災害対策用ドロ
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都道府県「明日はわが身」 能登地震受け防災対策強化 専門家は一過性懸念
能登半島地震は、全国どこでも大災害が起きうることを再認識させた。各都道府県は「明日はわが身」と危機感を募らせており、2024年度予算案で防災対策を強化する動きが相次いだ。専門家は意識の高まりが一過性に終わるのを懸念、対策の積み重ねを訴えている。 点検 高知県は2月、南海トラフ地震対策推進本部の会合を開いた。能登地震では多数の建物が倒壊したほか、孤立地域が発生しており、従来の対策が十分かどうか点検する必要があると判断した。 南海トラフ巨大地震が発生した場合、最大30メートル超の津波が予想され、さまざまな対策を練ってきた。それでも能登地震で新たに見えたものがある。陸路寸断が物資輸送や救助
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茶況(3月19日)一番茶凍霜害 注意呼びかけ 農水省
農林水産省は一番茶の収穫期を前に凍霜害が発生するリスクが高まっているとして、全国の農政局に指導の徹底を呼びかけている。 気象庁の1カ月予報によると、3月中旬から4月上旬の平均気温は平年並みか平年より高く推移する見通し。同省は新芽の生育が前進することで、夜間や早朝の気温急低下による被害を受けやすくなるとみる。 このため事前対策として、防霜ファンや散水用スプリンクラーの稼働点検を求めている。特に耐用年数が経過した防霜ファンは、サーモスタットなどのセンサー機能や風力量が設計通りに確保されているか注意が必要という。 電気代節約などの理由で防霜ファンの電源を切っていた結果、被害が出たケースもあり
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アカデミー受け入れ 「今もご恩忘れない」 JFA会長が知事訪問
東日本大震災を受け静岡県に一時移転していた日本サッカー協会(JFA)のエリート選手育成機関「JFAアカデミー福島」が帰還するのに伴い、同協会の田嶋幸三会長が19日、県庁に川勝平太知事を訪ね、お礼を述べた。 JFAアカデミー福島は東京電力福島第1原発事故後、活動拠点のサッカー施設「Jヴィレッジ」が東京電力の対応拠点になったことを受け、御殿場市に拠点を移したが、4月から活動拠点を全面的に福島県内に戻す。田嶋会長は「震災から2週間そこそこで100人近い生徒を受け入れていただき『奇跡』のようだった。ご恩は今も忘れていない」と感謝した。 川勝知事はJヴィレッジを訪問したエピソードを披露し、「震災直
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静岡県健康支援チーム 能登地震での被災地活動を報告 災害対応強化へ
静岡県はこのほど、能登半島地震を受けて石川県輪島市に派遣した災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT)の活動報告会を県庁で開いた。静岡県DHEATの派遣は初めて。現地で浮かんだ課題を共有し、災害対応力の強化を図った。 DHEATは東日本大震災をきっかけに創設され、被災地の保健所などが担う総合調整や指揮機能を支援する。2月12~29日に医師や保健師ら3チーム計12人が輪島市門前地区に入り、被災者の健康に関する課題の把握や避難所の環境改善などに取り組んだ。 全国からさまざまな医療、福祉チームが支援に入る中、第1陣として派遣された県感染症管理センターの後藤幹生センター長は「支援チームが働きやす
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4~6月、全国的に高温予報 気象庁、熱中症対策など呼びかけ
気象庁は19日、4~6月の3カ月予報を発表し、気温が全国的に高くなる見通しを示した。地球温暖化の影響と、南米ペルー沖の海面水温が上がる「エルニーニョ現象」が春の間に終息する可能性が高いため。降水量は、湿った空気の影響を受けやすい沖縄・奄美で多く、西日本太平洋側で平年並みか多い。十分な熱中症対策や、梅雨に備えたハザードマップの確認を呼びかけた。 ▽4月 全国的に天気が数日周期で変わり、北・東日本の太平洋側と西日本は晴れが多い。 ▽5月 北―西日本は数日周期で変わり、東・西日本は晴れが多い。沖縄・奄美は前線や湿った空気の影響を受けや
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輪島指定避難所 備蓄なし半数超 防災計画規定も予算不足
能登半島地震で甚大な被害があった石川県輪島市が、指定避難所の半数超の26カ所に、地域防災計画で確保が求められた食料など必要物資の備蓄をしていなかったことが18日、市などへの取材で分かった。地震で道路が寸断し、発災後の数日間、備蓄のない避難所では防寒具や食料が不足した。輪島市は予算不足などを理由としており、見直す方針を示している。 同じく大きな被害を受けた珠洲市では配備されており、地域差が浮き彫りになり、各地で点検が迫られそうだ。 輪島市は国の防災基本計画などに基づき、地域防災計画を作成。2013年に「指定避難所や近くに地域完結型の備蓄施設を確保」するよう努めるとの趣旨の文言を盛り込んだ。
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運送業者 BCP策定を 静岡県トラック協 防災セミナー開催 静岡市
静岡県トラック協会はこのほど、京都大の鎌田浩毅名誉教授を講師に招いた防災セミナーを静岡市駿河区の県トラック会館で開いた。運送業者など会員ら約200人が出席し、南海トラフ巨大地震や富士山噴火をテーマに災害対策を学んだ。 鎌田名誉教授は南海トラフ巨大地震について、想定被害額が東日本大震災のおよそ10倍となる220兆円に及ぶと説明。同地震が富士山噴火を誘発する可能性にも触れ、火山灰や溶岩流によって新幹線や高速道路が寸断された際の物流への影響を指摘した。 各会員事業者らに対し、社内に防災担当者を置き、事業継続計画(BCP)を策定することも促し、「今から備えることで皆さん一人一人が助かり、家族や従
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災害備え、足元の水源「大切」 被災者招待ツアー計画 GW三島が現地の状況報告 能登半島地震
能登半島地震で被災した子どもや家族を招くツアーを計画するNPO法人グラウンドワーク三島(三島市)が16日、事前調整のために訪れた被災地の状況を伝える報告会を市民文化会館で開いた。関係者が大規模地震発生を想定した日頃の備えの重要性を伝えた。 4日に石川県珠洲市を訪ねた渡辺豊博専務理事は、現地で配備されていた揚水ポンプや自家発電機について住民が使い方を知らず稼働できなかったといい、井戸や湧水も生かせなかったと説明した。三島市に残る水源の存在を把握して活用できるよう準備する重要性を訴え「足元にある大事な物を大切にしないといけない」と話した。 同行した市福祉応援大使の河合孝彦さんは、高齢者や子ど
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福島で震度4、津波なし M5・4、関東は最大震度3
17日午前6時17分ごろ、福島県で震度4の地震があった。東北から関東を中心に震度1~3を観測した。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・4と推定される。東京電力によると、福島第1、第2原発に異常は確認されていない。東北新幹線は一部で遅れが出た。この地震による津波の心配はない。 各地の震度は次の通り。 震度4=楢葉、富岡、大熊野上、大熊、双葉(福島)▽震度3=岩沼、蔵王、大河原(宮城)小名浜、いわき、白河新白河、須賀川、相馬、田村、南相馬鹿島、国見、天栄、泉崎、中島、古殿、
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静岡県東部で震度1 17日午前6時17分ごろ
17日午前6時17分ごろ、福島県で震度4の地震があった。静岡県内では震度1を観測した。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・4と推定される。この地震による津波の心配はない。 静岡県内の主な震度は次の通り。 震度1=富士宮市、富士市、御殿場市、東伊豆町
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決定から半世紀、北陸新幹線延伸に沸く沿線 一方で…旅館の2次避難者「肩身狭い」
半世紀待ち望んだ新幹線が北陸の地を駆け抜け、新たな歴史を刻んだ。16日に延伸開業し、敦賀駅(福井県敦賀市)と東京駅が直通した北陸新幹線。「万感の思い」「被災地を励ましたい」。沿線は祝賀ムードに包まれ能登半島地震からの復興へ思いを込める乗客もいた。 午前6時11分、敦賀駅で上島豊敏駅長と俳優でモデルの中条あやみさんが手を上げ「出発進行」と告げると、一番列車の東京行きかがやき502号が警笛を響かせ、走り出した。ホームでは拍手が湧き起こり、大勢が見送った。 「きれいな新幹線に乗るのが楽しみ」。福井市の会社員今川実さん(48)は、息子の小学5年航佑君(11)と笑顔で一番列車に乗り込んだ。御前崎市
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能登半島被災地へボランティアバス 浜松ナネット、22~24日 協力者募集
浜松市の災害ボランティア「はままつnanet(ナネット)」は22~24日、能登半島地震で被災した石川県珠洲市へボランティアバスを運行する。ボランティア活動に参加する協力者を募集している。 ナネットは来週にも珠洲市にボランティアの滞在拠点となるコンテナハウスを完成させる。バス運行第1弾となる今回は、主に被災者宅を訪ねて回り、健康状態の確認や今後実施する片付け作業のニーズ調査などに取り組む予定。 22日午後10時に中央区のアクトタワー南側、同10時半に同区のサクラ工業(駐車場あり)を出発し、23日は滞在拠点に宿泊する。浜松着は24日午後10時ごろ。参加費は大人1万円、学生3千円。中高生は保護
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能登復興へ中長期支援 静岡県など9県1市方針決定
静岡県など中部9県1市による災害時応援協定に基づく連絡会議が15日、オンラインで開かれた。能登半島地震で被災した石川県や富山県への支援について、復旧・復興を見据えた中長期的な応援をしていく方針を決定した。今後の災害対応に生かすため、支援の課題についても意見交換していく。 会議に出席した川勝平太知事は、対口(たいこう)支援先の石川県穴水町で住家被害の2次調査が進んでいることなどを報告した。「仮設住宅の完成は5月の見込みだと聞いている。被災者の生活再建が進むよう、寄り添った支援を全力で行う」と述べた。 石川県の馳浩知事は、「3月末に断水はおおむね復旧するものの、避難所生活が長期化している」と
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災害時のトイレ 消防士ら講演 4月13日、沼津市で
沼津市環境整備事業協同組合は4月13日午後2時から、災害時のトイレに関する研修会「過去の災害から学ぶ~とても大事なトイレのおはなし」を同市のプラサヴェルデで開く。 能登半島地震で派遣された駿東伊豆消防本部の西尾崇さん、熊本地震で現地調査した同組合の山本真太郎理事らが講師を務め、被災地や避難所でのトイレの課題について語る。受講無料で定員は250人。ファクスかインターネットの専用フォームで申し込む。問い合わせは同組合<電055(939)5601>へ。
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能登の財産 守りたい 地震被害から復興への道
ローカル鉄道“仲間”が応援 切符や「鉄印」販売 岩手や熊本など全国各地 岩手や熊本、群馬などで走るローカル鉄道が能登半島地震で被災した第三セクター「のと鉄道」の支援に動いている。のと鉄道の写真が入った応援切符や寺社の御朱印を模した「鉄印」を作り、売り上げを寄付。鉄道ファンらの人気を集め、発売直後に売り切れたケースもある。4月6日に運転を再開する“仲間”を「助けたい」と一致し、エールを送っている。 のと鉄道は土砂崩れなどの影響で運休が続く。2020年7月の豪雨で被災した熊本県のくま川鉄道と、東日本大震災の被害に遭った岩手県の三陸鉄道が発起
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中部電力 津波高評価25.2メートル公表 規制委、手法妥当性を審査へ
中部電力は14日、原子力規制委員会による浜岡原発3、4号機(御前崎市佐倉)の新規制基準適合性審査での「基準津波」(想定される最大津波高)策定に向けて、南海トラフ地震と海底地滑りが連続発生した場合の敷地前面の津波高を最大25・2メートルとする最終評価結果を御前崎市や県に伝えた。次回の審査会合に提示する。今後、規制委側が評価手法の妥当性を審査し、了承されれば25・2メートルが基準津波の値となる。 中電は南海トラフ地震が単独発生した際の津波高を22・7メートルに設定した上で、南海トラフ地震に伴って海域活断層地震や海底地滑りが起きることを想定した「組み合わせ評価」を行った。その結果、最も厳しい条件
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福島で震度5弱 富士市は震度2
15日午前0時14分ごろ、福島県で震度5弱の地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約50キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・8と推定される。津波の心配はない。 静岡県内の主な震度は次の通り。 震度2=富士市▽震度1=静岡市清水区など ◇ 政府は15日未明、福島県で震度5弱を観測した地震を受け、首相官邸に情報連絡室を設置した。
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変わるまち その先へ 被災地・定点撮影写真【東日本大震災13年】
東日本大震災から13年。津波被害を受けた沿岸部ではインフラが整備され、被災当時の姿を残す場所は少ない。 宮城県南三陸町の防災対策庁舎周辺はかさ上げされ、商店が並ぶ。避難所だった岩手県宮古市の体育館ではサッカーの練習が行われ、はつらつとした声が響いていた。 一方、東京電力福島第1原発事故が今も影を落とす福島県。津波で流された浪江町の苕野(くさの)神社の社殿は、今年ようやく再建された。帰還困難区域の避難指示が一昨年に解除された大熊町の商店街の跡地では、再開発に向けた工事が進んでいる。 復興に向け変化する被災地の姿を、同じ場所で写真に収めた。
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津波の心配なしと気象庁
気象庁によると、福島県で震度5弱を観測した地震で、津波の心配はない。
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福島で震度4 13日午後8時24分ごろ
13日午後8時24分ごろ、福島県楢葉町で震度4の地震があり、東北から関東の広範囲で揺れた。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約50キロ。 地震の規模はマグニチュード(M)4・7と推定される。この地震による津波の心配はない。東京電力などによると、福島第1、第2原発に新たな異常は確認されなかった。
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伊豆諸島、高波に警戒呼びかけ 低気圧が急速に発達、気象庁
気象庁は13日、前線を伴った低気圧の影響で、伊豆諸島で同日夕方にかけて、海上が大しけになるとして、高波に警戒を呼びかけた。 気象庁によると、低気圧が日本の東にあり、急速に発達しながら北東へ進む。13日夜には千島の東に達する見込み。 13日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は東北20メートル(30メートル)で、波の高さは伊豆諸島6メートルの見通し。
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災害支援ナース、国が養成 4月法制化で活動環境整備
大地震の被災地などで看護業務をする「災害支援ナース」について、厚生労働省は、改正医療法の4月施行に合わせ「災害・感染症医療業務従事者」とする。現在は日本看護協会(日看協)などが研修や派遣をしているが、法制化によって国が養成や登録管理を担い、現場で安定的に活動できる環境を整備。派遣費用は都道府県などの公的負担になる。 過去の災害や、今年の能登半島地震でも12日までに延べ約3千人が派遣されているものの、法的根拠がないのが活動の課題となっていた。4月から法律に基づく業務となることで、事故補償などの面がより改善されるほか、派遣調整の円滑化が期待される。 日看協によると、災害支援ナースは、被災した
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南海トラフ地震 静岡県民「非常に関心ある」8割超 能登地震で意識高まる
東海沖から九州沖にかけて発生が想定される南海トラフ地震について「非常に関心がある」とする県民が8割を超え、過去最高になったことが12日までに、県の県民意識調査で分かった。元日の能登半島地震の前後で約20㌽上昇する変化が見られ、関心度が一段と高まった様子が顕著に表れた。津波の即時避難など、他の調査項目でも意識の向上や対策の改善がみられた。一方、南海トラフ沿いで大地震が通常よりも発生しやすくなった場合に出される「南海トラフ地震臨時情報」の認知度は初めて3割を超えたものの、依然低調な状態が続いている。 調査は2023年11月下旬~24年1月末にインターネットで実施した。能登半島地震前は1139
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夜の津波、地域皆で助かるには 牧之原で避難訓練
東日本大震災から13年を迎えた11日夜、牧之原市で地震・津波夜間避難訓練が行われた。静岡県津波対策推進旬間の一環で、市民6427人が参加した。 沿岸部の片浜地区では、単独での避難が難しい高齢者などの要配慮者に対し、自宅の外までの退避を促す「軒先避難訓練」を重点的に実施した。サイレンが鳴った後、大石茂生区長(69)らが要配慮者の自宅を訪ね、状況を確認した上で避難行動を呼びかけた。 大石区長は「自助の気持ちがなければ共助にはつながらない。住民が密接な関係にある地域の特性を生かした訓練を今後も実践していきたい」と話した。
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東日本大震災の教訓学ぶ 岩手・大船渡とオンライン交流 浜松市中央区
浜松市のNPO法人積志かがやきカフェは11日夜、東日本大震災発生から13年間の教訓を考えるイベント「3・11 あの日を忘れない」を中央区有玉北町の珈楽庵で開いた。岩手県大船渡市の元大船渡小校長柏崎正明さんがオンラインで被災地の現状を語った。市民約20人が参加した。 柏崎さんは「ハードは整備されたが、心のケアやコミュニティー再生が課題」と指摘し、特に災害公営住宅で1人暮らしの高齢者が増えている点を懸念した。「子どもたちは不安を笑顔の裏に隠す。丁寧な声かけや居場所づくりが大切」とも振り返り、能登半島地震の復旧復興に岩手の教訓が生きるよう願った。 同法人は東日本大震災の被災地と交流を続ける。河
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遺体収容で連携 災害備え、賀茂6市町など覚書
賀茂6市町と下田署、静岡県賀茂地域局は12日、災害時の遺体収容所設置や運営に関する覚書を結んだ。南海トラフ地震などの災害発生時に備え、遺体収容所の設置や開設時の相互支援などに関する連携体制の構築を目指す。 2014~23年度に各市町で実施してきた訓練を今後は毎年行うことを決めた。下田署の協力を得て各市町が持ち回りで主催し、全市町の参加を約束したほか、県賀茂地域局が調整役を担う。調印式が下田市の県賀茂危機管理庁舎で行われ、各市町の首長らが覚書に署名した。 首長を代表して下田市の松木正一郎市長が「ノウハウやスキルの継承が約束された」とあいさつ。田代圭吾署長は「地域特有の課題や問題点の解消に期
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災害廃棄物ってどう捨てる? 三島市がハンドブック作成 全戸配布で適正処理啓発
三島市はこのほど、大規模災害時の早期復旧・復興に欠かせない災害廃棄物の適正処理を啓発するハンドブックを作成した。災害廃棄物の出し方や仮置き場での分別の重要性を強調した。広報みしま3月15日号とともに全戸配布する。 災害廃棄物は、壊れたり水に漬かったりした家具や家電、壊れた住宅の木くずやコンクリートなど。災害時は大量に発生するため処理が追い付かなくなり、迅速な処理が円滑な復興につながる。 ハンドブックには一時的に保管・選別する仮置き場の役割や処理の流れ、ごみの出し方の注意点を掲載した。特に災害廃棄物が道路に放置された場合、緊急車両の通行の妨げになる点を強調。分別しないまま仮置き場に持ち込む
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面影胸に この海で粘る 息子と母亡くした漁師【東日本大震災13年】
浜風が吹きすさぶ。午後2時46分、福島県境と接する宮城県山元町磯地区。刺し網漁師猪又賢さん(70)は、東日本大震災で亡くした長男賢介さん=当時(26)=と母ツメ子さん=同(78)=を思い、慰霊碑の前で港の方向に手を合わせた。東京電力福島第1原発事故、昨夏の処理水放出にも翻弄(ほんろう)された13年。それでもこの日また、春の漁に向けた仕掛け作りを始めた。確かな手業で黙々と。面影を胸に、この海で漁船「妙見丸」と粘る。 父の代から漁師。40年以上、カレイやヒラメを取ってきた。父の他界後、後継ぎの息子も船に乗った。母も網の手入れを手伝い、家ではあすの漁の話をして過ごす日々だった。 2011年3月
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ともしび 掛川から祈る 能登被災地報告も【東日本大震災13年】
東日本大震災から13年の節目に合わせ、掛川市の有志が11日、犠牲者の追悼と早期復興を願う集い「キャンドルナイト」を同市内で実施した。能登半島地震の被災地でボランティア活動を行った市民団体メンバーも参加し、現地での活動の様子を報告した。 市民約20人がろうそくの火を見つめて祈りをささげた。能登半島地震の被災地支援のため6回にわたって現地を訪れている市民団体「ふっこう支援掛川」統括の斎藤一さん(65)が講話し「石川県の支援も続けるが、東北地方の支援も継続する」と強調した。参加者に活動への協力を求めたほか、東日本大震災と能登半島地震を踏まえた食料備蓄などの災害対策拡充を呼びかけた。 穴水町や輪
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島田商業高 東北被災地訪問 生徒2人が報告【東日本大震災13年】
島田市の島田商業高は11日、静岡県教委が実施する「ふじのくに防災人材育成事業」に参加した2年生2人による報告会を同校で開いた。 報告したのは桑原由依さんと春日藍沙さんの2人。12月下旬に1泊2日で東日本大震災の被災地を訪問した。津波で多くの児童が犠牲になった宮城県石巻市の大川小跡地や大川震災伝承館などを訪れ、震災経験者から聞いた体験談などを紹介した。震災後に完成した岩手県釜石市の水門に自動閉鎖システムが設けられ安全性が確保されていることや、被災生活では止血や腹巻き、かっぱ代わりとしてラップが役に立ったことなども説明した。 桑原さんは「私たちが主軸となって学校防災に取り組み、高校生の意識を
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島田市社協 継続的な支援 考えるカフェ【東日本大震災13年】
島田市社会福祉協議会は11日、東日本大震災の発生から13年に合わせ、地域のつながりを考える「3.11つながりカフェ」を同協議会で開いた。市民ら約20人が参加し、身近にできる継続的な被災地支援を考えた。 市社協の担当者が、市民と収集したベルマークを岩手県山田町の小学校に贈る活動を長年続けていることを紹介した。これまでに計約105万円分のベルマークが集まり、毎年学用品の購入などに充てられているという。 活動に協力している母親グループ「島ママDream」前代表の杉本真美さんがこれまでの活動を振り返り、「現地に確実に届く目に見える支援を続けてきた。日常生活の延長に防災を考えて」と呼びかけた。
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心開く写真の力紹介 富士 庄司さん(フォトジャーナリスト)講演【東日本大震災13年】
富士市のフォトジャーナリスト庄司博彦さんによる講演会「でも、負げねぇよ」(市教育委員会主催)が11日、同市の教育プラザで開かれ、庄司さんが東日本大震災の被災地で写真を通じて交流した子どもたちの成長を語った。 庄司さんは震災後、宮城県石巻市の中学で写真教室を定期的に開いている。生徒には使い捨てカメラを配り、一人一人が撮りたい物を見つめたり人に見せたいカットを選んだりすることが心のケアにつながっているという。 講話では、母親を亡くした少年やピアノを弾くのをやめた少女のエピソードを紹介し、写真を撮りながら次第に心を開いていく変化を説明した。「誰もが複雑な思いを抱えている中で、写真は閉じ込めてい
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“ダンゴムシ”で身を守れ 三島で一斉安全行動訓練【東日本大震災13年】
三島市は東日本大震災から13年となった11日、市内全域で一斉に安全行動を実践するシェイクアウト訓練を行った。市内約160団体約1万7千人が参加し、大規模地震発生時に身を守る手段を確認した。 午前10時に市内の同報無線などから訓練を告げる放送が流れた。市立南幼稚園では合図とともに、園児42人が机の下に素早く避難。机の脚を握り、体を丸めて身を隠した。揺れが収まったことが確認されると、防災頭巾をかぶって園庭に避難した。年長の鈴木秀典ちゃん(6)は「地震から命を守るために、ダンゴムシのポーズを取ることができた」と話した。 シェイクアウト訓練は地震発生時、約1分間「まず低く、頭を守り、動かない」と
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首相、避難指示の全面解除に決意 「心のケア支援」も
岸田文雄首相は11日、福島第1原発事故に伴う帰還困難区域への住民帰還に関し、避難指示の将来的な全面解除に決意を示した。東日本大震災の被災地について「ハード面ではおおむね復興を遂げている一方、心のケアをはじめとするソフト面では課題が残されている。必要な支援が届くよう引き続き対応が必要だ」と強調した。福島市で記者団の質問に答えた。 帰還困難区域に「特定帰還居住区域」を設け、2020年代中に希望者全員の帰還を目指す政府方針について「住宅付近の山林など必要な範囲の除染、インフラ整備をしっかり進める」と説明。その上で「将来的に全ての避難指示を解除し、復興再生に責任を持って取り組むとの決意に揺らぎはな
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東日本大震災13年 「命守る」心に誓う 共感と教訓 能登へ
2万2千人以上が犠牲となった戦後最大の自然災害、東日本大震災の発生から11日で13年となった。地震発生時刻の午後2時46分、各地で遺族らが手を合わせ黙とうした。インフラ整備などの復興は進んだが、東京電力福島第1原発事故の影響で今も約2万9千人が避難生活を送る。遺族らは能登半島地震に思いを寄せ「二度と災害で命を失ってはいけない」と教訓継承を強く誓った。 児童・教職員計84人が犠牲になった宮城県石巻市の大川小では、2時46分に合わせ法要を開催。次女千聖(ちさと)さん=当時(11)=を亡くした紫桃(しとう)隆洋さん(59)は「千聖が生きていたら今ごろ何をしていただろうと考える。災害で亡くなる人が
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亡き人思い「見守って」 希望の光 いつか必ず【東日本大震災13年】
大切な亡き人への思いは、何年たっても変わらない。「見守って」「頑張った」。東北沿岸部では11日、遺族らが涙を浮かべ、復興に向き合おうと決意を新たにした。 関連死を除き180人が亡くなった仙台市若林区荒浜地区。早朝、津波で流された建物の基礎や観音像を朝日が照らした。大学敏彦さん(69)は妻真知子さん=当時(59)=や両親を亡くした。「13年間、いつも思い生きてきた。自分たちを見守って」と慰霊碑に手を合わせた。 「頑張ったね」 岩手県大船渡市の公園に今月置かれた「芳名板」には犠牲者400人以上の名が刻まれた。兄の新沼幸蔵さん=当時(71)=を亡くした菊田幸子さん(71)は「兄の名がある
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「廃炉完遂は地元の願い」 東電社長 訓示【東日本大震災13年】
東京電力福島第1原発事故の発生から13年となった11日、東電の小早川智明社長は第1原発を訪れ、廃炉作業の拠点となる新事務本館で社員約170人を前に「廃炉を完遂するという、われわれの使命は、地元の願いでもある。長期にわたる廃炉を地元の皆さまと手を携えて進めるには、相手の立場に立って最善を尽くす姿勢が求められる」と訓示した。 東日本大震災が発生した午後2時46分に黙とう。訓示で小早川社長は、昨年8月に始まった処理水の海洋放出や、今年10月までの着手を目指す溶融核燃料(デブリ)の取り出しに触れ「今年は福島への責任を全うする上で、とても重要な1年になる」と強調した。
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震災関連死3802人 避難生活の負担続く【東日本大震災13年】
2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とする国内観測史上最大のマグニチュード(M)9・0の巨大地震が起き、最大震度7を観測した。東日本大震災による犠牲者は2万2千人を超える。このうち避難生活の負担による震災関連死は今も増え、復興庁によると、23年末時点で3802人に上った。 東京電力福島第1原発事故などの影響で約2万9千人が今も避難生活を送る。福島県は県土の2・2%に相当する面積が帰還困難区域のままだ。政府は20年代中の希望者全員の帰還を目指す。警察庁によると、地震や津波による死者は1万5900人、行方不明者は2520人。 復興道路・復興支援道路は計画に対して完成率100%。防
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東北の経験 次の備えへ 問われ続ける災害対策 能登の将来 案じる声も【表層深層】
東日本大震災はさまざまな教訓を残した。人口減少に拍車がかかった被災地の姿は、能登半島の将来と重ならないかと案じる声がある。初動対応や避難生活の課題は13年間で解決したとは言いがたい。東北の経験は生かせるのか。能登半島地震の復興やその先の巨大地震と向き合う日本の災害対策は問われ続ける。 「ここであったことを二度と起こしては駄目だ」。8日、宮城県石巻市から突き出た牡鹿半島。先端に近い鮎川地区ですし店を営む古内勝治さん(80)は、閑散とした街を思い語気を強めた。 地区はかつて日本有数の捕鯨基地として栄えた。だが反捕鯨の動きを背景に過疎化が進み、震災直前の人口は約1400人。これが震災後に加速
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住宅耐震化率 天竜区低め 戸別訪問などの勧奨強化 浜松市議会
浜松市議会2月定例会は11日、久米丈二(自民党浜松)、倉田清一(同)、神間郁子(同)、馬塚彩矢香(市民サポート浜松)、花井洋介(市民クラブ)の5氏が一般質問を行った。井熊久人都市整備部長は2022年度末時点の住宅耐震化率を区別に推計したところ、中央92・6%、浜名92・5%、天竜79・6%と顕著な差があり、特に遅れている地域で戸別訪問などの勧奨を強化する考えを示した。倉田氏への答弁。 市は市内住宅約30万9300棟を建築時期、構造、耐震診断の利用歴などで分析。「耐震性あり」は約28万5100棟(92・2%)で、「耐震性不足」は約2万4200棟(7・8%)と推計した。 耐震性不足の区別棟数
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福島の酒 シアトルで産声 家業再開へ― 杜氏の親子、米へ渡り奮闘【東日本大震災13年】
酒米を蒸す湯気を杜氏(とうじ)の冨沢周平さん(69)がじっと見ていた。2022年6月、米シアトル近郊ウッディンビル。東京電力福島第1原発事故による避難から約11年ぶりに自分の蔵で酒造りに臨む父の姿に長男守さん(41)は感慨無量だった。 半年後に試飲バーをオープン。日本酒「SHIRAFUJI」の販売を開始した。1周年を迎えた昨年12月、常連客が大勢で祝ってくれた。「来てくれてありがとう」「おいしい」。米国人のストレートな表現が店を切り盛りする長女真理さん(40)を元気にする。 2011年3月11日、福島県双葉町の「冨沢酒造店」で作業中の周平さんと守さんを東日本大震災の大地震が襲った。翌12
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バトン いずれは地元へ DWAT 出口戦略に苦慮 復興見据えた調整力 鍵に【つなぐ 災害福祉 東日本大震災13年㊦】
2月下旬、能登半島地震で震度7を観測した石川県志賀町では、静岡県災害派遣福祉チーム(DWAT)を地域リーダーに、北海道、愛知、滋賀のチームが活動していた。避難所の町文化ホールの一角にはDWATの相談コーナーがある。避難者の加藤富美子さん(86)がいつものように血圧を測りに来た。前日よりも少し下がっていた。「昨日は眠れましたか」。静岡DWATの梶裕一郎さん(32)がそう声をかけると、「3時間寝られたから良かった」と笑顔を見せた。 地震後から不眠が続き、足がもつれて歩きにくいと感じることもあるという。自宅の応急修理が完了し、2月末で退所することが決まっていた。「このまま地域に戻って大丈夫か」。
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津波避難「要配慮者」対応に課題 到達時間に間に合わず/資機材不足 静岡県内各地で訓練
静岡県の津波対策推進旬間(2~11日)に合わせた津波避難訓練が10日、沿岸市町で行われた。12市町で約2万6千人が参加し、夜間の発災想定や避難所要時間の計測などの訓練を繰り広げた。津波到達時間までに避難が間に合わなかったり、高齢者が多い地域で要配慮者の避難に必要な資機材の不足が判明したりするなど、各地で課題が浮き彫りになった。 西伊豆町仁科の沢田地区。午前7時50分、地震発生と津波警報を知らせる同報無線が鳴り響いた。町は事前に詳細な訓練時間を告知せずに訓練を実施。約40人が放送や町からのメールを合図に地区内4カ所の津波避難タワーなどに向かった。津波到達予想時間は5分。近くのタワーに逃げた鈴
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3人に1人滞納 制度限界 災害援護資金 回収業務 自治体負担に【東日本大震災13年】
11日で発生から13年となった東日本大震災で、災害援護資金を借りた岩手、宮城、福島3県の被災者のおよそ3人に1人、約9千人が返済を滞納していた。回収業務を担う市町村にとっても大きな負担となる。同制度を巡っては阪神大震災の際にも滞納が相次ぎ、最終的に自治体が返済を免除した例がある。能登半島地震でも同様の問題が起きかねず、専門家は貸付制度は限界として、給付の拡大を求めている。 苦しい生活 「借りなければよかったとすら思う」。宮城県内に住む自営業の女性(73)はため息をつく。震災で自宅や経営していたガソリンスタンドを失った。生活費などとして災害援護資金350万円を借り、半年ごとに25万円を返
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亡き妻へ「約束守ったよ」 小6の息子、娘は就学前―13年間の育児 仙台の男性 成長見届け、新しい一歩
ひつぎに入れた手紙に「命懸けで子どもを守ります。安心してください」と記した。東日本大震災で妻を亡くした仙台市の会社員岩淵正善さん(49)は、ひとり親として子育てに励んだ日々が一段落した。妻へ「約束を守ったよ」と伝えたい。怖かった海に入ったり、語り部を始めたり、自分のペースで歩み出している。 妻けい子さん=当時(36)=とは千葉県の勤務先で出会った。カラオケや飲み会が趣味で、気が合った。結婚し、自身の地元の宮城県に転居。2人とも海が好きだったため、沿岸部の東松島市で暮らし、長男遼太郎さん(25)、長女あいさん(19)に恵まれた。 2011年3月11日。仕事で仙台市中心部におり、東松島市に戻
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東日本大震災 関連死3802人に
東日本大震災は2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を震源に発生した。国内観測史上最大のマグニチュード(M)9・0、最大震度7を観測し、巨大津波が沿岸部を襲った。インフラの復旧は進んだが東京電力福島第1原発事故の影響で福島県の一部に立ち入り禁止の帰還困難区域が残る。避難生活での体調悪化などによる震災関連死は年々増え3802人に上る。 警察庁などによると、地震や津波の死者は1万5900人、行方不明者は2520人。避難者は発災当初の推計47万人から減少したが、今も約2万9千人が避難を余儀なくされている。
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能登高生 中学生とテニス交流 5校が参加 御殿場市
能登半島地震で被災し、御殿場市が合宿を受け入れている石川県能登町の能登高ソフトテニス部の生徒が10日、市内の中学生を対象にしたテニス教室を同市中央テニスコートで開いた。参加した中学生は全国強豪校の生徒の指導を熱心に聞き入った。 教室は市などの依頼で実現。男女23人の部員が、市内5校45人の中学生と一緒に準備運動から汗を流した。サーブの指導では足の使い方やラケットの動かし方などを、手を取りながら丁寧に教えた。 女子主将の2年竹口陽菜さん(17)は「御殿場に来てようやく部員全員がそろった。指導するのは難しかったが、教えることで自分も大事な点を見直せた」と振り返った。御殿場中3年の小越俊佑さん
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浜松の地震 史料で解説 東大・加納氏講演 東日本大震災13年に合わせ
東日本大震災から13年を前に浜松市立中央図書館で10日、市文化遺産デジタルアーカイブ活用講演会が開かれた。東京大地震研究所の加納靖之准教授が「浜松の地震災害の歴史をたどる 近世史料を中心に」と題し、歴史資料を基に過去に浜松市周辺で被害が出た地震を解説した。 加納准教授は、市のデジタルアーカイブで検索すると1854年の安政東海地震の被害が分かる随筆や絵図が見つかると紹介。「安政地震津波災害絵図」では地震前後の同じ地域を描いた絵図を見比べることができ、津波により内陸まで水が広がった様子が分かると説明した。「変化抄」では同地震で寺が6軒、町民の家が7軒つぶれ、死者2人が出たとの記述を示した。
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東北被災者の声聞き取り 作家いとうせいこうさん 顧みられない現実 伝えたい
「その声は僕に対してというより、社会に向かって語りかけているようでした」。東日本大震災の被災地を訪ね歩く活動を続けている作家、クリエーターのいとうせいこうさんが計17人の被災者や支援者らの声を聞き取った「東北モノローグ」(河出書房新社)を刊行した。発生から10年以上を経て語られる言葉は「初めて聞くような、驚く内容ばかりだった」と振り返る。 例えば、発生時に小学5年生だった女性は、震災後にクラスが荒れ、「震災に関する話」がタブーになったと述べる。「当時はそんな話を聞くこともできなかったし、聞いたとしても語ってくれなかったでしょう」 津波被害で「大規模半壊」となった自宅に10年以上住み続け
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社説(3月10日)東日本大震災13年 津波への備え念入りに
大津波で東北地方の沿岸が壊滅し、2万人以上が犠牲となった東日本大震災から11日で13年。元日に起きた能登半島地震の津波映像を見て、東北の惨状を思い出した人は少なくなかったのではないか。 能登半島地震では、東日本大震災以来となる「大津波警報」が発表された。現地調査をした気象庁の推定で、痕跡高から能登半島北部の石川県能登町で4・7メートル、遡上[そじょう]高から新潟県上越市で5・8メートルの津波の襲来が分かった。 津波高が2メートルを超えると、木造住宅が流失するリスクが高まるといわれる。押し寄せる黒い波には、やはり底知れぬ恐ろしさがある。能登半島地震で改めて津波の威力と怖さを突き付けられた思
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東伊豆で震度1
9日午前4時26分ごろ千葉県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は千葉県東方沖で、震源の深さは約30キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・5と推定される。 主な静岡県内の震度は次の通り。震度1=東伊豆奈良本
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復興願う2千の灯 静岡市でキャンドルイベント 東日本大震災13年前に
東日本大震災から13年を迎えるのを前に、静岡市清水区のJR清水駅東口広場で9日夜、被災地の早期復興を願うキャンドルイベントが行われた。岩手県立山田高の生徒100人から寄せられた復興への決意などのメッセージが2千本のキャンドルに添えられた。 清水で「3・11」の犠牲者への慰霊や、防災・減災のための取り組みを続けている防災フェスタ実行委員会の主催。例年恒例のイベントで、今年は清水浜田小5年生の児童が「灯火に希望をのせて」のテーマでキャンドルナイト全体のデザインを考案した。「希望を届ける鳥」や富士山がキャンドルで描かれ、訪れる人を楽しませた。 山田高の生徒からは「感謝を忘れない」「能登半島地震
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関連死防ぐ「TKB48」 吉野篤人・浜松医科大地域医療学講座特任教授 【提言・減災】
能登半島地震から2カ月がたちました。今回の地震でも懸念されているのが「災害関連死」です。災害関連死は初期の家屋倒壊や津波を原因とする「直接死亡」よりも対策によって減らすことができるとされています。避難所・避難生活学会では災害関連死を防ぐキーワードとしてTKB48を提唱しています。TKBが表すのはT(トイレ)、K(キッチン=食事)、B(ベッド)です。48は「48時間以内に整備する」を意味します。 今回の地震でも多くの地域で上下水道の障害が発生しました。飲料水はペットボトルなどで配布されるとしても、水洗トイレが使えません。運動場に設置されるような仮設トイレは階段があり和式が主なため、高齢の方や
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【第4章】半割れ発生(後編)② 遠州灘でM8.5 裏山崩れる 「助ける」がれきと格闘【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
四国沖でマグニチュード(M)8.0の大地震が起き、気象庁が後発地震への警戒を呼びかける南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表してから約1年半が経過した。津波浸水想定区域に住む要配慮者らに事前避難が呼びかけられた「地震発生から1週間」はとうに過ぎ、市民が自宅での通常生活に戻った中、「その日」は突然訪れた。 生きた心地がしない時間が数分間続いた。今まで経験したことのない猛烈な揺れ。自宅で就寝中だった東海駿河さん(73)は立ち上がれず、妻の伊豆美さん(68)の身を守るため布団をかぶせて揺れが収まるまで耐えた。空から何かが落下したような「ドシーン」という衝撃音が響き、2人の体が床から跳ね上
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【東日本大震災13年】道路寸断恐れ109市町村 原発30キロ圏、静岡県内9市町
建設中を含む国内19原発の30キロ圏にある自治体のうち18道府県計109市町村で、地震など災害時の緊急輸送道路が土砂崩れなどにより寸断される恐れがあることが8日、分かった。30キロ圏に含まれる21道府県計138市町村の79%に当たり、原発事故時の避難に支障が出る恐れがある。東京電力福島第1原発事故から13年。国土交通省が公開している地理情報データを基に、道路が土砂災害警戒区域を横断しているかどうかを共同通信が分析した。 静岡県内で寸断の恐れがあるのは、藤枝市、島田市、牧之原市、掛川市、菊川市、御前崎市、袋井市、磐田市、森町の9市町の高速道路や国道、県道など。1月の能登半島地震でも土砂災害が
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福島「再生」と「爪痕」混在 上向く漁業、産業基盤構築の動きも【東日本大震災13年】
2011年3月の東日本大震災で地震、津波、原発事故を一度に経験し、風評被害にも苦しんだ福島県。沿岸部の浜通り地域では復興が着実に前進し、さまざまな分野で地元の人たちがふるさとの活力を取り戻そうと奮闘する。一方で、事故を起こした東京電力福島第1原発の廃炉以外にも、除染で発生した土壌の最終処分や避難を続ける住民の帰還、その後の生活再建など、将来への課題が横たわる。11日で震災から13年。まちの風景には「再生」と「爪痕」が混在する。 2月下旬、競りがにぎわいをみせていた浜通り北部の相馬双葉漁協(相馬市)。原釜地区青壮年部長の石橋正裕さんは「ここに至るまでのプロセスは、相当ハードルが高かった」と
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原発30キロ圏、土砂崩れで道路寸断の恐れ「事前に迂回路検討を」 浜岡周辺の住民指摘
中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)から30キロ圏内では9市町の計27路線が、土砂崩れなどにより寸断の恐れがある緊急輸送道路に該当した。能登半島地震では石川県が定めた北陸電力志賀原発の重大事故時の避難経路11路線中7路線が一時通行止めになった。静岡県の関係自治体の間には「能登半島とは地理的条件が異なり、複数の道路があるため孤立は考えにくい」と冷静な受け止めが広がるが、住民からは「迂回(うかい)路の組み合わせを事前に検討していくべき」との意見が上がる。 「主要道路が使えなければ、住民はどの道で避難すれば良いか分からず、混乱するだろう」。御前崎市町内会長連合会の水野克尚会長(69)は災害時の不安を
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静岡県外の大規模災害時「川勝知事は自覚と行動を」 県議会総務委が決議案可決
静岡県議会総務委員会は8日、川勝平太知事に対し、県外での大規模災害発生時の責任を持った行動を促し、対応方針の明確化を求める決議案を全会一致で可決した。18日の2月定例会最終本会議でも同様の決議案が提出され、可決される見通し。副知事人事案も同意される見通しとなった。 決議は、南海トラフ地震の発生が懸念される静岡県で、能登半島地震発生後の知事の対応に一部の県民から不安の声が寄せられていると前書きした。その上で、知事は、県民の生命と財産を預かる最高責任者であることを自覚し、責任ある行動をとること▽県当局は危機管理が重要施策であることを再認識し、知事に適切に助言すること▽近隣県で大規模災害が発生し
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啓蟄(けいちつ)過ぎても連日雪 御殿場、4センチ
南岸低気圧の影響で御殿場市など北駿地域では8日朝にかけて雪が降った。冬ごもりしていた虫が春の暖かさではい出てくるころとされる「啓蟄(けいちつ)」の後、6日に続いての積雪となった。 地元消防によると、御殿場市では7日午後9時半ごろから8日午前5時ごろまで雪が降った。同市東田中や小山町須走で約4センチ積もったという。市内の畑や建物の屋根は白く染まり、雪をかぶった車両が行き交った。転倒を心配し、子どもを学校まで送り届ける保護者の姿が見られた。
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妊産婦や乳幼児の避難生活日用品、備蓄不十分 静岡県内市町 静岡新聞社アンケート【国際女性デー2024】
地震などの災害時に女性や妊産婦、乳幼児が避難生活を送る上で必要になる日用品が、静岡県内の市町で十分に備蓄されていない実態が明らかになった。静岡新聞社が8日の「国際女性デー」に合わせて県内35市町に実施したアンケートで、1日時点で離乳食を備蓄しているのは4市町、赤ちゃん用おしり拭きは7市町にとどまった。調査した9品目中5品目で2割以下の市町にしか備蓄がなく、全市町に備蓄のない品目もあった。 調査品目は、内閣府が男女共同参画の視点を盛り込んで自治体向けにまとめた「防災・復興ガイドライン」で例示した備蓄品から抜粋した。最も浸透していたのは生理用ナプキンで27市町に備蓄があった。一方、女性用下着
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熱海で震度2 8日午前2時58分ごろ
8日午前2時58分ごろ、熱海市で震度2~1の地震があった。気象庁によると、震源地は相模湾で震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)3・0と推定される。
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原発処理水放出半年 漁業者は 東電に変わらぬ不信感 福島・いわきルポ【東日本大震災13年】
東日本大震災から間もなく13年を迎える中、静岡新聞社など全国の地方紙が連携し、読者参加型の調査報道に取り組む「ジャーナリズム・オンデマンド(JOD)パートナーシップ」を通じ、福島県いわき市を訪れた。昨年8月から始まった、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出が続く地元の漁業者らは東電への変わらぬ不信感を口にした。 2月下旬、原発から南に約55キロ離れたいわき市の小名浜港。漁師歴約60年の志賀金三郎さん(77)は「東電は『基準値以下だから安全』としか説明しない。われわれの不安には応えてくれない」と憤った。 底引き網漁船の船主としてこれまで、「常磐もの」として高い評価を受けてきた地域の漁業を守
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南海トラフ沿い 2月「変化なし」 気象庁検討会
気象庁は7日、南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会の定例会を開いた。主に2月の南海トラフ沿いの地震、地殻活動について「大規模地震発生の可能性が高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」とする南海トラフ地震関連解説情報を発表した。 目立った地震活動はなかった。微少な揺れとわずかな地殻変動を1月25日~2月5日に四国東部で、2月18~23日に紀伊半島西部で観測した。いずれも想定震源域のプレート境界深部で発生した短期的ゆっくり滑りに起因すると推定し「繰り返し観測されてきた現象」と評価した。
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能登地震被災5市町 防災無線 一時停止相次ぐ 停電長期化で蓄電池切れ 行政避難情報発信に課題
元日の能登半島地震発生後、被害が大きかった石川県珠洲(すず)市などの6市町のうち5市町で防災行政無線の屋外スピーカーの多くが一時使用できなくなっていたことが7日、各自治体への取材で分かった。停電が長期化したことにより非常用のバッテリーが切れたことが主な原因。余震とみられる揺れが続き、再び大きな津波が起きる恐れもある中で、行政発信の避難情報が十分伝わらない可能性があった実態が浮き彫りとなった。 防災行政無線は各市町村が「地域防災計画」に基づき整備し、国の全国瞬時警報システム(Jアラート)が発信した緊急地震速報や大津波警報、避難指示などを屋外放送を通じ広く住民に伝達する仕組み。東日本大震災でも
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他県災害発生時参集基準作成へ 静岡県方針
静岡県は7日、県外で大規模災害が発生した際の県職員の参集基準を新たに策定する方針を示した。川勝平太知事と2人の副知事を含めた職員の参集や待機の基準を設ける。県議会危機管理くらし環境委員会で明らかにした。 県によると、他県で発災した場合の参集ルールはなく、被害情報の収集や全国知事会からの応援要請の有無などを考慮して必要な体制を取っている。県危機政策課の高部真吾課長は、能登半島地震の対応について「被災地支援の体制を、休日を含めて迅速かつ適切に整え、支援に支障はなかった」と述べた。一方で風水害が激甚化・頻発化していることを踏まえて「今後、支援を求められるケースが増えることが見込まれるため、一定の
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感震ブレーカー設置 補助に関心高まる 問い合わせ増 静岡市
静岡市の窪田貢介危機管理総室次長は7日の市議会総務委員会で、石川県の能登半島地震の発生以降、住宅への感震ブレーカー設置に関する市への問い合わせが増加していると明らかにした。発災前は週2~3回程度だったが、1月中旬ごろから1日10件程度の問い合わせが継続的にあるという。山梨渉氏(公明)への答弁。 感震ブレーカーは揺れを感知して自動的にブレーカーを落とすため、通電火災の防止に効果があるとされる。市は2017年度から住宅への感震ブレーカーの設置費を補助する事業を始め、24年3月5日までに2704件に支給した。24年度は既存住宅への補助額を上限2万5千円から3万円に拡充する方針で、新築住宅に設置す
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災害時健康支援マニュアル改定 清水町、議会答弁
清水町は7日の町議会3月定例会で、被災者の健康維持へ保健師や管理栄養士の動きを示した災害時健康支援マニュアルの改定作業を進めていると明らかにした。4月中にまとめる見通し。平井重徳健幸づくり課長が、森野夏歩氏(日本共産党議員団)の一般質問に答えた。 現行マニュアルは2018年度に作成。外部からの支援を想定して保健師らの派遣先の決め方などを示すほか、2月下旬に石川県白山市で能登半島地震の被災者の健康支援にあたった同町保健師のノウハウも反映させる。改定マニュアルを使った訓練実施や、HPでの公開も検討するという。 平井課長は「不慣れな避難生活においても、できる限り衛生的な環境で過ごすことができる
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緊急地震速報が復旧 東海沖の観測システム
気象庁は6日、2月に復旧した東海沖の地震観測システムについて、緊急地震速報へのデータの活用を再開したと発表した。システムは2022年12月から海底ケーブルの損傷で使えなくなり、周辺が震源の地震が起きた場合、速報が最大13秒遅れる可能性があった。 気象庁によると、ケーブルは御前崎市の観測所から三重県沖まで、地震計5カ所と津波計3カ所をつないでいる。22年12月16日に、ケーブルの破断によって障害が発生。今年2月22日にシステムが復旧し津波計は使えるようになったが、速報に利用する地震計は動作確認をしていた。
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遺族「やっと帰ってきた」 遺体の一部 身元判明 不明2500人 捜索、確認続く【東日本大震災13年】
2500人超が行方不明となっている東日本大震災では、今も各地で捜索や身元確認、相談会が続く。震災から12年以上の時を経た昨夏、岩手県沿岸部で見つかった遺体の一部が、高齢の男女3人のものと判明した。遺族の1人は「やっと帰ってきた」と、胸をなで下ろしている。 各地の県警によると、身元不明遺体は、岩手が47、宮城が6。福島は2016年に0になった。岩手県警は腕や脚といった部分遺体49についても調べを進める。昨夏判明したのは、部分遺体の身元だ。 「遺骨がお兄さんだと確定しました」。23年6月、盛岡市の木下英子さん(78)は、県警から電話を受けた。11年3月11日の震災後、故郷の岩手県山田町で行方
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福島第1原発 処理水放出半年【東日本大震災13年】
東京電力福島第1原発では、たまり続ける処理水の海洋放出が昨年8月に始まった。それから半年。林立するタンクが原発の敷地を埋める光景は変わらず、最難関とされる溶融核燃料(デブリ)の取り出しは、2号機で2023年度に開始する予定が先送りになった。事故から13年を迎える今も、廃炉への道筋は見えないままだ。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 長く険しい 廃炉への道 デブリ取り出し先送り 11年3月11日の東日本大震災で、運転中だった1~3号機は電源を喪失して原子炉を冷やせなくなり炉心溶融(メルトダウン)が起き、大量の放射性物質が放出された。溶け落ちた核燃料が冷えて固まったのがデブリで
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「原発活用容認」減少/処理水「気にしない」半数超 東日本大震災13年・全国地方紙アンケート【NEXT特捜隊】
2011年の東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の発生から13年を前に、静岡新聞社など読者参加型の調査報道に取り組む全国20の地方紙は、今後の原発政策についてアンケートを実施した。23年までは物価高などを背景に原発活用を容認する回答が増えていたが、24年は減少に転じた。福島第1原発の処理水の海洋放出後、福島産品を購入することについては「気にしない」との声が多かった。静岡県でも全国とほぼ同じ傾向だった。 【▶静岡新聞社NEXT特捜隊 LINE友達になる】 原発政策の在り方は21年から4年続けて質問した。「積極的に廃炉とし、脱原発を急ぐべきだ」が最多の31・6%で、「すぐにでも全国的に廃炉と
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2級河川 津波防ぐ堤防改修 静岡県など工事未完 合意形成 重視
都道府県が管理する全国の2級河川で、2011年の東日本大震災後に静岡など24都道府県は遡上(そじょう)津波や高潮を防ぐ堤防改修などが必要だと判明し、このうち静岡など20都道府県で工事を終えていないことが5日、共同通信の調査で分かった。手付かずの県もあり、予算確保が大きな課題になっている。 大震災級の河川津波は堤防や水門だけでは防げないが、国は減災のため事業費を半額補助して対策を求めている。国管理の1級河川は、優先的に対策する堤防で総延長の7割以上が整備を終えており、2級の遅れが浮き彫りになった。 調査は1~2月に都道府県を対象に実施し、能登半島地震の対応を優先する石川以外から回答を得た。
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行方不明の被災猫捜索 能登半島 “ペット探偵”が活動 「発災時 まず飼い主が冷静に」(片野ゆか/ノンフィクション作家)
甚大な被害が出た能登半島地震。被災者の中に、飼っていたペットが行方不明になったケースが少なくない。 ペットレスキュー(神奈川県藤沢市)代表で、“ペット探偵”の藤原博史さんが飼い主の要請を受け、ボランティアとして現地入りしたのは1月中旬のこと。「相談の多くは猫に関することでした。地震が発生した時、犬は飼い主と同じ行動を取ろうとするのでリードを付けて同行避難しやすい。しかし、猫はベッドやソファなど低い場所に逃げ込んだまま行方が分からなくなることが多いのです」 インターネットで相談があった猫の飼い主の多くは、被害の激しい能登半島北部に住んでいた。二次避難で多くの人が地元
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能登高ソフトテニス部受け入れ 御殿場市役所で歓迎会「富士山から安らぎ感じて」
御殿場市が同市に本社を置く時之栖などと連携し、能登半島地震の被災者への独自支援として受け入れている石川県能登高ソフトテニス部の生徒らの歓迎式が4日、市役所で開かれた。22日まで同市での活動を全面的に支える。勝又正美市長は「古里のことが頭にあると思うが、日本一の富士山がみなさんを見守っている。時には安らぎを感じてほしい」と呼びかけた。 同部は全国大会で上位の成績を収める強豪。28日に名古屋市で開幕する全日本高校選抜大会に出場予定だが、能登半島地震による土砂崩れの影響や復興活動に従事する自衛隊への活動場所の提供などから、生徒寮やテニスコートが使用できない状態が続いている。この状況を知った御殿
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3月5日は啓蟄 春間近、ミツバチ元気よく 牧之原の養蜂場【動画あり】
5日は二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」。大地が暖まり、冬ごもりしていた虫たちが動き出す頃とされる。県内の養蜂場では越冬したミツバチが花の蜜を求めて活動を活発化している。 気象庁によると晴れ間が広がった4日の県内の最高気温は富士市の18度をはじめ、三島で16度、静岡市駿河区では15・7度となり、3月中旬から4月上旬並みの陽気となった。 牧之原市の河村養蜂場(河村充代表)の蜂の巣箱でも4日、多くのミツバチが飛び交う姿が見られた。巣箱の点検をした河村代表は「3月は女王蜂が産卵して働き蜂が増える時期。無事に育っている。最近は温暖で蜂の越冬もだいぶ楽になった」と話した。 (写真部・宮崎隆男)
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石川での現地活動を教訓に 孤立集落 救助訓練 静岡県警など
能登半島地震の現地派遣で得た教訓を今後の災害出動対応に生かそうと、静岡県警機動隊などは4日、孤立集落発生を想定した緊急訓練を焼津市小浜で行った。孤立地域に関する情報収集と必要資機材の搬送から陸上での救出救助に加え、ドローンや救命ボートを活用した海上訓練も展開した。 多くの隊員が能登の被災地での活動を経験する中、静岡県内で同様の災害が起きた際に備えて急きょ計画した。機動隊に加え、緊急事態対策課や警備課航空隊、焼津署などから約50人が参加し、焼津市は最新鋭のドローンで協力した。 道路の寸断で海岸沿いの約20世帯が孤立したと想定し、マウンテンバイクの隊員や池田忠雄機動隊長を大隊長とした指揮支援
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伊豆半島の課題 共有 能登地震受け オンライン首長会議
伊豆半島の7市6町首長会議(会長・斉藤栄熱海市長)は4日、能登半島地震を踏まえた伊豆半島の課題を共有する臨時会合をオンラインで開いた。巨大地震の発生時は連携して被災対応に当たることを確認したほか、国、県、医療消防の関係機関も交えて地震防災の在り方を協議する場を設ける方針を決めた。 首長会議は非公開。道路網強化、防災拠点の整備、海・空からの救助を議題とし、終了後に斉藤市長が記者団に概要を説明した。伊豆半島も沿岸部を中心に道路寸断や津波被害の恐れがあり、内陸部の首長からはバックヤード機能と津波被災者の住居確保を名乗り出る声が上がったという。 伊豆半島で「命の道」といわれる国道の伊豆縦貫道が全
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自主防の機材購入補助 拡充 藤枝市
藤枝市は2024年度、地域の災害対応力を強化するため、自主防災会の資機材購入や防災倉庫の整備に必要な費用の補助を拡充する。北村正平市長が4日の市議会2月定例月議会で、多田晃氏(藤新会)の代表質問に答えた。 市地域防災課によると、昨年9月に行った夜間防災訓練と今年1月の能登半島地震を受け、投光器や発電機などの更新、追加購入、簡易トイレや携帯トイレといった備蓄が必要と判断した。補助率を従来の2分の1から3分の2まで引き上げ、24年度一般会計当初予算案に23年度1・5倍の3000万円を計上した。 補助率の拡大は、能登半島地震の状況や、25年度に藤枝、焼津両市を会場に開催される県の総合防災訓練を
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災害への備え 重要性説く 東北被災地訪問など報告 清水桜が丘高 静岡市
静岡市清水区の清水桜が丘高はこのほど、静岡県が実施する「ふじのくに防災人材育成事業」に参加した2年の生徒2人による報告会を開いた。 報告したのは室伏健成さんと杉村健太さん。2人はハザードマップの作成やローリングストックについて説明し、災害への備えの重要性を強調した。室伏さんは昨年12月に東日本大震災の被災地である岩手県釜石市や宮城県気仙沼市などを訪問した際の経験を踏まえ高校生が防災に果たす役割の重要性なども伝えた。 報告会に参加した生徒は、同じ学校に通う仲間の力のこもった言葉に真剣に耳を傾けた。
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道路冠水即時感知 センサー試験導入 沼津市
沼津市は2024年度、頻発する豪雨災害に備え、道路の冠水や住宅地の浸水をリアルタイムで観測する小型センサーを試験導入する。 設置するのは1台3900円と安価で小型の「ワンコイン浸水センサ」。近年の大雨で浸水被害があった原、大平の両地区や、道路が頻繁に冠水する箇所など計36カ所に整備する。リアルタイムで把握することで、道路の通行止めや住宅地への避難誘導など対策の迅速化につなげる。 国土交通省の実証実験の一環で、1年間は設置費用と通信費を国が負担する。本年度は磐田市と函南町で実施していて、24年度は沼津市のほか三島、浜松、牧之原の各市と川根本町も加わる。 沼津市では2019年以降、豪雨によ
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能登半島地震が問うもの この痛み 記憶しながら【焦点/争点】
元日に発生した能登半島地震。論壇各誌では科学的見地からの解説や今後の防災対策の提言が目を引いた。また、阪神大震災から今に連なる社会のありようを描き出そうとする論考も読ませた。 日本海側の防災 京都大名誉教授の鎌田浩毅は「中央公論」3月号に「能登半島地震から何を学ぶべきか」を寄せ、今回の地震が「能登地方では記録が残る1885年以降、最大」で「能登半島北部のほぼ全域が震源断層の真上に位置していたため大きな被害が出た」と説明。 太平洋側に災害警戒の比重が置かれてきたことに触れ、「災害規模が小さいとされた日本海側での防災意識は、これまで決して高くはなかった」と振り返る。その上で、南海トラフ巨
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今冬の暖かさ「異常気象」 気象庁検討会、エルニーニョ影響
専門家でつくる気象庁の異常気象分析検討会は4日、過去2番目に暖かかった今冬(昨年12月~今年2月)について、地球温暖化に加え、南米ペルー沖の海面水温が上がるエルニーニョ現象の影響で偏西風が北寄りを流れたことが要因とする分析結果をまとめた。会長の中村尚東大教授(気候力学)は「かなり異常な状態だったと言って差し支えない」と述べた。 気象庁によると、平均気温は、平年値を1・27度上回り、1898年の統計開始から2番目に高かった。地点別でも、全国153地点のうち31地点が過去最高を記録した。 検討会の分析では、偏西風「亜熱帯ジェット気流
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奥能登、1月転出者数が4倍超 人口減に拍車、石川県推計
能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市や珠洲市など奥能登地域2市2町の今年1月の転出者数が計397人となり、前年1月(93人)の4・27倍に上ることが、県がまとめた2月1日時点の人口推計で判明した。県は、被災に伴う転居が相次いだとみており、少子高齢化が進む被災地で地震が人口減少に拍車をかけている実態が浮かんだ。 4市町の1月の転出者数は輪島市が180人で、前年1月(29人)の6・21倍。ほかは珠洲市112人(前年1月20人)、穴水町37人(同10人)、能登町68人(同34人)だった。県全体の転出者数は2992人で、1971年の調査開始以降、1月としては5番目に多かった。 2月1日時
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災害時のケア連携、半数が未検討 都道府県の応援受け入れ態勢 厚労省調査
避難所で高齢者や障害者らをケアする「災害派遣福祉チーム」(DWAT)を巡り、都道府県の約半数は他県から入る応援組の受け入れ手順など、連携方法を具体的に検討していないことが昨年1月末時点での厚生労働省の調査で分かった。自治体職員やノウハウの不足が理由とみられる。大災害時は広域応援が欠かせず、事前の準備が不十分なままでは効果的な人員配置や円滑な活動に支障が出る恐れがある。 避難所などでは環境の変化が心身の負担となり、食欲や身体機能が衰え、病気や転倒で命を落とす場合がある。こうしたケースを含む災害関連死は東日本大震災で約3800人、熊本地震では死者の約8割を占めた。 福祉チームは東日本大震災で
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故郷との関係結び直す 能登半島 震災下の祭礼・神事 民俗学者・川村清志さん
巨大灯籠が練り歩く「キリコ祭り」や独特の農耕儀礼など豊かな民俗文化が育まれてきた能登半島。元日に発生した地震で地域のインフラが破壊され、被災した住民が長期避難を強いられる中、祭礼や神事は存続できるだろうか。民俗学者の川村清志さんに聞いた。 1990年代から、石川県輪島市の入り江沿いにある集落皆月の夏祭り「山王祭」を研究しています。かつてはイワシ漁で栄えましたが、今では90世帯ほどの限界集落。ただ、祭りの時期は金沢や東京で働く若者が準備に戻り、にぎわいます。 祭りは高さ3・5メートルの曳山[ひきやま]とみこしの行列がメイン。坂を駆け降りる曳山から落ちて大けがをすることも。なぜこんな危険なこ
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能登の経験検証不可欠 災害ケア、被災地との連携巡り 活動円滑化に時間も
災害派遣福祉チーム(DWAT)は東日本大震災を教訓に設置が進み、災害関連死の犠牲を食い止める役割を担う。能登半島地震では各地から人員が集結、長期の避難を強いられる被災者を支える。全都道府県のチームが活動する初のケースとなる見込みだが、被災地側との連携体制には課題もあり、専門家は検証が必要と指摘する。 お互いさま 「静岡でもいつ災害が起きるか分からない。お互いさまの気持ち」。菊川市の障害者施設の相談支援専門員、長坂智香子さんは静岡DWATの一員として1月10~13日、石川県七尾市の避難所で活動。衛生環境の改善や、エコノミークラス症候群を防ぐための体調確認、家族の介護をしながら避難する被災
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宮崎で震度4 M4・3
2日午後11時ごろ、宮崎県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は宮崎県北部で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・3と推定される。この地震による津波はなかった。 各地の震度は次の通り。 震度4=延岡北方総合支所、門川(宮崎)など
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能登復興の歩み、伝え続ける 季刊情報誌「能登」発行の経塚さん 春号準備中
能登半島地震では、地元の食や文化の魅力を発信してきた季刊情報誌「能登」を発行する石川県輪島市の経塚幸夫さん(70)の自宅兼編集室も大きな被害を受けた。金沢市へ避難することになり、完成間近だった冬号は休刊としたが、春号は地震特集号として出すと決めた。「被害を記録し、復興に向けた歩みを伝え続けるのが使命」。半島の各地を訪ねて回り、取材と原稿執筆を進めている。 「地産地消文化情報誌(マガジン)」を掲げる「能登」は、地元新聞社を退社後、妻の実家である寺を継ぐため金沢市から輪島市門前町に移住した経塚さんが2010年に創刊した。新聞社時代、地域振興のイベントに携わった経験などから、半島の文化の豊かさに
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能登震源域周辺 ひずみ残る断層 専門家解析、M7や津波懸念
能登半島地震の震源域周辺に、あまり動いていない断層や、ひずみのたまった断層があり、今後もマグニチュード(M)7クラスの大きな地震や津波の発生が懸念されるとの解析を、東京大地震研究所の佐竹健治教授(地震学)や東北大の遠田晋次教授(地震地質学)が2日までにまとめた。 1月1日に最大震度7、M7・6を観測した後も周辺では地震が続いている。同9日には震源域の北東端付近でM6・1の地震があり、新潟県長岡市で震度5弱を観測した。佐竹氏は「(周辺で)さらに大きなM7クラスの地震が発生すると、佐渡島を含む新潟県沿岸で3メートル程度の津波が予想される」と注意を促す。能登半島地震の震源域は、半島を北東から南西
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液状化広範囲、津波避難妨げ 能登地震、静岡理工科大調査 地盤沈下や噴砂…「静岡県も対策確認を」
静岡理工科大理工学部(袋井市)の中沢博志教授(地盤防災工学)が2日までに、能登半島地震で発生した液状化の現地調査報告をまとめた。石川県内灘町をはじめ富山県内でも被害が確認され、一つの自治体内で複数の地区にまたがって広範囲に及んでいるのが特徴。中沢教授は「液状化による地盤沈下などが津波避難の妨げになる可能性がある」と指摘した。=関連記事26面へ 中沢教授は高知大のチームと合同で、1月下旬に石川県七尾市、志賀町、内灘町、富山県氷見市を調査した。内灘町では鶴ケ丘と西荒屋の両地区にわたって顕著な被害が見られた。中沢教授によると、両地区は海沿いに砂丘が広がり、砂丘の一部を切り土した地域や、盛り土した
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能登支援へ仲間づくり 浜松でボランティア交流会
能登半島地震の支援活動に関心のある個人、企業、NPO法人が交流する「能登を応援したい!浜松市民みんなのミーティング」(同実行委員会主催)が2日、浜松市役所で開かれた。約60人が参加し、被災地の現状を学びながら今後の支援に向けて仲間づくりに取り組んだ。 被災地では家屋の片付け、入浴支援、中小事業者の経営再建など多様なニーズがあり、復旧に長期を要する状況が続いている。浜松から継続支援できる体制を整えようと、市内の災害ボランティア「はままつnanet」などが有志を募集した。 参加者はそれぞれ大型免許や重機の操縦技術、ヘルパー資格といった特技を申告し、ボランティアの名簿作成に協力した。初対面の仲
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千葉で震度4 2日午前1時49分ごろ
2日午前1時49分ごろ、千葉県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は千葉県南部で、震源の深さは約20キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・0と推定される。この地震による津波の心配はない。その後も震度3や震度2の地震が続いた。 午前1時49分ごろの地震で各地の震度は次の通り。 震度4=千葉若葉野呂、いすみ国府台、一宮、睦沢、長生、白子、長南グラウンド(千葉)▽震度1=富士吉永(静岡)など
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東日本大震災 教訓もう一度 語り部・高橋さん親子(宮城出身) 家族亡くした思い 10日、浜松市中央区でイベント
東日本大震災の教訓を伝えるイベント「親子かたりべとキャンドルツリー」が10日午後1時半から、浜松市中央区中央の市民協働センターで開かれる。宮城県石巻市出身で、両親を震災で亡くした高橋匡美さん(58)と、高橋さんの長男で東京都在住の千葉颯丸さん(30)が語る。高橋さんらが1日、市役所でイベントの概要を発表した。 高橋さんは命の大切さという観点から防災意識を高められるよう話す。千葉さんは震災後に出身地の宮城県塩釜市から都内に進学し、被災地と離れて過ごしつつも震災や祖父母の死に向き合った体験を語る。キャンドルツリーも作る。 各地で語り部を務めている高橋さんが活動を始めたのは発災から数年後で、理
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千葉、埼玉で震度4 静岡県東部でも震度1 M5・2、揺れ相次ぐ
1日午前5時43分ごろ、千葉県と埼玉県で震度4の地震があった。静岡県東部や伊豆でも震度1を観測した。気象庁によると、震源地は千葉県東方沖で、震源の深さは約30キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・2と推定される。 千葉県では2月29日にも震度4や震度3を観測。 1日午前5時43分ごろの地震の静岡県内の震度は次の通り。 震度1=富士宮市弓沢町、富士宮市野中、富士市吉永、御殿場市萩原、伊豆の国市長岡、東伊豆町奈良本、河津町田中、松崎町宮内、小山町須走
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緊急時にも役立つワイドFM
FM電波でAM放送が聴けるワイドFM(FM補完放送)をご存じだろうか。いつものラジオ番組がもっと聴きやすくなるのだ。 ラジオのAMとFMは、周波数などの違いにより電波の届く範囲が異なる。AMは障害物に強く広範囲に届くが、ノイズや混信が起きることも。音質もFMに比べて劣るため、ニュースやトーク番組が多い傾向にある。一方、FMは遠くまで伝わりづらいもののクリアな音のため、音楽番組が多めだ。 そこで、災害など緊急時にも役立つのがワイドFM。雑音に強く、山間部やマンションでも受信しやすい特徴がある。ワイドFMは、90.0~94.9メガヘルツの周波数に対応しているラジオで聴ける。
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【東日本大震災13年】1級河川 津波対策7割超え 国交省 堤防や水門強化 巨大地震対応 課題
地震後に川をさかのぼる津波や高潮の被害を防ぐため、2011年3月の東日本大震災後に国が優先的に強化工事を進めている全国の1級河川で、堤防の約74%(昨年3月時点)、水門などの約80%(同)が整備を終えたことが28日、国土交通省への取材で分かった。1級河川対策の全国的な状況が判明するのは初めて。 一定程度は進んだ形だが、工事は主に数十~百数十年ごとに起きるレベル1(L1)津波を防御するのが目的で、東日本大震災で発生した数百~千年に1回のレベル2(L2)津波は防げない可能性がある。早期避難などと複合した対策強化が大きな課題だ。整備率には地域差も浮かんだ。河川津波は能登半島地震でも発生し、新潟
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古里の温かさ触れ 決意新たに 能登被災地支援の県警交通部隊 志賀町出身・浦野警部 経験語る
能登半島地震の被災地支援で、静岡県警広域緊急援助隊交通部隊の第3陣中隊長を務めた石川県志賀町出身の浦野雅則警部(56)=高速隊所属=が27日までに取材に応じ、現地での活動を振り返った。24時間態勢で交通渋滞対策を続ける隊員に、住民が毎日夜食を差し入れてくれたエピソードにも触れ「被災の苦労や不便がある中、誰もが警察活動に理解と協力をしてくれた。差し入れで心も体も温まり、厳しい寒さの中で任務を全うできた」と語った。 第3陣は17日から約1週間、「のと里山空港」につながる穴水町の此木交差点などで一方通行に伴う迂回(うかい)措置を担った。交代時には1時間半かけ、60キロ先の宝達志水町の体育館に移動
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能登半島地震 修学旅行先を支援 旅館に恩返し募金 桐陽高3年 沼津市
沼津市の桐陽高の生徒がこのほど、能登半島地震で被災した石川県七尾市の旅館「のと楽」に義援金37万円を寄付した。2022年秋の修学旅行で現在の3年生が宿泊したのが縁となり、生徒が自発的に募り、手紙とともに送った。 地震発生後、インターアクト部と生徒会が中心となり校内で募金活動を実施。寄付先を話し合い、感謝の思いも込め修学旅行で宿泊したのと楽に決めた。昨年開催した文化祭の売上金と、生徒が集めたアルミ缶の売却益も加えたという。 各クラスの代表生徒10人が、修学旅行の際の思い出をしたためた手紙も寄せた。旅館は現在休館中だが、「高校生活の良い思い出として心の中に残っておられることを拝見し、胸が熱く
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能登半島地震 大仁北小で派遣消防隊員が講話 津波の怖さ再確認 伊豆の国市
伊豆の国市の大仁北小でこのほど、県緊急消防援助隊に加わって能登半島地震被災地の石川県珠洲市で活動した駿東伊豆消防本部予防課の大石明宏さんが、3年生と5年生を対象に講話した。現地の写真や動画を見せながら、地震、津波の恐ろしさや消防隊の活動内容などを紹介した。 大石さんは1月7~11日、第3次隊の一員として現地に赴いた。講話では、道路寸断や積雪などにより到着までに27時間かかったことや、地震の揺れや津波で多くの家屋が被害に遭ったことを語った。 3年生は31人が耳を傾けた。倒壊した建物の写真や動画を見て「ひどい」「これほどとは思わなかった」などと声を上げた。大石さんは「地震や津波の怖さを再確認
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伊豆半島首長会議 3月4日に開催 地震防災の課題共有へ 熱海市
熱海市の斉藤栄市長は26日の定例記者会見で、能登半島地震を踏まえた伊豆半島の課題を共有するため、自身が会長を務める伊豆半島7市6町首長会議を3月4日にオンラインで開催すると明らかにした。道路網の強化、防災拠点の整備、海と空からの救助のあり方などを議題にする予定。 能登半島地震の発生後、伊豆半島でも改めて地震防災の意識が高まり、複数の首長から臨時の会議を開催したいとの申し出があったという。斉藤市長は「(首長会議で)意見を交換、集約し、認識の共有を図りたい」と話した。
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輪島など6市町 能登 下水管の52% 被害 耐震化 全国で対策に遅れ 過去の大地震と比べ突出
能登半島地震により、石川県輪島市など6市町の下水管延長計685キロのうち、52%に当たる359キロで汚水を流す機能を失ったことが26日、分かった。最も深刻な珠洲市は94%に上った。最大震度7の強い揺れに地盤の液状化が重なり寸断されたとみられ、被災割合は過去の大地震と比べても突出して高い。被害規模が拡大したことで復旧が遅れ、住民生活への影響が長引いている。 地震に伴う下水管の被害を抑えるためには耐震化が有効とされる。しかし国土交通省によると、全国の主な下水管8万6千キロのうち2022年度末時点で耐震化が済んだのは56%にとどまり、対策は遅れている。 石川県によると、能登半島地震では県内17
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災害ボランティア 沼津で3月講座 「技術系」作業体験
沼津市社会福祉協議会は3月24日午後1時から、被災家屋で床下作業などを行う「技術系災害ボランティア」を知る講座と体験会を同市のサンウェルぬまづで開く。参加無料。 講師は県中部の有志でつくり、昨年6月の大雨時に沼津市内で活動した「しぞ~か・まめっ隊」が務める。活動内容を学び、工具を使った作業を体験する。 定員は先着30人、3月16日締め切り。問い合わせ、申し込みは市社協<電055(922)1500>へ。
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ウェブ版ハザードマップ 4月公開へ 多言語も視野 三島市
三島市議会2月定例会は26日、4会派による代表質問を行った。市はウェブ版ハザードマップを4月に公開する方針を示した。多言語対応も視野に入れ、今後研究を進める。野村諒子氏(緑水会)への答弁。 ハザードマップの冊子は2020年に全戸配布済み。市のホームページでも公開しているが、拡大すると画像が粗く見にくいという。スマホでも閲覧しやすいウェブ版の公開で利便性を向上するほか、情報更新の迅速化も図り、市民の適切な避難行動を促す。 このほか、市は三島駅南口広場の整備計画案に関し、現在降車専用となっている一般車両について「乗車と降車を同じ場所で対応するスペースは確保しがたい」と理解を求めた。従来のタク
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地域で避難所運営考える 沼津市大岡地区で講演会
沼津市の大岡連合自治会(上田素行会長)は25日、防災講演会を同市の大岡地区センターで開いた。地域防災活動への女性参画などを呼びかける「女性も担う静岡の地域防災」共同代表の落合美恵子さんを迎え、地域住民ら約50人が災害時に向けた連携について理解を深めた。 落合さんは、避難所で女性が性的被害に遭ったり、生理用品の配布を求めたところ「わがまま」と言われたりした東日本大震災などの事例を説明。大勢が1カ所に雑魚寝する現在の避難所運営では、被災者がニーズに応じた支援を受けられないと強調した。 被災後の心身の負担が原因で亡くなる災害関連死を防ぐために、性別や立場に関係なく地域住民が参画し、避難所運営に
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「組織と人命」企業防災考える 銀行員の長男 宮城で被災 田村さん「教訓生かして」 浜松市中央区
浜松市防災学習センターは25日、企業防災について学ぶ講座(静岡新聞社・静岡放送後援)を浜松市中央区の同センターで開いた。東日本大震災による津波で長男健太さん=当時(25)=を亡くした田村孝行さん(63)が「組織と人命」と題して話した。 健太さんは2011年3月11日、宮城県の七十七銀行女川支店で勤務中に被災した。支店は海から100メートルほどの場所にあった。徒歩約3分の距離に高台があったが、支店の屋上への避難を指示した支店長の言葉を受けて屋上にとどまり、犠牲になった。 田村さんは、立地条件などに合わせて事業所ごとに知恵を絞って訓練を重ねることや、部下の意見を聞き入れる柔軟な環境づくりが必
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災害に備えストック【カンタンおいしい 健康レシピ⑨】
災害を想定した食品の備蓄は、救援や炊き出しまでの間をつなぐために、最低でも3日分、できれば1週間分ぐらいを家庭で準備しておく必要があるとされています。 特に災害直後はエネルギー摂取を優先することが推奨されており、乾パンや、お湯や水で戻して食べるご飯「アルファ化米」などの主食が大切です。これまでの災害でも、炭水化物の栄養素が中心のおにぎりやパンが避難所で支給されています。 災害時には、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの栄養素も不足すると報告されています。中でもビタミンB1やB2は、炭水化物をエネルギーとして利用するために必要不可欠です。 たんぱく質やビタミンB群の補給源として、魚類や肉
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【第4章】半割れ発生(後編)① 1年半後に震度7 揺れ何分も 家倒れ火災【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
四国沖でマグニチュード(M)8.0の大地震が起き、気象庁が後発地震への警戒を呼びかける南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)を発表してから約1年半が経過した。津波浸水想定区域に住む要配慮者らに事前避難が呼びかけられた「地震発生から1週間」はとうに過ぎ、市民が自宅での通常生活に戻った中、「その日」は突然訪れた。 非浸水区域に転居 四国沖でのM8・0の地震発生から1年半過ぎた冬。かつて津波浸水想定区域に住んでいた会社員東海遠州さん(38)の一家は、南海トラフ地震の想定震源域東側で懸念される後発地震に備え、市内の非浸水区域の賃貸マンションに引っ越して新生活を送っていた。 「古いマンションだか
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超高齢化の被災対応を 阪本真由美・兵庫県立大大学院減災復興政策研究科教授【提言・減災】
能登半島地震からほぼ2カ月が経過した。被災地には19日時点で249カ所の避難所があり6402人が、また被災地外では5252人が避難生活を送っている。仮設住宅の建設や被災家屋の除去は進められているものの、倒壊家屋数が多いことや、断水も依然深刻な状況にあり、復旧のめどはなかなかたたない。その中で気になるのが過疎・高齢化の進行である。 被害が大きかった奥能登地域では高齢化が深刻だ。65歳以上が人口に占める割合は珠洲市52・5%、輪島市46・9%、穴水町50%、能登町51・1%である。長引く避難生活の中で体調を崩す人が増えることが懸念され、急きょとられた対策が「1・5次避難」「2次避難」という広域
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能登地震復興に1千億円追加支出 首相、若者世代も生活再建金
岸田文雄首相は24日、能登半島地震の復興に向け、2023年度予算の予備費から1千億円規模を追加支出すると表明した。被災者の生活再建支援として最大600万円を支給する交付金について、若者・子育て世代に拡大すると説明。輪島塗など伝統産業支援では、臨時の作業場となる仮設工房を4月に全額国費で開設すると明らかにした。石川県輪島市での被災地視察後、記者団に述べた。 予備費は近く閣議決定し、支援金の財源などに充てる。能登半島地震対応のための予備費支出は3回目で、計2600億円超となる。 新たに交付金支給の対象となるのは、住宅半壊以上の被害を受け、資金の借り入れや返済が容易でない世帯。首相は具体例とし
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積雪や路面凍結で事故8件 静岡県東部
静岡県内は24日朝にかけて、雪の影響で東部を中心に交通事故が相次いだ。県警交通企画課によると、23日午前7時から24日午前7時までの間に、積雪や路面凍結が原因とみられる物損事故が8件発生した。内訳は熱海署管内3件、三島署管内2件など。 24日午前7時現在、1路線が通行止め、29路線がチェーン規制となっている。県警は引き続き東部や山間部を中心に積雪や路面凍結の可能性があるとして、冬用タイヤやチェーン装着などの対策を呼びかけている。
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東海沖津波観測を再開 気象庁
2022年12月から海底ケーブルの損傷で使えなくなっていた東海沖の地震観測システムについて、気象庁は22日、復旧作業を終え、津波の観測を再開したと明らかにした。緊急地震速報へのデータ活用は、誤発表を防止するため正常に動作するか確認しており、周辺が震源の地震が起きた場合、最大13秒遅れる状態はしばらく続くとしている。 気象庁によると、ケーブルは御前崎市の観測所から三重県沖まで約210キロにわたって、地震計5カ所と津波計3カ所をつないでいる。22年12月16日に障害が発生し、確認した結果、御前崎沖4キロ付近でケーブルが破断していた。原因は不明。新たなケーブルでつなぎ合わせ、津波計は使えるように
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盛り土崩れ家屋被害、能登地震 複数の住宅地、耐震化急務
能登半島地震で、住宅地の盛り土崩落が石川県内の複数地点で発生、家屋に被害が出たことが22日、自治体や専門家への取材で分かった。崩れた後に初めて自治体が盛り土と確認した例もあった。これまで大規模な盛り土の全国的な調査が行われてきたが、安全性の実態把握は途上にある。崩落の危険があれば耐震化工事が求められることになり、自治体は対応を急ぐ。 自治体が盛り土崩落による宅地被害を確認したのは、七尾市と津幡町、能美市の住宅地3カ所。七尾市と津幡町は、現場一帯が一定以上の盛り土で埋められた「大規模盛り土造成地」に該当。能美市は比較的小さな盛り土とみられるが、大規模造成地に近接している。専門家の調査で、金沢
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地域で話し合う時間大切 長岡技術科学大教授/上村靖司さん【能登地震 研究者や経験者 被災地へメッセージ】
甚大な被害をもたらした能登半島地震。直面する課題にどう対応すればいいのか。これまでの国内災害で、長い間奮闘してきた研究者や市民らが、それぞれの教訓や今回の被災地へのメッセージを語った。 能登半島地震と同様、2004年の新潟県中越地震は、中山間地を襲った災害だった。人口減少や高齢化が進む中越の集落の持続可能性を住民と考えてきた上村靖司・長岡技術科学大学教授は今回、「地域ごとにじっくりと話し合う時間が必要」と提言している。 ◇ 震度7を記録した新潟県川口町(現長岡市)が実家で、両親は無事でしたが、被災しました。地震の前から過疎が進み、衰退しつつあった中山間地の集落を中越地震は襲いま
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関連死防ぐ広域避難必要 弁護士/津久井進さん【能登地震 研究者や経験者 被災地へメッセージ】
甚大な被害をもたらした能登半島地震。直面する課題にどう対応すればいいのか。これまでの国内災害で、長い間奮闘してきた研究者や市民らが、それぞれの教訓や今回の被災地へのメッセージを語った。 能登半島地震では、避難生活による体調悪化などで亡くなる「災害関連死」が懸念されている。この概念が生まれたのが1995年の阪神大震災だった。兵庫県弁護士会の津久井進弁護士は今回、早い段階から関連死防止に向け広域避難の必要性を提言した。建物の損壊状況を唯一の指標とする罹災(りさい)証明についても抜本的な見直しを迫る。 ◇ 阪神大震災の当初は関連死という言葉こそありませんでしたが「地震がなければ、この
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難しい日本海の津波対応 東北大教授/今村文彦さん【能登地震 研究者や経験者 被災地へメッセージ】
甚大な被害をもたらした能登半島地震。直面する課題にどう対応すればいいのか。これまでの国内災害で、長い間奮闘してきた研究者や市民らが、それぞれの教訓や今回の被災地へのメッセージを語った。 能登半島地震では大津波警報が発表され、沿岸で甚大な津波の被害が出た。2011年の東日本大震災の被災地で、津波対策に向き合ってきた今村文彦・東北大教授は、日本海では地震直後に来襲する津波対応の難しさを指摘する。一方、「迅速な避難など平時の備えが生きた地域もあった」と評価した。 ◇ 能登半島地震では津波の初動が、地震後わずか1分で石川県珠洲市の沿岸に到達していたことが分かりました。地震の原因の海底活
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放射線防護 6施設に損傷 志賀原発30キロ圏 一部閉鎖 能登地震
北陸電力志賀原発(停止中、石川県志賀町)30キロ圏にあり、事故時に高齢者らが一時避難する21の放射線防護施設のうち、能登半島地震で6施設に損傷や異常が起きたことが21日、自治体などへの取材で分かった。うち2施設は使えずに閉鎖し、病院など別の2施設は患者らを移した。断水は全21施設で起きた。緊急時に支援が要る住民を守るという役割を果たせなかった恐れがある。 全国の避難計画 影響も 閉鎖した一つは被ばくを防ぐ機能を維持できず、残る5施設も地震後長期間、機能の確認ができなかった。内閣府によると、全国の原発周辺には計約300の防護施設がある。屋内退避の在り方を定めた指針の見直しを始めた原子力規制委
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中学生、親元に戻す工夫を 「ネットワーク三宅島」代表/宮下加奈さん 【能登地震 研究者や経験者 被災地へメッセージ】
甚大な被害をもたらした能登半島地震。直面する課題にどう対応すればいいのか。これまでの国内災害で、長い間奮闘してきた研究者や市民らが、それぞれの教訓や今回の被災地へのメッセージを語った。 能登半島地震で、学習機会確保のため中学生の集団避難が行われた。2000年の火山噴火で全島避難になった伊豆諸島・三宅島でも、小中高生が集団生活を送った。当時社会人で、自身も避難生活を送った「ネットワーク三宅島」代表の宮下加奈さんは「できるだけ子どもが親元から通う工夫が必要」と提言する。 ◇ 先日、能登半島の被災地を回りました。厳しい状況です。中3は受験を控えていますし、学習に集中できるように、保護
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気象庁、新スパコンを運用へ 線状降水帯予測、都道府県単位に
気象庁は21日、気象予測の計算をする新たなスーパーコンピューターの運用を3月5日に始めると発表した。計算能力は従来の約2倍。局地的な豪雨をもたらす線状降水帯の半日前からの予測に利用し、「地域」ごとの予測範囲を今年から「都道府県」単位に絞って発表できるようになる。 また、インターネットを経由して大容量データをやりとりできるクラウド技術も導入する。気象庁が保有する気温や風の予測データを民間事業者や研究機関に提供し、花粉飛散予測などに役立ててもらう。 新スパコンは東京都清瀬市の気象庁関連施設に設置。昨年3月に群馬県館林市の施設に導入し
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珠洲で漏水調査へ 静岡県企業局が出発式 能登地震、職員派遣
静岡県企業局は20日、能登半島地震で被災した石川県珠洲市に派遣する災害復旧現地調査隊の出発式を静岡県庁で行った。23~27日に職員3人が水道管の漏水調査などに当たる。 企業局が被災地に職員を派遣するのは1995年の阪神大震災以来。木野雅弘局長は「多くの地域で断水が続いている。水道管敷設に関する知識や経験を生かし、職務を全うしてほしい」と激励した。職員を代表して水道企画課企画調査班の山内保典班長(54)が「一日も早い被災地の復興のため全力を尽くしたい」と決意を述べた。
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【動画あり】「ホーホケキョ」春告げる声 静岡県内気温上昇、川根本町と牧之原市で24度
「ホーホケキョ」。前夜の雨が上がり、午前中から汗ばむような陽気となった20日、静岡市葵区の麻機遊水地にさえずりで春を告げると言われるウグイスの鳴き声が響き始めた。目立たない茂みの中で枝に止まり、周囲をキョロキョロと警戒して、ときおり首を伸ばしさえずる姿は愛らしい。 夏鳥のオオルリ、コマドリとともに鳴き声が美しい「日本三鳴鳥」に挙げられる。留鳥として全国に分布し、全長は15センチほどで全身は茶褐色をしている。平地で越冬し、春が深くなると山地の林などに移動し繁殖する。 静岡地方気象台によると、暖気が流れ込み、よく晴れたため、気温が上昇した。日中の気温は川根本町と牧之原市で24・0度など1
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御殿場市、富士山溶岩流で避難計画策定 流下パターン三つに大別 地形や特性考慮
御殿場市は20日、市防災会議を開き、富士山火山防災対策協議会による2023年3月の富士山火山避難基本計画に、同市の地形、道路、地域特性などを反映させた独自の「市富士山火山避難計画」を策定した。溶岩流の流下パターンを三つに大別することで、市内を中心に近隣地域内での避難を実施する点が特徴。 同市は県道23号御殿場富士公園線沿いに黄瀬川と鮎沢川の分水嶺(れい)がある。最新の知見・技術に基づいたシミュレーションにより、溶岩は噴火場所に応じて分水嶺の①北側②南側③南北両方―を流れる3パターンに分けられる。さらに同市の中心市街地は溶岩流の流下範囲外となっていて、避難地の候補となる「デルタ地域」が存在し
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今年の夏も全国的に猛暑 気象庁「十分な熱中症対策を」
気象庁は20日、今年の夏(6~8月)の天候の見通しを示した。地球温暖化に加え、南米ペルー沖の海面水温が上がるエルニーニョ現象の影響で、全国的に気温が高くなり、猛暑日が増えると予想している。担当者は「4月ごろから暑くなる可能性があり、十分な熱中症対策をしてほしい」と呼びかけた。 昨年の夏の平均気温は平年を1・76度上回り、1898年の統計開始以降で最高を更新。今年が昨年ほど高温となるか不明だが、偏西風の蛇行など、さらに複数の要因が重なれば記録的な暑さも否定できないという。 気象庁によると、今年の夏は太平洋高気圧の張り出しが強く、暖
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【能登地震 長期断水】井戸活用8市町未整備 事前登録必要性高まる
能登半島地震から1カ月の間に4万戸超の断水が続いた石川県輪島市や珠洲市など8市町で、災害時に井戸水を使う計画が事前に整備されていなかったことが19日、各市町への取材で分かった。過去の災害での教訓から、災害時に使用する井戸は各自治体で事前登録などが進んでいる。8市町も地域防災計画では「緊急用の水源として井戸水の確保に努める」「比較的汚染の少ない井戸を水源に選定する」などとしていたが、具体的な制度づくりには至っていなかった。 被災地では住民の声がけなどにより井戸が自発的に開放され、共用された地域もあった。計画が整備されていればよりスムーズに活用できた可能性があり、制度づくりの必要性が高まってい
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輪島塗 絶やさない 人間国宝の研修所能登地震で被災 若手学びの場確保へ奔走
能登半島地震で石川県輪島市の伝統工芸「輪島塗」の工房だけでなく、後継育成の場も被災し、再開のめどが立たない。県立輪島漆芸技術研修所長で、人間国宝でもある漆芸家小森邦衛(本名・邦博)さん(79)は、県外大学に受け入れ要請するなど研修生の学び確保に奔走する。「漆の仕事をする以上、どんな状況でも若手を育てる使命がある」と覚悟を見せる。 地震3日後、研修所に入ると制作中の作品や漆、折れた筆などが散乱していた。「これからどうすれば」。片付ける中で、次代を担う生徒の将来を案じた。 小森さんは漆塗りの伝統技法「髹漆(きゅうしつ)」の人間国宝で、研修所はその原点でもある。第2回の卒業生で、「ここで勉強し
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東伊豆など震度2 18日午後4時14分ごろ
18日午後4時14分ごろ、千葉、東京、神奈川、静岡の4都県で震度2の地震があった。気象庁によると、震源地は千葉県南部で、震源の深さは約110キロ。静岡県内各地の震度は次の通り。 震度2=東伊豆奈良本▽震度1=網代、伊東など
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石川・珠洲市「二重被災」住宅3000棟か 国に財政措置要求へ【能登地震】
1月の能登半島地震で甚大な被害が出た石川県珠洲市で、昨年5月の震度6強の地震でも被害を受けた「二重被災」の住宅が3千棟超に上るとみられることが17日、市への取材で分かった。修理や再建に取り組む中で再び被災したケースもあり、多重の経済的負担が復興のハードルになる可能性がある。市は被災者に財政的な支援をするため、国に大規模な特別交付税措置を求める考えだ。 市によると、昨年5月の地震では、住宅だけで全壊40棟、大規模・中規模半壊313棟、準半壊と一部損壊が3027棟の被害があった。他市町では一部損壊が計30棟ほどで、珠洲市の被害が群を抜いていた。 行政からの支援金で住宅を修理・再建した人もいる
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伊豆市土肥、目指せ「観光と防災」の両立 能登半島と地形類似
南海トラフ地震が起きると最短6分で最大10メートルの津波が襲うと想定される伊豆市の土肥地区は「観光と防災の両立」を進めてきた。市は今夏、土産物店なども入った津波避難の複合施設を海岸に開業する。地区は伊豆半島の西側にあり、道路が寸断された能登半島地震と地理的条件が似ている。地元は備えを再強化しながら「災害でも安全な地域」を目指す。 2023年11月、土肥地区の約50人が波打ち際から施設建設地まで歩く避難訓練があった。飲食店従業員桜井よし江さん(65)は「住民は近くのホテル、観光客は新しくできる施設に避難する。海が近くても安心感がある」と笑顔を見せた。 市によると、地区の人口は23年4月現在
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【能登地震】災害ボランティアの宿泊拠点着工へ 静岡県協会 半島北部への派遣、石川・穴水町から推進
静岡県ボランティア協会は、能登半島地震被災地の石川県穴水町にプレハブなどで設置予定の災害ボランティア約40人が宿泊できる活動拠点について、2月下旬にも、のと鉄道穴水駅近くの診療所跡地約660平方メートルに着工する方向で準備を進めている。同半島北部の被災地では宿泊可能な施設の不足から災害ボランティアの受け入れが進んでいないため、現状の改善を図ろうと同町などと交渉しながら準備を急いでいる。 同半島北部は依然として断水地域が多く、石川県は一般募集の災害ボランティアについては金沢市を拠点に日帰りで往復する方式などを取っている。片道3時間ほどかかり、現地での活動は4時間程度に限られるなど不便を強い
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沿岸密集地 弱点あらわ 輪島朝市周辺 消火活動難しく
能登半島地震直後に発生した石川県輪島市の「輪島朝市」周辺の大規模火災。大津波警報が出る中、倒壊した建物の部材が延焼の原因となるなどして消火活動を難しくしたとみられ、沿岸の密集市街地の弱点があらわになった。現地調査した東京大の広井悠教授(都市防災)は「同様の場所でどのような対策を取れば良いか、地域特性も考慮して検討する必要がある」としている。 ▼正月の夕方 広井氏は、約5万2千平方メートルの範囲で309棟が焼失したと推定。テレビで放送されたヘリコプターからの映像や住民への聞き取りから、出火時刻は地震発生直後、出火地点は焼失区域の南西部の1カ所とみている。当日は「最初はほぼ無風。その後、風
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土石流の復旧復興「加速化」 観光地熱海躍進へ 市予算案一般会計208億円
熱海市は14日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比3・2%増の208億8400万円。最優先課題とする伊豆山の土石流災害からの復旧復興を加速化し、観光地熱海の躍進に向けた事業にも注力する。特別、公営企業会計を含めた総額は1・5%増の407億5200万円。21日開会の市議会2月定例会に提出する。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 伊豆山の復旧復興に関連する予算は前年度とほぼ同額の計11億1千万円。被災地の復興推進事業に4億800万円を配分し、宅地復旧補助や用地取得を継続する。25年度末までに完成させる伊豆山地区コミュニティー防災センター(仮称)については、2カ
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飼い猫 34日ぶり戻る 石川・珠洲 能登地震
能登半島地震の発生直後に行方不明になっていた飼い猫が石川県珠洲市で34日ぶりに見つかった。ひょっこり現れた11歳の雄猫「コタロウ」。飼い主の女性は「もう会えないと思っていた。本当に見つかってよかった」と涙ながらに語った。 金沢市に住む公務員松田絵理子さん(44)が珠洲市に帰省中、親戚と景勝地の見附島を訪れていた時に地震が起きた。当時家にいた父親(69)は無事だったが、同じく室内にいたはずのコタロウが見つからない。家はほぼ全壊で、中を捜すことは難しかった。 動物関連の支援団体を通じて情報提供を呼びかけたが見つからず「もう死んでしまったのでは」と半分諦めていた。 1カ月ぶりに珠洲市を訪れた
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原発事故 屋内退避を議論 能登地震受け 規制委、指針見直し
原子力規制委員会は14日、原発事故時の住民避難や被ばく防護策をまとめた原子力災害対策指針を見直す議論を始めた。能登半島地震で北陸電力志賀原発(石川県)周辺で家屋倒壊や道路の寸断が多発したことから、屋内退避の実施期間や避難に切り替える判断基準などを論点とする。自治体や外部専門家、内閣府などを交えた検討チームを設置し、来年3月までに結果を取りまとめる。 東京電力福島第1原発事故を教訓に規制委が策定した指針では、大量の放射性物質が放出される場合、原則として原発の5キロ圏内の住民は避難、5~30キロ圏内は屋内退避としている。 14日の規制委会合では、こうした指針の基本方針は変更する必要がないと確
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現行耐震基準検証 能登で現地調査へ 国交省有識者委
能登半島地震の建物被害を分析し、現在の耐震基準や改修方法に課題がないかどうかを検討する国土交通省の有識者委員会が14日、初会合を開いた。建物に大きな被害が出た石川県珠洲市や輪島市で、月内にも現地調査する方針を確認した。結果を踏まえ、秋にも報告をまとめる。 対象は、1981年の建築基準法の厳格化以降に建てられ「震度6強程度の地震でも倒壊しない」とされる新耐震基準の建物が中心。被害の有無や建築時期、過去にあった大きな地震の後に修繕工事を行ったかどうかを整理して分析する。
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能登地震 農業施設被害 1000件超 石川県 復旧長期化も
能登半島地震による石川県の農業関連のインフラ被害が千件を超えることが県のまとめで14日、分かった。県内の多くの自治体で田畑や農道に亀裂が生じたほか、水路の崩壊も確認されている。半島北部の奥能登地域は道路の寸断などで調査が滞っており、今後被害の拡大や復旧作業の長期化などの懸念がある。 石川県によると、農業被害は13日時点で農地が138件、農道が307件、水路が258件確認された。金沢市や七尾市、小松市などで被害が目立つ。奥能登(輪島市、珠洲市、穴水町、能登町)も「相当な被害」(県関係者)が想定されるが調査が進んでおらず、現時点で穴水町の農地と水路の計2件にとどまる。 一方、農業用ダムを含む
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空き家、倒壊で避難救助妨げに 能登地震で危険浮き彫り 静岡県内も増加
建物被害が5万8千棟に上る能登半島地震では、一定数の空き家の倒壊が見られた。空き家は直接的な人的被害にはならない場合もあるが、倒壊で避難路がふさがれて逃げ遅れの原因になり得る。救出、救助の妨げや火災の延焼につながる懸念もある。静岡県内でも人口減少や高齢化で空き家は増加傾向にあり、防災の観点からの対策が急務の課題。ただ、所有者の問題意識の希薄さなどから、停滞しているのが現状だ。 震度6強を観測した石川県穴水町。1月中旬、静岡県の応援職員が応急危険度判定を行った。同町で危険と判断された建物は全体の約4割。県建築安全推進課の担当者は「壊れたり、朽ちたりして管理不全の空き家とみられる建物が散見し
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【能登半島】13秒差で二つ地震、エネルギーが倍のM7.6規模に 京大防災研チーム 複数の断層連動
1月1日に震度7を観測した能登半島地震は、石川県珠洲市付近を震源とするマグニチュード(M)7・3相当の二つの地震がわずか13秒差で発生したことによって、エネルギーが約2倍のM7・6規模になった可能性があることが、京都大防災研究所のチームの解析で11日、分かった。チームは「複数の断層が連動し、二つの地震の中間に位置する珠洲市では、強い揺れが1分程度続いた可能性がある」としている。政府の地震調査委員会も断層が連動したとの見方を示しており、今後の地震対策では連動を念頭に置いた被害想定が必要になりそうだ。 チームの浅野公之准教授(強震動地震学)らは、1月1日の発生時に各地で観測された地震波のデータ
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石川で震度4 M4・7 緊急地震速報出る
11日午後0時36分ごろ、石川県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は石川県能登地方で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード4・7と推定される。津波の心配はない。 JR東日本によると、東北、上越、北陸の各新幹線は平常通りの運転を続けた。北陸電力によると、志賀原発(石川県志賀町)の設備に異常はなかった。 総務省消防庁の全国瞬時警報システム(Jアラート)は、予想最大震度5弱の緊急地震速報を出した。
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【科学する人】山梨県富士山科学研究所長 藤井敏嗣さん㊦火山専門 家育成に注力
「ここ100年ほど、日本社会は国土の広範囲に被害が及ぶような大規模な噴火を経験していない。対策を怠れば必ずしっぺ返しを食らう」。藤井敏嗣さんは危機感をあらわにする。 2014年9月、長野・岐阜両県にまたがる御嶽山(3067メートル)で、マグマの熱で水が熱せられて爆発する「水蒸気噴火」が発生。登山客ら58人が死亡し、5人が行方不明となった。当時、火山噴火予知連絡会の会長だった藤井さんは「水蒸気噴火を予測する難しさを感じた」と振り返る。 活火山の観測や研究をどう進めていけばよいのか。これまでは気象庁や大学がそれぞれ独自に取り組み、連携不足が指摘されてきた。国立大学の法人化に伴う予算削減などが
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【第3章】半割れ発生(前編)④完 四国でM8 3日目、「通常通り生活」難しく【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
最大でマグニチュード(M)9級の巨大災害が想定される南海トラフ地震で最も懸念されるケースの一つは、M8級の大地震が続けざまに起こる「半割れケース」だ。同ケースが発生すると社会はどのような状況になるのか。自主防災会会長の東海駿河さん(71)や長男で会社員の遠州さん(36)一家をモデルに、住民が直面する課題を考える。 「それじゃ行ってくる」「気を付けて。なるべく早く帰ってきてね」 四国沖でM8・0の地震が発生し、気象庁が後発地震に警戒を呼びかける「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」を発表して3日目の朝。東海三保さん(34)は不安な気持ちをこらえ、避難先から会社に出勤する夫の遠州さんを
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輪島、ボランティア始動も… 進まぬ受け入れ 宿、交通事情が壁 能登地震
能登半島地震の被災地・石川県輪島市で10日、県が一般から募集したボランティア約40人の作業が始まった。半島北部の奥能登地域で活動が本格化したが、県によると、事前登録の約2万3千人に対し、実際に活動するのは1日当たり約250人。現地宿泊が困難で道路も十分復旧しておらず、活動は広がらない。専門家は「寄り添った支援にはもっと多くの人員が必要。受け入れ先を増やすべきだ」と指摘する。 輪島市の住宅や宿泊施設では、災害ごみの片付けなどが行われた。自宅の棚や冷蔵庫を運び出してもらった男性(60)は「自分で動かせない大きなものを運んでもらって助かった」と話した。 10日時点で全国から受け入れているのは
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雷や突風、注意呼びかけ 大気不安定、気象庁
西日本から東日本で12日にかけて上空に強い寒気が流れ込み、大気の状態が不安定になるとして、気象庁は11日、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょう、急な強い雨に注意するよう呼びかけた。 気象庁によると、西日本から東日本の上空約5500メートルに氷点下30度以下の寒気が流れ込む見込み。大気の状態が非常に不安定となり、局地的に積乱雲が発達する。 発達した積乱雲が近づく兆しがある場合、建物内に移動するなど安全確保が必要としている。ひょうが降る恐れがあり、農作物や農業施設の管理にも注意を求めた。
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能登教訓に対策確認を 横田崇/愛知工業大地域防災研究センター長・教授【提言・減災】
1月1日に発生した能登半島地震により、能登半島を中心に石川県、富山県、新潟県など広い範囲で大きな被害が発生し、240人(2月2日現在)の方が亡くなられている。犠牲になられた方に哀悼の意をささげるとともに、被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げたい。 地震による被害は甚大で、被災場所が半島という地理的制約もあり、救援物資もすぐには届かず、被害の実態が明らかになるのにも時間を要した。震災から1カ月を経た現在も多くの方の避難生活が続いており、被災地を離れた2次避難(広域避難)も行われている。応急仮設住宅の建設や復旧に向けた取り組みは、ボランティアの方の支援も含め、精力的に行われているものの、被災地
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能登地震 小型救助車 初動入れず 発生72時間以内の活動なし 熱海土石流教訓に全国18カ所配備
能登半島地震当日に指示を受け被災地に向かった「緊急消防援助隊」のうち、7府県の消防に配備された「小型救助車」7台が、発生72時間以内の1月4日までに活動できなかったことが9日、各消防への取材で分かった。各消防が被災地まで小型救助車を運搬する車両を持っていなかったことや、各隊で本格的な運用が開始される前だったことが主な理由という。 1月5日以降も、被災地での活動は2台のみにとどまったことも判明した。小型救助車は2021年の熱海市の土石流災害で救助・捜索活動が難航したことを教訓に、悪路でも走行できるように導入。総務省消防庁は23年になって18カ所の消防に無償貸与したが、広域応援における課題が浮
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静岡県警、能登長期支援へ 交通部隊 第2陣が出発
能登半島地震の被災地支援活動を続ける静岡県警が、警察官の長期・連続的な派遣の要請を念頭に態勢の準備を進めている。9日には広域緊急援助隊交通部隊の第2陣(交通機動隊12人、高速隊12人)がパトカーなど12台とともに石川県へ出発。14日まで、物資輸送車や緊急車両が通る緊急交通路の安全確保と円滑化、交通流入規制などに当たる。 隊員22人は24時間態勢を組み、自動車専用道路「のと里山海道」の流入口周辺で信号機を操作するなどして渋滞対策を続け、一般車両の流入規制と防犯面を含めた警戒活動も担う。 第1陣でも派遣された中隊長の渋谷瞬一警部は「渋滞回避には的確な操作が欠かせなかった。雪が降る中で立ち続け
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悲痛な救援依頼、諦めず活動 能登地震初日から現地入りの県警機動隊員、教訓語る
能登半島地震の発生初日から石川県珠洲市内で捜索活動に当たった静岡県警広域緊急援助隊警備部隊員2人が8日、静岡市駿河区の県警機動隊グラウンドで報道陣の取材に応じた。倒壊した家屋から心肺停止状態の行方不明者を発見した当時の様子を振り返り、被災地の活動から見えた教訓として陸路確保や家庭備蓄の重要性を訴えた。 取材に応じたのは機動隊の佐藤邦洋警部補(44)と鈴木綾巡査部長(28)。ともに地震が発生した1月1~5日に珠洲市に入った。 救助活動では「警察の救助隊です」と声をかけながら市内を巡回した。3日午後には、住民から「倒壊家屋の中に家族がいる。出してあげてください」と涙ながらに呼び止められた。全
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能登被災地で保健所のマネジメント支援へ 「DHEAT」静岡県が初の派遣
静岡県は11日から、能登半島地震で孤立集落が多数発生した石川県輪島市門前地区に保健所のマネジメント機能を支援する「災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT、ディーヒート)」を派遣する。静岡県でDHEATを編成するのは過去の災害を通じて初めて。 同地区には全国から保健師やさまざまな医療、福祉のチームが支援に入り、避難所や在宅避難者の健康管理などを進めてきた。一方で、多くの支援チームからの情報を集約して対応の優先度を決めるなど全体を指揮する保健所が、マンパワー不足などで十分に機能できていない現状がある。 DHEATは、東日本大震災で支援と受援のミスマッチが発生した教訓から総合調整を担うチーム
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南海トラフ計画 政府、改定延期の方向 能登地震が影響
南海トラフ巨大地震の防災基本計画を巡り、政府が今春に予定していた改定を延期する方向で検討していることが8日、関係者への取材で分かった。能登半島地震の影響による作業の遅れに加え、同地震の教訓を計画に反映させるべきだとの声も上がっているためで、時期のめどは立っていない。 内閣府は改定が遅れても「国や自治体が現在進めている防災対策事業に支障が出ることはない」と説明している。 政府は2012年、最大32万3千人が死亡するとの被害想定を公表。14年に策定した基本計画で、建物の耐震化や津波避難ビルの整備などの対策により、23年度末までに想定死者数を8割減らす目標を掲げた。 有識者らによる作業部会は
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投稿、収益目的の可能性も 能登地震のSNS虚偽情報 対応制度化されず続く模索【表層深層】
元日の能登半島地震で交流サイト(SNS)の虚偽情報に基づき消防や警察が実際に出動していた。収益目的で投稿された可能性も指摘されるが、こうした情報への対応は制度化されておらず、国や事業者らの模索が続く。一刻を争うときに、必要な人に必要な救助や支援をどう届けていくか-。役立つケースもある災害時のSNSの在り方に、改めて一石を投じることとなった。 「他人が余計な通報を繰り返し救助系統が麻痺(まひ)します」「なぜ緊急時にあんな噓(うそ)がつけるのでしょうか」。X(旧ツイッター)に救助要請が続々と寄せられた1月1日の夕方以降、情報を拡散する人がいる一方で、批判的な投稿も相次いだ。 仕様変更 SN
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SNS投稿で偽救助要請 消防、警察複数出動 緊急対応支障の恐れ 能登地震
能登半島地震の発生後、X(旧ツイッター)など交流サイト(SNS)に投稿された虚偽の救助要請に基づき、実際に消防が出動したケースが少なくとも2件あったことが8日、石川県内の各消防への取材で分かった。県警でも同様の出動が複数件あったという。出動に至らなかったが確認に追われた例もあった。 虚偽の投稿は多数あったとみられ、実際に緊急を要する被災者の対応に支障が生じた恐れもある。関係者から「SNSの投稿をどう取り扱うか対策を急がなければ」との声が上がる。 各消防は「インターネット情報だけで出動することはなく、119番が基本だ」とするが、実在する具体的な住所の記載が出動の根拠となった事例もあった。
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要配慮者搬送 DMAT続ける 能登派遣静岡県チーム 活動長期化 「地域に受け皿つくる」
能登半島地震は発災から1カ月余りが経過し、災害医療のフェーズは慢性期に入りつつある。ただ、要配慮者の搬送ニーズはなおあり、静岡県から派遣された災害派遣医療チーム(DMAT)も搬送調整などで活動が長期化している。一方、避難所で体調を崩した高齢者を被災した地域の福祉施設で再び受け入れようとする動きも出てきた。 浜松市中央区の聖隷三方原病院の看護師山根康裕さん(44)ら3人は1月25~28日、輪島市保健医療福祉調整本部で福祉施設の入所者の搬送調整に当たった。同市の福祉施設では、建物の損壊やスタッフの被災でマンパワーが不足し、入所者のケアが十分できなくなった。市は全施設から入所者の避難を進めていて
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能登地震 河川せき止め多発 土砂ダム14カ所 雪解け期を警戒 専門家「孤立に備えを」
能登半島地震では土砂災害が多発し、救援に影響が出た。崩れた土砂が川の流れをせき止める「土砂ダム」が残っている地域も。被災地は今後、雪解けシーズンを控える。大雨で土砂ダムが決壊して集落が被災した過去のケースもあり、国は地震に続く二次被害を警戒。専門家は、土砂災害の対策としてインフラ整備だけでは限界があると指摘し、集落孤立に備えた備蓄を訴える。 土砂ダムは河川の流れを悪くするため、河道閉塞(へいそく)とも呼ばれる。国土交通省は、石川県輪島市と能登町の6河川計14カ所で確認。現場では周辺に土のうを積むなどの対応に追われたが、泥水があふれて家屋が浸水したり、田んぼに流れ込んだりした箇所もある。
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能登地震土砂災害281件 土石流など二次被害恐れ
能登半島地震による土砂災害が石川、新潟、富山3県で少なくとも計281件確認されたことが国土交通省のまとめ(7日午後1時現在)で分かった。水害を含め昨年1年間に全国で起きた土砂災害件数の約2割に当たる。道路が寸断され救援の遅れや集落孤立の一因となったほか、崩れた土砂が川の流れをせき止める「土砂ダム」が形成されたままの箇所もある。土石流など地震に続く二次被害や、復旧の妨げとなる懸念があり、国は緊急工事を進める。 石川県は7日、珠洲市で死者が新たに1人増え、241人になったと明らかにした。 国交省によると、2023年に全国で発生した土砂災害は台風や大雨を中心に1471件だった。過去の地震との比
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南海トラフ沿い「特段変化なし」 1月、気象庁
気象庁は7日、南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会の定例会を開いた。主に1月の南海トラフ沿いの地震、地殻活動について「大規模地震発生の可能性が高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」とする南海トラフ地震関連解説情報を発表した。 目立った地震活動はなかった。微少な揺れとわずかな地殻変動を12月22日~1月6日に東海から紀伊半島中部で、12月23日~1月2日に四国中部で観測した。四国東部では1月25日から継続している。いずれも想定震源域のプレート境界深部で発生した短期的ゆっくり滑りに起因すると推定し、「繰り返し観測されてきた現象」と評価した。
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南海トラフ地震 基礎知識を解説 静岡地方気象台・石川防災官が講演 熱海
熱海市主催の地震防災講演会が7日、同市のMOA美術館で開かれた。静岡地方気象台で南海トラフ地震防災官を務める石川聡さんが、地震と津波の基礎知識や気象庁の発表情報について解説し、平時の備えの重要性を訴えた。 石川さんは南海トラフ沿いでマグニチュード(M)8~9クラスの地震が30年以内に70~80%の確率で発生すると警鐘を鳴らした。日頃から住宅耐震化、非常用持ち出し袋の準備、避難経路の確認などに万全を期すよう呼びかけた。 地震後に発生する津波は伝播(でんぱ)の速度が水深10メートルで時速36キロに及び、繰り返し襲来すると説明。「陸地に遡上(そじょう)してからも流れが速い。『津波を見てから逃げ
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金沢で輪島朝市 一部再開へ 来月「復活の灯 消さない
能登半島地震後の火災で大半が焼失した石川県輪島市の「輪島朝市」の復興に向け、輪島市朝市組合と金沢市の金石町商工振興会の関係者らが6日、金沢市で3月23日に「出張輪島朝市」として一部再開することを決めた。冨水長毅組合長は「最終目標は輪島市で復活すること。まずは復活の灯を消さないために一生懸命やりたい」と力強く話した。 6日は金沢市内で会合が開かれ、参加者らは「『出張輪島朝市』金石プロジェクト実行委員会」を設立した。 「出張輪島朝市」は3月23日午前8時から正午まで、金沢市の金石港近くにある県漁業協同組合金沢支所の敷地内などで開く。輪島市朝市組合の組合員を優先し、約40店まで出店を募る。
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能登地震 災害ごみ7年分244万トン 半島北部4市町59年分 25年度末処理完了へ
石川県は6日、能登半島地震で倒壊した建物のがれきなど県内の災害廃棄物の推計量が244万トンに上ると発表した。県内の年間ごみ排出量の約7年分で、被害の大きかった半島北部・奥能登地域の2市2町が推計量の約6割(151・3万トン)を占めた。地域の年間排出量の59年分に当たる。県は海上輸送も活用し、県外を含めた広域処理を進める方針で、2025年度末の処理完了を目指すとしている。 過去の災害では、阪神大震災で約1500万トン、東日本大震災で約2千万トン(津波堆積物は含まず)、熊本地震で約311万トンの災害廃棄物が発生した。 石川県によると、能登半島の幹線道路は深刻な被害を受け、復旧に時間を要する見
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【動画あり】御殿場で3センチ積雪 静岡県東部、スリップ事故も
南岸低気圧の影響で静岡県内は6日朝にかけて雪が降った。静岡地方気象台のまとめによると、御殿場市で3センチの積雪があった。県東部を中心にスリップ事故が相次いだ。南岸低気圧は5日夜に静岡県を通過したが、山間地では日中も雪が降った所があり、道路の通行止めや電車の運休などの影響が6日昼頃まで続いた。 静岡県警交通企画課によると、5日午前7時から6日午前7時までに人身・物損事故が計37件発生した。人身事故はいずれも御殿場署管内で、スリップによる追突事故だった。4件とも軽傷という。物損事故は同署管内で19件、裾野署管内10件、伊豆中央署管内3件、三島署管内1件だった。 東名、新東名高速道と東富士五湖
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小中生の登校 石川全県再開 輪島7校 高校校舎を利用 友達と「久しぶり」-能登地震
能登半島地震で大きな被害が出た石川県輪島市で、校舎が被災するなどした市立小中学校計7校が6日、県立輪島高の校舎を利用して再開した。市によると、児童、生徒計193人が登校、心のケアやレクリエーションなどが実施され、子どもたちは同級生との久しぶりの再会に笑顔を見せた。登校が難しい中学生24人はオンラインで参加した。 これで県内全ての小中学生が登校可能となったが、輪島市では遠方に避難する児童や、約100キロ離れた白山市へ集団避難する中学生もおり、この日再開した7校で登校したのは、地震前の在校生数の2割強にとどまった。 当面は午前9時から正午まで受け入れる。徒歩や保護者の送迎などでの登校を基本と
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関東甲信で大雪 都内130人超搬送
関東甲信を中心とした大雪は6日早朝にはピークを過ぎ、気象庁は9都県に出していた大雪警報を順次解除した。東京消防庁によると、転倒するなどして、東京都内で5日から6日午後5時までに4~92歳の男女計139人が救急搬送された。交通機関への影響も一部で続いた。 埼玉県では77人が軽傷を負った。千葉県は重傷5人、軽傷29人。神奈川県は重傷5人、軽傷34人だった。 JR各社によると、雪の影響で関東甲信の在来線は6日午前、中央線の一部区間などで運転を見合わせたが、夜までに全て再開。5日から6日にかけ中央線などの首都圏7路線で計434本に運休や遅れが生じ、計約19万6千人に影響した。 東海道新幹線は6
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能登地震 推計244万トン 大量災害廃棄物 処理効率化探る【表層深層】
能登半島地震で石川県が6日までに推計した災害廃棄物244万トンは、近年では熊本地震(約311万トン)に次ぐ量となる。国や石川県は復旧・復興の加速に向け処理作業を効率化する方針で、県外での広域対応を含め約2年での完了を目指す。道路網寸断で搬出が滞る恐れがあるため海上輸送を検討しているが、港の被災がネックとなる。がれき再利用で運び出す量を減らすことも課題だ。 道路網寸断 搬出難航の恐れ 海上輸送、現地での再利用検討 「1カ月たっても街の景色は全く変わっていない」。石川県珠洲市の福田収さん(72)は6日、壊れた自宅の瓦や壁を仮置き場に運び込み、力なく話した。街には倒壊した住宅や崩れた塀が道路に広
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静岡県山間部で降雪 6日朝まで「警報級大雪」か 東部で交通機関に乱れ
本州の南岸を進む低気圧の影響で、静岡県内は5日午前から山間部を中心に雪が降り始め、県東部では積雪のため交通機関に乱れが生じた。静岡地方気象台は6日朝にかけて、山地などで警報級の大雪の可能性があるとし、道路凍結や電線などへの着雪に注意するよう呼びかけている。 御殿場市中心部では5日午前10時過ぎから雪が降り始め、畑や住宅の屋根を白く染めた。夜には雪が薄く積もった道路にわだちがはっきりと残り、JR御殿場駅前をボンネットに雪をかぶった車が行き交った。 県内の高速道路では5日正午から東名高速道の清水ジャンクション(JCT)以東、新東名高速道の新清水JCT以東の区間をはじめ、中部横断道や東富士五湖
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関東甲信で大雪警報 都心積雪、搬送相次ぐ
本州の南岸を進む低気圧の影響で5日は関東甲信の各地で雪が降り、気象庁は9都県の全域や一部に大雪警報を出した。東京23区の全域にも大雪警報が出て、積雪が観測された。気象庁と国土交通省は、6日朝にかけて山沿いや山地を中心に大雪となり、平地も雪が積もるとして交通への影響に警戒を呼びかけた。 気象庁によると、低気圧が発達しながら本州南岸から日本の東へ進む。積雪は5日午後9時までの最大で、さいたま市8センチ、東京都心7センチ、横浜市4センチ、千葉市2センチを観測した。都心の1センチ以上の積雪は2022年2月以来。23区の大雪警報は23年2月以来となった。東京消防庁によると、午後9時時点で、4~92歳
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最大震度5弱以上に注意、気象庁 さらに1~2週間、能登半島地震
気象庁は5日、能登半島地震から5週間が経過したが、地震活動は依然活発だとして、今後1~2週間程度、最大震度5弱以上の地震に注意するよう呼びかけた。 気象庁によると、震度1以上は1月1日から今月5日正午までに1599回。4日までの1週間にも54回発生している。最大震度5弱程度以上の地震が起きる確率は、発生当初と比べて7分の1ほどまで下がったが、平常時の40倍程度となっている。 気象庁は「被災地では家屋倒壊や土砂災害の危険性が高まっているので、身の安全を図るよう心がけてほしい」としている。
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雪の影響で国道1号、246号一部通行止め 静岡と神奈川両県境
国土交通省沼津河川国道事務所は5日正午から、国道1号と国道246号の静岡と神奈川両県境など、一部区間を雪の影響で通行止めにした。 対象は国道1号が三島市塚原新田の市山新田交差点―神奈川県小田原市風祭の箱根口インターチェンジ(IC)間の上下線28キロ、国道246号が裾野市富沢の富沢南交差点―神奈川県松田町松田惣領の籠場IC交差点間の上下線48キロ。同事務所によると、規制解除のめどは立っていない。
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5日、静岡県内山間部で大雪注意 御殿場線など計画運休 高速通行止めの可能性
南岸低気圧の影響で、静岡県内は5日から6日にかけて、山間部を中心に大雪が見込まれている。JR東海は5日午後、御殿場線、身延線の一部区間を計画運休する。高速道路や国道の一部が通行止めになる可能性がある。 静岡地方気象台によると、5日午後6時までに予想される24時間降雪量は、東部の山間部で10センチ、中部と伊豆の山間部で5センチ、西部の山間部で3センチ。6日午後6時までの24時間降雪量は、東部と中部の山間部で10~20センチ、伊豆の山間部で5~10センチ、西部の山間部で1~5センチと予想されている。 国土交通省や中日本高速道路は国道52号、138号、139号、東名高速道路、新東名高速道路など
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西伊豆町、移動式トイレ派遣 能登半島の支援に
西伊豆町は3日までに、能登半島地震で断水が続く石川県穴水町の支援のため、移動式のトイレトレーラーを派遣した。被災地を訪れた職員2人が穴水町の災害支援拠点になっている公立病院に届け、職員らに使い方などを伝えた。 西伊豆町は2018年に個室トイレ四つを備えるトイレトレーラーを導入し、災害支援のために各地に派遣している。町防災課の山本諭主幹兼係長は「現地は上下水道が相当ダメージを受けている状況だった。困った時に助け合える関係を構築する必要がある」と話した。
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降雪予想、5日午後から東名一部通行止めの恐れ 静岡県内
中日本高速道路は3日までに、南岸低気圧の接近による降雪の影響で、県内などの高速道路の一部区間が5日午後から6日にかけて通行止めになる可能性があると発表した。 対象は東名高速道路の東京インターチェンジ(IC)―清水ジャンクション(JCT)、新東名高速道路の新御殿場IC―新清水JCT、東富士五湖道路の富士吉田IC―須走ICの各上下区間。同社は「高速道で自力走行が不能な車両が発生すると、長時間の渋滞につながる恐れがある。最新の気象情報を確認し、迂回(うかい)路を検討してほしい」と注意を呼びかけた。
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能登地震、仮設入居始まる 輪島18戸、珠洲6日に40戸完成
能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市で3日、被災地で初めて仮設住宅への入居が始まった。地震から1カ月が過ぎたものの、完成は同市の18戸のみ。静岡県は3月末までに県内で約1300戸の入居が可能になるとするが、応急的な住まい需要の9千戸には追い付いていない。建設に携わる人員や資材の不足などが要因とみられ、住民からは「数が全く足りない」と不満の声が上がる。 市役所で鍵を受け取った後、部屋に入った大下澄子さん(76)は、トイレや水道の場所などを確認した。「避難所に比べて精神的に楽。ほっとした半面、今も避難所に残っている人が気の毒だ」。様子を見に来たひ孫の薬師蓮君(6)と鈴ちゃん(3)が「わ
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小山町で震度2 3日午後3時9分ごろ
3日午後3時9分ごろ、山梨県東部・富士五湖を震源とする地震が発生し、小山町で震度2を観測した。気象庁によると、震源の深さは約20キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・3と推定される。 そのほかの各地の震度は次の通り。 震度1=沼津市、三島市、富士宮市、富士市、御殿場市、裾野市、熱海市、長泉町、東伊豆町、松崎町、西伊豆町、函南町
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液状化地域の家屋再建、軽微では対象外? 能登地震2000棟影響 静岡県も南海トラフは液状化想定
能登半島の付け根に位置する石川県羽咋市。能登半島地震で揺れや津波の被害は小さかった一方、深刻な液状化被害が発生した。住家被害約2千棟(2日現在)の大半が液状化の影響を受け、町内一帯が地盤沈下した地域もあり、被災者は途方に暮れている。静岡県内でも南海トラフ巨大地震の発生時、各地で液状化被害が想定されている。 「コミュニティーが維持できるか…」。1月下旬の羽咋市大川町。町会長の庵修さん(68)は肩を落とした。町内では、最大50センチほど沈下し、傾いた家屋があちこちでみられる。新築で被害を受けた人や、既に町内を離れると決めた人もいるという。上下水道は1月下旬に復旧したが、下水道は仮
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能登地震被害全容把握 3次元点群データで遠隔支援 静岡県と東京都
被害状況の全容把握に難航する能登半島地震の被災地や自治体を遠隔で支援しようと、静岡県と東京都は2日、石川県が被災前に取得していた3次元点群データの公開を代行し、被災前後の地形などを比較できる画像データを、本県と都が共同運用するプラットフォーム上に掲載した。被災前後の画像比較により、一部地域の沿岸部隆起や、確認が困難な山間地などの被害状況、リスクの把握が可能になり、復旧作業時の安全確保などに役立つという。 静岡県によると、石川県は2020年と22年に能登半島のほぼ全域の3次元点群データを取得していたが、外部でも活用できるオープンデータ化はしていなかった。静岡県と都は自治体間の遠隔支援として、
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応急修理制度申請 仮設入居後も可に 能登地震で特例措置、自宅再建に光
内閣府は、能登半島地震の被災者支援に関し、賃貸型応急住宅(みなし仮設)への入居を先に申し込んだ場合でも、自宅の修理に公費が充てられる「応急修理制度」の利用を認める方向で最終調整に入った。珠洲市や輪島市など被害が甚大だった石川県能登地方に限定した特例措置。現地では罹災(りさい)証明の交付が遅れ、応急修理を申請したくてもできずに避難生活を余儀なくされている被災者がいる。こうした課題の解消を図る。2日までに関係者への取材で分かった。 応急修理は災害救助法に基づく制度。罹災証明で準半壊以上が対象で、最大約70万円の助成を受けられる。みなし仮設との併用が認められるが、応急修理を先に申請する必要がある
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能登地震前後の地形 3次元点群データを公開 静岡県と東京都が遠隔支援 プッシュ型のモデルに
被害状況の全容把握に難航する能登半島地震の被災地や自治体を遠隔で支援しようと、静岡県と東京都は2日、石川県が被災前に取得していた3次元点群データの公開を代行し、被災前後の地形などを比較できる画像データを、静岡県と都が共同運用するプラットフォーム上に掲載した。被災前後の画像比較により、一部地域の沿岸部隆起や、確認が困難な山間地などの被害状況、リスクの把握が可能になり、復旧作業時の安全確保などに役立つという。 静岡県によると、石川県は20年と22年に能登半島のほぼ全域の3次元点群データを取得していたが、外部でも活用できるオープンデータ化はしていなかった。静岡県と都は、自治体間の遠隔支援として、
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防げ災害関連死 口腔ケア需要高まる 静岡県歯科医師会、石川県珠洲市に応援派遣
能登半島地震の発生から1カ月が経過し、現地では誤嚥(ごえん)性肺炎などによる災害関連死のリスクが高まっている。過去の災害では関連死の約3割が肺炎などの呼吸器系の疾患だった。避難所で暮らす被災者の口腔(こうくう)ケアを担うため、静岡県歯科医師会は4日から歯科医師や歯科衛生士、歯科技工士らを石川県珠洲市に派遣する。 誤嚥性肺炎は、口の中の雑菌が食べ物や唾液と一緒に誤って気管支に入ることで発症する。東日本大震災では関連死の31%、熊本地震では28%が呼吸器疾患だった。能登半島地震では依然4万戸以上が断水し、歯磨きなど適切な口腔ケアができていない避難者が多い。 県歯科医師会の平野明弘会長(67)
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静岡市駿河区で21・7度 県内、一足早い春の陽気
低気圧の通過後、天気が回復した静岡県内は1日、気温が上昇し、静岡市駿河区では午後1時すぎに最高気温21・7度を観測した。県内全18の観測地点で最高気温が15度を超え、3月中旬から4月下旬並みの暖かさとなった。 気象庁の観測によると、三島市と富士市で18・7度、川根本町で18・0度、松崎町で17・7度など。静岡市清水区の清水清見潟公園では寒桜が八分咲きとなり、陽気に誘われ家族連れや近隣住民が散歩に訪れ写真を撮ったり、スケッチをしたりして一足早い春の風景を楽しんだ。 静岡地方気象台によると、前日に通過した低気圧の暖かい空気が残り、日照時間が長かったため県内の平野部を中心に気温が上がった。2日
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能登地震1カ月 亡き人に「ありがとう」 悲しみ抱え 前へ 生きる 思い出支えに
能登半島地震が発生した時刻に合わせ、がれきが残る夕刻の石川県内各地で祈りがささげられた。いつもの正月が突然奪われてから1日で1カ月。手を合わせた人々には大切な家族や友人を守れなかった後悔、安否不明者の発見への願いなどさまざまな思いが交錯した。広いエリアで断水が続き、避難生活は長引く。癒えぬ悲しみを抱え、復興へ前を向く姿も。日常を取り戻す時はいつ訪れるのか。 妻子の写真が倒壊ビルの下 探したスマホ 能登半島地震に伴い、石川県輪島市で倒壊したビルの巻き添えとなる形で下敷きになった居酒屋「わじまんま」の店主楠健二さん(55)が1日、亡くなった妻由香利さん(48)と長女珠蘭[じゅら]さん(19)と
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社説(2月1日)能登地震1カ月 「日常」の回復を早期に
最大震度7を観測した能登半島地震から1日で1カ月。被害が大きかった石川県では死者が238人、安否不明者も19人を数える。停電はおおむね解消したが、4万戸以上で断水が続き、1万4千人以上が避難生活を続ける。 山地が多い半島地形で道路事情がよくないところに、土砂崩れや地盤の隆起・陥没が交通網を寸断した。海岸の隆起や津波によって海上輸送も困難になった。水道や電気、通信が断たれ、テレビも停波した。被害情報の収集が一向に進まず、外部からの救命救助も困難を極めたことは、同様な地形が多い全国にも共通する課題だといえる。 依然として被害の全容が把握できていない。ただ、被災地では仮設住宅の建設が始まった。
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能登地震 1カ月 被災者支援 トラブル続出 公助空振り 自助頼み【表層深層】
元日の能登半島地震から1カ月。正月飾りを付けた建物が多数倒壊し、少なくとも1万4000人以上が今も避難生活を強いられている。厳しい冷えに雪。石川県は災害関連死を懸念し、ホテルなどに2次避難所を約3万人分確保したが、県外が多く、トラブルも続出した。故郷に愛着がある被災者は二の足を踏み、仮設住宅も整備途上。公助は空振り気味で事実上の自助頼みだ。災害からは逃れられず、次を見据えた被災者支援策の構築が国に求められる。 段ボールベッドに横たわる高齢男性、疲れた顔で座る女性…。珠洲市の体育館の避難所では31日もまだ45人ほどが暮らす。米田初男さん(74)は「あっという間に1カ月。いつま
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初の仮設住宅 輪島に18戸 珠洲も6日に40戸完成へ 能登半島地震
能登半島地震の被災者向けの応急仮設住宅が31日、初めて完成した。被害が甚大な石川県輪島市に18戸が建設され、2月3日から18世帯58人が入居する。市には既に4千件を超える入居申請があり、避難生活が続く被災者からは完成に歓迎の声が上がる一方、取り組みが少しずつしか進まないことに不満も漏れた。 県によると、場所は同市の観光施設「輪島キリコ会館」の多目的広場。平屋のプレハブで2~3人用の14戸と6~8人用の4戸が用意された。断水が続いているため、上水をためる受水槽と下水の浄化槽も設置。31日午後までに現地の作業が終わり、県や市が点検を済ませた。 2月6日には珠洲市でも40戸が完成予定。県は応急
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地表が隆起し 2メートルの崖出現 珠洲 全長4キロ 能登半島地震
能登半島地震で石川県珠洲市に現れた全長約4キロ、幅100~200メートルの地表の隆起を、地震後に撮影した航空写真などから国土地理院が確認したことが31日、分かった。同市若山町で、最大約2・2メートルの崖が出現していた。 周辺を31日、共同通信社ヘリから取材した。上空からは東西に500メートルほどの亀裂が見え、亀裂の南側が上がって北側が下がっていた。亀裂は道路や川を横断するように走り、道路の亀裂部分には赤いコーンが置かれ、通行者に注意が促されていた。 国土地理院によると、1月2日に撮影した写真から地表の状況を解析し、地震前後の高低差を算出した。隆起は同市若山町を流れる若山川に沿って現れてお
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耐震診断の枠拡大 能登地震受け需要増 浜松市
中野祐介浜松市長は31日の定例記者会見で、能登半島地震を受けて市が実施している住宅の耐震無料診断の希望者が増加したため、本年度の受け付け枠を拡大したと明らかにした。当初予定の450件を480件に修正し、既決予算内の流用で経費を確保した。 1981年5月以前に建築された木造住宅の所有者が1度限り受けられるサービス。耐震性不足と診断され補強工事をする場合、市は最大135万円の助成制度を設けている。中野市長は来年度当初予算案でも無料診断の需要増を見込んで増額する意向を示し、「今回の被災状況を説明しながら、個々の家庭で耐震化を進めてもらえるよう働きかけたい」と強調した。 また、対口(たいこう)支
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帰省中に能登地震経験「孤立は伊豆でも」 停電、断水の空港で2泊 観光客対応、物資空輸の必要性訴え
能登半島地震の発生から2月1日で1カ月。石川県能登町出身で沼津市在住の会社員仙座夏子さん(33)は1月1日に高速バスで帰省中、能登空港の近くで被災した。能登半島は各地で道路が寸断されて身動きがとれず、同空港に3日夕方まで身を寄せた。親族は現在も工務店の倉庫での避難生活を続けているという。仙座さんは伊豆半島に10年ほど住んだ経験があり、「伊豆も被災すれば同じように孤立する地域が必ず出てくる。観光客への対応や物資の空輸の対策が必要になる」と危機感を語る。 「怖い。何が起こったのか」―。元日の午後4時10分ごろだった。仙座さんが乗った金沢発の高速バスは能登空港から3キロほど珠洲市方面に向かった能
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東京、神奈川で震度4 静岡県内でも震度2
28日午前8時59分ごろ、東京都と神奈川県で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は東京湾で震源の深さは約80キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・8と推定される。津波の心配はない。 静岡県内各地の震度は次の通り。 震度2=沼津市、富士宮市、富士市、熱海市、伊豆の国市、東伊豆町、河津町▽震度1=静岡市葵区、同市駿河区、同市清水区、藤枝市、御殿場市、三島市、伊東市、伊豆市、松崎町、西伊豆町、函南町、小山町、長泉町
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社説(1月28日)地震と原発 非常時対応に万全期せ
能登半島地震で最大震度7を観測した石川県志賀町内にある北陸電力志賀原発(停止中)に大きな被害はなかったが、一部の設備が故障するなどのトラブルがあった。能登半島では地震で道路が寸断されて通信も途絶した場所もあった。このような地域で複合災害が起きた場合の住民保護に課題を残したといえる。 志賀原発は沸騰水型原子炉(BWR)を2基備える。観測された揺れは1号機地下で震度5強だったが、一部の周期で加速度が設計時の想定を上回ったという。原発の安全性に影響はなかったとされるが、「想定外」の事象はなくしておくべきだ。 地震の震源域は長さ150キロを超え、複数の断層が連動したとみられる。政府の地震調査研究
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水道管の耐震化進まず、静岡県43% 財政難や人手不足が課題、災害復旧に影響
能登半島地震では水道施設が甚大な被害を受け、断水の長期化が課題となっている。南海トラフ巨大地震が想定される静岡県でも対策は急務だが、主要な水道管の耐震化率は自治体の財政難や人手不足もあって4割強にとどまる。被災地で復旧や給水に当たった自治体職員らはインフラ整備の重要性を指摘する。 「復旧作業がいつ終わるのか見通せない。長期戦を覚悟しなければ」 石川県珠洲市で水道施設の被災状況を調査した浜松市水道工事課の河村栄二技監(49)は現地の深刻な状況を語った。道路があちこちで陥没し、損傷箇所の特定も容易ではなかったという。「効率的に耐震化を進める必要がある」と教訓を口にした。 被災地では全国の
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活断層活動 予測難しく 加藤尚之/東京大地震研究所教授【提言・減災】
1月1日に能登半島でマグニチュード(M)7・6の大地震が発生し、大きな被害をもたらした。能登半島では2020年から活発な地震活動が続いており、その推移に注意が払われていた。しかし、今回の大地震を正確に予測した地震学者はいないだろう。地震の研究にはまだ多くの課題がある。 地震というと、南海トラフ沿いの巨大地震や大正関東地震(関東大震災)、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)のような、隣り合う二つのプレートの境界で発生するプレート境界地震を思い浮かべることが多いかもしれない。しかし、日本海沿岸でも多くの大地震が発生している。今回の地震の震源域付近でも、2007年に能登半島地震(M6
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【第3章】半割れ発生(前編)③ 臨時情報で自主避難 渋滞、買い占めで焦燥【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
最大でマグニチュード(M)9級の巨大災害が想定される南海トラフ地震で最も懸念されるケースの一つは、M8級の大地震が続けざまに起こる「半割れケース」だ。同ケースが発生すると社会はどのような状況になるのか。自主防災会会長の東海駿河さん(71)や長男で会社員の遠州さん(36)一家をモデルに、住民が直面する課題を考える。 M8・0の大地震が四国沖で発生し、気象庁は2019年の運用開始後初となる「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」を発表した。想定震源域の西側から、駿河湾や遠州灘を含む東側に連鎖して大地震が起こる危険性が高まった―という情報だ。浸水想定区域に住む東海遠州さん(36)、妻三保さん
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避難所のペット受け入れ 設営キットで空間づくり体験 富士宮で勉強会
避難所でのペット飼育管理に関する勉強会が27日、富士宮市役所で開かれた。市内の指定避難所に配備しているペットスペース設営キットを使い、飼い主と災害時動物愛護ボランティアリーダー計約40人が、避難者に同行するペットの受け入れ体制構築を体験した。 市は2023年7月、全44の指定避難所にキットを設けた。雨風をしのぐブルーシートや軍手、ごみ袋、名前を識別するための筆記用具などが入っている。 ペットスペースは避難者の居住区域や動線から離れた場所が原則で、主に校庭などの屋外を想定する。市の担当者はサッカーゴールを使った簡易屋根の作り方や、個別空間の仕切り方を伝えた。 避難の受け入れ訓練では受付簿
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能登地震、9割が倒壊死 高齢化と古い木造家屋が要因
能登半島地震で石川県が27日までに氏名を公表した死者129人のうち、9割近くの111人が家屋倒壊で死亡したことが判明した。多くは圧死や窒息死とみられる。被害の大きい地域は、高齢化率が高くて古い木造家屋が多く、資金難などで耐震工事が進まなかった背景が浮かんだ。一方で津波による死者は珠洲市の2人。海岸付近などの地盤が隆起して防波堤の役割を果たし、津波の被害が軽減された結果、倒壊死の割合が相対的に高くなった可能性がある。 県内の住宅被害は一部破損から全壊まで4万3千棟超に上った。県幹部は「倒壊したのは旧耐震基準で建てられた住宅が多いようだ。耐震化を進めるためどのような施策が打てるのか、国や市町と
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ボランティアの活動が本格化【能登地震】
能登半島地震に伴って石川県が登録を受け付けたボランティアが27日、七尾市と志賀、穴水両町の3自治体で活動を始めた。当面は金沢市内からバスで移動し、日帰りでがれきなどの災害ごみの片付けや運搬などを実施。特に被害が激しく受け入れ態勢が未整備の輪島、珠洲両市など半島先端部での活動は今後の課題だ。県は要望を調査しながら受け入れを検討し、復興や生活再建に向けた支援を本格化させる。 県によると、27日は志賀町43人、七尾市17人、穴水町15人の計75人が活動。事前にボランティア登録した人から募集した。25日時点の登録者は全国約1万4500人。 東京都北区から七尾市に駆け付け、熊本地震などでもボランテ
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気象庁臨時情報「知らず」7割超 南海トラフ地震で、内閣府調査
南海トラフ巨大地震の発生可能性が高まった場合に気象庁が発表する「臨時情報」について、被害が想定される自治体に住む住民の7割超が、内閣府の調査に対し「知らない」「詳しく知らない」と回答していることが27日、分かった。臨時情報は、住民に大規模な事前避難を促す場合がある。理解が進まなければ、いざというときに混乱が生じる恐れもある。 内閣府は昨年7~10月、日頃の防災意識に関する全国調査をインターネットで実施。国が「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定している29都府県707市町村に住む人には、南海トラフ地震について追加質問し、1万6171人が回答した。
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熱海土石流で被災の岸谷2号線 復旧改良工事が本格化 秋完成目指す
熱海市は26日、同市伊豆山の大規模土石流で被災した市道「岸谷2号線」の改良復旧工事を本格的に始めた。被災地の住民から早期整備の待望論が上がっている伊豆山の生活道路で、今秋の完成を目指す。 岸谷2号線は2021年7月に大規模土石流が発生した逢初(あいぞめ)川の中流部に位置する。改良復旧の工事延長は45メートルで、路線の形状を一部変更する。道路の幅員は被災前と比べて2倍の4・5メートルを確保する。工事費2600万円。市の担当者は「一日でも早く整備を完了させたい」と話した。 岸谷2号線は土石流の影響で破損、流失し、通行不能になった。被災前は地元住民が東西交通の主要ルートとして利用していたが、現
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議員が災害情報投稿、ウェブ上で一括集約 静岡市、25年1月運用開始
静岡市は、2025年1月に運用開始予定の「災害時総合情報サイト」に、市議が被害情報を投稿する専用ページ「災害時議員ボード」を組み込む方針を固めた。災害発生時に市議に寄せられる市民からの情報をウェブ上で一元的に集約することで、職員の負担軽減や円滑な対応につなげる。26日までの関係者への取材で分かった。 「ボード」の構築は市議会の提案を受けて市が設ける。台風などの災害があった際、市議には地元住民から多くの情報や相談が寄せられるが、現在は市議がそれぞれ市に情報提供している。災害発生直後は市は市民からの問い合わせや被害状況の確認、各部局の活動調整でひっ迫していて、市議の情報により混乱が生じる可能性
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磐田市消防の能登地震緊急援助隊 珠洲での教訓、市長に伝える 7回計64人派遣
磐田市消防本部は26日、能登半島地震被災地に緊急消防援助隊として派遣した職員の活動報告会を市役所で開いた。派遣職員のうち5人が情報の収集・共有や応援部隊の受け入れなど、活動を通じて得た教訓を草地博昭市長らに伝えた。 市消防本部からは1~21日に7回に分け、職員計64人が石川県珠洲市に派遣された。現地では安否不明者の捜索や傷病者の長距離搬送などを担った。6次隊に参加した鈴木秀幸消防司令(55)は「被害調査に入った地域では木造住宅が密集し、ほとんどが倒壊している状態だった」と振り返った。 3次隊の松原成治消防司令補(48)は大雪の影響で現地に向かう途中で車中泊を余儀なくされたとしたほか、「簡
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津波遡上、最大5・8メートル 新潟・上越で、気象庁調査
気象庁は26日、能登半島地震で津波が押し寄せた新潟、富山、石川各県の沿岸部を現地調査し、19地点で津波が到達した高さを推定したと発表した。最大は新潟県上越市の船見公園で、内陸をさかのぼった高さを指す「遡上高」が5・8メートルだった。 気象庁機動調査班が11~20日にかけ、遡上高と建物に残された「痕跡高」を計測した。気象庁が沿岸の平常潮位との差を観測、発表する「津波の高さ」とは異なり、いずれも数値が高くなることがある。 気象庁によると、他に推定したのは石川県能登町白丸4・7メートル(痕跡高)、上越市の直江津海水浴場4・5メートル(
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相次ぐ震災、直後から心の支援「PFA」 静岡県内でも注目 専門職外も実践可能
全国各地で災害が頻発する中、発生直後から被災者に提供できる支援として、「PFA(心理的応急処置)」と呼ばれる手法が注目されている。カウンセリングや医療とは異なり、専門家以外の人でも実践できるのが特徴だ。能登半島地震の被災地では避難生活が長期化していて、専門家は被災者に寄り添った心のケアの重要性を指摘する。 「避難してきた人の表情を見ることが大切」「落ち着いて話を聞ける場所を確保して」 静岡県精神保健福祉センターが静岡市駿河区で開いた行政職員向けのPFA研修会。被災地支援などに取り組むNPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン(東京)の高橋布美子さんが呼びかけた。参加した県や市町の職員17人は
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寒冷地仕様のトイレ車出発 富士市から珠洲市へ派遣 個室にヒーターも【能登半島地震】
富士市が所有するトイレトレーラーが25日、能登半島地震で断水が続く石川県珠洲市に出発した。寒さが厳しい状況でも安心して使用できる寒冷地仕様に改良し、避難所の環境改善につなげる。 トレーラーは洋式の水洗トイレ4基を備える。個室にヒーターを取り入れたほか、配管には凍結を防ぐ電熱線を巻き、階段は滑らないようカーペットを敷いた。昨年12月から修理を進めていた。 トイレトレーラーは富士市が2018年に全国で初めて導入した。市によると同様の車両を持つ全国18の自治体が現地で既に活動している。 同市の車両の派遣は30日までの予定。現地に出発した防災危機管理課の太田智久統括主幹は「災害の関連死を防ぐた
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静岡県、揺れや火災対策強化へ関連予算 感震ブレーカー設置補助、「TOUKAI―0」増額 24年度当初予算案
最大震度7を観測した能登半島地震を受け、静岡県は2024年度、地震の揺れと火災の対策強化に乗り出す。2月に発表予定の当初予算案に関連予算を盛り込む方針を固めた。停電復旧後の「通電火災」を防ぐため、住宅などへの「感震ブレーカー」の設置を促進する。約70項目を対象とする地震・津波対策等減災交付金(23億円)の新メニューに新たに追加する。木造住宅耐震化プロジェクト「TOUKAI(東海・倒壊)―0」の予算も増額する方針。24日までの関係者への取材で分かった。 消防庁によると、能登半島地震では、石川県輪島市中心部の大規模火災を含めて3県で計17件の火災が発生した。いずれも出火原因は特定されておらず調
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2023年の土砂災害 静岡県内59件 9割超、台風2号関連
静岡県は24日、2023年に県内で59件の土砂災害が発生し、このうち9割以上が6月の台風2号に関連して発生したと発表した。県は国の補助事業を活用し、地滑りがあった2カ所とがけ崩れが起きた1カ所で対策施設の整備を進めている。 県砂防課によると、23年の土砂災害の内訳は、土石流5件、地滑り4件、がけ崩れ50件。計59件のうち54件が台風2号関連で、被災地の大半は県西部だった。全体の件数は、台風15号が猛威を振るった22年の211件に比べて大幅に減ったものの、前年同様に、1度の大雨が県内に大きな爪痕を残す結果となった。 台風2号に伴い、地滑りが発生した浜松市天竜区長沢と静岡市葵区諸子沢では現在
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応援自治体職員1000人超 56都道府県市が派遣 静岡県内から237人【能登半島地震】
全国の自治体から派遣され、能登半島地震の被災地で活動中の応援職員の数は、1日当たり千人超で推移していることが24日、総務省集計で分かった。最新の23日時点では静岡県、静岡、浜松両市など56都道府県市の1103人。2016年の熊本地震は最大約1400人で、今後1200人程度までは増える見通しだ。被災者の生活再建を急ぐため、石川県は24日、事前登録者を対象として、県内で活動するボランティアの募集を始めた。=関連記事2、3、25、26面へ 集計対象は、熊本地震を受け、18年に始まった「応急対策職員派遣制度」に基づく応援職員。現地では総務省の支援チームとも協力し、避難所運営や物資の配送、罹災(りさ
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浜松・水窪など一部山間地で雪 茶畑や路肩、うっすら白く
冬型の気圧配置が強まり上空に寒気が流れ込んだ影響で、静岡県内の山間地の一部では24日未明から朝にかけて雪が降った。浜松市天竜区などで、雪がうっすらと地面などを覆った。 同区水窪町の中心部では午前9時ごろ、茶畑や路肩などに数センチの雪が見られた。地元住民によると24日未明に雪が降り始めたという。 静岡地方気象台の観測によると、最低気温は静岡市葵区井川で氷点下4・9度、御殿場市で同2・9度、浜松市天竜区佐久間で同1・5度、同市中央区で氷点下0・3度。同気象台は「県内では西から雪雲が流れ込んできており、今後も西部などの山間地で一時的に薄く雪が積もる可能性はある」とみている。
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福井、滋賀「顕著な大雪」 日本海側、交通障害に警戒
この冬一番の強い寒気と冬型の気圧配置の影響で、東日本や西日本の日本海側は24日、大雪となった。気象庁は急激に降雪量が増えた福井県と滋賀県に「顕著な大雪に関する気象情報」を発表。25日にかけて雪が降り続ける恐れがあるとして、積雪や路面凍結による交通障害に警戒を呼びかけた。 普段雪の少ない太平洋側の平地でも雪が積もる地域がある見通し。能登半島地震で損傷を受けた家屋は、積雪による倒壊に注意が必要としている。 24日午前6時までの6時間に観測された降雪量は、福井・敦賀で30センチ、滋賀県長浜市で37センチ。
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DMATの活動期間「短い」 石川・珠洲市で救急対応の医師指摘 1泊2日のみの隊も、搬送時間もネックに
聖隷浜松病院(浜松市中央区)のDMAT(災害派遣医療チーム)の一員として8~13日、能登半島地震で被災した石川県珠洲市の市総合病院で医療活動に従事した伊良部真一郎医師(44)が23日までに、取材に応じた。昨年2月のトルコ大地震の際も現地へ駆け付けて活動に従事した伊良部さんは、当時の国際緊急援助隊と比べてDMATの活動期間が短いことを課題として指摘した。 各地のDMAT数チームからなる支援指揮所本部長を務め、救急対応などを担った。県外DMATは1泊2日しか活動できない隊があった中で、伊良部さんは比較的長く珠洲市に滞在した。ただ、「2週間、70人体制だった」国際緊急援助隊と比べると期間も人数も
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津波、4m超まで浸水 能登の大規模被害地区 静岡大准教授ら実測
静岡大防災総合センターの原田賢治准教授(津波工学)と同センター長の北村晃寿教授(地質学)は20~22日、能登半島地震の被災地で津波が浸水した高さの測量調査を行った。低地の集落一帯が大規模な被害を受けた能登町白丸地区では、立ち木に付着した海藻などの高さを実測し、地盤からの浸水深で2・67メートル、海抜で4・15メートルの高さまで浸水したことを確認した。 木に付着していた海藻の高さを測る静岡大の原田賢治准教授。すぐ左の屋根瓦もほぼ同じ高さまで流失している=22日、石川県能登町(北村晃寿教授提供) 原田准教授らは珠洲市4カ所と能登町3カ所で測量を実施。このう
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【時評】能登半島地震 多様な現象が全て発生(牛山素行/静岡大防災総合センター教授・副センター長)
元日の北陸地方を襲った能登半島地震。23日時点では死者233人(うち災害関連死15人)、安否不明者19人と発表されている。なお災害関連死者とは、災害による負傷の悪化や避難生活などにおける身体的負担による疾病での死者であり、1995年の阪神・淡路大震災以降に一般化した概念である。それ以前の災害でも同様なケースはあったと考えられるが、災害の死者数としては記録されていない。従って、過去と近年の災害の人的被害規模を見比べる際には、直接死者の数で見るよう注意しなくてはならない。 直接死者数で見ると今回の人的被害規模は93年の北海道南西沖地震(死者・行方不明者230人)に近く、戦後の地震災害としては2
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警報級大雪、注意呼びかけ 平地も積もる恐れ、気象庁
冬型の気圧配置が強まって北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となる所があるとして、気象庁は23日、交通障害に警戒し、着雪や雪崩に注意するよう呼びかけた。警報級の大雪になる可能性があるとしている。東日本や西日本の普段雪が少ない地域で大雪となり、平地にも積もる恐れがある。北日本や北陸は高波に警戒が必要だ。 気象庁によると、日本付近は25日にかけて上空約5500メートルに氷点下40度以下の今季一番の寒気が流れ込む。能登半島地震で損傷を受けた家屋では積雪の重みによる倒壊に注意する必要がある。 24日午前6時までの24時間予想降雪量は多
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能登地震被災の国道復旧支援へ 国交省静岡事務所
国土交通省静岡国道事務所は22日、能登半島地震の被災地を支援する緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)の出発式を静岡市葵区の同事務所で行った。清水建設業協会との災害協定に基づき、同市清水区の鈴与建設と高橋建設の技術社員計3人を隊員として派遣する。 崩落や陥没が起きた国道249号の復旧作業のため、28日まで石川県輪島市などで照明車の操作に当たるという。隊員が「石川県の人々のために役に立ちたい」と述べると、同事務所の柳野和也所長は「被災地は天候やライフラインが安定しない。健康と安全に気をつけて尽力してほしい」と激励。集まった同事務所職員や同協会の会員は力強い拍手で送り出した。
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能登地震3週間 2次避難進まず、依然16% 「いつ戻れる」不安大きく
能登半島地震で、ホテルや旅館などの宿泊施設に設けられた「2次避難所」にいる人が21日時点で2607人になったことが、石川県のまとめで分かった。避難者全体1万5656人の16%にとどまっている。災害関連死の増加も懸念される中、自治体は2次避難するよう呼びかけている。宿泊施設が被災地から遠く、インフラ復旧の遅れで地元に戻れる時期も見通せないとの不安もあり、思うように進んでいないとみられる。 22日で発生から3週間。県は体育館など「1次避難所」への被災者の集中を解消するため、2次避難を求めている。1次避難所と、2次避難前の一時的な受け入れ先である「1・5次避難所」を合わせた避難者は21日時点で約
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2次避難、高齢者の心身不調懸念 環境変化、死の危険も【能登地震】
能登半島地震を受け、避難所から宿泊施設などへの2次避難が呼びかけられている。災害関連死や感染症の予防などのためだが、過去の災害では高齢者が変化する環境にうまくなじめず、孤立や心身の不調に悩むケースも指摘される。今回の被災地は特に高齢化が進展する。識者は「見守りや心のケアなどの体制整備が重要だ」と訴える。 約80人の避難者が身を寄せる「老人福祉センター椿荘」(石川県野々市市)。保健師が「体調悪くありませんか」と呼びかけながら巡回していた。「友達もいなくてさみしいね」。共有スペースのテレビでニュースを眺めながら、角正信さん(79)がつぶやいた。 地震で自宅が傾き、妻久美子さん(74)と小学
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静岡県内山間部で20日昼前から降雪 東部で5~10センチ予想
前線を伴った低気圧が通過して寒気が流れ込む影響で、静岡県内は20日昼前から21日にかけて東部や中部の山間部を中心に雪となる見込み。路面凍結によるスリップ事故などへの注意が必要となる。富士山周辺などの国道では立ち往生を防ぐため、予防的な通行止めを実施する可能性がある。 静岡地方気象台によると、20日午後6時からの24時間で予想される降雪量は東部の山間部で5~10センチ、中部の山間部で1~5センチ。東部の山間部では大雪となる恐れがあるという。 国土交通省によると、国道138、139号の静岡、山梨県境付近の区間などが通行止めとなる可能性がある。同省は最新の気象・道路情報の確認や冬用タイヤの装着
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能登地震で被災の受験生、静岡大が入学検定料免除へ
静岡大は19日、能登半島地震で被災した受験生について、入学検定料を免除または返還する特別措置を講じると発表した。一般選抜や大学入学共通テストを課す学校推薦型選抜など、今後の入試で適用する。 志願者本人か学資負担者が被災した場合、申請を受けて対応する。22日から受け付けを始める出願手続きに関しても、インターネットでの出願や書類の郵送ができない場合はメールやファクスでの提出を認め、在籍校の調査書や卒業証明書などの提出についても、困難な場合は出願期間終了後の提出でも可とする。合格した被災者の入学料や授業料についても免除する独自の制度があり、申請があれば対応していく方針。 大学入試シーズンは13
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石川被災地にマスク50万枚 浜松のROKI 感染症予防へ寄付
浜松市天竜区の自動車・二輪車用フィルターメーカー「ROKI」が19日、能登半島地震で被害を受けた石川県内被災地への不織布マスク発送を開始した。感染症予防に役立ててもらう考えで、現時点で避難所生活を送る人のおよそ1カ月分に相当する約50万枚を順次寄付する。 同社は震災発生後に同県などと連絡を取り合う中で、避難所でのマスク不足に起因する感染症リスクを考慮して寄付を打診した。19日は第1便として、フィルター製造技術を応用して同市浜名区の工場で製造する不織布マスク「纏(まとい)」3万枚を送った。 今後も現地の需要に応じて発送作業を進める考えで、藁科健一総務部長は「現地で感染症の懸念がある中、被災
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輪島市の1世帯に静岡県営住宅無償提供 能登半島地震
静岡県は19日、能登半島地震の被災者に対する県営住宅の無償提供で、石川県輪島市の1世帯4人が島田市内の県営住宅に入居することが決まり、20日から提供を始めると発表した。 県公営住宅課によると、入居する1世帯は地震発生時、島田市の実家に帰省していて、その後は県内で避難生活を送っていた。県営住宅で生活を始めるのに際し、同市が生活必需品などを聞き取っているという。 県は能登半島地震で住居を失った被災者向けに県営住宅47戸を確保し、10日から入居希望を受け付けている。これまでに5件の問い合わせがあった。 県内の市町も公営住宅の無償提供を行っていて、19日現在、袋井市で1世帯2人に1戸を提供する
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焼津市 被災地給水支援へ新たに2職員派遣
焼津市は17日、能登半島地震の被災地石川県に給水支援に向かう給水車1台と職員2人の出発式を市役所で行った。21日まで七尾市で病院や福祉施設の給水支援活動を展開する。 派遣されたのは、水道工務課の中野宏紀主査と増田祐平技師。式で中野主査は「被災者の苦労を少しでも軽減できるよう活動したい」と決意を示した。中野弘道市長は「将来の焼津市の防災対策に役立つだろう」と派遣の意義を語った。
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女性警官ら石川県へ派遣 静岡県警特別生活安全部隊
能登半島地震の被災地支援に向け、静岡県警の特別生活安全部隊の第1陣が19日、石川県に出発する。女性警察官ら3人の隊員が28日まで、制服姿で避難所などを訪ね、各種相談対応や防犯指導などの任務に当たる。 静岡県警生活保安課の長沢幸弘警部補が責任者を務め、女性警察官は人身安全少年課の岩田晴菜巡査部長と森千尋巡査部長を派遣する。被災地では長期化する避難所生活でのトラブルに加え、空き巣被害などの犯罪が発生している現状がある。岩田巡査部長は「避難所には女性や高齢者も多数いる。不安や困りごとを少しでも解決できるよう、寄り添った活動をしたい」と意気込む。 出発式が18日に県警本部であり、水嶋春彦生活安全
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23年の土砂災害 前年比1.9倍1471件 静岡は59件
国土交通省は18日、崖崩れや土石流など、2023年に起きた土砂災害は43道府県の計1471件で、前年比1・9倍だったと発表した。死者は8人、けが人は19人で、住宅損壊が262戸だった。6~7月の梅雨前線による大雨で九州や中国地方を中心に被害が広がり、9月の台風13号では千葉県などで土砂災害が相次いだ。 内訳は崖崩れ1289件、土石流125件、地滑り57件。6~7月の大雨による土砂災害が397件と最も多く、台風2号、13号に伴う発生件数もそれぞれ300件を超えた。 都道府県別は、台風13号の被害が集中した千葉が275件で最多。次いで和歌山134件、佐賀90件だった。静岡は59件。 土砂を
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静大と静岡県「フェロー養成講座」 防災実務者 専門知識さらに
静岡大防災総合センターは22日まで、静岡県と連携して実施する「ふじのくに防災フェロー養成講座」の2024年度受講生を募集している。自治体や企業、学校などで防災業務に従事している担当者などが対象。災害に関する情報を科学的に読み解き、予防や実務の中核となる人材育成を目指す。 受講は4月から1年間(最大2年間)で、地震学や火山学、津波工学、防災気象情報論など25の科目から10科目以上を履修する。原則土曜が開講日で、実習科目など一部を除きオンライン形式で行う。講義とは別に、受講生は研究テーマを決めて、教員の指導で調査研究を行う。 定員は若干名。書類審査や面接で選抜する。受講料12万円。検定料と入
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地震臨時情報の普及啓発に全力 森気象庁長官が就任会見
17日付で気象庁長官に就任した森隆志氏(60)が同日、同庁で記者会見に臨んだ。南海トラフ巨大地震発生の可能性が高まっていると評価された場合に発表される「臨時情報」について「全力で普及啓発に努める」との考えを示した。 具体的には、オンライン講演会の開催▽漫画冊子の配布やSNSによる情報発信▽ホームページでの解説の充実▽気象台を通じた自治体への説明▽地域の避難訓練や防災研修会を通じた住民への説明―などに取り組んでいくとした。 臨時情報は気象庁が2019年5月に運用を始めて以降、発表事例はない。内閣府の昨年7~10月のインターネット調査では、被害想定地域の住民約1万6千人のうち臨時情報を「知っ
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御殿場市と時之栖、能登地震被災者に避難用住居提供 民間連携は静岡県内初
御殿場市は16日、同市の時之栖と協力し、能登半島地震の被災者に一時避難用住居として市営住宅と宿泊施設を無償提供すると発表した。民間事業者が連携した一時避難用住居の提供は静岡県内で初。 市は市営住宅の二枚橋団地と永原第1団地の家族向け3DKの3戸を用意し、時之栖は宿泊施設「ブルーベリーロッジ」の8戸(最大40人想定)を提供する。市営住宅は敷金や家賃を免除し、駐車場使用料と公益費は入居者が負担する。宿泊施設は原則無料。入居は原則1年以内とし、予約受け付け開始日は県との調整後に決定するとしている。 勝又正美市長は「民間と協力して無償の宿泊施設を提供することで、富士山の麓で十分に心と身体を休めて
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能登半島地震 北方沖と連動か 内陸活断層 ずれ確認 志賀原発の北9キロ 日本地理学会チーム 調査
石川県能登地方で起きたマグニチュード(M)7・6の能登半島地震の際、震源となったとみられる能登半島北方沖の活断層と共に、内陸の活断層も動いた可能性が高いことが、日本地理学会災害対応チームの調査で16日、分かった。震源に近い石川県志賀町で「富来川南岸断層」とみられる地表のずれやたわみが長さ3キロ以上続いているのが見つかった。 現地は北陸電力志賀原発の北約9キロ。北陸電はこの活断層の存在を否定していたが、2021年5月に原子力規制委員会に修正を申告。活動性が否定できないとして長さ9キロの活断層としているが、調査の上で再評価を迫られる可能性もある。 チームの鈴木康弘名古屋大教授(変動地形学)は「今
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“海底隆起”漁に打撃 南海トラフでも可能性 津波、一時的に観測不能の地点も【能登半島 最大震度7 静岡新聞社現地ルポ④】
「地面が盛り上がるなんて誰が予想できたか」。石川県輪島市の輪島港。漁師の池澄隆守さん(64)=同市=は、異変が起きた港を見て悲痛な声を上げた。一帯の地盤が隆起したことで海面が相対的に低下し、地震前は高さ約1メートルのはしごを登らないと乗り込めなかった漁船が岸壁から見下ろせる位置に並んでいた。 同港周辺では地震に伴って地盤が2メートルほど隆起したとみられる。海底や岸壁が持ち上がり、水深が浅くなって座礁した船も見られた。池澄さんの船も船底が海底につかえ、出航できなくなった。「漁師は沖に出られないと生活できない」。このまま放置されれば船体のさらなる損傷が避けられない。漁師歴約50年のベテランが
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石川9漁港の被害調査へ 静岡県職員派遣、漁業復旧を支援
69カ所の漁港がある石川県の漁業復旧支援に向け、静岡県は16日から新たに漁港関係施設の被害調査として県職員2人を派遣する。22日までをめどに穴水町内9漁港で被害状況の初期調査に当たる。 初期調査は漁港の平面図など施設台帳を基に現状と突き合わせて被害箇所を把握する。復旧事業の予算付けや工事発注に向けた資料として活用する。石川県内は県管理漁港が8カ所で、残り61港は各市町で管理している。基礎自治体での対応が困難な中、水産庁から他都道府県に派遣の打診があり、石川県からも15日に本県に正式要請があった。本県からは県漁港整備課と焼津漁港管理事務所の職員2人が派遣予定。同課の担当者は「地元水産業者が1
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能登地震 犠牲23人の氏名初公表 東日本以来最大 津波浸水190ヘクタール
政府は15日、能登半島地震の津波による浸水範囲が石川県珠洲市、能登町、志賀町で計約190ヘクタールに上ると明らかにした。東京ドーム約40個分の広さに相当し、半島北東部に被害が集中しているという。東日本大震災以来の大規模な津波被害となった。今後の復旧活動には時間がかかりそうだ。石川県は同日、地震で亡くなった人のうち遺族の同意を得た3市1町の23人の氏名などを公表した。年齢は10~93歳で、18人は家屋倒壊が原因の死亡とされた。今回の地震で死者の氏名公表は初めて。 最大震度7を観測した地震は15日で発生から2週間。同日午後2時時点の死者は、県が災害関連死とした14人を含め222人。連絡の取れな
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地震防災対策や研究成果紹介 静岡県立大がシンポ 災害情報活用法も議論
静岡県立大グローバル地域センター(静岡市葵区)は13日、南海トラフ地震を想定した国の防災対策や同大の研究成果などを市民に紹介するシンポジウム「みんなでつくる地震津波防災」を静岡市清水区で開いた。県内の自治会や企業関係者ら約120人が参加した。 同大が文部科学省の委託事業「防災対策に資する南海トラフ地震調査研究プロジェクト」に参加していることから企画した。静岡地方気象台の石川聡南海トラフ地震防災官は、大地震発生の可能性が通常より高まった時に発表する南海トラフ地震臨時情報について解説。「臨時情報は予知情報ではない」と強調し、発表後1、2週間たっても何も起きない場合もある一方、発表前に大地震が起
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震度5強以上に今後も注意 気象庁、2~3週間程度
気象庁は15日、能登半島地震から2週間が経過したものの、地震活動は依然活発だとして「今後2~3週間程度、最大震度5強以上に注意してほしい」と呼びかけた。震度6弱以上についても、発生直後と比べ確率は低くなっているが、起きる可能性があるとしている。海底で規模の大きな地震が発生した場合は、津波へも注意が必要だ。 気象庁によると、震度1以上は1日から15日午後5時までに1405回。緩やかに減少しているが、2016年の熊本地震などと比較しても多く、震度5強程度以上が起きる確率は平常時の100倍を超えている。日本海沿岸の大地震では、約1カ月後に大きな地震が発生したこともあ
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過密避難所、募る疲労 トイレ悪臭、最低限の感染症対策...「関連死」のリスク潜む【能登半島地震 静岡新聞社現地ルポ②】
「風邪気味だし、周りもせきをしていて心配」。石川県輪島市の西公民館に避難する本清隆さん(70)の顔に疲労がにじんでいた。同市は発災から10日以上たっても約150カ所の避難所に人口の4割弱の8500人が避難を続けている。避難所は過密で、衛生環境は日に日に悪化。災害関連死は13日までに2市1町で計13人が確認された。被災地は感染症と関連死の危機と隣り合わせにある。 静岡県が対口支援をする穴水町。発災8日目から県の保健師チームが活動を始めた。富士保健所の鈴木倫子さん(47)は「要配慮者の人数などをつかめていない手つかずの避難所もある」と焦燥感を募らせた。 「もともと1人暮らしですか」。避難所の
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移動薬局車が石川へ 静岡県薬剤師会 医薬品不足受け避難所で調剤
能登半島地震による医薬品の供給不足を受け、静岡県薬剤師会は13日、薬局機能を搭載した災害対策医薬品供給車(モバイルファーマシー)と同会所属の薬剤師3人を石川県内に派遣した。2017年に配備された本県の同車両が災害対応で稼働するのは初めて。避難所で医薬品調剤や環境衛生業務などを展開し、被災者を支援していく。 キャンピングカーを基にした同車内には無菌調剤に必要なクリーンベンチや薬品棚、粉薬の分包機などの設備が整っている。自家発電装置も搭載し、ライフラインの途絶えた地域など場所を移動しながら簡易的な薬局として役割を果たす。能登半島への派遣は岐阜、三重、宮城、和歌山の各県に次いで5番目。東日本大震
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被災時の安否不明者氏名公表進む 家族の同意不要、捜索活動を加速 静岡県、能登地震対応注視【いのち守る・防災しずおか】
多数の住宅が倒壊し、今もなお被害の全体像が見えない能登半島地震。石川県は発生翌々日の3日夜から安否不明者の氏名を公表し、一時は300人以上の規模となった。安否不明者を公表することで捜索活動の効率化が期待されるため、政府は2023年3月、「家族の同意取得は不要」と指針で明示。都道府県ごとに異なっていた対応の統一化が進んだ。南海トラフ地震に備える静岡県も石川県の対応を注視している。 安否不明者の公表が進んだきっかけの一つは、18年の西日本豪雨。広島、愛媛両県は個人情報保護を重視して安否不明者を基本的に非公表としたのに対し、岡山県は早期に氏名の公表に踏み切った。各自治体の個人情報保護条例が「生
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能登半島地震 群発領域の拡大謎多く 小原一成/東京大地震研究所教授【提言・減災】
1月1日、能登半島を含む北陸地方をマグニチュード(M)7・6の大地震が襲った。令和6年能登半島地震である。この地震により建物倒壊、斜面崩壊、火災、津波等で甚大な被害が生じた。この災害により犠牲になられた皆さまに心より哀悼の意をささげるとともに、すべての被災者の皆さまに心よりお見舞い申し上げたい。 能登半島では、昨年5月5日にもM6・5の地震が発生したほか、20年12月より群発地震活動が継続していた。この群発活動は、震源が移動したり、顕著な地殻変動を伴いつつ地下には電気を通しやすい物質の存在が推定されたりしたことから、流体の影響で生じたと考えられている。 群発地震の場合、火山地域等で中小規
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鹿児島・諏訪之瀬島で噴火 警戒レベル3に引き上げ
14日午前0時22分ごろ、鹿児島県・トカラ列島の諏訪之瀬島(十島村)で噴火が発生した。気象庁は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げ、火口周辺2キロの範囲に警戒を呼びかけた。弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口中心から1キロ以上に達した。 首相官邸は14日未明、危機管理センターに情報連絡室を設置した。県や十島村は情報収集に当たっている。 福岡管区気象台によると、噴煙が火口から約500メートル上がったのを確認した。 気象庁は昨年6月、諏訪之瀬島の噴火警戒レベルを2としていた。
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能登地震 できることを一つずつ 17年前避難所で育てられたから... 高校生が炊き出しで恩返し
「私は避難所で育てられたんです」。石川県輪島市門前町の高校2年広沢聖菜さん(16)は生後間もない2007年に最大震度6強の能登半島地震を経験し、17年の時を経て、当時と同じ避難所に身を寄せることになった。近所の人々にお守りをしてもらったりあやしてもらったり。その時の「恩返しを」と心に決め、炊き出しの手伝いに励む。 今年の元日。広沢さんは自宅1階寝室で布団に入りくつろいでいた。最初に感じた揺れは特に気に留めなかった。1歳下の弟が「大丈夫?」と部屋に入った瞬間、経験したことのない横揺れを感じた。とっさに弟が覆いかぶさってきた。揺れが収まり見渡すと、たんすやテレビが倒れていた。 「前のと全く同
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静岡県内医療従事者 看護師ら能登半島被災地へ次々
静岡県内の医療従事者らによる能登半島地震の被災地への派遣が続いている。12日も県看護協会から派遣された看護師らが石川県内で支援活動を始めた。静岡県が支援している石川県穴水町に災害マネジメント支援チームとして入った静岡県職員は同日、静岡県庁で幹部職員らに活動内容の報告を行った。 日本看護協会の要請を受け、県看護協会は「災害支援ナース」として看護師2人を派遣。被害が深刻な珠洲市や輪島市など能登半島北部の病院や避難所を回り、医療支援にあたる。静岡県地域医療課によると、被災した医療従事者に代わって病院で夜勤当直を務める場合もあるという。 日本災害リハビリテーション支援チーム(JRAT)は医師と理
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能登へ寄付車運送 被災者に貸し出し 日本カーシェアリング協会静岡支部
日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)の静岡県支部は12日、能登半島地震の被災者に使ってもらうため、石川県に向けて、富士市内の拠点から車の搬送を開始した。静岡県からは計40台ほどをボランティアが運転して届ける予定。 この日は夕方から夜にかけて、ボランティアが支部に集まり、整備済みの軽トラックや乗用車に乗り込んで金沢市付近の参集場所を目指して出発した。車両はいずれも県内をはじめとする有志や関連団体からの寄付で、地震の発生を受けて同支部で点検整備を行い、協賛企業から送られたスタッドレスタイヤへの交換を進めている。 同協会は石川県七尾市の和倉温泉付近に支援拠点を設け、10日から利用受付を始め
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静岡市、能登の被災地へ職員派遣 「寄り添った支援を」出発式で激励
静岡市は12日、能登半島地震で被災した石川県輪島市に職員6人を派遣した。全国各地から届いた支援物資の荷さばきなどの作業に17日まで当たる。 市役所静岡庁舎で開かれた出発式で、職員を代表して企画課の乗松琢也さん(42)が「寒さなど過酷な状況で余震もあるので、安全に気をつけながら活動する。静岡も大地震が想定されているため、現地で見た経験を防災に生かしたい」と意気込みを語った。増田浩一危機管理監は「自身の身の安全を第一に、被災者に寄り添った支援をしてきてほしい」と激励した。 乗松さんのほか、契約課や環境保全課などから派遣された。いずれも自ら被災地支援を志願したという。 市によると、建築技師や
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静岡県1、2月の防災訓練中止 能登地震被災地支援継続のため
静岡県は12日、1、2月に予定していた各種の防災訓練を中止すると発表した。能登半島地震の被災地支援で、県や各市町だけでなく消防、警察、自衛隊などの防災関係機関も継続して応援要員を派遣することが見込まれるため、実施困難と判断した。 中止するのは、大規模図上訓練、原子力防災訓練、風水害対処訓練。3月の津波対策訓練は実施の可否が決まっていない。県危機管理部によると、訓練自体は中止するが、各部で災害対応の手順確認などの研修を随時行う。
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13日から共通テスト 静岡県内出願者数1万4389人
大学入学共通テストが13、14の両日、実施される。全国では約49万人が668会場で臨む。静岡県内の出願者数は前年度より633人少なく1万4389人。新型コロナウイルス感染症の法的位置付けが5類に移行して初めての共通テストで、受験生のマスク着用は義務ではなくなった。 13日は地理歴史・公民、国語、外国語の試験がある。14日は理科と数学を実施する。来年の共通テストから教科・科目が再編されるため、6教科30科目で実施する最後の試験となる。 感染症にかかり、治っていない人は受験できず、27日からの追試験の対象となる。過去3回の追試会場は全都道府県に設けられたが大幅に縮小し、今回、県内の受験者が追
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走るトイレ、被災地の力に 静岡県内3市派遣、石川・穴水町に設置完了 警察、自衛隊…支援者も受け入れ
能登半島地震の影響で断水が続く石川県穴水町で11日までに、静岡県内3市が派遣したトイレトラックの設置が完了した。当面の間、断水の解消状況や現地のニーズに応じて同町内で活動し、衛生管理の行き届いたトイレを提供する。 トイレトラックは水洗式トイレや汚水タンクなどを備える。磐田、藤枝、島田の3市が職員とともに1台ずつ派遣。磐田市は10日から、藤枝、島田の両市は11日から同町内の病院や物資輸送拠点の近くに設置し、被災者だけでなく、警察や自衛隊などの支援者の利用も受け入れている。 静岡県によると、たまったし尿は石川県羽咋市の処理場で処理している。藤枝市は荷台にシャワー室2室を備える多目的支援車1
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珠洲の惨状報告 牧之原、吉田消防署代表 能登地震
能登半島地震を受け珠洲市に県緊急消防援助隊の第1、第2陣として派遣された静岡市消防局の牧之原と吉田の両消防署の代表者が11日、市役所相良庁舎で杉本基久雄市長に過酷な状況下での活動を報告した。 庁舎を訪れたのは牧之原消防署の原口直之消防司令(51)と吉田消防署の松浦信也副署長(58)の2人。発災直後の1日夜から被災地に向かったという原口消防司令は、地震により道路やライフラインが寸断された状況下で被害状況の情報収集に尽力。「簡易トイレや防寒対策など自己完結できる準備をさらに高めていく必要がある」と語った。 指揮隊の大隊長として第2陣に加わった松浦副署長は倒壊家屋を回り安否不明者の捜索活動を実
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「南海トラフ影響なし」 能登地震で気象庁検討会
気象庁の南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会の平田直会長(東京大名誉教授)は11日、マグニチュード(M)7・6を観測した1日の能登半島地震について「(南海トラフ巨大地震に)影響があったというデータは得られなかった」と説明した。一方で、「いつ起きても不思議ではないというのが地震学的な評価だ」と従来の見解を改めて繰り返し、備えの重要性を強く呼びかけた。 同検討会の定例会後に記者会見した平田会長は、南海トラフ巨大地震の想定震源域外で発生した能登半島地震は「本来は評価対象ではない」としつつ、「大規模な地震が起きると、プレート境界に影響が及ぶ可能性は否定できない」としてデータ解析の結果を述べた。南
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珠洲市の病院「毎日がヤマ場」 浜松・聖隷三方原病院の派遣医師 発災124時間後救出の女性にも対応
能登半島地震で被災した石川県珠洲市で災害派遣医療チーム(DMAT)として活動した聖隷三方原病院(浜松市中央区)の原田薫医師(33)ら4人が10日、静岡新聞社の取材に応じ、発災から124時間後に奇跡的に救出された珠洲市の女性(93)の救命活動の様子などを語った。「毎日がヤマ場だった。緊張感のある対応が続いた」と過酷な現場を振り返った。 医師1人、看護師2人、臨床検査技師1人のチームで4日昼に浜松市を車で出発し、珠洲市総合病院で本格的な活動を開始したのは6日午前。同日夜、最大震度7を観測した地震発生から124時間後に救出された女性が集中治療室(ICU)に搬送されてきた。 長時間にわたってがれ
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被災地病院、水不足深刻 中東遠医療センター DMAT 松島医師「想像以上に壮絶」 能登地震
能登半島地震に本県の災害派遣医療チーム(DMAT)として加わった中東遠総合医療センター(掛川市菖蒲ケ池)救急科診療部長の松島暁医師(45)が10日、取材に応じ、過酷な環境で奔走する医療現場の様子を語った。断水の影響による圧倒的な水不足や道路の陥没に触れて「想像以上に壮絶。土砂崩れや亀裂が多く感覚がおかしくなるほどだった」と振り返った。 松島医師は2~6日、薬剤師1人、看護師2人と共に現地で活動した。公立能登総合病院(石川県七尾市)を拠点に志賀町や輪島市の病院などに医療資機材や食料、水を輸送したほか、介護施設70カ所に電話し被害状況を聞き取った。 現地の病院でとりわけ深刻だったのは水不足。
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石川・穴水町から小山町に避難 道路寸断、渋滞…緊迫の道中
1日夕に発生した能登半島地震で最大震度6強を観測し、甚大な被害が出ている石川県穴水町。震度5クラスの余震も続く中、同町の姫崎靖子さん(81)は5日、孫の米田朋代さん(26)と一緒に小山町須走の妹宅に避難した。道中は道の寸断や渋滞の深刻さに言葉を失ったという。米田さんは「奥能登の道は数が少なく細い。輸送車や緊急車両は適切に地域に入れているのか」と現地を案ずる。 姫崎さんは米田さんと海沿いの穴水町古君に2人暮らし。地震発生時は帰省中の息子2人もいた。大きく長い揺れの後、津波から逃れようと4人で山側の避難所に車で急行した。米田さんは「渋滞など見たことのない山道に車列ができていた」と住民の焦りを
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静岡県内の医療・福祉職 石川県被災各地の要配慮者支援へ派遣相次ぐ 「寄り添った活動を」
静岡県内の医療・福祉専門職による石川県各地への支援派遣が相次いでいる。静岡県災害派遣福祉チーム(静岡DWAT)は9日までに先遣隊が現地に入り、第1陣の3人が10日に新たに出発する。避難所で高齢者や障害者らの要配慮者に聞き取りを行いながら、必要な支援につないでいく。 静岡DWATの先遣隊は特別養護老人ホームに勤務する社会福祉士兼ケアマネジャー1人が8日から金沢市内に入り、能登半島北部地域などから要配慮者が集まる1・5次避難所で支援活動を開始した。先遣隊は同避難所でテント設営など立ち上げから加わり、より支援が必要な要配慮者を把握して病院や宿泊施設の2次避難所に移すため、体調の聞き取りなどを進め
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いなば食品、能登へ焼き鳥缶詰約20万個 被災地支援で無償提供
静岡市清水区のいなば食品(稲葉敦央社長)は9日、能登半島地震への支援として缶詰約20万個を無償提供するため、同区の中部陸運で積み込み作業を行った。運送費もいなば食品が負担して被災地に届ける。 提供するのは焼き鳥缶詰のたれ味と塩味計19万6800個で、大型トラック2台で金沢市内の物資集積所へ運ぶ。提供の申し出を受け、静岡市が受け入れ先などを調整した。いなば食品の関係者は「開けたらすぐに食べられ、手間がかからないことが一番と考えた」と話し、被災地での活用に思いを込めた。
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長期化する断水、感染症流行に危機感あらわ 能登地震、磐田市立総合病院DMATが報告
能登半島地震の被災地に静岡県の災害派遣医療チーム(DMAT)の第1陣として派遣された磐田市立総合病院(同市大久保)の職員が9日、同病院で活動を報告した。現地に入った一谷真一救命救急センター長(40)は、長期化する断水の影響で水の使用が限られている衛生環境に触れ「感染症が流行したら致命的」と危機感をあらわにした。 同病院DMATは医師や看護師、薬剤師の計4人。発生翌日の2日午後に同病院を出発し、参集拠点の公立能登総合病院(石川県七尾市)に向かった。現地では6日までの4日間活動し、主に食料や毛布、簡易トイレなどの支援物資輸送の調整に当たった。 公立能登総合病院では貯水槽が破損。断水でトイ
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気象庁長官の交代人事延期、地震対応を優先
国土交通省は9日、気象庁長官を10日付で交代させる人事発令を延期すると発表した。能登半島地震への対応を優先するため。新たな発令日は未定としている。
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避難所「深刻な人手不足」 続く余震、すり減る心身 静岡から石川・被災地入りの元消防隊員ら尽力
静岡県内の元消防隊員らが参加するNPO法人「日本DMAT支援機構」(事務局・富士宮市)が1日の能登半島地震の発生直後から被災地入りし、地元消防や災害対策本部と連携して救助や避難所運営に尽力している。8日で1週間が経過し、現地で活動するメンバーは「余震が続く中での救助活動は細心の注意を要し、避難所は人手不足に加えて倒壊の不安と隣り合わせで皆疲労が蓄積している」と訴える。 同NPOは主に県内の元消防隊員や元自衛隊員ら災害現場の経験を備える13人で構成し、災害派遣医療チーム(DMAT)や救急消防援助隊の活動を現地で支援する。熱海土石流災害などでの出動経験を踏まえ、1日夜に第1陣6人がチェーンソー
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静岡県DMAT3次隊、石川県七尾市へ 一部は患者搬送など医療支援開始
静岡県の災害派遣医療チーム(DMAT)の第3次隊が8日、県内各地から支援拠点病院のある石川県七尾市に向けて出発した。早く到着した一部チームは同日から現地で活動を開始した。患者の搬送や物資輸送など被災地のニーズを受けた支援を展開している。 静岡県のDMAT調整本部によると、第3次隊は県内7病院の医師や看護師ら計32人で構成し、14日まで活動する。DMATの活動拠点本部がある七尾市の公立能登総合病院に立ち寄り、チームごと活動を割り振られる。現地の病院では停電は復旧したが、断水などの影響で治療が難しい状況という。3次隊は能登総合病院で本部機能を支援するため重症患者の搬送や物資輸送の調整に当たるほ
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能登地震 安否不明急増323人、死者168人 積雪で捜索難航 政府、激甚災害指定へ
最大震度7を観測した能登半島地震の発生から1週間となった8日、石川県は、県内の死者が午後2時現在で前日から40人増の168人になったと発表した。連絡の取れない安否不明者も100人以上増えて323人となり、うち281人を輪島市の住民が占めた。同市の安否不明者は前日から195人急増。県関係者はこれまで滞っていた確認作業が進んだためとみており、今後も拡大が懸念される。 県は、火災で焼失した「輪島朝市」で、9日に100人態勢での捜索実施を決めた。 道路の寸断などで輪島、珠洲両市を中心に少なくとも3300人以上が孤立状態にある。被災地は雪が各地で積もり、なお2万8千人以上いる避難者の支援にも影響
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【写真特集】能登地震1週間 石川・珠洲市宝立町の現在
津波に流されて基礎だけが残る住宅や、がれきに乗り上げた車―。石川県珠洲市の南西部に位置する同市宝立町の沿岸部に7日、静岡新聞社の取材班が入った。現地の様子を写真で切り取った。 被害を受けた自宅から荷物を持ち出して避難所に戻る被災者=7日午前、石川県珠洲市宝立町 道をふさぐ倒壊した家屋 地震と津波で大きな被害を受けた石川県珠洲市宝立町 雪が降る中、行方不明者捜索のためにがれきを撤去する静岡県緊急消防援助隊 地震と津波で全壊した自宅をぼうぜんと見つめる女性 地震と津波で大きな被害
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【石川・珠洲市宝立町ルポ】発災1週間 爪痕深く 静岡県消防援助隊「1人でも多く」
最大震度7を観測した能登半島地震から8日で1週間。石川県珠洲市の南西部に位置する同市宝立町の沿岸部に7日、静岡新聞社の取材班が入った。津波に流されて基礎だけが残る住宅や、がれきに乗り上げた車ー。地震の爪痕は深く、静岡県から派遣された県緊急消防援助隊が行方不明者の懸命な捜索を続けている。 行方不明者捜索のため、がれきを撤去する県緊急消防援助隊=7日午後、石川県珠洲市宝立町(静岡新聞社取材班・小糸恵介) ▶【写真特集】深い爪痕 石川県珠洲市宝立町の現在 宝立町鵜飼地区。車がようやくすれ違えるほどの狭い道路は、木造家屋のがれきでふさがれていた。倒壊被害が激しい住宅地を抜けた海岸沿いでは、静
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【現地ルポ】「膝まで海水、はだしで逃げた」 必死の避難、惨状に嘆息 石川・珠洲市宝立町、鵜飼/春日野 能登地震1週間
骨組みだけの住宅や流されて積み重なったとみられる車両の光景に思わず息をのんだ。能登半島地震の揺れと津波で甚大な被害を受けた石川県珠洲市宝立町の鵜飼地区と春日野地区。懸命の救助活動が続く中、がれきの撤去や道路復旧の段階には到底至っていない。発生から1週間がたとうとしても、いまだ被害の生々しさが色濃く残っていた。 「膝まで海水に漬かりながら無我夢中ではだしで逃げた」。鵜飼地区の河口近くに住む梶淑子さん(77)は、夫の豊さん(78)と目指した普段なら徒歩5分の避難所への“2時間半”の道のりを振り返った。 鉄筋、木造の混構造2階建て住宅で淑子さんは1階トイレ、豊さんは2
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氷見市で給水支援、職員ら帰任 能登地震で島田市「もう少しやりたい思いも」
能登半島地震を受け、富山県氷見市に派遣された島田市職員ら6人が7日、同市に戻り、染谷絹代市長に活動を報告した。 派遣されたのは危機管理と水道の担当職員4人と静岡市消防局島田消防署の職員2人で、期間は4~7日。6人は4トン加圧式給水車や9トン水槽車で活動し、姉妹都市提携を結ぶ氷見市で市民病院や公民館、学校など拠点施設の給水支援に取り組んだ。 現地で指揮した今福博文危機管理部長は「現地の職員は手いっぱいだった。具体的な提案を行い、断水地域での効率的な給水を心がけた。石川県珠洲市などはもっと被害が甚大で、もう少しやりたい思いや心残りもある」と振り返った。染谷市長は「経験や教訓を仲間と共有してほ
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静岡県消防援助隊第3陣が出発 能登地震
能登半島地震で行方不明者の捜索を行っている静岡県緊急消防援助隊の第3陣が7日、静岡県内各地から支援先の石川県珠洲市に向けて出発した。同市宝立町などで展開している第2陣の活動を8日から引き継ぐ。 同援助隊は県内全16消防で構成し、第3陣は67隊226人。石川県によると、珠洲市内の安否不明者は7日午後2時時点で87人。同県内の自治体で最も多く、救助活動は長期化が予想される。同援助隊の後方支援本部を置く静岡市消防局の担当者は、第4陣の出動について「人選を進め、準備を整えておく」と述べた。
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能登被災地「余震続き、活動緊迫」 静岡県緊急援助隊第1陣が帰任
能登半島地震を受けて編成された静岡県内全16の消防本部239人による県緊急消防援助隊県大隊第1陣は5日、石川県珠洲市での活動を終えて各地に帰任した。静岡市では、同市消防局からの派遣隊員65人のうち6人が同日夜、池田悦章消防局長に活動内容を報告した。 2日時点では珠洲市へ向かう道路は寸断されていた。第1陣の大隊長を務めた同市消防局千代田署の鈴木英夫副署長(58)は「現地へと四苦八苦しながら前進を続けた」と話した。県大隊の先遣隊としてヘリコプターで現地入りし、捜索や救助を行った同署の望月辰久消防司令(47)は「被災地は静かで、声をかけても返事はなかった。家屋に押しつぶされて亡くなった方を15人
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静岡県の派遣職員、被災建築物の危険度判定開始 能登半島地震
能登半島地震の被災地に派遣された静岡県職員らによる被災建築物の応急危険度判定が6日、県の支援先の石川県穴水町で始まった。静岡県は同日、保健師や同町の災害対応をサポートする災害マネジメント支援チームの職員を追加で派遣。引き続き現地のニーズを基に職員を送り、支援に取り組む。 同町で活動する静岡県の先遣隊が県に寄せた情報によると、町内では、のと鉄道穴水駅北側で家屋の倒壊被害が顕著という。県は職員6人を派遣し、被害を受けた住宅などの危険度を調査している。静岡市職員2人も同日、同町で判定活動の支援を始めた。 保健師3人と事務職員1人は7日から同町内の避難所を回り、避難者の体調確認や健康指導を行う。
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能登地震、死者126人 安否不明210人 雨で捜索難航
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震は6日午後5時現在、死者は126人となった。犠牲者が100人を超えるのは関連死を含め276人が亡くなった2016年の熊本地震以来。連絡が取れない安否不明者は210人に上るが、雨やひょうで救助活動は一時中断するなど難航。自衛隊は現地の態勢を約5千人から約5400人に増強し、警察などと捜索を急ぐ。珠洲市では、倒壊家屋で1人が生存しているとの情報があり、救出活動に当たっている。 穴水町では11人と一時連絡が取れなくなった住宅で消防隊員が土砂の搬出を続けた。気象庁によると、8日にかけて平地でも大雪になる所がある見込みで、土砂崩れなど二次災害の発生も懸念される
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「土石流被災時の恩返し」 能登地震被災地支援へ 熱海で募金活動
能登半島地震を受け、熱海市のNPO法人テンカラセンと熱海青年会議所(JC)は6日、被災者支援の募金活動をJR熱海駅前で行った。熱海土石流の被災時に全国各地から支援を受けた経緯があり、「今こそ恩返しを」と募金集めに励んだ。 テンカラセンは2021年7月に大規模土石流が発生した熱海市伊豆山で被災者や高齢者の支援を展開している。能登半島地震の被災状況が明らかになる中、高橋一美代表(48)は「伊豆山の被災時に全国から多くの助けをいただいた」と今回の募金活動を決めた。 熱海駅前での募金活動は7日午後1~3時も実施予定。同NPOは現地の被災者ニーズを調べた上で、義援金か物資を届ける。熱海JCは現地の
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能登地震 「海底見えた」津波直感 迫る濁流、家屋襲う
倒壊家屋に取り残されている家族や知人の救出作業を激しい雨が阻んだ。能登半島地震で甚大な被害が出た石川県内は6日、午前中から荒天に。懸命の捜索は二次災害の恐れからたびたび中断した。現地入りした地元出身の消防隊員は「一人でも多く助けたい」。死者は発生6日目で100人を超え、120時間以上を経て生存が確認された90代の女性も。7日以降は雨や雪の荒天も見込まれ、困難な状況が続く。 最大震度7の地震を観測した石川県・能登半島では、津波が沿岸部の住民や家屋を襲った。「潮が引き、海底が見えた」。海はゴーとうなりを上げ、水面が黒く盛り上がる。2011年東日本大震災以来となる大津波警報も。激震、海の異変に
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気象庁、地震計を調査へ 石川・志賀、震度6弱観測
気象庁は7日、石川県志賀町で6日夜に震度6弱を観測した地震について記者会見し、周囲に震度4以上を観測した地点がなかったため、地震計に異常がないかどうか調査する方針を示した。一方、揺れの波形が地震の特徴を示しており、鎌谷紀子地震津波監視課長は「震度6弱を観測した可能性が高い」とも述べた。 地震は6日午後11時20分に発生。震源地は能登半島沖で震源の深さは5キロ。志賀町以外は震度3以下だった。 気象庁は、観測点近くで震源の浅い地震が起きた場合は、このような揺れが起きる可能性があるとしている。 志賀町に
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震度6弱情報に現地「弱い揺れ」 気象庁「震度の調査進める」
気象庁は6日夜、石川県で震度6弱を観測したと発表した。気象庁は発生した地震について、7日午前1時半から記者会見し、震度について調査を進めると説明した。 石川県志賀町役場にいる関係者は6日夜、電話取材に「1、2秒の弱い揺れだった」と話した。北陸電力は7日、同町にある志賀原発内の震度計では震度2だったと明らかにした。 気象庁関係者は「地震計で観測したデータがあるのは事実だ。震度は精査している」としている。林芳正官房長官は7日未明、「総合的に判断した結果、重大な影響は認められない」と首相官邸で記者団に述べた。
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「震度は精査中」と気象庁関係者
気象庁関係者は、石川県志賀町で震度6弱を記録した地震について「地震計で観測したデータがあるのは事実だ。震度は精査している」としている。
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気象庁が7日午前1時半から記者会見
気象庁は6日深夜に石川県で発生した地震について、7日午前1時半から記者会見すると明らかにした。
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石川県で震度6弱観測と気象庁
気象庁は6日夜、石川県で震度6弱を観測したと発表した。
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能登空港内に静岡県の応援活動拠点 穴水町の被害認定支援に追派遣
静岡県は5日、能登半島地震での静岡県の応援活動拠点を能登空港(石川県輪島市)内に設置すると発表した。空港ターミナルビル内の石川県総合庁舎の一角。今後、県や市町職員が同拠点から穴水町の支援に入る。活動拠点が決まることで、長期的な支援体制が整う。 穴水町にいる先遣隊から県に入った報告によると、町内は液状化による道路の陥没が複数発生。のと鉄道穴水駅の北側は家屋の倒壊被害が特に顕著だという。人口約7200人に対して半数以上の約3800人が避難を継続していて、指定避難所以外の施設にも住民が身を寄せている。 同町の災害対策本部は、被害状況などの情報共有や町民などへの情報発信に混乱も生じている。家屋被
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日本海側 短時間で津波到達 能登地震 専門家「4メートル超、1分」 観測網の整備 訴え
マグニチュード(M)7・6を観測した能登半島地震では、北海道から九州にかけての広範囲で津波が観測された。日本海側では過去にも津波被害を伴う地震が発生している。沿岸部に到達するまでの時間が短いのが日本海側の津波の特徴だが、太平洋側に比べてデータが少なく、専門家は「調査や観測網の整備を進めるべきだ」と訴える。 ▽データ入らず 海に面した石川県珠洲市宝立町鵜飼地区。鵜飼川の河口付近は津波が堤防を越えて浸水した。川沿いの道路には5日も船が乗り上げたままだ。 「もし避難していなかったら、どうなっていたことか」。避難所に身を寄せる女性(76)は声を震わせた。1日夕、大きな揺れで立っていられなくな
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能登半島地震 静岡県医療チームが現地活動本格化 緊急消防援助隊は珠洲に入れず
最大震度7を観測した能登半島地震から2日が経過した3日、静岡県内の7病院から派遣された災害派遣医療チーム(DMAT)が支援拠点病院のある石川県七尾市内で活動を本格化させた。ただ、被害が深刻とみられる同県珠洲市など能登半島北部に向かう道路が寸断されている状況。静岡県内の16消防本部で編成した県緊急消防援助隊は一部を除いて目的地の珠洲市に入れず、石川県内の進出拠点で待機する状態が続いている。 静岡県のDMAT調整本部によると、DMATとして派遣された医師や看護師ら36人は七尾市内の避難所を回り、運営スタッフから医療ニーズを聞きながら避難者の体調や避難所の衛生状況などを確認しているという。第1陣
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大規模火災 初動遅れか 「輪島朝市」周辺 木造密集、喫緊の防火対策-能登地震
最大震度7を観測した能登半島地震では、石川県輪島市の観光地「輪島朝市」周辺で大規模火災が起き、甚大な被害が生じた。古い木造建築が密集する地域で、専門家は狭い路地が多い地理的条件に加え、大津波警報が出た影響などで消火作業の初動に遅れが出た可能性を指摘。「全国的な防火対策が必要だ」と警鐘を鳴らす。 ▽懸念 「何もかもなくなってしまった。もう再建は無理だろう」。3日、現場近くで約100年続くそば店を営む浅野鉄雄さん(85)は、なじみのある町に白煙がくすぶる光景を眺め、つぶやいた。 市や消防によると、火災は地震直後の1日夕に発生。3日までに約200棟に延焼し、焼失面積は約4千平方メートルに達
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死者73人 全容見えず 迫る72時間 捜索続く 能登地震
石川県能登地方を震源とし同県志賀町で震度7を観測した能登半島地震は3日、県の集計により死者が73人となった。地震での建物倒壊などによる直接死は既に2016年の熊本地震(計50人)を超え、1995年の阪神大震災以降3番目に多い。生存率が大幅に下がるとされる発生72時間が4日午後に迫り、厳しい寒さや断続的な地震の中で各自治体が住民の安否確認を進めた。珠洲市や輪島市などでは建物の倒壊も多く救助が遅れ、被害の全容は見えない。 林芳正官房長官は記者会見で、交通の寸断や通信障害により状況把握が難しかったと指摘。「被害の把握や支援に努める」と述べた。被災地の一部には大雨警報が出され、気象庁は土砂災害に
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社説(1月3日)能登半島地震 被害把握し迅速救助を
新年が明けた1日午後4時10分ごろ、能登半島でマグニチュード(M)7・6の地震が発生し、石川県志賀町で最大震度7を観測した。気象庁は一時、同県能登に大津波警報を、北海道から九州まで日本海の広い範囲に警報や注意報を発表して津波への警戒を呼びかけた。 震度6強を観測した石川県輪島市などでは建物の倒壊が相次ぎ、大規模火災も発生した。県は2日午後3時半現在で48人の死亡を確認したと発表した。負傷者も広域にわたって多数に上るようだ。時間の経過に伴って徐々に被害が判明している。まずは被害状況の全容把握が必要だ。要員を投入して情報収集に全力を挙げなくてはならない。 合わせて人命最優先に救出と救助を急い
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石川県内で捜索・救助開始 静岡県内の応援部隊、被災地入り
石川県能登地方を震源とする地震から一夜明けた2日、静岡県内から出発した消防や県警などの応援部隊が続々と被災地に到着し、行方不明者の捜索や救助活動を開始した。一方で現地は道路が寸断され、活動への影響も出ている。給水支援の要請も入り、4市が給水車を送った。 県内全16の消防本部の68隊239人が緊急消防援助隊を編成し、2日午前に石川県内の進出拠点に到着した。派遣先は50件以上の家屋倒壊が確認されている珠洲市。道路の啓開に時間がかかっているため、2隊8人が東京消防庁のヘリコプターで先に現地入りし、救助活動を始めた。後方支援本部が置かれた静岡市消防局によると、残りの部隊は待機中で、道路状況を踏まえ
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【写真・動画集】石川で最大震度7 家屋倒壊、大規模火災も
1日午後4時10分ごろ、石川県志賀町で震度7の地震があった。震源地は石川県能登地方で、震源の深さはごく浅い。地震の規模はマグニチュード(M)7・6と推定される。石川県を中心に複数の家屋が倒壊し、大規模火災が発生。断水や停電も相次いだ。 「金沢大里山マイスター能登学舎」で、施設の前にパイプいすなどで作られた「SOS」の文字=2日午後1時57分、石川県珠洲市(共同通信社ヘリから) 石川県輪島市で捜索活動に当たる自衛隊員=2日午後(防衛省提供) 大規模な火災があった石川県輪島市の「輪島朝市」付近で続く消火活動=2日午後3時40分 大規模な火災があった石川県輪島市の朝市通りを歩く消防隊
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石川で震度7、死者57人 広範囲に揺れ、倒壊や火災
1日午後4時10分ごろ、石川県志賀町で震度7の地震があり、北海道から九州にかけ広い範囲で揺れを観測した。建物の倒壊や火災が相次ぎ、石川県で57人が死亡したほか、新潟、富山、福井、岐阜の各県なども含め多数のけが人が出た。気象庁は石川県能登地方に一時、大津波警報を発表、輪島港では1・2メートル以上の津波を観測。珠洲市などの沿岸部で住宅被害が出た。 石川県などによると、死亡したのは輪島市24人、珠洲市22人、七尾市5人、穴水町2人、能登町2人、羽咋市1人、志賀町1人。住宅の下敷きなどが理由とみられる。能登町は犠牲者に男子中学生が含まれると明らかにした。泉谷満寿裕・珠
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浜松市消防局、石川県に緊急消防援助隊を派遣 能登半島の地震受け
石川県で最大震度7を観測する地震が発生したことを受けて浜松市は2日までに、消防局や上下水道部、危機管理課の職員計39人と給水車などの車両を被災地に派遣した。 同消防局からは1日夜、緊急消防援助隊の8小隊32人が消防庁からの応援要請を受けて派遣された。同県珠洲市で活動を予定し、消火や人命救助、救急などの業務に当たる。 上下水道部の4人と危機管理課の3人は2日正午に出発した。上下水道部職員は4トン給水車と仮設水槽積載車に乗って断水している同県かほく市に入り、5日までの予定で給水作業に従事する。 危機管理課職員は、全国の政令指定都市でつくる指定都市市長会の行動計画に基づき、同県庁に連絡本部を
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石川県で震度7 静岡県内は被害なし
1日午後4時10分ごろ、石川県志賀町で震度7の地震があり、北海道から九州にかけ広い範囲で揺れを観測した。 静岡県危機管理部は事前配備(情報収集)体制を取ったが、県内で被害は確認されず、2日午前11時半に同体制を終了した。 気象庁によると、県内では袋井市で最大震度4を観測した。そのほかの各地の震度は次の通り。 震度3=浜松市、磐田市、掛川市、湖西市、菊川市、沼津市、富士宮市、富士市、御殿場市、焼津市、牧之原市 震度2=御前崎市、森町、三島市、裾野市、清水町、長泉町、小山町、静岡市、島田市、藤枝市、吉田町、川根本町、伊豆の国市、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、函南町 震度1=熱海市
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月2日午前10時3分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 2日10時00分現在の、津波の観測値をお知らせします。 場所によっては、観測した津波の高さよりさらに大きな津波が到達しているおそれがあります。 現在、大津波警報・津波警報・津
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2024年1月2日午前10時0分 気象庁発表 津波注意報を解除しました。 ※※※本文※※※ 【津波注意報解除の発表】 北海道太平洋沿岸西部、北海道日本海沿岸北部、北海道日本海沿岸南部、青森県日本海沿岸、秋田県、山形県、新潟県上中下越、佐渡、富山県、石川県能登、石川県加賀、福井県、京都府、兵庫県北部、鳥取県、島根県出雲・石
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2024年1月2日午前7時30分 気象庁発表 津波注意報を一部解除しました。 ※※※本文※※※ 【津波注意報の発表】 ▽津波注意報=北海道太平洋沿岸西部、北海道日本海沿岸北部、北海道日本海沿岸南部、青森県日本海沿岸、秋田県、山形県、新潟県上中下越、佐渡、富山県、石川県能登、石川県加賀、福井県、京都府、兵庫県北部、鳥取県、
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石川県の地震受け部隊派遣 静岡県警、救助活動などに従事
1日に石川県で震度7を観測した地震を受け、静岡県警は同日夜、広域緊急援助隊警備部隊を被災地へと派遣した。石川県公安委員会からの要請に基づく対応で、要救助者の救出・救助、行方不明者の捜索活動などに従事する。 同部隊は小池伸明大隊長以下、指定された警察官65人で編成。午後10時ごろ、浜松市浜名区の新東名高速道浜松サービスエリア(SA)で出発式を行い、高橋誠警備部長が「被災地では住民の方々が不安の中で過ごしている。静岡県警の代表として活動してほしい」と訓示した。 隊員らは十数台の車両に乗り込み、現地へ向かった。同部隊は2日未明に到着し、被災状況を確認しながら任務に当たる予定。
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鹿児島・奄美で震度1 気象庁
2日午前1時53分ごろ、鹿児島県の奄美地方で震度1の地震があった。気象庁によると、震源地は奄美大島近海で、震源の深さは約40キロ。
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月2日午前2時33分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 2日02時32分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2024年1月2日午前2時30分 気象庁発表 津波注意報を一部解除しました。 ※※※本文※※※ 【津波注意報の発表】 ▽津波注意報=北海道太平洋沿岸西部、北海道日本海沿岸北部、北海道日本海沿岸南部、青森県日本海沿岸、秋田県、山形県、新潟県上中下越、佐渡、富山県、石川県能登、石川県加賀、福井県、京都府、兵庫県北部、鳥取県、
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月2日午前1時51分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 2日01時49分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月2日午前1時31分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 2日01時29分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2024年1月2日午前1時15分 気象庁発表 津波注意報に切り替えました。 ※※※本文※※※ 【津波注意報の発表】 ▽津波注意報=北海道太平洋沿岸西部、北海道日本海沿岸北部、北海道日本海沿岸南部、青森県日本海沿岸、秋田県、山形県、新潟県上中下越、佐渡、富山県、石川県能登、石川県加賀、福井県、京都府、兵庫県北部、鳥取県、島
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2度目の震度7は「誤り」 気象庁、実際には震度3
気象庁は1日午後11時過ぎ、石川県能登で最大震度7を観測する地震が発生したと発表したが、数分後に取り消し、実際には最大震度3だったと発表した。誤って発表した情報は1日夕の震度7の地震と同じ情報で、気象庁が原因を調査している。 気象庁の担当者は記者会見で「ご迷惑をかけ、誠に申し訳ない」と陳謝した。情報は発表する前に15秒程度、正しい情報かどうか確認し、誤った場合は人為的に止めることができるが、今回はできなかったという。 この日、午後4時10分ごろに石川県志賀町で最大震度7の地震が発生し、その後も断続的に地震が続いていた。
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月2日午前0時51分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 2日00時49分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月2日午前0時38分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 2日00時37分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月2日午前0時29分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 2日00時27分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月2日午前0時15分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 2日00時13分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後11時51分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日23時48分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した
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2度目の震度7は誤りと気象庁
2度目の震度7は誤りと気象庁。
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後10時36分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日22時34分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後10時0分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日21時53分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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気象庁、震源の深さを16キロに更新
石川県で最大震度7を観測した地震で、気象庁は、ごく浅いとした震源の深さの速報値を16キロの暫定値に更新した。
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後9時33分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日21時30分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後9時2分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日21時00分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津波
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気象庁「すぐに高い所へ避難を」 緊迫の記者会見
「大きな津波を観測しています。沿岸部や川沿いにいる人は、すぐに高い所へ避難を」。石川県で最大震度7を観測した地震を受け、気象庁は1日、地震発生から約2時間後に緊急記者会見を開いた。石川県能登地方で大津波警報が発表される中、地震火山部の下山利浩地震情報企画官の口調に緊迫感があふれた。 能登地方ではここ数年、震度5弱以上の揺れを伴う地震が頻発していた。気象庁によると、2020年12月から23年末までに震度1以上の有感地震は506回。中でも22年6月には最大震度6弱、23年5月は6強と強い揺れだった。 会見の途中も、能登地方を震源とす
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後8時40分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日20時34分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2024年1月1日午後8時30分 気象庁発表 ※※※見出し※※※ 【津波警報の発表】 ▽津波警報=山形県、北陸地方、兵庫県北部 津波警報に切り替えました。 ※※※本文※※※ 【津波警報の発表
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後8時6分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日20時05分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津波
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後7時39分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日19時38分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後7時19分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日19時18分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後7時13分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日19時11分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後7時5分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日19時04分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津波
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後6時51分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日18時49分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後6時43分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日18時42分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後6時33分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日18時31分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後6時29分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日18時28分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後6時27分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日18時25分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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気象庁「令和6年能登半島地震」と命名
気象庁は、一連の地震を「令和6年能登半島地震」と命名した。
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「最大震度7の地震に今後も注意」と気象庁
石川県で震度7を観測した地震について、気象庁は記者会見で「揺れの強かった地域では今後1週間程度、特に今後2、3日は最大震度7程度の地震に注意を」と改めて呼びかけた。
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後6時17分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日18時16分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後6時8分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日18時07分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津波
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後5時56分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日17時55分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後5時53分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日17時51分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後5時49分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日17時48分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後5時47分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日17時45分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後5時43分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日17時41分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後5時40分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日17時39分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後5時34分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日17時33分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後5時24分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日17時23分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後5時22分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日17時21分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後5時14分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日17時13分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後5時9分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日17時08分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津波
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後4時59分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日16時57分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後4時44分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日16時44分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後4時41分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日16時40分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後4時39分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日16時37分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後4時35分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日16時35分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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震度7の地震で気象庁が会見へ
気象庁は午後6時10分から石川県で震度7を観測した地震について記者会見する。
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2024年1月1日午後4時29分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 1日16時27分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した津
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2024年1月1日午後4時22分 気象庁発表 ※※※見出し※※※ 【大津波警報・津波警報の発表】 ▽大津波警報=石川県能登 ▽津波警報=山形県、富山県、石川県加賀、福井県、新潟県、兵庫県北部 大津波警報・津波警報に切り替えました。 ただちに避難してください。
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2024年1月1日午後4時12分 気象庁発表 ※※※見出し※※※ 【津波警報の発表】 ▽津波警報=北陸地方 津波警報を発表しました。 ただちに避難してください。 ※※※本文※※※
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茶箱、思いを詰め贈る 牧之原・相良物産 福島の被災同業者支援
2023年9月に発生した台風13号で大きな被害を受けた福島県いわき市の茶販売「柏俣園」の復興を支援しようと、牧之原市の茶問屋「相良物産」が茶葉の保管に使われる茶箱を送った。相良物産の山本明男社長(67)は「茶業界を支えてくれている人のためになれば。熱意を後押ししたい」と話す。 柏俣園は静岡県産のお茶販売専門店として1935年に創業した。地域の「お茶屋さん」として長年親しまれてきたが23年9月、台風による大雨で店舗兼自宅が床上60センチ以上浸水し、店内にあった商品や茶箱などはほぼ全てが廃棄となった。同店では店頭で茶葉を量り売りしていたため、保管用の茶箱は何よりの商売道具だった。建物の修繕費用
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【2023年 十大ニュース 国内】「政治とカネ」巡り震撼/ジャニーズ性加害/告発相次ぐ
共同通信と静岡新聞社など全国の加盟新聞社の編集・論説責任者らが選ぶ今年の十大ニュースが決まった。1位は、国内が自民党派閥のパーティー裏金問題。安倍派閣僚らの事実上の更迭、松野博一前官房長官らの任意の事情聴取、そして安倍派、二階派事務所が家宅捜索された。国際はイスラエル軍のパレスチナ自治区ガザ侵攻で、いずれも国内外を大きく揺るがした。 国内2位は旧ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題、3位は新型コロナウイルス感染症の5類移行だった。41年ぶりの物価上昇率と円安・ガソリン高が4位に。夏の酷暑、東京電力福島第1原発の処理水海洋放出、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の解散命
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トーマス号、24年も会えるよ 大井川鉄道が6~12月運行
大井川鉄道(本社・島田市)は2024年も蒸気機関車(SL)「きかんしゃトーマス号」を運行する。期間は6~12月を予定していて、区間は大井川本線の新金谷―川根温泉笹間渡間に拡大する。 22年9月の台風15号被害による一部区間の運休で、23年は新金谷―家山間の運転だった。川根温泉笹間渡までの延伸再開に伴い、およそ2年ぶりにトーマス号が大井川本流を渡る。 運行の問い合わせは大鉄SLセンター<電0547(45)4112>へ。
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複雑な地震解明に期待 平田直東京大名誉教授【提言・減災】
石川県能登地方では、2020年12月から地震活動が活発化し、23年5月5日にはマグニチュード(M)6・5の地震が発生した。12月に入ってM6・5の地震後の活発な活動が収まったが、20年からの地震活動は今でも継続している。地震活動がこのように長期間続くことは珍しい。 地震には、一度大きな地震が発生すると、その周辺に力が加わり、引き続き中小の地震が時空間的に群れを成して発生する性質がある。群れを成す地震活動の典型的な例は本震-余震だ。大きな地震が起きるとほぼ例外なく余震が起きる。また、最初に発生した地震より大きな地震が起き、その後に余震が続くこともある。これは、前震-本震-余震の活動である。1
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【第3章】半割れ発生(前編)② 高知など津波被害 初の臨時情報にパニック【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
最大でマグニチュード(M)9級の巨大災害が想定される南海トラフ地震で最も懸念されるケースの一つは、M8級の大地震が続けざまに起こる「半割れケース」だ。同ケースが発生すると社会はどのような状況になるのか。自主防災会会長の東海駿河さん(71)や長男で会社員の遠州さん(36)一家をモデルに、住民が直面する課題を考える。 夏の平日昼に四国沖で発生したM8・0の地震と津波警報発表を受け、浸水想定区域に住む東海三保さん(34)と長女かのちゃん(5)は命山に、長男竜洋君(7)は小学校屋上に避難した。 発生から1時間後、命山に避難した市民は皆、スマートフォンの画面にくぎ付けになっていた。高知県、徳島県
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富士山など火山観測体制充実へ 改正法施行で防災対策強化
政府は2024年度、富士山など全国の火山防災対策を強化する。改正活動火山対策特別措置法(活火山法)が24年4月1日に施行されるのに合わせ、火山調査研究推進本部(火山本部)の新設、国民への普及啓発といった改正法の趣旨に沿った取り組みを展開する。24年度予算案に、関係省庁が必要経費を盛り込んだ。 改正法で定められた火山本部は4月1日から文部科学省に置かれ、調査研究を一元的に担う。同省は24年度予算案に12億円を付け、運営に充てる。火山防災で即戦力となる人材育成のプログラムも創設する。社会人や他分野の研究者、自治体の実務者を対象に火山調査研究の専門性の高い大学や研究機関が実施する教育カリキュラム
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日本海側で大雪の恐れ 交通障害に注意と気象庁
23日にかけて冬型の気圧配置が強まる影響で、北日本から西日本の日本海側を中心に大雪となる恐れがあるとして、気象庁は21日、積雪や路面の凍結による交通障害への注意を呼びかけた。 気象庁によると、日本付近は冬型の気圧配置が強まり、北日本の上空約5千メートルには氷点下39度以下の寒気が流れ込む。東日本や西日本の上空も真冬並みの寒気となる見込み。北日本から西日本で23日にかけて、日本海側を中心に大雪となる恐れがある。 22日午前6時までの24時間予想降雪量は多い所で北陸70センチ、北海道60センチ、近畿と中国50センチ、東北と東海40セ
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高校施設、災害時初動拠点に 自衛隊、静岡県教委に協力依頼文書
自衛隊静岡地方協力本部は20日、災害時活動拠点として県立高校活用の協力を求める文書を県教委に提出した。同本部は南海トラフ巨大地震に備え、初動で最適な活動拠点となる高校施設の確保を進める。 武田恭一本部長らが県庁を訪れ、池上重弘教育長に依頼理由を説明した。大型車両を止められる駐車場や簡易指揮所が設置できるグラウンド、隊員が休息を取れる体育館がある学校は初動の活動拠点として最適と指摘した。県立高校は県内全域にあり、耐震設備も整っているため、即時救援活動の効率化を期待できるとした。 今後、依頼に応じられる高校で調査を進めてリストップし、県の防災計画への反映を求める方針。自衛隊の初動訓練や防災教
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不適切盛り土160カ所 静岡県内11月末時点 住民通報、新たに9件
静岡県内で、県盛り土規制条例などの法令に違反したり、防災設備の不備などが確認されたりした不適切盛り土が11月末時点で160カ所に上ることが20日までの県への取材で分かった。4月に公表した163カ所のうち、12カ所で是正工事が完了する一方、住民の通報などで新たに9カ所を把握した。県は緊急性の高い盛り土から地質調査や安定性の解析を進め、造成業者などに是正を求めていく。 県盛土対策課によると、160カ所の不適切盛り土のうち、21カ所は地質調査や応急対策工事を進めている。このうち菊川市西方で無許可造成された盛り土については、行政指導に従わない施工主らに対し、同条例に基づく措置命令を出した。現在は施
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日本海側中心に大雪の恐れ 気象庁、警戒呼びかけ
冬型の気圧配置が強まり、21~23日ごろにかけて北日本から西日本の日本海側を中心に大雪の恐れがあるとして、気象庁は20日、積雪や路面の凍結による交通障害に警戒を呼びかけた。電線や樹木への着雪、雪崩にも注意するよう求めている。 気象庁によると、日本付近の上空約5500メートルに真冬並みの寒気が流れ込み、西日本では21~22日、北日本から東日本では21~23日ごろにかけて、冬型の気圧配置が強まる見込みとなっている。 21日午前6時までの24時間予想降雪量は多い所で北海道50センチ、北陸40センチ、中国と九州北部15センチ。22日午前
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避難時リュックに何を入れる? 科技高生が講師、静岡でゲーム感覚のワークショップ
静岡市葵区の市番町市民活動センターは17日、科学技術高(同区)の生徒が講師を務める防災ワークショップを同センター内の番町複合施設体育館で開いた。 課題研究の授業で防災を学ぶ都市基盤工学科の3年生7人が、段ボールを使った簡易トイレの製作や4択クイズを通じて市民約30人に防災の知識を紹介した。 避難時に自宅から持ち出す物を考えるゲーム「防災リュックづくり」では、限られた容量のリュックに水や衣類など何を入れるべきかを5人一組で話し合った。体育館のカーテンを閉めて照明を消し、夜間に停電した状況で避難した際の暗さも体感した。 ワークショップ企画の班長を務めた劔持晴哉さん(18)は「静岡は大地震が
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台風情報=気象庁(位置)
令和5年 台風第17号に関する情報 2023年12月17日午前10時30分 気象庁 発表 台風第17号が発生しました。 【本文】 17日9時、ミンダナオ島の東の北緯7度50分、東経129度20分において、熱帯低気圧が台風第17号になりました。台風は1時間におよそ20キロの速さで西へ進んでいます。中心の気圧は1002ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、最大
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土砂災害情報を高精度化 避難指示「空振り」改善/知事、インドとの経済的交流を推進/第2子保育料無償 県全体で30億試算/80歳歯20本以上7割 静岡県議会12月定例会
静岡県議会12月定例会は11日、自民改革会議の伊藤謙一氏(袋井市・森町)、良知淳行氏(焼津市)とふじのくに県民クラブの田中照彦氏(浜松市中区)、良知駿一氏(同市北区)が一般質問を行った。大雨で土砂災害の危険が高まった際に県と気象庁が発表する土砂災害警戒情報について、勝又泰宏交通基盤部長は、従来よりも高精度な情報を発信することが可能になったとし、2024年度から運用する方針を明らかにした。良知駿氏への答弁。 土砂災害警戒情報は、市町村長が避難指示を発令する際の判断や住民の自主避難を支援するために、都道府県と気象庁が共同で、対象となる市町村を特定して発表している。国は同情報が発表された場合、
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関東大震災後を教訓に 福和伸夫名古屋大名誉教授【提言・減災】
12月7日に1944年昭和東南海地震から79年を迎えた。今年は1923年関東大震災から100年でもある。関東大震災は大正デモクラシーの時代、東南海地震は太平洋戦争の最中に起きた。たった21年間で日本社会は大きく変化した。1914年に始まる第1次世界大戦の戦争特需で日本は債務国から債権国に変わった。しかし、17年に東京を襲った台風で高潮被害を受け、翌18年にスペイン風邪がまん延、21年には原敬首相の暗殺事件があり、同年以降、東京周辺でマグニチュード(M)7クラスの地震が毎年起きる中、大震災が発生した。10万5千人の命を失い、国家予算の4倍弱の経済被害を出した。 大震災後も、25年北但馬地震、
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【第3章】半割れ発生(前編)① 四国沖でM8地震 静岡にも津波 命山へ急ぐ【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
最大でマグニチュード(M)9級の巨大災害が想定される南海トラフ地震で最も懸念されるケースの一つは、M8級の大地震が続けざまに起こる「半割れケース」だ。同ケースが発生すると社会はどのような状況になるのか。自主防災会会長の東海駿河さん(71)や長男で会社員の遠州さん(36)一家をモデルに、住民が直面する課題を考える。 警報発表 曇り空から時折小雨が降る、夏の平日の昼下がり。東海三保さん(34)は近所のスーパーでパート勤務を終え、足早に帰宅した。「天気予報は晴れだったのに。早く洗濯物を取り込まなきゃ。今日の夕飯はカレーだから、子どもたちは喜ぶだろうな」 玄関で靴を脱いでいると突然スマートフォ
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伊豆市などで震度1 9日午後4時3分ごろ
9日午後4時3分ごろ、伊豆市、伊豆の国市、東伊豆町、沼津市で震度1を観測する地震があった。気象庁によると震源地は房総半島南方沖で、震源の深さは約60キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・7と推定される。
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東・西日本、黄砂飛来恐れ 那覇は2日連続観測、気象庁
気象庁は8日、東日本から西日本の広い範囲で9日から10日にかけて黄砂が飛来する恐れがあるとして注意を呼びかけた。水平方向で見通しが利く距離「視程」は10キロ未満となる見通し。屋外では黄砂が付着するなどの影響が予想される。 那覇市では7、8日と2日連続で観測した。視程が5キロ未満となった場合は交通への障害が発生する恐れがある。
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東南海地震から79年 静岡県内最大の被災地だった袋井 犠牲者追悼、児童に体験談
太平洋戦争中の1944年に発生した昭和東南海地震から79年を経た7日、140人以上が犠牲になり、県内最大の被災地だった袋井市の各地で、犠牲者追悼や災害伝承の行事が行われた。児童20人が校舎などの下敷きになって亡くなった袋井西小では5年生81人が当時児童だった85~90歳の語り部6人から体験談を聞き、地震の恐ろしさや命を守る行動に理解を深めた。 同校では地震発生時間とほぼ同じ午後1時半ごろ、全校児童約490人が黙とうをささげた。語り部は2人ずつ5年生の3クラスに分かれ、同校の被災状況をまとめた紙芝居を使って体験を伝えた。 木野晃さん(90)と梶本はま子さん(87)は校舎2棟が倒壊した被害や
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災害時の土木相互応援確認 静岡、山梨、神奈川県が図上訓練
静岡県は7日、山梨、神奈川の両県と合同で、土木部局間の相互応援を想定した初の図上訓練を県庁で開いた。3県の職員約40人が実際に集まり、過去に行った実働訓練などの課題を洗い出して今後実施する訓練方式を検討した。 3県は1997~98年に取り交わした「災害相互応援に関する確認書」に基づき、職員派遣や資機材提供などの実動訓練を毎年行っている。3県間ではこれまでに実際の災害で支援した事例がないため、確認書の見直しが必要な部分や過去の訓練の問題点を踏まえ、有事により効果的な支援につなげようと図上訓練を企画した。 訓練では3県の職員で混成されたグループに分かれ、「他県の組織を知らず、もっと顔を合わせ
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南海トラフ沿い 気象庁、11月「変化なし」
気象庁は7日、南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会の定例会を開いた。主に11月の南海トラフ沿いの地震、地殻活動について「大規模地震発生の可能性が高まったと考えられる特段の変化は観測されていない」とする南海トラフ地震関連解説情報を発表した。 目立った地震活動はなかった。微少な揺れとわずかな地殻変動を11月1~12日に四国東部で観測した。四国西部では11月30日から継続している。想定震源域のプレート境界深部で発生した短期的ゆっくり滑りに起因すると推定し、「繰り返し観測されてきた現象」と評価した。
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台風2号の住家被害認定 沼津市、判定見直し検討 市議会
沼津市は6日の市議会11月定例会で、6月の台風2号による大雨での住家被害の判定方法について、他市町との違いを検証し、見直しを検討する方針を示した。 6月は市西部を中心に浸水被害が起き、一部損壊115件、準半壊1件の被害が認定された。頼重秀一市長は「内閣府の指針に沿って判定した」と答弁した。同様の浸水被害で半壊認定もあった磐田市に比べ、厳しい判定がされたとする点について岩瀬宗一財務部長は「写真だけでは判定が難しいケースがある他、降水量や地形の違いにより、市町で結果が異なる」と述べた。 市資産税課は、他市町との判定の違いについて、被害が重く判定される床下の汚泥堆積に、量による基準がないことや
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初氷と初霜観測 静岡県内今季一番の冷え込み、川根本町で氷点下3・5度
静岡県内は4日朝、寒気と放射冷却の影響で各地で今季一番の冷え込みとなり、川根本町で氷点下3・5度など10の観測地点で今季最低気温を観測した。静岡市葵区井川では氷点下2・6度、浜松市天竜区佐久間では同2・3度、御殿場では同1・2度だった。静岡市駿河区でも2・8度と今季最低を観測した。 静岡地方気象台は同日、初氷と初霜を観測したと発表した。初氷は平年より3日、昨年より10日早い。初霜は平年より3日遅く、昨年より4日早い。 静岡市葵区羽鳥の洞慶院では、境内にあるハス用の鉢にうっすらと氷が張り、同区建穂の畑は霜で覆われた。市中心部では厚手の上着やマフラーを身に着けた人々が行き交い、冬景色の朝とな
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静岡県内で地震 熱海は震度3
4日午前11時21分ごろ、熱海市で震度3を観測する地震があった。気象庁によると、震源地は相模湾で、震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)3・4と推定される。 そのほかの各地の震度は次の通り。 震度1=沼津市、三島市、伊東市、伊豆市、伊豆の国市、東伊豆町、函南町
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静岡県内で最大10センチの津波 被害なし、注意報解除 2日深夜のフィリピン地震
2日午後11時35分ごろ、フィリピン付近で地震が発生し、3日に日本の太平洋側各地で最大40センチ、静岡県内では同10センチの津波が観測された。気象庁によると地震の規模はマグニチュード(M)7・7で、同庁は静岡など11都県の沿岸部に津波注意報を出したが、同日午前9時までに全て解除した。 県によると、けが人や建物の被害などは確認されなかった。同日午前に10センチの津波が観測されたのは沼津市内浦、焼津市、西伊豆町田子の3地点。御前崎市では微弱な津波が観測された。沼津市の海岸と河口付近、熱海市の沿岸地域に対しては一時、避難指示が発令された。下田、松崎、熱海の3市町は避難所を開設し、最大で26世帯2
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インドネシアで大規模噴火 有意な潮位変化確認されず
インドネシア・スマトラ島のマラピ火山で日本時間3日午後5時40分ごろ、大規模噴火が発生した。気象庁は日本への津波の有無を調査し、同9時半時点では海外、国内の観測点ともに有意な潮位変化は確認されなかった。噴火による気圧波の影響で津波が発生した場合、早ければ同9時ごろに沖縄へ到達すると予想していた。 気象庁によると、オーストラリアのダーウィン航空路火山灰情報センター(VAAC)は、噴煙が高さ1万5千メートルに到達したとしている。 11月に南太平洋パプアニューギニアのウラウン火山で発生した大規模噴火では、日本への津波の影響はなかった。
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2023年12月3日午前9時1分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日08時59分現在の、津波の観測値をお知らせします。 場所によっては、観測した津波の高さよりさらに大きな津波が到達しているおそれがあります。 現在、大津波警報・津波警報・津
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2023年12月3日午前9時0分 気象庁発表 津波注意報を解除しました。 ※※※本文※※※ 【津波注意報解除の発表】 千葉県内房、伊豆諸島、小笠原諸島、静岡県、愛知県外海、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、宮崎県、鹿児島県東部、奄美群島・トカラ列島 ※
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太平洋沿岸各地に津波到達 フィリピン地震で注意報対象追加
気象庁は3日、フィリピン付近で発生したマグニチュード(M)7・7の地震に伴い、津波注意報の対象に鹿児島県の奄美群島・トカラ列島を追加した。気象庁によると、3日午前3時12分、鹿児島県奄美市で20センチの津波が到達したことを観測した。その後も東京・八丈島で40センチの他、千葉、静岡、愛知、三重、和歌山、徳島、高知の各県で津波を観測した。フィリピンのダバオでは8センチを観測した。 気象庁は3日未明に記者会見し、津波注意報が解除されるまでは海岸に近づかないように呼びかけた。地震は逆断層型で、海外の遠方の地震で津波注意報が出たのは、岩手県で78センチの津波を観測した2015年9月のチリ中部沖地震以
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2023年12月3日午前7時0分 気象庁発表 ※※※見出し※※※ 【津波注意報の発表】 ▽津波注意報=千葉県内房、伊豆・小笠原諸島、東海地方、近畿四国太平洋沿岸、宮崎県、鹿児島県東部、奄美群島・トカラ列島 津波注意報を一部解除しました。 ※※※本文※※※
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2023年12月3日午前5時53分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日05時51分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2023年12月3日午前5時40分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日05時39分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2023年12月3日午前5時17分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日05時14分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2023年12月3日午前4時36分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日04時32分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2023年12月3日午前4時13分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日04時11分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2023年12月3日午前3時52分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日03時50分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した
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津波情報=気象庁発表(津波観測に関する情報)
[津波観測に関する情報] 2023年12月3日午前3時22分 気象庁発表 【各地の検潮所で観測した津波の観測値】*は重要情報、▲は押し、▼は引き、+は水位上昇中。 3日03時20分現在の、津波の観測値をお知らせします。 津波による潮位変化が観測されてから最大波が観測されるまでに数時間以上かかることがあります。 場所によっては、観測した
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2023年12月3日午前3時19分 気象庁発表 ※※※見出し※※※ 【津波注意報の発表】 ▽津波注意報=奄美群島・トカラ列島、千葉県内房、伊豆・小笠原諸島、東海地方、近畿四国太平洋沿岸、宮崎県、鹿児島県東部、宮古島・八重山地方 津波注意報を切り替えました。
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フィリピンで大地震 静岡県など津波注意報
2日午後11時35分ごろ、フィリピン付近で地震が発生した。気象庁によると地震の規模はマグニチュード(M)7・7。気象庁はこの地震に伴い、千葉県内房、伊豆諸島、小笠原諸島、静岡県、愛知県外海、三重県南部、和歌山県、徳島県、高知県、宮崎県、鹿児島県東部、宮古島・八重山地方に津波注意報を出した。 到達予想は、早い所で宮古島・八重山地方で3日午前1時半ごろ、高さ1メートル。 静岡県内にも津波注意報が発表されたのを受け、静岡県は3日午前0時2分、情報収集体制に入った。状況の確認を進めている。
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気象庁が3日午前2時から記者会見
気象庁は津波注意報について、3日午前2時から記者会見すると明らかにした。
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マグニチュード7・7と気象庁
気象庁はフィリピン付近で起きた地震の規模について、マグニチュード7・7と発表した。深さは不明としている。
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津波予報=気象庁発表
[津波予報] 2023年12月2日午後11時56分 気象庁発表 ※※※見出し※※※ 【津波注意報の発表】 ▽津波注意報=千葉県内房、伊豆・小笠原諸島、東海地方、近畿四国太平洋沿岸、宮崎県、鹿児島県東部、宮古島・八重山地方 津波注意報を発表しました。 ※※※本文※※※
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「土や木、また落ちてきそう...」 台風2号豪雨災害から半年 私有地崩落で浜松の住民困惑 被災ウナギ店は再出発
静岡県内各地に多くの被害を出した6月の台風2号による豪雨災害から2日で半年がたつ。浜松市では1人が亡くなるなど、同市西区や北区、天竜区の山間部を中心に建物被害を伴う土砂災害が多発した。半年で災害復旧が進み再出発した被災者がいる一方で、今も元通りの生活に戻れず不安に駆られている住民もいる。 「半年たっても景色は変わらない」。11月中旬、北区引佐町の看護師菅原芳江さん(67)は自宅裏ののり面を眺めてため息をついた。土砂が崩れた斜面は私有地のため行政が復旧に介入できず、ブルーシートが掛けられたままになっている。土地所有者との話し合いで解決するしかないが、所有者とは連絡が付かず工事のめどは立って
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静岡県内震度1 駿河湾震源 30日午後7時53分ごろ
30日午後7時53分ごろ、駿河湾を震源とする地震が発生し、富士宮市や藤枝市、牧之原市、御前崎市で震度1を観測した。気象庁によると、震源の深さは約30キロ、地震の規模はマグニチュード(M)3・4と推定される。
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関東大震災100年 実態明らか 犠牲者出身地 全国に 東京都慰霊協会 情報集計 若い世代ほど多く
関東大震災による犠牲者のうち約3万8千人分の「震災死亡者調査表」のデータベース化を進めている公益財団法人「東京都慰霊協会」は28日、調査表の情報を集計した資料の特別展を、都立横網町公園(墨田区)の東京都復興記念館で開いた。本籍地別では、北海道から九州まで全国の出身者が犠牲となった実態が明らかになった。 関東大震災の死者・行方不明者は約10万5千人。特別展では、このうち東京で亡くなり調査表の残っている約3万8千人の年齢や死亡場所などを集計した。 協会によると、本籍地が分かるのは3万4129人。最多は東京の2万2614人で、次いで関東(東京を除く)6209人、甲信越1732人、東北1036
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溶岩流で時間差避難 富士山の噴火備え 御殿場・中畑北区で訓練
12月3日の地域防災の日を前に御殿場市の中畑北区で26日、地域防災訓練モデル区訓練が実施された。地域住民約140人に加え市役所や警察、消防、陸上自衛隊の関係者ら約120人が参加し、富士山噴火に備えた情報伝達や避難法、各機関の連携を確認した。 訓練は、紀伊半島沖で大きな地震が発生した後に富士山の火山活動が活発化した想定でスタート。気象庁が噴火警戒レベル3を発表したことに伴い、長田克彦区長らが中畑北区コミュニティ供用施設に区災害対策本部を設置した。警戒レベル4を経て、富士山で中規模の噴火と溶岩流が確認された段階に移ると、迅速に住民避難を開始した。 最新のハザードマップによると、同地区に溶岩流が流
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東伊豆で震度1 26日午前9時2分ごろ
26日午前9時2分ごろ、伊豆大島近海を震源とする地震が発生した。県内では東伊豆町で震度1を観測した。気象庁によると、震源の深さは約10キロ、地震の規模はマグニチュード(M)3・1と推定される。
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【提言・減災】首都直下ガス 対策急務 長尾年恭/静岡県立大客員教授
今年は関東大震災から100年という節目の年だった。この地震で旧陸軍被服廠[ひふくしょう]跡では3万8千人を超える犠牲が出たが、その主因は火災旋風の発生というのが定説である。ところが、この火災で東京市(当時)内のあちこちで洋釘などの鉄製品が溶解した。鉄の融点は1500度を超えており、木材では最高でも1200度程度までしか到達しない事から、なぜ鉄が溶けているのかは謎であった。 近年、信州大学の榎本祐嗣名誉教授が南関東ガス田由来のメタン火焔[かえん]の噴出が火災旋風発生の大きな原因であったという激甚火災を裏付ける資料や証言を多数発見した。1855年の安政江戸地震は、発生が夜中だったため大地の割れ
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【第2章】学校の防災④完 保護者引き渡し模索 「安全確保」の判断難しく【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
南海トラフ地震が起きれば、多くの小中学校体育館が避難所になる。空調やトイレなどの設備は十分か。南海トラフ地震臨時情報が発表された場合、学校活動は休止するのか。第2章では自主防災会会長の東海駿河さん(71)やその家族と共に、学校の防災課題を点検していく。 「避難場所まで落ち着いていましたし、待っている間も静かでしたよ」。竜洋君(7)の小学校で南海トラフ地震を想定して行われた引き渡し訓練。迎えに来た遠州さん(36)と三保さん(34)は訓練中の様子を聞き、「頑張ったじゃん」と竜洋君をほめた。竜洋君の学校は校庭の南半分までが津波浸水区域に入っている。昨年度までは校舎の3階以上を津波の避難場所とし
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富士宮市で震度1
24日午前5時24分ごろ、静岡県富士宮市で震度1の地震があった。気象庁によると、震源地は静岡県東部で、震源の深さは約20キロ。
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有意な潮位変化の観測なし、気象庁
気象庁によると、20日午後6時現在、パプアニューギニアの火山噴火に伴い、海外の検潮所で有意な潮位変化は観測されていない。
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熱海や三島で震度1
19日夜、相模湾を震源とする地震が連続して発生した。静岡県内では熱海市や三島市で震度1を観測した。気象庁によると、地震は午後8時57分ごろと午後9時41分ごろに発生した。震源の深さはいずれも約10キロ、地震の規模はマグニチュード(M)2・8とM2・7とそれぞれ推定される。
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北日本から西日本で大気不安定 気象庁、暴風や高波に警戒
北日本から西日本で18日にかけて、前線や低気圧の影響で大気の状態が非常に不安定になるとして、気象庁は17日、暴風や高波に警戒を呼びかけた。落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意が必要だとしている。 北日本と東日本では大雨の恐れがあり、土砂災害にも警戒が必要。上空に非常に強い寒気が流れ込むため、中国地方の山地では18日昼過ぎにかけ大雪となり、山陽の平地でも雪が積もる所がある。 気象庁によると、二つの低気圧が一体となって発達しながら北日本に進み、18日はサハリンからオホーツク海に向かう見込み。暖かく湿った空気や寒気の流入によって
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寒い朝 静岡県内、今季最低気温 西伊豆町ではひょうも
静岡県内は13日、上空に氷点下30度以下の強い寒気が流れ込んだ影響で各地の気温が下がり、19の観測地点のうち16地点で今季最低となった。県東部などでは同日午前を中心に、ひょうやあられが降った地域もあった。 気象庁の観測によると、最低気温は静岡市葵区井川で1・0度、川根本町で3・3度、菊川市で5・3度など。静岡市駿河区では前日よりも5・1度低い8・0度を観測した。 静岡市葵区の静岡鉄道新静岡駅付近の交差点では、コートやマフラーなど冬服姿で行き交う人の姿があった。 西伊豆町の一部地域では午前9時25分ごろ、雨に混ざってひょうやあられが降り始め、30分ほど続いた。同町宇久須で宿泊施設を営む男
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伊豆で震度1 M4・6
12日午前2時27分ごろ、東海道南方沖を震源とする地震が発生し、静岡県内は伊豆市や東伊豆町などで震度1を観測した。気象庁によると深さは約10キロ、地震の規模はマグニチュード(M)4・6と推定される。
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【第2章】学校の防災③ 登下校時に津波の恐れ どこに避難? 家族と決めて【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/いのち守る 防災しずおか】
南海トラフ地震が起きれば、多くの小中学校体育館が避難所になる。空調やトイレなどの設備は十分か。南海トラフ地震臨時情報が発表された場合、学校活動は休止するのか。第2章では自主防災会会長の東海駿河さん(71)やその家族と共に、学校の防災課題を点検していく。 ある平日の午後。小学1年の東海竜洋君(7)は学校を終えて自宅へ歩いていると、地面の揺れを感じた。「地震かな」。立ち止まっていると防災行政無線の放送が流れた。「津波注意報が発表されました。海岸付近の方は注意してください」 「えっ、どこに逃げればいいの。あっ、そうだ!」。学校も自宅も津波浸水想定区域内にある竜洋君は、ランドセルに入れてあった
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【提言・減災】突然の津波も警戒必要 古村孝志 東京大地震研究所所長・教授
10月9日の早朝、房総半島から沖縄に到達した津波の詳細な原因はいまだ不明だが、通常の地震断層運動に伴う海底変動による津波ではなく、海底火山活動による海面変動で起きた津波の可能性が高い。周辺の海域では、以前より活発な火山活動が続いており、20日には鳥島近海で噴火を示唆する軽石の漂流も確認されている。 今回と似た津波は1605年の慶長地震でも起きた。江戸幕府の創成期の地震であり史料は少ないが、千葉県銚子市の犬吠埼から九州の広範囲に津波が押し寄せ、5千人が犠牲となった。一方、揺れと被害は報告されていない。これまで、南海トラフ沿いで起きた「ゆっくり地震」の可能性が議論されてきた。プレートが数分かけ
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6月台風2号の住家被害認定 沼津市調査「不十分」 被災者憤り「再び詳細に」
6月の台風2号に伴う住家の被害認定調査で、床上浸水被害を受けた沼津市の被災者から「詳しい調査を受けていない」との声が上がっている。内閣府の指針では、外観上の損傷を伴わない床上浸水の場合、全ての部屋の被災状況を調べる必要があるが、「調査員は家の中に上がっていない」との証言もある。市は被害認定した計116件のほぼ全てを床下浸水と同レベルの「準半壊に至らない(一部損壊)」と判定しており、不服として再調査を求める被災者も出ている。 「ボランティアは家に上がって詳しく調べてくれたが、市職員は玄関で浸水の高さを測っただけ」。市内で最も被害が深刻だった同市西添町。木造2階建て住家の浸水が床上約58