テーマ : 気象・災害

能登地震3カ月 進む季節 復旧道半ば

 元日の石川県・能登半島を襲った地震から3カ月が過ぎた。復旧は進まず、避難者は8千人を超える。街に人影はまばらで、日常を取り戻すにはほど遠い。早咲きの河津桜が咲き誇る季節となった被災地で、さまざまな思いを胸に生活を送る人たちの姿をレンズに収めた。

ボランティア恩返しの活動  石川県珠洲市で、住宅の屋根から崩れ落ちた瓦の撤去作業をする谷口一さん(89)。兵庫県からボランティアとしてやってきた。「39歳のときに大病にかかって、いろいろな人の世話になった。その分、社会に恩返しできたらええな」と、これまで岡山や広島など六つの被災地で活動。「100歳までは、やろうかな」と汗を光らせた=3月31日
ボランティア恩返しの活動  石川県珠洲市で、住宅の屋根から崩れ落ちた瓦の撤去作業をする谷口一さん(89)。兵庫県からボランティアとしてやってきた。「39歳のときに大病にかかって、いろいろな人の世話になった。その分、社会に恩返しできたらええな」と、これまで岡山や広島など六つの被災地で活動。「100歳までは、やろうかな」と汗を光らせた=3月31日
静かに手を合わせ  地震による大規模火災で親族が犠牲となった「輪島朝市」周辺を訪れた家族。月命日に4人そろって来ることができないからと、この日を選んだ。「怖かったかな。この事実が、冗談であってほしいとどれほど思ったことか」と静かに手を合わせた=3月29日、石川県輪島市
静かに手を合わせ  地震による大規模火災で親族が犠牲となった「輪島朝市」周辺を訪れた家族。月命日に4人そろって来ることができないからと、この日を選んだ。「怖かったかな。この事実が、冗談であってほしいとどれほど思ったことか」と静かに手を合わせた=3月29日、石川県輪島市
店舗再建を信じて  石川県輪島市の「輪島朝市」で食堂を営んでいた板谷吉生さん(48)。2次避難先の金沢市から週に1、2回ほど片付けをしに店舗を訪れているという。焼け焦げながらも原形をとどめた調理道具などを並べ、眺めながら「お店を再建できるかどうか分からない。でも、この輪島でまたやりたい」と話した=3月27日
店舗再建を信じて  石川県輪島市の「輪島朝市」で食堂を営んでいた板谷吉生さん(48)。2次避難先の金沢市から週に1、2回ほど片付けをしに店舗を訪れているという。焼け焦げながらも原形をとどめた調理道具などを並べ、眺めながら「お店を再建できるかどうか分からない。でも、この輪島でまたやりたい」と話した=3月27日
ランドセル背負って  新品のランドセルを背負って、石川県珠洲市の自宅前を走る西法司恋君(6)。入学する小学校は避難所となっており、校庭は建設中の仮設住宅で埋まる。市外で避難生活を送る友達3人とは離ればなれの門出となった。自宅は倒壊を免れたが、断水で風呂やトイレの無い生活が続く。母綾さん(29)は「学校生活を元気に送ってくれたら、それでいい」と話した=3月30日
ランドセル背負って  新品のランドセルを背負って、石川県珠洲市の自宅前を走る西法司恋君(6)。入学する小学校は避難所となっており、校庭は建設中の仮設住宅で埋まる。市外で避難生活を送る友達3人とは離ればなれの門出となった。自宅は倒壊を免れたが、断水で風呂やトイレの無い生活が続く。母綾さん(29)は「学校生活を元気に送ってくれたら、それでいい」と話した=3月30日
神社に咲く河津桜  本殿や拝殿が倒壊し、人けのない石川県珠洲市の羽黒神社で花を咲かせた河津桜。毎年4月の春祭りで「巫女(みこ)舞」が行われてきたが、「今年は厳しい」と宮司の高山哲典さんは話す。80ほどの氏子の多くが2次避難などで地区を離れた。倒壊した本殿から大事な神具などを運び出し、改修しているという=3月29日
神社に咲く河津桜  本殿や拝殿が倒壊し、人けのない石川県珠洲市の羽黒神社で花を咲かせた河津桜。毎年4月の春祭りで「巫女(みこ)舞」が行われてきたが、「今年は厳しい」と宮司の高山哲典さんは話す。80ほどの氏子の多くが2次避難などで地区を離れた。倒壊した本殿から大事な神具などを運び出し、改修しているという=3月29日
早く船を出したい  早く船を出したい石川県輪島市門前町地区の漁師大山道男さん(74)。地震による海底の隆起で船が出せなくなった。「沖に出れば、きれいで大きなワカメがたくさん採れる。早く船を出したい」と話し、浅瀬で採ってきたワカメを干していた=3月28日
早く船を出したい  早く船を出したい石川県輪島市門前町地区の漁師大山道男さん(74)。地震による海底の隆起で船が出せなくなった。「沖に出れば、きれいで大きなワカメがたくさん採れる。早く船を出したい」と話し、浅瀬で採ってきたワカメを干していた=3月28日
ボランティア恩返しの活動  石川県珠洲市で、住宅の屋根から崩れ落ちた瓦の撤去作業をする谷口一さん(89)。兵庫県からボランティアとしてやってきた。「39歳のときに大病にかかって、いろいろな人の世話になった。その分、社会に恩返しできたらええな」と、これまで岡山や広島など六つの被災地で活動。「100歳までは、やろうかな」と汗を光らせた=3月31日
静かに手を合わせ  地震による大規模火災で親族が犠牲となった「輪島朝市」周辺を訪れた家族。月命日に4人そろって来ることができないからと、この日を選んだ。「怖かったかな。この事実が、冗談であってほしいとどれほど思ったことか」と静かに手を合わせた=3月29日、石川県輪島市
店舗再建を信じて  石川県輪島市の「輪島朝市」で食堂を営んでいた板谷吉生さん(48)。2次避難先の金沢市から週に1、2回ほど片付けをしに店舗を訪れているという。焼け焦げながらも原形をとどめた調理道具などを並べ、眺めながら「お店を再建できるかどうか分からない。でも、この輪島でまたやりたい」と話した=3月27日
ランドセル背負って  新品のランドセルを背負って、石川県珠洲市の自宅前を走る西法司恋君(6)。入学する小学校は避難所となっており、校庭は建設中の仮設住宅で埋まる。市外で避難生活を送る友達3人とは離ればなれの門出となった。自宅は倒壊を免れたが、断水で風呂やトイレの無い生活が続く。母綾さん(29)は「学校生活を元気に送ってくれたら、それでいい」と話した=3月30日
神社に咲く河津桜  本殿や拝殿が倒壊し、人けのない石川県珠洲市の羽黒神社で花を咲かせた河津桜。毎年4月の春祭りで「巫女(みこ)舞」が行われてきたが、「今年は厳しい」と宮司の高山哲典さんは話す。80ほどの氏子の多くが2次避難などで地区を離れた。倒壊した本殿から大事な神具などを運び出し、改修しているという=3月29日
早く船を出したい  早く船を出したい石川県輪島市門前町地区の漁師大山道男さん(74)。地震による海底の隆起で船が出せなくなった。「沖に出れば、きれいで大きなワカメがたくさん採れる。早く船を出したい」と話し、浅瀬で採ってきたワカメを干していた=3月28日

 

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