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能登半島地震 静岡県医療チームが現地活動本格化 緊急消防援助隊は珠洲に入れず

 最大震度7を観測した能登半島地震から2日が経過した3日、静岡県内の7病院から派遣された災害派遣医療チーム(DMAT)が支援拠点病院のある石川県七尾市内で活動を本格化させた。ただ、被害が深刻とみられる同県珠洲市など能登半島北部に向かう道路が寸断されている状況。静岡県内の16消防本部で編成した県緊急消防援助隊は一部を除いて目的地の珠洲市に入れず、石川県内の進出拠点で待機する状態が続いている。

避難所の運営スタッフ(左奥)から医療ニーズを聞き取るDMATのメンバー=3日、石川県七尾市(静岡県提供)
避難所の運営スタッフ(左奥)から医療ニーズを聞き取るDMATのメンバー=3日、石川県七尾市(静岡県提供)
石川県に届ける備蓄食料をトラックに積み込む静岡県職員=3日午後、静岡県庁
石川県に届ける備蓄食料をトラックに積み込む静岡県職員=3日午後、静岡県庁
避難所の運営スタッフ(左奥)から医療ニーズを聞き取るDMATのメンバー=3日、石川県七尾市(静岡県提供)
石川県に届ける備蓄食料をトラックに積み込む静岡県職員=3日午後、静岡県庁

 静岡県のDMAT調整本部によると、DMATとして派遣された医師や看護師ら36人は七尾市内の避難所を回り、運営スタッフから医療ニーズを聞きながら避難者の体調や避難所の衛生状況などを確認しているという。第1陣は5日か6日まで被災地で活動し、状況に応じて追加派遣が必要か検討する。
 同援助隊の後方支援本部が置かれた静岡市消防局によると、道路寸断によって珠洲市内に向かう道で大型車両が通れない状態が続いていて、珠洲市に入ったのは派遣された68隊239人のうち3隊11人のみ。全ての部隊が現地で救助活動を始められる見通しは立っていないという。
 支援物資の輸送は本格化している。石川県の要請に基づき静岡県は3日、7320食分の備蓄食料を送った。県トラック協会の協力を得て長期保存可能なパンとアルファ化米を積んだトラックが同日午後に県庁を出発した。日本赤十字社静岡県支部は4日朝、避難所で使えるマットや毛布など約千セットを日赤石川県支部に発送する予定。

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