テーマ : 気象・災害

小中生の登校 石川全県再開 輪島7校 高校校舎を利用 友達と「久しぶり」-能登地震

 能登半島地震で大きな被害が出た石川県輪島市で、校舎が被災するなどした市立小中学校計7校が6日、県立輪島高の校舎を利用して再開した。市によると、児童、生徒計193人が登校、心のケアやレクリエーションなどが実施され、子どもたちは同級生との久しぶりの再会に笑顔を見せた。登校が難しい中学生24人はオンラインで参加した。

石川県輪島市の県立輪島高に向かう浦乃彩さんと母奈津美さん=6日午前
石川県輪島市の県立輪島高に向かう浦乃彩さんと母奈津美さん=6日午前

 これで県内全ての小中学生が登校可能となったが、輪島市では遠方に避難する児童や、約100キロ離れた白山市へ集団避難する中学生もおり、この日再開した7校で登校したのは、地震前の在校生数の2割強にとどまった。
 当面は午前9時から正午まで受け入れる。徒歩や保護者の送迎などでの登校を基本とする。今後は午後にも授業を行えるよう、昼食の提供など調整を進めている。
 河井小2年浦乃彩[のい]さん(8)は母奈津美さん(39)と登校し、友達と再会すると「久しぶり」とうれしそうに声をかけ合った。奈津美さんは「学校に来られ、息抜きになると思う」と話した。
 鳳至(ふげし)小の冨水聡校長(56)は「子どもたちはみんなに会いたい、学びたいと求めてきた。その場を設定できてうれしい」と述べ、輪島中の鳥井芳一教諭(50)は「オンライン参加や登校できなかった子もいる。サポートしなければならない」と話した。
 正午ごろには保護者らとともに次々と下校。大屋小6年田中道大さん(11)は「今までは友人に会えなかったので、とても楽しかった。他の学校の子とも少し話すことができて良かった」と照れていた。

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