テーマ : 気象・災害

今年の夏も全国的に猛暑 気象庁「十分な熱中症対策を」

 気象庁は20日、今年の夏(6~8月)の天候の見通しを示した。地球温暖化に加え、南米ペルー沖の海面水温が上がるエルニーニョ現象の影響で、全国的に気温が高くなり、猛暑日が増えると予想している。担当者は「4月ごろから暑くなる可能性があり、十分な熱中症対策をしてほしい」と呼びかけた。

厳しい暑さが続き、東京都内のプールには多くの人が訪れた=2023年7月
厳しい暑さが続き、東京都内のプールには多くの人が訪れた=2023年7月

 昨年の夏の平均気温は平年を1・76度上回り、1898年の統計開始以降で最高を更新。今年が昨年ほど高温となるか不明だが、偏西風の蛇行など、さらに複数の要因が重なれば記録的な暑さも否定できないという。
 気象庁によると、今年の夏は太平洋高気圧の張り出しが強く、暖かく湿った空気が流れ込みやすい。平均気温が「高い」確率は北日本50%、東・西日本60%、沖縄・奄美70%。過去の予想と比べても、高い確率だとしている。梅雨の降水量は西日本太平洋側と沖縄・奄美で平年並みか多い。
 3~5月の3カ月予報も発表。平均気温は沖縄・奄美で高く、東・西日本で平年並みか高い。北日本はほぼ平年並み。降水量は沖縄・奄美で平年並みか多く、それ以外はほぼ平年並み。 
 3~5月の予報は次の通り。
 ▽3月 北日本は日本海側で曇りや、雪か雨、太平洋側で晴れが多い。東・西日本は天気が数日周期で変わり、太平洋側は晴れが多い。沖縄・奄美は数日周期で変わり、曇りや雨が多い。
 ▽4月 全国的に数日周期で変わり、北・東日本の太平洋側と西日本は晴れが多い。
 ▽5月 北―西日本は数日周期で変わり、東・西日本は晴れが多い。沖縄・奄美は前線や湿った空気の影響で、平年と比べ曇りや雨が多い。

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