テーマ : 気象・災害

能登へ寄付車運送 被災者に貸し出し 日本カーシェアリング協会静岡支部

 日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)の静岡県支部は12日、能登半島地震の被災者に使ってもらうため、石川県に向けて、富士市内の拠点から車の搬送を開始した。静岡県からは計40台ほどをボランティアが運転して届ける予定。

能登半島地震の被災者に無償貸し出しするため、点検整備を進めている車両=富士市の日本カーシェアリング協会県支部
能登半島地震の被災者に無償貸し出しするため、点検整備を進めている車両=富士市の日本カーシェアリング協会県支部

 この日は夕方から夜にかけて、ボランティアが支部に集まり、整備済みの軽トラックや乗用車に乗り込んで金沢市付近の参集場所を目指して出発した。車両はいずれも県内をはじめとする有志や関連団体からの寄付で、地震の発生を受けて同支部で点検整備を行い、協賛企業から送られたスタッドレスタイヤへの交換を進めている。
 同協会は石川県七尾市の和倉温泉付近に支援拠点を設け、10日から利用受付を始めている。被災者からはすでに50件近くの申し込みがあった。災害ごみの搬出用の短期利用よりも長期利用の希望者が8割と多く、車を失った人の利用ニーズは今後も高まる可能性があるという。
 同協会は2011年の東日本大震災で車を失った人のために発足。県内では22年の台風15号での支援を機に支部を設けた。不要になった車の寄付や運送ボランティアを募集している。

いい茶0

気象・災害の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞