テーマ : 気象・災害

噴火備え 新避難計画報告 伊東市防災会議 伊豆東部火山群 他市町へ広域に

 伊東市防災会議は21日に市役所で開いた会合で、伊豆東部火山群の噴火に備えて新たに策定した避難計画について報告した。従来計画では影響が及ぶ範囲外への徒歩避難を基本としていたが、自家用車や公共交通機関を使った他市町への広域避難計画に変更。市内11の対象地区ごとに県東部の各市町(一部市内)を避難先に定めた。
 新計画は噴火の影響範囲が従来よりも拡大したことに伴い策定した。対象地区は宇佐美、玖須美、岡、川奈など。住民の対象人数は最大約4万6千人。自家用車で避難する場合には受け入れ先市町の「避難経由所」に向かう。
 市は気象庁発表の情報の段階に応じ、対象となる人に避難を呼びかける。噴火警戒レベル4で自家用車のない一般住民や避難行動要支援者らに避難指示、レベル5で車のある住民に同指示を発令する。観光客の対象については、最も多いケースで約5万1千人を想定。レベル4前の解説情報(臨時)の段階で避難(帰宅)指示を出す。
 市庁舎が噴火影響の範囲内にあり、災害対策本部の移転先となる門野中も同様なのが現状で、市は対応を急ぐ構え。市危機対策課の吉崎恭之課長は今後の住民への計画の周知について「防災訓練の説明会やホームページなどを通じ発信していく」とした。
 (伊東支局・白柳一樹)

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