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能登地震 避難所課題共有、解決へ 石川・輪島で担当者ら会議

 能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県輪島市で9日、避難所の運営に携わる市職員や住民代表らを集めた担当者会議が開かれた。これまで個別に運営されてきた各避難所間で情報を共有し、課題解決を図るのが目的。出席者からは「仮設トイレが遠いので移動してほしい」「これからの暑さ対策が不安」といった声が寄せられた。

石川県輪島市の避難所運営に携わる市職員や住民代表らを集め、開かれた担当者会議=9日午後、輪島市
石川県輪島市の避難所運営に携わる市職員や住民代表らを集め、開かれた担当者会議=9日午後、輪島市

 輪島市では、8日時点で49カ所の避難所が設置されており、1397人が身を寄せている。会議にはうち15カ所の指定避難所の代表者ら約40人が参加した。
 会議では、高齢者が多く、市の情報をインターネット上以外に紙でも配布してほしいといった要望のほか、避難者の今後の生活再建に向けたロードマップを示すよう求める意見も上がった。
 市生涯学習課の平谷健一課長は「避難している方が一日も早く次の生活へ進めるよう、仮設住宅の設置状況やインフラの復旧状況などを示せるようにしたい」と話した。
両陛下12日に被災地を再訪  宮内庁は9日、天皇、皇后両陛下が能登半島地震の被災者を見舞うため、石川県の穴水町と能登町を12日に日帰りで訪問されると発表した。両陛下の被災地入りは3月22日に続き2回目。被害状況を視察し、避難所に足を運んで被災者と懇談する。
 宮内庁によると、両陛下は12日午前、羽田発の特別機で能登空港に向かう。自衛隊のヘリコプターで穴水町に移動し、被災状況を見て回る。被災者を見舞うほか、災害対応に当たる関係者をねぎらう。その後、ヘリで能登町に移り、津波に襲われた地域を視察する。夜に帰京する予定。
 天候などによっては、訪問を翌13日に延期する可能性がある。
 能登半島地震を巡り、両陛下は3月22日に初めて石川県を訪れ、輪島市と珠洲市で同様に被災者を見舞った。

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