テーマ : 気象・災害

災害時の土木相互応援確認 静岡、山梨、神奈川県が図上訓練

 静岡県は7日、山梨、神奈川の両県と合同で、土木部局間の相互応援を想定した初の図上訓練を県庁で開いた。3県の職員約40人が実際に集まり、過去に行った実働訓練などの課題を洗い出して今後実施する訓練方式を検討した。

これまでに行った訓練の課題を洗い出す職員=7日午後、県庁
これまでに行った訓練の課題を洗い出す職員=7日午後、県庁

 3県は1997~98年に取り交わした「災害相互応援に関する確認書」に基づき、職員派遣や資機材提供などの実動訓練を毎年行っている。3県間ではこれまでに実際の災害で支援した事例がないため、確認書の見直しが必要な部分や過去の訓練の問題点を踏まえ、有事により効果的な支援につなげようと図上訓練を企画した。
 訓練では3県の職員で混成されたグループに分かれ、「他県の組織を知らず、もっと顔を合わせる機会がほしい」「他県の緊急輸送路などを知る勉強会が必要では」などと意見を出し合った。意見を基に解決策や実施してほしい支援などを共有した。静岡県土木防災課の担当者は「今回出た意見を今後の訓練で実践することを目指したい」と話した。
 (社会部・小沢佑太郎)

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