テーマ : 防災対策

台湾の高校生ら 静岡県で防災学ぶ 27日まで滞在

 台湾教育部主催の「防災青年国際リーダーキャンプ」で静岡県を視察している台湾の高校生らが26日、県庁を訪れ、県の危機管理体制や防災対策、能登半島地震での支援活動について学んだ。

本県の防災対策に熱心に耳を傾ける台湾の学生ら=26日午前、県庁
本県の防災対策に熱心に耳を傾ける台湾の学生ら=26日午前、県庁

 来訪した高校生23人と大学生3人は、27日まで県内に滞在し、御殿場市で火山防災を学んだり、島田市内でフィールドワークに取り組んだりする。
 県の危機管理センターでは、能登半島地震の被災地で住家被害調査の支援に入った県危機管理部職員が現地の様子を説明。津波、大規模火災、住宅倒壊、道路寸断など多様な事象が発生し、支援も困難な状況にあると話した。静岡県の地震・津波対策アクションプランや家屋耐震化、防潮堤整備などの施策も紹介した。
 県は災害時の相互支援体制強化を目指し、2021年度から防災をテーマにした交流を台湾と展開している。人材育成の柱となる若者交流はこれまでオンラインに限られてきたが、23年夏に静岡県の高校生の台湾訪問が実現した。
 同教育部の担当者は「防災教育を進める台湾にとって日本は参考になる。両国には災害時に支え合う絆があり、学生の経験が安定した地域作りにつながる」と話した。

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