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浜岡で重大事故想定 静岡県が図上訓練 3年ぶり実動訓練も

 中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の重大事故を想定した県の原子力防災訓練が31日、牧之原市の県原子力防災センターなどで2日間の日程で始まった。初日は図上訓練を行い、事故の状況に応じて住民避難などの措置を決定する手順を確認した。2日目の2月4日には、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりとなる実動訓練を展開する。

中部電力浜岡原発の重大事故を想定した訓練で情報収集する国や静岡県、市町の職員ら=31日午前9時50分ごろ、牧之原市の県原子力防災センター
中部電力浜岡原発の重大事故を想定した訓練で情報収集する国や静岡県、市町の職員ら=31日午前9時50分ごろ、牧之原市の県原子力防災センター

 最大震度7の地震を起因とし、浜岡原発4号機に異常が発生。全ての交流電源を失い、放射性物質が大気中に放出される―と想定した。原子力災害時は現地の対策拠点「オフサイトセンター」として活用される同センターに国や県、浜岡原発の半径31キロ圏11市町の職員ら約80人が集まり、放射線班や医療班などに分かれて情報収集に当たった。31キロ圏内の放射線量の測定結果を基に、避難の方針を協議した。
 2月の実動訓練には31キロ圏の地元住民も参加し、広域避難先の目的地となる「避難経由所」と、放射能汚染の有無を検査する「避難退域時検査場所」の運営を実践する。

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