テーマ : 防災対策

トンネル内事故 訓練で連携確認 東名高速日本坂

 中日本高速道路は14日、静岡市駿河区と焼津市にまたがる東名高速道日本坂トンネル上り左ルートで、人身事故と車両火災を想定した防災訓練を実施した。県警や消防関係者ら約100人が参加し、関係機関が緊密に連携を取りながら初動対応の流れを確認した。

トンネル内での事故と車両火災を想定して訓練をする参加者=14日午前、焼津市の東名高速道日本坂トンネル
トンネル内での事故と車両火災を想定して訓練をする参加者=14日午前、焼津市の東名高速道日本坂トンネル

 訓練は、2車線のトンネル内で追い越し車線を走行していた大型バスが前方の軽乗用車に追突、反動で軽乗用車が前方の乗用車に追突し計3台が絡む事故が発生、うち1台から出火して負傷者が出た―との想定で行った。中日本高速道路管制センターから事故発生の連絡を受けた県警高速隊などが現場に向かい、両車線の通行止めと避難誘導を実施した。消防が車両内に閉じ込められた人の救出や消火の動作を確認した後、民間ロードサービスがレッカー車で事故車を運び出すまでの流れを検証した。
 同防災訓練は、1979年7月に同トンネル内で9人が死傷、車両173台が焼失した事故を教訓に毎年行っている。静岡市消防局駿河消防署の佐藤義之署長は「トンネル災害は二次災害のリスクが高く復旧にも時間を要する。今回の訓練で各関係機関とより連携し、技術を磨くことができた」と語った。

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