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中部電力 津波高評価25.2メートル公表 規制委、手法妥当性を審査へ

 中部電力は14日、原子力規制委員会による浜岡原発3、4号機(御前崎市佐倉)の新規制基準適合性審査での「基準津波」(想定される最大津波高)策定に向けて、南海トラフ地震と海底地滑りが連続発生した場合の敷地前面の津波高を最大25・2メートルとする最終評価結果を御前崎市や県に伝えた。次回の審査会合に提示する。今後、規制委側が評価手法の妥当性を審査し、了承されれば25・2メートルが基準津波の値となる。
 中電は南海トラフ地震が単独発生した際の津波高を22・7メートルに設定した上で、南海トラフ地震に伴って海域活断層地震や海底地滑りが起きることを想定した「組み合わせ評価」を行った。その結果、最も厳しい条件の南海トラフ地震による津波と、その地震動が177秒後に到達して起きる遠州灘沖の海底地滑りによる津波が敷地前面で重なり合い、最大25・2メートルまで上振れすると算出した。
 同日開かれた御前崎市議会原子力対策特別委員会で、中電の増田博武浜岡原子力総合事務所長は「(規制委に)理解してもらえるように努力し、1日でも早く基準津波を決めていきたい」と述べた。

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