テーマ : 防災対策

台風15号踏まえ防災・減災対策を 治水砂防協静岡県支部総会

 静岡県内35市町の首長らでつくる全国治水砂防協会県支部は31日、静岡市葵区で通常総会を開いた。昨年9月の台風15号をはじめ全国で土砂災害が相次ぐ中、関係機関と連携し、防災・減災対策の充実を図る方針を確認した。

全国治水砂防協会県支部の通常総会であいさつする須藤秀忠支部長=31日午後、静岡市葵区
全国治水砂防協会県支部の通常総会であいさつする須藤秀忠支部長=31日午後、静岡市葵区

 市町や県、国土交通省などから約50人が出席した。支部長を務める須藤秀忠富士宮市長は台風15号被害に触れ、「住民に対し、土砂災害の危険性や早めの避難を周知することが重要だ」と述べた。来賓の森貴志副知事は「県民の命と財産を守るため、ハードとソフトの両面から総合的な土砂災害対策に取り組む」と強調した。
 砂防事業や地滑り対策事業の促進を求める国への要望、土砂災害被災地への視察研修の実施などを盛り込んだ2023年度の事業計画を承認した。
 県によると、22年に県内で発生した土砂災害は全国最多の211件だった。このうち台風15号による土砂災害は167件と全体の約8割を占めた。

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