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災害とインターネット データ量抑えつながりやすく【ライフセミナー】

 インターネットを通じたさまざまなサービスが生活に浸透しているが、災害時はどうすればいいか。中央大教授の岡嶋裕史さんに注意点などを聞いた。

災害時にインターネットを使う際の注意点
災害時にインターネットを使う際の注意点


 Q 災害時にインターネットは使えますか。
 A 注意すべき点はいくつかありますが、通信手段が確保できれば、必要な情報を収集したり、連絡を取ったりするための有用な手段として利用できます。
 電話は回線交換方式といって高品質な通信ができますが、同時に並行して行える通信数が決まっています。災害で通話要求が殺到すると、つながらなくなるでしょう。
 一方、インターネットは蓄積交換方式といい、通信要求が集中してもある程度それを蓄積して順次さばいていくことが可能です。しかし、多くの利用者は携帯やWi-Fiの電波を使ってインターネットにアクセスしています。基幹部分は止まらなくても、これらの通信機器が止まる可能性が高いです。
 したがって、実際に災害に遭遇したら先入観を持たず、行政などの情報発信に注意し使える通信手段を柔軟に探すことが重要です。インターネットを使って連絡を取り合う際には、動画や音声などはデータ量が多いので、テキストメッセージなどを使ってデータ量を減らしましょう。結果的に自分の通信も、地域の通信もつながりやすくすることができます。
 また、災害時には通信の切断や混雑よりも、スマートフォンや携帯電話の電池切れのほうが問題になることがあります。長持ちモードを設定して使用したり、モバイルバッテリーなどを用意したりして、電源切れに対応しましょう。

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