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伊豆半島の課題 共有 能登地震受け オンライン首長会議

 伊豆半島の7市6町首長会議(会長・斉藤栄熱海市長)は4日、能登半島地震を踏まえた伊豆半島の課題を共有する臨時会合をオンラインで開いた。巨大地震の発生時は連携して被災対応に当たることを確認したほか、国、県、医療消防の関係機関も交えて地震防災の在り方を協議する場を設ける方針を決めた。

能登半島地震を踏まえ、課題を共有した伊豆半島7市6町首長のオンライン会議=4日午後、熱海市役所
能登半島地震を踏まえ、課題を共有した伊豆半島7市6町首長のオンライン会議=4日午後、熱海市役所

 首長会議は非公開。道路網強化、防災拠点の整備、海・空からの救助を議題とし、終了後に斉藤市長が記者団に概要を説明した。伊豆半島も沿岸部を中心に道路寸断や津波被害の恐れがあり、内陸部の首長からはバックヤード機能と津波被災者の住居確保を名乗り出る声が上がったという。
 伊豆半島で「命の道」といわれる国道の伊豆縦貫道が全面開通しておらず、特に半島南部の首長が危機感を訴えた。伊豆縦貫道から沿岸部に伸びる県道も脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されている。点在する医療消防の体制も災害対応に関して検討の余地があるとし、首長会議の枠を超えた関係機関の協議体を設置すべきとの認識で一致した。
 斉藤市長は記者団の取材に、伊豆と能登は地形的に似ているとして「人ごとではない危機感がある。市町で助け合おうとする声が上がり、大変有意義だった」と強調し、国や県への要望に関しては「(今後)当然出てくる」と述べた。
 (熱海支局・鈴木文之)

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