熱海市の記事一覧
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強風で女性に看板当たる 熱海市水口町の住宅分譲地
30日午後1時15分ごろ、熱海市水口町の住宅分譲地で、住宅分譲地の案内看板が強風の影響で舞い上がり、付近を歩いていた都内の60代の女性観光客と通行車両に接触した。女性は頭部から出血するけが。熱海署によると、案内看板は縦1メートル、横2メートル、厚さ数ミリのアルミ製。住宅分譲地に固定して設置されていたが、作業員が別の場所に移動させるため取り外し、一時、地面に置いていたという。
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熱海海上花火大会 3月20日追加開催 23年度
熱海市と市内の経済3団体でつくる「オール熱海」は30日、2023年度熱海海上花火大会について、24年3月20日に追加開催すると発表した。開催時間は午後8時20分から40分まで。熱海湾で約3千発を打ち上げる。 このほかの23年度の大会日程は次の通り。 12月3日、同23日、24年2月12日、同24日
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熱海富士スマイルで故郷凱旋 「応援があったから頑張れた」と感謝
大相撲九州場所で秋場所に続いて優勝争いを演じ、2場所連続の敢闘賞を受賞した熱海富士(21)=本名・武井朔太郎、伊勢ケ浜部屋=が29日、故郷の熱海市に凱旋(がいせん)した。屈託のない笑顔で地元ファンに九州場所の結果を報告し、「優勝して帰ってきたかったが、温かく迎え入れてくれてうれしい。応援があったから頑張れた」と感謝した。 ▶おかえり「さくちゃん!」写真特集はこちら 後援会が主催したイベントで、多くのファンが会場のJR熱海駅前広場を埋め尽くした。熱海富士が到着すると大歓声が沸いた。斉藤栄市長は「勝ちに行くひたむきな姿に感動した。今や人気は全国レベルだが、子どもの頃から知っている熱海市民が
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熱海土石流 帰還困難55世帯 市が家賃補助を継続
熱海市伊豆山の大規模土石流を巡り、同市の斉藤栄市長は29日の定例記者会見で、当初、避難生活を送っていた被災者全体の6割に当たる77世帯129人について、区域外再建や自宅への帰還が完了したとして、応急仮設住宅の家賃補助を柱とした生活再建支援を11月末に終了すると発表した。残る4割の55世帯98人は県と市の復旧整備事業が進んでいない影響などで希望する帰還が困難な状況で、市は家賃補助を12月以降も継続すると明らかにした。 応急仮設住宅の家賃補助は生活再建の主要支援策の一つ。2021年7月の土石流発生後に避難生活を強いられた132世帯227人(今年4月時点)を対象に、原則、9月1日の警戒区域解除か
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「渚の縁日」熱海の活力に 初のマルシェ 出店きっかけづくり
熱海市渚町のなぎさ中通りでこのほど、マルシェイベント「渚の縁日」(実行委など主催)が開かれた。にぎわいと新規出店のきっかけを創出する初の試み。飲食や工芸品などを手がける市内外12業者が展示販売を行い、来場者をもてなした。 なぎさ中通りの一部40メートルが歩行者天国となり、道の両側に参加業者の店舗が軒を連ねた。ガラス工房の色鮮やかなグラスをはじめ、熱海産ミカンのジャムや手作りパン、箱根の伝統工芸品「木象嵌(がん)」などを売り出した。 なぎさ中通りのかいわいは1950年の熱海大火を免れた古い建物が今も数多く残り、中央渚発展会の吉田耕之助会長は「昭和レトロ感が渚の良さ」とアピールする。コロナ禍の後
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 23日はメジナやタカベ、ネンブツダイ、トウゴロウイワシ。24日は強風のため休園した。25日は小マダイやクロダイ、カワハギ、ソウダガツオ、ベラ、ネンブツダイ、スズメダイなど。26日は小マダイやタカベ、トウゴロウイワシ、ベラなどが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺はサビキ釣りでイワシとアジ。針は4~5号で、午後3~5時ごろが狙い目。ウキ釣りではメジナ。23日にはサバが回遊してきて、ウキ釣りやカゴ釣り、サビキ釣りのいずれでも釣れた。シロギス狙いの投げ釣りは通年で狙える。餌は青イソメで、穴釣りやメジナ釣りなどにも流用できる
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熱海富士、29日凱旋 熱海駅前でイベント
大相撲九州場所で先場所に続き優勝争いをした熱海市出身の熱海富士(伊勢ケ浜部屋、本名・武井朔太郎)の凱旋(がいせん)イベントが29日午後2~3時、JR熱海駅前広場で開かれる。市が28日、発表した。 凱旋イベントは、熱海富士の地元後援会(会長・内田進熱海商工会議所会頭)の主催。市民やファンと一緒に熱海富士の健闘をたたえ、今後のさらなる活躍を祈願する。熱海富士はあいさつに立つ予定で、地元の声援に感謝の意を伝えるとともに、今後の抱負などを語る。来場者との記念撮影にも応じるという。 参加無料。雨天中止。問い合わせは熱海富士の地元後援会事務局<電0557(81)7535>へ。
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多目的トイレで男子中学生にわいせつ行為 医師の男逮捕 熱海署
熱海署は28日、強制わいせつの疑いで横浜市南区堀ノ内町2丁目、同市立大付属市民総合医療センターの医師(30)を逮捕した。逮捕容疑は2022年8月下旬、熱海市内の屋外の多目的トイレで、埼玉県の男子中学生=当時(13)=にわいせつな行為をした疑い。同署によると、2人に面識はないという。同センターによると、容疑者は今年4月から勤務しているという。
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川勝知事「盛り土以外も対象」 集水域、急傾斜地形など再検証【熱海土石流】
熱海市伊豆山で盛り土が崩落し、28人が死亡した大規模土石流の再検証作業を巡り、川勝平太知事は28日の定例記者会見で、大規模土石流の発生原因に関して「原因は(盛り土だけでなく)複合的だ」と述べ、盛り土以外にも「盛り土上流側の集水域」や「盛り土下流側の急傾斜地形」などの土石流への影響を検証作業に含めているとする認識を示した。 静岡県は過去の第三者委員会での検証対象を盛り土に重点化していたが、発生原因については、専門家が盛り土を置いただけでは大規模土石流が発生しないとし、集水域や急傾斜地形の技術的検証が不十分とする見方を示している。 川勝知事は「行政対応と自然災害のメカニズムの両方で(集水域や
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中学生 英語スピーチ力競う 東部7校20人 熱海でコンテスト
NPO法人静岡YMCA(稲田精治理事長)はこのほど、「中学生英語スピーチコンテスト」を熱海市の起雲閣で開いた。 県東部の7校から20人が出場した。発音の正確さや身ぶり手ぶりの訴え、発表内容の構成などを審査ポイントとし、英語スピーチの能力を競い合った。 主な受賞者は次の通り。 【暗唱の部】最優秀賞 内田珠季(熱海多賀2)▽優秀賞 上杉真央(三島山田3)▽特別賞 井出柚帆(同)藤村心優(同)【自作の部】市長賞 杉山桜子(加藤学園暁秀2)▽市教育長賞 中谷弐希(不二聖心女子学院3)▽優秀賞 樋口美優(三島錦田3)若林慧麿(不二聖心女子学院3)▽特別賞 榎優凪(熱海多賀2)小竹花歩(同3)東海林風優
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熱海土石流の判読不能文書 濃度上げ白黒化「意図的」 記者立ち会い再現実験で静岡県認める
熱海市伊豆山で盛り土が崩落し28人が死亡した大規模土石流を巡りカラー行政文書を静岡県が不適切に開示した問題で、判読できなくなっていた白黒の開示文書は複写機で濃度を引き上げて作成された可能性が高いことが27日までの県の再現実験で分かった。川勝平太知事はこれまで「(文書を複写した職員は)特殊な処理は行っていない」と説明し濃度設定に言及していなかったが、県の調査担当者は再現実験を踏まえ、職員が意図的に白黒化や濃度の引き上げをしたと認定した。 再現実験は24日に県熱海土木事務所で行われ、記者が立ち会った。複写機で元のカラー文書を1度白黒コピーした上で、スキャナーの「白黒・文字モード」に設定して濃度
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熱海富士に続く力士誕生へ ゆかりの三島錦田中相撲場 土俵装い新たに
大相撲九州場所で先場所に続き千秋楽まで優勝争いを繰り広げた熱海市出身の熱海富士(本名・武井朔太郎)が相撲の道を歩み始めた三島市立錦田中の相撲場の土俵が26日、装いを新たにした。1977年の設置後、本格的な修繕は初めて。熱海富士の才能を見いだした三島市相撲連盟の杉山信二会長は「また新しい伝統を築き、守っていきたい」と、成長を続ける教え子に続く力士の輩出を誓う。 同校を練習拠点とする三島相撲クラブは、熱海富士のほか、元幕内磋牙司や元十両栃飛龍ら関取を生み、小中学校の全国大会で数々の日本一を獲得した名門。熱海富士は小学6年の時に同校で開かれたわんぱく相撲で優勝し、杉山会長からスカウトされた。小中
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ナユタ(浜松) 蓄電装置 大賞 県のグッドデザイン 表彰
静岡県はこのほど、デザイン性に優れた県産の製品やサービスをたたえる「2023グッドデザインしずおか」の表彰式を県庁で開いた。医療機器用電源メーカーの「ナユタ」(浜松市東区)が開発した医療機器用蓄電装置「LEMURIA(レムリア)ME3000」が大賞を受賞した。 同製品は国内で唯一、医療機器規格認証を取得したリチウムイオン蓄電装置。停電時に人工呼吸器などを長時間使用できる。「災害弱者への支援が喫緊課題となる中、可搬性、排熱ファンの不要など細部にまで配慮された作品」と評価された。 同表彰は30回目の節目。計55点の応募があり、「問題提起」「ユーザー性」「技術性」「新奇性」などを基準に審査した
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職員給与引き上げ 条例改正案を可決 熱海市議会11月定例会
熱海市議会11月定例会は27日開会し、会期を12月19日までの23日間と決めた後、2023年度一般会計補正予算案など12件を一括上程した。このうち、市職員の給与引き上げに関する条例改正案を先議し、原案通り可決した。一般質問は12月12、13日に行う。
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軽快なお囃子 「えびす市」盛り上げ 熱海・今宮神社
商売繁盛の神として親しまれる熱海市桜町の今宮神社で26日、市西部地区の活性化イベント「今宮えびす市」(実行委員会主催)が開かれた。演芸大会や露店販売、不要になった学生服のバザーなどが催され、地域住民でにぎわった。 昭和期に行われていた同神社の「えびす市」を復活させたイベントで、今年で4回目。演芸大会では、熱海囃子(ばやし)笛伶(てきれい)会のメンバーが太鼓と笛を使って軽快な演奏を披露し、雰囲気を盛り上げた。地元婦人部の女性らでつくる「桜木町チェリーズ」がチアリーディングを発表した。
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次こそ賜杯! 諦めない熱海富士の相撲「勇気もらった」 祖母、下宿先、母校から健闘たたえる声
大相撲九州場所(福岡県)で優勝争いを繰り広げた熱海市出身の熱海富士(本名・武井朔太郎)。26日、2場所連続で幕内初優勝にあと一歩届かなかったものの、出身地や母校の関係者から健闘をたたえる声が送られた。 出身地の熱海市では、地元後援会(会長・内田進熱海商工会議所会頭)の会員と市民ら約120人が中継を観戦した。敗戦に落胆の声が広がったが、最後は熱海富士コールでねぎらった。 地元熱海の後援会、120人観戦 熱海富士の祖母武井みさ子さん(73)=千葉県白井市=は友人と熱海を観光中にパブリックビューイング(PV)会場を訪れた。小学2年の時まで千葉で暮らしていた熱海富士。武井さんは孫の頑張りに目に
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大自在(11月27日)角界のプリンス
ウルフと言えば元横綱千代の富士。元横綱輪島なら蔵前の星。函南町出身の雑学系ライター、杉村喜光さんの「異名・ニックネーム辞典」(三省堂)で由来を知ると、クスッとしたり、なるほどと感心したり。異名を持つ大相撲力士は多い。 秋場所に続き九州場所も千秋楽まで優勝争いに絡み、土俵を盛り上げた熱海富士(熱海市出身)。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は青森県出身で、相手の力をかわす体の柔らかさから「津軽なまこ」と呼ばれた。旭富士の師匠だった大島親方(元大関旭国)は食い下がったら離れない「ピラニア」とも、技能賞6回の巧みな取り口に「相撲博士」とも。 10月の全日本力士選士権。露払いに熱海富士、太刀持ち
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⛳宮本勝昌、シニア賞金王 最終戦、いわさき白露優勝
男子ゴルフのシニアツアー最終戦、いわさき白露シニアは26日、鹿児島県いぶすきGC(7052ヤード、パー72)で最終ラウンドが行われ、69で回った宮本勝昌(熱海市出身、御殿場市在住)が通算9アンダーの207で優勝し、シニアツアー賞金王に輝いた。1打差の2位に鈴木亨が入った。
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中学生税の作文で東海会長賞 菅谷さん、一日税務署長 熱海
「中学生の税の作文」コンクールで東海税務連絡協議会長賞を受賞した熱海市立多賀中3年の菅谷みらのさんがこのほど、熱海税務署で一日税務署長を務めた。模擬決裁の体験や受賞した作文の発表を行い、税に対する関心を深めた。 菅谷さんは、三好友信署長から委嘱状を受け取り、熱海伊東納税貯蓄組合連合会の水野秀司会長から「一日税務署長」と記されたたすきの交付を受けた。続いて三好署長の席に座ると、パソコンを操作し、税務署の内部手続きに関する電子決裁を模擬体験した。税務署の管内概況を学び、各部門の執務状況も視察した。 受賞した作文では、食品ロスと処理費用の関係性に触れながら税金の大切さを考察した。菅谷さんは税務署員
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【提言・減災】首都直下ガス 対策急務 長尾年恭/静岡県立大客員教授
今年は関東大震災から100年という節目の年だった。この地震で旧陸軍被服廠[ひふくしょう]跡では3万8千人を超える犠牲が出たが、その主因は火災旋風の発生というのが定説である。ところが、この火災で東京市(当時)内のあちこちで洋釘などの鉄製品が溶解した。鉄の融点は1500度を超えており、木材では最高でも1200度程度までしか到達しない事から、なぜ鉄が溶けているのかは謎であった。 近年、信州大学の榎本祐嗣名誉教授が南関東ガス田由来のメタン火焔[かえん]の噴出が火災旋風発生の大きな原因であったという激甚火災を裏付ける資料や証言を多数発見した。1855年の安政江戸地震は、発生が夜中だったため大地の割れ
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保護者引き渡し模索 「安全確保」の判断難しく【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える 第2章学校の防災④(完)/いのち守る 防災しずおか】
南海トラフ地震が起きれば、多くの小中学校体育館が避難所になる。空調やトイレなどの設備は十分か。南海トラフ地震臨時情報が発表された場合、学校活動は休止するのか。第2章では自主防災会会長の東海駿河さん(71)やその家族と共に、学校の防災課題を点検していく。 「避難場所まで落ち着いていましたし、待っている間も静かでしたよ」。竜洋君(7)の小学校で南海トラフ地震を想定して行われた引き渡し訓練。迎えに来た遠州さん(36)と三保さん(34)は訓練中の様子を聞き、「頑張ったじゃん」と竜洋君をほめた。竜洋君の学校は校庭の南半分までが津波浸水区域に入っている。昨年度までは校舎の3階以上を津波の避難場所とし
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鉄道模型1000両走り抜ける 熱海で同好会展 26日まで
熱海鉄道同好会(森下暢紀会長)のイベント「2023秋の鉄道展」が25日、熱海市のいきいきプラザで始まった。会員が「Nゲージ」(150分の1スケール)の鉄道模型を中心に千両以上を持ち込み、熱海周辺を往来する鉄道の風景を再現している。26日まで。 Nゲージの鉄道模型は1周13メートルと同8メートルの複々線を使い、新幹線や特急列車、貨物列車を走らせている。子どもに人気のあるプラレールも設置した。昭和30年代から現代にかけての駅弁の「掛け紙」を展示したほか、JR東日本の協力を得て塗り絵教室や記念品配布などを行っている。 26日の開催時間は午前10時から午後4時まで。 (熱海支局・鈴木文之)
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伊豆山の被災者癒やす音色 静岡市民生・児童委員協の浄財活用
熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の被災者の心を癒やす「伊豆山復興祈念コンサート」(同市民生委員児童委員協議会主催)が24日、市立伊豆山小で開かれた。市内在住のバイオリニスト沼田園子さんら音楽家4人が出演し、澄んだ音色と歌声を響かせた=写真=。 沼田さんと一緒に出演したのは、ピアノ奏者蓼沼明美さん、ソプラノ歌手花岡久子さん、打楽器奏者佐藤直斗さん。クラシックの名曲からディズニーの定番曲まで多彩なジャンルの8曲を披露した。全校児童と地元住民ら140人が聴き入り、盛んな拍手を送った。 コンサートは静岡市民生委員児童委員協議会の寄付金を使って開催。締めくくりに、児童代表が出演者4人に花束を贈呈した
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12月定例会 42議案提出 県議会議運
静岡県議会議会運営委員会は24日、県議会12月定例会の会期を12月1~21日の21日間とする日程案を了承した。県は2023年度一般会計に56億円を追加する12月補正予算案のほか、人事委員会勧告を踏まえて職員給与を引き上げる関連条例の改正案など計42議案を提出する。 職員給与関連以外の条例改正案は、23年度に最終年を迎える法人事業税超過課税の適用期間を28年度までの5年間延長する県税賦課徴収条例改正案や、県砂防指定地管理条例の罰則を強化する改正案など。このほか、県の権限移譲事務の一部を市町から県に返還する県事務処理特例条例の改正案も提出する。熱海市の土石流災害を受けて実施した県の執行状況点検で
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伊豆山の被災者癒やす音色 熱海在住の沼田さんら4人 復興祈念し演奏会
熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の被災者の心を癒やす「伊豆山復興祈念コンサート」(同市民生委員児童委員協議会主催)が24日、市立伊豆山小で開かれた。市内在住のバイオリニスト沼田園子さんら音楽家4人が出演し、澄んだ音色と歌声を響かせた。 沼田さんと一緒に出演したのは、ピアノ奏者蓼沼明美さん、ソプラノ歌手花岡久子さん、打楽器奏者佐藤直斗さん。クラシックの名曲からディズニーの定番曲まで多彩なジャンルの8曲を披露した。全校児童と地元住民ら140人が聴き入り、盛んな拍手を送った。 コンサートは静岡市民生委員児童委員協議会の寄付金を使って開催。締めくくりに、児童代表が出演者4人に花束を贈呈した。4年の
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進む旅館のDX化 就業管理、料理の残量確認、温泉の温度計測… 静岡県東部で導入の動き
国内外から旅行客を受け入れる県東部の旅館で、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進める動きが出ている。積極的な経営者の一人は「生産性向上にデジタルは必要不可欠」と強調。業務効率化により従業員満足度を高め、顧客の滞在価値の向上にもつなげている。 1806年創業の古屋旅館(熱海市東海岸町)は予約受け付けをインターネット経由に統一し、紙に記入していた機器のメンテナンス履歴やスタッフとの面談内容をウェブで記録する。業務マニュアルの大半を動画にした。従業員の出退勤管理はアプリで行う。 人手不足を受けて2018年ごろデジタル化に着手した。内田宗一郎社長は「これをやれば一気に良くなるというもの
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熱海富士 快勝 霧島、琴ノ若と首位 翠富士給金 1差で追う 大相撲九州場所11日目
大相撲九州場所11日目(22日・福岡国際センター)は、大関霧島が関脇若元春を寄り切り、9勝2敗で首位を守った。関脇琴ノ若も大関貴景勝を送り出して9勝目。貴景勝は4敗目を喫し、2場所連続優勝が厳しくなった。大関豊昇龍は朝乃山を下手投げで退けて勝ち越し。 関脇大栄翔は一山本を引き落として7勝目。一山本は3敗に後退した。若元春は4勝7敗。 トップの2敗で霧島、琴ノ若、平幕熱海富士(熱海市出身)が並び、1差の3敗で豊昇龍、平幕の翠富士(焼津市出身)、竜電、一山本が追う混戦。十両は琴勝峰ら3人が3敗で首位に並んだ。 ◇2敗 霧島、琴ノ若、熱海富士 ◇3敗 豊昇龍、翠富士、竜電、一山本 熱海富士
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オリックス高級温泉旅館 熱海・伊豆山に12月開業
オリックス・ホテルマネジメント(東京)は12月2日、同社最上級ブランドの温泉旅館「佳ら久(からく)」を熱海市伊豆山で開業する。箱根・強羅に次いで2施設目で、県内は初進出。開業に先立って22日、報道陣に公開した。 旅館名は「熱海・伊豆山 佳ら久」。8階建てで、延べ床面積約8千平方メートル。JR熱海駅から車で7分の国道135号沿いに立地する。 全57の客室に伊豆山の天然温泉の露天風呂を備える。中層階からは紺碧(こんぺき)の相模湾をはじめ熱海の絶景を堪能できる。老舗料亭なだ万に在籍経験のある料理長らが、熱海の海産物や地場野菜を用いた創作料理を提供する。 来年1月末まで開業記念プランを用意し、
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病を機に食養生「内外から体温めて」 熱海・伊豆山でイベント 料理店経営 西川さん講演
熱海市伊豆山で免疫薬膳料理専門店「駒子レストラン」を経営する西川駒子さんがこのほど、同市伊豆山のあいぞめ珈琲店で開かれたトークイベントで講演した。乳がんを食養生などで克服した自身の経験を話した。 西川さんは病を契機に食や生活習慣を見直し、ストレスをためない生活の実践に取り組んだ。ポイントの一つに「体を内外から温めること」を挙げた。ショウガを使った食養生を続けてきたとし、体にたまった余分な水分の排出といったさまざまな効果があると紹介した。 イベントは、がんを乗り越えた人らを掲載する冊子「メッセンジャー」の公開インタビューとして実施。編集長でシンガー・ソングライターの杉浦貴之さん(愛知県)と
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平和、命の尊さ訴える 戦没者遺骨収集パネル展 26日まで、磐田
市民の平和展磐田実行委員会(杉本孝代表)は22日、戦没者の遺骨収集の様子を展示する「いのちの写真パネル展」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市見付の市立中央図書館で始めた。戦場で亡くなった兵士らの資料約50点を並べ、戦争の恐ろしさや命と平和の尊さを訴えている。26日まで。 戦争で父親を亡くした鈴木基之さん(86)=熱海市=が、県内外の遺族から集めた写真や関係資料を展示した。写真にはフィリピンやサイパンなど激戦地での遺骨の収集作業や現地での供養、焼骨の様子が収められており、来場者らに命の大切さを問いかけている。 鈴木さんは2001年から展示活動を始め、今回で75回目を迎える。「いまだ100万人と
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 16日はタカベやイサキ、メジナ、ネンブツダイなど。17日は悪天候のため入場者なし。18日はタカベやトウゴロウイワシ、ベラ、スズメダイなど。19日はソウダガツオやメジナ、イスズミ、アイゴ、オオモンハタなどが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 気温の急激な低下とともに海水温も下がり、青物は不調。これからはウキ釣りやフカセ釣りでメジナが有望。日中はカマスサビキや餌釣り、ルアー釣りなどでカマスが多く釣れた。他に穴釣りではカサゴが狙える。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 中部 由比漁港 16日の富士川
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農林水産業功労者 28人1団体を表彰 静岡県庁
静岡県農林水産業振興会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の農林水産業功労者の表彰式を県庁で行った。各団体や企業の要職を務め、事業者の生産性向上や所得増大に貢献した農業22人、林業4人、水産業2人の計28人、農業1団体に、川勝会長が表彰状を贈った。 功労者は次の通り。 【個人の部】農業 赤井穀(静岡市葵区)渥美保広(浜松市西区)石川茂(西伊豆町)石川正巳(静岡市清水区)石田史(御殿場市)大石祐次(吉田町)大松均(御前崎市)長田辰美(森町)加藤常夫(函南町)金田強(富士宮市)川村耕史(静岡市清水区)吉川昌文(同)鈴木周司(浜松市東区)中嶋栄作(牧之原市)名倉光子(掛川市)藤井恵(西伊豆
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熱海の水道水に異臭 トラック事故の油流入か
熱海市は20日、同市下多賀の宮川浄水場に油分が流入したと発表した。水道水から油のような異臭がするとの通報が相次ぎ、発覚した。水源とする宮川の上流部で今月11日に発生したトラック転落事故が影響したとみて原因を調べている。現時点で健康被害は確認されていない。 市によると、宮川浄水場の水道水は上多賀、下多賀、網代、初島地区の一般家庭やホテル・旅館、教育機関など3500件が契約している。水道水の異臭は16日以降に通報が入り、19日までに22件に達した。市が調査した結果、宮川浄水場の取水口と沈砂池で少量の油の成分を確認した。トラック事故の影響で漏れ出た油とみられる。油の成分は通常の浄化作業で除去し、
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熱海市職員、給与引き上げへ 市が補正予算案発表
熱海市は20日、2023年度一般会計に4億3千万円を追加する11月補正予算案を発表した。市職員の給与引き上げや「ふるさと納税」事業、土石流被災地の警備委託などの経費を計上した。27日開会の市議会11月定例会に提出する。 市職員の給与引き上げは8月の人事院勧告に伴う措置で、関連の条例改正案も提出する。若手職員に重点配分し、大卒の初任給ベースでは1万700円増の20万2400円になる。一般職のボーナスに当たる期末・勤勉手当の支給割合を各0・05月分増の期末2・45月分、勤勉2・05月分にする。市特別職と市議の期末手当も0・1月分増の4・5カ月分にする。 旅行商品を主要返礼品とするふるさと納税
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青少年指導 原さん 功労者表彰を伝達 熱海署
四半世紀にわたり青少年の非行防止や健全育成に尽力したとして、熱海署はこのほど、熱海市春日町の少年指導委員原規公さん(69)に関東管区地区少年警察ボランティア連絡協議会長・関東管区警察局長連名の功労者表彰を伝達した。 原さんは1998年に県公安委員会から少年指導委員の委嘱を受け、街頭補導や学校訪問などの活動を続けてきた。現在、少年指導委員と少年警察協助員でつくる同署少年警察ボランティア連絡会の会長も務め、後進育成にも力を入れる。 同署で伝達式が行われ、原さんは「非行を未然に防ぐため、青少年だけでなく親世代にも意識改革を促したい。住みよいまちづくりを目指す」と話した。大石剛署長はネット社会の進展
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交通安全功労者を表彰 県対策協、127人18団体に
静岡県交通安全対策協議会(会長・川勝平太知事)はこのほど、本年度の交通安全功労者等表彰式を県庁で開いた。地域や職場などで交通安全に尽力した127人18団体の功績をたたえた。 表彰を受けたのは長年にわたり地域で活動する交通指導員や、従業員や児童生徒に交通安全教育を積極的に行う事業所や学校など。協議会副会長の森貴志副知事は「関係者が一丸となって交通安全の取り組みを推進することが不可欠」と述べ、表彰状を手渡した。 主な受賞者は次の通り。 【交通安全対策協議会会長表彰】交通安全功労者 佐野勝信(富士市)和田恒明(熱海市)▽交通安全優良団体 松永工基(焼津市)静岡ガス静岡支社(静岡市)ミダック富士宮営
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熱海や三島で震度1
19日夜、相模湾を震源とする地震が連続して発生した。静岡県内では熱海市や三島市で震度1を観測した。気象庁によると、地震は午後8時57分ごろと午後9時41分ごろに発生した。震源の深さはいずれも約10キロ、地震の規模はマグニチュード(M)2・8とM2・7とそれぞれ推定される。
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⛳青木 逆転で5勝目 大王製紙エリエール・レディース最終日
2位で出た30歳の青木瀬令奈が5バーディー、1ボギーの67で回り、通算13アンダーの200で今季2勝目、通算5勝目を挙げた。大会は54ホールに短縮されて賞金ランキングへの加算額は75%となり、優勝賞金は1350万円。 前週優勝の西郷真央が1打差2位。第2日まで首位だった岩井千怜のほか岩井明愛、原英莉花、桜井心那がさらに1打差の3位だった。年間ポイント1位の山下美夢有は通算9アンダーで9位。(出場54選手=アマ1、曇り、気温14・8度、西南西の風5・0メートル、観衆5079人) (共同) しぶとくパーセーブ 短いパーパットを決めて控えめにガッツポーズ。青木は「初日、2日目はいい精神状態で
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琴ノ若、一山本全勝 熱海富士 初黒星 大相撲九州場所6日目
大相撲九州場所6日目(17日・福岡国際センター)は、3大関は豊昇龍が高安の小股すくいで初黒星を喫した。先場所優勝の貴景勝は翔猿を送り出して1敗を維持したが、霧島は初顔の豪ノ山に突き落とされて2敗目。熱海富士(熱海市出身)は佐田の海に敗れ、初めて土が付いた。 3関脇は琴ノ若が小結北勝富士を押し出し、6連勝とした。大栄翔は正代にはたき込まれ、連敗で4勝2敗。若元春は小結阿炎の小手投げに屈して星が五分に戻った。 勝ちっ放しは琴ノ若と平幕の一山本の2人となった。1敗が貴景勝、豊昇龍と翠富士(焼津市出身)ら平幕3人。 押しに徹し急成長 豪ノ山 大関戦初勝利 入幕3場所目で初の大関戦勝利にも、支
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熱海市議会11月定例会 27日開会
熱海市議会は17日、議会運営委員会を開き、11月定例会の会期などを決めた。決定した主な日程、事項は次の通り。 ◇会期 27日~12月19日◇当局提出案件 一般会計補正予算案や市職員給与の条例改正案など13件◇一般質問 12月12、13日◇常任委員会 同14、15日
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「記録更新へ結束」 熱海市チームが結団式【市町対抗駅伝】
12月2日に静岡市で開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する熱海市チームは16日夜、同市の熱海高グラウンドで結団式を行った。2時間21分54秒のチーム記録の更新を目標に掲げ、結束を確認した。 大川慎一郎監督(熱海泉中教諭)は斉藤栄市長から市の代表旗を受け取り「一秒にこだわる走りをする選手ばかりで頼もしい。駿河路に熱海旋風を巻き起こしたい」と意欲を語った。選手を代表して小竹花歩さん(熱海多賀中3年)と高坂優乃さん(熱海泉中3年)が力強く宣誓した。 熱海市チームは前回大会で過去最高順位となる20位の成績を収め、2年連続5度目の敢闘賞を獲得した。 このほ
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宿泊税 前向き検討 熱海最大の旅組 提案の市に条件
熱海市が観光振興に特化した財源確保に向け、県内初導入を目指す宿泊税に関し、熱海温泉ホテル旅館協同組合は17日、市内で理事会を開き、条件付きで前向きに検討する方針を決めた。ただ、市内にあるほかのホテル旅館組合の方針は定まっておらず、組合未加入の宿泊業者も多いことから、宿泊税導入が実現するかどうかは現時点で見通せない。 関係者によると、熱海温泉ホテル旅館協同組合の理事会は非公開。市が法定外目的税として宿泊税を導入し、宿泊者1人1泊につき200円を宿泊業者が徴収する案について検討に値すると判断した。ただし、入湯税の手数料を支払っている宿泊業者の負担解消に加え、宿泊客だけでなく日帰り観光客も含めた税
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熱海の街中で芸術堪能 「アートグラント」 11月18日開幕
熱海市のまちを回遊しながら国内外の芸術家が手がけた作品を鑑賞できるイベント「アタミアートグラント」(プロジェクトアタミ実行委員会主催)が18日、開幕する。新進気鋭の芸術家を中心とした約50組100人の作品が市内各地を彩る。12月17日まで。 開幕前日の17日には参加芸術家や主催者らが同市の熱海芸妓(げいぎ)見番に集まり、記念セレモニーに臨んだ。イベントは芸術家の活動支援や地域活性化を目的とし、今年で3回目。主会場となるアタミアートビレッジ(同市熱海)のほか、JR熱海駅前や中心街の「シーサイド」など計四つのエリアを設け、絵画や立体作品など多彩なアート展示を繰り広げる。 市街地の半径3キロ圏
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社会人サッカー「SS伊豆」 熱海本拠 東海1部へ 創設以来7年連続昇格
熱海市伊豆山の姫の沢公園スポーツ広場をホームグラウンドとする社会人サッカークラブ「SS伊豆」の関係者が16日、市役所を訪れ、2023年シーズンの成績を斉藤栄市長に報告した。東海2部リーグで2位となり、来季の1部リーグ昇格が決定したと喜びを伝えた。 SS伊豆は16年に創設。東駿河湾リーグ3部に参戦して以来、コロナ禍の21年を除き7年連続で昇格する偉業を果たした。片岡大輔監督は東海1部リーグ昇格を決めた10月上旬のホーム最終戦を振り返り、「地域の方々の声援と選手の頑張りのおかげで、最高の瞬間を迎えられた」と声を弾ませた。来季に向けては「厳しい戦いにはなるが、優勝を目指す」と抱負を語った。
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インフルエンザ 静岡県内24施設で学級・学年閉鎖
静岡県は16日、県内の高校、小学校、幼稚園24施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計232人確認され、学級閉鎖、学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 河津町1施設10人、熱海市1施設8人、伊豆の国市1施設9人、沼津市1施設12人、長泉町1施設9人、御殿場市1施設8人、小山町1施設7人、富士宮市2施設15人、静岡市葵区3施設30人、同市清水区2施設24人、牧之原市1施設11人、磐田市2施設20人、掛川市1施設4人、袋井市2施設22人、森町2施設24人、浜松市中区1施設11人、同市南区1施設8人
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いとう漁協2支所に灯台監視で表彰伝達 下田海保
長年にわたり灯台の作動状況を監視し、海の交通安全に貢献したとして、下田海上保安部は14日、いとう漁協八幡野支所(伊東市)に海上保安庁長官表彰を、同漁協網代支所(熱海市)に第3管区海上保安本部長表彰をそれぞれ伝達した。 海上保安庁が定める「灯台記念日」(11月1日)にちなんだ表彰事業で、灯台の監視が20年以上で長官表彰、15年以上で本部長表彰の対象になる。八幡野支所は2003年から八幡野港防波堤灯台、網代支所が07年から網代港北防波堤灯台を担当し、灯台の明かりが正常についているかを日々確認してきた。 八幡野支所では、下田海保の西山博部長が稲本英雄支所長代理に表彰状を手渡し、「灯台は船の交通安全
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火災に備え合同訓練 伊東で中継放水 迅速に
伊東、熱海両市の消防団と駿東伊豆消防本部伊東消防署はこのほど、合同訓練を伊東市の宇佐美留田浜辺公園周辺で行った。約90人が参加し、大規模火災に備えて連携を確認した。 宇佐美留田地区の住宅街で建物火災が発生し、強風にあおられて延焼が拡大している状況を想定。応援要請に基づき近隣の熱海市消防団の2隊が出動し、中継放水を訓練した。 現場に駆けつけた隊員らは迅速な動きでホースをつなぎ、海に向かって一斉に放水した。
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農機具小屋を全焼 熱海市
15日午後4時55分ごろ、熱海市桜木町の農機具小屋から出火し、木造平屋建ての同小屋を全焼した。けが人はいなかった。市消防本部や熱海署によると、農機具小屋は市内の60代男性の所有とみられ、農作業の道具が置かれていた。出火当時は無人だった。同署などが出火原因を調べている。
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熱海の足「まめっこ号」活躍 交通空白域のミニバス 利用者好評、事業化目指す
鉄道やバスの圏域外となる熱海市内の一部の交通空白域で、熱海次世代観光・地域交通プラットフォーム協議会が実証実験として10月下旬に運行を始めたミニバス「まめっこ号」が、移動手段のない高齢者を中心とした交通弱者から好評を得ている。実証実験は来年2月末まで。来年1月末までは無償運行を予定する。協議会は利用状況を検証した上で、市の協力を得ながら事業化を目指している。 まめっこ号は網代、泉、西熱海の3地区の一部にある交通空白域で全8路線を確保した。日常生活に欠かせないスーパーや病院、鉄道駅、行政機関などを回るルートが設定され、主要路線の泉地区では土日を除き毎日運行している。6~8人乗りで、利用は要
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 10日はメジナやカワハギ。11日はマダイやメジナ、クロダイ、ウツボ、カンパチ。12日はイスズミやタカノハダイ、スズメダイ、メジナが揚がった。ソウダガツオやトウゴロウイワシ、ネンブツダイ、タカベは連日釣れている。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺はサビキ釣りでイワシ。早朝に釣れていたアジは少なくなったが、夕方はカゴ釣りでシマアジやショゴ(カンパチの幼魚)も交じる。早朝はウキ釣りでメジナ、カマスサビキでカマスが釣れる。ブラクリ仕掛けでは日中にカサゴ、暗くなるとメバルも釣れる。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0
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大自在(11月15日)番付表
最下段の序ノ口力士の文字は、2ミリもない。大相撲九州場所の番付表を手に取った。肉眼で探すのも大変だが、西序ノ口14枚目のところに安青錦[あおにしき]。その上に片仮名で出身地が書いてある。 19歳の安青錦は、十両獅司に次いで2人目のウクライナ出身。ロシアによるウクライナ侵攻後の昨年4月に日本に避難してきた。国際大会で知り合った関西大相撲部主将(当時)の山中新大[あらた]さんを頼って避難生活と稽古を続け、安治川部屋に入門した。 元関脇安美錦の安治川親方は、伊勢ケ浜部屋の部屋付き時代には翠富士(焼津市出身)や熱海富士(熱海市出身)らを鍛えた。早稲田大学大学院でも学び、異文化交流で相撲の魅力を発
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静岡県、静岡市葵区杉尾の盛り土撤去へ代執行 11月下旬に着手
静岡市葵区杉尾の砂防指定地内で残土処分会社「富田建材」が無許可で造成した盛り土に関し、県は14日、県庁で開いた盛り土対策会議で、土砂撤去に向けた行政代執行を今月下旬に着手することを明らかにした。2021年7月の熱海市伊豆山の土石流以降、不適切盛り土を対象にした県の行政代執行は3件目になる。杉尾地区に隣接する日向地区にも同社が造成した巨大盛り土がある。県は日向地区でも行政代執行を実施する方針を固めていて、25年度末までに完了させたいとしている。 県によると、杉尾地区の盛り土は約1・9ヘクタールの土地の東西に計約5・1万立方メートルが積まれている。代執行では、まず勾配が急な東側の盛り土を撤去す
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熱海温泉の文化に触れる 観光関係者 間欠泉や老舗旅館視察 東アジア文化都市
静岡県はこのほど、東アジア文化都市事業「食と温泉文化フォーラム」の現地視察を熱海市内で実施した。温泉観光に携わる国内外の関係者11人が、熱海温泉の間欠泉や老舗旅館、文豪の旧別荘などを見て回り、日本を代表する温泉地熱海の歴史文化に触れた。 「熱海まち歩きガイドの会」の川上幸夫さん、橋口敏男さんが一行を案内した。湯前神社近くの大湯間欠泉では、おおむね15分に1度のペースで噴出する熱湯の様子を観察した。明治期に日本初の温泉療養施設「噏滊舘(きゅうきかん)」が建てられ、大湯間欠泉の蒸気を胸部疾患の治療に活用していた歴史を学んだ。 1806年創業の老舗旅館「古屋旅館」の内田進会長(熱海商工会議所会
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熱海商工会議所など勤続功労者表彰
熱海商工会議所と三島労働基準協会熱海支部は13日、商議所の会員事業所に長年勤務し、業界や地域経済の発展に寄与した従業員をたたえる2023年度勤続功労者表彰式を熱海市内で行った。 10事業所から推薦のあった勤続10年以上15年未満から40年以上45年未満までの16人を表彰した。熱海商議所の内田進会頭は「それぞれの職場で、市内経済のけん引役として今後も力を発揮してほしい」と述べ、功労者に表彰状を手渡した。 表彰された主な功労者は次の通り。 勤続40年以上45年未満 小松敏夫(熱海ガス)▽同35年以上40年未満 石井茂(三ツ星工業)▽同30年以上35年未満 浅田誠一、金子明浩(熱海ガス)
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熱海富士に激励メッセージ集「次は優勝を!」 市が後援会に託す ファン132人分
熱海市は13日、大相撲秋場所で優勝争いを演じる活躍を見せ、九州場所に臨んでいる同市出身の熱海富士(伊勢ケ浜部屋)宛てのメッセージカード集を地元後援会に託した。市役所でメッセージを募ったところ、市内外のファン132人が激励文を寄せた。 熱海富士は11勝4敗で終えた秋場所で、優勝決定戦に挑んで敗れたものの、初の三賞となる敢闘賞を獲得した。市は秋場所後の9月末から2週間、熱海富士に送るメッセージカードの記載台と回収箱を市役所に設置。子どもからお年寄りまで幅広い年代のファンが訪れ「次は優勝を目指して」「横綱になるまで頑張れ」などと一言を記した。 132人分のメッセージカードは、一つの冊子にまとめ
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被災者の個別課題支援へ 取り組み事例紹介 内閣府と静岡県
内閣府と静岡県は13日、被災者の個別課題に合わせた支援を行う「災害ケースマネジメント」について理解を深める自治体、民間団体向けの説明会を静岡市葵区のもくせい会館で開いた。関係者が登壇し、取り組みの必要性や県内の事例を紹介した。 災害ケースマネジメントは、個別の訪問や相談によって被災者個々の被災状況、課題を把握し、行政や専門の民間団体などが連携して早期の生活再建を目指す新しい支援手法。内閣府防災担当の新井大地参事官補佐は鳥取県や岡山県の事例を説明しながら「被災者が自立するまで伴走して支援することが大切」と述べた。行政内の実施体制と関係機関との連携体制を平時から構築する重要性も強調した。 熱
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静岡県総合防災訓練 熱海、伊東会場 9月1日実施
静岡県は13日、2024年度の県総合防災訓練の実動訓練を9月1日に熱海、伊東の両市で行うと発表した。南海トラフ巨大地震などの大規模地震の発生を想定する。来年1月31日に熱海市で自主防災組織や防災関係団体などを対象にした全体説明会を開く。 県総合防災訓練は1979年度に始まった。本年度は浜松、湖西の両市を会場に実施し、防災週間を中心に約4100団体、約58万7千人が参加した。
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熱海梅園もみじまつり始まる 気温低下で色づき刻々と
熱海市の熱海梅園で11日、「もみじまつり」(市観光協会主催)が始まった。12月3日まで。期間中の土日祝には、甘酒のサービスや限定のまんじゅうの販売などを行う。 園内には約380本のカエデ類が植わる。一部の葉が色づき始めているが、見頃はまだ先。昨年は11月下旬以降に見頃を迎えたという。気温の低下とともに紅葉が進む見通し。 期間中は午後4時半~9時にライトアップを実施する。午前10時~午後4時には足湯も楽しめる。 開幕に合わせ、園内では日韓グルメフェアの催しが始まった。トッポギやチヂミなどの料理が並び、来場者でにぎわった。日韓の伝統衣装を着る体験もある。12日まで。
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熱海富士、初日は妙義龍 大相撲九州場所 翠富士は湘南乃海
日本相撲協会は10日、大相撲九州場所(12日初日・福岡国際センター)の取組編成会議を開き、初日と2日目の取組を決めた。先場所で優勝争いに絡んだ熱海富士(熱海市出身)は妙義龍、翠富士(焼津市出身)は湘南乃海と初日に当たる。 先場所優勝の大関貴景勝は初日に小結北勝富士、2日目に正代と対戦する。ともに先場所で敗れた難敵を迎え撃つ。横綱照ノ富士は腰痛で3場所連続休場となった。他の2大関は霧島が初日に宇良、2日目に小結阿炎戦。豊昇龍は正代、宇良と顔を合わせる。3関脇は大栄翔が明生、若元春が高安、琴ノ若が翔猿と初日に当たる。 朝乃山が休場 左脚負傷途中出場も 元大関で東前頭筆頭、朝乃山(29)=本
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温泉の恵みに感謝 伊豆山神社と地元組合 熱海で神事
熱海市の伊豆山神社と伊豆山温泉組合は10日、伊豆山温泉感謝祭を同神社で行った。伊豆山地区の温泉利用施設の関係者や源泉所有者20人余りが、温泉の恵みに感謝をささげるとともに湯の永続を願った。 参列者は、同日朝に各施設でくみ上げた「初湯」を持ち寄った。神事に続き、順番にたるの中に湯を注ぎ入れた。同組合の牧野文弘組合長は、2021年7月の大規模土石流災害に触れながら、「だんだんと戻りつつある伊豆山復興への思いも込められている。今後の発展を願う」と話した。 伊豆山温泉は1300年の歴史があるとされる。感謝祭は温泉利用者の1年を締めくくる行事として続いている。
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熱海土石流被災地に農産物 静岡市の夫妻が寄贈 自宅の畑で栽培したミカンなど
静岡市清水区茂野島の神谷共一さん(81)、京子さん(78)夫妻がこのほど、自宅の畑で育てた農産物を熱海市伊豆山の土石流被災地に届けた。伊豆山のコミュニティーカフェ「あいぞめ珈琲店」を訪ね、店主の中野裕基さんに託した。 寄贈したのはミカンやギンナン、クルミなど。神谷さん夫妻は2022年9月の台風15号で自宅近くの興津川が増水し、避難所生活を一時送った。農機具などの家財が流される被害にも遭った。京子さんは難病のサルコイドーシスの患者で、夫婦二人三脚で生活再建に取り組んだという。 土石流発生から2年4カ月が経過した伊豆山の一日も早い復旧復興を願い、寄贈を決めた。京子さんは「土石流で被災した方々
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川勝知事、盛り土災害再発防止へ「検証漏れないよう指示」 熱海土石流の行政対応巡り
熱海市伊豆山で盛り土が崩落し28人が死亡した大規模土石流を巡り静岡県が行政文書を白黒化して検証が不十分になった問題で、川勝平太知事は9日の定例記者会見で、盛り土災害の再発防止を目的に進めている内部検証作業で、再度の検証漏れがないように事務方に指示していることを明らかにした。「検証漏れがあってはいけない。(記者から)問題提起されたものは一つ一つチェックしてもらっている」と強調した。 熱海土石流の行政文書を巡っては、文書開示の担当職員がカラーの行政文書を白黒化したことで、崩落地そばに設置された集水用の穴など分水嶺(れい)付近の乱開発の状況が分からなくなり、行政対応と技術的な発生原因の二つの第三
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熱海市がマイナンバーひも付けミス 課税データで1件
熱海市は9日、マイナンバーのひも付け事務の総点検で、1件のミスが確認されたと発表した。氏名、生年月日、性別、住所の十分な確認作業を怠ったことが原因としている。既に適正なひも付けに改め、個人情報の漏えいなどのトラブルはないという。 市によると、個人住民税の賦課に関し、市に住民登録がなく、マイナンバーにひも付けられた課税データの状況を調べた。対象の379件について住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)を使って突き合わせ作業を実施した結果、別人の情報を誤ってひも付けていたケースが1件あった。 市税務課は再発防止に向け「複数職員による確認作業を実施し、同様の問題が生じないよう万全の体制で事務処理
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マイナひも付けで熱海市、1件ミス
熱海市は9日、マイナンバーのひも付け事務の総点検で、1件のミスが確認されたと発表した。氏名、生年月日、性別、住所の十分な確認作業を怠ったことが原因としている。既に適正なひも付けに改め、個人情報の漏えいなどのトラブルはないという。 市によると、個人住民税の賦課に関し、市に住民登録がなく、マイナンバーにひも付けられた課税データの状況を調べた。対象の379件について住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)を使って突き合わせ作業を実施した結果、別人の情報を誤ってひも付けていたケースが1件あった。 市税務課は再発防止に向け「複数職員による確認作業を実施し、同様の問題が生じないよう万全の体制で事務処理
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静岡県勢力士、飛躍の1年締めくくり 2人の富士、賜杯今度こそ 12日から大相撲九州場所【しずスポ】
霊峰「富士」をしこ名に抱く2人の県勢力士が、角界の頂に迫っている。ともに飛龍高出身で伊勢ケ浜部屋の翠富士(本名・庵原一成)が春場所、熱海富士(本名・武井朔太郎)が秋場所で優勝争いを演じた。そろって番付を上げて迎える九州場所は12日が初日。飛躍の1年を締めくくる土俵で県勢初の賜杯に手を掛けるか。 技と闘志光る小兵 翠富士 出身地焼津での大相撲秋巡業で大声援を受けた翠富士=市総合体育館(写真部・坂本豊) 幕内最軽量115キロながら卓越した技術と闘争心で大型力士と渡り合う。小兵・翠富士の相撲は好角家の心をつかむ。進化を示したのが春場所だ。初日から破竹の10連勝。そこから5連敗で優勝には
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熱海土石流 盛り土崩落地そばに集水用穴 判読不明文書に写真
熱海市伊豆山の逢初(あいぞめ)川で盛り土が崩落して28人が死亡した大規模土石流を巡り、約20年前の無許可開発時、盛り土崩落地のそばに雨水を地下に浸透させる集水用の穴が設置されていたことが8日までの県や複数の専門家への取材で分かった。県が白黒化して判読できなくなっていた行政文書などに記載されていた。専門家は、分水嶺(れい)付近に穴を掘るなどの乱開発で逢初川源頭部は隣の流域から水が集まる場所になったとし、当時、源頭部で盛り土を強く規制しなかった県の対応を問題視した。 県や市の行政文書によると、穴は逢初川とその北側を流れる鳴沢川の分水嶺付近にあり、市の非公表文書の図面には2カ所記されていた。県が
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熱海刺殺事件 被告、捜査の不当性訴え 地裁沼津支部公判
熱海市渚町のアパートで男性を刃物で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われた同町、無職の男(25)の第3回裁判員裁判が8日、静岡地裁沼津支部(野沢晃一裁判長)で開かれた。被告は被告人質問で「熱海署での聴取で、被害者に4カ所の傷が付いた理由を説明させてもらえなかった」などと取り調べの不当性を訴えた。 正当防衛での無罪を訴える被告は、もみ合いの最中にバランスを崩して被害者の飲食店従業員の男性=当時(36)、三島市=に抱きつき、刃物が刺さったとした。逮捕直後の取り調べでは、捜査官から「もみ合いで付く傷ではない」と説明機会を設けられなかったと強調。「もみ合い以外の理由で説明しないと(被告の部屋にいた
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もみじまつり前 庭園をきれいに 熱海寮保養所協会
熱海市の熱海梅園で11日に「もみじまつり」が開幕するのを前に、熱海寮保養所協会(布川勝大会長)は6日、梅園に隣接する沢田政広記念美術館で庭園清掃のボランティア活動を実施した。 行楽客が増加するもみじまつりの環境整備の一環として、2012年から庭園の清掃奉仕を続けている。協会加盟の事業所から6人が参加し、庭園の散策路にたまった落ち葉の掃き掃除などに取り組んだ。布川会長は「きれいな環境で気持ちよく紅葉を楽しんでもらいたい」と話した。
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 3日はソウダガツオやアオリイカ、カサゴなど。4日はアイゴやタカベ、ネンブツダイ、カワハギ、メジナなど。5日はソウダガツオやマダイ、スズメダイ、カンパチ、タカベなどが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は日差しの強い日が続いたためか、日中のサビキ釣りはやや苦戦。アジは夕方が狙い目。午後5時ごろには暗くなってしまうので、午後3時ごろから釣り始めるのがおすすめ。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 4日午前の沼津沖船釣りは30~40センチの大アジが多数。他にオオモンハタやマハタ、小マダ
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静岡、山梨、長野、新潟の知事が「中央日本サミット」 食文化交流へ共同宣言 ご当地そばで連携模索
静岡、山梨、長野、新潟の4県知事が共通課題について意見交換する「中央日本4県サミット」が7日、熱海市内のホテルで開かれた。食やスポーツ、温泉、山岳にまつわる多彩な文化を切り口に、4県の交流事業を促進するとした共同宣言を採択した。 川勝平太知事をはじめ長崎幸太郎山梨県知事、阿部守一長野県知事、花角英世新潟県知事が一堂に会し、「多彩な文化芸術の振興」を題材に懇談した。共同宣言では、地域独自の歴史文化に関する魅力と価値を世界に発信し、地域振興に努める▽歴史文化をテーマとした周遊観光を促進する―など4項目をうたった。 川勝知事は4県のご当地そばを食文化としてPRする連携事業を通じて「観光交流の拡
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伊豆湘南道路の早期実現求める 期成同盟会、国交省に
静岡県東部と神奈川県西部の自治体や商工団体でつくる伊豆湘南道路建設促進期成同盟会は6日、伊豆地域と神奈川県西部をつなぐ「伊豆湘南道路」の早期実現を国土交通省に要望した。会長の斉藤栄熱海市長と副会長の仁科喜世志函南町長らが同省で加藤竜祥政務官と面会し、文書を手渡した。 両地域を結ぶ道路環境が脆弱(ぜいじゃく)な現状を踏まえ、伊豆湘南道は防災、観光産業の活性化、住民の利便性向上に資すると指摘。静岡、神奈川両県による概略計画検討の加速化を図るため、必要予算を確保することなどを求めた。 斉藤市長は取材に「実現に向けて前に進む段階に来ている」と述べ、働きかけを強めていく考えを示した。加藤氏からは、
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熱海観光 レモンで振興 貿易商の柏木さん寄贈
熱海市春日町の貿易商柏木章秀さん(64)が自宅近くの実家敷地内で栽培していたレモンの古木を、同市初島にある富士急グループのリゾート施設「PICA初島」に寄贈した。このほど現地で移植セレモニーが行われ、柏木さんは「国産レモンの発祥地といわれる熱海の観光振興になれば」と願った。 寄贈されたレモンの木は高さ3~4メートルで、樹齢60年と推定される。毎年、300個ほどの果実を鈴なりに付け、近隣の市民にも振る舞われていた。今夏、柏木さんが実家を売却するのに当たり、思い入れのあるレモンの木の譲渡先を探したところ、熱海高やJAなどと連携して熱海産レモンのPR事業を展開するPICA初島が名乗りを上げた。 レ
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大自在(11月6日)元大関・朝潮死去
スポーツでも文化芸術でも、どの世界にも逸材と呼ばれる若者がいる。近畿大時代に2年連続で学生横綱とアマチュア横綱に輝いたこの人は「30年にひとり」と言われ、スカウト合戦になった。 元大関朝潮で先代高砂親方の長岡末弘さんが死去した。67歳。大きな体と陽気な性格から「大ちゃん」の愛称で親しまれた。 いつものことながら、訃報記事は要点が押さえられていて、発信する側にいながら感心する。今回は「スピード出世」「横綱北の湖戦では13勝7敗」「朝青龍を横綱に育て上げた」のくだりか。 度重なるトラブルの監督責任も問われた朝青龍や、高砂部屋を託した元関脇朝赤龍ら弟子にどう向き合ったかが自著「親方はつらいよ
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木片からつながる無限の善 彫刻家・高須英輔さん(熱海市)【表現者たち】
木材を分割し、それをさらに分割し、さらにまた分割し―。繰り返しの作業の中で生まれた大小の木片をグラデーション状に積み上げた「蘇生組積[そせいそせき]」は、彫刻家高須英輔さん(77)=熱海市=が1980年代から取り組む代表的なシリーズ作品だ。 「一つの善が二つの善に。それが無限に広がって限りなく善にあふれた世界になってほしい」 武蔵野美術大で油絵を学び「親分子分の関係」と話す彫刻家井上武吉さん(30~97年)のアシスタントを経て30歳でデザイナーとして独立。自らの作品制作も続け、彫刻を中心に表現を模索した。 「蘇生組積」のアイデアは、東京・神楽坂にある陶器店の内装デザインの依頼を受けた中
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優良運転者表彰 芹沢さん受賞報告 熱海署
関東管区警察局・関東安全運転管理者協議会連合会連名の2023年度優良運転者表彰を受けた熱海市下多賀の芹沢陽一郎さん(59)が1日、熱海署を訪れ、大石剛署長に受賞報告を行った。 安全運転管理者選任事業所に所属し、安全運転に功績ある人をたたえる制度。芹沢さんは勤務する地元の青木建設での業務や私生活で安全運転を推進し、2001年から無事故・無違反を続けている。受賞報告で表彰状を披露し「熱海は観光客が多いので、横断歩道の周辺は特に注意している。今後も気を引き締めて運転したい」と話した。 大石署長は「安全運転の機運を高める意義のある表彰。これからも模範となる運転を」と声をかけた。
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日本画家坂本さん 三島で個展 熱海や伊豆の光景 輝き放つ
熱海市の日本画家で三島市でも絵画教室を開いている坂本武典さんの個展「海と空のかがやき」が2日、同市のみしまプラザホテルギャラリーで始まった。7日まで。 坂本さんが毎日の散歩で目にする熱海の海や伊豆の風景の中から、心に残る瞬間を切り取った。朝日が昇り夜が明けていく海や満天の星、季節の草花や愛らしく生きる動物など約40点を展示している。手のひらサイズの特徴的な額に収めた作品もある。岩絵の具で描いた日本画はきらきらとした輝きを放ち、来場者の目を引いている。 会場では熱海市伊豆山の土石流災害の復旧支援募金も行っている。
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 10月27日はソウダガツオやムロアジ、イナダ、メジナ、カワハギなど。28日はソウダガツオやメジナ、タカベ、イサキ、オオモンハタなど。29日はソウダガツオやタカベ、メジナ、イサキ、ネンブツダイなどが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は早朝、カマスに交じって中アジが釣れる。アジ狙いならウキ釣りが良い。アジは群れが多ければサビキ仕掛けが有効だが、カマスが掛かると仕掛けを切られてしまう。カマスを狙うならカマスサビキを用意したい。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 10月26日午前の
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来年4月 大相撲御殿場場所 33年ぶり、市制施行70周年記念 10日から市民優先販売
2024年度に市制施行70周年を迎える御殿場市で同年4月11日、記念イベントとして「春巡業 大相撲御殿場場所」(実行委員会主催)が開かれる。11月からチケットを販売する。 御殿場場所の開催は33年ぶり。市体育館を会場に、迫力の取組や力士との握手会、力士同士がぶつかり合う公開稽古、禁じ手を楽しく紹介する「初っ切り」、相撲甚句など地方巡業ならではの企画が多数行われる。先場所優勝争いを引っ張った熱海市出身の熱海富士、焼津市出身の翠富士ら本県出身力士を含む計約200人の相撲団が訪れる予定。 席数は約3千席。入場料は1人1万5千円から7千円で、記念座布団付きの席もある。11月10~17日にオンライン上
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小中学生剣道大会 鍛錬の成果発揮 熱海
熱海市の熱海剣道十心会は29日、第43回剣道大会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市の南熱海マリンホールで開いた。伊豆半島の各地や富士市、神奈川県小田原市などから19団体160人が出場し、熱のこもった試合を繰り広げた。 大会は新型コロナの影響で4年ぶり。開会式では、十心会の菊地樹さん(熱海中3年)が「コロナの中でも支えてくれた方々に感謝する。全力で正々堂々と戦う」と選手宣誓した。小学校の低・中・高学年と中学男女の5部門に分かれ、トーナメント形式で鍛錬の成果を発揮した。 各部門の優勝者は次の通り。 小学1、2年 海野翔平(豊川剣友会)▽同3、4年 斎藤宗真(育子会)▽同5、6年 幸山夢希(豊川剣
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熱海土石流 白黒化、黒塗り… 静岡県の不適切な文書開示 山積する疑問 十分な調査せず【ニュースを追う】
熱海市伊豆山で2021年7月に盛り土が崩落して28人が死亡した大規模土石流を巡り、静岡県の行政対応を記録した文書の不適切開示問題を本欄「ニュースを追う」で取り上げて半年。カラーの行政文書が白黒化されて一部が判読できなくなったり、開示されるべき情報が黒塗りされていたり、不適切な対応の実態が取材を通じて明らかになった。県の不自然な説明に次々と疑問点が浮かぶ一方、関係職員へのヒアリングなど文書白黒化の経緯を県は十分調査しておらず、都合の悪い情報を出し渋る県の姿勢は変わっていない。 (社会部・大橋弘典) 「白黒問題は先ほど知事が一件落着にしたじゃないか。調査はおしまい。外部に対して(の説明)も
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翠富士(焼津市出身)、熱海富士(熱海市出身)ともに番付上げる 大相撲九州場所番付
日本相撲協会は30日、大相撲九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)の番付を発表し、ともに飛龍高出身の翠富士(伊勢ケ浜部屋、焼津市出身)が西前頭5枚目、熱海富士(同、熱海市出身)が西前頭8枚目に上がった。ともに高校横綱の実績がある22歳の北の若とロシア出身で24歳の狼雅、日大出身の美ノ海、東洋大出身の東白龍が新入幕となった。新入幕4人は2013年夏場所以来。 秋場所を11勝4敗で制し、4度目の優勝を果たした大関貴景勝は東。成績と内容次第で横綱昇進の話題が浮上する可能性がある。2場所連続休場中の横綱照ノ富士は東、霧島と豊昇龍の両大関は西だった。 小結は2場所ぶりの阿炎が東、21場所ぶ
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医師相談や体力測定 熱海で健康まつり
第33回熱海市健康まつり(実行委員会主催)が29日、市役所などで開かれた。医療・健康に関わる市内の団体がブースを出展し、大勢の市民でにぎわった=写真=。 医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会をはじめとした専門職の団体が、日頃の健康や薬の相談を受け付けた。さまざまな測定機器を使い、体力年齢や骨密度を調べる体験コーナーも来場者の関心を集めた。 同まつりは新型コロナの影響で4年ぶりの開催。さくら医院(同市清水町)の安達昌子院長が「人生100年時代を自分らしく生きる」と題して講演した。
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プレーオフ制し 宮本勝昌が優勝 ゴルフ 福岡シニアOP
男子ゴルフのシニアツアー、福岡シニアオープンは29日、福岡CC(6588ヤード、パー72)で最終ラウンドが行われ、62と伸ばした宮本勝昌(熱海市出身、御殿場市在住)が通算12アンダー、132で並んだ片山晋呉とのプレーオフを制して優勝した。
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熱海と全州 伝統の舞、共演 芸妓見番で日韓親睦 東アジア文化都市
韓国・全州(チョンジュ)市の文化交流団を迎えた友好親善事業「東アジア文化都市in熱海」(熱海市日韓親善協会主催)が29日、同市内で行われた。熱海芸妓との特別公演などを催し、互いの伝統文化について理解を深めた。 東アジア文化都市事業の一環として、熱海芸妓が9月上旬、全州市内で公演したのがきっかけ。熱海芸妓見番で行われている定期公演「華の舞」に合わせて招待した。全州文化交流団は管楽器「テグム」で澄んだ音色を響かせたほか、伝統舞踊の「ミンサルプリチュム」「全州剣舞」などで迫真の演技を披露した。 全州文化交流団の文正根[ムンジョングン]さんは「かつて韓国にも見番が存在したが、今はもうない。日本に
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デジタル活用 生産性向上 熱海 サービス産業向けセミナー
サービス産業の生産性向上を考えるセミナーが26日、熱海市の県熱海総合庁舎で開かれた。デジタルを活用した生産性向上に積極的な竹屋旅館(静岡市清水区)の竹内佑騎社長が講演し、「現場を巻き込むことと、従業員を幸せにするという視点が大事」と呼びかけた。 動画マニュアルによる従業員教育やチャットツールによる情報共有など取り組みの一端を紹介した。当初は従業員の反発が強かったと明かし、「経営者のためと思われると失敗する。働く人のためと伝えるのが重要」と述べた。現場のリーダーを交えて課題を抽出し、意思決定することが大切と訴えた。 このほか、ヒューマンライト経営相談事務所(静岡市葵区)の峯尾喜一代表が無料のデ
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福祉功労者を表彰 静岡で県大会
静岡県や県教育委員会、県社会福祉協議会などでつくる「ふじのくに健康福祉キャンペーン推進協議会」はこのほど、静岡市駿河区のグランシップで本年度の県健康福祉大会を開いた。 社会福祉に貢献した個人・団体の表彰後、表彰を受けた民生・児童委員の原川光世さん(77)=焼津市=や、里親として約150人の里子を育ててきた水野国彦さん(67)、厚子さん(66)夫妻=磐田市=が事例報告を行った。厚子さんは母親が自殺した女子高生を預かった事例などを紹介し、「わが子も人の子も区別なく育てるべき。子どもたちの成長を感じることができる生活をこれからも楽しく送りたい」と話した。 知事表彰を受けた個人、団体は次の通り。 【
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観光DX推進を協議 国際特別都市建設連盟 熱海で首長会議
伊東、熱海両市など全国10市町でつくる国際特別都市建設連盟の2023年度首長会議が26日、熱海市内のホテルで開かれた。観光デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進をテーマに協議し、国に対して要望活動を実施することを確認した。 10市町の首長や幹部職員が観光DXの取り組み状況を報告した。伊東市は動画広告によるデジタルマーケティングの手法を使い、閲覧者情報を収集・分析することで施策立案に生かしているとした。熱海市は三島市、函南町と共同展開する「伊豆ファン倶楽部事業」について、専用アプリを使ってポイント付与や割引などのサービスを利用者に提供していると紹介した。 同連盟会長の小野達也伊東市長は
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クレージーキャッツ・犬塚さん死去、ゆかりの熱海「思い出ありがとう」
クレージーキャッツのベーシストで、俳優としても活躍した犬塚弘さんの死去が明らかになった27日、犬塚さんがついのすみかとした熱海からは惜しむ声が上がった。長年、親交のあった飲食店「カフェ・ド・シュマン」(熱海市銀座町)のオーナー杉本憲治さん(74)は「たくさんの思い出をありがとう」と感謝の言葉を繰り返した。 2人の交流のきっかけは20年以上前にさかのぼる。犬塚さんが客として杉本さんの店を訪れ、すぐに意気投合。ゴルフを一緒に楽しむ間柄になった。犬塚さんが15年ほど前に都内から熱海市に移住した際、杉本さんは引っ越し作業を手伝った。2020年公開の映画「海辺の映画館-キネマの玉手箱」に出演した犬塚
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河川道路整備「見える形で」 市長、現場説明の方針 熱海土石流
熱海市伊豆山の土石流被災地で静岡県、熱海市が計画する河川道路の整備事業について、同市の斉藤栄市長は25日の定例記者会見で、被災者らでつくる市復興まちづくり推進懇話会の提言を受け、現場説明の場を設ける意向を明らかにした。分かりにくいと指摘される整備計画を現場で可視化し、被災者の不安解消につなげる。 23日に開かれた懇話会の初会合では、整備計画の全体像がよく見えないとの意見に加え、現場にロープを張って河川道路の位置関係を指し示すといった説明の工夫を要望する声が上がっていた。斉藤市長は会見で「(現場説明を)見える形でやると分かりやすいと提案があった。ぜひ実施したい」と述べ、地権者や県と調整に入る
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 20日はダツやカサゴ。21日はオオモンハタなど。22日はオオモンハタやスズメダイ。ソウダガツオやカワハギ、トウゴロウイワシ、タカベ、ネンブツダイは連日揚がっている。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は日中、サビキ釣りでサバやイワシ、イサキの幼魚。カマスサビキではカマス。夕方からはウキ釣りやカゴ釣りで中アジ。穴釣りでカサゴやメバル。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 22日午前の沼津沖船釣りは0.8~1.5キロのマダイ。良型アマダイやマアジも交じる。午後の船は20~25センチのマアジが
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美化活動に貢献 27人12団体表彰 静岡県環境衛生大会
静岡県環境衛生自治推進協会連合会はこのほど、静岡市葵区の市民文化会館で県環境衛生大会を開き、地域の美化活動などに貢献した27個人12団体を表彰した。食品ロス削減に取り組む「ミライデザインGX」(東京都)の浜田岳社長の講演や富士市の事例発表も行われた。 表彰を受けた個人、団体は次の通り。 【知事表彰】環境美化功労者 山田松子(熱海市)神尾安雄(三島市)遠藤晃(富士市)石上正之(藤枝市)柴田成敏(浜松市)鈴木清司(同)▽環境美化模範団体 伊豆総合高生徒会(伊豆市)松和会(沼津市)中畑北区二股組(御殿場市)西菅原町自治会愛護会(浜松市)龍禅寺町健全環境会(同)▽清掃事業従事功労者 山本豊志(牧
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「夢を持つ大切さ 知って」 パラ陸上永尾嘉章さん 熱海・多賀小で体験授業
パラリンピックの2004年アテネ大会陸上400メートルリレー銅メダリストの永尾嘉章さんを迎えた体験型出前授業(日本財団パラスポーツサポートセンター主催)がこのほど、熱海市立多賀小で開かれた。4年生45人が夢や目標を持つ大切さを永尾さんから学んだ。 永尾さんはパラ陸上の競技用車いす「レーサー」を専用機器の上に乗せた後、車輪を勢いよく回し、40キロ以上の速度を出せることを実演した。5歳のころ病気の影響で車いす利用者となり、教師に背中を押されて高校1年の時に陸上競技を始めた経緯を紹介した。 夏季パラで日本人最多の7大会出場を果たした永尾さんは講話の中で夢と希望を持ち、諦めないことの大切さを児童
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熱海土石流 河川道路整備「一刻も早く」 懇話会が初会合
熱海市伊豆山の大規模土石流を巡り、市の復興まちづくり計画に住民意見を反映させるための懇話会が23日、発足した。市役所で開かれた初会合で、県市が被災地の逢初(あいぞめ)川流域で計画する河川道路の整備事業に関して、委員からは早期の対応と明確な説明を求める声が相次いだ。 懇話会は斉藤栄市長を座長とし、被災者や地元の町内会長、有識者ら計10人で構成。土石流発生から2年以上、計画策定から1年以上が経過する中でようやく始動した。2024年度中の完了を目指す県の河川拡幅と両岸への市道整備は、復旧復興の根幹になることから、多くの委員が「一刻も早く」「分かりやすい情報を」と声を上げた。 被災者でもある委員
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2005年以前の文書、第三者委員会に未提出 知事、従来発言を修正 熱海土石流検証巡り
熱海市伊豆山で盛り土が崩落し28人が死亡した土石流の検証を巡り、川勝平太知事は23日の定例記者会見で、土石流起点で起きた「約20年前の土砂崩れ」など2005年以前の行政文書を静岡県の判断で行政対応検証委員会(第三者委員会)の委員に提出していなかったことを明らかにした。逢初(あいぞめ)川と隣接する鳴沢川の分水嶺(れい)に及んだ無許可開発の文書も未提出だった。 川勝知事はこれまで土地改変に関連する全ての文書を検証委に提出して検証を任せたという趣旨の発言をしてきたが、「盛り土の手続きが始まった06年を起点にした」と提出文書を限定していたと修正した。 この日の会見で川勝知事は「06年10月から盛
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記者コラム「清流」 相撲観戦には余裕必要
大相撲幕内の熱海富士が秋場所で優勝争いを演じる快進撃をみせた。出身地の熱海市では、商店街に激励の看板が掲げられ、「広報あたみ」の表紙に熱海富士の写真が採用された。一定の興奮状態が今なお続く。 本県出身力士として初の幕内優勝は逃したものの、熱海市民をはじめ多くの県民が大相撲中継にくぎ付けになったに違いない。相撲ファン拡大という観点からすれば、熱海富士の果たした功績は大きいといえる。11月中旬に始まる九州場所が早くも待ち遠しい。 相撲観戦で悩ましいのは幕内の取組が夕方に行われること。取材を終え、原稿執筆に追われる時間帯と重なる。秋場所はライバルの取組も確認しつつの観戦となり、作業の手がたびた
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被災者支援の手法学ぶ 11月13日に静岡市で説明会
内閣府と静岡県は11月13日午後1時半から、被災者を支援する「災害ケースマネジメント」の手法について学ぶ説明会を静岡市葵区のもくせい会館で開く。 災害ケースマネジメントは戸別訪問などによって被災者の状況や課題を把握し、個々のニーズに応じた支援を行うことで早期の自立や生活再建を目指す仕組み。熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の被災者支援に当たった地域支え合いセンターの活動や、県弁護士会の相談対応事例などを紹介する。多くの人に災害ケースマネジメントの必要性や実施体制への理解を深めてもらうのが狙い。 自治体や福祉関係者、弁護士、税理士などの士業、NPOなど災害支援に関心がある人が対象。参加無料
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寂しいけれど温かい【しずおか連詩の会2023 私のはじめての詩集③歌人・岡野大嗣さん】
「パン屋のパンセ」(2010年、六花書林)=写真=は熱海市生まれの歌人杉崎恒夫さん(1919~2009年)の第2歌集。所属する歌人集団「かばんの会」の井辻朱美さん、高柳蕗子さんが選歌と編集を行い、杉崎さんの一周忌に合わせて発刊した。戦後から長年勤めた東京天文台(現・国立天文台)を定年退職した後の70、80代で創作した短歌を収録。 ◇ おすすめを一冊紹介してほしいと言われたときには必ずこの歌集を挙げています。読みやすく、何度も読んでみたくなる。杉崎さんの歌は、ビートルズの楽曲のよう。わかりやすさ、大衆性と心情によって受け取り方が変わる深さを両立している。ちょっと寂しくて、ちょっと温
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残土処分、課題と展望は 災害・復興テーマ 静岡産業大公開講座、磐田で開始
災害と復興をテーマにした静岡産業大公開講座(同大総合研究所主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が21日、磐田市大原の磐田キャンパスで始まった。初回は、同大の小泉祐一郎教授(公共政策学)が「熱海土石流災害から見える土砂の処分の課題と展望」と題して講演し、地域住民ら約30人が耳を傾けた。 小泉教授は2021年7月に熱海市伊豆山で起きた大規模土石流について「なぜ発生したのかと、なぜ防げなかったのかは別問題」と強調。背景にある残土ビジネスの実態や、違法な盛り土造成を巡る法的な制度が不十分だった点に触れた。土石流災害をきっかけに施行された盛り土規制法について「最終段階で規制するのには限界がある」とし、残
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東海道新幹線 停車1.5倍試算 「地域活性化」「来訪者増」 静岡県内沿線の首長 歓迎と期待
国土交通省がリニア中央新幹線の開業後、東海道新幹線の静岡県内駅への停車回数を増やせるとの試算を公表した20日、沿線自治体の首長らは「利便性向上や来訪者増につながる」と一様に歓迎し、交流人口拡大や経済効果に期待感を示した。ただ、リニアの県内工区を巡っては水問題や生態系への影響に関する議論が続き、着工のめどは立っていない。首長からは課題を解決した上で事業を進めるよう求める声も上がった。 水問題、環境影響議論 進展望む声 浜松市の中野祐介市長は浜松駅の停車本数が1日49本から74本に増加するとの試算を踏まえ、「交流人口拡大につながる可能性がある」と指摘。リニア長野県駅との道路ネットワーク強化で「
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「即興」の音色響く 熱海未来音楽祭が開幕 巻上公一さん「化学反応を見て」
音楽家で詩人の巻上公一さん(熱海市)が企画する、「即興」をキーワードにしたジャンル横断型イベント「第5回熱海未来音楽祭」が20日、同市内で開幕した。 オープニングを飾ったのは「復讐(ふくしゅう)から愛への肌触り」と題した即興演奏と人形劇の協働演目。熱海銀座商店街の衣料品店にすり鉢状の客席を設け、コルネットやテルミンを操る巻上さん、サックスの纐纈雅代さん、鍵盤楽器の坂口光央さんの演奏に合わせて人形遣いの黒谷都さんが紙の人形(ひとがた)や、布で作った顔を用いたパフォーマンスを披露した。会場には、まがまがしさと清涼感が入り交じった、不思議な空気が充満した。 残り2日の音楽祭は、中国西南部の口琴
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動植物、日本画で華やかに 熱海の画家・江間さん、御前崎で作品展
沼津西高芸術科の非常勤講師で、熱海市清水町の日本画家江間江美さん(52)の作品展が11月26日まで、御前崎市の静岡カントリー浜岡コース&ホテルのカルチャーフロアで開かれている。約30点出展し、日常生活で感じた動植物のいとおしさや美しさを表現した。 主にペットの熱帯魚やインコ、シマリスなどを題材に選んだ。シマリスの毛並みは繊細で、柔和な表情が来場者の目を引きつける。岩絵の具だけでなく金泥を使って描いた熱帯魚の作品は、鰭(ひれ)が優雅で華やかな空間を演出。日本画が連想させる奥ゆかしさに縛られることなく、躍動感あふれるきらびやかな作品を並べた。 日本画は一般的に落ち着いた雰囲気の作品が多いが、
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静岡県内23施設 インフルエンザで学級・学年・全園閉鎖
静岡県は19日、県内の高校、小中学校、幼稚園計23施設でインフルエンザに感染したとみられる患者が計380人確認され、学級閉鎖や学年閉鎖などを行ったと発表した。静岡市駿河区の幼稚園は全園児の3割弱となる41人が感染し、同日までの3日間、全園閉鎖した。浜松市西区の高校は患者数が108人に上り、10学級で閉鎖の措置を取った。 市区町別の施設数と患者数は次の通り。 下田市1施設13人、熱海市1施設7人、富士市2施設14人、富士宮市1施設9人、静岡市葵区2施設28人、同市駿河区2施設53人、同市清水区1施設9人、島田市2施設19人、御前崎市1施設7人、磐田市1施設7人、掛川市4施設50人、浜松市西
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熱海梅園で初開花 過去10年で最速
熱海市は19日、早咲きの梅の名所として知られる熱海梅園(同市梅園町)で、2023年度の初開花を確認したと発表した。市公園緑地課によると、前年度より3日早く、過去10年で〝最速〟となった。 開花したのは、冬至梅や小梅系など6本。市職員と樹木の専門家が18日に目視で確認した。梅園橋近くの冬至梅は10輪ほどの白い花を付け、今にも開花しそうなつぼみも数多い。過去10年の開花状況をみると、主に11月中旬に集中し、10月中の開花は前年度に続き3度目。ここ数日の寒暖差の影響とみられる。 熱海梅園には60品種469本の梅が林立し、散策道が設けられている。樹齢100年を超える古木もそびえるという。今後の天
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静岡人インタビュー「この人」 「みなとまちづくりマイスター」に選ばれた 安田和彦さん(熱海市)
熱海市営の熱海港海釣り施設の管理業務に当たるNPO法人SEA WEBの理事長。港の環境美化や釣り人へのマナー啓発などに取り組む。一般社団法人ウオーターフロント協会から県内2人目のマイスターに認定された。東京都出身。64歳。 ―マイスター認定の所感は。 「海釣り施設のオープン当初から管理業務を受託し、今年で18年目。多くの自治体の視察を受け入れている。また、海釣り施設の新設を計画する全国の自治体を訪ね、適地選定や運営方法、安全管理の仕方を助言してきた。長年の取り組みが今回の認定につながったと思う」 ―熱海との関わりは。 「子どもの頃から釣りが趣味で、熱海には30歳の頃から通い始めた。首
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#ピンクリボン月間 自分の体、知って守って【NEXTラボ】
日本人女性の9人に1人が発症するとされる乳がん。40代後半から急激に罹患[りかん]率が高まるが、20代や30代でかかるケースもある。10月は乳がんの早期発見・治療を呼びかける「ピンクリボン月間」。若年性乳がんを経験した県内の女性の話から、いま一度、自身の健康に目を向けたい。 20代でも乳がんに 浜松の青木朱那さん 浜松市北区の青木朱那[あやな]さん(29)は、助産師を目指して大学院に通っていた23歳の時、両胸に乳がんの診断を受けた。最初に異変を感じたのは19歳の頃。ブラジャーの右側に小さなほくろ程度の血がつくことが時々、あった。二つの病院を受診し、エコー検査や触診を受けたがしこりなど異
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水害対策や復興 熱海、伊東で共有
熱海、伊東両市や県熱海土木事務所など各機関の代表者らでつくる「熱海・伊東地域大規模氾濫減災協議会」の会合がこのほど、オンラインで開かれた。熱海市の県熱海総合庁舎など各会場をつなぎ、それぞれが進める対策などを報告した。 熱海市の斉藤栄市長は大規模土石流が発生した伊豆山地区の復旧・復興の取り組みについて伝えた。逢初(あいぞめ)川の改修に合わせた市道整備に関し、避難路や避難動線を確保して地区の安全性を高めるとした。 逢初川と伊東市の伊東大川、烏川の各水系を対象にした流域治水プロジェクトの取り組みについても現状を共有した。熱海土木事務所は前年度の進捗(しんちょく)実績として、烏川の河道掘削の状況など
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わっしょい!神輿渡御 熱海・今宮神社
心願成就の宮として親しまれる熱海市桜町の今宮神社で19日、例大祭が始まった。初日は威勢の良い神輿(みこし)渡御や厳かな舞の奉納などを通じて、地域の末永い繁栄を願った。20日まで。 厄年奉賛会による御鳳輦(ごほうれん)神輿の「神幸行列」では、白装束の男衆が「わっしょい、わっしょい」とかけ声をあげて街中を練り歩いた。渡御を終え、境内で臨んだ締めくくりの「宮入り」は最大の見せ場。男衆は御鳳輦を担ぎながら社殿の前を駆け足で何度も周回し、見守った家族や神社関係者の声援に応えた。 20日は午後4時から神事を行い、神楽や稚児舞、巫女(みこ)舞を奉納する。巫女舞は初の試みで、地元の小中学生が稽古の成果を
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パラ選手とボッチャ挑戦 熱海泉小・中
ヤマハ発動機スポーツ振興財団と県障害者スポーツ協会は19日、障害の有無にかかわらず誰もが楽しめる「ユニバーサル・スポーツ」の体験会を熱海市立泉小・中で開いた。児童生徒26人と教職員がパラリンピックの競技種目「ボッチャ」に挑戦した。ボッチャは「ジャックボール」と呼ばれる白球に、自分の球をどれだけ近づけられるかを競い合うスポーツ。児童生徒らは公認パラスポーツ指導員の説明を受けた後、グループに分かれて球を慎重に転がしたり、勢いよく投げたりした。 2010年パラリンピックバンクーバー大会のアイスホッケー銀メダリストで、車いすバスケットボールチーム「静岡WBC」に所属する福島忍さん(66)=藤枝市=
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熱海富士、秋巡業奮闘 九州場所へ貪欲 霧島を寄り切る
大相撲の秋巡業は18日、大津市で行われ、秋場所で優勝同点の11勝を挙げた幕内熱海富士(熱海市出身)が朝稽古で大関霧島を寄り切るなど奮闘した。活躍が期待される九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)へ「勝ち越しを目指すと8番で終わってしまう。いっぱい勝てればいい」と貪欲だった。 霧島の指名を受けると、得意の右四つで圧倒した。次の相撲は熱戦の末に敗れたものの、地力がついてきたことを証明。21歳のホープは「2番しかやっていないが、大関との稽古はうれしい」と初々しかった。 再入幕で幕内2場所目だった先場所の躍進により、各地でひときわ大きな声援を浴びる。「自分を見てもらえてうれしい。行ったこ
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恐喝容疑で暴力団幹部ら逮捕 熱海署
熱海署は18日、恐喝の疑いで焼津市中根、指定暴力団山口組系幹部の無職の男(46)と伊豆市修善寺の無職の男(47)の両容疑者を逮捕した。2人の逮捕容疑は6月上旬、熱海市内で、業者の紹介料名目で県東部の40代男性から現金10万円を脅し取った疑い。
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高層ホテル計画で熱海市長に答申 まちづくり審議会
熱海市まちづくり審議会はこのほど、同市東海岸町の高層ホテル建設計画に関する審議結果を斉藤栄市長に答申した。事業者による丁寧な住民説明や、適切な行政指導の継続を求めた。 建設計画によると、ホテルは地上18階、地下1階建て延べ床面積1万9522平方メートル。客室数142室。答申では事業者の日本エスコン(東京)に対し、安全性や運営体制について周辺関係者に改めて説明することが望ましいと指摘。後背地の住民に配慮した眺望の確保が可能かどうかも市と協議すべきだとした。 審議会の川口宗敏会長が市役所で斉藤市長に答申書を手渡した。ホテルの建設計画地について「海から近く、観光客の目につきやすい最高の場所」と評価
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シニアの演奏や歌 盛況 熱海で音楽祭
元気なシニア世代が集まり、音楽と踊りを通じて交流する初のイベント「ジーバー音楽祭」(NPO法人ライフ熱都、実行委主催)が18日、熱海市のマリンスパあたみ野外広場で始まった。19日まで。 シニア移住者が多い熱海市で仲間づくりを進め、地域活性化を図る狙い。シニアバンドのジーバーズ(熱海市)やシルバーフォックス(伊豆市)、カラオケ歌手など13組が出演し、ステージ発表を披露している。来場者が自由に参加できる盆踊りとフォークダンス体験会もある。19日の開催時間は午前11時~午後5時。
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 13日はソウダガツオやゴマサバ、小マダイ、タカベ、ネンブツダイ、トウゴロウイワシ、カマス。14日はネンブツダイやムロアジ、スマガツオ、シマアジ、タカベ、トウゴロウイワシ。15日はタカベやネンブツダイ、トウゴロウイワシが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺はサビキ釣りでイワシが多く釣れる。夕マヅメから夜にかけてウキ釣りやカゴ釣りで中アジ。アジの群れが来るのは一瞬なので夕方から準備すると良い。カマスは日中でも狙える。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 中部 由比漁港 15日の三保沖船釣り
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熱海土石流復興へ、住民説明会始まる 市と静岡県 全7地区で順次開催
熱海市伊豆山で2021年7月に発生した大規模土石流で、市と県は17日、被災地の逢初(あいぞめ)川流域で復旧復興事業の地区別説明会を開始した。河川・道路整備や宅地復旧、ライフライン復旧など懸案事項を題材に、12月までに全7地区で順次開催する。 初日は逢初川最下流にある浜地区の8世帯12人(帰還済み)を対象とした。このうち出席した2世帯3人に対して、市と県熱海土木事務所の担当者が復旧復興事業の概要を説明し、意見交換と個別相談に応じた。 斉藤栄市長は説明会の冒頭、これまでに意見聴取や合意形成が不十分だと指摘された経緯を振り返り「膝をつき合わせて説明し、意見交換する。ご理解をいただき、事業を進め
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高所作業車が信号柱を倒す 熱海の県道
17日午前9時半ごろ、熱海市の県道(あたみ梅ライン)の相の原入り口交差点で、高所作業車が道路脇の信号柱に衝突し、倒れた柱が信号待ちをしていた中型トラックにぶつかった。熱海署によると、作業車の40代男性とトラックの50代男性にけがはなかった。 現場は長い坂道が続くカーブ。同署によると、2台は同じ場所に向かって坂を下っていて、作業車が後ろを走っていた。フェード現象などブレーキの異常ではないという。同署が詳しい原因を調べている。
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図書館ない離島の子に本を 熱海中心街→初島小中へ漁協職員配送「子どもの喜ぶ姿が原動力」
静岡県内唯一の離島である初島(熱海市)には、図書館がない。「島の子どもに図書館の本を自由に読ませたい」。地元関係者の思いが結実し、海を挟んだ中心街にある市立図書館の本が今夏から、初島小・中に配送されるようになった。市役所と学校の間をつなぐ船の荷物便を配送手段として活用。読書の秋を迎え、児童生徒は自らネット予約した本が手元に届くのを日々心待ちにしている。 初島小・中の児童生徒はタブレット端末を用いて市立図書館の本を検索・予約している。最短で予約した日の翌日に本が船便で届くという。初島小4年の中石陸斗さんは10月上旬のこの日、夏休み中に借りた図鑑の続編を受け取り、「いつ来るかな、と楽しみにして
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熱海未来音楽祭 10月20日から 即興演奏、大河のように
音楽家で詩人の巻上公一さん(熱海市)がプロデュースする「即興」をキーワードにした音楽とパフォーミングアーツの祭典「第5回熱海未来音楽祭」(20~22日)のプレイベントが、同市の起雲閣で開かれた。 「4万キロメートルの音楽散歩」と題し、巻上さんと5人の音楽家が組み合わせを変化させながら即興演奏を繰り広げた。米国出身のピアニスト、アルメン・ナルバンディアンさんの端正なメロディーを連ねた清涼感のあるソロからスタート。巻上さんのテルミン、内橋和久さんのギター、フランク・グラトコフスキーさん(ドイツ)のバスクラリネットが加わり、跳ねるようなリズムを時折交えながら、音量や音程を高めたり降下させたりを繰
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都道府県魅力度ランキング、静岡14位 市区町村では熱海、伊豆が上位
民間シンクタンク「ブランド総合研究所」(東京)は14日、2023年の都道府県魅力度ランキングを発表した。北海道が15年連続の首位。2位は京都府、3位は沖縄県で、5位まで昨年と同じだった。茨城県は21年以来の最下位となった。静岡県は14位。 同研究所によると、大阪府(5位)は若年層、奈良県(8位)は高齢者層の支持が厚く、福岡県(6位)は九州に住む人から評価が高かった。 北海道は首位を守ったが、20代で魅力度が年々低下。趣味の多様化で「地元産の食材が豊富」などのイメージだけでは満足できなくなっている可能性があるという。 昨年から点数が最も伸びたのは愛知県(16位)。スタジオジブリのテーマパ
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各地方紙記者 取材事例報告【静岡で地方紙フォーラム】
遺族の言葉 道しるべに 河北新報社 池田旭記者 河北新報社 池田旭記者 6月12日で発生45年となった宮城県沖地震の取材で、犠牲者の家族を訪ね歩いた。「もう被災者ではない」「思い出したくない」と断られることが多かった。遺族に求められていないように感じ、節目で災害や事件を伝えることの意義を改めて考えさせられた。 そんな中、妻を亡くした96歳の男性と出会った。東日本大震災の遺族が生死に向き合う姿から伝承こそが残された人の役目と感じ、断っていた取材に初めて応じてくれた。「妻の死を無駄にしたくない。6月12日だけは、あの日を振り返ってほしい」と語った。 男性の言葉で、取材する意味を確かめられ
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地域再生大賞 候補51件決定 熱海「テンカラセン」など
地方新聞47紙と共同通信社が全国のまちづくりを応援する本年度の第14回地域再生大賞は、熱海市の伊豆山地域で土石流災害の被災者支援と復興に取り組むNPO法人テンカラセンなど、第1次選考を通過した全都道府県の団体やプロジェクト計51件が13日までに出そろった。サブテーマは「つながる、多様性が拓(ひら)く」。選考に当たって、さまざまな担い手が地域資源を見つめ直し、未来を切り開こうとする取り組みに注目する。来年1月下旬に大賞など各賞を発表し、2月に表彰する。 各紙や共同通信などが選んだ51件の活動ジャンルは市街地や農村活性化、伝統産業や文化振興、次世代育成など多岐にわたる。共生社会実現に向けた活動
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熱海海上花火爆発 業者が再発防止策 市などに報告書
9月末に開かれた熱海海上花火大会で打ち上げ花火1発が筒内で爆発した事故で、大会主催者の熱海市などは13日、花火業者のイケブン(藤枝市)から再発防止報告書の提出があったと発表した。提出は6日付。 報告書によると、9月30日午後8時40分ごろ、熱海湾の堤防で、花火大会を締めくくる2尺玉を打ち上げる際に爆発が起きた。保安距離を確保していたため、けが人はいなかったが、周辺のフェンスなどの一部が壊れた。導火線と花火玉のつなぎ目に当たる「導元」の強度が不足していたことや、花火玉に隙間なく火薬を詰めなかった影響で発射時の衝撃に耐えられなかったなど、複数の原因が推定されるという。 イケブンは「市民、観覧
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地域安全のつどい 防犯功労者ら表彰 静岡
静岡県防犯協会連合会と県警は12日、本年度の「地域安全のつどい」を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。防犯や少年の非行防止に尽力した功労者らを表彰した。 全国地域安全運動(20日まで)の関連行事。連合会の栗原績理事長と県警の水嶋春彦生活安全部長が表彰状を伝達した。参加者を代表し、防犯ボランティアに取り組む静岡大3年の高橋恵さんが「地域安全運動の担い手として一層の努力をする」と宣言した。 表彰を受けた功労者らは次の通り。 内閣府特命担当大臣表彰 西村保(藤枝市)菊川厚代(同)▽全国防犯協会連合会防犯功労者・防犯栄誉金章 大杉弘海(磐田市)勝又利幸(裾野市)▽同連合会功労ボラン
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韓国公演の熱海芸妓 日本文化PRに手応え 市役所で活動報告 東アジア文化都市
日中韓3カ国の都市による文化交流事業「東アジア文化都市」の一環として、9月上旬に韓国・チョンジュ市を訪問した日本公演団の関係者が12日、熱海市役所で斉藤栄市長と面会し、熱海芸妓(げいぎ)による踊りなど韓国公演の活動報告を行った。 活動報告したのは、公演団長で日本舞踊協会県支部長の花柳あらたさんと熱海芸妓の美華さん、いろ紙さん。チョンジュ市の劇場で開かれた「無形遺産交流公演」で、約150人の観客が見守る中、熱海芸妓衆が「松の緑」など3演目を披露したことを紹介した。 チョンジュ市は韓国の南西部にある人口約60万人の都市で、歴史と食文化のまちとして栄えている。花柳さんは「現地の方は目が肥えてい
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韓国・チョンジュ交流団 10月29日、熱海で公演 東アジア文化都市
熱海市日韓親善協会は29日、韓国・チョンジュ市の文化交流団を迎えたイベント「東アジア文化都市2023 in熱海」を熱海市の熱海芸妓(げいぎ)見番などで開く。 見番では午前11時から、熱海芸妓の定期公演「華の舞」に合わせてチョンジュ交流団が特別公演する。熱海市民は先着50人が無料。一般席あり。熱海市役所近くのいきいきプラザでは午前11時から、チョンジュ発祥のビビンバの作り方を韓国の料理講師が伝授する。参加無料。定員20人。 午後1時半からは熱海市総合福祉センターで、チョンジュ市にある国立大学・全北大の教授が「チョンジュの魅力」と題して講演する。参加無料。定員50人。 申し込み、問い合わせ
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熱海海上花火大会 2月に2回追加開催
熱海市と市内の経済3団体でつくる「オール熱海」は13日、2023年度熱海海上花火大会について、24年2月に2回を追加開催すると発表した。追加日程は2月12日と同24日。いずれも開催時間は午後8時20~40分で、約3千発を打ち上げる。 このほかの23年度の大会日程は次の通り。 10月14日、11月19日、12月3日、同23日 2024年度は4~12月で合計11回 熱海温泉ホテル旅館協同組合は13日、2024年度に熱海市で開催する熱海海上花火大会の日程を発表した。4月13日を皮切りに、季節に応じて計11回を計画している。同組合や市内組合の連合会、市観光協会が主催する。 24年度の大会日程
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全国障害者スポーツ、活躍誓う 伊東の井戸さん 市役所訪問 ジャベリックスロー、立ち幅跳び出場
伊東市在住で熱海市役所に勤務する井戸杏香さん(23)が、10月28~30日に鹿児島県で開かれる特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」に出場する。12日、伊東市役所に小野達也市長を訪ね、活躍を誓った。 区分は1部(39歳以下)、F22(フィールド・脳原性まひ・肢体不自由)で、投てき種目のジャベリックスローと立ち幅跳びに出場する井戸さん。ジャベリックスローは過去大会を5連覇中で、29メートル02センチの記録を持つ。「目標は30メートルを飛ばすこと」と抱負を語った。立ち幅跳びは1メートル65センチ以上の記録を目指すという。 小野市長は「また良い結果の報告に来てもらいたい。伊東から
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「熱海ブランド」新たに2商品 JR駅ビルで販売開始 プリンとマドレーヌ
熱海商工会議所が事業展開する熱海ブランド「エープラス」に新規認定された2商品の販売が12日、JR熱海駅ビル「ラスカ熱海」内のエープラス店で始まった。2商品は、漬物や土産物を手がける岸商店(熱海市咲見町)の「熱海まめっこぷりん」、熱海カフェを経営するKC2(同市中央町)の「熱海橙(だいだい)マドレーヌ」。 岸商店は熱海まめっこを公式キャラクターとする熱海芸妓(げいぎ)置屋連合組合と連携して商品開発した。口当たりの良いカスタードプリンとほろ苦のカラメルソースが特徴という。KC2のマドレーヌは熱海特産・橙のジャムを生地に練り込み、しっとりとした食感に仕上げた。熱海カフェのキャラクターである人魚姫「
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東部9市町が移住相談会 都内 住環境など地域の特性説明
静岡県東部地域局はこのほど、管内9市町(沼津、三島、富士、富士宮、伊東、伊豆、伊豆の国、清水、小山)による合同の移住相談会を都内で開いた。 各自治体の担当者が、ブースを訪れた人に住環境や交通利便性といった地域の特性を説明し、質問を受け付けた。地域おこし協力隊など県外からの移住経験者を相談員として配置した自治体もあり、経験者ならではの視点でアドバイスを送った。首都圏から熱海市に移り住み、現在は移住コンサルティングとして活動する「アタミステイル」の中屋香織代表によるセミナーもあった。 2年以内の移住を検討している40代の夫婦は「移住経験者の方に物件の探し方や地方での苦労など、リアルで役立つ情報を
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記者コラム「清流」 色あせない教訓
死者・行方不明者が10万5000人余りとなった関東大震災から100年。県内でも建物倒壊や津波で443人が犠牲となった。現在の富士宮市に暮らしていた河井清方が残した日記に、朝鮮人が襲来するなどの流言が県内でも広がった様子が記されている。混乱や不安に陥る市井の人々の様子が生々しい。 9月上旬のモロッコ地震の後、南海トラフ地震と結び付ける投稿がSNS上に飛び交った。リビアの洪水では、熱海市伊豆山の土石流の映像が、現地の被害として拡散された。 災害後は誤情報やデマが流れやすい。特にSNSでは瞬時に広がる。「流言を放つの罪軽からず」。信じるのも愚かだと河井は言う。その冷静な視点は、現代にも通じる戒
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ビジネス誘客に本腰 熱海市とJTBが協定
熱海市とJTBは10日、交流・関係人口の拡大に向けた包括連携協定を締結した。主にビジネス利用の客層に照準を定め、誘客促進に連携して取り組む。ニーズ把握や受け入れ環境の整備、観光商品の開発などを通じて需要を喚起する。ビジネス利用の誘客に力点を置いた事業に関し、JTBが自治体と協定を結ぶのは初めてという。 ビジネス利用の誘客に当たっては、都心から新幹線で40分程度という熱海の地の利を最大限に生かす。都内のベンチャー企業や大手企業をターゲットとし、経営会議や社員研修、視察・合宿での熱海滞在を促す。JTBによると、静岡支店に法人向けの「ビジネスなんでも窓口」を設け、ニーズに応じて宿泊、食事、観光の各
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「歌い続けるため体鍛える」 沼津の合唱団 月1回 陸上運動に汗
沼津市を拠点に活動する合唱団「ツグ音楽レジーア」が11日、沼津市の愛鷹広域公園で陸上運動に臨んだ。「歌い続けるために鍛える」。全員70歳以上の団員が健康を維持して趣味を続けるため、月1回のトレーニングを始めた。 合唱団を主宰する高田紹代さんが企画した。現在、女性13人が所属。コロナ前には35人ほどの混声で活動していたが、団員の入院などが重なり数年で一気に減少したという。残っている団員も高齢から立って歌い続けることが困難になっている。 三島市陸上競技協会の西尾誠理事長が講師を引き受けた。初回の11日は、歩き方の訓練やボールを使った運動に取り組んだ。団員と高田さんは、西尾理事長から「背筋を伸ばし
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 6、7日はオニカサゴやソウダガツオ、スマガツオ、ダツ、ネンブツダイ、タカベ、ボラなど。8日はクロダイやメジナ、ソウダガツオ、スマガツオ、トウゴロウイワシなどが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は朝と夕方にサビキ釣りでアジ。日中はイワシが多かった。イサキの幼魚も多く釣れたが、まだ身がないので食べずにリリースを。ウキ釣りではメジナやヘダイ、クロダイ。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 8日夜の沼津沖船釣りは指2本半~5本幅のタチウオが15匹前後でトップは40匹。9日午前の船は0.
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飯野さん、中西さん優秀賞 沼津市教委 小中生の研究表彰
沼津市教委は2023年度の小中学生科学研究奨励賞の表彰式をこのほど、市役所で開いた。104点の研究から、優秀賞に金岡小6年飯野絢愛さんの「あさがおの研究」と第三中3年中西みのりさんの「土石流の起こりやすさと土の粘性の関連について」が選ばれた。 奥村篤教育長が優秀賞の2人と優良賞の6人に賞状を手渡した。飯野さんはアサガオの花がいつ開いたり、しぼんだりするかを気温などさまざまな条件を設定し、根気強く研究した。中西さんは21年の熱海市での土石流をきっかけに、市内各地で土を採取。実験装置を使って土の性質の違いを調べた。 優良賞の受賞者は次の通り。 小河宏(大平小6)山梨優(門池小5)久保田絢(浮島小
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砂防規制放置問題 再検討文書に静岡県職員「早急に編入必要」のメモ 熱海土石流
熱海市伊豆山で盛り土が崩落し28人が死亡した大規模土石流を巡り、逢初(あいぞめ)川上流域で砂防法の盛り土規制区域「砂防指定地」の指定が放置された問題で、上流域で乱開発が始まる前の1998年の静岡県行政文書に「(流域を)早急に指定地に編入する必要がある」という職員のメモ書きがあることが8日までに分かった。開発の開始前に県が規制力の強い砂防法を適用する必要性を認識していた可能性がある。 ただ、県が県議会の要請で進めている内部検証の経過報告書でメモ書きの記載は抜け落ちていて、検証されるのかは不透明だ。 この文書は「砂防指定進達範囲の再検討について」のタイトルで、国から上流全域を盛り土規制区域に
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時論(10月8日)老いには大きな意味がある
生物学者、小林武彦さんの近著「なぜヒトだけが老いるのか」(講談社)によると、野生の生き物は基本的に老化せず、生殖能力を失えば、いわゆる「ピンピンコロリ」。生物学的に見れば、人生の40%は「老後」なのだそうだ。 そして、この長い老後は進化の過程で、ヒトが「獲得」したものだと説く。ここで興味深かったのが、本の中で紹介される「おばあちゃん仮説」だ。 生後間もないゴリラは母親の体毛をつかんでしがみつくことができ、母親は両手を自由に使えるが、長い体毛を失ったヒトは赤ちゃんを両手で抱っこしなければならない。そこで、手間がかかる子育ての“救世主”であるおばあちゃんが元気で長生き
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盛り土規制条例 手続き簡略化 改正へ県がパブコメ
静岡県は6日、熱海市伊豆山の大規模土石流を受けて2022年7月に施行した県盛り土規制条例の規則の一部改正に向けてパブリックコメントを開始した。盛り土申請の審査や許可手続きの円滑化、盛り土規制法との整合性を図る。関連資料は県ホームページで閲覧できる。県は12月1日に改正規則を施行する予定。 規則の改正は業界団体などの意見や要望を踏まえて検討した。改正案では申請書類の簡略化のため、都市計画法や森林法などの他法令で許可が必要な盛り土に関し、擁壁や排水施設などの構造図、計算書といった書類の添付を省略できるよう見直す。また、農業用道路の新設や区画整理など土地改良法に基づく工事や公共事業に準じるとみなさ
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目の愛護デー前に交通安全呼びかけ 熱海署など
10日の「目の愛護デー」を前に、熱海署と熱海地区安全運転管理協会などは5日、熱海市和田浜南町のガソリンスタンド「栗本油店」で、安全運転に欠かせない視力の大切さを車のドライバーに訴える街頭広報を実施した。 普通免許の視力基準は両目で0・7以上、かつ片目でそれぞれ0・3以上。日ごろから眼鏡やコンタクトレンズで視力の度数を合わせることや、目の疲れを取るための十分な休息や睡眠が必要になる。街頭広報の参加者は信号待ちの運転手や給油に訪れた客に声をかけ、啓発品80セットを配った。
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熱海土石流 静岡県行政文書白黒化 開示時「職員6人で決定」
熱海市伊豆山で盛り土が崩落して28人が死亡した大規模土石流を巡り、開発業者への対応などを記したカラーの県行政文書が白黒化され、写真などが判読できない状態で不適切に開示された問題で、県の内藤信一総務局長は5日の県議会総務委員会で、情報公開を担当する法務文書課(現法務課)の職員6人が文書を開示する際に打ち合わせしてカラー文書を白黒化する方針を決めたと説明した。 川勝平太知事はこれまでの記者会見で「(法務文書課が元の文書について)カラーだと気が付かなかったそうだ」と答えていたが、県として説明内容を変えた形になった。総務局によると、元の行政文書がカラーだという認識は県内部で当初からあったという。
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時間外勤務が月84時間 静岡県熱海土木の復興支援課職員4~8月
静岡県は5日の県議会建設委員会で、県熱海土木事務所伊豆山地区復興支援課の職員について、2023年4~8月の時間外勤務が月平均で84.1時間だったと報告した。前年同期の72.9時間を上回った。 同課は大規模土石流が発生した熱海市伊豆山の復旧復興事業に専属で取り組むため22年4月に設置された。今年9月1日の警戒区域解除に向けて、土石流起点付近の不安定土砂を撤去する行政代執行や宅地復旧に必要な用地交渉の対応などが重なり、時間外勤務の増加につながったとみられる。熱海土木事務所全体の時間外勤務は月平均29.6時間で、前年同期から1.4時間増えた。 熱海市選出の藤曲敬宏氏(自民改革会議)は「職員の負
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熱海市初の地域おこし協力隊員 豊田さんと石原さん委嘱 観光誘客へ情報発信 前職の経験生かして
熱海市はこのほど、同市初の地域おこし協力隊員を豊田潤二郎さん(45)=東京都杉並区=、石原加央里さん(25)=埼玉県川越市=に委嘱した。テレビ番組ロケ支援事業「ADさん、いらっしゃい!」や交流サイト(SNS)での情報発信などに従事してもらい、観光誘客につなげる。 豊田さんはケーブルテレビで番組制作に携わった前職の経験を生かし「外の視点から見た熱海の魅力を掘り出していきたい」と抱負を述べた。システムエンジニアの仕事をしていた石原さんは「古い街並みと若者客でにぎわう熱海はとても魅力的。何度でも来たいと思ってもらえるようにしたい」とファン拡大に向けた意気込みを語った。 熱海市が本年度初めて募集した
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熱海富士「敢闘賞」 21歳 成長の裏には… 滝沢悠希アナウンサー【SBSマイクリレー】
「気は優しくて力持ち」。そんな力士なんだそうだ。 9月の大相撲秋場所で、熱海市出身の熱海富士が11勝4敗の好成績で自身初の三賞となる「敢闘賞」を受賞。勝敗で並んだ、貴景勝との優勝決定戦に敗れはしたものの、画面越しに見た大関に勇ましく突っ込む姿に胸を打たれた。 「稽古が足りなかったっすね。勝ちたかったっすね」と悔しさをにじませる様子に21歳の等身大の一面を感じたが、「なぜこの若さでこれほどの強さを誇るのか」は非常に気になるところ。そこで、高校3年間、熱海富士の指導を務めた、母校・飛龍高の相撲部顧問、栗原大介さんにお話を伺った。 栗原大介さん 栗原さんいわく、熱海富士は「優しくて明
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「03年土砂崩れ」不記載 静岡県内部検証の経過報告 熱海土石流
熱海市伊豆山で盛り土が崩落して28人が死亡した大規模土石流を巡り、県は4日、県議会から求められていた行政対応の内部検証に関する経過報告書を各常任委員会に提出した。土石流の起点で2003年に発生し未検証だった「土砂崩れ」については内部検証の論点や項目として記載しなかった。幹部職員による内部検証の会合は7月以降、週1回ほど開いているが議事録はその都度作成されず、協議内容は経過報告書でも明かされなかった。 経過報告書は、関係法令ごとに当時の行政対応を時系列に整理した上で「検証の論点」を記した。03年に逢初(あいぞめ)川源頭部に及んでいた無許可開発に関し、論点として「谷状の箇所に集められた倒木に適
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 9月29日はサバやタカベ、ネンブツダイ、ソウダガツオなど。30日はネンブツダイやタカベ、トウゴロウイワシ、サバ、小イサキ。1日はメッキや小イサキ、ベラ、トウゴロウイワシなど。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 9月26日に港内でカサゴの放流を行った。カサゴは成長が遅いため20センチに満たないものはリリースを。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 9月29日午前の沼津沖船釣りは小マダイが多数。他にマアジやカイワリ。午後の船は25センチ前後のマアジやワラサ(ブリの若魚)。1日夜の船は指2~4本幅のタチ
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シニアはつらつ「ジーバー音楽祭」 18、19日熱海で歌や踊り
元気なシニア世代が集まり、音楽と踊りの公演を通じて親睦を深める「ジーバー音楽祭」(NPO法人ライフ熱都、実行委主催)が18、19の両日、熱海市和田浜南町のマリンスパあたみ野外広場で初開催される。本番に向け、関係者が練習に熱を入れている。 音楽祭は、60歳以上がグループ内に1人以上いることが出演条件。シニアバンドのジーバーズ(熱海市)やシルバーフォックス(伊豆市)、カラオケ歌手など県内外の13組がステージ発表を披露する。来場者も自由に参加できる盆踊りを企画し、炭坑節や東京音頭を一緒に楽しむ。シニア世代になじみのあるフォークダンスの体験会も催す。 4日には熱海市内のビル一室に出演メンバーらが
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熱海土石流 静岡県、検証委員にも白黒文書 重要な情報判読できず
熱海市伊豆山で2021年7月に盛り土が崩落し28人が死亡した大規模土石流を巡り、開発行為への対応を記したカラーの行政文書を静岡県職員が複写機で白黒化し不適切に開示していた問題で、静岡県が行政対応検証委員会(第三者委員会)の委員に送付した行政文書も白黒化されていたことが3日までの県などへの取材で分かった。元の文書で色分けされていた開発区域などが分からなくなっていた。 川勝平太知事は「(検証委は)独立した組織だから、私どもで何か判断して、資料に対していじくるとかは一切していない」と述べており、説明内容と実態が食い違っている。 県などによると、検証委の初会合が21年12月22日に開かれた際、委
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伊豆山港にカフェ開店 熱海土石流、復興向け「恩返し」 ダイバー飯塚さん
熱海市伊豆山の大規模土石流から2年3カ月が経過した3日、被災地の伊豆山港を拠点に活動するダイバー飯塚広海さん(55)が港内にカフェを開店した。10代の頃から通い続ける伊豆山の海と人にほれ込み、9月末に東京から移住した。復旧復興を目指す伊豆山の一員として「微力ながら恩返しを」と意気込む。 飯塚さんは16歳の時、伊豆山漁業会の松本早人代表(48)の祖父が操業していた船で海に繰り出し、ダイビングの資格を取得した。以来、自宅がある都内から伊豆山港にたびたび足を運び、ダイビング客を案内してきた。土石流の発生後、被災した港の再興に向けて懸命に取り組む漁師の姿を見て、「復興に少しでも貢献したい」とカフェ
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菊川の無許可造成盛り土 原状回復へ計画書 施工主が静岡県に提出
菊川市西方で盛り土を無許可で造成したとして、静岡県から県盛り土規制条例に基づき措置命令を受けた施工主(同市西方)と工事請負業者(掛川市弥生町)が3日までに、原状回復に向けた計画書を県に提出したことが県への取材で分かった。 県が9月19日に発出した措置命令では、10月3日までに計画書を提出するよう命じていた。県盛土対策課によると、昨年7月に施行した同条例に基づき措置命令を出したのは、熱海市伊豆山、函南町平井の盛り土に続き3例目だが、期限内に命令に応じて具体的な行動を起こしたケースは初。 県は施工主らに対し昨年10月以降、土砂撤去などを求めて4度の行政指導を行ったが、盛り土行為が続いた。しか
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熱海土石流警戒区域解除1カ月 6世帯12人が帰還 地域の活力維持課題
熱海市伊豆山の土石流被災地に設定されていた「警戒区域」の解除から1カ月が経過した9月末までに、区域内で倒壊を免れ、ライフラインの復旧した住宅に6世帯12人が帰還した。ライフラインは12月1日までに区域内の全棟で復旧する予定だが、生活基盤となる河川と道路の整備については途上の段階。整備の遅れは帰還率の低下を招く恐れがあり、地域の活力維持が今後の課題になる。 市によると、9月20日現在で避難生活を送るのは89世帯159人で、このうち38世帯76人が帰還を希望。31世帯47人が区域外再建を望み、20世帯36人が未定と回答している。土砂が流れ下った逢初(あいぞめ)川の流域で2024年度中を目標に、
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恒久平和 次世代に戦没者の冥福祈る 熱海、遺族らが追悼式
2023年度の熱海市戦没者追悼式(市主催)がこのほど、同市の熱海梅園内「やすらぎの塔」で営まれた。遺族代表はじめ市と市議会の関係者が参列し、献花、合掌して戦没者を追悼した。 市遺族会の米山勉会長は終戦から78年たったことに触れ「今日の熱海の発展は多くの犠牲の上に成り立っている」とし、「二度と悲惨な戦争を起こさない。恒久平和に向けて精進し、次世代に引き継ぐ」と追悼の言葉を述べた。斉藤栄市長は式辞で「全世界の平和を祈念し、福祉向上と安全安心のまちづくりに努める」と誓った。 終了後、静霊奉賛会熱海市連合会支部と市遺族会による戦没者慰霊祭も執り行われた。やすらぎの塔は、西南戦争から第2次世界大戦まで
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熱海土石流の判読不能行政文書 静岡県「隠蔽の意図ない」 県議会
静岡県の京極仁志経営管理部長は2日の県議会9月定例会一般質問で、県がホームページ(HP)上で公表した熱海市土石流に関する行政文書の一部が白黒化され、写真が判読できない形で掲載されていた問題について、「作業上のミスであり、反省している」とした上で、「隠蔽(いんぺい)の意図は全くない」と述べた。西原氏への答弁。 京極部長は、不鮮明だった公文書は、県が発災3カ月後の2021年10月に県HPに公表した約4千枚の一部で、個人情報などの非開示情報を確実に黒塗りするために機器の「白黒・文字モード」でスキャンした結果、一部の写真で黒色が強く出たなどと説明。「指摘された文書は速やかにカラーの鮮明なものに差し
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熱海富士 都内で「赤い羽根」募金呼びかけ
大相撲秋場所で優勝争いに加わって11勝を挙げ、初の敢闘賞に輝いた、熱海市出身で21歳の幕内熱海富士が1日、東京都台東区の浅草寺で「赤い羽根共同募金運動」に参加し、協力を呼びかけた。人気上昇中のホープは「こうした活動があることを皆さんに知ってもらえたらいい。自分も小学生の頃に募金の経験がある」と人懐こい笑顔を浮かべた。 秋場所では優勝決定戦で大関貴景勝に敗れたが、右四つの正攻法の相撲と喜怒哀楽を素直に出すキャラクターで注目された。この日は満面の笑みでファンと触れ合い「もっと自分を見てもらえるようになればうれしい」と語った。 九州場所(11月12日初日・福岡国際センター)では悔しさをぶつける
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打ち上げ花火 筒内で爆発 けが人なし 熱海海上花火大会
30日午後8時40分ごろ、熱海市の熱海湾で開催中の熱海海上花火大会で、打ち上げ花火1発が筒内で爆発した。熱海署や同市消防本部によると、けが人はいなかった。爆発したのは、大会終盤に打ち上げようとした直径約60センチの2尺玉とみられる。 同署によると、打ち上げは同市和田浜南町の防波堤で行い、爆発により付近のフェンスの一部が破損した。同署などが詳しい状況を調べている。 同大会は年間を通して複数回開催している。今回は市の関係機関・団体でつくるオール熱海が主催した。市観光協会によると、秋季2回目の30日は約3千発を打ち上げ、約9500人の人出があったという。
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熱海温泉の繁栄願う 湯前神社で例大祭 神輿渡御 勇ましく
熱海温泉の守り神として信仰を集める熱海市上宿町の湯前神社で1日、秋季例大祭が営まれ、宮神輿(みこし)の渡御などを繰り広げた。参列者が温泉への感謝をささげ、湯の永続と地域のさらなる繁栄を祈願した。 神輿渡御は、地元の担ぎ手たちが1基を担いで同神社を出発した。威勢のいいかけ声を響かせながら、周辺市街地を勇ましく練り歩いた。神社では神事を行い、関係者がくみ取った湯を神前に奉納するなどした。 約1200年前に創建されたとされる湯前神社では毎年春と秋に、例大祭を執り行っている。同神社奉賛会の佐藤元昭会長は「熱海温泉は湯の恵みで繁栄してきたまち。温泉が枯渇しないように祈願し、これからも皆で守っていきたい
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土木担い手不足 打破遠く 業界、イメージアップに懸命
全国で土木の担い手不足が叫ばれて久しい。静岡県も県建設業協会が2022年に実施したアンケートによると、回答した140社の従業員数は計4378人で、21年の調査(135社回答)に比べ2割以上減少した。県や建設業界は若者に土木の魅力を知ってもらおうと工事現場や最先端技術の見学会などを開いているが、現状打破の兆しが見えない。専門家は「官民が一昔前の業界のイメージを払拭することに重点を置きすぎている」と指摘し、若者へのアプローチの在り方を見直すべきだと提言する。 専門家 「社会貢献意識に訴求を」 同協会のアンケートでは、22年に新卒採用を実施したと答えた39社の採用数は計130人(求人充足率43%
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交通事故防止に貢献 10個人4事業所表彰 熱海地区安管協など
熱海地区安全運転管理協会と熱海署は28日、秋季表彰式を熱海市役所で行い、交通事故防止に貢献した10個人4事業所をたたえた。小原進一会長と大石剛署長が表彰状を手渡し、小原会長は「交通安全運動を積み重ね、熱海から交通事故を減らそう」と呼びかけた。 表彰された個人、団体は次の通り。 【交通栄誉章「緑十字銅章」表彰】優良運転管理者 鈴木均(エム・オー・エー・グリーンサービス)【熱海署長・地区会長連盟表彰】交通安全功労者 出口直樹(東豆)工藤鉄吉(サイジョー警備保障)▽優良安全運転管理者 立見隆三(たつみ運送)▽優良事業所 杉本商会、藤原造園、平和エアテック、クレヨンハウス▽優良運転者 平井美帆(青木
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「ながら運転」厳禁 熱海署など街頭広報
熱海署と熱海市、交通安全協会熱海地区支部などはこのほど、同市上多賀の国道135号交差点で、車の運転中にスマートフォンやカーナビを操作する「ながら運転」の防止を啓発する街頭広報を行った。秋の全国交通安全運動の一環。 同署によると、管内で1~8月に発生した人身事故は91件。このうち31件がながら運転などを起因とする追突事故で、中でも同市上多賀、下多賀を含む南熱海地域での発生件数は17件と半数以上を占めた。街頭広報では署員や交通安全指導員らが信号待ちのドライバーに声をかけ、計200セットの啓発品を配布した。
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「歌人将軍」実朝偲ぶ 熱海・伊豆山 仲秋の名月歌会
熱海市の伊豆山神社で29日、「源実朝を偲(しの)ぶ仲秋の名月伊豆山歌会」(市主催、伊豆山温泉観光協会共催)の十五夜祭が開かれた。舞の奉納や献歌などを通じ、「歌人将軍」と呼ばれた熱海ゆかりの源実朝に思いをはせた。 伊豆山神社は源頼朝が源氏再興を祈願した地で、鎌倉幕府三代将軍の実朝も参詣したと伝えられている。十五夜祭では境内に特設の舞台を用意し、地元の中学生らが「実朝の舞」を厳かに奉納した。現代歌壇で活躍する沖ななもさん、藤原龍一郎さん、永田紅さん、佐佐木定綱さんが名月にちなんだ短歌を読み上げた。 十五夜祭に先立ち、伊豆山神社の近くで歌会が開かれ、郵送や当日投稿で全国から寄せられた約700首の審
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熱海土石流被災地区ライフライン 12月に全棟復旧へ
2021年7月に熱海市伊豆山で発生した大規模土石流を巡り、同市の斉藤栄市長は28日の定例記者会見で、被災エリアの中で倒壊を免れた建物のライフラインが、当初予定より1カ月ほど早い12月1日までに全て復旧する見通しになったと発表した。 市は二次災害の恐れがあるとして、土砂が流れ下った逢初(あいぞめ)川の流域に設定していた立ち入り禁止の「警戒区域」を9月1日に解除した。区域内に残っていた家屋など46棟のうち、同日までに電気、水道、ガスなどのライフラインが復旧したのは32棟にとどまっていた。このほかの14棟については、年内をめどに復旧するとしていた。 ライフラインの復旧は電気の場合、基本的には自
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伊豆山被災地住宅 窃盗の男に有罪 地裁沼津支部判決
熱海市伊豆山の土石流被災地の住宅に侵入し、女性用下着などを盗んだとして窃盗と住居侵入の罪に問われた静岡市清水区、無職の男(26)の判決公判で、静岡地裁沼津支部(野沢晃一裁判官)は28日、懲役1年8月、保護観察付き執行猶予3年(求刑懲役2年)を言い渡した。 野沢裁判官は判決理由で「侵入盗自体が軽視できず、避難中の被災者の住宅を狙った犯行は卑劣で悪質」と指摘した。常習性についても触れた一方で、被害が高額ではなく、示談が成立していることなどを考慮し、保護観察付き執行猶予判決が妥当とした。 判決によると、被告は2021年8月上旬、熱海市の住宅に窓や玄関から侵入し、下着など26点(計約1万3800
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妻の首絞め殺害、熱海の男起訴 地検沼津支部
熱海市伊豆山のマンションで妻の首を絞めて殺害したとして、静岡地検沼津支部は28日、殺人罪で同市伊豆山、無職佐藤均容疑者(71)を静岡地裁沼津支部に起訴した。 起訴状などによると、佐藤被告は7日夜、自宅マンションで同居する妻のてる美さん=当時(69)=の首をタオルで絞め、殺害したとされる。てる美さんは翌日、搬送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は頸部(けいぶ)圧迫による低酸素脳症だった。 熱海署は佐藤被告を7日に殺人未遂容疑で逮捕し、その後、殺人に容疑を切り替えて送検した。地検は認否を明らかにしていないが、同署によると、佐藤被告自らが「妻を殺した」と110番したという。
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熱海富士に激励メッセージを 熱海市役所に記載台 10月13日まで
熱海市は28日、大相撲秋場所で活躍した熱海富士(21)=同市出身、伊勢ケ浜部屋=に届けるメッセージカードの受付コーナーを市役所に開設した。10月13日まで受け付け、地元後援会を通じて熱海富士に贈呈する。 市役所第1庁舎の1階ロビーに、メッセージカードと記載台、回収箱をそれぞれ設けた。早速、激励のメッセージを寄せた地元製菓店の熊谷玉美さん(65)は「優勝決定戦に残るとは思わず、びっくりした」と郷土力士の勇姿を振り返り、「熱海富士はかわいい顔をしている。今後も頑張ってほしい」と期待した。 熱海富士は大相撲秋場所で優勝争いをリードする快進撃をみせた。大関貴景勝との優勝決定戦には敗れたものの、自
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富士修験の開祖 末代上人しのぶ 熱海で供養祭
熱海市の歴史愛好家でつくる富士山と末代上人・熱海の会(真鍋梅美会長)はこのほど、同市伊豆山の日金山東光寺などで、富士修験の開祖とされる平安時代の僧、末代上人の供養祭を営んだ。会員らが富士山の登拝信仰の礎を築いた熱海ゆかりの僧をしのんだ。 末代上人は駿河国で生まれ、熱海の走湯山で修行。富士山に数百回登り、山頂に大日寺を建てた。供養祭には富士修験の拠点として栄えた村山浅間神社(富士宮市)の六所幸雄宮司と装束姿の修験者も参列し、東光寺近くの山道にある末代上人の宝筺印(ほうきょういん)塔前で読経した。 供養祭に先立ち、修験者の一行は勤行の一環として、伊豆山神社から東光寺までの山道を3、4時間かけて登
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静岡県内21施設で学級・学年閉鎖 インフルエンザ
静岡県は26日、小学校など計21施設でインフルエンザに感染したとみられる患者247人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。 市区町別の患者数は次の通り。 【幼稚園】湖西市5人 【小学校】裾野市7人、磐田市7人、浜松市中区13人、同区24人、同市東区16人、同区9人、同市西区10人、同市南区14人、同区8人、同市北区6人、同区20人、同市浜北区18人 【中学校】熱海市13人、三島市11人、同市12人、裾野市7人、島田市11人、 【高校】沼津市8人、静岡市葵区17人、浜松市中区11人
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新聞の読み方 児童に指南 地元販売店が特別授業 吉田・中央小
吉田町の中央小で26日、新聞について学ぶ特別授業が開かれた。地元の塚本新聞店の塚本成男社長が講師を務め、5年生約100人が特徴や読み方を学んだ。 塚本社長は記事の探し方や見出しの重要性など新聞を読む上で基礎的な要素を説明したほか、地方紙と全国紙との違いについても解説した。2021年7月に熱海市で発生した土石流の被害を伝える紙面を時系列で児童に示し「事件や事故が発生した時だけではなく、原因を探りながらその後の変化までを伝えるのが新聞」と述べた。 加藤羽瑚さん(11)は「いろんな新聞を読み比べてみたいと思ったし、防災の勉強などでも活用していきたい」と話した。
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補正など28件可決 熱海市議会も閉会
熱海市議会9月定例会は26日、最終本会議を開き、2023年度一般会計9月補正予算案や22年度各種会計決算認定案、水道と温泉の各条例改正案など28件を可決、認定、同意して閉会した。
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熱海土石流 宅地復旧補助開始へ 熱海市議会了承
熱海市伊豆山の大規模土石流を巡り、市は25日の市議会全員協議会で、被災者による宅地復旧費を90%補助する制度について、対象世帯の8割が賛同したとする意向調査の結果を改めて説明し、議会側の了承を得た。庁内手続きを経て、9月中にも運用を開始する方針。5月の制度創設時に被災者や議会から「説明不足だ」と批判されて以降、棚上げ状態だった制度の運用がようやく始まる。 市の意向調査によると、対象の117世帯のうち110世帯と連絡が取れ、内訳は賛成が90世帯、反対が10世帯、不明が10世帯だった。賛成の世帯からは「事業を早く進めてほしい」との意見が上がったという。全員協議会で斉藤栄市長は反対の意向を示す世
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静岡県内9法人に福祉車両寄付 鈴木道雄記念財団
浜松市の公益財団法人鈴木道雄記念財団(理事長・鈴木修スズキ相談役)は25日、静岡県内の社会福祉法人を対象にした軽自動車の福祉車両の寄贈式を同市南区のスズキ歴史館で行った。鈴木相談役が9団体の代表に目録を贈った。 希望に合わせてエブリイワゴンやスペーシアの各車いす移動車、ワゴンRの昇降シート車を1台ずつ贈り、各法人の代表が車両の用途や感謝の言葉を述べた。車両寄贈は5回目で、計37台となった。 熱海市の熱海いでゆの園の田島秀雄理事長は「急峻(きゅうしゅん)で狭あいな道路などで使わせていただく。今後も施設を長く運営していきたい」と語った。 スズキ創業者の名を冠した同財団は高齢者や障害者の福祉
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熱海富士 初優勝あと一歩 決定戦で大関貴景勝に黒星 大相撲秋場所
大相撲秋場所千秋楽は24日、両国国技館(東京)で開催され、熱海市出身の熱海富士(前頭15枚目)は優勝決定戦で大関貴景勝に敗れ、初優勝はならなかった。 本割で勝てば優勝が決まっていた熱海富士は、朝乃山に寄り切りで敗れ11勝4敗となり、優勝決定戦に回った。13日目に敗れている貴景勝との決定戦では、立ち合いでの変化に対応しきれず、はたき込まれた。 今場所は10日目に1敗同士の高安に勝って単独首位に立ち、12、13日目は連敗を喫したが、14日目には阿炎に勝利し、再び単独首位で千秋楽を迎えていた。 猛稽古で大躍進 「もっと強く」 勝負は一瞬で決まった。優勝決定戦に臨んだ熱海富士は、大関貴景勝
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「愛される力士に」母の願い背に受け 熱海富士三島で成長の礎 「頑張った」大相撲新星に喝采
大相撲の世界に飛び込んで3年。故郷への愛着をしこ名に込めた21歳の青年、熱海富士(本名、武井朔太郎)は、24日の千秋楽(東京・両国国技館)で誰よりも注目される存在だった。初優勝にはあと一歩届かなかったが、懸命な取り組みで多くのファンを魅了。花道を去る背中には「頑張った」「惜しかった」と温かな声が送られた。 小学2年の時、千葉県から熱海市へ移り住んだ。高学年になり参加した三島市のわんぱく相撲大会が相撲との出合い。間もなく入会した三島相撲クラブで熱心な指導を受け、正面から攻める相撲の基礎を築いた。 「半端じゃない」と誰もが口をそろえる大食漢。中学で既に毎食4合以上の米を平らげた。母奈緒さん(
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輝いた21歳「これから」 大相撲 熱海富士 V争い 地元住民感謝 被災地に勇気
大相撲の熱海富士(21)が静岡県出身力士初の幕内優勝を懸けて臨んだ24日の秋場所千秋楽。大関貴景勝との優勝決定戦の末に敗れたが、出身地の熱海市からは「よく頑張った」「これからだ」とねぎらいの声が上がった。大規模土石流からの復旧復興を目指す市内の被災地にも感動を与えた。 地元後援会(会長・内田進熱海商工会議所会頭)が市総合福祉センターで開いたパブリックビューイング(PV)には約120人が詰めかけ、優勝決定戦の大一番を見守った。はたき込みで熱海富士に土が付くと、会場に悲鳴とため息が響き渡った。それでも、後援会役員で日本画家の坂本武典さん(47)は「21歳の若い力士が輝きを放ち、普段、相撲を見な
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「熱海プリン」の化粧まわし 熱海富士の好物、かわいらしさ話題
大相撲の熱海富士(21)=熱海市出身、伊勢ケ浜部屋=は優勝争いを演じた秋場所に、好物の一つでもある地元名物「熱海プリン」をデザインした化粧まわしを付けて臨んだ。かわいらしさがインターネット上の交流サイト(SNS)上などで話題になった。 化粧まわしは幅60センチ、長さ90センチで、カバの絵柄が入った瓶詰めのプリンを前面に出した。熱海富士が好きな赤色の刺しゅうを随所に取り入れた。熱海プリンの販売店を運営するフジノネ(同市)が7月場所での十両優勝祝いを兼ねて9月上旬に贈呈し、秋場所後半戦の土俵入りで披露された。 熱海プリンは熱海観光のグルメとして若者中心に人気があり、熱海富士も力士になる前から
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大自在(9月25日)「四股1000回」
大相撲の力士は、土俵に上がると仕切り前に左右交互に四股を踏む。「相撲大事典」(現代書館)によれば、四股とは「両足を開いて立ち、軸足は軽く曲げて構え、他方の足は膝を伸ばして体の側方に高く上げる」とある。 柱に向かって突っ張りを繰り返す鉄砲とともに、相撲の基本動作の四股。「醜[しこ](強いもの、醜いもの)」に通じるといわれる。四股を踏むことは地中の邪気を祓[はら]い大地を鎮める神事から発したとされ、「地固め」とも呼ばれる。 昭和の大横綱大鵬は、四股500回を日課にしたという。「新版 横綱の品格」(双葉山著、ベースボール・マガジン社)に寄せた一文で「上げる足より、支える足にこそ意味がある。単調
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熱海富士が初の敢闘賞 大相撲秋場所
大相撲秋場所千秋楽の24日、三賞選考委員会が開かれ、初優勝を逃しながら11勝4敗と活躍した東前頭15枚目の熱海富士が初の敢闘賞を受賞した。三賞は初受賞。初優勝達成の条件付きだった殊勲賞はならなかった。 4敗で追っていた関脇大栄翔、平幕の高安と北青鵬も逆転優勝できず、殊勲賞を獲得できなかった。技能賞は7場所ぶりに該当者なし。三賞受賞が1人にとどまるのは、琴勇輝が殊勲賞を受賞した2016年春場所以来となった。
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熱海ごみ施設 30日搬入不可
熱海市は22日、同市熱海のごみ処理施設「エコ・プラント姫の沢」について、30日はごみの搬入受付を停止すると発表した。計量システムの更新作業のため。 市によると、30日は終日、ごみの搬入受付を停止する。このほかは通常通りで土日は正午から、平日は午前8時半から受け付けている。土日は事前予約制。問い合わせは市環境センター<電0557(82)1153>へ。
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潜在的な福祉課題、災害で露見 台風15号から1年 被災者支援で初めて把握
静岡県中部、西部を中心に浸水害や土砂災害をもたらした昨秋の台風15号に伴う豪雨災害から23日で1年。被災者の生活再建を支援する静岡市地域支え合いセンターにはなお、新たな支援の要望が寄せられている。認知症やひきこもりなど福祉課題が災害によって顕在化しているケースが多く、関係者は長期的な災害支援とともに、平時から防災を切り口に地域の福祉課題の解決を目指す必要性を訴える。 「本棚の本は捨ててもいいですか」「水にぬれたのは大丈夫」。9月中旬、支え合いセンター職員やボランティアが床上浸水した静岡市清水区の高齢男性(76)宅の片付けに入った。ぬれたカーペットは床に張り付き、家の中はごみであふれてほとん
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知事、隠蔽否定「差し替えた」 行政文書判読不能問題 職員のミス言及
熱海市伊豆山で盛り土が崩落し、28人が死亡した土石流を巡り、カラーの行政文書を静岡県職員が白黒化して判読できない状態で開示していた問題で、川勝平太知事は22日の定例記者会見で、静岡新聞社の指摘を受けて県のウェブサイトに掲載した白黒文書をカラーに差し替えたことを理由に「隠蔽(いんぺい)とは言えない」と説明した。開示文書を作成する際に複写機の設定を変更した法務文書課の職員2人のミスで、組織的関与はないとする見解も示した。ただ、県によると、関係職員への聴取は十分にできていない段階という。 2021年10月に県のサイトに掲載された約400ファイル、約1100ページ分のカラー文書は全て白黒化されてい
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静岡県勢初の幕内優勝に期待 知事「頑張れ、熱海富士」
川勝知事は、大相撲秋場所で本県出身力士として初の幕内最高優勝の期待がかかる熱海市出身の熱海富士(21)=伊勢ケ浜部屋、本名武井朔太郎=にエールを送り、「ものすごく期待している。県民を代表して『頑張れ、熱海富士』と申し上げたい」と記者会見場に声を響かせた。 上位力士を豪快な投げ技などで倒し、快進撃を続けている熱海富士。10勝2敗の単独トップで迎えた13日目(22日)は、星一つ差で追う大関貴景勝との直接対決に敗れ、勝ち星が並んだものの、優勝の可能性は十分残されている。 川勝知事は「成長ぶりに目を見張るものがある。相当鍛錬したことがうかがえる」と高く評価した。
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進化続ける熱海怪獣映画祭 市民発案で誕生、来月6回目 「世界の愛好家 集う場に」
「熱海で『キングコング対ゴジラ』を見たい」。2018年から毎秋開催する「熱海怪獣映画祭」の発端は、JR熱海駅周辺のバーで交わされた常連客の会話だった。酒場で膨らんだ町の活性化策は、同じ年に「映画祭」として結実。通算5回の歴史を刻んだ。今年も10月の開催を控える。 1962年に作られた同作では、クライマックスで熱海市の海沿いに位置する観光施設「熱海城」が派手に破壊される。一般社団法人「熱海怪獣映画祭」の水野希世代表(同市)は「ほかにも『大巨獣ガッパ』やウルトラシリーズなど、多くの作品の舞台になっている。熱海と怪獣映画の縁の深さが映画祭開催のきっかけ」と話す。 バーでアイデアを出した市民らが
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熱海土石流 担当者、カラー提出指示 判読不能の行政文書 川勝知事の説明と矛盾
熱海市伊豆山で盛り土が崩落し28人が死亡した大規模土石流を巡り、静岡県のカラーの行政文書が白黒化され判読できなくなっていた問題で、県法務文書課(現法務課)の職員が2021年に開示文書を作成した際、文書を保管する関係各課にカラーでの文書提出を指示するメールを送っていたことが21日、複数の県関係者への取材で分かった。 職員が対象の文書にカラーが含まれると認識していたことを示すやりとりで、「職員がカラーだと気付かなかっただけで、隠す意図はなかった」としてきた川勝平太知事の説明と矛盾する。県がカラーではなく白黒で文書を開示する方針をどのように決めたのか、経緯の解明が焦点になる。 関係者によると、
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温泉まんじゅうの歴史学ぶ 熱海高生が観光案内役に 10月、福井の高校生おもてなし
熱海高ビジネス観光類型の3年生13人が19日、熱海市上宿町の老舗まんじゅう店「延命堂」を見学し、大正時代から熱海名物として親しまれる温泉まんじゅうの歴史に触れた。10月に市内で福井県立敦賀高の生徒を観光案内するための事前学習として訪問した。 延命堂によると、大正初期に初代店主が温泉の蒸気を利用してまんじゅうを蒸す製法を思い立ち、「温泉延命まんじゅう」と名付けて湯治客に販売した。地元では温泉まんじゅうの元祖といわれる。4代目の岩下恵子さんは熱海高の生徒に出来たての温泉まんじゅうを振る舞い、「延命長寿を祈って作っている。創業以来、その思いは変わらない」と思いを語った。 敦賀高の生徒による熱海
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兄の快進撃 刺激に猛稽古 熱海富士の妹・武井陽奈さん 飛龍高相撲部 来月、集大成の全国大会
大相撲秋場所で快進撃を続ける幕内熱海富士関(21)=熱海市出身、伊勢ケ浜部屋、本名・武井朔太郎=の妹で、飛龍高(沼津市)相撲部の3年武井陽奈さん(18)が、高校生活最後の全国大会に向けて稽古に励んでいる。昨秋から全国でも珍しい女性主将として男女13人の部員を引っ張ってきた。兄の活躍に刺激を受けながら、自身も飛躍を目指す。 掲げられた優勝額から昭和の大横綱北の湖が見下ろす飛龍高の練習場。申し合いの稽古が始まる前に、陽奈さんは塩をまいて土俵を清める。始まると、男子部員とも立ち会いや突きの稽古を重ね、鍛錬を積む。 相撲との出合いは小学4年時。兄に憧れ、わんぱく相撲の大会に出場し、県大会2位。
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熱海土石流 静岡県、開発行為の文書提出 地裁沼津支部に 黒塗り一部解除
熱海市伊豆山の大規模土石流を巡り遺族や被災者が土石流起点の土地の現旧所有者や静岡県、市に損害賠償を求めた訴訟の弁論準備手続きが20日、静岡地裁沼津支部であった。協議は非公開。関係者の話を総合すると、原告側が2003年前後の起点部分の開発行為に関する行政文書の提出を県に改めて要請し、県は協議後、ホームページ(HP)に掲載済みの文書の黒塗り部分を一部解除して同支部に提出した。原告側はHP掲載分以外の文書の提出も県に求めている。 県が提出したのは、逢初(あいぞめ)川源頭部の無許可開発区域や03年に発生した土砂崩れ、業者が倒木を谷に集めたとされる写真などを掲載した文書。 これらの文書は県職員が複
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熱海で秋季海上花火が開幕 11月中旬までに4回
秋季の熱海海上花火大会が18日夜、熱海市の熱海湾を会場に開幕した。秋季は11月中旬までに計4回開催する。 コンピューター制御のスターマインや名物の「大空中ナイアガラ」など大小3千発を打ち上げた。主催した市ホテル旅館協同組合連合会の発表によると、観光客や市民ら9千人が見物に訪れ、秋の夜空を彩る大輪を観賞した。 今後の開催日は30日と10月14日、11月19日。いずれも午後8時20分から40分まで。冬季は12月3、23の両日を予定している。問い合わせは熱海温泉ホテル旅館協同組合<電0557(81)5141>へ。
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一般ごみ排出量2.5%減 112万トン 産廃は2年ぶり増、静岡県内21年度
環境省が実施した一般廃棄物処理事業実態調査によると、2021年度の静岡県の一般ごみ総排出量は約112万7千トンで、前年度に比べ約2万9千トン(2・5%)減少した。産業廃棄物の排出量は953万トンで、前年度より20万トン(2・1%)増加した。県は20年度に続き、新型コロナウイルス禍で県民の消費行動が停滞した一方、建設業や製造業の活動が再開し始めた結果とみている。 一般廃棄物の排出量は3年連続減少した。県民1人1日当たりの排出量は843グラムで、前年度比15グラム(1・7%)減。全国平均の890グラムを下回った。都道府県別では前年に続き全国で7番目に少なかった。資源化せずに埋め立てる「ごみ最終
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熱海・伊豆山の大工 被災後の修繕技術つなぐ 台風15号被害の清水区で講習会 支援へ恩返し
大工の仕事を生かして、伊豆山への支援に恩返しを―。3連休最後の18日、熱海市伊豆山の大工による「洋室の床の剝がし方講習会」が、昨年9月の台風15号で大規模な浸水被害を受けた静岡市清水区鳥坂の民家で開かれた。講習会は地元で被災者らを支援する「みんなの居場所ふらっと」が主催。地域住民らが参加し、被災後の修繕作業に必要な専門技術を学んだ。 講師を務めたのは工務店を経営する杉山一さん(43)。伊豆山での土石流発生後、各地のナンバーの車が救援活動に多く駆けつける様子を見て「自分は大工。何かできることがあるんじゃないか」という思いを募らせていた。 浸水住宅の床剝がし作業は、リフォームをする場合に最
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庁内調査ずさんさ露呈 職員聴取の記録なし「推論で報告」 静岡県の開示文書判読不能問題
28人が死亡した熱海市伊豆山の土石流災害を巡るカラーの行政文書が静岡県職員の複写機の設定変更によって白黒化されて判読できない状態で開示された問題で、経緯を調査した県法務課が、開示作業を担当した職員の聴取記録を作成していなかったことが18日までの県への取材などで分かった。同課は担当職員への聴取をしないまま、川勝平太知事に「推論」で文書問題の調査結果を報告したとも説明していて、県による庁内調査のずさんな実態が浮き彫りになっている。 知事は疑問視せず 静岡新聞社が職員の聴取内容を記録した資料を情報開示請求したところ、県は「不存在」と通知した。同課は取材に対し、詳細な記録を残していないことを認め
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熱海富士が給金 高安と首位 大相撲秋場所9日目
大相撲秋場所9日目(18日・両国国技館)は、新大関豊昇龍が新関脇琴ノ若の小手投げに軍配差し違えで屈し、3連敗で6敗目を喫した。琴ノ若は5勝4敗で白星先行。かど番の2大関は貴景勝が豪ノ山を突き倒し、霧島は宇良を押し倒してともに6勝目を挙げた。 関脇同士の一番は大栄翔が若元春を押し出して5勝目。若元春は3敗に後退した。 平幕の高安と熱海富士(熱海市出身)が1敗で首位を守り給金を直した。剣翔がただ1人2敗で追う展開。十両は新十両大の里が9連勝で単独トップ。 ◇1敗 高安、熱海富士 ◇2敗 剣翔 熱海富士と高安 きょう直接対決 元大関高安と再入幕の熱海富士が勝ち越しを決め、優勝争いの首位を並
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インフルエンザ 静岡で流行期か 例年より4カ月早く
静岡市は15日、市内でインフルエンザの流行が始まったと発表した。例年は1月ごろ流行期に入ることが多く、約4カ月早い。市保健予防課は新型コロナウイルス感染症との関連性も含め、「詳しい原因は分かっていない」とし、今後の動向を注視するとしている。 今シーズンの調査の起点となる9月4~10日の1週間で、市内の定点医療機関の平均患者数が2・84人となり、流行の目安となる「1人」を上回った。前週(8月28日~9月3日)は1・24人だった。今後、患者数の増加が予想される。昨シーズンは2023年1月2~8日に流行が始まった。 市の高齢者対象のインフルエンザ予防接種は10月1日から始まる。保健予防課は手洗
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「心動いた瞬間」収める SBS学苑講師ら写真展 静岡・葵区
SBS学苑静岡校や藤枝校などのデジタルカメラ講座で講師を務める塚原勝二さん(76)=静岡市駿河区=とその受講生16人による写真展が20日まで、同市葵区のしずぎんギャラリー「四季」で開かれている。 「感じたまま」をテーマに、被写体のジャンルを絞らず身近な生き物や風景などを撮影した45点が並ぶ。同市駿河区の登呂遺跡付近の田んぼでカルガモの親子が泳ぐ様子や熱海市の岸壁で朝釣りをする釣り師の様子など、撮影者が心動いた瞬間を写真に収めた。初日は塚原さんと受講生が撮影した際の経緯やこだわりを紹介し、話し合った。 塚原さんは「シャッターを切る瞬間の感性を濃縮した1枚を味わってもらいたい」と来場を呼びか
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七五三の千歳飴 袋詰め急ピッチ 熱海・来宮神社
11月にピークを迎える七五三の宮参りを前に、熱海市西山町の来宮神社は、千歳飴(ちとせあめ)の袋詰め作業を急ピッチで進めている。 境内にある参集殿には15日、国指定天然記念物のご神木「大楠(おおくす)」がデザインされた紅白の袋が並んだ。巫女(みこ)の金森百奈花さん、田端月穂さんが子どもたちの健やかな成長を願い、ミルク、イチゴ、抹茶味の千歳飴3本を手際よく袋に詰めた。今年は300袋を用意し、16日から取り扱いを開始するという。 来宮神社によると、七五三の宮参りは10月下旬から11月下旬にかけて本格化する。「大安」の土・日曜に当たる10月29日、11月4日、同26日が集中日になる見通し。期間中
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静岡県内インフル流行期入り シーズン初週、急激な感染拡大懸念
静岡県は14日、インフルエンザが流行期に入っていると発表した。定点医療機関の報告によると、1カ所当たりが直近1週間(4~10日)に診た患者数は平均4・79人となり、前週の2・19人の2倍以上。シーズン入り1週目で流行期に入った上、過去最多となった。今後、急激な感染拡大が懸念される。 流行の目安は1カ所当たり「1人」。新型コロナウイルスの感染症法の位置付けが5類に移行した5月以降、異例の流行が始まった。定点医療機関あたりの患者数は6月以降は1人前後で増減を繰り返し、いったん終息したものの、8月下旬に1・44人になってから前週比1・5倍以上で上昇を続けている。 国の基準で注意報レベルは10人
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市町への権限移譲 静岡県点検 不適切処理38件
静岡県から市町に権限移譲された事務の執行状況について、県が点検したところ、不適切な処理が38件、改善が必要とされる執行体制の不備が1件あった。結果を受けて県は、既存のマニュアルやチェックリストを改善するほか、市町の事務支援の方向性をまとめた「権限移譲方針」を2023年度内にも策定する。 市町への全移譲事務212法令2851事務のうち、県民の生命、財産に影響の大きい事務を対象に法令やマニュアルにのっとっているか確認した。その結果、不適切とされる処理は、技術的判断を要する5法令12事務(34市町計570件)について1市6町で計13件あった。具体的には、保安林内の形質変更許可の申請受理で5件、宅
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糖尿病やがんなどテーマに健康講座 26日から熱海病院
国際医療福祉大熱海病院(熱海市東海岸町)は今月26日と10月26日、11月28日に健康講座を院内で開く。糖尿病、がん、脂肪肝をテーマにする。参加無料。 今月26日は山田佳彦副院長(糖尿病・代謝・内分泌内科)が糖尿病の改善に有効な朝の生活習慣を紹介する。10月26日は池田佳史院長(外科)が抗がん剤治療について語り、11月28日には留野渉医師(消化器内科)が「お酒を飲まない人の脂肪肝」を取り上げる。 いずれも午後2時から開催する。定員80人。申し込み、問い合わせは同病院総務課<電0557(81)9171>へ。
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特殊詐欺被害防止で感謝状 熱海和田木郵便局
熱海署はこのほど、顧客の特殊詐欺被害を未然に防止したとして、熱海和田木郵便局(熱海市下多賀)に署長感謝状を贈呈した。大石剛署長が同署で山本幸作局長に手渡し、功労をたたえた。 同郵便局によると、8月24日昼ごろに訪れた高齢女性が、現金自動預払機(ATM)の操作に手間取っていた。山本局長が声をかけると、女性は「大手電話会社からメールが届き、30万円の未払い料金を支払わなければならない」などと説明。振込先はネット銀行の個人口座で「誰にも言わずに1人で作業するよう、電話で指示を受けた」と打ち明けた。不審に思った山本局長が同署に通報し、詐欺と判明した。 山本局長は「日ごろから変化に対する気づきや、親身
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熱海土石流 宅地復旧補助「8割賛同」 熱海市の被災世帯調査
熱海市伊豆山の大規模土石流を巡り、同市の斉藤栄市長は13日、被災者による宅地復旧費を90%補助する制度について、対象となるのは120世帯で、意向調査に応じた106世帯のうち8割から賛同を得たと明らかにした。市議会9月定例会で越村修氏(熱海成風会)の一般質問に答えた。 宅地復旧の補助制度は当初の宅地買収・分譲方式から方針転換して5月に創設したが、一部被災者や議会から説明不足と反発され、6月定例会で関連予算案を取り下げた経緯がある。以降、斉藤市長は「被災者との面談や電話相談で個別に説明し、理解を得られるよう努めてきた」と語った。ただ、調査対象の残り14世帯については、連絡が取れないなどの理由で
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「給湯件数 維持向上」 熱海市長 市営温泉値上げで答弁
熱海市の斉藤栄市長は13日の市議会9月定例会で、設備更新費などの影響で2024年度から料金を19%値上げする市営温泉について「(事業会計の)健全経営には温泉の魅力を発信してブランド力を高め、給湯件数の維持向上を図る必要がある」と述べた。併せて民間企業と業務提携し、市営温泉を配合した化粧水の商品開発を進める方針も明らかにした。杉山恭平氏(熱海成風会)の一般質問に答えた。 斉藤市長は1994年度にピークの1811件を数えた市営温泉の給湯件数が、2022年度は1332件に減ったと報告。経済状況の悪化で民間企業が寮や保養所を閉鎖したり、一般家庭が権利を手放したりする事例が増えたことを要因に挙げた。商
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 9日はマダイやソウダガツオ、コノシロ、ショゴ(カンパチの幼魚)、メジナ、イサキなど。10日はカンパチやクロダイ、メジナ、オオモンハタ、マハタ、タカベなどが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 これからはソウダガツオやサバ狙い。2本針仕掛けで、一つは擬餌針のカブラ、もう一つに餌のオキアミを付けてコマセをまく餌釣りや弓角仕掛け、ジギングなど、いろいろな釣法が楽しめる。今後に期待したい。サビキ釣りや投げ釣りもまだできる。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 10日午後の沼津沖船釣りは20~25セ
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インフルエンザ 静岡県内26校で学級・学年閉鎖
静岡県は12日、県内の小中学校と高校計26校でインフルエンザに感染したとみられる患者328人が確認され、学級閉鎖や学年閉鎖を行ったと発表した。県によると、1日の患者数が300人を超えたのは2020年2月4日発表分以来。9月の1日当たりの閉鎖施設数としては過去最多となった。 県が発表している直近1週間(8月28~9月3日)の定点医療機関1カ所当たりの平均患者数は、前週比1・52倍の2・19人。今後の集計分でさらに増える可能性がある。 市区町別の患者数は次の通り。 【小学校】下田市7人、熱海市6人、沼津市11人、同市30人、三島市12人、長泉町10人、裾野市14人、富士市5人、静岡市駿河区2
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諸子沢土砂量73万立方メートル 豪雨で地下水増か 静岡市長説明
難波喬司静岡市長は12日の定例記者会見で、葵区諸子沢の山間部で8月に発生した大規模な地滑りについて、崩落した土砂量は73・6万立方メートルに及ぶとの推定を明らかにした。2021年7月に熱海市伊豆山で発生した土石流量5・6万立方メートルの約13倍に相当する。 静岡県が22年2月に作成したレーザー測量による3次元点群データと、地滑り発生後に作成した同データを比較した。このうち、約61万立方メートルの土砂が崩壊地の下の斜面に堆積し、約12万立方メートルがさらに下って大久保沢や諸子沢川に流出したと推定した。崩壊部分の深さは最大で約50メートルあり、難波市長は「深層崩壊が起きた」との見方を改めて示
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記者コラム「清流」 伊豆のセブ島
人生初の富士登山をした今夏、伊豆半島ジオパークの魅力も知りたくなり、2日間かけてドライブした。 沼津を出発後、西伊豆町の堂ケ島で遊覧船に乗り、南伊豆町のヒリゾ浜で海に潜る。石廊崎で断崖絶壁を見て伊豆市で温泉に入り、熱海市へ。約180キロの旅程を車で走らせ、海や山などさまざまな角度から地質の違いを観察すると、表情の多様さに驚かされる。 中でも、切り立った崖の下にあるため船でしかたどり着けないヒリゾ浜は、県内にいながら遠い南洋の島に来た感覚になる。「伊豆のセブ島」とも称されるそうだが、伊豆半島が日本で唯一のフィリピン海プレート上にあることとも無縁ではないのかもしれない。 富士山も伊豆半島も
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熱海土石流再検証報告、静岡県が先送りへ 県議会9月定例会 作業完了できず
熱海市伊豆山の土石流災害で、静岡県が内部検証している違法な盛り土造成に関わる行政対応について、県は11日までに、県議会9月定例会で予定していた検証結果の報告を見送る方針を固めた。内部検証は県議会特別委員会の提言を受けて、7月に設置した庁内検証委員会が進めているが、検証作業が終了しない見込みという。関係者への取材で分かった。 庁内検証委員会は対象法令に関係する各課の課長で構成し、週1回程度、各課が保管する公文書を基に協議している。県は県議会6月定例会総務委員会で、9月定例会で関係する複数の常任委員会に報告し、議事録を公開すると説明していた。 関係者によると、内部検証は事実関係の確認や整理に
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自助共助の備え確認 熱海で総合防災訓練
熱海市は10日、2023年度の総合防災訓練を市内各地で実施した。南海トラフ巨大地震の影響で土砂災害や津波被害、家屋倒壊などが発生したとの想定。市や県、自主防災会など22団体2千人が参加し、自助・共助による防災力の向上を図った。 同市泉の建設会社資材置き場では、市消防本部が21年7月に同市伊豆山で発生した大規模土石流を踏まえた土砂災害対応訓練に取り組んだ。鉄パイプと板を使って「土留め」を施工した後、スコップで慎重に土を掘り、要救助者を捜索する流れを確認した。土砂崩れに巻き込まれた車両から運転者を救出する技術の習得にも励んだ。 メイン会場の第二小では、ペットの同行避難訓練を初めて行った。ペッ
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訓練の空白 影響じわり 顔の見える関係大事に【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える/第1章 危機意識の低下⑤】
いつ起きるか分からない南海トラフ地震に市民はどう備えるべきか。自治会・自主防災会会長の東海駿河[とうかいするが]さん(71)と妻の伊豆美[いずみ]さん(66)、長男の遠州[えんしゅう]さん(36)親子、長女の富士子[ふじこ]さん(33)の3世代をモデルに、自助、共助の取り組みを考える。 「久しぶりの訓練となりますが、皆さんの協力をよろしくお願いします」。拡声器で住民に呼びかける市役所職員の声が小学校の体育館に響いた。朝から猛暑となった今日は、9月1日の「防災の日」に合わせた総合防災訓練。避難所運営訓練には自主防災会長の東海駿河さんが案内役、妻の伊豆美さんが避難者役で参加した。 「コロナ
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交通安全宣言書 熱海署に提出 JAふじ伊豆あいら伊豆
秋の全国交通安全運動(21~30日)を前に、JAふじ伊豆あいら伊豆地区本部はこのほど、熱海市在住の職員と家族による交通安全宣言書を熱海署に提出した。稲葉俊哉地区本部長と片上成明下多賀支店長が、同署で大石剛署長に手渡した。 宣言書は「子どもと高齢者に配慮した思いやり、いたわり運転に努める」「家族ぐるみ、職場ぐるみで飲酒運転の根絶に取り組む」など計五つの実践項目を掲げ、42世帯118人分の署名を添えた。稲葉地区本部長は「全職員で運転マナー向上を意識した活動をしていく」と話した。 大石署長は宣言書の提出に感謝の意を伝え、「地域の模範となるよう、交通マナーの向上と啓発をお願いしたい」と声をかけた。
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記者コラム「清流」 警戒区域解除の日
熱海市伊豆山の大規模土石流の被災地に設けられていた立ち入り禁止の警戒区域が解除された1日、被災者の男性が庭先の水道の蛇口をひねると、茶色に濁った生ぬるい水が出てきた。「大丈夫、ここの水はすぐに冷たくなるから」。男性はそう言うが、水は一向に冷たくならなかった。 男性宅は電気も通っていなかった。隣も、その隣の家も同じ。自宅への出入りが自由になったとはいえ、とても生活できる環境ではなかった。「人災」に日常を奪われ、自宅に2年以上も帰れない。そんな理不尽に直面している被災者の胸中を思うと、かける言葉が見つからなかった。 「警戒区域解除」という言葉がひとり歩きし、悲劇の風化が進まないか心配している
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静岡県内全域に水難事故多発警報発令
静岡県水難事故防止対策協議会は6日、水難事故多発警報を県内全域に発令した。期間は12日まで。3日までの1週間に水難事故7件が発生し、3人が死亡した。 県などによると、8月から9月3日までには計19件の水難事故があり、前年同期比で6件増加した。死者数は5人で同2人増だった。死亡が確認されたのは8月29日、31日と9月1日に発生した3件。熱海市の海岸でシュノーケリング中の男性(53)と、下田市の神子元島で釣りをしていた男性(60)、湖西市の中学校のプールで泳いでいた男性(22)だった。 県は体調不良時には水に入らない▽魚釣りやボートに乗るときは必ずライフジャケットを着用する-などの注意事項を
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 2日はメジナやタカサゴ、カマス、イシガキダイ、コノシロ、サバ、マアジ、小マダイ、ダツ、イサキ。3日はタカベやアイゴ、イサキ、コノシロ、メジナ、ネンブツダイ、ニザダイ、サンバソウ(イシダイの幼魚)が揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 オレンジビーチは海水浴シーズンが終わったので、シロギスの投げ釣りができる。離岸堤の間を狙って遠投すると釣果が上がる。消波ブロック周辺は穴釣りでカサゴが狙える。伊東港周辺では弓角仕掛けやカゴ釣りでソウダガツオが釣れ出した。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 8
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熱海・海水浴客44%減 2019年比 今夏3カ所9万1985人
熱海市はこのほど、今夏開設した市内の3海水浴場(熱海サンビーチ、長浜、網代温泉)の入場者数を発表した。3カ所の合計は9万1985人と前年比で21・5%減少した。新型コロナウイルスの感染症法の位置づけが5類に移行し、4年ぶりに行動制限のない夏だったが、予想に反して海水浴客の数が伸び悩んだ。コロナ禍前の19年比では44・1%の減だった。 今夏の3海水浴場はいずれも7月8日から8月27日までの51日間にわたり開設した。入場者数の内訳は、熱海サンビーチが前年比で30・7%減の6万4945人、網代温泉が11・3%減の2960人にとどまった一方、長浜は19・6%増の2万4080人となり、地域差が出た。
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未活用魚 見て 触って 食べて 熱海知る 保育園で給食に
熱海市教委と、市民有志でつくる団体「熱海千魚ベースプロジェクト」は6日、同市下多賀の市立和田木保育園で、海の恵みに親しむ体験活動を開いた。園児が地元の網代港に水揚げされた鮮魚を観賞し、魚体が小さいなどの理由で市場に出回らない「未活用魚」を使った給食を味わった。 地元の海と魚を知る活動を通じて郷土愛を育むとともに、未活用魚を有効利用した食育を推進する狙い。日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として企画した。定置網漁を操業する網代漁業の担当者が取れたてのアジ、サバ、イワシなどを持ち込み、さばき方を実演した。園児たちは教わった魚の名前を連呼したり、魚に触れたりして興味津々の様子だった。 市教委に
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熱海土石流 静岡県の開示文書判読不能問題 知事「隠蔽目的ない」 職員調査は言及避ける
熱海市伊豆山で盛り土が崩落し28人が死亡した大規模土石流を巡り、県が開示した行政文書の一部が読み取れなくなっていた問題で、川勝平太知事は5日の定例記者会見で、通常設定の複写機を白黒・高濃度の設定に変えて元のカラー文書から白黒の開示文書を作成した法務文書課(現法務課)職員2人の対応について「(職員が)元の文書がカラーと気付かなかっただけで、隠蔽(いんぺい)目的ではなかった」と釈明した。「邪推はしていない」と組織的関与については否定的な見解を示した。 ただ、関係した職員への事情聴取が不十分ではないかという指摘に対しては論点をずらして答えず、「県の基本方針を共有しているので隠す意図はなかったと確
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熱海レモン 新商品開発へアイデア膨らむ 熱海高生が知識習得
熱海高ビジネス観光類型の2、3年生22人が5日、熱海市産レモンを用いた商品開発に向け、基礎知識を習得する講座を校内で受講した。JAふじ伊豆女性部あいら伊豆地区本部長で、野菜ソムリエプロの小川富子さん(伊東市)が作った試食品を味わい、商品開発のアイデアを膨らませた。 生徒は小川さんの講義を通じて熱海市が国産レモン発祥の地とされる歴史や、ビタミンCが豊富に含まれるレモンの栄養と効能について理解を深めた。同校近くで収穫したレモンを使い、小川さんが調理した「レモンピール」「レモンカード」などを試食した。 同校は「熱海レモン」のブランド化と地域活性化を目指し、地元の多賀小、多賀中と連携してレモン
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静岡県職員、複写機設定変更認める 熱海土石流巡る開示文書の判読不能問題
熱海市伊豆山で盛り土が崩落し28人が死亡した大規模土石流を巡り、静岡県が開示した行政文書の一部が読み取れなくなっていた問題で、発災直後に文書の開示作業を担当した法務文書課(現法務課)の職員2人が県の調査に対し、複写機の通常設定を白黒で濃度が濃くなる設定に意図的に変更し、元のカラー文書から白黒の開示文書を作成したと認めていることが4日までの県への取材で分かった。県法務課は「(職員2人の対応を)不適切だった」と認め、「被災者や開示請求者に申し訳ない」と陳謝した。職員の独断かは分かっておらず、組織的な関与の有無が今後の調査の焦点になる。 法務課「対応は不適切」 同課によると、2021年度の情報
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川勝知事、熱海土石流復興の「スピード感上げる」 警戒区域解除の被災地視察
川勝平太静岡県知事は4日、立ち入り禁止の「警戒区域」が解除された熱海市伊豆山の土石流被災地を視察し、県と市が復旧復興に向けて実施する整備事業の状況を確認した。被災者と対話する機会はなかったものの、視察後の取材に「被災者の生活復興に全力を投じる。スピード感を上げる」と言葉に力を込めた。 土砂が流れ下った逢初(あいぞめ)川の中流域で2024年度末までに、県が河川拡幅を行い、市が両岸に市道を整備する計画。ただ、用地買収は面積ベースで県が3割、市が4割にとどまり、計画通りに完工するかどうか見通せない。整備事業の長期化は帰還率の低下を招く恐れがある。 これに対し、川勝知事は「一日も早く、との思いは
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9月定例会開会 熱海市議会
熱海市議会9月定例会は4日開会し、会期を26日までの23日間と決めた後、2023年度一般会計9月補正予算案や市水道条例改正案など24件を上程した。22年度一般会計決算などを審査する特別委員会の設置を決めた。 議案質疑と一般質問は13、14日に行う。決算特別委員会は19日。観光建設公営企業委員会を21日、総務福祉教育委員会を22日にそれぞれ開く。
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熱海土石流の教訓胸に対策や提言 日本住宅会議がセミナー
熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の問題点や復旧復興の在り方などを考えるセミナー(日本住宅会議主催)が3日、同市昭和町の起雲閣で開かれた。被災者や有識者、静岡新聞記者がパネリストを務め、熱海土石流を教訓とした対策や提言を発表した。 この日は土石流発生から2年2カ月の節目。自宅が全壊した被災者の太田滋さんは市内のホテルで避難所生活を送った当時の状況を振り返った。「住まいと食事は困らなかったが、隣で生活する人が誰か分からなかった。避難者はお客になってしまい、避難所運営を行政に任せてしまった」と述べ、復旧復興に向けて住民の連帯感を早期に醸成すべきだったと悔やんだ。 大規模土石流は逢初(あいぞめ
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災害時に福祉支援 DWAT養成の研修会 静岡県社会福祉協議会
静岡県社会福祉協議会は1日、災害時に高齢者や障害者など要配慮者への福祉的支援を行う県災害派遣福祉チーム「静岡DWAT」の登録員を養成する研修会を静岡市駿河区の県立大短期大学部で開いた。2017年から養成をスタートし、今回の研修で登録員が305人になった。 研修は全2日間。8月中旬にオンライン研修を受けた県内の社会福祉士や介護福祉士、保育士など36人が参加した。5、6人のグループで避難所運営ゲーム(HUG)に取り組み、要配慮者の支援ニーズを把握する「福祉的トリアージ」や、住民や他の専門職との連携方法について理解を深めた。講師を務めた鈴木俊文教授は「DWATは個人ではなくチームで動く。メンバー
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【写真特集】熱海土石流 警戒区域解除 一つの節目「先は長い」
電気が復旧していない警戒区域内の自宅で汗を拭う住民=1日午前、熱海市伊豆山 警戒区域が解除され草刈り作業や道路を歩く住民らの姿が見られた熱海市伊豆山の被災地=1日午前(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から) 解除された警戒区域内には被災の爪痕が残る=1日午後、熱海市伊豆山 警戒区域が解除された後も通行止めの道=1日午後、熱海市伊豆山 解除された警戒区域内の自宅跡地を草刈りをする住民=1日午後、熱海市伊豆山 警戒区域が解除され、2年2カ月分の汚れを落とす理髪店の店主=1日午後
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熱海土石流 「長期避難世帯」の認定 静岡県が一部解除
熱海市伊豆山で発生した土石流災害で静岡県は1日、市が警戒区域を解除したのに合わせ、被災者生活再建支援法に基づく「長期避難世帯」の認定を一部解除した。対象は認定を受けていた82世帯のうち、ライフラインが復旧し、区域内に帰宅可能となる44世帯。残る38世帯はライフラインの復旧状況に応じて段階的に解除する。 長期避難は、災害による危険な状態が継続し、住宅に長期間居住できない世帯を県が認定する仕組み。認定を受けると、住宅の被害程度にかかわらず全壊扱いとなり、最大300万円の生活再建支援金が受け取れる。解除によって今後、支援金を申請する場合は被害程度と再建の方法に応じて支給額が変わる。 県は全壊を
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関東大震災で殉職 巡査しのぶ 熱海で住民救助
100年前の関東大震災で熱海市伊豆山の住民の救助活動中に殉職した巡査(享年37)を慰霊する行事が1日、同市の伊豆山神社の参道に建つ顕彰碑前で行われた。巡査の孫の鈴木文恵さん(71)=磐田市=と木村加恵さん(70)=同=は献花し、「いつ起こるか分からない災害への備えを万全にしたい」とかみしめた。 三島署熱海分署に勤務していた巡査は、疾病調査の応援のために伊豆山を訪れていた際に大震災に遭遇した。住民の避難誘導や負傷者の搬送に尽力していたところ、倒壊した鳥居が頭に当たって亡くなったとされる。 顕彰碑は2018年に建立され、関係者が慰霊行事を続けている。この日は熱海署の大石剛署長や署員、地元住民
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熱海市チーム始動 代表目指して強化練習【市町対抗駅伝】
12月2日に開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の熱海市チームは8月31日夜、代表選手の選考に向けた強化練習を熱海高グラウンドで開始した。 代表候補は小学生、中高生、一般の計38人。練習初日は軽いランニングで汗を流したほか、短距離の走り込みを繰り返した。週1回のペースで強化練習を重ね、選考会を経て11月中旬までに代表選手を決める。2区(小学生男子)への出場を目指す市立第一小5年の斉藤晴伸さんは「全力で走る。中学生にも負けないように頑張りたい」と意気込みを語った。 熱海市は昨年、過去最高となる市の部20位の成績を収め、2年連続で敢闘賞に選ばれた。大川慎一郎監
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関東大震災100年 静岡県東部の甚大被害、写真や映像で発信 市町役場や行政SNS
1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災から100年。被害を受けた静岡県東部の市町などが、当時の写真を企画展やSNSで積極公開している。職員らは「関東と名が付くから県内は無関係とのイメージがある」と地元で起きた災害であることを強く発信し、発生100年を契機に住民の防災意識の向上につなげている。 押しつぶされた建物、崩落した鉄橋、焼けた工場-。小山町が町役場本庁舎で開催中の企画展には、惨状を伝える写真が並び、映像も放映している。所用で町役場を訪ねた岩田則美さん(78)=同町藤曲=は「親戚から町が被害に遭ったと聞いてはいたが、こんなにひどいとは」と見入った。 県大正震災誌や小山町史
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清水町、町営住宅の保証人廃止へ 条例改正案を議会に提出
清水町は31日までに、町営住宅の入居条件としていた連帯保証人の確保を廃止する方針を決めた。町営住宅条例の一部改正案を、同日開会した町議会9月定例会に提出した。単身高齢者の増加を受けて、住宅困窮者の入居の支障とされてきた条件を撤廃する。 清水町内には柿田、外原の2地区に町営住宅がある。これまでは町内在住の保証人1人を入居者に求めていた。条例が改正された場合、緊急連絡先は必要だが、保証人を確保せずに入居が可能となる。 静岡県によると、県内で公営住宅の連帯保証人の規定がないのは熱海市、森町、川根本町の3市町のみという。県営住宅では、保証人が見つからない場合に家賃債務保証業者に委託料を払えば保証
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伊豆地域に水難多発警報発令 静岡県事故防止対策協議会
静岡県水難事故防止対策協議会は31日、伊豆地域に水難事故多発警報を発令した。9月6日まで。同地域では8月に入って水難事故が相次いだ。特に25~29日の5日間で3件発生し、子供を含む2人が死亡した。 県などによると、27日、東伊豆町の海岸で、家族で遊泳に来ていた7歳の男児が溺れて死亡した。29日には、熱海市の海岸で海水浴をしていた50代の男性が溺れた。25日には南伊豆町のヒリゾ浜でシュノーケリング中の30代の男性が心肺停止の状態で発見されたが、ライフセーバーの心肺蘇生で一命を取り留めた。 県は水難事故を防ぐため、子供から目を離さない▽飲酒後や睡眠不足時に水に入らない-などの注意事項を徹底す
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熱海土石流 起点の土砂撤去、住民に公開 逢初川源頭部 静岡県、緑化し排水路整備
熱海市伊豆山で2021年7月に発生した大規模土石流の起点となった逢初(あいぞめ)川源頭部について、静岡県は31日、行政代執行に基づき不安定土砂の撤去工事が完了した現場を地元住民に公開した。今年3月には国が逢初川の上流部に砂防ダムを完成させた。安全確保を図る工事が完了したとして、市は1日、逢初川流域の被災地に設定している立ち入り禁止の「警戒区域」を解除する。 県によると、土石流の起点にあった不安定土砂1万9千立方メートルを撤去した。斜面に草木の種子を吹き付ける緑化工事や、雨水を排水する水路の整備を併せて実施した。撤去した不安定土砂は熱海港の仮置き場に運び、来年3月までに千葉県の中間処理施設に
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熱海土石流 警戒区域9月1日解除 順次帰還開始 復興は道半ば
災害関連死を含め28人の犠牲者を出した熱海市伊豆山の大規模土石流で、市は9月1日、土砂が流れ下った逢初(あいぞめ)川流域の被災地に設けていた立ち入り禁止の「警戒区域」を約2年ぶりに解除する。避難生活を送る被災者が順次帰還を開始するが、河川、道路整備を中心とした復旧復興事業は途上の段階で、大部分の被災者が引き続き避難生活を余儀なくされる。 大規模土石流は2021年7月3日に発生。二次災害の恐れがあるとして、市は同年8月16日、土石流の起点となった逢初川源頭部から伊豆山港脇の河口にかけての延長2キロを災害対策基本法に基づく警戒区域に指定した。今年3月に国が砂防ダムを完成させ、今月26日には県が
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崩落の歴史変わらず 熱海・伊豆山に残る慰霊碑 【伝える 関東大震災100年と静岡④】
青々とした海面が眼下に広がる熱海市伊豆山。国道135号を小田原方面に進むと、右手の道路沿いに石碑が現れる。雑木に覆われ、正面部分が大きく剥落し、風雪にさらされてきたことをうかがわせる。 万霊塔。1923年の関東大震災当時、現地には蒸気機関車の軽便鉄道(小田原-熱海間)が通っていた。土砂崩れが発生し、道路や鉄道工事関係者7人が犠牲になったとされる。碑は慰霊のために建てられた。25年には東海道線が熱海駅まで開通し、軽便鉄道はそのまま廃線となった。 「線路は海まで押し流され、犠牲者の中に身内がいたと義母から聞いた」。伊豆山の中田春子さん(78)は振り返る。義母が他界する25年ほど前まで毎年、供
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時論(8月31日)朔太郎、「連詩の会」の系譜
口語自由詩を確立した詩人萩原朔太郎(1886~1942年)は、昨年が没後80年。秋から年明けにかけて焼津小泉八雲記念館(焼津市)など全国52カ所の文学館や記念館が企画展を実施した。 朔太郎の故郷前橋市などが主催する「萩原朔太郎賞」は、現代詩の賞としては屈指の権威を誇る。先週公表された今年の候補6詩集の作者名の欄に、静岡ゆかりの詩人がずらりと並んでいる。県内生まれが選ばれれば、2000年の江代充さん(藤枝市出身)以来。「文学の秋」の幕開けを飾る吉報を待ちたい。 20代の水沢なおさん(長泉町出身)の「シー」は、第25回中原中也賞を受けた「美しいからだよ」に続く第2詩集。ダブルミーニングを巧み
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 8月24日はメジナやカワハギ、小イサキ、チョウチョウウオ、タカベ、ネンブツダイ、ベラ。26日はマダイやソウダガツオ、メジナ、カワハギ、カマス、ベラなど。27日は小マダイや小イサキ、カワハギ、カマス、ネンブツダイなどが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺はシロギス狙いの投げ釣りのほか、ブラクリ仕掛けや胴つき仕掛けの穴釣りがおもしろい。日中はカサゴ、暗くなったらメバルも狙える。餌はイソメかサバやサンマの切り身。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 8月26日午前の沼津沖船釣りは25セ
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河川、市道の用地買収途上 復興へ 対話望む被災者【9・1警戒区域解除 熱海伊豆山㊦】
熱海市伊豆山で2021年7月3日に発生した大規模土石流から1カ月半後、被災地に設定された立ち入り禁止の「警戒区域」。その範囲は土石流の起点になった逢初(あいぞめ)川源頭部から伊豆山港脇の河口にかけての延長2キロに及ぶ。忌まわしい土砂は撤去され、約2年ぶりの警戒区域解除を目前に控えるが、復旧復興のまちづくりは思うように進んでいない。 今年3月に国が逢初川の上流部に砂防ダムを完成させ、今月26日には県が源頭部の不安定土砂を撤去する行政代執行を終えた。避難生活を送る112世帯のうち、帰還希望は41世帯。早期の宅地復旧が求められる一方、24年度末を目標とする県の河川拡幅と、市の道路整備は完了が見通
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熱海で海水浴の男性死亡
29日午後0時15分ごろ、熱海市上多賀の海岸で海水浴をしていた神奈川県大井町の会社員の男性(53)が溺れ、搬送先の病院で死亡が確認された。熱海署や下田海上保安部などによると、男性は友人2人と現地を訪れていて、海中で浮輪が破れて流されたという。
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「津波だ」高台へ無我夢中 避難、元禄の教訓根付く 伊東・宇佐美小作文集【伝える 関東大震災100年と静岡②】
「津波が来るぞ、逃げろ」。伊東市宇佐美の海岸に避難を呼びかける声が響いた。相模トラフ沿いの最大クラスの地震で13メートルの津波が押し寄せるとされる同地区。27日、地元のNPO法人「宇佐美城山・街づくりプロジェクト」による訓練が行われた。住民やサーファー約50人が、海岸からすぐの高台にあるキャンプ場に急いだ。 訓練の発起人は同NPO法人理事の源久政男さん(84)。「津波から命を守るには、とにかく安全な高さまで逃げること。そのためには避難場所を知ってもらわなくては」と強調する。思いの背景には、関東大震災当時の宇佐美尋常高等小(現・宇佐美小)の児童が体験を書いた作文集がある。 同地区には当時、
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土砂搬出や土のう作り実践 巨大地震想定し訓練 熱海署
9月1日の「防災の日」を前に、熱海署は29日、土砂災害対策訓練を熱海市内の建設会社資材置き場で実施した。本年度総合防災訓練の一環。若手署員を中心に10人が参加し、土砂搬出と土のう設置の訓練に取り組んだ。 巨大地震の影響で家屋が土砂崩れに巻き込まれ、安否不明者が出たとの想定で行った。署員らは山盛りの土砂に向かって列をつくると、スコップを手に土砂をかき出した。家屋への土砂流入を防ぐための土のうを手作りし、隙間なく積み上げる作業も実践した。同市伊豆山の大規模土石流で活動した同署の災害訓練指導員が手ほどきした。 訓練を見守った石津谷良広副署長は「大規模災害の発生は多方面からの救助が滞り、現場の署
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土石流被災者 念願の帰還「元の生活一日も早く」【9・1警戒区域解除 熱海伊豆山㊤】
ロープにつるされた「立入禁止」の文字。その奥に見えるわが家を見つめながら、川崎祐輝さん(36)はつぶやいた。「絶対に伊豆山に帰る。その気持ちだけが支えだった」。周辺には屋根や擁壁が壊れた住宅や、空き地が点在し、あの忌まわしい記憶を思い起こさせる。それでも家族全員で伊豆山での生活を取り戻したい-。その思いがもうすぐ実現しようとしている。 災害関連死を含め28人の命を奪った熱海市伊豆山の大規模土石流から間もなく2年2カ月。被災地はその間、原則立ち入り禁止の警戒区域となっていた。9月1日、その規制がようやく解かれる。 逢初(あいぞめ)川中流部に立つ川崎さん宅は、土石流に押し流されてきた建物が直
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古屋旅館(熱海市)内田宗一郎社長 現場の課題、DXで解消【キーパーソン】
創業200年余の老舗旅館の17代目。現場の課題を解決するためにデジタルトランスフォーメーション(DX)を積極的に導入し、従業員の負担軽減などで効果を発揮している。 -どのような業務にDXを導入しているか。 「お客さまの食物アレルギーの有無や細かな要望事項などは、宿泊予約サイトから自動的に自社の顧客管理システムに反映されないため、社員が一つ一つ確認し、手作業で入力していた。接客や電話対応などと並行して行うため、大きな労力を割いていた。これを遠隔で入力できる仕組みを地元業者と開発し、外部委託したことで現場に余裕が生まれ、サービス向上につながった。月間労働時間も約120時間削減できた」 -人
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熱海市、来年度から水道と温泉料金値上げへ 条例改正案を発表
熱海市は28日、市議会9月定例会に提出する議案を発表した。2024年度から水道料金と温泉料金をそれぞれ値上げする市条例の改正案を示した。23年度一般会計9月補正予算案には4600万円を追加し、9、11、12月に追加開催される「熱海海上花火大会」の補助金などに充てる。 市によると、水道料金の改定は11年度以来。市行財政審議会の答申を踏まえ、24年度から3年間の料金改定率を平均15%とする。現行料金に対し、24年度に10%、25年度に15%、26年度に20%と段階的に値上げする。温泉料金の改定は12年度以来で、現行料金から平均19%の値上げになる。市は「水道、温泉事業の安定経営と負担の公平性を
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⚾NTN磐田製作所3回戦へ 軟式野球 静岡県下都市対抗大会
第69回県下都市対抗軟式野球大会(静岡県野球連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)第2日は27日、磐田市の豊岡野球場などで2回戦16試合を行った。NTN磐田製作所(磐田)は高井大地が2本の本塁打を放ち、中部電力浜松営業所(浜松)に逆転勝ち。昨年覇者の大場機工(富士宮)は島田市役所(島田)にコールドで快勝した。ホンダ浜松(浜松)はファンキース(藤枝)との打撃戦を制した。大会第3日は9月2日、浜松球場などで3回戦と準々決勝を行う。 ▽2回戦 大場機工(富士宮) 12―0 島田市役所(島田) (5回コールド) 良工舎山本鋼業(清水町) 8―0 清水トータス(清水) NTN磐田製作所(磐田) 6―3
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土石流被災地の公園緑地整備 熱海で住民ら議論「防災機能や憩いの場を」
熱海市は27日、同市伊豆山の土石流被災地に整備する公園緑地に住民意見を反映させるための第3回ワークショップ(WS)を市役所で開いた。被災者を含む住民10人が参加し、防災機能や憩いの場の確保など、公園緑地のあるべき姿について発表し合った。 市は2026年度までを目途に、逢初(あいぞめ)川流域の計3カ所に公共空間を整備する計画。WSは6月に始まり、求められる機能と施設配置の案を検討してきた。最終回となったこの日は、これまでの検討内容を仮想現実(VR)の手法でイメージ化し、参加者が「防災機能や休憩スペースがあったらいい」などの意見を出した。 土石流被災地に設定されている立ち入り禁止の「警戒区域
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熱海土石流 復興に支援金5万円寄付 城西大同窓会静岡支部
城西大同窓会静岡支部は26日、熱海市伊豆山の大規模土石流の被災地復興に役立ててもらうため、市に支援金5万円を寄付した。支部長の中沢公彦県議会議長と佐野勝紹支部長代行ら8人が市役所を訪れ、斉藤栄市長に支援金を託した。 支部の発足20周年記念事業として会員から支援金を募った。市役所への訪問に先立ち、土石流の被災地を視察し、県熱海土木事務所から河川整備などの概要について説明を受けた。佐野支部長代行は「現場を見て被害のひどさを改めて知った。支援金を復興に活用してもらいたい」と話した。
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消防と航空隊が熱海で訓練 円滑な救助へ連携確認
熱海市消防本部と県消防防災航空隊はこのほど、同市上多賀の熱海市民グラウンドで合同訓練を行った。要救助者を円滑かつ迅速に救うため、県消防防災ヘリ「オレンジアロー」が出動して活動する際の隊員の連携を確認した。 約20人が参加した。グラウンドで一連の動きを確かめた後、災害現場の上空から隊員を投入する訓練を行った。ホバリング中のヘリからワイヤケーブルを使って両隊員が降下し、地上に降り立つ流れを実践。要救助者の救出訓練も行い、地上のダミー人形をつり上げて機内に収容した。 ヘリを使った訓練は当日の天候に左右され、熱海ではこれまでに実施できないことも多かったという。航空隊の南條直希隊長は「地上の消防隊
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4日から定例会 熱海市議会
熱海市議会は25日、議会運営委員会を開き、9月定例会の会期を4~26日の23日間とすることを確認した。初日に2023年度一般会計補正予算案、22年度一般会計決算認定案など24件を上程する。議案質疑と一般質問は13、14日に行う。
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「警戒区域」9月1日解除 熱海土石流被災地 市発表
熱海市伊豆山の大規模土石流を巡り、同市の斉藤栄市長は24日の定例記者会見で、災害対策基本法に基づき立ち入り禁止としている被災地の「警戒区域」を9月1日午前9時に解除すると正式に発表した。土石流の起点となった逢初(あいぞめ)川源頭部の不安定土砂を撤去する県の行政代執行が8月26日に完了する見通しが立ったため。 市によると、避難生活を送っているのは8月18日現在、112世帯200人。区域内には46棟が土石流に流されずに残っているが、9月1日時点でライフラインが復旧するのは32棟にとどまる。警戒区域解除を受け、9月中に7世帯13人が帰還を予定する。このほか12月末までに6世帯16人、2023年度
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助成金8300万円を不正に受給 熱海の人材派遣業
静岡労働局は24日までに、熱海市の人材派遣業「Welcomes ATAMI(ウェルカムズ アタミ)」が従業員の勤務実態を偽って雇用調整助成金などの支給を申請し、計約8300万円を不正に受給したと発表した。 同社は従業員が実際は出勤していたにもかかわらず休業したなどと偽り、新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされた労働者の雇用を維持するための助成金などを不正に受け取ったとされる。労働局は助成金の支給決定を取り消し、全額返金と加算金、延滞金の支払いを求めている。
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熱海港にまちづくりマイスター 静岡県内2人目、NPO法人の安田さん選出
熱海港で海釣り施設を管理するNPO法人SEA WEB(シー・ウェブ)の安田和彦理事長(64)=熱海市桜木町=が、一般社団法人ウオーターフロント協会が認定する「みなとまちづくりマイスター」に選ばれた。港の環境保全と地域活性化に向けた取り組みが評価された。23日、市役所に斉藤栄市長を訪ねて喜びを報告した。 マイスターは港のまちづくりの中心的な役割を果たし、地域の発展に貢献する人材をたたえる制度。安田理事長は年1回の海中清掃に加え、釣り人へのマナー啓発、子ども向けの釣り教室に取り組んできた。全国には49人のマイスター認定者がいて、県内では一般社団法人御前崎スマイルプロジェクトの石原智央代表理事
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熱海・伊豆山神社で4年ぶり納涼祭 災害とコロナ乗り越え復興復旧願う
熱海市の伊豆山神社本宮社で23日、例祭が行われた。大規模土石流の起点となった逢初(あいぞめ)川源頭部に隣接する境内で住民25人が神事に臨み、地域の再生と発展を祈った。例祭に合わせた地元町内会による納涼祭も、コロナ禍を経て4年ぶりに開催した。 本宮祭では原嘉孝宮司が祝詞を読み上げた後、神社氏子と地元町内会などの関係者が順番に玉串をささげた。納涼祭にはボールすくいや飲食のブースが用意され、老若男女が和やかなひとときを楽しんだ。祭典実行委員長で七尾町内会長の小林秀樹さんは「災害があって難しい面もあるけれど、楽しく祭りをやりたい」と前を向いた。 市は土石流被災地で立ち入り禁止にしている「警戒区
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野菜マシマシ 広がる輪 「脳血管疾患」予防に期待 静岡県のプロジェクト
静岡県民の野菜摂取量増加を目指して県が取り組む「野菜マシマシプロジェクト」が、県内市町や企業にも広がりを見せている。野菜に多く含まれるカリウムが余分な食塩を体の外に排出するとされ、本県の健康課題である脳血管疾患の予防対策として期待が高まる。今月31日は「野菜の日」。県は「野菜をおいしく楽しく食べるきっかけにしてほしい」と呼びかける。 伊豆市は野菜マシマシを含むキャッチフレーズを募集している。健康づくりのイベントなどで活用する方針で、健康長寿課の担当者は「県と足並みをそろえ、市民を巻き込みながら高血圧対策に取り組みたい」と話す。31日には野菜摂取量の増加を促す食育キャンペーンを開き、野菜摂
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盗撮未遂容疑で逮捕
熱海署は23日、性的姿態撮影未遂の疑いで熱海市紅葉ガ丘町、旅館従業員の男(67)を逮捕した。逮捕容疑は9日午後11時ごろ、勤務する同市内の宿泊施設で、神奈川県の10代女性客の姿をスマートフォンで撮影しようとした疑い。同署によると、女性客は露天風呂に入浴中で、人影に気づいて発覚した。
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雨量通行の規制 27日に基準廃止 熱海市伊豆山
静岡県は23日、熱海市伊豆山の大規模土石流を受け、国道135号熱海ビーチライン入り口―門川交差点間で設定している雨量通行規制の基準について、27日午前0時に廃止すると発表した。土石流の起点となった逢初(あいぞめ)川源頭部の不安定土砂を撤去する行政代執行が26日に完了するため。 県熱海土木事務所によると、2021年7月の土石流発生後、時間雨量10ミリ以上が3時間連続、連続雨量が100ミリ以上などの基準に達した場合は同区間を通行止めにしている。基準に基づく通行止めは今月22日までに計11回に及んだ。 市も23日、市道伊豆山神社線岸谷バス停―仲道入り口バス停間の雨量通行規制を27日午前0時に廃
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熱海市立図書館改修 ICタグ導入検討
熱海市総合教育会議の2023年度初会合が22日、市役所で開かれた。市は24年度に市立図書館で実施する空調設備の改修工事に併せ、図書館システムに集積回路(IC)タグの導入を検討し、利便性と満足度の向上を図る方針を明らかにした。 市立図書館は同市上宿町にある民間事業者の建物を賃借して運営している。市によると、ICチップが組み込まれたタグを書籍に添付する。図書館の利用者が無人カウンターを使って書籍の貸し出し処理が可能になるほか、書籍の配架間違いを防ぐ利点があるという。導入費用は国の交付金を活用する予定。 委員は立地の悪さや賃借料の継続などの懸念材料を挙げ、新しい図書館を整備する必要性を指摘した
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 8月18日は小マダイやカワハギ、ネンブツダイ、タカベ、小イサキ、メジナ、ソウダガツオ、イトヨリ。19日はネンブツダイやムロアジ、タカベ、メジナ、アイゴ、小イサキ、コノシロ、ベラ、スズメダイ。20日はマダイやソウダガツオ、メジナ、アイゴ、タカベ、小イサキ、ネンブツダイ、スズメダイ、ベラ、ムロアジが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は早朝、夕方のサビキ釣りはイワシが少なくアジが多い。日中はアジの釣果が上がらないためイソメを使ったシロギス釣りに変えるのもお勧め。足元ではカサゴも釣れる。カゴ釣りや弓角仕掛けなどではソウダ
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熱海復興加速へ協力 川勝知事会見で強調 土石流被災地 警戒区域解除契機に
熱海市伊豆山の土石流被災地に設けられている「警戒区域」が9月1日に解除されることに関し、川勝静岡県知事は記者会見で、市の復興まちづくり計画に盛り込まれている逢初(あいぞめ)川拡幅などの事業推進に向けて「アクションを起こす大きな節目になる」と述べ、市と協力して復興の動きを加速させていく考えを強調した。 同計画は、県が行う河川拡幅と川の両岸に幅4メートルの道路を整備する市の工事が柱。県と市は2024年度末までの完成を目指しているが、用地買収率が約3割にとどまっている。川勝知事は「市の動きを支える準備はできている。9月1日以降、現場に入るなどして地元の意見をしっかり受け止めて対応していく」と述べ
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スマホ使い方 初心者に伝授 熱海市、10月「教室」
熱海市は10月4、11、18日、スマートフォンの基本的な使い方を伝授する「超初心者スマホ教室」を同市中央町のいきいきプラザで開く。市内に在住、勤務するシニア世代を主な対象にする。 各日いずれも午前10~11時と午後1時半~2時半の2回開催する。スマホの電源の入れ方や画面操作のほか、インターネット検索の仕方、地図アプリの使い方などを一から習得する。同市昭和町のパソコン教室「あたみデジタルスクール」の小倉高代代表が講師を務める。 参加無料。定員は各回15人。申し込みは9月15日まで受け付ける。問い合わせは市生涯学習課<電0557(86)6578>へ。
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豪雨災害復旧など94項目 24年度予算 静岡県、国への要望まとめ
静岡県はこのほど、国の2024年度予算の概算要求前に提出する6分野94項目の要望・提案事項をまとめた。共通事項として物価高騰対策の強化を求めたほか、22年9月の台風15号災害、23年6月の豪雨災害からの復旧・復興や、長期間放置された産業廃棄物処理への支援、民生・児童委員の担い手確保なども新たに盛り込んだ。 物価高騰対策では、医療機関への臨時的な診療報酬改定、介護事業所の介護報酬引き上げ、子育て世帯への経済的負担軽減策などを求める。災害対策では、漁場の流沈木処理への財政支援などを要請する。 産廃については、行為者の不明や死亡、資力不足などで長期間放置された産廃のリスクが問題となる中、排出業
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宮本が逆転V 自身シニア初 ゴルフ・ファンケルクラシック
PGAシニアゴルフツアーのファンケルクラシック(静岡新聞社・静岡放送後援)最終日(裾野カンツリー倶楽部、6993ヤード、パー72)は20日、首位と2打差の2位タイでスタートした宮本勝昌(熱海市出身、御殿場市在住)が通算14アンダーの202とし、自身初のシニアツアー優勝を逆転で飾った。初めて同時開催した女子シニアエキシビションマッチは斉藤裕子が通算3アンダーの141で勝利した。 前半3バーディーとした宮本は10、11番にも連続バーディーを奪い、初日から首位の細川和彦に並んだ。13番では3メートルのバーディーパットを決めて逆転。その後も2バーディー1ボギーで、細川を3打差で退けた。 藤田寛之
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⛳宮本2位タイ浮上 細川が首位守る ゴルフ・ファンケルクラシック
PGAシニアゴルフツアーのファンケルクラシック(静岡新聞社・静岡放送後援)は19日、裾野市の裾野カンツリー倶楽部で第2ラウンドを行った。初日首位の細川和彦が70で回り、通算9アンダーで首位を守った。 初日6位タイだった宮本勝昌(熱海市出身、御殿場市在住)、片山晋呉、I・J・ジャンが2打差の2位に並んだ。藤田寛之(葛城ゴルフ倶楽部)は首位と5打差の10位タイに後退した。芹沢信雄(御殿場市出身)は通算5オーバーの58位タイ。初日6オーバーの73位だった中嶋常幸は体調不良でスタート前に棄権した。(賞金総額6300万円、優勝1500万円、出場77選手=アマ5、晴れ、32・1度、東の風2・1メートル
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大自在(8月20日)「信念を貫く」
SBSテレビで放送されている日曜劇場「VIVANT」。阿部寛さん演じる警視庁公安部の捜査官を補佐する「ドラム」さんの存在が気になって仕方ない。長身の阿部さんと対照的なずんぐりむっくりで、スマホの音声翻訳を使いこなすあの人である。 元力士の富栄[とみさかえ]ドラムさん。現役時代は富栄のしこ名で幕下6枚目が最高位。100キロ超の体重で連続バック転をこなす運動神経と陽気な性格を生かし、引退後はユーチューバー、俳優として活動する。 所属した伊勢ケ浜部屋では、横綱日馬富士らの付き人もしたという。同部屋の翠富士(焼津市出身)や熱海富士(熱海市出身)は、第二の人生で活躍する兄弟子に刺激を受けたことだろ
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「平和 後世に残したい」 熱海市戦没者遺族会長 米山さんが講話
戦争の悲惨さを知り、恒久平和を後世に伝える「熱海市民平和のつどい」が19日、同市昭和町の起雲閣で開かれた。市戦没者遺族会長の米山勉さん(79)らが講話し、父を戦争で亡くした体験談を交えて平和の尊さを訴えた。 米山さんの父は、網代地区の定置網漁に従事する船の機関長だった。1944年のインパール作戦に参戦し、戦病死したとされる。米山さんは「母が生前、父の話をよくしてくれた。一緒にお酒を飲みたい、会いたいと感じることが多々あった」と思いをはせた。父の遺書には「子の成長を願う」「親戚、近所との付き合いを怠るな」と記されていたという。 米山さんは網代地区の遺族会役員を経て、2012年から市の遺族会長を
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起点の土砂撤去、26日完了へ 熱海土石流 警戒区域解除、条件整う
熱海市伊豆山の大規模土石流の起点で不安定土砂の撤去などを行う静岡県の行政代執行について、県は18日、起点の工事が26日に完了すると発表した。市は被災地で原則立ち入り禁止にしている「警戒区域」を9月1日に解除する予定で、その前提条件としていた現地の安全確保を図る工事が全て完了することになる。 起点の不安定土砂の撤去は2月28日に始まった。当初は5月末の完了を目指していたが、天候不良などの影響で、7月初旬までずれ込んだ。その後、掘削した斜面の緑化や湧水が流れる2カ所に排水路を整備する工事を行っていた。県盛土対策課によると、今月8日時点で、斜面で緑化が始まっている様子が確認できたという。 ただ
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記者コラム「清流」 まちの歩みを追う覚悟
静岡市の本社から熱海支局に今夏異動して早々、伊豆山の土石流現場に向かった。発生から2年余り。生活再建への取り組みが徐々に進む一方で、地肌むき出しの斜面や壊れた家屋がいまだに残る現状を目の当たりにした。遺族や被災者のことを思うと、心が痛む。 「熱海」と言えば、静岡県が国内外に誇る温泉観光地だ。土石流現場から少し離れた中心街では、若者や家族連れ、外国人を中心とした旅行客の多さに驚かされた。コロナ禍を乗り越え、活気を取り戻しつつある熱海の底力を感じている。 本来なら「まちは一つ」のはずだが、同じ熱海市内でも、伊豆山とそのほかの地域とでは“温度差”があると聞いた。真の日常
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静岡人インタビュー「この人」 熱海特産ダイダイの魅力発信に努める 高木康行さん(伊東市)
熱海市特産のダイダイの価値と、活用の機運を高める「熱海だいだい和菓子プロジェクト」を7月に始動した。若手社員と商品開発や普及活動を行い、販路拡大も目指す。伊東市出身。 -始めたきっかけは。 「これまでもニューサマーオレンジなど伊豆地域のかんきつ類を使った和菓子の製造販売に取り組んできた。ダイダイの活用にも挑戦してきたが、独特の苦みや渋みに阻まれていた。そんな中、2年前に熱海市の生産者、岡野谷伸一郎さんと出会い、ダイダイの魅力を広めたいという熱意に共感し、商品開発に改めて挑もうと決意した」 -ダイダイの魅力とは。 「日本では正月飾りでの使用が中心で、あまり食用に使われてこなかった。しか
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ゴルフ・細川 7アンダーで単独首位 ファンケルクラシック
PGAシニアゴルフツアーのファンケルクラシック2023(静岡新聞社・静岡放送後援)が18日、裾野市の裾野カンツリー倶楽部(6993ヤード、パー72)で開幕した。 初日は細川和彦が7アンダーで単独首位に立った。3打差の2位タイには真板潔、I・J・ジャン、パク・スンピル、深堀圭一郎が並び、4打差の3位タイに熱海市出身の宮本勝昌、藤田寛之(葛城ゴルフ倶楽部)、桑原克典、米山剛が付けた。御殿場市出身の芹沢信雄は5オーバーの71位タイから巻き返しを狙う。 (賞金総額6300万円、優勝1500万円、出場78選手=アマ5、晴れ、29・7度、南の風3・9メートル、観衆2333人) アイアン好調 4連続バ
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熱海土石流の復興計画「見直し必要」 熱海市と静岡県に被災者有志ら改定案
熱海市伊豆山で発生した大規模土石流の復旧復興と原因究明を目指す被災者有志と専門家が17日、市役所で市と静岡県の幹部と面会し、市復興まちづくり計画の改訂案を提出した。現行計画では用地買収が難航し、復旧復興に向けた整備事業が進まないとして見直しの必要性を訴えた。 現行計画は、土石流で被災した逢初(あいぞめ)川の中下流域で、県が河川拡幅の工事を行い、市が川の両岸に幅4メートルの市道を整備する事業。用地買収が3割止まりの現状を踏まえ、改訂案では、地下水路となる暗渠(あんきょ)部分を増やしたり、市道の一部を河川の上に張り出す工法を採用したりして、整備事業に必要な用地を最小限に抑えるべきだと主張した。
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かがり火110基 幻想的に 熱海で盆行事 海上花火も夜空彩る
熱海市の多賀地区で16日夜、伝統的な盆行事「百八体流灯祭」が開かれた。約110基のかがり火が地区内のあちこちに設置され、一帯は幻想的な雰囲気に包まれた。 300年の歴史があるといわれる流灯祭は、第2次世界大戦の影響で一時途絶えたが、昭和30年代に復活して以降は多賀地区の夏の伝統行事として親しまれている。長浜海水浴場では、地元住民らが約350個の灯籠を海に流して先祖を供養した後、一斉にかがり火をたいた。 流灯祭に続き、対岸の網代湾では「網代温泉海上花火大会」が行われた。地域住民や観光客が見守る中、約2千発の花火が打ち上げられ、南熱海の盆の夜を華やかに彩った。
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市町駅伝の強化練習 参加者募集 熱海市代表選手選考へ
静岡市で12月2日に行われる第24回静岡県市町対抗駅伝競走大会(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に向け、熱海市実行委員会は市の代表選手を目指して強化練習に参加する市民らを募集している。 市内の出身または市内に在住、在勤、在学している小学4年生以上を対象にする。「小学生男子・女子」「中学生男子・女子」「高校生男子・女子」「一般男子・女子」「40歳以上」の各区分で募集する。今月31日~11月29日の毎週木曜、午後7時から8時半まで熱海高グラウンドで練習を行う予定。期間中、代表選手の選考会も実施する。 申し込み、問い合わせは市健康づくり課スポーツ推進室<電0557(86)6604>
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 台風の影響で12~17日まで休園のため釣果なし。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺ではサビキ釣りで小アジ。シマアジや小ムツも交じる。群れにより個体差があるため、サビキのサイズは4~5号で、ハゲ皮やピンクスキンが良い。食いが悪ければトリック仕掛けが有効。カゴ釣りや弓角仕掛けではソウダガツオ。サバも交じるが釣果は少ない。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 沼津沖船釣りは、連日マアジが好調で多数揚がっている。10日午前の船は20~40センチ超の良型マアジと大アジ。他に40センチのアマダイや
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「ヒロシマ」で伝える市民たち 被爆国から願う平和【戦後78年 しずおか】
8月15日、唯一の戦争被爆国である日本は78回目の「終戦の日」を迎えた。国外に目を向ければロシアによるウクライナ侵攻は長期化し、為政者は核兵器の使用をちらつかせる。混沌(こんとん)とする世界情勢の中で、被爆地広島から平和を願う人々の胸にいま、去来するものとは-。現地から市民の声を伝える。 平和記念公園の案内役 祖父母が静岡にゆかり 粟村智幸さん 混沌の世界 今こそ語り続ける 平和記念公園の慰霊碑の前を案内する粟村智幸さん。ピースボランティアになると伝えた日に自身の体験を語った母美智子さんは今春、90歳で亡くなった=7月29日、広島市中区 「核は一瞬で多くの人々の生を無にする。巻き添
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火災救助の技術向上へ 解体予定の建物で実践訓練 熱海市消防本部
熱海市消防本部はこのほど、同市東海岸町で解体予定の元宿泊施設を活用した火災救助訓練を行った。20~30代の若手隊員を中心に約40人が参加し、実践的な訓練を通じて知識の習得と技術の向上を図った。 建物内を捜索する訓練では、客室のドアをこじ開け、内部に進入する流れを確認した。エンジンカッターやバールを使ってドアを壊し、酸素ボンベの量を確認した後、消火ホースを手に客室内に入った。電動ドリルやハンマーを使い、客室の壁に穴を開ける訓練も体験した。 解体予定の建物を使った訓練は4年ぶり。市消防本部の担当者は「庁舎内の訓練だと慣れが出てしまう。実際の建物での実践的な訓練は、隊員にとって貴重な経験になる
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旧耐震基準の老朽住宅 住んでいても補強可能【東海さん一家の防災日記 南海トラフ地震に備える 第1章 危機意識の低下③/いのち守る 防災しずおか】
いつ起きるか分からない南海トラフ地震に市民はどう備えるべきか。自治会・自主防災会会長の東海駿河[とうかいするが]さん(71)と妻の伊豆美[いずみ]さん(66)、長男の遠州[えんしゅう]さん(36)親子、長女の富士子[ふじこ]さん(33)の3世代をモデルに、自助、共助の取り組みを考える。 地域の公民館で開かれた自主防災会の会合後、東海駿河さんは副会長の大池将斗さん(70)から相談を受けた。築50年で老朽化した自宅の木造住宅を耐震補強したいが、費用や効果などがよく分からないという。 「高齢者世帯なので『家にお金をかけても』と思ってきたが、熊本地震などで住宅が倒壊した姿を見て心配で」と大池さ
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宝生流教授嘱託会 能楽披露通じ交流 熱海で全国大会
能楽の宝生流教授嘱託会の第68回全国大会(同会本部主催、同会県支部共催)がこのほど、熱海市のMOA美術館能楽堂で開かれた。全国各地で活動する180人余りが集い、日頃の取り組みの披露を通じて技能向上や相互交流を図った。 宝生流はプロの師匠から教えを受け一定の技量を培った人に宝生流謡曲の教授を委嘱する制度を設けていて、同会はその嘱託免状を持つ会員約800人で構成する。全国の28支部が持ち回りで大会を開き、県内では2012年以来の開催。 出演者は能舞台で仕舞や連吟のさまざまな演目を披露した。本県支部の関係者らは舞囃子(ばやし)「羽衣」などを演じ、観衆から拍手を浴びた。客席では一般の来館者も鑑賞した
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駐車ポイント→商品券に 熱海、回遊性向上で地域活性 運営会社・神社・観光協会連携
熱海市の来宮神社と市観光協会、駐車場運営会社「タイムズ24」(東京)は8月から、同社会員ポイントを市内の地域共通商品券として交換・利用できるサービスを開始した。来訪者の回遊性向上を図り、地域活性化に結びつける。同社としては全国初の試みで、他地域にも普及させるモデルケースにしたい考え。 同社が管理運営する有料駐車場などを利用した際にたまる会員制の「タイムズポイント」(利用代金100円で1ポイント獲得)について、200タイムズポイントを「熱海エリア共通商品券」(200円分)に交換可能とする。同商品券は市内の飲食店や日帰り温泉など約40の店舗や施設で利用できる。 同社が付帯駐車場を管理運営して
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関東大震災100年展 熱海の被害伝える
静岡県東部でも大きな被害が出た関東大震災(1923年9月1日)から100年の節目を前に、当時の熱海市の被害状況を伝える企画展「熱海の昔の災害」が市立図書館で開かれている。災害史に関する行政資料や貸し出し用書籍など約40点が並ぶ。9月24日まで。 展示の一つ「県大正震災誌」によると、熱海市内の主な被害は家屋の全半壊・流失が千戸を超え、計100人の死者・行方不明者を出した。「初震より約10分にして前後2回津波の襲来あり、(中略)溺死を遂げたるもの少なからず」との記載もみられ、津波被害の大きさを物語っている。 1950年4月13日に発生した「熱海大火」の被害状況をまとめた資料や記録写真も併せて展示
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熱海土石流の教訓 課題を意見交換 9月3日セミナー
住宅に関するさまざまな問題を研究する組織「日本住宅会議」は9月3日午後1時半から、サマーセミナー「熱海土石流災害の問題性と盛土規制法をめぐって」を熱海市昭和町の起雲閣で開く。8月25日まで参加者を募集している。 2021年7月3日に熱海市伊豆山で発生し、28人の命と住民の日常を奪った大規模土石流を教訓に、建設残土の実態や盛り土規制法の課題などについて、住環境の専門家や熱海土石流の被災者、現場取材に当たってきた本紙記者が意見を交わす。 参加費は県民1500円、同会員は2千円、非会員は2500円。問い合わせは同会議の坂庭国晴理事<電080(6939)5224>へ。
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「熱海芸妓」踊り華やか 浴衣姿で地域住民おもてなし 4年ぶり納涼祭
熱海の芸妓文化の魅力を伝えるイベント「納涼芸妓まつり」(熱海芸妓置屋連合組合主催)が10日、熱海市の熱海芸妓見番歌舞練場で始まった。芸妓衆の踊りや、お座敷遊び「投扇興」の体験を気軽に楽しむことができる。11日まで。 新型コロナウイルス禍の影響で、2019年以来4年ぶりの開催となった。涼しげな浴衣姿の芸妓25人が来場者を出迎え、舞台上で華やかな踊りを披露した。投扇興の体験では、来場者と芸妓が箱の上にある的に狙いを定めて扇を投げ、得点を競った。 同組合の小笠原亜紀子組合長は4年ぶりのイベント再開について「芸妓一同、待ちに待っていた。日頃かわいがってくれる地域の方々に感謝の気持ちを込め、おもて
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「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(葛飾北斎)「黄金比」構図、世界を魅了 「富士山」編④完【アートのほそ道】
西洋近代美術に、最も影響を与えた日本美術を挙げるとすれば、私は葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」だと思う。県内では静岡市東海道広重美術館(清水区)で開催中の企画展やMOA美術館(熱海市)で見ることができる。 浮世絵は、西欧でジャポニズム(日本趣味)が生まれるきっかけとなった。画家のモネ、ゴッホらへの影響とともに、作曲家のドビュッシーが「海」のスコア表紙に「神奈川沖浪裏」を使ったことでも知られている。 「神奈川沖浪裏」は、富士山を中央に据えた一点透視図法で描かれた単純な構図の作品ではなく、人間が美しいと感じる「黄金比率(1:1・618)」で構成されている。綿密な分析で生まれたものと説く
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異業種交流促進へ 「真誓会熱海」発足
熱海市内の経営者らでつくる異業種交流団体「真誓会熱海エリア」が8日、発足した。同市西山町の来宮神社で初会合を開き、相互交流や情報交換を通じて新ビジネスの創出を図り、地域経済の活性化を目指すことを確認した。 真誓会は一般社団法人中小企業相互扶助協会(東京都)が運営する全国組織。熱海エリアは47団体目の発足で、県内では初の参入となった。同市内で飲食業、建築業、印刷業、清掃業などを手がける経営者ら約20人が会員として活動する。月1回、定例会を開いて親睦を深めるという。 熱海エリアの代表には中島わさび漬製造所(同市渚町)の中島一洋社長が就任した。中島代表は初会合のあいさつで、「会員同士が交流し、
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 1日はタカベやスズメダイ、イサキ、アジ、ネンブツダイなど。2日はイサキやネンブツダイ、アジ、ベラ、スズメダイ、アイゴなど。3日はスマガツオやヒラソウダ、タカベ、ネンブツダイ、スズメダイ、ベラ、イワシ、アジなど。4日はソウダガツオやタカベ、スズメダイ、ネンブツダイ、ベラなど。5日はイワシや小アジ、カマス、ネンブツダイ。6日はカマスやタカベ、マアジ、サンバソウ(イシダイの幼魚)、スズメダイなどが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は投げ釣りでシロギス狙い。餌は青イソメ。暑さでイソメが弱ってしまうためクーラーで保存を。ウ
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被災者支援 寄り添って 静岡県 調整役(コーディネーター)養成
多様化する被災者の要望に寄り添い、支援の漏れや偏りをなくすために支援団体間の調整を行う「被災者支援コーディネーション」の重要性が増している。静岡県は本年度、調整役となるコーディネーターの養成に乗り出した。早期の生活再建や災害関連死防止へ被災者のニーズを把握し、行政や社会福祉協議会、NPO、企業など支援に関わる団体をつなぎ、課題を解決する。南海トラフ地震に備え、全35市町で各1人以上の人材を育成することを目標としている。 被災者の要望は多様化し、行政が一手に対応を引き受けるのは難しい。民間の力が不可欠だが、各団体がそれぞれの専門分野で活動するだけでは支援の漏れが生じる。東日本大震災では全国か
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生涯学習の指導者募集 熱海市教委、25日まで
熱海市教委は25日まで、生涯学習事業の指導者確保に向け、「生涯学習人材バンク」の新規登録者を募集している。主にスマートフォンの操作、健康運動、絵画、楽器、語学に精通した人を募っている。 人材バンクは延べ約130人が登録していて、個別指導や生涯学習講座の市民教室などを担当している。登録内容は市が定期発行する「生涯学習のしおり」を通じて情報発信する。 居住地を問わず応募できる。所定の用紙から申し込む。問い合わせは市教委生涯学習課<電0557(86)6573>へ。
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行政文書白黒コピー問題 判読不明は特定部分 川の濁りや分水嶺付近 熱海土石流
熱海市伊豆山で盛り土が崩落し28人が死亡した大規模土石流を巡る県の行政文書の白黒コピー問題で、静岡県から開示された約400種類の文書のうち、白黒化で判読できなくなっていた文書は特定の内容に限定されることが7日までの本紙の調べで分かった。土石流の前兆とされる川の濁りや、隣接流域の水が流入した可能性のある分水嶺(れい)付近の開発の写真が判読できなくなっていた。全ての文書を同じ方法で白黒化したのではなく、文書の内容に応じて白黒化の方法を変えた疑いが出てきた。 県が本紙の要請に応じて土石流発生後の21年10月以降に開示した文書は、開発業者に対する行政手続きや行政指導の記録。不自然に黒くなり、写真
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残土処理費高騰 窮状訴え 土木・建設業者 裾野市に要望書
裾野市内の土木・建設業者が4日、建設残土に関する要望書を市に提出した。背景には残土処分費用が高騰している窮状があり、まずは市が発注する公共事業での対応改善を求めた。 7事業者の代表が市役所を訪れ、村田悠市長に現状を説明した。熱海市の土石流災害で県の規制が強化され、土質調査費が必要になるとともに、処分単価や運搬費が2021年度に比べて2~4倍に上がっていると指摘。裾野市が発注する公共工事の残土処分について、市営の処分場を確保し、土質調査費などを市が負担するよう求めた。 事業者は「このままでは災害時の応急対応にも影響が懸念される」と訴え、村田市長は「真摯(しんし)に受け止め、前向きに検討したい」
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防災情報 SNSで若者へ 関東大震災100年で強化 県東部地域局 積極発信
静岡県東部でも大きな被害を受けた関東大震災発生から100年の節目に合わせ、県東部地域局がSNSで防災情報の発信を強化している。主に20~30代の防災意識の向上につなげたい考えだ。 8月1日から連日、X(旧ツイッター)に投稿している。まずは県内外の被害状況を写真も交えて伝えている。インスタグラムやネット投稿サイト「note」も今後活用する。 同局によると、1923年9月1日に発生した関東大震災では県内の建物2298軒が全壊し、死者・行方不明者は443人。熱海市と伊東市には津波が襲い、御殿場市と小山町では建物の倒壊が相次ぐなど県東部に被害が集中した。 津波到達地点を示す石碑や供養塔などが各地に残
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初島~熱海 12キロを競泳 静岡商高5位入賞
初島・熱海間団体競泳大会(熱海市主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が4日、同市の初島港から熱海サンビーチまでの12キロ区間で行われた。県内外の25チームが出場し、神奈川県水泳連盟が2時間20分3秒で2連覇した。県勢は静岡商業高が3時間30分57秒で5位入賞を果たした。 1948年に始まった伝統的な大会で、76回目。照りつける日差しの下、選手たちは3人一組で懸命に泳ぎ、タイムを競った。レースの途中で2チームが棄権したほか、強い向かい風の影響で波が高くなり、地元の熱海スイミングチームを含む10チームが制限の4時間以内にゴールまで泳ぎ切ることができなかった。 優勝した神奈川県水泳連盟チームは大塚陽さ
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警戒区域解除前 最後の黙とう 熱海土石流被災者「元のまちに」「まだ不安」
熱海市伊豆山の大規模土石流は3日、発生から2年1カ月が経過した。土砂が流れ下った逢初(あいぞめ)川沿いに遺族や被災者が集まり、犠牲者に黙とうをささげた。原則立ち入り禁止の「警戒区域」を市が9月1日に解除するのを前に、被災者は「元のまちの姿を取り戻したい」「まだ不安、危険だ」などと複雑な胸中を明かした。 月命日の黙とうは発災2カ月後の2021年9月に始まり、24回目。警戒区域を見下ろす高台を定位置に続けてきた。今回も遺族と被災者ら15人が土石流の発生時刻とされる午前10時28分に合掌した。警戒区域の解除に伴い、一部の被災者は避難先から帰還できることから、この高台での黙とうは最後になった。
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犠牲者慰霊と地域再生に願い込め 熱海市伊豆山で4年ぶり花火大会 土石流災害から2年1カ月
28人が犠牲になった熱海市伊豆山の土石流災害の発生から2年1カ月となった3日、伊豆山温泉観光協会は伊豆山温泉納涼海上花火大会を4年ぶりに開いた。夜空を彩るスターマインなどに先立ち、犠牲者28人に向けた慰霊献発花火が伊豆山港から打ち上げられ、住民や見物客は悲劇を改めて胸に刻みつつ、一日も早い地域の再生を願った。 土石流からの復旧復興が道半ばで、今も避難生活を続けている住民がいる伊豆山。被災者でもある同協会の高橋幸雄会長(68)は「犠牲者の慰霊と、一歩ずつ前に進もうとしている地域の姿を発信したい」と花火に込めた思いを語った。 青色の光を放つ28発の慰霊献発花火が上がると、住民らは夜空をじっと
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広域道路網整備促進 事業計画を決める 熱海・函南推進協
熱海市と函南町の議員や首長らでつくる熱海・函南広域行政推進協議会は1日、2023年度初会合を同市役所で開いた=写真=。観光経済の活性化と防災面の強化を目指し、広域道路網の整備促進に関する要望活動などを盛り込んだ事業計画を決めた。 沼津市と神奈川県小田原市を結ぶ高規格道路「伊豆湘南道路」や、伊豆縦貫道大場・函南―函南インターチェンジ間(1・9キロ)の早期整備に向け、協調して関係機関への要望活動に取り組む。両市町の地場産品をそろえた日曜朝市を開催するほか、県道の熱海・函南線と十国峠・伊豆山線の改良整備を要請する。 役員改選も行い、会長に函南町議会総務建設委員会の野田哲郎委員長、副会長に熱海市議会
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熱海土石流発生から2年1カ月 警戒区域解除前最後の黙とう 被災者「元のまちに」「まだ不安」
熱海市伊豆山の大規模土石流は3日、発生から2年1カ月が経過した。土砂が流れ下った逢初(あいぞめ)川沿いに遺族や被災者が集まり、犠牲者に黙とうをささげた。原則立ち入り禁止の「警戒区域」を市が9月1日に解除するのを前に、被災者は「元のまちの姿を取り戻したい」「まだ不安、危険だ」などと複雑な胸中を明かした。 月命日の黙とうは発災2カ月後の2021年9月に始まり、24回目。警戒区域を見下ろす高台を定位置に続けてきた。今回も遺族と被災者ら15人が土石流の発生時刻とされる午前10時28分に合掌した。警戒区域の解除に伴い、一部の被災者は避難先から帰還できることから、この高台での黙とうは最後になった。
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ビーチでの犯罪注意 熱海署 うちわ配布で啓発
夏の行楽シーズンに合わせ、熱海署は7月31日、盗撮や痴漢、置引の犯罪被害防止に向けたキャンペーンを熱海市の熱海サンビーチなどで行った。署員のほか地域安全推進員、市職員が海水浴客ら利用者に啓発品を配り、注意を促した。 約10人の参加者が「盗撮許さない」「置引にご用心」などとPRするのぼり旗を掲げてビーチを歩いて回った。浜辺でくつろぐ家族連れらに、犯罪への注意を呼びかけるメッセージを記したうちわを手渡した。 同署によると、昨年、同ビーチでは疑いも含めて6件の置引、2件の盗撮のトラブルがあった。高野公宏生活安全課長は「海では開放的になり、貴重品から目を離しがちになる。しっかりと管理して被害を防
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 7月27日はクロダイやメジナ、シロギス、ハゼ、ベラ、アジ、タカベなど。29日は小ムツや小イサキ、小アジ、小メジナ、サンバソウ(イシダイの幼魚)、スズメダイなど。30日はイシガキダイや小メジナ、小アジ、小イサキ、サンバソウ、ベラなどが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東や川奈周辺はシロギス狙いの投げ釣りの好シーズン。メゴチも釣れる。できるだけ遠投してポイントを探る。夕方以降は毒があるゴンズイも釣れるため要注意。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 7月26日夜の沼津沖船釣りは70~90セ
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静岡人インタビュー「この人」 伊豆山温泉旅館組合の組合長を務める 山田洋一さん(千葉県)
8軒の宿が加盟する組合のトップとして、土石流災害からの復興に向けて伊豆山の魅力の発信に力を入れる。ホテル水葉亭を運営する大江戸温泉物語運営本部第3運営部長。49歳。 -伊豆山の魅力は。 「海と山の絶景や走り湯をはじめとした温泉資源。さらに平安時代から続く歴史は、熱海市中心街とは違った魅力がある。狭いエリアではあるが、大手企業が運営する宿泊施設が多く、新たなホテルの建設も進んでいる。それぞれに個性があり、お客さまの選択肢は広いと思う」 -地域の現状は。 「土石流の発生から2年以上がたったが、まだまだ厳しい状況が続いている。ただ、9月1日に警戒区域が解除される予定になり、長いトンネルの先
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初島航路の安全確保で覚書 熱海署と富士急マリンリゾート
熱海署と富士急マリンリゾート(熱海市)はこのほど、同社が運航する初島航路での乗船警備に関する覚書を締結した。初島の休憩施設「シマテラス初島」で大石剛署長と堀内明広社長が協定書に署名した。県内の警察署が船内警乗に関する覚書を結ぶのは初めて。 電車内で乗客を巻き込んだ凶悪事件が相次いでいることを受け、同署が提案した。覚書により、制服を着た署員2人が定期船に1日2回乗船し、船内をパトロールして乗客の安全を確認する。 大石署長は「制服による抑止力を発揮し、島民や観光客の安全に寄与したい」と話した。堀内社長は「事件や事故の対処訓練はしてきたが、船員だけの警戒には限界がある。警察との連携は心強い」と感謝
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社説(8月1日)アーツカウンシル 成果と課題 見え始めた
静岡県民の文化・芸術活動を支援する県文化財団の組織「アーツカウンシル(AC)しずおか」が、本格的な活動開始から3年目に入った。前例がない組織だが、「全ての県民が表現者となる」という目標に向け、成果と課題が見えてきた。 過去2年をみると、地域づくりのキーパーソンの発掘やアートプロジェクト活性化への寄与は期待以上との声がある。各地の団体が運営するアートプロジェクトの認知度、運営の質を高め、地域色豊かな文化資源として定着させてほしい。 2022年度の助成プロジェクトは31件。さまざまな業界やコミュニティーのあり方に一石を投じ、県内外から広く関心を集めた案件が多かった。県内各地の書店、図書館、本
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特産ダイダイを園児が和菓子に 熱海 「甘くておいしい」
熱海特産のダイダイの価値向上に取り組んでいる和菓子製造販売の石舟庵(伊東市、高木康行社長)はこのほど、熱海市の富士保育園でダイダイを使った和菓子作り教室を開いた。年長、年中園児計18人が参加し、地元の宝であるダイダイのおいしさを堪能した。 高木社長をはじめ同社の「熱海だいだい和菓子プロジェクト」のメンバー5人と、熱海市のダイダイ生産者、岡野谷伸一郎さんが講師を務めた。ダイダイの果汁やピューレを試食した園児は、「酸っぱい」「苦い」などと顔をゆがめた。 その後、同社が用意したピューレを練り込んだあんとだいだい色の生地で上生菓子作りに挑戦。器用にあんを生地で包み込み、ミカン形をした菓子を作り上げた
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花火、音楽ライブ、だいだいサワー、グルメ 熱海の夏 遊び全開 イベント初日盛況
熱海市渚町の親水公園レインボーデッキで28日、飲食や音楽ライブとともに花火大会が楽しめるイベント「熱海であそぼ!花火であそぼ!」(実行委主催)が始まった。熱海海上花火大会やお盆期間に合わせて、8月25日までに計8回開催する。 同市の飲食業界3団体や地元商店が出店し、熱海産ダイダイを使った「あたみだいだいサワー」をはじめとした各種ドリンク、フードメニューを提供する。 初日は開幕直後から多くの観光客が訪れ、アイドルグループのステージなどを満喫した。熱海海上花火大会がある8月5、8、18、22、25の各日は午後3時から9時まで。お盆期間中の8月11、12の両日は午後8時まで。 (熱海支局・豊竹喬)
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熱海女性連絡会 支援金を寄付 伊豆山連合町内会などに
熱海市の熱海女性連絡会はこのほど、土石流災害からの復旧復興を目指す同市の伊豆山地区連合町内会に支援金5万円を寄付した。伊豆山の寺院「般若院」に設けられている慰霊台の前で、滝野慶子会長が当摩達夫連合町内会長に手渡した。 浄財は、連絡会が東日本大震災の被災地、宮城県南三陸町の復興支援活動として続けている同町産メカブの販売売上金の一部。 被災地の警戒区域は9月1日に解除される予定だが、区域全体の復旧復興の道のりは長い。滝野会長は「伊豆山のことをみんなで話し合い、いかに住みやすい地域にしていくかが大事」と話した。当摩会長は「復興に向けて大切に使わせていただきたい」と感謝した。 連絡会は土石流で被災し
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静岡銀行が「メタバース支店」 実証実験、情報提供や研修に活用
静岡銀行は、インターネット上の仮想空間「メタバース」に同行インターネット支店を出店する実証実験を始めた。当面は金融サービスは行わず、顧客への既存商品の情報提供や行内向け研修に活用し、メタバース環境でのサービス展開策を探る。 熱海市のIT企業「ハコスコ」の提供するメタバース空間に、「メタテラス」と名付けた店舗を出した。画面上に表示された同店舗内のポスターやATMをクリックすると、商品内容を確認できたり、手数料を調べたりできる。 今後は同空間内で、接客トレーニングなどの社内研修を開催予定。国内の金融機関でメタバース上のサービス導入事例はまだ少なく、担当者は「実証実験でノウハウを蓄積し、顧客向
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谷に倒木埋めた可能性 熱海土石流の崩落起点、20年前開発の業者 県指導記録なし
熱海市伊豆山で盛り土が崩落して28人が死亡した大規模土石流の起点で、20年前に無許可開発していた業者が大量の倒木を谷に埋めた疑いがあることが26日までの取材で分かった。白黒化して判読できなくなっていた静岡県の行政文書に記されていた。20年前に土砂崩れが起きた箇所とみられるが、県が業者に木を除去させた記録は文書になく、そのまま盛り土が造成された可能性がある。専門家は「土の中から、木のような有機物を取り除くのは常識だ。腐って水が通りやすくなり、崩れやすくなる」と危険性を指摘している。 県が2003年3月に作成した行政文書(D55)の「無許可部現地状況」という項目に「谷状になっている箇所に倒木が
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移動式の期日前投票所“堅調” 南伊豆町議選で5カ所 人手不足、高齢化で15年から開始
南伊豆町議選(定数11)は15人が立候補し、30日の投開票に向けて激しい選挙戦を繰り広げている。町選挙管理委員会はこれまでの選挙と同様に〝移動式〟の期日前投票所を開設。日ごとに時間を区切り、町内数カ所で期日前投票ができるようにした。2015年にスタートした取り組みで、小規模自治体ならではの人手不足や高齢化といった課題の解決を図る。 期日前投票が始まった26日午前9時。同町の石廊崎区事務所に設けられた投票所で、パート社員羽坂八重子さん(76)が一票を投じた。移動式の投票所が自宅近くに設けられるたび、利用しているという。「車が運転できないので、役場まで投票に行くのは大変。でも選挙権がある限りは
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大自在(7月27日)森村誠一さん逝く
熱海市を仕事の拠点にした作家の森村誠一さんは、高齢化社会の道しるべとしての存在感も大きい。晩年まで精力的に書き、語る姿は「老境こそ人生の佳境」を実感させた。「あと少なくとも50冊は書きたい」と意気込んだのは、78歳で吉川英治文学賞を受けた時のことだ。 近著「老いる意味」(中央公論新社)では、老人性うつ病に苦しんだ体験を包み隠さず記した。出版社からの執筆依頼を一度は断ったが、弱い人間だから書ける、読者を勇気づける言葉もあるはずだと気が付いたという。「私も頑張っている、一緒に頑張りましょうと言いたかった」とペンを執った。 うつに加えて認知症の傾向も表れ、ノートやチラシの裏に言葉を書いては壁
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 21日は小イサキや、タカベ、スズメダイ、小アジなど。22日は小アジやイワシ、カマス、メジナなど。23日はアジやベラ、小イサキ、ショゴ(カンパチの幼魚)、マルソウダなどが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 ウキ釣りではメジナ。大小さまざまな個体が揚がる。サビキ釣りではアジ。シマアジやショゴも交じるがネンブツダイが多い。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 18日午前の沼津沖船釣りは20~30センチ超のマアジや30~40センチの大サバが多数。他に小マダイやホウボウ、ソウダガツオなど。19日午
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十両初優勝「皆さんのおかげ」 大相撲・熱海富士が凱旋セレモニー
大相撲名古屋場所で自身初の十両優勝を果たした熱海富士(20)=本名武井朔太郎、熱海市出身、伊勢ケ浜部屋=が25日、地元に凱旋(がいせん)した。同市役所で行われた後援会主催のセレモニーに登壇し、詰めかけた大勢の市民らから拍手、歓声を浴びた。 来場所の再入幕を確実にした熱海富士は「皆さんのおかげで優勝することができた。来場所もまた頑張るので、応援してくれたらうれしい」と笑顔をのぞかせた。「こんなに集まってくれてすごいびっくりしている。誰も来なかったらどうしようと思った」とも話し会場の笑いを誘った。 大ファンという熱海市の小沢福光さん(81)は「優勝決定戦は感動した。活躍し、番付で上にいっても
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宅地復旧補助「理解得たい」 熱海市長 土石流被災 対話継続強調
熱海市の斉藤栄市長は25日の定例記者会見で、同市伊豆山の土石流被災地の宅地復旧について、被災者個人が行う工事費の90%を補助する方式に理解が得られるよう対話、説明を重ねる考えを強調した。逢初(あいぞめ)川の上、中、下流部など説明の対象者を分けて具体的に話し合いを進める意向も明らかにした。 宅地復旧の補助制度は市が5月に創設したが、説明が不十分との反発を受け、市議会6月定例会で関連予算案をいったん取り下げた経緯がある。 斉藤市長は「基本的に市の考えている方向で理解を得たい」と述べ、被災者との対話を続けると強調した。最終的な宅地復旧の方法を決める時期については「期限を決めているわけではないが、議
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熱海土石流の遺族、市長と直接面談 被災復興の進め方で意見交換
熱海市の斉藤栄市長は24日、同市伊豆山で2021年7月に発生した土石流の犠牲になった太田和子さん=当時(80)=の長男、朋晃さん(57)が避難生活を送る市内のアパートを訪ね、被災地の復興の進め方などについて説明した。 面談は、朋晃さんを含む遺族被災者6世帯12人が6月下旬、復興計画の見直しや斉藤市長との直接対話などを求める要望書を提出して実現した。 面談は冒頭を除き報道陣に非公開で行われた。斉藤市長は和子さんの仏前で焼香し、住民の生命財産を守れなかったことを改めて陳謝した。その上で、住民や被災者の声を広く聴き、必要に応じて復興計画を修正すると約束した。 市が6月に開いた住民説明会では、
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熱海への誘客、小説で支える 作家・森村誠一さん死去
作家の森村誠一さんの死去が報じられた24日、森村さんとゆかりの深い熱海市では、気さくで温かい人柄を惜しむ声や、同市の観光や文化の振興を支えてくれた文豪への感謝の声が聞かれた。 森村さんは1970年代から同市中心街のマンションに仕事場を構え、執筆活動に打ち込んだ。月の半分ぐらいは熱海で生活していたという。仕事の合間に足しげく通った飲食店「カフェ・ド・シュマン」の杉本憲治さん(74)は突然の訃報に、「もうお会いできないと思うと寂しくてならない」と肩を落とした。 コロナ禍前の2019年までは毎年正月に杉本さんや従業員と写真を撮るのが恒例だった。杉本さんは、森村さんお気に入りのコーヒーを入れなが
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観光振興へ貢献 SS伊豆と協定 熱海市
熱海市はこのほど、サッカーの東海社会人リーグ2部「SS伊豆」とホームタウン推進に関する連携協定を締結した。同チームはサッカーを通じたスポーツや観光の振興、経済活性化、地域貢献などで市に協力する。 同市の姫の沢スポーツ広場をホームグラウンドとしている同チームは、子どものサッカー教室や海岸清掃なども展開している。協定を通じ、サッカーをやりたい子どもたちの受け皿の役割を担いつつ、観光PRや奉仕活動などこれまでの活動をさらに発展させる。 市役所で斉藤栄市長と協定書を交わした片岡大輔代表理事は「夢や希望、勇気を届けられるよう頑張りたい」と述べ、上位リーグのチームを招いた試合などを行い、スポーツ振興や観
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「海の恵み」園児にレクチャー 熱海
熱海市の海を起点に、市民有志が環境や食に関する学びの場を提供する熱海千魚ベースプロジェクトはこのほど、同市の泉幼稚園で海のレクチャープログラムを開いた。園児や保護者に地魚を紹介したり海洋プラスチック問題を説明したりして、海の恵みを守り、活用しようと呼びかけた。 同市の宇田水産の宇田勝社長が地場産のトビウオやワカシ、イサキなど11種類の魚を紹介した。園児らは配られたチケットで魚を購入し、宇田社長にその場でさばいてもらった。家庭で味わってもらおうと、魚料理のレシピも配った。 NPO法人「ディスカバーブルー」の水井涼太代表も講師を務め、海中の様子やプランクトンの生態などを説明した。人間が排出したご
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熱海富士 十両初優勝 来場所の再入幕確実 大相撲名古屋場所
大相撲名古屋場所千秋楽は23日、名古屋市のドルフィンズアリーナで行われ、十両は西筆頭の熱海富士(20)=本名武井朔太郎、熱海市出身、伊勢ケ浜部屋=が大奄美との優勝決定戦を制して初優勝した。県勢の十両優勝は、2020年11月場所の翠富士(26)=焼津市出身、伊勢ケ浜部屋=以来。来場所の再入幕を確実にしている。 熱海富士は20年11月場所初土俵。22年3月場所で十両に昇進。同年11月場所では新入幕を果たしたが、4勝11敗で幕内から陥落していた。 決定戦で十両優勝 年下の快進撃 刺激 西十両筆頭の熱海富士が11勝4敗同士の優勝決定戦で幕内経験者の大奄美を退けた。再入幕を確実にした20歳のホ
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夏の伊豆観光にぎわい戻る 「明るい兆し」高まる期待 まだ不透明感も
静岡県内有数の観光地、伊豆半島は新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行後、初めてとなる夏の観光シーズン本番を迎えた。各地でイベントがコロナ禍前の状態になり、にぎわいが戻りつつある。観光関係者の間ではインバウンド(訪日客)を含めた来客数の増加に期待感が高まる一方、物価高や猛暑、感染者増などの懸念材料もあり、先行きは見通せないとの声もある。直前の宿泊予約や少人数での利用といった傾向も見られ、関係者は動きを注視する。 3連休中日の16日、沼津市西浦江梨の大瀬海水浴場は一時、駐車待ちの車が出るほど混み合い、多くの家族連れが海水浴やダイビングを楽しんだ。宿泊施設を営む大瀬海浜商業組合の
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大自在(7月24日)木鶏
闘鶏を飼育させている名人に、王が「そろそろ戦えるようになったか」と問うた。「まだです。対戦相手の鶏の姿が見えないのに興奮します」。10日後になっても「まだです。相手の姿や鳴き声に興奮します」。 さらに10日、もう10日たっても「まだです」。その10日後、ようやく「いいでしょう」。「相手が鳴いても少しも動じるところがありません。木彫りの鶏のようです。これなら相手は逃げ出すでしょう」。 格闘家がこうありたいと例える「木鶏[もっけい]」は中国古典「荘子」に由来する。故事よりも「いまだ木鶏たり得ず」で知られるか。名言の主は「昭和の角聖」などと呼ばれた第35代横綱双葉山(1912~68年)。39年
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参加者「議論ぼんやり」 土石流被災地の公園緑地整備 熱海市WS
熱海市は23日、同市伊豆山の土石流被災地に整備する公園緑地に関する2回目のワークショップ(WS)を市役所で開いた。住民や被災者計10人が参加し、公共空間の効果的な活用方法について意見を交わした。 市は公共空間の整備地点として、逢初(あいぞめ)川上流部に1カ所、中流部に2カ所を想定している。ただ、土地所有者と協議中のため、具体的な場所は明示していない。このため、参加した50代女性は「場所が分からないとイメージできないし、議論もぼんやりする」と指摘した。別の50代女性は「特定の機能や施設を設けると用途が狭まるのでは」と話した。 市によると、犠牲者を慰霊する場所として整備を求める声があるという
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静岡県内外の48チーム 東部4市町で熱戦 少年サッカー大会開幕
少年サッカー大会「第35回イズ・チャンピオンズ・カップ」(県サッカー協会4種少年委員会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が22日、伊豆、伊豆の国、熱海の3市と函南町の8会場で始まった。 伊豆地域を中心に、県内外の計48チームが出場した。選手たちが繰り広げる果敢なドリブル突破や鋭いシュートなど、力強いプレーの連続に、見守る保護者やコーチは大きな声援を送った。 23日には、決勝トーナメントを行う予定。同大会は伊豆地域の少年サッカーチームの技術向上や他地域との交流を目的に毎年開催している。
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熱海市の地域福祉基金に20万円寄付 中銀インテグレーション
熱海市でシニア世代向けマンションを運営する中銀インテグレーションはこのほど、同市の地域福祉基金に20万円を寄付した。 浄財は5月に市内で開催した熱海スプリングマーケットの収益金の一部。同社は高齢者の社会参加や世代を超えた交流の機会を創出する目的で毎年マーケットを開催し、収益の一部を市に寄付してきた。同基金への寄付は17回目で、累計330万円になった。 市役所で斉藤栄市長に寄付金を手渡した渡辺蔵人社長は「コロナ禍の影響でマーケットは4年ぶりの開催となったが、大変盛り上がった。今後も毎年続けていきたい」と話した。
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伊東、熱海で一斉監視指導 安心安全な海の家へ 保健所
夏の海水浴シーズンの到来に合わせ、県熱海保健所は21日、伊東、熱海両市の海の家の一斉監視指導を行った。職員が施設を巡回し、利用者に提供する食品の安全が確保されているかどうかを確認した。 伊東オレンジビーチ(伊東市)の4施設と長浜海水浴場(熱海市)の1施設で実施した。職員が国際衛生基準「HACCP(ハサップ)」に沿った衛生管理の状況を見て回った。食品を保管する際の温度やネズミの駆除の状況、調理器具の取り扱いなどを確認した。 駿東伊豆消防本部も同日、伊東市の海の家で立ち入り検査を行った。職員が火を取り扱う場所の安全管理や消火器の設置状況などを確かめた。
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伊豆山住宅で窃盗 起訴内容を認める 静岡地裁沼津支部
熱海市伊豆山の土石流被災地の住宅に侵入し、女性用下着などを盗んだとして住居侵入と窃盗の罪に問われた静岡市清水区、専門学生の男(26)の初公判が20日、静岡地裁沼津支部で開かれた。被告は起訴内容を認めた。 検察の冒頭陳述によると、被告は自宅付近で下着盗や盗撮を繰り返していたという。土石流被害の報道番組に出演した女性に興味を持ち、犯行を決意。外観などから住所を特定して、住宅の窓ガラスを割って侵入し、下着などを盗んだとされる。 公判後、女性の父親は「災害でつらい状況を逆手に取る犯行で、到底許せない。被害後の大変さを想像してほしい」と話した。 起訴状などによると、被告は2021年8月上旬、熱海
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「伊豆湘南道路」 早期整備を要望 熱海市長ら国交省へ
静岡県東部と神奈川県西部の自治体や商工団体でつくる「伊豆湘南道路建設促進期成同盟会」(会長・斉藤栄熱海市長)は20日、伊豆地域と神奈川県西部を結ぶ「伊豆湘南道路」の早期実現を国土交通省に要望した。斉藤市長らが清水真人政務官に要望書を届けた。 斉藤市長は、現状の幹線道路は「災害に弱く、慢性的な渋滞も発生している」として、新道整備の必要性を説明した。観光面でもメリットがあると強調し、予算の確保を訴えた。 清水氏は「地元の熱意は聞いている。段階に合わせて必要な支援をしていきたい」と応じた。 自民党の細野豪志氏(衆院静岡5区)、勝俣孝明氏(同6区)、若林洋平氏(参院静岡選挙区)が同行した。
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熱海市水道料金 平均15%上げ 行財政審答申 24年度から3年
熱海市行財政審議会は19日、市から諮問を受けていた水道料金の改定案について、2024年度から3年間の料金改定率を平均15%とし、段階的に値上げするよう答申した。市役所で石井倭雄会長が斉藤栄市長に答申書を手渡した。 諮問案の料金改定率は平均17%の値上げだったが、審議会では市民生活への影響を考慮し、段階的値上げを求める声が多く上がっていた。答申では水道施設更新工事の遅延などのリスクはあるとしつつ、現行料金に対し、24年度に10%、25年度に15%、26年度に20%値上げするよう求めた。 人口や給水収益が減少する一方で、大量の水道施設が更新時期を迎えるため、今後も水道料金の値上げが見込まれる。審
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御神船 4年ぶり引き回し 熱海・阿治古神社例大祭 かけ声 威勢良く
熱海市網代地区で20日、阿治古神社例大祭の本祭が執り行われ、御神船「両宮丸」の引き回しが4年ぶりに行われた。威勢の良い男衆のかけ声が漁師町に響き渡り、沿道の住民に元気をふりまいた。 地元の男衆とともに熱海高生、中央大の学生ら計約60人が「ヤー、ヤー」とかけ声を出しながら、全長11メートル、重量5トンの船を引いた。狭い曲がり角はてこを使いながら巧みに方向転換し、国道135号ではスピードアップして地域を駆け抜けた。 同神社の例大祭は400年の歴史があるとされる。両宮丸は豊臣秀吉の小田原城攻めに網代の漁師が参加した際、秀吉から使用が許されたという「流れ瓢箪(ひょうたん)」模様の布をまくのが習わしと
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「楽天ステイ」熱海に24日開業 静岡県内進出は2施設目
楽天グループが展開する宿泊施設ブランド「楽天ステイ」のホテル、「楽天ステイ熱海」が24日、熱海市和田浜南町にオープンする。同ブランドの静岡県内進出は富士宮市に続き2施設目。熱海名物の海上花火大会を目の前で見物できる好立地で、家族層をはじめ若者、女性など幅広い客層の獲得を目指す。 地上9階、地下1階。延べ床面積は約2800平方メートル。客室数は32で定員2~6人。全室オーシャンビューで、出張シェフサービスを利用できるスイートルームやペットと泊まれる部屋がある。日本語、英語、中国語、韓国語対応のタブレット端末で無人チェックインが可能。宿泊料金は平日素泊まりで1部屋あたり2万円から。 楽天ステ
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熱海富士勝ち越し 来場所再入幕確実 大相撲名古屋場所(11日目)
大相撲名古屋場所11日目(19日・ドルフィンズアリーナ)は、大関昇進に挑む関脇大栄翔が新大関霧島のはたき込みに敗れ、3敗目を喫した。4日目から出場の霧島は初日の不戦敗を含めて5勝4敗2休。平幕錦木が遠藤を寄り切って10勝目を挙げ、単独首位に立った。 同じく大関昇進が懸かる2関脇は豊昇龍が玉鷲を押し出して9勝目。若元春は勝ち越しを決めた。翠富士(焼津市出身)は王鵬に押し出され2場所連続の負け越し。1敗の錦木を2敗で豊昇龍、北勝富士が追い、3敗で大栄翔、若元春、遠藤、新入幕の伯桜鵬が続く。 西十両筆頭の熱海富士(熱海市出身)は白鷹山を寄り切りで下して勝ち越しを決め、来場所の幕内再入幕を確実に
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熱海土石流 静岡県提出文書「不十分」 原告側、弁論準備手続きで
熱海市伊豆山の大規模土石流を巡り、遺族被災者が起点となった土地の現旧所有者や県、市に損害賠償を求めた訴訟の弁論準備手続きが19日、静岡地裁沼津支部であった。原告側は、県が裁判所に提出した文書は不十分だとして、起点の周辺を含めた開発の経緯に関する全ての公文書の提出を強く求めた。 協議は非公開。県はこれまでにホームページで公開している公文書のうち、崩落した盛り土部分に関する2006年以降の文書の黒塗りを一部外して提出していた。ただ、2006年以前に行われた崩落部北側の宅地造成などに関する文書は提出していなかった。 原告代理人の加藤博太郎弁護士は協議後の取材に、「県は訴訟が始まる前は被災者に寄
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熱海土石流 静岡県内部検証 訴訟部分を除外 委員会初会合、再発防止は強調
熱海市伊豆山で盛り土が崩落して28人が死亡した大規模土石流を巡り、県所管法令の行政対応の検証が不十分だとして静岡県議会から再検証を求められた静岡県は19日、関係部署の課長らを集めて内部検証する庁内検証委員会の初会合を県庁で開いた。委員長の内藤信一総務局長は再検証の目的として再発防止を強調した一方で、遺族や被災者から起こされた訴訟に関係する部分を再検証の対象から除外する方針を明らかにした。 県に規制権限のあった開発行為などに関係する法令(砂防法、森林法、土砂災害防止法、都市計画法、廃棄物処理法、県土採取等規制条例)について、再検証を求めた県議会の報告書で指摘された論点とともに、その後の報道で
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釣り場ガイド 東部/中部/西部
東部 熱海 14日はメジナやアジ、スズメダイ、ネンブツダイ、タカベ。15日はマダイやクロダイ、オオモンハタ、カサゴ、小アジ、タカベ、スズメダイが釣れた。16日は強風のため休園した。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺はサビキ釣りでアジ。群れによって大きさが違うので、針のサイズは3~5号を用意する。上層はネンブツダイが多いため、タナを調整しながら狙う。投げ釣りではシロギス。近場でも良型が釣れ始めた。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 14日午前の沼津沖船釣りは30センチ前後のマアジや40センチ前後の
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記者コラム「清流」 許せない卑劣な行為
熱海市伊豆山の土石流被災地に設けられている立ち入り禁止の「警戒区域」内で、空き巣などの被害が十数件確認された。自宅に帰りたくても帰れない被災者の心情を思うと、怒りと悲しさがこみ上げてくる。 土石流の発生から2年余り。避難生活を強いられている被災者はその間、心身を削りながら懸命に生きてきた。そんな人たちの家の窓ガラスを割り、土足で歩き回り、物を盗んだ犯人に問いたい。なぜそんな卑劣な行為ができるのかと。 被災地で窃盗事件が起きたのは、今回が初めてではない。何の落ち度もない被災者がこれ以上、痛めつけられることがあってはならない。警戒区域は9月1日に解除される予定だが、全員が伊豆山に帰還できるわ
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静岡県53文書未提出 熱海土石流巡り裁判所に 逢初川無許可開発関連
2021年に盛り土崩落に伴い28人が死亡した熱海市伊豆山の大規模土石流を巡り遺族や被災者が県などを相手に損害賠償請求した訴訟で、県が裁判所に提出していない逢初(あいぞめ)川源頭部の無許可開発に関連する文書が少なくとも53種類に上ることが18日までの取材で分かった。裁判所は盛り土造成の経緯が分かる文書の提出を県に求めたが、県による文書の分類が不正確だったため提出されなかったとみられる。 無許可開発に関連する53文書は03年2月から05年10月にかけて県が作成したり業者から受理したりし、20年前に逢初川源頭部で起きた土砂崩れも記録されていた。複数の専門家はこの土砂崩れと21年の大規模土石流の関
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熱海の宝ダイダイ 世界に 石舟庵(伊東)が和菓子プロジェクト
熱海市特産のダイダイの価値を高めようと、和菓子製造販売「石舟庵」(伊東市、高木康行社長)が「熱海だいだい和菓子プロジェクト」を始動した。香り豊かな果実を活用した商品開発などを通じ、「日本の食文化の宝」として海外市場に売り込んでいきたいと意気込む。 伊豆名産のニューサマーオレンジを使った菓子などを手がけてきた同社。ダイダイを使った菓子も10年ほど前から開発に取り組んできたが、菓子に余分な苦みや渋みに阻まれ、商品化には至らなかった。 そんな中、高木社長は2年前に熱海市のダイダイ生産者、岡野谷伸一郎さんと出会い、その魅力発信にかけた熱意に触れて商品開発に再挑戦することを決意した。20代の若手
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母に憧れ熱海芸妓に 「早くお客さまの前で舞いたい」 6年ぶり新人 百々華さん
観光地熱海を彩る芸妓(げいぎ)に、新たな若者が仲間入りした。地元育ちの百々華さん(18)。母親で芸妓の愛華さんに憧れて今年6月、伝統文化の世界に飛び込んだ。約70人の芸妓が所属する熱海芸妓置屋連合組合によると、新人の加入は6年ぶり。百々華さんは宴席や舞台で踊りを披露できる日を夢見て、厳しい稽古に励んでいる。 百々華さんは市内の小中学校を卒業後、美容専門学校に進学。しかし幼い頃から見てきた愛華さんや他の芸妓衆のように自分も美しく舞いたいと、学校をやめて花柳界に入った。日本舞踊の経験はなく、現在は月5回稽古を積みながら、先輩の稽古を見学して勉強を重ねている。 客前で踊りを披露するには春秋に
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熱海-初島 小学生船長がご案内 1日体験イベント
子どもたちに海に親しみを持ってもらおうと、熱海市の富士急マリンリゾートは海の日の17日、小学生1日船長体験のイベントを熱海港と初島を結ぶ船などで行った。公募で選ばれた児童3人が“船長”となり、3連休最終日の乗客の航海を案内した。 体験したのはいずれも3年生の村山舞音さん(熱海市立第二小)、木皮彩稀さん(江東区立川南小)、高橋智明さん(千葉市立土気南小)。そろいの帽子と服を身に着けた3人が乗船口に立ち、乗り込む客に「こんにちは」と声かけして出迎えた。普段は入れない操舵(そうだ)室の席に座り、真剣なまなざしで船の進行方向を見守った。 船内放送のアナウンスでは「初島まで
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浜降り神事 男衆力強く 熱海・来宮神社例大祭
熱海市の来宮神社例大祭は最終日の16日、神々が鎮座する御鳳輦(ごほうれん)を42歳の厄年の男衆が担いで海に入る浜降り神事を行った。男衆は大勢の観光客が見守る中、威勢のいいかけ声を上げながら地域の繁栄を祈願した。 てんぐの姿をした猿田彦を先頭に、白装束の男衆がみこしを担いで市街地を練り歩いた。熱海サンビーチに到着すると、地元住民や海水浴客らが拍手で迎えた。男衆は「みょうねん、みょうねん」と力強く唱えながら海の中を進んだ。 浜降り神事は新型コロナウイルス禍のさなかも続いて行われたが、今年は行動制限がない上に3連休と重なったこともあって、例年にない盛り上がりを見せた。同神社の厄年奉賛会「結繋酉
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「山車コンクール」きらびやかに開幕 熱海こがし祭り
熱海市の来宮神社例大祭に合わせた同市最大の観光イベント「熱海こがし祭り第55回山車コンクール」が15日、同市中心街の国道135号を会場に開幕した。市内22町内会が参加し、趣向を凝らした装飾山車や伝統の木彫りの山車を引いて練り歩き、温泉街の夏の夜を盛り上げた。16日まで。 にぎやかな祭りばやしが響く中、電飾や人気キャラクターなどをあしらった装飾山車10台と木彫りの山車12台が次々に登場した。東海岸町の審査会場付近では若衆や子どもが太鼓やかねを打ち鳴らし、威勢のいいかけ声を上げて懸命にアピールした。3連休の初日とあって、沿道には多くの観光客が詰めかけ、祭りの熱気を肌で感じた。 同コンクールは
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下田市役所で20日から販売 伊豆中央道・修善寺道路 共通回数券
静岡県道路公社は14日、有料道路「伊豆中央道」と「修善寺道路」の共通回数券を20日から下田市役所で販売すると発表した。料金徴収期限の延長が決まったことを受け、地元住民の利便性向上を図る。県によると、賀茂地域の他の自治体や熱海市、伊東市にも販売箇所を広げる。 回数券は160回分で、普通車は1万6250円、軽自動車は1万3千円。下田市役所建設課と観光交流課で平日午前8時半から午後5時まで販売する。通常の通行料金は普通車200円、軽自動車160円。 回数券の販売は現在、料金所や伊豆市役所、伊豆の国市役所、周辺のコンビニなどに限られ、賀茂地域では取り扱っていなかった。徴収期限延長に関する地元説明会で
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滝川鯉昇さん招き中区で福祉寄席 浜松いのちの電話
浜松市の社会福祉法人「浜松いのちの電話」はこのほど、「納涼チャリティー寄席」(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市中区の市福祉交流センターで開いた。滝川鯉昇さん(同市出身)と入船亭扇遊さん(熱海市出身)の2人が高座に上がった。 鯉昇さんは「船徳」などを披露した。コロナ禍などの時事問題を交えつつ軽妙な語り口で聴衆の笑いを誘っていた。 来場者の観覧料や、会場で職員らが呼びかけた寄付は同法人の運営費に充てる。
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専門学生の男を窃盗の罪で追起訴 地検沼津支部
静岡地検沼津支部は13日までに、窃盗の罪で静岡市清水区、専門学生の男(26)を静岡地裁沼津支部に追起訴した。11日付。 起訴状などによると、2018年12月21日午前7時ごろから午後5時半ごろまでの間、同区の住宅で女性用を含む下着3点を盗んだとされる。 男は、熱海市伊豆山の土石流災害で被災した男性宅に侵入し、清涼飲料水などを盗んだとして、今年5月に住居侵入と窃盗の罪で起訴された。
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ニューアカオ営業再開 熱海のランドマーク コロナ禍、業績悪化経て復活
2021年11月に惜しまれながら営業を終了した熱海市の「ホテルニューアカオ」が今月から営業を再開し、12日、新たな船出を祝う記念式典が行われた。新型コロナウイルス禍で打撃を受けた観光地の再生を後押しする「熱海のランドマーク」の復活を多くの関係者が祝った。 ホテルは1973年に開業。景勝地、錦ケ浦からの絶景を売りに団体旅行が盛んだった昭和から平成にかけて人気を誇った。だが、コロナ禍に伴う業績悪化や施設の老朽化で、約50年の歴史に幕を下ろした。ホテルは2022年12月、米投資ファンドに売却され、全国でホテル再生を手がけるマイステイズ・ホテル・マネジメント(東京都)に運営が引き継がれた。 営業
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熱海土石流再検証 静岡県、19日初会合 初回のみ公開
熱海市伊豆山で2021年7月に発生した大規模土石流災害で、静岡県は19日、行政対応を再検証する内部組織の初会合を開く。7~8月に数回の会合を開いて報告書をまとめ、県議会9月定例会で報告する。 県の第三者検証委員会の検証結果は不十分として、県議会特別委員会が再検証を求め、県は内部調査を決めた。対象は砂防法や森林法、都市計画法など第三者委で検討されなかった部分となる見通し。県などが被告となっている民事訴訟で争点となる部分を除く。 初会合は報道機関などに公開するが、2回目以降は非開示情報を扱うため公開しない見通し。再検証に用いた資料は、検証報告とともに公開する方針。
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泉地区バス減便へ 初島航路 維持模索 熱海市公共交通協議会
熱海市地域公共交通活性化協議会が11日、市役所で開かれ、箱根登山バスが来年3月末に撤退を申し出ていた泉地区のバス路線「ゆずりは団地線」について、同社の担当者は減便して来年度以降も継続する方針を示した。また、富士急マリンリゾートの初島航路の維持に向け、同協議会は初島分科会を設置した。今後、住民アンケートなどを通じて課題の洗い出しや存続に向けた方策を協議する。 ゆずり葉団地線はこれまで、市の補助金を活用するなどして運行してきたが、運転手不足や利用客の減少で継続が困難な状況に陥っていた。一方で、住民からは存続を求める声が上がっていた。 こうした中、箱根登山バスは4月以降、早朝のバス1便を減らすこと
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青少年育成に尽力 社会教育委員長表彰 熱海
熱海市社会教育委員会の川崎秀和委員長(56)がこのほど、県社会教育委員会連絡協議会表彰を受け、同市の新村茂昭教育長に喜びを報告した。 川崎委員長は2011年6月に市社会教育委員になり、21年6月から委員長を務めている。スポーツ推進委員副委員長や市PTA協議会長なども歴任し、青少年育成や生涯学習の振興に尽力してきた。 市役所で新村教育長から長年の功績をたたえられた川崎委員長は「熱海市の社会教育委員全員で受賞したと思っている。より良い生涯教育社会の実現に向けて、引き続きお手伝いしていきたい」と話した。
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 5日はメジナやネンブツダイ、小イサキ、タカベ、アジ。6日はメジナやネンブツダイ、クロダイ、小イサキ、タカベ、アジ。7日は豆アジやタカベ、クロダイ、スズメダイ、ネンブツダイ、カサゴ、小メジナ。8日はタカベやスズメダイ、ネンブツダイ、小ムツ、小イサキ、小アジ。9日はタカベやスズメダイ、ネンブツダイ、小アジ、小イサキ、小ムツが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は投げ釣りで18センチ以上のシロギスが揚がっている。餌は青イソメ。サビキ釣りでアジやコノシロも釣れた。7月下旬から十数回の花火大会が予定されているため、一部入れな
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リンゴ飴専門店、Z世代中心に話題 静岡県内でも人気広がる
縁日の定番お菓子の一つとして長く愛されてきた「リンゴ飴(あめ)」が近年、新たに脚光を浴びている。こだわりの食材を使い、カラフルな見た目や多様なフレーバーを展開する専門店のリンゴ飴だ。これまでは主に東京都内で相次いで出店されていたが、静岡県内でも取り扱う店舗が増えている。流行に敏感な「Z世代」と呼ばれる若者を中心に、SNSで映えるおしゃれな“進化系”スイーツの人気が高まりそうだ。 静岡市葵区の中心街にある木箱型のトレーラーハウス。リンゴのロゴが描かれた真っ赤な丸い看板が掲げられているのは、11日にオープンした「りんご飴専門店 富士林檎」だ。ガラスの引き戸を開けると、
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20年前の土砂崩れ「未検証」 知事認める 熱海市伊豆山
熱海市伊豆山で盛り土が崩落して28人が死亡した大規模土石流の起点で20年前に乱開発に伴う土砂崩れが発生していたことに関し、川勝平太知事は11日の定例記者会見で、行政対応と技術的な発生原因に関する二つの検証委員会に情報提供せず、未検証だったことを認めた。20年前の土砂崩れと盛り土崩落の関係については、技術面に関する検証委員の意見を聴取して追加検証する方針を示した。 土砂崩れは業者の無許可開発に関連した2003年の県の行政文書に記載され、土石流最大波のきっかけになった可能性のある盛り土崩落部で発生していた。 川勝知事は会見で「地形改変の情報は検証委員に提供している」といったん説明したが、その
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熱海の海水浴場 楽しんで 一斉海開き 安全も祈願
熱海市の熱海サンビーチ、長浜、網代温泉の3海水浴場が8日、一斉に海開きした。開設期間は8月27日までの51日間。新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行してから初の海水浴シーズンを迎え、関係者は海水浴場の安全と盛況を願った。 熱海サンビーチでは市観光協会の安全祈願祭を行い、約50人が神事に参列した。同ビーチでは昨年まで、コロナ対策の一環で人工知能(AI)搭載カメラで混雑状況をチェックしていたが、今年はコロナ禍以前の態勢で行楽客を迎える。 中島幹雄会長はコロナ禍や土石流災害などに見舞われた過去3年間を振り返り、「これまで多くの皆さんが我慢してきた。今年は準備万端整えてお迎えできる。多くのお
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最優秀に「みかんの木」 熱海宿泊施設、火災対応競う
熱海市防火協会はこのほど、加盟する市内の宿泊施設が火災発生時の対応の正確さを競う「夜間マニュアル大会」を同市伊豆山の熱海リフレッシュセンターで開いた。6施設が参加し、日頃の訓練の成果を披露し、最優秀賞には「湯宿みかんの木」(同市東海岸町)が輝いた。 夜間に客室から出火した想定。各宿泊施設の従業員が3人一組で出場し、役割分担して宿泊客の避難誘導や情報伝達、初期消火などに当たった。防火協会員らが、火元の確認から避難完了までの所要時間とともに、参加者の手際の良さや正確性を審査した。 優秀賞は、秀花園湯の花膳、熱海玉の湯ホテルが選ばれた。
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奉賛会員への恐喝 男2人に有罪判決 地裁沼津支部
熱海市内の神社奉賛会会員から現金を脅し取ったとして、恐喝の罪に問われた指定暴力団稲川会系組幹部、無職の男(49)=神奈川県湯河原町土肥4丁目=、造園業の男(51)=熱海市紅葉ガ丘町=両被告の判決裁判で、静岡地裁沼津支部は6日、無職の男(49)に懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)、造園業の男(51)に懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)を言い渡した。 室橋秀紀裁判官は「犯行態様の悪質性は高く、経緯や動機に酌量の余地はない。責任はいずれも重い」と指摘した。一方、被害金が弁償可能な状態で、共謀自体は認めて反省していることなどから、ともに執行猶予が相当とした。 判決によると、両被告は1月中
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熱海市水道料金 段階的上げ答申へ 市行財政審
熱海市行財政審議会(石井倭雄会長)は6日、市役所で会合を開き、2024年度から水道料金を平均17%値上げする市の諮問案について審議し、市民生活への影響を軽減するため段階的に値上げするよう答申することで一致した。19日に斉藤栄市長に答申する。 審議会では当初から、水道事業を維持する上で値上げに対し一定の理解を示しつつも、物価高騰などを勘案して段階的な値上げを求める声が多かった。 これを受け、市は現行料金に対し、24年度に10%、25年度に15%、26年度に20%値上げする案を提示。試算によると、3年間の値上げ額は1人世帯で総額6768円、3人世帯で同1万4148円になる。料金収入は1億60
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熱海土石流の行政文書不鮮明 静岡県「出し渋り目的ない」 法務課の関与認める
熱海市伊豆山の大規模土石流に関する県の行政対応を記したカラー文書が白黒化されて判読できない状態で開示された問題を巡り、森隆史法務課長は5日の県議会総務委員会で、法務課が通常の文書開示作業以上に各関係部署に関与していたことを認めた上で「情報の出し渋りの目的はない」と釈明した。 森課長は、2021年10月に一斉開示された文書に関して「当時の難波喬司副知事(現静岡市長)から、非開示箇所に不整合がないかを確認するように指示があった」と述べ、「確認した結果、(各部署で検討した非開示部分の)当初案より若干、黒いところが増えた部分もあったが、文書全体の統一性や整合性を保つ観点から行った」と説明した。文書
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熱海土石流 静岡県が再検証論点提示 専門家、聴取せず 訴訟関係部分除外
熱海市伊豆山で盛り土が崩落して28人が死亡した土石流に関し、開発行為への県の規制や手続きの検証が不十分だった問題で、県は5日の県議会総務委員会で、再検証する関係法令別の論点表を公表した。京極仁志経営管理部長は、遺族や被災者が原告になっている訴訟の関係部分は論点から除外すると表明した。県によると、具体的な論点は外部の専門家から意見を聴取せずに当事者の県が決めるという。 川勝平太知事は6月27日の記者会見で、行政対応検証委員会(第三者委員会)で未検証のまま裁判所に提出された文書(A283)を含めて再検証する意向を示していたが、論点に関して京極部長は「裁判において事実関係の究明が進められるものを
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富士宮盛り土 罰金判決 地裁支部、静岡県条例を初適用
富士宮市の山林に無許可で盛り土を造成したとして、県盛り土規制条例違反の罪に問われた富士市の残土処分会社「Kプランニング」の判決公判で静岡地裁富士支部(西沢諒裁判官)は5日、求刑通り罰金100万円を言い渡した。2021年7月に熱海市で発生した大規模土石流を受けて昨年7月に施行された同条例の違反判決は初めて。 西沢裁判官は判決理由で、造成した土砂について「軽視できない量」と指摘した。過去に搬入した土砂が市の管理する土地に流出していたことや、行政からの指導を受けても盛り土を継続したことについても「危険で悪質なもの」と非難した。 判決によると、被告は昨年7月2日ごろから同21日ごろまでの間、知事
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橋幸夫さんが初の書画個展 6日まで、東京・有楽町マルイで
熱海市在住で5月に歌手活動を引退した橋幸夫さん(80)による初の書画個展「宙(そら)」が5日、東京都千代田区の有楽町マルイで始まった。昨年には京都芸術大通信教育部の書画コースに入学するなど、新たな道を進む橋さんが約30点を発表した。6日まで。 雄大な富士山の姿や窓辺から望む初島など、地元の自然をテーマにした大小の日本画や書が並ぶ。橋さんは「熱海の環境はとても性に合っている」と語り、今後の創作活動について「自然からヒントを得ている。殺伐とした世の中で、もっと自然と触れ合い、命を大切にしながら描いていきたい」と意欲を新たにした。 6日は午前11時から午後8時まで。
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 6月30日はネンブツダイやスズメダイ。1日はカマスやタカベ、小アジ、カサゴ、ネンブツダイ、スズメダイなど。2日はタカベやネンブツダイ、メジナ、スズメダイ、イシガキダイ、アイゴ。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺ではコノシロの群れが多く回遊してきた。針のサイズを5号以上にするとアジが食わなくなるので注意。他に小マダイが釣れるが、サイズの小さいものはリリース。投げ釣りでは青イソメの餌でシロギス。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 2日午前の沼津沖船釣りは25~45センチのマアジが多数。1キ
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⚾熱海・佐久間【高校野球チーム紹介2023夏】
合同練習は週に1回しかできなかったが、3年間、共に夏の大会を戦ってきた仲間なのでチームワークには自信がある。応援してくれた地域や家族に勝利で恩返ししたい。 部長 杉山 聖 監督 和田 全弘 ①赤石 颯飛(2年、浜松水窪)171、66、右右 ②佐藤 龍(2年、浜松佐久間)166、67、右右 ③西野 葵偉(1年、熱海)180、86、左左 ④高木 大希(1年、浜松水窪)173、69、右左 ⑤日吉 智哉(3年、伊東門野)166、58、右右 ⑥矢吹 諺(2年、熱海)171、52、右右 ⑦大橋 煌弥(3年、掛川北)175、65、右右 ⑧河村朔太郎(2年、浜松水窪)166、66、右右 ⑨鈴
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リニアで存在感 川勝知事、4期目折り返し 発信力に陰りも
川勝平太知事(74)は5日、4期目の任期折り返しを迎えた。2021年6月の知事選でリニア中央新幹線問題を争点に掲げ、自民推薦候補を相手に得票率60%、95万票の圧勝で4選を果たしてから2年。この間、静岡県内は新型コロナウイルス禍に加え、災害や子どもを巡る事件が相次ぎ、県行政を束ねる知事は対応に追われた。いわゆる自身の「コシヒカリ発言」は、対立する県議会自民会派との間で政局を招き、県政史上初の知事辞職勧告決議に至った。リニア問題で強い存在感を発揮するが、新野球場整備など肝いり事業は足踏みし、発信力に陰りも見える。 初の辞職勧告決議/肝いり事業足踏み ◇湧水流出対策 沿線自治体でつくる建設
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稲田副市長 7月末で退職 熱海市、正式発表
熱海市は4日、稲田達樹副市長(61)が健康上の理由で7月末に退職すると正式に発表した。稲田副市長は「副市長の職責を果たせる状況にない。多くの課題が山積する中、特に伊豆山の復興がこれからという時に、関係各位にご迷惑をかけて申し訳ない」とのコメントを出した。 元市職員の稲田副市長は2021年4月に副市長に就任。福祉部門などの事務とともに、伊豆山の復旧復興事業を統括していた。6月30日に辞職願を斉藤栄市長に提出し、受理された。 斉藤市長は取材に「大変残念だが、命に関わることなので引き留められない。一方で、伊豆山の復旧復興は止められない。早急に今後の体制を考える」と話した。
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熱海市、水道料金値上げ案 中長期見据えた説明を【東部 記者コラム 湧水】
熱海市は2024年度、水道料金を平均17%値上げする案を市行財政審議会に諮問している。委員からは、人口減などで事業収入が減り続ける中で施設の維持、更新に必要な財源を確保しなければならない事情に理解を示しつつ、市民生活への影響を懸念する声が相次ぐ。水道を取り巻く環境はこの先も厳しく、市は数年先も値上げの必要があるとみる。市民に理解を得るには、中長期を見通した議論と丁寧な情報提供が不可欠だ。 人口減少などの影響で、同市の有収水量はピーク時の1990年度に比べ、2021年度時点で約48%減少した。一方で、高度経済成長期に敷設した管路などの更新費は上昇し続けている。 市は水道事業の支出の大半を占
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熱海土石流 我慢と不満の2年 癒えぬ悲しみ、消えぬ怒り「惨劇決して忘れない」 責任不明確、見えない未来
「ここから見える景色が1年前と何も変わらない」「この先、どうなっていくんだろう」。人々のそんな声を断ち切るように、サイレンが集落に鳴り響いた。3日午前10時28分。災害関連死を含め28人が犠牲になった熱海市伊豆山の土石流災害は発生から2年が経過した。被災地の復旧復興は進むのか。分断された地域コミュニティーの行方は。悲劇の責任の所在は-。被災地には依然、多くの不安と疑問が残されたままだ。 土石流が流れ下った現場付近では遺族、被災者、住民がサイレンに合わせて、静かに手を合わせた。「あの時のことが今でも夢に出る。生き残った自分でさえそうなんだから、遺族の方はもっとつらいだろう」。発生当時、土砂が
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⚾熱海+浜松湖北佐久間分校 東西連合ナイン、夏舞台へ「感謝、プレーで示す」 高校野球静岡大会
熱海高(熱海市)と浜松湖北高佐久間分校(浜松市天竜区佐久間町)の野球部は昨年に続き、2日開幕した全国高校野球選手権静岡大会に連合チームで挑む。初戦は15日で、磐田南高(磐田市)とオイスカ浜松国際高(浜松市西区)の勝者と戦う。14人の球児は東西にまたがる距離の壁を越え、勝利を目指す。 連合チームは4月末に合同練習を開始した。部員は保護者らの協力の下、車で3時間以上かけて互いの練習場所に通う。 合同練習は週末のみで、チームはコミュニケーションを積極的に図る環境づくりを意識した。キャッチボールや打撃練習は、熱海と佐久間分校の部員でペアを組む。休憩時間はなるべく会話を交わした。今では、互いの高校
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静岡県内路線価 熱海トップ、東部上昇 観光・移住志向高まり
3日公表された静岡県内13税務署の最高路線価(1月1日時点)で、熱海市のJR熱海駅前の平和通りが上昇率11・1%と全国14位の高い伸びを示した。再開発が進む三島市のJR三島駅前も上昇が目立つなど、首都圏からの観光回帰や移住志向の高まりが県東部の地価上昇を後押ししている。 熱海市ではコロナ禍の3年間にも複数のホテルが開業。現在も、大型施設が居並ぶ国道135号沿いなどで建設作業が進む。 5月のコロナ5類移行前から観光需要は回復基調に転じ、首都圏から観光客や訪日客が多く訪れる。7月下旬に開業予定の「楽天ステイ熱海」は、全室オーシャンビューで無人チェックイン対応、ペットと宿泊できる部屋も用意する
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熱海土石流発生2年 全容解明、復興進まず 遺族「真実知りたい」知事に直言
熱海市伊豆山で盛り土が崩落し、災害関連死を含め28人が死亡した大規模土石流の発生から3日で2年がたった。伊豆山小で追悼式が行われたほか、土石流発生時刻とされる午前10時28分に合わせて遺族や地元住民が土石流の流れ下った逢初(あいぞめ)川沿いで黙とうをささげた。未曽有の人災の復旧復興や全容解明は2年を経ても進んでおらず、遺族や被災者の行政に対する不信感は高まっている。 市主催の追悼式には13世帯28人の遺族をはじめ斉藤栄市長や川勝平太知事ら関係者約70人が参列し、献花して犠牲者を悼んだ。斉藤市長は「被災者と対話を重ね、みなさんが抱えるさまざまな不安の解消に努める」と述べ、早期の復旧復興に力を
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伊豆山空撮ルポ 復興、前進と停滞の間で【再生 道半ば 熱海土石流2年】
東海道新幹線が停車中のJR熱海駅の上空から北に視線を振ると、不自然に土がえぐり取られた谷と雑草が生い茂った住宅地が目に飛び込んできた。観光客でにぎわう中心街から直線距離にしてわずか1~2キロ。山の尾根を隔てて広がる小さな集落の景色に、距離以上の遠さを感じた。 28人の命と住民の日常を奪い去った熱海市伊豆山の土石流災害は3日で丸2年。大量の土砂が流れ下った住宅地では、水道やガスなどの復旧工事が急ピッチで進む。9月1日の警戒区域解除と被災者の帰還に向けて、地域は少しずつ前に進んでいるように見える。 だが、細かく見るとシートや板に覆われた住宅や破壊された家の土台があちこちに残る。逢初(あ
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熱海土石流発生から2年 124世帯避難続く 帰還後に不安も
熱海市伊豆山の大規模土石流は3日で発生から2年。いまだ124世帯217人が避難生活を強いられている。市は原則立ち入り禁止としている警戒区域を9月1日に解除する予定で、今月から住宅修繕のための工事業者の立ち入りが可能になった。ただ、9月までにライフラインの復旧箇所は限られ、生活道路の整備もこれから。先が見通せない現状に、被災者からは不安の声が漏れる。 警戒区域への一時立ち入りはこれまで、市が毎月設定する平日の1日と、月命日、第1、3日曜にのみ認められていた。発生から丸2年の前日となった2日、区域内では工事関係者と水道を点検したり、自宅の空気を入れ替えたりする被災者の姿が見られた。 逢初(あ
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行政の検証逃れ 県庁守って人災防げず【再生 道半ば 熱海土石流2年㊦】
ちょうど1年前、熱海市の伊豆山小で行われた土石流災害の追悼式。28人の犠牲者の名前が読み上げられた後、川勝平太知事は参列した遺族を前に意気揚々と誓った。 「いたましい災害が二度と起こらないように、県を挙げて命を守る安全な地域づくりを推進していく」 ところが、トップの発言と裏腹に県の組織で、再発防止に必要な行政対応検証を避ける「検証逃れ」が繰り返されていたことがこの1年に明らかになった。 業者の悪質な開発行為に厳しい規制が可能な砂防法を適用しなかったことに関しては、行政対応検証委員会(第三者委員会)に関連情報が提供されず、ほとんど検証されなかったことが発覚。批判を受けた県は昨年7月末、「
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大自在(7月3日)熱海土石流2年
きのう取り上げた感想文の課題図書「スクラッチ」。絵を黒く塗りつぶした美術部部長の中3、千暁[かずあき]は小4の夏、母の実家がある田舎町に引っ越してきた。「7月に入ってすぐの超大型台風」で自宅が2階まで浸水したためだ。 著者の歌代朔[うたしろさく]さんは愛媛県在住であり、2018年7月の西日本豪雨が頭に浮かぶ。物語の中、避難所で千暁が描いた明るい色のタンポポの絵に、被災以来表情がなくなっていた母親は笑みを浮かべた。災害もコロナ禍同様、心に深い傷を負わせる。 21年7月3日の熱海市伊豆山の大規模土石流から2年。当日東京から静岡市に車で向かっていた知人は東名高速を大井松田インターで出された。一
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犠牲の28人を慰霊 伊豆山小で追悼式 熱海・土石流2年
熱海市は3日午前9時から、災害関連死を含め28人が犠牲になった同市伊豆山の土石流災害の犠牲者を弔う追悼式を伊豆山小体育館で営む。遺族をはじめ、斉藤栄市長、川勝平太知事らが参列し、全員で黙とうをささげた後、それぞれ献花する。一般の献花は午前10時から午後3時まで受け付ける。土石流発生時刻とされる午前10時28分には、市内全域にサイレンを鳴らす。
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「歴史の道」再生を 富士山と末代上人 熱海の会総会
熱海市の歴史愛好家でつくる「富士山と末代上人 熱海の会」はこのほど、市内で総会を開いた。同市にゆかりのある平安時代の僧、末代上人と富士山とのつながりを研究、発信していくことなどを確認した。 末代上人は現在の伊豆山神社と般若院が一体となっていた伊豆山権現で修行を重ね、富士山信仰の礎を築いたとされる。同会は、末代上人の供養塔がある市北部の日金山に桜並木を整備するなどして、末代上人の功績を顕彰してきた。 真鍋梅美会長は、2021年7月の土石流で犠牲になった元副会長の太田佐江子さん=当時(93)=を悼み、「土石流の起点周辺は、多くの修行僧が歩いた『歴史の道』。そこが乱開発され、残土が捨てられたことが
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熱海土石流 静岡県、20年前の土砂崩れ箇所 不鮮明な白黒文書で開示
1日までの静岡県への取材で確認された、熱海市伊豆山の大規模土石流の起点で20年前に起きた土砂崩れ箇所やその写真は、不鮮明に加工された疑いのある県の行政文書(D55やD64)に掲載されていた。元の文書がカラーだったのに県は当初、白黒化して開示していた。D64の地図上に示された土砂崩れの範囲は元の文書に赤い枠線があったが、白黒文書では目立たず、「崩壊箇所」と書かれた文字も判読しにくくなっていた。 D55やD64の白黒文書に添付され、「雨水流出部」「崩壊箇所」などと説明が付いた無許可開発区域の写真は黒く塗りつぶされたような状態で何が写っているか分からなくなっていた。 県は行政対応検証委員会(第
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災害死 氏名公表 7割「国 方針を」 扱いに苦慮 全都道府県 調査
災害時の死者の氏名公表を巡り、全都道府県の72%に当たる34都道府県が、統一的な方針を示すよう国に求めていることが1日、共同通信の調査で分かった。内閣府は3月、災害時に連絡が取れない安否不明者に関しては、家族の同意がなくても氏名を原則公表するとの指針を初めて策定。自治体が死者についても扱いに苦慮し、国としての基準を求めている実情が浮き彫りになった。 複数の県が「県境をまたぐ災害で、県によって対応が変わると混乱する」と懸念を示し、取材に「現場の市町村と考えが違う場合もあり、国として統一した判断が必要」と訴えた県もあった。 調査では、安否不明者の氏名に関し「家族の同意がなくても公表する」(3
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迷走する復旧復興 市との合意形成 不十分【再生 道半ば 熱海土石流2年㊥】
今年2月の熱海市議会。斉藤栄市長は2023年度の施政方針演説の中で、伊豆山の復旧復興に対する決意をこう述べた。「復興計画を踏まえた詳細な事業を実行に移す」。一日も早く元の生活を取り戻したい被災者の中には、この言葉を信じた人もいる。 逢初(あいぞめ)川中流部の自宅が半壊した小松昭一さん(92)は、9月1日の警戒区域解除に合わせて自宅に帰還できるよう、家屋や擁壁の修繕の準備を進めてきた。しかし表情は暗い。「家族で絶対に帰ると決めていた。ようやく希望が見えてきたのに、一体どうなってしまうのか」 小松さんの不安の種は、市の宅地復旧補助制度。市は当初、復旧が必要な「事業区域」を決めた上で住宅再建を
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乱開発で20年前土砂崩れ 静岡県は説明せず未検証 熱海土石流起点
熱海市伊豆山で2021年7月に盛り土が崩落して28人が死亡した大規模土石流を巡り、逢初(あいぞめ)川源頭部左岸の土石流起点で20年前に乱開発が理由とみられる土砂崩れが発生していたことが1日までの静岡県への取材で分かった。県はこれまで説明せず、土石流後に設置した二つの検証委員会や裁判所に情報提供していなかった。専門家は「1度崩落した場所で滑りやすくなっていた」と指摘。土砂崩れ箇所にはその後、崩落した盛り土が造成され、この部分の崩落が下流域の多くの住民を巻き込んだとみられる土石流最大波のきっかけになった可能性がある。 土砂崩れの範囲が記載されていたのは03年5月の県の文書(D64)。北側の鳴沢
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削り節と世代間交流 楽しんで 熱海「ブシメシ」3日オープン 網代の魅力発信へ
熱海市網代の削り節製造業「丸藤」は3日、同社1階に主力商品のかつお節をはじめ地場の鮮魚を味わえる店舗「BUSHI MESHI(ブシメシ)」を開業する。素材の味を生かしたメニューを通じて、地域の魚文化と和食の魅力を発信する。 同社は1926年創業の老舗。人口減少と高齢化が著しい網代地区の活性化に寄与しようと、削り節製造と並行して住民向けの鮮魚店も営業している。ブシメシは住民に削り節のおいしさを感じてもらいつつ、世代間交流が楽しめる場をつくろうと開設した。店で使う食器を住民から募るなど、準備段階から地域を巻き込んできた。 看板メニューは、削りたてのかつお節をたっぷりと白飯に乗せた「ほやほや削
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こじれる感情 人災の傷 苦しむ被災者【再生 道半ば 熱海土石流2年㊤】
「あの日から時が止まったまま。涙が流れない日はない」 雑草が生い茂る空き地の前で、小磯洋子さん(73)はほおを伝う涙をぬぐいながら声を絞り出した。「家族も精神もバラバラになった。あの人災のせいで」。空き地の草陰には最愛の娘が住んでいたアパートの土台が埋もれていた。 2021年7月3日、熱海市伊豆山を襲った大規模土石流で、洋子さんの長女=当時(44)=は部屋の中に流れ込んできた土砂から当時5歳の娘を命がけで守り、帰らぬ人となった。 アパートもろとものみ込んだ土砂の正体は、土石流の起点となった土地の前所有者が捨て、現所有者が放置したとされる大量の残土だった。「危険な盛り土の存在を娘は知らず
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危険盛り土規制 未然防止を強調 熱海土石流2年で国交相
斉藤鉄夫国土交通相は30日の閣議後会見で、熱海市伊豆山で発生した土石流災害から7月3日で2年となるのを前に「危険な盛り土で人命が失われることがあってはならない」と述べ、災害の未然防止に向けて先月施行された盛り土規制法を運用する意義を強調した。 同法では盛り土の崩落によって人家などに被害が及ぶ恐れがある場所を都道府県などが指定し、許可や監視を担う。斉藤氏は9割以上の自治体が規制区域の指定に向けた基礎調査に着手していると説明し、財政支援を通じて早期指定を後押ししていく考えを示した。
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走り湯の源泉「午の湯」 2年越しの湯煙 「復興の糧に」
2021年7月に発生した熱海市伊豆山の大規模土石流で被災した日本三大古泉の一つ「走り湯」の源泉「午(うま)の湯」の復旧工事が完了し、30日、湯をくみ上げる「通湯式」が行われた。地域の観光と経済を支える重要な資源の復活を関係者が祝った。伊豆山走湯温泉組合によると、早ければ8月中に地域の旅館などに湯が供給される見通し。 走り湯には2本の源泉がある。このうち横穴式源泉の「戌(いぬ)の湯」は辛うじて土石流の被災を免れたが、午の湯は機械設備を含め全て埋まった。十分な湯量が確保できないため、温泉を利用する旅館などは互いに大浴場の営業時間をずらすなど協力しながら苦境を乗り切ってきた。 復旧工事は昨年8
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熱海土石流 他文書も不鮮明加工か 静岡県「白黒コピーの結果」
熱海市伊豆山で盛り土が崩落して28人が死亡した土石流を巡り、情報公開条例に基づき県が開示した行政対応文書が不鮮明に加工されていた問題で、これまでに加工が判明していた2007年4月の文書(A283)以外にも複数の開示文書が不鮮明に加工された疑いがあることが29日までの取材で分かった。土石流起点の分水嶺(れい)付近で03年に明らかになった無許可開発の写真を掲載した文書などで、黒く塗りつぶされて何が写っているか読み取れない状態の文書が21年10月に開示されていた。 県は白黒コピーした結果、判読できなくなったと主張しているが、再現して確認していないという。静岡新聞社が元のカラー文書を通常のコピー機
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熱海市長、市道計画「修正あり得る」 熱海土石流被災者らと対話意向
熱海市伊豆山の土石流災害に関する復旧復興事業で、斉藤栄市長は29日の定例記者会見で、用地買収を伴う市道整備について「まずは計画をしっかり理解してもらうことが大事」としつつ、被災者や住民の意見を反映して計画を修正する可能性があると述べた。 復旧復興事業は、逢初(あいぞめ)川の拡幅と河川両岸への市道整備が柱になっている。県と市は2024年度中の完成を目指しているが、用地買収率は3割にとどまっている。 一部の被災者からは「行政主導の計画であり、地域の声が反映されていない」「道路や河川の規模が必要以上」などと不満の声が聞かれる。斉藤市長は「今の計画を1ミリも動かさないとは考えていない。市道に関
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熱海土石流 汚染土砂、年内搬出目指す 静岡県が作業公開 行政代執行費用11億円見込む
熱海市伊豆山の大規模土石流の起点付近に残った不安定土砂を撤去する静岡県の行政代執行で、県は28日、起点から撤去し熱海港芝生広場に仮置きしている汚染土砂を千葉県市川市の処理施設に船で運び出す作業を報道陣に公開した。県は年内をめどに搬出作業を完了させたいとしている。 県盛土対策課によると、起点から撤去する不安定土砂は約2万立方メートル。現場の土砂からは土壌汚染の基準を上回るフッ素や鉛が検出されたため、飛散しないよう大型土のうに入れて仮置きしている。処理施設への搬出は今月15日に始まった。28日までに約1万9千立方メートルの汚染土砂を同広場に運び込んだ。この他に、汚染されていない土砂の撤去も行っ
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静岡県議会6月定例会 代表質問要旨
■自民・勝俣氏 熱海市土石流災害を巡る県の行政対応検証委員会は手法に問題があり、公正中立な立場で検証する環境が整っていなかった。再発防止の戒めを込めて県議会は再検証を提言した。知事が表明した再検証作業は、どのような項目と体制で、いつまでに行うのか。 GX脱炭素電源法が国会で成立し、条件を満たせば60年を超えて原発の運転が可能になった。浜岡原発が審査に合格した場合、再稼働と運転期間延長に対する考えは。新型コロナウイルス対応で経験した初動や、保健所の体制などの課題を次にどう生かすかを問う。 ■ふじ・田口氏 4月の統一地方選で静岡、浜松両政令市の市長が交代した。県政運営において、県人口の
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熱海土石流「検証過程公表」 静岡県議会知事答弁 全関連文書も
静岡県議会6月定例会は28日、自民改革会議の勝俣昇氏(御殿場市・小山町)と、ふじのくに県民クラブの田口章氏(浜松市西区)が代表質問を行った。川勝平太知事は、23日の静岡県議会定例会初日に表明した熱海市伊豆山の土石流災害を巡る行政対応の再検証について、「再発防止に向けて、できることはなかったかとの観点で検証し、検証の過程を含めて公表する」との考えを示した。勝俣氏への答弁。 再検証は、県議会特別委員会が提言で「県第三者委員会の検証は不十分」と指摘した各法令(砂防法、森林法、土砂災害防止法、都市計画法、廃棄物処理法、県土採取等規制条例)について、裁判で係争中の論点を除き、対応状況をあらためて検
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金井熱海副市長 再任案に同意 市議会閉会
熱海市議会6月定例会は28日、最終本会議を開き、2023年度一般会計補正予算案や30日に任期満了を迎える金井慎一郎副市長(40)を再任する人事案など計17件を可決、同意して閉会した。 副市長の人事案は、採決時に2人が退席したが、ほかの市議は全員同意した。金井氏は「土石流からの復旧復興と新型コロナウイルス禍からの経済再生など課題が山積している。市民のために一日一日を精いっぱい頑張りたい」と述べた。 同市は11年7月から、経済産業省から副市長となる人材を招聘(しょうへい)していて、金井氏で3人目。これまでは4年の任期で交代していたが、再任は初。21年4月に副市長2人制を導入し、金井氏と元市職員の
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 23日はカワハギやマダイ、クロダイ、ブダイ、ウルメイワシなど。24日はクロダイやメジナ、マダイ、イシガキダイ、スズメダイ、カワハギ、小イサキ、アイゴなど。25日はワカシ(ブリの幼魚)や小イサキ、小アジなど。カマスやネンブツダイ、タカベは連日釣れている。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺やオレンジビーチでは消波ブロック周辺の穴釣りでカサゴ。放流の効果もあり、大きい個体も釣れる。サビキ釣りではアジ。小さいサイズも交じるため、仕掛けは3~5号で対応する。他にカンパチやシマアジの幼魚も交じった。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0
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熱海土石流 不鮮明加工の行政文書 川勝知事「注意不足が原因」
熱海市伊豆山で2021年7月に盛り土が崩落して28人が死亡した大規模土石流を巡り、行政対応を記した静岡県の公文書(A283)が行政対応検証委員会(第三者委員会)で検証されず、不鮮明に加工された状態で開示されていた問題について、川勝平太知事は27日の定例記者会見で、現時点で判明した調査結果を踏まえて「(担当職員が)作業に追われていてこうなった。注意不足が原因だ」と述べた。ただ、問題の文書がどの時点で加工されたのかは示さず、調査を継続する方針を明らかにした。 川勝知事は、問題の文書が検証されなかった点に関しては「類似の事実が(検証委に提出された)別の文書で出ている」と説明し、検証結果に影響は与
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熱海土石流の経験「継承」 災害想定、静岡県警が対応訓練
静岡県警は27日、大規模な土石流や水害現場などでの迅速で安全な人命救助につなげる訓練を静岡市駿河区の機動隊グラウンドで行った。発生直後から県内外へ出動する県警災害派遣隊の広域緊急援助隊警備部隊と緊急災害警備隊の計150人が、各種訓練を通じ技能向上と連携強化を図った。 巨大地震に加え、近年全国各地で多発する水害への備えを重点に置き、がれきの下や高所など多彩な場面設定で要救助者を救い出す訓練を重ねた。熱海市伊豆山の大規模土石流発生から7月3日で2年が経過することを踏まえ、各種被災現場での的確な対応手順を把握し、指揮所設置の流れを把握。チェーンソーなど資機材の点検も徹底した。 21日には同所で
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任期折り返しで所感 「危機管理 取り組む」 川勝知事会見
川勝平太知事は27日の定例記者会見で、7月に迎える4期目の任期折り返しの所感を問われ、「折り返しの感はない。まっただ中にいる」と答え、熱海市伊豆山の土石流災害や静岡県内各地で発生した豪雨災害、リニア中央新幹線問題などの懸案の解決に取り組む姿勢を示した。 2021年6月の4選直後に発生した熱海市の土石流災害や、22年9月、23年6月の台風による被災を振り返り、「危機管理がいかに大事かと常に言い聞かせている中で惨事に至ったのは痛恨の極み。想定外のことが起こるということを念頭に置き、県庁を挙げて取り組む」と述べた。 リニア問題については、「静岡が直面している水と(トンネル掘削による)発生土の問
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熱海市副市長に金井氏再任方針 議運に示す
熱海市は27日、6月30日に任期満了を迎える金井慎一郎副市長(40)を再任する人事案を市議会議会運営委員会に示した。28日の6月定例会最終本会議に追加提出する。任期は7月1日から4年間。 金井氏は経済産業省から招聘(しょうへい)され、2019年7月に副市長に就任した。多額の赤字問題で混乱した熱海国際映画祭の対応検討委員会の委員長を務めたほか、同市伊豆山の大規模土石流を巡る行政対応の検証なども担った。
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無許可開発、分水嶺改変か 逢初川上流域に及んだ疑い 熱海土石流
熱海市伊豆山で28人が死亡した盛り土崩落に伴う土石流を巡り、20年前に隣接流域で行われた都市計画法違反の無許可開発が分水嶺(れい)を改変し、土石流起点の逢初(あいぞめ)川上流域に及んでいた疑いがあることが26日までの取材で分かった。この無許可開発は、想定を上回る水が逢初川流域に流れ込む流域変更や、崩落した盛り土の造成につながった可能性があるが、当時行政対応した県は土石流後に設置した二つの検証委員会に情報を提供せず、行政対応面でも技術面でも検証されていない。 本紙の指摘を踏まえて県が4月、黒塗りを解除した文書(D27)に無許可開発の区域が記されていた。文書には、県の許可を受けず土地を造成した
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翠富士、東前頭3枚目に 熱海富士は西十両筆頭 大相撲名古屋場所
日本相撲協会は26日、大相撲名古屋場所(7月9日初日・ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表し、新大関の霧馬山改め霧島は西正位に座った。新大関誕生は昨年春場所の御嶽海以来で、モンゴル出身では2015年名古屋場所の照ノ富士以来6人目。 鳥取城北高で2度の高校横綱に輝いた19歳の落合改め伯桜鵬は、遠藤と並んで幕下付け出しデビューから昭和以降最速の所要3場所で新入幕昇進。ともに25歳で中大出身の豪ノ山、湘南乃海も新入幕を果たした。 先場所覇者の横綱照ノ富士、大関貴景勝はともに東。1横綱1大関は3場所で終わり、1横綱2大関となった。 関脇は6場所連続の豊昇龍が東、2場所連続の大栄翔と若元春が西。
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二十歳の集い「盛り上げを」 熱海市運営スタッフ初会合
熱海市は24日、来年1月に開催する「二十歳の集い」に向けた運営スタッフの初会合を市中央公民館で開いた。メンバーは人生の節目となる式典に向けて互いに知恵を出し合っていくことを確認した。 運営スタッフは、本年度二十歳になる市内3中学校(熱海、多賀、泉)出身者11人で構成する。会合では、昨年の式典の動画や出席者に配布する記念品を見てイメージを膨らませた。今後、毎月1回の会合を重ねて、記念冊子の作製を進めたり、式典の構成を決めたりしていく。 運営スタッフの代表に選ばれた多賀中出身の沼津高専5年生、白橋カイアさんは「姉もスタッフを務めて楽しそうだったので、自分もやりたいと思っていた。人生に一度の大切な
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「熱海発祥」レモン特産に 栽培面積拡大、所得向上へ 静岡県東部農家とJA
熱海市が「国産発祥の地」とされるレモンを県東部の新しい特産品に育てようと、JAふじ伊豆(沼津市)とかんきつ生産者が栽培面積を拡大する。市場出荷とともに加工品の開発を進め、ミカンに続くブランド化を目指す。 「苗を植えてから本格的に出荷できるようになるまで10年ほどかかるかもしれないが、新しい取り組みがいま必要」。このほど伊豆の国市で開いた生産者団体との会合で、同JAの担当者はレモン産地化に向けたプロジェクトを2023年度に始めると説明した。 現在は興味のある農家が試験的に個別栽培しているレモンをJAとして組織的に売り出す。25年にまずは1万平方メートルで植栽し、栽培面積を徐々に広げながら、
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ラーメンで復興支援 飲食店、熱海土石流被災の製麺所とコラボ まもなく発生2年 風化防げ
熱海市伊豆山の大規模土石流の発生から7月3日で2年を迎えるのを前に、同市中央町の飲食店「アンドバルファクトリー」が、土石流で被災した同市の老舗「コマツ屋製麺」とのコラボメニュー「熱海復興夜鳴きラーメン」の販売を始めた。市内でも進みつつある災害の風化を食い止め、少しでも被災者の力になりたいとの思いを込めている。売り上げの一部は伊豆山の復興支援団体に寄付する。 土石流が発生した2021年7月、開業に向けて準備していた同店。当時、市内のさまざまな飲食店が被災者や災害ボランティアなどに食事を提供する支援活動をしていた。三浦渉代表(39)は「自分も何かやりたいと思っていたが、できなかったことが心残り
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盛り土是正、5割未着手 全国調査 業者応じず代執行にも壁
熱海市伊豆山で2021年に発生した大規模土石流を受け実施された国の「盛り土総点検」で、各都道府県が昨年3月時点で災害防止措置が確認できなかったと報告した不適切盛り土462カ所のうち、約5割に当たる252カ所で是正工事が実施されていないことが25日、共同通信の調査で分かった。国や自治体による対策強化のきっかけとなった熱海市の大規模土石流は7月3日で発生2年となる。 多くの都道府県が、盛り土をした業者が工事の要請に応じないためなどと回答。多額の費用がかかる行政代執行にも踏み切れず、結果的に崩落の恐れのある盛り土が少なくとも1年以上にわたり半ば放置されている実態が浮き彫りとなった。 調査は5~
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熱海土石流 被災地公園緑地WS始まる「住民意見 復興に反映を」 安心安全な交流の場/災害忘れぬ施設
熱海市は25日、同市伊豆山の土石流被災地に整備する公園緑地に関するワークショップ(WS)を市役所で開いた。被災者や地域住民計14人が参加し、安全安心を確保しつつ地域コミュニティーの再生に資する空間の創出に向けて意見を出し合った。 市復興まちづくり計画では、今年9月までに計画、設計を作成する予定になっている。WSは8月までに計3回開催する。市は10月以降、用地測量や買収を進め、2024年冒頭に工事着手し、25年度中におおむねの完成を目指している。 市は逢初(あいぞめ)川上流部と中流部の上部、下部の計3カ所に公共スペースを整備する方針。初回のWSでは「昔ながらの原風景の再建」「災害を忘れな
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災害ボランティア活動支援 静岡県生協連、県社協などと協定
静岡県生活協同組合連合会(県生協連)はこのほど、県ボランティア協会、県社会福祉協議会と、災害ボランティア活動を支援するための協定を結んだ。 協定書には県災害ボランティア本部・情報センターとの情報共有や物資調達、被災者支援活動での協力などを盛り込んだ。県生協連の稲垣滋彦会長、県ボラ協の小野田全宏理事長、県社協の神原啓文会長が署名した=写真=。稲垣会長は「組合員が多く、配達のネットワークもある。被災者の近くから声をかけられる間柄を生かして、困り事に寄り添いたい」とあいさつした。 県生協連は2021年の熱海市伊豆山の土石流災害で、高齢者向けのおかゆなどの食料支援や義援金の寄贈を、昨年9月の台風
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熱海土石流巡り、不鮮明な重要文書 第三者委に未提出で検証されず 静岡県「見落とし」主張
熱海市伊豆山で2021年7月に盛り土(残土処分場)が崩落して28人が死亡した大規模土石流を巡り、白黒化して一部判読できない状態で開示された静岡県の行政文書が、県の設置した行政対応検証委員会(第三者委員会)に提出されず、検証されていなかったことが24日までの県への取材で分かった。同文書内では、検証委が重点的に検証した県土採取等規制条例(権限は市)の規制の実効性を疑問視していたほか、より厳しい規制ができる砂防法(権限は県)の開発規制区域「砂防指定地」の標識を撮影した写真も掲載され、黒く塗りつぶすような加工がされていた。文書データを保有していた県の担当者は「(データを保管したパソコンの)フォルダー
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豪雨災害から身守れ 避難行動 時系列で確認 藤枝市が出前講座
藤枝市はこのほど、激甚化する豪雨災害から身を守るため、市民一人一人があらかじめ自身の防災行動を時系列で整理する市独自の「洪水災害版マイ・タイムライン」の作成を支援する出前講座を、同市の大洲地区交流センターで開いた。同地区の民生委員や児童委員、ケアマネジャー計約40人が参加し、台風接近時や大雨が予想される際に取るべき行動を確認した。 市河川課水害対策室の職員が講師を務めた。参加者は市南部の土砂災害・洪水ハザードマップを使い、自宅の浸水リスクや避難方法と場所、必要な持ち出し品、防災情報の入手手段などを確認した上で、マイ・タイムラインの用紙に記入した。職員は記入後の用紙について、自宅の玄関や台所な
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二転三転、被災者困惑 熱海土石流被災地 宅地復旧工事費90%補助 市、補正予算案から削除
熱海市は23日夜、同市伊豆山の復旧復興事業に関する住民説明会を市役所で開いた。被災者自身が行う宅地復旧を巡り、方針が二転三転し、説明も不十分なまま事業を進めようとした市の姿勢に、被災者からは怒りや困惑の声が相次いだ。 宅地復旧に対する補助金制度について、斉藤栄市長は同日の市議会で補正予算案の補助金に関する部分をいったん取り下げたことを報告し「しっかりとした過程を踏まず、説明の順番が前後してしまった。申し訳なかった」と謝罪した。 市によると、当初の買収・分譲方式は現地で住宅を建て直すことを希望する10世帯が対象だった。市は124の被災世帯への個別面談後に、その10世帯に方式の見直しについて
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土石流被災地の宅地復旧補助金 熱海市、補正予算案から削除「説明不十分で理解得られず」
熱海市伊豆山の土石流被災地の宅地復旧に関し、市は23日の市議会6月定例会観光建設公営企業委員会で、被災者が行う復旧工事費の90%を補助する予算について、被災者への説明が不十分で理解が得られていないとして同定例会に提出した2023年度一般会計補正予算案から当該部分を削除すると表明した。 市は23年度当初予算に計上した復興推進費4億8500万円のうち、2億6100万円を補助金に組み替える補正予算案を6月定例会に提出していた。斉藤栄市長は削除理由について、「被災者、議員に十分理解されておらず、議員に可否判断をしてもらう状況にない」と説明。「今後、十分理解していただいた上で、改めて審議していただき
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熱海市営温泉19%値上げ 24年度から 市議会6月定例会
熱海市は23日の市議会6月定例会観光建設公営企業委員会で、市営温泉料金を2024年度から19%値上げする方針を示した。人口減少に対応しつつ施設更新費確保のための措置。市は9月定例会に関連議案の提出を予定している。 市によると、市営温泉の受給者や宿泊客数の減少により、有収湯量がピーク時の2007年度に比べ、21年度は37%減少した。市は08年度に18%、12年度に12%値上げし、料金収入は一時4億6千万円まで増えた。しかし新型コロナウイルス禍の影響で、21年度は3億8千万円に減少した。 市は料金徴収業務の外部委託などで人件費を削減するなどしてきたが、現行料金を続けると、24年度から4年間で
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地震保険料 地域で違うのはなぜ? 価格設定の基準は【NEXT特捜隊】
日常生活の身近な疑問に答える静岡新聞「NEXT特捜隊」に、藤枝市の50代女性から「静岡県の地震保険料が高くて驚いた。価格設定の基準や見直しのタイミングはどのように決まっているの?」との質問が届いた。南海トラフ巨大地震などが危惧される静岡県の保険料が高いのは知られているが、5月に石川県で観測した震度6強など全国各地で続く地震活動は保険料にどの程度反映されるのか。地震保険料を決める際の基礎となる基準料率は、損害保険各社が法律に基づいてつくる「損害保険料率算出機構」(東京)が算出している。考え方を聞いた。 所在地と建築構造 地震保険の基本的な料率は、契約の対象となる建物の所在地と建築構造によっ
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⛳渡辺が1打差3位 アース・モンダミン・カップ第1日
ともに今季2勝目を狙う川岸史果と岩井明愛が6バーディー、ボギーなしの66をマークし、首位に並んだ。 1打差の3位に渡辺彩香(熱海市出身)、ささきしょうこ、森田遥、神谷そら、大出瑞月の5人がつけた。さらに1打差の8位に工藤遥加ら6人が続く混戦となった。稲見萌寧が69で14位。前週優勝の山下美夢有は71で33位。昨年覇者の木村彩子は72で48位発進となった。(賞金総額3億円、優勝5400万円、出場142選手、曇り、気温23・4度、北の風2・6メートル、観衆1310人) 渡辺彩香(67で3位)「最近にしてはかなりよかった。元々ラフは得意。ここ1カ月、スイングを変えていて前進したかなと思えた一
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土石流起点周辺の安全性 熱海市長、市独自検証に消極姿勢
2021年7月に熱海市伊豆山で発生した土石流災害の起点周辺の安全性について、斉藤栄市長は22日の市議会6月定例会の一般質問で、県が危険性は低いとの見解を示していることを踏まえ、「われわれとしてもその方向を受け入れていく」と述べ、市独自に安全性を検証することに消極的な姿勢を示した。田中秀宝氏(自民党・女性の会熱海梁山泊=りょうざんぱく=)への答弁。 土石流の起点では、県が6月末までの完了を目指して行政代執行による不安定土砂の撤去を進めている。ただ、起点の隣接地には撤去対象外の盛り土がある。さらに起点の北東側には未完成の宅地があり、崩壊した擁壁や高さ10メートルを超す盛り土が残されている。市は
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熱海・逢初川両岸の市道整備 用地買収3割が契約 熱海市が発表
熱海市伊豆山の土石流災害に関する復旧復興事業で、市は21日、被災地を流れる逢初(あいぞめ)川の両岸に整備する市道の用地買収について、対象者の3割が買収契約を結んだことを明らかにした。道路整備で生じる残地について、程谷浩成観光建設部長は「公共用地としての活用を検討し、できる限り買収する」と述べた。市議会6月定例会で、越村修氏(熱海成風会)の一般質問に答えた。 市は逢初川の拡幅と両岸の市道整備を2024年度末までに完成させたいとしている。市によると、今年3月に最初の土地売買契約が成立した。ただ、被災者の中には用地買収に難色を示す人や、家が再建できないほどの狭い土地が残るため市に買収を求める声も
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 16日は豆アジやタカベ、メジナ、カワハギ、ベラ、カサゴ、マダイなど。17日はタカベや小カマス、メジナ、小イサキ、カワハギ、アイゴ、スズメダイなど。18日は小サバや小アジ、小カマス、シマアジ、ショゴ(カンパチの幼魚)、メジナ、タカベ、マダイ、スズメダイなどが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺はサビキ釣りでサバやイワシ、アジ。日中でもアジの回遊があった。スキンやハゲ皮のサビキ仕掛けやトリック仕掛けなど数種類用意したい。他にソウダガツオやカマスも釣れたが、数は少ない。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)01
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神社奉賛会員恐喝 男ら2~3年求刑 静岡地裁沼津支部公判
熱海市内の神社奉賛会会員から現金を脅し取ったとして、恐喝の罪に問われた指定暴力団稲川会系組幹部、無職の男(49)=神奈川県湯河原町土肥4丁目=、造園業の男(51)=熱海市紅葉ガ丘町=両被告の論告求刑裁判(室橋秀紀裁判官)が20日、静岡地裁沼津支部で開かれた。検察側は無職の男に懲役3年、造園業の男に懲役2年をそれぞれ求刑した。判決は7月6日。 検察側は、無職の男が中心となって実行し、造園業の男は指示役だったと指摘。「犯行は卑劣かつ悪質。被害額が相当に高額で、被害結果は重大」と述べた。弁護側はともに深く反省しているとして、無職の男に執行猶予付き判決、造園業の男に寛大な処分を求めた。 起訴状な
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土砂災害防止へ 急傾斜地を巡回 静岡県熱海土木事務所など
6月の土砂災害防止月間に合わせ、県熱海土木事務所などはこのほど、急傾斜地パトロールを熱海市内の9カ所で実施した。 同事務所や市職員らが急傾斜地崩壊危険区域内に設置されている擁壁をハンマーでたたいて異常音がしないかどうか調べたり、ひび割れの有無を目視で確認したりした。排水路に土砂などが詰まっていないかどうかなども調べた。 同事務所の担当者は「住民が安全に暮らせるように点検し、異常があれば迅速に対応したい。万が一に備え、地域のハザードマップや避難路の確認をしてほしい」と呼びかけた。同事務所は20日に伊東市でもパトロールを行う予定。
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コアマモ6000株移植 熱海 藻場再生 脱炭素実現へ
熱海市や市内企業などが参画するブルーカーボンプロジェクト推進協議会は15日、同市の熱海サンビーチ付近の海底に海草のコアマモ約6千株を移植した。 ブルーカーボンは海洋生態系が取り込む炭素で、脱炭素社会の実現に向けて国際的に注目されている。協議会は2021年から藻場の再生に向けた社会実験や海草によるマイクロプラスチック除去などの活動を続けている。 コアマモは伊豆市の土肥海水浴場で除去される予定だったものを14日に採取し、協議会関係者らが熱海サンビーチ付近の水深約5メートルの砂地に移植した。今後、定期的に生育状況などを確認するという。 協議会事務局を務める熱海市の企業「未来創造部」の枝広淳子代表は
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“リケジョ”拒まぬ校風 横浜国立大教授(キャリア教育)為近恵美さん(1978年度卒)【龍城 韮山高150周年 今昔物語⑨インタビュー編】
韮山高の男女比は今でこそ半々だが、女子生徒が一学年のうち1クラス分しかいない時代があった。理系進学をする女子はさらに絞られる中、物理の道を志すことを決意。現在は理系女子の進学に関する研究に取り組み、「女子が進学や就職を諦めずに済む環境整備が必要」と強調する。 伊豆箱根鉄道での通学時、必ず韮山駅の改札口に一番近いドアの横に立ち、毎日先頭を歩いて学校へ向かう生徒でした。韮高は楽しかったです。「顔が小林秀雄に似ている」という理由で、数学の先生が読書感想文の審査委員に選ばれることもありました。ウイットに富んだセンスをみんなでおもしろがる雰囲気が、韮高らしさだと思います。 同学年の女子は50人弱、
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熱海土石流の住宅再建を支援 静岡県6月補正に2500万円 県と市分担で利子補給
静岡県が16日発表した2023年度一般会計6月補正予算案には、熱海市伊豆山の大規模土石流災害で被災した住宅への再建支援2500万円も盛り込まれた。家屋購入などで生じる借入金の利子の一部を負担する。9月に被災地の警戒区域解除が見込まれる中、被災者の利子負担をなくし、熱海市と連携して速やかな再建を下支えする。逢初(あいぞめ)川周辺の警戒区域内で住宅の建設や購入、補修する際の借入金(上限1千万円)について、35年を上限に借入期間の利子を補給する。市は無期限で利子補給する方針を示していて、既に23年度当初予算に関連経費を計上済み。熱海市の利子補給額の2分の1を県が同市に補助し、県と市で費用を分担する
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御殿場に店舗開設 24年6月めど 三島信用金庫
三島信用金庫は16日、2024年度まで2カ年の店舗再編計画を発表した。24年6月をめどに、御殿場市に初の店舗を開設する。同市にはオフィスを設けて営業活動を展開していた。大型商業施設を中心ににぎわい、道路交通網の整備でさらなる観光交流客数の増加も予想され、店舗を整備して預金や貸出金業務の取り扱いを始める。 一方、キャッシュレス決済やインターネットバンキングの普及を受け、6店舗を近隣支店と同じ建物で営業する店舗内店舗に再編。熱海市の網代出張所は24年7月ごろに廃止する。
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レンタカー事故 利用客に注意喚起 熱海署
熱海署はこのほど、レンタカー利用者の交通事故防止を図る啓発活動を熱海市内のレンタカー店舗で実施した。 同市春日町の日産レンタカー熱海駅前店では、署員が運転時の注意事項を記載した日本語、英語、中国語、韓国語のチラシを配布し、客に注意喚起するよう店員に協力を求めた。渋滞が発生しやすい道での追突事故、交差点での歩行者との衝突事故、駐車場内での物損事故-など市内で多発している事故に注意するよう呼びかけている。 同署によると、今年1~5月に市内で発生したレンタカーが関連する事故は約190件と、前年同期比で2割増えている。下山晃司交通課長は「観光客の増加に伴い、夏季の観光シーズンに交通事故がさらに増
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水道料金17%上げ 市民への説明必要 熱海市行財政審
熱海市行財政審議会(石井倭雄会長)が16日開かれ、2024年度から水道料金を17%値上げする市の諮問案について議論した。委員の多くは値上げの必要性を理解しつつも、長期的な財政見通しを市民に丁寧に説明し、段階的に引き上げる対応を市当局に求めた。 諮問案によると、水道事業の24~26年度の総括原価は61億2800万円余り。ただ、資産維持費をできる限り抑え、国や県の補助金を含んだ数値であり、日本水道協会が推奨する理論値に当てはめると72億9千万円となり、39・66%の値上げが必要になるという。 学識経験者の佐藤裕弥早稲田大研究院准教授は「17%というのは市民生活に配慮した数字だと思うが、水道を健全
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熱海市長賞に壺井さんら 佐佐木信綱祭短歌大会、4年ぶり 全国から1606首
熱海市で晩年を過ごした歌人佐佐木信綱(1872~1963年)の功績を顕彰する第49回佐佐木信綱祭短歌大会がこのほど、同市の起雲閣で開かれた。一般の部最高位の佐佐木信綱大賞には、埼玉県の笠巻睦さんの「猿が来て人間が来て鳥が来て味わいてゆく信綱の蜜柑(みかん)」が選ばれた。 新型コロナウイルス禍の影響で4年ぶりの開催。一般、中学、高校の各部に計1606首が寄せられた。いずれも歌人で、信綱の孫の幸綱さん、ひ孫の頼綱さん、定綱さんらが選者を務めた。一般の部で熱海市の壺井和子さん、高校の部で熱海高の安田和鈴さんがそれぞれ市長賞に輝いた。 このほかの本県関係の主な入賞者は次の通り。 【一般】佐佐木
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美容品の「dei 泥クリーム」 ハレノユ(熱海市)肌本来の機能を正常化【静岡ものづくり最前線】
4種類の泥をブレンドしたクリーム。肌の保湿、張りなどを保ちつつ、不要物を排出する肌本来の機能の正常化を促す。洗い流さず、手軽にいつでもどこでも使用できるのが特徴。普通肌にはオールインワンとして使い、乾燥肌には化粧水で潤わせた後に塗る。化粧下地としても使用できる。 熱海市伊豆山の日本フルボ酸総合研究所が開発協力し、繊細な日本人の肌に合う乳酸菌K-1や、真皮層を活性化させるフルボ酸などを組み合わせた。普通の水を使わずに、ダイダイの花びらから抽出した蒸留水(ネロリウオーター)を50%配合し、肌に潤いと栄養をもたらす。クリームを洗い流さずに使うことで、肌の汚れを吸収し、紫外線から守る効果があるとい
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「熱海こがし祭り」宿泊、参加プランいかが? 7月15、16日開催
熱海市のまちづくり会社「マチモリ」は、7月15、16の両日に開催する同市の夏最大の観光イベント「熱海こがし祭り」に地域の一員として参加できるプログラムを盛り込んだ宿泊プランを販売している。 同社が運営するゲストハウス「マルヤ」(同市銀座町)に2泊し、祭りの歴史やおはやしのリズムの取り方などを教わる講座に参加した後、祭りの起点となる「神酒所(みきしょ)」で住民と交流したり、呼び物の「山車コンクール」に参加したりしする。終了後の直会(なおらい)にも参加できる。 同社の市来広一郎代表は「熱海にとって特別な祭りを住民目線で楽しんでもらうことで、熱海に愛着を持ってもらいつつ祭りの魅力を市外に発信し
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熱海土石流 静岡県が住宅再建の利子負担へ 市と分担
静岡県は、熱海市伊豆山の大規模土石流災害で被災した住宅の再建支援を目的に、借り入れに伴う利子を負担する方針を固めた。2023年度一般会計6月補正予算案に費用を盛り込む方針。9月にも被災地の警戒区域解除が見込まれる中、被災者の利子負担をなくし、市と連携して速やかな再建を下支えする。15日までの関係者への取材で分かった。 県の支援策は、逢初(あいぞめ)川周辺の警戒区域内に家屋の新築や補修、購入する際の借入金(上限1千万円)にかかる借入期間上限35年について利子補給する。熱海市は既に23年度当初予算に、無期限で利子補給する住宅再建利子補給金を計上済み。熱海市の利子補給額の2分の1を県が負う形で分
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熱海土石流の行政対応検証 静岡県内部で再調査へ 条例以外を対象
熱海市伊豆山で起きた土石流災害を巡り、静岡県の行政対応について検証作業が不十分だとして県議会特別委員会が提言していた再検証作業について、静岡県は14日までに、第三者委員会で検証された部分を除いた法令対応などについて、県が独自に内部検証をする方針を固めた。川勝平太知事が県議会6月定例会で表明する見通し。同日までの関係者への取材で分かった。 関係者によると、2023年内に検証作業を終えて検証結果を公表する予定。有識者による検証委員会は設置しない。ただ、内部検証後に、あらためて必要と判断された場合には第三者による検証を行う可能性もあるという。 21年7月3日に発生した土石流災害では、起点となっ
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 6月6日はマダイやアイゴ、小アジ、ネンブツダイ、小イサキ、タカベ。7日はシマアジやタカベ、ネンブツダイ、小イサキ、カワハギ、シロギス、アジ、メジナ。8日はタカベやネンブツダイ、シマアジ、カイワリ、アジ、イサキ、ニザダイ、エイ。9日はネンブツダイやスズメダイ、アイゴ、ベラ。10日はカワハギやシマアジ、クロダイ、メジナ、タカベ、トビウオ、小イサキ、ネンブツダイ、ベラ、スズメダイ。11日は小アジやタカベ、ベラ、スズメダイ、小イサキ、ホウボウが釣れた。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 青イソメを使ったシロギス釣りは伊東港周辺または伊東オレン
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ブランドトマト、料理でうまみ増 アイランドルビー試食会 JAふじ伊豆
JAふじ伊豆あいら伊豆地区は12日、ブランド化を進める調理用トマト「アイランドルビー」の料理試食会を伊東市のダンコーエンボウル内のレストランで開いた。多くの行楽客でにぎわう夏のシーズンを迎えるのを前に、飲食店や宿泊施設の関係者を招いて魅力をPRした。 アイランドルビーは通常のトマトよりリコピンの含有量が多く、加熱するとうまみが増すのが特徴。あいら伊豆の「あいら」と伊豆半島をイメージした「ランド」、完熟した実の赤さを「ルビー」とかけ、命名された。生産者は伊東市に加えて熱海市にも広がり、さらなる普及や知名度の拡大を目指している。 和洋、中華と幅広いジャンルに活用できるアイランドルビー。来場者
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静岡県、熱海土石流の開示文書に不鮮明加工か コピーだけでは再現不可
熱海市伊豆山で2021年7月に盛り土(残土処分場)が崩落して28人が死亡した大規模土石流を巡り、2007年の行政対応を記したカラー文書を静岡県が白黒化して不鮮明な状態で開示していた問題で、元のカラーの行政文書を白黒コピーしただけでは判読できない状態にならないことが10日までの印刷技術の専門家への取材で分かった。専門家は「手を加えているのは明らかだ」と指摘していて、県が開示に際し文書を加工していた疑いが浮上した。 文書を保管していた県熱海土木事務所は取材に「白黒のコピーを複数回行い、画像処理は一切していないと開示当時の職員から聞いている」と説明した。 問題の文書は、土石流起点の逢初(あいぞ
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小中生ボクサーが切磋琢磨 静岡県内外から35人、熱海で合宿
静岡県内外でボクシングの腕を磨く小中学生が10日、熱海市立桃山小で合宿を開始した。初めて顔を合わせる参加者同士が、それぞれの目標に向かってともに汗を流した。11日まで。 熱海市をはじめ、浜松市、岐阜県、愛知県、神奈川県のボクシングジム7団体から35人が参加し、桃山小周辺の急坂で走り込みをした後、体育館でスパーリングなどをこなした。 熱海市伊豆山のボクシングスクール「FIST」に通う伊東市立門野中2年の山下瞬さん(13)は「他のジムの強い選手と練習できるのが楽しみ。左利きの相手と戦う時の対策を学びたい。目標は全国大会で勝つこと」と話し、仲間と拳を交えた。 合宿は岐阜県の「岐阜薮田ボクシン
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食中毒ゼロ 1000日達成 熱海食品衛生協会 「2000日」目指し一丸
熱海市の熱海食品衛生協会は8日、「食中毒ゼロの日」の連続千日達成を記念した式典を県熱海総合庁舎で開いた。同協会の食品衛生指導員ら約30人が出席し、食の安全安心を守る決意を新たにした。 同協会が千日を達成したのは2回目。前回は2020年9月5日に到達したものの3日後に途切れた。式典で鈴木恵次会長は指導員や各事業所の努力に感謝した上で、「観光地にとって食の安全安心が第一。2千日達成を目指して頑張っていきましょう」と呼びかけた。 千日達成の記念品として鈴木会長から指導員に冷蔵、冷凍庫の温度計が贈呈された。目録を受け取った指導員代表の宇田勝食品衛生推進員長は「観光の街、熱海を食で支えていきたい」
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水道17%値上げ案諮問 熱海市、行財政審議会に
熱海市は9日、市行財政審議会(石井倭雄会長)に2024年度から水道料金を平均17%値上げする改定案を諮問した。審議会は今月中に審議を重ね、7月に答申する見通し。 値上げは人口減少などに伴う有収水量の減少や送配水管などの維持、更新費の確保が目的。市によると、21年度の有収水量は1990年度比で48%減少した。直近2年間は物価高騰などで1立方メートル当たりの給水原価が供給単価を上回る原価割れを起こしている。現行料金では2024~26年度で9億円余りの赤字が見込まれるという。 試算によると、17%値上げした場合の1人世帯の月額は1468円となり213円増、3人世帯は3061円で445円増となる。
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熱海の絶景とともに 静岡県内産ビール、缶詰味わおう ホテルでビアガーデン
熱海市水口町のリゾートホテル「星野リゾート リゾナーレ熱海」は8月末まで、宿泊客が静岡県内産のクラフトビールと缶詰を味わえる「カンカンビアガーデン」を最上階の「ソラノビーチ ブックス&カフェ」で開催している。 クラフトビールの醸造所が20カ所以上あり、ツナ缶の生産量日本一を誇る静岡県の特徴に着目したイベント。缶詰をイメージしたテーブルといすが配置されたガーデンで、県内各地から入荷した100種類の缶詰と沼津市や御殿場市などで製造されたクラフトビールが味わえる。缶詰のうち4種類は山梨缶詰(静岡市清水区)の協力で製造したオリジナルのツナ缶で、ミカン、サクラエビなど県内の特産品を使用している。
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静岡県内高齢化率30.4% 最高更新 西伊豆、川根本町は50%超
静岡県が8日発表した4月1日時点の県内の65歳以上人口は110万2096人で、総人口に占める65歳以上の割合を示す「高齢化率」は30・4%だった。前年より0・2ポイント上昇し、過去最高を更新した。高齢化率は今後も上昇が続き、国立社会保障・人口問題研究所の推計では2040年に37・5%に達する見通し。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 市町別高齢化率と後期高齢化率(4月1日時点) 市町別では西伊豆町が52・6%となり、9年連続で高齢化率が最も高かった。川根本町が51・3%、松崎町が49・9%で続いた。県内35市町のうち10市町が40%を上回った。 高齢化率が最も低かったのは
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補正予算案など上程 熱海市議会が開会
熱海市議会6月定例会が8日開会し、土石流災害からの復旧復興の一環で整備する伊豆山防災コミュニティーセンター候補地の地質調査費など計6億7千万円を追加する2023年度一般会計補正予算案など7議案を上程した。 斉藤栄市長は提案理由の説明の中で、来月3日で土石流発生から丸2年になる伊豆山地区の復旧復興について「被災者が住み慣れた伊豆山の地に帰還できるよう意見、要望を聞きながら丁寧に進める」と述べた。 議事では、会期を6月28日までの21日間と決めた後、議員発議により越村修前議長と赤尾光一前副議長に感謝状を贈呈した。議案質疑と一般質問は6月21、22の両日に行う。
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初島の自然に園児興奮 熱海市教委 郷土愛を育む体験保育
熱海市内の公立幼稚園、保育園、認定こども園の年長児がこのほど、郷土の自然や歴史などに触れる体験保育の一環で離島の初島を散策した。普段は海の向こうに見える島に降り立った園児は、初めて見る景色や植物などに興奮しながら島の魅力を満喫した。 5月26日と6月6日の2回に分けて4園の園児計約60人が参加した。6日は多賀幼稚園と和田木保育園の園児が初島灯台や初島公園、初島漁協などを回った。初島灯台では地上16メートルの高さに少しおびえながらも、自分たちが通う園の方角に向かって歓声を上げた。島に吹き付ける強い潮風に耐えられるヤマモガシ科の植物「キング・プロテア」を観察したり、初島保育園の園児と交流したりも
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 5月30日はシマアジやタカベ、ネンブツダイ、小アジ。31日はネンブツダイやアジ、シマアジ、スズメダイ、タカベ。6月1日もアジやシマアジ、タカベ、ネンブツダイ。2、3日は台風の影響により休園。4日はネンブツダイやアジ、小イサキ、タカベ、カマスが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は投げ釣りでシロギス。形は小さいが数が増えてきた。サビキ釣りのアジやイワシも少しずつ大きくなっているため、仕掛けは3~5号でサイズの違うものを用意しておくと対応できる。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船
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熱海認定品気軽に通販 JRサイト「伊湘箱」へ出品 「エープラス」認知度強化
JR熱海駅ビル「ラスカ熱海」を運営する湘南ステーションビルは5日、JR東日本の通販サイト「JREモール」内に出店している「伊湘箱(いしょうばこ)バイ・ラスカ」で、熱海ブランド「エープラス」認定商品の販売を開始した。同社は、駅ビル内のアンテナショップと連携して販路拡大や地域経済の活性化につなげたいとしている。 エープラスは熱海商工会議所が2012年から事業展開していて、5日現在、49事業所の92品が認定されている。伊湘箱ではこのうち13事業所の38品を販売している。認定品以外を含めると計59品を取り扱う。 エープラスの認定事業者はこれまで、店舗営業と並行して独自にネット通販を行ってきたが、
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補正予算案など可決 三島市議会
三島市議会6月定例会は6日開会し、歳入歳出にそれぞれ4億6500万円を追加し、総額432億9400万円とする補正予算案など12議案を可決、同意した。 補正予算には、熱海市、函南町と連携し、パスポート発行によるポイント付与や個人ニーズに応じた観光情報提供を行う「伊豆ファン倶楽部推進事業」などの事業費を盛り込んだ。 会期は22日までの17日間。一般質問は14~16、19、20日の5日間で行い、18人が三島駅南口東街区再開発事業や新庁舎建設整備に関して質問する。
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酪農のまち140年超の歴史脈々 函南町丹那地区 ブランド牛乳、牛飼いの誇り【わたしの街から】
函南町から熱海市に抜ける熱函道路を進むと、のどかな田園風景が眼下に広がる。白と黒のまだら模様の牛たちがゆったりと過ごす函南町の丹那盆地は、県東部の学校給食で親しまれる「丹那牛乳」を生んだ酪農のまち。140年以上の歴史を築いた牛飼いたちの熱意が今も息づく。 丹那の酪農の始まりは明治時代。丹那牛乳を製造する函南東部農協によると、代々名主を務めた川口家の31代秋平氏が1881年、伊豆産馬会社を設立。私財を投じて米国からホルスタイン種を輸入し、住民に酪農を奨励した。標高250メートルの高冷地は良質な生乳づくりに最適。同農協の営業文句の一つが「北海道よりも長い歴史」だ。 1918年着工の丹那トン
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秋の伊豆旅行 思い出を絵に 13日まで、浜松・書絵堂ギャラリーで展示
静岡県西部の作家が集まる団体「浜松美術協会」のスケッチ展「秋の伊豆旅行(2022)」が13日まで、浜松市東区の書絵堂ギャラリーで開かれている。 50~80代のメンバー18人が昨秋に1泊2日で訪れた伊豆半島の思い出の風景など33点を出品した。荒々しい岩肌の丘の頂にたたずむ爪木崎(下田市)の灯台や、勾配のある坂の途中に連なる熱海市の街並み、夕焼けで深紅色に染まる西伊豆町の堂ケ島など幻想的な風景を水彩で描いている。
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大自在(6月5日)干物の魅力
旅館で朝食の定番といえば、ご飯にみそ汁、それに干物か。干物は日本の代表的なソウルフードだ。特に本県は生産量日本一を誇る沼津市や干物をPRするイベントもあり、身近かもしれない。駿河湾でとれたアマダイの一夜干しは「興津鯛[おきつだい]」と呼ばれ、徳川家康に好まれたと伝わる。 沼津市の老舗干物店社長の小松寛さんが連載中の本紙コラム「窓辺」で、干物の魅力を紹介している。「干物文化の継承と発展に向けて全力で取り組んでいます」の言葉は心強い。 干物の歴史は長く、約4千年前の縄文土器から貝の干物が見つかったという。塩と乾燥で保存性を高める先人の知恵の産物だ。現代は塩加減も工夫され、うまみが凝縮された「
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熱海土石流被災者 よみがえる悪夢「震え止まらず」 あの日から1年11カ月
熱海市伊豆山の大規模土石流は3日、発生から1年11カ月が経過した。県内各地に被害を与えた大雨から一夜。被災者は「あの日の雨と非常に似ていた」「悪夢がよみがえり、震えが止まらなかった」と振り返った。伊豆山の復旧復興に向けて、安全確保を強く求める声も聞かれた。 土石流の発生時刻とされる午前10時半ごろ、被災現場付近に集まった遺族、被災者らは雨の中で犠牲者に黙とうをささげた。2日の大雨で市内は目立った被害がなかったものの、国道135号や伊豆山地区の市道が通行止めになった。 警戒区域内に自宅があり、市内で避難生活を送っている50代の女性は「一昨年のことを思い出して体の震えが止まらなかった。どうし
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行政相談に貢献 16人表彰、感謝状 静岡で委員全体会議
総務省静岡行政監視行政相談センターはこのほど、行政相談委員全体会議を静岡市駿河区のグランシップで行った。長年の功労や業務への貢献をたたえ、行政相談委員4人に表彰状、12人に感謝状を贈呈した。 行政相談委員は市民の要望や相談、苦情を聞き取り、行政とのつなぎ役を担うボランティア。元教員ら民間有識者らで構成され、全国では約5千人、県内では128人が活動している。 表彰された委員は次の通り。 中部管区行政評価局長表彰 菊池文江(富士市)鈴木とみ子(静岡市葵区)▽静岡行政監視行政相談センター所長感謝状 中森つた子(熱海市)山田義正(同)遠藤勉(伊豆市)笠井英彦(静岡市駿河区)石切山泰三(同市清水
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お気に入りの本、みっけ! 熱海市立図書館 小1児童にプレゼント
熱海市立図書館は1日、市内の小学1年生に本を1冊プレゼントするセカンドブック事業を多賀小で実施した。図書館司書が選んだ10冊の一部をボランティアが読み聞かせながら紹介し、児童がお気に入りの1冊を選んだ。 子どもに人気のシリーズの絵本や、昆虫や動物をユニークな視点で紹介する本、熱海の歴史に関する物語などを紹介した。ボランティアの読み聞かせが終わると、児童は用意された本にさっそく手を伸ばして続きを読んだ。 同事業は、子どもの自発的な読書習慣を定着させようと、2019年度に始まった。同図書館は市内全7校の1年生に本を選んでもらい、夏休み前までに届けたいとしている。
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熱海梅園でホタル観賞の夕べ 11日まで
熱海市の熱海梅園で1日夜、「ほたる観賞の夕べ」(市観光協会主催)が始まった。幻想的な光を目にしようと、初日から多くの市民や観光客が訪れた。11日まで。 日没後、園内を流れる初川沿いにホタルが飛び始めると、観光客らは声を潜めてホタルが描く光の線に見入った。 市観光協会は毎年、ゲンジボタルの幼虫を園内に放流している。関係者によると、今年は成長が例年より1週間以上早いという。今週末は荒天で観賞が難しいが、天候の回復が見込まれる週明けには楽しめそうという。 開催時間は午後7~9時。同園に隣接する沢田政広記念美術館は3、10の両日、イベントに合わせて午後8時まで延長開館する。
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ジャカランダ 熱海の街彩る 18日までフェス
熱海市東海岸町のジャカランダ遊歩道で1日、初夏を彩る「ATAMIジャカランダフェスティバル2023」(市観光協会主催)が始まった。涼しげな薄紫色の花が見頃を迎え、市民や観光客を魅了している。18日まで。 ジャカランダは熱帯地域を中心に分布する世界三大花木の一つで、「花が頭に落ちると幸せが訪れる」との言い伝えがある。同遊歩道や国道135号沿い、渚町の親水公園には高木、低木が計100本以上植えられている。 梅雨の晴れ間が広がった1日は、多くの観光客が見物に訪れ、かれんな花を間近で見たり、カメラに収めたりして初夏のひとときを楽しんだ。 期間中は午後6時から10時まで遊歩道をライトアップする。
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下多賀の不法盛り土 期限内に撤去せず 熱海土石流の旧所有者
熱海市伊豆山の大規模土石流で崩落した盛り土を含む土地を2011年まで所有していた神奈川県小田原市の不動産管理会社が、熱海市下多賀の保安林に造成した不法盛り土に関して、静岡県の復旧命令に従わず、県の設定した今年3月末の期限内に盛り土を撤去していないことが、1日までの関係者への取材で分かった。県は行政指導や行政処分を繰り返しているが業者側が応じないため、担当者が5月31日に同社の代表に直接会い、早期の履行を改めて要請した。 この不法盛り土は森林法の盛り土規制区域「保安林」に造成された。県が17年1月に許可したが、許可範囲外にも土砂が搬入されていたため、同年4月には行政処分に当たる中止命令を出し
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まちや事業者を応援 アーティスト夫婦 熱海で作品展、5日まで
熱海市渚町のものづくり会社「混流温泉」を経営する美術作家、戸井田雄さんとイラストレーターの妻、明日香さんの作品展が5日まで、同社の「アトリエ&ホステル ナギサウラ」で開かれている。 まちづくり活動にも取り組む雄さんは4点の立体作品を手がけた。アトリエ2階に展示した作品「ひ孫の湯」は、スギ材の深さ数メートルの浴槽で、来場者が水を注ぎ込むと1階を貫通して地下に染み込む。「ひ孫の代に温泉になっているかもしれない。そんな時間の流れを感じながら、祖先や子孫を思ってもらえたら」と話した。 明日香さんは事業所のロゴマークやパッケージ、パンフレットなどを展示。新たなことに挑戦する市内事業者を応援したいと
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 5月25日はシマアジやニザダイ、小イサキ、アイゴ、カサゴ。26日はシロギスやハゼ、シマアジ、アカブダイ、ウツボ、小ハタなど。27日はクロダイや小イサキ、マゴチ、スズメダイ。28日はマアジやメジナ、スズメダイなど。タカベとネンブツダイは連日揚がっている。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は投げ釣りでシロギスやメゴチ。餌は青イソメ。50~70メートル以上の遠投で数が期待できる。消波ブロック周りのカサゴを狙うならブラクリ仕掛けや胴つき仕掛け。サビキ釣りは小サバやアジ、イワシ。サビキの種類もそろえておくと、それぞれの魚種に対応できる
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「♨温泉あってこその熱海」養生法開発や歴史発信… 団体の20年を冊子に
熱海市の熱海養生法実行委員会(北島鉄修会長)はこのほど、発足5周年を記念し、前身のNPO法人エイミックの20年間にわたる活動をまとめた冊子を発行した。同法人の初代理事長で医学博士の内田実さんが執筆した。温泉を使った養生法の開発や熱海温泉の歴史的魅力を発信してきた内田さんと北島会長は「温泉あってこその熱海」と強調し、まちの財産の有効活用に改めて意欲を示した。 同法人は温泉とまちづくりをテーマに活動を展開した。温泉療法専門医でもある内田さんが中心となって入浴滞在プログラム「熱海養生法」を開発。足湯養生法も考案し、1万人以上の観光客に広めてきた。徳川家康と熱海温泉のつながりもひもとき、JR熱海駅
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防災センターの調査費など追加 熱海市補正予算案
熱海市は30日、市議会6月定例会に提出する議案を発表した。一般会計補正予算案には、伊豆山の復旧復興の一環で整備する仮称・伊豆山防災コミュニティーセンターの候補地の地質調査費や新型コロナウイルス禍、物価高騰に対応した臨時特別給付金など計6億7千万円を追加計上した。 土石流関連の追加補正額は4700万円。防災コミュニティーセンターは猪洞市有地を候補地とし、防災倉庫や会議スペースなどを備えた施設を建設する予定。土石流で失われた警戒区域内の防犯灯16基、防犯カメラ4基を購入するための経費も計上した。 被災宅地の復旧費については、市が当初予定していた買収・分譲方式から、被災者個人に対する補助金方式に変
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土石流被災住宅で窃盗、専門学生の男起訴 静岡地検沼津支部
静岡地検沼津支部は29日、熱海市伊豆山の土石流災害で被災した男性宅に侵入し清涼飲料水を盗んだとして住居侵入と窃盗の罪で静岡市清水区、専門学生の男(26)を静岡地裁沼津支部に起訴した。 起訴状などによると、男は2021年8月4日午後6時55分ごろから5日午前7時40分ごろまでの間、熱海市伊豆山の男性宅で清涼飲料水(100円相当)のほか、男性の家族の下着など26点(計約1万3800円)を盗んだとされる。
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丹那トンネルに感謝込め 大崩落事故から100年 熱海で講演会
熱海市の丹那神社奉賛会は28日、JR東海道線熱海―函南間にある丹那トンネル(1934年開通)への感謝の思いを込めた特別講演会を同市中央町の熱海芸妓(げいぎ)見番歌舞練場で開いた。出席者は熱海の発展や国力の向上につながった同トンネルと、関わりの先人に思いをはせた。 同トンネルの工事では1921年の大崩落事故で16人が亡くなるなど、多くの犠牲者が出た。同事故から100年を迎えたのを機に催しを企画。コロナ禍の影響を受け、今年になって実施した。 国際航業最高技術顧問で地質工学(トンネル・地下水)を専門とする大島洋志さんが講師を務めた。大島さんは国鉄での勤務などを経て現職。数々の問題に直面し、難工
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熱海市議会 8日から定例会
熱海市議会は29日、議会運営委員会を開き、6月定例会の会期を6月8日から28日までの21日間と決めた。市は、伊豆山の土石流被災地の宅地造成に関する補助金制度創設などに伴う2023年度一般会計補正予算案など7議案を提出する。議案質疑と一般質問は21、22の両日に行う。
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熱海市の22年度宿泊客、249万人 コロナ前8割に回復
熱海市は26日、入湯税に基づく2022年度の市内の宿泊客数が249万1786人(前年度比46・2%増)だったと発表した。新型コロナウイルス禍前の19年度の83%まで回復した。 22年度は新型コロナ感染予防の行動制限がなく、全国旅行支援が展開されたり、海外からの入国制限が緩和されたりしたことなどから観光需要が底上げされた。繁忙期を中心に大勢の観光客が同市を訪れたが、宿泊施設の人手不足により需要に応えきれず、客室の稼働率を抑えざるを得ない状況が続いている。 斉藤栄市長は26日の定例記者会見で、宿泊客数がコロナ禍前の8割まで回復したことについて「熱海市としては厳しい数字。誘客に向けた花火大会の
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残土処理、課題なお 熱海土石流教訓の新法「最終処分場確保を」
熱海市伊豆山で2021年7月に盛り土(残土処分場)が崩落し、28人が死亡した大規模土石流を教訓にした盛り土規制法が26日に施行され、残土の流れの把握を目指す国のストックヤード(中間処分場)登録制度も始まった。遺族や被災者は「一歩前進」と捉えて再発防止の徹底を望む一方、建設業界には最終処分場を確保しなければ根本的な問題解決につながらないとする声が相次いでいる。規制が強化される残土処分業者は「規制されるべきなのは土砂を発生させる元請け業者では」と指摘する。 ■「少し報われた」 熱海土石流の遺族、被災者でつくる「被害者の会」の会長で、母親を亡くした瀬下雄史さん(55)は「再発防止策が一歩前進
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熱海の被災宅地復旧工事費90%補助 被災者「説明不足」/市長「不安踏まえた」
熱海市伊豆山の土石流被災地の宅地整備に関し、被災者が復旧工事を行い、市が工事費の90%(上限1千万円)を補助する制度を設けたことについて、斉藤栄市長は26日の定例記者会見で「被災者の不安を踏まえ、より良い方式に変えた。反対の声は聞いていない」との認識を示した。ただ、被災者からは「寝耳に水。もっと丁寧に説明すべきだ」と不満の声が聞かれた。 市はこれまで、避難先から帰還することを前提に被災者の宅地を買収し、一体的な住宅地を整備して分譲する方針だった。しかし被災者から「分譲価格が不透明」「希望する分譲地が他の被災者と重なった場合はどうなるのか」などと不安や疑問が相次いでいた。 市によると、買収
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若者に建設業アピール、災害復旧の支援隊発足 静岡県協会
従業員の高齢化が進む建設業のイメージアップに向け、県建設業協会は災害現場で復旧作業に取り組む応急支援隊「C―DEST(シーディスト)」を発足させた。今後、ロゴマークを作成して作業用のビブスや重機、ヘルメットなどに記載し、現場での一体感とモチベーションの向上につなげる。シーディストは建設、災害、応急、支援などの英語の頭文字から名付けられ、同協会に所属する約470社の県内建設業者が災害復旧に当たる際の“旗印”とする。警察官や自衛隊と比べて災害現場で注目される機会が少ない建設業だが、同協会関係者は「真っ先に現場に駆け付けるのは建設業。土砂やがれきを除去して自衛隊などの救援ル
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盛り土規制法施行 危険渓流への適用必須に 熱海土石流教訓
熱海市伊豆山で2021年7月に発生した土石流災害をきっかけに制定された盛り土規制法が26日、施行された。集落の上流域に急勾配のある沢「土石流危険渓流」に造成された盛り土(残土処分場)が崩落して28人が死亡した大惨事を教訓に、従来は自治体の判断に任せていた土石流危険渓流の規制区域設定は必須となり、危険渓流の盛り土に厳しい規制が適用される。山間部以外でも規制区域内は「土砂の仮置き」に許可が必要になり、建設工事の元請け業者は土砂搬出先の許可確認が求められる。 規制区域は山間部を中心にした「特定盛土規制区域」と、平地や市街地が対象の「宅地造成工事規制区域」の2種類で、今後、都道府県や政令市が基礎調
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盛り土規制法施行 24年度末までに区域指定 静岡、浜松市と県
熱海市伊豆山で2021年7月に発生した土石流災害をきっかけに制定された盛り土規制法が26日に施行されたのを受け、県と静岡、浜松両政令市は6月にも、同法に基づき規制区域を指定するための基礎調査に着手する。市町や建設業者などへの周知を経て、24年度末までの法規制開始を目指す。 県は25日に県庁で開いた盛り土対策会議の中で法規制開始までの行程を説明した。委託業者を選定した上で土地の地形や災害履歴を調べる基礎調査を実施し、規制区域案を作成する。同案について関係市町や建設業協会などの関係団体から意見を聴き、パブリックコメントを実施した上で規制区域を公示。周知期間を経て規制を開始する。 県盛土対策課
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奉賛会員への恐喝 2被告とも認める 地裁沼津支部初公判
熱海市内の神社奉賛会の会員から現金を脅し取ったとして、恐喝の罪に問われた指定暴力団稲川会系組幹部、無職の男(49)=神奈川県湯河原町土肥4丁目=と造園業の男(51)=熱海市紅葉ガ丘町=の両被告の初公判が24日、静岡地裁沼津支部(室橋秀紀裁判官)で開かれ、いずれも起訴内容を認めた。 検察側は冒頭陳述で「『トラブルを仲介したのに正月にお礼のあいさつがない』などと、神社奉賛会会員の40代男性3人に因縁をつけた」と経緯を述べた。起訴状などによると、両被告は1月中旬、この3人を脅迫し現金80万円を脅し取ったとされる。
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社説(5月25日)盛り土規制法施行 自治体は積極的対応を
2021年7月に熱海市伊豆山で発生した大規模土石流災害を受けて新たに制定された盛り土規制法が26日、施行される。危険な盛り土などを全国一律の基準で包括的に規制する法律だ。自治体は規制の強化を生かし、積極的な対応で住民の生命、財産を守ってほしい。 熱海の災害は谷に不法投棄された盛り土が大雨に伴い崩落し、28人が死亡した。静岡県や市が盛り土の違法性や危険性を認識して業者を指導した時期もあったが、行政処分をせず、結果的に放置され惨事を招いた。 県は同じく熱海土石流を教訓に昨年7月、県盛り土規制条例を施行、一定規模以上の盛り土造成を届け出制から許可制に変更し、罰則を強化した。規制法と両輪で相乗効
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記者コラム「清流」 レモンのイメージは
レモンと聞いて何を思い浮かべるだろうか。黄色、酸っぱい、ラグビーボールのような形-。人それぞれだと思うが、何となく明るくて元気なイメージがある気がする。ちなみに私は、レモンを手にした旬の芸能人が笑顔で表紙を飾るテレビ情報誌が頭に浮かんだ。 「国産レモン発祥の地」とされる熱海市で今、熱海高生と富士急グループがレモンによる地域活性化に乗り出している。舞台は離島の初島。レモンをモチーフにした写真撮影スポットを設置したり、フードメニューを開発したりして幅広い世代の観光客をもてなそうと知恵をしぼっている。 初島を囲む青い海と空に鮮やかな黄色のレモンはよく映えると思う。「レモンのイメージは?」と聞か
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 19日はマアジや小イサキ、タカベ、スズメダイ、マダイ、アイゴなど。20日はマアジやタカベ、小イサキ、スズメダイなど。21日はイシダイやメジナ、アイゴ、小イサキ、タカベ、ネンブツダイなどが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は投げ釣りでシロギス。餌は青イソメで2~3本針仕掛け。餌を付けるのが苦手なら1本針仕掛けでも良い。餌のイソメを針先から1~1.5センチ程度垂らすと食いつきが良い。サビキ釣りはアジやサバ。日によりむらがある。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 17日午前の沼津
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宅地整備で方針転換 被災者復旧に90%補助 熱海・伊豆山の土石流被災地
熱海市伊豆山の土石流被災地の復旧復興事業に関し、市が宅地部分の復旧手法を変更したことが23日までに関係者への取材で分かった。これまでは市が宅地をいったん買収し、造成してから住宅再建を希望する被災者に分譲する方針だったが、宅地の復旧工事は被災者が行い、その費用の90%を市が補助する。市は被災者に補助金制度の通知文書を送っていて、説明会も開きたいとしている。 市は昨年5月の住民説明会で、国の交付金を活用して公共施設などを整備する小規模住宅地区改良事業に合わせて被災した宅地を買収、造成、分譲する方針を示していた。ただ、市が買収した時の土地価格よりも整備後の価格の方が高くなるほか、被災者が住んでい
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初島振興、レモンでバズって! 国産発祥PR 熱海高生と富士急グループがアイデア交換
「国産レモン発祥の地・熱海」をPRし、地域活性化に取り組んでいる熱海高の生徒と富士急グループがこのほど、熱海市初島で計画しているレモンを活用した振興策について意見を交わした。同グループは生徒の意見を参考にしながら、今夏までにレモンをイメージしたフォトスポットを設置し、カフェメニューなどを販売したいとしている。 「初島レモン島計画」と銘打ち、富士急行企画部の担当者が作製したフォトスポット案や、初島の複合リゾート施設「PICA初島」の支配人が提示したカフェメニューの案を基に意見を交わした。初島航路を運航する富士急マリンリゾートの担当者が生徒に企画の意図などを説明した。 フォトスポットは、誰
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カーシェア、富士に拠点 災害時に迅速貸与へ 南海トラフ地震見据え新設
被災地で車を無料貸与する日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)は22日、静岡支部を富士市岩淵に新設した。東海地方への進出は初めて。熱海土石流や台風15号の援助で培った静岡県住民との協力関係を生かし、南海トラフ地震を見据え迅速な支援を目指す。 静岡支部には個人や団体から譲り受けた乗用車や軽トラックなど37台を配備した。災害発生時に被災者らに無料で貸し出し、生活再建や災害ごみの搬出などに役立ててもらう。 同協会は2011年、東日本大震災を契機に発足した。その3年後に関東地方などで発生した「平成26年豪雪」以降は、全国で災害が起こるたび、宮城県から車を派遣してきた。本県ではこれまでに熱海市
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少子化、学区自由化の波 名門も自助努力必要龍城【龍城 韮山高150周年 今昔ものがたり②学校編】
志願倍率0・98倍―。 2023年度の入学者選抜試験で、韮山高普通科は募集定員240人に対して志願者数が236人となり、倍率が1倍を下回る「定員割れ」となった。 併願可能な理数科の志願者数が募集定員40人を大きく上回ったため、実際に入学した両科の生徒数は定員を確保した。だが、日本の社会が直面する少子化の影響は県内最古の名門校にも影を落とす。小川圭一校長は「普通科は充足しないのではないか、という雰囲気が昨冬からあった。教職員間に危機感はある」と口にする。 県内公立高校の通学区域は撤廃され、小学部や中学部を併設して一貫教育に乗り出す私立高校も増えている。選択肢は広がり、特に三島市や駿東郡
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「天使の歌声」児童に手ほどき 熱海にウィーン少年合唱団指導者
熱海市立第二小の児童有志がオーストリアを拠点に活動しているウィーン少年合唱団「ハイドン組」のカペルマイスター(担当合唱団指導者)、ジミー・チャンさんに合唱の指導を受けた。「天使の歌声」と称される同合唱団の指導法を体験した児童は、美しい歌声を響かせた。 27日に市内で公演する合唱団と地元主催者の双方が交流の機会を設けようと実現した。同校体育館に集まった4~6年生約30人にチャンさんは「声をバスケットボールだと思って、遠くのゴールに入れるイメージで」「ストローでジュースを飲む時のように息を吸って」などと分かりやすい表現で指導した。 真剣な表情で学んだ児童は「ふるさと」を合唱。透き通った歌声
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議長に川口氏、副議長に金森氏 熱海市議会
熱海市議会は22日の臨時会で正副議長選を行い、議長に川口健氏(55)=熱海成風会=、副議長に金森和道氏(66)=明日の熱海=をそれぞれ選出した。ともに2度目の就任。 議長選で全15票中、13票(無効2票)を獲得した川口氏は「熱海市は今、伊豆山の復旧復興、コロナ禍からの経済再生など早急に取り組まねばならない課題を抱えている。市政発展と市民福祉の向上に全身全霊を尽くす」と抱負を述べた。 川口健氏(かわぐち・たけし)旅館経営、網代温泉観光協会長。5期。下多賀 金森和道氏(かなもり・かずみち)牛乳販売店経営、桜町内会長。4期。桜町
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委員会構成決まる 熱海市議会
熱海市議会は22日、臨時会を開き、常任委員会、特別委員会、議会運営委員会の構成を決めた。新型コロナウイルス禍の影響に伴う国民健康保険税の減免に関する専決処分や議会選出の監査委員に竹部隆氏を選任する人事案など11議案も上程し、原案通り承認、同意し閉会した。 各委員会の構成は次の通り(◎は委員長、〇は副委員長)。 総務福祉教育委 ◎田中秀宝、〇後藤雄一、竹部隆、越村修、杉山恭平、新野陽平、山田景照、高井一幸▽観光建設公営企業委 ◎赤尾光一、〇橋本一実、稲村千尋、川口健、室伏友三、泉明寺みずほ、金森和道▽広域行政推進特別委 ◎越村修、〇杉山恭平、川口健、赤尾光一、田中秀宝、新野陽平、橋本一実▽公共
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水上バイクが浅瀬に衝突 熱海マリーナ沖
21日午後4時10分ごろ、熱海市消防本部から下田海上保安部に「水上バイクの事故があった」と通報があった。海保によると、同市の熱海マリーナ沖で、水上バイクが遊走中に浅瀬の岩に衝突。乗船していた男性2人は自力で上陸し、病院に搬送された。事故現場は陸のすぐそば。命に別条はないという。海保が事故原因を調べている。
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ヒラメの稚魚1万5000匹放流 熱海沖で地元漁協
熱海市の大熱海漁協(遠藤哲也組合長)はこのほど、同市沖でヒラメの稚魚約1万5千匹を放流した。水産資源の安定供給を目的に25年ほど前から続けている取り組み。 稚魚は県温水利用研究センターでふ化し、同漁協で4月下旬から育ててきた。同市の錦ケ浦沖では、バケツに入った4~6センチの稚魚を漁師が、水深5メートルほどの天敵の少ない砂地に向かって勢いよく放った。順調に育てば半年から1年後に30センチ以上の成魚になるという。 遠藤組合長は「卵を産んで増えていくのが理想。ヒラメの漁獲量が落ち込んでいるので、今後も続けて全体量を増やしていきたい」と話した。
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記者コラム「清流」 往年のスター 輝き健在
5月初旬、熱海市内で開かれた絵画教室の作品展でひときわ目を引く作品があった。美しい菖蒲(あやめ)の日本画と2枚の色紙。「これまでの人生にありがとう」「これからの人生に希望」。力強い筆致でそうしたためられていた。 いずれも今月3日に80歳を迎え、歌手活動を引退した同市在住の橋幸夫さんが手がけた作品だ。橋さんは昨年、京都芸術大の通信教育課程・書画コースに入学し、半年ほど前から市内で日本画の手ほどきを受けている。老いてなお、新たなことに挑戦し続ける橋さんのエネルギーが、作品から強烈に伝わってきた。 防犯や交通安全、納税などの啓発活動にも積極的に協力し、市民と気さくに触れ合う往年のスター。その輝
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第116代静岡県議会議長に就任した 中沢公彦さん【時の人】
「県当局に迎合するような議会運営はしない。二元代表制の一翼のおさとして知事の言動を監視し、問題点を指摘する」。川勝平太知事と対峙(たいじ)してきたベテランは、議長就任も「言うべきことは言う」との姿勢を貫く。 旧浜北市議を経て2007年に県議に初当選し、連続5回当選。一貫して教育や特別支援教育に注力し、トイレ洋式化なども提案してきた。「県教委や教育現場に閉鎖性を感じてきた。常に子どもたちの目線でどうあるべきかを考えている」と自負する。 議場では鋭いやじでも存在感を発揮してきた。「登壇者や議員に対し、真剣に議論に向き合う姿勢を示す行為」とその意義を話す。新人や若手議員には、情報の収集力、理解
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全国のスイマー熱海で力泳 マスターズ水泳短水路大会
日本マスターズ水泳短水路大会熱海会場(日本マスターズ水泳協会主催)が19日、熱海市のマリンスパあたみで開幕した。全国から集まった18歳から85歳までの276チーム、1071人がエントリーし、21日までさまざまな種目で熱戦を繰り広げる。 新型コロナウイルス禍が落ち着いたこともあり、出場者が昨年より200人増えた。初日は男女800メートル自由形などの長距離種目が行われた。年齢を感じさせない力泳を披露する出場者に家族や仲間が声援を送った。 短水路大会は全国で展開されていて、県内では富士市、浜松市でも開催された。熱海市では全国の水泳愛好者を呼び込んで観光振興につなげようと毎年誘致している。20、
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音楽家・詩人 巻上公一さん(熱海市) まばたきごとに世界は変わる【表現者たち】
音楽家で詩人の巻上公一さん(67)=熱海市=が第2詩集「濃厚な虹を跨ぐ」を出した。1978年結成の5人組「ヒカシュー」の歌詞を中心にした72編。ロック、ジャズ、テクノ、現代音楽などジャンルの壁を越えたバンドの音楽性と響き合う言葉の数々が、時に面妖に、時に明快にこだまする。 第1回大岡信賞を得た第1詩集「至高の妄想」(2019年)で、現代詩の作り手としての評価を確固たるものにした。「最初からそういうつもりで(歌詞を)書いている。現代詩との親和性を意識していた」 「濃厚な―」に収録された初期作品を読むと、当時から言葉一つ音節一つでイメージを伸縮しようと試みていたことが理解できる。擬音語、擬態
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熱海から静岡へ「被災者と共に」支援のバトン 相談員、経験つなぐ
昨年9月の台風15号の被災者を支援する静岡市地域支え合いセンターが、一昨年の熱海土石流の被災者を見守り続ける熱海市伊豆山ささえ逢いセンターに支援のノウハウや住民の交流施設の運営手法などを学んでいる。災害の性質は異なるが、被災者の生活再建支援や孤立防止など両センターが取り組む課題は重なる。静岡側の「学びたい」思いに、熱海側は「経験を伝えたい」と応える。被災地から被災地へ、支え合いのバトンがつながっている。 支え合いセンターは社会福祉協議会が中心となって被災者の生活相談や心身のケアを行う機関で、各地の被災地で運営されている。熱海市では土石流から3カ月後の2021年10月に設置された。避難生活
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旅館組合長に山田氏 観光協会長は高橋氏 伊豆山温泉
熱海市の伊豆山温泉旅館組合と同観光協会はこのほど、本年度定時総会を市内で開き、役員改選を行った。旅館組合は山田洋一氏(大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ)を新組合長に、観光協会は前市議の高橋幸雄氏(丸越酒店)を新会長にそれぞれ選出した。任期は2年間。 このほかの新任役員は次の通り。 【旅館組合】顧問 牧野文弘▽副組合長 松浦信雄▽監事 平野順、中川勝仁▽事務局長 波津秀和 【観光協会】顧問 牧野文弘、大舘節生▽副会長 山田洋一、中田弘一郎、小林秀樹▽常任理事 高橋一美▽監事 高橋照幸
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盛り土規制法 自治体へ指針 代執行手続き簡素化 国交省策定
熱海市伊豆山で2021年7月に発生した土石流災害を受けて新たに制定された盛り土規制法の運用方法を議論してきた国土交通省の有識者検討会は17日、都内で会合を開き、不法・危険な盛り土に対応する自治体向けの指針を取りまとめた。26日の法施行を前に、造成業者に対して強制的に是正を求める行政処分や業者に代わって是正する行政代執行を躊躇(ちゅうちょ)なく実施できるように通常の手続きを簡素化する方法を盛り込んだ。 熱海土石流では県や市が盛り土(残土処分場)の違法性や危険性を認識して業者を指導した時期もあったが、行政処分をせず、放置された盛り土が崩落して28人が死亡した。自治体が不適切な盛り土を把握しても
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 12日はマアジやネンブツダイ、タカベ、メジナ、カワハギなど。13日は小アジやタカベ、小イサキ、ネンブツダイなど。14日は小アジやスズメダイ、小イサキ、メジナなどが揚がった。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺は今週もサビキ釣りで小サバや豆アジ、イワシ。食いが悪ければトリック仕掛けに変えると良い。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 10日午後の沼津沖船釣りは小マダイが多数、1.5キロ前後のクロダイが3匹、1.5キロのイシダイ。他にウスバハギやイトヨリも釣れた。 ▽沼津港 大翔丸・電090
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地場産魚 豪快に解体 熱海、福祉施設で
熱海市の宇田水産と熱海銀座おさかな食堂は16日、同市緑ガ丘町の障害福祉サービス事業所「陽光の園」で地場産の熱海だいだいサクラマスとワラサの解体ショーを行った。 網代漁港で同日水揚げされた約2キロのマスと約5キロのワラサを2尾ずつ用意し、おさかな食堂の合田一人料理長が利用者の前で豪快にさばいた。熱海だいだいサクラマスは、同市特産のダイダイの果汁を混ぜた餌を与えて養殖していて、臭みがなくほどよい脂がのっているのが特徴という。魚は刺し身にして利用者に振る舞われた。 宇田水産の宇田勝社長は市内の福祉施設で魚の解体ショーを続けている。今回は宇田社長の活動に賛同したおさかな食堂が初めて参加した。宇田社長
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鈴なりの梅 児童ら歓声 熱海梅園で恒例の収穫作業
熱海市は16日、同市の観光名所の一つ、熱海梅園で恒例になっている梅の実の収穫作業を行った。市職員らとともに第一小の2年生26人が参加し、熱海の初夏の風物詩を体験した。 長い竹の棒で職員らが木の枝を揺すると、直径2~3センチの青い実がパラパラと音を立てて落ちた。木の下でブルーシートを広げて待ち構えていた児童は歓声を上げて喜んだ。 同園には60種469本の梅が植栽されている。このうち、冬至梅や白加賀など約3割が実を付ける品種という。市公園緑地課によると、同園では過去2年続けて千キロを超える実を収穫した。今年も昨年並みの豊作が見込まれるという。収穫作業は1週間ほどで終える予定。 収穫した梅は
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熱海で20日「マーケット」 特産市、音楽演奏も
熱海市でシニア世代向けマンションを運営する中銀インテグレーションは20日午前10時~午後3時、同市渚町の親水公園で第18回あたみスプリングマーケットを開く。入場無料。天候不良の場合は21日に延期。 市内10棟の入居者と市民の交流や社会活動への参加を促進するイベントで、3年ぶりに開催する。フリーマーケットや特産市、飲食コーナーを設けるほか、入居者による音楽演奏、熱海高生の和太鼓、エイサーなどのパフォーマンスが披露される。売り上げの一部は同市に寄付する。 問い合わせは同社<電0557(81)1545>へ。
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海底や海岸 ごみ拾い ボランティアダイバー、市民ら 熱海港周辺
熱海市の熱海港周辺で14日、ボランティアダイバーや市民らが海底や海岸を清掃する「熱海ビーチクリーン2023」(実行委主催)が行われた。 県内外から約190人が参加し、海岸線で大規模なごみ拾いを展開した。ダイバーはマリーナや海釣り施設の周辺の海底に潜り、空き缶や釣り具、プラスチックごみなどを拾い集めた。 横浜市から毎年参加しているというダイビングインストラクター家接海輝さん(22)は「以前は明らかに不法投棄と思われる粗大ごみが見受けられたが、だいぶ減ってきている。ただ、家庭ごみなどはまだ散見される。海を汚さないよう注意してほしい」と話した。 市内の今宮神社厄年奉賛会、来宮神社御鳳輦奉仕、伊豆山
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2011年に違法性認識 熱海市と静岡県、「第三の盛り土」公文書記載 非公表説明と矛盾
熱海市伊豆山の大規模土石流起点近くに残されている「第三の盛り土」が「不適切盛り土」として公表されていなかった問題で、市と県が2011年に盛り土造成の違法性を認識し、行政処分を検討していたことが15日、市や県の当時の公文書の記載で分かった。違法性を認識していなかったために公表しなかったとする市や県の説明と矛盾が生じている。 公文書によると、「第三の盛り土」の造成地は、神奈川県小田原市の開発業者が都市計画法と森林法の許可を受けていたが、09年10月に工期が切れた。その後、切り土の計画地を盛り土したり、大量のダンプが廃棄物交じりの残土を運び込んだりして、市と県は計画通りに施工されていないことを認
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熱海土石流起点付近 第三の盛り土「不適切」箇所に含まれず 擁壁崩壊、土砂流出後も放置
熱海市伊豆山で2021年7月に発生した大規模土石流の起点近くに残されている「第三の盛り土」が、静岡県の公表した「不適切盛り土」163カ所に含まれていなかったことが12日までの市や県への取材で分かった。この盛り土は10年以上前に擁壁が崩れ、土砂流出も発生しながら放置されていたが、市は「不適切」に該当しないとして県に報告していなかった。 県は、許可を受けた際の開発計画と異なっていたり崩壊が発生していたりする盛り土を「不適切盛り土」とし、各市町の把握している情報を集約。4月下旬に地番などの位置情報や位置図をホームページで公表した。各市町は盛り土総点検などで把握した箇所を県に報告。熱海市は21年の
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“熱海愛”歩いて深めよう 健康増進教室開講 「お宮の松」など名所巡り
熱海市の観光名所や史跡などを市民が巡り、同市への愛着を深めながら健康増進を図る「熱海まち歩き教室」がこのほど、開講した。市の春季市民教室の一環。初回は20~80代の23人が参加し、熱海温泉の歴史を象徴するスポットを回った。 「湯けむりコース」と銘打ち、熱海七湯や大湯間欠泉、お宮の松などを熱海まち歩きガイドの会のメンバーが案内した。参加者の中には移住して間もない人もいて、友人や外国人に紹介しようと熱心にガイドの説明に耳を傾けた。 同教室は7月4日まで計4回開催し、源頼朝とゆかりの深い伊豆山地区を回ったり、初夏の熱海を彩るジャカランダなどの花をめでたりするコースを予定している。市は9~11月
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お薦め絵本 幼保10園に毎月貸し出し 熱海市立図書館
熱海市立図書館は本年度、市内の私立を含む幼稚園、保育園、認定こども園の計10園に絵本や大型絵本を毎月30~60冊ほど貸し出す「おとどけパック」事業を始めた。幼い頃から本に触れる機会を増やすことで自発的な読書習慣を身につけ、図書館に足を運ぶきっかけをつくるのが狙い。 子どもの集まる場所に本を届けようと、昨年から実証実験を繰り返し、各園で好評だったことから本格的に事業化した。各園の規模や園児の年齢に合わせて同館の司書が蔵書の中から本を選び、1カ月間貸し出して読み聞かせなどに活用する。 多賀幼稚園には10日、絵本30冊と大型絵本4冊が届いた。同園では当番の園児が毎日1冊選び、教諭が読み聞かせて
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熱海駅周辺「魅力的に」 市、景観計画素案説明
熱海市景観デザイン会議(会長・伊藤光造NPO法人くらしまち継承機構理事長)が11日、市役所で開かれ、市がJR熱海駅周辺を対象にした観光地エリア景観計画の素案を説明した。伊豆半島の玄関口にふさわしい街並みにするための短期、中長期的な取り組みが示され、委員はおおむね了承した。 対象エリアは、熱海駅から熱海サンビーチまでの約34ヘクタール。素案では「好感を与える魅力的な玄関口づくり」と「熱海駅と海岸を結ぶ歩いて楽しいルートづくり」を目標に掲げた。短期的な取り組みとして、駅前看板のルールの再検討や案内看板の多言語化などを挙げた。中長期的な施策として古いビルの再生や細い道、坂、路地裏の修景などを盛り込
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熱海市議会の会派構成決まる
熱海市議会(定数15)の改選後の会派構成が10日までに決まった。最大会派は「熱海成風会」で改選前より1減の7人。公明党議員が抜けた「自民党・女性の会熱海梁山泊(りょうざんぱく)」、無所属の元職、新人が新たに結成した「明日の熱海」がそれぞれ2人で構成する。現職2人、新人2人が1人会派となった。正副議長選は22日開会予定の臨時会で行う。 会派構成は次の通り(先頭が代表者)。 熱海成風会 稲村千尋、川口健、竹部隆、越村修、赤尾光一、杉山恭平、室伏友三▽自民党・女性の会熱海梁山泊 田中秀宝、泉明寺みずほ▽明日の熱海 金森和道、新野陽平▽熱海市民クラブ 橋本一実▽公明熱海 後藤雄一▽新政熱海 山田景照
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熱海などで震度1 10日午前11時21分ごろ
10日午前11時21分ごろ、千葉県北西部を震源とする最大震度3の地震が発生した。静岡県内は熱海、富士宮、伊豆の各市、東伊豆町で震度1を観測した。 気象庁によると、震源の深さは約70キロ、地震規模を示すマグニチュード(M)は4・1と推定される。
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熱海・伊豆山「警戒区域」 ライフライン復旧工事始まる
熱海市伊豆山の土石流被災地に設けられている立ち入り禁止の「警戒区域」で9日、ライフラインの復旧工事が始まった。市は9月1日に区域解除を予定していて、避難生活を強いられている住民が一日も早く帰還できるよう急ピッチで工事を進める。 区域内の中心を通る市道岸谷本線の約150メートル区間で、土砂が流入した水道とガスの本管を敷設替えする。市は6月下旬までに工事を終える予定で、7月から住宅の修繕工事が行える環境を整える方針。 初日は道路の掘削や損傷した古い管の撤去などが行われた。今後、電気や通信の復旧工事も行い、9月1日までに完了させたいとしている。区域内には46棟が土石流に流されずに残っていて、同
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ランタンに願いを フェス参加者募集 21日、熱海
熱海市の今宮神社と第二小で21日、願い事を込めたランタンを飛ばす「第2回熱海今宮神社 願いのあかりフェスティバル」が開かれる。実行委員会は15日まで参加者を募集している。 源頼朝が同神社で平家打倒を祈願して成就した故事にちなみ、昨年から始まったイベント。願い事を書いた短冊を発光ダイオード(LED)ランタンに付けて第二小グラウンドから夜空に放つ。 参加無料、定員100人。希望者は15日までにメールに住所、氏名、代表者の連絡先、参加人数(最大4人)を記入の上、<atami-negai@aap-jim.com>に申し込む。応募多数の場合は抽選。当選者には16日にメールで連絡する。雨天時は28日に順
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熱海成風会 最大会派 熱海市議会
4月の熱海市議選(定数15)で当選した自民党所属議員7人が8日、市役所で記者会見し、会派「熱海成風会」の結成を届け出たと発表した。改選前に続き同市議会の最大会派となる。 代表の稲村千尋氏は「一人一人が市民の代弁者として活動してほしい。伊豆山の復旧復興など重要課題がいろいろある。最大会派としての責任を果たしていきたい」と述べた。政調会長は竹部隆氏、幹事長は越村修氏、事務局長は赤尾光一氏が務める。 改選前の同会派は8人だったが、2人が引退。今回選で初当選した室伏友三氏が新たに入会し、1減の7人になった。今期当初は1人会派が多くなる見通しで、稲村代表は「今後(会派構成が)流動的になると思う。他の議
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高齢者が音楽で生き生き交流 熱海に地域サロン
熱海市などで活動する音楽関係者らでつくる「熱海メモリーズカフェ」がこのほど、地域サロン「熱海健康音楽サロン」を開設した。高齢者が音楽と交流を楽しみながら認知機能の維持、向上を図る。今後、ヨガやアロマセラピーなどの講師も招き、地域ぐるみで高齢者の生きがいづくりをサポートしたいとしている。 サロンは同市和田浜南町のマンション「熱海ベネフィス」内で毎月第4金曜午後2~4時に開催する(参加費500円)。市社会福祉協議会が運営に協力する。4月下旬に開かれた初回は地元の高齢者ら約10人が参加し、松野敦子代表ら5人のメンバーの演奏に合わせて懐かしの歌謡曲や童謡などを歌った。 認知症予防として、二つの動作を
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家康に学ぶ経営戦略 熱海で6月 小和田静大名誉教授が講演
熱海市の東海労務事業協会は6月6日午後4時から同市の熱海後楽園ホテルで開く小和田哲男静岡大名誉教授の講演会「徳川家康に学ぶ経営戦略」の参加者を募集している。事前予約制で定員は先着100人。申し込みは5月25日まで。 大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を務める小和田名誉教授が、失敗の経験を生かしたり泰然自若とした態度で周囲を安心させたりした家康の故事を紹介し、リーダーに必要な決断力や組織づくりについて語る。 問い合わせ、申し込みは同協会<電0557(67)7505>へ。
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絵画教室生の力作並ぶ 橋幸夫さんの日本画も 8日まで熱海
熱海市の日本画家坂本武典さん(47)が主宰する「アトリエブデン絵画教室」の作品展「第29回彩遊季展」が4日、同市の起雲閣で始まった。教室生らが描いた風景や人物、四季の花など約80点の力作が並び、来場者を楽しませている。8日まで。 中学生から90代の高齢者までの約20人が日本画、水彩画、鉛筆画などを出品した。久保洋子さんの日本画は孫が水槽の中の金魚を見つめたり、おやつを食べたりしている愛らしい表情を温かみのある色彩とタッチで表現していて、来場者の心を和ませている。 坂本さんは「新型コロナウイルス禍の頃は皆が縮こまって制作していたが、ようやく和気あいあいと描いたり、互いに意見を言い合ったりするこ
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社説(5月4日)みどりの日 利用、管理 森と共生を
きょうは「みどりの日」。この3年余、新型コロナ感染症拡大により市街地を避けた人たちで森林や水辺が混雑するという現象が起きるほど、多くの人の目が自然に向いた。改めて自然に親しみ、恩恵に感謝する日としたい。 来年度からは1人年千円の森林環境税の徴収が始まり、林業行政への関心は高まる。静岡県は既に「森林[もり]づくり県民税」(個人は年400円課税)を財源とした「森の力再生事業」を実施している。両税の使途の違いを繰り返し説明することが求められる。 水源涵養[かんよう]、土砂災害防止、生物多様性保全、保健・レクリエーションの場など、森林には高い公益性・公共性がある。二酸化炭素(CO2)の吸収源とし
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熱海土石流1年10カ月 警戒区域解除へ 復旧遠く帰還見通せず 被災者嘆き
熱海市伊豆山の大規模土石流は3日、発生から1年10カ月が経過した。市は被災地の「警戒区域」を9月1日に解除する方針だが、同日時点で避難先から帰還できる住民は一部にとどまる。被災者からは「まだ戻れない人は、いつ帰還できるのか」「ただ待つばかりでは心が折れてしまう」と嘆きの声が聞かれた。 警戒区域付近では3日、発災時刻とされる午前10時半ごろに遺族や被災者が犠牲者に黙とうをささげた。母親を亡くし、自宅が土石流で流された太田朋晃さん(57)は「うちがあった場所は道路と川になる計画だが、自宅の代替地がどうなるのか、先のことが見通せない」と不安を口にした。 市によると、警戒区域内に残っている46棟
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ビールや海の幸、楽しんで 熱海で祭り 7日まで
熱海市渚町の渚親水公園で3日、大型連休恒例の「第10回春のあたみビール祭り」(実行委主催)が始まった。さわやかな青空の下で新鮮な海の幸やビールを味わおうと、大勢の行楽客が繰り出した。7日まで。 3000円でサバやキンメダイなど6種の魚介類が味わえるセットメニューをはじめ、伊勢エビやアワビなどが通常の半額ほどで販売された。海の幸をその場で味わえる浜焼きコーナーは開場前から長蛇の列ができ、瞬く間に満席に。甲府市から家族で訪れた横内宏樹さん(49)は「毎年楽しみにしているイベント。朝早く出てきたかいがあった」と笑顔で話した。 新型コロナウイルス感染対策の行動制限がない大型連休の後半戦初日。繁華
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ウルトラトレイルマウントフジ 富士山麓160キロを激走 国内外から2400人【しずおかアウトドアファン】
静岡、山梨両県にまたがる富士山周辺の山野を走るトレイルランニング大会「ウルトラトレイルマウントフジ」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が4月21~23日の3日間にわたって行われた。「FUJI(フジ)」部門のコース延長は実に164・7キロ。4年ぶりの参加となった海外在住選手を含む約2400人が熱い戦いを繰り広げた。 FUJIは富士市の「富士山こどもの国」を21日午後に出発し、山梨県富士吉田市にある「富士急ハイランドコニファーフォレスト」のゴールを目指した。静岡県側では雄大な富士山を横目に山麓の林間地域を通過すると、富士山の西側に位置する天子山地の天子ケ岳(富士宮市、標高1330メートル
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県内でインフル 小中学校4施設学級閉鎖
静岡県は2日、こども園と小中学校計4施設でインフルエンザに感染したとみられる患者計45人が確認され、学級閉鎖を行ったと発表した。市区町別の施設の患者数は次の通り。 熱海市のこども園11人、浜松市中区の中学校8人、同区の小学校13人、同市北区の小学校13人。
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ツツジ 連休彩る 熱海の公園「花まつり」
熱海市伊豆山の姫の沢公園で7日まで、大型連休恒例の「花まつり」が開かれている。鮮やかに咲き誇るツツジが来園者を楽しませている。 園内には約6万株のツツジが植えられている。今年は比較的気温が高いため、例年より1~2週間ほど開花の進みが早いという。2日は標高の高いエリアで遅咲き種が見頃を迎えていた。来園者は高台を散策しながら、濃いピンク色の花と相模灘の眺望を楽しんだ。園内では西洋シャクナゲも見頃を迎えている。今月末ごろからサツキが開花する見通し。 まつり期間中は、市民などから寄せられた約40本のこいのぼりが飾られている。3~5日は地元音楽グループなどステージイベントが行われるほか、スポーツ広
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地域公共交通計画 24年度中に策定へ 熱海市協議会が初会合
熱海市地域公共交通活性化協議会(会長・福本雅之名古屋大客員准教授)の初会合が28日、市役所で開かれ、まちづくりと連携しながら持続可能な公共交通の実現を目指す地域公共交通計画を2024年度中に策定することを確認した。 市や交通事業者、町内会関係者ら約20人が参加した。同計画は急速に進む高齢化や国内屈指の観光地といった同市の特性を踏まえつつ、市民や観光客の幅広いニーズに対応していくための施策を盛り込む。初島の離島航路を含む市内全域が対象で、計画期間は5年。 初会合で委員からは「住民にしか分からない地名のバス停が多く、観光客には不便」「宿泊施設の送迎バスで駅前が混雑するため、共同運行ができない
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甘い香りで魅了 ローズフェスタ開幕 熱海の観光庭園
熱海市の観光庭園「アカオ・フォレスト」で28日、アカオ・ローズフェスタ2023が開幕した。青空の下で早咲きの品種のバラが咲き始め、園内に甘い香りを漂わせている。6月30日まで。 20万坪(約66万平方メートル)の広大な敷地には600種、4千株のバラが植えられている。標高が高く、日当たりの良い「コレクションガーデン」では、トワイライトトリストやロサギガンティアなどの品種が咲き、来園者を楽しませている。担当者によると、今年は気温が高いため開花の進みが早く、5月中旬~6月上旬に見頃を迎える見通し。 期間中はダマスクローズの精油を使用したアロマオイルやソリッドパフュームの製作体験や、音楽大生によ
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高齢者らを対象に8日から接種実施 熱海市 コロナワクチン
熱海市は5月8日から、65歳以上の高齢者や基礎疾患のある5~64歳の人、医療・介護従事者を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種を実施する。期間は8月まで。 初回接種(1、2回目)を受けていることを条件に、自己負担なしで受けられる。65歳以上には接種券を順次発送する。基礎疾患のある5~64歳や医療従事者らは申請が必要。5歳以上の全ての人を対象にした接種は9~12月に実施する。 問い合わせは専用ダイヤル<電0557(81)1115>へ。
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釣り場ガイド 静岡県東部/中部/西部
東部 熱海 21日はメジナやカサゴ、ニザダイ、ウツボ。22日はニザダイなど。23日は小イサキやスズメダイ、メジナ、トウゴロウイワシ。アジやタカベ、ネンブツダイは連日揚がっている。 ▽熱海市和田浜南町熱海港海釣り施設・電0557(85)8600 伊東 伊東港周辺はサビキ釣りで豆アジや小サバ、イワシ。数釣りには朝マヅメ前から竿を出すと釣果につながる。日中は投げ釣りでシロギス。70メートル以上投げないと、数やサイズは期待できない。早朝と日中の寒暖差が大きいため注意を。 ▽伊東市静海町稲七つり具店・電0557(37)0177 沼津・船 20日午後の沼津沖船釣りは2キロ超のマダイ、1
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伊豆山の水道、ガス 5月工事開始 熱海市、警戒区域内復旧へ
熱海市の斉藤栄市長は25日の定例記者会見で、9月1日に予定している同市伊豆山の警戒区域解除に向けて、区域内のライフライン復旧工事を5月8日に開始することを明らかにした。市は6月下旬までに工事を終え、区域内の住宅修繕工事を7月から実施できるようにする方針。 工事は区域内の中心部を通る市道岸谷本線の150メートル区間で行う。市道の地下に埋設されている上水道と都市ガスの本管の敷設替えを先行実施し、住宅の修繕工事などに支障がでないようにする。市は並行して電柱の設置位置を検討していて、9月1日までに水道などの復旧が見込まれるエリアの電気や電話も復旧させたいとしている。 市が土石流被災地に設定してい
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静岡県内7市議選 戦いの軌跡 沼津/三島/富士宮/富士/熱海/下田/湖西
統一地方選後半戦の静岡県内10市町議選は24日未明までに、沼津、三島、富士宮、富士、熱海、下田、湖西の7市議選で計150議席、松崎、函南、清水の3町議選で計38議席が全て確定した。このうち、182人が激しい戦いを繰り広げた7市議選の軌跡を追った。 新顔台頭 下位は激戦 沼津 36人が28議席を争った沼津市議選は、新人12人のうち7人が当選する健闘を見せた。そのあおりで現職の大半が前回より票を減らし、大台の3千票超の当選者はゼロに。下位は数十票差で並ぶ激戦となった。女性は1増の5人で最多だった2003年と同数。投票率は39・54%で、前回に続き過去最低を更新した。 トップ当選は所属する
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静岡県人口356万1252人 4月1日現在 10カ月連続減 転出、転入大幅超
静岡県がこのほど公表した4月1日現在の推計人口は、356万1252人で前月と比べ7311人減少した。推計人口の減少は10カ月連続。新年度を迎え、人口の多い市を中心に、転出数が転入数を大幅に超過した。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 転入数から転出数を引いた社会動態は、4859人減(転入2万4763人、転出2万9622人)。出生数から死亡数を引いた自然動態は2452人減(出生1615人、死亡4067人)だった。 市町別で人口が増加したのは熱海市の21人増のみ。1177人減の静岡市をはじめ、浜松市1058人減、沼津市539人減、御殿場市489人減、富士市397人減など34市町
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熱海土石流「第二の盛り土」撤去 現所有者、静岡県の指導受け
2021年7月に発生した熱海市伊豆山の大規模土石流を巡り、「第二の盛り土」と呼ばれる土石流起点南側の尾根から投棄された不安定土砂の撤去作業が終了したことが24日、県への取材で分かった。県が現土地所有者に対して森林法違反として行政指導し、現所有者が是正に応じた。 県によると、不安定土砂は起点南側の尾根の斜面に約6千立方メートルあったが、4月中旬に全ての土砂が撤去されたことを現地で確認した。取り除いた土砂は尾根上部の平らな伐採地に運び、植栽のための土壌として再利用する。この伐採地と「第二の盛り土」があった斜面で植栽作業を進め、5月末にも完了させる。 県担当者は「不安定土砂が流出する危険性はな
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10市町議選トップ当選者が決意 議会改革、信頼回復へ意欲/発信方法や関心向上模索
統一地方選後半戦の県内10市町議選の当選者は現職123、元職9、新人56。各市町で投票率が低迷する中、多くの信任を得たトップ当選者からは、新型コロナウイルス禍を経た有権者の意識変化に伴う自身の変革や、最も身近な政治の舞台である市町議会の改革、住民の政治への関心を高めたいとの声が聞かれた。 コロナ禍を経た初の統一地方選では、これまでの選挙活動から変化を模索する中堅やベテラン議員も少なくなかった。沼津市の深田昇氏は「ただ投票をお願いするだけではいけない。政策や実績を直接発信しないといけない」とユーチューブを始めたと明かした。 富士市の下田良秀氏はコロナ禍で有権者との接触が少ない点を指摘しつつ
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全10市町議選で期日前・前回比増 静岡県内統一地方選後半戦
静岡県選挙管理委員会は23日、統一地方選後半戦の期日前投票の最終結果を発表した。富士宮市長選は選挙人名簿登録者数の15・17%に当たる1万6419人が投票し、2015年の前回選に比べ1・14ポイント増。19年は無投票だった。清水町長選は13・78%で19年の前回比2・19ポイント増、小山町長選は15・86%で同0・46ポイント増加した。 10市町議選は合計で選挙人名簿登録者数の12・63%に当たる9万1785人が投票し、12市町議選が行われた19年の前回選を1・67ポイント上回った。 内訳をみると、7市議選の合計は12・40%に当たる8万2262人、3町議選は15・11%に当たる9523
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熱海市議選 当選者一覧(定数15/立候補者17)
統一地方選後半戦の静岡県内10市町議選は23日、投開票が行われ、未明までに全議席が確定した。市議選は沼津、熱海、三島、富士宮、富士、下田、湖西の7市。町議選は松崎、函南、清水の3町。約1カ月間に及んだ選挙戦が閉幕した。熱海市議選の当選者は次の通り。 得票数順。経歴は氏名、年齢(投票日基準)、党派、現元新別、当選回数、職業・肩書、略歴、現住所の順。元の後は全て、以前の職業・肩書。 熱海市議選 開票結果(選管最終) 当1,465 川口 健 自現⑤ 当1,373 後藤 雄一 公現② 当1,182 金森 和道 無元④ 当1,111 稲村 千尋 自現⑧ 当1,107 泉明寺みずほ 無