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熱海土石流 復興事業理解へ説明 3町内会別に23日まで 市と静岡県

 熱海市と静岡県は10日夜、同市伊豆山で2021年7月に発生した大規模土石流で被災した逢初(あいぞめ)川流域で計画する復旧復興事業の町内会別説明会を開始した。23日までに伊豆山の3町内会(伊豆山浜、岸谷、仲道)を対象に実施し、事業計画への理解促進と意見聴取に努める。27、28日には事業概要の現場説明会も開く。

大規模土石流の復旧復興事業に関する町内会別説明会=熱海市伊豆山の浜会館
大規模土石流の復旧復興事業に関する町内会別説明会=熱海市伊豆山の浜会館

 初日は逢初川最下流に位置する伊豆山浜町内会を対象とし、被災者を含む住民13人に説明を行った。市と県熱海土木事務所の担当者が24年度中の整備完了を目指す河川・道路計画の図面を示し、座談会形式で個別の質問に応じた。斉藤栄市長は冒頭、「ご理解をいただき、一日も早く復旧復興を進める」と述べた。
 市と県による復旧復興事業の説明会は、23年10~12月に被災地を7地区に分けて順次開催した。さらなる理解促進を図り、意見や要望を吸い上げようと町内会別での追加開催を決めた。
 説明会後、伊豆山浜町内会の高橋一美会長は「もっと早い段階で膝詰めの話をすべきだった」と行政対応の遅れを指摘した。一方で、「行政と住民が寄り添って気軽に話ができるのは良いこと。ようやく喉元を通り、腹に落ちる感じが出てきた」と評価し、「こうした会合をこまめに開催してもらいたい」と市と県に要望した。
 (熱海支局・鈴木文之)

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