熱海富士スマイルで故郷凱旋　「応援があったから頑張れた」と感謝

熱海市に凱旋した熱海富士。多くの地元ファンが詰めかけた＝同市のＪＲ熱海駅　大相撲九州場所で秋場所に続いて優勝争いを演じ、２場所連続の敢闘賞を受賞した熱海富士（２１）＝本名・武井朔太郎、伊勢ケ浜部屋＝が２９日、故郷の熱海市に凱旋（がいせん）した。屈託のない笑顔で地元ファンに九州場所の結果を報告し、「優勝して帰ってきたかったが、温かく迎え入れてくれてうれしい。応援があったから頑張れた」と感謝した。
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　後援会が主催したイベントで、多くのファンが会場のＪＲ熱海駅前広場を埋め尽くした。熱海富士が到着すると大歓声が沸いた。斉藤栄市長は「勝ちに行くひたむきな姿に感動した。今や人気は全国レベルだが、子どもの頃から知っている熱海市民が一番応援している」と激励。最後はさらなる活躍を願い、来場者と熱海富士が一緒に万歳三唱を響かせた。
　来場した同市の会社員西全子さん（６９）は「テレビで見るより男らしい。全力で向かっていくところがいい。次は優勝して帰ってきて」とエールを送った。
　熱海富士は再入幕した秋場所から２場所連続で１１勝４敗。秋場所は優勝決定戦を戦い、九州場所も千秋楽まで優勝を争った。イベント後の取材では、現在の西前頭８枚目から大きく番付を上げて迎えることが濃厚な年明けの初場所に向け「巡業で稽古を頑張り、１月にいい姿を見せたい」と意気込んだ。
　（運動部・山本一真）