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川勝知事、盛り土災害再発防止へ「検証漏れないよう指示」 熱海土石流の行政対応巡り

 熱海市伊豆山で盛り土が崩落し28人が死亡した大規模土石流を巡り静岡県が行政文書を白黒化して検証が不十分になった問題で、川勝平太知事は9日の定例記者会見で、盛り土災害の再発防止を目的に進めている内部検証作業で、再度の検証漏れがないように事務方に指示していることを明らかにした。「検証漏れがあってはいけない。(記者から)問題提起されたものは一つ一つチェックしてもらっている」と強調した。
 熱海土石流の行政文書を巡っては、文書開示の担当職員がカラーの行政文書を白黒化したことで、崩落地そばに設置された集水用の穴など分水嶺(れい)付近の乱開発の状況が分からなくなり、行政対応と技術的な発生原因の二つの第三者検証から漏れていた。
 知事は、白黒化された文書で分からなくなった情報を県として整理した上で検証を進めていることも明らかにした。ただ、具体的な検証内容には言及せず「なぜ問題になっているのか、問題にならないのかという検証はそれぞれしている」と述べるにとどめた。
 (社会部・大橋弘典)

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