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熱海・逢初川源頭部の土地改変 「対応に改善すべき点」 静岡県議会定例会

 出野勉副知事は、2021年7月に発生した熱海市伊豆山の土石流災害を巡り、静岡県が行った行政対応の再検証で、「(盛り土周辺の)土地改変行為への対応には改善すべき点も見られた」と述べた。再発防止に向けて、盛り土の申請箇所周辺の土地改変に関する情報を収集する仕組みを構築する考えを示した。河原崎氏への答弁。
 土石流の起点となった逢初(あいぞめ)川源頭部では、盛り土造成以前から無許可開発が行われていたことが行政文書などで明らかになっている。
 出野副知事は、周辺の土地改変を関係法令で対処しても効果は限定的で「土石流災害の発生を抑止することは難しかったとの結論に至った」と説明。一方で、関係者間の情報共有や連携が最重要課題との認識を示し、周辺の土地改変状況を踏まえて盛り土造成に対処できるよう「過去に何が行われ、現在何が行われているか事前に情報を得る仕組み」の必要性に言及した。
 砂防法の盛り土規制区域「砂防指定地」の指定に関しても、県の担当部署だけで判断せずに「他法令の所管部局や市町から指定範囲についての意見を聴取するよう手続きを改善する」と述べた。

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