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南海トラフ地震 基礎知識を解説 静岡地方気象台・石川防災官が講演 熱海

 熱海市主催の地震防災講演会が7日、同市のMOA美術館で開かれた。静岡地方気象台で南海トラフ地震防災官を務める石川聡さんが、地震と津波の基礎知識や気象庁の発表情報について解説し、平時の備えの重要性を訴えた。

地震と津波の基礎知識を紹介する石川さん=熱海市のMOA美術館
地震と津波の基礎知識を紹介する石川さん=熱海市のMOA美術館

 石川さんは南海トラフ沿いでマグニチュード(M)8~9クラスの地震が30年以内に70~80%の確率で発生すると警鐘を鳴らした。日頃から住宅耐震化、非常用持ち出し袋の準備、避難経路の確認などに万全を期すよう呼びかけた。
 地震後に発生する津波は伝播(でんぱ)の速度が水深10メートルで時速36キロに及び、繰り返し襲来すると説明。「陸地に遡上(そじょう)してからも流れが速い。『津波を見てから逃げる』では遅い」と指摘し、警報が発令された場合は速やかに高台や避難ビルに逃げることを求めた。
 講演会には市内の自主防災組織や消防団、事業所から約200人が参加した。

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