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熱海富士に続く力士誕生へ ゆかりの三島錦田中相撲場 土俵装い新たに

 大相撲九州場所で先場所に続き千秋楽まで優勝争いを繰り広げた熱海市出身の熱海富士(本名・武井朔太郎)が相撲の道を歩み始めた三島市立錦田中の相撲場の土俵が26日、装いを新たにした。1977年の設置後、本格的な修繕は初めて。熱海富士の才能を見いだした三島市相撲連盟の杉山信二会長は「また新しい伝統を築き、守っていきたい」と、成長を続ける教え子に続く力士の輩出を誓う。

土や俵が新調された相撲場=26日午後2時15分ごろ、三島市立錦田中
土や俵が新調された相撲場=26日午後2時15分ごろ、三島市立錦田中
土や俵が新調された相撲場を見つめる杉山信二会長(右)=26日午後2時半ごろ、三島市立錦田中
土や俵が新調された相撲場を見つめる杉山信二会長(右)=26日午後2時半ごろ、三島市立錦田中
土や俵が新調された相撲場=26日午後2時15分ごろ、三島市立錦田中
土や俵が新調された相撲場を見つめる杉山信二会長(右)=26日午後2時半ごろ、三島市立錦田中

 同校を練習拠点とする三島相撲クラブは、熱海富士のほか、元幕内磋牙司や元十両栃飛龍ら関取を生み、小中学校の全国大会で数々の日本一を獲得した名門。熱海富士は小学6年の時に同校で開かれたわんぱく相撲で優勝し、杉山会長からスカウトされた。小中学生時代に同クラブへ通って鍛錬を続け、土俵には「熱海富士をはじめ多くのOBの汗と血と涙が染みこんでいる」と杉山会長は話す。
 相撲場は錦田地区を中心とした有志の寄付で同連盟が設置し、その後三島市に移管した。同連盟が土俵を維持してきたが、近年は表面の凹凸がひどかった。わんぱく相撲の県大会が来年、同校で開かれることもあり、市に要望して大規模修繕が実現した。
 工事は県内各所の土俵整備に関わった藤枝市の兼平秀明さん(70)の指導を受け、山之内建設工業(清水町)が請け負い、熱海富士の母校飛龍高相撲部も協力した。土俵の土を掘り起こし、相撲部屋の土俵にも使われる高品質な荒木田土約10トンを投入。ほつれが目立つ俵も新調した。同社の山之内良徳社長は、長男の大徳さん(飛龍高1年)が同クラブで熱海富士と一緒に稽古していて「予想以上の活躍。多くの力士が育った土俵を整備できて光栄」と話した。杉山会長は「ここは地元の相撲人にとって聖地と呼べる場所。もっともっと相撲好きな力士を出していきたい」と新調された土俵を笑顔で見つめた。
 (三島支局・岡田拓也)

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