東京支社 岡田拓也
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ハリウッドザコシショウ クレイジーな笑い、故郷で 8月27日、静岡・清水区で単独ライブ
人気お笑い芸人のハリウッドザコシショウ(48)が27日、単独ライブツアーで地元静岡市清水区に凱旋する。東京以外での公演は3年ぶり。「久しぶりにやる以上、楽しめるようにクレイジーを提供する」とエンジン全開だ。 清水工高卒業後、タレント養成所「吉本総合芸能学院(NSC)大阪校」に同級生と入学し、コンビで芸人生活をスタートした。大阪では抑揚の違いや静岡弁がなかなか受け入れられなかった。ただ、同期のケンドーコバヤシや中川家の礼二ら認めてくれる仲間もいた。「バカ面白い」「しょんねぇな」。周囲に染まらず、今でも静岡弁を使い続けるのは「静岡弁が好きだから」。 ツッコミのタイミングでの絶叫は、大阪で苦労
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2カ月ぶり公の場 18歳と飲酒報道の吉川氏、説明拒む
18歳の女性に飲酒させたなどと週刊誌に報道され、自民党を離党した吉川赳衆院議員(40)=比例東海=が臨時国会召集日の3日、衆院本会議に出席し、約2カ月ぶりに公の場に姿を現した。週刊誌側を提訴する予定との理由で、事実関係の説明は拒んだ。 吉川氏は報道陣の問い掛けに対し「係争予定なので」「裁判で明らかになる」などと繰り返した。有権者への説明に関しても「ブログで書いた通りだ」と述べるにとどめた。 吉川氏は報道が出た6月9日に「記事を見てから対応する」と語って以降、同15日の通常国会本会議を欠席し、雲隠れを続けていた。7月15日に自身のブログで「女性が飲酒不可能な年齢であると認識していなかった」
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若林参院議員が初登院、決意新た 「重責担っていく」
臨時国会が召集された3日、参院選静岡選挙区で初当選した自民党の若林洋平氏(50)が初めて登院し、国民の負託に応える決意を新たにした。再選した無所属の平山佐知子氏(51)も気持ちを一新し、2期目のスタートを切った。 若林氏は午前8時過ぎに正門に到着。真夏の日差しが照り付ける中、「これから重責を担っていくという新たな気持ちでいっぱいだ」と表情を引き締め「国民にありがたがられる議員になりたい」と意欲を見せた。国防やエネルギー、食料などの安全保障政策、富士山麓の観光振興に尽力すると強調した。 平山氏は午前9時過ぎに真っ白なジャケットを着て登院した。1期目の経験を生かし「国民目線で困っている人のた
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自民若林氏、二階派入り 単独で党内第4派閥に
10日投開票の参院選静岡選挙区で初当選した自民党新人の若林洋平氏(50)が28日、同党の二階派に入会した。二階派の所属は43人となり、岸田派を抜いて単独で党内第4派閥になった。若林氏は同日の二階派会合に出席後、取材に「本当の意味でスタートラインに立つ」と意気込みを新たにした。 二階派は、県東部を地盤とした故・遠藤三郎元建設相の秘書だった二階俊博元幹事長が領袖(りょうしゅう)を務め、県東部の衆院議員2人が所属。前御殿場市長の若林氏は二階派入りした理由として、県東部地域とのつながりの強さを挙げ「富士山を生かした観光やインフラ整備に取り組みたい」と強調した。 茂木派も知事選に出馬した参院議員の
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県内食材で「家庭料理」 静岡の料理研究家、都内に和食店開店
和食の継承団体「和食文化国民会議」副会長で料理研究家の後藤加寿子さん(73)=静岡市清水区=と次女すみれさん(43)がこのほど、東京・南麻布に県内食材を活用した和食料理店「びおら」を開店した。 茶懐石料理研究家の母千澄子さん(故人)から3世代にわたって受け継がれた「懐かしくほっとできる家庭料理」を提供する。高級食材は使わず、県内の農園などで採れた旬の野菜をおひたしやポテトサラダなどに仕上げる。静岡市清水区のすし店直伝の桜えびずしも提供する。 食の欧米化や手軽な外食の影響で和食が食卓から消える中、家庭料理の需要が高まっているとみて出店を決めた。2人は「心の健康につながる場所にしたい」と話す
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静岡の食応援12年 県産食材発信へ本出版 ふじのくに「旬の会」
生産者と料理人、消費者をつなぎ、本県食材の魅力を広める「ふじのくにの旬を食べ尽くす会(旬の会)」が、県内外での食事会や生産者訪問を通じ賛同者を増やしている。“静岡食の応援団”としての活動は12年目を迎え、5月には生産農家や酒蔵、飲食店を紹介する本も出版した。総括責任者で元県職員の岩沢敏幸さん(62)は「食の豊かさを再認識してもらい、静岡を盛り上げたい」と意欲を示す。 発足は県が「食の都づくり」の取り組みを開始した2010年。「食を推進する職員が『安かろう、まずかろう』の店で食事していてはいけない」。岩沢さんの当時の上司による一言がきっかけだった。同僚らと共に県産食材
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伊豆縦貫道 全線早期開通訴え 期成同盟会、国交省に
伊豆縦貫自動車道の早期整備を目指す期成同盟会3団体は22日、合同促進大会を東京都内で開いた。早期の全線開通や伊豆地域の道路ネットワークの構築に向けた決議を採択し、国土交通省に要望した。 開催は3年ぶり。伊豆縦貫自動車道建設促進期成同盟会の会長を務める川勝平太知事は「防災上の観点からも大きな意味を持つ。大いに運動を続けないといけない」と整備促進を誓った。3団体の連名で、国交省の丹羽克彦道路局長に要望書を手渡した。 決議文では、伊豆縦貫自動車道を経済の好循環を生み出す重要な社会基盤と明記。天城峠を越える区間の早期事業化、河津下田道路の事業推進、東駿河湾環状道路の全線4車線化、道の駅「伊豆月ケ
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塩谷氏「結束し遺志継ぐ」 自民党安倍派が総会
自民党安倍派(清和政策研究会)は21日、安倍晋三元首相の死去後初となる総会を党本部で開き、当面は現体制を維持すると正式決定した。安倍氏が務めてきた会長は空席とし、派閥名称も変えない。 派閥のまとめ役を担うことが決まった塩谷立氏は「われわれの責務は安倍元首相の遺志を継ぐことだ。一致結束して進めていきたい」と呼びかけた。総会後、記者団に「適時適切に役員に相談し、協力できる体制をつくっていきたい」と語った。
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医師偏在是正へ議論 静岡県など都内でシンポ
静岡県など12県でつくる「地域医療を担う医師の確保を目指す知事の会」は15日、東京都内でシンポジウムを開いた。新型コロナウイルス感染症の拡大や医師の働き方改革への対応を踏まえ、医師偏在是正の必要性をテーマに議論を交わした。 公立森町病院の中村昌樹院長が登壇し、全診療科の患者に対応する家庭医の養成プログラムを紹介した。2010年の開始以降、家庭医の定着によって外来負担が減少したとし「家庭医を地域に行き渡らせ、重症化させない医療を提供すれば、医師の働き方改革にもつながる」と述べた。 政府の新型コロナ対策分科会長を務める公益財団法人結核予防会の尾身茂理事長は基調講演し、新型コロナと医師偏在に共
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茂木、二階派 若林氏獲得へ思惑 参院選下、勝利確実視も両会長来静
自民党派閥の茂木派と二階派が、10日に投開票が行われた参院選静岡選挙区で初当選した自民党新人若林洋平氏(50)を自派閥に引き入れようと、主導権争いを繰り広げている。選挙戦では派閥領袖の茂木敏充、二階俊博の現元幹事長が相次いで県内入りし、さや当てを演じた。若林氏は同日、所属先について「気持ちはあるが、今日は控える」と述べるにとどめた。 「若林氏が地元の陳情を担いで来たら(二階派の)約50人束ねて連れて行きますよ。大概の大臣でも局長でも抗しきれないでしょう」。参院選公示前の6月18日に開かれた東部地区の決起大会。二階氏が地元首長や党員約250人に向け、独特の言い回しで支援を訴えた。二階派入りを
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投票率 気をもむ陣営 50%割れ懸念の声【参院選しずおか】
参院選は10日の投開票が近づき、現職と新人8人が立候補した静岡選挙区(改選数2)の各陣営は投票率の行方を気にしている。2019年の前回参院選は過去3番目に低い50・46%と、前々回から5・3ポイント落とした。今回選は、期日前投票は前回を上回る伸びを見せているものの、陣営関係者からは「選挙戦の盛り上がりに欠ける」との声が上がり、50%割れの見方も出ている。 同選挙区の投票率は近年、50%を若干上回る水準が続く。過去に50%を切ったのは1992年の47・16%、95年の44・77%の2回。昨年10月に行われた補欠選挙は45・57%だった。 選挙戦最終盤を迎え、ある陣営幹部は「世間の盛り上がり
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候補者の演説分析 法大・白鳥研究室「賃金、物価 言及増加」
法政大大学院の白鳥浩教授(現代政治学)の研究室は、参院選静岡選挙区(改選数2)に立候補し、県内各地で主体的に演説や街頭活動をしている4候補の選挙期間中の街頭演説を分析した。公示日の6月22日、公示後初の日曜の同26日、投開票前最後の日曜の7月3日の各氏の演説を定点観測した。 鈴木氏・与党への対決鮮明/山崎氏・物価高対策を一貫/若林氏・原発再稼働に言及/平山氏・無所属をアピール 共産党新人鈴木千佳氏(51)は「改憲反対」「防衛費増強反対」など自民批判に重きを置く。白鳥教授は「与党への対決姿勢を唯一鮮明にする野党候補」と見る。党の公約を総花的に訴えるが、7月3日の浜松市内の演説は賃上げ政策が
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吉川議員 説明ないまま、雲隠れ 首相もついに進退言及
18歳の女子学生に飲酒させたなどと週刊誌に報じられ自民党を離党した吉川赳衆院議員(比例東海)が15日の衆院本会議を欠席し、自ら説明する場を設けないまま、通常国会の閉会を迎えた。岸田文雄首相もこの日初めて進退に言及するなど与野党からの辞職圧力がさらに強まる中、雲隠れを続ける吉川氏。ほとぼりが冷めるのを待つかのような姿勢に、関係者はいら立ちを募らせる。 「国会議員たるもの国民への説明責任をないがしろにすることは絶対にあってはならない。責任を果たせないなら進退に直結する」。吉川氏が所属していた岸田派を率いる首相は同日の記者会見で、公の場に姿を現さず逃げ続けるかつての仲間の姿勢を厳しく糾弾した。
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「吉川氏から事実明らかに」 18歳と飲酒報道 首相が説明要求
18歳の女性に飲酒させたなどと週刊誌に報じられ自民党を離党した吉川赳衆院議員に関し、岸田文雄首相は13日の参院決算委員会で「離党したとはいえ、国民に何も説明していない。本人から事実を明らかにしてもらわないといけない」と述べた。野党議員の質問に答えた。 吉川氏は9日の衆院本会議後、記者団に対して「記事を見てから対応する」としたが、記者会見は開いていない。首相は10日にも吉川氏本人による説明が「まずは大事だ」との考えを示していて、改めて説明責任を果たすよう要求した形だ。 首相は、吉川氏が首相率いる岸田派の「ホープ」と週刊誌に報じられた件について「そのメンバー(吉川氏)に対して何か評価するよう
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サーフィン世界ジュニア3位 池田(浜岡中3)帰国「次は優勝」
サーフィンの世界ジュニア選手権(エルサルバドル)女子16歳以下の部に初出場し、3位に輝いた御前崎浜岡中3年の池田美来が7日、帰国した。「優勝を目指していたので悔しい。ただ、世界との差は感じなかった。次は優勝したい」と意欲を新たにした。 初めての国際大会は充実した日々だった。波の質や高い水温は日本と違い、大きいサイズの波の対応に課題を見つけたが「毎日良い波が続いた。世界には楽しい波があると気づけた」。環境の変化を物ともせず、結果につなげた。 日本代表として団体戦も初めて経験し、普段はしのぎを削る選手と励まし合い戦った。生活も共にした仲間からの刺激も多く「これからも一緒に頑張っていきたい」と
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上流域の影響評価必要 国交省生態系会議 JR資料の改善指導も要求【大井川とリニア】
リニア中央新幹線工事に伴う南アルプスの生態系への影響について協議した8日の国土交通省の専門家会議では、先行する大井川の水資源に関する会議で議論されなかった上流域の地下水や表流水への影響評価が必要だとの指摘が複数あった。県の専門部会メンバーを兼ねる委員は、JR東海が同部会で示した資料が不十分だとし、専門家会議として改善を指導する必要があると強調した。 大東憲二委員は、水資源の議論で静岡市の流量予測を採用した経緯に触れ、JR東海の予測だけを根拠に議論しないよう提案。「トンネルを掘った時に地表の水がどんな影響を受けるかはっきりしなければ、生態系への影響があるかないか、話がかみ合わなくなる」と丁寧
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生態系会議、8日初会合 首相肝いり、中立性配慮も 効力は不透明【大井川とリニア】
国土交通省は6日、リニア中央新幹線工事に伴う南アルプスの生態系への影響を議論する専門家会議の初会合を8日に都内で開くと発表した。東京―名古屋間の2027年開業の遅れが確実となる中、事態打開へ岸田文雄首相自ら開催を表明した“肝いり”の会議。委員の選定や透明性の確保でも地元への配慮を色濃く打ち出した。ただ、先行して中間報告をまとめた大井川の水資源を巡る問題は未解決のまま。さらに多種多様な論点を抱える生態系の議論をどう決着させるのか。先行きに不透明感も漂う。 今回の会議は、県有識者会議生物多様性専門部会の委員も加えた8人で構成する。中立性を担保するため、環境省の助言を受け
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静岡県加盟可否、協議へ 期成同盟会 再申請を報告【大井川とリニア】
リニア中央新幹線の沿線9都府県でつくる「リニア中央新幹線建設促進期成同盟会」は3日、都内で総会を開いた。会長の大村秀章愛知県知事が、川勝平太知事から加盟申請書が再提出されたと報告した。今後、会員の意見を書面で聞き取り、対応を協議する。 2019年の前回加盟申請時は、本県の建設促進の立場が明確でないなどの声があり「会として意見がまとまらなかった」(大村氏)。県が2日に再提出した申請書は「基本姿勢は促進」と明記したが、水資源や生物多様性への影響回避に課題が残るとも記載されている。大村氏は「この文面をどう評価するか。会員の意見をうかがいたい」と述べた。 大村氏は総会後、本県の加盟について「趣旨
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世界変える開発を期待 ウーブン・シティ【とうきょうウオッチ/記者余論】
トヨタ自動車が裾野市で建設中の実証都市「ウーブン・シティ」のための都内のサービス開発現場を、不二聖心女子学院高の見学ツアーの取材で初めて訪れた。「最先端技術」「未来都市」との言葉で想像していたSF映画に出てくるような世界とは違い、派手さはなく、地道な開発現場だった。経営理念に掲げる「幸せの量産」をひた向きに追求する姿勢が感じられた。 物流システムの開発現場では、担当者が宅配業者や作業員になりきり、手作りの模型を使って作業の効率性や快適性を検証していた。「全てロボットが仕分けして運ぶような、人を介さない仕組みを考えないのか」。そんな疑問を担当者にぶつけたところ「人間だから気付けることがある」
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取水抑制案 JR社長「改めて東電と相談」【大井川とリニア】
リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川水問題を巡り、JR東海の金子慎社長は27日の定例記者会見で、県外に流出するトンネル湧水対策として示した東京電力田代ダム取水抑制案に関し「地域に提起するまでは(東電の)了解をいただいた」とし、流域住民の理解を得て具体化した段階で「改めて東電に相談する」との考えを示した。 取水抑制案に関し、川勝平太知事が25日の記者会見で「JRの地域貢献の一環」との認識を示したことに対し、金子氏は「私から地域貢献のためと言ったことはない。提案の目的は地域の懸念の解消だ」と強調した。 逝去した葛西敬之名誉会長について「日本経済の発展に寄与した。大変残念だ。リニ