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新婚家庭の繁栄祈る 熱海の下多賀神社 4年ぶり水浴びせ式

 熱海市下多賀の下多賀神社と「下多賀鹿島水浴せ踊り保存会」は2日、正月の伝統行事の水浴びせ式を4年ぶりに同神社で開いた。地域の中高生が踊り手となって円舞を披露し、地元出身の新婚の男性4人に海水をかけて家庭の繁栄を祈願した。

新婚家庭の繁栄を祈った水浴びせ式=熱海市の下多賀神社
新婚家庭の繁栄を祈った水浴びせ式=熱海市の下多賀神社

 保存会メンバーの唄に合わせ、濃紺の着物を身にまとった生徒11人が太鼓の周囲を回りながら踊りを奉納した。2022年から23年にかけて結婚した新婚男性が一人ずつ輪の中央に歩み入り、「水役」の2人がたるに入った海水をクマザサの葉に含ませて振りかけた。
 行事は市指定無形民俗文化財で、江戸時代から続くとされる。参加した同市の会社員越村修太郎さん(34)は「より気を引き締めていく。夫婦円満に過ごしたい」と話した。保存会の大石浩之会長は「少子化の課題があるが、後世につないでいきたい」と述べた。

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