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クレージーキャッツ・犬塚さん死去、ゆかりの熱海「思い出ありがとう」

 クレージーキャッツのベーシストで、俳優としても活躍した犬塚弘さんの死去が明らかになった27日、犬塚さんがついのすみかとした熱海からは惜しむ声が上がった。長年、親交のあった飲食店「カフェ・ド・シュマン」(熱海市銀座町)のオーナー杉本憲治さん(74)は「たくさんの思い出をありがとう」と感謝の言葉を繰り返した。

杉本憲治さんの店で記念撮影する犬塚弘さん(中央)。熱海市ゆかりの作家、故・森村誠一さん(右)とも親しかった=2014年、同市内(杉本憲治さん提供)
杉本憲治さんの店で記念撮影する犬塚弘さん(中央)。熱海市ゆかりの作家、故・森村誠一さん(右)とも親しかった=2014年、同市内(杉本憲治さん提供)
熱海市の糸川沿いで妻と桜を観賞する犬塚弘さん(中央)。熱海をこよなく愛していた=同市内(杉本憲治さん提供)
熱海市の糸川沿いで妻と桜を観賞する犬塚弘さん(中央)。熱海をこよなく愛していた=同市内(杉本憲治さん提供)
杉本憲治さんの店で記念撮影する犬塚弘さん(中央)。熱海市ゆかりの作家、故・森村誠一さん(右)とも親しかった=2014年、同市内(杉本憲治さん提供)
熱海市の糸川沿いで妻と桜を観賞する犬塚弘さん(中央)。熱海をこよなく愛していた=同市内(杉本憲治さん提供)

 2人の交流のきっかけは20年以上前にさかのぼる。犬塚さんが客として杉本さんの店を訪れ、すぐに意気投合。ゴルフを一緒に楽しむ間柄になった。犬塚さんが15年ほど前に都内から熱海市に移住した際、杉本さんは引っ越し作業を手伝った。2020年公開の映画「海辺の映画館-キネマの玉手箱」に出演した犬塚さんを、撮影現場まで車で送り届けたこともある。
 程よい脂身のサーロインステーキに特製のガーリックソースをかけた店の裏メニュー「犬塚スペシャル」が犬塚さんの好物だった。「年齢の割には、ばりばり食べていた。長生きの秘訣(ひけつ)だったのかも」と杉本さん。熱海を流れる糸川の桜観賞や伊勢神宮への旅行など、一緒に過ごした時間は今も鮮明だ。
 犬塚さんは杉本さんの同級生や常連客とも交流を深め、熱海ゆかりの作家の故・森村誠一さんとも親しく、たびたび食事会を楽しんでいた。妻の幸子さんに先立たれた後も、周囲に明るい表情を振りまいていたという犬塚さん。杉本さんはその人柄をしのび「やっと奥さんの所に行けたね。天国で一緒に笑っているのかな」と思いをはせた。

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