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巻上さん 米芸術団体から支援決定 声の表現 革新性が高評価

 米国の芸術家支援団体「ファンデーション・フォー・コンテンポラリー・アーツ(FCA)」は16日(日本時間)、2024年の助成芸術家を発表した。音楽家で詩人の巻上公一さん(68)=熱海市=が選ばれた。

米国の芸術家支援団体FCAからの助成が決まった巻上公一さん(写真・池田まさあき)
米国の芸術家支援団体FCAからの助成が決まった巻上公一さん(写真・池田まさあき)

 助成金は4万5千ドル。巻上さんは1978年結成のバンド「ヒカシュー」やソロ活動を通じてボーカル技術を革新したこと、中央アジアの喉歌など声楽の伝統を実験的なボーカル・パフォーマンスに取り入れていることなどが評価された。
 FCAは芸術家個人への支援を目的に、63年に作曲家ジョン・ケージと画家ジャスパー・ジョーンズが創設した非営利組織。これまで千人以上のアーティストが絵画、彫刻、版画などを寄贈し、財団の助成プログラムを後押ししている。
 ダンス、音楽、演劇美術などさまざまな分野で活躍するアーティストを世界各地から毎年約20人選出し、総計100万ドル以上を授与する。日本人ではこれまで、作曲家一柳慧さん(18年)、音楽家灰野敬二さん(23年)らが選ばれている。24年は巻上さんのほかに、1970年代から米国を拠点に活動する美術家タカコ・ヤマグチさん(岡山県出身)も名を連ねた。
 巻上さんは選出を受け「アーティストがアーティストのために設立した組織に感動した。自分の活動をどこかで見て、評価してくれる人がいることに勇気づけられた」とコメントした。

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