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熱海富士が給金 高安と首位 大相撲秋場所9日目

 大相撲秋場所9日目(18日・両国国技館)は、新大関豊昇龍が新関脇琴ノ若の小手投げに軍配差し違えで屈し、3連敗で6敗目を喫した。琴ノ若は5勝4敗で白星先行。かど番の2大関は貴景勝が豪ノ山を突き倒し、霧島は宇良を押し倒してともに6勝目を挙げた。

熱海富士(右)は金峰山を寄り切りで破る=両国国技館
熱海富士(右)は金峰山を寄り切りで破る=両国国技館
琴ノ若が小手投げで豊昇龍を破る=両国国技館
琴ノ若が小手投げで豊昇龍を破る=両国国技館
熱海富士(右)は金峰山を寄り切りで破る=両国国技館
琴ノ若が小手投げで豊昇龍を破る=両国国技館

 関脇同士の一番は大栄翔が若元春を押し出して5勝目。若元春は3敗に後退した。
 平幕の高安と熱海富士(熱海市出身)が1敗で首位を守り給金を直した。剣翔がただ1人2敗で追う展開。十両は新十両大の里が9連勝で単独トップ。

◇1敗 高安、熱海富士
◇2敗 剣翔
熱海富士と高安 きょう直接対決  元大関高安と再入幕の熱海富士が勝ち越しを決め、優勝争いの首位を並走。平幕の両者は10日目にぶつかる。
 33歳の高安は琴恵光を難なく寄り切り「慌てないで、しっかり前に出られた。その日その日、しっかり闘える準備はしてきている」と納得した。21歳の熱海富士は金峰山を速攻で寄り切る会心の内容。新入幕だった昨年九州場所は4勝止まりで「勝ち越しは本当にうれしい」と破顔した。
 注目の一番に向け、高安は「調子のいい相手だから気持ちだけ引き締めて頑張る」。熱海富士は「いつも通り。考えることはない」と集中力を高めた。
豊昇龍 深刻な不振 琴ノ若に屈し6敗  先場所で初の賜杯を抱き、注目された新大関が深刻な状態に陥っている。結びの一番に登場した豊昇龍は軍配差し違えで琴ノ若に屈して6敗目。今場所2度目の3連敗と不振が続き、支度部屋では報道陣を左手で制して無言を貫いた。
 右に変化して取った上手は簡単に切れた。右を差して前進し、左小手投げに倒れ込んだ土俵際。物言いの末、俵を出る琴ノ若よりも先に足の甲が裏返ったと判定された。八角理事長(元横綱北勝海)は消極的な立ち合いを「自信のなさだろう。変化で上手を取るのではなく、自分の相撲を取ることだ」と指摘した。
 令和以降に誕生した5人の新大関のうち、3人は休場を含む負け越しの屈辱を味わっている。6人目の豊昇龍も勝ち越しが危うくなってきた。
 今場所は立ち合いが中途半端で、動きにスピード感もない。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は弟子の体調面の悪さを示唆。上位陣との対戦を残し、千秋楽までさらに厳しい闘いが待ち受ける。
 大関昇進伝達式の口上で「気魄一閃(きはくいっせん)」の言葉を語ったことは記憶に新しい。今こそ、苦境に真っ向から立ち向かう気概が求められる。
 

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