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大相撲 春場所番付 琴ノ若昇進で4大関

 日本相撲協会は26日、大相撲春場所(3月10日初日・エディオンアリーナ大阪)の番付を発表し、新大関の琴ノ若が西の2番目に就いた。新大関誕生は昨年秋場所の豊昇龍以来で、日本出身力士としては2022年春場所の御嶽海以来。21年名古屋場所以来の4大関。

熱海富士 東前頭2に 翠富士 5枚目に下げ  日大出身の尊富士が初土俵から所要9場所で新入幕を果たし、年6場所制となった1958年以降初土俵では常幸龍に並ぶ最速記録(付け出しを除く)。新十両から1場所通過の快挙となった。
 先場所覇者で10度目の優勝を狙う横綱照ノ富士は東。大関は霧島と豊昇龍が東西の正位、8度目のかど番となる貴景勝は東の2番目。関脇は大栄翔と若元春で、小結に阿炎と錦木が返り咲いた。
 先場所で6勝9敗だった熱海富士(熱海市出身)は東前頭2枚目、先場所5勝10敗だった翠富士(焼津市出身)は東前頭5枚目に下げた。
 新入幕の先場所で11勝4敗の大の里は西前頭5枚目に浮上。錦富士、北の若、狼雅が2場所ぶり、大奄美が10場所ぶりの再入幕を果たした。
 宝富士が十両に落ち、13年初場所からの幕内連続出場記録が史上6位の990回でストップ。後輩力士への暴力行為で現役引退の北青鵬は東十両3枚目にしこ名が残った。元関脇の若隆景、ともに元幕内の伯桜鵬と37歳の北〓磨、対馬洋の4人が再十両。
「ここからが大事」 「琴ノ若」しこ名 最後の場所初 賜杯へ決意 大相撲春場所の番付が発表され、しこ名を指さす新大関琴ノ若=大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋宿舎  新大関琴ノ若が26日、大阪府松原市の佐渡ケ嶽部屋宿舎で記者会見し、新しい番付表に「字が太くなった。大関の下に琴ノ若のしこ名を載せられたのは良かった。ここからが大事だし、責任感も必要になってくる」と表情を引き締めた。
 2月は昇進関連行事が重なり「ありがたいことに一日も休みがなかった。それだけたくさんの方々にお祝いいただいた」と振り返る。それでも稽古は休まず「まだ終わりではない。もう一つ上がある。やめるまでは鍛錬を積んで精進していかないと。常に目標は上にもってやっていく」と最高位への決意を語った。
 5月の夏場所から先代師匠で元横綱だった祖父の「琴桜」を襲名する意向で、実現すれば今場所が「琴ノ若」として最後の場所になる。まだ初優勝に届いておらず「闘う以上は常にそこを目指している」と慣れ親しんだしこ名での賜杯獲得へ思いをにじませた。
 2021年名古屋場所以来の4大関となり、横綱昇進レースにも注目が集まる。「変な意識を持って自分の相撲が雑になったらいけない。自分自身との闘い」と意欲を新たにした。
最速新入 幕尊富士に期待 「自分の相撲を 常に自信」 大相撲春場所の番付が発表され、ポーズをとる新入幕の尊富士=大阪市東成区  大相撲春場所の番付が26日に発表され、楽しみな新入幕力士が誕生した。
 日大出身で24歳の尊富士は年6場所制となった1958年以降初土俵で最速タイの所要9場所で昇進(付け出しを除く)。十両1場所通過の新鋭は先場所で大活躍した大の里に続く新入幕旋風が期待され、大阪市東成区での記者会見で「土俵に上がったら自分の相撲を取るだけ。常に自信は持っている」と語った。
 先場所の千秋楽では兄弟子の横綱照ノ富士から指名され、優勝パレードの旗手を務めた。新十両優勝に喜んでいたが、ここで満足するなとの激励と痛感。横綱の隣で声援を浴びながら「自分もいつか、この最高の景色を見てみたい」と主役への思いを強くさせた。
 184センチ、143キロで鋭い出足を生かした突き、押しには勢いがある。「心技体の中で、心が一番大事。心一つで気持ちが変わる」との意欲で、真っ向勝負を貫いている。今場所は「2桁勝利を目標に」と志が高い。
 スピード出世で今場所はまだ大銀杏(おおいちょう)を結えない見通し。照ノ富士からは「今年中に三役を」とハッパをかけられているという。快進撃で春の嵐を巻き起こすか。
記録的な再十両  21場所ぶりに関取復帰の北磻磨は記録的なカムバックを遂げた。37歳6カ月29日は大潮の39歳5カ月に次ぎ、戦後2番目の高年齢再十両。9度目の昇進は希善龍と並び史上最多となった。
 正攻法の取り口が持ち味のベテラン。先場所は西幕下2枚目で3勝3敗から勝ち越し「若手よりきらきらと輝いてやろうと思った」と気力も充実。兵庫県出身で2002年に初土俵を踏んだご当地場所で、久々に15日間の闘いに挑む。
師匠代行は玉垣親方に 宮城野部屋 一本化  大相撲の伊勢ケ浜一門は26日、元幕内北青鵬の暴力問題による監督責任で宮城野親方(元横綱白鵬)が師匠の立場を外れた宮城野部屋の師匠代行として、同一門の部屋付き親方で最年長の玉垣親方(59)=元小結智乃花、本名成松伸哉、熊本県出身、大島部屋=に一本化したことが26日、分かった。今後は日本相撲協会との調整で決める。
 関係者によると、宮城野部屋は27日から春場所に向けた稽古を開始。師匠代行は28日に合流する見通しという。
 玉垣親方は日大卒業後に教員を務めた後、27歳で力士になって立浪部屋に入門。小兵の技巧派として活躍し、異色の経歴から「先生」の愛称でも親しまれた。現在は審判委員を務めている。
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