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熱海温泉の文化に触れる 観光関係者 間欠泉や老舗旅館視察 東アジア文化都市

 静岡県はこのほど、東アジア文化都市事業「食と温泉文化フォーラム」の現地視察を熱海市内で実施した。温泉観光に携わる国内外の関係者11人が、熱海温泉の間欠泉や老舗旅館、文豪の旧別荘などを見て回り、日本を代表する温泉地熱海の歴史文化に触れた。

大湯間欠泉を視察する関係者=熱海市
大湯間欠泉を視察する関係者=熱海市

 「熱海まち歩きガイドの会」の川上幸夫さん、橋口敏男さんが一行を案内した。湯前神社近くの大湯間欠泉では、おおむね15分に1度のペースで噴出する熱湯の様子を観察した。明治期に日本初の温泉療養施設「噏滊舘(きゅうきかん)」が建てられ、大湯間欠泉の蒸気を胸部疾患の治療に活用していた歴史を学んだ。
 1806年創業の老舗旅館「古屋旅館」の内田進会長(熱海商工会議所会頭)による熱海温泉ミニ講座も受講した。内田会長は、江戸幕府を開いた徳川家康が湯治に訪れ、4代将軍家綱の時代に大湯を江戸の将軍家に献上する「御汲(くみ)湯」が始まったことを解説。熱海温泉が名をはせた要因として、家康、尾崎紅葉の小説「金色夜叉」、東海道線の開通を挙げた。

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