どうする家康/徳川家康の記事一覧

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家康の嫡男 松平信康ってどんな人? 粗暴か大物か 非業の死遂げた若武者
信康の生涯 永禄2(1559)年、駿府生まれ。父は徳川家康、母は家康正室の築山殿。幼名は竹千代。今川義元が織田信長に討たれた「桶狭間の戦い」後、家康が駿府の今川から離反して岡崎で自立したため、駿府に抑留されて今川の人質となった。永禄5年に家康と今川氏真の人質交換により、岡崎へ入った。 永禄10年に織田信長の娘・五徳(徳姫)と結婚。元亀元(1570)年の家康浜松移転後、元服して岡崎次郎三郎信康と名乗り、岡崎城主になった。名前は舅(しゅうと)信長から「信」を、父家康から「康」の字を譲り受けたもの。 初陣は天正元(1573)年、足助武節(現愛知県豊田市)への出陣とされる。岡崎奉行の大岡弥四郎
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家康にならい親子で「茶詰めの儀」体験 静岡、新茶熟成
徳川家康が新茶をつぼに詰めて夏季に冷涼地で保管・熟成させて愛飲していたという故事にちなんだ親子体験会「本山My茶つぼ『茶詰めの儀』」が4日、静岡市葵区の市歴史博物館で開かれた。大河ドラマ放送による家康への関心の高まりを受け、市やJA静岡市でつくる「駿府本山お茶まつり委員会」が10年ぶりに開催した。 家康は大御所として駿府城で暮らしていた晩年、新茶を海抜1200メートルほどの井川(同区)の大日峠付近に建てたお茶蔵で厳重に管理し、秋に城へ届けさせて熟成した豊かな風味の茶を楽しんだと伝わる。 同委員の小島康平さん(70)=小島茶店代表=による講話後、参加した市内の親子約30組は新茶の紙袋を茶つ
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大自在(6月5日)干物の魅力
旅館で朝食の定番といえば、ご飯にみそ汁、それに干物か。干物は日本の代表的なソウルフードだ。特に本県は生産量日本一を誇る沼津市や干物をPRするイベントもあり、身近かもしれない。駿河湾でとれたアマダイの一夜干しは「興津鯛[おきつだい]」と呼ばれ、徳川家康に好まれたと伝わる。 沼津市の老舗干物店社長の小松寛さんが連載中の本紙コラム「窓辺」で、干物の魅力を紹介している。「干物文化の継承と発展に向けて全力で取り組んでいます」の言葉は心強い。 干物の歴史は長く、約4千年前の縄文土器から貝の干物が見つかったという。塩と乾燥で保存性を高める先人の知恵の産物だ。現代は塩加減も工夫され、うまみが凝縮された「
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家康と藤枝 ゆかりの歴史紹介 史跡田中城下屋敷 鷹狩り記念館開設
徳川家康ゆかりの藤枝市の史跡田中城下屋敷で3日、「家康鷹(たか)狩り記念館」が期間限定でオープンした。田中城は家康がタカ狩りのため晩年に訪れたとされる。12月27日まで、下屋敷内の田中城本丸櫓(やぐら)に家康と藤枝ゆかりの歴史を説明する展示品が並ぶ。入場無料。 大河ドラマ「どうする家康」にちなみ、城について紹介する資料があった櫓内をリニューアルした。家康が7年かけて城を落とした攻略の軌跡や、城でのタカ狩りの記録などをパネルで解説している。江戸時代の城絵図を再現したジオラマも目を引く。 記念館のオープンを機に、徳川家の家紋「三つ葉葵」とタカをあしらった家康版田中城「御城印」を1枚300円で
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安倍川の旧河道知って 昭和設計(葵区)が歴史絵本 地理データから推定
建設コンサルタント業の昭和設計(静岡市葵区若松町)は1日、市内を流れる安倍川の旧河道を紹介する歴史絵本「安倍川物語」を出版した。同社が通常の業務で使う地理データを応用し、社員が解析して過去の流路を複数推定した。3日に同社で開催するイベントでお披露目して来場者に配布するほか、近隣の小中学校や町内会にも寄贈する。 同社が2021年に葵区の安東地区から安西地区に新築移転したのがきっかけ。安東、安西の「安」の字は安倍川を意味するのに、安西地区も安倍川の東に位置することに社員が疑問を持ち、調査した結果を地域住民に知ってもらおうと絵本の制作を決めた。 解析には、県が公開している航空レーザー測量を基にした
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厳かに東照宮祭営む 静岡浅間神社内の八千戈神社
静岡市葵区の静岡浅間神社で1日、境内の八千戈神社に祭られている東照宮の例祭「東照宮祭」が行われた。 厳粛な雰囲気の中、斎主が祝詞を読み上げたあと、静岡浅間神社総代の安池照江さん(87)が玉串をささげた。多くの人が昇殿し、「二礼二拍手一礼」の作法で参拝した。神前に食べ物などを供える儀式「献饌(けんせん)」も行われた。 江戸の養国寺に祭られていた東照宮は、1897年に八千戈神社に合祀(ごうし)された。神体とされる徳川家康の座像は、現存する家康の座像では最も古いと言われている。座像の出来栄えに感激した家康が、自身のひげを座像の胎内に収めたという。
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「折戸なす」豊作祈願 JAしみず生産者 静岡久能山東照宮に奉納
JAしみず折戸なす研究会(桜田盛己会長)は1日、徳川家康が好み、初物が献上されていたという「折戸なす」を静岡市駿河区の久能山東照宮に奉納した。出荷最盛期を迎える6~7月に合わせて、同研究会の生産者ら7人が参拝し、豊作を願った。 折戸なすは清水区三保・折戸地区の在来作物で、丸い形で肉厚な実が特徴。明治期に栽培は途絶えたが、2005年に国の試験場で種子が見つかり、試験栽培を経て07年に同研究会が発足した。現在6軒の地元農家が生産に励む。今季は5月19日に収穫を開始し、12月ごろまでの全体の収量は計約10トンを見込んでいる。 奉納は今年で17回目。桜田会長は「生育も順調で出だしは良い。大河ド
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家康の歴史がわかる トークショー番外編公開 小和田静大名誉教授が解説【動画あり】
静岡新聞社・静岡放送は31日までに、浜松市中区のアクトシティ浜松で5月に開いた歴史トークショー「おしえて!家康 教えて!浜松」の番外編動画(約14分)の公開を、定期購読者専用アプリ「静岡新聞DIGITAL」で始めた。 大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を担当する小和田哲男静岡大名誉教授とフリーアナウンサーの鬼頭里枝さんが登場し、家康の人物像、家康が武田軍に大敗した三方ケ原の戦いの考察などを紹介する。トークショー会場では答えられなかった来場者の疑問などについても解説している。
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「♨温泉あってこその熱海」養生法開発や歴史発信… 団体の20年を冊子に
熱海市の熱海養生法実行委員会(北島鉄修会長)はこのほど、発足5周年を記念し、前身のNPO法人エイミックの20年間にわたる活動をまとめた冊子を発行した。同法人の初代理事長で医学博士の内田実さんが執筆した。温泉を使った養生法の開発や熱海温泉の歴史的魅力を発信してきた内田さんと北島会長は「温泉あってこその熱海」と強調し、まちの財産の有効活用に改めて意欲を示した。 同法人は温泉とまちづくりをテーマに活動を展開した。温泉療法専門医でもある内田さんが中心となって入浴滞在プログラム「熱海養生法」を開発。足湯養生法も考案し、1万人以上の観光客に広めてきた。徳川家康と熱海温泉のつながりもひもとき、JR熱海駅
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世界かんがい遺産 富士宮・北山用水/長泉・本宿用水 静岡県内2施設候補に 11月登録可否
農林水産省は30日、国際かんがい排水委員会(ICID)日本国内委員会が世界かんがい施設遺産の候補として、北山用水(富士宮市)と本宿用水(長泉町)の静岡県内2施設を含む4施設を選んだと発表した。11月にインドで開かれるICID理事会で登録可否が決まる。 芝川を水源とする北山用水は、1582年に北山本門寺の願いを受けた徳川家康が開削を命じたとされる。弓沢川までの全長約8キロの区間に12カ所の分水口が設けられ、農業や防火など幅広い用途の水を提供。富士山麓に点在する侵食谷を通水する掛け樋(どい)、埋め樋は当時、革新的な技術だったという。 北山用水運営協力委員会の石川雅洋会長は「良質な水がなければ
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「西郷の局」ダンス劇に 6月18日上演 掛川「ARTS C3 company」
掛川に生まれ、徳川家康に愛された側室「西郷の局」。その波乱の生涯を描いたダンス時代劇「西郷の局―家康を魅了した、お愛さま―」(かけがわ茶エンナーレ実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が6月18日、掛川市生涯学習センターで上演される。地元のダンス集団「ARTS C3 company」(山本真理子代表)が躍動的なダンスや迫力の殺陣で見せる新感覚の歴史エンターテインメントに仕上げた。 掛川、菊川両市内でダンススタジオを経営する山本と田端泰成が地元を盛り上げたいと昨年9月に上演。好評を得たため、来年開催されるアート祭「かけがわ茶エンナーレ」の舞台芸術プロジェクトの一環として再演が決まった。プロジ
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記者コラム「清流」 戦国の軌跡を求めて
静岡県内には、戦国時代、武田氏の侵攻を機に始まった徳川氏との激戦の歴史が眠る。三方ケ原の合戦(浜松市)や高天神城の攻防(掛川市)が代表的だが、牧之原市や吉田町にも戦国の軌跡を現代に伝える史跡がいくつもある。 例えば牧之原市にある相良城跡だ。相良といえば田沼意次のイメージが強いが、同所にはその昔、武田氏が遠江侵攻のため支城を築いた。現在は城を模した展望台が建つ小山城跡も同じだ。武田氏によって築かれたが、後に徳川氏の攻勢を受け廃城となった。戦国大名の栄枯盛衰を記録する歴史的価値を持っている。 徳川家康を主人公にした大河ドラマが放送され、戦国大名ゆかりの地が再び脚光を浴びている。住み慣れた地元
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記者コラム「清流」 地上185メートルからの眺望
地上185メートルからの眺望が楽しめるオークラアクトシティホテル浜松(浜松市中区)45階展望回廊。新型コロナによる2年10カ月の休業を経て、昨年12月20日に営業再開。5カ月で有料入場者数が1万人に達した取材で、初めて上った。 南北回廊ともに広さ110平方メートル、長さ約20メートル。この空間から見渡す遠州灘や北へ連なる山に、同市が自然の恩恵に支えられていることを感じる。JR浜松駅に向かう新幹線の往来も見ることができ、現在は市内の徳川家康公の史跡やエピソードを紹介する展示が開催されるなど飽きない。 同市は大河ドラマの効果もあり、大型連休中の1日平均の人出が前年比28.8%増と全国最大の伸
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静岡大河ドラマ館 来館10万人 藤浪さん(葵区)に家康ビール贈呈
大河ドラマ「どうする家康」の世界観を伝える静岡市葵区の「静岡 大河ドラマ館」の来館者が30日、10万人に到達した。開館約4カ月での達成で、同区の静岡浅間神社境内にある同館で記念式典が行われた。 節目の来館者となったのは、いとこ同士で初めてドラマ館を訪れたという同区の藤浪葉子さん(62)と藤浪敬子さん(54)。市内で昼食を取り、ドラマ館に立ち寄ったという。大長義之副市長から記念品として家康ゆかりのクラフトビールや静岡産の新茶を受け取り、「びっくりした」と声をそろえた。展示内容について、葉子さんは「解説が分かりやすく、演者が着ていた衣装を見ることができて良かった」と話した。 同館は6月10日
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「磐田検定」 6月1日から解答受け付け 市観光協会
磐田市観光協会は6月1日、地域の魅力を発信するご当地検定「2023磐田検定」(静岡新聞社・静岡放送後援)の解答受け付けを始める。市内に関連する歴史や文化、スポーツなど多彩な分野から75問を用意した。9月30日まで(必着)。 同協会は2017年から歴史に特化した検定を実施してきた。幅広い磐田の魅力を知ってもらい、交流人口拡大につなげようと昨年からテーマを広げた。今年は、サッカーJ2ジュビロ磐田や徳川家康にちなんだ問いが楽しめる。磐田検定問題作成委員会(中村茂男委員長)らが作問した。 問題・解答用紙は1日午前9時から、市内図書館や交流センターのほか、市観光協会ホームページから入手できる。応募
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大河出演者招きトークショー 7月家康ゆかりの地、浜松・天竜区で
浜松市とNHK財団は7月1日午後1時半から、大河ドラマ「どうする家康」の出演者を招いたトークショーを同市天竜区二俣町の天竜壬生ホールで開く。入場無料。6月12日まで応募を受け付けている。 同区は徳川家と武田家が攻防を繰り広げ、徳川家康の嫡男・信康が自刃したとされる二俣城などがあった家康ゆかりの地。トークショーには徳川家家臣で、二俣城主だった大久保忠世役の小手伸也さんと信康役の細田佳央太さんが出演する。ドラマのパネル展も開催し、出演者の等身大パネルなども登場する。定員は480人。 参加希望者は「家康公ゆかりの地 出世の街 浜松」の公式ホームページの専用フォームから申し込む。申し込みは1人一
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家康公ならい「茶詰めの儀」 静岡市内産新茶、つぼで秋まで熟成
静岡市やJA静岡市などでつくる駿府本山お茶まつり委員会はこのほど、茶つぼで熟成させた茶を楽しんだ徳川家康ゆかりの「茶詰めの儀」をJR静岡駅北口地下広場で行った。茶業者の佐藤誠洋さんと藤田匠さんが煎茶道静風流家元の海野俊堂さんの指導を受け、市内産新茶をつぼに詰めて封印した。 家康は茶つぼを冷涼な井川大日峠(葵区)のお茶蔵で熟成させ、香りや風味が深まった秋に封を解き、駿府城で茶会を開いたと伝わる。故事にちなみ、新茶はお茶蔵に運び込み、10月の「口切りの儀」を経て、久能山東照宮に奉納する。 会場では2月に同市で開かれた、小学生が茶の入れ方や知識を競う「T-1グランプリ」の上位入賞者が呈茶の点前
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4年ぶりみこし「ワッショイ」 沼津・城岡神社例大祭
沼津城の守護神で徳川家康などを祭る沼津市大手町の城岡神社で27、28の両日、例大祭が開かれた。28日は4年ぶりに町内を巡る「神輿(みこし)渡御」が行われ、子どもから大人まで約120人が、みこし2基を担いで市中心部を練り歩いた。 新型コロナウイルスの影響でこの3年間は中止や、密集を避けてみこしを担がずに台車で引くなどしてきた。神輿渡御は同神社をスタートし、沼津仲見世商店街などを法被姿の子どもや大人がそれぞれ子どもみこしと青年みこしを担ぎ、「ワッショイ、ワッショイ」などと声をかけながら歩いた。地元企業の社員や専門学校の生徒も参加し、祭りを盛り上げた。 初めて参加した第一小2年の松原明生君(7)は
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「スピード感」「成果出す」 中野浜松市長、初の定例会見
浜松市の中野祐介市長は29日、初の定例記者会見に臨み、就任1カ月の所感として「改めて大変な仕事だと実感している。子供・子育て支援などすぐに取りかからないといけないことにはスピード感を持って取り組みたい」と述べた。 市政運営の独自色について聞かれると、パフォーマンスや見栄えなどではなく、「市民や市にとって必要なことをどんどんやっていくことで、じわじわと“中野カラー”が出てくると思っている」と強調。人口減少社会からの脱却・転換を市の最大の課題に挙げ、「浜松は子供を産み、育てるための良い環境はそろっている。少し時間はかかるかもしれないが、この課題に早急に取りかかり、しっか
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家康愛飲「忍冬酒」知って 浜松酒販店の会が出版
浜松市内の酒販店でつくる「浜松忍冬酒(にんどうしゅ)の会」はこのほど、地元ゆかりの徳川家康が愛飲したとされる薬味酒、忍冬酒の魅力を紹介する冊子「忍冬酒に魅せられて」(A4判、78ページ)を出版した。家康が主人公の大河ドラマ放映に合わせ、加藤国昭代表(70)=西区=は「浜松を代表する食文化遺産。次世代に伝えていきたい」と話す。 薬草のスイカズラ(忍冬)を本格みりんに漬け込んだ忍冬酒が浜松の地で造られた歴史のほか、戦時期に製造が途絶えた酒を再興しようと結束した同会の経緯などを説明している。江戸期に日本を訪れた朝鮮通信使も忍冬酒を好んだとされ、加藤代表が韓国に足跡を訪ねた旅の様子も記した。 忍
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大河で再注目「家康の丸薬」 静岡の薬剤師が10年前に再現
徳川家康が常備薬として服用していたとされる漢方薬を再現した静岡市葵区東草深町の「むつごろう薬局」の薬剤師の鈴木寛彦さん(56)が、大河ドラマ「どうする家康」をきっかけに再注目されている。家康の漢方薬に関する講演や展示の依頼が今夏、多数寄せられている。 再現した漢方薬は「無比山薬円(むひさんやくえん)」。江戸時代の医学書「延寿和方彙函(えんじゅわほういかん)」によると、家康は平素から服用していた。たんすの8層目に保管していたため「八之字(はちのじ)」とも呼ばれる。家康が読んでいたと伝わる中国の北宋時代の処方集「太平恵民和剤局方(たいへいけいみんわざいきょくほう)」には、潰瘍を取り除いて胃腸の
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家康ビール完成、静岡で神社に奉納 本多忠真役の波岡一喜さん来場
徳川家康にちなんだ静岡市産クラフトビール「家康公クラフト」の完成披露イベントが27日、同市葵区で開かれ、製造に携わった関係者が市民と共に乾杯をして新商品を味わった。 静岡浅間神社(同区)に生育するフタバアオイの酵母を生かし、瓶入り約2700本を用意した。アオイブリューイング(葵区)のゴールデンエール、静岡醸造(駿河区)のユズラガー、ホースヘッドラブズ(清水区)のペールエールの3種をそろえた。 同市葵区の青葉イベント広場に、大河ドラマ「どうする家康」で酒好きな本多忠真役を務めた俳優波岡一喜さんが来場し、3種を飲み比べて香りや飲み口の違いを紹介した。 開発を主導した静岡市や静岡商工会議所な
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高根城跡の風景力強く 浜松・水窪の画家大藤さん 家康関連作品も
浜松市天竜区水窪町の水窪文化会館で、同町在住の画家大藤積平さんの絵画が今月末まで展示されている。同町の高根城跡の風景や徳川家康を描いた絵画など5作品が紹介されている。 高根城跡が見える丘の風景を水墨画で表現した。強弱のある筆致で迫力ある風景画に仕上げた。 人物画も制作した。大河ドラマ「どうする家康」にちなみ、同町の青崩峠にある腰掛岩で徳川家康が休憩する様子を水彩画で表現した。岩に座る家康の表情や姿が滑稽で注目を集めている。このほか、浜松城と新緑の色鮮やかな木々を描いた作品などが展示されている。 絵画展は、水窪文化館が主催する特別展の一環として企画した。家康にちなんだ企画をさらに展開する
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浜松の武者行列「トラブル無く終えられた」 静岡県警が総括
静岡県警の高橋誠警備部長は25日の定例記者会見で、浜松まつり最終日(5日)に行われた俳優松本潤さんらによる家康公騎馬武者行列について「各署、各部が一丸で対応して大きなトラブル無く終えられた」と総括した。「早い段階から浜松市や関係機関と綿密な打ち合わせなどを重ね、主催者側が観覧者の安全第一でさまざまな対策を講じてくれたおかげ」と感謝した。 会場では運転免許証での本人確認や所持品検査も行った。高橋部長は主催者側が規制情報などの事前広報を徹底し、当日も早めの移動案内と誘導に努めたことが奏功したと強調。「観覧者のマナーが良く、エリア外の多くの人も指導に従ってくれた」と振り返った。 コロナ禍以前の
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「黄金KAIDO」始動 静岡/山梨/長野/新潟 “金山”で連携、新観光プロジェクト
静岡、山梨、長野、新潟の4県は24日、官民連携で一体的に国内外からの観光誘客を図る新たなプロジェクト「黄金KAIDO」をスタートさせた。フェリーや高速道路によって本県の土肥金山から新潟県の佐渡金山までを結ぶ全長566キロのルートと沿線の多彩な観光資源をアピール。新型コロナ禍から回復基調にある需要を取り込み、地域のブランド力向上と世界的な観光エリアへの発展を目指す。川勝平太知事ら4県の知事、幹部が都内で共同記者会見を開き、発表した。 徳川幕府直轄の金山だった共通の歴史を持つ土肥と佐渡に加え、ルート中の長野県にも金鶏金山、山梨県には湯之奥金山があることにちなみ「黄金」をキーワードに据えた。イ
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“家康ビール”完成 久能山東照宮などゆかりの地から酵母 産学官連携「静岡の代表格に」
静岡大の文理融合研究組織「発酵とサステナブルな地域社会研究所」(所長・大原志麻人文社会科学部教授)と、静岡市や静岡商工会議所などでつくる大河ドラマ「どうする家康」の活用推進協議会が開発を進めていた、徳川家康にちなんだクラフトビールがこのほど完成した。 市内で醸造したビール3種は、アオイブリューイング(葵区)のゴールデンエール、静岡醸造(駿河区)のユズラガー、ホースヘッドラブズ(清水区)のペールエール。駿府城公園や久能山東照宮など家康ゆかりの地に生える植物から酵母を取り出し、発酵能力が高いものを選んで使用した。 大河ドラマを契機に観光消費に資する商材を官民一体で創出しようと、昨年秋に始まっ
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Z世代が推す浜松中心街 家康ゆかりの地や飲食店マップに
常葉大浜松キャンパス(浜松市北区)経営学部で観光学を専門とする村瀬慶紀准教授のゼミナールの3年生8人がこのほど、同市の魅力を発信しようと、中心街の12店舗と七つの徳川家康公ゆかりの地を紹介した地図「浜松まちなかどすごいMAP」を制作した。 地図に掲載した店舗はカフェやウナギ店などの飲食店やリサイクル着物店など。昨年11月から学生が店舗を厳選。実際に出向いて取材を進め、原稿や写真を添えた。地図のサブタイトルを「Z世代が推す」とし、同年代の人も興味を示すように紹介文は20文字程度と短くして写真を大きく掲載。各店舗のインスタグラムなどに接続できるQRコードも付けた。 制作に関わった全員が同市出
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キッチンカーや古本市、浜松・池町大通り出店でにぎわう 吹奏楽パレードも
浜松市中区の池町繁栄会は21日、中心街の活性化を目指すイベント「池町出世街道まつり」を同区の池町大通りで初開催した。キッチンカーや古本市など約15団体が出店し、家族連れなどでにぎわった。中高生の吹奏楽パレードが雰囲気を一段と盛り上げた。 不要になった本を個人で販売する「素人本屋さん」など、出店者が店主気分を味わえる浜松古本市が人気を集めた。同区の浜松修学舎中・高と浜松商業高による吹奏楽パレードには、市のマスコットキャラクターの出世大名家康くんと出世法師直虎ちゃんの着ぐるみも登場。約500メートルの通りをブラスバンドの音色とともに練り歩いた。 繁栄会の石川順一会長(67)は「大勢の皆さんに
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山田長政の出生地で供養祭 静岡市葵区富厚里
静岡市葵区富厚里の住民でつくる「富厚里山田長政史跡保存会」は21日、江戸時代初期にシャム(タイ)で活躍した山田長政の出生地と伝わる同地区で供養祭を営んだ。会員約30人が郷土の英雄の冥福を祈った。 地元資料によると、長政は天正18(1590)年生まれ。豊臣秀吉の小田原攻めの影響で駿府の町が軍宿舎となったため、長政の母は実家の富厚里で出産したという。長政は藁科川で泳ぐなどして屈強な青年に成長した。徳川家康重臣の大久保忠佐の沼津藩に仕えた後、シャムに渡航。国防や貿易で活躍し、地方国「リゴール」王となったとされる。 生母一族の墓の隣に建てられた長政供養塔に佐藤治美町内会長(73)が地元産の新茶を
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桜の名所 おもてなしの絵描く 掛川 中学生、大浜公園トイレに
掛川市の大浜中美術部の生徒9人が20日、大浜公園のトイレの壁に桜の絵を描いた。ハイカーや花見で訪れた人を歓迎するため、地元の大坂地区まちづくり協議会が中学に制作を依頼した。 大浜公園は桜が有名で、近くには徳川家康が高天神城を包囲するために築いた六砦(とりで)の一つだった三井山砦がある。同協議会は大河ドラマの影響で来訪者が増えると考え、三井山砦のハイキングコースにつながる公園のトイレの汚れを落とし、白く塗装した。絵はトイレ東側の壁に大きな1本の桜と黄色い月、南側には桜と夕日を描いた。部員はピンクのペンキで花びらを1枚ずつ丁寧に表現した。デザインは3年の久保木柚衣さん(14)が担当した。 企画し
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展望再開後 入場1万人 オークラアクト浜松 磐田・中村さんに宿泊券
オークラアクトシティホテル浜松(浜松市中区)の45階展望回廊は、2022年12月20日の営業再開から5カ月となった20日、有料入場者数1万人を突破した。同ホテルは1万人目となった磐田市の会社員中村剛さん(54)にスイートルーム2人分の宿泊券(約10万円相当)を贈呈した。 19日までに9997人が訪れていた。午前11時の開店前に家族4人で並んだ中村さんは「子どもが新幹線を見たいと言ったので初めて来た。1万人目は驚いた」と話した。 展望回廊は新型コロナの影響で20年2月から2年10カ月間休業した。再開後は7月頃に1万人到達を見込んでいたが、浜松まつりや大河ドラマの効果で大型連休中の1日平均来場者
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浜松大河ドラマ館 展示物更新 信玄の甲冑、限定映像など公開
大河ドラマ「どうする家康」の浜松大河ドラマ館(浜松市中区)が19日、展示内容を一部リニューアルした。ドラマ前半のヤマ場、三方ケ原の合戦に関する展示品や映像コンテンツを充実させた。 阿部寛さん演じる武田信玄が撮影で着た甲冑(かっちゅう)や武田軍の旗指物、板垣李光人さん演じる井伊虎松(のちの直政)の等身大パネルを追加した。ドラマでも存在感を放った信玄の甲冑は、赤の水衣とヤクの毛を付けた兜(かぶと)が特徴。迫力を増すための演出者の工夫が紹介パネルで明かされている。 4Kシアターでは浜松大河ドラマ館でしか見られない制作秘話の映像を公開した。徳川家康を守るため夏目広次、本多忠真ら重臣が討ち死にして
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「家康と浜松城」テーマに講演 小和田静大名誉教授 6月、浜松
NPO法人浜名湖クラブ(浜松市中区)は6月3日午後1時半から同区の浜松科学館で開く小和田哲男静岡大名誉教授の講演会の参加者を募集している。事前予約制で参加無料。 大河ドラマ「どうする家康」で時代考証を担当する小和田名誉教授が同日に開く総会のイベントとして登壇し、「徳川家康と浜松城」と題して講演する。定員約100人。申し込み締め切りは5月31日。問い合わせ、申し込みは浜名湖国際頭脳センター内の同法人事務局<電053(416)4002>へ。
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家康題材の時代劇上演 劇団静岡県史 迫力の殺陣シーンも 21日、袋井・月見の里学遊館
劇団静岡県史(菊川市)は21日、徳川家康が題材の時代劇「家康の味方ケ原戦」を袋井市月見の里学遊館で公演する。主宰で脚本・演出の松尾朋虎さん(51)や団員が16日、市役所に大場規之市長を訪ね、本番に向けて意気込みを語った。 「家康の味方ケ原戦」は現在の浜松市で家康が武田軍に大敗した三方ケ原の戦いを軸に、家康の生い立ちや家臣との絆を描いた。殺陣のシーンも盛り込まれ、迫力のある内容に仕上がっているという。 家臣の一人である本多正重を演じる小川千脩さん(12)=袋井中1年=、本多忠勝役の赤堀愁さん(23)、家康のおじにあたる水野信元役の藤森美香さん(43)が見どころなどを紹介した。地元では初の舞
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記者コラム「清流」 騎馬武者行列 熱狂の渦
俳優の松本潤さんが浜松市に登場した。浜松まつり最終日の5月5日に行われた「家康公騎馬武者行列」で約800メートルを練り歩き、市中心街には熱狂の渦が巻き起こった。 松本さんは午前中に大河ドラマ館前にもサプライズで姿を見せ、監修した差し入れ弁当をパレードに参加する高校生らに手渡した。受け取った生徒の中には感激して思わず涙を見せる姿も。パレードの観覧には幅広い世代の人がいて、地元市民らから「さすが松潤。これほどの人を集めるとはありがたい」と感謝の言葉が聞かれた。 当日の午後11時ごろ、昼間の熱狂の余韻に誘われ、パレードが行われた通りを再び歩いた。昼間の熱狂と、普段と変わらない様子との対比が鮮明
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人口減対策など浜松市長に要望 浜松商議所
浜松商工会議所の斉藤薫会頭は16日の定例記者会見で、今月就任した中野祐介浜松市長に求める重点施策として人口減への対策を挙げ、「人口が増えなければ経済が縮小する。都市間競争の中で魅力を打ち出し、UIターンや移住者を増やすことが必要」と述べた。 望月英二副会頭はデジタル人材の確保を重要視し、「次世代自動車に関わる業界にとって不可欠。行政と産業界で連携して取り組みたい」と期待感を込めた。他の副会頭は子育てしやすいまちづくりや農業支援などを挙げた。 一方、斉藤会頭は浜松まつりに関して、大河ドラマで徳川家康を演じている松本潤さんが登場した5日の騎馬武者行列を含め、「人の動きがあって良かった。知恵と
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家康の足跡解説「浜松は悩みの日々」 小和田静大名誉教授が講演【動画あり】
浜松の歴史に関するトークショー「おしえて!家康 おしえて!浜松」(静岡新聞社・静岡放送主催)が15日、浜松市中区のアクトシティ浜松で開かれた。講師の小和田哲男静岡大名誉教授は、徳川家康が浜松で残した足跡について「周囲の大名との関係性に悩まされる日々を過ごしていたようだ」と紹介した。 小和田さんは「浜松城主時代の徳川家康」と題して講演した。武田軍に大敗した三方ケ原の戦いのほか、織田信長の死後に羽柴秀吉と戦った「小牧・長久手の戦い」などについて、自身の考察を加えながら解説。「強力な大名に囲まれる厳しい時期だった。頭の休まることがなかったのではないか」と述べた。 フリーアナウンサーの鬼頭里枝さ
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静岡の歴史学ぶ 市民講座始まる 徳川みらい学会
徳川みらい学会が主催する市民向け講座「静岡歴史塾」の開校式と第1回講座が13日、静岡市葵区の市歴史博物館で開かれた。同学会理事で塾長を務める本多隆成静岡大名誉教授が講演した。 歴史ファンや市関係者など約40人が参加した。近代史研究で知られる本多教授は著書「徳川家康の決断」を活用し、桶狭間の戦いから本能寺の変までの出来事を紹介。「政治史の面から見た最新の家康伝になるよう、近年の研究で出た新説も取り入れた」と説明した。参加者からは、長男松平信康に切腹を命じた家康の人物像や、武田信玄による遠江侵攻の経路などについて質問が続いた。 同講座は、同博物館の開館をきっかけに、市民が気軽に市の歴史を学べ
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「青崩峠を馬が越えてきた」 歴史家加藤さん28日講演
浜松市天竜区水窪町の「みさくぼ観光ボランティアガイドの会」元会長で、地域の歴史を調査している加藤定義さんの著作「青崩峠を馬が越えてきた」の出版記念講演会が28日、同町の水窪文化会館で開かれる。 著作にまつわるエピソードや、徳川家康と同じ時代に活躍した戦国武将今川氏真に関する話などをテーマに語る。 講演会は、水窪協働センターが主催で、みさくぼ観光ボランティアガイドの会が共催。午後1時半に開始する。入場無料。問い合わせは同会館<電053(982)0013>へ。
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伊東市と連携強化 按針の団体が要請 アダムス・クラブ
伊東市ゆかりの英国人ウィリアム・アダムス(三浦按針)の功績を広める「ウィリアム・アダムス・クラブ」の同国出身メンバーがこのほど、市役所に小野達也市長を訪ね、連携強化を求めた。 訪れたのは代表のポール・クリスティさん、事務局のクリス・ウェルズさんら。按針は徳川家康の外交顧問として活躍し、伊東市で日本初の洋式帆船を建造した。同市では毎年、按針を顕彰する観光イベント「按針祭」が開かれていて、今後の同市での交流深化を期待した。 クリスティさんが、日本や海外で広く按針について知ってもらうための取り組みを進める同団体の活動などを紹介した。
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浜松まつり 人出は最多255万人に 大凧糸切りや松潤家康、活気戻り経済に潤い
浜松市で5月3~5日に開かれた浜松まつりは大凧揚げの糸切り合戦や激練りが復活するなどコロナ禍前の状況に一歩近づいた。市によると、現在の集計方法で過去最多の延べ約255万人が繰り出し、一定の経済効果をもたらした。 飲食、小売り 売り上げ増/酒類禁止 提供店は伸びず 間渕商店(同市中区)が中心街で営業する「食堂まぶち」は観光客からギョーザの注文が相次ぎ、3~5日の売り上げは平日に比べて約4倍に増加。近くで営業するイタリア料理店も連日、ほぼ満席が続いた。 遠州鉄道が運行した凧揚げ会場とJR浜松駅を結ぶシャトルバスの輸送人員は前年の約2・4倍で、コロナ禍前の水準に戻った。 東海キヨスク(名古
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上賀茂神社(京都)奉納へ摘み取り 静岡・葵小児童が育てたフタバアオイ 15日、「葵祭」で使用
静岡市葵区の葵小(望月敏博校長)の6年生が12日、1年間育ててきたフタバアオイの摘み取りを行った。15日に行われる京都三大祭の一つ「葵祭」の装飾として使用するため、教職員が前日に京都市北区の上賀茂神社に届ける。 摘み取りに先立ち小原直哉教頭が、フタバアオイと徳川家のつながりを講話。同校そばにあった駿府城で暮らした徳川家康は、家紋の三つ葉葵が同神社の神紋の二葉葵に由来したため同神社を崇敬していたと伝わると紹介した。 児童は上級生から受け継いで栽培してきたフタバアオイをプランターや鉢から掘り起こし、土を払って運搬用の容器に入れた。望月杏樹さん(11)は「栽培を通じて家康公に関心を持った。いつ
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伊東「按針祭」執行案承認 8月の4日間 トークショーや花火
伊東市最大の観光イベント「第77回按針祭」の執行委員会(会長・小野達也市長)は12日、市役所で開いた会合で今夏の祭りの執行要領案を承認した。新たなアイデアを話し合うワーキンググループ「プロジェクトW7(ダブルセブン)」の提言を踏まえ、従前から変化を加える予定。 今年の祭りは4日間。計画では8月8日に松川での灯籠流し、9日に太鼓合戦、10日に式典と徳川宗家19代当主の徳川家広さんを招いたトークショーを催す。10日夜には海の花火大会を実施し、約1万発を打ち上げる。11日には陸上自衛隊の装備車両や海上自衛隊の艦艇の一般公開を行う。 W7の提言を受け、灯籠流しでのスカイランタンを使ったイベントを
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家康ゆかり 遠州に来て 9市町、静岡駅でパンフ配布
JR東海と遠州9市町(牧之原、御前崎、菊川、掛川、袋井、磐田、浜松、湖西、森)は12日、徳川家康ゆかりの地や各市町の観光スポットをPRするため、JR静岡駅コンコースで駅利用者にパンフレットを配布した。 大河ドラマ「どうする家康」の放送を機に、誘客を狙って実施した。パンフレットは家康と武田信玄が攻防戦を繰り広げた掛川市の高天神城跡などを紹介。多くの人々が足を止め、手に取った。浜松市のキャラクター「出世大名家康くん」、掛川市の「茶のみやきんじろう」、菊川市の「きくのん」も登場し、愛嬌(あいきょう)を振りまいて来訪を呼びかけた。 JR東海営業課の原田紗希さん(30)は「あまり知られていない家康
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非業の死遂げた徳川家康嫡男、信康思い墓清める 天竜高生 浜松・清瀧寺で探求学習
天竜高(浜松市天竜区)は11日、学校そばの清瀧寺で地域探究学習を実施した。同区二俣町の二俣城で自刃し、同寺に眠る徳川家康の嫡男信康の生涯を学び、境内を清掃した。 2年生34人が参加。地元で信康の顕彰活動を続ける「信康の会」の久保田敦博さん(80)を講師に招き、本堂で信康についての講義を受けた。 久保田さんは、家康の嫡男として生まれ、21歳で非業の死を遂げた信康の境遇を紹介。大久保彦左衛門の「三河物語」で「これほどの若殿は二度とでない」と称賛された武将としての資質にも触れ、「2代将軍を継ぐかもしれなかった人物がこの地で亡くなった。その歴史を若い方にも知ってほしい」と呼びかけた。 生徒は境
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浜松の龍潭寺 無料で観光ガイド 信長遺品、井伊家茶器など紹介
奥浜名湖地域の観光名所を案内する「奥浜名湖観光ガイドの会」は、浜松市北区引佐町の龍潭寺で無料のガイドを始めた。アフターコロナを見据え、活動機会が減っていた会員の案内技術の向上を図りながら観光客をもてなしていく。 同会は、大河ドラマ「おんな城主 直虎」が放送された2017年に設立。同寺や方広寺などの湖北五山や気賀関所、徳川家康ゆかりの地などを有料で案内してきたが、コロナ禍で活動は停滞したという。今後は観光客の増加が予想されることから、会員が勘を取り戻す機会にしようと無料ガイドを企画した。 5日は、同会事務局の都築賢志さん(74)ら4人が、織田信長の遺品や井伊家が家康から贈られた茶器、サツ
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牧之原「相良御殿」御殿印で紹介 10日から販売 家康ゆかり鷹狩り場
牧之原市内の史跡の保存や情報発信に取り組む市内の有志が10日から、徳川家康ゆかりの御鷹場「相良御殿」を紹介する御殿印の販売を開始する。 古文書によると、相良御殿は戦国時代に武田氏が築いた相良古城跡地に徳川家康が造営した鷹(たか)狩りの拠点で、江戸時代には田沼意次によって同所に相良城が築かれたという。 御殿印には徳川氏の家紋「三つ葉葵(あおい)」に羽ばたく鷹のシルエットなどが記されている。1枚300円。牧之原市の市史料館で販売する。収益金は史跡の啓発、環境整備事業に充てるという。
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高天神城巡る攻防 解説 掛川市 7月に講演会 聴講者募集
掛川市は7月1日午後1時半から、歴史講演会「高天神城の戦いと徳川家康」を掛川市御所原の市生涯学習センターで開く。5月25日まで聴講希望者を募集している。 小和田哲男静岡大名誉教授ら戦国史研究家3人が、難攻不落の城と言われた高天神城を巡る今川氏と徳川氏、武田氏の攻防を解説する。講師陣によるシンポジウムも開く。 聴講無料。往復はがきか市ホームページのフォームで申し込む。両方の申し込みは不可。応募多数の場合は抽選。 問い合わせは市観光交流課<電0537(21)1121>へ。
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徳川ゆかりの地 天浜線で巡る スタンプラリー
天竜浜名湖鉄道はこのほど、沿線の徳川家ゆかりの地を巡るスタンプラリーを始めた。天浜線の7駅に設置されたスタンプを集めると先着順で景品がもらえる。実施期間は7月2日まで。 大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、沿線に点在する徳川ゆかりの地を巡ってもらおうと企画した。スタンプは掛川、遠州森、二俣本町、金指、気賀、三ケ日、新所原の各駅に設置されている。台紙は掛川、天竜二俣、新所原の3駅で1日フリー切符の購入と引き換えに配られる。 各駅の自治体や県の公式キャラクターのスタンプを集め、天竜二俣駅売店で非売品の景品と交換する。全7個でタオルマフラー、5個で徳川キーホルダー、3個で鉄カードがそれぞ
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家康の見た風景どう撮る 水窪の山住神社や高根城跡、山… 「スマホdeフォトコン」 来月30日まで作品募る-浜松
水窪で家康が見た風景を撮ろう―。浜松市天竜区水窪町を舞台に、徳川家康をテーマに撮影した写真を募集する「どう撮る水窪‼ スマホde家康フォトコンテスト」を6月30日まで実施している。 同町で撮影した写真が応募対象。撮影スポットの例として、家康が刀を奉納したと言い伝えられる山住神社や、戦国時代に攻防を繰り広げた高根城の城跡などがある。歴史やゆかりがある場所に限らず、家康が見ていたかもしれない山や川の風景も対象で、ユーモアに富んだ作品を歓迎している。最優秀賞には、1万円相当の特産品が贈られる。 同フォトコンテストは地域活性化団体「よかっつらみさくぼ」が主催し、天竜区観光協会水窪支部が共催する。
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小豆餅、銭取…「三方ケ原の戦い」伝承の和スイーツ快進撃 大河ドラマ機に売り上げ増
元亀3(1572)年に徳川家康が武田信玄に大敗した「三方ケ原の戦い」が、大河ドラマ「どうする家康」をきっかけに再注目され、戦の舞台となった浜松市では伝承にちなんだ和スイーツが快進撃を見せている。販売が好調で、売り上げが例年の倍以上に伸びている商品が目立つ。 「御菓子司あおい」(本店・東区有玉北町)は、遠州名物のモロコシ入り大福にきなこをまぶした「小豆餅」(3個入り540円)、黄身あん入りの小判型マドレーヌ「銭取」(1個230円)、栗入り焼きまんじゅう「三方原」(同250円)などを店舗で販売している。 三方ケ原の戦いで浜松城へ逃げ帰る途中に茶店で小豆餅を食べた家康が、敵の気配を感じて代金を
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「出陣じゃ」松潤家康に大興奮 浜松まつり・騎馬武者行列【写真特集/出演者コメント/参加者一言集】
浜松まつり最終日の5日、浜松市は大河ドラマ「どうする家康」で徳川家康を演じている俳優の松本潤さんらによる「家康公騎馬武者行列」を同市中区の中心街で初開催した。うちわやスマートフォンを手にしたファンなど68万人(市発表)が県内外から詰めかけ、松本さんらが登場すると、一帯に大歓声が響き渡った。 (写真部・久保田竜平、二神亨、小糸恵介、浜松総局・山川侑哉) 大勢のファン前に 殿ご満悦 パレード前に参加者一丸 徳川四天王 井伊直政 観覧者 スマホの嵐 沿道埋め尽くす 華やか 浴衣姿で練り歩き 手作り甲冑「出陣したよ」 音楽の街に音色響け &nb
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「潤君!」「殿っ!」歓声の嵐 人、人…厳戒の中心街 浜松まつり・騎馬武者行列
「潤君!」「殿っ!」。浜松まつり最終日の5日、浜松市中区の中心街で初開催した家康公騎馬武者行列に、観覧当選者(2万2千人)を含め全国から68万人(市発表)が詰めかけた。大河ドラマ「どうする家康」で主人公の徳川家康を演じる松本潤さんらが甲冑(かっちゅう)姿で現れると、悲鳴にも似た大歓声が響き渡った。まつりとは別の形で中心街のボルテージは一気に高まった。商店関係者からはコロナ後の再生への期待も聞かれた。 松本さんは馬にまたがり、大河出演中の俳優3人を引き連れて登場。馬上の松本さんの「徳川家臣団、出陣じゃ」のかけ声で出発し、沿道をファンが埋め尽くした鍛冶町通りや浜松駅前をゆっくりと進んだ。
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松潤家康 浜松を席巻 まつり最終日、武者行列に68万人
浜松まつり最終日の5日、浜松市は大河ドラマ「どうする家康」で主人公徳川家康を演じる俳優の松本潤さん(39)ら出演者4人を招いた家康公騎馬武者行列を同市中区の中心街で初開催した。松本さんらは勇壮な甲冑(かっちゅう)姿で約800メートル区間をパレード。沿道を埋めた大勢の観衆に笑顔で手を振ると、中心街に熱狂の渦が巻き起こった。 市によると、騎馬武者行列の人出は約68万人。ほぼ新型コロナウイルス禍前の形に戻ったまつり(3~5日)の人出は、騎馬武者行列を含めて延べ約255万5千人で、集計方法を変更した1996年以降で最多となった。 松本さんは井伊直政役の板垣李光人さん(21)、平岩親吉役の岡部大さ
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殿の「自腹」お弁当サプライズ 松本潤さんら、子どもたちに差し入れ 浜松まつり最終日
家康公騎馬武者行列の開始を前に5日午前、俳優の松本潤さん、板垣李光人さん、岡部大さん、甲本雅裕さんの4人が浜松市中区の大河ドラマ館に現れ、一緒にパレードに参加する小学生と高校生約250人に一人ずつ弁当を手渡した。事前に知らされていなかった子どもたちは、「こどもの日」に合わせた粋なサプライズ登場に大喜びだった。 松本さんが監修した弁当で、浜名湖産のウナギや三ケ日牛などの地元食材を詰め込んだ。大歓声に迎えられた松本さんは「地の物を食べ、地元を盛り上げるパレードになるよう一緒に頑張ろう」と呼びかけた。 弁当を松本さん、お茶を岡部さん、手ぬぐいを甲本さん、かしわ餅を板垣さんが手渡した。市によると
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家康に学ぶ経営戦略 熱海で6月 小和田静大名誉教授が講演
熱海市の東海労務事業協会は6月6日午後4時から同市の熱海後楽園ホテルで開く小和田哲男静岡大名誉教授の講演会「徳川家康に学ぶ経営戦略」の参加者を募集している。事前予約制で定員は先着100人。申し込みは5月25日まで。 大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を務める小和田名誉教授が、失敗の経験を生かしたり泰然自若とした態度で周囲を安心させたりした家康の故事を紹介し、リーダーに必要な決断力や組織づくりについて語る。 問い合わせ、申し込みは同協会<電0557(67)7505>へ。
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松本潤さん「たくさんの愛いただいた」 浜松・家康公騎馬武者行列終え会見
浜松まつり最終日の5日、浜松市中区の中心街で初開催された「家康公騎馬武者行列」を終えた俳優の松本潤さんら大河ドラマの出演者4人が、同区のホテルで記者会見した。松本さんは「集まってくれた人たちの笑顔を見ることができてよかった。浜松の人たちから、たくさんの愛をいただいた」と笑顔で語った。 ドラマの役柄同様に、徳川家康に扮(ふん)して騎馬武者行列に登場した松本さん。沿道を埋めた大勢の観衆に手を振りながら、馬にまたがって約800メートルの区間を20分かけてパレードした。「歴史ある浜松まつりのすごさを感じられた。市民に愛された徳川家康を演じていることに感謝したい」と振り返った。 井伊直政役の板垣李
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マツジュン行列に68万人 浜松市発表
大河ドラマ「どうする家康」で主人公の徳川家康を演じている松本潤さん、井伊直政役の板垣李光人さん、平岩親吉役の岡部大さん、夏目広次役の甲本雅裕さんが登場し、浜松市の中心街で5日に初開催した「家康公騎馬武者行列」の人出について、市は68万人と発表した。
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“合同練り”待望の熱狂 4年ぶり「オイショ」盛大 屋台輝き増す 浜松まつり2日目
浜松まつりは2日目の4日夕、参加各町が浜松市中区の中心街を練り歩く“合同練り”を4年ぶりに行った。御殿屋台は前日を上回る約60台が集結した。お囃子(はやし)の優美な調べが広がり、街中はまつり一色に染まった。 参加町ごとの多彩な法被姿の町衆がメインストリートの鍛冶町通りを埋め、和太鼓が地を鳴らし、ラッパの高音が空気を裂いた。勇ましい男衆をはじめ、まつり用の化粧を決めた女性、腕を組み笑顔の男女、両親に手をつながれ、興奮気味の子どもたち。練りの大集団は「オイショ、オイショ」のかけ声とともに大通りをゆっくりと進んだ。 日が沈むと、屋台の輝きが増した。お囃子の音は夜風に乗り
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家康支えた静岡の食紹介 歴史民俗研究会が発表会 葵区
静岡歴史民俗研究会(望月茂会長)はこのほど、徳川家康をテーマにした研究発表会を静岡市葵区のアイセル21で開いた。北部図書館友の会(同区)会長の小泉啓子さんが「東海道と家康の食文化」と題し、研究の成果を発表した。 小泉さんは家康の御用茶とされた足久保茶や駿府城公園(同区)にある県天然記念物「家康お手植えミカン」、奥女中の一人「興津の局」が家康に献上したことで名付けられたとの説もある「興津鯛」など、家康に関係する静岡の食を紹介。家康が健康的な食生活を送り、薬草にも精通していたと説明し、「健康でなければ偉業を達成できない。家康は食・知・体の三つを大切にしていたのではないか」との見解を述べた。
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「好きっ!」テーマ 高校生が初書道展 浜松学芸高・大野さん 湖西
浜松学芸高芸術科書道コース3年の大野未鈴さん(17)=湖西市新居町=が7日まで、地元である同市新居町のカフェ&キッチン「きんたろう」の2階ギャラリースペースで、初の個展「好きっ!」を開いている。「自分の好きなもの」をテーマに制作した作品など10点が並ぶ。 地元で初の作品展を開くのに当たり、古典を学ぶ臨書と自由な発想で表現する創作書道、双方の作品を並べた。絵画用のキャンバス地や透明なアクリル板に絵の具を使って書いた作品は、自身にとって思い入れのある言葉を伸びやかな筆致で表現した。大河ドラマ「どうする家康」に登場する徳川家康や家臣団の肖像を、人物名のひらがなを組み合わせて表現した遊び心ある作品も
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地元企業の新商品販売 5日まで中区 浜松商議所
浜松商工会議所は3日、地元企業の新商品を紹介する販売会「はままちフレッシュマーケット」=写真=を浜松市中区の遠州鉄道新浜松駅高架下の「はままちプラス」で始めた。5日まで。 大河ドラマ「どうする家康」を機に同商議所が開発を支援した商品など約30点を販売している。和雑貨の四季彩堂(東区)は「浜松餃子コロッケ」、会席料理の彩和(中区)は「うなぎ燻(くゆ)り」や「うなぎ飯」、エイチツーワイ(浜北区)はコーヒーのドリップバッグ「徳川ぶれんど」などを出展した。各日とも午前11時~午後4時半。
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浜松まつり開幕 交通規制5日まで実施 最終日は松本潤さん参加
浜松まつりが3日、浜松市南区の凧(たこ)揚げ会場などで開幕する。同会場周辺と、屋台の引き回しなどを行う中区の中心街は3日間とも、車両通行規制を実施する。最終日の5日は大河ドラマ出演者が登場する「家康公騎馬武者行列」の開催に伴い、アクトシティ浜松の「屋上公園」が立ち入り禁止となる。 アクトシティの指定管理者の市文化振興財団によると、5日は終日、「ショパンの丘」「音楽広場」「いこいの広場」を閉鎖する。高い場所から行列を眺めようとの見物客が殺到すると危険なために、立ち入り禁止を決めたという。 一方、交通規制は3、4の両日午後5~9時と5日午後1~5時がJR浜松駅北側の繁華街周辺。5日は午前11
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継承 10キロ先へ移送準備入念 郷土の歴史 発信の好機【街に戻る御殿屋台 浜松まつり’23㊦】
戦国時代に徳川軍と武田軍が激突した「三方ケ原の戦い」の舞台、三方原地区(浜松市北区)。三方原南自治会の屋台の“売り”は甲冑(かっちゅう)姿の徳川家康と武田信玄の彫り物だ。屋台正面に家康と信玄の像がやや向かい合うように配置され、合戦の緊張感を今に伝える。 家康を主人公にした大河ドラマの放送が進む中、約10キロ離れた中区の中心街で屋台を引き回すのは、地元の歴史を発信する好機。町民の多くが一段と張り切っている。その上、まつり最終日の5日はドラマで主役を演じる松本潤さんらが浜松入りする。全国から大勢のファンが集まりそうだ。 屋台部会事務局長で、主演俳優と同じ「マツジュン」
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家康の側室 お万の方ってどんな人? 嫉妬した築山殿に浜松城で折檻された説 家康次男・結城秀康の母 おこちゃ、長勝院
お万の方の生涯 天文17(1548)年生まれ(諸説あり)。現在の愛知県知立市にある知立神社の神主(吉英)の娘。おこちゃ、長勝院、小督局とも呼ばれた。 松平元康(徳川家康)が初陣で三河の寺部城を攻めた際、吉英方を訪れ、当時2歳だった菊(お万の方)との縁組を約束したという説がある。元亀元(70)年の家康の浜松城入城に伴い、城へ入った。 城で奉公していたお万の方はいつとなく妊娠したが、家康は「覚えがない」と認めなかった。城に住むことが難しくなったお万の方は、家康家臣の本多重次の計らいで代官の中村家住宅(現浜松市西区)へ移り、 天正2(74)年に家康次男の於義丸(結城秀康)を出産した。胎児を包
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今川氏真役・溝端さんの衣装展示 静岡大河ドラマ館 撮影や静岡まつりで着用
大河ドラマ「どうする家康」で今川氏真役の溝端淳平さんが着用した衣装が、静岡市葵区の静岡浅間神社境内にある「静岡 大河ドラマ館」にお目見えした。大型連休中の観光誘客促進を目的にした一部展示替えの一環で、新たな呼び物としてPRする。 新たに展示されたのは、紺碧(こんぺき)色をしたちりめん小袖、はかま、羽織の和装一式。氏真の洗練された姿や高貴な姿を演出しているという。溝端さんが撮影時に使用し、4月に開かれた「静岡まつり」に参加した際にも着用した。 駿府城跡の発掘調査で発見された金箔(きんぱく)付きの土器など、今川氏ゆかりの出土品の展示も始まった。 大河ドラマ館はドラマの進捗(しんちょく)状況
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松本潤さん、有村架純さん 浜松で記念碑建立式典に参加【一問一答】
大河ドラマ「どうする家康」で主人公の徳川家康を演じる俳優松本潤さん(39)と正室・瀬名(築山殿)役の有村架純さん(30)が29日、浜松市中区の犀ケ崖(さいががけ)古戦場を訪れました。徳川、武田の両軍に多くの戦死者を出した古戦場に、市が鎮魂と平和の祈りを込めた「三方ケ原の戦いの記念碑」を建立することになり、2人は顕彰碑に献花した後、くわ入れ式に参加しました。式後、報道陣の取材に応じた2人の話を一問一答でまとめました。 ー式典の感想をお聞かせください。 松本さん「三方ケ原の地は(ドラマの)撮影で浜松市を訪ねた時に通ることはありました。初めて石碑の前に来て献花することができ、良かったと思います
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“家康夫婦”浜松の古戦場来訪 松本潤さん、有村架純さん 家康思いくわ入れ
大河ドラマ「どうする家康」で主人公徳川家康を演じる俳優の松本潤さんと正室・瀬名(築山殿)役の有村架純さんが29日、家康が武田軍に大敗した三方ケ原の戦い(1573年)の古戦場の一つ、浜松市中区の「犀ケ崖(さいががけ)」を訪れ、戦死した家康の家臣らを慰霊し、平和を祈願した。 三方ケ原の戦いは家康最大の負け戦で、家臣の夏目吉信や本多忠真らが家康を守って討ち死にした。忠真の顕彰碑に献花した松本さんは「家康公は戦をなくすことを目指した。平和への思いを少しでも多くの人に伝えたい」と語り、有村さんは「戦で亡くなった人たちに思いをはせることができてよかった。この地が平和を願う場所になってほしい」と期待を寄
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家康“夫妻” 浜松で平和祈る 松本さん「訪ねられてよかった」/有村さん「忘れられない一日に」 古戦場、記念碑建立へ式典
大型連休初日の29日、浜松市では大河ドラマ「どうする家康」の舞台の一つになっている好機を生かそうと、徳川家康にちなんだ催しが相次いで行われた。同市中区の犀ケ崖(さいががけ)古戦場では、三方ケ原の戦いの記念碑建立に向けた式典が開かれ、ドラマで家康役を演じる俳優松本潤さんと、正室・瀬名(築山殿)役の有村架純さんが出席した。同市北区の井伊谷宮は、宮司家祖先が家康から下賜された鞍(くら)と鐙(あぶみ)を初めて一般公開した。 松本さんと有村さんは、戦没者の慰霊や平和への祈りを込め、市が建立する記念碑のくわ入れ式に出席し、顕彰碑に献花した。松本さんは「多くの家臣が亡くなった古戦場は家康公にとって切って
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浜松まつり武者行列 中心街厳戒 群衆雪崩やテロ対策 松本潤さん来浜
浜松まつり最終日の5月5日に浜松市中区の中心街で初開催される「家康公騎馬武者行列」。大河ドラマ「どうする家康」で徳川家康を演じる俳優松本潤さんらが出演することから、観覧当選者(2万2千人)だけでなく、落選者も含めて大勢の来場が予想されている。市や県警は群衆雪崩や不特定多数を狙ったテロ行為などの発生を懸念し、交通規制や警備体制を強化するなど厳戒態勢を敷く。 騎馬武者行列はザザシティ浜松前から鍛冶町通りを東に進み、JR浜松駅前を左折した板屋町交差点までの約800メートル区間で行う。松本さんをはじめ、井伊直政役の板垣李光人さん、平岩親吉役の岡部大さん、夏目広次役の甲本雅裕さんらがパレードする。
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カップ酒購入でプレゼント 家康「しかみ像」×ヤマダネコ キーホルダー制作 浜松・北区の酒店
徳川家康の姿を描いたとされる通称「しかみ像」のポーズをした浜松市生まれのキャラクター「ヤマダネコ」のキーホルダーを、同市北区細江町気賀の大村屋酒店が制作した。同店が同じ絵柄で販売している志太泉酒造(藤枝市)のカップ酒「ヤマダネコの明日から本気だ酒」の4本セット購入者に贈っている。 ヤマダネコは、同市南区の玩具店「ままごとキッチンtonton」のデザイナーが発案し、県内外の店舗と連携している。大村屋酒店は、コロナ禍で売り上げが落ち込む中「県内を元気にしたい」と、浜松城や富士山などの名所をデザインした「本気だ酒」を2021年12月に発売。ガラスカップの表面に、しかみ像などのポーズをとったヤマダ
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大河ドラマロゴ入り御朱印帳と扇子発売 浜松のサツ川製作所
機械装置製造のサツ川製作所(浜松市南区)は29日、大河ドラマ「どうする家康」のタイトルロゴを入れた「徳川家康公開運」御朱印帳と扇子を、大河ドラマ館「家康SHOP」(中区)で発売する。主演の松本潤さんが所属する「嵐」のメンバーカラーの紫色のほかに、金色も用意した。 商品は市内の家康公ゆかりの神社で、出世・必勝祈願などの祈祷(きとう)を済ませたという。御朱印帳や扇子を開くと、葵の紋やロゴ、「徳川家康」の文字などが現れる。 同社は1月からタオルなどドラマ関連の商品を販売してきたが、御朱印帳と扇子の要望が多かったことを受けて企画した。薩川敏社長(63)は「浜松にとっていいPR材料。活性化につなげ
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カプセルトイに遠州綿紬 常葉大生企画、29日販売 ハンカチで地場産業PR
常葉大経営学部の中津川智美教授のゼミナールに所属する学生たちが、遠州綿紬のハンカチと大河ドラマ「どうする家康」の登場人物を紹介するメッセージカードが入った球状の「カプセルトイ」を商品化した。29日から浜松市中区の遠鉄百貨店本館で販売し、伝統織物の普及と地域活性化につなげる。販売開始を前に26日、市役所で長田繁喜副市長にアピールした。 ハンカチは約40センチ四方。色は紫や、黄色と緑、白と青など10種類ほどを用意した。学生たちの遠州綿紬への思いと、ドラマに登場する徳川家康や井伊直政らの解説文も添えた。 4年生が中心になり、浜北区で遠州綿紬を企画販売する「ぬくもり工房」の協力を受けて約10カ月
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島田・諏訪原城 築城450年記念 茶イメージ御城印 発売
島田市は26日、戦国時代に武田と徳川の攻防の舞台となった諏訪原城(同市菊川)の築城450年を記念した御城印を発売した。島田茶をイメージしたという鮮やかな緑色の下地に、諏訪原城の黒文字と城にゆかりのある武田、徳川、今川氏の家紋をあしらった。 諏訪原城は1573(天正元)年に武田勝頼が家臣に命じて築城した。75年に徳川家康に攻め落とされた合戦地として知られる。城跡は国指定史跡に登録され、お城ファンらに人気を集める。 緑色の記念御城印の販売は今年限定。城跡入り口の諏訪原城ビジターセンター(午前10時~午後4時)で12月28日、市博物館(午前9時~午後5時)で12月24日まで販売する。税込み300円
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双葉小児童 大切に育てた60株 フタバアオイ献上へ出発式 上賀茂神社(京都)に初の里帰り 浜松
浜松市中区の双葉小は25日、児童が大切に育てたフタバアオイ約60株を上賀茂神社(京都市)へ献上するのを前に、里帰り出発式を校内で開いた。 5、6年生約70人が参加し、県西部でフタバアオイの保護活動に携わる市民グループ「葵の会遠州」の坂口武利事務局長(74)に、プランターを託した。同神社で5月6日に行われる「里帰り式」を経て、来年の葵祭の装飾に使われる予定。 フタバアオイは徳川家の「葵の紋」のモチーフといわれ、毎年5月15日に行われる京都三大祭りの「葵祭」に欠かせない装飾となっている。例年は約1万株が衣装や道具の飾りとして使われるが、環境の変化に伴う自生地の減少により、全国各地で保護活動が
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家康が愛した香り紹介 太鼓や軍扇、茶碗 ゆかりの文化財も 磐田の博物館で企画展
磐田市立野の香りの博物館で6月25日まで、徳川家康ゆかりの文化財や香りを紹介する企画展「家康の遺香展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれている。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、家康と磐田の関わりをPRしようと企画した。 三方ケ原の戦いに敗れて浜松城に逃げ帰った家康の窮地を救うため、重臣の酒井忠次が打ち鳴らし、武田軍を退却させたとされる「伝酒井の太鼓」や、府八幡宮の神官を務めた家臣が家康から拝領したと伝わる軍扇などを展示している。家康がタカ狩りや軍議で度々利用した中泉御殿の跡から出土した瓦や天目茶碗(ちゃわん)のかけらなども並ぶ。 家康は自ら香原料を調合して練香(ねりこう)を
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5月3日、筆供養まつり 静岡・臨済寺
今川義元、徳川家康ゆかりの寺として知られる静岡市葵区大岩の臨済寺は5月3日午前11時から、「第51回筆供養まつり」を同寺で行う。 1972年に書家の故沖六鵬氏が祈願して境内に「筆塚観世音像」が建てられて以来続いている行事。使い古した筆や不要になった書作品などを納め、道具への感謝と書道上達を祈る。 沖氏は藤枝市出身。県書道連盟の結成に参画し、会長も務めるなど県書道界の発展に寄与した。まつりの運営担当者で沖氏の孫、好朗さん(同区)は「書道愛好者のほか多くの方に参加してもらい、書を見直す機会にしてもらいたい」と話した。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で時間を分散して実施していたが、3年ぶり
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「家康ビール」こだわりは 静岡大研究組織 丑丸教授が開発状況説明 葵区
静岡大の研究組織「発酵とサステナブルな地域社会研究所」は22日、徳川家康ゆかりのビールを開発するプロジェクトについて紹介するシンポジウムを静岡市葵区で開いた。プロジェクトメンバーで同大理学部の丑丸敬史教授が開発状況を説明した。 駿府城公園や久能山東照宮など家康ゆかりの場所に生えている植物から酵母を取り出し、市内の醸造所でクラフトビールを製造する試み。丑丸教授らメンバーは昨年、市内6カ所を巡って植物を採取し、アルコール発酵能力や香り成分を分析した上で、使用する酵母数種類を選んだ。 ビールは現在、各醸造所で仕込み作業中で、丑丸教授は「植物採取には苦労したが、良い酵母が採取できた。家康公のおかげ」
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家康が触れた西洋技術紹介 プラネタリウム投影 ディスカバリーパーク焼津
ディスカバリーパーク焼津天文科学館(焼津市田尻)のプラネタリウムで22日、徳川家康を題材にした番組投影が始まった。家康が駿府の地で西洋の使節団を通じて体験した望遠鏡や時計、天文航法といった先端技術を紹介し、当時の人々と星との関わり合いを解説する。6月25日まで。 番組は、久能山東照宮に残された黄金色の洋時計、大覚寺全珠院の八丁櫓(ろ)、家康に贈られたとされる望遠鏡を映像で紹介。南方への航海のため、南半球で見える星空の研究が進んだことや、八丁櫓と焼津との関わり合いといった家康の時代に発達した技術について説明した。久能山東照宮の拝殿内部を360度カメラで撮影した映像も流れた。 来場者はプラネ
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家康の「しかみ像」どうなの? 浜松市博物館でも紹介 三方ケ原の戦い、戒め説は「創作」
顔をしかめた通称「しかみ像」は、徳川家康が人生最大の敗戦「三方ケ原の戦い」を忘れないよう戒めのために描かせたというのは創作―。しかみ像の定説を覆す新説が近年、主流となっている。作品を所蔵する徳川美術館(名古屋市)や、画像を基にした立体像を展示中の浜松市博物館は、画像と三方ケ原の戦いを関連付ける根拠はないと説明している。 しかみ像はこれまで、家康が元亀3(1572)年、現在の浜松市が舞台になった三方ケ原の戦いで武田信玄に大敗した後、家臣の制止を振り切って出陣した自身の慢心を忘れないように、みじめな姿を描かせた絵画として知られてきた。失敗を反省し、天下太平につなげた家康の人生譚(たん)の象徴と
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大河「どうする家康」オリジナル切手販売 日本郵便
日本郵便東海支社は24日から、大河ドラマ「どうする家康」のオリジナルフレーム切手を販売する。 大河ドラマで徳川家康役を演じる俳優松本潤さんの写真を84円切手にした。1シートに切手5枚の構成で1200円。大河ドラマにゆかりのある本県をはじめ愛知、岐阜、三重、茨城の5県と栃木県日光市の全郵便局で計1万シートを販売する。日本郵便のインターネットサイトでも受注販売も行う予定。
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家康ぴよりん6月発売 ホテルアソシア静岡
ホテルアソシア静岡(静岡市葵区)は6月1日から、名古屋発祥のヒヨコ型スイーツ「ぴよりん」をアレンジした「うちっち家康ぴよりん」を数量限定で販売する。7月10日まで。 ぴよりんは、プリンやムースなどをスポンジ生地で包んだ洋菓子。家康版は安倍川餅をイメージし、きなこムースにあんこや求肥(ぎゅうひ)、ジャム状に甘く煮た県産イチゴ「紅ほっぺ」を合わせた。 1個税込み850円で各日40個限定。同ホテルのウェブページなどで4月27日から予約を受け付ける。
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家康ゆかりの城や御殿 御朱印も楽しんで 地元高校生が墨書き
磐田市観光協会は、大河ドラマ「どうする家康」の放送を誘客につなげようと、徳川家康にゆかりがある市内の城跡、古跡3カ所の御朱印を販売している。磐田南、磐田西、磐田東の3高校の書道部員が、それぞれの名称の墨書きを手がけた。 御朱印を用意したのは、遠江に進出した家康が最初に拠点として建造しようとした幻の城「城之崎城」、徳川、武田両軍の遠州支配を巡る戦いの舞台になった山城「社山城」、家康がタカ狩りや軍議などで度々利用した「中泉御殿」。3種類とも葵(あおい)の御紋入りで、城之崎城の御朱印には市内で繰り広げられた「一言坂の戦い」で勇名をはせた本多忠勝ら徳川四天王の家紋もあしらうなど、それぞれ異なるデザ
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松本潤さんの家康公行列 観覧2千人増、受付24日まで延長 浜松市中心街で5月5日
浜松市は20日、5月5日に中区の中心街で俳優松本潤さんらが出演する「家康公騎馬武者行列」について観覧者の定員を2千人増やして2万2千人にし、観覧の申込受付期間も21日までだったのを24日まで延長すると発表した。 観光・シティプロモーション課によると、全国から定員を上回る応募があり、出演者からも「より多くの人に見てもらいたい」との声が上がった。観覧スペースを精査し直し、安全確保ができると判断して観覧者数の増加を決めたという。
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江戸の酒食解明 22日 静大発酵研がセミナー
静岡大の学内外連携組織「発酵とサステナブルな地域社会研究所」(所長・大原志麻人文社会科学部教授)は22日午後1時半から、JR静岡駅直結のパルシェ会議室で、戦国時代、江戸時代の酒食と、開発中のクラフトビール「家康公クラフト」をテーマにしたセミナーを開く。 同大理学部の丑丸敬史教授が「家康公クラフト‥家康公ゆかりのクラフトビール誕生奮戦記」、ふじのくに地球環境史ミュージアムの佐藤洋一郎館長が「家康公時代の発酵食品と『駿府料理の再現』」と題してそれぞれ講話する。 同大人文社会科学部からは松本和明准教授、貴田潔准教授が登壇し、それぞれ「武士とビール」「今川氏時代の酒宴」と題して専門分野から話をす
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棋士の「おやつ」8品選出 静岡市で開催、将棋と囲碁 市民投票で決定
静岡市内で開かれる将棋の第81期名人戦(27、28日)と囲碁の第78期本因坊戦(5月18、19日)の両実行委員会は18日、対局棋士に提供する菓子を決める「おやつコンテスト」の結果を発表した。市民投票を経て和菓子、洋菓子の計8品が選ばれた。 和菓子部門で選出された4品は、安倍川もち 皿もり(やまだいち)▽玄米茶のわらび餅(大国屋製菓舗)▽桜餅(佐藤農園)▽「勝つを見る」かつ見のおはぎ(かつ見)。洋菓子部門の4品は、「茶っふる」本山・静岡いちご(茶町KINZABURO)▽ぼくたち8人兄弟クッキー(CAT&BAKES 9456)▽久能山東照宮献上品「漆黒の甲冑と徳川四天王のタルト」(キルフェボン
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家康ゆかりの地でスタンプラリー あすから掛川観光協
掛川市の掛川観光協会は20日、市内の徳川家康ゆかりの地を巡るドライブスタンプラリーを開始する。市と日本自動車連盟(JAF)静岡支部が協力する。7月31日まで。 スタンプ地点は掛川、高天神、横須賀の掛川三城や久延寺など計10カ所。いずれもスタンプ台などは設けず、各スポットに設置された2次元コードをスマートフォンで読み取ることでスタンプを取得できる。4地点以上を周遊すると掛川花鳥園ペア入園券や掛川茶スイーツセットなどが当たる抽選に応募できる。 問い合わせは掛川観光協会ビジターセンター<電0537(24)8711>へ。
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夜の浜松科学館楽しんで 特別企画 家康にちなみ不思議体験
浜松市中区の浜松科学館でこのほど、高校生以上を対象にした夜間特別企画「夜の科学館」が始まった。来年3月まで、毎月第2金曜の夜にテーマを変えて開く大人向けの企画。本年度の初回は、徳川家康にちなんだ科学の不思議を学ぶプログラムを展開した。 江戸時代の星空を映したプラネタリウムや、久能山東照宮(静岡市駿河区)に家康の遺品として所蔵される鉛筆にちなみ、鉛筆を電子顕微鏡で観察する体験が多くの来場者を楽しませた。墨流しの技法でコースターを作るワークショップもあり、参加した同区の木村瑠奈さん(24)は「想像と違うデザインに仕上がって面白かった」と話した。 特別企画は各回午後5時1分(8月は同6時1分)から
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磐田で家康ご縁の地は 郷土史家が案内 バス&ウオーク
磐田市観光協会はこのほど、徳川家康ゆかりの地を巡る「磐田で何した?家康 バス&ウォーク」(市共催)を実施した。郷土史研究家の岡部英一さん=同市=が案内人となり、家康と武田信玄が初めて直接対決したとされる「一言坂の戦い」の前哨戦から敗走までの経緯を、史跡をたどりながら紹介した。 市内外の参加者や磐田観光ボランティア「ふれあいガイドの会」会員ら約30人が、最終地点の「一言坂の戦い」の古戦場跡を目指してバスに乗車した。家康の重臣・本多忠勝が武田軍との合戦前に偵察を行ったとされる「大日堂」や、家康が戦いで命を落とした武将たちの冥福を祈って寄進した釣り鐘が現存する「宣光寺」など、家康ゆかりの史跡約10
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家康命日に「御例祭」 19代当主、初参列で平和祈願 静岡市駿河区・久能山東照宮
徳川家康の命日にあたる17日、家康をまつる静岡市駿河区の久能山東照宮で「御例祭」が営まれた。1月に徳川宗家19代当主に就いた徳川家広さんが、当主として初めて参列し、国家安泰と世界平和を祈願した。 木遣(きやり)保存会と久能山東照宮神輿(みこし)会会員の先導で、衣冠を身に着けた家広さんや姫岡恭彦宮司ら神職が社務所から社殿に向かった。 姫岡宮司が祝詞を上げ、参列者が玉串を奉納した。約50品目の山や海の幸が盛られた「三品立神饌(さんぼんだてしんせん)」を神前に供えた。県内外から約270人が参列し、様子を見守った。その後、一行は家康の神廟(しんびょう)前で拝礼も行った。
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地域の発展へ祈り 山住神社で例大祭 浜松市天竜区水窪
山あいにある浜松市天竜区水窪町の山住神社で17日、春季例大祭が執り行われた。森林に囲まれた本殿で、参列者は五穀豊穣(ほうじょう)と商売繁盛を祈願した。 神職7人と、地元企業の代表や行政関係者など参列者18人が参加した。神事で参列者は玉串をささげ、地域の発展に祈りを込めた。 山住神社は標高約1100メートルに位置する。徳川家康が祈願して戦の難を逃れた神社として言い伝えられている。境内には、県指定天然記念物の樹齢1200年を超える大杉が立つ。 例大祭は4月と11月の年2回実施している。
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徳川家康が乗った「竹駕籠」展示 関ケ原の戦いで使用 静岡・久能山東照宮博物館
徳川家康が天下分け目の関ケ原の戦いで使用したと伝わる乗り物「竹駕籠(たけかご)」(重要文化財)の特別展示が17日、静岡市駿河区根古屋の久能山東照宮博物館で始まった。公開は戦後初で、夏頃まで展示するという。 竹駕籠は骨組みが竹、屋根が植物「アンペラ」製の簡素なつくりで幅約70センチ、奥行き約80センチ、高さ約1メートル。日本画家の前田青邨の作品「関ケ原の家康」(名都美術館蔵)のモデルとされ、東照宮の目録には戦場で使われたとの記述が残る。右底部には銃弾が貫通した直径20センチ弱の穴が残り、戦の激しさがうかがえる。 桃山~江戸時代の現存する乗り物は珍しく、大河ドラマ「どうする家康」の放送による
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「徳川四天王」の子孫が対談 徳川みらい学会 静岡
徳川時代の歴史的意義を研究、発信する徳川みらい学会は16日、設立10周年を記念し、徳川家臣団大会・第1回講演会(静岡商工会議所、静岡市共催)を同市葵区の市民文化会館で開いた。徳川家康を支えた家臣で「徳川四天王」と呼ばれた酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政の子孫らが対談した。 徳川宗家19代当主の徳川家広さんと同会の小和田哲男会長(静岡大名誉教授)を交えた6人が登壇した。本多忠勝が使っていた甲冑(かっちゅう)など各家に伝わる家宝を紹介したほか、大河ドラマ「どうする家康」の感想をそれぞれ語った。榊原家17代当主の政信さんは、大政奉還をした徳川慶喜のひ孫に当たり、「徳川家との縁は400年の歴
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熱海駅前の足湯 17日午後に再開
熱海市は14日、源泉設備に不具合が生じて休止していたJR熱海駅前の足湯「家康の湯」を17日午後1時に再開すると発表した。
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絵馬に徳川家紋や山犬 17日の例大祭へ販売 浜松市天竜区水窪・山住神社
浜松市天竜区水窪町の石井写真館は、徳川家康にゆかりのある神社として知られる同町の山住神社の新たな絵馬を製作した。徳川家の家紋や神社の象徴である山犬などが描かれた絵馬で、大河ドラマ「どうする家康」にちなんだ地域のPRに役立てる。17日に執り行われる春の例大祭に合わせ、同神社で販売する。 山住神社は標高約1100メートルに位置する神社で、家康は戦勝を祈願したと言い伝えられている。神社の入り口には、神の使いとして山犬をモデルにしたお犬様の像が立っている。 絵馬は、徳川家の家紋と山犬の間に、同神社の印と力強い字体の「山住神社」を重ねた。デザインはレーザー加工で刻んだ。同館の中政俊館長(66)は「
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UDガイドマップ完成 家康史跡 QRコードから動画へ 浜松の市民団体
浜松市の市民団体「こまたす推進プロジェクト」はこのほど、ユニバーサルデザイン(UD)を意識した市中心部のガイドマップ「どこゆく家康 浜松ビデオマップ」を完成させた。同団体に所属する障害者や外国人の視点を取り入れて製作を進めた。掲載されたQRコードから、徳川家康ゆかりの史跡9カ所を紹介する動画を見学できる。 マップは浜松城や浜松八幡宮などを紹介するそれぞれ約1分間の動画を視聴できる。五社神社・諏訪神社の動画では、外国人が参拝の作法を教わる様子を公開。遠江分器稲荷神社では、車いす利用者が境内を歩く姿を撮影した。 A3判を三つ折りにしたリーフレットで、1万部を印刷。区役所や市民協働センター、博物館
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静銀浜松営業部本館 幻想的に 創立80年 紫や虹色にライトアップ
浜松市中区の静岡銀行浜松営業部はこのほど、静銀創立80周年記念の一環で、同営業部本館のライトアップを始めた。1928(昭和3)年に完成し、市指定有形文化財の歴史ある西洋風建築物を、紫や虹色の優美なLED(発光ダイオード)の光が幻想的に彩っている。 コロナ禍で人出が停滞する中心市街地の活性化が狙い。しずぎん起業家大賞優秀賞(2014年)を受賞した光学機器メーカー「パイフォトニクス」(東区)と連携して実施した。大河ドラマ「どうする家康」主演の松本潤さんが所属するグループ「嵐」のメンバーカラー紫を主体に、多様性などをイメージする虹色をアーチ型の窓枠や上部のひさしにそれぞれ投影した。 同営業部の担当
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記者コラム「清流」 城下町巡る物語
徳川家康の大御所時代を再現する今年の「静岡まつり」は天候にも恵まれ、3日間で約93万人が来場して大盛況だった。静岡市中心部は見たことのないような人の数でにぎわっていた。 訪れたことのあるなじみのまつりだったが、取材は初めて。「家臣団結成の儀」で幕を開け、著名人扮(ふん)する大御所が“町民”を駿府城に迎え入れて、メイン行事の「花見行列」で市街地を練り歩く。まつりを構成する「5つの物語」をたどりながら見ていくとより深く楽しめた。 フィナーレの最終章を飾る手筒花火は、駿府城で日本で初めて花火を見たとされる家康にちなんだ行事。火薬の平和利用を願った家康の思いに触れた。そん
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家康ゆかりの地 静岡県東部にも 御殿場の吾妻神社、熱海の大湯… マップ刷新
家康ゆかりの地、県東部にもあります-。徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」に合わせ、家康関連のスポットや家康と地域の関わりを発信する動きが県東部で広がっている。「家康を含め武家の歴史を語るには東部は外せない」。関係者の思いは熱い。 駿府と江戸の往来時に使おうと建てた御殿の跡地にある吾妻神社(御殿場市)、息子を連れて湯治した大湯間歇泉(かんけつせん、熱海市)-。県東部地域局は、このほどリニューアルした「伊豆・富士山歴史絵巻ガイドマップ」に家康ゆかりのスポットを追加した。 ガイドブックマップは2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に合わせて製作。鎌倉時代に特化していたが、「どうする
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浜松まつり、松潤効果で“満室の嵐” 5月の駅周辺宿泊施設
浜松まつり最終日の5月5日に浜松市中区の中心街で初開催する「家康公騎馬武者行列」に、大河ドラマで徳川家康を演じている俳優松本潤さんの参加が決まり、JR浜松駅周辺の宿泊施設の予約が盛況だ。パレード沿道の施設は前日を中心にほぼ満室状態。ホテル関係者は「あっという間に予約で埋まった」と驚く。 駅前のビジネスホテル「北の庭 THE KURETAKESO」(250室)は3月2日の同イベント発表後、女性客からの問い合わせが相次ぎ、予約は5月4~5日の連泊を中心にほぼいっぱいになった。 古賀正巳支配人は「前日から浜松に入って備えるファンが多いようだ」と話す。浜松まつりの家族向けの予約が入り始めていた
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旧庄屋レストランが開業 家康ゆかり「鈴木家屋敷」を改装 浜松
浜松市東区中郡町の旧庄屋「鈴木家屋敷」を改装したレストラン「鈴松庵(れいしょうあん)」が11日、本格開業した。鈴木家は徳川家康が側室阿茶局を預けた伝承が残り、浜松藩の有力庄屋だった名家。明治期以降の建造とされる家屋は地元住民が復元に努めてきた。人々が歴史に触れ、交流できる店舗を目指す。 敷地約1万4千平方メートル、木造の母屋など3棟で構成される屋敷。鈴木家は藩内で最も格式高い庄屋で、明治期は金融を営み地域の発展に貢献した。当主の転居で無人となり、長年竹やぶに覆われていたが、20年ほど前に由緒を知った住民有志が保存グループを作り、当主家族の同意を得て復元を始めた。敷地と建物は後に市へ寄付され
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「鬱憤晴らす」三方ケ原の戦い前の武田信玄の書展示 浜松市博物館
戦国時代に、徳川軍が武田軍に大敗した三方ケ原の戦い(1572年)に関する武田信玄の書状の展示が11日、浜松市中区の市博物館で始まった。同館の担当者は「当時の大名の勢力関係などを知る上で貴重な資料」としている。展示は5月28日まで。 9月まで開催中のテーマ展「家康伝承と浜松」の一環で公開した。同館によると、信玄の書状は宮城県の個人から借りていて、本県での公開は珍しいという。 三方ケ原の戦い直前の同年10月21日に信玄が国衆に宛てたとされる。遠江に進軍していた信玄が高天神城(掛川市)の城主を降伏させたことや、天竜川を越えて浜松に向かう旨が記されている。「3年間の鬱憤(うっぷん)を晴らす」とい
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静岡県と政令市 連携に期待 掛川市長
掛川市の久保田崇市長は11日の定例記者会見で静岡、浜松両政令市の新市長誕生に触れ、リニア中央新幹線問題や静岡大と浜松医科大の再編議論などを挙げた上で「県と政令市、政令市と一般市の連携はますます重要になる。コミュニケーションをよく取ってほしい」と期待を込めた。 浜松市長に就く中野祐介氏について、徳川家康を軸にした地域振興やスタートアップ企業を活用した課題解決などを念頭に「西部圏域で連携を取る場面は非常に多い。相談することも多いだろう」と述べた。中野氏に県西部の首長でつくるLINE(ライン)グループに入ってもらったことも明らかにした。 静岡市長選を制した難波喬司氏に関しては「副知事時代から交
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「徳川四天王」最年少の美男子 井伊直政ってどんな人? 不遇の幼少経て武勇と知略で大出世 家康に最も信頼された家臣
井伊直政の生涯 永禄4(1561)年生まれ。幼名は虎松。父は今川氏家臣の直親、母は井伊家分家・奥山朝利の息女。井伊直政は初代彦根藩主(滋賀県彦根市)として知られるが、出身地は遠江国(浜松市)。 酒井忠次、本多忠勝、榊原康政とともに徳川家康を支えた「徳川四天王」の中で一番若く、家康から最も信頼された家臣だったとされる。井伊直虎は養母。 生まれた翌年に父・直親が今川氏真から謀反の疑いを受け、掛川城主の朝比奈泰朝に襲撃され討ち死にした。井伊家22代当主・井伊直盛の娘が虎松の後見人になり「井伊直虎」と名乗って井伊家を支えた。 虎松は15歳になった天正3(1575)年、徳川家康に目通りした。家康
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蒔絵で「葵の御紋」「富士山」 駿河加飾下駄を展示
静岡市葵区の静岡伊勢丹で行われている「第28回駿府各流大茶会」(県茶道連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)の会場で5日、蒔絵(まきえ)で「葵の御紋」や「富士山」などが描かれた下駄(げた)が展示され、来場者の注目を集めた。 さまざまな郷土工芸の技術を採り入れた「駿河加飾下駄」の職人花森広悦さん(72)=同区屋形町=とめいの知子さん(44)が製作した。徳川家の家紋入りの印籠をモチーフにデザインし、「駿河塗下駄」の制作技法を駆使して重厚かつきらびやかな下駄に仕立てた。 「市の伝統文化を県内外に発信できたら」と広悦さん。作品は10日まで展示販売される。
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大自在(4月8日)誰もが食える世の中を
春らんまんの駿府城公園をメイン会場に開かれた先週末の静岡まつりには、3日間で93万人が集まったという。本紙連載小説「家康」の作者、安部龍太郎さんもその一人。よろいで身を固めた姿を見かけた読者もいただろう。 呼び物の一つ、火縄銃演武で空砲10発をとどろかせた。「駿府鉄砲衆」の一員として2021年から参加している。「新参者の足軽ですよ」。手にする火縄銃は、戦国時代に鉄砲鍛冶が集まった滋賀県長浜市で手に入れたという。 ライフワークと公言する「家康」は15年8月に連載開始。ことし2月発刊の単行本第8巻では豊臣秀吉の朝鮮出兵が描かれる。「ようやく折り返し。あと3千枚書く」と意気軒高だ。 作品は近
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家康正室「旭姫」ゆかりの史料 文書・小袖・蒔絵膳など 瑞龍寺の5件 市文化財に 静岡市 審議会が答申
静岡市文化財保護審議会はこのほど、豊臣秀吉の妹で徳川家康の正室「朝日姫(旭姫)」の墓がある同市葵区の瑞龍寺に所蔵されている旭姫ゆかりの史料5件を市指定有形文化財に指定するよう市に答申した。室町時代から安土桃山時代にかけての優品で、一つの寺にまとまって所蔵されていることが評価された。 1590年8月に書かれた文書「豊臣秀吉朱印状」は旭姫を表す「光室総旭」の文字が記され、秀吉が瑞龍寺敷地内の竹木の伐採などを禁じるために書いた文書。秀吉の文書で「光室総旭」と書かれたものは、現時点でこの文書のみとされる。 室町末期の技術で織られた小袖「桐沢瀉紋立湧模様打敷(きりおもだかたてわくもよううちしき)」は保
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「折り紙かぶと」で僕も武将に 浜松こども館、大河に合わせ催し
浜松市中区の浜松こども館はこのほど、子ども向けの春休みイベント「君も戦国武将だ!無敵のおりがみカブトを作ろう!」を同館で開いた。親子連れなどが、子どもがかぶることができるサイズの折り紙かぶと作りに取り組んだ。 折り紙作品の制作やワークショップなどを行う折り紙デザイナーとして市内を中心に活動するコーキさんを講師に招いた。4歳~小学生の子どもと保護者9組が、55センチ四方の黄色と紺色の紙を丁寧に折り、協力してかぶとを完成させた。出来上がると、実際に身につけた。母親と参加した鈴木七凰さん(9)は「折り紙は久しぶりで、難しかったけど楽しかった」と笑った。 大河ドラマ「どうする家康」に合わせて、子
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浜松大河ドラマ館 来館10万人達成 想定上回るペース
浜松市中区元城町の「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」の来館者数が5日、1月22日のプレオープン以来約2カ月半で10万人に達した。節目の来館者となった愛知県刈谷市の田中央子さん(58)と磐田市出身で中国上海市在住の岡野知子さん(61)の2人に、鈴木康友浜松市長が記念品を贈呈した。 田中さんら2人は友人で、城巡りが趣味のため、浜松城訪問の途中でドラマ館に立ち寄ったという。見学前の突然のセレモニーに驚きながら、岡野さんは「館のセットなどを見ながら、身近な街の歴史を学びたい」と話した。 市観光・シティプロモーション課によると、来館10万人到達は想定より半月早い。市は来年1月14日までの開館期間
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静岡新聞連載小説「家康」8巻刊行 新しい戦国史観 構築 作家・安部龍太郎さん
作家安部龍太郎さんが徳川家康の生涯を描いた本紙連載小説「家康」の単行本第8巻「家康(八)明国征服計画」が出た。ライフワークを自認する作品はこれが「折り返し地点」。前期の「完」とした。天下統一を果たした豊臣秀吉に臣従する家康は熟慮を重ね、苦悩を深める。「新しい家康像」構築に心血を注ぐ安部さんに創作の背景を聞いた。 最新刊は秀吉の招きに応じた後陽成天皇の聚楽第行幸(1588年)から朝鮮出兵(92年~)までの時代を描く。 「北条家を討った小田原征伐をへて江戸城に入場した家康は、進軍する豊臣軍の東北地方征討の大将格に任じられる。大きな転機となった」 そうした中、秀吉の明国征服計画が持ち上がる
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“松潤家康公”に3家臣お供 板垣李光人さん、岡部大さん、甲本雅裕さん 浜松まつり・騎馬武者行列
浜松市は2日、浜松まつり最終日の5月5日に俳優松本潤さんを招いて中区の中心街で開催するイベント「家康公騎馬武者行列」の出演者を追加発表した。 松本さんのほかに出演するのは、徳川家康役で松本さんが主演する大河ドラマ「どうする家康」で、井伊直政を演じる板垣李光人さん、平岩親吉役の岡部大さん、夏目広次役の甲本雅裕さんの3人。それぞれの役に扮(ふん)し、中心街の約800メートル区間で行われるパレードに参加する。 パレードは午後2~4時に開催する。観覧スペースはコースの道路両側に2万人分設ける。市の特設ホームページ「出世の街浜松」で3~21日に申し込みを受け付け、27日に抽選結果を通知する予定。
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浜松の中村家住宅 家康側室「お万の方」於義丸出産の地 大河で注目 国重文指定50年
徳川家康の側室「お万の方」が家康次男・於義丸(結城秀康)を産んだ場所である浜松市西区雄踏町宇布見の「中村家住宅」がことし、国指定重要文化財となって50年を迎える。大河ドラマ「どうする家康」を機に観覧の問い合わせが増えていて、関係者は歴史を発信する好機と捉えている。 中村家の由緒書(ゆいしょがき)に詳しい郷土史家の嶋竹秋さん(87)=同区=によると、浜松城に勤めていた侍女のお万の方が妊娠した際、家康はわが子と認めなかった。家康家臣の本多重次の計らいで宇布見村代官の中村正吉宅へ移ったお万の方は天正2(1574)年、中村家で於義丸を出産した。胎児を包む膜に葵の紋が付いていて、家康の子と信じられた
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熱気最高潮「余は満足じゃ」 大御所役の別所さんご満悦 静岡まつり最終日
第67回静岡まつり最終日の2日、静岡市中心部を練り歩く「大御所花見行列」は島田市出身の俳優の別所哲也さんが大御所の徳川家康役を務めた。沿道には多くのファンが詰めかけ、駿府の春は活気に包まれた。 扇子を手に厳かな雰囲気で登場した別所さんは、駿府城公園内に設けられた大演舞場で「桜の季節に俳優としても県民としても感無量」と大役を喜んだ。麻機太鼓保存会の迫力ある演奏には、家康さながらに「余は満足じゃ」とご満悦な様子。行列が東御門から出発すると、沿道からは「別所さん」などと大きな歓声がわき上がった。 駿府城を守った鉄砲隊をほうふつとさせる駿府鉄砲衆の火縄銃演武も繰り広げられ、そろいの陣羽織に身を包
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花見行列で大御所役 別所哲也さんら桜記念植樹 静岡・駿府城公園
静岡市葵区の駿府城公園では、大御所花見行列で大御所役を務めた俳優の別所哲也さん、今川義元役の田辺信宏市長による桜の記念植樹が行われた。 時代衣装をまとった2人はそれぞれスコップを手に、「えい、えい、えい」と声を発しながら苗木に土を掛けた。様子を見守った観客からも、かけ声に続いて拍手が沸いた。 苗木はソメイヨシノ系の品種「神代曙(じんだいあけぼの)」。一重咲きの淡紅色の花を付ける。別所さんは「桜たちが1年1年時間を重ねて(成長し)、静岡を行き交う人々の大切な体験につながるといい」とあいさつした。 同市は、徳川家康の没後400年の2015年から、駿府城公園一帯を東海道一の桜の名所にしようと
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甲冑プラモニュメント 静岡で披露 家康着用「金陀美具足」題材
静岡まつりに合わせ、家康が着用したと伝わる甲冑(かっちゅう)「金陀美具足」を題材にしたプラモニュメントが1日、静岡市葵区の駿府城公園外堀沿いの駿府ホリノテラスで披露された。「静岡市プラモデル化計画」として地域活性化に取り組む市が同所にかかる城代橋付近に設置した。 モニュメントは高さ2・2メートル。パーツごとに歴史や用途などの説明を付けた。意匠を担当したmagnet-designの松尾憲宏代表(53)は「近くに小中学校が多いので子どもたちが見て学べる図鑑の1ページのようなデザインにした」とこだわりを語った。 お披露目式は静岡城内一輪車クラブの演技が花を添え、多くの来場者でにぎわった。神奈川
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家康好んだワサビ「カツサンド」で 2日まで販売 静岡市内
静岡市葵区の日本料理店「料理と咲け とが路」は、徳川家康が好んだとされる食材の一つワサビを使ったカツサンド「家康の泪(なみだ)」を考案した。同区の静岡浅間神社境内にある「家康公初恋の地しずおかギフトショップ」など市内3店で1、2の両日、限定販売している。 肉厚な三元豚のとんかつと千切りキャベツをパンで挟み、ワサビを添えた。とんかつとソースでワサビ独特の鼻に抜ける辛さを抑え、さわやかな味わいに仕上げた。 価格は750円(税込み)。同ギフトショップのほか、静岡いいとこ浅間通り店(葵区)、日本平ロープウェイ駅売店「門前の恵みたいらぎ」(清水区)でも取り扱う。
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静岡スバルなどの最新EV4台並ぶ 静岡
静岡スバル自動車は1日、グループ4社による最新電気自動車(EV)の合同展示会を静岡まつりでにぎわう静岡市葵区の青葉シンボルロードで開いた。2日も開催する。 静岡スバルとボルボ・カー静岡、ポルシェセンター静岡、BYD AUTO静岡を運営するグループ4社が参加。中国車BYDの「ATTO3」など各メーカーの最新車種4台を展示した。来場者は説明を受けたり運転席に座ったりして理解を深めた。静岡スバルの峯將洋さん(51)は「4社のEVがそろうのは初。来場者に新しい選択肢を提示できれば」と話した。 静岡まつりのコンセプト「家康公の時代と現在、未来をつなげる」にちなんで「展示処~交通手段の発展~」と題し
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家康が愛した茶 特設会場で紹介 静岡
静岡市葵区の新静岡セノバで1日、「セノバ楽市」が始まった。16日まで。徳川家康が愛した茶をテーマにした「茶祭 CHA―SAI」や県内神社の御朱印展などを行う。 茶祭の特設会場では、家康と静岡茶の関わりを紹介するパネルを設置し、新静岡セノバ限定の「セノバティー2023」や茶関連商品を販売している。館内では、静岡茶や家康にちなんだ食品、雑貨の限定商品を扱う店舗もある。 御朱印展は、県神道青年会が初開催した。県内120神社の御朱印を県東部から西部まで、エリアごとに展示している。県内の高校生と大学生がデザインした御朱印帳も並び、来館者の注目を集めている。
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華やか「西郷の局」衣装 掛川城でマルシェ
掛川市の掛川城公園三の丸広場で1日、三の丸広場マルシェ(同実行委主催)が開かれた。同市上西郷で生誕した徳川家康の側室で2代将軍秀忠の生母・西郷の局をイメージした衣装を着たモデルが会場を盛り上げた。 市内の写真スタジオとネイルサロンが考案した記念撮影プランの実演で、モデルは公募で市民5人を選んだ。20~50代のモデルが豪華な花飾りを頭に付け、色鮮やかな色打ち掛けを羽織って御殿や広場で撮影した。 マルシェは昨年6月から実施していた掛川城天守閣の修復工事が終了し、同日の入館再開に合わせて開催した。キッチンカーが出店し、謎解きイベントも行われた。桜が咲き、春の陽気に包まれた会場には多くの市民や観光客
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空に幻想的な〝夜桜〟 ピンク色のスカイランタン 静岡まつり開幕
徳川家康の大御所時代の城下町を再現する「第67回静岡まつり」(実行委員会主催)が31日、静岡市葵区の駿府城公園を主会場に開幕した。初日の前夜まつりでは、「家臣団結成の儀」と称してステージで演舞を繰り広げたり、スカイランタンを打ち上げたりして観客を魅了した。 ステージでのイベントやランタンは静岡青年会議所(JC)が企画・運営。市内で活動するバンドやダンスグループ計6チームが登場し、熱気あふれるパフォーマンスで沸かせた。締めくくりには、ピンク色のLED(発光ダイオード)照明を使ったランタン約200個を来場者が一斉にふわりと放ち、空に幻想的な“夜桜”を描いた。 まつりは
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今川領の訪問「楽しみ」【今川氏真役・溝端淳平インタビュー 静岡まつり編】
静岡まつりの大名行列(4月1日)に、戦国武将今川氏真役で参加予定の溝端淳平。大河ドラマ「どうする家康」でも氏真を演じている。「静岡の方が快く迎えてくれるかは自分次第だと思っている」と役柄に真摯(しんし)に向き合ってきた。 駿河・遠江・三河を治め「海道一の弓取り」と呼ばれた父の今川義元から家督を継ぐも、配下の松平元康(徳川家康)の離反をきっかけに衰退した氏真。武田信玄に駿河を追われ掛川城に逃れた後、遠江に侵攻した家康と同城で攻防戦を繰り広げた末に開城し、戦国大名・今川氏は滅びた。氏真はその後、北条氏や徳川氏の保護を受け、蹴鞠[けまり]や和歌にいそしみ、77歳の長寿を全うしたと伝わる。 演じ
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静岡まつり 31日開幕 大御所花見行列や夜桜乱舞 市中心部を交通規制
徳川家康の大御所時代の城下町を再現する「第67回静岡まつり」(実行委員会主催)が31日~4月2日、静岡市中心街で開かれる。31日の前夜祭を皮切りに、メイン行事の「大御所花見行列」や市民参加の総踊り「夜桜乱舞」など多彩な催しが展開される。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 花見行列は4月1日午後2時15分と同2日午後2時10分に葵区の駿府城公園東御門を出発し、約2時間かけて市街地を練り歩く。1日はお笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さんが大御所役で、大河ドラマ「どうする家康」で今川氏真を演じる俳優溝端淳平さんが特別ゲストとして氏真役で登場する。2日は島田市出身の俳優別所哲也さんが大
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家康を描いた電車出発! 静岡鉄道「ゆかりの地」PR 24年2月まで
徳川家康ゆかりの地である静岡市をPRする静岡鉄道(同市葵区)のラッピングトレインの出発式が31日、静岡市葵区の静岡鉄道新静岡駅で行われた。 車体に家康が青年期に着用したとされる重要文化財の甲冑(かっちゅう)「金陀美具足(きんだみぐそく)」や、同甲冑をイメージしたガンダムのプラモデルなどがデザインされている。新静岡-新清水間を、来年2月まで運行する予定。 川井敏行社長は「電車を利用し、家康公を入り口とした静岡の歴史に触れてほしい」とあいさつし、久能山東照宮(同市駿河区)の姫岡恭彦宮司らと共にテープカットに臨んだ。
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大河ドラマ館売店好調「予想以上」 浜松市が報告
浜松市は30日、大河ドラマ放送に合わせて官民で地域活性化を図る「家康プロジェクト推進協議会」の会合を市役所で開き、浜松大河ドラマ館(中区元城町)のショップの売り上げが1月22日~2月末のプレオープン期間で2685万円に上ったと説明した。運営の請負事業者から「予想以上の反応」と報告があったという。 この期間の買い物客は1万2817人で、俳優松本潤さん監修のグッズやコカ・コーラの家康ボトル、ドラマのタイトルロゴを使った商品が特に人気。今後、商品数や陳列スペースを拡充する。 プレオープン期間のドラマ館の来場者は5万4496人。3月1~17日の展示入れ替え中に館内の一部スペースで実施したパネル展
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ガチャガチャで家康格言 静岡浅間神社ギフトショップ 静岡サレジオ高生が考案
静岡市清水区の静岡サレジオ高生が考案したカプセル玩具販売機「ガチャガチャ」専用の商品「徳川家康公格言ミニタオルガチャ」の販売が30日、静岡市葵区の静岡浅間神社境内ギフトショップで始まった。 大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて、ギフトショップを運営する静鉄リテイリングが同校の1、2年生から静岡をPRするガチャガチャ商品のアイデアを募ったところ約300件集まった。ミニタオルのアイデアが最も多く、斉藤萌さん(2年)が提案した「格言ミニタオル」のデザインを採用した。格言の監修を静岡大の小和田哲男名誉教授が担った。 ミニタオルのデザインは葵の御紋を背景にした。シークレットを含む5種を用意し
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大河ちなみ特別展 家康人形など紹介 浜松・水窪
浜松市天竜区水窪町の水窪文化会館で、大河ドラマ「どうする家康」にちなんだ特別展が開かれている。五月人形や徳川家康にちなんだ町内の観光スポットなどを紹介している。特別展はしばらく継続し、展示内容は順次変えていく予定。 五月人形は家康をモデルにしていて、甲冑(かっちゅう)を身につけており、将軍ならではの迫力がある。 同町の観光スポットとして、家康とゆかりがあると言い伝えられている山住神社や高根城の歴史を紹介。また、天竜区内の観光スポットをまとめた地図も展示している。
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熱海駅前の足湯当面休止 設備の一部不具合
熱海市は29日、JR熱海駅前の足湯「家康の湯」の源泉設備の一部に不具合が生じたため、当面の間、足湯を休止すると発表した。 市公園緑地課によると、足湯に温泉をくみ上げる配管が漏水している可能性があり、湯の供給量が減っているという。今後、詳しい調査を行う。同課は復旧に1カ月程度を要するとみている。
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「家康公」ラッピングでPR 富士宮市 大河に合わせ バスとごみ収集車運行
富士宮市で28日、市内の歴史を発信するラッピングを施したバス1台とごみ収集車4台の運行が始まった。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて市が作成したPRロゴマークをあしらった。 同市には、徳川家康が造営したとされる富士山本宮浅間大社をはじめ、ゆかりの深い史跡が多い。ロゴは家康の肖像画や富士山、同大社などをまとめ「家康公の遺産」を打ち出している。 バスは同市と東京駅を結ぶ高速便に用いて首都圏にアピールする。収集車は市内を走って地元の歴史を市民に紹介する。いずれも来年3月末まで。 出発式が同市ひばりが丘の富士急静岡バス富士宮営業所で行われ、関係者がテープカットをして運行開始を祝った。
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市内イベントとキッチンカー マッチングお助け 浜松商議所が専用サイト
浜松商工会議所はこのほど、浜松市内で出店できるキッチンカー事業者と市内のイベントをマッチングする専用ウェブサイトを開設した。双方のPRと商機獲得に生かしてもらう。 サイト名は「Hamamatsu Kitchen Car(はままつキッチンカー)」。ランチ、軽食、スイーツ、ドリンクの4分野に分けて、各キッチンカー事業者名や営業可能地域、提供メニュー、店舗のPRメッセージなどを掲載している。24日時点の掲載店舗は56店。 イベントが開かれる場所や日程の情報もサイト内で提供する。 放映中の大河ドラマ「どうする家康」や来春開幕の浜名湖花博20周年事業などに関連し、今後出店機会の増加が予想される。同商議
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大河ドラマ「どうする家康」 「駿府城記念符」限定販売
静岡市まちづくり公社はこのほど、大河ドラマ「どうする家康」の放送を記念し「駿府城限定記念符」を制作した。あやめ色の切り絵に透かしを入れた駿府城を葵の御紋で表し、金箔(きんぱく)の満月が照らす構図をデザインした。 敷紙は黄、緑、青、赤の4枚を入れた。好きな色を選んだり、4枚を重ねて貼ったりできる。台紙の表紙には葵の御紋と駿府城の名前が金箔で描かれ、内側には本丸跡にある大御所徳川家康公像と大河ドラマ「どうする家康」のロゴマークを入れた。 同公社職員の松風あゆ子さんは「切り絵なので後ろの色を合わせるのが面白い。好みの色で楽しんでほしい」と呼びかける。 記念符は同市葵区の駿府城公園の東御門・巽櫓(た
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市街地活性など事業計画案承認 磐田商議所総会
磐田商工会議所は28日、通常議員総会を磐田市内で開いた。産業・地域振興、組織力強化に向けた2023年度事業計画案や予算案などが承認された。 11月の産業振興フェアや年7回開催する企業懇話会などを通じ、地元企業の事業拡大や開発力強化を図る。地域振興に向けては、ジュビロ磐田、静岡ブルーレヴズなどの地元スポーツチームの支援や、イベント開催による中心市街地の活性化に取り組む。大河ドラマ「どうする家康」の放送を商機につなげるため、地域資源を活用した会員企業の新商品開発などを支援する。 23年度に着手する新しい商議所会館建設の総事業費は、資材高の影響で当初想定額の約3割増しとなる5億5700万円と見込ん
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地域の魅力発信 誘客へ 湖西・新居観光協会/長田尚史事務局長【キーパーソン】
2022年4月に湖西市内の2観光協会が統合し、一般社団法人「湖西・新居観光協会」となった。新居弁天地区で市の観光拠点再整備も進む中、新型コロナウイルス禍からの観光産業の回復に向けた展望を聞いた。 ―統合後の様子は。 「自治体の合併後も10年間、観光協会はそれぞれ独自の活動を継続していたが、コロナ下などの状況の変化に応じて一体的に活動するため統合に至った。22年度はこれまでの事業として牡蠣(かき)小屋の運営などを行いつつ、市全体の魅力として特産のイチゴを取り上げた観光マップを作るなど一元的な情報発信を始めた」 ―コロナの影響は。 「湖西は伊豆のような本格的な観光地ではないが、浜名湖と遠
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家康軍勢に敗れた堀川城戦士ら慰霊 浜松の顕彰会
徳川家康の侵略に対抗する今川氏の拠点として築かれ、合戦により多くの武士や農民が犠牲になったと伝えられる浜松市北区細江町の堀川城跡で27日、「第48回堀川城戦士慰霊祭」が営まれた。 戦死者の子孫らでつくる堀川城戦士顕彰会(竹田正明会長)が落城日に合わせて実施。会員ら約25人が首塚の前で手を合わせ、戦死者の冥福を祈った。 徳川軍の軍勢は1569年に同城を攻め、立てこもった城兵や農民ら千人以上を全滅させたとされる。敗残兵を探し出して処罰する徹底ぶりで、家康の生涯で最も残虐な戦いと言われている。 竹田会長は「この地で起きた過去の不幸な出来事は恩讐(おんしゅう)のかなたにある。これからもひっそり
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ふじのくに財団に静清信金50万寄付
静清信用金庫は27日、ふじのくに未来財団に50万円を寄付した。 昨年11月から3カ月間販売した定期預金「せいしん 家康公からの贈り物」の販売実績に応じた金額を充てた。同財団は寄付金を静岡、焼津、藤枝の3市で活動するNPOなどに助成する。 静岡市葵区の同信金本店で開いた贈呈式で、佐藤徳則理事長が同財団の土屋優行代表理事に目録を手渡した。佐藤理事長は「有効活用して暮らしやすい社会を実現してほしい」と期待した。
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憎い敵/かわいい弟「とどめは家康に」【今川氏真役・溝端淳平インタビュー 大河ドラマ編】
大河ドラマ「どうする家康」で、駿河・遠江を治めた今川氏真を演じる溝端淳平。掛川城を舞台に徳川家康と攻防を繰り広げた末、戦国大名・今川氏が滅亡した場面の心境や舞台裏を聞いた。 ⇒もっと詳しく 今川氏真ってどんな人? ⇒今川領訪問「楽しみ」今川氏真役・溝端淳平インタビュー【静岡まつり編】 家康に1発で敗れる 家康が最後現れて、目が合って1発で敗れる。満身創痍(そうい)の氏真だから一瞬で決着がつきますけど、ほっとしている自分がいました。反撃する気もなかったし、ただただ確かめたかった。もう一回向き合いたかったという意味の対峙(たいじ)だった。 松本(潤)くんとのシーンは結構コミュ
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どうするアフター大河 駿府の歴史に観光客注目 再訪者獲得へ方策重要【解説・主張しずおか】
静岡市歴史博物館(同市葵区)のオープンと大河ドラマ「どうする家康」の相乗効果で、駿府城公園(同)や静岡浅間神社(同)など、同市の歴史や文化を体感できる場所を訪れる観光客が増えている。ドラマが前半戦の今のうちに放送終了後を見据え、リピーター確保の方策を講じる必要がある。 市歴史文化課によると、今年1月以降の駿府城公園内の発掘現場や東御門・巽櫓などの来場者数は、新型コロナウイルス感染拡大前の例年同期と比べて約2倍。市外からは約1・5倍で推移している。隣接する市歴史博物館は、昨年7月のプレオープンから2月末までに約12万6千人が来館した。市外からが4割以上を占め、静岡浅間神社の敷地内に1月27日
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おまちに「高札場」復元 静岡・葵区 新観光スポット除幕
静岡市の市街地活性化を図る団体「I Love しずおか協議会」は25日、同市葵区の繁華街で復元を進めていた江戸時代の法令掲示施設「高札場(こうさつば)」の除幕式を開いた。 同協議会の創設10周年記念事業。沼田千晴会長、設置場所を提供した百貨店「静岡伊勢丹」の秋野孝三社長、田辺信宏静岡市長、本紙連載小説「家康」シリーズの作者で直木賞作家の安部龍太郎さんが除幕し、集まった市民約50人とともに新しい観光スポットの完成を祝った。 沼田会長はあいさつで江戸時代から残る地名「札の辻」に触れ、「高札場の向こうに巨大な駿府城、傍らに富士山が見える。家康はそんな形で町をつくったのではないか」と思いをはせた
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家康の漫画4000冊 静岡県内学校へ寄贈 はごろも教育奨励会
公益財団法人はごろも教育研究奨励会(後藤康雄理事長)は徳川家康の生涯をテーマにした学習漫画計4083冊を静岡県内小中学校と特別支援学校に寄贈する。24日、後藤理事長らが県庁を訪れ、県教委の池上重弘教育長に目録を手渡した。 ふるさとの偉人への理解や関心を高めてもらおうと寄贈事業を計画。公私立小中学校と特別支援学校の計815校を対象に、4月からそれぞれ5冊前後を届けていく。 後藤理事長は「家康公が人生の3分の1を過ごした私たちの郷土の歴史探訪を楽しんでもらえたら」と期待し、池上教育長は「関心を刺激してくれる重要なきっかけになる」と感謝した。
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来館5万人達成 新潟の夫婦に幸運 静岡の大河ドラマ館
大河ドラマ「どうする家康」の関連資料などを展示する「静岡 大河ドラマ館」の来館者が25日、5万人に到達し、静岡市葵区の静岡浅間神社境内にある同館で記念式典が開かれた。 5万人目の来場者は新潟県燕市から夫婦で訪れた布施聡さん(68)、澄真子さん(63)。静岡市の大長義之副市長が記念品として同市産のイチゴや同館オリジナルグッズの御朱印帳と湯飲みを手渡した。 布施さん夫妻は大河ドラマのファンで、愛知県岡崎市と浜松市のドラマ館も訪問した。静岡市のドラマ館では、今川義元役の野村萬斎さんが身に着けていた小袖が印象に残ったという。布施さんは「鉄紺地染めでいい生地を使っていた」と振り返った。5万人目の来
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和ランプづくりに挑戦 掛川でにぎわい創出イベント
掛川市文化財団は25日、同市掛川の市二の丸美術館周辺でにぎわい創出イベント「カケガワミュージアムマーケット」を開いた。雑貨や飲食のブースが出店したほか、ものづくり体験のワークショップも展開した。 ワークショップは、近隣の大日本報徳社仰徳記念館が主会場。和ランプづくりでは、参加者が樹脂板を和紙で挟んだ台紙にちぎった紙片を貼り付けた。星や模様で彩った台紙を筒状にして、照明台に設置して仕上げた。 同美術館の敷地内には、天然石アクセサリーや食器、コーヒーなどを提供する店が並んだ。ロビーで開催中の大河ドラマ「どうする家康」パネル展もにぎわった。 (掛川支局・高林和徳)
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家康の足跡 磐田で探る ゆかりの地 市がツアー 大日堂、「一言坂の戦い」古戦場跡…
磐田市は25日、市内の徳川家康ゆかりの地を巡るバスツアー「『磐田で何した?家康』家康の足跡をたどろう」を開いた。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、地域の魅力発信に取り組む市職員有志のプロジェクトチーム(PT)が中心となって企画。親子連れ約40人が参加し、楽しみながら市内の歴史に理解を深めた。 参加者はバス2台に分乗して市役所を出発。PTや経済観光課職員約10人が案内人となり、家康の重臣・本多忠勝が合戦前に偵察を行ったとされる「大日堂」や武田軍の侵攻からの激しい撤退戦を繰り広げた「一言坂の戦い」の古戦場跡など、家康ゆかりの史跡計4カ所に立ち寄った。 同市見付の宣光寺では、地蔵堂に祭られ
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記者コラム「清流」 地下道が楽しくなる絵
浜松市役所前の地下道にかわいらしいイラストが描かれているのをご存じだろうか。市出身のイラストレーター「いきものだもの」さん=本名・大石晃裕=が最近、天竜川や浜松まつりなど市ゆかりの物事を擬人化したアートペイント12点を施した。 「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」のオープンに伴い同館付近の国道152号交差点で予想される混雑の緩和を狙い、官民組織の市創造都市推進会議が同交差点下を通る地下道へ誘導するために企画。大石さんは制作者として協力した。 地下道と聞くと暗いイメージがあるが、かわいらしい絵を見て歩き、市の特産品や行事にあらためて気付けるという試みは、このところ運動不足気味の住民の1人と
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徳川宗家収蔵品の拠点に 浜松ドラマ館事後活用 市長見通し
鈴木康友浜松市長は24日の定例記者会見で、浜松大河ドラマ館(中区元城町)の建物をドラマ終了後に徳川記念財団(東京、徳川家広理事長)の資料所蔵施設とする構想について「文化財を含め、各地に分散している2万5千点ほどの資料が浜松に集約されると思う」と述べ、徳川宗家の資料を収蔵する国内拠点施設になるとの見通しを示した。 市によると、国内には尾張徳川家伝来品を中心に展示する徳川美術館(名古屋市)や、水戸徳川家ゆかりの徳川ミュージアム(水戸市)などがあるが、徳川宗家の資料を一括所蔵し、公開している施設はない。浜松市からドラマ館の事後活用策の申し出を受けた財団が応じ、3月上旬の理事会で浜松への収蔵品集約
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大河ドラマ限定ツナ缶 はごろもフーズ 静岡浅間神社で発売
はごろもフーズはこのほど、徳川家康を主人公に放送中の大河ドラマにちなんで静岡市葵区の静岡浅間神社境内に開設された物品販売所で、高級ツナ缶の限定パッケージ=写真=を発売した。 キハダマグロとビンナガマグロのトロを、それぞれオリーブ油漬けにしたツナ缶(各75グラム入り)のセット。黄色とオレンジ色を基調とした紙箱の中央上部に、市内の官民組織が作成した「家康公が愛したまち 静岡」のロゴマークを配した。 全国トップのツナ缶生産量を誇る同市を、県内外から訪れる大河ドラマファンにアピールする企画。物品販売所の設置期間である2024年1月まで、1セット1512円(税込み)で取り扱う。
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長寿にあやかれる!? 家康の「忍冬酒」大河機に再注目 カクテル、ケーキにも
徳川家康が愛用したとされる薬味酒「忍冬(にんどう)酒」が、大河ドラマを背景にした“家康ブーム”で再注目されている。浜松市の取扱店では販売が好調で、独自のカクテルやケーキを販売する施設も登場した。ドラマの舞台が浜松に移り、関係者は「家康公の健康長寿を想起する忍冬酒は時代のニーズと合う。地元食文化の魅力を全国発信し、活性化につなげたい」と期待を寄せる。 「コンスタントに人気があったが、年明け前から徐々に伸び、2月の販売は前年同月比で3倍近い」。浜松市西区で酒販店を営む加藤国昭さん(70)は予想以上の反響を喜ぶ。 忍冬酒は、薬草のスイカズラ(忍冬)を本格みりんに漬け込ん
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浜松ドラマ館恒久化 徳川ゆかりの品 展示収蔵施設に
浜松市の鈴木康友市長は24日の定例記者会見で、大河ドラマ「どうする家康」放送終了後の浜松大河ドラマ館(中区元城町)の活用策について、徳川記念財団(東京、徳川家広理事長)が所蔵する徳川宗家ゆかりの品々を移設し、展示するための恒久的な施設とする考えを明らかにした。浜松市と徳川家康の深いつながりを広く発信し、後世に伝える。 鈴木市長は、財団が今年に入って浜松本部の設置を決めたことを明らかにした。その上で「当初は大河ドラマの放送期間限定の施設として整備したが、残してほしいという声が多くなってきた。財団所蔵品を中核とした展示収蔵施設として活用したい」と述べた。 浜松ドラマ館は、かつて浜松城二の丸御
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浜松舞台「大河」商機に 21世紀倶楽部例会セミナー 市の北嶋課長が講演
静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の3月例会セミナーが23日、浜松市中区のプレスタワーで開かれ、市観光・シティプロモーション課の北嶋秀明課長(52)が「大河ドラマ『どうする家康』の放送を活用した地域振興」をテーマに講演した。 北嶋課長は徳川家康ゆかりの地として、市のマスコットキャラクターに「出世大名家康くん」を採用するなどしたこれまでの取り組みを紹介。昨年はドラマ放送に向けて交流サイト(SNS)などで機運を高める活動を積極的に行ったことなどを説明した。ドラマの舞台が同市など県西部に移ってきたことにも触れ、「ドラマを盛り上げるのではなく、ドラマを活用してビジネスチャンスにつなげてほしい」と訴
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家康と掛川 ゆかりの巴凧 市役所設置 巨大4.5メートル
掛川市は22日、徳川家康と掛川のつながりを紹介するブースを市役所2階に設置した。戦国時代から約500年の伝統がある横須賀凧(たこ)を作る遠州横須賀凧巴(ともえ)会(石川昇会長)が4・5メートルの巨大な巴凧を飾った。 横須賀凧は戦国時代に敵の陣地の測量や通信手段に利用されたのが始まりとされる。中でも巴凧は初代横須賀城主の大須賀康高率いる徳川方の「三つ巴」、武田方の菱(ひし)紋、徳川家康の軍扇を描き、徳川方が武田方を挟み撃ちしている様子を表している。 石川会長の孫の隼大さん(23)は「巴凧は全国の凧と比べても珍しい形。白黒の三つ巴は空高く揚げてもよく見える」と魅力を語った。 市は掛川城が登場する
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久能沖・船釣り 48センチアマダイ 竿曲げる【魚影を追って】
冬の釣りのターゲットとして人気を集めるアマダイ釣りがそろそろ終盤戦を迎えた3月中旬、徳川家康公ゆかりの静岡市駿河区の久能沖を狙った。 清水港の山大丸で釣行。約3万本もの松が生い茂る三保半島をぐるりと回って、40分ほどで釣り場に着いた。 午前7時に釣り開始。餌はオキアミ。コマセは使わない。水深65メートル。重りが着底したら、たるんだ道糸を巻き取り、重りが海底をたたく状態から1メートルほど巻き上げたところで当たりを待つが、誰にも当たりが無く、釣り場を少し移動。 水深70メートル。筆者の竿に当たり。「お、食った」。竿を起こして合わせると同時に小刻みに激しく竿を揺らす強い引き。「もしかしてシロ
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家康ゆかり洋時計 紙芝居で価値広め 焼津水産高演劇部、スペイン語交え熱演
焼津水産高(焼津市)の演劇部が19日、約400年前にスペイン国王から徳川家康に贈られた洋時計をテーマにした紙芝居「海のむこうからのおくりもの」を静岡市葵区の市歴史博物館で披露した。26日も上演する。 家康ゆかりの洋時計の価値を広める市民団体「すんぷ静岡時音の会」と同博物館の共同企画。紙芝居は同区の絵本作家たたらなおきさんの原作で、1、2年の部員10人がスペイン語を交えながら熱演した。部長の真崎凜さん(17)は「ストーリーを通じて人の縁の重要性を感じた」と話した。 家康が整備した「駿府96カ町」を題材にした塗り絵体験も開催した。 同博物館では26日まで、同会の活動を紹介するパネルを展示し
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家康の足跡 探してみた 浜松城や浜松八幡宮…市内18カ所 浜松商業高生 街歩き
浜松商業高(浜松市中区)の1年生約300人がこのほど、徳川家康の足跡を探そうと市内18カ所を巡るフィールドワークを行った。大河ドラマ放送に合わせた学年行事の一環。 1グループ3~10人で、浜松城や浜松八幡宮などを訪れ、約2時間の街歩きを楽しんだ。チェックポイントでQRコードをスマホで読み取り、感想を記入してポイントを獲得する仕組み。集計し、後日表彰が行われる。ほかにも川柳などの課題に挑戦したり、集合写真の撮影に臨んだりした。 チェックポイントの一つの五社神社(同区)には、市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」も応援に駆けつけ、生徒を驚かせた。 家康くんが好きだという松下幸生さん
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掛川城 松潤カラー紫に ライトアップ始まる 四足門には紋幕
掛川市はこのほど、掛川城天守閣を紫色に照らすライトアップを始めた。掛川城が登場するとされる26日の大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて、観光地のPRを強化する。 紫色はドラマ主演の松本潤さんの所属グループ「嵐」でのメンバーカラー。掛川城四足門と御殿入り口には紫色の紋幕も設置した。徳川家の家紋のほか、四足門には山内家、御殿には太田家の家紋がそれぞれ入っている。 ライトアップは4月1日まで。時間は午後6時半~9時。天守閣は現在修復工事中で4月1日から開館する。
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天浜線天竜二俣駅 副駅名に「どうして!?信康」 家康ゆかりの地、鉄道でPR 嫡男ちなみ葵の紋看板
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は19日、大河ドラマ「どうする家康」の放送を機に、天竜二俣駅の「副駅名」を同区二俣町にゆかり深い徳川家康の嫡男・信康にちなんだ「どうして!?信康」と命名した。除幕式を開き、新たな看板をお披露目した。 信康は、21歳で同町の二俣城で自刃した。地元の顕彰団体が菩提(ぼだい)寺の清瀧寺で毎年命日に供養を行うなど、同町と深い関わりがある。 副駅名は社員から募った約50案の中から松井宜正社長が選定。ホームの駅名看板には、葵の紋が入った紫の背景に副駅名が記載されている。駅構内入り口には木製の副駅名看板と葵の紋の幕も設置された。 除幕式には松井社長や袴田雄三天竜区長、信
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お田鶴役の関水さん、浜松でトークショー 大河「どうする家康」放送に合わせ
浜松市などは19日、大河ドラマ「どうする家康」で浜松が舞台となった同日の放送に合わせ、パブリックビューイングとお田鶴役の俳優関水渚さん(24)のトークショーを中区の静岡文化芸術大で開いた。市民ら約600人が参加し、重要な役割を担った関水さんによる見どころの解説に耳を傾け、大スクリーンで鑑賞した。 お田鶴は、今川家の重臣だった引間城主・飯尾連龍の妻で、夫の死後、城を守った。徳川家康が浜松に攻め込み、壮絶な死を遂げたとされる。 関水さんは放送前のトークショーで「なぜ今まで田鶴が瀬名(家康の正室)を大切にしてきたのか」、「田鶴は芯の強い女性。家康側の目線では悪者に見えるかもしれないが共感して
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快速「出世の街浜松」号運行 JR特製ヘッドマーク ファン歓声
JR東海は19日、徳川家康ゆかりの地である浜松市を目的地とした臨時快速電車「家康公 出世の街浜松」号を運行した。この日限定の特製ヘッドマークを付けるなど、乗車した鉄道ファンら約150人を楽しませた。 三島駅を出発して静岡など10駅を経由し、浜松駅に到着する約2時間の旅程。373系の3両編成を全車普通車指定席で運行した。車内では記念乗車証を配布したほか、浜松の魅力を発信する展示も行った。 浜松駅では乗客らが記念撮影を楽しんだ。静岡駅から友人と参加した夏目徳さん(静岡聖光学院中1年)は「ヘッドマークを付けた貴重な姿を撮影できて良かった」と笑顔を見せた。 同日、浜松駅を発着点にしたイベント「
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浜松・家康ドラマ館グランドオープン 撮影セットや衣装展示 出演者らが来館呼び掛け
浜松市は18日、「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」(同市中区元城町)をグランドオープンした。本多忠真役の俳優波岡一喜さんや鈴木康友市長、名誉館長で徳川宗家当主の徳川家広さんらが開館式典に臨み、集まったファンや来場者に見どころをアピールした。 撮影で使った浜松城の城門や見張り小屋のセット、衣装、小道具を展示し、大型スクリーンで撮影風景や時代背景の解説映像を楽しめる。出演者のメッセージ、家康役の松本潤さんが浜松を巡った際の写真パネルも並ぶ。 波岡さんはかつて浜松が舞台の映画「青い青い空」に出演。今回は三方ケ原の合戦(1573年)で命がけで主君家康を助けた忠真役を演じる。式典で作品中の浜松の
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大自在(3月19日)家康とワサビ
ワサビの花が盛りと聞いて先日、栽培発祥の地、静岡市葵区有東木[うとうぎ]を訪ねた。車を止めると、真上からウグイスの声。地元の女性たちが切り盛りする地場産品販売所「うつろぎ」のそばの定食にはワサビの葉の天ぷらも添えられていた。 駿府に隠居した徳川家康が安倍川上流の有東木から献上されたワサビを気に入って、門外不出のご法度品に。8代将軍吉宗のころ、シイタケの栽培指導に訪れた板垣勘四郎が苗を持ち帰り、伊豆がワサビの一大産地になった。 山根京子岐阜大准教授の著書「わさびの日本史」に、家康とワサビの出会いは「奇跡」とある。家康の後、将軍の献立に頻繁にワサビが登場するようになり、朝鮮通信使の一行をもて
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「やらまいか」新認定11商品 浜松商議所
浜松商工会議所は16日、地域ブランド「やらまいか」の2023年度新規商品に11点を認定した。食料品や土産物など地域の特産品を活用した逸品がそろった。浜松市中区で開いた発表会でバイヤー約20人に紹介した。 ル・シアージュ(同区)は「三ケ日みかん」を活用したアロマオイルを開発した。平野友紀社長は「SDGsを意識し、地元資源を生かした」と話す。19日から天竜浜名湖鉄道の「どうする家康号」で天竜スギなど7種をブレンドしたアロマで香りを演出する。 洋菓子店モカラ(同市東区)は地元産牛乳やタマゴを使ったカヌレを考案。デザイン・印刷事業のナイストゥハブ(同区)は徳川家康や関わりのある武将の名言を生かし
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浜松中心街情報を発信 コンシェルジュ常駐 観光案内施設を開設
浜松市中区肴町に16日、市中心街の情報を発信する「浜松城下町コンシェル まちなか観光インフォメーション」がオープンした。12月28日までの期間限定で観光案内を行う。 浜松まちなかにぎわい協議会と、官民でつくる家康プロジェクト推進協議会が企画した。JR浜松駅と「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」の間に位置するガラス張りのビル「クラメット」2階に設けた。コンシェルジュが常駐して案内する。同協議会の丸山晃司会長(遠州鉄道社長)は「何度来ても新しい情報を届けられる施設にしたい」と話した。 営業時間は午前10時~午後5時。水曜定休。デジタルスタンプラリー「浜松城下町めぐり」参加店で利用したレシート
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「どうする家康」 浜松・大河ドラマ館、18日グランドオープン 実物城門など展示内容拡充
浜松市は「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」(中区)を18日にグランドオープンさせる。撮影に使われた城門のセットや衣装、時代背景を説明する資料などを多数展示し、浜松と徳川家康との深い関わりを学べる。16日に報道機関向けに内覧会を開いた。 1月からのプレオープン期間より展示内容を大幅に拡充した。今後ドラマで登場する、お田鶴の方と家康の浜松城を巡る攻防や三方ケ原の合戦など、浜松での出来事を詳しく紹介している。丸太を組んだ城門や見張り小屋の実物、大型スクリーンでの解説映像は迫力十分。主演の松本潤さんがロケ中に浜松市内を巡った際の写真も並ぶ。 18日は午前9時20分から本多忠真役の俳優波岡一喜さ
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ドラマ先取り情報 販促活用へメール 浜松商議所、会員向け配信
浜松商工会議所は16日までに、大河ドラマ「どうする家康」の放送の先取り情報を提供し、商品や催しの企画、販促に活用してもらう会員事業所向けメール配信を始めた。トレンドになりそうな人物、場所、物にスポットを当て、年末までに20回、随時発信する。 名称は「どうする浜松!速報」。第1弾のテーマは、今川家臣・鵜殿長照の妹で、夫亡き後に引間城を守った「田鶴」。注目アイテムとして、家康正室の瀬名との友情を伝える「赤い椿(つばき)」「茶屋の団子」などを掲載した。コンテンツは、市内のプランナー鈴木厚夫さん(62)が発刊済みのノベライズ本などを基に独自の切り口でまとめる。 近く舞台は浜松時代に移るとみられる
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静岡人インタビュー「この人」 佐鳴湖ノルディック・ウオーク健歩会で会長を務める 久嶋茂さん(浜松市中区)
浜松市内のノルディック・ウオーク愛好家約70人のグループを率いて、2022年は浜名湖1周踏破、23年は大河ドラマ「どうする家康」にちなみ、県内外の家康ゆかりの地を歩く挑戦を会員とともに続けている。全国各地で開催される全日本ノルディック・ウオーク連盟の公認大会で、日本一の240回完歩を誇り「鉄人」の称号を持つ。浜松市中区出身。84歳。 -ノルディック・ウオークを始めたきっかけは。 「郵便局長を退職後、手術をするなど体調がすぐれない日々が続いた。そんな時期、運動不足の解消のためにノルディック・ウオークの体験会に参加したのがきっかけ。続けるうちに体調も変化して風邪も引きにくくなり、歩く楽しさが
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家康と春野地域 小和田さん講演 浜松市天竜区
浜松市天竜区春野町の春野ふるさと力向上委員会はこのほど、小和田哲男静岡大名誉教授を招いた講演会を同町の春野文化センターで開いた。「三方ケ原の戦い後の徳川家康-気田の戦いと犬居城の天野氏」と題して、家康と北遠との関わりについてひもといた。 小和田氏は家康が武田信玄に挑んだ三方ケ原の戦いが、後の家康にとって重要な意味を持ったと指摘。「犠牲になった多くの家臣のためにも戦いのない世の中をどうつくるかを考える契機になった」と考察した。 信玄の死後に起きた気田の戦いをはじめ、天野氏の犬居城を中心とする春野一帯は軍事的緊張が続いたと説いた。大河ドラマ「どうする家康」の時代考証も務める小和田氏は「後に二
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「西郷の局」姿でパチリ 掛川出身、家康の側室 市内舞台に撮影プラン
徳川家康の側室で2代将軍秀忠の生母・西郷の局に着眼した地域振興を目指し、掛川市内の写真スタジオとネイルサロンが記念撮影プランを考案した。西郷の局は同市上西郷が出生地。西郷の局に扮(ふん)したモデルの写真は話題を集め、掛川観光協会と第三セクター「かけがわ街づくり」がポスターに採用した。市内各所に張り出し、徳川家ゆかりの街をアピールする。 西郷の局は通称「於愛(おあい)の方」。プランは大河ドラマ「どうする家康」の放送開始を控えた昨夏、市内でネイルサロンGrowを営む武藤由紀さん(51)が写真家で福田カメラ専務の福田隆之さん(50)に「面白いことをやりたい」と持ちかけたことをきっかけに実現した。
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3市が大河ドラマ館PR JR静岡駅コンコース 「家康くん」や「竹千代くん」も
大河ドラマ「どうする家康」の魅力を伝える「大河ドラマ館」のPR活動がこのほど、JR静岡駅コンコースで行われた。それぞれの地域で大河ドラマ館を運営する静岡市と浜松市、愛知県岡崎市が合同で行った。 大河ドラマにちなんだ観光スポットを紹介するパンフレットを配布した。静岡市の職員は徳川家康が着用したとされる甲冑(かっちゅう)のレプリカを身にまとい広報した。浜松市のキャラクター「出世大名家康くん」と静岡市の「駿府の竹千代くん」も応援に駆けつけ、駅利用者の記念撮影に応じた。 静岡市観光・MICE推進課の中村洋之さん(42)は「大河ドラマが盛り上がることで、静岡市全体の魅力が広まってくれれば」と期待を
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着物販売店、常葉大生が催し 甲冑や陣羽織で戦国体験 浜松城公園で20日、レンタルも
浜松市の常葉大浜松キャンパス経営学部の学生とリサイクル着物販売店「かねた忠右衛門」(中区)が連携して20日、甲冑(かっちゅう)や陣羽織など、地元ゆかりの徳川家康が生きた戦国時代をテーマにした衣装体験会を同区の浜松城公園中央芝生広場で開く。家康が主人公の大河ドラマ放送を踏まえ、家族連れや観光客に地元の歴史や伝統衣装などの文化を発信する。 催しは「戦国時代の服体験と浜松城を着物で歩こう」と銘打った。同学部の村瀬慶紀准教授のゼミで観光経営分野を学ぶ3年生8人と、着物文化浸透に力を入れるかねた忠右衛門が運営する。甲冑(子ども向け)、打ち掛け、陣羽織を用意して写真撮影の場を提供するほか、散策用の着物
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浜松アクト展望回廊 26日、小学生無料
浜松市中区のオークラアクトシティホテル浜松は26日、45階展望回廊の入場料を小学生のみ無料にする。 展望回廊は地上185メートルの高さから市内を一望できる。昨年12月の営業再開に合わせ、市内の徳川家康ゆかりの地を紹介するパネルなどを新設した。無料開放は、春休み期間中の地元の子どもたちに浜松が家康ゆかりの地であることを知ってもらおうと企画した。 小学生の通常の入場料は500円。中学生以上は千円。営業時間は午前11時~午後6時。
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記者コラム「清流」 「家康」観光振興生かして
徳川家康にちなんだ浜松大河ドラマ館のプレオープンの日、愛知県岡崎市から訪れた親子連れと出会った。岡崎では前日にドラマ館が開館したばかりだったが、「地元は盛り上がっている。浜松の施設も見てみたくて」と興奮気味に話した。 浜松、静岡、岡崎を中心とした家康ゆかりの都市は没後400年の2015年、「家康公400年祭」を展開し、1年をかけて各種の催しを繰り広げた。思い起こすと、コロナ禍と無縁だった当時は公の顕彰と同時に、観光振興も前面に押し出していた感覚がある。 ドラマの放送がまだ前半戦とはいえ、誘客の動きは緩やかだ。1年は、あっという間。コロナが「5類」に移行する5月以降を好機と捉え、3市連携に
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家康が築いた平和解説 静岡で直木賞作家安部龍太郎さん講演会
本紙の朝刊小説「家康」を連載した直木賞作家安部龍太郎さんの特別講演会「徳川家康の持続可能な体制」が11日、静岡市葵区の江崎ホールで開かれた。安部さんは家康が築き上げた平和な江戸時代を評価し、「人間は敵意を制御できないから戦争をやめない。家康もこの問題意識を持っていた」と解説した。 家康が「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)」という言葉を旗印に用いたことに対し、「この世を浄土に変えるために戦っていると周知するためだった」と説明。戦のない社会を実現するために導き出したのが、農業を立国の基礎とする農本主義と地方分権制度だとした。 江戸時代の身分制度「士農工商」の利点については「競争を
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家康と磐田の関わりバッグに 軽トラ市であす販売
磐田市商店会連盟(磐商連)はこのほど、大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、徳川家康ゆかりの地をアピールするミニトートバッグを製作した。12日に同市のジュビロードで開かれる「みんなで軽トラ市いわた駅前楽市」で販売する。 同市は、家康が遠江進出の足掛かりにし、武田軍との「一言坂の戦い」を繰り広げたり、タカ狩りなどで度々滞在したりした。こうした家康と磐田と関わりを広く発信し、商店街の活性化にもつなげようと企画した。 バッグは綿製で、市イメージキャラ「しっぺい」と家康のイラストなどを入れた。100個を用意。好評なら追加で製作し、加盟店や連盟事務局の磐田商工会議所で販売したり、各店舗のセール
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「松本潤さん静岡にも」 静岡市が訪問要請 「どうする家康」通じ誘客へ
静岡市は9日に開かれた市議会観光文化経済委員会で、大河ドラマ「どうする家康」を通じた観光誘客、地域振興を一層盛り上げようと主演俳優の松本潤さんに同市来訪を要請していると明らかにした。 松本さんは主人公の徳川家康を演じていて、5月5日の浜松まつり(浜松市)最終日では家康に扮(ふん)して騎馬武者行列に参加する予定。静岡市観光・MICE推進課によると、日本放送協会を通じて同市への来訪を希望する意向を伝えているという。同課の担当者は合わせて「昨年の鎌倉殿の13人もそうだったが、大河の盛り上がりはドラマ後半にある」と説明し、同市に関わりのある他の登場人物の演者や制作スタッフなどを招くことも検討してい
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浜松中心街で全国軽トラ市 12月100台規模 出店拡大
第8回全国軽トラ市が12月2、3の両日、浜松市の中心街で開かれることが決まった。「軽トラはままつ出世市実行委員会」(事務局・浜松商工会議所)が誘致し、9日の会合で開催を報告した。県内での全国軽トラ市は磐田、掛川市に続き3回目となる。 初日はシンポジウムや交流会、2日目は中心街の鍛冶町通りに軽トラックを並べ、農水産の地場産品や名産品を販売する。「全国市」とあって、出店は本年度の40台から100台程度に規模を大幅拡大して開催する。 浜松商議所創立130周年、浜松の軽トラ市10回目といった節目や徳川家康を題材にした大河ドラマ放送を好機ととらえ、地域経済活性化につなげようと誘致した。軽トラを生産
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家康ゆかりの街 着物姿で巡って 浜松の2店、コーデ提案
浜松市西区の手作り体験工房「ルーベラ」と中区のリサイクル着物販売店「かねた忠右衛門」は18日から、徳川家康と徳川四天王をイメージした色の着物とルーベラが制作したアクセサリーのコーディネート提案を始める。家康ゆかりの地の浜松を、着物で盛り上げたいと企画した。 徳川家康は紫、酒井忠次は緑など、それぞれの人物に色を割り当てて着物や小物を用意した。かねた忠右衛門で好きな着物を選ぶと、着物に合わせて、とんぼ玉や天然石を使った帯留めなどの小物を店員らが紹介する。 最も安価な着物で1日千円でのレンタルが可能。上着やブーツを持参すれば、着物と一緒に身につけて、市内散策を楽しむことができる。ルーベラの小物
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「浜松」をテーマに東小児童が布絵本 中央図書館に展示
浜松市中区の東小のクラブ活動「ポプラ講座」の4~6年生10人が制作した布絵本の展示会が13日まで、同区の市立中央図書館で開かれている。 「浜松」をテーマに、約1年をかけて手作りした布絵本を1人1点ずつ出品した。ピアノやミカン、出世大名家康くんなどの形に切り取った色とりどりのフェルトを絵本型の布に丁寧に縫い付けた。リボンやレースをあしらうなど工夫を凝らした作品も見られる。 講師を務める東区の布絵本作家森下結城子さんは「子どもたちの頑張りが多くの人の目に触れたらうれしい」と話した。
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大河ドラマ館 5万4496人来場 プレオープン期間
鈴木秀司観光・ブランド振興担当部長は「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」(中区)のプレオープン期間(1月22日~2月28日)の来場者が5万4496人に上ったと説明した。松下氏への答弁。 ドラマ館は当初、ドラマの放送終了後に解体し、敷地を原状回復する計画だったが、市は2022年11月定例会で、歴史資源展示施設としての活用を含めて存廃の検討を進める考えを明らかにしている。鈴木部長は跡地利用の判断時期について「維持管理コストを踏まえ、7月ごろまでに存廃を決めたい」と述べた。
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家康の側室・秀忠の生母 西郷の局「次世代に」 碑建立1年で行事 掛川の龍華院
掛川市掛川の龍華院で4日、境内にある西郷の局の石碑が建立から1年を迎え、記念行事が開かれた。西郷の局は同市上西郷で生まれた徳川家康の側室で、2代将軍秀忠の生母。地元住民など100人が参加した。 掛川少年少女合唱団と、同市や袋井市で活動する合唱団「ありがとう広め隊」が出演した。童謡「たんぽぽ」や浜松市天竜区出身の故坪井安さんが作詞した「ありがとう」を合唱した。「西郷の局御休息を見守る会」代表の石野茂子さん(74)は「聡明(そうめい)な女性がいたことを次世代の人に伝えていきたい」と話した。 石碑は昨年3月3日、西郷の局の生誕470年を記念して、孫に当たる3代将軍家光がまつられている龍華院の
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ヤマハ元社員「趣味の作品展」 クリエート浜松
ヤマハの元社員と家族による「第19回趣味の作品展」(静岡ヤマハOB会主催、静岡新聞社、静岡放送後援)が6日、浜松市中区のクリエート浜松で始まった。12日まで。 今年は約100人が絵画や写真、陶芸などの5部門に計216点を出品した。徳川家康の立像や、ネズミの人形とミニチュアハウスのジオラマで「夏の朝」を表現した手芸作品など丁寧な作風が来場者に好評だ。飯島正勝実行委員長(79)は「余暇を生かし、1年間をかけて手掛けた作品の情熱を感じてほしい」と話した。
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天竜杉で作製 駐輪スタンド 浜松城公園
天竜産FSC認証材の利用拡大を目指す浜松地域FSC・CLT利活用推進協議会はこのほど、浜松市中区の浜松城公園駐車場に自転車用の木製バイクスタンドを設置した。大河ドラマ館の来訪者やサイクリング客などに活用してもらう。 天竜杉の角材をらせん状につなげて「昇り竜」を表現した。延長約15メートルで、40台ほどの自転車を止められる。鈴三材木店(浜北区)統括副部長の鈴木信吾さん(42)が中心となり、3次元デジタルデータの設計技術と加工、組み立ての職人技で繊細なデザインを実現させた。 鈴木さんは「家康公の出世城となった浜松城にちなんで、成長と幸せを連想させる竜をモチーフにした。木材は建材だけでなく空間
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「家康」新刊記念し講演 直木賞・安部さん 25日、静岡
静岡新聞朝刊で2015年8月から21年7月まで4期にわたって連載小説「家康」を執筆した直木賞作家安部龍太郎さんが、3月25日午後1時半から静岡市葵区呉服町の「札の辻クロスホール」で、単行本「家康 第八巻」(幻冬舎)の発売を記念した講演会「家康と大航海時代」を行う。 「家康」の単行本は累計30万部突破の人気シリーズ。第八巻は本紙連載「家康 飛躍篇」の151話から最終の310話までに加筆した。 講演会の参加費は安部さんのサインを入れた「家康 第八巻」付きで1650円。入場券は谷島屋パルシェ店(同区)で発売中。 講演会についての問い合わせは幻冬舎<電03(5411)6266>(平日午前11時
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家康とアオイの関連探る 京都の神社宮司 浜松で講演会
京都市の上賀茂神社の祭礼「賀茂祭(葵祭)」で使うフタバアオイを育てる事業「葵の会遠州プロジェクト」を進めている有志が2日夜、同神社の田中安比呂宮司を招いた講演イベントを浜松市中区で開いた。 田中宮司は「徳川家康と葵」と題し、徳川家の「三つ葉葵」は上賀茂神社の神紋である「二葉葵」を基に誕生したと説明。江戸時代に上賀茂神社が駿府城の徳川家康に葵を献上した「葵使(あおいつかい)」についても言及し、「家康は遠くからやってきた葵を大事にしてくれていたはずだ」などと紹介した。 講演後、徳川家の家紋にちなんだ日本酒を製造する遠州山中酒造の山中久典代表と田中宮司による座談会も行った。浜松市内で文化講演事
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松本潤さん、浜松まつりに参加 家康公に扮し「騎馬武者行列」
浜松市は2日、5月5日の浜松まつり最終日に、同市が舞台の大河ドラマ「どうする家康」で主人公徳川家康を演じている俳優の松本潤さんが参加すると発表した。松本さんが家康公に扮(ふん)して中心街をパレードする「騎馬武者行列」を初開催する。 パレードは午後2~4時で、松本さん以外のドラマ出演者も参加予定。観覧は抽選制とし、応募方法などを含めて詳細は後日発表する。市は、観覧者枠は2万人程度を想定している。パレードへの市民参加も計画するという。 昨年11月には、俳優の木村拓哉さんが織田信長に扮した「信長公騎馬武者行列」が岐阜市で行われ、観覧の抽選に外れた人も含めて約46万人が来場した。経済効果が約15
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俳優の松本潤さんが浜松まつりに参加
浜松市は2日、5月5日の浜松まつり最終日に大河ドラマ「どうする家康」で徳川家康公役の松本潤さんを迎えた騎馬武者行列を市中心部で開催すると発表した。
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大河で注目「椿姫観音堂」 浜松、創建80年目「功績広めたい」 家康と戦い討ち死に、お田鶴の方まつる
徳川家康の攻撃を受け、浜松城の前身「引間城(引馬城)」で討ち死にしたとされる「お田鶴[たづ]の方[かた]」をまつる浜松市中区元浜町の「椿姫観音堂」がことし創建80年目を迎える。大河ドラマ「どうする家康」で注目され、年明けからは観光客が絶えない。元浜町自治会の藤野直也会長(78)は「地元以外の人にも功績を知ってもらう機会となれば」と期待している。 お田鶴は、今川家の重臣だった引間城主・飯尾[いのお]豊前守[ぶぜんのかみ]の妻。夫の死後、城を守った。同自治会によると家康に攻め込まれた際は、緋色(ひいろ)のよろいをまとい、なぎなたを手に戦って侍女とともに壮絶な死を遂げた。現観音堂の北西約5メート
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家康等身大パネル並ぶ 浜松・ドラマ館敷地内 17日まで
大河ドラマ「どうする家康」のパネル展が1日、浜松市中区の「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」敷地内観光インフォメーションで始まった。17日まで。入場無料。 ドラマ館のプレオープンが終了し、18日のグランドオープンまで一時休館する期間を利用して企画。主人公・徳川家康役の松本潤さん、正室・瀬名役の有村架純さん、武田信玄役の阿部寛さん、本多忠勝役の山田裕貴さんらの等身大パネルを並べたフォトスポットを設けたほか、登場人物や物語の見どころを紹介するパネルなどを展示している。 特別映像の上映、数量限定でポストカードかクリアファイルのプレゼントもある。初日は県外からも多くの観光客が訪れた。 ドラマ館
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記者コラム「清流」 遠州名物浜納豆の魅力
遠州地方の伝統的な発酵食品「浜納豆」の人気がじわりと広がっている。徳川家康が好んで食したことで知られ、大河ドラマ「どうする家康」放送で再注目された。鈴木醸造(浜松市東区)は、1カ月に1度だった仕込みを2度に増やして対応。鈴木博久社長(71)は「なんとか欠品が出ないように心がけている」とうれしい悲鳴を上げる。 納豆といっても糸は引かず、見た目は黒茶色の大豆。味は塩辛くも、さっぱりとして後を引く。最近はソースやカレーの隠し味となる調味料として使用されることもあるという。 個人的な好みは日本酒との食べ合わせだ。寒風吹きすさぶ浜松の冬、両者による晩酌を毎日楽しみに乗りきった。いよいよ春。今度は冷
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大自在(3月1日)雛具
今日から3月。「桃の節句」に合わせ先週末、雛[ひな]人形を押し入れから引っ張り出した。長女が誕生した時に購入したのは御殿飾り。最近では全てを飾り付けるのが大変になり、今年は内裏雛と官女だけに登場してもらった。 購入した昔、雛具と雛人形胴体の生産は、静岡が全国屈指だと聞いて奮発した覚えがある。「データでみる静岡県の地場産業」(県経済産業部編)によると、雛具・雛人形の製造品出荷額に占める静岡県の全国シェア(2018年)は17・1%で埼玉県に次ぐ2位。 由来は江戸時代初期にさかのぼる。久能山東照宮や浅間神社などを造営するために徳川幕府は全国から優秀な職人を集めた。職人たちがそのまま駿府に残り、
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家康と戦国、江戸時代語る 安部龍太郎さん、11日に静岡で講演
静岡新聞の朝刊小説「家康」を連載した直木賞作家、安部龍太郎氏の特別講演会「徳川家康の持続可能な体制」が11日午後3時から、静岡市葵区七間町の江崎ホールで開かれる。家康が生きた戦国時代や、築き上げた約260年間の平和などについて語る。 安部氏が提唱する児童生徒の環境作文コンクールの県内開催を目指す有志の会「地球さんご賞しずおか委員会」が主催する。講演会では、家康が旗印に使った言葉「厭離穢土欣求浄土(おんりえどごんぐじょうど)」の意味や、つくり上げた地方分権と、農業を立国の基礎とする農本主義の幕藩体制などについて解説する。聞き手は歌人・作家で同市出身の田中章義氏。 参加料2千円。希望者は10
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地域を挙げた観光振興 袋井市観光協会/村田繁樹会長【キーパーソン】
袋井市内でも観光客が徐々に戻りつつある中、本県ゆかりの徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の放送開始を観光業のさらなる活性化へとつなげる。行政をはじめ関係団体との連携も強化し、地域を挙げて観光振興を図っている。今後の戦略などを聞いた。 -就任から8カ月たっての感想は。 「観光の多様化が進み、時代に合わせた施策が必要。特に発信力の重要性を改めて感じている。協会としてPRすることはもちろんだが、SNSの影響力は大きい。主な利用者の若者世代をどのように呼び込むか。客足は回復傾向の半面、今は観光支援を利用した来訪も多い。一過性ではなく、リピーターとして定着させるための知恵を絞りたい」
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「家康は城攻めが苦手」 小和田氏(静岡大名誉教授)ら講演 掛川
掛川市は25日、講演会「徳川家康と掛川城のかかわり」を同市御所原の市生涯学習センターで開いた。大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を務める静岡大の小和田哲男名誉教授ら講師3人が、戦国時代の掛川城を巡る攻防を解説した。 小和田氏は、家康が掛川城に逃げ込んだ今川氏真を攻め立てた「掛川城攻め」を紹介した。半年間、武力で城を落とせずに講和開城に至った経緯に触れ「家康は城攻めが苦手だった。関ケ原の戦いで大垣城に籠城する石田三成を誘い出したのは、掛川城での経験がトラウマになっていた可能性がある」と指摘した。 日本城郭協会の加藤理文理事、中世・戦国史研究家の大石泰史さんもそれぞれ、掛川城攻めや当時の勢
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歴史観光情報満載 「若い人も手に取って」 静岡県が協力、ムック完成
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」「どうする家康」で静岡県内の文化資源に注目が集まる中、歴史を楽しむための基礎知識や最新の観光情報などを案内するムック「武将と旅する 静岡・浜松・富士・伊豆」(交通新聞社)がこのほど発売された。県から出版社に働きかけ、観光と歴史の両部局が編集に協力した。 徳川家康と9人の武将らのゆかりの地を紹介し、訪問しやすい観光スポットやグルメ情報、モデルコースを列挙。「観光雑誌だが史実に忠実、それでいて固くない」絶妙なバランスを目指した。 取り上げたのは、家康のほか、井伊直政、今川義元、武田信玄、源頼朝、北条義時、北条早雲、徳川慶喜、吉田松陰、坂本龍馬。縁のある場所が多い家
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家康×プラモデル よろい、モニュメントに 駿府城外堀 4月1日披露
プラモデルを生かしたまちづくりに取り組む静岡市が、徳川家康が着用したとされるよろい「金陀美具足(きんだみぐそく)」をモチーフにしたプラモニュメントを製作している。大河ドラマなどを契機に再注目される家康に着眼し、市中心地にある家康ゆかりの駿府城公園(葵区)付近に設置して話題づくりとにぎわい創出を図る。27日までの関係者への取材で分かった。 プラモニュメントは同公園外堀沿いの「駿府ホリノテラス」に架かる城代橋付近に設置し、静岡まつりの開催に合わせて4月1日に披露する。 金陀美具足は、1560年の桶狭間の戦いで19歳の家康が身に着けたとされるよろいで、国の重要文化財として久能山東照宮(駿河区
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駿府城、漫画で学んで 歴史博物館情報も 「愛する会」静岡・伝馬町小に70冊寄贈
駿府城の整備を目指す静岡市の団体「駿府城を愛する会」(会長・藤井嗣也アイワホールディングス会長)は24日、同市葵区の駿府城公園エリアの魅力をまとめた漫画冊子「ぼくらの駿府城」約70冊を同区の伝馬町小に寄贈した。 冊子はA5判で20ページ。徳川家康が建造した駿府城の特徴や歴史に加え、1月に同公園隣接地にオープンした市歴史博物館の情報や、発掘調査の様子も盛り込んだ。今後、周辺の小学校11校に計約千部を配布する。 同日、藤井会長らが同校を訪れ、代表児童に冊子を手渡した。生徒を代表して6年の青島和さん(12)が「地域の歴史に誇りを持ち、勉強を深めたい」とあいさつした。藤井会長は「冊子を通じて郷土
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お田鶴の方(おたづのかた)ってどんな人? 築山殿の「いとこ」 亡き夫に代わり引間城を守り、家康に攻められ壮絶な討死
お田鶴の方の生涯 天文年間(1532〜55年)の生まれとみられる。父は今川家の重臣で、上ノ郷城(かみのごうじょう、現在の愛知県蒲郡市)城主の鵜殿長持(うどの ながもち)。母は今川義元の妹。 同じく今川家の重臣で、引間(引馬、ひくま)城主だった飯尾豊前守(いのおぶぜんのかみ)に嫁いだとされる。血縁の有無は不明だが、系図上は徳川家康の正室・築山殿のいとこに当たる。 浜松市内には、謀反の疑いで今川氏真に殺害された夫に代わって引間城を守り、遠州侵攻を目指す徳川家康に攻め込まれて討ち死にしたとする伝承が残っている。一方、夫とともに駿河で殺害されたとする史料もあり、不明点も多い。 浜松市中区の元浜
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浜松大河ドラマ館の来館者 5万人達成見込み プレオープン期間中
浜松市は24日、産官学などの有識者らでつくる「市“やらまいか”総合戦略推進会議」(座長・鈴木康友市長)の本年度第2回会合を開いた。大河ドラマを活用した地方創生について協議し、市側は「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」(中区)の来館者がプレオープン期間中(28日まで)に5万人に達するとの見通しを示した。 大河ドラマ館は1月22日にプレオープンし、歴代大河ドラマなどを紹介する限定展示を行っている。連日多くの利用があり、平日でも入場制限が掛かる人気ぶり。来館者はすでに4万人を超えていて、市の担当者は「(プレ期間目標の)5万人も間もなく達成する」と説明した。 グランドオー
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「一版一色摺り 木版画展」 浜松ゆかりの芸術家・遠藤さん、顕彰事業 28日から浜松市中区
2021年度の浜松市教育文化奨励賞「浜松ゆかりの芸術家」を受賞した版画家遠藤美香さん(38)=同市東区=の個展「一版一色摺り 遠藤美香 木版画展」が28日~3月12日、中区のクリエート浜松で開かれる。市が同賞受賞者の顕彰記念事業として企画。遠藤さんは21日、市役所で、個展の概要や見どころなどを紹介した。 遠藤さんは身近な風景を題材に、大きなベニヤ板を緻密に彫り、黒一色で刷り上げる木版画が特徴。16年に「FACE展2016損保ジャパン日本興亜美術賞展」でグランプリを獲得するなど国内外で活躍している。 個展では創作活動の合間に眺めている自宅の柿の木を題材にした「柿」(90センチ×
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時代超え信望集める富士山 家康、霊峰と貴重な共演/甲斐の信玄、娘の平安願う/静岡・山梨両知事インタビュー【2月23日 富士山の日】
信仰の対象と芸術の源泉としての普遍的な価値が認められ、富士山が2013年6月に世界文化遺産に登録されてから今年で10年を迎える。 静岡、山梨両県を中心とした関係者はこの間、富士山の価値を後世に引き継ぐために登山者数の管理や災害の対応などさまざまな取り組みを進めてきた。 年明けに始まった大河ドラマで再注目される徳川家康も、富士山に高い信仰心を寄せた。県内各地に残るその事績は、時代を超えてあつい信望を集める富士山の存在をあらためて認識させる。 両県が定める富士山憲章や富士山基本条例は、私たち一人一人にも主体的な関わりを求める。きょうも雄大な姿を見せる富士山と、これからも共に歩んでいくために
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大自在(2月23日)ナショナリズム
熊本から上京する列車の中で、主人公は乗り合わせたひげの男に浜松辺りで話しかけられる。〈今に見えるから御覧なさい。あれが日本一の名物だ〉。車窓から望むは富士山。夏目漱石の代表作「三四郎」の一場面。 静岡市葵区の「新通り」は、天下統一を果たした本県ゆかりの徳川家康が駿府城下の整備の際、東海道の一部を付け替えて敷設した道。時代をさかのぼれば、新通りの正面に駿府城天守閣、その向こうにそびえる富士山が見えたことだろう。江戸へと向かう西国大名に天下人の威信を見せるには、十分な視覚効果をもたらした。 仰ぎ見る存在として富士山は揺るぎない。信仰、芸術、文芸、科学と、さまざまな人の営みに富士山は投影されて
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記者コラム「清流」 史跡に眠るお宝“発掘”
明治の評論家高山樗牛(ちょぎゅう)の墓は静岡市清水区の龍華寺にある。山形出身の彼が有度山麓を永眠の地に選んだ理由は山号「観富山」が示す富士の眺望。清水区出身の私は自分の目で確かめてみたくなり、足を運んだ。 その日の富士山は薩埵峠にかかる雲から浮かぶように見え、やはり美しかった。本堂で三保松原と清見潟が写る大正期の写真を見ていると、住職が三保ではかつてカキや真珠の養殖が行われていたと教えてくれた。樗牛館には樗牛の原稿や遺品のほか、徳川家康の側室お万の方ゆかりの品もあり、意外なつながりを知ることができた。 史跡に眠る逸話や史料は地域のお宝だ。久能山東照宮への関心が高まる中、有度山周辺のお宝も
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鈴木浜松市長、最後の施政方針「持続可能社会へ挑戦」 子育て、3区移行に注力 市議会本会議
浜松市の鈴木康友市長は22日の市議会2月定例会本会議で、退任前最後となる2023年度の施政方針を表明した。「未来へつなぐ持続可能な社会への挑戦」を重点化テーマに、地域経済活性化や子育て支援、行政区再編に伴う3区体制への円滑な移行などに注力する考えを示した。 産業経済分野では、大河ドラマ放送に合わせて全国の徳川家康ゆかりの地と連携した相互誘客や市内周遊の促進など、交流人口の拡大に「官民一体となって取り組む」とした。地域産業とスタートアップ(新興企業)の協業促進などに向け、相談に応じる地域メンターを新たに委嘱することや技術革新を担う次世代人材の育成、農林業振興なども掲げた。 子育て支援につい
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大名統治に菓子の力 「食」通じ徳川政権学ぶ 浜松市中区で講演会
食を通じて徳川家康や徳川政権への理解を深める講演会「家康好みを浜松食材で探る」(浜松市主催)が22日、同市中区のホテルで開かれた。静岡文化芸術大文化・芸術研究センターの宮崎千穂准教授が講演し、菓子にまつわる江戸幕府の儀式が統治の上で果たした役割などを説明した。 江戸城で大名にまんじゅうなどの菓子を振る舞う「嘉定(かじょう)」や、将軍が自ら大名に餅を手渡していたわる「玄猪(げんちょ)」といった年中行事の様子を、浮世絵や史料を踏まえて紹介した。 大名の格に応じて席次や菓子を受け取る順番が異なるなど、儀式によって「将軍の権威化と家臣の序列化が進んだ」と指摘。菓子の力が将軍と大名の仲をつないだだ
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「葵の御紋」掲げて運航 駿河湾フェリー 家康ゆかりの海道PR
清水―土肥港間を結ぶ駿河湾フェリーは大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、江戸幕府将軍徳川家の家紋「葵の御紋」の旗を掲げて運航している。土肥金山(伊豆市)で採掘された金塊を駿府(静岡市)で暮らす徳川家康に届けるために、江戸時代に駿河湾で運航された荷船「千石船」をイメージした。 旗は縦1・2メートル、横1・8メートルの大きさで、色違いの2種類を作成した。運航する一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーの担当者は「家康ゆかりの海道を広く知ってほしい」と話した。旗の掲揚は当面続けるという。 フェリーではこのほか、葵の御紋を印刷した御船印を25日から船内で販売する。2種類あり、1枚300円。
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家康公の梅満開、紅白共演 静岡・久能山東照宮
静岡市駿河区の久能山東照宮で、徳川家康が駿府城に手植えし東照宮の境内に移植されたと伝わる白色の「実割梅」と、紅色の「八房梅」の花が満開となり、近づく春を感じさせている。 紅白の梅は社殿前の唐門の周囲に植えられている。近くでは河津桜のピンク色の花も咲き、彩りを添えている。20日の同区は最高気温が平年より3度以上高い16.7度まで上昇し、多くの参拝者が写真に撮ったり、香りを楽しんだりしていた。 久能山東照宮によると、見頃は今週末くらいまで。 家康がよく分かる 正室・側室/人柄/戦い ▶特設サイト「静岡人必読 今さら聞けない 徳川家康」
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「磐田で何した?」 家康すごろく製作 市、小中学校に配布
磐田市はこのほど、徳川家康と市のゆかりが学べる「『磐田で何した?家康』天下取りすごろく」を製作した。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、地域の魅力発信に取り組む市職員有志のプロジェクトチーム(PT)が考案。50セットを用意し、市内の全小中学校に配布するほか、同市見付の観光案内施設「いこい茶屋」などに置く。 すごろくはA2判で計60マス。家康が誕生してから江戸幕府を開くまで、天下取りの足跡を追いながら駒を進めると、武田軍の侵攻からの激しい撤退戦を繰り広げた「一言坂の戦い」や、タカ狩りなどで度々滞在した「中泉御殿」など、磐田での“イベント”が発生する。PTメンバ
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興津舞台の米小説復刻 鈴与グループ/鈴木与平会長「若者に伝えたい」 1961年ベストセラー翻訳本「ニッポン歴史の宿」
1961年に米国でベストセラーになった小説「ジャパニーズイン」の翻訳本「ニッポン歴史の宿」を鈴与グループの鈴木与平会長(81)が復刻し、このほど刊行した。小説は、かつての静岡市清水区興津地区が舞台。戦後の高度成長期に興津の風情は移ろい、名著も忘れ去られていた。鈴木会長は「ぜひ地元の若い人に手に取ってもらいたい」と話す。 文化庁長官も務めた作家三浦朱門さんの翻訳本を再刊行するため、数年前から遺族への了解を取ってきた。復刻版では小説に出てくる実際の場所をカラー写真で新たに紹介。古刹(こさつ)・清見寺などに残る絵画などを「資料編」として収録した。巻頭には今は国際コンテナターミナルとなっている興津
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家康列車いざ駿府へ 臨時快速「大御所」号 JR東海と静岡市運行
JR東海と静岡市は18日、放映中の大河ドラマ「どうする家康」に合わせて、特製ヘッドマークの臨時快速「家康公 駿府大御所」号を運行した。車内では、徳川家康にふんした市職員が乗客と交流したり、パネル展示で徳川家康にゆかりのある同市内のスポットをPRしたりした。 徳川家の家紋や駿府城を描いたオリジナルのヘッドマークを付けた列車はJR東海道線三島駅を3両編成で出発。静岡駅まで走行した。甲冑(かっちゅう)を着た家康と家臣役の市職員3人が搭乗し、乗客に記念乗車証と「葵煎餅」などの菓子を手渡した。パネルでは、徳川家康が戦勝祈願したとされる静岡浅間神社(同市葵区)や大河ドラマ館(同区)について紹介した。
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「駿府が江戸の機能補完」大石名誉教授(東京学芸大)が解説 静岡
徳川時代の歴史的意義を研究、発信する「徳川みらい学会」は18日、本年度の第6回講演会を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。東京学芸大名誉教授の大石学氏が「近世初期の駿府と江戸」と題し、駿府が江戸の首都機能を補完していたと解説した。 徳川幕府の成立後、徳川家にとって関西方面から首都機能を江戸に引き継ぐことが課題だった。大石氏は当時の時代背景をほどきながら「家康は江戸と京都・大阪の中間にある駿府を重要拠点に位置づけていた」と分析。駿府は副都心としての役割を果たしたため外交拠点となったほか、文化や職人の技術などが発展したと説明した。 また、江戸時代は戦国時代と比べて戦争が激減したことに着目。大石
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家康ゆかりの地 どう描かれた 広重の浮世絵で紹介 静岡・由比で企画展
静岡市清水区由比の東海道広重美術館で4月2日まで、企画展「家康と東海道―どう描いた広重―」が開かれている。 展示では江戸幕府を開き東海道を整備した徳川家康ゆかりの地が、江戸期の浮世絵師歌川広重の東海道五十三次シリーズでどのように描かれたかを紹介した。2月26日までの前半は行書東海道全55点を並べ、同28日から4月2日までの後半は隷書東海道全55点に展示作品を入れ替える。徳川御三家や県内寺社などに継承された家康ゆかりの物品、資料も合わせて公開した。 3月11日には静大の本多隆成名誉教授を招き、家康と駿府の関わりについて講演会を開く。同12日には同館学芸員のギャラリートークも実施する。いずれ
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地元産スイーツずらり イオン浜松西 20日まで催し
地元企業のスイーツや遠州地域の産品などを販売して魅力を発信する「浜松フェア」が17日、浜松市西区のイオン浜松西店で始まった。20日まで。 菓子店を中心に13業者が1階の催事場に出店。地元の食材や、果物を使ったケーキ、プリン、大福などのスイーツが並んだ。ギョーザやコーヒー、遠州織物なども来店客の注目を集めている。 同市と浜松商工会議所が開催に協力した。各日午前11時と午後1時に、市のキャラクター「出世大名家康くん」と「出世法師直虎ちゃん」との写真撮影会を実施する予定。
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にぎわい創出へ 3年ぶり新年会 浜松料理協同組合
浜松市内の飲食約40店が加盟する浜松料理協同組合は15日、中区で3年ぶりとなる新年会を開いた。同市のにぎわいを創出しようと、約50人が出席して交流を深めた。 新型コロナのマスク着用ルールの緩和や、大河ドラマ「どうする家康」の放送開始などが、同市の飲食店にとって追い風になることが期待される。岩沢秀治理事長はあいさつで「日本経済、浜松の景気が回復し、料理組合各店も力強く上昇する1年になることを願う」と述べた。 来賓からは「浜松の魅力は食。観光客を料理でもてなし、リピーターを増やしてほしい」と激励を受けた。
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“足”で楽しむ家康の歴史 佐鳴湖ノルディック・ウオーク健歩会 二俣城跡などゆかりの地巡る
浜松市内のノルディックウオーク愛好家でつくる「佐鳴湖ノルディック・ウオーク健歩会」(久嶋茂会長)の会員が、大河ドラマ「どうする家康」にちなみ、県内外の徳川家康ゆかりの地を歩く挑戦をしている。先月、同市北区の三方原古戦場をスタートし、15日は家康嫡男の信康が自害した二俣城跡などを巡った。 この日は、51人が参加。天竜区の天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅前で入念に体操をしたあと、信康の墓「信康廟(びょう)」がある清瀧寺や鳥羽山公園など約8キロを歩いた。二俣城跡では、石垣の上に上って眼下を眺め、戦国ドラマに思いをはせた。 南区の内山美枝子さん(75)は「歴史が好きなので参加している。ドラマとともに完
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「どうする家康」と一緒に「直虎」も 2017年大河ドラマ 浜松・引佐で回顧展
浜松市は大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて来年1月14日まで、17年に放送された大河ドラマ「おんな城主 直虎」の回顧展を同市北区引佐町の市地域遺産センターで開いている。 1月にプレオープンした大河ドラマ館(同市中区)と併せて、来訪者の市内周遊を促す。 人物相関図や全50話のあらすじを写真付きのパネルで紹介し、激動の乱世に立ち向かった直虎の生涯を振り返ることができる。直虎が出家して修行を積んだ龍潭寺や井伊直親の墓など、ゆかりの地をまとめた地図を掲示。ドラマで直虎を演じた柴咲コウさんが着用した白の頭巾も特別展示している。 市観光・シティプロモーション課の大平哲也副主幹(45)は「『
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カーボンニュートラル推進、新産業創出へ 浜松商議所 中期行動計画案 「経営力強化と挑戦」
浜松商工会議所は14日の常議員会で、2023年度から3年間の中期行動計画案を提示した。ウィズコロナや原材料高、電気自動車(EV)シフトなど地域企業がビジネス環境の変化に直面する中、スローガンに「経営力強化と変革への挑戦」を掲げた。CN(カーボンニュートラル)やDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、新産業創出のための地域企業支援などの事業に注力する。 CN推進に向けて専門家派遣や成功事例紹介などを通じた具体的な取り組みを支援するほか、デジタル技術の実装を後押しする。浜松地域が強みとしている宇宙航空、医工、ロボット分野に関連した地域産業の育成も充実させる。 観光誘客面では、放送中の
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大自在(2月15日)久野城址
東名袋井インターから静岡方向に走ると、間もなく進行方向左側の小山の上に「久野城址[くのじょうし]」の看板が見えてくる。戦国時代ここに久野城があった。 袋井市教育委員会の手で発掘調査が行われていた頃、何度か取材で訪れたことがある。当時は三方を田んぼに囲まれ、木々が覆っていただけの小山に見えた。現在は本丸を中心に曲輪[くるわ]や歩道が整えられ、散策も楽しめる城跡公園となっている。 築城は明応年間(1492~1501年)とみられている。石垣はなく土の平山城だ。戦国時代の県西部は今川氏支配を経て、その衰退後は徳川家康と武田信玄・勝頼父子との争奪の舞台となった。湿地に囲まれた久野城は防衛に優れ南を
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記者コラム「清流」 イメージと違う家康
「徳川家康の顔が美しすぎる」。街のあちこちに貼られているNHK大河ドラマ「どうする家康」の主演松本潤さんのポスターを見て思う。 教科書の家康とあまりにも違うせいか、歴史好きの自分は視聴をためらっていた。考え方を変えてくれたのは久能山東照宮博物館学芸員の宮城島由貴さんだ。 宮城島さんは博物館に展示している直筆の覚書などから「家康のきちょうめんな性格が伝わってくる」と解説した。「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」の家康にはずるがしこい戦略家のイメージがあるが、どうやら違う一面もあるらしい。 現在の静岡の礎を作った家康がどのように描かれるか。「歴女」の余計なこだわりは捨て、家康の内面に注目
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静岡まつり 御台所役に大石さん(清水区)「見ている人笑顔に」
静岡まつり実行委は12日、3月31日~4月2日に静岡市中心部で開く同まつりの主要行事「大御所花見行列」に参加する御台所(みだいどころ、徳川家康の正室)役などの選考会を同市駿河区のグランシップで開いた。御台所役に清水区の大学生大石萌生さん(19)を選出した。 御台所と行列を共にする奥女中の最高位の上﨟(じょうろう)役には、葵区の長橋真鈴さん(25)と、駿河区の望月愛弓さん(28)を選んだ。 花見行列は大御所の家康が家臣を引き連れて花見をした故事にちなむ。時代装束姿の市民らが旧駿府城下を練り歩く。御台所と上﨟役は華やかな着物に身を包み盛り上げる。 大石さんは「毎年観客として楽しみにしている
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家康、家臣大久保氏 北遠と深い関わり 浜松市天竜区で講演会
浜松市天竜区の内山真龍資料館は12日、開催中の特別展「徳川家康と北遠」(3月12日まで)の記念講演会を同区役所で開いた。市史蹟調査顕彰会専門委員の坪井俊三さんが「徳川家康家臣大久保氏の北遠支配」と題し、史料から戦国時代の北遠の状況をひもといた。 北遠では二俣城をはじめ、徳川と武田による攻防が繰り広げられた。坪井さんはその理由を「二俣は遠州平野の平野部と山間部の接点で北遠の入り口。武田にとっては徳川軍の動きが分かる重要な場所だった」と説いた。 徳川氏が北遠を治めた後、二俣城主となった大久保忠世とその一族の足跡を「三河物語」や「家忠日記」などの史書から紹介。小田原へ移転するまでの間の、大久保
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「大河」起爆剤 観光回復狙う 家康ゆかりの地と連携(浜松市観光・シティプロモーション課長/北嶋秀明氏)【本音インタビュー】
徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の放送が始まった。家康ゆかりの地の浜松市は好機と捉え、コロナ禍で落ち込んだ観光需要の回復に力を注ぐ。行動力とアイデアで観光振興とプロモーションを先導する。 ―ドラマへの期待は? 「約3年前の就任以降、新型コロナ感染防止対策の飲食店認証制度やスマートフォンを使った大型ポイント還元キャンペーン、飲食代1億円キャッシュバックなどに取り組み、飲食店やホテルなど観光関連産業の厳しい状況を肌で感じた。これからが観光をV字回復させるタイミングだ。幅広い年代のファンを持つ松本潤さん主演の大河ドラマの舞台地になったことはありがたく、浜松があらためて全国から注目さ
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幕府が法令掲げた「高札場」おまちに復元 家康がつくった街体感 静岡の官民団体
静岡市の市街地活性化を図る官民協働の団体「I Love しずおか協議会」は、創設10周年の記念事業として、江戸時代に幕府が法令を掲げた高札場(こうさつば)を、当時の設置場所付近に復元する。3月のお披露目に向けて準備が進み、〝おまち〟の新しい観光スポットとして地元関係者の期待が高まっている。 2012年5月設立の同協議会では昨夏以降、10周年記念事業の議論を深め、市民が街の歴史に触れられるモニュメントの制作を決めた。討議の末、江戸時代に幕府や諸藩が法令を掲げた高札場を復元することにした。 沼田千晴会長(55)=政豊社長=は、中心街の呉服町通りと七間町通りの交差点や付近の碑を挙げ「かつて高札
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徳川家臣で「武将印」 大河ドラマ合わせ制作 沼津西高生が題字デザイン
沼津西高(沼津市)の芸術科書道専攻の生徒らが題字を記した「武将印」がこのほど、完成した。1月に始まった大河ドラマの放送に合わせ、沼津ゆかりの徳川家康の家臣4人を取り上げて地域振興につなげる。 同校とNPO法人沼津観光協会の町おこしプロジェクト第4弾。これまでは市内に存在した城を取り上げて御城印を作ってきたが、今回は三枚橋城主の松平康重、松平康親、大久保忠佐、興国寺城主の天野康景の4人をモデルに制作。2年の小川真央さん、遠藤輝子さん、日吉梨乃さん、木村智祐さん=いずれも(17)=が武将を一人ずつ担当し、その人柄をイメージしながら楷書や隷書、行書などで名前を力強くしたためた。 小川さんらは「
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園芸植物オモト 93点並ぶ 12日まで掛川花鳥園
掛川市南西郷の掛川花鳥園で10日、園芸植物オモトを紹介する「静岡おもと名品展」が始まった。12日まで。 県内の愛好家が育てた約40品種93点を展示している。徳川家康がめでたとされる品種「永島」や、県内発祥の「駿河富士」などが並び、来園者の関心を集めている。 オモトは、家康が江戸城入城の際に持参したと伝わり、久能山東照宮(静岡市駿河区)の彫刻にも登場する。
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記者コラム「清流」 近現代史学ぶ場も欲しい
静岡市に歴史博物館ができた。基本展示の中核を成すのは、日本史上で最も有名な人物の一人、徳川家康だ。家康が当地で過ごすきっかけをつくった今川氏や、江戸時代の駿府の町の様子についても展示で伝える。地元・静岡の視点からの家康像や駿府像の提示には、独自性を感じた。 焦点をある程度絞ったことで、コンセプトは分かりやすい。半面、家康の時代は静岡の歴史の一部に過ぎない。明治以降の近現代に関する展示もあるが、家康関連に比べると物足りない印象を受けた。 旧陸軍の歩兵連隊が置かれた軍都としての側面、戦時中の空襲被害や戦後の復興。パネル展示には収まらない歴史を重ね、今の静岡があるはずだ。徳川や今川だけではない
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大御所にココリコ田中さん、別所哲也さん 静岡まつり3月31日開幕 ゲストに溝端淳平さん
静岡まつり実行委員会は8日、静岡市内で記者会見を開き、第67回静岡まつりを3月31日~4月2日に開催すると発表した。主要イベント「大御所花見行列」の大御所(徳川家康)役はお笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さんと俳優別所哲也さん(島田市出身)が務める。スペシャルゲストとして、大河ドラマ「どうする家康」で今川氏真役を演じる俳優溝端淳平さんの出演を調整中で、大名行列に参加する予定だという。 静岡まつりは、静岡で晩年を過ごした家康が家臣を引き連れて花見をしたという故事にならい、同市葵区の駿府城公園や青葉シンボルロード、葵スクエアを主会場に踊りや行列を繰り広げる。 3月31日は同公園で前夜まつりを
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静岡人インタビュー「この人」 2023年度浜松商工会議所女性会長に就く 山本泰子さん(袋井市)
浜松地域の女性経営者や管理職など47人でつくる女性会に2009年入会。17年と20~22年度に副会長を務め4月、会長に就任する。芸能スクール「ヒーローズアカデミー」(中区)社長。63歳。 ―これまでの活動は。 「副会長として3年間、横田(みどり)会長の下、広報委員会をやってきた。コロナ禍で状況が変わって厳しい中、助け合うためフェイスブックで会員企業を紹介して盛り上げ、会員企業の存続に注力してきた」 ―女性会に入会したきっかけは。 「03年に開校した自分の会社は芸能関連で、当時は信頼がなかった。孤独だったこともあり、いろいろな人と人脈をつくり、活動を認めてもらいたかった。経営者として勉
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購入額3位でも浜松盛り上げ 工夫詰まったギョーザ続々 物価高騰で各店奮闘
総務省が7日発表した2022年家計調査で、浜松市は世帯当たりのギョーザ購入額で初の3位に転落した。「2年ぶり首位奪還」の願いは実現しなかったが、ギョーザを扱う市内の飲食店は原材料や光熱費が高騰する逆風の中、「ギョーザの街浜松」を何とか盛り上げようと特色ある逸品の販売に力を注ぐ。 同市中区の複合商業施設ザザシティ浜松中央館1階に店を構える浜松弐輪舎餃子(にりんしゃギョーザ)は、浜松オートレース(同区)の場内で客や選手に親しまれているギョーザを提供する。 21年10月の出店後、小麦や油の価格、ガス代などの高騰が進んだが、定番の焼きギョーザは5個440円(税込み)と、店内メニューは据え置いてい
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大河で誘客を 二俣城跡案内石碑 浜松・天竜区住民有志が設置
浜松市天竜区の住民有志が7日、同区二俣町の国指定史跡二俣城跡の入り口付近に設置した石造りのモニュメントの除幕式を開いた。参列者は、徳川家康と嫡男信康ゆかりの同城への案内看板として、新たな地域の顔となるよう期待を込めた。 モニュメントは高さ約2メートルで、城跡の登り口手前に設置した。城をかたどった重厚な姿が目を引く。「二俣城址」の文字と城跡方面への矢印が刻まれ、案内看板も併設された。地元の寺田シート、アミックス、北遠石油の3社が浄財を寄せた。 除幕式では神職が祝詞を唱え、参列者が若き日の家康の甲冑(かっちゅう)を着た住民とともにモニュメントを除幕した。 二俣城は徳川家康が武田氏と攻防を
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家康イメージ、城や家紋 プロジェクションマッピング 静岡大河ドラマ館で12日まで
静岡市葵区宮ケ崎町の「どうする家康 静岡 大河ドラマ館」で、閉館時刻の午後6時から同館の外壁を利用したプロジェクションマッピングが上映されている。徳川家康をイメージした色鮮やかな映像が来場者を楽しませている。12日まで。 映像は同館出入り口側の外壁全体に、8分間にわたって投影される。5日は、訪れた多くの家族連れなどが迫力ある映像に見入った。音楽とともに徳川家の家紋や、城、花火などが次々に映し出されると、来場者からは「すごい」と歓声が上がった。スマートフォンで動画を撮影する人も多かった。 企画した官民組織「どうする家康活用推進協議会」によると、今後、別の新たな映像の制作も検討しているとい
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静岡市長と「語る」 今後のまちづくり 商議所女性会
静岡商工会議所女性会は3日、田辺信宏静岡市長を招いた「市長と語る会」を同市葵区の同商議所静岡事務所で開いた。 女性会のメンバーは、徳川家康が主人公の大河ドラマや、清水港に開館予定の海洋文化施設を活用したまちづくりについて尋ねた。田辺市長は「施設単体では駄目。いかに周囲と相乗効果を生み出すのかが重要」と述べ、小売店や飲食店などと一体となった集客力向上の取り組みの必要性を説いた。
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初代・大角孫丞の位牌発見 天竜川水運の礎築く 3月まで展示 浜松市天竜区の筏問屋田代家
浜松市天竜区二俣町鹿島の筏(いかだ)問屋田代家(旧田代家住宅)でこのほど、徳川家康を助けた逸話が残る同家の初代・大角孫丞(まごじょう)の位牌(いはい)が発見された。同家の顕彰活動を続ける鹿島田代家交流振興会が5日から、同住宅主屋で位牌や関係史料の展示を始めた。 位牌は2021年に解体した土蔵から見つかった。同会が田代家の家系記録や墓を参照に調査を進め、位牌の戒名が孫丞のものと合致することが判明した。 大角孫丞は紀州から同地に移り住み、水運技術を生かして鹿島で川渡しを営んできた一族の末裔(まつえい)とされる。二俣城をめぐる武田氏との戦いの際、徳川家康の軍勢を逃がした功績が認められ、家康か
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「トップこそ前線に立て」 浜松商議所 経営者向け家康名言集制作
浜松商工会議所はこのほど、大河ドラマ「どうする家康」に合わせて徳川家康の名言を経営者向けにまとめた冊子「家康公未来塾」を千部制作した。商議所の新商品開発プロジェクトの参加事業所に配布するほか、SNS(交流サイト)を通じて内容を発信している。 同プロジェクトを支援する鈴木厚夫さん(62)が海外の著作家を含む約90の文献を参考に、経営者に役立つ家康の名言50をA5判の全56ページにまとめた。「重要拠点には思いを込めよ」「トップこそ前線に立て」「人材がいれば思いはかなう」などの教えと、家康の逸話を盛り込んだ。鈴木さんは「家康は世界史上まれに見る戦略家で現代でも学びのあるエピソードが多い」と話す。
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どうだった?家康 静岡歴史民俗研究会 幼少、大御所時代探る
静岡歴史民俗研究会(望月茂会長)は4日、放映中の大河ドラマ「どうする家康」に合わせ、徳川家康に関する研究の成果発表会を静岡市葵区のアイセル21で開いた。 望月会長は、大御所時代における家康の政策について「豊臣家との関係が色濃く反映されている」と指摘。大坂城に包囲網を敷く狙いで各地の大名に築城を指示し、豊臣家を孤立、弱体化させたという仮説を提示した。 同会の堀暁さんは「どうだった?竹千代」と題して、家康の幼少時代の伝承について文献を元に解説した。
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家康アート募集 平面と立体造形の2部門 浜松いわた信金
浜松いわた信用金庫(浜松市中区)は、徳川家康の特徴や魅力を素材にしたアート作品を募集している。大河ドラマ「どうする家康」放送を機に地域を活性化しようと、同信金が開催する「Art Award(アート・アワード)~徳川家康×アーティスト~」(静岡新聞社・静岡放送後援)の一環。 募集するのは平面と立体造形の2部門で、徳川家康に関する未発表作品。表現方法は自由で、応募総数や年齢、属性の制限はない。応募資格は国内在住の個人、団体、事業所を有する法人。 受賞特典は同信金板屋町支店(同区)の店舗入り口壁面のラッピングデザインへの採用など。締め切りは4月28日。応募方法は同信金ホームページで
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「きじラーメン」浜松市引佐で提供 家康も好物
浜松市北区引佐町奥山のキジ料理店「きじ亭」が、徳川家康が好んだとされるキジをふんだんに使用した「きじラーメン」を提供している。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、メニュー表に説明文と葵の紋を加えた。 タカ狩り好きとして知られる家康は、獲物の中でもキジを好んだとされる。地元で飼育されたキジのガラスープはあっさりしていて、焼き肉料理を食べた後の締めに人気という。キジ肉のチャーシュー、そぼろも添えた。 税込み960円。高田直機代表(54)は「家康が三河から遠州に侵攻したときの入り口が奥山と伝えられている。家康が好んだキジの料理を味わってほしい」と話す。
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「東海道の美 駿河への旅」展 2月11日から静岡市美術館 魅力あふれる“家康の遺産”
旅ブームに沸いた江戸時代の東海道が育んだ美術や文化を紹介する展覧会「東海道の美 駿河への旅」が11日、静岡市葵区の静岡市美術館で開幕する。街道のにぎわいを今に伝える東海道図屏風[びょうぶ]、当時の人気絵師が駿河の人々のために描いたふすま絵など全85作品を展示する。 東海道を描いた絵画は17世紀初頭、宿場の整備による街道の繁栄を背景に登場した。東海道図屏風もその一つで、富士山など各地の景観のほか、旅人やにぎわう宿場など豊かな風俗描写も魅力である。 出版文化が花開いた江戸時代、街道を通じて全国のさまざまな情報が行き交うことで、より一層旅や風景への関心が高まりを見せた。特に江戸時代後期に刊行さ
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家康ミカン多彩な味に 塩やジェラート…商品続々 静岡の5事業者
徳川家康が駿府城本丸に植えたとされる県天然記念物の「家康手植えのミカン」を使った商品を開発した静岡市の5事業者がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に商品を披露した。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、家康にちなんだパッケージにするなど工夫を凝らした。 市が2018年度から展開する家康ミカン活用事業の一環。初参加の中島屋ホテルズ(同市葵区)は市内で生産された塩とミカンを合わせた塩「家康手植えのみかんソルト」を開発した。担当者は「香り高いミカンとまろやかな塩が合わさった。家庭やレストランで楽しんでほしい」と話した。マルヤス青果(同区)はミルクアイスにミカンの果汁や皮を混ぜたジェ
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ビンゴで地場産品やギフト券 中部5市2町 周遊へキャンペーン
徳川家康が主人公の大河ドラマの世界観を伝える「静岡 大河ドラマ館」の開館を記念し、県中部7市町でつくる観光まちづくり組織(DMO)するが企画観光局は2024年1月末まで、県中部での周遊観光を促すビンゴキャンペーンを展開している。 通信アプリLINE(ライン)の専用アカウント「しずおか5市2町どうするBINGO」を友達登録すれば参加できる。 飲食店や宿泊施設計約220カ所に掲出された番号のクーポンを使用すると、ビンゴのマスを埋めることができる。そろえた列数に応じて、抽選でホテルのギフト券や地場産品などが当たるプレゼントに応募できる。 問い合わせはキャンペーン事務局<電054(204)76
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御殿山東照宮の御朱印授与 大河で関心高まる「家康の力にあやかって」 磐田・府八幡宮
磐田市中泉の府八幡宮は1日、境内にある末社の一つで、徳川家康をまつっている御殿山東照宮の御朱印の授与を始めた。森月俊雄権禰宜(ごんねぎ)は「大河ドラマ『どうする家康』の放送で、東照宮への関心も高まっている。新型コロナウイルス禍が続く中、ぜひ参拝し、平和な世を築いた家康公の力にあやかってほしい」としている。 府八幡宮と家康の縁は深い。戦国末期、府八幡宮の神主を務めていた秋鹿(あいか)氏が献上した現在のJR磐田駅南側の土地に中泉御殿が建てられ、家康はタカ狩りなどで度々滞在した。 1670年に御殿は廃止されたが、その後、跡地に御殿山東照宮が建立され、明治初期に府八幡宮境内に移設されたという。
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静岡人インタビュー「この人」 高天神城跡で20年間観光ボランティアを続ける 大石鐘邇さん(掛川市)
掛川市の高天神城跡を拠点に活動する「高天神城観光ボランティアの会」を20年前に立ち上げた。戦国時代に武田氏と徳川氏が激しい争奪戦を繰り広げ、「高天神を制するものは遠州を制する」と言われた難攻不落の山城を観光客に案内している。83歳。 -案内するコースは。 「北側の搦手(からめて)門から石段を登ると籠城には欠かせない井戸曲輪(くるわ)があり、東に行くと徳川方の大河内正局が幽閉されたという石窟、西には見晴らしのいい馬場平などがある。標高約130メートルの山を生かした複雑な地形をしているため、1時間半~2時間かけてじっくり紹介している」 -見どころは。 「さまざまな場所に土塁や堀切が残され
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浜松のドラマ館来場1万人 9日間で「上々」
浜松市中区元城町の「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」が、22日のプレオープンから30日までの9日間で来場者1万人を突破した。鈴木康友市長が31日の定例記者会見で明らかにし「プレオープンとしては上々。3月のグランドオープンに向け、さらに誘客に努めたい」と述べた。 市は来場者目標を平日1000人、休日2000人と設定していて、ほぼ目標通りの推移。館内では家康関連の歴代大河ドラマを紹介する企画展を開催している。市はプレ期間中に旅行予約サイトと連携したクーポンキャンペーンを展開中で、グランドオープン後も宿泊優遇など誘客策を用意している。
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大河ドラマ 大画面放映やトークショー 静岡文芸大で3月19日
浜松市は3月19日、大河ドラマ「どうする家康」のパブリックビューイングや出演者のトークショーを同市中区の静岡文化芸術大で行う。定員は600人。2月9日~3月2日に参加者の応募を受け付ける。 ドラマの第11話を講堂の大画面で放映するほか、お田鶴役の関水渚さんによるトークショーを開催し、ドラマの見どころなどを紹介する。ドラマのパネル展も行う。 入場無料。午後5時半~7時半。応募は「出世の街 浜松」ホームページの専用フォームから受け付ける予定。申し込みは1人1回(2人分まで)。抽選を行い、当落は3月7日に通知する予定。
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どうした瀬名姫 生涯迫る講演会 静岡市葵区
静岡市葵区の西奈図書館友の会「けやき」は29日、西奈地区に縁のある徳川家康の正室「瀬名姫」の生涯をたどる講演会を同区のリンク西奈で開いた。大河ドラマ人気を受け、約200人が会場に詰めかけた。 静岡古城研究会の水野茂名誉会長(79)が講師を務め、姫とその息子で家康の嫡男でもある松平信康の殺害について解説した。水野会長は歴史文書や調査などに基づき、家康と信康の対立による徳川家分裂の危機だったと考察。「英断を迫られた家康にとって最大の窮地だったのでは」と話した。 東京都から駿府城観光にあわせ参加した石倉義久さん(53)は「ドラマを見る前の予備知識が増えて良かった」と喜んだ。
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家康ゆかりの屏風や出土品展示 掛川・二の丸美術館
掛川市掛川の市二の丸美術館で3月12日まで、展覧会「徳川家康と掛川三城 ゆかりの武将物語」が開かれている。 3章構成の展覧会。第1章の城造りでは桃山時代の築城図屏風(びょうぶ)を展示。城を造る様子だけでなく、人形浄瑠璃やうどん屋なども描かれ、当時の人の生活がわかる。第2章では家康やゆかりの人々に焦点を当てた。家康のおい松平定吉の画像や、家康の側室西郷局の人物像を紹介するパネルを並べた。第3章の展示は掛川城、高天神城、横須賀城の3城跡の出土品が中心。高天神城の模型も見応えがある。 築城図屏風など一部作品の展示は2月18日まで。11日からの毎週土曜は午後2時からギャラリートークが行われる。休
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大河ドラマ館の入場券、浜松の全小中生に 17社贈呈
浜松市中区元城町にプレオープンした「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」を市内小中学生に見学してもらおうと、市内17社が協力して約7万3千枚の入場券を購入し、同市に贈呈した。 2月下旬以降、学校を通じて全児童、生徒に1枚ずつ配布し、3月18日のグランドオープンから使ってもらう。 30日に市役所で贈呈式があり、スズキをはじめ各企業の代表者が鈴木康友市長に目録を手渡した。鈴木市長は各社の厚意に感謝し、「ぜひ多くの小中学生に来場してもらい、家康公と浜松とのつながりを学ぶ機会にしてほしい」と期待した。
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新野の山城 歴史に迫る 家康軍の動向解説も 御前崎で講演会
御前崎市新野地区の住民有志「新野左馬助公顕彰会」は28日、「どうした新野の城と高天神城の攻防」と題した講演会を同地区センターで開いた。戦国時代に同地区に六つの山城が設けられた歴史的背景について、静岡古城研究会の水野茂名誉会長が講演した。 水野さんは山城が集中した新野地区について「全国的にも類いまれな地域」と指摘。一方で築城者や年代などを特定できる文献がなく「(静岡古城研究会の)発足当時からの謎解きだった」と振り返った。 高天神城は現在の掛川市上土方嶺向にあり、武田軍と徳川軍が攻防を繰り広げた激戦地。水野さんは、新野の山城が高天神城の攻防に対する武田軍の後方支援基地だったと推定した。放送中
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浜松城 本丸、天守閣…児童の声でガイド 2月中旬から運用へ
大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせたキッズアカデミー「Yes!家康プロジェクト浜松」(静岡銀行、浜松いわた信用金庫、遠州信用金庫、JAとぴあ浜松主催)の最終講座が29日、浜松市中区の浜松中部学園などで開かれた。受講した児童51人が制作に関わった観光客用音声ガイドを披露したほか、浜松城公園周辺を訪れた人への案内体験も行った。 スマートフォンなどの位置情報に連動した観光ガイドサービス。過去3回の講座で学んだ歴史の知識などを生かし、浜松城周辺の家康ゆかりの名所や各史跡を紹介する1分程度の内容を児童の声で吹き込んでいる。2月中旬に公園内に設置する案内板のQRコードを読み取ることで利用できる。
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ホームゲームで浜松の魅力PR B1三遠ネオフェニックス
バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の三遠ネオフェニックスは29日、浜松市東区の浜松アリーナで開催したホームゲームで「浜松DAY(デー)」を実施し、来場者に浜松の魅力や取り組みをPRした。 島根スサノオマジックとの2連戦2日目に開催。市はアリーナ内にブースを設け、22日にプレオープンした大河ドラマ「どうする家康」の大河ドラマ館(中区)や、市公式ヘルスケアアプリ「はままつ健幸クラブ」などを紹介した。 ゲーム前には山名裕副市長が「大河ドラマとともに浜松も盛り上がってくる。浜松を多くの人に楽しんでほしい」とあいさつ。地元の市立丸塚中女子バスケットボール部と愛知県のクラブチーム「ブルーイーグ
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どうする観光業 「大河」人気取り込みへ企画続々 家康イメージ客室/「ドラマ予習」バスの旅
徳川家康を主人公にした大河ドラマの放送に合わせ、県内の観光・宿泊事業者らが家康関連の歴史文化資源を生かした商品・サービスを次々に投入している。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ観光業界。放映開始を待ちわびていた各事業者は「まさに観光復活の起爆剤。絶好機を逃さず、経済活性化と経営改善を果たす」と訪日客を含めた誘客促進に創意工夫を凝らす。 静岡鉄道グループの静鉄ホテルプレジオ静岡駅南(静岡市駿河区)は、最上階の13階に限定客室「家康公コンセプトルーム」1室(1泊税込み1万6500円~)を用意した。壁面に葵の紋や駿府城を大きくデザインし、主役を演じる松本潤さんの所属グループ「嵐」でのメンバーカラー
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家康の側室 於愛(おあい)の方ってどんな人? 2代将軍・秀忠の母 広く慕われた慈愛の女性
於愛の方の生涯 於愛の方(おあいのかた)は天文21年(1552年)、遠江国西郷村(現・掛川市上西郷)生まれ。母方のいとこ・西郷義勝に嫁いだものの義勝が戦死し、叔父・西郷清員(きよかず)の養女となった。 その美貌が家康の目に止まって側室となり、天正7年(1579年)に家康の3男・長丸(2代将軍・秀忠)を、天正8年(1580年)には4男・福松丸(松平忠吉)を生んだ。秀忠誕生後は母方の家名と地名から、西郷の局と名乗った。 三方ケ原の戦い、長篠・設楽原の戦い、小牧・長久手の戦いなど、戦が続いた家康の苦難の時代を支えた。家康とともに浜松城から駿府城へ移ったが、苦労が多く、38歳で死去。駿府の龍泉
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家康ドラマ館 静岡にオープン 広瀬アリスさん、春風亭昇太さん登場「静岡の歴史楽しんで」
大河ドラマ「どうする家康」の世界観を伝える「静岡 大河ドラマ館」が27日、静岡市葵区の静岡浅間神社境内にオープンした。名誉館長に就いた落語家・春風亭昇太さん(清水区出身)と、ドラマで徳川2代将軍秀忠の母於愛(おあい)の方を演じる広瀬アリスさん(同区出身)が記念式典に出席し、地元への思いやドラマ館への期待を語った。 昇太さんと広瀬さんは、同館を運営するドラマ活用推進協議会会長の岸田裕之静岡商工会議所会頭、副会長の田辺信宏市長らとともに神社の拝殿でドラマ館を生かした地域活性化を祈願。式典では鏡開きで開館を祝った。昇太さんは「何度も訪れ、静岡のおいしいものを食べて、静岡の歴史を楽しんでもらいたい
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徳川、武田氏テーマ 講演会ウェブ配信 沼津市で29日
沼津市は29日午後2時から、歴史講演会「沼津から見た徳川氏と武田氏の興亡」を動画投稿サイトのユーチューブで無料配信する。大河ドラマ「どうする家康」で歴史考証を担当する歴史学者の平山優さんらが出演する。 市の観光プロモーション東京デスクが、首都圏在住者向けに都内で開く講演会を生中継する。平山さんが、興国寺城や三枚橋城など、徳川氏と武田氏に関わりのある史跡などについて語る。歴史好きで知られるヒップホップグループ「ライムスター」のMummy―Dさんとのトークもある。 配信はレコード会社ポニーキャニオンの公式チャンネルから視聴できる。録画した映像も配信予定。
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広瀬アリスさんと春風亭昇太さん 静岡に 大河ドラマ館と歴史博物館訪問【動画】
徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の世界観を伝える「静岡 大河ドラマ館」(静岡市葵区)の開館に合わせ、名誉館長の春風亭昇太さんと、大河ドラマで於愛の方を演じる広瀬アリスさんが27日、大河ドラマ館と静岡市歴史博物館を訪れた。 家康がよく分かる 正室・側室/人柄/戦い ▶特設サイト「静岡人必読 今さら聞けない 徳川家康」
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今川氏真ってどんな人? 戦国大名・今川家の歴史に幕 後に出家して文化人に 晩年は家康と駿府で交流
今川氏真の生涯 天文7年(1538年)生まれ。父は「海道一の弓取り」と呼ばれ駿河・遠江・三河を治めた戦国大名の今川義元、母は武田信玄の姉。駿河と隣接する甲斐、相模の和平協定「甲相駿三国同盟」の一環として、北条氏康の娘・早川殿を正室に迎えた。 永禄3年(1560年)に織田信長との「桶狭間の戦い」で父・義元が討死すると、今川配下にあった三河の松平元康(徳川家康)が離反。武田信玄の嫡男・義信が廃嫡され、正室だった氏真の妹・嶺寒院(嶺松院とも)が駿府に送還されたり、駿河湾の塩を送るのをやめる「塩止め」を行ったりして、甲斐の武田信玄との関係も悪化。こうした事態を受けて氏真は、信玄の敵である越後の
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静岡市歴史博物館⇔大河ドラマ館 無料シャトルバスで周遊を 27日から運行開始
大河ドラマを通じた地域活性化を目指す静岡市の官民組織「どうする家康活用推進協議会」(会長・岸田裕之静岡商工会議所会頭)は27日、同市葵区の市歴史博物館と、同区の静岡浅間神社境内に開館する大河ドラマ館を結ぶ無料シャトルバスの運行を開始する。平日は12便、土日祝日は23便を運行し、両施設を含めた市街地の周遊性向上を図る。 同博物館とドラマ館のほか、両施設の間に位置する浅間通り商店街と、駿府城公園中堀の遊覧船「葵舟(あおいぶね)」乗り場を停留所とし、どこでも乗降できる。午前9時半ごろ~午後6時ごろの間に平日は45分間隔、土日祝日は15~30分間隔で運行する。 このほか、同神社周辺や市中心街の民
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「家康弁当」3種発売へ 遠州の食材、綿紬PR 浜松の2社コラボ
浜松市浜北区の仕出し料理の竹泉(木俣昭彦社長)と、同区の遠州綿紬(つむぎ)販売のぬくもり工房(大高旭社長)は25日、大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせたコラボ弁当3種を発表した。出世魚とされるセイゴや三ケ日牛などの地元食材を使った弁当に遠州綿紬のランチョンマットを添えた。28日から販売する。 異業種とのコラボ商品を模索していた竹泉が、同じ浜北区で、肌触りの良い綿紬を手掛ける同工房に協力を依頼した。遠州の食材と工芸品の魅力を発信しながら、地元を盛り上げたいと意気込む。 弁当には、フレイル(虚弱)予防を目指す「パワーフード」をふんだんに取り入れた。セイゴの天ぷらやうなぎいもを盛った「家
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27日開館「静岡 大河ドラマ館」公開 家康の衣装やパネル展示
徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の世界観を伝える「静岡 大河ドラマ館」の27日開館を前に、ドラマの活用推進協議会(会長・岸田裕之静岡商工会議所会頭)は25日、静岡市葵区の静岡浅間神社境内に整備した同館を関係者に公開した。ドラマで役者が着用した衣装や家康ゆかりの地の紹介を通じ、静岡の歴史や文化を発信する。 主演松本潤さん演じる松平元康(家康)と有村架純さんが演じる瀬名の婚礼衣装や、今川義元役の野村萬斎さんが実際に着用した衣装、ドラマで用いたやりや書状などの小道具が並ぶ。 家康と関わりが深い静岡市内の神社仏閣や登場人物の魅力を紹介するパネルも展示。歴代の大河ドラマに登場した今川義
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家康も登ったかな 掛川で歴史ウオーク
掛川市の大渕地区まちづくり協議会は22日、地元の楞厳寺山(りょうごんじさん)に登る「歴史ウォーク」を開催した。子どもから大人まで住民約90人が参加した。 楞厳寺山は戦国時代に徳川氏と武田氏が激しい攻防を繰り広げた高天神城の西側に位置する。山頂からは富士山や太平洋を眺望できる。標高は220メートルと高天神城より高く、地元では徳川家康が山頂まで登って城を監視したと伝わる。 歴史ウォークは地域の活性化や住民が親睦を深めるために開催した。同協議会事務局長の増田都喜夫さん(68)は「山頂からの景色は空気が澄んでいる冬の時期が一番きれい。家康も登ったかもしれない山を多くの人に知ってほしい」と話した。
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浜松市 一般会計3900億円規模 過去最大、23年度当初予算案
浜松市は24日までに、2023年度当初予算案の大枠を固めた。一般会計の総額は過去最大だった22年度当初を250億円程度上回る約3900億円規模となる見通し。最終年度を迎える新清掃工場(天竜区)整備事業費がピークを迎え、衛生費が膨らんだことが主な要因で、実質的にはほぼ横ばいとみられる。2月15日開会予定の市議会2月定例会に提出する。関係者への取材で分かった。 一般会計の歳入は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って落ち込んでいた企業業績や個人所得が回復傾向にあると判断し、22年度当初と比べて約30億円増となる約1500億円の市税収入を見込んだ。 歳出のうち、24年度稼働予定の新清掃工場と破
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植松三十里さん 新著「家康の海」 大御所の外交、鮮やかに
作家植松三十里さん(静岡市出身)が、晩年の徳川家康の外交戦略を題材にした小説「家康の海」(PHP研究所)を出版した。大航海時代のスペインやポルトガル、オランダなど西欧諸国が新天地を求める中、日本を平和へと導いた天下人の知られざる苦悩や野望を鮮やかに浮かび上がらせた。 過去作では家康の母於大[おだい]、次男の結城秀康を描いた。「埋もれた史実や人物について書くことが原動力」という自負があった。 だが今回は、日本の誰もが知る家康が主人公。その意図について「外交に注力し、諸外国と対等な関係を築いた功績はあまり知られていない。幕末の海軍や外交は私の得意分野の一つであることも背中を押した」と語る。
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開運!家康グッズ続々 静岡県内「大河」ゆかりの地
大河ドラマ「どうする家康」に合わせ、県内で関連グッズが次々に発売されている。生涯の半分を県内で過ごし、天下太平の世を築いた徳川家康にちなみ、開運や出世など縁起をかつぐ品が多い。2023年が始まったばかり。さまざまな願いを成就させるべく、ゆかりの地を訪ねてグッズを手にしてみては。 だるま 家康を祭る静岡市駿河区の久能山東照宮。ドラマの主演松本潤さんは、家康を演じるに当たって最初に参拝したという。久能山までロープウエーでつなぐ日本平駅の売店「たいらぎ」では、昨秋から松本さんのファンとみられる客が増えたことから、商機ととらえて商品開発に力を注いでいる。 人気が高いのは縁起物として有名な「高
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大自在(1月24日)隣県とのつきあい
家康ブームの到来だろうか。徳川家康が大河ドラマに主役で登場し、関連書籍や商品を目にする機会が増えた。家康ゆかりの地元民としては注目度の高まりを素直に喜ぶ。 450年前は浜松市が舞台の「三方ケ原の戦い」のさなか。家康の生涯で最大の敗戦と伝わる。隣国甲斐の武田信玄率いる武田軍に、織田信長との連合軍で臨んだが、命からがら浜松城に逃げ帰った。 徳川と武田の攻防は続き、天下統一を遂げた家康の生きざまを語る上で甲斐国の存在は欠かせない。もっとも戦国時代に限らずとも隣県とは古くからさまざまな交流や影響を相互にもたらしてきた。 時を経て、一昨日の山梨県知事選。元自民衆院議員で現職の長崎幸太郎氏が再選し
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記者コラム「清流」 静岡市歴史博物館に思う
休暇を利用し、横浜市のカップヌードルミュージアムを家族で訪れた。即席麺の開発秘話を伝える展示は見応えがあり、カップ麺を手作りする体験では子ども以上に夢中になってしまった。 余韻も残る数日後、全面開館した静岡市歴史博物館を取材に訪れた。展示のメインは静岡ゆかりの徳川家康だが、物足りなさを感じたのは気のせいだろうか。世界的に活躍する建築家ユニット「SANAA」が設計した建物の迫力だけが印象に残っている。 抜群の知名度を誇る家康だけに、市歴史博物館に寄せられる期待は大きい。展示の充実に加え、食を絡めた体験企画も必要になりそうだ。来館者とリピーターを獲得するためにも、一層の深化と進化を願ってやま
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「どうする家康」 大河ドラマ館 浜松・元城小跡地にオープン
戦国武将徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」をテーマにした大河ドラマ館が22日、浜松市中区の元城小跡地にプレオープンした。初日は市内外から、親子連れやファンなど2891人が来館した。記念セレモニーで鈴木康友市長は「浜松は家康公が飛躍成長した出世の街。市を挙げたPRで地域活性化につなげたい」と言葉に力を込めた。 グランドオープンは3月18日。プレオープン期間の2月28日までは、歴代大河61作品のうち25作品で家康役を務めた俳優らを紹介するパネルや一部衣装などを展示する。「どうする家康」関連では、家康役の松本潤さん、正室・瀬名役の有村架純さんの全身パネルを設置したフォトスポットが人気を
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「浜松の家康」世界に発信 「井伊直政」板垣さんが意気込み 大河ドラマ館プレオープン
大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて22日、浜松市中区の元城小跡地にプレオープンした大河ドラマ館は、歴代大河で描かれた徳川家康を紹介する展示や記念撮影を楽しむ来場者でにぎわった。徳川四天王の一人、井伊直政を演じる板垣李光人[りひと]さんも記念セレモニーに参加し、出演者として意気込みを語った。 板垣さんは館内に設置された「どうする家康」人物相関図のパネルにサイン。撮影に際し、「彼が持つ井伊家のプライドを大切に、浜松の方々の期待に応えられるような直政像を演じたい」と述べた。ドラマはアジア各地で放送されるといい、徳川家広名誉館長は「苦難の連続だが、実り多かった浜松時代。世界に向けた発信の拠
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家康公ゆかりの浜松をアピール 遠鉄車両に「殿」のシート/全国駆けるラッピングトラック ドラマ館プレオープン前にお披露目
浜松市の運輸関連事業者が21日、ドラマ「どうする家康」放映に合わせた地域活性化に協力しようと、家康公を題材に装飾したトラックや列車を相次いで発表した。22日には中区で浜松ドラマ館がプレオープンする予定。誘客ムードを官民連携で盛り上げていく。 金と紫の装飾鮮やか PR電車、来年3月末まで 遠州鉄道は車体に市のキャラクター「出世大名家康くん」のイラストを描いたPR電車のお披露目式を中区の新浜松駅で開いた。車内に金と紫の装飾が鮮やかな「殿のシート」があり、記念撮影を楽しめる。 殿のシートは各車両に1カ所ずつあり、紫の壁面と御紋の模様が目を引く。同社の丸山晃司社長は「ぜひ多くの人に写真を撮って
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家康ゆかりの「松風」幽玄 グランシップ静岡能
能公演「グランシップ静岡能」(県文化財団、静岡新聞社・静岡放送など主催)が21日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。徳川家康が実際に舞ったとされる能「松風」などが上演され、約550人の観客を幽玄の世界に引き込んだ。 「松風」は、須磨の浦に流されていた在原行平への愛を、霊となった海女の松風姉妹が狂おしく舞う恋物語。シテ(主役)の松風を演じた山階彌右衛門さんが、迫力のある舞台を繰り広げた。怪物を退治する内容の「土蜘蛛(つちぐも)」は、シテを観世三郎太さんが演じた。 今年の大河ドラマで注目される徳川家康は、静岡で過ごした幼少時に能楽師観世十郎から稽古を受けるなど生涯を通じて能に親しんだ。
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家康ゆかりの地、マップに 大河ドラマ館22日プレオープンに合わせ製作 浜松の推進協議会
浜松市や同市のまちづくり団体などでつくる家康プロジェクト推進協議会街なか分科会は、22日の「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」(中区)のプレオープンに合わせ、徳川家康ゆかりの地など周辺の立ち寄りスポットを紹介するマップ「浜松街中周遊絵図」を製作した。来館者らの中心市街地回遊を促し、地域活性化につなげる。 マップは紙版と電子版(浜松街中デジタルマップ)の2種類。紙版は古地図風のイラストとともに浜松城や家康公鎧(よろい)掛松、アクトシティ浜松など計40カ所を掲載した。電子版は紙版のスポットに加え、地域の店舗や大河ドラマ関連のサービス情報なども盛り込んだ。 紙版は1万部印刷し、同館や浜松駅観光
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記者コラム「清流」 “幻”の興津鯛
「世に名も高き興津鯛(おきつだい) 鐘の音ひびく清見寺…」。鉄道唱歌にもうたわれる興津鯛は、駿河湾産の1尺以上のシロアマダイの一夜干しのこと。徳川家康が好んだことでも知られる。 魚店ごとに受け継がれる塩のあんばいや開き方が異なるという。静岡市清水区の興津地区にある古刹(こさつ)・清見寺門前の魚店「魚格」店主の男性(53)は「もっぱら贈答用」と話し、地元市場でもシロアマダイが買えるのは年に数えるほど。いまの時期が旬で年明けには20匹程度が並んだ。 一般には老舗たい焼き店の「興津のたい焼」の方が有名かも。興津鯛にはなかなか巡り合えないが、「貴重」と聞くと地元紙記者として食べてみ
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久能山東照宮に「家康公遺訓」奉納 藤枝の書家・吉永さん
藤枝市在住の書家吉永益美さんは20日、静岡市駿河区の久能山東照宮に書作品「家康公遺訓」を奉納した。同神社で奉納奉告祭が営まれた。今後、展示される。 「家康公遺訓」は昨年、日光東照宮(栃木県)が徳川家康生誕480年を記念して行った美術展覧会で最高賞の「吐綬鶏(とじゅけい)賞」を受賞した。 姫岡恭彦宮司(64)は「ご遺訓は家康公の生き方そのもの。参拝に来た人の目に留まる場所に飾りたい」と話し、吉永さんは「作品が静岡の文化芸術の発展に寄与することを願っている」と目を細めた。
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「どうする家康」世界観たっぷり 浜松に大河ドラマ館、22日開館へ内覧会
浜松市は22日、市ゆかりの戦国武将徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の世界観を味わえる「浜松 大河ドラマ館」を浜松市中区の元城小跡地にオープンする。ドラマ放送中の約1年間、展示などを通じて作品を紹介するとともに、浜松の歴史や文化を発信し、観光振興や地域活性化につなげる。オープンを前に20日、関係者向けの内覧会が開かれた。 2月28日まではプレオープンとして限定展示を行う。「歴代大河ドラマが描いた徳川家康展」と題し、家康が登場した歴代の大河ドラマ25作にスポットを当て、ドラマの衣装や甲冑(かっちゅう)を展示したり、ダイジェスト映像を上映したりする。ドラマ全61作を当時の出来事と紹介
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家康ゆかりの「出世菓子」 浜松のドリアン洋菓子店 22日発売
ドリアン洋菓子店(浜松市)は22日、戦国時代の携帯食だった兵糧丸を現代風にしたクッキー「出世魂(だま)」と、県内の特産品を使ったプリン「出世福鈴(ぷりん)」を発売する。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせた商品で、出世魂の袋には番組のロゴが入る。 出世魂は米粉100%のグルテンフリークッキー。家康公ゆかりの八丁みそと県内産茶葉を練り込み、玄米フレークをまぶした。 出世福鈴は三ケ日みかんを使った「はままつ蜜柑(みかん)」と県内産抹茶の「しずおか緑茶」の2種。瓶入りで、ふたをした後に加熱することで、賞味期間は冷蔵で出荷後30日になった。 販売価格は出世魂が税込み540円、出世福鈴は各4
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大自在(1月20日)家康の「着初めの鎧」
全面開館した静岡市歴史博物館に展示されている「紅糸威腹巻[くれないいとおどしはらまき]」は、徳川家康が駿府で元服した際に今川義元が作らせたと伝わる。数えで14歳頃の家康が、初めて着用したよろいだ。現代なら中学1年生ぐらいか。 来場者からは「小さいねえ」と声が上がっていた。高さ62・5センチ。胴回りも細い。膝上から首の下までを覆う形状から勝手に推測すると、当時の家康の身長は140センチ前後ではないか。 時代が違うとはいえ、赤いよろいに身を包んだ姿は、いかにも幼く見えただろう。義元が織田信長に討ち取られる「桶狭間の戦い」の約5年前である。 2回目を終えた大河ドラマ「どうする家康」で目を奪わ
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静岡人インタビュー「この人」 徳川家康と遠州のゆかりを紹介する書籍をまとめた 冨田泰弘さん(磐田市)
磐田、袋井両市の郷土史研究団体「磐南文化協会」会員。鎌倉~江戸期に栄えた武家社会の歴史を中心に調査・研究に取り組む。昨年10月に初の著書「徳川家康公と磐田~遠州に見える天下人の足跡~」を自費出版した。磐田市職員。43歳。 -歴史に興味を持ったきっかけは。 「中学生の時に、祖父が浜松城公園に連れて行ってくれて興味を持つようになった。中学2年の夏休みには、友人と袋井市の久野城跡を訪れ、人の手で山を削り、土造りの城が築かれたことに感動を覚えた」 ―なぜ家康の研究を書籍化したのか。 「大河ドラマで家康が取り上げられることが決まり、過去の研究成果に加え、1年ほどかけて文献を読み直したり、史跡を
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「金陀美具足」厚紙で再現 浜松の尾上さん 万葉の森公園
徳川家康が着用したとされる「金陀美具足(きんだみぐそく)」のかぶとを浜松市中区の尾上弘さん(68)が厚紙で再現し、浜北区の万葉の森公園資料館に展示している。月曜休館。 尾上さんは同公園で開かれている草木染や風車作りの教室で講師を務めている。大河ドラマ「どうする家康」の放送にちなみ、地元の盛り上げに一役買おうと構想を含めて約2カ月かけ、かぶとを作った。久能山東照宮博物館(静岡市駿河区)で実物を見学し、やや大きめの作品に仕上げた。色は水性塗料を使った。 尾上さんは「平たい厚紙を丸く成形するのが大変だった。かぶとを見ながら家康の心境に思いをはせるのも面白いのでは」と話す。
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姿はゆるく、協力は固く 湖西「うなぽん」浜松訪問 浜名湖地域活性化へコラボ
湖西市のイメージキャラクター「うなぽん」が17日、浜松市中区の浜松大河ドラマ館で浜松市のキャラクター「出世大名家康くん」と「出世法師直虎ちゃん」を訪ね、浜名湖エリアの活性化へ「一緒に頑張りたい」と連携を呼びかけた。 うなぽんはパンダの着ぐるみを着たウナギのキャラクターで昨年誕生した。ゆるキャラグランプリ全国1位を獲得した家康くんに人気の秘訣(ひけつ)を聞こうと、初めて対面した。 3体は両市職員を介して会話し、家康くんは知名度を高めたいうなぽんに「果敢に挑戦する“やらまいか精神”でポジティブに活動するのが大事」とアドバイス。うなぽんは「みんなに浜名湖を好きになって
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家康、磐田・中泉御殿21回訪問していた 市歴史文書館が調査、関ケ原や大坂の陣軍事拠点
戦国末期から江戸初期に現在の磐田市のJR磐田駅南側にあった中泉御殿を、徳川家康が少なくとも21回は訪れていたことが、16日までの市歴史文書館の調査で分かった。家康が晩年にタカ狩りで度々滞在したほか、関ケ原の戦いや大坂の陣の前に作戦を練った軍事拠点にもなった御殿。同市岡の同館では3月10日まで、家康と御殿のゆかりを資料や出土品とともに紹介する企画展を開いている。 大河ドラマ「どうする家康」に合わせた企画展に向け、国立公文書館が保存する「駿府記」「徳川実紀」などの文書6点を改めて読み解き、家康が1588~1615年に御殿を計21回訪問した記録を確認した。御館の近くに堀や土塁が築かれていたことか
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家康と掛川城 静大名誉教授らが解説 掛川市生涯学習センターで2月、講演会
掛川市は2月25日午後1時半から、「徳川家康と掛川城のかかわり」と題した講演会を同市御所原の市生涯学習センターで開く。大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を務める小和田哲男静岡大名誉教授ら講師3人が、家康と今川氏との戦いを解説する。 聴講無料。27日までに、往復はがきか市ホームページのフォームで申し込む。両方の申し込みは不可。応募多数の場合は抽選。 問い合わせは市観光交流課<電0537(21)1121>へ。
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江戸時代礎築いた家康の偉大さ紹介 浜松・中区で直木賞作家が講演
静岡県西部の同志社大卒業生でつくる浜松同志社クラブは15日、同大出身の直木賞作家門井慶喜さんを招いた講演会を浜松市中区のアクトシティ浜松で開いた。 大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、門井さんの歴史小説と同じ「家康、江戸を建てる」をテーマに講演した。門井さんは江戸時代の貨幣や治水事業に着目し、約260年続く時代の礎を築いた徳川家康の偉大さを紹介した。また、26日から静岡新聞の朝刊で始まる自身の連載小説「ゆうびんの父」についても語り、登場人物の注目点などを解説した。市民や同大卒業生ら約150人が参加した。
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時論(1月15日)なぜ家康は駿府を選んだのか
静岡市歴史博物館が駿府城公園の隣地に全面開館した。記念展は「徳川家康と駿府」。当然のテーマだろう。これを新たな出発点にしたい。家康が大御所として駿府を選んだ理由は幼少期を過ごしたことなど五つあり、その一つが「米の風味他国にまされり」と天保年間の地誌「駿国雑志」にある。 子どもたちに知ってほしい五つの理由だが、歴史博物館の展示にはない。家康没後200年以上たってからの書物で確証がなく、言い伝えまたは創作の可能性もあるとのこと。展示にはなくても、学芸員が丁寧に解説してくれた。これが博物館の良さなのだろう。子供たちには駿府が選ばれた理由を考え、話し合い、誇りを持ってほしい。 スタートした大河ド
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家康の正室 築山殿ってどんな人? 戦国の世に翻弄された悲劇の美女 今川に出自、「瀬名姫」とも
築山殿の生涯 誕生年は不明。父は今川家重臣・関口氏純、母は今川義元の妹という説がある。今川館付近(現在の静岡市葵区の駿府城公園の坤櫓(ひつじさるやぐら)付近)に住んでいたとみられ、美しい女性だったと伝わる。 今川の元で育てられていた松平元康(徳川家康)の正室となり、長男・信康と長女・亀姫をもうけた。家康が独立して岡崎に移った後も駿府に留め置かれたが、今川方との人質交換で岡崎に移った。岡崎居住時、築山の近くに住んだため「築山殿」と呼ばれた。 当時敵対していた武田方との内通を織田信長に疑われ、家康の命を受けた家臣により佐鳴湖畔(現・浜松市)で暗殺された。信長の娘で、信康の妻・徳姫の密告があ
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静岡市歴史博物館が全面開館 駿府の歴史発信 館長「子どもたちの身近な学びの場に」
徳川家康や今川氏にまつわる資料をそろえ、駿府の歴史や文化を伝える静岡市葵区の歴史博物館が13日、全面開館した。8日に放送が始まった大河ドラマ「どうする家康」や隣接する駿府城公園と連携し、市の歴史文化発信や観光交流の拠点として市中心街のにぎわい創出につなげる。 開館前に行われた記念式典には関係者約120人が出席した。田辺信宏市長は昨年12月に始まった同公園のライトアップや27日に開館予定の大河ドラマ館に触れ、「必ずや相乗効果を生み、世界に輝く静岡の実現に近づくと確信している」と自信をのぞかせた。中村羊一郎館長は「静岡の未来を担う子どもたちの身近な学びの場になれば」と願った。 午後2時に一般
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JR静岡駅 観光案内所を刷新 「家康が愛したまち」PR ゆかりの施設や行事紹介
静岡県中部5市2町の観光まちづくり組織「するが企画観光局」はこのほど、JR静岡駅北口の観光案内所をリニューアルした。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、出入り口のガラス扉に徳川家康や富士山を表現したフィルムを張り、「家康公が愛したまち静岡」をPRしている。 扉の装飾は、青色を基調に、富士山と日の出、家康の愛したタカ狩りのタカをあしらい、静岡の繁栄への願いを込めた。案内所内には家康にゆかりのある施設や関連行事を紹介するコーナーも新たに設けた。担当者は「案内所が大河ドラマをきっかけに来訪した人のフォトスポットになれば」と期待する。 同観光局によると、ドラマ第1話の放送後、市の観光ホーム
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地元から大河盛り上げ ラベルに浜松城やロゴ 浜松アクトビール、20日発売
浜松倉庫グループの浜松アクトビール・コーポレーション(浜松市中区)は大河ドラマ「どうする家康」の放送を機に20日、「はままつビール」を発売する。自社製造のクラフトビールのラベルに浜松城やドラマのロゴをデザインした。 ラベルはシュヴァルツ、プレミアムピルスなど5種類のビールに合わせてそれぞれ製作した。徳川家康や徳川四天王をイメージして青、黄、紫、赤、緑の各色を用意した。 同社のレストラン「マイン・シュロス」(同区)のほか、22日から大河ドラマ館(同区)などで販売する。各1本330ミリリットルで税込み660円。年間計1万本の販売を目指す。
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「家康と北遠」関係に迫る 浜松で特別展 武田氏との攻防紹介
浜松市天竜区大谷の内山真龍資料館で3月12日まで、特別展「徳川家康と北遠」が開かれている。北遠を舞台にした徳川氏と武田氏の攻防や戦いの舞台などについて紹介している。 家康は三河から遠州に進攻する中で、二俣城の戦いをはじめ、武田氏などと北遠を舞台にした攻防を繰り広げてきた。 会場には、天竜川沿いの名主・田代家にいかだ渡しの特権を与えた「徳川家康朱印状」(市指定文化財)や家康の家臣・大久保彦左衛門の書状(同)、二俣城の戦いを再現したジオラマなどを展示。パネル解説で、家康と北遠との関わりを詳細に解説している。 同館職員の原昌広さんは「武田氏との戦いの後も深い関わりを持った北遠と家康の関係を知
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浜松から大河盛り上げ 家康賞に松岡さんら3人 小中学生絵画コンクール
浜松市はこのほど、「家康公と浜松」をテーマに小中学生を対象に募集した「子ども絵画コンクール」の入賞作を発表した。家康賞には、有玉小3年の松岡なほさん、気賀小5年の鶴見琥珀さん、湖東中3年の野島創さんを選出した。 徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、子供たちに家康や浜松の歴史を学ぶきっかけにしてもらおうと企画した。応募175点を小学1~3年、同4~6年、中学生の3部門に分けて審査し、入賞作各9点を決めた。 入賞作は「徳川家康公ゆかりの地 出世の街 浜松」のホームページで紹介している。 家康賞以外の主な入賞者は次の通り。 市長賞 黒田研介(県居小2)小粥紗奈(曳馬
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静岡市歴史博物館グランドオープン 当日の様子を記者が現地からリポート【音声ニュース〈聞こっと〉特別版】
※2023年1月13日夜、ふるさとメディア「あなたの静岡新聞」のスマートフォンアプリで配信した音声コンテンツ〈聞こっと〉です。〈聞こっと〉はウェブ編集者や記者が注目ニュースや話題のキーワードなどについて語る「声のおたより」です。 家康が分かる ドラマももっと楽しくなる ▶特設サイト「静岡県必読 今さら聞けない 徳川家康」
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静岡市歴史博物館 グランドオープン タイムライン速報
静岡市歴史博物館が13日、グランドオープンしました。建設構想から30年。ついに開館する博物館の展示内容は。見どころは。現場で取材している「あなたの静岡新聞」の記者が、タイムライン形式でお伝えします。(更新終了) 1階 ■戦国時代末期の道と石垣の遺構 コンセプトは「土地の記憶、新たな交流」。戦国時代の道と石垣の遺構が博物館内に露出展示されています。徳川家康が駿府城を築き、まちの姿が変化していた時代の遺構と考えられています。 2階 ■大御所外交メディアテーブル(映像) 外交に携
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全面開館目前 静岡市歴史博物館 家康の一生、駿府の実像に迫る
静岡市は12日、市歴史博物館(同市葵区)が13日に全面開館するのを前に、施設内部の展示を報道関係者に公開した。「静岡発展のキーマン」と位置付ける徳川家康や、町の基礎を築いた今川氏にまつわる資料を中心とした展示で、戦国時代以降の駿府・静岡の歴史や文化を発信する。 市中心部の駿府城公園沿いの旧青葉小跡地に整備した同館。昨年7月のプレオープンに続いて公開を始めるのは2、3階の展示室で、資料計約130点が並ぶ。生涯の3分の1を駿府で過ごした家康の一生を紹介。「首都」駿府で進めた諸外国との「大御所外交」など、一般にあまり知られていない家康像を提示した。 元服の際に今川義元から贈られたとされるよろい
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コラボ御城印、期間限定販売 駿府城公園と静岡市歴史博物館
静岡市歴史博物館(同市葵区)のグランドオープンに合わせ、隣接する駿府城公園とコラボレーションした御城印(1枚500円)の販売が13日、同公園内で始まる。約3カ月間の期間限定販売を予定している。 葵の紋章に「駿府城」と書かれた通常販売中の御城印に、同博物館の外観の写真を加えた特別なデザインを採用した。 指定管理者「駿府城公園ランドマーク共同事業体」が企画し、同公園内の東御門・巽櫓(たつみやぐら)、坤(ひつじさる)櫓、紅葉山庭園で販売する。 家康がよく分かる ドラマももっと楽しくなる ▶特設サイト「静岡人必読 今さら聞けない 徳川家康」
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家康の「運命の選択」解説 浜松市中区 小和田静大名誉教授が講演
戦国時代史が専門の小和田哲男静岡大名誉教授による新春歴史講演会(静岡新聞社・静岡放送主催)が12日、浜松市中区のえんてつホールで開かれた。徳川家康の運命を分けた選択に焦点を当て、天下統一までの道のりを解説した。 桶狭間の戦い(1560年)の後、今川氏から自立して織田信長と同盟を結んだ決断や、籠城ではなく野戦を挑んで武田軍に敗れた三方ケ原の戦いを取り上げた。最新の研究や市内の関連の史跡を紹介しながら、家康の選択の背景を探った。 関ケ原の戦い(1600年)では家康の戦後処理に注目した。論功行賞で西軍大名の石高を家臣に再分配したことで、「盤石な徳川政権の礎を築いた」と強調。約260年間続いた江
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家康と磐田 関わり知って 冨田さん、市教委に著書寄贈
磐南文化協会の会員冨田泰弘さん(43)は11日、自費出版した著書「徳川家康公と磐田~遠州に見える天下人の足跡~」10冊を市教委に寄贈した。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、地域の歴史を学んでもらおうと、市立中学校に1冊ずつ配布する。 桶狭間の戦い後に独立した家康が遠江進出の足がかりにするなど、家康に関する地域の歴史やゆかりの遺構などについてまとめた。冨田さんは市役所に山本敏治教育長を訪ね、「遠州で苦難の時期を乗り越え、江戸幕府をつくった家康の生きざまに共感し、中学生に夢や希望を持ってほしい」と語った。 山本教育長は「磐田の歴史を身近に感じられる素晴らしい本。子どもたちが興味、関心
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徳川幕府と温泉 つながり紹介 熱海市立図書館
熱海市立図書館で企画展「徳川幕府と熱海温泉」が3月12日まで開かれている。同館が所蔵する貴重な史料を基に徳川家康や歴代の将軍とのつながりを紹介している。 放映が始まった今年の大河ドラマ「どうする家康」にちなんだ企画展。晩年を熱海で過ごした文豪坪内逍遥が同館に寄贈した史料で、温泉好きの家康が熱海の湯を取り寄せたことなどを記した史書「徳川実紀」や、家康が湯治に訪れたり参勤交代で各地の大名が熱海に宿泊したりしたことを記録した「熱海名主代々手控抜書」などを展示している。 来館者は徳川幕府との関わりによって全国に名をはせ、まちづくりの礎にもなった温泉の恵みに理解を深めている。
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天竜・二俣地域の変遷をたどろう 1月15日、浜松市中区で講演会
浜松市などの市民グループ「世界遺産の会」は15日午後1時半から、文化講演会「遠州の山間地域と平野部の境の地」を中区のクリエート浜松で開く。 浜松史蹟調査顕彰会専門委員の坪井俊三さんを講師に招く。交易や戦いの要所とされ、徳川家康と武田信玄らによる攻防戦の舞台にもなった天竜区二俣地域を題材に、戦国、江戸、明治時代までの地域の変遷をたどる。 資料代として300円。問い合わせは同グループの鈴木さん<電090(7031)9377>へ。
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二俣、鳥羽山城跡見やすく 徳川と武田攻防の舞台 浜松市が整備へ
浜松市は2023年度から、戦国時代に徳川家康と武田信玄、勝頼父子らの攻防の舞台となった同市天竜区の国指定史跡、二俣、鳥羽山の両城跡について、整備に向けた事業を本格化させる。遺構の見やすさに重点を置き、貴重な歴史資源の適切な保存と魅力向上の両立を目指す。 整備では城内に生い茂る樹木を整理して眺望を確保し、石垣や曲輪(くるわ)、堀の跡が確認できるようにする。建築物は復元しないが、二俣城の本丸入り口にあった中仕切門跡は門柱の礎石の位置を示す形で展示するなど、来城者が分かりやすく城の特徴を学べるように工夫する。 整備は29年度までの完了が目標で、2期に分けて段階的に進める。23年度は実施設計に向
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「家康」ロゴ入りマスク ROKIが1月20日発売
自動車・二輪車用フィルターメーカー「ROKI」(浜松市天竜区)は20日、大河ドラマ「どうする家康」の番組タイトルを入れた不織布マスク「纏(まとい)」を発売する。 色はクールラベンダーで表面にロゴを入れた。パッケージは戦国武将と葵の御紋をあしらった2種類。 同社は市と「災害時の生活物資供給協定」を2021年に締結している。ドラマの放送開始に合わせて同市中区で開かれたイベントでは、市が参加者に同社のマスク「葵の御紋ロゴ入り」を約7800枚配布した。 価格は7枚入りで税込み580円。同社オンラインショップのほか、22日プレオープンの大河ドラマ館(同区)でも取り扱う。
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大河で地域活性化 静岡市長「最大限活用を」
徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の放送開始を受け、静岡市の田辺信宏市長は10日の定例記者会見で、「地域の活性化に資するように最大限活用していきたい」と意気込み、交流人口拡大と若い世代の郷土愛醸成に意欲を示した。 田辺市長は「城や神社を造るために家康が全国から集めた職人が駿府に住みついたことから、静岡市にはクラフトマンシップが息づいている」と強調。市がプラモデルなどの地場産業を生かしたシティープロモーションに力を入れていることを取り上げ、「観光産業にも波及していけば」と期待した。 ドラマについては、「たぬきおやじなイメージがある家康だが、ひょっとしたら1年間で日本人が持っている
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家康巡る物語2作 菊川で15日公演 三方ケ原の戦いなど題材
菊川市を拠点に活動する劇団静岡県史と菊川文化会館アエルは15日、徳川家康にまつわる戦国時代劇をアエル大ホールで上演する。 一部は家康が敗退した三方ケ原の戦いを題材にした「三方ケ原合戦物語」、二部は井伊直虎と椿姫の物語「徳川家康と二人の女城主」。小学5年生から65歳まで団員が出演する。 一部は午後1時開演。2時からは脚本を書いた松尾朋虎さんが講演し、家康の魅力を語る。二部は3時半開演。前売りチケットは1公演のみが一般千円、学生500円、2公演通し券は一般1800円、学生800円。 問い合わせはアエル<電0537(37)3232>へ。
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巧みな話術で講談紹介 田辺さんと門下生が発表会 静岡市葵区
静岡市出身で「静岡講談道場」を主宰する講談師田辺鶴遊さん(44)の新春講談会と道場生の発表会が8日、同市葵区の宝台院旧アソカ幼稚園講堂で開かれ、巧みで迫力ある話術で観客を沸かせた。 静岡、浜松、沼津市などから通う道場生7人が、徳川家康にまつわる「三方ケ原軍記」などの古典のほか、身近な話題を取り上げた独自の講談を披露。抑揚をつけた名調子で魅了し、次に登壇する仲間の人柄も工夫を凝らしながら紹介した。 毎月第2日曜に開いている静岡講談道場には、小学生から70代まで幅広い年齢層が通う。田辺さんは「道場を始めて早くも15年目を迎えた。お客さんの前で披露し、拍手をもらえることが何よりのやりがいになる
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家康出世街道 歩いて巡ろう 浜松市中区で2月23日
浜松観光ボランティアガイドの会は2月23日午前9時から、浜松市中区の浜松城公園周辺で記念ウオーク「家康公の出世街道を歩く」を開く。 同公園中央芝生広場を出発し、引間城、秀忠公誕生井戸、五社神社など、家康公が青年期を過ごしたゆかりの地を巡る。ボランティアガイドが案内し、所要時間は2時間半程度を予定している。 参加無料。同会のホームページなどから、2月13日までに申し込む。問い合わせは戸塚さん<電053(456)1303>へ。
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松本潤さんら出演者コメント集 大河ドラマ「どうする家康」出陣式
浜松会場 徳川家康役 松本潤さん 浜松(の出陣式)は屋外で。浜松にはトラックができ始めの時に、お邪魔してまして。ドラマ館が出来上がる前の状態だったんですけど。だいぶ雰囲気が変わって。非常に感慨深い。(きょう)浜松のうなぎを頂きました。静岡から移動してきて、高速下りたのが三方原。(MCのタレント天野ひろゆきさん=ここで俺は負けたのかと思いながら?)そうそう。ここかーと思いながら。今まさにその辺を撮ってたりする。三方ケ原回りはちょっと楽しみにしていてほしい。 家康はたぬきオヤジのイメージ、晩年のイメージが強い人が多い気がする。ですが、若い頃にいかに強敵と渡り合ってきたかがポイントになると思っ
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大河「どうする家康」 静岡、浜松両市で出陣式 松本潤さんら登場
徳川家康を主人公にした大河ドラマ「どうする家康」の放送開始の8日、家康にゆかりのある静岡、浜松両市で「出陣式」が開かれた。主演の松本潤さんら出演者がそれぞれ約3千人のファンを前に、地域の魅力やドラマの見どころをPRした。 静岡市駿河区のグランシップで行われた式は、太鼓の演奏と市立森下小の児童の宣言で開幕した。松本さんは家康を演じるに当たり、最初に久能山東照宮(同区)を訪ねたことを振り返り「家康公が皆さんに愛されていること、家康公をきっかけに盛んになった産業が市内に残っていることを知って感動した」と述べた。 続いて浜松市中区の会場では「(家康について)晩年のイメージが強い人が多いかもしれ
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大河ドラマ「どうする家康」出陣式 終了直後の浜松会場近くからリポート【音声ニュース〈聞こっと〉特別版】
※2023年1月8日夜、ふるさとメディア「あなたの静岡新聞」のスマートフォンアプリで配信した音声コンテンツ〈聞こっと〉です。〈聞こっと〉はウェブ編集者や記者が注目ニュースや話題のキーワードなどについて語る「声のおたより」です。 家康がよく分かる ドラマももっと楽しくなる ▶特設サイト「静岡県必読 今さら聞けない 徳川家康」
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「東海道図屏風(マッケンジー本)」静岡市歴史博物館【美と快と-収蔵品物語㊾】
関ケ原の戦いで勝利を収めた徳川家康が、江戸と京都を結ぶ交通基盤として整備した東海道。江戸時代前期の様子を描写した「東海道図屏風[びょうぶ](マッケンジー本)」は、13日にグランドオープンする静岡市歴史博物館(静岡市葵区)の主要作品の一つ。太平の世を謳歌[おうか]する人々のいきいきとした姿を今に伝える。 多様な人物 綿密に描く 峠の茶屋で一休みする旅人、城下を進む大名行列、商人、琵琶法師、猿回し―。多くの人が行き交う街道にさまざまな階層や職種の人が描かれ、町の喧噪[けんそう]が聞こえてきそうだ。 画面全体にたなびく金雲の間から、眼下に広がる東海道を眺める構図。右隻に江戸から浜松、左隻に舞阪
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大河「家康」に合わせ物販所 静岡浅間神社 関連品や特産品を販売
大河ドラマ「どうする家康」初回放送日の8日、同ドラマの関連商品や静岡県内の特産品を集めた物品販売所が静岡市葵区の静岡浅間神社境内にオープンした。 同ドラマのロゴマークを施したグッズや安倍川餅、わさび漬けといった県内の特産品など計約250種類の商品が並ぶ。同販売所の限定メニューとして同神社の井戸水を使用して作った水餅「御神水餅」を販売する。ドラマの物語や登場人物について解説するパネルも展示している。 名古屋市から初詣に訪れた会社員鈴木浩也さん(32)は「家康が晩年を過ごした静岡の魅力を感じられた。今日の初回も楽しみ」と期待した。 27日には同神社境内に大河ドラマ館が開館することから、観光
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「どうする家康」 太鼓演奏で後押し 浜松の出陣式会場
8日の大河ドラマ「どうする家康」放送開始に合わせて浜松市中区で行われた出陣式会場では、主演の松本潤さんら登壇前のステージで、太鼓演奏や演武、ゆかりの自治体のPRイベントなどが行われた。 地元を拠点に活動する「浜松徳川武将隊」は、家康公や徳川四天王にふんしたメンバーが勇壮な太鼓演奏などを披露。本県西部の市町をはじめ、栃木・日光や三重・桑名などゆかりの17自治体の担当者が登壇、観光や特産をアピールした。 “最前列争奪”と銘打ったクイズ大会では、浜松の特産や家康公に関連する計16問を出題。全問正解した来場者の中から、20組がステージに近い特別席で出陣式本番の鑑賞を楽しん
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静岡・浜松会場写真特集 大河ドラマ「どうする家康」出陣式
駿府城公園の巽櫓を背に撮影に応じる徳川家康役の松本潤さん(中央)、本多忠勝役の山田裕貴さん(右)、榊原康政役の杉野遥亮さん(左)=8日午前、静岡市葵区 徳川家康役の松本潤さん=8日午前、静岡市葵区の駿府城公園前 榊原康政役の杉野遥亮さん=8日午前、静岡市葵区の駿府城公園前 本多忠勝役の山田裕貴さん=8日午前、静岡市葵区の駿府城公園前 大河ドラマ「どうする家康」の出演者の(左から)杉野遥亮さん、松本潤さん、山田裕貴さん=8日午後、浜松市中区 浜松城を背に行われた大河ドラマ
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天浜線「どうする家康号」出発 ドラマPR、沿線地域盛り上げへ
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区、松井宜正社長)は7日、大河ドラマ「どうする家康」の放送開始(8日)を前に、ドラマをPRするラッピング車両の出発式を同区の天竜二俣駅で開いた。多くの見学者や来賓らが新車両のお披露目を祝った。 同駅車両基地で開かれた式典に、川勝平太知事や沿線市町の首長らが出席。松井社長と来賓代表によるテープカットを合図に、車庫からラッピング車両が登場した。 徳川家康役の松本潤さんの姿が大きく印刷された「どうする家康号」が現れると、会場から歓声が上がり、150人の一般見学者は写真や動画を撮影した。 松井社長は「沿線地域には家康ゆかりの地がたくさんある。県外、海外からも足を運んで
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家康の愛刀「ソハヤノツルキ」ナイフで再現 久能山東照宮監修で商品化へ 岐阜のメーカー、CF募る
刃物生産が盛んな岐阜県関市の老舗メーカー「ニッケン刃物」が、久能山東照宮(静岡市駿河区)の協力を得て、徳川家康の愛刀「無銘 光世作」(ソハヤノツルキ)をモチーフにしたペーパーナイフの商品化を進めている。久能山東照宮の姫岡恭彦宮司(64)は「ソハヤノツルキを広く知ってもらうきっかけになれば」と期待する。 ペーパーナイフは全長17センチで、実物の5分の1の大きさ。所蔵する久能山東照宮に監修してもらい、約4カ月間にわたって試作を重ね、刀の独特な形や身幅、茎(なかご)の刻印などをリアルに再現した。職人が丁寧に刃付けし、持ち手には透明なフッ素樹脂チューブを巻くなど、見た目と使用性の両方に気を配ってい
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大河ドラマ「どうする家康」放送間近 舞台の静岡県内、観光商戦に熱 関連の土産品、特設コーナー続々
大河ドラマ「どうする家康」の放送開始が8日に迫る中、舞台となる静岡県への観光客訪問を見込んで土産物商戦が熱を帯びている。各店舗で家康関連の商品や定番商品の販売エリアを拡大する動きが広がっている。 土産物を扱うJR静岡駅のグランドキヨスク静岡は6日、大河ドラマ関連の特設コーナーを設置した。お茶や和菓子など26商品が並ぶ。JR浜松駅のギフトキヨスク浜松は、10日ごろから関連の菓子商材9商品を追加販売する。 家康関連の土産商品は昨年から増加した。きり箱入りの「徳川家康刻印火打鎌と火打石セット」などを昨年7月に発売した浜松市中区の玩具店「永田ビル」の永田頼弘社長は「帰省したお客さんに購入していた
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市内宿泊 最大3000円割引 浜松市、2月末までキャンペーン
浜松市と浜松・浜名湖ツーリズムビューローは、8日から2月末までの市内宿泊施設利用者に最大3千円の割引クーポンを配る「家康公ゆかりの地・出世の街浜松観光キャンペーン」を実施する。 静岡県の全国旅行支援と併用可能。中区の「どうする家康」ドラマ館のプレオープンに合わせて、全国からの観光客誘致につなげる。 予約1件ごとに、5千円以上の予約なら千円分のクーポンを配布する。予約額が1万円以上ならクーポンは2千円分、1万5千円以上なら3千円分。ビューローのホームページから、指定の旅行会社の予約サイトで宿泊予約した人が対象。総額2億円を用意し、上限に達し次第終了する。 問い合わせは市観光・シティプロモ
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家康ネクタイやタオル開発 浜松市南区のサツ川製作所 大河ドラマ館で販売へ
機械装置製造のサツ川製作所(浜松市南区)はこのほど、大河ドラマ「どうする家康」にちなんだネクタイやタオルなどの新商品を開発した。同市中区の大河ドラマ館で新商品6種を含む14商品を販売する。 「どうする家康タグシルクネクタイ」(税込み3850円)は葵紋をワンポイントに入れ、複数の葵の文様をあしらった。紺と赤色の各300本を用意する。「徳川家康開運今治タオル」(同1210円)は紫と黒色を各500枚販売する。葵紋と「徳川家康」の文字に加えて「出世の街 浜松」の文字を入れた。 このほか、紫色の鉢巻きを締めた「出世大名家康くん」の人形(同1650円)や開運夫婦箸(同1320円)、キーホルダー2種類
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天浜線「どうする家康号」7日発車 松本潤さん車体に 天竜二俣駅で式典
天竜浜名湖鉄道(浜松市天竜区)は7日、NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送開始を前に、ドラマをPRするラッピング車両の出発式を同区の天竜二俣駅で行う。 車両には家康役の松本潤さんや公式ロゴなどが両面に印刷されている。地元の児童生徒による公募作品がヘッドマークや車内ポスターで使用される。 出発式は午後2時から。一般見学は当日先着150人。午前10時から入場券を販売する。天竜区の特産品などを販売する「二俣マルシェ」も開催される。 問い合わせは同社営業課<電053(925)2276>へ。
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聖地巡礼 静岡県西部にファン続々 「ゆるキャン△」に「どうする家康」起爆剤と期待
アニメやドラマの舞台を巡る「聖地巡礼」を目的に、静岡県西部に多くのファンが訪れている。特に人気を集めるのは、女子高生がソロキャンプを楽しむ姿を描いた漫画「ゆるキャン△」シリーズ。ファンは物語をなぞるように歩き、作品の世界に浸る。2023年は大河ドラマ「どうする家康」が放送される。徳川家康ゆかりの西部地域は、コロナ禍で落ち込んだ観光需要回復の“起爆剤”として期待が大きい。「ゆるキャン△」の「食」の聖地や、開館が迫る大河ドラマ館を巡った。 浜松市、ロケ地支援強化 「誘客の新たな切り口」 浜松市はアニメやドラマの「聖地」を前面に出した観光誘客を目的に、ロケ地支援に力を注
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特設ページ「今さら聞けない徳川家康」 込めた思いを編集者2人が話します【音声ニュース〈聞こっと〉特別版】
※2023年1月5日夜、ふるさとメディア「あなたの静岡新聞」のスマートフォンアプリで配信した音声コンテンツ〈聞こっと〉です。〈聞こっと〉はウェブ編集者や記者が注目ニュースや話題のキーワードなどについて語る「声のおたより」です。 さくっと読める たっぷり分かる 特設サイト「静岡県必読 今さら聞けない 徳川家康」
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窓明かりで「イエヤス」 オークラアクトシティホテル浜松、大河放送PR
浜松市中区のオークラアクトシティホテル浜松は5日夜、大河ドラマ「どうする家康」の放送に向け、客室の窓明かりでホテル南側に「ドウスル」、北側に「イエヤス」の文字を浮かび上がらせた。 宿泊客を受け入れない電気設備の点検日に南側45室と北側44室を利用した。 同ホテルはアクトタワー45階展望回廊の営業を昨年12月に約2年9カ月ぶりに再開。回廊にパネル展示などを新設し、徳川家康ゆかりの地をアピールしている。
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30年越し構想結実 静岡市歴史博物館、13日全面開館 駿府城周辺集客に期待
徳川家康や今川家など駿府の歴史や文化を伝える静岡市歴史博物館が、13日に全面開館する。歴史文化施設の建設構想は1980年代からあり、合併前の旧静岡市時代を含めて歴代の市長が検討を重ねてきた。市中心部の駿府城公園(葵区)沿いの旧青葉小跡地に整備し、約30年越しの悲願がかなう。市は歴史文化の発信とともに、観光交流の拠点として集客に期待をかける。 歴史文化施設の建設構想は旧静岡市の第6次総合計画(86~90年度)に初めて記されて以降、合併後も継続して計画に盛り込まれてきた。市によると、公立の人文系の博物館を持たない県庁所在地は少なく、施設の建設を求める市民の署名運動や市民団体からの要望もこの間あ
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徳川軍武将になりきり武田軍に反攻! 島田名所「攻略」楽しむスタンプラリー 2月19日まで
徳川家康が武田軍の城を攻略していくストーリーを、諏訪原城跡をはじめとする島田市内の名所・観光施設巡りで再現するスタンプラリー「徳川家康の反攻-めざすは駿河攻略!」が2月19日まで開かれている。全ての施設を攻略すると家康の「恩賞」として記念品を贈る。 家康が主人公の大河ドラマ放送を受け、本県を訪れる観光客に島田市の魅力をPRしようと、市と川根温泉ふれあいの泉を運営する川根町温泉が企画した。 参加者は武将として家康の指令を受け、まず武田軍の補給基地だった諏訪原城の攻略に挑戦。ミッションをこなしながら市博物館や蓬莱(ほうらい)橋897・4茶屋など5施設の「支城」を攻め、最後に「本城」の川根温泉
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徳川家臣団を版画に 浜松・井伊谷宮 大河に合わせ紹介
浜松市北区引佐町の井伊谷宮は12月末まで、大河ドラマ「どうする家康」の放映に合わせて徳川家臣団などを紹介する版画展を同宮で開いている。同市東区の版画家熊谷光夫さん(85)が、シルクスクリーン版画約20点を寄せた。 酒井忠次、榊原康政、井伊直政、本多忠勝の徳川四天王や徳川家康、家康と敵対した武田信玄などを描いた作品が並び、それぞれの武将の説明文が添えられている。 三方ケ原合戦の緊迫した一幕を再現した作品もある。待ち構えている武田軍の存在を服部半蔵が家康に知らせる様子が描かれ、歴史ファンや参拝者らの注目を浴びている。 大河ドラマの展開に合わせ、展示の増設なども考えているという。熊谷さんは「
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大河ドラマ「どうする家康」8日スタート たぬきおやじのイメージ一新「嵐」呼ぶか 悩める少年、もがいて成長 波乱万丈の物語
約150年続いた乱世に終止符を打ち、江戸幕府を開いた功績で知られる一方、ずる賢い「たぬきおやじ」として語られることもある徳川家康。そのイメージを一新する人間味あふれる家康が今年は“嵐”を呼びそうだ。8日スタートのNHK大河ドラマ「どうする家康」。戦嫌いの少年がピンチを次々に切り抜け、泰平の世を築くまでを描く波瀾[はらん]万丈の物語だ。 徳川家康 松本潤 静岡県内各地訪ね役作り イケメン御曹司や正義感あふれる熱血弁護士など、数々の作品で演技の幅を広げてきた“マツジュン”こと松本潤が、国民的ドラマの主演を託された。徳川家康は75年の生涯の約40
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高天神城の御城印 1月7日発売 掛川市文化会館シオーネ
掛川市文化会館シオーネ(同市大坂)は7日、近隣に城跡がある高天神城の御城印を発売する。高天神城を包囲するために徳川家康が築かせた六つのとりで「高天神六砦」の御城印も同時発売する。 御城印は、高天神城が1枚900円、高天神六砦が6枚セットで1600円。いずれも税込み。シオーネの窓口で購入できる。 高天神城は戦国時代、武田氏と徳川氏が激しい攻防を繰り返したことで知られている。
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けがれ落とし健康願う 年越しの大はらい式 浜松秋葉神社
火の神を祭る浜松市中区三組町の浜松秋葉神社(袴田哲司宮司)で31日夜、1年のけがれや厄を落とす恒例の「年越しの大祓(おおはらい)式」が行われた。 地元の住民ら参拝者は人をかたどった「形代(かたしろ)」に名前や住所を書き記し、体をなでてけがれを移した。参道に設けられた「忌み火」に形代を入れて焼き、新年の健康や安泰を祈った。 神社には、徳川家康が浜松城に入城する際に城下の安全と武運長久を願って裏鬼門に迎えたとされる火の神が祭られている。
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逸話満載「家康すごろく」 磐田・中央図書館 大河ドラマ控え作製
2023年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に向けて、磐田市見付の市立中央図書館は、市内各地に残る徳川家康の史実や逸話などを題材にした「家康出世すごろく in IWATA」を作製した。同館で貸し出しを行い、ホームページでも素材を無料公開している。 すごろくは計20マスで構成し、家康の若いころから50代までの出来事を並べた。マスには当時の家康の年齢に加え、「見付の近く城之崎に城をつくりはじめる」「一言坂で信玄と戦う」などの史実を幅広く盛り込んだ。それぞれの内容と出典を紹介する解説書も併せて作成し、館内の関連資料を案内している。 中央、福田、竜洋、豊岡の4図書館の郷土資料担当職員が共同で製作
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アプリ通じVR体験 家康の時代に“タイムスリップ” 浜松市配信
浜松市はこのほど、三方ケ原の戦いから450周年に合わせ、市内の対象スポットでスマートフォンアプリを起動すると三方ケ原の戦いや徳川家康関連の情報などが表示される「歴史体験型XRストーリー」の配信を始めた。2023年3月まで段階的に拡充する。 第1弾のテーマは浜松城(中区)。アプリの地図が示す場所でスマートフォンをかざすと、家康が在城した時代の浜松城の姿が仮想現実(VR)で表示される仕組み。 23年1月からは、浜松城二の丸御殿跡を拡張現実(AR)で体験できる機能を追加する。3月には二俣、鳥羽山の両城(天竜区)など4カ所で、戦いの様子を紹介するコンテンツも提供する。 市観光・シティプロモーシ
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家康ゆかりの地マップに 浜松市北区18カ所「エピソード豊富」
大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて浜松市北区はこのほど、徳川家康にまつわる区内の史跡や石碑などを紹介する「徳川家康公ゆかりの地マップ」を発行した。地域住民に周知するとともに、ドラマをきっかけに訪れる観光客の周遊を促進する。 三方ケ原の合戦の前哨戦と言われる仏坂の戦いの地(引佐町)や三方原古戦場碑(根洗町)、家康が腰かけたとされる寸座の石(細江町)など、18カ所を地図上に示した。裏面には写真や絵を交えた見どころと交通手段を記載した。 マップはA3判。浜松北地域まちづくり協議会が委託を受けて制作し、歴史研究家の小和田泰経さんが監修した。5千部発行し、区内の公共施設や天竜浜名湖鉄道の気
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家康の甲冑 御朱印に 切り絵や金紙で表現、歴史感じて 久能山東照宮
徳川家康をまつる久能山東照宮(静岡市駿河区)でこのほど、家康が着用したと伝わる甲冑(かっちゅう)の切り絵がデザインされた御朱印(初穂料700円)の授与を始めた。 デザインされた甲冑は、桶狭間の戦いの前哨戦とされる「大高城の兵糧入れ」で、19歳だった家康が着用した「金陀美具足(きんだみぐそく)」。金紙で表現された金陀美具足は明治時代以降、江戸城から久能山東照宮に奉納された。御朱印には家康が亡くなった後に神としてまつられている東照宮の社殿も切り絵で施されている。姫岡恭彦宮司(64)は「家康公の歴史が感じられる御朱印」とPRしている。 切り絵には、2023年の大河ドラマ「どうする家康」で家康役
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Q&A 徳川四天王/徳川三傑ってどんな人? 功績・特長は 静岡市歴史博物館の学芸員さんに聞きました
大河ドラマ「どうする家康」(主演・松本潤さん)の放送を契機に、徳川家康を支えた家臣団にも注目が集まっています。多くの家臣の中でも卓越した武将として知られるのが、「徳川四天王」と呼ばれる酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政。4人はどんな人物だったのか。2023年1月にグランドオープンする静岡市歴史博物館の学芸員・鈴木将典さん(46)に聞きました。 四天王筆頭 酒井忠次 さかい・ただつぐ(1527~1596年) 鈴木美晴 Q どんな人ですか? 鈴木将典さん 大永7年(1527年)、井田城(現在の愛知県岡崎市)生まれ。家康の誕生時から五カ国の大名になるまでの苦難の時代を支えた
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新春華やかに ひな人形3千体お披露目 袋井市の可睡斎、元日から「まつり」
袋井市の新春を華やかに彩る「可睡斎ひなまつり」の開幕を前に、同市久能の可睡斎で27日、関係者向けの内覧会が開かれた。国内最大規模という約3千体のひな人形がお披露目された。会期は2023年1月1日から3月31日まで。 役目を終えて供養のために全国各地から持ち込まれたひな人形を展示し、子どもの成長への感謝や命の大切さなどを伝えようと毎年開催している。目玉は国登録有形文化財「瑞龍閣」に特設した32段の大ひな壇。約1200体の人形が並ぶ。ハート形のひな壇も初めて設けられ、かわいらしいひな飾りの数々が来場者を出迎える。 大河ドラマ「どうする家康」にちなみ、同寺とゆかりの深い徳川家康に関する展示も用
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タクシー 家康ゆかりPR 磐田市が装飾、大河放送向け
磐田市と徳川家康のゆかりをPRするラッピングタクシーの運行が27日、同市内で始まった。2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送に向け、市が企画した。遠鉄タクシーが当面の間、1台を運行する。 タクシーの後部ドアとリアウインドーに、戦国時代をイメージさせるかぶと姿の市イメージキャラ「しっぺい」などをあしらった。遠鉄バスの「御殿」バス停にも、家康が愛したとされる鷹狩りをするしっぺいのイラストを装飾した。 市経済観光課の担当者は「市内にはゆかりの地が点在していて、公共交通機関が使えない場所もあるので、タクシーを利用して向かってもらいたい。また、タクシーを探すことも楽しんでもらえたら」と話した。
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徳川家奉納の太刀、御朱印に 浜松市中区・五社神社 大河に合わせ授与開始
2023年大河ドラマ「どうする家康」に合わせて浜松市中区の五社神社がこのほど、徳川家奉納の太刀をデザインした御朱印(初穂料500円)の授与を始めた。 御朱印は葵(あおい)の御紋を背景に、江戸幕府9代将軍の徳川家重が愛用したとされる備前国光忠作の太刀の写真をあしらった。太刀は長さ91・4センチで、そりが3・6センチある。さやには葵の御紋が入り、金がちりばめられている。 同神社は1580年、家康の命で浜松城から現在の場所へ移されたと伝わる。合祀(ごうし)されている諏訪神社は、三方ケ原の戦いの戦勝祈願などで家康が訪れたとされる。 1945年の浜松大空襲で両神社が焼け落ちたことから、神社再興の
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徳川家康生誕480年祝う 大河主演の松本潤さんら参列 静岡・久能山東照宮で「誕辰祭」
徳川家康の誕生日にあたる26日、家康をまつる静岡市駿河区の久能山東照宮で「誕辰(たんしん)祭」が営まれた。行政、商工会議所の関係者など約50人が出席し、家康誕生480年の節目を祝った。来月から放送されるNHK大河ドラマ「どうする家康」で主演を務める松本潤さんら俳優3人も参列した。 誕辰祭は明治時代以降、国家安泰と平和祈願も兼ねて毎年行っている。家康が好んで食べたとされる赤飯や、家康の「お手植えミカン」の木から収穫されたミカンなどを本殿に供えた。 式典には榊原康政役の杉野遥亮さんと井伊直政役の板垣李光人さんも参加。2人と拝殿で手を合わせた松本さんは「静岡に訪れるたび、いかに家康公がこの土地
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芝生広場に地上絵 浜松市西区・浜名湖ガーデンパーク 家康くんと干支ウサギ登場
浜松市西区の浜名湖ガーデンパークの中央芝生広場に、来年の干支(えと)のウサギと大河ドラマ「どうする家康」にちなんだ「出世大名家康くん」の地上絵が登場した。3月初旬ごろまで観覧することができる。 家康くんはタテ55メートル、ヨコ15メートル、ウサギはタテ35メートル、ヨコ15メートルで園内の展望塔から見たときにゆがみがなく、きれいな形で見えるようにデザインされている。10月から図面を作り始め、芝生用塗料のスプレーで仕上げた。 同園は29日~1月3日は休園。4日より通常営業する。
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木原地区ゆかり 東京の自治会が訪問 袋井、史跡など撮影
袋井市木原地区ゆかりの東京都大田区山王3・4丁目自治会の役員が24日、同地区を訪問した。2日間にわたって地域の史跡や文化財などの動画撮影に取り組んだ。 山王は徳川家康配下の大工頭木原吉次(同地区出身)が、江戸城築城のために移り住んだと伝わる。同自治会からの防災絵本の寄贈をきっかけに2021年にオンラインでの交流が始まり、今回初めて対面が実現した。来訪は自治会員に木原地区を紹介する動画の撮影が目的という。 鈴木英明会長ら7人が訪問。初日は同地区の小学生による祭りばやしを見学し、許禰(こね)神社で撮影に臨んだ。25日は同地区に伝わる市無形民俗文化財「木原大念仏」の紹介動画を撮影した。鈴木会長
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Q&A 徳川家康の人生最大の敗戦「三方ケ原の戦い」ってどんな戦? 背景・伝承は 浜松市博物館の学芸員さんに聞きました
大河ドラマ「どうする家康」(主演・松本潤さん)の放送を機に、改めて注目されている徳川家康。天下人となるまでに数々の戦を経験しました。その中でも「人生最大の負け戦」とされるのが、現在の浜松市を舞台にした「三方ケ原の戦い(三方原の戦、みかたがはらのたたかい)」です。一体どんな戦いだったのか。浜松市博物館の学芸員・橋本充悠さん(37)に聞きました。 鈴木美晴 Q いつ、どこで起きた戦いですか? 橋本充悠さん 元亀3年(1572年)旧暦の12月22日、三方ケ原(現・浜松市)で起きた戦いです。当時浜松城を居城としていた徳川家康と、甲斐(現・山梨県)の武田信玄が対決しました。 戦い
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浜松に残る家康の足跡 市博物館がテーマ展
後世につくられた徳川家康のイメージや浜松市内に残る足跡を紹介するテーマ展「家康伝承と浜松」が、中区の市博物館で開かれている。三方ケ原の戦いに関する絵図や、家康の影響を受けた現代の食文化を伝える品など約40点が並ぶ。2023年9月24日まで。 三方ケ原の戦いを題材にした江戸・明治時代の絵図やペーパークラフトからは、当時の民衆がどのようにして家康や合戦のイメージを育んだかが分かる。 家康が好み、市民に愛された発酵食品「浜納豆」の販売用の箱や、薬用酒「忍冬酒(にんどうしゅ)」の容器も並ぶ。国内旅行が活発になった昭和初期の浜松の名所地図には、三方原の古戦場など家康のゆかりの地が紹介されていて、食
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三浦按針の功績、再確認 伊東の市民団体 今年の活動振り返る
伊東市で日本初の洋式帆船を建造した英国人ウィリアム・アダムス(三浦按針)を顕彰する市民団体「伊東按針会」(武智幹夫会長)はこのほど、伊東商工会議所で「忘年研修会」を開いた。会員が集い、按針の生涯や功績を再確認した。 武智会長がスライドを使い、市内施設「東海館」での生誕祭(9月)や市役所での関連の展示会(10月)をはじめ、今年実施した活動を振り返った。徳川家康の外交顧問として活躍した按針。映像を視聴し、外交で果たした役割を理解した。 武智会長は「来年も日本初の洋式帆船建造の地、伊東の歴史を外部に発信できたら。会員を含め、伊東を元気にする催しを考えていきたい」と抱負を語った。
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記者コラム「清流」 家康後、残るものは
徳川家康関連の取材が増えてきた。大河ドラマ「どうする家康」の放送を間近に控え、ゆかりの地の浜松市で盛り上がりを実感している。 思い出されるのは、「おんな城主 直虎」が放送された5年前。物語の世界観を伝える大河ドラマ館が北区細江町気賀に開設され、日ごろは閑静な地に連日ファンが押し寄せた。井伊直虎の菩提(ぼだい)寺や近隣のうなぎ店に足を運ぶ人も多かった。 奥浜名湖地域の商工、観光関係者は「直虎効果を次につなげる」と、新商品開発や接客に注力した。結果的に地域の新たな目玉は生まれなかったが、地元でも知られていなかった人物に光が当たり、住民自身が歴史を見直し、郷土愛は高まったと思う。 家康後は何
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Q&A 徳川家康って、どんな人? 功績は、人柄は 静岡市歴史博物館の学芸員さんに聞きました
大河ドラマ「どうする家康」(主演・松本潤さん)の放送を契機に、徳川家康への関心が改めて高まっています。功績は、人柄は、ゆかりの地は・・・。静岡市歴史博物館の学芸員・鈴木将典さん(46)に聞きました。 鈴木美晴 Q 幼少時代はどのように過ごしたのですか? 鈴木将典さん 徳川家康は天文11年(1542年)、三河(現在の愛知県)の領主の家に生まれました。 少年時代は隣国の大名・今川氏のもとで育てられ、駿府(現在の静岡市)で過ごしました。 「人質」と表現されるケースもありますが、京都との交流が盛んだった駿府で、質の高い文化や教養を身につけたと考えられています。 鈴木美晴
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Q&A 徳川家康の正室/側室ってどんな人? 何人いたの? それぞれの子どもは? 静岡市歴史博物館の学芸員さんに聞きました
大河ドラマ「どうする家康」(主演・松本潤さん)で注目される徳川家康は、正室・側室との間に、多くの子どもをもうけました。それぞれどのような人たちだったのか。静岡市歴史博物館の鈴木将典さん(46)に聞きました。 鈴木美晴 Q 徳川家康の正室・側室・子どもたちは何人いたのですか? 鈴木将典さん 最初の正室は、今川氏の一族の娘だった築山殿(つきやまどの)です。 築山殿の死後に嫁いだ2人目の正妻(継室)は、豊臣秀吉の異父妹の朝日姫(あさひひめ)です。 側室については人数が定かではありませんが、10数人と考えられています。子どもは全部で16人。男の子が11人、女の子が5人でした。
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3分で読める 徳川家康が切り抜けた10戦 桶狭間/姉川/三方原/長篠/関ケ原・・・
大河ドラマ「どうする家康」(主演・松本潤さん)で、注目される徳川家康。天下人となるまでに多くの戦を経験しました。家康の生涯を学ぶ上で、押さえておきたい戦・政変をまとめました。 桶狭間の戦(おけはざまのたたかい) 永禄3年(1560年)、尾張田楽狭間(愛知県) 織田信長が今川義元を奇襲し、敗死させた戦い。徳川家康は今川氏に対する永年の服属関係を断ち、独立して織田信長と同盟し、武田氏と対抗することになった。 三河一向一揆(みかわのいっこういっき) 永禄6年(1563年)、三河国西部(愛知県) 三河国西部で起きた一向一揆。徳川家康家臣の「不入」侵害行為に抗議する蜂起。家康にとって最初の軍事的危
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安部元真公の墓標設置 顕彰会「地元の偉人知って」 静岡市井川
静岡市葵区井川生まれの戦国武将安部元真(もとざね)の功績を発信する有志団体「安部元真公顕彰会」(森竹敬浩会長)はこのほど、元真が開基とされる同区井川の竜泉院に、歴史案内板と墓標を設置した。 元真は徳川家などに仕え、駿河に侵攻した武田軍に抵抗したことで家康から感謝状を受けたとされる。地元の偉人にまつわる史実の伝承に向け、募金活動で集まった約35万円を原資に墓標と案内板を設けた。 墓標は元真の墓碑がある本堂の裏に設置された。門前に設置された歴史案内板には、元真ら安部家と竜泉院の歴史を解説している。 森竹会長は「郷土の偉人を知り、井川地区の住民や出身者に、故郷への誇りを持ってほしい」と話した
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家康ゆかりの「蜜柑」収獲 浜松・清瀧寺で二俣小児童
浜松市天竜区二俣町の清瀧寺で16日、二俣小の3年生40人が徳川家康ゆかりのミカンの木で収穫体験を行った。 境内のミカンの木は、家康が植樹したとされる駿府城公園(静岡市葵区)の「家康手植の蜜柑(みかん)」(県指定天然記念物)を枝分けして育てたもの。 収穫体験は、同町で自刃した家康の長男・信康の顕彰活動を行う「信康の会」が、毎年小学生を招いて行っている。同寺は信康の菩提(ぼだい)寺。 家康の甲冑(かっちゅう)を着た柳瀬武志さん(79)ら会員に付き添われ、児童がミカンを収穫した。太田麻結さん(9)は「とてもいい香り。信康や家康の歴史にも興味が出たので調べてみたい」と話した。
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「幻の城之崎城」解説 大河ドラマ先駆け、専門家が講演 磐田
来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に先駆けて、磐田市はこのほど、公益財団法人日本城郭協会理事の加藤理文さんを招いた講演会を同市見付のワークピア磐田で開いた。加藤さんは「家康が磐田に築いた幻の城」と題して講演した。 加藤さんは、同市見付に残る家康ゆかりの城「城之崎城」の歴史や構造などを解説。築城場所に見付を選んだ理由として、遠江の政治の中心として栄えていたことや陸路と水上交通の要衝であったことなどを挙げた。 城之崎城が完成間際で放棄され、引馬城(現・浜松城)に拠点を移したのは用水不足のほか、対立していた武田信玄の侵攻を受けた場合、天竜川を背に戦うのは戦術的に不利と、家康が考えたという通
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静岡市の魅力PRを 首都圏在住ゆかりの人招き集い 市博物館と中継 最新情報“お届け”
静岡市は14日夜、市ゆかりの首都圏在住者を招いた「静岡市は『いいねぇ。』感謝の集い」を都内で開き、最新の静岡情報を届けた。市政への理解を促し、首都圏でのさらなるPRに協力を求めた。 2023年1月にグランドオープンする市歴史博物館を中継で結び、見どころをアピール。戦国末期の道と石垣の遺構が建設中に発見され、展示の目玉として設計変更したエピソードも紹介した。駿府城公園の巽櫓(たつみやぐら)のライトアップも初披露した。 田辺信宏市長は策定中の第4次市総合計画について説明。特産品のイチゴやシラス、缶詰が当たる抽選会では、徳川家康に扮(ふん)し、来場者を楽しませた。 都内での交流イベントは3年
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イルミネーションを点灯 4万8600個のLED 浜松・中区のスクロール
スクロールはこのほど、浜松市中区の本社で地域住民を招いたクリスマスパーティーを開いた。本社東館の壁面に約4万8600個の発光ダイオード(LED)をあしらった、恒例のイルミネーションを点灯した。 サンタクロースのような「サンタスクロール」を装った鶴見知久社長によるカウントダウンで、イルミネーションを一斉に輝かせた。市マスコットキャラクター「出世大名家康くん」や、同社と相互協力および連携に関する協定を結ぶはままつフラワーパーク(西区)の「ふらまる」が駆けつけたほか、浜松市内で活動するサンバチアリーディングクラブ「ミッパーズ」が演技を披露し、会場を盛り上げた。 鶴見社長は「毎年、地域の子どもた
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徳川家にちなんだメニュー誕生 食材に自然薯や「忍冬酒」 浜北区・森の家、18日から
浜松市浜北区の県立森林公園内の宿泊研修施設「森の家」は18日から、徳川家にちなんだ料理を提供する。このほど同施設で、徳川家康の長男信康をイメージして同市中区の一般社団法人「浜松みりょく研究会」が作ったキャラクター「信康さん」を呼び、料理のお披露目会を行った。 信康御膳(ごぜん)は北遠産シイタケとこんにゃく、みその陶板焼き、家康が好んだとされる自然薯(じねんじょ)にちなんだとろろご飯などがある。税込み2200円。浜松名産の薬用酒「忍冬酒(にんどうしゅ)」を使って焼いたスズキや三ケ日牛が食べられる家康会席(予約制、同6500円)もある。 森の家が立つ北遠地域には信康が切腹したとされる二俣城跡
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ラッピング列車「どうする家康」号 天浜線、1月から運行 松本潤さんの写真、車体側面に
天竜浜名湖鉄道は2023年1月から、大河ドラマ「どうする家康」のPRラッピング列車を運行する。9日に松井宜正社長が浜松市役所で記者会見し発表した。1月7日に同市天竜区の天竜二俣駅で出発式を開く。 徳川家康役の俳優松本潤さんの写真やロゴを車体の両側面に描く。地元学生に公募した家康公のイラスト作品をヘッドマークや車内ポスターとして掲示し、内装に徳川四天王を模したキャラクター「はままち四天王」を取り入れる。来年末まで運行する。 天浜線沿線は武田信玄親子と攻防を繰り広げた二俣城をはじめ、家康公ゆかりの地が多く、ドラマを機に知名度を高めたい考え。松井社長は「観光振興、地域振興につなげたい」と力を込
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三方原合戦 家康、なぜ出陣? 歴史学者・平山さんが講演 浜松
浜松市中区の市立中央図書館はこのほど、歴史学者として来年の大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を担当する山梨県立中央高教諭の平山優さんを招いた講演「三方原合戦~その時家康と信玄は?~」を同館で開いた。平山さんは、武田信玄の軍に数で劣る徳川家康が籠城ではなく出陣を選んだ理由について、浜松城の立地に注目した見解を紹介した。 三方ケ原の戦いで、家康は武田軍に大敗した。平山さんは16世紀の史料「信長公記」の記述を踏まえ、武田軍が二俣城(浜松市天竜区)を落とした後、堀江城(西区)に向かったため、「家康は出陣を決めた」と説明した。 浜名湖沿いにあった堀江城は水運の重要拠点で、三河方面の物資は堀江城周
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大河ドラマの時代考証者 清水町で講演会 12月11日
清水町は11日午後1時半から、来年の大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を担当する柴裕之さんを講師に迎え、「豊臣大名中村一氏の駿河支配と駿東」をテーマにした講演会を、同町堂庭の町地域交流センターで開く。 中村一氏は豊臣秀吉の家臣で駿府城の城主。中村氏の武将としての姿や、中村氏が支配した駿東地域の様子などを解説する。 定員は350人で参加無料。チケットの配布は同センターのみでそのほかの申し込み方法は設けていない。 問い合わせは町社会教育課<電055(972)6678>へ。
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三方ケ原の戦いから450年 「家康と信玄の関係性は」歴史学者ら意見交換 浜松市中区でシンポジウム
徳川家康と武田信玄の軍勢が浜松市内で争った三方ケ原の戦いから450年を迎えるのに合わせ、同市は4日、シンポジウムを中区の市福祉交流センターで開いた。歴史学者や徳川、武田両家の当主が家康と信玄の関係性について意見を交わした。 信玄は遠江地方を西進し、三方ケ原の戦いで家康を破った後、三河まで進み死亡した。来年の大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を担当する山梨県立中央高教諭の平山優さんは、この遠征の目的を「将軍のいる京都ではなく、家康が治める遠江と三河を制圧したかった。さらに岐阜の織田信長の攻略を狙った」と述べた。 信玄の息子勝頼の死後、家康は武田氏の家臣を迎え入れた。国際日本文化研究センタ
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森町 家康ゆかりの地巡る ハイキングと動画楽しむ企画
森町は1日、徳川家康ゆかりの戦国夢街道ハイキングコース(同町三倉)を時代劇動画と巡る企画を開始した。来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送開始を見据えた、観光振興策の一環。 同所は距離別に3コースが設定されていて、企画は5・5キロの「三丸コース」で実施。五つのポイントに設置されている看板のQRコードを読み取ると、家康にちなんだオリジナルストーリーの時代劇を視聴できる。 動画は三倉地区で武田軍と繰り広げた合戦と、同地区に残る逸話を基にした。1話3分程度で全5話。戦に敗れた家康が武田軍から逃げ延びるまでの家臣の奮闘などを描いた。撮影は同所で行われ、四季折々の自然と物語の臨場感を楽しめる。
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ドラマ館、放送後は/ユニバーサル農業/エコ容器転換策/豪雨時の車高所退避/浜松アリーナ改修【浜松市議会一般質問答弁】
浜松市議会11月定例会は2日、前日に続いて一般質問を行い、露木里江子(自民党浜松)、山崎とし子(公明党)、馬塚彩矢香(市民サポート浜松)、波多野亘(自民党浜松)、柳川樹一郎(同)の5氏が登壇した。 大河ドラマ館 放送後は歴史資源展示施設に 鈴木秀司観光・ブランド振興担当部長は来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせてオープンする大河ドラマ館(中区)について、ドラマ終了後も存続させ、市の歴史資源展示施設として活用する方向で検討する方針を示した。柳川氏に対して答えた。 市によると、元城小跡地に整備しているドラマ館は、期間を定めて一時的に設置される「仮設建築物」の許可を受けて建設してい
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小売・飲食店など チーム家康参加を 静岡・活用推進協が募集
徳川家康が主人公の大河ドラマを通じた地域活性化を目指す静岡市の官民組織「どうする家康活用推進協議会」は2023年12月まで、市内の小売・飲食店などに「チーム家康公プロジェクト」への参画を募っている。 参画事業者にのぼりやステッカーを提供する他、新商品の開発・PRを後押しすることで、ドラマ放送を機に市内を訪れる観光客らの消費喚起と地域経済活性化につなげる。 静岡商工会議所で配布中の応募用紙などで申し込む。問い合わせは同商議所<電054(253)5113>へ。
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観光客「100万人迎える準備を」 浜松・パワーフード学会決起会
食による地域活性化を目指す浜松パワーフード学会は1日、浜松市中区のホテルで決起会を開いた。来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送や、今後のインバウンド(訪日客)の回復を視野に、「100万人を超える観光客を迎える準備をしよう」と呼びかけた。 飲食店経営者や生産者ら会員約60人が集まった。同学会の秋元健一会長が講演し、「日本一の美食と健康のまち浜松をアピールしていけば、地域経済をもっと伸ばすことができる」と強調した。
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家康好みの駅弁 久能山東照宮に献上 東海軒、4日まで先行販売
弁当製造の東海軒(静岡市駿河区)は1日、来年の大河ドラマ「どうする家康」に合わせて開発した弁当などを同区の久能山東照宮に献上した。 平尾清社長ら同社関係者が持参した献上品を東照宮の神主が本殿に供え、玉串奉納など神事を執り行った。 献上したのは駅弁の「家康公の駿河御膳」と「静岡抹茶あずき食パン」の2品。ドラマ放送に向け、地域を盛り上げるため同社が企画開発した。「駿河御膳」はタイやナスなど家康が愛した具材のほか、久能山東照宮に数カ所隠されているという徳川家の葵の御紋を逆さにした「逆さ葵」を模したのりが添えられている。食パンは抹茶粉末と小豆を生地に練り込み、ふっくらと焼き上げた。 弁当は4日
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浜松銘菓や遠州綿紬並ぶ 大河に合わせ7団体が出店 都内・JT本社
来年1月放送の大河ドラマ「どうする家康」を契機に、浜松市の魅力を発信するフェアが30日、都内の日本たばこ産業(JT)本社の社員食堂で始まった。12月2日まで、浜松の名産品や徳川家康ゆかりの地などを紹介している。 浜松市内の7団体が出店し、天竜茶やうなぎパイ、遠州綿紬(つむぎ)、地酒などを並べた。昼時になると、多くのJT社員が食堂を訪れ、目当ての商品を購入していた。 三ケ日みかんやみっかび三元豚を使ったランチメニューも提供した。市は「家康の散歩道」というテーマでパネルを展示し、浜松城を起点に城周辺や、戦国時代に家康と武田信玄が対決した三方ケ原の戦いに関連したルートをPRした。 フェアはJ
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仏坂の戦いを解説 郷土史家岡部さん、浜松・引佐町で講演
浜松市北区引佐町の浜松市引佐多目的研修センターで27日、郷土史家の岡部英一さん(磐田市)の講演会「仏坂の戦いそして三方ケ原合戦」が開かれた。岡部さんは、三方ケ原合戦に至るまでの武田軍と徳川軍の戦いや武田軍の戦略について持論を展開した。 同町を舞台に繰り広げられた1572年の仏坂の戦いは、武田方の山県昌景の軍勢に徳川方の井伊谷三人衆の軍勢が敗れ、多数の戦死者を出した。武田軍の遠州侵攻の流れを解説した岡部さんは「家康は武田側のけん制を受けて援軍を出せなかった。井伊谷衆を見殺しにするしかなかった」と推理した。 講演会は同センターが主催する「三方ケ原合戦を学ぶシリーズ」の第3弾。地域の歴史ファン
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徳川ゆかり御朱印いかが 浜松・五社神社/浜松八幡宮/井伊谷宮 3社が作成
徳川家ゆかりの浜松市中区の五社神社と浜松八幡宮、北区の井伊谷宮は12月1日から、合同で御朱印(紙製)の授与を始める。来年の大河ドラマ「どうする家康」に合わせた企画で、関係者は「御朱印三社詣でで地域観光の活性に貢献したい」と意気込む。 2代将軍秀忠の産土(うぶすな)神社の五社神社の御朱印は、金箔(きんぱく)風の紙に「徳川家康公」の文字を印字した。三方ケ原の戦いで敗れた家康が逃れる際に隠れたとされる「雲立楠(くもだちのくす)」が立つ浜松八幡宮は、紫色を基調にした。徳川四天王の井伊直政の祖先をまつる井伊谷宮は「井伊の赤備え」をイメージした赤色の紙に、井伊家の紋をあしらった。 御朱印(初穂料50
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八幡神社の歴史、理解深める 清水町で講座
清水町はこのほど、源頼朝と弟義経が再会時に腰かけたとされる対面石がある八幡神社で歴史講座を開いた。約15人が参加し、所蔵する文書のレプリカを見たり、境内を歩いたりして神社の歴史に理解を深めた。 同神社宮司で、町の文化財保護審議委員をの勝又清文さんが講師を務めた。勝又さんは対面石のエピソードや、旅人や武将などから信仰を受けていたことを紹介。参加者はいずれも町文化財の、徳川家康から領土を安堵(あんど)してもらった朱印状の写しや応神天皇が描かれた掛け軸などを見た後、境内を見学した。 高校2年の武藤美優さん(17)=伊豆の国市=は「神社についてなかなか知ることが無かった。貴重なものが見られて満足
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入賞者21人表彰 家康公顕彰作文コンクール 静岡
徳川記念財団は26日、徳川家康公顕彰作文コンクール(同財団主催、徳川みらい学会共催、静岡新聞社・静岡放送など後援)の表彰式を静岡市葵区の静岡商工会議所で行った。最高賞の徳川賞に輝いた山里尚音さん(浜松中部小6)ら入賞者21人と学校賞の静岡蒲原中、静岡葵小に表彰状を贈った。 上位入賞者による朗読も行われた。山里さんの作文は「徳川家康公からの最高の贈り物」と題し、泰平の礎を築いた家康の言動から、現代の世界平和へのヒントを探る内容。家康が生涯大切にした「勉強」と「礼儀」を通して、日本人の心に脈々と受け継がれた「平和の種」を咲かせるのは自分たちの心がけ次第だ、と力強く朗読を締めくくった。 静岡県
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徳川宗家、次期当主が参拝 久能山東照宮、代替わり告げる
徳川家康を始祖とする徳川宗家19代当主に就任する徳川家広さん(57)が25日、静岡市駿河区の久能山東照宮を訪れ、神前に代替わりすることを告げた。 現当主の恒孝さん(82)の長男。恒孝さんが年内で当主を退き、来年1月1日付で家督を継ぐ。代替わりを告げる儀式は徳川家ゆかりの6カ所で行うことになっていて、今回はその一環。 神職に先導され、モーニング姿の家広さんは社務所から社殿に向かった。姫岡恭彦宮司らが見守る中、社殿の「石の間」で玉串を奉納した。その後、家康を祭る神廟(しんびょう)の前で拝礼した。 参拝後、家広さんは「大きな勤めが一つ終わりほっとした。父から徐々に引き継いできた。(当主就任に
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静鉄と遠鉄コラボ 家康ゆかりの菓子 空港、新東名SAで販売
徳川家康ゆかりの地に路線を持つ静岡鉄道(静岡市葵区)と遠州鉄道(浜松市中区)、名古屋鉄道(名古屋市)の私鉄3社は、家康が主人公の大河ドラマの放送開始を前に、各地の特産品を使った菓子を共同開発し発売した。 「天下統一 出世重ね餅(もち)」と「きなこ煎餅(せんべい)」の2品。重ね餅は抹茶あずき、ミカン、八丁みその3種の味をセットで販売する。税込み900円。きなこ煎餅は各社で異なる外装デザインを採用した。同400円。 県内では、静岡空港や新東名高速道静岡サービスエリアなどの売店で取り扱う。
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袋井「お薬さま」 12年ぶりに開帳 家康ゆかりの伝承残る
袋井市富里の東照堂でこのほど、安置されている薬師如来像の開帳が行われた。徳川家康ゆかりの伝承が残る地域の文化遺産。12年ぶりに姿を現した「お薬さま」を見ようと、多くの住民が参拝した。 薬師如来像は高さ60センチほどの木彫の立像。元々は同地区にあった東照山平福寺で祭られていた。1597年に家康が同寺へ眼病治癒の願文をささげ、成就したお礼に東照堂を建立させたと伝わる。現在は東照堂のみ残っていて、地域住民が守り続けている。 同像は寅(とら)年に、地区の祭典に合わせて開帳している。今年は新型コロナ禍のため祭典は中止。開帳のみ行った。
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元亀三年十二月味方ケ原戦争之図 明治時代 浜松市博物館【美と快と-収蔵品物語㊺】
後に征夷大将軍となる徳川家康が29歳から45歳まで本拠地とした浜松。家康が甲斐から侵攻した武田信玄に敗れた元亀3(1572)年12月22日の三方ケ原の戦いは、この地域が舞台になった。浜松市博物館は地元で試練の時期を過ごした家康にまつわる資料を収蔵している。 伝承された合戦 錦絵に 武者の雄たけびが聞こえてきそうな錦絵「元亀三年十二月味方ヶ原戦争之図」。よろいかぶとに身を包んだ男たちが躍動する姿が、合戦の激しさを示している。 図の右側に武田軍、左側に徳川軍の武将らを配した構図。軍配で指揮する武田信玄の前で、やりを振りかざして馬で突進するのは山県昌景。対する徳川家康は馬上で太刀を構えて応じ
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田中城、小中生が案内 周辺巡り限定御城印 藤枝ライオンズ企画
藤枝ライオンズクラブは20日、藤枝市の田中城周辺で「パワースポット田中城の御城印がもらえるご利益ウオーキング」を開いた。地元の小中学生が見どころの案内役も務め、田中城の歴史を発信した。 家族連れら約40人が参加し、4グループに分かれて約2・5キロのコースを巡った。田中城下屋敷を発着点に、本丸や堀の跡のほか、周辺の神社や寺を見学した。 西益津小、藤岡小、西益津中の3校の児童と生徒計17人が8カ所のポイントに立ち、ガイドを行った。下屋敷では、田中城の歴史や構造の特徴、徳川家康と関係するエピソードなどを披露した。 参加者には、同クラブが本丸跡に立つ西益津小の創立150周年を記念して製作した限
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大河ドラマ「どうする家康」 初回放送日に静岡、浜松で出陣式 松本潤さんら登場、観覧者募集
2023年の大河ドラマ「どうする家康」を契機とした地域活性化を目指す静岡市の推進協議会や浜松市などは、ドラマの初回放送日の23年1月8日、静岡、浜松各市で、出陣式とパブリックビューイングを行う。出陣式には、両所とも徳川家康役の松本潤さんや本多忠勝役の山田裕貴さんらが登場し、見どころを紹介する。 家康がよく分かる ドラマももっと楽しくなる ▶特設サイト「静岡県必読 今さら聞けない 徳川家康」 静岡市の出陣式は午前11時から、グランシップ(駿河区)で。パブリックビューイングは午後4時半から、市民文化会館(葵区)で。いずれも同市大河ドラマ「どうする家康」活用推進協議会のウェブサイトから申し込
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出世升で至福の地酒を 家康と徳川四天王の家紋、レーザー彫刻 ハマヨシ産業、「大河」に合わせ発売
浜松市中区のハマヨシ産業は18日、アクリル製の升に、徳川家康と徳川四天王の家紋をレーザー加工機で彫刻した商品「家紋入り出世升」を発売した。来年の大河ドラマ放映に合わせて企画した。 1合用で5色(紫、緑、黄、青、赤)を用意した。家康の葵の家紋を升の底にほどこし、側面に酒井忠次、本多忠勝、榊原康政、井伊直政の四天王の各家紋を「葵の家紋を守るように配置した」(篠崎靖之社長)。 同社は、自動車関連工場向けの切削工具や、コンベヤーなど自動化用機器を扱う卸売業。新たな事業の柱として3年ほど前にレーザー加工機を導入し、現在はグッズの委託製造などを担う。 篠崎社長は「出世升に地元の酒蔵の日本酒を注いで
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家康公顕彰作文コンクール 山里さん(浜松中部小)最優秀賞
徳川記念財団主催の「徳川家康公顕彰作文コンクール」(徳川みらい学会共催、静岡新聞社・静岡放送など後援)の入賞者がこのほど、決定した。最優秀の徳川賞に浜松市立中部小6年の山里尚音さんが選ばれた。 同コンクールは家康公顕彰400年事業の一環として2015年に始まり、今年で8回目。徳川家康を題材にした作文を県内の小中学生から募り、今回は60校から計465点が寄せられた。表彰式は26日午後1時半から、静岡市葵区の静岡商工会議所で行われる。 徳川賞以外の入賞者は次の通り。 家康賞 伏見波琉(静岡蒲原中3)松井那緒(同)▽徳川みらい学会賞 栁原和呼(常葉大付属橘小5)▽県知事賞 伊藤倖多(静岡城内
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市街地マップにUD情報 市民団体と高校生が製作 浜松
浜松市の市民団体「こまたす推進プロジェクト」は、ユニバーサルデザイン(UD)を取り入れた同市の中心市街地のマップ製作に取り組んでいる。中区の市市民協働センターでこのほど、アイデアを出し合う会議を開いた。 同団体メンバーや地元高校生ら約10人が参加した。マップは公共施設や徳川家康ゆかりの史跡の紹介と併せ、各スポットの多目的トイレや音声案内の有無など、UD関連の情報を掲載予定。QRコードを付け、スマートフォンなどで視聴できる解説動画も用意するという。参加した高校生は「地図を邪魔しないようにQRを配置すべき」などと意見した。 プロジェクトは7月に開始した。参加者はこれまでにJR浜松駅や市内の施
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家康周遊マップ作成 浜松市推進協 大河見据え誘客強化
浜松市の官民でつくる家康プロジェクト推進協議会(会長・斉藤薫浜松商工会議所会頭)はこのほど、幹事会を市役所で開いた。来年1月からの徳川家康が主人公の大河ドラマ放送を見据え、市が遠州地域の市町と連携して周遊マップを作成したことなど、誘客強化に向けた取り組み状況を報告した。 マップは「家康公ゆかりの地遠州周遊絵図」。同市の浜松城(中区)や三方ケ原古戦場(北区)をはじめ、9市町の城跡や寺院、神社などを紹介している。今後、各種イベントなどで配布していくという。 このほか、大河ドラマ館を整備している元城小跡地(中区)一帯の愛称を「浜松出世パーク」、敷地中央の広場を「葵広場」にしたとの説明があった。
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三方ケ原の戦い450年 記念シンポ 12月4日に浜松で
浜松市は12月4日、戦国時代に徳川家康と武田信玄が対決した「三方ケ原の戦い」から450年の節目を記念したシンポジウムを中区の市福祉交流センターで開く。参加無料。 国際日本文化研究センターの磯田道史教授が基調講演するほか、磯田教授や徳川記念財団の徳川家広理事長、山梨県埋蔵文化財センターの平山優さんらのパネル討論も行う。 開始は午後1時半。定員300人で応募多数の場合は抽選。希望者は23日までにインターネットの専用フォームから申し込む。詳細はホームページ「徳川家康公ゆかりの地 出世の街浜松」に掲載している。問い合わせは市観光・シティプロモーション課<電053(457)2295>へ。
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家康と駿府城の歴史解説 静岡市歴史博物館長が講演 静岡経済懇話会
大手企業の静岡県内拠点代表らでつくる静岡経済懇話会(代表世話人・平松岳人中部電力常務執行役員静岡支店長)が11日、秋の講演会を静岡市葵区で開いた。静岡市歴史博物館の中村羊一郎館長が「こんな豊かな静岡の歴史-家康と駿府城下町」をテーマに講演した。 江戸時代初期、徳川家康が幕府の大御所として晩年を過ごした駿府城を「完全な平城。軍事的な性格は強くなかった」として、外交政策を展開する拠点だったとの見方を示した。朝鮮通信使など外国使節が駿府城を訪問していた史実を踏まえ「外交権を持ち、日本の政治を動かす実質的な首都だった」と説いた。 江戸時代の俳人、松尾芭蕉の俳句などを引用しつつ、茶の歴史についても
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家康ゆかりの3城、PR強化 掛川市、特設サイトを開設
掛川市は2023年放送の大河ドラマに合わせて、徳川家康にゆかりのある掛川、高天神、横須賀の市内3城のPRを強化する。拡張現実(AR)や仮想現実(VR)の技術を使って戦国時代の高天神城を復元するほか、特設サイトで歴史的背景を紹介する。 掛川城は、こもる今川氏真を家康が攻め立てた「掛川城攻め」の舞台。高天神城は徳川氏と武田氏が激しい攻防を繰り返したことで知られている。横須賀城は家康が築いた高天神城攻略の拠点。市は合戦を紹介するパンフレットを作成し、市民や観光客に発信する。 講演会や高天神城と周辺のとりでを周遊するサイクルイベントなども開催する。市内3城の知名度向上を図り、旅行情報「じゃらん」
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家康も好んだ遠州の名品 浜納豆×しそ巻 新商品発売
松田食品(浜松市東区)は10日、遠州地方の伝統的な発酵食品「浜納豆」と、伝統食品「しそ巻」を合わせた「浜納豆みそ巻」を発売する。浜納豆は北海道産大袖振大豆を使用して鈴木醸造(東区)が製造した。 徳川家康が好んで食したとされる浜納豆の魅力を再認識してもらおうと、開発に取り組んだ。細かく粉砕した浜納豆をみそに練り込み、大葉で巻いて素揚げした。 これまでは袋詰めだった浜納豆は、浜納豆みそ巻と同じパッケージに変更した。帯状の商品名ラベルを表面に沿って滑らせる「スライドシャッター方式」で、開封後も取り出しやすいようにした。 松田和敏社長は「古くて新しい挑戦。来年の大河ドラマをきっかけに、家康も好
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薬師如来像をご開帳 12年ぶりに 磐田・旧長応寺
磐田市上大之郷の旧長応寺(通称・おかめ寺)でこのほど、市指定文化財の薬師如来像が12年ぶりに開帳され、法要が営まれた。 薬師如来像は鎌倉時代に作られた高さ124センチの立像。眼病にご利益があるとされ、徳川家康も眼病治癒を祈願したと伝えられている。住民は眼病が回復すると、おかめのお面を奉納したといわれ、現在でも、薬師堂には多くのお面が天井からつり下げられている。長応寺は1952年に十輪寺に合併された。 御開帳記念式典には地元住民をはじめ、近所の磐田南幼稚園園児などが参列。十輪寺の住職による読経が流れる中、薬師如来像を拝観し、家内安全や無病息災を祈った。
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松村邦洋さん 家康の魅力語る 浜松・大河ドラマ館敷地でショー
浜松市はこのほど、2023年放送の大河ドラマ「どうする家康」に向け、お笑いタレント松村邦洋さん(55)を招いた「浜松 家康公トークショー」を中区の大河ドラマ館(同年1月22日プレオープン)敷地内で開いた。事前に申し込んだ約300人が訪れた。 大河ドラマや日本史好きで知られる松村さん。00年放送の「葵 徳川三代」で家康を演じた津川雅彦さんらのものまねを交えながら、家康の魅力を語った。 武田信玄に敗れた三方ケ原の戦いを取り上げ、「後に家康が関ケ原で勝ち、天下を取ったのは、あの敗北があったから。浜松のおかげだし、静岡での修行期間は後に大きな影響を及ぼした」などと述べた。来年の大河ドラマの注目点
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家康に思いはせ 磐田市見付地区、幻の城「城之崎城」
磐田市のJR磐田駅から北東へ約2キロ。市街地に程近い見付地区の丘の上に磐田城山球場がある。その名が示すように、そこはかつて、徳川家康が居城にしようとした「城之崎城」の築造地だった。築城開始からわずか1年で家康は引馬城(後の浜松城)に拠点を移し、城之崎城は未完成のまま放棄された。もし完成していたら―。地元の歴史愛好家らは親しみを込めて「幻の城」と呼び、当時に思いをはせている。 戦国遺構、球児熱戦の舞台に 家康は1560年の桶狭間の戦いで、今川義元が織田信長に討たれたのを機に独立。家康はその後、遠江に進出し、義元の跡目を継いだ氏真が籠城する掛川城に攻め込んだ。20
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国盗り綱引き「大変」 家康ゆかり名所ツアー 浜松・水窪で史跡など満喫
静岡県旅行業協会西部ブロック浜松支部は29日、浜松市天竜区水窪町と長野県飯田市南信濃の県境にまたがる「ヒョー越峠」や同町の高根城跡を巡るツアーを開いた。浜松市内外から参加した15人は「峠の国盗り綱引き」が毎年開催される同峠で本格的な綱引きを体験し、伝統行事の魅力に触れた。 同峠でみさくぼ綱引倶楽部のメンバーが峠の国盗り綱引きの歴史や綱の引き方を説明した後、参加者と2分間の綱引きを実施した。夫と参加した同市東区の会社員太田美幸さん(55)は「(綱引きが)2分間が非常に長く感じた。こんなに大変だと思わなかった」と笑顔を見せた。 このツアーは、NHKが23年放送する大河ドラマ「どうする家康」に
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遠州織物と草木染「あたしのサコッシュ」開発 大河ドラマ「どうする家康」に向け常葉大・観光学専門の学生 工房とコラボ
常葉大浜松キャンパス(浜松市北区)経営学部で、観光学を専門とする村瀬慶紀ゼミナールの3年生メンバーが、2023年大河ドラマ「どうする家康」放送に合わせ、遠州織物と草木染の小型バッグ「あたしのサコッシュ」を開発し、26日に先行販売を開始した。草木染工房「ファブリック鈴忠」(東区)とのコラボ商品。 「浜松の魅力を知ってもらいたい」と神谷拓海さん(21)らメンバーは、若年層の観光客をメインターゲットとし、スマートフォンなどを入れるサコッシュの開発に5月から取り組んできた。 色は5種。ドラマ主演の松本潤さんのイメージカラーである紫や、家康公の象徴の歯朶具足(しだぐそく)にちなんだシダ、浜名湖の海
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大河ドラマ「どうする家康」で地域振興 掛川市活用連絡会が初会合
掛川市は24日、2023年の大河ドラマの放送を地域振興につなげる「市どうする家康活用連絡会」の初会合を市教育委員会で開いた。観光、文化、商業団体が参加し、情報交換した。 掛川城や高天神城跡、横須賀城跡に加え、家康の側室で同市上西郷出身の西郷の局の石碑など市内には家康に関わる史跡、旧跡がある。市観光交流課の担当者は掛川城の戦いをまとめたパンフレットの制作や戦国時代の高天神城の様子を仮想現実(VR)で再現するデジタルコンテンツの作成など関連事業を説明した。 出席者は家康にちなんだ御城印の発売や家康ゆかりの地を巡る視察など計画している取り組みを紹介した。他市との連携を強化するよう求める意見も上
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どうする家康 ビンゴラリー参加事業者募る するが企画観光局
2023年の大河ドラマ「どうする家康」のドラマ館が同年1月に静岡市にオープンするのに合わせ、県中部5市2町の観光まちづくり組織「するが企画観光局」は、管轄エリアの周遊を促すビンゴラリーを実施する。9月30日まで、参加事業者を募集している。 同観光局の無料通信アプリ「LINE(ライン)」を友達登録するとデジタルビンゴカードを受け取ることができ、エリア内でクーポンを発行している店舗を利用するごとにビンゴのマスが開く仕組み。ビンゴした数に応じて地場産品など景品の抽選に応募できる。 30日まで募集している参加事業者は、クーポンを発行する飲食店や土産物店、体験施設、道の駅など。ビンゴラリーは23年
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「どうする家康」大河ドラマ館 販売商品募る 浜松市、15日から
浜松市などは15日から、来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて中区元城町に整備している大河ドラマ館の物販エリア売店「出世の街 家康SHOP」の販売商品を募集する。市などは14日と26日にウェブ説明会を開く。 応募条件は原則、市内に本社か主事業所を有する事業者の商品。「市内で生産された農林水産物を使った加工品」「やらまいかブランド認定商品」といった要件のいずれかを満たす必要もある。オープン時の陳列商品は10月10日午後5時までの応募から選定する。 説明会は14日が午後2時から、26日が同7時から。事前申し込みが必要で、締め切りは12日午後5時。「徳川家康公ゆかりの地 出世の街 浜
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家康が愛した静岡PR 大河ドラマ「どうする家康」 ウェブ、ツイッター開設
徳川家康を主人公とした2023年大河ドラマ「どうする家康」を機に地域活性化を目指す静岡市の官民協議会はこのほど、家康ゆかりの地をPRするウェブサイトとツイッターの運用を始めた。 ウェブサイト名とツイッターのアカウント名はいずれも「家康公が愛したまち静岡」。どうする家康の放送に合わせ、23年1月に静岡浅間神社内の旧市文化財資料館にオープンを予定する「大河ドラマ館」の情報を発信していく。 サイトでは、家康公との関わりが深い臨済寺(葵区)、駿府城公園(同区)、久能山東照宮(駿河区)などの観光情報も紹介する。協議会のメンバーが活動状況をツイッターでつぶやき、地域活性化の機運醸成を図る。
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大河「どうする家康」撮影 主演・松本潤さん「充実した時間」
2023年放送予定のNHK大河ドラマ「どうする家康」で主人公の徳川家康を演じる松本潤さん(38)が1日、名古屋市内で記者会見した。物語の主な舞台である愛知県内での収録が順調に進んでいることを報告し「初めての大河ドラマ。不安の中でも充実した時間を過ごしている」との心境を明かした。 現在は「か弱いプリンス」という設定の若い家康役を演じていると説明し、「こんな頼りないやつが本当に天下を取るのかと思われるかもしれないが、織田信長などいろいろな武将の影響を受けて成長する過程を見てほしい」とアピールした。 会見には家康の家臣などを演じる松重豊さん(59)や山田裕貴さん(31)らも参加。松重さんは撮影
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大河「どうする家康」 チョーク画で出演者を激励 浜松
浜松市は25日、来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送開始に向け、中区元城町のドラマ館建設地で市民参加のメッセージイベントを開いた。約550人が訪れ、芝生広場を囲むアスファルト面に出演者へのメッセージなどを描いた。 参加者は5色のチョークで、出演者の似顔絵や「撮影頑張って」といった応援の言葉を記した。 徳川家康を演じる松本潤さんのファンという中区の富田智香さん(52)と南区の鈴木知子さん(52)は「家臣とのチームワークや試行錯誤で時代の波を乗り越える家康公の物語は現代にも通じると思う。歴史を学びながら楽しみたい」と話した。 ドラマ館は12月ごろ完成する予定。
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「どうする家康」ロゴ決定 家紋風に仕上げ 静岡市など
2023年の大河ドラマ「どうする家康」を通じた地域活性化を目指す静岡市の官民組織「どうする家康活用推進協議会」は15日、イベントなどで活用するロゴマークを発表した。 公募には県内外14社から案が寄せられ、SBSプロモーション(同市駿河区)のデザインが選ばれた。 家康ゆかりの駿河国の名物で、縁起が良いともされる「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」がモチーフ。月に見立てた金色の葵の御紋を組み合わせ、家紋風に仕上げた。紫と赤の配色も用意した。 同協議会長の酒井公夫静岡商工会議所会頭は「ロゴをシンボルとして掲げ、経済界も含めて市内を盛り上げていきたい」と語った。 ロゴは、のぼりや名刺といった協
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どうする家康 大河ドラマ館着工 浜松市、23年1月開館目指す
浜松市は15日、2023年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて中区の元城小跡地に開設する大河ドラマ館の建設に着工した。ドラマを機に徳川家康ゆかりの地・浜松の魅力を発信するとともに、観光振興、地域経済活性化の拠点として活用する。23年1月の開館を目指す。 市役所北側の約1万7千平方メートルの敷地に、ドラマ館棟、オフィス棟、ショップ棟、多目的広場を整備する。撮影で使用した小道具と衣装、物語やキャストを紹介するパネルの展示、メーキング映像の上映を行うほか、土産物の地場産品を販売する。 15日は関係者約25人が集まり、同所で安全祈願祭を行った。鈴木康友市長は「市外、県外から訪れる多くの人
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松本潤さん「わくわくしている」 大河「どうする家康」主演 オンライン記者会見、静岡県内盛り上がりに感謝
2023年大河ドラマ「どうする家康」に徳川家康役で主演するアイドルグループ嵐の松本潤さんが15日、都内で新キャスト発表のオンライン記者会見に臨み、家康ゆかりの地の静岡県民に向けて「皆さんの愛する徳川家康を演じるプレッシャーもあるが、非常にわくわくしている」と期待感を語った。 松本さんは浜松城を訪れた親友から写真が届き、浜松市の様子を伝えてもらったエピソードを紹介。「いよいよ始まると思った。地元の方と会えてはいないが、とても盛り上がっていると聞いてうれしく思う」と話した。 徳川2代将軍秀忠の母於愛(おあい)の方を演じる俳優の広瀬アリスさん(静岡市清水区出身)は「静岡を含め、東海地方が盛り上
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次期大河に大森さん、山田さんら 「どうする家康」新キャスト
NHKは15日、2023年放送の大河ドラマ「どうする家康」の新たな出演者を発表した。主人公徳川家康(松本潤さん)の家臣団のリーダー酒井忠次を大森南朋さん、伊賀忍者を使い諜報活動をする服部半蔵を山田孝之さんが演じる。 2代将軍秀忠の母於愛の方役は大河初出演となる広瀬アリスさんが務める。鳥居忠吉役のイッセー尾形さん、石川数正役の松重豊さんらベテランも脇を固める。 「どうする家康」は脚本家古沢良太さんによるオリジナル作品で、家康の生涯を新たな視点で描く。
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静岡市「どうする家康」ロゴ制作業者募る 5月11日まで
徳川家康を主人公にした2023年大河ドラマ「どうする家康」を契機に、地域活性化を目指す静岡市の官民推進協議会は、PR用のオリジナルロゴマークを制作する。5月11日まで、ロゴ制作を担当する民間事業者を公募する。 ロゴマークは公募型プロポーザル方式で選定する。家康ゆかりの駿河国の名物で、縁起が良いとされる「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」を題材にしたデザインとする。家康と静岡市の関係性をイメージできることも条件とする。 5月中旬にロゴ制作の事業者を決める。完成したロゴは、ポスターやウェブ発信、土産物の販促支援などに活用し、大河ドラマ放送と地域活性化に向けた機運醸成を図る。 申し込み、問い合
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2023年大河「どうする家康」 浜松誘客へ官民取り組み確認
2023年放送予定の大河ドラマ「どうする家康」を契機とした観光振興を目指す浜松市の官民連携組織「家康プロジェクト推進協議会」(会長・斉藤薫浜松商工会議所会頭)は4日、初めての総会をオンラインで開いた。誘客用のグッズ製作や交通輸送実施計画の策定など、分野別の今後の取り組み方針を確認した。 誘客宣伝分野では、ポスターやパンフレットの作成をはじめ、旅行ツアー商品の造成支援に取り組む。円滑な交通輸送を実現する誘導サインの製作、中心市街地へのPR用の旗掲出、浜松の豊かな食材を活用した事業実施などの準備も進める。 斉藤会長は24年が浜名湖花博の開催20周年に当たることに触れ、「地域が全国から注目され
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静岡市「どうする家康」大河ドラマ館 名誉館長に春風亭昇太さん 協議会発足
徳川家康を主人公にした2023年放送予定の大河ドラマ「どうする家康」を契機とした地域活性化を目指す静岡市の官民連携の協議会が24日発足し、同市葵区の静岡商工会議所で設立総会が開かれた。放送に合わせて開設する大河ドラマ館の名誉館長に、同市清水区出身の落語家春風亭昇太さんが就任することを明らかにした。 組織名は大河ドラマ「どうする家康」活用推進協議会。市や商議所、久能山東照宮、市自治会連合会など10団体で構成する。会長には同商議所の酒井公夫会頭、副会長には田辺信宏市長が就く。 ドラマ館の開設期間は23年1月から12月までで、延長する場合もあるという。同区の浅間神社境内にある市文化財資料館内に
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静岡市「どうする家康」大河ドラマ館開設へ 2023年、閉館の市文化財資料館建物を活用
静岡市は、徳川家康が主人公の2023年NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送開始に合わせ、静岡浅間神社境内にある市文化財資料館(葵区)に大河ドラマ館を開設する方針を固めた。近く静岡商工会議所などと官民組織を設立し、観光振興や歴史文化の発信につなげる。22日までの関係者への取材で分かった。 同資料館は今月26日に閉館予定で、閉館後の利活用策が注目されていた。資料館の展示品を移設した後、現在の建物を活用する見込み。展示内容は今後詰めるが、大河ドラマの世界観を伝える展示や市の歴史・観光スポットの紹介などが中心になるとみられる。 大河ドラマの放送が始まる23年1月には、葵区の旧青葉小跡地に市歴史
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23年大河ドラマ「どうする家康」 静岡県内でのロケ、NHKに要望
静岡県や静岡、浜松両市など徳川家康ゆかりの地の関係者でつくる「全国家康公ネットワーク」は16日、東京都渋谷区のNHK放送センターを訪れ、家康が主人公となる2023年放送の大河ドラマ「どうする家康」のロケ地に静岡市や浜松市などを選ぶよう要望した。 同ネットワークを構成する徳川記念財団の徳川家広理事長は「いやが上にも地元の期待が高まっている。ドラマを起爆剤とし、観光需要を喚起したい」とNHKの若泉久朗理事らに訴えた。「これまでも地元の期待に応えてきた」と前向きな回答があったという。 静岡、浜松、愛知県岡崎の各市、各商工会議所の幹部が同行し、映画やドラマのロケ地として活用されてきた実績などをア
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大河ドラマ信長役に岡田准一さん 23年の「どうする家康」
NHKは29日、松本潤さんが主人公の徳川家康を演じる2023年の大河ドラマ「どうする家康」の出演者を発表した。織田信長役を岡田准一さん、武田信玄役を阿部寛さんが務める。 このほか豊臣秀吉役でムロツヨシさん、今川義元役で野村萬斎さん、家康の正室築山殿(つきやまどの)役で有村架純さんが出演する。 会見で松本さんは「家康をやるかどうか悩んだ時に、岡田君が『1年かけて一つの役をやれるのは大きな経験』と背中を押してくれた」と明かした。主演した「軍師官兵衛」以来の大河ドラマ出演となる岡田さんは「ムロさんの秀吉を引きずり回し、松本君(演じる家康)を振り回したい」と意欲を語った。 「どうする家康」は脚
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徳川家広さんが名誉館長に 浜松市の「どうする家康」大河ドラマ館
浜松市は4日、2023年の大河ドラマ「どうする家康」放送開始に合わせて浜松城公園に建設する大河ドラマ館の名誉館長を、徳川宗家18代当主の長男徳川家広さん(56)=東京都、写真=に委嘱した。施設運営に関する助言や情報発信への協力を求める。市役所で鈴木康友市長が委嘱状を手渡した。 徳川さんは、家康にとって三方ケ原の戦いでの大敗やその後の勢力拡大など、苦楽を味わった浜松時代を「人生で一番重要な時期を過ごした場所」と説明。「生誕の地や最期の地と比べて重視されてこなかったが、この機に知ってほしい」と意気込みを語った。 鈴木市長は「これ以上の名誉館長はいないと思う。快諾していただき、ありがたい」と期
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「どうする家康」 商品開発を支援 浜松商議所サイト
浜松商工会議所(浜松市中区)は、新商品開発プロジェクトのホームページ内にNHK大河ドラマ「どうする家康」の放送開始に向けたサイトを開設した。 2023年に放送される予定で、会員事業所の新商品開発と販路開拓を支援しながら関連情報を掲載する。浜松城(同区)を拠点に天下統一の足がかりを築いた戦国武将・徳川家康の歩みや市内のゆかりの場所も紹介する。
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2023年「どうする家康」 大河ドラマ館整備を検討 浜松市議会代表質問、鈴木康友市長が方針
鈴木康友市長は、徳川家康が主人公になる2023年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に向け、誘客を図る大河ドラマ館の整備を検討する方針を示した。地域を盛り上げるため、今年中に官民連携組織を設置する考えも明らかにした。斉藤氏への答弁。 新型コロナウイルスの影響が長期化する中、ドラマが「地域経済を活性化させる起爆剤になると考えている」と述べた。「おんな城主 直虎」の放送終了後は観光客が減少したことを説明し、「継続的に観光需要を取り込む必要がある」と述べた。 斉藤氏は、浜松城天守閣から、現実の風景に合わせて江戸時代などの景色を楽しめるアプリを提案。鈴木秀司観光・ブランド振興担当部長は、復元した戦