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琴ノ若、一山本全勝 熱海富士 初黒星 大相撲九州場所6日目

 大相撲九州場所6日目(17日・福岡国際センター)は、3大関は豊昇龍が高安の小股すくいで初黒星を喫した。先場所優勝の貴景勝は翔猿を送り出して1敗を維持したが、霧島は初顔の豪ノ山に突き落とされて2敗目。熱海富士(熱海市出身)は佐田の海に敗れ、初めて土が付いた。

熱海富士(左)が寄り切りで佐田の海に敗れる=福岡国際センター
熱海富士(左)が寄り切りで佐田の海に敗れる=福岡国際センター
豪ノ山(左)が突き落としで霧島を破る=福岡国際センター
豪ノ山(左)が突き落としで霧島を破る=福岡国際センター
熱海富士(左)が寄り切りで佐田の海に敗れる=福岡国際センター
豪ノ山(左)が突き落としで霧島を破る=福岡国際センター

 3関脇は琴ノ若が小結北勝富士を押し出し、6連勝とした。大栄翔は正代にはたき込まれ、連敗で4勝2敗。若元春は小結阿炎の小手投げに屈して星が五分に戻った。
 勝ちっ放しは琴ノ若と平幕の一山本の2人となった。1敗が貴景勝、豊昇龍と翠富士(焼津市出身)ら平幕3人。  押しに徹し急成長 豪ノ山 大関戦初勝利  入幕3場所目で初の大関戦勝利にも、支度部屋で表情一つ変えなかった。25歳の豪ノ山は初対戦の霧島に頭で当たり、激しい突っ張りから右突き落としを決めた。「押しが出ていないので喜んでいられない。引いてしまった部分もあるので、自分の相撲を徹底したい」と反省の言葉を並べた。
 1年前の九州場所は西十両14枚目で幕下と背中合わせの番付だった。幼い頃から押し相撲で鳴らしたが、苦しくなるとまわしを取りにいって伸び悩んでいた。師匠の武隈親方(元大関豪栄道)に「それだと上では勝てないぞ」と諭され、押しに徹して急成長を遂げた。
 秋巡業で積極的に朝稽古の申し合いに加わり、出羽海一門ながら今場所前の二所ノ関一門の連合稽古にも参加。上位陣との対戦へ「挑戦ではなく、しっかり勝つ」と準備を重ねてきた。ここまで2勝4敗だが、八角理事長(元横綱北勝海)は序盤戦から相撲ぶりを褒めていた。殊勲の白星に「けれん味がない。上位陣にとっては厳しい力士になる」と賛辞を贈った。
 大阪府出身で埼玉栄高-中大と進んだ。闘いの場を離れると明るい一面がある一方で「人見知りで緊張するから」と取材には多くを語らない。7日目は先場所で完敗した貴景勝戦が組まれた。「しっかり気合を入れて、精いっぱい頑張る」。武骨な男は静かに闘志を燃やしていた。
白星黒星  ●…熱海富士(初黒星)「負けて悔しい。切り替えて頑張る」
 ○…佐田の海(36歳のベテランは体格で勝る21歳の熱海富士を破り)「がっぷり四つでは勝てないが、何かしら勝つ方法があるから大相撲は体重無差別でやっている」
 ●…霧島(初対戦の豪ノ山に突き落とされ)「勝ち負けなので、悪いところが出たと思う。足が一歩前に出なかった」
 ○…翠富士(遠藤を寄り切って5勝目)「差し負けなかったのが良かった。(7日目は自身より30センチ身長が高い北青鵬戦で)振り回して頑張りたい」
 ○…一山本(幕内で初めての初日から6連勝に)「勝ち越しが懸かると緊張する。ぽんぽんと勝てるように気持ちをつくり直したい」


 

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